JP5873775B2 - 回折格子ホルダ、回折格子評価装置、および測定装置 - Google Patents

回折格子ホルダ、回折格子評価装置、および測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、回折格子ホルダ、回折格子評価装置、および測定装置に有効な技術に関する。
回折格子は分光器に使用される、様々な波長が混ざった光(白色光)を狭帯域の波長要素に分ける光学素子であり、反射金属が蒸着された光学材料の表面に微細な溝が刻まれたものである。
回折格子を用いた分光器の1つに、ツェルニー・ターナー型の分光器がある。この分光器の原理について説明する。まず、入射側スリットを介して光を入射する。この入射された光は凹面鏡によって収束され、該収束された光が回折格子に照射される。
照射された光は、回折格子によって個々の波長(色)に分散された後、凹面鏡によって出射側スリットに結合される。出射側スリットに集光された回折光のうち、該出射側スリットを通過した光のみがレンズを介して光検出器に検出される。
回折格子は、回転台に固定された固定ベースに、例えば、接着剤などによって接着固定されている。回転台を回転させると、その回転角に応じて回折格子に入射する光の入射角が変化する。
入射角が変化すると回折格子で回折される光の角度も変化する。従って、取り出したい光の波長に相当する回転角を予め計算し、回折格子を回転させることにより取り出したい光の波長のみを分光器の外に取り出すことができる。
なお、この種の回折格子を有する装置としては、測定試料に応じてシングル、ダブルモノクロ分光器を自由に選択し、測定効率を向上させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−79911号公報
ところが、上記のような回折格子の固定技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
前述したように、固定ベースに回折格子を固定する際には接着材を用いて接着しているため、該接着材が乾燥(硬化)するまでの間(例えば、32時間程度)、作業を中断しなければならず、交換作業の効率が非常に悪いという問題がある。
また、回折格子を交換する場合、回折格子が接着固定された固定ベースも交換する必要がある。このベースは、例えば、ネジなどによって回転台に固定されている。このため、回折格子の交換を行う毎に、固定ベースに設けられた調整用ネジを用いて回折格子が交換前と同じ位置にくるように位置を調整する作業が必要となり、回折格子の交換時間が長時間化してしまう要因となっている。
本発明の目的は、回折格子の交換時間を大幅に短縮することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
上記課題を解決するために、本発明は、回転可能な回転台に搭載された調整用固定台と、該調整用固定台に取り付けられる第1の取り付け部、および第1の取り付け部から直角に延在する第1の固定部からなり、L字状断面の形状からなる前面固定板と、調整用固定台に取り付けられる第2の取り付け部、および第2の取り付け部から直角に延在する第2の固定部からなり、L字状断面の形状からなる背面固定板と、回折格子を固定する回折格子抑え板と、一方の端部が回折格子抑え板の一方の面に取り付けられ、他方の端部が第2の固定部に取り付けられる弾性体とを有する。
また、前面固定板と背面固定板とは、第1の固定部の一方の面と回折格子抑え板の他方の面とが対向するように調整用固定台に固定され、第1の固定部は、回折格子の照射面を露出させる開口部を有し、回折格子は、弾性体の反発力によって、回折格子抑え板と第1の固定部との間に挟み込まれ、開口部から回折格子の照射面が露出する位置に固定される。
また、本発明は、上記した構成の回折格子ホルダを有する回折格子評価装置、および測定装置である。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)本発明によれば、接着材などを不要としながら、回折格子を簡単に、かつ短時間で、高精度に取り付けることができる。
(2)上記(1)により、回折格子の取り替え作業を効率的に行うことができる。
本発明の実施の形態1による回折格子評価装置の一例を示す説明図である。 図1の回折格子評価装置によるスペクトルの測定結果の一例を示す説明図である。 図1の回折格子評価装置に設けられる回折格子の一例を示す説明図である。 図1の回折格子評価装置に設けられた分光器の構成の一例を示す説明図である。 図1の回折格子評価装置に設けられた回折格子ホルダの構成の一例を示す側面図である。 図5の回折格子ホルダにおける斜視図である。 図5、および図6の回折格子ホルダに設けられた調整用二軸駆動装置の構成の一例を示す説明図である。 図1の回折格子評価装置に設けられる回折格子における調整方向の一例を示す説明図である。 本発明者が検討した回折格子ホルダの構成例を示す断面図である。 図9の回折格子ホルダにおける構成例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2による回折格子ホルダの構成の一例を示す側面図である。 図11の回折格子ホルダにおける斜視図である。 本発明の実施の形態3による分光光度計の構成の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
〈発明の概要〉
本発明の第1の概要は、異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子(回折格子2)を取り付ける回折格子ホルダ(回折格子ホルダ7)である。
この回折格子ホルダは、調整用固定台(調整用二軸駆動装置30)と、前面固定板(前面固定板33)と、背面固定板(背面固定板34)と、回折格子抑え板(回折格子抑え板37)と、弾性体(ばね38)とを有する。
調整用固定台は、回転可能な回転台(回転台8)に搭載される。前面固定板は、調整用固定台に取り付けられる第1の取り付け部(取り付け部33a)、および第1の取り付け部から直角に延在する第1の固定部(固定部33b)からなり、L字状断面の形状からなる。
背面固定板は、調整用固定台に取り付けられる第2の取り付け部(取り付け部34a)、および第2の取り付け部から直角に延在する第2の固定部(固定部34b)からなり、L字状断面の形状からなる。回折格子抑え板は、回折格子を固定する。弾性体は、一方の端部が回折格子抑え板の一方の面に取り付けられ、他方の端部が第2の固定部に取り付けられる。
また、前面固定板と背面固定板とは、第1の固定部の一方の面と回折格子抑え板の他方の面とが対向するように調整用固定台に固定される。第1の固定部は、回折格子の照射面を露出させる開口部(開口部33c)を有する。
そして、回折格子は、弾性体の反発力によって、回折格子抑え板と第1の固定部との間に挟み込まれ、開口部から回折格子の照射面が露出する位置に固定される。
本発明の第2の概要は、異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子における分解能の評価を行う回折格子評価装置(回折格子評価装置1)である。
この回折格子評価装置は、回折格子を固定する回折格子ホルダを有する。回折格子ホルダは、調整用固定台(調整用二軸駆動装置30)と、前面固定板(前面固定板33)と、背面固定板(背面固定板34)と、回折格子抑え板(回折格子抑え板37)と、弾性体(ばね38)とを有する。
調整用固定台は、回転可能な回転台に搭載される。前面固定板は、調整用固定台に取り付けられる第1の取り付け部(取り付け部33a)、および第1の取り付け部から直角に延在する第1の固定部(固定部33b)からなる。
背面固定板は、調整用固定台に取り付けられる第2の取り付け部(取り付け部34a)、および第2の取り付け部から直角に延在する第2の固定部(固定部34b)からなる。
調整用固定台、および背面固定板は、L字状断面の形状からそれぞれなる。回折格子抑え板は、回折格子を固定する。弾性体は、一方の端部が回折格子抑え板の一方の面に取り付けられ、他方の端部が第2の固定部に取り付けられる。
また、前面固定板と背面固定板とは、第1の固定部の一方の面と回折格子抑え板の他方の面とが対向するように調整用固定台に固定される。第1の固定部は、回折格子の照射面を露出させる開口部(開口部33c)を有する。
そして、回折格子は、弾性体の反発力によって、回折格子抑え板と第1の固定部との間に挟み込まれ、開口部から回折格子の照射面が露出する位置に固定される。
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
〈回折格子評価装置の構成例〉
図1は、本実施の形態1による回折格子評価装置1の一例を示す説明図である。
本実施の形態1において、回折格子評価装置1は、回折格子2における分解能の評価を行う装置である。回折格子評価装置1は、図1に示すように、光源3を有している。光源3は、例えば、ハロゲンランプ、高圧水銀灯、あるいは低圧水銀灯などからなる。
光源3から出た光は、分光器4に入射される。この分光器4において、測定に使用する単色光が選択され、選択された単色光が該分光器4の出口側から出射される。出射された単色光は、入射側スリット5を介し、凹面鏡6に入射する。
凹面鏡6において入射した光は平行光となり、回折格子2に照射される。回折格子2は、回折格子ホルダ7に保持されている。この回折格子ホルダ7は、円盤状の回転台8上に固定されている。回転台8は、該回転台8の円周方向(図1の矢印A方向)に回転が可能な構成となっている。回転台8の回転制御は、回転駆動装置9により行われる。この回転駆動装置9は、指定した角度だけ回転台8を回転させる。
回折格子2によって回折された光は、凹面鏡10に照射され、該凹面鏡10によって出射側スリット11上に集光される。集光された光のうち、出射側スリット11の開口部上の波長の光のみが、レンズ12を介して光検出器13に入射する。
光検出器13は、増幅器14に接続されており、該増幅器14には、A/D(Analog/Digital)変換器15が接続されている。また、A/D変換器15には、コンピュータ16が接続されている。
光検出器13は、入射した光を電気信号に変換する。増幅器14は、光検出器13から出力された電気信号を増幅し、A/D変換器15に出力する。A/D変換器15は、増幅器が増幅した電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、コンピュータ16に出力する。
コンピュータ16は、A/D変換器15が変換したデジタル信号を取り込み、該デジタル信号からスペクトルを測定することにより、回折格子2の性能を評価する。図2は、回折格子評価装置1によるスペクトルの測定結果の一例を示す説明図である。
回転駆動装置9には、予め測定を行いたい波長に対応した回転台8の回転角を計算で求めた結果が入力される。回転駆動装置9は、入力された計算結果に基づいて、測定波長が中心となるように、一定角度毎に回転台8を回転させる。その時の光強度を光検出器13にて測定することにより、図2に示すようなスペクトルを測定することができる。
なお、図2は、スペクトル測定の一例を示したものであって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正が可能であり、546.07nm程度のスペクトルに限定されない。
〈回折格子の構成例〉
図3は、回折格子2の一例を示す説明図である。
回折格子2は、様々な波長が混ざった光(白色光)を狭帯域の波長要素に分ける光学素子であり、照射面2a(光が照射される面)には、図示するように、反射金属が蒸着された光学材料の表面に微細な溝が刻まれている。
照射面2aに刻まれた溝の形状は、正弦波や矩形波など様々なものがあるが、回折効率が高い特徴を有する形状として、例えば、図3の右側に示すような鋸歯形状がある。この鋸歯形状の溝を有する回折格子は、ブレーズ回折格子と呼ばれ、広く用いられている。
〈分光器の構成例〉
図4は、図1の回折格子評価装置1に設けられた分光器4の構成の一例を示す説明図である。
分光器4は、例えば、ツェルニー・ターナー型の分光器からなる。分光器4には、分光器ベース板20を有している。この分光器ベース板20上には、入射側スリット21、凹面鏡22、凹面鏡23、出射側スリット24、レンズ25、光検出器26、および回折格子27がそれぞれ所定の位置に配置されている。
分光器4の外部から入射された光LTは、入射側スリット21を介して、凹面鏡22に入射する。凹面鏡22に入射した光LTは平行光となり、回折格子27に照射される。
回折格子27は、図1の回折格子評価装置1の場合と同様に、円周方向(図1の矢印A方向)に回転が可能な円盤状の回転台28に固定されている。回転台8の回転軸(図4のz軸)は、回折格子27に形成されている溝方向と平行になるように配置されている。
回折格子27により回折された光は、凹面鏡23を介して出射側スリット24上に集光される。出射側スリット24上に集光された回折光のうち、出射側スリット24の開口部を通過した光のみがレンズ25を介して光検出器26により検知される。
回折格子27を回転台28により所定の角度だけ回転させると、その回転角に応じて回折格子27に入射する光LTの入射角が変化する。入射角が変化すると回折格子27で回折される光の角度も変化する。従って、取り出したい光の波長に相当する回転角を予め計算し、回折格子2を回転させることにより取り出したい光の波長のみを分光器の外に取り出すことができる。
〈回折格子ホルダの構成例〉
図5は、図1の回折格子評価装置1に設けられた回折格子ホルダ7の構成の一例を示す側面図である。図6は、図5の回折格子ホルダ7における斜視図である。
回折格子ホルダ7は、図5、および図6に示すように、調整用二軸駆動装置30が円盤状の回転台8に搭載されている。調整用二軸駆動装置30は、例えば、四角形状の板からなり、複数の固定用ネジ31によって回転台8に締結されている。
調整用二軸駆動装置30の上部には、該調整用二軸駆動装置30よりも小さい四角形状のホルダ固定台32が搭載されている。ホルダ固定台32の上部には、前面固定板33、および背面固定板34がそれぞれ搭載されている。
前面固定板33は、固定用ネジ35によってホルダ固定台32に固定される取り付け部33aと該取り付け部33aから直角に延びる固定部33bとからなり、L字状断面の形状からなる。
同様に、背面固定板34は、固定用ネジ36によってホルダ固定台32に固定される取り付け部34aと該取り付け部34aから直角に延びる固定部34bとからなり、L字状断面の形状からなる。
ホルダ固定台32、および全面固定板33は、固定用ネジ35によって調整用二軸駆動装置30に締結されており、ホルダ固定台32、ならびに背面固定板34は、固定用ネジ36によって調整用二軸駆動装置30に締結されている。
固定部34bにおいて、前面固定板33と対向する面には、ばね38の一方の端部が取り付けられている。回折格子抑え板37の一方の面(固定部33bに対向する面)には、ばね38の他方の端部が、取りけられている。また、前面固定板33には、固定部33bの所定の領域に開口部33cが形成されている。
これら回折格子ホルダ7の材質は、例えば、アルミニウムなどからなる。材質は、特に制限されるものではなく、回折格子2の取り付けや位置調整の際に変形しないものであればよい。
〈回折格子の取り付け例〉
次に、回折格子ホルダ7に回折格子2を取り付ける技術について説明する。
回折格子2を回折格子ホルダ7に固定する際には、回折格子抑え板37を背面固定板34に押さえつけることによって隙間を作り、その隙間に回折格子2を挿入する。このとき、回折格子2は、該回折格子2に形成された溝が開口部33cから露出する位置に調整する。
挿入された回折格子2は、ばね38の反発力によって回折格子抑え板37に押さえつけられ、該回折格子抑え板37と固定部33bとによって挟み込まれて固定される。これにより、回折格子2を接着材などを使用せずに固定することが可能となる。よって、回折格子2の交換作業において、接着材などが硬化して固まるまでの時間を待つ必要がなくなる。
このように、接着材が硬化するまでの時間を不要としながら、上記した手順によって回折格子ホルダ7に回折格子2を取りけるだけでよいので、交換作業の時間を大幅に短縮(例えば、数分程度)することができる。
〈調整用二軸駆動装置の構成例〉
続いて、回折格子2の位置調整技術について説明する。
図7は、図5、および図6の回折格子ホルダ7に設けられた調整用二軸駆動装置30の構成の一例を示す説明図である。図7(a)は、調整用二軸駆動装置30の上面図であり、図7(b)は、図7(a)の矢印A方向における側面図であり、図7(c)は、図7(a)の矢印B方向における側面図である。
調整用二軸駆動装置30は、図示するように、四角形状の上面プレート40、および四角形状の下面プレート41を有している。上面プレート40と下面プレート41との間には、アオリネジ42,43がそれぞれ設けられている。
アオリネジ42は、上面プレート40、および下面プレート41におけるある1つのコーナ部近傍に設けられており、アオリネジ43は、該コーナ部の対角線上に位置するコーナ部近傍に設けられている。また、上面プレート40と下面プレート41との間には、ばね44,45が挟み込まれている。
アオリネジ42、またはアオリネジ43を回転させることにより、上面プレート40を上方向(上面プレート40側)、あるいは下方向(下面プレート41側)に移動させることができ、それにより、該上面プレート40におけるあおり方向の調整が行われる。
また、下面プレート41のある一辺の中央部近傍、および該辺に対向する一辺の中央部近傍には、固定用ネジ31が挿入されるネジ孔41aがそれぞれ設けられている。
〈回折格子の調整例〉
続いて、回折格子ホルダ7における回折格子2の調整技術について説明する。
図8は、回折格子2を取り付けた際に必要な調整方向の一例を示す説明図である。
まず、図8における回転軸x,y,z、および回転方向A,B,Cについて説明する。
図8において、回転軸zは、回折格子2における照射面2aの中央部を、該照射面2aに形成された溝方向に延びる軸であり、この回転軸zにおける軸回りの回転方向を回転方向Aとする。
この回転軸zは、回転台28の回転軸となる。また、この回転軸zに対して直角で回折格子2の幅方向に延びる軸を回転軸xとする。この回転軸xにおける軸回りの回転方向を回転方向Cとする。
回転軸z、ならびに回転軸xに対してそれぞれ直角であり、回折格子2の厚さ方向に延びる軸を回転軸yとし、該回転軸yにおける軸回りの回転方向を回転方向Bとする。
正確な特定波長(色)の光を取り出すためには、回折格子2の照射面2aに形成された溝(溝方向)と回折格子2の回転軸zとを平行にする必要がある。具体的には、図8における回転方向Bと回転方向Cとの調整を行う。
この回転方向B、および回転方向Cの調整を行う場合には、例えば、回転方向Bに対応したアオリネジ42(図7)、および回転方向Cに対応したアオリネジ43(図7)を上下させることにより上面プレート40をあおり方向に移動させ、回折格子2の溝方向と回転軸z(図8)が平行になるように調整する。これによって、回折格子2の位置調整を高精度に行うことが可能となる。
〈本発明者の検討による回折格子の取り付け例〉
図9は、本発明者が検討した回折格子ホルダ100の構成例を示す断面図であり、図10は、図9の回折格子ホルダ100の構成例を示す斜視図である。
回折格子ホルダ100は、図示するように、回転台Rに、例えば、円盤状からなる第1の固定ベース101が搭載されている。この第1の固定ベース101の上方には、円盤状の第2の固定ベース102が搭載されている。
第1の固定ベース101と第2の固定ベース102との間の中心部には、球103が挟み込まれている。また、第1の固定ベース101、および第2の固定ベース102は、円周等分4カ所に設けられている調整用ネジ104〜107によって固定されている。
球103の材質は、調整用ネジ104〜107によって固定を行う際に変形しないものであればよく、特に限定はされない。回折格子108は、第2の固定ベース102に接着材109によって固定されている。
回折格子108の位置調整を行う場合には、図9、図10に示すA方向、B方向、C方向に第2の固定ベース102を移動させる。図9のA方向に移動させる場合には、回転台Rを回転させる。また、図9のC方向に移動させる場合には、調整用ネジ104,106をそれぞれ締め付ける、または緩め、図10のB方向に移動させる場合には、調整用ネジ107,105をそれぞれ締め付ける、または緩める。
回折格子ホルダ100では、接着材109によって回折格子108を固定するため、該接着材109が硬化するまでの待ち時間が必要となる。接着材109の硬化時間は、例えば、32時間程度であり、この間、回折格子108の評価を行うことができない無駄な時間となってしまう。
一方、本実施の形態における回折格子ホルダ7(図5、図6)の場合には、接着材が不要となるので、接着材が固まるまでの待ち時間が不要となる。よって、短時間で回折格子2の交換作業を行うことができる。
また、図9、および図10に示した回折格子ホルダ100の場合には、回折格子108の調整を行う際に、4本の調整用ネジ104〜107によって調整する必要があるが、回折格子ホルダ7(図5、図6)の場合には、アオリネジ42,43を用いて、二軸の回転方向のみで調整行うことができるので、回折格子2の位置調整にかかる手間や時間などを短縮することができる。
それにより、本実施の形態1によれば、接着材などを不要としながら、回折格子2を簡単に、かつ短時間で、高精度に取り付けることができ、効率的に回折格子2の評価を行うことができる。
また、本実施の形態1における回折格子ホルダ7は、例えば、分光器4(図4)において回折格子27を固定する際に用いることもできる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、回折格子2の位置調整をアオリネジ42,43を用いて、上面プレート40をあおり方向に移動させることによって行っていたが、本実施の形態2では、回折格子2それ自体を移動させ構成の回折格子ホルダ7について説明する。
〈回折格子ホルダ7の構成例〉
図11は、本実施の形態2による回折格子評価装置1(図1)に設けられた回折格子ホルダ7の構成の一例を示す側面図であり、図12は、図11の回折格子ホルダ7における斜視図である。なお、回折格子ホルダ7以外の回折格子評価装置1における構成については、前記実施の形態1の図1と同様であるので、説明は省略する。
回折格子ホルダ7は、図11、および図12に示すように、回転台8にホルダ固定台32が搭載されており、該ホルダ固定台32は、複数の固定用ネジ(図示せず)によって回転台8に締結されている。
ホルダ固定台32には、ホルダ固定台50が搭載されている。ホルダ固定台32とホルダ固定台50がそれぞれ対向する面の中央部には、切り欠き32a,50aがそれぞれ形成されている。
これら切り欠き32aと切り欠き50aとの隙間には、該隙間よりも大きな径の丸棒51が挿入されている。図12におけるホルダ固定台50の左右には、調整用ネジ52,53が設けられている。これら調整用ネジ52,53を回すことにより、ホルダ固定台50は、丸棒51を回転軸として、該丸棒51の軸回りの方向(図12の回転方向B)に移動する。
ホルダ固定台50の上部には、前面固定板33、および背面固定板34がそれぞれ搭載されている。前面固定板33は、固定用ネジ35によってホルダ固定台50に固定される取り付け部33aと該取り付け部33aから直角に延びる固定部33bとからなり、L字状断面の形状からなる。
同様に、背面固定板34は、固定用ネジ36によってホルダ固定台50に固定される取り付け部34aと該取り付け部34aから直角に延びる固定部34bとからなり、L字状断面の形状からなる。
前面固定板33の固定部33bの後方(背面固定板34側)には、固定板54が設けられている。これら固定部33b、および固定板54の上部の所定の位置には、回折格子2の照射面2aが露出するように、開口部33c、および開口孔54aがそれぞれ形成されている。
固定部33b、および固定板54の下部の所定の位置には、切り欠き33d、ならびに切り欠き54bがそれぞれ形成されている。これら切り欠き33dと切り欠き54bとの隙間には、該隙間よりも大きな径の丸棒55が挿入されている。
また、固定部33b、および固定板54には、丸棒55よりも上側、および丸棒55よりも下側の所定の位置に、調整用ネジ56,57がそれぞれ設けられている。これら調整用ネジ56,57を回すことにより、固定板54は、丸棒55を回転軸として、該丸棒の軸まわりの方向(図11の回転方向C)に移動する。
背面固定板34における固定部34bの上部には、固定部33bと対向する面にばね38の一方の端部が取り付けられている。回折格子抑え板37の一方の面(固定部33bと対向する面)には、ばね38の他方の端部が取り付けられている。
回折格子2は、固定板54と回折格子抑え板37と間に、挟み込まれるように取り付けられ、ばね38の反発力によって固定される。
丸棒51,55は、例えば、アルミニウムなどの材料からなるが、該丸棒51,55は、アルミニウム以外であってもよく、断面の形状が円で、調整用のネジで固定を行う際に変形しないような材質であればよく、特に限定されない。
回折格子2を回折格子ホルダ7に固定する際には、回折格子抑え板37を背面固定板34側に押さえつけることによって隙間を作り、その隙間に回折格子2を挿入する。このとき、回折格子2は、該回折格子2に形成された溝が開口部33c,54aから露出する位置に調整する。
挿入された回折格子2は、ばね38の反発力によって回折格子抑え板37に押さえつけられ、該回折格子抑え板37と固定板54とによって挟み込まれて固定される。これにより、回折格子2を接着材などを使用せずに固定することが可能となる。よって、回折格子2の交換の際に、接着材などが不要となり、交換に要する時間を大幅に短縮することができる。
〈回折格子の位置調整例〉
また、回折格子2の位置を調整する際には、調整用ネジ52,53を締める、あるいは緩めることによって回転方向Bの調整を行い、調整用ネジ56,57を締める、または緩めることによって回転方向Cの調整を行う。
これらの調整により、回折格子2の溝方向と回転台8の回転軸となる回転軸zとが平行になるように調整する。これにより、回折格子2の光が照射される照射面2a(図3)が、凹面鏡6(図1)によって平行光となった光に対して垂直となるように調整することができる。
本実施の形態2の回折格子ホルダ7においても、回折格子2を固定する接着材を不要とすることができるので、接着材が固まるまでの待ち時間が不要となり、短時間で回折格子2の交換作業を行うことができる。
それにより、本実施の形態2でも、回折格子2を簡単に、かつ短時間で、高精度に取り付けることができ、効率的に回折格子2の評価を行うことができる。
(実施の形態3)
〈発明の概要〉
本発明の概要は、異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子を有する測定装置(分光光度計60)である。この測定装置は、回折格子を固定する回折格子ホルダを有する。
回折格子ホルダは、調整用固定台(調整用二軸駆動装置30)と、第1の取り付け部(取り付け部33a)、および第1の固定部(固定部33b)からなり、L字状断面の形状からなる前面固定板(前面固定板33)と、第2の取り付け部(取り付け部34a)、および第2の固定部(固定部34b)からなり、L字状断面の形状からなる背面固定板(背面固定板34)と、回折格子抑え板(回折格子抑え板37)と、弾性体(ばね38)とを有する。
調整用固定台は、回転可能な回転台に搭載される。前面固定板において、第1の取り付け部は、調整用固定台に取り付けられ、第1の固定部は、第1の取り付け部から直角に延在する構成からなる。前面固定板は、L字状断面の形状からなる。
背面固定板において、第2の取り付け部は、調整用固定台に取り付けられ、第2の固定部は、2の取り付け部から直角に延在する構成からなる。この背面固定板は、L字状断面の形状からなる。
回折格子抑え板は、回折格子を固定する。弾性体は、一方の端部が回折格子抑え板の一方の面に取り付けられ、他方の端部が第2の固定部に取り付けられる。前面固定板と背面固定板とは、第1の固定部の一方の面と回折格子抑え板の他方の面とが対向するように調整用固定台に固定される。
また、第1の固定部は、回折格子の照射面を露出させる開口部(開口部33c)を有しており、弾性体の反発力によって、回折格子抑え板と第1の固定部との間に回折格子を挟み込み、開口部から回折格子の照射面が露出する位置に固定する。
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
〈分光光度計の構成例〉
前記実施の形態1,2では、回折格子2の分解能を評価する回折格子評価装置1に設けられた回折格子ホルダ7について説明したが、回折格子ホルダ7は、回折格子2を用いて様々な測定を行う測定装置に用いることもできる。
本実施の形態3では、測定装置の一例として、分光光度計60に回折格子ホルダ7を適用する例について説明する。
図13は、本実施の形態3による分光光度計60の構成の一例を示す説明図である。
分光光度計60は、紫外領域と可視領域の光の領域を用いて溶液の吸収スペクトルを測定し、定量分析を行うものである。また、レンズ、塗料、あるいは蒸着面など固体試料では、透過スペクトルや反射スペクトルを測定することができ、各種の特性評価を行うことが可能である。
分光光度計60は、光源61を有している。光源61から出た光は、試料セル62に入射する。この試料セル62は、固体、液体、気体など種々の形態の試料毎に適合した試料セルが用いられる。
試料セル62を通過した光は、結像レンズ63にて集光された後、入射スリット64を経て、モノクロメータ65に入射する。モノクロメータ65には、回折格子2が回転台66の上に設置されている。
回折格子2は、回転台66に設置されている回折格子ホルダ7(図示せず)に取り付けられている。この場合、回折格子ホルダ7は、例えば、前記実施の形態1の図5、図6に示した構成、あるいは前記実施の形態2の図11、図12に示した構成のいずれであってもよい。
回転台66は、回転台8(図1)と同様に、該回転台66の円周方向(図13の矢印A方向)に回転が可能な構成となっている。回転台8の回転制御は、例えば、図示しない回転駆動装置により行われる。
回折格子2において分光された光は、出射側スリット67上に、試料セル62中の測定試料の分光透過特性を反映した分光スペクトル像を形成する。分光スペクトル像の中で出射側スリットの開口部上の波長の光のみがレンズ68を介して光検出器69に入射する。
光検出器69に入射した光は、電気信号に変換された後に増幅器70によって増幅される。そして、A/D変換器71によってデジタル信号に変換された後、コンピュータ72に取り込まれて測定される。
それにより、本実施の形態3によれば、回折格子2を簡単に、かつ短時間で、高精度に取り付けることができるので、回折格子2を交換する作業を有する場合でも、分光光度計60による測定を効率的に行うことができる。
1 回折格子評価装置
2 回折格子
2a 照射面
3 光源
4 分光器
5 入射側スリット
6 凹面鏡
7 回折格子ホルダ
8 回転台
9 回転駆動装置
10 凹面鏡
11 出射側スリット
12 レンズ
13 光検出器
14 増幅器
15 A/D変換器
16 コンピュータ
20 分光器ベース板
21 入射側スリット
22 凹面鏡
23 凹面鏡
24 出射側スリット
25 レンズ
26 光検出器
27 回折格子
28 回転台
30 調整用二軸駆動装置
31 固定用ネジ
32 ホルダ固定台
33 前面固定板
33a 取り付け部
33b 固定部
33c 開口部
34 背面固定板
34a 取り付け部
34b 固定部
35 固定用ネジ
36 固定用ネジ
37 回折格子抑え板
40 上面プレート
41 下面プレート
41a ネジ孔
42 アオリネジ
43 アオリネジ
50 ホルダ固定台
51 丸棒
52 調整用ネジ
53 調整用ネジ
54 固定板
54a 開口孔
55 丸棒
56 調整用ネジ
60 分光光度計
61 光源
62 試料セル
63 結像レンズ
64 入射スリット
65 モノクロメータ
66 回転台
67 出射側スリット
68 レンズ
69 光検出器
70 増幅器
71 A/D変換器
72 コンピュータ
100 回折格子ホルダ
101 固定ベース
102 固定ベース
103 球
104 調整用ネジ
105 調整用ネジ
106 調整用ネジ
107 調整用ネジ
108 回折格子
109 接着材

Claims (12)

  1. 異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子を取り付ける回折格子ホルダであって、
    回転可能な回転台に搭載された調整用固定台と、
    前記調整用固定台に取り付けられる第1の取り付け部、および前記第1の取り付け部から直角に延在する第1の固定部からなり、L字状断面の形状からなる前面固定板と、
    前記調整用固定台に取り付けられる第2の取り付け部、および前記第2の取り付け部から直角に延在する第2の固定部からなり、L字状断面の形状からなる背面固定板と、
    前記回折格子を固定する回折格子抑え板と、
    一方の端部が前記回折格子抑え板の一方の面に取り付けられ、他方の端部が前記第2の固定部に取り付けられる弾性体とを有し、
    前記前面固定板と前記背面固定板とは、
    前記第1の固定部の一方の面と前記回折格子抑え板の他方の面とが対向するように前記調整用固定台に固定され、
    前記第1の固定部は、
    前記回折格子の照射面を露出させる開口部を有し、
    前記回折格子は、
    前記弾性体の反発力によって、前記回折格子抑え板と前記第1の固定部との間に挟み込まれ、前記開口部から前記回折格子の照射面が露出する位置に固定されることを特徴とする回折格子ホルダ。
  2. 請求項1記載の回折格子ホルダにおいて、
    前記調整用固定台は、
    前記回折格子の照射面に有する溝方向に延びる第1の軸に対して直角であり、前記回折格子の幅方向に延びる第2の軸の軸回りの方向、および前記第1の軸、および前記第2の軸に対してそれぞれ直角であり、前記回折格子の厚さ方向に延びる第3の軸の軸の回りの方向に前記回折格子を移動させる回折格子調整機構を有することを特徴とする回折格子ホルダ。
  3. 請求項1記載の回折格子ホルダにおいて、
    前記弾性体は、
    ばねであることを特徴とする回折格子ホルダ。
  4. 請求項1記載の回折格子ホルダにおいて、
    前記第1の固定部は、
    前記回折格子の照射面に有する溝方向に延びる第1の軸に対して直角であり、前記回折格子の幅方向に延びる第2の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる第1の軸調整機構を有し、
    前記調整用固定台は、
    前記第1の軸、および前記第2の軸に対してそれぞれ直角であり、前記回折格子の厚さ方向に延びる第3の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる第2の軸調整機構を有することを特徴とする回折格子ホルダ。
  5. 異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子における分解能の評価を行う回折格子評価装置であって、
    前記回折格子を固定する回折格子ホルダを有し、
    前記回折格子ホルダは、
    回転可能な回転台に搭載される調整用固定台と、
    前記調整用固定台に取り付けられる第1の取り付け部、および前記第1の取り付け部から直角に延在する第1の固定部からなり、L字状断面の形状からなる前面固定板と、
    前記調整用固定台に取り付けられる第2の取り付け部、および前記第2の取り付け部から直角に延在する第2の固定部からなり、L字状断面の形状からなる背面固定板と、
    異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子を固定する回折格子抑え板と、
    一方の端部が前記回折格子抑え板の一方の面に取り付けられ、他方の端部が前記第2の固定部に取り付けられる弾性体とを有し、
    前記前面固定板と前記背面固定板とは、
    前記第1の固定部の一方の面と前記回折格子抑え板の他方の面とが対向するように前記調整用固定台に固定され、
    前記第1の固定部は、
    前記回折格子の照射面を露出させる開口部を有し、
    前記弾性体の反発力によって、前記回折格子抑え板と前記第1の固定部との間に前記回折格子を挟み込み、前記開口部から前記回折格子の照射面が露出する位置に固定することを特徴とする回折格子評価装置。
  6. 請求項5記載の回折格子評価装置において、
    前記調整用固定台は、
    前記回折格子の照射面に有する溝方向に延びる第1の軸に対して直角であり、前記回折格子の幅方向に延びる第2の軸の軸回りの方向、および前記第1の軸、および前記第2の軸に対してそれぞれ直角であり、前記回折格子の厚さ方向に延びる第3の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる回折格子調整機構を有することを特徴とする回折格子評価装置。
  7. 請求項5記載の回折格子評価装置において、
    前記弾性体は、
    ばねであることを特徴とする回折格子評価装置。
  8. 請求項5記載の回折格子評価装置において、
    前記第1の固定部は、
    前記回折格子の照射面に有する溝方向に延びる第1の軸に対して直角であり、前記回折格子の幅方向に延びる第2の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる第1の軸調整機構を有し、
    前記調整用固定台は、
    前記第1の軸、および前記第2の軸に対してそれぞれ直角であり、前記回折格子の厚さ方向に延びる第3の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる第2の軸調整機構を有することを特徴とする回折格子評価装置。
  9. 異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子を有する測定装置であって、
    前記回折格子を固定する回折格子ホルダを有し、
    前記回折格子ホルダは、
    回転可能な回転台に搭載される調整用固定台と、
    前記調整用固定台に取り付けられる第1の取り付け部、および前記第1の取り付け部から直角に延在する第1の固定部からなり、L字状断面の形状からなる前面固定板と、
    前記調整用固定台に取り付けられる第2の取り付け部、および前記第2の取り付け部から直角に延在する第2の固定部からなり、L字状断面の形状からなる背面固定板と、
    異なる波長が混ざった光を狭帯域の波長要素に分ける回折格子を固定する回折格子抑え板と、
    一方の端部が前記回折格子抑え板の一方の面に取り付けられ、他方の端部が前記第2の固定部に取り付けられる弾性体とを有し、
    前記前面固定板と前記背面固定板とは、
    前記第1の固定部の一方の面と前記回折格子抑え板の他方の面とが対向するように前記調整用固定台に固定され、
    前記第1の固定部は、
    前記回折格子の照射面を露出させる開口部を有し、
    前記弾性体の反発力によって、前記回折格子抑え板と前記第1の固定部との間に前記回折格子を挟み込み、前記開口部から前記回折格子の照射面が露出する位置に固定することを特徴とする測定装置。
  10. 請求項9記載の測定装置において、
    前記調整用固定台は、
    前記回折格子の照射面に有する溝方向に延びる第1の軸に対して直角であり、前記回折格子の幅方向に延びる第2の軸の軸回りの方向、および前記第1の軸、および前記第2の軸に対してそれぞれ直角であり、前記回折格子の厚さ方向に延びる第3の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる回折格子調整機構を有することを特徴とする測定装置。
  11. 請求項9記載の測定装置において、
    前記弾性体は、
    ばねであることを特徴とする測定装置。
  12. 請求項9記載の測定装置において、
    前記第1の固定部は、
    前記回折格子の照射面に有する溝方向に延びる第1の軸に対して直角であり、前記回折格子の幅方向に延びる第2の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる第1の軸調整機構を有し、
    前記調整用固定台は、
    前記第1の軸、および前記第2の軸に対してそれぞれ直角であり、前記回折格子の厚さ方向に延びる第3の軸の軸回りの方向に前記回折格子を移動させる第2の軸調整機構を有することを特徴とする測定装置。
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