JP5876445B2 - 標示用ポール - Google Patents

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本発明は、杭を地中に打ち込んで地上に据え付ける標示用ポールに関する。
発電所や変電所などの構内で作業を実施する際、作業者の安全が確保された作業区画が形成される。この作業区画は、一定の間隔をあけて配置される複数の標示用ポールと、該複数の標示用ポール間に張り渡されるロープ又はネットとで囲われている。このようにして、作業者が誤ってこの作業区画から外に出ることのないように、作業者に注意を喚起している。
この標示用ポールは、棒状の杭部と、該杭部の基端部側が内部に収容される筒状部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。杭部は、杭本体と、該杭本体の軸芯方向における先端部側に設けられる鍔状部とを有する。筒状部は、筒状部本体と、該筒状部本体の一端(地面側)に開いた開口部とを有する。杭部の鍔状部は、筒状部本体が杭部の基端部側から先端部側に向かって杭本体を収容する際に、筒状部の開口部に当たる位置に配置されている。
この標示用ポールは、以下の手順で設置される。まず、杭本体の先端部が地面に突き当てられて立つように該杭本体の姿勢を保ちつつ、筒状部が杭部の基端部側に持ち上げられる。その後、筒状部が杭本体に沿って杭部の先端部側に降ろされ、筒状部の開口部が杭部の鍔状部に衝突する。開口部から鍔状部に受けた打撃力は、杭本体に伝わり、その打撃力により、杭本体が地面に打ち込まれ、標示用ポールが地面に設置される。
筒状部の開口部が鍔状部に衝突する際、打撃音が発生する。この打撃音は、筒状部の外部に露出した鍔状部が衝突することにより発生する。そのために、打撃音が標示用ポールの周囲に直接的に伝播する。この打撃音は、周辺環境に対して騒音源となりえる。よって、周辺環境に配慮して、標示用ポールを設置しなければならず、設置できる時間帯や場所が制限されることがあった。
特開2010−159537号公報
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、杭を打ち込む際に生じる打撃音を抑えることができる標示用ポールを提供することを課題とする。
先端部が地中に打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の一部が内部に挿入される筒状部とを備え、
前記杭部の基端部には、鍔状の制止部が設けられ、
前記筒状部は、筒状部本体と、該筒状部本体の一端に開いた開口部であって、前記杭部の基端部側が挿通される開口部と、該開口部から離間した筒状部本体の内側部に固定され、且つ前記杭部の前記制止部に当たる打撃部と、打撃部に密接して配置される柱状の吸音部とを有することを特徴とする。
かかる構成によれば、打撃部が杭部の基端部に衝突して発生する打撃音は、打撃部より奥に配置される吸音部で吸音される。更に、打撃部が筒状部本体の内側に設けられていることから、打撃音は、筒状部本体の内側で発生する。そのため、打撃音が外部に直接伝播することがなく、筒状部本体又は開口部を介して外部に伝わることになり、打撃音は、更に抑えられる。
また、打撃部は、打撃音の伝播経路となる開口部から離間して設けられる。打撃音は、打撃部から開口部に至るまでの間で距離減衰したのち開口部から外部に伝播することになり、打撃音が抑えられる。
また、本発明に係る標示用ポールの他態様として、筒状部は、開口部のある一端と反対側の他端に閉塞部を有し、吸音部は、打撃部から閉塞部まで設けられているようにすることができる。
かかる構成によれば、吸音部が閉塞部まで設けられているため、打撃音が吸音される領域を大きく取ることができるとともに、吸音部を通過した打撃音が吸音部と閉塞部との間で反響しない。
また、本発明に係る標示用ポールの別の態様として、開口部は、該開口部を挿通する杭部の断面形状と略同じ形状の開口を形成するようにすることができる。
かかる構成によれば、開口部と杭部との間がほとんど塞がれている。そのため、打撃音が筒状部本体の外部に漏れにくくなっている。
また、本発明に係る標示用ポールの更に別の態様として、杭部は、軸状の杭本体と、該杭本体の基端部側に設けられ、杭本体の軸芯方向と交差する方向に突出する突出部とを備え、開口部は、筒状部本体に挿入された杭本体における突出部を掛止可能であるようにすることができる。
かかる構成によれば、筒状部本体が地面に打ち込まれた杭本体に沿って持ち上げられることにより、突出部が開口部に掛止され、杭本体が地面から引き抜かれる方向に作用する。そのため、標示用ポールは、杭部が地中から引き抜かれて、撤去できるように構成されている。
また、本発明に係る標示用ポールの更に別の態様として、杭部は、軸状の杭本体と、該杭本体の基端部に設けられ、杭本体の軸芯方向と交差する方向に広がって形成された制止部とを備えるようにすることができる。
かかる構成によれば、打撃部は、制止部に衝突して、杭本体を地面に打ち込む。この制止部が杭本体の軸芯方向と交差する方向に広がっており、打撃部が制止部に対して衝突させやすく、杭本体に打撃を加えやすくなっている。
また、本発明に係る標示用ポールの更に別の態様として、杭部は、軸状の杭本体と、該杭本体の基端部から、杭本体が筒状部本体に挿入可能な長さより離間した位置に設けられる鍔状部とを有するようにすることができる。
かかる構成によれば、鍔状部が杭部に設けられていても、筒状部の開口部が鍔状部に衝突せず、打撃音は、発生しない。
また、本発明に係る標示用ポールの更に別の態様として、打撃部は、金属材料からなるようにすることができる。
かかる構成によれば、打撃部による打撃力を高く維持することができる。
以上のように、本発明によれば、杭を打ち込む際に生じる打撃音を抑えることができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る標示用ポールの外観図である。 図2は、同実施形態に係る標示用ポールの縦断面図である。 図3(a)〜(c)は、同実施形態に係る標示用ポールの設置工程を説明する図である。 図4(a)〜(c)は、同実施形態に係る標示用ポールの設置工程を説明する図である。
以下、本発明に係る標示用ポールの一実施形態について図1〜図4を参照しながら説明する。本実施形態に係る標示用ポール1は、図1及び図2に示すように、棒状の杭部2と該杭部2の一部が内部に挿入される筒状部3とを備える。
杭部2は、鋼製の杭である。杭部2は、尖った先端部21aを有する軸状の杭本体21と、該杭本体21の基端部21bに設けられる制止部22と、杭本体21の先端部21a側に設けられる鍔状部23とを備える。杭部2は、基端部21bに打撃が加えられて、地面に打ち込まれる。
杭本体21は、略直線状に形成された丸棒である。杭本体21は、地面に打ち込まれる先端部21a側の埋設部21cと、該埋設部21cから基端部21b側に延長された延長部21dとを有する。埋設部21cと延長部21dとの間には、鍔状部23が配置される。
延長部21dは、埋設部21cの軸芯方向と同じ方向に鍔状部23から直線状に延長されている。延長部21dは、この基端部21bから先端部21a側の一部まで筒状部3の内部に収容される。
制止部22は、杭本体21の軸芯方向と交差する方向に広がって鍔状に形成されている。制止部22は、杭本体21の軸芯方向における先端部21aから基端部21bに向かう基端方向(図1及び図2における上方向)側に制止面22aを有する。制止面22aは、延長部21dの軸芯方向に対して交差する平面であり、好ましくは、直交する平面である。
制止部22は、その側周縁部にガイド面22bを有する。ガイド面22bは、筒状部3の内周面の形状に即して形成されている。ガイド面22bは、筒状部3の内周面に当接され、筒状部3の内周面が杭本体21の軸芯方向に沿ってスライドして移動するようにガイドする。
制止部22は、筒状部本体31に挿入された杭本体21の基端部21b側に設けられ、杭本体21の軸芯方向と交差する方向に突出して形成される被掛止部22c(本発明の「突出部」に相当する)を有する。被掛止部22cは、制止面22aの反対側の面に設けられた環状の平面である。被掛止部22cは、筒状部3が持ち上げられたときに、後述する筒状部3の開口部32の内面に衝突して、掛止される部分である。
鍔状部23は、杭本体21の軸芯方向と交差する方向に広がって鍔状に形成されている。鍔状部23は、標示用ポール1の底板となり、鍔状部23の埋設部21c側の面は、地面に当接する。鍔状部23は、杭本体21の基端部21bから、杭本体21が後述する筒状部本体31に挿入可能な長さより離間した位置に設けられる。そのため、延長部21d側の面は、筒状部3と離間している。鍔状部23は、杭本体21の打ち込み深さを規定し、その埋設深さが不足しないように設けられている。また、鍔状部23は、所定の深さ以上打ち込まれないように打ち込み深さを規制するストッパとしても機能する。
筒状部3は、円筒状の筒状部本体31と、該筒状部本体31の一端に開いた開口部32と、該開口部32のある一端と反対側の他端を塞ぐ閉塞部33と、杭部2の基端部21bに当たり、打撃を加える打撃部34と、該打撃部34より更に奥に配置される吸音部35と、作業区画を標示するロープやネットが掛けられるフック36とを有する。吸音部35を除く筒状部3全体は、金属材料から形成されており、筒状部3全体の重量が重くなるように構成されている。
筒状部本体31は、杭本体21における基端部21bから先端部21a側の大部分を収容する杭収容空間31aと、該杭収容空間31aよりも閉塞部33側に設けられ、吸音部35が配置される吸音空間31bとを有する。杭収容空間31aと吸音空間31bとは、打撃部34で隔てられている。
筒状部本体31は、制止部22を覆っており、杭本体21の基端部21b側の延長部21dの一部を覆うことができるようになっている。つまり、杭収容空間31aには、鍔状部23側近傍を除いて、基端部21b側から杭本体21の延長部21dが収容される。そして、常に筒状部本体31(の開口部32)と鍔状部23との間には、隙間が開いている。
開口部32は、杭部2の基端部21b側が挿通される開口を形成する。開口部32は、該開口部32を挿通する杭部2の杭本体21の断面形状と略同じ形状の開口を形成する。つまり、開口部32は、丸棒状である杭本体21の外径よりも僅かに大きい内径を有する円状の開口を形成する。
開口部32は、筒状部本体31に挿入された杭本体21における被掛止部22cを掛止可能に構成されている。具体的には、開口部32は、筒状部本体31の開放端を円環状に狭められており、開口部32の内面(筒状部本体31の内側に面する面)は、制止部22の被掛止部22cに対向している。この被掛止部22cは、杭部2が筒状部3の開口部32から抜けるのを防止する。また、被掛止部22cは、開口部32に引っ掛けて杭部2を引き抜くために設けられている。
閉塞部33は、筒状部本体31の他端を塞ぎ、打撃音が筒状部本体31から漏れるのを阻止する。
打撃部34は、筒状部本体31の内側に固定されている。打撃部34は、金属材料からなる。打撃部34は、開口部32から筒芯方向に離間した位置に配置されている。この打撃部34と開口部32との離間長さは、打撃部34が制止部22に対して降ろすことができる最大の行程(ストローク)差となる。この行程差は、制止部22(被掛止部22c及び制止面22aのいずれか開口部32に近い方)と開口部32の内面とが離間可能な長さに相当する。言い換えると、この行程差は、延長部21dの軸芯方向の長さと、筒状部本体31の杭収容空間31aの筒芯方向の長さとで規定され、延長部21dが杭収容空間31aに収容される長さが行程差に相当する。
また、この行程差は、筒状部本体31の内部で打撃音が距離減衰する伝播距離に対応する。そのため、この行程差が打撃音を距離減衰するために必要な長さ(伝播距離)となるように、延長部21dの長さが設定されている。
打撃部34は、制止部22(制止面22a)と面対向するように配置されている。打撃部34は、対向する制止面22aの形状に対応した形状をしており、つまり、制止面22aと対向する開口部32側の面が平面状に形成されている。そのため、打撃部34は、打撃力が制止部22に対して一点で加わることなく、制止部22に対して面で加えることで、打撃力が制止部22上に一様に加わり、制止部22を保護している。また、打撃部34は、標示用ポール1として設置される際に、制止部22に面当接されて、筒状部3の姿勢を保つ。
吸音部35は、筒状部本体31の吸音空間31bに設けられている。吸音部35は、打撃部34から閉塞部33まで密に設けられている。吸音部35は、連続気泡構造を有する発泡ウレタンの多孔質吸音材を密に吸音空間31bに収容して構成されている。
フック36は、筒状部本体31の側面に設けられ、ロープやネットを上方向から引っ掛けることができるようになっている。
次に、同実施形態の標示用ポール1の設置方法について、主に、図3及び図4を参照しながら説明する。
まず、図3(a)に示すように、杭本体21の先端部21aを地面Gに突き当てて、その姿勢を保ったまま、筒状部本体31を上方向に持ち上げる。続けて、図3(b)に示すように、筒状部本体31を下方向に降して、筒状部本体31を地面Gに向かって降下させる。
このとき、筒状部本体31は、内周面が杭部2の制止部22のガイド面22bをスライドし、開口部32の開口縁が杭本体21をスライドして上下動する。このため、筒状部本体31は、該筒状部本体31の筒芯方向を杭本体21の軸芯方向に一致させた姿勢を保ちつつ、杭本体21の軸芯方向に沿って降下する。
降下する筒状部本体31の打撃部34が杭部2の制止部22に到達し、図3(c)に示すように、衝突すると、打撃部34が制止部22に打撃力を加える。この打撃力は、打撃部34に筒状部3全体の重量に、筒状部3を持ち上げて打撃部34が制止部22まで降下した距離を掛けて求まる大きさの力に対応する。これにより、図4(a)に示すように、杭本体21の先端部21aが地面Gに打ち込まれ、埋設部21c(の一部)が地中に埋まる。
図3(c)に示すように、この打撃部34と制止部22との衝突により、打撃音が発生する。この打撃音は、筒状部本体31で覆われた筒状部3の内部で発生する。そのため、従来の標示用ポールのように、この打撃音は、筒状部本体31の外部で鳴り、直接、外部の作業者に向かって伝播することはない。
しかも、この打撃音は、打撃部34に密接している吸音部35に吸音されて、減音される(第一の減音(消音)効果)。また、打撃部34と制止部22とが衝突したとき、杭本体21は、最も筒状部本体31の杭収容空間31aに収容され、その基端部21bに設けられる制止部22が最も杭収容空間31aの奥に位置する。そのため、打撃音が杭収容空間31a内で開口部32まで伝播する距離が最も長くなり、打撃音が最も距離減衰しやすくなる(第二の減音(消音)効果)。開口部32と杭本体21との間も僅かに開いているにすぎず、打撃音が外部に漏れにくい構造となっている(第三の減音(消音)効果)。
このとき、筒状部3の開口部32は、杭部2の鍔状部23には衝突せず、鍔状部23と一定の距離を開けて離間しているため、従来技術の標示用ポールのように、開口部32と鍔状部23とにより打撃音が発生することはない。
作業者は、図4(b)に示すように、杭本体21の埋設部21cがすべて地中に打ち込まれ埋まるまで、図3(a)〜図4(a)に示すこれらの工程を繰り返す。作業者は、埋設部21cがすべて地中に埋設されたか否かの判断を、鍔状部23が地面Gに接地されたか否かで判断する。
この際、地面Gに対して鍔状部23が傾いており、その一部でしか接地していない場合、地面Gに対して杭部2が直交して埋設することができなかったことを示している。その場合、作業者は、標示用ポール1を設置しなおしてもよい。図4(c)に示すように、筒状部本体31を持ち上げ、開口部32を被掛止部22cに引っ掛けて、杭本体21に対して上方向に力を加えれば、杭部2は、地面Gから引き抜かれる。
このようにして、標示用ポール1は、作業区画を囲うように所定の間隔を開けて、複数個所に設置され、これらの箇所に設置し終えると、それぞれの筒状部3に設けられたフック36にロープやネットを掛けて、作業区画を囲い、その内側若しくは外側が作業区画であることを標示する。
このように、標示用ポール1を設置する際に、打撃部34が杭部2の基端部21bに衝突して発生する打撃音は、打撃部34より奥に配置される吸音部35で吸音される。更に、打撃部34が筒状部本体31の内側に設けられていることから、打撃音は、筒状部本体31の内側で発生する。そのため、打撃音が外部に直接伝播することがなく、筒状部本体31又は開口部32を介して外部に伝播することになり、打撃音は、更に抑えられる。
また、打撃部34は、打撃音の伝播経路となる開口部32から離間して設けられる。打撃音は、打撃部34から開口部32に至るまでの間で距離減衰したのち開口部32から外部に伝播することになり、打撃音が抑えられる。
また、吸音部35が閉塞部33まで設けられているため、打撃音が吸音される領域を大きく取ることができるとともに、吸音部35を通過した打撃音が吸音部35と閉塞部33との間で反響しない。
また、開口部32と杭部2との間がほとんど塞がれている。そのため、打撃音が筒状部本体31の外部に漏れにくくなっている。
また、筒状部本体31が地面Gに打ち込まれた杭本体21に沿って持ち上げられることにより、被掛止部22c(突出部)が開口部32に掛止され、杭本体21が地面Gから引き抜かれる方向に作用する。そのため、標示用ポール1は、杭部2が地中から引き抜かれて、撤去できるように構成されている。
また、打撃部34は、制止部22に衝突して、杭本体21を地面Gに打ち込む。この制止部22が杭本体21の軸芯方向と交差する方向に広がっており、打撃部34が制止部22に対して衝突させやすく、杭本体21に打撃を加えやすくなっている。
また、従来のように、鍔状部23が杭本体21の基端部21bから、杭本体21が筒状部本体31に挿入可能な長さより離間した位置に設けられており、開口部32が鍔状部23に衝突しないため、開口部32が鍔状部23に衝突することによって打撃音が発生することはない。
また、打撃部34は、金属材料からなるため、打撃部34による打撃力を高く維持することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、杭部2が円柱形状である例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、杭部は、角柱形状や角錐形状、円錐形状などをしていてもよい。この場合、筒状部は、杭部のこれらの形状に対応させた形状、例えば、四角柱形状の杭部であれば、角筒形状であってもよい。また、筒状部は、杭部のこれらの形状に対応させた形状でなくてもよい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、吸音部35が連続気泡構造を有する発泡ウレタンを充填したものである例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、吸音部は、他の連続気泡構造を有するスポンジやメラミン、ゴムなどの多孔質吸音材が充填されたものであってもよいし、グラスウールやロックウールなどの無機質繊維質材や、砂などの吸音材が充填されたものであってもよい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、吸音部35が筒状部3の打撃部34から閉塞部33まで設けられている例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、吸音部は、筒状部の打撃部に密接して配置されておれば、打撃部から閉塞部までの中途部まで設けられていてもよい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、突出部としての被掛止部22cが制止部22に設けられている例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制止部と突出部とが独立して設けられていてもよい。つまり、制止部が杭本体の基端部に設けられ、突出部が杭本体の基端部側に設けられていてもよい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、制止部22が設けられる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制止部は、杭本体の基端部そのものであってもよく、つまり、杭本体の基端部がその軸芯方向と交差する方向に広がって形成されていなくてもよい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、突出部としての被掛止部22cが設けられる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、標示用ポールが常設用のポールでなければ撤去時のことを想定する必要がなく、そのため、突出部が設けられていなくてもよい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、突出部としての被掛止部22cが杭本体の周方向全周において周方向に突出している例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、突出部は、杭本体の周方向の一部において周方向に突出したものであってもよい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、打撃部34は、金属材料からなる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、打撃部は、杭部との衝突に際して剛性を保てるものであれば、非金属材料から形成されていてもよい。また、屋外で使用するものであるため、ステンレス等、耐腐食性の金属がより好ましい。但し、打撃部を杭部との衝突においてその打撃を吸収するゴムなどの弾性部材で形成することは、衝突音の抑制には一定の効果が得られるが、杭部の打撃力が低下するため、金属材料であることが望ましい。
上記実施形態に係る標示用ポール1において、開口部32が筒状部本体31の内径よりも狭まっている例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、開口部32は、筒状部本体31の内径以上に開いたものであってもよい。また、打撃部が制止部に衝突する際に、この開口部と近接する位置に杭部の鍔状部が設けられ、この鍔状部は、開口部が形成する開口を超えて広がって形成されていてもよい。この場合、打撃音は、開口部と鍔状部との間の隙間を回折して伝播するため、減衰される。また、その隙間は狭いため、打撃音が外部に伝播するのを抑制する効果もある。
1…標示用ポール、2…杭部、21…杭本体、21a…先端部、21b…基端部、21c…埋設部、21d…延長部、22…制止部、22a…制止面、22b…ガイド面、22c…被掛止部、23…鍔状部、3…筒状部、31…筒状部本体、31a…杭収容空間、31b…吸音空間、32…開口部、33…閉塞部、34…打撃部、35…吸音部、36…フック、G…地面

Claims (7)

  1. 先端部が地中に打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の一部が内部に挿入される筒状部とを備え、
    前記杭部の基端部には、鍔状の制止部が設けられ、
    前記筒状部は、筒状部本体と、該筒状部本体の一端に開いた開口部であって、前記杭部の基端部側が挿通される開口部と、該開口部から離間した筒状部本体の内側部に固定され、且つ前記杭部の前記制止部に当たる打撃部と、打撃部に密接して配置される柱状の吸音部とを有することを特徴とする標示用ポール。
  2. 前記筒状部は、前記開口部のある前記一端と反対側の他端に閉塞部を有し、
    前記吸音部は、前記打撃部から前記閉塞部まで設けられている請求項に記載の標示用ポール。
  3. 前記開口部は、該開口部を挿通する前記杭部の断面形状と略同じ形状の開口を形成する請求項1又は請求項に記載の標示用ポール。
  4. 前記杭部は、軸状の杭本体と、該杭本体の基端部側に設けられ、前記杭本体の軸芯方向と交差する方向に突出する突出部とを備え、
    前記開口部は、前記筒状部本体に挿入された前記杭本体における前記突出部を掛止可能である請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の標示用ポール。
  5. 前記杭部は、軸状の杭本体と、該杭本体の基端部に設けられ、前記杭本体の軸芯方向と交差する方向に広がって形成された制止部とを備える請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の標示用ポール。
  6. 前記杭部は、軸状の杭本体と、該杭本体の基端部から、前記杭本体が前記筒状部本体に挿入可能な長さより離間した位置に設けられる鍔状部とを有する請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の標示用ポール。
  7. 前記打撃部は、金属材料からなる請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の標示用ポール。
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