JP5875741B1 - ガス計測装置とその計測方法 - Google Patents

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Abstract

測定対象のガスが導入された中空ファイバの一端側に投光部を配置して中空ファイバの内部に光源から光を照射し、透明部材で封止された中空ファイバの他端側の先に検出器を配置して中空ファイバを通過した光を検出し、計測・制御部で検出光に基づいて測定対象のガスを計測し、中空ファイバの他端と検出器の隙間には中空ファイバを通過した光のうちガスの光吸収帯の光を透過する光学フィルタ部が設けられ、中空ファイバが、検出器を投光部の光源から中空ファイバに直線的に延びるエリア以外の位置に設置するように曲げられた形状を有するガス計測装置。

Description

この発明は、ガス計測装置等に関するものである。
従来のガス計測装置としては例えば、変圧器、リアクトル等の油入電気機器の内部の絶縁油の状態を監視するために、油中のガスを計測するのに使用されている。例えば下記特許文献1に、このような方法の具体例が開示されている。下記特許文献1で示されたガス分析装置では、油入電気機器本体から絶縁油が採取されて、絶縁油に溶存するガスが抽出され、抽出されたガスは中空ファイバに導入される。光源であるLEDにより中空ファイバの一端から導入された光は、ファイバ内のガスを通して中空ファイバの他端の近傍にある検出部により検出されて、演算、回析が行われる。ガスの濃度に応じて中空ファイバ内の光の吸収があることから、その出力差からガス量が測定できる。ガスの種類に応じて測定を行うために、発光部の近傍に複数のバンドパスフィルタが設置されている。
また、下記特許文献2には、光源と測定セルと、赤外線センサとして赤外線検知素子と、バンドパスフィルタと、熱伝導抑制部とを備えたガス検出器が開示されている。
特開2012−242311号公報(7頁34〜8頁11行、図5) 特開2013−185996号公報(4頁37〜7頁18行、図1)
以上のような従来のガス計測装置にあっては、バンドパスフィルタが光源に由来する熱により加熱された場合に、バンドパスフィルタの光学特性、すなわち中心波長の移動や半値幅(半値全幅)が変動することで、安定した測定が困難であるという問題点があった。
また複数のガスを同時に測定する場合は、バンドパスフィルタを一定時間毎に切り替えて、それぞれの出力を求めるが、バンドパスフィルタの切り替え直後は温度が一定しないため安定せず、安定するまで待つ必要があることから高速の測定ができないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、光源からの熱の影響を受け難く安定した測定を実現し、さらに高速で測定可能なガス計測装置等を得ることを目的としている。
この発明は、内部に測定対象のガスが導入され、曲げられた形状を有する中空ファイバと、前記中空ファイバの一端側に配置されて前記中空ファイバの内部に光源からの光を照射する投光部と、前記中空ファイバの5μm以上の赤外光を除去するショートウェイブパスフィルタで封止された他端側の先において前記中空ファイバの内部を通過した光を検出する検出器と、前記検出器で検出された光に基づいて、測定対象の前記ガスを計測する計測・制御部と、前記中空ファイバの他端と前記検出器の隙間に設けられ、前記中空ファイバの内部を通過した光のうち前記ガスの光吸収帯の光を透過する透過周波数帯域を有する光学フィルタ部と、を備え、前記投光部と前記一端側とは第1軸上に配置してあり、前記検出器と前記光学フィルタ部と前記他端側とは、前記第1軸とは異なる第2軸上に配置してある、ガス計測装置にある。
この発明では、光源からの熱の影響を受け難く安定した測定を実現し、さらに高速で測定可能なガス計測装置等を提供できる。
この発明の実施の形態1によるガス計測装置を示す概略断面図である。 図1の回転部23の検出器25の方向から見た構成図である。 この発明の実施の形態1によるガス計測装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による測定結果の一例を示す図である。 一般的なNDIR法によるガス計測装置の概略断面図である。 一般的なNDIR法によるガス計測装置の実験結果を示す図である。 この発明の実施の形態1によるガス計測装置の実験結果を示す図である。 この発明の実施の形態2によるガス計測装置を示す概略断面図である。 図8のガス計測装置の一部を抜粋して示した概略断面図である。 図9の検出器25の側から見た遮蔽板30の構成図である。 図9の距離L1を変化させた時の相対光量の変化を示した図である。 この発明の実施の形態3によるガス計測装置を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態1のガス計測装置におけるレンズ24付近の拡大断面図である。 この発明の実施の形態3のガス計測装置におけるレンズ24付近の拡大断面図である。 この発明の実施の形態4によるガス計測装置を示す概略断面図である。 図15の遮光板36をフィラメント16の方向から見た構成図である。 この発明の実施の形態5によるガス計測装置を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態6によるガス計測装置の一例を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態6によるガス計測装置の別の例を示す概略断面図である。
以下、この発明によるガス計測装置等を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。
なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
また、各実施の形態に係るガス計測装置は、油入電気機器内の絶縁油に溶存するガスを測定する目的で使用される。ただし、このような用途に限定されず、この発明は、一般的なガス測定の用途にも利用可能である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るガス計測装置の概略断面図を示したものである。
投光部5、中空ファイバ6、検出部7、ロックインアンプ8、計測・制御部9を備えており、これらに接続する形で油入電気機器10およびガスサンプル抽出機構11が接続されている。
油入電気機器10は、たとえば油入変圧器、油入リアクトルであり、その内部には絶縁油が満たされている。ガスサンプル抽出機構11は油入電気機器10と配管12a,12bを通して接続される。絶縁油に溶存する(溶けて混ざっている)ガスを抽出するための抽出容器13がガスサンプル抽出機構11内に設けられている。
ガスサンプル抽出機構11には抽出容器13の内部を減圧するためのポンプ(図示せず)が設けられる。抽出容器13の内部を減圧することにより、抽出容器13の内部の絶縁油からガスサンプルが抽出される。抽出されたガスサンプルは配管14aを通じて検出部7に送られる。配管14aの途中には、ガスサンプル流路を切り替えるための三方弁27、およびガスサンプルに含まれるミスト(水、油など)および硫黄成分などを除去するための汚れ除去フィルタ15が設けられている。三方弁27の分岐された一端側には配管14bが接続され、さらに汚れ削除フィルタ15、検出部7が順に接続され、他端側は配管14cが接続されて空気開放状態となっている。
投光部5は以下のように構成される。投光部5自体は密閉された気密性の高い筐体である。光源であるフィラメント16から発生された赤外光が、リフレクタ17で集光され、集光された赤外光がこれをチョップする共振チョッパ18を介して、中空ファイバ6の一端側と光学的に接続されている。
集光部であるリフレクタ17の湾曲した内側の内壁面は金などを蒸着した鏡面状態となっており、測定対象の波長を含む光を反射して集光する機能を持つ。リフレクタ17の形状は球面、楕円球面などが存在するが、形状を最適化することで、中空ファイバ6の一端側になるべく集光するように構成することが望ましい。また測定波長以外の光は測定には必要が無く、さらには波長5μm以上の遠赤外線(熱線)は中空ファイバ6を加熱する作用がある。したがって、リフレクタ17の内壁面は、金蒸着の代わりに測定波長を含む波長領域の光または測定波長のみの光を反射させるアルミナ等の誘電体層となるように各種誘電体を蒸着させたものとしてもよい。
なお、測定波長領域は計測・制御部9で計測される各種ガスに対応する光の波長領域である。
共振チョッパ18は、2枚で1組のブレード3a、3bを電磁力により物理的に動作させる。ブレード3aとブレード3bの間隙が0.1〜5mmの間で周期的に変化することで赤外光をチョップする機構となっている。ブレードがチョップする周波数は100〜10000Hzの範囲が好ましいが、ここでは2000Hzとした。
投光部5と検出部7とは中空ファイバ6によって接続される。また投光部5にはガスサンプルを排出する配管19とポンプ20が備え付けられている。中空ファイバ6内では赤外光の方向とガスサンプルの流れる方向は逆としている。すなわち、赤外光は投光部5から中空ファイバ6を介して検出部7に導通されるのに対し、ガスサンプルは検出部7から中空ファイバ6を介して投光部5に流すようにしている。なお光源は、フィラメント16の代わりにLEDやレーザーを用いてもよく、中赤外光を発するものであれば手段は特に限定されない。赤外光の一部は遠赤外線であることから、LEDやレーザーも発熱源となり、フィラメント16の場合と同様な課題がある。また個数も1個である必要はなく、複数個を並べて用いてもよい。
この発明の実施の形態1では、中空ファイバ6の内部に測定対象のガスサンプルおよび赤外光が通されており、内部はガスのセルと赤外光の導通を兼ねている。中空ファイバ6は赤外光の光路長を長くすることが可能であると同時に、内径が小さいことから投光部5からの熱伝導が小さいという特性を持っている。
中空ファイバ6は、石英ガラスなどの円筒形母材にNi,Al,Au、Agなどのスパッタリングを行ない、その後に環状オレフィンポリマをコーティングするなどの公知の方法によって作製可能であるため、ここでは製作方法についての詳細な説明を省略する。中空ファイバ6の内径は0.5〜1.0mmのものが一般的であるが、ここでは0.7mmのものを用いた。中空ファイバ6の長さが長い方が高感度となって望ましいが、長尺の中空ファイバ6の製作は困難であることから、ここでは3mのものを用いた。内径と長さからセルの容量が計算可能であり、本実施の形態では1.15mL(ミリリットル)と計算される。中空ファイバ6の内部の測定するガスサンプルを置換するためには、内部容量の2〜3倍程度のガス量が最低必要であることから、ガスサンプルの容量は少なくとも4mL必要となる。
検出部7は以下のように構成される。検出部7自体は単なる筐体であるが、発泡ウレタンなどの断熱材で包まれており、内部が一定温度になるように保温している。また検出部7は投光部5とは異なり、気密性を高くする必要はない。中空ファイバ6の他端側と配管14bの他端側に接続されたガスサンプル導入部21は、中空ファイバ6の他端側に面して透明部材であるガラス窓22を設けている。すなわち、ガスサンプル導入部21の中空ファイバ6の他端側が接続された側と反対側にガラス窓22が設けられ、中空ファイバ6の他端側はガラス窓22で封止されたかたちとなっている。ガラス窓22は赤外光を透過する材質、例えば石英ガラスなどが用いられる。
ガラス窓22は石英ガラス単独としてもよいが、測定とは関係のない波長の光を除去するフィルタとしてもよい。例えば熱線として知られる5μm以上の赤外光を除去するショートウェイブパスフィルタとしてもよい。これにより熱の影響を除外することができる。ショートウェイブパスフィルタは具体的には例えば、石英ガラスにサファイヤ、シリコンなどの母材にアルミナ等の多層膜をコーティングしたものからなり、特定波長以上の赤外光を遮断する機能を有する。
ガスサンプル導入部21の外側のガラス窓22に対向する位置に回転部23を設け、その内部にバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dが装着されている。図2は回転部23の検出器25の方向から見た構成図である。図2に示すように、バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dの4枚が同一円内に設置されており、回転部23を回転させることで、バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dが順番に、レンズ24と検出器25を結ぶ直線上にくるように適宜選択される。回転の順番は4a、4b、4c、4dの順とする。回転部23の代わりに、バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dを直線方向(例えば横)にスライドするスライド冶具(図示省略)に取り付けて、スライドさせて切り替えてもよい。
なお、回転部23、スライド治具をバンドパスフィルタの切替機構とする。切替機構は、バンドパスフィルタを設けた回転部23等に相当する可動部と、この可動部を可動に支持する支持部からなる。さらに、単一のバンドパスフィルタ、またはバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dとその切替機構を、それぞれ光フィルタ部とする。
バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dは石英ガラス、サファイヤ、シリコンなどの母材にアルミナ等の多層膜をコーティングしたものであり、中心波長付近以外の赤外光を遮断する役割を持つ。ガスの種類毎に吸収特性が異なるため、それぞれに対応したバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dを設けている。すなわちバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dは、それぞれ異なる種類のガスの光吸収帯の光を透過する透過周波数帯域を有し、透過周波数帯域がそれぞれ異なる。例えば波長に換算した場合、
アセチレンであれば3.05μm、
二酸化炭素であれば4.25μm、
一酸化炭素であれば4.70μm
などとして、目的とするガス種類に応じて適宜選択すればよい。バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dは中心波長から一定範囲の幅離れた波長の赤外光を透過する特性があり、半値幅で規定される。半値幅を小さくすると他の妨害ガスのスペクトルの影響を遮断できるが、光量が減少して測定感度が低下するデメリットがあることから、他のガスのスペクトル特性や目標とする測定下限値に応じて半値幅を設定する。またバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dとしてバンドパスフィルタの単独の構成ではなく、ショートウェイブパスフィルタとロングウェイブパスフィルタの組み合わせでもよい。
ここでは、
バンドパスフィルタ4aはアセチレン測定用、
バンドパスフィルタ4bはバックグラウンド測定用の透明ガラス、
バンドパスフィルタ4cは二酸化炭素測定用、
バンドパスフィルタ4dは一酸化炭素測定用とした。
バンドパスフィルタの個数は4枚としたが、2枚、3枚、あるいは5枚以上でもよい。
なお、バンドパスフィルタが1枚の場合には切替機構は不要である。回転部23とガラス窓22の間隙にレンズ24を設けている。レンズ24は回転部23を可能に支持する回転しない上述の支持部に固定してもよいし、専用に設けた支持具(図示省略)で固定してもよい。中空ファイバ6の他端(検出部7側の端)から射出された赤外光は、一定の光束すなわち0.7mmの束で導光されるわけではなく拡散するため、レンズ24により集光する。
レンズ24は赤外光を集光する役割を持つため、例えば石英製のものであり、凸形状としている。集光された赤外光はバンドパスフィルタ4aを介して、検出器素子31を有する検出器25に導光されるように構成されている。レンズ24の焦点距離およびレンズ径は中空ファイバ6の径、レンズ24と検出器25の間の距離に応じて決めるが、ここでは焦点距離は25mm、レンズ径は8mmとした。検出器25はPbSe、InSb、MCTなど光導電素子、フォトマルチプライヤーなどを用いるが、ここでは特に限定されず、赤外光を検出できるものであれば何でもよい。検出器25に用いられる光導電素子、フォトマルチプライヤーは温度が低いほど感度が高い特性がある。よってペルチェ冷却器26は検出器25全体を冷却することで高感度とするために設置している。
なお共振チョッパ18の設置位置は検出器25から、可能な限り遠ざけることが望ましい。共振チョッパ18は電磁的に動作させることから、電磁的なノイズが発生する他に、物理的なノイズ(振動)も発生することから、検出器25の測定感度に影響を及ぼさないためである。共振チョッパ18のブレード3aとブレード3bの間隙は、共振チョッパ18の共振周波数に依存するが最大1mm程度の間隙となる場合もある。前述のとおり、中空ファイバ6の内径は0.7mmであり、大きさにあまり差がないため、中空ファイバ6の内部に可能な限り赤外光を導光させるために、共振チョッパ18の設置位置は中空ファイバ6の投光部5側の一端側になるべく近づけることが望ましい。
また、この実施の形態では、フィラメント16、中空ファイバ6の一端および他端、レンズ24、検出器25は一点鎖線で示している軸37aのように同一直線上に設置している。
本実施の形態では中空ファイバ6内の赤外光の導光方向とガスサンプルの流れる方向は逆向きとしたが、同じ方向でもよい。この場合は配管14の配管14bが投光部5に挿入され、配管14bの他端側が中空ファイバ6の一端側に延び、配管19とポンプ20は検出部7に設けられ、配管19の下端がガスサンプル導入部21に接続される。
ロックインアンプ8は検出器25からの出力と共振チョッパ18の出力とに電気的に接続されている。ロックインアンプ8の出力は計測・制御部9と接続されている。計測・制御部9にはデータを一時的に保管するメモリ(図示省略)を内蔵している。また、必要に応じて、計測・制御部9にAD変換部(図示省略)を内蔵させ、パーソナルコンピュータ等にデータを転送するための外部ポート(図示省略)を計測・制御部9に用意し、パーソナルコンピュータ等で演算処理を行ってもよい。
さらに図示しないが、フィラメント16、共振チョッパ18、ポンプ20、回転部23、検出器25、ペルチェ冷却器26、三方弁27のそれぞれについて電力を供給するための電源部やドライバがあり(共に図示省略)、それぞれが適正に動作するように、例えば計測・制御部9により制御される。なお、計測・制御部9からの各部への制御線等は図面が煩雑になるため図示が省略されている。
次に実施の形態1に係るガス計測装置の動作について図3のフローチャートに従って説明する。この動作の制御は、例えば計測・制御部9により行われる。
測定を開始する前の一定時間例えば、1〜4時間前からフィラメント16を点灯させておく(S1、S2)。フィラメント16は安定した状態になるまでに時間を要することから、あらかじめ点灯させておくが、光量が直ちに安定するのであれば、測定直前に点灯させておいてもよい。
測定はまず最初に、バックグラウンド(1回目)について行う(S10)。この場合の測定対象のガスサンプルは大気空気とするが、別途、窒素+酸素ボンベ(混合比79:21)を用意して、導入してもよい。三方弁27を切り替えることでガスサンプル流路をc−bとする(S11)。ポンプ20を動作させることで、ガスサンプルに含まれるミストおよび硫黄成分などが汚れ削除フィルタ15で除去される。フィルタ15を通ったガスサンプルは検出部7へと送られる。
次に検出部7の内部のガスサンプル導入部21にガスサンプルを送り込んで、ガスサンプル導入部21をガスサンプルで充満させる。さらにポンプ20を動作させると、ガスサンプル導入部21の内部のガスサンプルが中空ファイバ6の内部を通って投光部5の内部へと流れ、さらに投光部5から配管19を通じて外部に排出される。この時の流量は特に規定はないが、ポンプ20の動作範囲を考慮すると、0.1〜1.0L/minの範囲が適当である。前述のように中空ファイバ6の内容積を考慮して、少なくとも4mL程度のガスサンプルを導入すればよいことから、動作時間としては2.4〜24秒程度である。
ただし実際には測定の安定性を考慮して、より長い時間でガスサンプルを導入した方が望ましく、絶縁油から得られるガスサンプルの容量や測定時間を考慮して、導入時間を決めるのが望ましい。この結果、中空ファイバ6の内部に分析(測定)対象のガスサンプルが導入される。ここでポンプ20は一旦停止させ、中空ファイバ6の内部のガスサンプルは静止状態とする。静止状態とする理由としては、中空ファイバ6の内部が流動状態となることや、ポンプ20の動作時の振動によりノイズの発生源となることで、SN比が低下することを避けるためである(S12)。
中空ファイバ6の内部をガスサンプルを充填した状態において、回転部23を回転させバンドパスフィルタ4aを使用する設定とする(S13)。フィラメント16が発する赤外光は共振チョッパ18のブレード3a、3bの間隙を通過し、中空ファイバ6の一方端へと導かれる。中空ファイバ6の一方端から導かれた赤外光は中空ファイバ6の内部を伝達して中空ファイバ6の他方端から出射する。このときに中空ファイバ6の内部では、ガスサンプルは空気であるため、二酸化炭素を除いて赤外光の吸収はない。中空ファイバ6の他方端から出射された赤外光は、ガスサンプル導入部21内のガラス窓22を通過してレンズ24で集光され、バンドパスフィルタ4aを通過して、適当な波長範囲の赤外光として検出部7側の検出器25で受光される。検出器25は赤外光の受光強度に応じた強度を有する電気信号を出力する。
検出器25からの出力信号は、ロックインアンプ8に送られる。ロックインアンプ8では、共振チョッパ18からの出力信号と同期検波することでノイズを除去する。ノイズを除去した出力信号は計測・制御部9において移動平均処理の演算を行い、バックグラウンドのデータを計測・制御部9内のメモリに蓄積する(S14)。
次に、一定時間経過後に回転部23を回転させることでバンドパスフィルタ4aから4bに切り替え(S15,S16)、以下同様に、検出器25からの出力信号をロックインアンプ8で同期加算(同期検波)して、ノイズを除去した出力信号の移動平均処理の演算を行い、バックグラウンドのデータとして、計測・制御部9内のメモリに蓄積する。次に回転部23を回転させることでバンドパスフィルタ4bから4c、さらにバンドパスフィルタ4cから4dに切り替えて同様に測定を行い、データを計測・制御部9内のメモリに蓄積する(S14−S16を繰り返す)。
以上で1回目のバックグラウンドの測定が終了する(S17)。このバックグラウンドの測定においては、二酸化炭素を除いて通常は測定対象となるガス成分が含まれていないため、この測定値を0ppmであるとみなす。
次に絶縁油に含まれるガス成分の測定を行う(S20)。ガスサンプルが異なるのみであり、測定の流れはバックグラウンドの測定と同様である。絶縁油を油入電気機器10から配管12aを経由して採取する。採取された絶縁油はガスサンプル抽出機構11に送られる。絶縁油に溶存するガスサンプルを抽出するために、ガスサンプル抽出機構11の抽出容器13が減圧される。これにより絶縁油からガスサンプルが抽出される。
三方弁27を切り替えることでガスサンプル流路をa−bとする(S21)。ポンプ20を動作させることで、ガスサンプルに含まれるミストおよび硫黄成分などが汚れ削除フィルタ15で除去される。フィルタ15を通ったガスサンプルは検出部7へと送られる。
検出部7の内部のガスサンプル導入部21にガスサンプルを送り込んでガスサンプル導入部21をガスサンプルで充満させる。次に、投光部5側に設けられたポンプ20をさらに動作させる。これにより、ガスサンプル導入部21の内部のガスサンプルが中空ファイバ6の内部を通って検出部7から投光部5へと流れ、さらに投光部5から配管19を通じて外部に排出される。この時、中空ファイバ6の内部に分析対象のガスサンプルが導入される。ここでポンプ20は一旦停止させ、中空ファイバ6の内部のガスサンプルは静止状態とする(S22)。
使用するバンドパスフィルタをバンドパスフィルタ4aに設定し(S23)、フィラメント16が発する赤外光は共振チョッパ18のブレード3a、3bの間隙を通過し、中空ファイバ6の一方端へと導かれる。中空ファイバ6の一方端から導かれた赤外光は中空ファイバ6の内部を伝達して中空ファイバ6の他方端から出射する。このときに中空ファイバ6の内部では、流れるガスサンプルによって赤外光が吸収される。中空ファイバ6の他方端から出射された赤外光は、ガスサンプル導入部21内のガラス窓22を通過してレンズ24で集光され、バンドパスフィルタ4aを通過して、適当な波長範囲の赤外光として検出部7側の検出器25で受光される。検出器25は赤外光の受光強度に応じた強度を有する電気信号を出力する。
検出器25からの出力信号は、ロックインアンプ8に送られる。ロックインアンプ8では、共振チョッパ18からの出力信号と同期検波することでノイズを除去する。ノイズを除去した出力信号は計測・制御部9において移動平均処理の演算を行い、ガス成分のデータを計測・制御部9内のメモリに蓄積する(S24)。
この後はバックグラウンドの測定の時と同様に、一定時間経過後に回転部23を回転させることでバンドパスフィルタ4aから4bに切り替える(S25,S26)。以下同様に検出器25からの出力信号がロックインアンプ8に送られ、ロックインアンプ8では、共振チョッパ18からの出力信号と同期加算(同期検波)することでノイズを除去する。ノイズを除去した出力信号は計測・制御部9において移動平均処理の演算を行い、ガス成分のデータを計測・制御部9内のメモリに蓄積する。次に回転部23を回転させることでバンドパスフィルタ4bから4c、さらにバンドパスフィルタ4cから4dに切り替えて同様に測定を行い、データを計測・制御部9内のメモリに蓄積する(S24−S26を繰り返す)。以上で絶縁油に含まれるガスサンプルの測定が終了する(S27)。
次に2回目のバックグラウンドの測定(S30)を1回目の時と同様に行う(S31−S37)。操作は1回目と同様であるので説明は省略する。
最後に計測・制御部9内に蓄積されたデータから測定値を演算する(S40)。バックグラウンドの1回目と2回目の測定値の平均値を計算する。平均の計算は単純平均または対数平均のいずれでもよいが、ここでは単純平均とした。バックグラウンドの電圧値は時間的に一定ではなく、ドリフトノイズの影響により常に変動する。この平均化の操作により、時間とともにバックグラウンドの値が変化するドリフトノイズに対応することができ、ノイズに影響を受けにくい測定を実現できる。
バックグラウンドの測定値を得た後にこの値を基準として、ガス成分測定時の測定値との差分を求め、センサ出力電圧差(単位はV)とし、予め算出しておいた検量線と対比させガスの濃度を演算して出力する。
なお絶縁油からのガスの濃度が比較的高いと予想される場合は、バックグラウンドの変動に比してセンサ出力電圧差、すなわち検出器25の出力電圧差(以下同様)、が大きいため、バックグラウンドの測定は1回だけとしてもよい。
図4は測定結果の一例を示すもので、ここではガス成分の測定は絶縁油の抽出ガスの代わりに、アセチレン5ppmのガスサンプルを用いた。具体的にはアセチレン5ppmのガスボンベの出口をガスサンプル導入部21に直接接続している。またバンドパスフィルタはバンドパスフィルタ4aのみ使用で固定して測定を行った。測定は10分毎にガスサンプルを切り替えており、バックグラウンド(空気)→アセチレン5ppm→バックグラウンド(空気)の順番である。ガスサンプルの導入時間は2分とした。
図4に示すようにガスサンプルの導入時はセンサ出力電圧は不安定であることから演算の対象外としている。2分後に導入を停止して10分後までの8分間を測定対象として、移動平均値を計算する。その結果、バックグラウンド(1回目)の測定値Aは2.081Vであった。アセチレン5ppmのときのセンサ出力電圧Bは2.075Vであった。バックグラウンド(2回目)のセンサ出力電圧A’は2.079Vであった。したがってバックグラウンドの測定値はAとA’の平均値であり2.080Vである。センサ出力電圧差は2.080Vと2.075Vの差分であり0.005Vとなった。アセチレン5ppmは比較的低濃度であり、センサ出力電圧差に比してドリフトノイズが無視できないことから、ガスサンプルの測定の前後にバックグラウンドの測定を行う手法が有効である。
次に本実施の形態での実験結果について示す。図1で示す本実施の形態1の他に、図5に示すような一般的なNDIR(非分散赤外吸収分光)法によるガス計測装置についても実験を行い、両者の結果を比較する。図5は中空ファイバ6の代わりに透過セル1を用いたガス計測装置である。図5において、透過セル1に、ガスサンプル流入口1aと、ガスサンプル排出口1bとが設けられる。ガスサンプル流入口1aは、配管14b、汚れ除去フィルタ15と接続しており、図1と同様にバックグラウンドや絶縁油のガスの導入が可能となるように構成している。光源2は図1のフィラメント16と同様であり、バックグラウンドや絶縁油のガスが封入された透過セル1内に一端側から光源2により赤外線が照射される。赤外線は透過セル1内を伝達して、透過セル1内の他端側に設けられた回転部のバンドパスフィルタ4a,4bを介して検出器25に導光される。
透過セル1は内部が赤外光を反射するように構成されている。材質は問わないが、一般的には金属製のものが多く使われることからステンレス製のものとしている。分析対象のガスサンプルは、方向aに沿ってガスサンプル流入口1aから透過セル1の内部に導入され、方向bに沿ってガスサンプル排出口1bから透過セル1の外部に排出される。
図5に示された構成では、光源2からの熱の大部分が透過セル1内の内壁を反射して、バンドパスフィルタ4a,4bを加熱する。また透過セル1の金属部分からの熱伝達によっても加熱される。バンドパスフィルタ4aが加熱されると、フィルタの透過特性、例えば中心波長や半値幅が変化する。またバンドパスフィルタ4aからバンドパスフィルタ4bに切り替える際に、透過セル1内での物理的な移動となることから、温度が変化し、ノイズの原因となる。このため図5に示された構成では、複数のガスサンプル成分を高速で測定する場合は高精度の測定が困難である。
実験は、サンプルガスとしてアセチレン5ppmのガスを用いて、本実施の形態1を示す図1の装置と、図5に示す装置(以下、「従来方式」とする)のそれぞれについて行って比較した。実験はバックグラウンドの測定を行わずに、ガス成分のみの測定を行っている。すなわち図3のフローチャートにおいて、ガス成分の測定(S20)のみを行った。バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dのそれぞれの切り替える時間は120秒である。
すなわち120秒経過後に、例えばバンドパスフィルタ4aから4bに切り替えるとして、合計480秒間の実験を行った。
図6は従来方式のガス計測装置による測定結果を示すものである。バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dのいずれの切り替え直後にも丸い円で示すようにピークのノイズが発生している。バンドパスフィルタの切り替え直後から40秒間はノイズが含まれており、この時間領域では測定に適さないことが分かった。
図7は本実施の形態のガス計測装置における測定結果を示すものである。図6のような切り替え直後のピークのノイズが発生せず、安定していることがわかる。バンドパスフィルタを切り替えてもノイズが混入せずに直ちに安定化することにより、高速な測定が実現できる効果を奏する。
なお、ピークノイズに限らずノイズが混入する原因として、既に述べたバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dに伝わる熱の影響の他に、回転部23が回転するときに発生する振動が共振チョッパ18に伝わることでノイズの発生につながる。共振チョッパ18はブレード3a、3bの開閉により赤外光を透過または遮断していることから、振動の影響を受けやすいためである。したがって本実施の形態1で示す図1のように、回転部23と共振チョッパ18はできるだけ離すことが、ノイズの低減につながる。
このように、実施の形態1によれば、バンドパスフィルタの切替時においてもノイズの発生が小さいため、より安定した高速測定を実現できる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るガス計測装置の概略断面図を示したものである。
実施の形態1の図1に示す構成と異なる点は、レンズ24を用いずにガラス窓22から導出した赤外光をバンドパスフィルタ4aを介して直接検出器25に導光するものである。
レンズ24が存在しないことでガラス窓22から導出した赤外光は拡散するため、検出器25に届く赤外光は減少する。
中空ファイバ6は一般の充実型の光ファイバとは異なり、光の伝搬領域が空気であるため、開口数(Numerical Aperture)が定義できない。中空ファイバ6はマルチモードによる伝送であり、中空ファイバ6の光の入口の入射角は任意の光が入射可能であるが、高次のモードすなわち、中空ファイバ6の入射角が大きいモードについては、中空ファイバ6内で損失が大きくなるため、伝送効率が低下する。中空ファイバ6の出口からの光の拡散状況は開口数から求めることができないため、ここでは実験的に中空ファイバ6の出口からどの程度拡散するかを調べた。
図9は図8において、光関係の部材(光学系部分)についてのみ図示したもので、一部の部材の記載を省略している。中空ファイバ6の一端側(光の入口)とリフレクタ17の端部とを結んだ直線と、中空ファイバ6の一端側と光源であるフィラメント16を結んだ直線との角度をθ1とする。フィラメント16は点光源と近似できるため、フィラメント16から発した光の中空ファイバ6への入射角はθ1が最大となる。
中空ファイバ6の他端側(光の出口)については、中空ファイバ6の他端側から距離L1の位置に遮蔽板30を設置する。図10は検出器25の側から見た遮蔽板30の構成図であり、遮蔽板30はアルミなど光を通さない板材に直径rの穴をあけたものである。実験は距離L1を変化させて検出器25内の検出器素子31に達する光量を測定した。直径rは1mmとし、中空ファイバ6の他端側と検出器素子31の距離L2は40mmとした。
検出器素子31は3×3mmの矩形状(この場合は正方形)の大きさとした。
図11は距離L1を0mmから40mmまで変化させた時の相対光量の変化を示した図である。相対光量は、遮蔽板30が無い状態での検出器25からの出力電圧を1.0としたときの各L1での出力電圧の割合を示したものである。
図11によれば、L1が増加するに従い、相対光量が減少している。ここで相対光量として0.95となるL1を読み取るとL1は10mmであった。相対光量が1.0から0.95は光量として5%の低下であるが、検出器25の感度面からは実質的に問題ないことから、このL1が10mmまでを感度面で低下は殆どないとみなす。このとき図9においてθ2は以下の式で求められる。
θ2=arctan(r/2/L1)
この実験結果から、L2、すなわち、中空ファイバ6の他端側から検出器素子31までの距離が10mm以下であれば、中空ファイバ6の他端側から出た光は殆ど損失することなく、検出器素子31で受光できるが、L2が10mmを超えると損失が無視できない。
図8および図9に示すように、中空ファイバ6の他端とガラス窓22は面一(同一平面を構成)にすることは、ガスの流路の関係で2mm程度の隙間を開ける必要があり、さらにガラス窓22は強度を考慮すると少なくとも1mmの厚さが必要であることから、難しく、実質的にはガラス窓22と検出器素子31の間隔が7mm以下が、この実験結果を満たす用件となる。したがって、回転部23の厚さが7mm以下となれば、本実施の形態2の図8に示すように、レンズ24を用いなくても感度面で問題ないことが分かった。
ただし回転部23の厚さをあまり薄くできない場合は、実施の形態1に示す図1の構成にした方が、結果的に感度が高くなることから、回転部23やレンズ24に必要なコストとのバランスなどの観点でどちらかを選択するかを決めるのが望ましい。
この実施の形態2に係るガス計測装置の他の部分の構成や動作は、実施の形態1に係るガス計測装置の対応する部分の構成や動作と同様であるので説明を省略する。
この実施の形態2効果は実施の形態1と同様に、バンドパスフィルタの切替時においてもノイズの発生が小さいため、安定した高速測定を実現できるが、より部品数が少ない構成で測定が可能である。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3に係るガス計測装置の概略断面図を示したものである。実施の形態1の図1に示す構成と異なる部分は以下の点である。図1ではレンズ24の位置は、回転部23とガラス窓22との間の間隙に置いていたが、本実施の形態を示す図12では、回転部23と検出器25との間の間隙に置いている点が異なる。レンズ24はここでは凹レンズを用いている。図13は図1におけるレンズ24を含む周辺付近の拡大図であり、中空ファイバ6から出た赤外光の拡散、集光状況を示している。また図14は図12のレンズ24を含む周辺付近の拡大図である。
図1および図13のレンズ(凸レンズ)24の位置では、図13に示すようにレンズ24は中空ファイバ6から出た赤外光を即座に集光する作用があり、バンドパスフィルタ4aは加熱されやすい。一方、図14に示す構成では、中空ファイバ6からの赤外光は一度拡散されているため、バンドパスフィルタ4aは加熱され難い。ただしこの実施の形態3のレンズ(凹レンズ)24は実施の形態1のレンズ(凸レンズ)24に比べて曲率の大きいものを使用する必要があることから集光が難しく、条件によっては測定感度が若干低下する可能もあることから、測定感度と高速測定のバランスで、実施の形態1か実施の形態3の構成のどちらかを選択するのが望ましい。
実施の形態3に係るガス計測装置の他の部分の構成や動作は、実施の形態1に係るガス計測装置の対応する部分の構成や動作と同様であるので説明は省略する。
この実施の形態3における効果は実施の形態1と同様に、バンドパスフィルタの切替時においてもノイズの発生が小さいため、安定した高速測定を実現でき、さらに、より加熱の影響を受けずに測定が可能である。
実施の形態4.
図15はこの発明の実施の形態4に係るガス計測装置の概略断面図を示したものである。実施の形態1の図1に示す構成と異なるところは以下の点である。図15の構成では、図1に示す共振チョッパ18の代わりに回転式チョッパ35を設置する。
回転式チョッパ35は、周知の構成を適用することが可能であり、たとえばステンレスやアルミの薄板によって形成された遮光板36およびその遮光板36を回転するモータ(図示省略)等によって構成される。図16は遮光板36をフィラメント16の方向から見た構成図である。図13に示すように穴36aが4個開けられており、遮光板36が回転することで赤外光の透過、遮断を実現する。なお穴36aは4個である必要はなく任意の数でよい。回転によって生じる透過、遮断の周波数は共振チョッパ18の場合と同様に100〜10000Hzの範囲が適当であるが、ここでは実施の形態1と同じく2000Hzとした。
実施の形態4に係るガス計測装置の他の部分の構成や動作は、実施の形態1に係るガス計測装置の対応する部分の構成や動作と同様であるので説明を省略する。
この実施の形態4における効果は実施の形態1と同様に、バンドパスフィルタの切替時においてもノイズの発生が小さいため、安定した高速測定を実現でき、さらに、遮光版によるブレードが共振チョッパによるブレードよりも大きいため、熱を遮断する効果がより大きい。
実施の形態5.
図17はこの発明の実施の形態5に係るガス計測装置の概略断面図を示したものである。実施の形態1の図1に示す構成と異なるところは以下の点である。図17に示す構成では、図1に示す回転部23、バンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dの代わりに波長可変フィルタ29を設置した。
波長可変フィルタ29は、ファブリベローの干渉原理により、膜の印加電圧を変化させると光学特性(透過周波数帯域を含む)が変化する機構である。実施の形態1のようにバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dをそれぞれ機械的に回転させて切り替えるのではなく、電気的にフィルタの特性を切り替えることから、機械的な動きがなく測定環境の空気の動きが殆どなく、経時的な温度変化が小さい。
なお、上記各実施の形態のバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dとその切替機構からなる部分と、波長可変フィルタ29とその印加電圧を変化させる電源部(図示省略)からなる部分を、波長可変光フィルタ部とも称する。
また、実施の形態2と同様に波長可変フィルタ29が十分に薄くできる場合はレンズ24を省略してもよい。
なおレンズ24はガラス窓22側に設置したが、実施の形態3と同様に検出器25側に設置してもよい。この実施の形態5に係るガス計測装置の他の部分の構成は、実施の形態1に係るガス計測装置の対応する部分の構成と同様であるので説明を省略する。
動作も実施の形態1とほぼ同様であるが、実施の形態1においてバンドパスフィルタ4a、4b、4c、4dを回転部23で切り替える代わりに、波長可変フィルタ29の印加電圧を変化させてフィルタの特性を変化させる点が異なる。
この実施の形態5における効果は実施の形態1と同様に、波長可変フィルタ29が加熱されないため、安定した高速測定を実現できることであり、さらに、機械的な動作がないため、より安定した測定が可能となる。またより省スペースな装置を実現できる。
実施の形態6.
図18はこの発明の実施の形態6に係るガス計測装置の概略断面図を示したものである。実施の形態1の図1に示す構成と異なるところは以下の点である。図18に示す構成では、図1に示す中空ファイバ6の一部をとぐろ状に巻き、螺旋形状または巻線コイル形状にする。これにより、フィラメント16と中空ファイバ6の一端すなわち共振チョッパ18の近傍領域とは一点鎖線の軸37bに示すように同一直線上に設置されることになる。また、検出器25とレンズ24と中空ファイバ6の他端側すなわちガスサンプル導入部21の近傍領域とは一点鎖線の軸37cに示すように同一直線上に設置されることになる。なお、中空ファイバ6はとぐろ状に巻く代わりに、上記軸37bと軸37cが互いに角度をなす状態になるように中空ファイバ6を曲げてもよい。
また図18では図1において三方弁27、配管14a、14b、抽出容器13、油入り電気機器10、ガスサンプル抽出機構11、配管12a、12bは図示を省略しているが、実際にはこれらは図1と同様に接続されている。
フィラメント16から発せられた熱の一部はリフレクタ17で反射され、熱は軸37bの周囲を直線的に伝達する特性となっている。すなわちエリア38の範囲は高温となる傾向がある。フィラメント16から距離が離れれば、熱の影響を受けにくくなるが、このエリア38の範囲はその周辺と比較して相対的に高温となる傾向がある。したがって、エリア38すなわち軸37bを含んだ円筒状の範囲にバンドパスフィルタ4aや検出器25を設置しないことにより、熱の影響をより軽減することができる。円筒状の範囲の半径rの適当な範囲はフィラメント16の出力に依存するが、3cm以上必要である。一方、実施の形態1に示す図1においては軸37aを含む円筒状の範囲にバンドパスフィルタ4aや検出器25が含まれており、熱の影響を完全には除外することができない。その他の構成および動作は実施の形態1と同様である。
すなわち中空ファイバ6を、例えは、光源であるフィラメント16と中空ファイバ6の一端を結ぶフィラメント16から中空ファイバ6への光軸となる軸37bと、中空ファイバ6の他端と検出器25を結ぶ中空ファイバ6の他端から検出器25への光軸となる軸37cとが、互いに角度をなすような形状とすればよい。中空ファイバ6は例えばU字形状または図19に示すようにL字形状等に曲げられたものとする。曲げた角度は90度、180度に限定されない。すなわち軸37bと軸37cの交わる角度θは図19に示すように90度であってもよいし、例えば60度であってもよい。これにより検出器25とレンズ24のある部分は、フィラメント16を有する投光部5から中空ファイバ6に沿って直線的に延びるエリア38から離れた位置に設定できる。
図18の構成例では、中空ファイバ6を巻線コイル形状またはU字形状に曲げたものとしたことにより、軸37bと軸37cが互いに180度の角をなし(平行で逆方向)かつ互いに重ならないように距離が置かれている。このような構成は、例えばL字形状の中空ファイバ6を使用した場合に比べガス計測装置の実質的な専有面積が小さく(図18の図面の縦方向の専有する長さが短い)、実際にガス計測装置を設置する上で好ましい。
より広義には、中空ファイバ6は、検出器25を投光部5の光源2から中空ファイバ6に直線的に延びるエリア38以外の位置に設置するように、例えば1箇所が曲げられた形状を有する。
この実施の形態6における効果は実施の形態1と同様に、安定した高速測定が実現できるが、バンドパスフィルタ4aの加熱を抑えることで、さらに安定した高速測定を実現できる。
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、これらの可能な組み合わせを全て含む。
産業上の利用の可能性
この発明によるガス計測装置は種々の分野のガス計測装置に適用可能である。

Claims (9)

  1. 内部に測定対象のガスが導入され、曲げられた形状を有する中空ファイバと、
    前記中空ファイバの一端側に配置されて前記中空ファイバの内部に光源からの光を照射する投光部と、
    前記中空ファイバの5μm以上の赤外光を除去するショートウェイブパスフィルタで封止された他端側の先において前記中空ファイバの内部を通過した光を検出する検出器と、
    前記検出器で検出された光に基づいて、測定対象の前記ガスを計測する計測・制御部と、
    前記中空ファイバの他端と前記検出器の隙間に設けられ、前記中空ファイバの内部を通過した光のうち前記ガスの光吸収帯の光を透過する透過周波数帯域を有する光学フィルタ部と、
    を備え、
    前記投光部と前記一端側とは第1軸上に配置してあり、
    前記検出器と前記光学フィルタ部と前記他端側とは、前記第1軸とは異なる第2軸上に配置してある、ガス計測装置。
  2. 前記中空ファイバの前記ショートウェイブパスフィルタと前記検出器の隙間に集光用のレンズを備える請求項1に記載のガス計測装置。
  3. 前記光学フィルタ部と前記検出器の間隙に前記集光用のレンズを備えた請求項2に記載のガス計測装置。
  4. 前記光学フィルタ部が、前記透過周波数帯域が可変なものである請求項1から3までのいずれか1項に記載のガス計測装置。
  5. 上記光学フィルタ部が、印加電圧を変化させると透過周波数帯域が変化する波長可変フィルタからなる請求項4に記載のガス計測装置。
  6. 光を断続的に遮断する回転式チョッパまたは共振式チョッパを前記投光部の前記光源と前記中空ファイバの一端側の間隙に設置した請求項1から5までのいずれか1項に記載のガス計測装置。
  7. 前記投光部が前記光源からの光を集光する集光部を有し、前記集光部は、測定波長を含む波長領域の光を集光する請求項1から6までのいずれか1項に記載のガス計測装置。
  8. 内部に測定対象のガスが導入された中空ファイバと、
    前記中空ファイバの一端側に配置されて前記中空ファイバの内部に光源からの光を照射する投光部と、
    前記中空ファイバの5μm以上の赤外光を除去するショートウェイブパスフィルタで封止された他端側の先において前記中空ファイバの内部を通過した光を検出する検出器と、
    前記検出器で検出された光に基づいて、測定対象の前記ガスを計測する計測・制御部と、
    前記中空ファイバの他端と前記検出器の隙間に設けられ、前記中空ファイバの内部を通過した光のうち前記ガスの光吸収帯の光を透過する透過周波数帯域を有する光学フィルタ部と、
    を備え、
    前記中空ファイバが、前記検出器を前記投光部の前記光源から前記中空ファイバに直線的に延びるエリア以外の位置に設置するように曲げられた形状を有するガス計測装置。
  9. 曲げられた形状を有する中空ファイバの内部に測定対象のガスを導入し、
    前記中空ファイバの一端側から前記中空ファイバの内部に前記一端側と共に第1軸上にあり光源を有する投光部から光を照射し、
    前記中空ファイバの5μm以上の赤外光を除去するショートウェイブパスフィルタで封止されている他端の先で、前記中空ファイバの内部を通過した光のうち、上記ガスの光吸収帯の光を透過する光学フィルタ部を透過した光を前記他端と共に前記第1軸とは異なる第2軸上にある検出器で検出し、
    前記検出された光に基づいて、測定対象の前記ガスを計測する、ガス計測方法。
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Title
JPN6015021049; 渡邉大助, 太田彦人: '中空赤外ファイバを用いた気相赤外分光用キャピラリーフローセルの開発と塩酸の定性分析への応用' 法科学技術学会誌 Vol.19, No.1, 20140204, pp.71-76 *
JPN6015021051; 藤塚徳夫 他: 'NDIR法による呼気中のアルコール検出' 日本赤外線学会誌 Vol.23, No.2, 20131228, pp.17-21 *

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