JP5875353B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カーボンヒータを用いた加熱調理装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載された加熱調理装置であるコンベア式食材焼物機が知られている。
この従来のコンベア式食材焼物機は、食材を搬送方向に向けて移動させるコンベアと、食材の移動領域の上下に配設され食材を加熱するハロゲンランプおよびカーボンヒータと、これらハロゲンランプおよびカーボンヒータから発散するランプ熱を集約して食材に照射する断面略半円弧状の反射板とを備えている。
実用新案登録第3083789号公報(図1)
しかしながら、上記従来のコンベア式食材焼物機は、熱を集中させて加熱するものであるため、例えば魚介類等の食材の表面に適度の焦げ目(焼き色)を付けて食材を焼き上げる場合には適しているものの、例えば炊飯釜等の被加熱容器全体を均等に加熱して加熱調理する場合には適さず利用できない。
そこで、近年では、例えば炊飯釜等の被加熱容器を適切に加熱することが可能であり、効率良く連続的に加熱調理できる加熱調理装置が求められていた。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、被加熱容器を適切に加熱でき、効率良く連続的に加熱調理できる加熱調理装置を提供することを目的とする。
求項記載の加熱調理装置は、被加熱容器を搬送方向に向けて移動させる搬送手段と、被加熱容器の移動領域の下方に配設され、被加熱容器を加熱するカーボンヒータと、このカーボンヒータの下方に配設され、被加熱容器が加熱されるように前記カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器に向けて反射する反射体とを備え、前記反射体は、平面視で前記カーボンヒータと直交するように位置する長手状の山型部を有するものである。
請求項記載の加熱調理装置は、請求項記載の加熱調理装置において、反射体の山型部は、カーボンヒータの長手方向中央部の下方に配設されているものである。
請求項記載の加熱調理装置は、請求項または記載の加熱調理装置において、反射体の山型部は、被加熱容器の底板部のうちカーボンヒータの一端側の上方に位置する部分に向けて前記カーボンヒータからの赤外線を反射する一方側傾斜面と、被加熱容器の底板部のうち前記カーボンヒータの他端側の上方に位置する部分に向けて前記カーボンヒータからの赤外線を反射する他方側傾斜面とを有するものである。
請求項記載の加熱調理装置は、請求項1ないしのいずれか一記載の加熱調理装置において、カーボンヒータおよび反射体を有する加熱ユニットを備え、前記加熱ユニットが、高さ位置調整可能となっているものである。
請求項記載の加熱調理装置は、請求項記載の加熱調理装置において、被加熱容器の移動領域の両側方に配設され、カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器の側板部に向けて反射する反射側板を備え、前記反射側板が、前記加熱ユニットとともに高さ位置調整可能となっているものである。
請求項6記載の加熱調理装置は、被加熱容器を搬送方向に向けて移動させる搬送手段と、被加熱容器の移動領域の下方に配設され、被加熱容器を加熱するカーボンヒータと、このカーボンヒータの下方に配設され、被加熱容器が加熱されるように前記カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器に向けて反射する反射体と、前記カーボンヒータおよび前記反射体を有する加熱ユニットとを備え、前記加熱ユニットが、高さ位置調整可能となっている加熱調理装置であって、被加熱容器の移動領域の両側方に配設され、前記カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器の側板部に向けて反射する反射側板を備え、前記反射側板が、前記加熱ユニットとともに高さ位置調整可能となっているものである。
本発明によれば、被加熱容器を適切に加熱でき、効率良く連続的に加熱調理できる。
本発明の一実施の形態に係る加熱調理装置の側方視断面図である。 同上加熱調理装置の前方視断面図である。 同上加熱調理装置の加熱ユニットの斜視図である。 同上加熱調理装置の反射側板の斜視図である。 同上加熱調理装置のカーボンヒータの側面図である。 同上カーボンヒータの断面図である。 炊飯釜の底板部の温度を示すグラフである。
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1および図2において、1は加熱調理装置である連続炊飯装置で、この連続炊飯装置1は、加熱調理である炊飯を連続的に行う連続式の業務用炊飯機である。つまり、連続炊飯装置1は、複数の被加熱容器である炊飯釜2を前後に隣り合うもの同士が互いに接触した状態で搬送方向に向けて移動させながら、長手状の熱源である複数本のカーボンヒータ3によってそれら複数の炊飯釜2を加熱して炊飯を連続的に行うものである。
炊飯釜2は、図1および図2に示されるように、上面開口部(図示せず)を有する外形略直方体状で箱形状の釜本体5と、この釜本体5の上面開口部を開閉可能に覆う略矩形板状の蓋体6とを構成されている。
釜本体5は、平面視で左右方向(搬送方向に対して直交する方向)に長手方向を有する矩形状をなす水平な平面状の底板部7と、この底板部7の外周端部に曲面状の湾曲板部8を介して立設された鉛直状(鉛直方向に対して外側方にやや傾斜した傾斜状を含む)の4つの側板部9と、これら4つの側板部9の上端部に外側方に向かって突設された鍔部10とを有している。そして、例えば底板部7、湾曲板部8および側板部9の各外面には、赤外線を吸収しやすいように黒色塗装が施されている。なお、赤外線を吸収しやすくするために、底板部7、湾曲板部8および側板部9の各外面を黒色酸化皮膜で覆うようにしてもよい。
また、蓋体6は、蓋本体部11と、この蓋本体部11の上面中央部に立設された下方に向かって略コ字状の取手部12とを有している。
連続炊飯装置1は、図1および図2に示されるように、炊飯釜2が通過する前後方向長手状のトンネル形状をなす加熱室15を有する装置本体16を備えている。
加熱室15の前面が炊飯前の炊飯釜2の投入口17となっており、加熱室15の後面が炊飯完了後の炊飯釜2の排出口18となっている。加熱室15の上面は複数の覆蓋19にて開閉可能に覆われ、加熱室15の左右の側方部が装置本体16の左右1対の側壁20にて覆われている。
覆蓋19は、取手部21を有するもので、両側壁20上にこれら両側壁20を跨ぐように載置されている。側壁20は、互いに離間対向する内壁部22および外壁部23を有した中空形状のもので、その外壁部23の上下部には外気を流通させる通気口24が形成され高温になることを防止している。
また、連続炊飯装置1は、複数の炊飯釜2を前後に隣り合うもの同士が互いに接触した状態で搬送方向に向けてトンネル状の加熱室15に沿って移動させる搬送手段31を備えている。
搬送手段31は、炊飯釜2の左右の鍔部10を下方から支持する左右1対の無端状の搬送体であるチェーン32を有している。チェーン32は複数の回転体であるスプロケット33に掛け渡され、駆動手段であるモータ34からの動力で所定方向に回行する。
図2に示されるように、チェーン32の往路部32aは、前後方向長手状のガイド部材36にてスライド可能に支持されており、チェーン32の回行時には、その往路部32aがガイド部材36上をこのガイド部材36に沿ってスライドする。また、ガイド部材36は、チェーン32の往路部32aをガイド部材36を介して支持する前後方向長手状の支持部材37の水平板部38上に固設され、この水平板部38の内端部から鉛直板部39が下方に向かって突出している。この鉛直板部39は、上方に向かって開口する係合受部である係合凹溝40を有している。
さらに、連続炊飯装置1は、図1ないし図3に示されるように、加熱室15の下部に搬送方向に互いに隣接した状態で並設された複数、すなわち例えば11個の加熱ユニット(ヒータユニット)41を備えている。なお、各加熱ユニット41は、それぞれ加熱室15内に対して出し入れ可能となっている。
各加熱ユニット41は、加熱室15内における炊飯釜2の移動領域(釜移動用空間)の下方に配設され炊飯釜2を加熱する複数(例えば3本)の長手状のカーボンヒータ3と、このカーボンヒータ3の下方に配設され炊飯釜2の底板部7の全体が均一(略均一を含む)に加熱されるようにカーボンヒータ3からの赤外線を炊飯釜2の底板部7に向けて上方側へ反射する反射体4と、カーボンヒータ3および反射体4が取り付けられたユニット枠体42とを有している。
そして、互いに平行な複数本(例えば3本×11ユニット=合計33本)のカーボンヒータ3は、その長手方向が左右方向に一致した状態で、炊飯釜2の搬送方向(移動方向)に互いに等間隔をおいて前後方向に並んでいる。つまり、棒状の電気ヒータであるカーボンヒータ3の長手方向と炊飯釜2の搬送方向とが平面視で互いに直交している。なお、カーボンヒータ3の長手方向長さ寸法は、炊飯釜2の幅寸法(底板部7の左右方向長さ寸法)よりも大きい。
ここで、カーボンヒータ3は、図5および図6にも示されるように、直線状で細長円筒状をなす直管形のガラス管部43と、このガラス管部43内に不活性ガスとともに収納され水平状に位置する細長板状のカーボン繊維部(発熱体)44と、ガラス管部43の長手方向両端部である左右方向両端部に設けられた取付部45とを有している。
そして、カーボン繊維部44に電流が流れると、図6に示されるように、水平面状のカーボン繊維部44の上面および下面から熱線である赤外線(主として中赤外線および遠赤外線)が上方および下方に向かって多く放射される。つまり、帯状のカーボン繊維部44は、面方向に多くの赤外線を放射する。
なお、カーボン繊維部44には、カーボンヒータ3の発熱量や電源のオンオフ等を制御する制御手段(図示せず)がリード線等の配線(図示せず)を介して電気的に接続され、この制御手段には発熱量等を設定するための操作設定手段(図示せず)が電気的に接続されている。
また、図3に示されるように、カーボンヒータ3の取付部45はユニット枠体42の上面に脱着可能に取り付けられ、このカーボンヒータ3が細長い円筒状のカーボンヒータ保護管46に挿通されている。なお、カーボンヒータ保護管46は、例えばカーボンヒータ3から放射される赤外線が通過する材料にて形成されている。
ユニット枠体42は、反射体4が上面に固定的に取り付けられた矩形状の底板部47と、この底板部47の長手方向両端部に立設された側板部48と、この各側板部48の上端部に設けられカーボンヒータ3の取付部45が脱着可能に取り付けられた取付板部49とを有している。
また、取付板部49には、棒状の位置決め用突部51が上方に向かって突設されている。取付板部49には、円形状の配線挿通用孔部52が形成されている。なお、取付板部49は、側板部48に固設された構成には限定されず、例えば側板部48に対して脱着可能な構成とし、カーボンヒータ3の取付部45が取付板部49に取り付けられた状態で、3本のカーボンヒータ3を一斉にユニット枠体42から取り外すことができるようにしてもよい。
カーボンヒータ保護管46は両取付板部49間に架設され、カーボンヒータ保護管46の一端部が一方側の取付板部49に固定され、カーボンヒータ保護管46の他端部が他方側の取付板部49に固定されている。
さらに、ユニット枠体42の底板部47上に重ねられた矩形板状の反射体4は、平面視で長手状のカーボンヒータ3と直交するように位置する搬送方向長手状で断面逆V字状の山型部55を有している。つまり、図2および図3に示されるように、反射体4は、水平状に位置する平面状の左右1対の平坦部56と、これら両平坦部56間に位置しカーボンヒータ3の長手方向中央部の下方に配設された上方突出状の山型部55とを有している。この山型部55の頂辺55aは、水平辺である。
そして、山型部55は、主として炊飯釜2の底板部7のうちカーボンヒータ3の長手方向一端側の上方に位置する部分に向けてカーボンヒータ3から下方へ放射された赤外線を斜め上方へ反射する一方側傾斜面57と、主として炊飯釜2の底板部7のうちカーボンヒータ3の長手方向他端側の上方に位置する部分に向けてカーボンヒータ3から下方へ放射された赤外線を斜め上方へ反射する他方側傾斜面58とを有している。
一方側傾斜面57は搬送方向に対して左側方に向かって徐々に下り傾斜する反射面であり、他方側傾斜面58は搬送方向に対して右側方に向かって徐々に下り傾斜する反射面であり、これら両反射面57,58の傾斜角度は同じである。なお、平坦部56の水平な上面は、主としてカーボンヒータ3から下方へ放射された赤外線を鉛直上方に向けて反射する反射面である。
また、加熱ユニット41は、例えばボルトおよびナット等からなるユニットアジャスト61の操作により、搬送手段31にて支持された炊飯釜2に対してカーボンヒータ3との距離が可変するよう高さ位置調整可能となっている。つまり、図2に示されるように、加熱ユニット41のユニット枠体42は、昇降可能な左右1対のユニット枠受け体62上に載置され、かつ、各ユニット枠受け体62に固着されたユニット枠止め板63にて外側方へ移動が規制されている。
さらに、カーボンヒータ3からの赤外線を炊飯釜2の側板部9に向けて反射する左右複数対をなす反射側板71が加熱ユニット41のユニット枠体42によって鉛直状に支持され、この各反射側板71が加熱室15内における炊飯釜2の移動領域の左右両側方にそれぞれ配設されている。そして、反射側板71は、加熱ユニット41上に載置されているため、この加熱ユニット41とともに高さ位置調整可能となっている。
また、反射側板71の内面、つまり炊飯釜2の側板部9と対向する側の面は、反射体4と同様、カーボンヒータ3からの赤外線を炊飯釜2の側板部9に向けて反射する反射面70となっている。そして、反射面70にて加熱室15の左右の両側面が覆われており、また反射体4の上面にて加熱室15の底面が覆われている。
ここで、反射側板71は、図4に示されるように、鉛直状に位置する側板本体部72と、この側板本体部72の下端部に設けられユニット枠体42の取付板部49上に載置される載置板部73と、側板本体部72の上端部近傍に設けられ支持部材37の係合凹溝40に上方から挿入されこの係合凹溝40と係脱可能に係合する係合部である係合板部74とを有している。
載置板部73には、ユニット枠体42の位置決め用突部51が挿脱可能に挿入される複数の位置決め用孔部76が形成されている。そして、位置決め用突部51が位置決め用孔部76に挿入されることにより、反射側板71が加熱ユニット41に対して所定位置に位置決めされる。
また、カーボンヒータ3が挿脱可能に挿通される複数のヒータ挿通用切欠部77が、載置板部73から側板本体部72の下端部にわたって切り欠き形成されている。
さらに、側板本体部72の下端部近傍には複数の保護網取付用孔部78が形成され、この保護網取付用孔部78に対して保護網80が脱着可能に取り付けられる。つまり、網形状の保護部材である保護網80は、カーボンヒータ3の上方部を覆うことによりこのカーボンヒータ3を保護するもので、図1および図2に示されるように、両反射側板71間に架設され、炊飯釜2の底板部7とカーボンヒータ3との間に配設される。
また、係合板部74は、側板本体部72の外面の上端部近傍から外方に向かって水平状に突出する外方突出板81と、この外方突出板81の外端部から下方に向かって鉛直状に突出し係合凹溝40に挿入される係合板82とにて構成されている。なお、加熱ユニット41の高さ位置調整の際には、係合板82は、係合凹溝40に挿入された状態まま、この係合凹溝40に対して昇降する。
さらに、側板本体部72の内面の上端部から内方突出板83が内方に向かって水平状に突出し、この内方突出板83の内端部から上方突出板84が上方に向かって鉛直状に突出している。そして、上方突出板84は、炊飯釜2の側板部9の上部に近接状に位置し、その結果、加熱室15内の熱気が加熱室15外へ流出しにくく、炊飯釜2に熱が効率的に伝わるようになっている(図2参照)。
また、各反射側板71は、加熱ユニット41と同様、それぞれ加熱室15内に対して出し入れ可能となっている。すなわち例えばメンテナンス時(例えばカーボンヒータ3の交換や、反射体4の汚れ除去)等には、覆蓋19を装置本体16から外して、加熱室15の上面を開口させた後、加熱ユニット41および反射側板71の両方を加熱室15内から取り出すことが可能である。
なお、少なくとも反射体4、ユニット枠体42および反射側板71は、カーボンヒータ3からの赤外線を反射する金属材料(例えばアルミニウムやステンレス等)によって形成されている。
次に、連続炊飯装置1の作用等を説明する。
例えば洗米および水等が釜本体5内に投入されかつ蓋体6がセットされた複数の炊飯釜2が、互いに前後に接触した状態のまま、投入口17から加熱室15内に順次投入されると、これら複数の炊飯釜2は、搬送手段31により加熱室15内を搬送方向に向かって移動する。なお、この炊飯釜2の移動は、所定時間経過ごとに停止するタクト移動(間欠運転)でもよく、移動し続ける連続移動でもよい。
そして、この加熱室15内での移動の際に、食材である米が入った炊飯釜2が複数本のカーボンヒータ3によって加熱され、加熱調理である炊飯が連続的に行われる。
つまり、各加熱ユニット41の各カーボンヒータ3のカーボン繊維部44に電源から電力が供給されて電流が流れると、カーボン繊維部44が瞬時に所定温度(例えばフィラメント温度:約1100℃)に達するとともに、このカーボン繊維部44から赤外線(主として中赤外線および遠赤外線)が上方および下方に向かって多く放射され(図6参照)、その結果、炊飯釜2が加熱される。
このとき、各カーボンヒータ3のカーボン繊維部44の上面から上方へ放射された赤外線は、そのまま直接的に炊飯釜2の底板部7に当たるが、カーボン繊維部44の下面から下方へ放射された赤外線は、反射体4にて上方へ反射された後、炊飯釜2の底板部7に当たる。すなわち、カーボンヒータ3からの直接的な赤外線と反射体4からの間接的な赤外線とによって、炊飯釜2の底板部7の全体が均一に加熱される。
特に、反射体5が所定形状の山型部55を有するため、カーボンヒータ3から下方へ放射された赤外線の反射する向きがその山型部55にて変えられ、その結果、炊飯釜2の底板部7の中央部分のみが集中的に加熱されることが防止される。
つまり、図7に示すように、山型部55がない場合には、炊飯釜2の底板部7のうちカーボンヒータ3の長手方向中央部に対応する部分がその他の部分に比べて熱が滞りやすく高温となってしまう。しかし、山型部55がある場合には、その山型部55の両傾斜面57,58によってカーボンヒータ3から下方へ放射された赤外線がそのまま放射された方向に反射されるのではなく斜め上方に向けて分散反射されその赤外線の当たった部分が加熱されるため、カーボンヒータ3の長手方向中央部に対応する部分とその他の部分との温度差が小さくなり、炊飯釜2の底板部7の全体が均一に加熱される。
このように炊飯釜2を用いて炊飯を行う場合、米をむらなく炊き上げるには、炊飯釜2の底板部7において強く加熱されやすい中央部分とこの中央部分以外の他の部分との温度差をなくして、底板部7の全体を均一に加熱する必要がある。
また一方、炊飯釜2の搬送方向両側の左右の側板部9は、加熱ユニット41によって支持された左右の反射側板71の反射面70にて反射された赤外線によって加熱される。
こうしてカーボンヒータ3にて炊飯釜2が加熱されて炊飯が完了し、この炊飯完了後の炊飯釜2が排出口18から加熱室15外に順次排出される。
そして、このような連続炊飯装置1によれば、炊飯釜2の底板部7の全体が均一に加熱されるようにカーボンヒータ3からの赤外線(放射熱)を炊飯釜2の底板部7に向けて反射する反射体4を備えるため、炊飯釜(被加熱容器)2を適切に加熱でき、効率良く連続的に炊飯(加熱調理)を行うことができる。
また、反射体4は平面視で棒状のカーボンヒータ3と直交するように位置する長手状で断面逆V字状の山型部55を有し、この山型部55が一方側傾斜面57および他方側傾斜面58にて構成されているため、炊飯釜2をより適切に加熱でき、より効率良く連続的に炊飯を行うことができる。
さらに、カーボンヒータ3および反射体4を有する加熱ユニット41を備え、この加熱ユニット41が炊飯釜2に対して高さ位置調整可能となっているため、加熱ユニット41の高さ位置調整によって炊飯釜2の底板部7とカーボンヒータ3との間の距離を変更して、炊飯釜2の底板部7が受ける熱量を容易に調整することができる。
また、反射側板71が加熱ユニット41にて支持されてこの加熱ユニット41とともに高さ位置調整可能となっているため、加熱ユニット41の高さ位置調整と同時に反射側板71の高さ位置調整を容易に行うことができる。
さらに、反射側板71および加熱ユニット41が、加熱室15内に対して出し入れ可能、つまり装置本体16に対して脱着可能となっているため、例えばカーボンヒータ3の交換、或いは、反射体4および反射側板71等に付着した汚れの除去等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、熱源である加熱手段としてカーボンヒータ3を用いるため、赤外線による照射加熱を停止したとき、シーズヒータとは異なり、カーボンヒータ3自体に余熱が残らないことから、炊飯釜2はカーボンヒータ3から放射されるとき熱だけによる加熱となり、適切な加熱調整を行うことができる。
なお、加熱ユニット41の反射体4の山型部55は、断面逆V字状のものには限定されず、例えば断面逆U字状や断面半円状等のものでもよく、1本には限定されず、複数本でもよい。
また、反射体4の平坦部56に一体形成されている山型部55を例えば平坦部56とは別体として、その別体である山型部をカーボンヒータ3に接近させて、そのカーボンヒータ3から下方に放射される赤外線が散乱する前にその山型部で分散反射させるようにしてもよい。
さらに、例えば山型部55とカーボンヒータ3との間の距離が調整可能な構成でもよく、また山型部55の傾斜面57,58の傾斜角度が調整可能な構成等でもよい。なお、例えば山型部55およびカーボンヒータ3間の距離と、カーボンヒータ3および底板部7間の距離とを同程度にしてもよい。
また、例えば装置本体16が蒸らし室を加熱室15の上方に有する構成等でもよい。
さらに、加熱調理装置は連続炊飯装置1には限定されず、例えば炊飯以外の加熱調理をするものでもよく、この場合には炊飯釜以外の被加熱容器を用いる。
また、例えばカーボンヒータ3の取付部45をユニット枠体42の取付板部49に緩衝部材を介して取り付けてもよい。
さらに、カーボンヒータ3は、真直ぐな長手状(直線長手状)のものには限定されず、曲がった長手状(曲線長手状)のもの、すなわち例えば丸い炊飯釜(被加熱容器)の円板状の底板部に対応した円形状のもの等でもよく、また、カーボンヒータ3は、必ずしも長手状である必要はない。
1 加熱調理装置である連続炊飯装置
2 被加熱容器である炊飯釜
3 カーボンヒータ
4 反射体
7 底板部
9 側板部
31 搬送手段
41 加熱ユニット
55 山型部
57 一方側傾斜面
58 他方側傾斜面
71 反射側板

Claims (6)

  1. 被加熱容器を搬送方向に向けて移動させる搬送手段と、
    被加熱容器の移動領域の下方に配設され、被加熱容器を加熱するカーボンヒータと、
    このカーボンヒータの下方に配設され、被加熱容器が加熱されるように前記カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器に向けて反射する反射体とを備え、
    前記反射体は、平面視で前記カーボンヒータと直交するように位置する長手状の山型部を有する
    ことを特徴とする加熱調理装置。
  2. 反射体の山型部は、カーボンヒータの長手方向中央部の下方に配設されている
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理装置。
  3. 反射体の山型部は、
    被加熱容器の底板部のうちカーボンヒータの一端側の上方に位置する部分に向けて前記カーボンヒータからの赤外線を反射する一方側傾斜面と、
    被加熱容器の底板部のうち前記カーボンヒータの他端側の上方に位置する部分に向けて前記カーボンヒータからの赤外線を反射する他方側傾斜面とを有する
    ことを特徴とする請求項または記載の加熱調理装置。
  4. カーボンヒータおよび反射体を有する加熱ユニットを備え、
    前記加熱ユニットが、高さ位置調整可能となっている
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の加熱調理装置。
  5. 被加熱容器の移動領域の両側方に配設され、カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器の側板部に向けて反射する反射側板を備え、
    前記反射側板が、前記加熱ユニットとともに高さ位置調整可能となっている
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理装置。
  6. 被加熱容器を搬送方向に向けて移動させる搬送手段と、
    被加熱容器の移動領域の下方に配設され、被加熱容器を加熱するカーボンヒータと、
    このカーボンヒータの下方に配設され、被加熱容器が加熱されるように前記カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器に向けて反射する反射体と、
    前記カーボンヒータおよび前記反射体を有する加熱ユニットとを備え、
    前記加熱ユニットが、高さ位置調整可能となっている加熱調理装置であって、
    被加熱容器の移動領域の両側方に配設され、前記カーボンヒータからの赤外線を被加熱容器の側板部に向けて反射する反射側板を備え、
    前記反射側板が、前記加熱ユニットとともに高さ位置調整可能となっている
    ことを特徴とする加熱調理装置。
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