JP6838487B2 - 濃度測定装置及び濃度測定方法 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態に係る濃度測定装置10Aの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る濃度測定装置10Aは、赤外線を発光する赤外光源12と、赤外光源12から照射された光が周回するように閉光路を形成する第1の反射鏡14〜第3の反射鏡18と、を備えている。赤外光源12は、光源の一例であり、第1の反射鏡14〜第3の反射鏡18は、光学系の一例である。
以下、本実施形態では、濃度を測定する対象を気体(以下、ガス)として説明するが、測定対象は、ガスに限定されるものではなく、液体を測定対象としてもよい。
図2に示すように、チョッパー型ミラー22は、回転軸30を中心に、矢印の向きに回転する。
図4は、本実施形態に係る赤外光源12からの赤外線が閉光路に入射される場合のチョッパー型ミラー22の光通過部34の位置を示す図である。
図5は、本実施形態に係る閉光路に入射された赤外線が閉光路を何度も周回する様子を示す図である。
図6は、本実施形態に係る閉光路に入射された赤外線が閉光路を何度も周回する場合のチョッパー型ミラー22の光反射部32の位置を示す図である。
図7は、本実施形態に係る閉光路から出射した赤外線が光強度検出器26に到達する様子を示す図である。
図9(B)は、本実施形態に係るガスセル20の内部に供給された測定対象ガスを通過した赤外線の光強度が光強度検出器26により検出され、光強度検出器26から出力される光強度信号の時系列データの一例を示す図である。
図10に示すように、ガスセル20に赤外線非吸収ガスを供給した場合の光の強度502のほうが、ガスセル20に測定対象ガスを供給した場合の光の強度504より大きい。
図11に示すように、測定対象ガスの濃度と吸光度とは線形の関係を有する。
ガスセル20に供給された測定対象ガスの濃度が低い場合、赤外線はそれほど吸収されないため、赤外線非吸収ガスを通過した光の強度IAと測定対象ガスを通過した光の強度ICとの差ΔIが非常に小さい場合がある。しかし、最大長さの禁止区間P1では、上述したように、ガスセル20を赤外線が通過する回数が最も多くなるため、他の禁止区間P2〜P5と比べて、赤外線の吸収が多くなり、最大長さの禁止区間P1の直後の許可区間における光の強度ICを、光の強度IAとの差ΔIを算出可能な程度に大きくできる。一方、ガスセル20に供給された測定対象ガスの濃度が高い場合、多くの赤外線が吸収され、光の強度IAと光の強度ICとの差ΔIは大きくなる。そして、最大長さの禁止区間P1では、ガスセル20を赤外線が通過する回数が最も多くなるため、他の禁止区間P2〜P5と比べて、赤外線の吸収が多くなり過ぎて、光の強度IAと光の強度ICとの差ΔIが大きくなり過ぎてしまう。このため、最大長さの禁止区間P1において算出される差ΔIに関して、適切な2つの閾値Ith1、閾値Ith2を設定することで、ガスセル20に供給された測定対象ガスの濃度が高いか低いか中くらいかを精度良く判定することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成と同様な部分を含み、同様な部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図16に示すように、本実施形態に係る濃度測定装置10Bは、赤外光源12とチョッパー型ミラー22との間にビームスプリッタ42が配置されている。ビームスプリッタ42は、2つの三角プリズムを、底面同士が接するように、組合せて構成されている。なお、ビームスプリッタ42は、2つの三角プリズムを組合せて構成することに限定されず、例えば、偏光ビームスプリッタを採用してもよい。
図18は、本実施形態に係るガスセル20に到達した赤外線が、チョッパー型ミラー22と反射鏡44との間を、ガスセル20の内部を介して、何度も往復する様子を示す図である。
図19は、本実施形態に係るチョッパー型ミラー22と反射鏡44との間を、ガスセル20の内部を介して、何度も往復した赤外線が、チョッパー型ミラー22の光通過部34を介して、ビームスプリッタ42を介して、光強度検出器26に到達する様子を示す図である。
例えば、ガスの濃度が予め想定されている場合には、想定されているガス濃度に応じた禁止区間の直後の許可区間において検出された光強度を用いて、ガス濃度を測定すればよい。
12 赤外光源
14 第1の反射鏡
16 第2の反射鏡
18 第3の反射鏡
20 ガスセル
22 チョッパー型ミラー
24 回転数調整機構
26 光強度検出器
28 制御器
30 回転軸
32 光反射部
34 光通過部
34A 入射開始縁
34B 入射終了縁
42 ビームスプリッタ
44 反射鏡
Claims (4)
- 赤外線を発光する光源と、
軸を中心として回転する円板状のチョッパー型ミラーであって、複数の光通過部の各々と、周方向に複数種類の長さを有する複数の光反射部の各々とが周方向に交互に設けられた前記チョッパー型ミラーと、
前記チョッパー型ミラーと共に、前記光源から入射された赤外線が周回するように閉光路を形成する光学系であって、第1の反射鏡、第2の反射鏡、及び第3の反射鏡を含む前記光学系と、
前記閉光路の光路中に配置され、内部に気体又は液体が供給されると共に前記閉光路の赤外線が前記内部を通過して前記閉光路に出射する容器と、
前記チョッパー型ミラーを所定の速度で回転させ、前記閉光路に前記光通過部が位置するときに、前記光源からの赤外線が前記閉光路に入射することを許可し、前記閉光路に前記光通過部の直後の光反射部が位置するときに、前記第3の反射鏡からの赤外線を前記光反射部で前記第1の反射鏡に向けて反射させ、前記閉光路に前記光反射部が位置する間、前記光反射部からの赤外線が前記閉光路を周回するように、前記第1の反射鏡、前記第2の反射鏡、前記第3の反射鏡、及び前記光反射部によって前記閉光路を形成し、前記閉光路に前記光反射部の直後の光通過部が位置するときに、前記閉光路から赤外線が出射することを許可するように、前記チョッパー型ミラーを回転させる制御器と、
赤外線を吸収しない気体又は液体が前記容器に供給された場合に、前記チョッパー型ミラーを介して前記閉光路から出射した赤外線の第1強度を検出し、濃度測定の対象とする気体又は液体が前記容器に供給された場合に、前記チョッパー型ミラーを介して前記閉光路から出射した赤外線の第2強度を検出する検出器と、
前記濃度測定の対象とする気体又は液体の想定される濃度が低いほど、周方向の長さが長い光反射部の直後の光通過部を選択し、前記選択された前記光通過部における前記第1強度と前記第2強度とから求まる吸光度と、予め定められた前記濃度測定の対象とする気体又は液体の濃度と吸光度との関係を示す検量線とを用いて、前記濃度測定の対象とする気体又は液体の濃度を測定する濃度測定部と、
を備えた濃度測定装置。 - 前記濃度測定部は、前記濃度測定の対象とする気体又は液体について、最大長さの光反射部の直後の光通過部において、前記検出器により検出された赤外線の強度に基づいて、前記濃度測定の対象とする気体又は液体の濃度を想定し、前記光通過部を選択する請求項1に記載の濃度測定装置。
- 前記容器は、少なくとも前記閉光路の赤外線が入射する入射部分及び前記内部を通過して前記閉光路に出射する出射部分が透明である請求項1又は2に記載の濃度測定装置。
- 赤外線を発光する光源と、
軸を中心として回転する円板状のチョッパー型ミラーであって、複数の光通過部の各々と、周方向に複数種類の長さを有する複数の光反射部の各々とが周方向に交互に設けられた前記チョッパー型ミラーと、
前記チョッパー型ミラーと共に、前記光源から入射された赤外線が周回するように閉光路を形成する光学系であって、第1の反射鏡、第2の反射鏡、及び第3の反射鏡を含む前記光学系と、
前記閉光路の光路中に配置され、内部に気体又は液体が供給されると共に前記閉光路の赤外線が前記内部を通過して前記閉光路に出射する容器と、
前記チョッパー型ミラーを所定の速度で回転させ、前記閉光路に前記光通過部が位置するときに、前記光源からの赤外線が前記閉光路に入射することを許可し、前記閉光路に前記光通過部の直後の光反射部が位置するときに、前記第3の反射鏡からの赤外線を前記光反射部で前記第1の反射鏡に向けて反射させ、前記閉光路に前記光反射部が位置する間、前記光反射部からの赤外線が前記閉光路を周回するように、前記第1の反射鏡、前記第2の反射鏡、前記第3の反射鏡、及び前記光反射部によって前記閉光路を形成し、前記閉光路に前記光反射部の直後の光通過部が位置するときに、前記閉光路から赤外線が出射することを許可するように、前記チョッパー型ミラーを回転させる制御器と、
赤外線を吸収しない気体又は液体が前記容器に供給された場合に、前記チョッパー型ミラーを介して前記閉光路から出射した赤外線の第1強度を検出し、濃度測定の対象とする気体又は液体が前記容器に供給された場合に、前記チョッパー型ミラーを介して前記閉光路から出射した赤外線の第2強度を検出する検出器と、
を備えた濃度測定装置における濃度測定方法であって、
濃度測定部が、前記濃度測定の対象とする気体又は液体の想定される濃度が低いほど、周方向の長さが長い光反射部の直後の光通過部を選択し、前記選択された前記光通過部における前記第1強度と前記第2強度とから求まる吸光度と、予め定められた前記濃度測定の対象とする気体又は液体の濃度と吸光度との関係を示す検量線とを用いて、前記濃度測定の対象とする気体又は液体の濃度を測定する
濃度測定方法。
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