JP5875356B2 - 油脂組成物 - Google Patents

油脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5875356B2
JP5875356B2 JP2011273466A JP2011273466A JP5875356B2 JP 5875356 B2 JP5875356 B2 JP 5875356B2 JP 2011273466 A JP2011273466 A JP 2011273466A JP 2011273466 A JP2011273466 A JP 2011273466A JP 5875356 B2 JP5875356 B2 JP 5875356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fat
triterpene alcohol
oils
fats
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011273466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013090619A (ja
Inventor
里佳 本間
里佳 本間
優美 松田
優美 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2011273466A priority Critical patent/JP5875356B2/ja
Priority to US14/347,915 priority patent/US20140234522A1/en
Priority to EP12839067.1A priority patent/EP2749177B1/en
Priority to PCT/JP2012/076001 priority patent/WO2013051706A1/ja
Priority to CN201280049295.0A priority patent/CN103857291A/zh
Publication of JP2013090619A publication Critical patent/JP2013090619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5875356B2 publication Critical patent/JP5875356B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D9/00Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils
    • A23D9/007Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils characterised by ingredients other than fatty acid triglycerides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D9/00Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils
    • A23D9/007Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils characterised by ingredients other than fatty acid triglycerides
    • A23D9/013Other fatty acid esters, e.g. phosphatides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)

Description

本発明は、加熱調理に有用な油脂組成物に関する。
近年、健康の維持増進、疾病の予防治療に対する関心が高まり、魚油やその構成成分であるエイコサペンタエン酸(C20:5、EPA)、ドコサヘキサエン酸(C22:6、DHA)の生理機能に関する研究が数多く行われている。具体的には、抗動脈硬化作用、脳機能改善作用、視覚機能改善作用、抗腫瘍作用、抗炎症作用等が報告されている(非特許文献1等)。
しかしながら、これら高度不飽和脂肪酸を豊富に含む油脂は、熱安定性、酸化安定性が低いため容易に劣化し、風味の点で実用化が著しく制限されている。
日本油化学会誌,48,1017(1999)
特に、エイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸を豊富に含む油脂を加熱調理に使用すると、劣化臭がひどく、また、加熱調理品が油っぽく重たい風味に感じられる場合があった。
したがって、本発明の課題は、エイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸を多く含みながらも、加熱調理時の劣化臭が抑制され、且つ加熱調理品の風味を向上させることができる油脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行ったところ、遊離型トリテルペンアルコールの含有量を一定範囲にすれば、劣化臭が改善され、良好な風味が感じられる加熱調理品とすることができることを見出した。さらに、揚げ物に使用すると、揚げ種本来の良好な風味が感じられ、油っぽさがなくなり、加熱調理用油脂として良好な性能を有する油脂組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)構成脂肪酸中のエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が0.4〜10質量%である油脂、
(B)遊離型トリテルペンアルコール 0.05〜1.8質量%、
を含有する油脂組成物を提供するものである。
本発明によれば、生理機能に優れたエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸を多く含みながらも、加熱調理時の劣化臭が抑制され、且つ風味に優れた美味しい加熱調理品とすることができる油脂組成物が得られる。
本発明の成分(A)油脂の含有量は、油脂組成物中、95〜99.95質量%(以下、単に「%」とする)であることが好ましく、更に97〜99%であることが使用上の点から好ましい。
本発明で用いられる(A)油脂を構成する脂肪酸中、エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量は0.4〜10%であるが、更に0.5%以上、更に1%以上、更に2%以上、更に4%以上であるのが生理効果の点から好ましい。また、更に8%以下、更に7%以下、更に6%以下、更に5%以下、更に4%以下、更に0.4〜8%、更に0.4〜7%、更に0.4〜6%、更に0.5〜5%、更に1〜4%であるのが、コク味を付与する点から好ましい。なお、本明細書における脂肪酸量は遊離脂肪酸換算量である。
(A)油脂を構成するエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸以外の構成脂肪酸としては、特に限定されず、飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のいずれであってもよいが、60〜100%が不飽和脂肪酸であることが好ましく、より好ましくは70〜100%、更に75〜100%、更に80〜98%であるのが外観、油脂の工業的生産性の点で好ましい。不飽和脂肪酸の炭素数は14〜24、更に16〜22であるのが生理効果の点から好ましい。
(A)油脂を構成する脂肪酸のうち、オレイン酸(C18:1)の、エイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計含有量に対する質量比[(C18:1)/(C20:5+C22:6)]は、3以上であることが好ましく、更に5以上、更に7以上、更に9以上であることが食感を良好にする点から好ましい。
また、(A)油脂を構成する脂肪酸のうち、リノール酸(C18:2)の含有量は80%以下であることが好ましく、より好ましくは60%以下、更に45%以下、更に30%以下であるのが酸化安定性を良好にする点から好ましい。
また、(A)油脂を構成する脂肪酸のうち、α−リノレン酸(C18:3)の含有量は40%以下であることが好ましく、より好ましくは30%以下、更に20%以下、更に10%以下であるのが酸化安定性を良好にする点から好ましい。
また、(A)油脂を構成する脂肪酸のうち、飽和脂肪酸の含有量は40%以下であることが好ましく、より好ましくは0〜30%、更に0〜25%、更に2〜20%であるのが、外観、生理効果、油脂の工業的生産性の点で好ましい。飽和脂肪酸としては、炭素数14〜24、更に16〜22のものが好ましい。
また、加熱調理時の発煙を抑制するという観点から、(A)油脂を構成する脂肪酸のうち、炭素数6〜12の飽和脂肪酸の合計含有量は40%未満であることが好ましく、更に30%未満、更に20%未満であるのが好ましい。
本発明において(A)油脂は、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール及びトリアシルグリセロールのいずれか1種以上を含むものである。
(A)油脂中、トリアシルグリセロールの含有量は、78〜100%、更に88〜100%、更に90〜99.5%、更に92〜99%であるのが油脂の工業的生産性の点から好ましい。
また、ジアシルグリセロールの含有量は、19%以下が好ましく、更に9%以下、更に0.1〜7%、更に0.2〜5%であるのが油脂の工業的生産性の点から好ましい。また、モノアシルグリセロールの含有量は、風味を良好とする点から、3%以下が好ましく、更に0〜2%が好ましい。
また、(A)油脂に含まれる遊離脂肪酸又はその塩の含有量は、5%以下が好ましく、更に0〜2%、更に0〜1%であるのが風味、油脂の工業的生産性の点で好ましい。
本発明の(A)油脂の起源として使用できる食用油脂に特に制限はなく、例えば、大豆油、ナタネ油、サフラワー油、米油、コーン油、パーム油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ハトムギ油、小麦胚芽油、シソ油、アマニ油、エゴマ油、サチャインチ油、クルミ油、キウイ種子油、サルビア種子油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、椿油、茶実油、ボラージ油、パーム油、パームオレイン、パームステアリン、やし油、パーム核油、カカオ脂、サル脂、シア脂、藻油等の植物性油脂;魚油、ラード、牛脂、バター脂等の動物性油脂;あるいはそれらのエステル交換油、水素添加油、分別油等の油脂類を挙げることができる。これらの油は、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは適宜混合して用いてもよい。なかでも、使用性の点から、低温耐性に優れた液状油脂を用いるのが好ましく、更にエイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸を豊富に含む魚油を用いるのが好ましい。なお、液状油脂とは、基準油脂分析試験法2.3.8−27による冷却試験を実施した場合、20℃で液状である油脂をいう。また、食用油脂は、精製工程を経た精製油脂であるのが好ましい。
本明細書においてトリテルペンアルコールとは、炭素数30又は31の四環性トリテルペンアルコールである。
トリテルペンアルコールは、米、米糠、米油等のトリテルペンアルコールを含有する油脂及び油脂加工品からの抽出、γ−オリザノールの加水分解等によって得ることができる。また、市販品を用いることもできる。
ここで、γ−オリザノールは、米油、トウモロコシ油、その他の穀類の糠油中に存在する物質で、ステロールのフェルラ酸(3−メトキシ−4−ヒドロキシ桂皮酸)エステルの総称である。ここで、ステロールとしては、上記トリテルペンアルコールや、トリテルペンアルコール以外の植物ステロール、例えば、α−シトステロール、β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、α−シトスタノール、β−シトスタノール、スチグマスタノール、カンペスタノール、ブラシカステロール、フコステロール、イソフコステロール、スピナステロール、アベナステロール等が挙げられる。γ−オリザノールは、J.Food Science,65(8),1395(2000)やLipids,30(3),269(1995)に記載の方法に従って測定することができる。
トリテルペンアルコールには、本発明で用いられる(B)遊離型トリテルペンアルコールと、脂肪酸エステル型トリテルペンアルコールと、フェルラ酸エステル型トリテルペンアルコールがある。
遊離型トリテルペンアルコールとはステロイド核のC−3位に水酸基をもつトリテルペンアルコールを指す。
(B)遊離型トリテルペンアルコールとしては、例えば、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール、シクロブラノール、シクロアルタノール、シクロサドール、シクロラウデノール、ブチロスペリモール、パルケオール等が挙げられる。遊離型トリテルペンアルコールは、単一化合物として用いることもできるし、混合物として用いることもできる。なかでも、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール及びシクロブラノールから選ばれる1種又は2種以上であるのが好ましく、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール又はこれらの組み合わせであるのがより好ましい。
遊離型トリテルペンアルコールは、J.Am.Oil Chem.Soc.,82(6),439(2005)に記載の方法に従って測定することができる。
本発明の油脂組成物は、(B)遊離型トリテルペンアルコールを0.05〜1.8%含有する。当該成分(B)の含有量を斯かる一定範囲とすることで、加熱調理時に感じる劣化臭を抑えることができ、加熱調理品の風味を良好なものとすることができる。すなわち、(B)遊離型トリテルペンアルコールは、前記構成脂肪酸中にエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸を一定範囲で含む油脂を加熱調理に使用した時の劣化臭を抑制するために使用できる。
(B)遊離型トリテルペンアルコールの含有量は、油脂組成物中に0.05〜1.5%、更に0.05〜1.2%、更に0.05〜1%、更に0.1〜1%、更に0.15〜0.75%であるのが加熱調理時の劣化臭を抑制する点、風味を良好なものとする点で好ましい。
また、遊離型トリテルペンアルコール中、シクロアルテノールの含有量は、15〜100%、更に20〜90%、更に25〜80%であるのが、同様の点から好ましい。
本発明の油脂組成物において、(A)油脂を構成する脂肪酸中のエイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の油脂組成物中の合計含有量と、(B)遊離型トリテルペンアルコールの油脂組成物中の含有量の質量比[(C20:5+C22:6)/(B)]は、0.5〜100、更に1〜100、更に1.2〜90、更に1.5〜90、更に1.5〜80、更に1.7〜40であるのが、加熱調理時の劣化臭を抑制する点、油っぽさを抑制する点から好ましい。
脂肪酸エステル型トリテルペンアルコールとは、トリテルペンアルコールのC−3位の水酸基に脂肪酸がエステル結合したトリテルペンアルコールを指す。
本発明の油脂組成物において、脂肪酸エステル型トリテルペンアルコールの含有量は、1.4%以下、更に0.01〜1.4%、更に0.01〜0.5%、更に0.1〜0.5%、更に0.2〜0.4%であるのが、食感及び加調理品の風味を良好にする点から好ましい。遊離型トリテルペンアルコールとエステルを形成する脂肪酸としては、特に限定されず、直鎖又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪酸が挙げられる。
脂肪酸エステル型トリテルペンアルコールは、J.Food Science,65(8),1395(2000)に記載の方法に従って測定することができる。
また、脂肪酸エステル型トリテルペンアルコールは、総トリテルペンアルコール量、遊離型トリテルペンアルコール量、フェルラ酸エステル型トリテルペンアルコール量から算出することができる。なお、総トリテルペンアルコール量はJ.Am.Oil Chem.Soc.,82(6),439(2005)に記載の方法に従って測定することができる。
フェルラ酸エステル型トリテルペンアルコールとは、トリテルペンアルコールのC−3位の水酸基にフェルラ酸がエステル結合したトリテルペンアルコールを指す。
本発明の油脂組成物において、フェルラ酸エステル型トリテルペンアルコールは、0.7%以下、更に0〜0.5%、更に0.0002〜0.15%、更に0.0002〜0.1%であり、更に0.001〜0.1%、尚更0.001〜0.05%であるのが、風味を良好とする点、油っぽさを抑制する点から好ましい。
フェルラ酸エステル型トリテルペンアルコールは、J.Food Science,65(8),1395(2000)やLipids,30(3),269(1995)に記載の方法に従って測定することができる。
更に、本発明の油脂組成物は、保存時及び調理時の酸化安定性の点より、油脂組成物中に抗酸化剤を0.01〜2%含有するのが好ましく、更に0.01〜1%、更に0.01〜0.5%含有するのが好ましい。抗酸化剤としては、天然抗酸化剤、トコフェロール、アスコルビルパルミテート、アスコルビルステアレート、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)及びブチルヒドロキシアニソール(BHA)等から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、より好ましい例としては、天然抗酸化剤、トコフェロール及びアスコルビルパルミテートから選ばれる1種又は2種以上の抗酸化剤がある。その中でも、アスコルビルパルミテートとトコフェロールの併用が好ましい。
本発明の油脂組成物は、例えば、(A)油脂に前記成分(B)、更に必要に応じてその他の成分を添加し、適宜加熱、撹拌等することにより得ることができる。
このような油脂組成物は、一般の食用油脂と同様に使用でき、油脂を用いた各種飲食物に広範に適用することができる。なかでも、加熱調理用油脂、特に、フライや天ぷら用等の揚げ物、炒め物、焼き物の調理用油脂として好適である。
上述した実施形態に関し、本発明は以下の油脂組成物、或いは遊離型トリテルペンアルコールの使用を開示する。
<1>次の成分(A)及び(B):
(A)構成脂肪酸中のエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が0.4〜10%である油脂、
(B)遊離型トリテルペンアルコール 0.05〜1.8%、
を含有する油脂組成物。
<2>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中、エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が、好ましくは0.5%以上、更に好ましくは1%以上、更に好ましくは2%以上、更に好ましくは4%以上である、前記<1>記載の油脂組成物。
<3>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中、エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が、好ましくは8%以下、更に好ましくは7%以下、更に好ましくは6%以下、更に好ましくは5%以下、更に好ましくは4%以下である、前記<1>又は<2>記載の油脂組成物。
<4>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中、エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が、好ましくは0.4〜8%、更に好ましくは0.4〜7%、更に好ましくは0.4〜6%、更に好ましくは0.5〜5%、更に好ましくは1〜4%である、前記<1>記載の油脂組成物。
<5>成分(A)油脂を構成するエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸以外の構成脂肪酸の60〜100%、好ましくは70〜100%、更に好ましくは75〜100%、更に好ましくは80〜98%が不飽和脂肪酸である、前記<1>〜<4>の1に記載の油脂組成物。
<6>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中、オレイン酸(C18:1)の、エイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計含有量に対する質量比[(C18:1)/(C20:5+C22:6)]が、3以上、好ましくは5以上、更に好ましくは7以上、更に好ましくは9以上である、前記<1>〜<5>の1に記載の油脂組成物。
<7>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中のリノール酸(C18:2)の含有量が、80%以下、好ましくは60%以下、更に好ましくは45%以下、更に好ましくは30%以下である、前記<1>〜<6>の1に記載の油脂組成物。
<8>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中のα−リノレン酸(C18:3)の含有量が、40%以下、好ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下、更に好ましくは10%以下である、前記<1>〜<7>の1に記載の油脂組成物。
<9>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中の飽和脂肪酸の含有量が、40%以下、好ましくは0〜30%、更に好ましくは0〜25%、更に好ましくは2〜20%である、前記<1>〜<8>の1に記載の油脂組成物。
<10>成分(A)油脂中のトリアシルグリセロールの含有量が、78〜100%、好ましくは88〜100%、更に好ましくは90〜99.5%、更に好ましくは2〜99%である、前記<1>〜<9>の1に記載の油脂組成物。
<11>成分(B)遊離型トリテルペンアルコールの含有量が、好ましくは0.05〜1.5%、更に好ましくは0.05〜1.2%、更に好ましくは0.05〜1%、更に好ましくは0.1〜1%、更に好ましくは0.15〜0.75%である、前記<1>〜<10>の1に記載の油脂組成物。
<12>成分(B)遊離型トリテルペンアルコールが、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール、シクロブラノール、シクロアルタノール、シクロサドール、シクロラウデノール、ブチロスペリモール及びパルケオールから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはシクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール及びシクロブラノールから選ばれる1種又は2種以上であり、更に好ましくはシクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール又はこれらの組み合わせである、前記<11>に記載の油脂組成物。
<13>成分(B)遊離型トリテルペンアルコール中のシクロアルテノールの含有量が、15〜100%、好ましくは20〜90%、更に好ましくは25〜80%である、前記<12>に記載の油脂組成物。
<14>成分(A)油脂を95〜99.95%、好ましくは97〜99%含有する、前記<1>〜<13>の1に記載の油脂組成物。
<15>成分(A)油脂を構成する脂肪酸中のエイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の油脂組成物中の合計含有量と、成分(B)遊離型トリテルペンアルコールの油脂組成物中の含有量の質量比[(C20:5+C22:6)/(B)]が、0.5〜100、好ましくは1〜100、更に好ましくは1.2〜90、更に好ましくは1.5〜90、更に好ましくは1.5〜80、更に好ましくは1.7〜40である、前記<1>〜<14>の1に記載の油脂組成物。
<16>油脂組成物中の脂肪酸エステル型トリテルペンアルコールの含有量が、1.4%以下、好ましくは0.01〜1.4%、更に好ましくは0.01〜0.5%、更に好ましくは0.1〜0.5%、更に好ましくは0.2〜0.4%である、前記<1>〜<15>の1に記載の油脂組成物。
<17>油脂組成物中のフェルラ酸エステル型トリテルペンアルコールの含有量が、0.7%以下、好ましくは0〜0.5%、更に好ましくは0.0002〜0.15%、更に好ましくは0.0002〜0.1%、更に好ましくは0.001〜0.1%、更に好ましくは0.001〜0.05%である、前記<1>〜<16>の1に記載の油脂組成物。
<18>更に抗酸化剤を、0.01〜2%、好ましくは0.01〜1%、更に好ましくは0.01〜0.5%含有する、前記<1>〜<17>の1に記載の油脂組成物。
<19>抗酸化剤が、天然抗酸化剤、トコフェロール、アスコルビルパルミテート、アスコルビルステアレート、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくは天然抗酸化剤、トコフェロール及びアスコルビルパルミテートから選ばれる1種又は2種以上であり、更に好ましくはトコフェロールとアスコルビルパルミテートの併用である、前記<18>に記載の油脂組成物。
<20>前記<1>〜<19>の1に記載の油脂組成物の食用油脂としての使用。
<21>加熱調理用油脂としての前記<20>に記載の使用。
<22>揚げ物、炒め物又は焼き物の調理用油脂としての前記<20>に記載の使用。
<23>遊離型トリテルペンアルコールの、構成脂肪酸中のエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が0.4〜10質量%である油脂の加熱調理時の劣化臭の抑制のための使用。
<24>油脂を構成する脂肪酸中、エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が、好ましくは0.5%以上、更に好ましくは1%以上、更に好ましくは2%以上、更に好ましくは4%以上である、前記<23>に記載の使用。
<25>油脂を構成する脂肪酸中、エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が、好ましくは8%以下、更に好ましくは7%以下、更に好ましくは6%以下、更に好ましくは5%以下、更に好ましくは4%以下である、前記<23>又は<24>に記載の使用。
<26>遊離型トリテルペンアルコールが、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール、シクロブラノール、シクロアルタノール、シクロサドール、シクロラウデノール、ブチロスペリモール及びパルケオールから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはシクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール及びシクロブラノールから選ばれる1種又は2種以上であり、更に好ましくはシクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール又はこれらの組み合わせである、前記<23>〜<25>の1に記載の使用。
<27>遊離型トリテルペンアルコール中のシクロアルテノールの含有量が、15〜100%、好ましくは20〜90%、更に好ましくは25〜80%である、前記<26>に記載の使用。
<28>油脂を構成する脂肪酸中のエイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の油脂組成物中の合計含有量と、油脂組成物中の遊離型トリテルペンアルコールの含有量の質量比[(C20:5+C22:6)/遊離型トリテルペンアルコール]が、0.5〜100、好ましくは1〜100、更に好ましくは1.2〜90、更に好ましくは1.5〜90、更に好ましくは1.5〜80、更に好ましくは1.7〜40となるように、前記油脂と遊離型トリテルペンアルコールを油脂組成物に含有させるものである、前記<23>〜<27>の1に記載の使用。
〔分析方法〕
(i)油脂のグリセリド組成
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
<GLC分析条件>
(条件)
装置:アジレント6890シリーズ(アジレントテクノジー社製)
インテグレーター:ケミステーションB 02.01 SR2(アジレントテクノジー社製)
カラム:DB−1ht(Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=340℃
ディテクター:FID、T=350℃
オーブン温度:80℃から10℃/分で340℃まで昇温、15分間保持
(ii)油脂の構成脂肪酸組成
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの調製法(2.4.1.−1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られた油脂サンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f−96(GLC法)により測定した。
<GLC分析条件>
カラム:CP−SIL88 100m×0.25mm×0.2μm (VARIAN)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:200)、T=250℃
ディテクター:FID、T=250℃
オーブン温度:174℃で50分保持後、5℃/分で220℃まで昇温、25分間保持
(iii)遊離型トリテルペンアルコール及び遊離型植物ステロール
J.Am.Oil Chem.Soc.,82(6),439(2005)に従ってサンプルを調製し、GLCにより測定した。具体的には下記の方法で測定した。
油脂サンプル約500mgをヘキサン約5mLに溶解し、SPEカートリッジ(Sep−Pak Silica、5g、GLサイエンス社)にチャージした。ヘキサン/エーテル(体積比95/5)約40mLで洗浄した後、エタノール/エーテル/ヘキサン(体積比50/25/25)約40mLで溶出し、エタノール/エーテル/ヘキサン溶出画分を分取した。得られた画分から溶媒を留去し、PTLC(Si60、20×20×0.1cm、Merck社)にチャージした。ヘキサン/エーテル/酢酸(体積比90/10/2)、クロロホルム/エーテル(体積比95/5)で順に展開した後、遊離型トリテルペンアルコール部分と遊離型植物ステロール部分を分取した。分取した遊離型トリテルペンアルコール画分、又は遊離型植物ステロール画分と、トリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で30分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析し、遊離型トリテルペンアルコール量及び遊離型植物ステロール量(質量%)を測定した。
<GLC分析条件>
カラム:DB−1ht 10.0m×0.25mm×0.10μm (Agilent)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:80)、T=340℃
ディテクター:FID、T=350℃
オーブン温度:200℃から10℃/分で340℃まで昇温、10分間保持
(iv)総トリテルペンアルコール
J.Am.Oil Chem.Soc.,82(6)439(2005)に従ってサンプルを調製し、GLCにより測定した。具体的には下記の方法で測定した。
三角フラスコに、油脂サンプル約5gと2N水酸化カリウム/エタノール溶液約20mLを加え、80℃で60分間加熱した。室温まで放冷した後、内部標準(コレステロール)と水15mLとヘキサン10mLを加え、振とうした。静置後、上層を分取し、濃縮した。濃縮物にトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で30分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析し、総トリテルペンアルコール量(質量%)を測定した。GLC分析条件は、(iii)と同じものを用いた。
(v)γ−オリザノール
Lipids,30(3),269(1995)に従ってサンプルを調製し、HPLC−UVにより測定した。具体的には下記の方法で測定した。
油脂サンプル約100mgを酢酸エチルに溶解して10mLとし、HPLC法により分析した。
<HPLC分析条件>
カラム:Inertsil ODS−3 4.6mm×250mm、5μm(GLサイエンス)
カラム温度:40℃
流速:1.2mL/分
検出:UV325nm
溶離液:アセトニトリル/ブタノール/酢酸(体積比82/3/2)
(vi)脂肪酸エステル型トリテルペンアルコール
総トリテルペンアルコール量から、遊離型トリテルペンアルコール量と、遊離型に換算したγ―オリザノール量を減算し、遊離型に換算した脂肪酸エステル型トリテルペンアルコール量を算出した。遊離型から脂肪酸エステル型へ換算を行い、脂肪酸エステル型トリテルペンアルコール量(質量%)とした。なお、遊離型から脂肪酸エステル型への換算を行う場合には、結合脂肪酸をオレイン酸と仮定して計算した。
〔原料油脂〕
油脂A〜Cとして、表1の組成を持つ油脂(油脂A:DDオイルタイプ3(日本水産株式会社)、油脂B:菜種サラダ油(日清オイリオグループ株式会社)、油脂C:大豆サラダ油(日清オイリオグループ))を用いた。
なお、原料油脂A〜C中の遊離型及び脂肪酸エステル型トリテルペンアルコール含量とγ−オリザノール含量は0%であった。
〔遊離型トリテルペンアルコール〕
遊離型トリテルペンアルコールとして、市販のトリテルペンアルコール製剤(オリザ油化(株)「オリザトリテルペノイドP」、トリテルペンアルコール59%)と、市販のオリザノール(和光純薬(株))を加水分解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した調製品を用いた。市販のトリテルペンアルコール製剤の組成は、カンペステロール21%、β−シトステロール15%、スチグマステロール3%、シクロアルテノール22%、24−メチレンシクロアルタノール37%であった。市販のオリザノールから調製した調製品の組成は、シクロアルテノール40%、24−メチレンシクロアルタノール60%であった。
〔遊離型植物ステロール〕
遊離型植物ステロール(4−デスメチルステロール)として、市販の植物ステロール製剤(ADM(株))を用いた。本製剤の組成は、ブラシカステロール5%、カンペステロール25%、β−シトステロール46%、スチグマステロール21%であった。
Figure 0005875356
実施例1〜26及び比較例1〜8
〔油脂組成物の調製〕
油脂A〜Cを混合し、更に遊離型トリテルペンアルコールとして市販のトリテルペンアルコール製剤を配合し、50℃の温度を保ちながら撹拌機を用いて全体が清澄になるまで混合・溶解を行い、油脂組成物をそれぞれ調製した。各油脂組成物における油脂を構成する脂肪酸中のオレイン酸(C18:1)の含有量、リノール酸(C18:2)の含有量、α−リノレン酸(C18:3)の含有量及びエイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計含有量と、油脂組成物中の遊離型トリテルペンアルコールの含有量は表2に示したとおりである。
実施例27及び比較例9
〔油脂組成物の調製〕
油脂A、Bを混合し、更に遊離型トリテルペンアルコールとしてオリザノールから調製した調製品、又は市販の植物ステロール製剤を配合し、50℃の温度を保ちながら撹拌機を用いて全体が清澄になるまで混合・溶解を行い、油脂組成物をそれぞれ調製した。各油脂組成物における油脂を構成する脂肪酸中のオレイン酸(C18:1)の含有量、リノール酸(C18:2)の含有量、α−リノレン酸(C18:3)の含有量及びエイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計含有量と、油脂組成物中の遊離型トリテルペンアルコール及び遊離型植物ステロールの含有量は表3に示したとおりである。
〔天ぷら調理〕
前記の各油脂組成物を用いて、下記の方法により、天ぷら調理を行った。
油量:600g(中華鍋)
油温:180℃、ガスコンロ(中火)加熱
揚げ種:エビ(ブラックタイガー)8尾
レンコン(スライス)8枚
カボチャ(スライス)8枚
ピーマン(1個を1/2切)8個
ししとう(丸ごと)8個
大葉(丸ごと)8枚
なす(1個を1/2切)8個
衣:小麦粉100g
卵50g
水150g
〔風味評価〕
天ぷら調理時に感じる臭いと、天ぷらの風味をパネル9名が下記の評価基準で評価しその平均値をその天ぷらの評点とした。結果を表2及び表3に示す。
(コク味)
4:コク味がある
3:ややコク味がある
2:ややコク味が足りない
1:コク味が足りない
(油っぽさ)
4:油っぽくなく、軽い
3:わずかに油っぽいが軽い
2:やや油っぽく、やや重い
1:油っぽく、重い
(サク味)
4:衣が適度な固さでべたつきもなく、さくさくとする
3:衣が適度な固さで、べたつかない
2:衣がやや固く、衣がわずかにべとつく
1:衣が固く、衣がべたつく
(調理時の劣化臭)
4:劣化臭を感じない
3:ほとんど劣化臭を感じない
2:やや劣化臭を感じる
1:強い劣化臭を感じる
Figure 0005875356
Figure 0005875356
表2及び表3に示された結果から明らかなように、遊離型トリテルペンアルコールを特定量配合した油脂組成物は調理時の劣化臭が抑制されることが確認された。また、本発明の油脂組成物を使用して調理した揚げ物は、油っぽく重たい風味がなく、コク味があり、良好な風味であった。
油脂を構成する脂肪酸中のエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の合計含有量が0.4%未満である菜種サラダ油(比較例1)を用いた揚げ物は、コク味が少なかった。遊離型トリテルペンアルコールの含有量が少ない油脂(比較例2、4、6)を使用した場合は、調理時の劣化臭が抑制されず、揚げ物が油っぽく重たい風味となった。遊離型トリテルペンアルコールの含有量が多い油脂(比較例3、5)を使用した場合は、調理時の劣化臭は抑制されたが、揚げ物のコク味が少なく好ましくなかった。また、油脂を構成する脂肪酸中のエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の合計含有量が10%より多い油脂(比較例7,8)を使用した場合は、遊離型トリテルペンアルコールを配合しても、調理時の劣化臭を十分に抑制できなかった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)構成脂肪酸中のエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の、油脂を構成する全脂肪酸に対する合計含有量が0.4〜7質量%である油脂 95〜99.95質量%、
    (B)遊離型トリテルペンアルコール 0.05〜1.8質量%
    を含有する油脂組成物。
  2. 成分(A)油脂の78〜100質量%がトリアシルグリセロールである請求項1記載の油脂組成物。
  3. 成分(B)遊離型トリテルペンアルコールの含有量が0.05〜1.5質量%である請求項1又は2記載の油脂組成物。
  4. 成分(A)油脂を構成する脂肪酸中のエイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の油脂組成物中の合計含有量と、(B)遊離型トリテルペンアルコールの油脂組成物中の含有量の質量比[(C20:5+C22:6)/(B)]が、0.5〜100である請求項1〜3のいずれか1項記載の油脂組成物。
  5. 成分(B)遊離型トリテルペンアルコールが、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール及びシクロブラノールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜4のいずれか1項記載の油脂組成物。
JP2011273466A 2011-10-07 2011-12-14 油脂組成物 Active JP5875356B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011273466A JP5875356B2 (ja) 2011-10-07 2011-12-14 油脂組成物
US14/347,915 US20140234522A1 (en) 2011-10-07 2012-10-05 Oil/fat composition
EP12839067.1A EP2749177B1 (en) 2011-10-07 2012-10-05 Oil/fat composition
PCT/JP2012/076001 WO2013051706A1 (ja) 2011-10-07 2012-10-05 油脂組成物
CN201280049295.0A CN103857291A (zh) 2011-10-07 2012-10-05 油脂组合物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011223209 2011-10-07
JP2011223209 2011-10-07
JP2011273466A JP5875356B2 (ja) 2011-10-07 2011-12-14 油脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013090619A JP2013090619A (ja) 2013-05-16
JP5875356B2 true JP5875356B2 (ja) 2016-03-02

Family

ID=48043859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011273466A Active JP5875356B2 (ja) 2011-10-07 2011-12-14 油脂組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20140234522A1 (ja)
EP (1) EP2749177B1 (ja)
JP (1) JP5875356B2 (ja)
CN (1) CN103857291A (ja)
WO (1) WO2013051706A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6002383B2 (ja) 2011-10-12 2016-10-05 花王株式会社 油脂組成物
JP6058434B2 (ja) 2012-03-30 2017-01-11 花王株式会社 油脂組成物
JP6325866B2 (ja) * 2013-05-20 2018-05-16 花王株式会社 油脂組成物
JP2015034259A (ja) 2013-08-09 2015-02-19 花王株式会社 油脂組成物
JP6283510B2 (ja) * 2013-12-02 2018-02-21 花王株式会社 トリテルペンアルコール含有油脂の製造方法
ES2927205T3 (es) * 2016-04-13 2022-11-03 Aak Ab Publ Esteres inodoros a base de karité
CN108041185B (zh) * 2018-01-04 2021-03-16 江南大学 一种煎炸方法及煎炸油
WO2024203586A1 (ja) * 2023-03-30 2024-10-03 株式会社J-オイルミルズ 食品調製用油脂組成物、食品、粉末油脂、食品調製用油脂組成物の製造方法、食品の調製方法、食品の調理方法、食品の品質向上方法および調理食品の品質向上方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60258198A (ja) * 1984-06-04 1985-12-20 Amano Pharmaceut Co Ltd トリテルペンアルコ−ル有機酸エステル及びその製造法
JPS61118318A (ja) * 1984-11-12 1986-06-05 Pola Chem Ind Inc 血清脂質改善用組成物
US6388113B1 (en) * 1999-06-04 2002-05-14 Consejo Superior De Investigaciones Cientificas ( Csic) High oleic/high stearic sunflower oils
JP3997043B2 (ja) * 2000-02-18 2007-10-24 日清オイリオグループ株式会社 油脂組成物および油脂加工品
WO2004095926A2 (en) * 2003-04-28 2004-11-11 Monsanto Technology, Llc Treatment of plants and plant propagation materials with an antioxidant to improve plant health and/or yield
JP2006257064A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Oriza Yuka Kk 脂質吸収抑制用組成物
US20100303957A1 (en) * 2008-10-14 2010-12-02 Solazyme, Inc. Edible Oil and Processes for Its Production from Microalgae
FR2955459B1 (fr) * 2010-01-28 2013-11-22 Polaris Composition huileuse riche en monoglycerides de dha
JP5872267B2 (ja) * 2010-12-21 2016-03-01 花王株式会社 油脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP2749177A1 (en) 2014-07-02
EP2749177A4 (en) 2015-03-11
US20140234522A1 (en) 2014-08-21
JP2013090619A (ja) 2013-05-16
CN103857291A (zh) 2014-06-11
EP2749177B1 (en) 2017-03-29
WO2013051706A1 (ja) 2013-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5863433B2 (ja) 油脂組成物
JP5820700B2 (ja) 油脂組成物
JP5875356B2 (ja) 油脂組成物
US8980360B2 (en) Fat and/or oil composition
JP3997043B2 (ja) 油脂組成物および油脂加工品
JP6002383B2 (ja) 油脂組成物
JP7034680B2 (ja) 油脂組成物
JP7034679B2 (ja) 油脂組成物
JP2015002735A (ja) 油脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5875356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250