JP5875727B1 - 座椅子 - Google Patents

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【課題】背もたれの無いベンチなどに安定的な背もたれを簡易に実現する座椅子を提供すること。【解決手段】座部1の下方に背もたれの無いベンチなどの被掛止体Sに掛止して背もたれ部2に背をもたれかけた際の座椅子Cの後方への移動を規制する掛止部を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、背もたれの無いベンチなどに設置する座椅子に関する。
座椅子として、屋内の和室の畳等の上で使用される、座部と背もたれ部から構成され、脚部のないものが知られている。
使用者が着座する座部とは、座椅子の座面となり、背もたれ部とは、使用者の背(上半身)をもたれかける部分である。
一方で、野球場などの屋外に設置されている背もたれの無い固いベンチなどに、観戦のために長時間座っていると、腰や臀部が痛くなるなど、苦痛を感じる観客も少なくなかった。特に年配の方からは、背もたれがあればもっと楽に観戦できるのに、という要望があった。
関連技術として、背もたれ部の下部の座部側に形成した開口部と、背もたれ部の面に臀部の尾骨が当たり、また、背もたれ部に胸椎の上部をもたれ掛けた状態下で、背もたれ部の面と腰椎との間の間隙が生じるが、その間隙に背もたれ部の開口部の上側を軸に取付けられた補助クッション部の飛び出しによって、当該間隔をなくすようにし、背もたれ部を傾動して着座している人体の腰に対して、腰椎の位置が自然の状態に保持されたまま、使用することができる座椅子が開示されている(特許文献1参照)。
特開2012−40079号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、例えば、屋外に設置されている背もたれの無いベンチなどに、追加的に安定的な背もたれを簡易に実現することは困難であった。
本発明の目的は、背もたれの無いベンチなどに安定的な背もたれを簡易に実現する座椅子を提供することにある。
また、本発明の座椅子は、座部の下方に被掛止体に掛止して背もたれ部に背をもたれかけた際の座椅子の後方への移動を規制する掛止部を備える座椅子であって、前記座部は、座部用シートと該座部用シートが取り付けられる、少なくとも後辺部、左辺部及び右辺部を有する座部用フレーム部材とから形成され、前記背もたれ部は、背もたれ用シートと該背もたれ用シートが取り付けられる、少なくとも上辺部、左辺部及び右辺部を有する背もたれ用フレーム部材とから形成され、前記背もたれ部は前記座部に対して垂直よりもさらに後方に傾斜した角度に固定することができ、前記背もたれ用フレーム部材のうち前記上辺部を形成する部分の略中央領域は、後方に凸状に湾曲する湾曲部となり、前記座部用フレーム部材と前記背もたれ用フレーム部材とを連結し、かつ、前記座部と前記背もたれ部とを対向させて折り畳むための折り畳み部を備え、前記掛止部は、前記座部用フレーム部材のうち前記左辺部及び右辺部を形成する部分の下方にそれぞれ形成される。
このように構成することにより、被掛止体としての背もたれの無いベンチなどに対して、掛止部を単純な作業で掛止することのみで、背もたれ部に背をもたれかけて体重をかけた際に、座椅子が後方へ移動したり、引っくり返ってしまうことを防止することができるので、いわば追加的に安定的な背もたれを簡易に実現することとなる。
また、後辺部、左辺部及び右辺部を有する略コ字状等のシンプルな座部用フレーム部材と、上辺部、左辺部及び右辺部を有する略コ字状等のシンプルな背もたれ用フレーム部材により簡易に骨組み構造が実現できる。
また、座部用シートの存在により被掛止体としての背もたれの無いベンチなどに直接に臀部が接することなく、座部用シートによる快適な座り心地とすることができる。
また、背もたれ用シートの存在により背もたれ部に背をもたれかけて体重をかけた場合であっても快適な座り心地とすることができる。
また、背もたれ部は前記座部に対して垂直よりもさらに後方に傾斜した角度に固定することができるので、背もたれ部に背をもたれかける際に、より背もたれ部に体重をかけ易く腰に負担をかけることがなく、リクライニングシートのようにゆったりと快適な座り心地とすることができる。
また、背もたれ用フレーム部材のうち上辺部を形成する部分の略中央領域は、後方に凸状に湾曲する湾曲部となっているため、背もたれ部に背をもたれかける際に、背(背中)の部分を当該湾曲部で受け止めることとなり、より背もたれ部に体重をかけ易く、リクライニングシートのようにゆったりと快適な座り心地とすることができる。
また、折り畳み部により折り畳んでコンパクトにして収納や持ち運びの際の便宜が図られている。
また、掛止部は、座部用フレーム部材のうち左辺部及び右辺部を形成する部分の下方にそれぞれ形成されるので、被掛止体としての背もたれの無いベンチなどの下方の一部分に構造物が突設されているような状態であっても、当該構造物との衝突を回避すべく左右の掛止部の間に当該構造物がくるように座椅子を設置することで利用が可能となる。
また、本発明の座椅子は、前記座部用シート及び前記背もたれ用シートは、内部に前記クッション材を配置した袋状に形成され、前記背もたれ用シートは、前記湾曲部を被覆する被覆部であって、前記湾曲部と前記被覆部との間にクッション材を配置した状態で被覆する前記被覆部を備え、前記掛止部は、前記座部用フレーム部材のうち前記左辺部及び右辺部を形成する部分の前方先端部分が略U字状に後方に湾曲してそれぞれ形成され、前記掛止部の先端をそれぞれ閉塞する閉塞部材を備える、ことであってもよい。
このように構成することにより、袋状の座部用シート及び背もたれ用シートの内部にはクッション材が配置されているため、より一層、快適な座り心地とすることができる。
また、背もたれ用シートの被覆部は、上記湾曲部を間にクッション材を配置した状態で被覆しているので、背(背中)の部分を上記湾曲部で受け止める際に、柔らかく受け止めることとなり、より一層、ゆったりと快適な座り心地とすることができる。
また、掛止部は、座部用フレーム部材のうち左辺部及び右辺部を形成する部分の前方先端部分が略U字状に後方に湾曲してそれぞれ形成されるので、座部用フレーム部材と同一の部材を用いて簡単な曲げ作業や既存の略J字状の部材の利用により、簡易に実現することができる。
また、閉塞部材により掛止部の先端は閉塞されているので、座椅子の使用者が手指などを突っ込んだりすることなく、安全であり、デザイン性も高く美感に優れている。
本発明によれば、背もたれの無いベンチなどに安定的な背もたれを簡易に実現する座椅子を提供することができる。
本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での骨組みだけを示す斜視図である。 本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での斜視図である。 本発明の実施の形態における座椅子の側面視における断面図である。 本発明の実施の形態における座椅子の折り畳んだ状態での斜視図である。 本発明の実施の形態における座椅子のベンチにセットして使用する状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での正面図の写真である。 本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での背面図の写真である。 本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での左側面図の写真である。 本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での右側面図の写真である。 本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での平面図の写真である。 本発明の実施の形態における座椅子の開いた状態での底面図の写真である。
以下、本発明の実施の形態における座椅子の構成を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態の座椅子Cの開いた状態での骨組みだけを示すものである。
図1を参照すると、座椅子Cの骨組みは、主に、座部用フレーム部材としての座部用パイプ10と、背もたれ用フレーム部材としての背もたれ用パイプ20と、折り畳み部としての左右の金具30、ボルト31及びナット32とから構成されている。
座部用パイプ10は、中空の例えば鉄製の径1.8cm程度の丸型のパイプである。軽量化を実現することができ、座椅子Cの組み立て作業や、持ち運びの際の便宜が図られている。材質はアルミ製等であってもよい。
座部用パイプ10は、後辺部11、左辺部12及び右辺部13を有しており、図1の状態で平面視において前方が開口した略コ字状に形成されている。本実施の形態では3本のパイプが溶接された状態で実現されている。前辺部や補強のための補助フレーム等を有していることであってもよい。
後辺部11の長さ寸法は約40cmであり、左辺部12及び右辺部13の長さ寸法は約27cmである。
座部用パイプ10の左辺部12及び右辺部13の前方先端部分が略U字状に後方に湾曲してそれぞれ掛止部14、掛止部15が形成されている。この湾曲は、簡単なパイプの曲げ作業や既存の略J字状のパイプの利用により簡易に実現することができる。略U字状の高さ(U字の二本のパイプ間の意味)寸法は約5cmであり、湾曲して後方に延伸する長さ寸法は約8cmである。
掛止部14及び掛止部15は、被掛止体としての後述するベンチSなどに掛止して、後述する背もたれ部2に背をもたれかけた際の座椅子Cの後方への移動を規制する機能を有している。
掛止部14及び掛止部15は、上記の機能を果たす限り、略U字状に限らずどのような形状であってもよく、形成される位置も座部用パイプ10の左辺部12及び右辺部13の下方の任意の位置のみならず、後述する座部1の下方の任意の位置であってよい。さらに、掛止部14及び掛止部15は2個でなく、3個以上であっても、また一体的に1個の形状に種々の材質等により形成されることであってもよい。
掛止部14、掛止部15の先端は中空部分が開放しているので、閉塞部材としての左右のキャップ40が被せられている。キャップ40は、例えば、樹脂製の、長さ寸法が約6cmで厚み寸法が約1mmの黒色の部材であるが、閉塞機能を有している種々の公知の部材が適用されてよい。座椅子の使用者が中空部分に手指などを突っ込んだりすることができなくなり、安全性が高められて、デザイン性も高く美感に優れることとなる。
なお、掛止部14、掛止部15の先端が開放していないタイプのパイプを用いている場合には、閉塞部材としては、そのパイプの先端面を形成する鉄やアルミなどが相当することとなる。
背もたれ用パイプ20は、中空の例えば鉄製の径1.8cm程度の丸型のパイプである。軽量化を実現することができ、座椅子Cの組み立て作業や、持ち運びの際の便宜が図られている。材質はアルミ製等であってもよい。
背もたれ用パイプ20は、上辺部21、左辺部22及び右辺部23を有しており、図1の状態で正面視において下方が開口した略コ字状(略コ字状の角を丸く処理したもので、1本のパイプを曲げて処理したものであり略U字状ともいえる。)に形成されている。下辺部や補強のための補助フレーム等を有していることであってもよい。
上辺部21の長さ寸法は約40cmであり、左辺部22及び右辺部23の長さ寸法は約31cmである。
背もたれ用パイプ20の上辺部21の略中央部分(両端から4cm以外の部分)が後方に寸法約1.5cmほど凸状にゆるやかに湾曲させられて湾曲部21aが形成されている。この湾曲は、簡単なパイプの曲げ作業により簡易に実現することができる。
金具30は略くの字状の、長さ寸法が約4cmずつの2辺が150度の角度で開く幅寸法が約1、5cm、厚さ寸法が約1.5mmの一対の鋼板からなる。
金具30はそれぞれ、孔部を有する1辺が、座部用パイプ10の左辺部12、右辺部13の後ろ寄りの部分(後端から約4cmの位置)に穿設された孔部(径約6mm)に合わせられて、所定のサイズのボルト31及びナット32により回動可能に締結されている。他の1辺は背もたれ用パイプ20の左辺部22、右辺部23の最下端の近傍部分に沿ってスポット溶接、圧着されている。
従って、一対の鋼板である金具30、ボルト31及びナット32により座部用パイプ10と背もたれ用パイプ20を連結し、かつ、後述する座部1と背もたれ部2とを対向させて折り畳むことができるようにする機構が形成されている。
なお、図1の座椅子Cの開いた状態における座部用パイプ10と背もたれ用パイプ20がなす角度は、約100度である。金具30の2辺がなす150度の角度や金具30の取り付け位置等に応じて、背もたれ用パイプ20の左辺部22、右辺部23の下端が、座部用パイプ10の左辺部12、右辺部13又は、後辺部11に当接し、それ以上の後傾移動を規制するからである。すなわち、後述する背もたれ部2を座部1に対して垂直(角度90度)よりもさらに後方に傾斜した角度に固定することができる。
図2は、本実施の形態の座椅子Cの開いた状態における全体の外観を示し、図3は側面視における断面図を示すものである。
図2及び図3を参照すると、座椅子Cは、図1に示した骨組みに加えて、主に袋状の座部用シート100と袋状の背もたれ用シート200とから構成されている。座部用シート100及び背もたれ用シート200は厚み寸法約2mmほどの人工レザーなどの防水性を有する素材からなる。色は、例えば、水色など任意の色が採用されてよい。座部用シート100は、縦幅の寸法は約25cm、横幅の寸法は約30cmの略矩形状である。背もたれ用シート200は、縦幅の寸法は約27cm、横幅の寸法は約30cmの略矩形状である。
座部用パイプ10に座部用シート100が取り付けられて座部1が形成されている。
また、背もたれ用パイプ20に背もたれ用シート200が取り付けられて背もたれ部2が形成されている。
座部用シート100は、座部用パイプ10に取り付けるための取付部110、120が左右にそれぞれ形成されている。
取付部110は、一対のシート(座部用シート100と同一の素材であってよい。)が座部用シート100に縫い込まれて形成されている。なお、シートの縁をパイプに押さえ部材で押さえて固定したり、パイプを樹脂製として、インサート成形によるシートの縁部を一体化したり、シートの周囲に線材を固定し、この線材をパイプの外周に形成した溝に嵌め込むことであってもよい。
この一対のシートに設けられた面ファスナー機構111により、座部用パイプ10の左辺部12をこの一対のシートで筒状に包んだうえで再び脱着可能にファスナーを結合して座部用パイプ10の左辺部12に取り付けることができる。取付部110は、図2において長手方向の寸法が約16cm、短手方向の寸法が約5cmの略矩形状である。
同様に、取付部120は、一対のシート(座部用シート100と同一の素材であってよい。)が座部用シート100に縫い込まれて形成されており、この一対のシートに設けられた面ファスナー機構121により、座部用パイプ10の右辺部13をこの一対のシートで筒状に包んだうえで再び脱着可能にファスナーを結合して座部用パイプ10の右辺部13に取り付けることができる。取付部120は、図2において長手方向の寸法が約16cm、短手方向の寸法が約5cmの略矩形状である。
面ファスナーに限らず、座部用パイプ10に取り付ける機能を有するもの(再び脱着可能でなくてもよい。)であれば種々の技術が適用可能である。
背もたれ用シート200は、背もたれ用パイプ20に取り付けるための取付部210、220、230が上部及び左右にそれぞれ形成されている。
被覆部としての取付部210は、一対のシート(背もたれ用シート200と同一の素材であってよい。)が背もたれ用シート200に縫い込まれて形成されており、この一対のシートに設けられた面ファスナー機構211により、背もたれ用パイプ20の上辺部21の主に湾曲部21a(後述するクッション材170が付された状態で。)をこの一対のシートで筒状に包んで被覆したうえで再び脱着可能にファスナーを結合して背もたれ用パイプ20の上辺部21に取り付けることができる。取付部210は、図2において長手方向の寸法が約23cm、短手方向の寸法が約5cmの略矩形状である。
同様に、取付部220は、一対のシート(背もたれ用シート200と同一の素材であってよい。)が背もたれ用シート200に縫い込まれて形成されている。なお、シートの縁をパイプに押さえ部材で押さえて固定したり、パイプを樹脂製として、インサート成形によるシートの縁部を一体化したり、シートの周囲に線材を固定し、この線材をパイプの外周に形成した溝に嵌め込むことであってもよい。
この一対のシートに設けられた面ファスナー機構221により、背もたれ用パイプ20の左辺部22をこの一対のシートで筒状に包んだうえで再び脱着可能にファスナーを結合して背もたれ用パイプ20の左辺部22に取り付けることができる。取付部220は、図2において長手方向の寸法が約18cm、短手方向の寸法が約5cmの略矩形状である。
同様に、取付部230は、一対のシート(背もたれ用シート200と同一の素材であってよい。)が背もたれ用シート200に縫い込まれて形成されており、この一対のシートに設けられた面ファスナー機構231により、背もたれ用パイプ20の右辺部23をこの一対のシートで筒状に包んだうえで再び脱着可能にファスナーを結合して背もたれ用パイプ20の右辺部23に取り付けることができる。取付部230は、図2において長手方向の寸法が約18cm、短手方向の寸法が約5cmの略矩形状である。
面ファスナーに限らず、背もたれ用パイプ20に取り付ける機能を有するもの(再び脱着可能でなくてもよい。)であれば種々の技術が適用可能である。
なお、本実施の形態では、座部用シート100と背もたれ用シート200は2枚のシート材を縫い合わせて、さらに、上下方向の略中央部を縫い線130により縫い合わせて、下方領域を座部用シート100とし、上方領域を背もたれ用シート200としている。ただし、座部用シート100と背もたれ用シート200をそれぞれ別個に作成することであってもよい。
座部用シート100は、袋状に形成されており、内部に例えば2cm程度の肉厚の一回り小さいサイズの略矩形状のウレタン樹脂等からなるクッション材150が格納されている。公知のウレタンフォームによる充填成型、ウレタンフォームシート、ウレタンフォームチップシート等の緩衝用として成型等のウレタンフォーム、他の発泡性樹脂、低反発材料・高反発材料の緩衝材、エアクッションタイプの緩衝材であってもよい。
座部用シート100の中央領域には、クッション材150を縫い付けて固定するための縫い目が後方に開口した略コ字状に形成されていてもよい。また、この縫い目により、座部1の座面が使用者の臀部や大腿部を包むように上向き凹状に緩く湾曲させることとなっている。
背もたれ用シート200は、袋状に形成されており、内部に例えば1.5cm程度の肉厚の一回り小さいサイズの略矩形状のウレタン樹脂等からなるクッション材160が格納されている。使用者の着座時の体圧を受けとめながら、安定性を確保する機能も有している。公知のウレタンフォームによる充填成型、ウレタンフォームシート、ウレタンフォームチップシート等の緩衝用として成型等のウレタンフォーム、他の発泡性樹脂、低反発材料・高反発材料の緩衝材、エアクッションタイプの緩衝材であってもよい。
背もたれ用シート200の中央領域には、クッション材160を縫い付けて固定するための縫い目が下方に開口した略コ字状に形成されていてもよい。また、この縫い目により、背もたれ部2の前面が使用者の背を包むように前向き凹状に緩く湾曲させることとなっている。
また、背もたれ用パイプ20の上辺部21の主に湾曲部21aには、例えば1cm程度の肉厚の略矩形状のウレタン樹脂等からなるクッション材170が巻きつけられて付されている。使用者の着座時の体圧を受けとめながら、安定性を確保する機能も有している。公知のウレタンフォームによる充填成型、ウレタンフォームシート、ウレタンフォームチップシート等の緩衝用として成型等のウレタンフォーム、他の発泡性樹脂、低反発材料・高反発材料の緩衝材、エアクッションタイプの緩衝材であってもよい。
本実施の形態では、袋状の座部用シート100の内部にクッション材150を格納する際の便宜のため、上記の縫い線130の下方(袋状の座部用シート100側)に、チャック機構140が開閉可能に形成されており、このチャックを開けることにより、袋状の座部用シート100の内部にクッション材150を外部から挿入して収容することができる。縫製をきれいに実施するために、袋状の背もたれ用シート200の内部にクッション材160を予め格納した状態で縫製することは許容されるが、袋状の座部用シート100の内部にクッション材150を格納するのは別途、縫製作業が完了した後工程での作業とすべきだからである。もちろんこのようなチャック機構140がない形態であってもよい。
図4に、本実施の形態の座椅子Cの折り畳んだ状態を示す。
上記の金具30、ボルト31及びナット32により、座部1と背もたれ部2とを対向させて折り畳んでコンパクトにして収納や持ち運びの際の便宜が図られている。重量は全体で約1kgと十分に軽量化が図られている。
座部用パイプ10の後辺部11を片手の手指で把持して座椅子Cを容易に持ち上げることが可能である。
以下、本実施の形態の座椅子Cの使用方法の一例を図面を参照して詳細に説明する。
前提として、被掛止体は、野球場に設置されている複数人掛け用の横長(例えば約5m)の背もたれ部の無いベンチSであるとする。
ベンチSは、樹脂製等の弾力性の無い固い材質であり、その厚み寸法は約3cmで、奥行き寸法は約30cmである。
まず、座椅子Cを折り畳んだ状態で野球場のベンチSの前まで運搬する。重量1kg程度の軽量であり誰でも簡単に人力で運ぶことができる。
次に、座椅子Cを開いた状態にして、図5に示すように、座部用パイプ10の左辺部12及び右辺部13のそれぞれの略U字状の掛止部14、掛止部15をベンチSに引っかけるようにして掛止させてセットする。略U字状の高さ(U字の二本のパイプ間の意味)寸法は約5cmであるため、十分にベンチSの厚み寸法の約3cmより余裕があり、また湾曲して後方に延伸する長さ寸法は約8cmであるため、グラつくことなく安定的に掛止させることが可能となっている。
このとき、背もたれ部2は座部1に対して垂直(角度90度)よりもさらに後方に傾斜した角度の約100度をなす。背もたれ部2に使用者が背をもたれかける際に、より背もたれ部2に体重をかけ易く、腰に負担をかけることがなく、リクライニングシートのようにゆったりと快適な座り心地を実現することができる。また、ベンチSの後方にも同様のベンチが階段状に設けられている場合等であっても、そのベンチの前の通路との間隔からも角度が約100度、程度であれば邪魔になることはない。
なお、座椅子Cには最も身体に快適な状態に背もたれ部2をリクライニングさせる角度調節機構が設けられていてもよい。
使用者は座椅子Cの座部1に臀部を、背もたれ部2に背をつけるように座る。背もたれ部2に背をもたれかけて体重をかけた場合であっても、掛止部14及び掛止部15がベンチSにしっかり掛止されて荷重に抗する強度が確保されているため、座椅子Cが後方へ移動したり、引っくり返ってしまうことはない。
また、座部用シート100の厚めのクッション材150により臀部の快適な座り心地が実現される。
また、背もたれ用シート200のクッション材160や、背もたれ用パイプ20の湾曲部21aによる湾曲や、背もたれ用パイプ20の湾曲部21aのクッション材170などにより、背をもたれかけて体重をかけた場合であっても快適な座り心地が実現される。
使用者が座椅子Cから立ち上がっても、座椅子Cの開いた状態はそのまま保持され、また、座椅子Cの掛止部14及び掛止部15がベンチSにしっかり掛止されているため、座椅子C自体の重量と相まって、座椅子Cの位置もそのまま保持される。
観戦終了時には、座椅子Cの掛止部14、掛止部15のベンチSに対する掛止を解除すべく、座椅子C全体を前方に移動してベンチSから取り外し、座椅子Cを再び折り畳んだ状態に戻す。
上記の本実施の形態の座椅子Cによれば、背もたれの無いベンチなどに安定的な背もたれを簡易に実現することができ、長時間の観戦等であっても腰や臀部が痛くなるなど、苦痛を感じることが少なく、疲労が蓄積しにくく、快適な座り心地を楽しむことができる。また、防水仕様のため、多少の雨や、飲料等による汚損にも耐え得る。
なお、本実施の形態の座椅子Cは、セパレート・タイプの1人掛け用の背もたれ部の無いベンチ等に用いることであってもよい。さらに、クッション性の少ない座部及び背もたれ部を有する木製・樹脂製等の椅子等にセットして用いることであってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されてよい。例えば、取付部110と取付部220及び取付部120と取付部230が、金具30、ボルト31及びナット32等を被覆するように、それぞれ一体的に形成されて安全性が高められてもよい。
1 座部
2 背もたれ部
14、15 掛止部
C 座椅子
S ベンチ

Claims (2)

  1. 座部の下方に被掛止体に掛止して背もたれ部に背をもたれかけた際の座椅子の後方への移動を規制する掛止部を備える座椅子であって、
    前記座部は、座部用シートと該座部用シートが取り付けられる、少なくとも後辺部、左辺部及び右辺部を有する座部用フレーム部材とから形成され、
    前記背もたれ部は、背もたれ用シートと該背もたれ用シートが取り付けられる、少なくとも上辺部、左辺部及び右辺部を有する背もたれ用フレーム部材とから形成され、
    前記背もたれ部は前記座部に対して垂直よりもさらに後方に傾斜した角度に固定することができ、
    前記背もたれ用フレーム部材のうち前記上辺部を形成する部分の略中央領域は、後方に凸状に湾曲する湾曲部となり、
    前記座部用フレーム部材と前記背もたれ用フレーム部材とを連結し、かつ、前記座部と前記背もたれ部とを対向させて折り畳むための折り畳み部を備え、
    前記掛止部は、前記座部用フレーム部材のうち前記左辺部及び右辺部を形成する部分の下方にそれぞれ形成される座椅子
  2. 前記座部用シート及び前記背もたれ用シートは、内部に前記クッション材を配置した袋状に形成され、
    前記背もたれ用シートは、前記湾曲部を被覆する被覆部であって、前記湾曲部と前記被覆部との間にクッション材を配置した状態で被覆する前記被覆部を備え、
    前記掛止部は、前記座部用フレーム部材のうち前記左辺部及び右辺部を形成する部分の前方先端部分が略U字状に後方に湾曲してそれぞれ形成され、
    前記掛止部の先端をそれぞれ閉塞する閉塞部材を備える
    請求項1記載の座椅子。
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