以下、図面を参照しながら、本発明の一実施の形態による自動取引システム1について説明する。図1は、自動取引システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、自動取引システム1は、サーバ3、複数のATM5−1、・・・、5−n(nは、正の整数)、ホスト7が、ネットワーク37を介して接続されたシステムである。
サーバ3は、ATM5−1、・・・、5−n(まとめて、あるいは代表してATM5ともいう)及びホスト7と情報の授受を行うことにより、ATM5における取引を管理する装置である。サーバ3は、ホスト7と接続されており、ATM5との間の情報の授受を中継する。サーバ3は、例えば標準的なコンピュータとすることができる。なお、ホスト7には、複数のサーバ3が接続されていることが好ましい。ネットワーク37は、有線または無線によるデータ通信網であり、専用回線としてもよい。
ホスト7は、不図示の複数のサーバ3とネットワーク37を介して接続されており、顧客の口座情報、取引履歴などを管理する情報処理装置である。ホスト7は、標準的なコンピュータとすることができる。
ATM5は、キャッシュカードまたは通帳を挿入され所定の情報が入力され、サーバ3を介してホスト7と情報の授受を行うことにより、振込、引出し、入金等の処理を自動で行う装置である。
ATM5は、主制御部15、表示部17、カード/レシート処理部19、故障センサ21、通帳処理部23、紙幣処理部25、硬貨処理部27、ジャーナル処理部29、通信部30、記憶装置31を有している。
主制御部15は、ATM5の動作を制御する演算処理装置であり、例えば、記憶装置31に記憶されたプログラムを読み込み実行することにより、ATM5に所定の処理を行わせるようにしてもよい。
表示部17は、所定の情報を表示するとともに、タッチパネルなどによる顧客操作を検知することにより、入力される情報を取得する。カード/レシート処理部19は、ATM5に挿入されるキャッシュカード等の取込排出や情報の読出し書込み、実行された取引に関する情報の印刷、印刷されたレシートの排出などを行う。通帳処理部23は、ATM5に挿入される通帳の取込排出や、情報の読出し書込み、未記帳の取引に関する情報の印刷等を行う。
故障センサ21は、例えば、紙幣処理部25、硬貨処理部27における障害を検知するセンサである。故障センサ21は、例えば紙幣処理部25、硬貨処理部27に複数設けられるようにしてもよい。設置場所、検出方法は、紙幣処理部25、硬貨処理部27が通常の動作を行なえない状態であることが検出できればどのような形態でもよい。
紙幣処理部25は、ATM5への紙幣の取込排出、取込んだ紙幣の券種や真贋の判断などを行う。硬貨処理部27は、ATM5への硬貨の取込排出、取込んだ硬貨の種類や真贋の判断などを行う。ジャーナル処理部29は、ATM5における取引を記録する処理を行う。通信部30は、サーバ3を介してホスト7との通信を行う。記憶装置31は、ATM5における各種情報を記憶する。
図2は、本実施の形態によるATM5の機能の一例を示すブロック図である。図2に示すように、ATM5は、障害検知部61、状態情報生成部62、切離判定部63、取引判定部64、予約情報生成部65、予約情報照会部67、予約情報解析部69、通信制御部71、取引処理部73の機能を有している。
障害検知部61は、故障センサ21での検知結果に基づき、紙幣処理部25または硬貨処理部27において障害が発生したことを検知する。状態情報生成部62は、障害検知部61の検知結果に基づき、紙幣処理部25と硬貨処理部27との状態を示す情報を生成する。切離判定部63は、状態情報生成部62で生成される情報に基づき、障害のある部分を切り離して運用を行うか否かの判定を行う。取引判定部64は、障害検知部61により検知された障害が、実行しようとしている取引を完了不可能にするものか否かを判定する。予約情報生成部65は、取引判定部64により障害が取引を完了不可能にするものであると判定された場合に、予約取引として情報をサーバ3に記憶させるための予約情報を生成する。
予約情報照会部67は、口座番号が認識された場合に、サーバ3に予約情報が記憶されているか否かを照会する。予約情報解析部69は、予約情報照会部67が予約情報を照会した結果送信されてきた予約情報を解析する。通信制御部71は、サーバ3との通信を制御する。取引処理部73は、例えば、表示部17、カード/レシート処理部19、通帳処理部23、紙幣処理部25、硬貨処理部27、ジャーナル処理部29、通信部30等を制御することにより、予約情報に基づく取引や、障害発生時の取引等を含む取引処理を行う。
図3は、サーバ3の機能の一例を示すブロック図である。サーバ3は、電文生成部41、電文解析部43、通信制御部45、予約情報管理部47、ATM管理部49を有している。電文生成部41は、例えばATM5またはホスト7への通信の内容を含む電文を生成する。電文解析部43は、例えばATM5またはホスト7から受信した電文を解析する。通信制御部45は、例えばATM5、ホスト7との通信を制御する。予約情報管理部47は、ATM5から受信した予約情報を後述する記憶部に記憶させる処理、ATM5から照会のあった口座番号に対応する予約情報を検索して読み出す処理を行う。ATM管理部49は、ATM5との顧客の口座情報や取引履歴などの授受を管理する。
図4は、ATMコーナ100の状況の一例を説明する図である。図4に示すように、ATMコーナ100は、取引コーナ114、待機コーナ116を備えている。取引コーナ114には、ATM5−1〜5−5が備えられている。取引コーナ114では、顧客102−1〜102−4が、ATM5を利用している。
待機コーナ116は、ATMコーナ100の出入り口112側に設けられ、待機場所106が備えられている。顧客104−1〜顧客104−6(まとめて、あるいは代表して顧客104ともいう)は、出入り口112から矢印110のように入り、待機場所106では、矢印108のように移動して順に並んで待機するようになっている。
図5は、ATMコーナ100において、休止しているATM5がある場合の例を示している。図5は、ATM5のうち、ATM5−4〜5が障害により休止している場合を示している。顧客102−1〜3は、ATM5−1〜3を利用しているが、ATM5−4〜5は利用することができない。このように、障害により休止中のATM5がある場合には、当然、顧客104の待ち時間は長くなる。
図6は、ATMコーナ100において、本実施の形態による自動取引方法を適用する場合の一例について示す図である。図6に示すように、この例では、ATM5−4〜5では障害が生じているが、障害が生じている部分を切り離して運用している。また、矢印118のように、顧客104−1は、ATM5−5を利用することも可能であるが、このとき、ATM5−4、5−5では、切り離されている機能を利用する処理については、予約取引となる。
図7は、機能を切り離して運用しているATM5がある場合の顧客の流れの別の例を示す図である。図7においては、待機コーナ116に、待機場所106に加えて予約取引待機場所120が設けられている。これにより、ATM5−4〜5で予約取引を登録した顧客105は、矢印122のように、予約取引待機場所120で待機することにより、もう一度最後尾に並びなおすことを避けている。
次に、図8から図19を参照しながら、本実施の形態において用いるデータの構造及び通信用の電文の一例について説明する。図8Aは、処理部ステータス130を示す図である。図8Bは、カレントステータス135を示す図である。処理部ステータス130は、紙幣処理部25、硬貨処理部27の前回の取引後の接続状態を示す情報である。カレントステータス135は、紙幣処理部25、硬貨処理部27の接続状態を制御する情報である。
図8Aに示すように、処理部ステータス130は、紙幣切離しフラグ131、硬貨切離しフラグ132を含んでいる。図8Bに示すように、カレントステータス135は、紙幣切離しフラグ136、硬貨切離しフラグ137を含んでいる。紙幣切離しフラグ131、紙幣切離しフラグ136は、紙幣処理部25が接続された状態か否かを示す情報であり、「1」の場合には切離された状態を示し、「0」は接続された状態を示す。硬貨切離しフラグ132、硬貨切離しフラグ137は、硬貨処理部27が接続された状態か否かを示す情報であり、「1」の場合には切離された状態を示し、「0」は接続された状態を示す。なお、紙幣切離しフラグ136、硬貨切離しフラグ137の初期値は「0」に設定される。
図9は、ATM状態情報140の一例を示す図である。図9に示すように、ATM状態情報140は、ATM5の運用状態を示す情報である。ATM状態情報140は、支店番号142、装置番号143、紙幣切離しフラグ144、硬貨切離しフラグ145を有している。支店番号142は、ATM5が備えられた支店の識別番号である。装置番号143は、ATM5の識別番号である。紙幣切離しフラグ144は、当該ATM5における紙幣処理部25が切離されているか否かを示す情報であり、切離されている場合には「1」、接続されている場合には「0」が設定される。硬貨切離しフラグ145は、当該ATM5における硬貨処理部27が切離されているか否かを示す情報であり、切離されている場合には「1」、接続されている場合には「0」が設定される。
図10は、予約情報147の一例を示す図である。予約情報147は、予約取引の内容を示す情報であり、予約取引の内容をサーバ3に送信する際に生成される。図10に示すように、予約情報147は、項目148、内容149を有している。項目148としては、予約日時、口座番号、取引種別、取引金額、手数料が記載されている。予約日時とは、予約情報147が生成された日時である。口座番号とは、予約情報147に対応する口座の識別番号である。取引種別とは、「お引出し」、「お預け入れ」等、取引の種類である。取引金額は、取引種別の取引に関する金額である。手数料は、取引種別の取引にかかる手数料である。
図11は、磁気ストライプ情報150の一例を示す図である。磁気ストライプ情報150は、たとえば、通帳やキャッシュカードに備えられる磁気記憶領域に記憶される情報である。磁気ストライプ情報150は、口座情報152、予備領域154を含んでいる。口座情報152は、例えば、銀行番号「001」、支店番号「123」、口座番号「123456」を含む情報である。予備領域154は、例えば「0」が設定される。
図12は、支払予約電文160の一例を示す図である。支払予約電文160は、ATM5における支払取引の予約をサーバ3に通知するための電文であり、例えば予約情報147に基づき生成される。支払予約電文160は、電文種別162、口座番号164、支店番号165、取引データ166を有している。電文種別162は、支払予約電文160の種類を示す情報であり、例えば、支払予約は「a」で表される。口座番号164は、例えば口座情報152から抽出した口座番号である。支店番号165は、当該ATM5が備えられた支店の識別番号であり、ATM5に予め設定された設定情報を参照することにより取得される。取引データ166は、例えば、取引日時と金額を示す情報である。取引日時は、例えばATM5が保持する暦またはタイマに基づく日時であり、金額は例えば円単位で表される。
図13は、支払予約照会電文170の一例を示す図である。支払予約照会電文170は、ATM5で識別された口座情報に対応する予約情報がサーバ3にあるか否かを照会するための電文であり、ATM5からサーバ3に送信される。支払予約照会電文170は、電文種別172、口座番号174、予備領域176を有している。電文種別172は、支払予約照会電文170の種類を示す情報である。口座番号174は、例えば、口座情報152から抽出した口座番号である。予備領域176は、例えば「0」が設定される。
図14は、支払予約応答電文180の一例を示す図である。支払予約応答電文180は、サーバ3が、ATM5からの支払取引に関する支払予約電文160の送信に応じて応答する電文であり、サーバ3からATM5に送信される。支払予約応答電文180は、電文種別182、口座番号184、装置番号185、予備領域186を有している。電文種別182は、支払予約応答電文180の種類を示す情報である。口座番号184は、当該ATM5の支払予約電文160の口座番号164に設定された口座番号である。装置番号185は、予約取引を行うために推奨される装置の番号であり、例えば、支払電文中の金額及びATM5の装置状態に応じて設定される。予備領域186は、例えば「0」が設定される。
図15は、支払予約照会応答電文190の一例を示す図である。支払予約照会応答電文190は、サーバ3からATM5に送信される電文であり、支払予約照会電文170の送信に応答する電文である。支払予約照会応答電文190は、サーバ3に記憶されている予約取引に当該ATM5の支払予約照会電文170の口座番号174に対応する支払取引がある場合にはその内容を含む。支払予約照会応答電文190は、電文種別192、口座番号194、支払い予約取引情報196を含んでいる。電文種別192は、支払予約照会応答電文190の種類を示す情報である。口座番号194は、当該ATM5の支払予約照会電文170の口座番号174に設定された口座番号である。支払い予約取引情報196は、サーバ3において記憶されていた口座番号194に対応する予約取引の内容であり、予約された日時、取引金額を含む。予約取引がない場合には「0」が設定される。
図16は、支払取引電文200の一例を示す図である。支払取引電文200は、ATM5からサーバ3を介してホスト7に送信される電文であり、支払の取引を実行する際にATM5で生成される。支払取引電文200は、電文種別202、口座番号204、支払金額206を有している。電文種別202は、支払取引電文200の種類を示す情報である。口座番号204は、例えば口座情報152から抽出された口座番号である。支払金額206は、通常の取引時には、顧客により入力された支払金額を例えば円単位で示す情報である。予約取引がある場合には、支払金額206は、支払予約照会応答電文190の支払い予約取引情報196に含まれる予約取引を示す日時及び金額である。
図17は、支払許可応答電文210の一例を示す図である。支払許可応答電文210は、例えばサーバ3がATM5に通知した取引の中から支払取引電文200により選択された取引が、ホスト7で実行が許可されたことを、ホスト7からサーバ3を介してATM5へ通知する電文である。支払許可応答電文210は、電文種別212、口座番号214、支払金額216を含んでいる。電文種別212は、支払許可応答電文210の種類を示す情報である。口座番号214と支払金額216は、それぞれ、当該ATM5の支払取引電文200の口座番号204、支払金額206に設定された情報である。
図18は、装置状態通知電文220の一例を示す図である。装置状態通知電文220は、ATM5が、自身の紙幣処理部25、硬貨処理部27の状態を通知するための電文であり、ATM5からサーバ3へ送信される。装置状態通知電文220は、電文種別222、支店番号223、装置番号224、紙幣処理部状態225、硬貨処理部状態226を有している。電文種別222は、装置状態通知電文220の種類を示す情報である。装置番号224は、当該ATM5が設置されている支店を示す情報である。紙幣処理部状態225は、当該ATM5の、紙幣処理部25が切離し運用中であるか否かを示す情報であり、「0」は、接続して運用中であることを示し、「1」は、切離して運用中であることを示す。硬貨処理部状態226は、当該ATM5の、硬貨処理部27が切離し運用中であるか否かを示す情報であり、「0」は、接続して運用中であることを示し、「1」は、切離して運用中であることを示す。
図19は、予約Data Base(DB)230の一例を示す図である。予約DB230は、サーバ3において記憶される予約取引の情報である。予約DB230は、種別232、口座番号234、予約取引データ236、状態フラグ238を有している。種別232は、予約取引の種別を示す情報である。口座番号234は、予約取引が予約された際に口座番号164から抽出された口座番号である。予約取引データ236は、口座番号234に対応する予約取引を示す情報である。予約取引データ236は、取引が予約された日時、取引金額を含んでいる。状態フラグ238は、データ設定時には「0」、予約取引で、例えば、図16に示す支払取引電文200を送信したときには「1」に設定される。また、状態フラグ238は、予約取引で、例えば、図17に示した支払許可応答電文210を受信したときには「2」に設定される。
図20は、取引種別選択画面240の一例を示す図である。取引種別選択画面240は、ATM5の表示部17に表示される画面であり、例えば、不図示のセンサによりATM5の前に顧客が立ったと判別された際に表示される画面である。取引種別選択画面240では、取引の種類の表示に触れることにより、取引の種類が選択されるように構成される。以下、画面に表示された特定の表示を「キー」といい、「キー」への接触が検知されることを「キーが押下される」ということとする。
図21は、取引種別選択画面245の一例を示す図である。取引種別選択画面245は、ATM5に障害が生じて紙幣処理部25または硬貨処理部27が切離された状態で運用している場合に表示される画面である。取引種別選択画面245では、取引の種類の表示キーを押下することにより、取引の種類が選択されるように構成される。
図22は、カード挿入画面250の一例を示す図である。カード挿入画面250は、取引種別選択画面240または取引種別選択画面245において、例えば、取引の種類の中から支払が選択された後に表示される画面である。
図23は、暗証入力画面260の一例を示す図である。暗証入力画面260は、ATM5において、キャッシュカードの挿入が確認された後に表示される画面である。暗証入力画面260では、表示された数字キー262を押下することにより暗証番号が入力される。
図24は、金額入力画面270の一例を示す図である。金額入力画面270は、暗証番号が認証された後に表示される画面であり、表示された数字キー272、および確認キー274を押下することにより取引金額が入力される。
図25は、金額確認画面280の一例を示す図である。金額確認画面280では、金額入力画面270を介して入力され、認識された取引が表示され、訂正する場合に押下する訂正キー282、正しい場合に押下するための確認キー284が表示される。
図26は、処理中画面290の一例を示す図である。処理中画面290は、ATM5内部で取引処理を行っている間に表示される画面の例であり、取引処理中であることを示すとともに、待機を促す文言が表示される。
図27は、媒体返却画面300の一例を示す図である。媒体返却画面300は、取引処理終了後、キャッシュカード等、及び現金の抜き取りを促す画面である。予約取引がある場合には、このとき、予約取引を完了させることの可能なATM5の識別番号302が表示される。
図28は、終了画面310の一例を示す図である。終了画面310は、取引終了後に表示される画面である。
図29は、予約確認画面320の画面の一例を示す図である。予約確認画面320は、ATM5に障害が生じていることで、取引が完了できない場合に表示される画面である。予約確認画面320には、取引を取り消す場合に押下するための取消キー322、予約取引を登録することを承諾するときに押下する確認キー324が表示される。
図30は、予約内容確認画面330の一例を示す図である。予約内容確認画面330は、サーバ3に登録されている予約取引の一覧332及び、取消キー334、確認キー336を示す画面である。取引一覧332の中の所望の取引欄を押下し、確認キー336を押下することにより、実行する取引が選択される。取消キー332を押下することにより、処理を中断し、通常の支払の金額入力画面へ進む。
図31は、取引中止返却画面340の一例を示す図である。取引中止返却画面340は、何らかの不具合があり、取引が続行できないときに表示される画面の一例である。
次に図32から図36を参照しながら、ATM5の動作を説明する。図32から図36は、ATM5の動作を示すフローチャートである。なお、ATM5においては、ATM5の動作を制御する制御プログラムが例えば記憶装置31に記憶されており、その制御プログラムを主制御部15が読み込んで実行することにより、図2に示す各機能が実現される。以下、図2に示した各機能が処理を実行するものとしてATM5の動作を説明する。また、ATM5において、実行する処理は支払を例にし、画面、電文は、上記に説明したものを例にして説明する。
図32に示すように、障害検知部61は、まず、紙幣処理部25に異常があるか否かを、判別する(S351)。異常があると判定された場合(S351:YES)、切離判定部63が、紙幣処理部25が切離されていないと判定した場合には切離す処理を行い、切離されていると判定した場合には、その状態を維持する(S352)。状態情報生成部62は、例えば図8Bに示したカレントステータス135において、紙幣切離しフラグ136=1とする(S353)。なお、紙幣処理部25を切離すとは、紙幣処理部25を利用する処理が行われないようにATM5の動作を変更することをいう。硬貨処理部27の切離しについても同様である。
障害検知部61が、紙幣処理部25に異常はないと判定した場合(S351:NO)、切離判定部63が、紙幣処理部25が切離されていると判定した場合には、紙幣処理部25を接続し、接続されていると判定した場合には、その状態を維持する(S354)。状態情報生成部62は、紙幣切離しフラグ136=0とする(S355)。
障害検知部61は、次に、硬貨処理部27に異常があるか否かを、判別する(S356)。異常があると判定された場合(S356:YES)、切離判定部63が、硬貨処理部27が切離されていないと判定した場合には切離す処理を行い、切離されていると判定した場合には、その状態を維持する(S357)。状態情報生成部62は、例えば図8Bに示したカレントステータス135において、硬貨切離しフラグ137=1とする(S358)。
障害検知部61が、硬貨処理部27に異常はないと判定した場合(S356:NO)、切離判定部63が、硬貨処理部27が切離されていると判定した場合には、硬貨処理部27を接続し、接続されていると判定した場合には、その状態を維持する(S359)。状態情報生成部62は、カレントステータス135において、硬貨切離しフラグ137=0とする(S360)。
状態情報生成部62は、処理部ステータス130がカレントステータス135と等しいか否かを判別する(S361)。状態情報生成部62は、処理部ステータス130がカレントステータス135に等しくない場合には(S361:NO)、処理部ステータス130の内容をカレントステータス135の内容に等しくなるように置換える(S362)。また、状態情報生成部62は、例えば、図18に示した装置状態通知電文220を生成する(S363)。通信制御部71は、通信部30を介してサーバ3に生成した例えば装置状態通知電文220を送信する(S364)。状態情報生成部62は、処理部ステータス130がカレントステータス135に等しいと判別した場合には(S361:YES)、図33の処理に進む。
図33に示すように、取引判定部64は、処理部ステータス130において、紙幣切離しフラグ131=0であるか否かを判別する(S381)。紙幣切離しフラグ131=0と判別された場合には(S381:YES)、取引処理部73は、表示部17に、例えば図20に示した取引種別選択画面240を表示させる。紙幣切離しフラグ131=0でないと判別された場合には(S381:NO)、取引処理部73は、表示部17に、例えば図21に示した取引種別選択画面245を表示させる(S383)。すなわち、紙幣処理部25が切離されている場合には、紙幣の入出金を伴う取引が完了できないので、その取引については予約取引を行うことになる。
取引処理部73は、取引種別選択画面240または取引種別選択画面245において、取引種別が選択されない場合には、S381に戻って判別を繰り返す(S384:NO)。取引処理部73は、取引キーが押下されたことを検知すると(S384:YES)、支払の取引であるか否かを判別し(S385)、支払の取引でない場合には(S385:NO)、他の取引処理を実行し(S387)、処理を図32のS351に戻す。
取引処理部73は、支払の取引であると判別した場合には(S385:YES)、例えば図22のカード挿入画面250を表示し(S386)、顧客にキャッシュカードの挿入を促す。取引処理部73は、カードの挿入が検知されるまで判別を繰り返し(S388:NO)、挿入が検知されると(S388:YES)、例えば、図23に示した暗証入力画面260を表示させる(S389)。取引処理部73は、4桁の暗証番号が入力されるまで判別を繰り返し(S390:NO)、入力されると(S390:YES)、図34のS391に処理を進める。
図34に示すように、取引処理部73は、処理部ステータス130において、紙幣切離しフラグ131=0であるか否か判別する(S391)。紙幣切離しフラグ131=0でない場合には(S391:NO)、取引処理部73は、例えば、図29の予約確認画面320を表示させる(S392)。取引処理部73は、確認キー324が押下された場合には、処理をS399に進め(S393:YES)、押下されない場合には、処理を図36のS445に進める(S393:NO)。
紙幣切離しフラグ131=0である場合には(S391:YES)、予約情報照会部67は、例えば図13に示した支払予約照会電文170を生成する(S394)。取引処理部73は、例えば、図26の処理中画面290を表示させる(S395)。通信制御部71は、支払予約照会電文170をサーバ3に送信する(S396)。
予約情報解析部69は、例えば、支払予約照会電文170に対する応答電文を受信するまで判別を繰り返す(S397:NO)。予約情報解析部69は、例えば、図15に示す支払予約照会応答電文190を受信した場合には(S397:YES)、予約取引があるか否かを判別する(S398)。このとき、予約情報解析部69は、支払予約照会応答電文190の支払い予約取引情報196により判別を行なうことができる。
予約取引がないと判別された場合には(S398:NO)、取引処理部73は、支払取引のため例えば、図24に示した金額入力画面270を表示させる(S399)。取引処理部73は、確認キー274が押下されるまで判別を繰り返し(S400:NO)、押下されたことを検出すると(S400:YES)、金額が入力済となるまで、S400に戻って判別を繰り返す(S401:NO)。取引処理部73は、金額が入力済みとなると(S401:YES)、取引処理部73は、図35のS421に処理を進める。
S398で、予約取引があると判別されると(S398:YES)、取引処理部73は、例えば図30に示した予約内容確認画面330を表示させる(S402)。取引処理部73は、予約内容確認画面330において、所望の取引が選択され、確認キー336が押下されたことを検知すると(S403:YES)、図16に示した支払取引電文200を生成し(S404)、処理を図35のS427に進める。一方、取消キー334が押下されると(S403:NO)、処理は、S399へ進む。
図35に示すように、取引処理部73は、図25に示した金額確認画面280を表示させ(S421)、訂正キー282が押下されるか否か判別する(S422)。訂正キー282が押下された場合には(S422:YES)、取引処理部73は、処理を図34のS399に戻す。訂正キー282が押下されない場合には(S422:NO)、確認キー284が押下されるか否かが判別される(S423)。取引処理部73は、確認キー284の押下が確認できない場合には(S423:NO)、S422に戻って処理を繰り返す。
取引処理部73は、確認キー284の押下が確認されると(S423:YES)、処理部ステータス130において、紙幣切離しフラグ131=0であるか否かを判別する(S424)。紙幣切離しフラグ131=0でない場合には(S424:NO)、取引を予約取引としてサーバ3に送信するため、予約情報生成部65は、例えば図12の支払予約電文160を生成し(S425)、処理をS427に進める。
紙幣切離しフラグ131=0である場合には(S424:YES)、通常の支払を行うため、取引処理部73は、例えば、図16に示した支払取引電文200を生成する(S426)。
取引処理部73は、例えば、図26に示した処理中画面290を表示させる(S427)。通信制御部71は、生成された、例えば、支払予約電文160または支払取引電文200を、サーバ3に送信する(S428)。
取引処理部73は、送信した電文に対して、応答が受信されるまで判別を繰り返す(S429:NO)。応答が受信されると(S429:YES)、取引処理部73は、処理を図36のS441に進める。
図36に示すように、予約情報解析部69は、受信した電文が例えば、図14に示した支払予約応答電文180であるか否かを判別し(S441)、支払予約応答電文180である場合には(S441:YES)、処理をS445に進める。受信した電文が支払予約応答電文180でない場合には(S441:NO)、取引処理部73は、受信した電文が、例えば図17に示した支払許可応答電文210であるか否か判別する(S442)。支払許可応答電文210でない場合には(S442:NO)、取引処理部73は、例えば図31に示した取引中止返却画面340を表示させ(S443)、処理をS446に進める。
受信した電文が支払許可応答電文210である場合には(S442:YES)、取引処理部73は、現金計数処理を行い(S444)、例えば、図27に示した媒体返却画面300を表示させ(S445)、媒体返却処理を行う(S446)。このとき、予約取引がある場合には、予約取引を行うことのできるATM5の番号が表示される。
取引処理部73は、媒体が抜き取られるまで判別を繰り返し(S447:NO)、抜き取られたことを検知すると(S447:YES)、例えば図28に示した終了画面310を表示させ(S448)、処理を図32のS351に戻す。
次に、図37〜図39を参照しながら、サーバ3の動作について説明する。なお、サーバ3は、サーバ3の動作を制御する制御プログラムが例えば後述する記憶装置に記憶されており、その制御プログラムを後述する演算処理装置が読み込んで実行することにより、図3に示す各機能が実現される。以下、図3に示した各機能が処理を実行するものとしてサーバ3の動作を説明する。実行する処理は支払を例にし、画面、電文は、上記に説明したものを例にして説明する。
図37〜図39は、サーバ3の動作を示すフローチャートである。図37に示すように、通信制御部45は、電文を受信するまで判別を繰り返す(S461:NO)。電文を受信すると(S461:YES)、電文解析部43は、電文がATM5からのものであるか否かを判別する(S462)。ATM5でない場合には(S462:NO)、電文はホスト7からのものであると判別される。
受信した電文が、例えば図17に示した支払許可応答電文210でない場合には(S463:NO)、電文解析部43は支払以外の取引応答電文と判断し、処理をS467に進める。受信した電文が、支払許可応答電文210である場合には(S463:YES)、電文解析部43は、支払許可応答電文210のなかの口座番号214、支払金額216をキーとして、図19に示した予約DB230を検索する(S464)。該当する予約取引が予約DB230に存在する場合は、更に、予約情報管理部47は、予約DB230において、状態フラグ238=1の予約取引データ236を抽出する(S465)。予約情報管理部47は、抽出した予約取引データ236の状態フラグ238=2に更新し、支払許可済みとする(S466)。通信制御部45は、ATM5に、受信した電文を送信する(S467)。
受信した電文が、ATM5から受信したものである場合には(S462:YES)、電文解析部43は、電文が、例えば図18に示した装置状態通知電文220であるか否かを判別する(S468)。装置状態通知電文220である場合には(S468:YES)、支店番号223、装置番号224をキーとして、ATM状態情報140を検索し、装置状態通知電文220に基づき、紙幣処理部25、硬貨処理部27の状態を更新し(S469)、処理をS461に戻す。
受信した電文が装置状態通知電文220でない場合には(S468:NO)、電文解析部43は、受信した電文が支払取引に関するものであるか否か判別する(S470)。電文解析部43は、受信した電文が支払取引でない場合には(S470:NO)、他の取引のための処理を行い(S471)、処理をS461に戻す。支払取引である場合には(S470:YES)、電文解析部43は、処理を図38のS481に進める。
図38に示すように、電文解析部43は、受信した電文が例えば図16に示した支払取引電文200であるか否かを判別し(S481)、例えば、支払取引電文200である場合(S481:YES)、S482に処理を進める。予約情報管理部47は、電文解析部43が解析した、支払取引電文200の電文種別202、口座番号204、支払金額206に基づき、図19に示した予約DB230で、予約取引を検索する(S482)。
該当する予約取引が予約DB230に存在する場合は、更に、予約情報管理部47は、状態フラグ238=0の支払(種別232=a)の予約取引データ236を抽出する(S483)。予約情報管理部47は、抽出した予約取引データ236の状態フラグ238を「1」に更新する(S484)。通信制御部45は、ATM5より受信された電文をホスト7に送信し(S485)、処理は、図37のS461に戻る。
S481において、受信した電文が例えば支払取引電文200でない場合(S481:NO)、電文解析部43は、受信した電文が、例えば、図13に示した支払予約照会電文170であるか否かを判別する(S486)。電文が、支払予約照会電文170でない場合(S486:NO)、電文は、例えば図12に示した支払予約電文160であることになる。予約情報管理部47は、電文解析部43が解析した支払予約電文160の電文種別162、口座番号164、取引データ166を、図19に示した予約DB230に設定すると共に状態フラグ238に「0」を設定する(S487)。
ATM管理部49は、支払予約電文160の支店番号165に基づき、図9に示したATM状態情報140を検索し、取引データ166の取引(支払)が可能なATM5を抽出する(S488)。ここで、取引が可能なATM5とは、支払予約電文160の、取引データ166において、金額が紙幣のみの場合には、ATM状態情報140における紙幣切離しフラグ144=0のATM5である。このとき、硬貨処理部27の状態(硬貨切離しフラグ145)は問わない。また、支払に硬貨が含まれる金額の場合、ATM状態情報140における紙幣切離しフラグ144=0、硬貨切離しフラグ145=0のATM5が抽出される。
電文生成部41は、例えば図14に示した支払予約応答電文180を生成する(S489)。この電文には(S488)で抽出された取引可能なATM5の装置番号が設定される。通信制御部45は、ATM5に例えば支払予約応答電文180を送信する(S490)。処理は、図37のS461に戻る。
S486において、受信した電文が例えば支払予約照会電文170である場合(S486:YES)、予約情報管理部47は、例えば図19に示した予約DB230において、検索を開始する(S491)。すなわち、予約情報管理部47は、予約DB230において、支払予約照会電文170の口座番号174と一致する口座番号234の予約取引データ236があれば抽出する(S492)。予約情報管理部47は、予約DB230の検索が終了するまで判別を繰り返し(S493:NO)、検索が終了すると(S493:YES)、図39のS494に処理を進める。
図39に示すように、予約情報管理部47は、口座番号174と一致する予約取引データ236があるか否か判別する(S494)。口座番号174と一致する予約取引データ236がない場合には(S494:NO)、電文生成部41は、予約取引データ236なしの支払予約照会応答電文190を生成する(S495)。口座番号174と一致する予約取引データ236がある場合には(S494:YES)、電文生成部41は、予約取引データ236を含む支払予約照会応答電文190を生成する(S496)。通信制御部45は、支払予約照会応答電文190をATM5に送信し、処理を図37のS461に戻す。
以上詳細に説明したように、本実施の形態による自動取引システム1によれば、ATM5は、紙幣処理部25または硬貨処理部27の異常を検知すると、異常が検知された紙幣処理部25または硬貨処理部27を切離して運用する。
ATM5は、例えばキャッシュカードなどから口座情報152を読取った場合、処理部ステータス130において、紙幣切離しフラグ131=0であれば、口座情報152に応じた予約取引が登録されているか否か、例えば支払予約照会電文170を生成して、サーバ3へ送信する。また、支払予約照会電文170に対する応答として支払予約応答電文180を受信した場合には、支払予約応答電文180の内容に基づき処理を行う。
ATM5は、紙幣切離しフラグ131=1であり、少なくとも紙幣処理部25が切離して運用されている場合には、入出金を伴う取引に関しては、予約情報147に基づき支払予約電文160を生成して、サーバ3に送信する。このときATM5は、例えば媒体返却画面300を表示して、他のATM5で取引を行うように顧客に促す。また、ATM5は、紙幣処理部25、硬貨処理部27が切離されているか否かを示す装置状態通知電文220をサーバ3に送信する。
サーバ3では、ATM5から受信する支払予約電文160に基づき予約情報147を予約DB230に登録する。また、装置状態通知電文220に基づき、紙幣処理部状態225、硬貨処理部状態226を、ATM状態情報140に登録する。ATM5から支払予約照会電文170を受信した場合には、サーバ3は、支払予約照会電文170の口座番号174に基づき予約DB230を検索する。対応する予約取引データ236がある場合には、サーバ3は予約取引データ236に基づき支払予約照会応答電文190を生成し、ATM5に送信する。ない場合には、サーバ3は、予約取引データ236を含まない支払予約照会応答電文190を生成し、ATM5に送信する。
以上のように、本実施の形態による自動取引システム1によれば、障害が検知されたATM5を休止せずに、障害のある紙幣処理部25または硬貨処理部27を切離して、残高照会、記帳、振替等、可能な取引のみを行える形態で運用する。これにより、店舗内のATM5の負荷分散を行える効果がある。また、ATM5において障害が生じた場合の、ATM5の休止率を改善できる。
ATM5において、障害により完了できない取引がある場合には、予約情報147を生成し、サーバ3に登録する。登録した際には、サーバ3は、当該ATM5が設置されている店舗における当該取引が可能な別のATM5を通知し、顧客に提示させることができる。このように、ATM5に障害が発生した場合にも、予約取引として取引を終了させることができる。また、店舗内のATM5の負荷分散をさらに促進する効果がある。ATM5において障害が生じた場合の、ATM5の休止率もさらに改善できる。
ATM5において、口座情報152が取得された場合には、ATM5は、サーバ3に、予約取引が登録されているか否か照会する。予約取引が登録されている場合には、登録された予約取引データ236がATM5に通知される。よって、顧客は、例えば予約内容確認画面330において所望の取引を選択し、例えば暗証番号を入力することにより、再び同じ手続を行う手間なく取引を完了させることができる。このように、顧客は、完了できなかった取引を、提示された別のATM5で迅速かつ簡易に完了させることが可能となる。これにより、予約取引を記録した媒体などの発行にさらに時間を要することもなく、顧客を待たせる時間を少なくできるとともに、媒体の紛失を防止するための管理も不要である。
上記実施の形態において、ATM5は、自動取引装置の一例であり、ATM5の取引処理部73は、認識部、取引処理部、取引内容取得部の一例であり、通信制御部71は、受信部、送信部の一例である。サーバ3の通信制御部45は、受信部、送信部の一例であり、ATM管理部49は、管理部の一例である。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採ることができる。例えば、予約取引に関しては、一定時間内に取引されない場合は自動的に取引が不成立となり、取消となるようにしてもよい。
画面、電文、各種データ構造などは上記に限定されず、同様の作用効果を奏するものであれば、適用が可能である。また、支払を例にして説明したが、入金、振込などの取引についても、上記と同様の処理により予約取引が可能である。また、障害の検知は紙幣処理部25、硬貨処理部27について行う例について説明したが、ATM5の他の部分の障害により取引が完了できない他の例にも適用が可能である。上記実施の形態においては、自動取引システム1がサーバ3およびホスト7を含む例について説明したが、サーバ3が、ホスト7の機能を含むような構成でもよい。この場合には、サーバ3に全てのATM5が接続される構成が考えられる。
以下、上記実施の形態による自動取引方法の動作をコンピュータに行わせるために共通に適用されるコンピュータの例について説明する。例えば、上記実施の形態において、サーバ3、ホスト7は、標準的なコンピュータとすることができる。
図40は、標準的なコンピュータのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図40に示すように、コンピュータ600は、Central Processing Unit(CPU)602、メモリ604、入力装置606、出力装置608、外部記憶装置612、媒体駆動装置614、ネットワーク接続装置618等がバス610を介して接続されている。
CPU602は、コンピュータ600全体の動作を制御する演算処理装置である。メモリ604は、コンピュータ600の動作を制御するプログラムを予め記憶したり、プログラムを実行する際に必要に応じて作業領域として使用したりするための記憶部である。メモリ604は、例えばRandom Access Memory(RAM)、Read Only Memory(ROM)等である。入力装置606は、コンピュータの使用者により操作されると、その操作内容に対応付けられている使用者からの各種情報の入力を取得し、取得した入力情報をCPU602に送付する装置であり、例えばキーボード装置、マウス装置などである。出力装置608は、コンピュータ600による処理結果を出力する装置であり、表示装置などが含まれる。例えば表示装置は、CPU602により送付される表示データに応じてテキストや画像を表示する。
外部記憶装置612は、例えば、ハードディスクなどの記憶装置であり、CPU602により実行される各種制御プログラムや、取得したデータ等を記憶しておく装置である。媒体駆動装置614は、可搬記録媒体616に書き込みおよび読み出しを行うための装置である。CPU602は、可搬記録媒体616に記録されている所定の制御プログラムを、記録媒体駆動装置614を介して読み出して実行することによって、各種の制御処理を行うようにすることもできる。可搬記録媒体616は、例えばCompact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)、Universal Serial Bus(USB395)メモリ等である。ネットワーク接続装置618は、有線または無線により外部との間で行われる各種データの授受の管理を行うインタフェース装置である。バス610は、上記各装置等を互いに接続し、データのやり取りを行う通信経路である。
上記実施の形態による自動取引方法をコンピュータに実行させるプログラムは、例えば外部記憶装置612に記憶させる。CPU602は、外部記憶装置612からプログラムを読み出し、コンピュータ600に自動取引の動作を行なわせる。このとき、まず、自動取引の処理をCPU602に行わせるための制御プログラムを作成して外部記憶装置612に記憶させておく。そして、入力装置606から所定の指示をCPU602に与えて、この制御プログラムを外部記憶装置612から読み出させて実行させるようにする。また、このプログラムは、可搬記録媒体616に記憶するようにしてもよい。