JP5875407B2 - 磁気カップリングの取り付け方法、取り外し方法 - Google Patents

磁気カップリングの取り付け方法、取り外し方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気カップリングの取り付け方法、取り外し方法(着脱方法)に関し、例えば、タービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングの取り付け方法、取り外し方法に関するものである。
駆動源の駆動力を非接触で回転機械に伝達する磁気カップリングとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2008−164095号公報
上記特許文献1に開示された磁気カップリング等、従来の磁気カップリングは、いずれも駆動側(入力側)の出力が数10kW程度のものに適用されるものであり、インナーロータに設けられた磁石と、アウターロータに設けられた磁石との吸引力が小さかった。そのため、従来の磁気カップリングの取り付け、取り外し(着脱)は、特殊な工具や治具等を用いることなく、容易に行うことができ、また、磁気カップリングを取り付ける際に必要とされる軸のアラインメント調整も特殊な技量を必要とせず、一定の技量を有する者であれば誰でも行うことができた。
しかしながら、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジンの排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置を構成する排熱回収発電装置において、パワータービンの出力回転数は約1万回転/分になり、パワータービン(駆動側)の出力は800kW以上になる。その結果、パワータービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングの、インナーロータに設けられた磁石と、アウターロータに設けられた磁石との吸引力は、必然的に200kg以上と大きくなる。そのため、上記排熱回収発電装置では、特殊な工具や治具等を用いなければ、磁気カップリングを取り付け、取り外しすることができず、また、磁気カップリングを取り付ける際の軸のアラインメント調整も特殊な技量が必要とされた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、例えば、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン(内燃機関)の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置を構成する排熱回収発電装置において、パワータービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングを、特殊な工具や治具等を用いることなく、容易に取り付け、取り外しすることができて、また、磁気カップリングを取り付ける際の軸のアラインメント調整も特殊な技量を必要とせず、一定の技量を有する者であれば誰でも行うことができるようにすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る磁気カップリングの取り外し方法は、回転軸を備えたタービンと、入力軸および出力軸を備えた減速機と、前記回転軸に取り付けられたインナーロータ、前記入力軸に取り付けられたアウターロータ、および前記インナーロータの外側全体を覆うようにして前記インナーロータと前記アウターロータとの間に配置された隔壁を備えた磁気カップリングと、回転軸を備えた発電機とが、一つの台盤上に、軸方向に沿って一列に配置され、かつ、前記タービンと前記減速機とが、前記磁気カップリングを介して連結され、前記減速機と前記発電機とが、フレキシブルカップリングを介して連結された動力伝達機構における前記磁気カップリングの取り外し方法であって、前記フレキシブルカップリングを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り外し、前記台盤上に設けられたレールの上を、前記減速機を、前記アウターロータの中に収まっていた前記隔壁の全体が前記アウターロータの外に露出するように前記発電機の側に移動し、前記アウターロータを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り外して、前記隔壁を一旦前記軸方向に移動させ、その後、前記隔壁を軸方向と直交する方向に移動させて、前記隔壁を取り外し、前記インナーロータを一旦前記軸方向に移動させ、その後、前記インナーロータを軸方向と直交する方向に移動させて、前記インナーロータを取り外すようにした。
本発明に係る磁気カップリングの取り外し方法によれば、台盤上に設けられたレールの上で、フレキシブルカップリングの軸方向における長さ分だけ減速機を発電機の側に移動させるだけで、強い吸引力で引き合うインナーロータとアウターロータとを、容易に引き離すことができる。
これにより、例えば、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン(内燃機関)の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置を構成する排熱回収発電装置において、パワータービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングを、特殊な工具や治具等を用いることなく、一定の技量を有する者であれば誰でも容易に取り付けることができる。
上記磁気カップリングの取り外し方法において、前記フレキシブルカップリングの前記軸方向における長さが、前記減速機を前記発電機の側に移動させて、前記アウターロータの中に収まっていた前記隔壁の全体を前記アウターロータの外に露出させるのに最低必要な距離と同じになるように設定されているとさらに好適である。
このような磁気カップリングの取り外し方法によれば、フレキシブルカップリングの軸方向における長さを最小(最短)にすることができ、動力伝達機構の軸方向における寸法を最小(最短)にすることができる。
本発明に係る磁気カップリングの取り付け方法は、回転軸を備えたタービンと、入力軸および出力軸を備えた減速機と、前記回転軸に取り付けられるインナーロータ、前記入力軸に取り付けられるアウターロータ、および前記インナーロータの外側全体を覆うようにして前記インナーロータと前記アウターロータとの間に配置される隔壁を備えた磁気カップリングと、回転軸を備えた発電機とが、一つの台盤上に、軸方向に沿って一列に配置されるとともに、前記タービンと前記減速機とが、前記磁気カップリングを介して連結され、前記減速機と前記発電機とが、フレキシブルカップリングを介して連結される動力伝達機構における前記磁気カップリングの取り付け方法であって、前記インナーロータを一旦前記軸方向と直交する方向に移動させ、その後、前記インナーロータを前記軸方向に移動させて、前記インナーロータを取り付け、前記隔壁を一旦前記軸方向と直交する方向に移動させ、その後、前記隔壁を前記軸方向に移動させて、前記隔壁を取り付け、前記アウターロータを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り付け、前記台盤上に設けられたレールの上を、前記減速機を、前記タービンの側に移動させて、前記アウターロータの中に前記隔壁の全体が収まるようにし、前記フレキシブルカップリングを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り付けるようにした。
本発明に係る磁気カップリングの取り付け方法によれば、台盤上に設けられたレールの上で、フレキシブルカップリングの軸方向における長さ分だけ減速機をタービンの側に移動させるだけで、強い吸引力で引き合うインナーロータとアウターロータとを、容易に組み合わせることができる。
これにより、例えば、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン(内燃機関)の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置を構成する排熱回収発電装置において、パワータービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングを、特殊な工具や治具等を用いることなく、容易に取り付けることができて、また、磁気カップリングを取り付ける際の軸のアラインメント調整も特殊な技量を必要とせず、一定の技量を有する者であれば誰でも行うことができる。
本発明に係る磁気カップリングの着脱機構は、回転軸を備えたタービンと、入力軸および出力軸を備えた減速機と、前記回転軸に取り付けられたインナーロータ、前記入力軸に取り付けられたアウターロータ、および前記インナーロータの外側全体を覆うようにして前記インナーロータと前記アウターロータとの間に配置された隔壁を備えた磁気カップリングと、回転軸を備えた発電機とが、一つの台盤上に、軸方向に沿って一列に配置され、かつ、前記タービンと前記減速機とが、前記磁気カップリングを介して連結され、前記減速機と前記発電機とが、フレキシブルカップリングを介して連結される動力伝達機構において、前記磁気カップリングを着脱する際に用いられる磁気カップリングの着脱機構であって、前記台盤上に設けられて、前記減速機の前記軸方向への移動をガイドするレールを備えているとともに、前記フレキシブルカップリングの前記軸方向における長さが、前記減速機を前記発電機の側に移動させて、前記アウターロータの中に収まっていた前記隔壁の全体を前記アウターロータの外に露出させるのに最低必要な距離と同じになるように設定されている。
本発明に係る磁気カップリングの着脱機構によれば、台盤上に設けられたレールの上で、フレキシブルカップリングの軸方向における長さ分だけ減速機を発電機の側に移動させるだけで、強い吸引力で引き合うインナーロータとアウターロータとを、容易に引き離すことができ、台盤上に設けられたレールの上で、フレキシブルカップリングの軸方向における長さ分だけ減速機をタービンの側に移動させるだけで、強い吸引力で引き合うインナーロータとアウターロータとを、容易に組み合わせることができる。
これにより、例えば、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン(内燃機関)の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置を構成する排熱回収発電装置において、パワータービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングを、特殊な工具や治具等を用いることなく、容易に取り付け、取り外しすることができて、また、磁気カップリングを取り付ける際の軸のアラインメント調整も特殊な技量を必要とせず、一定の技量を有する者であれば誰でも行うことができる。
本発明に係る磁気カップリングの取り付け方法、取り外し方法によれば、例えば、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン(内燃機関)の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置を構成する排熱回収発電装置において、パワータービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングを、特殊な工具や治具等を用いることなく、容易に取り付け、取り外しすることができて、また、磁気カップリングを取り付ける際の軸のアラインメント調整も特殊な技量を必要とせず、一定の技量を有する者であれば誰でも行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る排熱回収型船舶推進装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機およびフレキシブルカップリングの部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機、フレキシブルカップリングおよび発電機の部分を簡略化して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機およびフレキシブルカップリングの部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機、フレキシブルカップリングおよび発電機の部分を簡略化して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機およびフレキシブルカップリングの部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機、フレキシブルカップリングおよび発電機の部分を簡略化して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機およびフレキシブルカップリングの部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機、フレキシブルカップリングおよび発電機の部分を簡略化して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機およびフレキシブルカップリングの部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り外し方法を説明するための図であって、(パワー)タービン、磁気カップリング、減速機、フレキシブルカップリングおよび発電機の部分を簡略化して示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る磁気カップリングの取り付け方法、取り外し方法、例えば、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン(内燃機関)の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置を構成する排熱回収発電装置において、パワータービンの回転を減速機に伝達する磁気カップリングの取り付け方法、取り外し方法について、図1から図11を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る排熱回収型船舶推進装置1は、排熱回収発電装置2を、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン3の排熱回収用として設置したものである。
排熱回収発電装置2は、第1サイクル4と第2サイクル5の二つの有機流体経路を有する。第1サイクル4は、第1循環ポンプ11と、第1流量調整弁(図示せず)と、第1蒸発器(高圧蒸発器)12と、パワータービン13と、凝縮器14と、を備えている。第2サイクル5は、第2循環ポンプ21と、第2流量調整弁(図示せず)と、第2蒸発器(低圧蒸発器)22と、パワータービン13と、凝縮器14と、を備えている。パワータービン13には、磁気カップリング23および減速機24を介して発電機25が接続されている。
第1サイクル4と第2サイクル5とは、パワータービン13から凝縮器14に至る配管において共通の通路とされ、凝縮器14からパワータービン13に至る配管においてそれぞれ別々の通路とされている。第1サイクル4内に存する有機流体(作動媒体)は、第1循環ポンプ11によって第1サイクル4内を循環し、第2サイクル5内に存する有機流体(作動媒体)は、第2循環ポンプ21によって第2サイクル5内を循環する。第1サイクル4の圧力および流量は、第1流量調整弁によって調整され、第2サイクル5の圧力および流量は、第2流量調整弁によって調整される。
第1サイクル4と第2サイクル5の有機流体経路を流れる有機流体としては、イソペンタン、ブタン、プロパン等の低分子炭化水素や、冷媒として用いられるR134a、R245fa等を用いることができる。第1サイクル4内に存する有機流体は、第1循環ポンプ11、第1蒸発器12、パワータービン13、凝縮器14を順次通過して相変化を繰り返しながら循環する。第2サイクル5内に存する有機流体は、第2循環ポンプ21、第2蒸発器22、パワータービン13、凝縮器14を順次通過して相変化を繰り返しながら循環する。
第1蒸発器12は、第1排熱回収流路31を流れる熱媒水が第1空気冷却器32や排ガスエコノマイザ(排ガス熱交換器)33にて回収した熱によって、第1循環ポンプ11から送られた液相の有機流体を加熱し、有機流体を気相に変化させる熱交換器である。なお、第1空気冷却器32は、熱媒水と熱交換することで、ディーゼルエンジン3のターボチャージャ(過給機)34から吐出された圧縮空気を冷却する。また、排ガスエコノマイザ33は、熱媒水と熱交換することで、ディーゼルエンジン3から排出された排ガスを冷却する。
第2蒸発器22は、第1排熱回収流路31を流れる熱媒水が第1空気冷却器32にて回収した熱によって、第2循環ポンプ21から送出された液相の有機流体を加熱し、有機流体を気相に変化させる熱交換器である。
なお、第2蒸発器22は、第1蒸発器12で有機流体を加熱した熱媒水の熱によって第2循環ポンプ21から送出された液相の有機流体を加熱することとしてもよい。
パワータービン13には、第1サイクル4の第1蒸発器12で蒸発した有機流体と、第2サイクル5の第2蒸発器22で蒸発した有機流体とが導入される。そして、パワータービン13は、第1蒸発器12によって蒸発した有機流体の熱落差(エンタルピー落差)と、第2蒸発器22によって蒸発した有機流体の熱落差(エンタルピー落差)とによって回転駆動される。
パワータービン13の回転動力は、磁気カップリング23および減速機24を介して発電機25に伝達され、発電機25にて電力が得られるようになっている。発電機25で得られた電力は、図示しない電力線を介して船内系統へと供給される。パワータービン13を通過した有機流体は、凝縮器14にて海水によって冷却されて凝縮液化する。凝縮液化した有機流体は、第1循環ポンプ11によって第1蒸発器12へと送られ、第2循環ポンプ21によって第2蒸発器へと送られる。
つぎに、第1排熱回収流路31について説明する。
第1排熱回収流路31は閉回路とされており、熱媒水を循環させるための排熱回収用ポンプ41が設けられている。この排熱回収用ポンプ41によって、熱媒水は、第1空気冷却器32、排ガスエコノマイザ33、第1蒸発器12、第2蒸発器22と熱交換するように循環する。第1蒸発器12、第2蒸発器22にて冷却された熱媒水は、減圧弁(図示せず)を介して大気圧ドレンタンク42に回収される。排熱回収用ポンプ41から第1蒸発器12、第2蒸発器22に送られる熱媒水の流量は、第1排熱回収流路31に設けられた給水制御弁43で調整される。
第1蒸発器12の熱媒水入口温度は、例えば、約196℃、熱媒水出口温度は、例えば、約70℃とされる。この第1蒸発器12にて、熱媒水によって有機流体が蒸発させられる。
排ガスエコノマイザ33の高温側(排ガス流れ上流側)には、コンポジットボイラ44が設けられている。コンポジットボイラ44は、蒸気ドラム45と循環ポンプ46と蒸発器47と、を備えている。蒸気ドラム45内の水は蒸発器47に送られ、蒸発器47にて排ガスと熱交換して蒸発する。
蒸発器47にて蒸発した蒸気は、蒸気ドラム45へと導かれる。この蒸気ドラム45の上方に滞留する蒸気は、補助装置(油加熱機、タンクヒーティング等)へと導かれ、その後大気圧ドレンタンク42に回収される。蒸気ドラム45内の水位は、蒸気ドラムレベル制御弁48によって調整され、大気圧ドレンタンク42から蒸気ドラム45へボイラ給水ポンプ49によって水が供給される。
つづいて、排熱回収発電装置2の動作について説明する。
ディーゼルエンジン3のターボチャージャ34によって圧縮された空気は、第1空気冷却器32と第2空気冷却器50によって冷却される。この際に第1空気冷却器32内を流れる第1排熱回収流路31の熱媒水が圧縮空気によって昇温させられることによって、熱媒水は圧縮空気から熱を回収する。第1空気冷却器32にて熱回収した後の熱媒水温度は、例えば、約142℃とされる。
ディーゼルエンジン3から排出された排ガスは、コンポジットボイラ44の蒸発器47と排ガスエコノマイザ33によって冷却される。この際に排ガスエコノマイザ33を流れる第1排熱回収流路31の熱媒水が排ガスによって昇温させられることによって、熱媒水は排ガスから熱を回収する。排ガスエコノマイザ33にて熱回収した後の熱媒水温度は、例えば、約196℃とされる。
第1空気冷却器32と排ガスエコノマイザ33で排熱を回収して高温となった熱媒水は、第1蒸発器12へ導かれ、一方、第1空気冷却器32で排熱を回収して高温となった熱媒水の一部は、第2蒸発器22へと導かれ、第1サイクル4および第2サイクル5を循環する有機流体と熱交換する。有機流体は、第1蒸発器12、第2蒸発器22にて熱媒水の顕熱によって加熱され蒸発気化する。
蒸発気化して高エンタルピとなった有機流体は、パワータービン13へと導かれ、その熱落差によってパワータービン13を回転駆動させる。パワータービン13の回転出力を得て、発電機25にて発電が行われる。パワータービン13にて仕事を終えた有機流体(気相)は、凝縮器14へと導かれ海水等の冷却水によって冷却されることにより凝縮液化する。
つぎに、図2および図3に示すように、本実施形態に係る排熱回収型船舶推進装置1を構成する排熱回収発電装置2において、パワータービン13の回転を減速機24に伝達する磁気カップリング23は、インナーロータ(インナーカップリング部材)61と、アウターロータ(アウターカップリング部材)62と、隔壁(包囲部材)63と、を備えている。
図2に示すように、インナーロータ61は、所定の厚みを有する円盤状のインナーヨーク71の周縁部に、N極となる磁石(ネオジム磁石)72と、S極となる磁石(ネオジム磁石)73とが、周方向に沿って交互に配列されたものであり、駆動側となるパワータービン13のロータ軸(第1の回転軸)13aに固定されてロータ軸13aとともに回転する。
アウターロータ62は、従動側となる減速機24の入力軸(第2の回転軸)24aに結合される、平面視円形状を呈する底板81と、底板81の周縁部に立設された周壁82と、を備えたアウターヨーク83の内周面(より詳しくは、周壁82の内周面)に、N極となる磁石(ネオジム磁石)84と、S極となる磁石(ネオジム磁石)85とが、周方向に沿って交互に配列されたものであり、減速機24の入力軸24aに固定されて入力軸24aとともに回転する。
隔壁63は、平面視円形状を呈する底板91と、底板91の周縁部に立設された周壁92と、を備えた円筒形状を呈し、かつ、非磁性体(例えば、FRP)からなる部材であり、インナーロータ61の外側全体を覆うようにしてインナーロータ61とアウターロータ62との間に配置されている。また、底板91と反対の側に位置する周壁92の端面には、半径方向外側に向かって拡径するフランジ93が連続するようにして設けられている。
フランジ93には、板厚方向に貫通する貫通穴94が周方向に沿って複数個設けられている。隔壁63は、貫通穴94に挿通されるボルト95を介して、ロータ軸13aの軸方向における中央部を軸受け支持する軸受台96の、減速機24の側に位置する端面に固定され、その内部には密閉空間が形成されるようになっている。
つぎに、本実施形態に係る磁気カップリング23の取り外し方法(手順)について、図2から図11を参照しながら説明する。
なお、図2から図11中の符号24bは減速機24の出力軸、符号25aは発電機25の回転軸、符号26はフレキシブルカップリング、符号100は台盤を示しており、減速機24の出力軸24bと発電機25の回転軸25aとは、フレキシブルカップリング26を介して連結され、台盤100の上面には、パワータービン13、減速機24、発電機25が設置されている。
また、図3、図5、図7、図9、図11中の符号101は、台盤100の上面に、互いに平行になるようにして設置されたレールを示しており、これらレール101の上には、減速機24が載せられている。そして、減速機24は、レール101の上を軸方向(図における左右方向)に移動できるようになっている。
はじめに、図2および図3に示す装着状態(パワータービン13と減速機24との間に磁気カップリング23が装着されて、パワータービン13により発電機25が駆動され得る状態)から、減速機24の出力軸24bとフレキシブルカップリング26とを連結するボルト・ナット、および発電機25の回転軸25aとフレキシブルカップリング26とを連結するボルト・ナットをそれぞれ取り外す。
つづいて、図4および図5に示すように、フレキシブルカップリング26を軸方向と直交する方向に移動させて、フレキシブルカップリング26を取り外す。
つぎに、減速機24と台盤100とを連結する(減速機24を台盤100に固定する)ボルト(図示せず)を取り外し、図6および図7に示すように、出力軸24bの端面が回転軸25aの端面に接するまで、レール101に沿って減速機24を軸方向(図において右方向)に移動させ、アウターロータ62の中に収まっていた隔壁63の全体がアウターロータ62の外に出て、隔壁63の全体が露出した状態にする。
つづいて、減速機24の入力軸24aとアウターロータ62とを連結するボルトを取り外し、図8および図9に示すように、アウターロータ62を軸方向と直交する方向に移動させて、アウターロータ62を取り外す。
つぎに、隔壁63と軸受台96とを連結するボルト95(図2参照)を取り外し、図10および図11に示すように、隔壁63を一旦軸方向に移動させ、その後、隔壁63を軸方向と直交する方向に移動させて、隔壁63を取り外す。
つづいて、インナーロータ61とロータ軸13aとを連結するナット102(図10参照)を取り外し、隔壁63と同様にして、すなわち、インナーロータ61を一旦軸方向に移動させ、その後、インナーロータ61を軸方向と直交する方向に移動させて、インナーロータ61を取り外し、磁気カップリング23の取り外し作業を終了する。
なお、本実施形態に係る磁気カップリング23の取り付け方法(手順)については、上述した磁気カップリング23の取り外し方法(手順)と逆の手順であるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態に係る磁気カップリング23の取り外し方法によれば、台盤100上に設けられたレール101の上で、フレキシブルカップリング26の軸方向における長さ分だけ減速機24を発電機25の側に移動させるだけで、強い吸引力で引き合うインナーロータ61とアウターロータ62とを、容易に引き離すことができる。
これにより、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン3の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置1を構成する排熱回収発電装置2において、パワータービン13の回転を減速機24に伝達する磁気カップリング23を、特殊な工具や治具等を用いることなく、一定の技量を有する者であれば誰でも容易に取り付けることができる。
本実施形態に係る磁気カップリング23の取り付け方法によれば、台盤100上に設けられたレール101の上で、フレキシブルカップリング26の軸方向における長さ分だけ減速機24をパワータービン13の側に移動させるだけで、強い吸引力で引き合うインナーロータ61とアウターロータ62とを、容易に組み合わせることができる。
これにより、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン3の排熱回収用として設置した排熱回収型船舶推進装置1を構成する排熱回収発電装置2において、パワータービン13の回転を減速機24に伝達する磁気カップリング23を、特殊な工具や治具等を用いることなく、容易に取り付けることができて、また、磁気カップリング23を取り付ける際の軸のアラインメント調整も特殊な技量を必要とせず、一定の技量を有する者であれば誰でも行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜必要に応じて変形・変更して実施することもできる。
13 パワータービン(タービン)
13a 回転軸
23 磁気カップリング
24 減速機
24a 入力軸
24b 出力軸
25 発電機
25a 回転軸
26 フレキシブルカップリング
61 インナーロータ
62 アウターロータ
63 隔壁
100 台盤
101 レール

Claims (4)

  1. 回転軸を備えたタービンと、入力軸および出力軸を備えた減速機と、前記回転軸に取り付けられたインナーロータ、前記入力軸に取り付けられたアウターロータ、および前記インナーロータの外側全体を覆うようにして前記インナーロータと前記アウターロータとの間に配置された隔壁を備えた磁気カップリングと、回転軸を備えた発電機とが、一つの台盤上に、軸方向に沿って一列に配置され、かつ、前記タービンと前記減速機とが、前記磁気カップリングを介して連結され、前記減速機と前記発電機とが、フレキシブルカップリングを介して連結された動力伝達機構における前記磁気カップリングの取り外し方法であって、
    前記フレキシブルカップリングを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り外し、
    前記台盤上に設けられたレールの上を、前記減速機を、前記アウターロータの中に収まっていた前記隔壁の全体が前記アウターロータの外に露出するように前記発電機の側に移動し、
    前記アウターロータを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り外して、
    前記隔壁を一旦前記軸方向に移動させ、その後、前記隔壁を軸方向と直交する方向に移動させて、前記隔壁を取り外し、
    前記インナーロータを一旦前記軸方向に移動させ、その後、前記インナーロータを軸方向と直交する方向に移動させて、前記インナーロータを取り外すようにしたことを特徴とする磁気カップリングの取り外し方法。
  2. 前記フレキシブルカップリングの前記軸方向における長さが、前記減速機を前記発電機の側に移動させて、前記アウターロータの中に収まっていた前記隔壁の全体を前記アウターロータの外に露出させるのに最低必要な距離と同じになるように設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の磁気カップリングの取り外し方法。
  3. 回転軸を備えたタービンと、入力軸および出力軸を備えた減速機と、前記回転軸に取り付けられるインナーロータ、前記入力軸に取り付けられるアウターロータ、および前記インナーロータの外側全体を覆うようにして前記インナーロータと前記アウターロータとの間に配置される隔壁を備えた磁気カップリングと、回転軸を備えた発電機とが、一つの台盤上に、軸方向に沿って一列に配置されるとともに、前記タービンと前記減速機とが、前記磁気カップリングを介して連結され、前記減速機と前記発電機とが、フレキシブルカップリングを介して連結される動力伝達機構における前記磁気カップリングの取り付け方法であって、
    前記インナーロータを一旦前記軸方向と直交する方向に移動させ、その後、前記インナーロータを前記軸方向に移動させて、前記インナーロータを取り付け、
    前記隔壁を一旦前記軸方向と直交する方向に移動させ、その後、前記隔壁を前記軸方向に移動させて、前記隔壁を取り付け、
    前記アウターロータを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り付け、
    前記台盤上に設けられたレールの上を、前記減速機を、前記タービンの側に移動させて、前記アウターロータの中に前記隔壁の全体が収まるようにし、
    前記フレキシブルカップリングを前記軸方向と直交する方向に移動させて取り付けるようにしたことを特徴とする磁気カップリングの取り付け方法。
  4. 回転軸を備えたタービンと、入力軸および出力軸を備えた減速機と、前記回転軸に取り付けられたインナーロータ、前記入力軸に取り付けられたアウターロータ、および前記インナーロータの外側全体を覆うようにして前記インナーロータと前記アウターロータとの間に配置された隔壁を備えた磁気カップリングと、回転軸を備えた発電機とが、一つの台盤上に、軸方向に沿って一列に配置され、かつ、前記タービンと前記減速機とが、前記磁気カップリングを介して連結され、前記減速機と前記発電機とが、フレキシブルカップリングを介して連結される動力伝達機構において、前記磁気カップリングを着脱する際に用いられる磁気カップリングの着脱機構であって、
    前記台盤上に設けられて、前記減速機の前記軸方向への移動をガイドするレールを備えているとともに、
    前記フレキシブルカップリングの前記軸方向における長さが、前記減速機を前記発電機の側に移動させて、前記アウターロータの中に収まっていた前記隔壁の全体を前記アウターロータの外に露出させるのに最低必要な距離と同じになるように設定されていることを特徴とする磁気カップリングの着脱機構。
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