図1Aを参照すると、通信システム100は、とりわけ音声、データ、動画像、メッセージング、および/または放送などのコンテンツを複数のワイヤレスユーザーに提供する多元接続システムであるものとしてよいことがわかる。通信システム100は、ワイヤレス帯域を含む、システムリソースの共有を通じて複数のワイヤレスユーザーがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にするものとしてよい。例えば、通信システム100は、とりわけ、CDMA(符号分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、FDMA(周波数分割多元接続)、OFDMA(直交FDMA)、および/またはSC−FDMA(シングルキャリアFDMA)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
図1Aに示されているように、通信システム100は、WTRU 102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むものとしてよいが、開示されている実施形態では、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を使用することができることが企図されている。WTRU 102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作し、および/または通信するように構成された任意の種類のデバイスとすることができる。例えば、WTRU 102a、102b、102c、102dはワイヤレス信号を送信し、および/または受信するように構成することができ、とりわけUE(ユーザー装置)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ポケベル、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサー、および/または家庭用電化製品を含み得る。
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを備えることもできる。基地局114aおよび114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスが円滑に行われるようにWTRU 102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つのWTRUとワイヤレス方式でインターフェースする構成をとる任意の種類のデバイスとすることができる。例えば、基地局114aおよび114bは、とりわけ、BTS(トランシーバ基地局)、ノードB、eNB(evolved Node−B)、HNB(ホームノードB)、HeNB(ホームeNB)、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)、および/またがワイヤレスルーターとすることができる。基地局114a、114bは、それぞれ、単一要素として示されているが、基地局114aおよび114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を備えることができることが企図される。
基地局114aは、1つまたは複数のBSC(基地局コントローラ)、とりわけ、1つまたは複数のRNC(無線ネットワークコントローラ)、および/または1つまたは複数の中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を備えることができる、RAN 104の一部であってもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、(例えば、セル(図示せず)とも称され得る)特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信し、および/または受信するように構成され得る。セルは、いくつかのセルセクターにさらに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクターに分割され得る。いくつかの代表的な実施形態において、基地局114aおよび/または114bは、3つのトランシーバ(例えば、セルのセクター毎に1つのトランシーバ)を備えることができる。いくつかの代表的な実施形態において、基地局114aは、MIMO(多入力多出力)技術を使用することができ、セルのそれぞれのセクターに対して複数のトランシーバを使用することができる。
基地局114aおよび114bは、WTRU 102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と、任意の好適なワイヤレス通信リンク(例えば、とりわけ、RF(無線周波数)、マイクロ波、IR(赤外線)、UV(紫外線)、および/または可視光)であってよい、エアーインターフェース116を介して通信することができる。エアーインターフェース116は、任意の好適なRAT(無線アクセス技術)を使用して設置することができる。
通信システム100は、多元接続システムであってよく、とりわけ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、および/またはSC−FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えば、RAN 104内の基地局114a、およびWTRU 102a、102b、102cでは、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)を使用してエアーインターフェース116を設置することができる、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)UTRA(地上波無線アクセス)などの無線技術を実装することができる。WCDMA(登録商標)は、HSPA(高速パケットアクセス)および/またはHSPA+(発展型HSPA)などの通信プロトコルを備えることができる。HSPAは、とりわけHSDPA(高速DLパケットアクセス)および/またはHSUPA(高速ULパケットアクセス)を含むものとしてよい。
いくつかの代表的な実施形態において、基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102cは、LTE(ロングタームエボリューション)および/またはLTE−A(LTE−Advanced)を使用してエアーインターフェース116を設置することができる、E−UTRA(発展型UTRA)などの無線技術を実装することができる。
いくつかの代表的な実施形態において、基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102cは、とりわけ、IEEE 802.16(例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 IX、EV−DO(CDMA2000 evolution−data optimized)、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)、EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)、GERAN(GSM/EDGE RAN)などの無線技術を実装することができる。
基地局114bは、例えば、ワイヤレスルーター、HNB、HeNB、および/またはAPとすることができ、とりわけ、事業所、家庭、自動車、および/またはキャンパスなどの、局在化されたエリア内でワイヤレス接続性を円滑にするために好適なRATを利用することができる。いくつかの代表的な実施形態において、基地局114bおよびWTRU 102c、102dは、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)を設置するためにIEEE802.11などの無線技術を実装することができる。いくつかの代表的な実施形態において、基地局114bおよびWTRU 102c、102dは、WPAN(ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク)を設置するためにIEEE802.15などの無線技術を実装することができる。いくつかの代表的な実施形態において、基地局114bおよびWTRU 102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを設置するためにセルラーベースのRAT(例えば、とりわけ、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、GSM(登録商標)、LTE、および/またはLTE−A)を利用することができる。図1Aに示されているように、基地局114bは、インターネット110との直接接続を有することができる。そのため、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスしてもしなくてもよい。
RAN 104は、コアネットワーク106と通信しているものとしてよく、このコアネットワーク106は、とりわけ、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU 102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数のWTRUに提供するように構成された任意の種類のネットワークであってよい。例えば、コアネットワーク106は、とりわけ、呼制御、課金サービス、モバイル位置情報サービス、前払い制通話、インターネット接続性、映像配信を提供し、および/またはユーザー認証などの高水準のセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN 104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRAT、または異なるRATを使用することができる他のRANと直接的な、または間接的な通信を行うことができることが企図されている。例えば、E−UTRA無線技術を使用している可能性のある、RAN 104に接続されることに加えて、コアネットワーク106は、GSM(登録商標)無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信していることがある。
コアネットワーク106は、WTRU 102a、102b、102c、102dが、とりわけ、PSTN 108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしても機能し得る。PSTN 108は、POTS(旧来の電話サービス)を提供することができる回線交換電話網を含むものとしてよい。インターネット110は、とりわけ、TCP/IP群に含まれるTCP(伝送制御プロトコル)、UDP(ユーザーデータグラムプロトコル)、および/またはIP(インターネットプロトコル)などの、共通通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピューターネットワークおよびデバイスの地球規模のシステムを含むことができる。他のネットワーク112は、1つまたは複数のサービスプロバイダによって所有され、および/または運営される有線もしくはワイヤレス通信ネットワークを含むことができる。例えば、他のネットワーク112は、RAN 104と同じRAT、または異なるRATを使用することができる、1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU 102a、102b、102c、102dのうちのいくつか、またはすべてがマルチモード機能(multi−mode capabilities)を備えることができ、例えば、WTRU 102a、102b、102c、および102dは、異なるワイヤレスリンク上で異なるワイヤレスネットワークと通信するために複数のトランシーバを備えることができる。例えば、図1Aに示されているWTRU 102cは、セルラーベースの無線技術を使用している可能性のある、基地局114aと、またIEEE802無線技術を使用している可能性のある、基地局114bと通信するように構成され得る。通信システム100内のWTRU 102a、102b、102c、102dの一部または全部が、Bluetooth(登録商標)技術を使用して他のデバイスと通信することができる。
図1Bは、図1Aの通信システム内で使用され得る代表的なWTRU(無線送信/受信ユニット)を示す図である。
図1Bに示されているように、WTRU 102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素(例えば、アンテナ)122、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取り外し不可能なメモリ130、取り外し可能なメモリ132、電源134、GPS(全世界測位システム)チップセット136、および/または周辺機器138を備えることができる。WTRU 102は、開示されているさまざまな実施形態との整合性を維持しながら前記の要素の部分的組み合わせを備えることができることが意図される。
プロセッサ118は、とりわけ、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型のプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、マイクロプロセッサ、DSPコアとの関連性を持つ1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、IC(集積回路)、および/または状態機械とすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU 102がワイヤレス環境内で動作することを可能にする他の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得る、トランシーバ120に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別々のコンポーネントとして表しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内にまとめて集積化され得る。
送信/受信要素122は、エアーインターフェース116上で基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、いくつかの代表的な実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号を送信し、および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。いくつかの代表的な実施形態において、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信し、および/または受信するように構成された放射体/検出器とすることができる。いくつかの代表的な実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信し、受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組み合わせを送信し、および/または受信するように構成され得る。
送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU 102は、任意の数の送信/受信要素122を備えることができる。WTRU 102では、例えば、MIMO技術を使用することができる。いくつかの代表的な実施形態において、WTRU 102は、エアーインターフェース116上でワイヤレス信号を送信/受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を備えることができる。
トランシーバ120は、送信器/受信要素122によって送信されるべき信号を変調し、および/または送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。WTRU 102は、トランシーバ120が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU 102が通信することを可能にするための複数トランシーバを備えることができるようにマルチモード機能を有することができる。
WTRU 102のプロセッサ118は、とりわけ、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニットおよび/またはOLED(有機発光ダイオード)表示ユニット)に結合され、またそこからユーザー入力データを受信することができる。プロセッサ118は、ユーザーデータを、とりわけ、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもできる。プロセッサ118は、取り外し不可能なメモリ130および/または取り外し可能なメモリ132などの、任意の種類の好適なメモリにある情報にアクセスし、データをそのようなメモリに格納することができる。取り外し不可能なメモリ130は、とりわけ、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、ハードディスク、および/または他の種類のメモリストレージデバイスを含む。取り外し可能なメモリ132は、とりわけ、SIM(加入者識別モジュール)カード、メモリスティック、および/またはSD(セキュアデジタル)メモリカードを含む。いくつかの代表的な実施形態では、メモリは、非一時的メモリとすることができる。
いくつかの代表的な実施形態において、プロセッサ118は、サーバーもしくはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU 102上に物理的に配置されていないメモリにある情報にアクセスし、データをそのようなメモリに格納することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り、その電力をWTRU 102内の他のコンポーネントに分配し、および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU 102に給電するための任意の好適なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、とりわけ、1つまたは複数の乾電池(例えば、とりわけ、NiCd(ニッケルカドミウム)電池、NiZn(ニッケル亜鉛)電池、NiMH(ニッケル水素)電池、および/またはLi−ion(リチウムイオン)電池)、太陽電池、および/または燃料電池を含む。
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合され、これはWTRU 102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度と緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU 102は、基地局(例えば、基地局114aおよび/または114b)からエアーインターフェース116上で位置情報を受信し、および/または2つ以上の付近の基地局から信号を受信するタイミングに基づきその位置を決定することができる。WTRU 102は、さまざまな開示されている実施形態との整合性を維持しながら任意の好適な位置決定方法を用いて位置情報を取得することができる。
プロセッサ118は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくはワイヤレス接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを備え得る、他の周辺機器138に結合されるものとしてよい。例えば、周辺機器138は、とりわけ、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真または動画用)、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、バイブレーションデバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュール、および/またはインターネットブラウザを含む。
図1Cは、図1Aの通信システム内で使用され得る代表的な無線アクセスネットワークおよび代表的なコアネットワークを示す図である。RAN 104では、エアーインターフェース116上でWTRU 102a、102b、および102cと通信するためにE−UTRA無線技術を使用することができるが、WTRUはいくつあってもよい。RAN 104は、コアネットワーク106と通信することもできる。RAN 104は、eNB 140a、140b、140cを備えることができるが、RAN 104は、さまざまな実施形態との整合性を維持しながら任意の数のeNBを備えることができる。eNB 140a、140b、140cは、それぞれ、エアーインターフェース116上でWTRU 102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを備えることができる。いくつかの代表的な実施形態において、eNB 140a、140b、140cは、MIMO技術を実装することができる。eNB 140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU 102aにワイヤレス信号を送信し、および/またはWTRU 102aからワイヤレス信号を受信することができる。
eNB 140a、140b、および140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、とりわけ、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、および/またはULおよび/またはDLにおけるユーザーのスケジューリングを処理するように構成され得る。図1Cに示されているように、eNB 140a、140b、140cは、X2インターフェース上で互いに通信することができる。
図1Cに示されているコアネットワーク106は、とりわけ、MME(モビリティ管理エンティティ)142、サービングゲートウェイ144、および/またはPDN(パケットデータネットワーク)ゲートウェイ146を含むものとしてよい。前記の要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、任意のこれらの要素が、コアネットワーク事業者以外の事業体によって所有され、および/または運営されていてもよいことが企図される。
MME 142は、S1インターフェースを介してRAN 104内のeNB 140a、140b、140cのそれぞれに接続され、制御ノードとして役目を果たすことができる。例えば、MME 142は、とりわけ、WTRU 102a、102b、102cのユーザーの認証、ベアラーアクティベーション/デアクティベーション、および/またはWTRU 102a、102b、102cの初期アタッチ時の特定のサービングゲートウェイの選択を行う役割を有しているものとしてよい。MME 142は、RAN 104とGSM(登録商標)またはWCDMA(登録商標)などの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)とを切り換えるための制御プレーン機能も提供することができる。
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN 104内のeNB 140a、140b、および140cのそれぞれに接続され得る。サービングゲートウェイ144は、一般に、WTRU 102a、102b、102cへ/からユーザーデータパケットの経路選択および転送を実行することができる。サービングゲートウェイ144は、とりわけ、eNB間ハンドオーバー時のユーザープレーンのアンカリング、WTRU 102a、102b、102cに対してDLデータが利用可能になったときにページングをトリガーすること、および/またはWTRUs 102a、102b、102cのコンテキストを管理し、および/または格納することなどの、他の機能も実行することができる。
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続することができ、これは、WTRU 102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信が円滑に行われるように、インターネット110などの、パケット交換ネットワークへのWTRU 102a、102b、102cのアクセスを可能にする。
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を円滑に行えるようにすることができる。例えば、コアネットワーク106は、WTRU 102a、102b、102cと従来の固定電話の通信デバイスとの間の通信が円滑に行われるように、PSTN 108などの、回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供する。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN 108との間のインターフェースとして機能し得るIPゲートウェイ(例えば、IMS(IPマルチメディアサブシステム)サーバー)を備えるか、またはそれと通信することができる。コアネットワーク106は、WTRU 102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有され、および/または運営されている他の有線もしくはワイヤレスネットワークを含んでいる可能性のある、他のネットワーク112へのアクセスを提供することができる。
ワイヤレス通信では、例えば、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)LTE(ロングタームエボリューション)R8(リリース8)およびR9(リリース9)によるワイヤレス通信では、単一のキャリアがUL(アップリンク)および/またはDL(ダウンリンク)のそれぞれにおいて使用され得る。UL送信では、WTRU(無線送信/受信ユニット)は、(1)DLキャリア上の測定された経路損失、(2)TPC(送信電力制御)コマンド(例えば、eNodeB(eNB)からの)、(3)送信を行えるリソースブロックの数、および/または(4)他の静的または半静的パラメータを含み得る多数のファクターに基づき電力制御を実行することができる。
静的または半静的パラメータが、eNBまたは他のネットワークリソースによって与えられ得る。パラメータおよび/または電力制御公式および/または電力制御手順は、例えば、LTEもしくはLTE−A(Advanced Long Term Evolution)規格に基づき、またはそれらの規格に見られるように確立することができる。電力制御手順は、WTRUの計算された送信電力がその最大許容送信電力を超える可能性を考慮し、またWTRUが最大許容送信電力を超えないように送信電力をスケールバックすることを規定することができる。
最大許容送信電力(または構成された最大出力電力)、PCMAXは、WTRUの電力クラス、eNB 140によってシグナリングされ得る電力制限、およびWTRUが行うことを許され得る電力削減に応じて変化し、これは、例えば、帯域外放射要件または許容値もしくはレベルを超えるのを回避するためにWTRUによって送信される信号に基づくものとしてよい。例えば、LTE/LTE−Aによる送信では、WTRUは、MPR(最大電力削減)および/またはA−MPR(追加MPR)および/または許容差ΔTcに基づきその最大出力電力を低減することができる。MPR、A−MPR、およびΔTcの値は、LTE/LTE−A規格に見られる。WTRUはどの値を使用できるかは、いくつかの送信特性のうちの1つまたは複数の特性の組み合わせおよびeNB 140からのシグナリングに基づくものとしてよい。これらの値は、WTRUによって、最大許容値とみなされ、そのようなものとして、WTRUはMPR、A−MPR、ΔTcの値および/または他のより小さな値を使用することができる。
WTRU 102は、PH(電力ヘッドルーム)の報告をeNB140に提供し、例えば、eNB140がスケジューリングの選択を行うのを支援することができる。WTRUは、例えば、PHの報告を、とりわけ、定期的に、および/またはトリガーイベントまたは条件に基づき提供することができる。電力ヘッドルームの報告は、いくつかのトリガーイベント、例えば、経路損失変化(例えば、大きな経路損失変化)に基づき提供され得る。電力ヘッドルームは、WTRUの計算された送信電力とWTRUによって行われる実際の電力削減を含み得る構成された最大出力電力との差とすることができる。実際の電力削減は、組み合わされたMPR、A−MPR、およびΔTcの値以下とすることができる。例えば、LTE−A規格のリリース10のキャリアアグリゲーションをサポートするように電力制御および電力ヘッドルーム機能を拡張することが企図される。
例えば、LTEリリース10(R10)による、キャリアアグリゲーションをサポートするWTRUは、1つまたは複数のサービングセル(またはCC(コンポーネントキャリア))を用いて構成され、それぞれのCCについて、WTRUはUL通信用に構成され得る。CCとサービングセルは、相互に入れ替えて使用でき、しかもそのようにしても本明細書に記載されている実施形態との整合性は維持されることが企図されている。
WTRUは、それぞれのコンポーネントキャリア(またはCC)、c上のそれぞれのULチャネルについてPC(電力制御)を実行することができる。それぞれのULキャリア(またはCC)に対する構成された最大出力電力PCMAX,cがあり得る。UL CC、例えば、一次CCに対して複数のPCMAX,cがあり得る。WTRUは、サブフレームに基づきPCを実行することができ、そのサブフレーム内でUL送信を実行すべきであるか、または実行することになるチャネルに対する電力を決定することができる(例えば、決定のみできる)。
WTRUは、それぞれのキャリア(またはCC)に関するPH(電力ヘッドルーム)を報告することができ、PHは、スケーリング前のCCに対するPCMAX,cとCCの計算された電力との差とすることができる。WTRUは、CC、例えば、一次CCに対する複数のPH値を報告することができる。WTRUは、CCに対するPHを、例えば、PHが報告されるときにそのCCの任意のチャネル上で送信すべきであるか、または送信することになるかに関係なく報告することができる。PHR(PH報告)が実際の送信がない場合のCCに対するものである場合、この報告は仮想PHRと称され得る。仮想PH、例えば、PHRが送信されるべきであるか、または送信されることになるサブフレーム内に実際のULグラントがないCCに対するPHは、基準グラントを使用して決定され得る。
PCMAX,cは、一部の、または全部のコンポーネントキャリア(CC)ごとのPHRと一緒に報告され得る。PCMAX,cは、報告されるCCごとのPHに対する計算に使用される値とすることができる。いくつかの代表的な実施形態では、PCMAX,cは、仮想PHが報告され得る1つまたは複数のCCに対しては報告され得ない。
PCMAX,cへの追加の電力バックオフは、例えば、SAR(比吸収率)閾値または要件が確実に満たされ、とりわけ、1xRTTおよび/または1xEV−DOなどのLTEおよび他のエアーインターフェース上で同時に動作しているWTRU 102に関係する送信閾値または要件も確実に満たされるように実装され得ることも企図される。
PCMAX,cでは、WTRU 102によって適用されるパワーマネージメント関係の(またはパワーマネージメントに基づく)追加のバックオフを考慮することが企図されている。いくつかの代表的な実施形態では、追加の電力バックオフに対して手順が設定され、PCMAX,cが、追加の電力バックオフに基づき定義され得る。追加の電力バックオフのプロビジョニングまたは要件を指定することが企図されている。
PH報告に対するトリガーは、とりわけ、定期的に生じるか、または構成もしくは再構成後に生じるか、または経路損失の変化後(例えば、著しい経路損失の変化後)に生じるか、および/またはセカンダリーセルのアクティブ化後に生じるものとしてよい。いくつかのトリガー、例えば、経路損失変化トリガーは、前のPHRの禁止ウィンドウの外で、例えば、PHRの禁止タイマーがタイムアウトしたときに生じ得る(例えば、生じるだけ)。
追加の電力バックオフを実装することが企図される(例えば、とりわけSAR、1X(例えば、1xRTTまたは1xEV−DO)および/または他の技術により)。追加のバックオフを適用し、次いでしばらくしてから取り除くと、時間の経過とともにPCMAX,cの値が変化し得る。追加のバックオフが変化するときにeNB 140に通知するPCMAX,cの変化に基づく新しいPHRトリガーを含めることが企図される。
いくつかの代表的な実施形態では、代表的な方法および代表的な手順は、SAR、1X(例えば、1xRTTまたは1xEV−DO)送信を含むマルチRAT送信、および/またはMPR、A−MPR、およびΔTcでは解消されない(または影響を受けない)他の理由によりバックオフを処理するために実装され得る。バックオフは、ときには、本明細書では、非MPRバックオフ、パワーマネージメントベースのバックオフ、パワーマネージメントバックオフ、パワーマネージメントによる電力バックオフ、パワーマネージメント電力削減(P−MPRまたはPMPR)、P−MPRバックオフ、追加の電力バックオフ、または追加のバックオフと称され得る。
中間帯キャリアアグリゲーションの場合、MPR、A−MPR、ΔTc、および/または追加の電力バックオフのうちの1つまたは複数は、それぞれの帯域(例えば、周波数帯域毎に)について異なることがあり、そのため、帯域当たりの送信電力の低減もしくは制限を行える(例えば、制限もしくは低減は、それぞれの周波数帯域について異なり得る)。WTRU 102が複数の周波数帯域で動作している可能性がある場合に周波数帯域毎に最大電力制限を処理するための代表的な方法および代表的な装置を有することが企図される。
とりわけ、ACK(肯定応答)/NACK(否定応答)、CSI(チャネル状態情報)、および/またはSR(スケジューリング要求)を含み得る、UCI(アップリンク制御情報)は、WTRU 102によってeNB 140に送信され得る。与えられたサブフレームにおいて、同時PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)およびPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)が構成されていない場合(WTRUがPUCCHおよびPUSCH上で同時には送信できないことを意味するか、または示し得る)、UCI(例えば、任意のUCI)は、サブフレームで送信されるべきPUSCHがある場合にPUSCH上で送信され得る。いくつかの代表的な実施形態では、例えば、サブフレームで送信されるPUSCHがない場合、UCIはPUCCH上で送信され得る。いくつかの代表的な実施形態では、同時PUCCHおよびPUSCHが、構成される場合(これは、WTRUがPUCCHおよびPUSCH上で同時に送信することができることを意味するか、または示し得る)、サブフレームで送信されるPUSCHがあるかどうかに関係なく特定のUCI(例えば、ACK/NACK)がPUCCH上で送信され得る。UCIは、与えられたサブフレーム内で複数のPUSCH上で搬送され得ない。WTRU 102は、UCIなしで等しくPUSCH(例えば、すべてのPUSCH)の電力をスケーリングすることができる。
UCIは、PUCCHおよびPUSCH上で同時に送信され得る。
代表的な方法および代表的な手順は、1帯域および/または多帯域動作に対して、PUCCHおよびPUSCH上でUCIが同時に送信される場合に、WTRU 102が最大送信電力を超えるのを防ぐように実装され得る。
いくつかの代表的な方法およびいくつかの代表的な装置は、例えば、(1)PCMAX,cおよび/またはPCMAX制限に追加のバックオフを含めること、(2)PCMAX,cの決定に追加のバックオフを含めること、(3)変更された追加のバックオフに基づきPHRをトリガーすること、(4)仮想PHRによって引き起こされ得る、不要であるか、または有用なトリガーでない可能性のある、PHRトリガーを排除すること、(5)電力制御およびPHRで使用するため追加のバックオフをPCMAX,cに適用する時期を決定すること、(6)急激に変化する追加のバックオフを処理すること、(7)追加のバックオフがある場合に仮想PHRを処理すること、(8)WTRU毎の最大電力およびCC毎の最大電力を処理すること、(9)UCIが1帯域動作についてPUCCHおよびPUSCH上に同時にある場合に、WTRU 102が最大送信電力を超えるのを防ぐこと、(10)WTRU 102が複数の帯域で、例えば、中間帯域キャリアアグリゲーションで動作している可能性がある場合最大電力を処理すること、および/または(11)とりわけUCIが多帯域動作についてPUCCHおよびPUSCH上に同時にある場合に、WTRU 102が最大送信電力を超えるのを防ぐことを実行することを可能にし得る。
当業者であれば、上記の例は、個別に、または任意の組み合わせで適用できることを理解する。
MPR、A−MPR、ΔTc、パワーマネージメントバックオフ、および同様のものなどの、CC特有として本明細書で説明されている電力バックオフの値はどれも、与えられた帯域内などの、すべてのCC、またはグループ内のすべてのCCについて同じになり得ることが企図される。与えられた1つまたは複数の値が同じである場合に、CC(cは、本明細書で例として使用されている)を表す下付き文字は落とされるか、またはグループもしくは帯域特有の値を表すものなど、別のもので置き換えることができる。
本明細書で説明されている計算(例えば、計算のすべて)は、特定のサブフレーム、例えば、サブフレームiで実行され得ることが企図される。計算式中のそれぞれの値は、その特定のサブフレームiに適用される値、またはすべてのサブフレーム、またはサブフレームの特定の集合に適用される値とすることができる。表記は、しかるべく修正されるが、それでも、本明細書で説明されている代表的な実施形態に従うものとしてよい。
項PCMAX,cは、サービングセル(またはCC)cに対する構成された最大出力電力を表すために使用され得る。LTE仕様では、電力ヘッドルームの計算を目的としてこの値の2つのバージョンを定義しており、使用される電力ヘッドルームのバージョンおよび関連付けられている計算は、CC上にどのチャネルが存在する(すなわち、送信されるべき)かに依存する。これら2つのバージョンは、本明細書ではPCMAX,cおよび
と称される。例えば、計算、トリガー、および同様のものを含み得る電力ヘッドルームに関係するいくつかの代表的な実施形態では、PCMAX,cは、これらの現在定義されているバージョンまたは将来定義され得る他のバージョンのうちの1つまたは複数におけるCC cに対する構成された最大出力電力を表すために使用され得る。さらに、Pcmax,c、PCMAX,C、PCMAX,c、PCMAXc、および大文字小文字の他の組み合わせ、cに対する下付き文字の使用または不使用、およびフォントは、同じ量を表すために使用される。
項PCMAXは、WTRUの構成された最大出力電力を表すために使用され得ることがが企図される。Pcmax、PCMAX、PCMAX、および大文字小文字およびフォントの他の組み合わせは、同じ量を表すために使用され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、追加のバックオフは、以下で説明されているようなPCMAX制限および/または後で説明されるようなPCMAX制限に含まれ得る。
代表的なLTEの例において、WTRU 102は、構成された最大出力電力PCMAXを設定することが許されているものとしてよい。構成された最大出力電力PCMAXは、以下の範囲内に設定され得る。
PCMAX_L≦PCMAX≦PCMAX_H 式(1)
ただし、式中、
PCMAX_L=MIN{PEMAX−ΔTC、PPowerClass−MPR−A−MPR−ΔTC}
PCMAX_H=MIN{PEMAX,PPowerClass}
PEMAXは、例えば、RRCシグナリングなどの上位レイヤのシグナリングを介してeNB 140によってWTRUにシグナリングされる電力制限値とすることができる。PEMAXは、IE(情報要素)P−Maxによって与えられる値とすることができる。
PPowerClassは、最大WTRU電力であるが、ただし、指定された許容差を考慮しない。
MPRおよびA−MPRは、指定された許容最大電力削減値であるものとしてよい。
ΔTCは、例えば、UL送信帯域幅がUL送信帯域の端の近くに制限され得る場合にWTRUが使用することができる許容差の値であるものとしてよい。
例えば、ΔTCは、UL送信帯域幅がFUL_lowおよびFUL_low+4MHzまたはFUL_high−4MHzおよびFUL_highで表され得る送信帯域端から4MHz以内に制限されるときに1.5dBなどの値とすることができる。ΔTCは、他の場合には0dBであってもよい。
非MPR効果(例えば、パワーマネージメントベースのバックオフまたは追加のバックオフに関連付けられている)を含めるための代表的な修正は、以下の代表的な例を含み得る。非MPR電力バックオフを処理するための代表的な例1では、追加のバックオフは追加の項である。例えば、許容下限値は、
PCMAX_L=MIN{PEMAX−ΔTC、PPowerClass−MPR−A−MPR−ΔTC−nonMPR} 式(2)
非MPR電力バックオフを処理するための代表的な例2では、追加のバックオフはMPR低減と並列であるものとしてよい(これはMPRおよびA−MPRを含み得る)。例えば、許容下限値は、
PCMAX_L=MIN{PEMAX−ΔTC、PPowerClass−MAX{MPR+A−MPR、nonMPR)−ΔTC} 式(3)
ただし、式中、「nonMPR」は、SAR(比吸収率)のRF曝露(exposure)制限または要件を満たし、他の技術(例えば、1xEV−DO)との干渉を制限し、および/または例えば、MPR、A−MPR、およびΔTcに関係しない他の効果を処理するうえで必要な、または使用されるバックオフとすることができる。
複数の「非MPR」効果が同時に存在している場合、これらの効果は加法的(MPR効果および/または互いに)であり、および/または並列的(MPR効果および/または互いに)であるものとしてよい。加法的なN個の効果の一例は、nonMPR=nonMPR−1+nonMPR−2+...+nonMPR−Nであり、例えば、nonMPRまたはその等価物(例えば、個別のnonMPR−i値を使用して)は、本明細書の式のうちの1つまたは複数で使用され得る。
並列的なN個の効果の一例は、nonMPR=MAX(nonMPR−1、nonMPR−2、...nonMPR−N)であり、例えば、nonMPRまたはその等価物(例えば、個別のnonMPR−i値を使用して)は、本明細書の式のうちの1つまたは複数で使用され得る。
1つまたは複数の効果が加法的であり、および1つまたは複数の効果が並列的であるという可能性もあり得る。その場合、これらの式は、組み合わせることができる。例えば、
PCMAX_L=MIN{PEMAX−ΔTC、PPowerClass−MAX{MPR+A−MPR+nonMPRadditive、nonMPRparallel}−ΔTC} 式(4)
式4は、nonMPRaddtiveが個別効果、複数の効果の総和、複数の効果のうちの最大の効果、または複数の効果の別の組み合わせであってよいという点で包括的な式であると考えることもできる。NonMPRadditiveは、0であるか、または存在していないか、または等価なものとすることができる。NonMPRparallelは、個別の効果、複数の効果の総和、複数の効果のうちの最大の効果、または複数の効果の別の組み合わせとすることができる。NonMPRparallelは、0であるか、または存在していないか、または等価なものとすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、追加のバックオフは、本明細書で説明されているように、PCMAX,cの決定に含まれ得る。
信号(例えば、LTE信号)を送信する場合、WTRU 102は、指定された制限範囲内で、その最大出力電力PCMAXおよび/またはCCごとの最大出力電力PCMAX,c(例えば、キャリアアグリゲーションをサポートする場合)を設定することが許され得る。送信される信号および構成に応じて、WTRU 102は、例えば、帯域外放射限度を超えないように、CCごとのその最大出力電力を低減することが許されるものとしてよい。WTRU 102は、その実装に基づき、許容電力削減(例えば、完全な許容電力削減)、またはそれより小さい値を使用することができる。それぞれのサブフレームi内で、与えられたCCについて、WTRU 102は、構成(例えば、LTE構成)およびグラント、例えば、MPRactual,c(i)に基づきその電力削減(例えば、要求された電力削減)を決定すること、およびサブフレームで最大許容出力電力を決定することができる。実装によってCCごとの最大出力電力がどのように決定されるかを示す代表的な例が以下に述べる式5で与えられている。
PCMAX,c(i)=MIN{PEMAX,c、PPowerClass−MPRactual,c(i)−ΔTC,c} 式(5)
ただし、式中、
PEMAX,cは、例えば、eNB 140によってWTRUにシグナリングされる上位層(CCの)によってシグナリングされる最大電力制限とすることができる。
PPowerClassは、WTRUのクラスに対する最大WTRU出力電力とすることができる。
MPRactual,cは、MPRおよび/またはAMPR効果(CCに対する)によりWTRUが行った実際の電力削減とすることができる。
ΔTc,cは、送信帯域幅(BW)(CCに対する)の関数である固定電力オフセットとすることができる。
以下の代表的な例において、SAR、他の無線技術、および/または他の非MPR効果に対する追加の電力バックオフがPCMAX,cのWTRUの決定にどのように含まれ得るかについて説明する。
いくつかの代表的な実施形態では、非MPRバックオフは、追加の項であってよい。例えば、
PCMAX,c(i)=MIN{PEMAX,c,PPowerClass−MPRactual,c(i)−Pbackoff,c(i)−ΔTC,c} 式(6)
ただし、Pbackoff,c(i)は、サブフレームiにおけるCCに対する追加のバックオフとすることができる。
複数の効果があるため複数のバックオフがある場合、これらは加法的であるものとすることができる。例えば、Pbackoff,c(i)は、個別のバックオフ(または追加のバックオフ)の合成(例えば、代数的合成および/または総和)であってよい。追加のバックオフは、付加的に、または代替的に、式に個別に入れられ、これにより、加法的効果をもたらすことができる。
いくつかの代表的な実施形態では、非MPRバックオフは、MPR低減に加えることはできないが(例えば、MPRおよび/またはA−MPR低減を含み得る)、実際に2つ以上の低減のうちの大きい方(または最大)が使用され得るようにMPR低減と並列に行うことができる。例えば、
PCMAX,c(i)=MIN{PEMAX,c,PPowerClass−MAX(MPRactuaI,c(i),Pbackoff,c(i))−ΔTC,c} 式(7)
ただし、Pbackoff,c(i)は、サブフレームiにおけるCCに対する追加のバックオフとすることができる。
複数の効果があるため複数のバックオフがある場合、これらは並列的であるものとすることができる(例えば、すべて並列)。例えば、Pbackoff,c(i)は、個別のバックオフ(または追加のバックオフ)のうちの最大のものとすることができる。追加のバックオフは、付加的に、または代替的に、式7に個別に含まれ、これにより、結果は、MPRバックオフ(例えば、MPRおよび/またはA−MPRバックオフを含むことができる)を含む、バックオフ(例えば、すべてのバックオフ)の最大値となり得る。
式7に関係する例が使用されている場合、追加のバックオフがMPRバックオフより小さい場合、PCMAX,cは、追加のバックオフの変化の影響を受け得ないことが観察される。
いくつかの代表的な実施形態では、非MPRバックオフの1つまたは複数は、加法的であり(MPRバックオフおよび/または互いに)、非MPRバックオフの1つまたは複数は、並列的である(MPRバックオフおよび/または互いに)ものとしてよい。この場合、さまざまな代表的な例が、組み合わされ得る。例えば、
PCMAX,c(i)=MIN{PEMAX,c,PPowerClass−MAX(MPRactuaI,c(i),PbackoffAdditive,c(i),PbackoffParallel,c(i))−ΔTC,c} 式(8)
式8は、PbackoffAdditive,c(i)が個別効果、複数の効果の総和、複数の効果のうちの最大の効果、または複数の効果の別の組み合わせであってよいという点で包括的な式であると考えることができる。PbackoffAdditive,c(i)は、0であるか、または存在していないか、または等価なものとすることができる。PbackoffParallel,c(i)は、個別の効果、複数の効果の総和、複数の効果のうちの最大の効果、または複数の効果の別の組み合わせとすることができる。PbackoffParallel,c(i)は、0であるか、または存在していないか、または等価なものとすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、変更された追加のバックオフによるPHRのトリガーが実装され得る。
上記の第1の代表的な例のように、追加のバックオフがMPRバックオフと加法的である場合などの、いくつかの場合において、PCMAX,cをeNB 140に与えることで(例えば、追加のバックオフが十分に変化したときのPHRにおいて)有用な情報をもたらし得る。
上記の第2の代表的な例のように、追加のバックオフがMPRバックオフと並列的であり、またMPRバックオフが支配的である場合などの、他の場合において、追加のバックオフが変化したときにPCMAX,cをeNB 140に与えることは、有用ではあり得ない。追加のバックオフが支配的である場合、eNB 140が、十分に大きな変化があることを理解する(例えば、知らされる)ことが有用である場合がある。
追加の非MPRバックオフがどのように含まれるかに関係なく、eNBスケジューラにとって、追加のバックオフがPCMAX,cに影響を及ぼす仕方に大きな変化が生じるときを知ることが有用であると思われる。以下の例示的な実施形態は、追加のバックオフがPCMAX,cに影響を及ぼす仕方に著しい変化があるときにそのことをeNB 140に通知するために使用され得る。
代表的な例1は、例えば、PCMAX,cを追加の非MPRバックオフを用いて計算することによって、追加のバックオフなしで、PCMAX,cに対する追加のバックオフの影響が閾値以上に変化したときのPHRトリガーを含み、2つの変化の間のデルタが閾値以上に変化したときにPHRをトリガーすることができる。この例は、以下のように示され得る。
時刻0(最後のPHRの報告):
計算する:
非MPRバックオフがある場合のPCMAX,c−非MPRバックオフがない場合のPCMAX,c=K0 式(9)
時刻i(最後のPHR以降のいくつかのサブフレームi):
計算する:
非MPRバックオフがある場合のPCMAX,c−非MPRバックオフがない場合のPCMAX,c=Ki 式(10)
|Ki−K0|>閾値ならば、PHRをトリガーする。
非MPRバックオフが0以上の場合、K0、Ki≦0。
この例では、2つの値の間の正および負のデルタに対する閾値は同じあってよい。
別の例では、PCMAX,cは、追加のバックオフがある場合と追加のバックオフがない場合とで計算され、PHRは、正と負の閾値が異なる場合に2つの間の正のデルタまたは負のデルタが閾値以上に変化したときにトリガーされ得る。この例は、以下のように示され得る。
式9および10で上記のような計算を実行する。
以下のようになる。
Ki−K0>threshold_positiveならば、PHRをトリガーする。
Ki−K0<threshold_negativeならば、PHRをトリガーする。
正のデルタまたは負のデルタに対して、ただ1つの閾値、およびPHRの対応するトリガーがある可能性があり得る(例えば、threshold_positiveまたはthreshold_negativeのみ、ただし両方でない)。
トリガーは、任意のCCについて任意の閾値を超えた場合にPHRがトリガーされるようにCCベースであってよい。トリガーは、WTRUベースであってよい。例えば、非MPRバックオフがある場合とない場合のPCMAXは、CC特有のPCMAX,cの基準を使用する代わりにPHRをトリガーするかどうかを決定するために使用され得る。例えば、CC(例えば、すべてのCC)が同じMPRバックオフおよび非MPRバックオフを有する場合に、PCMAXを使用すると、結果として、同じ効果が得られる。
以下の例では、PHRを送信した後に、WTRUは、以下を計算し、および/または結果を格納することができる。
PMPRimpact,c(0)=PCMAX,c−PCMAX,c_noPMPR 式(11)
ただし式中、PCMAX,c_noPMPR=PCMAX,cはPMPR=0で計算される。
それぞれのTTI(送信タイミング間隔)(またはULグラントに関連付けられているか、またはULグラントを有するTTIのみ)について、WTRUは、以下を計算することができる。
PMPRimpact,c(1)=PCMAX,c−PCMAX,c_noPMPR 式(12)
|PMPRimpact,c(1)−PMPRimpact,c(0)|>閾値ならば、PHRをトリガーする。PHRは、任意のCCについて閾値が越えられた場合にトリガーされ得る。いくつかの代表的な実施形態では、影響は、WTRU 102について全体として計算され得る。その場合、cのCC下付き文字は削除され、トリガーは、閾値が越えられることについてのWTRU 102特有の決定に基づくものとしてよい(例えば、PCMAX,cの代わりにPCMAXを使用する)。
別の例では、MPRバックオフおよび非MPRバックオフが並列的である場合は、式13で表されているように示され得る。
PCMAX,c(i)=MIN{PEMAX,c,PPowerClass−MAX(MPRactual,c(i),Pbackoff,c(i))−ΔTC,c} 式(13)
この例では、任意の与えられたサブフレームiにおいて、MPRおよび/またはA−MPRを含み得る、MPRバックオフ、または非MPRバックオフのいずれかの効果が支配的であり得る。Mは、MPRバックオフを表すことができ、例えば、Mjは、時刻jにおいて使用され得る。Pは、非MPRバックオフを表すことができ、例えば、Pjは、時刻jにおいて使用され得る。MおよびPは、全体として、CC特有であるか、またはWTRU 102に適用可能であるものとしてよい。時刻=0は、最後のPHRが送信された時間を表すものとしてよい。時刻=1は、最後のPHRが送信された以降の、ある時刻、例えば、サブフレームのある数を表すものとしてよい。MとPとの値の間には少なくとも4つの可能な関係があり得る。
図2A〜2Dは、PHRをトリガーするWTRU 102に対する代表的なトリガー条件を示す図である。図2Aは、以下に述べるように、場合1に関係する。図2B〜2Dは、以下に述べるように、場合2に関係する。図2A〜2Dは、MPRバックオフ(M)と非MPRバックオフ(P)との間の例示的な関係、およびMが最初に支配的であるときのPHRをトリガーすることに対するその結果の影響を示す。
図3A〜3Cは、PHRをトリガーするWTRU 102に対する他の代表的なトリガー条件を示す図である。図3A〜3Cは、以下に述べるように、場合3に関係する。図4A〜4Bは、PHRをトリガーするWTRU 102に対するさらなる代表的なトリガー条件を示す図である。図4Aおよび4Bは、以下に述べるように、場合4に関係する。図3A〜3Cおよび4A〜4Bは、MPRバックオフ(M)と非MPRバックオフ(P)との間の例示的な関係、およびPが最初に支配的であるときのPHRをトリガーすることに対するその結果の影響を示す。
それぞれの場合について、この例でWTRU 102がPHRをもしトリガーし得るときはそのことが指示される。
場合1:M0>P0、M1>P1、この場合、Mは、時刻0および時刻1の両方において支配的であり、トリガーは、有益でないか、または不要である。WTRUは、この場合にPHRをトリガーすることができない。
場合2:M0>P0、M1<P1、この場合、Mは、時刻0において支配的であり、Pは、時刻1において支配的であり、WTRUは、P1−M1>閾値である場合にPHRをトリガーし得る。
場合3:M0<P0、M1>P1、この場合、Pは、時刻0において支配的であり、Mは、時刻1において支配的であり、WTRUは、P0−M0>閾値である場合にPHRをトリガーし得る。
場合4:M0<P0、M1<P1、この場合、Pは、時刻0および時刻1の両方において支配的であり、WTRUは、|(P1−M1)(P0−M0)|>閾値である場合にPHRをトリガーし得る。
それぞれの場合の閾値は、同じであっても、異なっていてもよい。図2および3は、これらの場合にトリガーが発生する仕方および時期を示す例である。この節の前の例は、並列MPRバックオフおよび非MPRバックオフの場合に、ただし、異なる式を使用して、同じ効果を生み出す。
図2A〜2Dおよび3A〜3Cおよび4A〜4Bにおいて、これらのトリガー手順は、PHRをトリガーするための他の手順、例えば、デルタPCMAX,cに基づくトリガーおよびデルタPに基づくトリガーと比較され得る。場合1〜4に基づく代表的な手順では、不要な、もしくは有用でないトリガーを回避し、デルタPCMAX,cおよび/またはデルタPに基づく他の手順に関して必要なまたは有用なトリガーを与えることができる。
次に図2Aを参照すると、代表的なトリガー条件200Aについて、第1の時刻T0において、M0はP0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して増大し、P1はP0に関して増大し得ることがわかる。時刻T1において、M1はP1を支配し得る。PCMAX,cおよびPの変化は大きい場合があるが、非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、PCMAX,cに対して効果を有し得ない。MPRバックオフの変化に基づくPCMAX,cの変化は予測され得るか、またはeNB 140で予測されるものに近いものとしてよい。PHRトリガーは、非MPRバックオフの変化により、有用および/または必要であるということにならない場合がある。
図2Bを参照すると、代表的なトリガー条件200Bについて、第1の時刻T0において、M0はP0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して減少し、P1はP0に関して増大し得ることがわかる。時刻T1において、P1はM1を支配し得る。PCMAX,cの変化は、小さく、Pの変化は大きい場合がある。非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、PCMAX,cに対してごくわずかな効果しか有し得ない。MPRバックオフの変化に基づくPCMAX,cの変化は予測され得るか、またはeNB 140で予測されるものに近いものとしてよい。PHRトリガーは、非MPRバックオフの変化により、有用および/または必要であるということにならない場合がある。
図2Cを参照すると、代表的なトリガー条件200Cについて、第1の時刻T0において、M0はP0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して減少し、P1はP0に関して同じレベルに留まり得ることがわかる。時刻T1において、P1はM1を支配し得る。PCMAX,cの変化は大きく、Pの変化は小さい場合がある。非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、PCMAX,cに効果を有し得る。非MPRバックオフは、PCMAX,cに効果を有するので、PCMAX,cの値または変化は、予測されるか、またはeNB 140によって予測されるものに近いということはあり得ない。PHRトリガーは、非MPRバックオフがほぼ同じままであるとしても有用であり、および/または必要になることがある。
図2Dを参照すると、代表的なトリガー条件200Dについて、第1の時刻T0において、M0はP0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して減少し、P1はP0に関して増大し得ることがわかる。時刻T1において、P1はM1を支配し得る。PCMAX,cの変化は、小さく、Pの変化は大きい場合がある。次に、非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、PCMAX,cに対して大きな効果を有し得る。現在、非MPRバックオフは、PCMAX,cに効果を有するので、PCMAX,cの値または変化は、予測されるか、またはeNB 140によって予測されるものに近いということはあり得ない。PHRトリガーは、PCMAX,cの変化が小さくても、非MPRバックオフの変化により、有用であり、および/または必要になる場合がある。
次に図3Aを参照すると、代表的なトリガー条件300Aについて、第1の時刻T0において、P0はM0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して増大し、P1はP0に関して減少し得ることがわかる。時刻T1において、M1はP1を支配し得る。PCMAX,cおよびPの変化は小さい場合があるが、非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、PCMAX,cに対して大きな効果を有し得るが、現在はPCMAX,cに効果を有し得ない。非MPRバックオフはPCMAX,cに対して効果を有していたが、もはやPCMAX,cに対して効果を有していないため、PCMAX,cの値は、予測されるか、またはeNB 140によって予測されるものに近いということはあり得ない。PHRトリガーは、PCMAX,cおよびPが著しく変化しなかったとしても有用であり、および/または必要である場合がある。
図3Bを参照すると、代表的なトリガー条件300Bについて、第1の時刻T0において、P0はM0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して同じレベルに留まり、P1はP0に関して減少することがわかる。時刻T1において、M1はP1を支配し得る。PCMAX,cの変化およびPの変化は大きい場合がある。非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、PCMAX,cに対して大きな効果を有していたが、もはや効果を有していない場合がある。PCMAX,cの値または変化は、予測されるか、またはeNB 140によって予測されるものに近いということはあり得ない。PHRトリガーは、非MPRバックオフの変化により、有用であり、および/または必要になる場合がある。
図3Cを参照すると、代表的なトリガー条件300Cについて、第1の時刻T0において、P0はM0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して増大し、P1はP0に関して減少し得ることがわかる。時刻T1において、M1はP1を支配し得る。PCMAX,cの変化は、小さく、Pの変化は大きい場合がある。非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、時刻T0にPCMAX,cに対して効果を有していたが、時刻T1には効果を有していない場合がある。PCMAX,cの値は、予測されるか、またはeNB 140によって予測されるものに近いということはあり得ない。PHRトリガーは、PCMAX,cが著しく変化していなくても、非MPRバックオフの変化により、有用であり、および/または必要になることがある。
図4Aを参照すると、代表的なトリガー条件400Aについて、第1の時刻T0において、P0はM0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して増大し、P1はP0に関して増大し、その場合、P1の増大はM1の増大に類似しているものとしてよい。時刻T1において、P1はM1を支配し得る。PCMAX,cの変化は大きく、Pの変化は大きい場合があるが、非MPRバックオフの変化は、MPRバックオフの変化に類似しているため、PCMAX,cの対応する変化は、予測されるか、またはeNB 140によって予測されるものに近いものとしてよい。PHRトリガーは、非MPRバックオフの変化により、有用および/または必要であるということにならない場合がある。
図4Bを参照すると、代表的なトリガー条件400Bについて、第1の時刻T0において、P0はM0を支配し、第2の時刻T1において、M1はM0に関して増大し、P1はP0に関して増大し得ることがわかる。時刻T1において、P1はM1を支配し得る。PCMAX,cの変化は、小さく、Pの変化は小さい場合がある。非MPR(例えば、SAR関係)バックオフは、T1対T0でPCMAX,cに対してかなり小さい効果を有し得る。PCMAX,cの値は、予測されるか、またはeNB 140によって予測されるものに近いということはあり得ない。PHRトリガーは、PCMAX,cに対する非MPRバックオフの低減された効果により、有用であり、および/または必要になる場合がある。
いくつかの代表的な実施形態では、図2A〜2D、3A〜3C、および4A〜4Bに関連付けられているロジックは、次を含む。
M0>P0およびM1<P1である場合に、WTRUは、P1−M1>閾値であればPHRをトリガーし得る。
M0<P0およびM1>P1である場合に、WTRUは、P0−M0>閾値であればPHRをトリガーし得る。
M0<P0およびM1<P1である場合に、WTRUは、|(P1−M1)−(P0−M0)|>閾値であればPHRをトリガーし得る。
M0およびP0は、最後のPHRがWTRU 102によって送信されたときに、それぞれ、MPRバックオフおよび非MPRバックオフを表し得る。M1およびP1は、それぞれ、MPRバックオフおよび非MPRバックオフを表し、しばらくしてからPHRをトリガーするかどうかを決定することができる。別の代表的なロジックは、|[MAX(P1、M1)−M1]−[MAX(P0、M0)−M0]|>閾値のときにPHRをトリガーし得る。
上記の説明は、以下の表1にまとめられており、第1の項はMAX(P1、M1)−M1であり、第2の項はMAX(P0、M0)−M0である。
トリガーは、任意のCCについて任意の閾値を超えた場合にPHRがトリガーされるようにCCベースであってよい。トリガーは、WTRUベースであってよい。全体としてWTRU 102について定義されているMPRおよび非MPRバックオフがあり得る。いくつかの代表的な実施形態では、これらの値は、CC特有のMPRバックオフおよび非MPRバックオフを使用する代わりにPHRをトリガーするかどうかを決定するために使用され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、PHRを送信した後、WTRUは、P0=PMPRactualおよびM0=MPRactual(MPRおよびA−MPRを含み得る)を計算し、および/または格納することができる。それぞれのTTI(またはWTRUがULグラントを出すそれぞれのTTI)について、WTRUは、P1=PMPRactualおよびM1=MPRactualを計算することができる。|[MAX(P1、M1)−M1]−[MAX(P0、M0)−M0]|>閾値の場合にWTRUはPHRをトリガーすることができる。
PHRは、任意のCCについて閾値が越えられた場合にトリガーされ得る。この場合、cの下付き文字がすべての変数名に加えられる。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102に対する影響は、CC下付き文字が取り除かれ、トリガーが越えられる閾値のWTRU特有の決定に基づくように全体として計算され得る。
<仮想PHRによって引き起こされ得るトリガー(例えば、不要な、もしくは有用でないトリガー)の排除>
さまざまな理由から、PHRがトリガーされ、WTRU 102によってeNB 140に送信され得る。PHRは、1つまたは複数のPH値および追加の情報を与える他のパラメータを含み得る。
例えば、PHRが特定のTTIにおいてWTRU 102によって送信される場合、PHRは、そのTTIにおけるULグラント(例えば、割り当てられた実際のリソース)を有するそれぞれのアクティブなCCに対する実際のPHおよびそのTTIにおけるULグラントを有しない任意のアクティブなCCに対する仮想PHを含むことができる。実際のPHは、とりわけスプリアスエミッションマスク(SEM)および/またはSARなどの送信限界または要件を満たす(例えば、満足する)ようにWTRU 102によって実行されるグラントおよび任意の電力削減に関連付けられているパラメータを使用して計算され得る。仮想PHは、基準グラントを使用し、および/または電力削減の1つまたは複数に対してゼロを使用することができる。WTRU 102は、報告の中のそれぞれのCC、PCMAX,Cに対する構成された最大出力を含むことができ、仮想PHを報告するCCに対するPCMAX,cは、省くことができる。
PHRは、少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPR)による追加の電力バックオフが閾値以上に変化したときにトリガーされ得る。トリガーは、prohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはすでにタイムアウトしている場合に発生するように定義することができ、構成されたアップリンクを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(P−MPRによって許可される)による追加の電力バックオフは、WTRU 102が新しい送信に対してULリソースを有しているときにPHRの最後の送信以降にdl−PathlossChange dB以上変化している。
最後のPHRが送信されたときに、サービングセル(CCとも称される)の1つまたは複数に対して仮想PHを含んでいた可能性のあることが企図される。この場合、最後のPHRに含まれる仮想PHについて、P−MPRによって許可される追加の電力バックオフは、ゼロに設定され得る。現在の追加の電力バックオフを最後のPHが送信されたときに使用されていた追加の電力バックオフと比較する場合に、この比較は、仮想PHに対するゼロの値と行うことができる。追加の電力バックオフがトリガーに対する閾値を超える(例えば、それ自体が超える)限り、トリガーがあり得る。仮想PHに対するゼロとの比較により、トリガーは、実際の変化でない追加の電力バックオフの認知された変化に基づくものとしてよい。この結果、スケジューラが特定のCCをスケジュールしないことを選択した場合には必ず、過剰な、不要もしくは有用でないトリガーをもたらし得る。類似のシナリオは、実際の追加の電力バックオフ値とともに、最後のPHRが与えられたCCに対する実際のPHを含んでいたときにあり得、追加の電力バックオフの比較を実行され、これによりPHRをトリガーするかどうかを決定することができる現在のTTIにおいて、CCはULグラントを有さず、CCに対する追加のバックオフはゼロに設定され得る。実際の追加の電力バックオフの値(例えば、閾値より大きい場合)は、追加の電力バックオフの実際の変化の代わりにPHRトリガーの発生源である場合があり、これも、再び、過剰な、不要もしくは有用でないトリガーを潜在的に引き起こし得る。
与えられたTTIにおいて、パワーマネージメントバックオフが変化したときにPHRを送信すると、eNB 140に、更新されたパワーマネージメントバックオフを含むPHRが提供され、したがって、スケジューリング決定にパワーマネージメントバックオフを含めることができる。したがって、このトリガーに基づきPHRを送信するステップは、実際のパワーマネージメントバックオフが閾値を超える大きさの量だけ変化した場合、および/またはPHおよび/または報告される任意の適用可能な関連するパラメータ、例えば、PCMAX,cにおいて実際のパワーマネージメントバックオフを考慮している場合にCCに対してのみ有用であるものとしてよい。
PHRで使用されるパラメータの1つは、PH値が実際の送信もしくは基準フォーマットに基づくかどうかを示すVビットであることが企図されている。タイプ1のPHについては、V=0は、PUSCH上の実際の送信を示し、V=1は、PUSCH基準フォーマットが使用されることを示し得る。タイプ2のPHについては、V=0は、PUCCH上の実際の送信を示し、V=1は、PUCCH基準フォーマットが使用されることを示し得る。タイプ1とタイプ2の両方のPHについて、V=0は、関連付けられているPCMAX,cフィールドの存在を示し、V=1は、関連付けられているPCMAX,cフィールドが省かれていることを示し得る。
<いくつかの代表的なPHRトリガー手順>
他にも理由はあるがとりわけ、仮想ヘッドルームの報告に基づく比較により過剰な、および/または不要な(または有用でない)トリガーを排除するために、WTRU 102は、与えられたCCについて最後にWTRU 102が実際のPHRを送信したときに与えられたCCに対する電力バックオフ(例えば、パワーマネージメントに使用される)と比較したときに与えられたCCに対する電力バックオフ(例えば、パワーマネージメントに使用される)が閾値以上に変化したときにPHRをトリガーすることができる。
WTRU 102は、与えられたCCについてPHRにおけるPCMAX,c値をWTRU 102が最後に送信した時刻を使用して与えられたCCに対する実際のPHRを送信した最後の時刻を決定することができる。
WTRU 102は、与えられたCCについてWTRU 102がPHR内に非仮想的CCであることを示す指示を入れた最後の時刻(例えば、WTRU 102が与えられたCCについて0に設定されたVビットをPHRに入れた最後の時刻)を使用して与えられたCCについて実際のPHRを送信した最後の時刻を決定することができる。
2タイプのヘッドルームの報告(例えば、タイプ1はPUSCHヘッドルームの報告、タイプ2はPUSCH+PUCCHヘッドルームの報告)を有するPCellについて、WTRU 102は、トリガー基準がPCell(一次サービングセルまたはCC)について満たされているかどうかを判定するときにタイプ1のPH、タイプ2のPH、またはタイプ1およびタイプ2の両方のPHを使用することができる。例えば、WTRU 102は、PHRが送信されたときにタイプ1および/またはタイプ2のPHの1つまたは複数が実際であった場合に、このCCに実際のPHRが送信されていると判定し得る。例えば、両方のPHタイプについてVビットが1に等しくなかった場合(例えば、仮想)、PHRは実際であると考えられ得る。第2の例として、タイプ1とタイプ2のうちの少なくとも1つのPCMAX,c値がPCellに対するPHRで送信された場合、PHRは、実際であるとみなされ得る。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、タイプ1のPHまたはタイプ2のPHのうちの一方を使用して、トリガー基準が満たされているかどうかを判定することができる。
WTRU 102は、SCellに対する最後の実際のPHRを決定するときにSCell(セカンダリーサービングセル)の任意の非アクティブ化を無視することができる。例えば、与えられたCC対する最後の実際のPHR以降に、1回または複数回CCが非アクティブ化および再アクティブ化された場合、WTRU 102は、それでも、そのCCに対して最後の実際のPHRを使用することができる。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、CCの最後のアクティブ化または再アクティブ化以降にPHR送信を考慮すること(例えば、考慮することのみ)ができる。最後のアクティブ化または再アクティブ化以降にCCに対する実際のPHRがない場合、WTRU 102は、アクティブ化または再アクティブ化の後にこのCCに対する実際のPHRが現れるまでPHRをトリガーするかどうかを決定するトリガー基準の評価を遅延させることができるか、またはWTRU 102は、それを特別な場合として処理し、閾値より大きいパワーマネージメントバックオフの値(またはパワーマネージメントバックオフがPCMAX,cに及ぼす影響)などの他の基準に基づきトリガーし得る。
SCellが構成されるか、または再構成される場合、WTRU 102は、構成もしくは再構成以降にSCellに対するPHR送信を考慮する(例えば、考慮することのみ)できる。最後の構成または再構成以降にこのCCに対する実際のPHRがない場合、WTRU 102は、構成または再構成の後にこのCCに対する実際のPHRが現れるまでPHRをトリガーするかどうかを決定するトリガー基準の評価を遅延させることができるか、またはWTRU 102は、これを特別な場合として処理し、閾値より大きいパワーマネージメントバックオフの値(またはパワーマネージメントバックオフがPCMAX,cに及ぼす影響)などの他の基準に基づきトリガーし得る。
いくつかの代表的な実施形態では、閾値を超える追加の電力バックオフの変化に基づきトリガーするステップの代替えとして、またはその代わりに、トリガーは、閾値を超えるPCMAX,cに対する追加の電力バックオフの影響の変化に基づくことができる。
いくつかの代表的な実施形態では、追加の電力バックオフに関係する変化(例えば、実際の変化もしくは影響の変化)に基づきPHRをトリガーするステップは、他のPHRトリガーと類似の方法で禁止タイマーによってゲート(gate)され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、追加の電力バックオフに関係する変化に基づきPHRをトリガーするステップは、構成されたULによりアクティブなCCに(例えば、それだけに)適用可能であるものとしてよい。
いくつかの代表的な実施形態では、追加の電力バックオフに関係する変化に基づきPHRをトリガーするステップは、WTRU 102が任意のCCに対して新しい送信のためのULリソースを有するTTIにおいて(例えば、TTIにおいてのみ)適用可能であるものとしてよい。
他にも理由はあるがとりわけ、仮想ヘッドルームの報告に基づく比較により過剰な、および不要な、または有用でないトリガーを排除するために、および/または意味のある報告がWTRU 102によって確実に送信されるようにするために、比較(例えば、パワーマネージメントバックオフ値またはマネージメントバックオフ値の影響の)およびパワーマネージメントバックオフに関係する変化に基づきPHRをトリガーするステップは、WTRU 102がそのCCに対する(例えば、PUSCHおよび/またはPUCCHリソースであってよい)ULリソースを有しているTTIにおいて(例えば、TTIのみにおいて)与えられたCCについて適用可能であるものとしてよい。例えば、WTRU 102は、WTRU 102が与えられたCCについて有効なULグラント(または割り当てられたULリソース)を有するTTIにおいて(例えば、TTIにおいてのみ)与えられたCCに対するトリガー条件を評価(または考慮)することができ、および/またはWTRU 102がそのCC(または任意のCC)に対する新しい送信のための有効なULリソースを有しているTTIにおいて(例えば、TTIにおいてのみ)与えられたCCに対するトリガー条件を評価(または考慮)することができる。
<トリガー基準を定義する代表的な例(例えば、異なる言い回しを使用する等価な定義も使用することができる)>
prohibitPHR−Timerは、タイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性があり、ULリソースを持つ少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフは、このセービングセルに対してULリソースがあったときにPHRの最後の送信以降に、WTRU 102が新しい送信に対するULリソースを有するか、または有している可能性があるときに閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上に変化しているか、または変化している可能性がある。
prohibitPHR−Timerは、タイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性があり、有効なULグラントを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフは、このセービングセルに対して有効なULグラントがあったときにPHRの最後の送信以降に、WTRU 102が新しい送信に対するULリソースを有するか、または有している可能性があるときに閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上に変化しているか、または変化している可能性がある。
prohibitPHR−Timerは、タイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性があり、有効なULグラントを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフは、このセービングセルに対する実際のPHRの最後の送信以降に、WTRU 102が新しい送信に対するULリソースを有するか、または有している可能性があるときに閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上に変化しているか、または変化している可能性がある。
prohibitPHR−Timerは、タイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性があり、有効なULグラントを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフは、このセービングセルに対してVbit=0であるPHRの最後の送信以降に、WTRU 102が新しい送信に対するULリソースを有するか、または有している可能性があるときに閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上に変化しているか、または変化している可能性がある。
prohibitPHR−Timerは、タイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性があり、有効なULグラントを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフは、このセービングセルに対して任意のVbit=0であるPHRの最後の送信以降に、WTRU 102が新しい送信に対するULリソースを有するか、または有している可能性があるときに閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上に変化しているか、または変化している可能性がある。
prohibitPHR−Timerは、タイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性があり、有効なULグラントを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフは、このセービングセルに対してVbit=0であるタイプ1のPHRの最後の送信以降に、WTRU 102が新しい送信に対するULリソースを有するか、または有している可能性があるときに閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上に変化しているか、または変化している可能性がある。
prohibitPHR−Timerは、タイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性があり、有効なULグラントを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフは、このセービングセルに対する実際のタイプ1のPHRの最後の送信以降に、WTRU 102が新しい送信に対するULリソースを有するか、または有している可能性があるときに閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上に変化しているか、または変化している可能性がある。
「有効なULグラント(またはULリソース)を有するサービングセル」は、「構成されたアップリンクおよび有効なグラント(またはULリソース)を有するサービングセル」と同じであってよいことが企図されている。上記の例のすべてについて、「少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフ」は、「少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するPCMAX,cへのパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフの効果(または影響)」、または「少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対する構成された最大出力電力へのパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による追加の電力バックオフの効果」、または「少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による電力バックオフのPCMAX,cへの効果(または影響)」、またはそれらの同等物で置き換えられ得る。
構成、再構成、アクティブ化、および/または再アクティブ化のうちの1つまたは複数に続くそれぞれのCCに対する比較のため実際のPHRがあることを保証することが企図される。
任意の条件もしくはイベントについて、この条件もしくはイベントに対して第1の実際のPHRをトリガーするのが有用である場合、またはこの条件もしくはイベントの後に第1の実際のPHRをトリガーするのが有用である場合(例えば、この条件またはイベントの発生後)に、WTRU 102は、パワーマネージメントバックオフそれ自体が閾値を超えるか、またはパワーマネージメントバックオフのPCMAX,cに対する影響が閾値を超える場合に、有効なULグラント(またはULリソース)を有するアクティブなCCに対するPHRをトリガーし得る。
代表的なトリガー手順は、PHRが本明細書で説明されている基準のいずれかに基づきPHRがトリガーされるという要件もしくはポリシーを含むことができ、これは、例えば、仮想PHRによって引き起こされ得るトリガー(例えば、不要な、もしくは有用でないトリガー)を排除するための基準であり、これは、例えば、とりわけ(1)構成されたアップリンクおよび有効なグラント(またはULリソース)を有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による電力バックオフが閾値以上に変化していること、(2)構成されたアップリンクおよび有効なグラント(またはULリソース)を有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による電力バックオフのPCMAX,cへの効果(もしくは影響)が閾値以上に変化していること、(3)構成されたアップリンクおよび有効なグラント(またはULリソース)を有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するPCMAX,cへのパワーマネージメント(例えば、P−MPRまたはP−MPRによって許可されたような)による電力バックオフの効果(もしくは影響)が閾値以上に変化していること、のうちの1つに基づくものとすることができ、変化が閾値以上であるかどうかを判定する比較のための基準点は、PHRが送信されたときの前の(例えば、最近の)時間、期間、または間隔、およびとりわけ(1)構成されたアップリンクを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルが有効なグラント(またはULリソース)を有していたこと、(2)PHRが構成されたアップリンクを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対する実際のPHを含んでいたこと、の1つであるものとしてよい。
閾値は、dBを単位とするdl−PathlossChangeとすることができる。
代表的な電力ヘッドルーム報告手順は、サービングeNB 140に公称WTRU最大送信電力とアクティブ化されたサービングセルごとのUL−SCH送信に対する推定電力との差に関する情報、および公称WTRU最大電力とPCell上のUL−SCHおよびPUCCH送信に対する推定電力との差に関する情報を提供するために使用され得る。RRCは、2つのタイマーperiodicPHR−TimerおよびprohibitPHR−Timerを構成し、測定されたダウンリンク経路損失の変化を設定し得るdl−PathlossChangeをシグナリングしてPHRをトリガーすることによって電力ヘッドルームの報告を制御することができる。
電力ヘッドルームの報告(PHR)は、以下のイベントのうちのいずれかが生じるとトリガーされ得る。
− prohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっており、経路損失が、WTRU 102が新しい送信のためのULリソースを有するか、または有する可能性がある場合にPHRの最後の送信以降に経路損失基準として使用されるか、または使用される可能性のある少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するdl−PathlossChange dB以上変化した場合。
− periodicPHR−Timerがタイムアウトしたとき。
− 機能を無効にするためには使用されない、上位レイヤによる電力ヘッドルームの報告機能の構成または再構成後。
− 構成されたアップリンクによるSCellのアクティブ化。
− 本明細書で説明されているような追加の電力バックオフの変化または追加の電力バックオフの効果の変化に関係するトリガー基準。例えば、prohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっており、構成されたアップリンクおよび有効なグラントを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するパワーマネージメント(P−MPRによって許可される)による電力バックオフのPCMAX,cへの効果は、WTRU 102が新しい送信に対してULリソースを有しているか、または有している可能性があるときにPHRの最後の送信以降にdl−PathlossChange dB以上変化しているか、変化している可能性がある。
WTRU 102が、ULリソースをこのTTIに対する新しい送信に割り当てている場合。
− これが、最後のMACリセット以降に新しい送信に割り当てられている第1のULリソースである場合、periodicPHR−Timerを起動する。
− 電力ヘッドルームの報告プロシージャで、PHRの最後の送信以降に少なくとも1つのPHRがトリガーされているか、またはこれがPHRがトリガーされた最初であると判定する場合。
− 割り当てられたULリソースがPHR MAC制御要素+そのサブヘッダを論理チャネル優先順位付けの結果として受け入れることができるか、または受け入れてもよい場合。
− extendedPHRが構成されている場合。
− 構成されたアップリンクを有するそれぞれのアクティブ化されたサービングセルについて。
− 物理レイヤからタイプ1の電力ヘッドルーム、およびいくつかの場合において、このサービングセルに関連付けられている対応するPCMAX,cの値を取得する。
− 同時PUCCH−PUSCHが構成されている場合。
− PCellについてのタイプ2の電力ヘッドルームの値、およびいくつかの場合において、物理レイヤから対応するPCMAX,cを取得する。
− 物理レイヤによって報告された値に基づき拡張PHR MAC制御要素を生成し、送信するように多重化およびアセンブリプロシージャに指令する。
− 物理レイヤからタイプ1の電力ヘッドルームの値を取得する。
− 物理レイヤによって報告された値に基づきPHR MAC制御要素を生成し、送信するように多重化およびアセンブリプロシージャに指令する。
− periodicPHR−Timerを起動または再起動する。
− prohibitPHR−Timerを起動または再起動する。
− すべてのトリガーされたPHRをキャンセルする。
いくつかの代表的な実施形態では、電力制御およびPHRで使用するため追加のバックオフをPCMAX,cに適用する時期を確定する手順が実装され得る。
SARまたは他の、例えば、非LTEの、効果があるので、送信電力決定および/または電力ヘッドルームの計算のためにPCMAX,cが低減されるか、またはバックオフされ得る。
追加のバックオフの量が変更される必要があるか、または変更されるべきである場合、WTRU 102は、変更されたバックオフの使用または適用を開始して、チャネル電力、例えば、PPUSCH,c(i)を決定するために使用されるPCMAX,cの値を変更することができ、その際に、(1)最終的なPHRの時間に関係なく、変更された条件に基づき即座に適用されるオプション(方法)、(2)変更されたPCMAX,cが適用する前にPHRでWTRU 102に報告されるまで待つオプション(方法)、(3)適用する前に時間の閾値より長く待たないオプション(方法)、および/または(4)即座に、または与えられた時間の長さを超えて次の定期的PHRが実行され得る場合に、与えられた時間の範囲内で、適用するオプション(方法)のうち1つがある。これらのオプションのうちの一部または全部、例えば、項目2と3などが組み合わされ得ることが企図される。例えば、WTRU 102は、時間の閾値が経過するまで、またはPCMAX,cをPHRで報告するまで、のうちのいずれか先に到来する時点まで待ち、それから適用することができる。
これら4つのオプション(例えば、方法)のうちどれを使用すべきかは、使用する追加のバックオフが増大するか、または減少するかによって決まる。いくつかの代表的な実施形態では、これは、追加のバックオフの絶対的変化とは反対に、PCMAX,cに対する追加のバックオフの効果に関係するものとしてよい。
例えば、追加のバックオフの量またはPCMAX,cへの追加のバックオフの影響が増大する(結果として潜在的に送信電力が減少する可能性がある)状況が生じた場合、バックオフの変更を適用するのを待つことで、結果として、哺乳類、例えば、人間への望ましくないRF(無線周波)効果が引き起こされ得る。この場合、PHRがいつ送信され得るかに関係なく、バックオフに変更を即座に適用することが最良の方法である。変更を適用した後可能な限り早くPHRを(例えば、変更されたPCMAX,cとともに)送信するのが有益であると思われる。PHRが送信されるまで、eNB 140は、WTRU 102がサポートし得ないというULグラントを割り当てることができる。
追加のバックオフの量またはPCMAX,cへの追加のバックオフの影響が減少する(結果として潜在的に送信電力を増大させることができる)状況が生じた場合、バックオフの変更を適用するのを待つことで、WTRU 102が、PHRを介して減少したバックオフを認識した後にeNB140が送信することができる、より大きなグラントを処理する能力を遅延させることができる。この場合、PHRを送信する際の遅延は、より許容可能であるものとしてよい。
以下の代表的な手順の1つまたは複数が適用可能である。
(1)追加のバックオフ(または追加のバックオフの効果)が減少した場合、WTRU 102は、変更されたバックオフを即座に、または与えられた時間枠内で適用するか、あるいは、WTRU 102は、PHRがバックオフを適用するために送信されるまで待つことができる。いくつかの代表的な実施形態では、PHRが、ある所定の時間の間送信されない場合、WTRU 102は、変更されたバックオフを適用し、PHRをこれ以上待つことができない。他の代表的な実施形態では、WTRU 102は、与えられた時間の長さを超えて次の定期的PHRが実行され得る場合に、与えられた時間の範囲内で、バックオフを適用することができる。
(2)追加のバックオフ(または追加のバックオフの効果)が増大した場合、WTRU 102は、変更されたバックオフを即座に、または与えられた時間枠内で適用することができる。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、PHRがバックオフを適用するために送信されるまで待つことができる。他の代表的な実施形態では、PHRが、ある所定の時間の間送信されない場合、WTRU 102は、変更されたバックオフを適用し、PHRをこれ以上待つことができない。さらに他の代表的な実施形態では、WTRU 102は、与えられた時間の長さを超えて次の定期的PHRが実行され得る場合に、与えられた時間の範囲内で、バックオフを適用することができる。
PHRが追加のバックオフ(例えば、追加のバックオフの変化する要求条件)のせいでトリガーされる場合であっても、PHRの送信は遅延され得る(例えば、MAC CEに対して空き(例えば、容量)がないため)ことが企図される。変更された追加のバックオフに対する要求条件が生じたときからPHRの送信までの間の非ゼロの期間があり得る。
いくつかの代表的な実施形態では、急速に変化する追加のバックオフを処理するための代表的な手順が実装され得る。
前節では、例えば、追加のバックオフの変更または追加のバックオフの影響の変更に基づきPHRをトリガーするステップについて説明している。代表的な手順では、追加のバックオフの急な変更を処理することができる。このような代表的な手順は、追加のバックオフが急速に変化しない場合に適用することもできる。
一例として、1xEV−DOによる送信は、非常に集中的に行われ得るが(例えば、20ミリ秒のフレーム内において、2.5msまで短縮するONと17.5msまで延長するOFF)、常時ONのままであってもよい。それぞれのそのような高速度のバーストの開始時と終了時にPHRを報告することに関連づけられる問題があり得る。追加のバックオフの変化または追加のバックオフの影響の変化によってトリガーされたPHRに対して、禁止タイマー(例えば、最後のPHRが送信された後の一定期間においてPHRがトリガーされるのを禁止するために使用されるタイマー)が設定された場合、そのような高速度のバーストの開始時と終了時におけるPHRのトリガーは、例えば、トグリング速度が禁止タイマー期間より速いので、失われる可能性がある。これらの変化によってトリガーされたPHRに対して禁止タイマーが設定されない場合、PHRの過剰なシグナリングのオーバーヘッドがあり得る。
急速に変化する追加のバックオフを処理するための代表的な手順について、以下で説明される。代表的な手順1では、ON状態が可能である限り、ON状態と矛盾しないレベルでバックオフの安定性を維持することができる。例えば、1Xもしくは別のエアーインターフェースの動作が有効化された場合、または1Xもしくは他の呼が接続されるか、または進行中である場合、ON状態に対するバックオフは、バーストの有無に関係なく、使用され得る。
1Xに対する代表的な手順2では、WTRU 102は、高速1Xバーストを送信するモード(バーストモードとも称され得る)に入っているか入っていないか、または高速1Xバーストを送信するモードに入っている間に、PHRにおけるPCMAX,cは、1X送信が常時ONになっていたかのようにシグナリングされ得ることを示す指示を検出または受け入れることができる。この代表的な手順は、(1)高速バーストが開始したときに(例えば、最初に開始)、低減されたPCMAX,cを含むPHRを(例えば、バックオフの増大により)トリガーすること、(2)別の理由(例えば、周期的または著しく変化した経路損失)からトリガーされた(例えば、任意の)PHR内に、高速1Xバーストを送信するモードに入っている間に、PHRの時間の実際のバックオフ(例えば、要求されたバックオフ)に関係なく、増大されたバックオフが使用されているかのように、PCMAX,cを入れること、および/または(3)バースト(例えば、すべてのそのようなバースト)が終了したときに、(増大されたバックオフをもはや使用していないため)増大したPCMAX,cを含むPHRをトリガーすることを実行するために使用され得る。
1Xバーストモードを決定し、バーストモードの開始時および終了時にPHRをトリガーするための例示的なアルゴリズムは、以下のとおりである。
・ すべてのサブフレームにおいて、1Xが送信中であるか、または送信中でないかを観察する。
・ 1Xが送信中であれば、
− バーストモード=ON
− 1Xが前のサブフレームにおいて送信中でなければ、
− その時刻(「バーストON開始時刻」と表される)をメモする。
− 前のサブフレームにおけるバーストモードがOFFであれば、
− PHRをトリガーし、低減されたPCMAX,cを報告する。
・ 1Xが送信中でなければ、
− 前のサブフレームにおけるバーストモードがONであれば、
− バーストON開始時刻以降の時刻が20ms以上前であれば、
・ バーストモード=OFF
・ PHRをトリガーし、増大されたPCMAX,cを報告する
代表的な手順3では、例えば、SARなどによる、急速に変化する追加のバックオフの要求条件を処理することができる。WTRU 102は、近接が検出されたときなど、任意の追加のバックオフがいつ必要か(または使用すべきか)を決定することができ、ある長さの時間にわたって追加のバックオフが必要なくなる(使用されなくなる)まで追加のバックオフのレベルの一貫性を維持することができる(例えば、最悪の場合に、または別の量で)。
代表的な手順4は、例えば、最後のPHR以降の期間において生じた最悪の場合の追加のバックオフもしくは追加のバックオフの影響を含めて、PCMAX,cをPHRで報告するステップを含み得る。例えば、以下のとおりである。
時刻0(最後のPHRの報告):バックオフ=b0
時刻1(次のサブフレーム):バックオフ=b1
時刻2(次のサブフレーム):バックオフ=b2、...
時刻p(次のPHRが送信され得るサブフレーム):バックオフ=bp
PCMAX,cは、バックオフ= Max(b0、b1、b2、...、bp)を使用してWTRUによって報告され得る。
1xEV−DOおよびSARは、例として図示されているけれども、任意のバーストまたは非バーストアプリケーション、および/または任意の急速に変化する、もしくは急速に変化しないバックオフ状況に対して、代表的な手順が使用され得ることも企図される。
いくつかの代表的な実施形態では、追加のバックオフがある場合に仮想PHRを処理するための代表的な手順が実装され得る。
仮想PHRに対してPCMAX,cの報告を処理するためのさまざまな代表的な手順があり得る。代表的な手順は、(1)非仮想PHRと仮想PHRの両方に対してPCMAX,cを常に報告するステップ、または(2)非仮想PHRについてはPCMAX,cを報告し、仮想PHRについては報告しないステップを含み得るが、それは、仮想PHRについて、MPR、A−MPR、およびΔTcは、eNB 140が報告することなく仮想PHRについてPCMAX,cを決定することができるようにゼロであってよいからである。これらの代表的な手順は、MPR、A−MPR、およびΔTcの許容される電力削減に基づくものとしてよい。
追加のバックオフを実装するときに、仮想PHRおよびPCMAX,cを処理するための代表的な手順が実装され得る。仮想PHRについて、WTRU 102は、PCMAX,cの決定に追加のバックオフの効果(例えば、SARおよび/または1X効果に関連づけられる)を含めることができる。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102が、追加のバックオフの効果をPCMAX,cに含める場合、WTRU 102は、PCMAX,cが追加のバックオフの影響を受ける場合に(例えば、その場合にのみ)仮想PHRに対するPCMAX,cを報告することができる。他の代表的な実施形態では、仮想PHRについて、WTRU 102は、PCMAX,cの決定から追加のバックオフの効果(例えば、SARおよび/または1Xに関連づけられる)を除外することができ、PCMAX,cは、仮想PHRでは報告され得ない。
WTRU 102がPHRでPCAMX,cを報告(例えば、常に報告)する場合に、PCMAX,cは、PCMAX,cに含まれるか、または含まれないバックオフのタイプに関係なく仮想PHRについて報告されることが企図されている。
WTRUごとの最大電力およびCCごとの最大電力を処理するための代表的な手順が実装され得る。
最大電力範囲は、CCレベルおよびWTRUレベルでWTRU 102に対して定義され得る。本明細書ですでに定義されている式を拡張することによって、CCごとに構成された最大出力電力の例、PCMAX,cは、式14に示されているように定義され、WTRU 102は、CCごとに構成されている最大出力電力を、その式の中に示されている上下限内に収まるように設定することが許され得る。
PCMAX_L,c≦PCMAX,c≦PCMAX_H,c 式(14)
ただし、
PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c−ΔTc、PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR、P−MPR)−ΔTC}
PCMAX_H,c=MIN{PEMAX,c、PPowerClass}
PEMAX,cは、例えば、P−MaxIEにおけるeNB 140によってWTRUにシグナリングされる上位層(CCの)によってシグナリングされる最大電力制限とすることができる。
MPR、A−MPR、ΔTc、およびP−MPRは、それぞれ、WTRU 102およびすべてのCCについて1つの共通値を有するものとして定義され得る。例えば、MPRは、全体としてすべてのCCおよびWTRU 102に対して同じであってよい。それぞれのCCおよびWTRUに対して同じ値を使用することも、CCの電力が総和されるため可能である。例えば、WTRU 102について、3dBの低減は、それぞれの個別CCに3dBの低減を適用することによって実現され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、CC特有の値は、CCの1つまたは複数に対する値の1つまたは複数について定義され得る。任意のCC特有の値について、CC特有の値は式の中で使用され、値に下付き文字Cを加えることによって、例えば、MPRC、A−MPRC、P−MPRC、およびΔTcCによって表すことができる。
CCごとに構成された最大出力電力PCMAX,cの代わり、または最大出力電力に加えて、総合的なWTRUで構成された最大出力電力PCMAXは、例えば本明細書ですでに説明されているように定義され、WTRU 102は、構成された最大出力電力を以下の上下限内に収まるように設定することが許され得る。
PCMAX_L≦PCMAX≦PCMAX_H 式(15)
ただし、一例として式3に示されている下限PCMAX_Lを使用し、P−MPRとして非MPR電力削減値を参照すると、PCMAX_Lは式16に示されているとおりである。
PCMAX_L=MIN{PEMAX−ΔTC、PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR、P−MPR)−ΔTC} 式(16)
ただし、上限PCMAX_Hは以下のように定義され得る。
PCMAX_H=MIN{PEMAX,PPowerClass} 式(17)
ただし、PEMAXは、上位レイヤ、例えば、RRCを介して、eNBによってシグナリングされる電力制限であるか、または、それぞれのCCについてシグナリングされた個別の電力制限、PEMAX,cから、例えば、WTRUによって、計算された値であるものとしてよい。
例えば、PEMAX=10log10ΣPEAMX,cであるが、ただし、PEMAX,cはそれぞれのCCについてP−Max IEでRRCによりシグナリングされた電力制限とすることができる。PEMAX,cは、単位dBで表された値とすることができ、PEMAX,cは、線形表記法で表されたPEMAX,cの値であるものとしてよい。
PCMAX値は、チャネル電力をスケーリングするための決定の制限として、および/または電力制御手順において超えてはならない制限として使用され得ることが企図される。
いくつかの代表的な実施形態では、PCMAXおよび/またはPCMAX,cは、サブフレームiについて決定され、それぞれPCMAX(i)およびPCMAX,c(i)として表され得る。
別の例では、下限PCMAX_Lは、CCごとの値から定義され、決定され、および/または計算され得る。
下限PCMAXは、以下のようにCCごとの値から定義され、決定され、および/または計算され得る。
PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c−ΔTC,c、PPowerClass−MAX(MPRc+A−MPRc、P−MPRc)−ΔTC,c} 式(18)
ただし、下付き文字Cは、CC特有の値であることを示す。CC値は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、帯域内CCについて、MPR、A−MPR、P−MPR、および/またはΔTCのうちの1つまたは複数について、WTRU特有の値もしくは帯域特有の値が与えられ、これらの値は、個別のCC値に対して使用され得る。
小文字(例えば、値の少なくとも第1の文字について)が線形値を示し得る、線形表記法を使用することで、式18は、式19に示されているように表すことができる。
10log10PCMAX_L,c=MIN{10log10(PEMAX,c/(ΔtC,c)、10log10PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),10log10PPowerClass/(pmprC・ΔtC,c)} 式(19)
したがって、PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c/(ΔtC,c)、PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c)、PPowerClass/{pmprc・ΔtC,c} 式(20)
複数のCCの電力の総和が次のとおりである最低値。
ΣPCMAX_L,c=ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c)、PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),PPoworClass/(pmprC・ΔtC,c)} 式(21)
そこで、以下のようになる。
PCMAX_L=10log10ΣPCMAX_L,c
=10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),PPowerClass/(pmprC・ΔtC,c)} 式(22)
式22で規定されるようなPCMAXに対する下限は、帯域内CCおよび/または帯域間CCに(またはそのために)適用され得る。低い電力削減(例えば、MPRおよびその他)について、これは結果として、PowerClassより大きいPCMAX_L値(例えば、CCs X PPowerClassの数に近い値)をもたらし得ることが企図される。したがって、確実に値がPPowerClassを超えないようにすることが有用であり得る。式22に示されているようなPCMAXに対する下限は、式23に示されているように修正され得る。
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN[PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowrClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c)],PPowerClass} 式(23)
いくつかの代表的な実施形態では、以下のように表すことができる。
PCMAX_L=PPowerClass+10log10ΣMIN[PEMAX,c/(PPowcrClass・ΔtC,c),1/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),1/(pmprc・ΔtC,c)] 式(24)
または、式25に示されているようにPPowerClass制限をともなう場合である。
PCMAX_L=MIN{PPowerClass+10log10ΣMIN[PEMAX,c/(PPowerclass・ΔtC,c),1/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),1/(pmprc・ΔtC,c)],PPowerClass) 式(25)
例えば、帯域間の場合に対して許容される追加の電力削減があり得る。この削減は、与えられたCCに対するIBRC(例えば、線形表記法でibrc)と称され得る。これらの値は、異なるCCに対して同じであっても異なっていてもよい。その場合、PCMAX_Lは、以下の式のうちの1つで定義され得る。
PCMAX_L=10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc)} 式(26)
PCMAX_L=10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc)} 式(27)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass} 式(28)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass} 式(29)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass−IBR} 式(30)
PCMAX_Lは、WTRU 102に対する全体的なP−MPR削減を可能にするように以下のうちの1つとして定義することもできる。
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN[PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c)],PPowerClass−MAX(P−MPRc)} 式(31)
ただし、MAX(P−MPRc)は、CCのうちで、最大のP−MPR値である。
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN[PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c)],PPowerClass−IBR−MAX(P−MPRc)} 式(32)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc)},PPowerClass−MAX(P−MPRc)} 式(33)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc)},PPowerClass−IBR−MAX(P−MPRc)} 式(34)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc)},PPowerClass−MAX(P−MPRc)} 式(35)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN{PEMAX,c/(ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(mprc・a−mprc・ΔtC,c・ibrc),PPowerClass/(pmprc・ΔtC,c・ibrc)},PPowerClass−IBR−MAX(P−MPRc)} 式(36)
上記の式の中のIBRは、WTRU特有の緩和であるものとしてよい。IBRは、(1)CC特有のIBRc値から独立した値、(2)これらの値と同じ、または(3)とりわけ最大値、平均、または総和などの、値の組み合わせとすることができる。組み合わせは、IBR用に対数形式に変換する前に線形形式で実行され得る。
帯域間アグリゲーションについて明細書で説明されている式が、帯域内アグリゲーション、例えば、帯域内不連続アグリゲーションに対しても適用可能であることが企図されている。この場合、MPR、A−MPR、ΔTc、および/またはP−MPRのうちの1つまたは複数が、キャリアごとに、またはアグリゲートされた連続キャリアグループごとに指定され得る。
帯域内連続CA(キャリアアグリゲーション)をサポートすることができ、また帯域間CAをサポートすることもできるWTRU 102では、例えば、RFフロントエンドの追加のダイプレクサまたは他のコンポーネントによる追加の挿入損失を考慮することが有益であると思われる。この場合、および/または他の場合において、上記の式は、追加の項を使用して、その挿入損失を考慮することができる。挿入損失は、その代わりにまたはそれに加えて(例えば、全体として、または一部分だけ)式の既存の項のうちの1つに対して指定された許容電力削減に含まれ得る。
いくつかの代表的な実施形態では、最大電力の式の中でCC特有の値とWTRU特有の値との関係が使用され得る。
個別のCCについて定義されたいくつかの値とWTRU 102について定義された値との間の関係は、以下の1つまたは複数を含むものとしてよい。帯域内CAの場合には、MPRは、WTRU 102について定義され、それぞれのCC特有のMPRcは、MPRに等しくなるように設定され得る。例えば、2つのCCが同じ帯域にあり、WTRU 102に対してMPR=1dBである場合、WTRU 102は、それぞれのCCに対するPCMAX,cを1dB緩和することができ、両方のCCが、総和がPCMAX(あるいはPpowerclass)を超えるべきであるか、または超えることになるように最大値に近い場合、WTRU 102はPCMAX(あるいはPpowerclass)を超えないように電力を削減することが許容され、これは例えば全体で1dBだけWTRUの最大電力を低減する許容を含み得る。
CCに対する項ΔTC,cは、CCの周波数が収まるこの帯域内の位置に基づくものとしてよい。帯域内CAの場合、CC特有のΔTC,c(例えば、CC特有のΔTC,cのすべて)が同じである場合に、WTRU 102に対するΔTC,cはΔTC,cに等しくなるように設定され得る。帯域間CAの場合、これは、帯域(例えば、周波数帯域)ごとに適用可能であるものとしてよい。
帯域内CAの場合、CC特有のΔTC,cのどれかが異なるときに、ΔTC,cは、ΔTC,c値のうちの最大の値に等しくなるように設定され得る。帯域間CAの場合、これは、帯域(例えば、周波数帯域)ごとに適用可能であるものとしてよい。
帯域内CAの場合、CC特有のΔTC,cのどれかが異なるときに、周波数ホッピングが有効化されていれば、ΔTCは、サブフレームの両方のスロット上で最大のΔTC,cに等しくなるように設定され得る。帯域間CAの場合、これは、帯域(例えば、周波数帯域)ごとに適用可能であるものとしてよい。
帯域内CAの場合、CCのどれかに対するA−MPRcが異なれば、A−MPR値に最大の値が使用され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、周波数ホッピングが有効化され、RBが一方のスロットから別のスロットに切り替えられ、スロットごとのA−MPRcが1つまたは複数のCC(例えば、任意のCC)について変化した場合に、そのサブフレーム上の最大のA−MPRc値がA−MPR値に使用され得る。
帯域内CAの場合、アグリゲートされたCCについてA−MPRc値が等しければ、A−MPRがA−MPRcに等しくなるように設定され得る。帯域間CAの場合、これは、帯域(例えば、周波数帯域)ごとに適用可能であるものとしてよい。帯域間CAの場合、A−MPRc値は、加法的効果を有するので、CCごとに適用され得る。
帯域間CAについて上で説明されている関係のうちの1つまたは複数は、割り当てが不連続である帯域内CAに対して適用可能であるものとしてよい。
いくつかの代表的な実施形態では、測定された最大電力が実装され得る。
前の方で説明されている最大電力値は、「構成」またはターゲット値であるものとしてよい。WTRU 102が送信する場合、これは、計算して求めた正確な値を送信しないことがあるが、それは、同じメーカーのものであっても、各WTRU 102のコンポーネントの性能にバラツキがあるからである。WTRU 102には、実際に送信するときに、またWTRU 102の最大出力電力が指定された制限範囲内に留まっているかどうかを判定するために実行されるテストにおいて、構成された値を中心とする許容範囲を認めることができる。
測定された最大出力電力は、以下のように定義され得る。WTUR 102の測定された最大出力電力は、個別のCCの電力の測定された総和の最大値であり、(ΣpU,c)MAXは以下の上下限の範囲内にある(またはその範囲内にある必要がある)ものとしてよい。
PCMAX_L−T(PCMAX_L)≦10log10(ΣPU,c)MAX≦PCMAX_H+T(PCMAX_H) 式(37)
ただし、式中、
pU,cは、均等目盛りによるコンポーネントキャリアcの出力電力とすることができる。
PCMAX_LおよびPCMAX_Hは、前に定義されているとおりのものとすることができる。
T(PCMAX)は、例えば許容範囲の表で定義されている許容値であり、PCMAX_LおよびPCMAX_Hに別々に適用することができる。
UCIが1帯域動作についてPUCCHおよびPUSCH上に同時にある場合に、WTRU 102が最大送信電力を超えるのを防ぐために代表的な手順が実装され得る。
機能的に同等である、いくつかの異なる形式で表され得る、1帯域動作についてPUCCHおよびPUSCH上でUCIを同時に送信しながら、WTRU 102が最大送信電力を超えるのを防ぐための代表的な手順は以下のとおりである。
いくつかの代表的な実施形態では、
は、
または
のいずれかで置き換えることができる。
すべての形式において、チャネルのスケーリング(例えば、チャネル電力のスケーリング)は、一般的に、チャネル(例えば、チャネル電力)に係数w(0≦w≦1)を乗算することを指すが、ただし、係数1でチャネルをスケーリングすることはチャネルをスケーリングしないことと同等であり、係数0でチャネルをスケーリングすることはチャネルを送信しないことと同等である。
代表的な手順は、一般的に、(1)PUCCHが送信されていない場合、および/または(2)PUSCHが(例えば、UCIあり、またがなしで)送信されない場合に対して、任意の非送信チャネルの各線形電力項をゼロに設定することによって、適用可能であるものとしてもよい。
第1の形式(例えば、形式1)において、UCIがPUCCHおよびPUSCH上で同時に送信されるときに、WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超えるべきであるか、または超えることになるであろう場合に、およびPUCCH電力+UCI電力を含むPUSCHの総和がPCMAXを超えない可能性があるか、または超えないであろう場合に、WTRU 102は、UCIなしで等しくPUSCH(例えば、すべてのPUSCH)をスケーリングすることができる。WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超えるべきであるか、または超えることになるであろう場合、およびPUCCH電力+UCI電力を含むPUSCHの総和がPCMAXを超えるべきであるか、または超えることになるであろう場合に、WTRU 102は、UCIとともにPUSCHをスケーリングすることができ、UCIなしで任意のPUSCHを送信することはできない。
第2の形式(例えば、形式2)では、UCIがセルc=jにおいてPUSCH上で、およびPUCCH上で同時に送信されるときに、
であれば、WTRU 102は、サブフレームi内のサービングセル(例えば、すべてのサービングセル)c≠jに対する
を、条件
が満たされるようにスケーリングすることができる。そうでなければ、WTRU 102は、
を送信せず、サブフレームiにおける
を、条件
が満たされるようにスケーリングすることができる。w(i)の値は、w(i)>0のときにサービングセルc≠jに対して同じであるが、いくつかのサービングセルについて、w(i)はゼロであるものとしてよいことが企図される。また、
はPCMAXの線形等価であってよく、および/または
は、とりわけ、PPUSCH,cの線形等価であってよいことも企図される。
第3の形式(例えば、形式3)では、UCIがセルc=jにおいてPUSCH上で、およびPUCCH上で同時に送信されるときに、WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超え得るか、または超えることになるであろう場合、WTRU 102は、サブフレームi内のすべてのサービングセルに対する
を、条件
wc=n = {wc=m|0}∀m≠j、n≠j
が満たされるようにスケーリングすることができる。
はPCMAXの線形等価であってよく、および/または
は、とりわけ、PPUSCH,cの線形等価であってよいことも企図される。
第4の形式(例えば、形式4)では、UCIがセルc=jにおいてPUSCH上で、およびPUCCH上で同時に送信されるときに、WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超え得るか、または超えることになるであろう場合、WTRU 102は、サブフレームi内のすべてのサービングセルに対する
を、条件
wc=n = {wc=m|0}∀m≠j、n≠j
が満たされるようにスケーリングすることができる。
はPCMAXの線形等価であってよく、および/または
は、とりわけ、PPUSCH,cの線形等価であってよいことも企図される。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102が複数の帯域で、例えば、帯域間キャリアアグリゲーションで動作している可能性のある場合に、最大電力を処理する、例えば、帯域特有の電力制限を設定するための代表的な手順が実装され得る。
帯域間動作については、MPR、A−MPR、およびΔTCは、帯域ごとに異なっていてもよい。P−MPRは、帯域ごとに同じであっても異なっていてもよく、例えば、SARに対する電力削減(例えば、WTRUの人間への間の接近に関係する)は、それぞれの帯域について同じであるが、同時1X−EVDOに対する電力削減は、それぞれの帯域について異なっていることがあり得る。
この場合に対応するために、MPR、A−MPR、および/またはΔTCが、関数となり得る他のパラメータに加えて帯域(例えば、周波数帯域)の関数として定義され得る。P−MPRは、帯域に等しく適用された場合に、帯域ごとの、およびCCごとの最大許容削減となり得るWTRU 102に対する最大許容電力削減として定義され得る。いくつかの代表的な実施形態では、P−MPRは、帯域ごとに定義され得るか、またはWTRU 102に対するP−MPRコンポーネントおよび帯域ごとのP−MPRがあり得る。
それぞれの帯域の電力は、電力クラスおよびその帯域に対する削減係数によって制限され得る。例えば、WTRU 102は、帯域ごとの許容最大出力電力PCMAX,bを決定することができる(またはWTRU 102は、以下の上下限の範囲内で、帯域bの構成された最大出力電力PCMAX,bを設定することが許され得る)。
PCMAX_L,b≦PCMAX,b≦PCMAX_H,b 式(40)
ただし、WTRU 102に対して1つのP−MPRがあり得る場合については、以下のようになる。
PCMAX_L,b=MIN{PEMAX,b−ΔTC,b,PPowerClass−MAX(MPRb+A−MPRb,P−MPR)−ΔTC,b} 式(41)
PCMAX_H,b=MIN{PEMAX,b,PPowerClass} 式(42)
ただし、PEMAX,bは、その帯域に対する、例えば、RRCシグナリングを介して、eNB 140によってシグナリングされる電力制限であるか、またはその帯域における、それぞれのCCについてシグナリングされた個別の電力制限、PEMAX,cから計算された値であるものとしてよい。
例えば、PEMAX,b=10log10ΣPEMAX,cであり、ただし、この総和は、帯域bにおいてCC cについて計算され、また、PEMAX,cは、帯域bにおけるそれぞれのCCについて、例えば、P−Max IEにおいて、例えば、RRCシグナリングを介して、eNB 140によってシグナリングされる電力制限であるかものとしてよい。PEMAX,cは、線形表記法で表されたPEMAX,cの値であるものとしてよい。下付き文字bは、帯域bに対する値であることを示すものとしてよい。例えば、P−MPRが異なる帯域について異なる場合、P−MPRは、P−MPRbで置き換えることができる。下付き文字bは、その帯域の関数であると理解される値に対する式の中では使用されえないことが企図される。
それぞれのCCについて、以下が適用され得る。
PCMAX_L,c≦PCMAX,c≦PCMAX_H,c 式(43)
ただし、式中、
PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c−ΔTC,PPowerClass−MAX(MPRc+A−MPRc,P−MPRc)−ΔTCc}、
PCMAX_H,c=MIN{PEMAX,c,PPowerClass}、
PEMAX,cは、例えば、P−MaxIEにおけるeNB 140によってWTRUにシグナリングされる上位層(CCの)によってシグナリングされる最大電力制限とすることができ、MPRc、A−MPRc、およびΔTCcは、CCが入り得る帯域に対する値に等しいものとしてよい。P−MPRcは、帯域ごとに指定されている場合に、CCが入っている帯域に対するP−MPRbに等しいか、またはWTRU 102で指定したP−MPR値に等しいものとしてよい。
WTRUは、CCごとの構成された最大出力電力PCMAX,cに加えたものとしてよい帯域ごとの構成された最大出力電力PCMAX,bに加えて全体的なWTRUによって構成される最大出力電力PCMAXを構成することができる。PCMAXは、電力クラスによって制限され、また帯域上で加法的である効果を補正することが意図されている電力削減によってさらに制限され得る。例えば、一方の帯域で送信することによって生じる隣接チャネル干渉は、別の帯域で送信することによって生じる隣接チャネル干渉とは加法的でない場合がある。PCMAXの上下限は、以下のように定義することができる。
PCMAX_L≦PCMAX≦PCMAX_H 式(44)
ただし、
PCMAX_Lは、CCに対するシグナリングされる最大電力値および許容電力削減を考慮するものとしてよい。PCMAX_Hは、CCだけでなく電力クラスについてもシグナリングされる最大電力値を考慮するものとしてよい。
電力スケーリングの決定点および電力スケーリングのルールは、全体的なWTRU最大電力PCMAXに加えて、帯域特有の最大電力PCMAX,bを考慮するように修正され得る。例示的な手順について、以下で説明する。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102が複数の帯域で、例えば、帯域間キャリアアグリゲーションで動作している可能性のある場合に、最大電力を処理する、例えば、スケーリングのルールを設定するための代表的な手順が実装され得る。
電力スケーリングのルール(またはポリシー)は、CCの計算された電力の総和が電力クラスの最大電力PPowerClassを超えることになるであろう、または超えるべきである場合に、個別のPUSCHチャネル電力は、UCIを搬送するPUSCHに与えられる優先度、例えば、UCIを搬送しないPUSCHの優先度より高い優先度で、スケーリングされるか、またはスケーリングされ得るように定義することができる。PUCCHには、UCIを搬送するPUSCHに与えられた優先度より高い優先度が与えられ、PUCCH電力は、スケーリングプロセスでは低減され得ない。PCMAXは、帯域内(例えば、単一もしくは連続的帯域)CAの場合に適用可能であるものとしてよい以下の例に示されているようなPPowerClassの代わりに電力制限として使用され得る。
この例では、WTRU 102の総送信電力が
を超えることになるであろう、または超えるべきである場合に、WTRU 102は、サブフレームiにおけるサービングセルcに対する
を条件
が満たされるように重みw(i)でスケーリングするか、またはスケーリングし得る。
WTRU 102がセルjにおいてUCIを伴うPUSCH送信、残りのセルのうちの1つまたは複数においてUCIを伴わないPUSCHを有し、WTRU 102の総送信電力が
を超えることになるか、または超えるべきである場合に、WTRU 102は、サブフレームi内でUCIを伴わないサービングセルに対する
を、条件
が満たされるように重みw(i)でスケーリングするか、またはスケーリングすることができる。
いくつかの代表的な実施形態において、上記の式の一部または全部において
を
の代わりに使用することが適切である場合があることが企図される。また、
または
はPCMAXの線形等価であってよく、および/または
または
は、とりわけ、PPUSCH,cの線形等価であってよいことも企図される。
例えば、帯域のそれぞれに対するMPRの異なる値および他のバックオフを有することができる帯域間CAに対する、帯域特有の電力制限があり得る場合について、それぞれの帯域に対する最大許容電力PCMAX,bによって課される追加の1つまたは複数の制約条件があり得る。
以下のうちの1つまたは複数が適用可能である。第1の例では、WTRU 102は、与えられた帯域bにおけるスケーリングを、その帯域内のCCの計算された電力の総和がその帯域に対する最大電力を超えることになるであろう、または超えるべきである場合に実行することができる。その最大電力は、PCMAX,bであるか、またはその線形等価であるものとしてよい。その最大電力は、サブフレーム特有であってよく、サブフレームiに対するPCMAX,b(i)であるか、またはその線形等価であるものとすることができる。
第2の例では、WTRU 102は、以下の1つまたは複数が真である場合に計算されたチャネル電力上でスケーリングを実行することができる。(1)任意の帯域におけるCCの計算された電力の総和が、その帯域に対する最大電力を超えることになるか、または超えるべきである(例えば、最大電力がPCMAX,bまたはその線形等価であり、および/または最大電力がサブフレーム特有であり、サブフレームiに対するPCMAX,b(i)またはその線形等価であるものとしてよい)。(2)帯域(例えば、すべての帯域)におけるCC(例えば、すべてのCC)にわたって計算された電力の総和が、WTRU 102に対して定義された最大電力を超えることになるか、または超えるべきである(例えば、最大電力がPCMAXまたはその線形等価であり、および/または最大電力がサブフレーム特有であり、サブフレームiに対するPCMAX(i)またはその線形等価であるものとしてよい)。
第3の例では、WTRU 102は、UCIを搬送しないPUSCHの重み(例えば、すべての重み)がそれぞれのPUSCHが入っている可能性のある帯域に関係なく等しくなるようにスケーリングを実行することができる。サブフレームiにおける送信に対するスケーリング重みを決定する際に以下の制約条件が適用され得る。0より大きい重みw(i)は等しく、いくつかのセルについては、これらの重みはゼロであってよいことが企図される。PUSCH(例えば、UCIを搬送しないすべてのPUSCH)が等しくスケーリングされ得るというルール/プロビジョニングを適用することで、以下の代表的なスケーリングアルゴリズムが、式47に示されているように、それぞれの帯域(例えば、周波数帯域)に別々に適用され得る。
その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCC、jのうちの1つがUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
ただし、c∈bは、帯域bにおけるすべてのキャリアcを示すか、または意味し、w(i)は、サブフレームiでUCIを搬送しないPUSCH(例えば、すべてのPUSCH)に適用されるスケーリング重みとすることができ、PUCCH(i)は、サブフレームi内のPUCCH(例えば、帯域b内のPUCCHまたは任意の帯域内のPUCCH)の送信電力とすることができ、
は単位dBmで、または対数形式で表された数量の線形等価とすることができる。
1つの(例えば、1つの非ゼロの)スケーリング重みw(i)は、それぞれの帯域について、適用可能な(例えば、適用可能なすべての)上記の制約条件が満たされるようにWTRU 102によって選択され得る。WTRU 102は、それぞれの帯域に対する最大の帯域ごとの送信電力の適用可能な1つまたは複数の制約条件(例えば、それぞれの帯域に対する適用可能な上記の制約条件)、および最大WTRU送信電力に対する以下の適用可能な制約条件も、満たされるように重みを選択することができる。
サブフレームiで送信されるPUCCHがある場合、WTRU 102の送信電力制約条件は
または
とすることができる。
CC jにおけるサブフレームiで送信されるUCIを伴うPUSCHがある場合、WTRU 102の送信電力制約条件は
または
とすることができる。
サブフレームiで送信されるUCIを伴うPUCCHもPUSCHもない場合、WTRU 102の送信電力制約条件は
または
とすることができる。
第4の例は、UCIを搬送していない可能性のあるすべてのPUSCHに対して1つのスケーリング重み係数w(i)を使用するステップの代替ステップとすることができる。この例では、WTRU 102は、帯域bにおけるPUSCH(例えば、UCIを搬送していないすべてのPUSCH)に対して別々のスケーリング重み係数wb(i)を使用することができる。与えられた帯域bについて、0より大きい重みwb(i)は等しく、いくつかのセルについては、これらの重みは0であってよいことが企図される。WTRU 102は、帯域ごとの最大送信電力に対する適用可能な1つまたは複数の制約条件が、それぞれの帯域について、満足され得るように重みwb(i)を選択することができる。この例では、帯域ごとの制約条件は以下のようになるものとしてよい。
その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCC、jのうちの1つがUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
WTRU 102は、帯域ごとの最大送信電力に対する適用可能な1つまたは複数の制約条件が、それぞれの帯域について、また最大WTRU送信電力に対する適用可能な制約条件も、満足され得るように重みwb(i)を選択することができる。この例では、WTRU 102の最大送信電力制約条件は以下のようになるものとしてよい。
任意の帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送する場合に
または、任意の帯域内のCCのうちの1つがUCIを伴うPUSCHを搬送する場合に
または、任意の帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
。上記の式のそれぞれにおいて、
は、
または
で置き換えることができる。
第5の例は別の代替ステップであり、WTRU 102は、帯域bにおけるPUSCH(例えば、UCIを搬送していないすべてのPUSCH)に対して重み係数wb(i)を使用し、また重み係数wu(i)を使用して、WTRUの最大電力制約条件を満たすようにチャネル電力をさらにスケーリングすることができる。与えられた帯域bについて、0より大きい重みwb(i)は等しく、0より大きい重みwu(i)は等しく、いくつかのセルについては、これらの重みは0であってよいことが企図される。WTRU 102は、それぞれの帯域に対する帯域ごとの制約条件およびWTRU送信電力制約条件を満たすように重みを選択することができる。帯域の制約条件とWTRUの制約条件のすべての組み合わせを満たすステップは、帯域ごとの制約条件を最初に満たし、次いでWTRUの制約条件を満たすことで達成され得る。この例では、帯域ごとの制約条件は以下のようになるものとしてよい。
その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCC、jのうちの1つがUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
。この例では、WTRU 102の最大送信電力制約条件は以下のようになるものとしてよい。
任意の帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送する場合に
または、任意の帯域内のCCのうちの1つがUCIを伴うPUSCHを搬送する場合に
または、任意の帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
。上記の式のそれぞれにおいて、
は、
または
で置き換えることができる。
当業者であれば、代替的実施形態のすべてにおける、これらの制約条件が、1つのサブフレーム内に複数のPUCCHがある場合、および/または同じサブフレーム内にUCIを伴う1つまたは複数のPUCCHおよび/または1つまたは複数のPUSCHがある場合に適用されるように拡張することができることを理解する。
いくつかの代表的な実施形態では、UCIが複数帯域動作についてPUCCHおよびPUSCH上に同時にある場合を含めて、WTRU 102が最大送信電力を超えるのを防ぐための代表的な手順が実装され得る。
WTRUは、ときどき、特定のUCI(例えば、ACK/NACK)を搬送するPUCCH、および特定の(例えば、他の)UCIを搬送するPUSCHを同時に送信することがあることが企図されている。UCIを搬送するPUCCHおよびPUSCHは、同じ帯域内にあっても異なる帯域内にあってもよい。電力スケーリングルール(またはポリシー)、帯域ごとの最大送信電力に対する制約条件、およびすでに説明されている最大WTRU送信電力に対する制約条件は、修正することができ、この可能性を含めるため、新しい電力スケーリングルール(またはポリシー)および制約条件が追加され得る。
以下のうちの1つまたは複数が適用可能である。第1の例では、WTRU 102は、与えられた帯域bにおけるスケーリングを、その帯域内のCCの計算された電力の総和がその帯域に対する最大電力を超えることになるであろう、または超えるべきである場合に実行することができる。その最大電力は、PCMAX,bであるか、またはその線形等価であるものとしてよい。その最大電力は、サブフレーム特有であってよく、サブフレームiに対するPCMAX,b(i)であるか、またはその線形等価であるものとすることができる。
第2の例では、WTRU 102は、以下の1つまたは複数が真である場合に計算されたチャネル電力上でスケーリングを実行することができる。(1)任意の帯域におけるCCの計算された電力の総和が、その帯域に対する最大電力を超えることになるか、または超えるべきである(例えば、最大電力がPCMAX,bまたはその線形等価であり、および/または最大電力がサブフレーム特有であり、サブフレームiに対するPCMAX,b(i)またはその線形等価であるものとしてよい)。(2)帯域(例えば、すべての帯域)におけるCC(例えば、すべてのCC)にわたって計算された電力の総和が、WTRU 102に対して定義された最大電力を超えることになるか、または超えるべきである(例えば、最大電力がPCMAXまたはその線形等価であり、および/または最大電力がサブフレーム特有であり、サブフレームiに対するPCMAX(i)またはその線形等価であるものとしてよい)。
第3の例では、WTRU 102は、UCIを搬送しないPUSCHの重み(例えば、すべての重み)がそれぞれのPUSCHが入っている可能性のある帯域に関係なく等しくなるようにスケーリングを実行することができる。この場合、サブフレームiにおける送信に対するスケーリング重みを決定する際に以下の制約条件が適用され得る。スケーリングについて、0より大きい重みw(i)は等しく、いくつかのセルについては、これらの重みは0であってよいことが企図される。PUSCH(例えば、UCIを搬送しないすべてのPUSCH)が等しくスケーリングされ得るというルール/規定を適用することで、以下の例示的なスケーリングアルゴリズムが、式68に示されているように、それぞれの帯域に別々に適用され得る。
その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送し、その帯域にUCIを伴うPUSCHはない場合に
または、その帯域内のCC、jのうちの1つがUCIを伴ってPUSCHを搬送し、その帯域内にPUCCHはない場合に
または、その帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
または、その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送し、その帯域内のCCのうちの1つ(PUCCHを搬送している同じCCであってもなくてもよい)がUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に、
および
ただし、c∈bは、帯域bにおけるすべてのキャリアcを示すか、または意味し、w(i)は、サブフレームiでUCIを搬送しないPUSCH(例えば、すべてのPUSCH)に適用されるスケーリング重みとすることができ、PPUCCH(i)は、サブフレームi内のPUCCHの送信電力とすることができ、
または
は単位dBmで、または対数形式で表された数量の線形等価とすることができる。
1つの(例えば、1つの非ゼロの)スケーリング重みw(i)またはwc≠j(i)は、適用可能な(例えば、適用可能なすべての)上記の制約条件が満たされるようにWTRU 102によって選択され得る。WTRU 102は、それぞれの帯域に対する最大の帯域ごとの送信電力の適用可能な1つまたは複数の制約条件(例えば、それぞれの帯域に対する適用可能な上記の制約条件)、およびWTRU 102の最大送信電力に対する以下の適用可能な制約条件も、満たされるように重みを選択することができる。
サブフレームiで送信されるPUCCHがある場合、WTRU 102の送信電力制約条件は
または
とすることができる。
CC jにおけるサブフレームiで送信されるUCIを伴うPUSCHがある場合、WTRUの送信電力制約条件は
または
とすることができる。
サブフレームiで送信されるUCIを伴うPUCCHもPUSCHもない場合、WTRUの送信電力制約条件は
または
とすることができる。
サブフレームiにおいてUCIを伴うPUCCHとPUSCHの両方がある場合、WTRUの送信電力制約条件は
または
および
または
とすることができる。
第4の例は、PUSCH(例えば、UCIを搬送していない可能性のあるすべてのPUSCH)に対して1つのスケーリング重み係数w(i)を使用するステップの代替ステップとすることができる。この例では、WTRU 102は、帯域bにおけるPUSCH(例えば、UCIを搬送していないすべてのPUSCH)に対して別々のスケーリング重み係数wb(i)を使用することができる。与えられた帯域bについて、0より大きい重みwb(i)は等しく、いくつかのセルについては、これらの重みは0であってよいことが企図される。WTRU 102は、帯域ごとの最大送信電力に対する適用可能な1つまたは複数の制約条件が、それぞれの帯域について、満足され得るように重みwb(i)を選択することができる。この例では、帯域ごとの制約条件は以下のようになるものとしてよい。
その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送し、その帯域にUCIを伴うPUSCHはない場合に
または、その帯域内のCC、jのうちの1つがUCIを伴ってPUSCHを搬送し、その帯域内にPUCCHはない場合に
または、その帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
または、
その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送し、その帯域内のCCのうちの1つ(PUCCHを搬送している同じCCであってもなくてもよい)がUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に、
および
WTRU 102は、帯域ごとの最大送信電力に対する適用可能な1つまたは複数の制約条件が、それぞれの帯域について、また最大WTRU送信電力に対する適用可能な制約条件も、満足され得るように重みwb(i)を選択することができる。この例では、WTRU 102の最大送信電力制約条件は以下のようになるものとしてよい。
任意の帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送し、任意の帯域にUCIを伴うPUSCHはない場合に
または、任意の帯域内のCCのうちの1つがUCIを伴ってPUSCHを搬送し、任意の帯域内にPUCCHはない場合に
または、任意の帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
または、任意の帯域内の1つのCCがPUCCHを搬送し、任意の帯域内の1つのCCがUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に
および
上記の式のそれぞれにおいて、
または
は、
もしくは
で、または
もしくは
で置き換えることができる。
第5の例は別の代替ステップであり、WTRU 102は、帯域bにおけるPUSCH(例えば、UCIを搬送していないすべてのPUSCH)に対して重み係数wb(i)を使用し、また重み係数wu(i)を使用して、WTRUの最大電力制約条件を満たすようにチャネル電力をさらにスケーリングすることができる。与えられた帯域bについて、0より大きい重みwb(i)は等しく、0より大きい重みwu(i)は等しく、いくつかのセルについては、これらの重みは0であってよいことが企図される。WTRU 102は、それぞれの帯域に対する帯域ごとの制約条件およびWTRU送信電力制約条件を満たすように重みを選択することができる。帯域の制約条件とWTRUの制約条件のすべての組み合わせを満たすステップは、帯域ごとの制約条件を最初に満たし、次いでWTRUの制約条件を満たすことで達成され得る。この例では、帯域ごとの制約条件は以下のようになるものとしてよい。
その帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCC、jのうちの1つがUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に
または、その帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
。この例では、WTRUの最大送信電力制約条件は以下のようになるものとしてよい。
任意の帯域内のCCのうちの1つがPUCCHを搬送する場合に
または、任意の帯域内のCCのうちの1つがUCIを伴うPUSCHを搬送する場合に
または、任意の帯域内のCCのどれもがUCIを伴ってPUCCHもPUSCHも搬送しない場合に
または、任意の帯域内の1つのCCがPUCCHを搬送し、任意の帯域内の1つのCCがUCIを伴ってPUSCHを搬送する場合に
および
。上記の式のそれぞれにおいて、
は、
または
で置き換えることができる。
当業者であれば、代替的実施形態のすべてにおける、これらの制約条件が、1つのサブフレーム内に複数のPUCCHがある場合、および/または同じサブフレーム内にUCIを伴う1つまたは複数のPUCCHおよびPUSCHがある場合に適用されるように拡張することができることを理解する。
いくつかの代表的な実施形態では、追加の、または非MPRのバックオフに関係するシグナリングを含む、代表的な手順が実装され得る。
eNB 140に、追加のバックオフ(または非MPR効果)がWTRU 102に影響し得る(または影響を及ぼし得る)タイミングおよび仕方を知らせるために、WTRU 102から新しいシグナリングが追加され得る。WTRU 102によるeNB 140へのシグナリングは、以下のうちの1つもしくは複数を含むことができる。WTRU 102は、MPRもしくは非MPR効果がPCMAXおよび/またはPCMAX,cの決定に支配的であり得るかどうかに関する指示を与えることができる。WTRU 102では、この指示をPHRに入れることができる。WTRU 102は、この(例えば、支配的かどうかの)情報をMAC CEに入れることができる。WTRU 102は、この(例えば、支配的かどうかの)情報をRRCシグナリングを介して送信することができる。この指示は、CCごとにあるか、またはWTRU 102に対する1つの指示(例えば、複合指示)であってもよい。WTRU 102は、支配的因子(MPRバックオフまたは非MPRバックオフ)が変化したときにPHRの報告をトリガーすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、電力ヘッドルームおよびPHRのトリガーに関係する代表的な手順が実装され得る。
LTEおよび別のエアーインターフェース技術におけるWTRUの同時送信、またはSAR要求条件/制限の結果、パワーマネージメントベースのバックオフ(P−MPR)が可能である。これらの効果は、バースト性トラヒックと称され得る。バースト性トラヒックの例として、とりわけ、1xEV−Doデータ送信、1xRTTトークスパート(talk spurt)、および/またはSAR要求条件/制限(例えば、WTRUが人間に近接近しているときなどの特定のシナリオに関連付けられ得る)が挙げられる。
他にもシナリオがあるが、特に、バースト性トラヒックまたはSAR要求条件/制限において、P−MPRバックオフは変化し、および/またはP−MPRバックオフのPCMAXまたはPCMAX,cへの影響も変化し得る。P−MPRが支配的かどうか(例えば、効果を有するかどうか)、PCMAX(またはPCMAX,c)の値などの、P−MPRに関係する他の条件も変化し得る。とりわけ、閾値より大きいP−MPRの変化、P−MPRのPCMAXまたはPCMAX,cへの影響の変化、および/またはP−MPRに関係する他の変化などの、上記の条件のうちの1つまたは複数の変化に基づきPHRをトリガーすると有用であると思われる。
バースト性トラヒックまたはSAR要求条件/制限の場合などのいくつかの代表的な実施形態において、トリガー条件は、短期間に変動する可能性がある。これらは、スケジューラが与えられた期間内にこれらに作用し、グラントをもたらす時間がないくらいに短いものとすることができる。
急速に変化する追加のバックオフを処理するための代表的な手順は、本明細書においてすでに提示されており、これは、例えば、そのような変化が一定期間持続するまで変化(例えば、P−MPRにおけるドロップ)を無視するステップを含む。
P−MPRの変化に基づきPHRをトリガーした場合、P−MPRバックオフの短期間のドロップを無視し、P−MPRバックオフの増大を無視しないことが有益である場合がある。スケジューラが利用可能な送信電力を超えるアップリンクグラントのスケジューリングを最小にするためある期間内で最高のP−MPRバックオフレベルを認識し得ない場合を最小限度に抑えることが有益である場合がある。
複数のCCに対して、CCごとの個別のP−MPR値、PMPR,cがあり得ることが企図される。P−MPR,cがある場合、説明されている変化(例えば、結果としてPHRのトリガーを引き起こし得る変化)は、とりわけ、P−MPR,cの変化、PCMAX,cに対するP−MPR,cの影響、および/またはP−MPR,cがPCMAX,cに対して支配的かどうか、であるものとしてよい。
いくつかの代表的な実施形態では、PHRのトリガー条件の短期間の変動を処理する代表的な手順が実装され得る。
PHRのトリガー条件の短期間の変動によるPHRのトリガーを低減するための代表的な手順が本明細書で開示されている。例えば、P−MPRバックオフの短期間のドロップに関するPHの報告は、P−MPRバックオフの増大の高速報告を維持しながら最小限度に抑えることができる。変化が高速なP−MPRバックオフでは、利用可能な送信電力を超えるアップリンクグラントが最小になるようにより高いP−MPRバックオフ値がスケジューラに報告され得る。いくつかの代表的な実施形態では、これらの手順は、P−MPRの変化の閾値のトリガーの決定(例えば、閾値のトリガーと比較して)、およびPHRにおけるPCMAX,cの計算のため、現在のTTIにおける値と異なっていてもよいP−MPRバックオフ値を決定するステップを含み得る。いくつかの代表的な実施形態では、決定されたP−MPRバックオフ値は、現在のTTIに先行する与えられた期間に記録された最大値とすることができる。
当業者であれば、本明細書で説明されている代表的な手順/実施形態の要素/部分は、個別に、または組み合わせて使用され得ることを理解する。
いくつかの代表的な実施形態では、ルックバックウィンドウを使用して、代表的な手順が実装され得る。
WTRU 102は、他にも目的はあるが、とりわけ、P−MPRバックオフおよび/またはP−MPR,cバックオフの値を決定するために、ルックバックウィンドウまたはそれと同等のものを使用することができる。例えば、P−MPRは、複数のCCがある場合に、またはCC特有のP−MPRがある場合に、P−MPR,cで置き換えることができる。ルックバックウィンドウは、PHR禁止タイマーと同じサイズ(持続時間)、PHR禁止タイマーに相対的なサイズ、および/または異なる持続時間を有することができる。PHR禁止タイマーは、経路損失の変化によりPHRをトリガーするために使用される禁止タイマーであるか、またはとりわけ、P−MPRの変化またはPCMAXまたはPCMAX,cへのP−MPRの効果の変化など、他の目的で、PHRをトリガーするために使用できる異なるタイマー(例えば、禁止タイマー)、または任意の他の禁止タイマーとすることができる。
1つのルックバックウィンドウ(例えば、単一のルックバックウィンドウ)または複数のルックバックウィンドウが実装され得る。複数のルックバックウィンドウが実装される場合、1つが増大(P−MPRまたはP−MPRの効果などの)に使用され、もう1つが低減(P−MPRまたはP−MPRの効果などの)に使用され得る。ルックバックウィンドウは、専用のシグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって構成可能であるものとしてよい。値は、TTIの数で指定され得る。
ルックバックウィンドウは、その機能を表す総称的用語であり、この機能に対してどのような名前も使用できる。一例では、ルックバックウィンドウがP−MPRバックオフに関係する場合、これは、P−MPRバックオフウィンドウまたはP−MPRbackoffWindowと称され得る。
ルックバックウィンドウの使い方は以下のとおりである。P−MPRに関係するPHRトリガーは、P−MPRバックオフの変化に基づくものとしてよい。いくつかの代表的な実施形態では、トリガーは、とりわけ、(1)PCMAXに対するP−MPRの効果の変化、(2)1つまたは複数のPCMAX,c値に対するP−MPRの効果の変化、(3)PCMAX,cに対するCC特有のP−MPR、P−MPR,cの効果の変化、および/または(4)PCMAX,cの変化に基づくものとしてよい。ルックバックウィンドウは他のシナリオにも適用することができ、これにより本明細書で説明されているような類似の機能を実行することができる。
WTRU 102は、以下の方法のうちの1つまたは複数でルックバックウィンドウを使用することができる。WTRU 102は、ルックバックウィンドウを使用して、時間の経過を追って一組の値を見直し、最高値、最低値、平均値、またはこれらの値の組み合わせ、最悪値、最も影響のある値、もしくはウィンドウ内のこれら一組の値を代表する別の値などの値を1つ選択することができる。例えば、P−MPRの場合、WTRU 102は、ルックバックウィンドウ内で計算された最高のP−MPRバックオフ値を選択することができ、最高値は、結果として電力の最大のスケーリングもしくは削減をもたらす1つの値であり得るか、または意味する(例えば、これは、dB目盛りが使用されているか、または均等目盛りが使用されているかに応じて最高の数値である場合もない場合もある)。
WTRU 102は、PHRトリガーイベントなどのイベントが発生したかどうかを判定する際に選択された値を使用することができる。イベントは、変化閾値が越えられたかどうかを判定すべきものであってよく、ルックバックウィンドウ内の選択された値が、この判定のためにWTRU 102によって使用され得る。
変化閾値が越えられた場合、その結果、WTRU 102がPHRをトリガーすることができる。
PHRがP−MPRトリガーイベントに基づきトリガーされる場合、ルックバックウィンドウ内のP−MPR(またはP−MPR,c)の最高(または他の選択された)値は、PHRで与えられるPCMAX,cの計算でWTRU 102が使用する値であってよい。
PHRがP−MPRトリガーイベントに基づきトリガーされる場合、ルックバックウィンドウ内のP−MPR(またはP−MPR,c)の最高(または他の選択された)値は、PCMAX,cの計算において、またWTRU 102がPHRの中に入れることができる与えられたCCに対する電力ヘッドルーム(PH)を決定するためにWTRU 102が使用する値であってよい。これは、タイプ1(PUSCH)および/またはタイプ2(PUSCH+PUCCH)電力ヘッドルームに適用可能であるものとすることができる。
PHRがP−MPRトリガーイベントに基づきトリガーされる場合、ルックバックウィンドウ内のP−MPR(またはP−MPR,c)の最高(または他の選択された)値は、P−MPR(またはP−MPR,c)がWTRU 102が報告しているPCMAX,c値を支配している(例えば、影響を及ぼしている)かどうかを判定する際にWTRU 102が使用することができる値であってよい。
PHRが経路損失の変化、再構成、SCellのアクティブ化、定期的なPHRの報告、または他のイベントなどの別のトリガーイベントに基づきトリガーされる場合、ルックバックウィンドウ内のP−MPR(またはP−MPR,c)の最高(または他の選択された)値は、PHRで与えられるPCMAX,cの計算においてWTRU 102が使用する値であってよい。
PHRが経路損失の変化、再構成、SCellのアクティブ化、定期的なPHRの報告、または他のイベントなどの別のトリガーイベントに基づきトリガーされる場合、ルックバックウィンドウ内のP−MPR(またはP−MPR,c)の最高(または他の選択された)値は、PCMAX,cの計算において、またWTRU 102がPHRに入れることができる与えられたCCに対する電力ヘッドルーム(PH)を決定するためにWTRU 102が使用する値であってよい。これは、タイプ1(PUSCH)および/またはタイプ2(PUSCH+PUCCH)電力ヘッドルームに適用可能であるものとすることができる。
PHRが経路損失の変化、再構成、SCellのアクティブ化、定期的なPHRの報告、または他のイベントなどの別のトリガーイベントに基づきトリガーされる場合、ルックバックウィンドウ内のP−MPR(またはP−MPR,c)の最高(または他の選択された)値は、P−MPR(またはP−MPR,c)がWTRU 102が報告しているPCMAX,c値を支配している(例えば、影響を及ぼしている)かどうかを判定する際にWTRU 102が使用する値であってよい。
WTRU 102は、ルックバックウィンドウを以下のように使用することができる。それぞれのTTIにおいて(場合によっては、禁止タイマーがPHRの送信を禁止しているときまたはWTRU 102がPHRを送信するためのULグラントを有しないか、またはPHRを送信するための余地をMAC CE内に有していないときなど、WTRU 102がPHRを送信することができないか、または許されていないTTIにおいて)、WTRU 102は以下の1つまたは複数を実行することができる。WTRU 102は、時間の経過を追ってルックバックウィンドウの時間を見直して、その期間にWTRU 102によって使用された最高のパワーマネージメントベースのバックオフ(例えば、P−MPR)値(例えば、最大の電力削減をもたらす値)を決定することができる。この値は、最大許容PMPR値以下であるものとすることができる。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、ルックバックウィンドウ内の値から1つのP−MPR値を選択(または決定)することができる。複数のCCがある場合、値は、それぞれのCCについて個別に選択もしくは決定され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。
WTRU 102は、P−MPR値(例えば、選択もしくは決定されたP−MPR値)を最後のPHRで使用されたP−MPR値と比較して、PHRトリガーイベントが発生したかどうかを判定することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて個別に実行され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。
WTRU 102は、PCMAXまたはPCMAX,cに対するP−MPR値(例えば、選択もしくは決定されたP−MPR値)の効果を最後のPHRでPCMAXまたはPCMAX,cに対してP−MPR値が有していた効果と比較して、PHRトリガーイベントが発生したかどうかを判定することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて個別に実行され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。
WTRU 102は、P−MPR値(例えば、選択もしくは決定されたP−MPR値)を使用して計算されたPCMAX,c値を最後のPHRで報告されたPCMAX,c値と比較して、PHRトリガーイベントが発生したかどうかを判定することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて個別に実行され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。
WTRU 102は、あるいは、P−MPR値(例えば、選択もしくは決定されたP−MPR値)および前のPHRからのP−MPR値を使用する他の何らかの比較基準を使用して、PHRトリガーイベントが発生したかどうかを判定することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて個別に実行され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。
P−MPR値の差、またはPCMAXまたはPCMAX,cへのP−MPRの影響の差、PCMAX,c変化などの他の基準が閾値以上に変化した場合、WTRU 102は、PHRをトリガーし得る。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて個別に実行され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。WTRU 102は、CCの1つまたは複数について基準が満たされている場合に、PHRをトリガーすることができる。
個別のP−MPR値がそれぞれのCCについて定義されている場合、CCに基づく比較に、CC特有の値を使用することができる。
WTRU 102は、1つまたは複数のCCに対する閾値基準が満たされている場合に、PHRをトリガーすることができる。
閾値基準が満たされていない場合、WTRU 102は、PHRをトリガーし得ない。
PHRがトリガーされた場合、WTRU 102は、関係する1つまたは複数の禁止タイマーを起動することができる。
PHRがトリガーされた場合、WTRU 102は、存在し得る任意の他の禁止タイマーを起動することができる。
PHRの報告を送信する場合、WTRU 102は、P−MPRもしくはP−MPR,c値またはルックバックウィンドウ内で取得した値(例えば、ルックバックウィンドウ内の1つまたは複数の最高値)を使用して報告されるPCMAX,cC値を計算することができる。
それぞれのCCに対しPCMAX,cに関してPHRのPHを計算する場合、WTRU 102は、P−MPRもしくはP−MPR,c値またはルックバックウィンドウ内で取得した値(例えば、そのウィンドウ内の1つまたは複数の最高値)を使用してPHの計算に使用されるPCMAX,c値を計算することができる。
比較またはトリガーに使用される値は、線形形式または対数形式とすることができる。
図5および6は、ルックバックウィンドウを使用する代表的なトリガー手順を示す図である(例えば、ルックバックウィンドウの動作の仕方を示す)。
いくつかの代表的な手順において、P−MPRまたはP−MPRのレベル(例えば、P−MPRのレベルX)を報告するステップは、PHR PCMAx,cに含めるステップと同等であるものとしてよく、これは、レベルXにある、またはレベルXである、またはレベルXの値を有するものとしてよいP−MPRバックオフを含むか、またはそれを考慮するものとしてよい。
図5を参照すると、代表的なトリガー手順500において、WTRU 102は、P−MPRを監視または決定することができ、これは時間の経過とともに変化し得ることがわかる。第1の時刻510において、PHRは、P−MPRがレベルCにあると監視(または判定)されることに基づきトリガーされ、P−MPRは、PHRでネットワークリソース(例えば、eNB 140)に報告され得る。第1の時刻において、禁止タイマーは、指定された期間に設定され得る。指定された期間中に禁止タイマーがタイムアウトになるまで、別のPHRがトリガーされることは禁止され得る。ルックバックウィンドウでP−MPRに関連付けられている条件を判定するためにルックバックウィンドウが設定され得る。条件は、以下の1つまたは複数を含み得る。上ですでに多くが説明されているが、とりわけ、(1)ルックバックウィンドウ内のP−MPRの最高値、(2)ルックバックウィンドウ内のP−MPRの最悪値、および/または(3)ルックバックウィンドウ内のP−MPRの最低値。WTRU 102は、この条件に基づき現在の間隔(例えば、現在のTTI)に関連付けられている値を決定することができる。例えば、第1の時刻510に対応し得る(例えば、開始する)(例えば、TTIに関連付けられている)第1の間隔で、関連付けられているルックバックウィンドウは、レベルCにあるルックバックウィンドウ内の最高のP−MPRを有するものとしてよい。レベルCのP−MPR値が第1の間隔に対応するという判定に基づき、WTRU 102は、P−MPRが閾値以上に変化したか、またはP−MPRが支配的であり、および/または他のトリガー基準が満たされ、PHRを送信することができると判定し得る。
第2の時刻520で、禁止タイマーがタイムアウトし、ルックバックウィンドウにもはやレベルCのP−MPR値が含まれなくなっている場合、第2の時刻520に関連付けられているルックバックウィンドウ内の最高のP−MPR値はレベルBにある。WTRU 102は、レベルCからレベルBへのP−MPRの変化により、例えば、P−MPRがもはや支配的でないか、または変化が閾値より大きいという理由から、PHRをトリガーすることができる。それぞれのトリガーイベントの後に、禁止タイマーが指定された期間に設定され得る。
第3の時刻530において、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPR値はレベルA以下に変化し、経路損失トリガーが発生し、WTRU 102は、レベルAより低い実際のレベルの代わりにルックバックウィンドウに対応する最高のP−MPR値に基づきレベルBを報告することができる。
第4の時刻540において、禁止タイマーがタイムアウトした直後、P−MPRの値は、レベルCとレベルDとの間にあり、PHRが禁止された期間中にレベルDまで上昇し、次いで、レベルCとレベルDとの間のレベルまで低下し得る。WTRU 102は、P−MPRが支配的であり、および/または閾値量(すでに報告されているレベルBと比較して)だけ変化したときにPHRをトリガーし、WTRU 102は、レベルCとDとの間の実際のレベルの代わりにルックバックウィンドウに対応する最高のP−MPR値に基づきP−MPRのレベルDを報告することができる。別の禁止タイマーが指定された期間に設定され得る。
第5の時刻550において、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPRの値は、レベルBにあり、PHRが禁止された期間中にレベルBまで減少し、次いで、レベルBに留まり得る。P−MPRの値が、時刻550において生じる、ルックバックウィンドウに対応する値がレベルBにある状況に至るように十分に長い間レベルBにあったときに、WTRU 102は、P−MPRが支配的であり、および/または閾値量だけ変化したときにPHRをトリガーし、P−MPRレベルBを報告することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、最初に、P−MPRに関係する変化が、トリガー基準として使用され得るかどうかを決定することができる。この決定は、P−MPRがPCMAX(またはPCMAX,c)の計算の支配的因子であるかどうか(つまり、計算に対して効果を有するかどうか)に基づくものとしてよい。複数のCCがある場合、これらの判定のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。
P−MPRが、最後のPHRを送信したときに支配的因子ではなく、現在も支配的因子でない(例えば、このTTIにおいて)場合、構成された閾値より大きいP−MPRに関係する変化についてPHRを報告することは有益でない場合がある。WTRU 102は、P−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順をスキップすることができる。複数のCCがある場合、これらの判定(例えば、どの因子が支配的か、またはPHRをトリガーするかどうか)のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。WTRU 102は、これが真である任意のCC(例えば、P−MPRまたはP−MPR,cが最後のPHRが送信されたときに支配的因子でなく、現在も支配的因子でないCC)に対するP−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順をスキップすることができる。
P−MPRが、最後のPHRを送信したときに支配的因子ではなかったが、現在は支配的因子である(例えば、このTTIにおいて)場合、構成された閾値より大きいP−MPRに関係する変化についてPHRを報告することは有益な場合がある。WTRU 102は、P−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順を適用することができる。複数のCCがある場合、これらの判定(例えば、どの因子が支配的か)のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され、PHRをトリガーするかどうかを決定するための手順を適用するステップが、それぞれのCCについて別々に実行され、P−MPR,cがP−MPRの代わりに使用され得る。
P−MPRが、最後のPHRを送信したときに支配的因子であり、引き続き現在も支配的因子である(例えば、このTTIにおいて)場合、構成された閾値より大きいP−MPRに関係する変化についてPHRを報告することは有益な場合がある。WTRU 102は、P−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順を適用することができる。複数のCCがある場合、これらの判定(例えば、どの因子が支配的か)のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され、PHRをトリガーするかどうかを決定するための手順を適用するステップが、それぞれのCCについて別々に実行され、P−MPR,cがP−MPRの代わりに使用され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、代表的なMAC手順は、ルックバックウィンドウを使用することができる、PHRトリガーを含み得る。
例えば、prohibitPHR−Timerが実装され得る。prohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性がある場合に、PHRが報告され、構成されたアップリンクを有する少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対するバックオフウィンドウ(例えば、P−MPRbackoffWindow)におけるパワーマネージメント(P−MPRによって許可される)による最高の追加の電力バックオフは、WTRU 102が新しい送信に対してULリソースを有しているか、または有している可能性があるときにPHRの最後の送信以降に閾値(例えば、dl−PathlossChange dB)以上変化しているか、変化している可能性がある。
P−MPRbackoffWindowで、WTRU 102がパワーマネージメント(P−MPRによって許されるような)による最高の追加の電力バックオフを決定する連続するサブフレームの数を指定することができる。あるいは、P−MPRbackoffWindowで、WTRU 102がパワーマネージメント(P−MPRによって許されるような)による最高の追加の電力バックオフを決定することができるサブフレームの数を指定することができる。第2の代替方法では、P−MPRbackoffWindowで、WTRU 102がパワーマネージメント(P−MPRによって許されるような)による最高の追加の電力バックオフを決定することができるアップリンクサブフレームの数を指定することができる。第3の代替方法では、P−MPRbackoffWindowで、WTRU 102がパワーマネージメント(P−MPRによって許されるような)による最高の追加の電力バックオフを決定することができる連続するアップリンクサブフレームの数を指定することができる。
拡張電力ヘッドルームMAC CE(制御要素)は、以下のように定義され得るPCMAX,cフィールドを備えることができる。PCMAX,c:このフィールドは、先行するPHフィールドの計算に使用されるPCMAX,cを格納するか、または含み得る。PCMAX,cの計算では、P−MPRbackoffWindowにおけるパワーマネージメント(P−MPRによって許されるような)による最高の追加の電力バックオフを考慮するか、または考慮することができる。
dl−PathlossChangeと明示されている、上記の比較に使用される閾値は、この目的のために指定されているような異なる構成可能な閾値とすることができる。
図6は、例えば、ルックバックウィンドウ、例えばP−MPRbackoffWindowの使用を示している。この例では、P−MPRバックオフトリガーは、トリガーに先行する期間(例えば、P−MPRbackoffWindow)における最高のP−MPR値に基づくものとしてよい。
図6を参照すると、代表的なトリガー手順600において、WTRU 102は、P−MPRを監視または決定することができ、これは時間の経過とともに変化し得ることがわかる。第1の時刻610において、PHRは、P−MPRがレベルCにあると監視(または判定)されることに基づきトリガーされ、P−MPRは、PHRでネットワークリソース(例えば、eNB 140)に報告され得る。第1の時刻において、禁止タイマーは、指定された期間に設定され得る。指定された期間中に禁止タイマーがタイムアウトになるまで、別のPHRがトリガーされることは禁止され得る。ルックバックウィンドウでP−MPRに関連付けられている条件を判定するためにルックバックウィンドウが設定され得る。条件は、以下の1つまたは複数を含み得る。上ですでに多くが説明されているが、とりわけ、(1)ルックバックウィンドウ内のP−MPRの最高値、(2)ルックバックウィンドウ内のP−MPRの最悪値、および/または(3)ルックバックウィンドウ内のP−MPRの最低値。WTRU 102は、この条件に基づき現在の間隔(例えば、現在のTTI)に関連付けられている値を決定することができる。例えば、第1の時刻610に対応し得る(例えば、開始する)(例えば、TTIに関連付けられている)第1の間隔で、関連付けられているルックバックウィンドウ(例えば、P−MPRbackoffWindow)は、レベルCにあるルックバックウィンドウ内の最高のP−MPRを有するものとしてよい。レベルCのP−MPR値が第1の間隔に対応するという判定に基づき、WTRU 102は、P−MPRが閾値以上に変化したか、またはP−MPRが支配的であり、および/または他のトリガー基準が満たされ、PHRを送信することができると判定し得る。
第2の時刻620で、禁止タイマーがタイムアウトし、ルックバックウィンドウにもはやレベルCのP−MPR値が含まれなくなっている場合、第2の時刻620に関連付けられているルックバックウィンドウ内の最高のP−MPR値はレベルBにある。WTRU 102は、レベルCからレベルBへのP−MPRの変化により、例えば、P−MPRがもはや支配的でないか、または変化が閾値より大きいという理由から、PHRをトリガーすることができる。それぞれのトリガーイベントの後に、禁止タイマーが指定された期間に設定され得る。
第3の時刻630において、禁止タイマーがタイムアウトした直後、P−MPRの値は、レベルBにあり、PHRが禁止された期間の間の短い期間にレベルCまで増大し、次いで、レベルBに減少するものとしてよい。ルックバックウィンドウに対応する最高のP−MPR値であるレベルCに基づき、WTRU 102は、P−MPRが支配的であり、および/または閾値量(すでに報告されているレベルBと比較して)だけ変化したときにPHRをトリガーし、WTRU 102は、実際のレベルBの代わりにP−MPRレベルCを報告することができる。別の禁止タイマーが指定された期間に設定され得る。
第4の時刻640において、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPR値はレベルAにあり、経路損失トリガーが発生し、WTRU 102は、レベルAの代わりにルックバックウィンドウに対応する最高のP−MPR値に基づきレベルCを報告することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、prohibitPHR−Timerが動作しておらず、P−MPRbackoffWindowにおけるP−MPRバックオフの最高値が最後のPHR以降にdl−PathLossChange dB以上に増大もしくは減少した場合に、PHRはトリガーされ、この最大のP−MPRバックオフ値が、PCMAX,cの計算で使用される。
いくつかの代表的な手順では、P−MPRバックオフが増大するとき(例えば、許容されるか、または構成された最大出力電力におけるスパイクダウンを結果として引き起こし得るバックオフにおけるスパイクアップ)に高速トリガーが可能なようにしながらP−MPRバックオフが短い期間に減少する可能性のあるとき(例えば、許容されるか、または構成された最大出力電力におけるスパイクアップを結果として引き起こし得るバックオフにおけるスパイクダウン)にPHRトリガーを制限または防止することができる。これらの代表的な手順は、利用可能なWTRU送信電力を超えるスケジューリンググラントを回避するためにPHRに対するPCMAX,c値が臨時の、または一時的なバックオフ値(例えば、低いバックオフ値)に基づかないことを確実にすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、修正されたトリガー時間(TTT)を使用して代表的な手順が実装され得る。
P−MPR(例えば、パワーマネージメントベースのバックオフの量)が最後のPHRが送信された以降に閾値より大きく低減されたときにPHRをトリガーするかどうかを決定する際にTTT報告遅延が適用され得る。この遅延を使用することで、P−MPRの間欠的ドロップによる過剰なトリガーを防ぐことができるが、P−MPRの増大を引き起こし、待つことなくPHRをトリガーさせることが企図される(例えば、禁止タイマーにより待つことを除く)。TTTタイマーが起動された後、TTTタイマーの持続時間について基準(例えば、P−MPRが閾値以上にドロップした)が満たされた場合、PHRは、TTTタイマーがタイムアウトしたときにトリガーされ得る。PHRは、PHRのトリガー時にそれぞれのCCについてPCMAX,cの現在値を使用して送信することができる。
上記の手順は、P−MPRのドロップが閾値を下回り続けている間にTTTの期間中にP−MPRが変動する場合にもうまく働かないことがある。PHの報告では、トリガー時に生じるP−MPR値、およびP−MPRを表し得ないその値を使用することができる。例えば、TTTがタイムアウトした瞬間に、P−MPRが下方に変動し、WTRU 102は、そのP−MPRに基づきPHRを送信した場合、eNB 140は、P−MPRがバックアップを変動させたときに利用可能である以上の電力を使用してULグラントをスケジューリングすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、TTT手順の修正されたバージョンが実装され得る。WTRU 102は、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行することができる。
WTRU 102が、低減されたP−MPR TTTのタイムアウトの結果として、PHRをトリガーし、報告する場合、WTRU 102は、先行する期間において最高のP−MPR値(例えば、最大の電力削減の結果得られる値)を使用することができ、例えば、この期間は、(1)TTTタイマーの長さ、(2)禁止タイマーの長さ、または(3)ルックバックウィンドウなどの別の時間のウィンドウに等しいものとしてよく、これはPCMAX,cの計算の際にPHRに使用する。WTRU 102は、PHRでそれぞれのCCについて報告するPCMAX,c値の計算にP−MPR値を使用することができる。WTRU 102は、それぞれのCCについてPHRで報告するPHの計算で使用するPCMAX,c値の計算にP−MPR値を使用することができる。これは、タイプ1(PUSCH)および/またはタイプ2(PUSCH+PUCCH)PHに適用可能であるものとすることができる。複数のCCがある場合、この計算は、それぞれのCCについて個別に実行され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。
WTRU 102が、とりわけ経路損失の変化、再構成、SCellのアクティブ化、および/または定期的なPHRの報告などの別のトリガーイベントに対してPHRをトリガーし、報告する場合、WTRU 102は、先行する期間において最高のP−MPR値(例えば、最大の電力削減の結果得られる値)を使用することができ、この期間は、(1)TTTタイマーの長さ、(2)禁止タイマーの長さ、または(3)ルックバックウィンドウなどの別の時間のウィンドウに等しいものとしてよく、これはPCMAX,cの計算の際にPHRに使用する。WTRU 102は、PHRでそれぞれのCCについて報告するPCMAX,c値の計算にP−MPR値を使用することができる。WTRU 102は、それぞれのCCについてPHRで報告するPHの計算で使用するPCMAX,c値の計算にP−MPR値を使用することができる。これは、タイプ1(PUSCH)および/またはタイプ2(PUSCH+PUCCH)PHに適用可能であるものとすることができる。複数のCCがある場合、この計算は、それぞれのCCについて個別に実行され、P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cであるものとすることができる。
ウィンドウ内の最高のP−MPR値を使用する代わりに、WTRU 102は、ウィンドウ内の別の値、または平均値、中央値、または先行する期間における高い極値と低い極値とを除いた値などの、ウィンドウ内の値に基づき計算される値を使用することができる。
TTTを開始するための基準として、閾値より大きい最後のPHR以降にP−MPRにおけるドロップを使用する代わりに(または、それに加えて)、WTRU 102は、TTTを開始するための基準として、最後のPHRが閾値より大きいためPCMAXまたはPCMAX,cに対するP−MPRの影響の増大もしくは減少などの変化を使用することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cとすることができる。WTRU 102は、少なくとも1つのCCについて基準が満たされている場合に、TTTを開始することができる。
PHRをトリガーするための基準として、TTT時間の持続時間に対して閾値より大きい最後のPHR以降にP−MPRにおけるドロップを維持する代わりに(または、それに加えて)、WTRU 102は、PHRをトリガーするための基準として、閾値より大きい最後のPHR以降にPCMAXまたはPCMAX,cに対するP−MPRの影響の増大もしくは減少などの変化を維持するステップを使用することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cとすることができる。WTRU 102は、少なくとも1つのCCについて基準が満たされている場合に、PHRをトリガーすることができる。
TTTを開始するための基準として、閾値より大きい最後のPHR以降にP−MPRにおけるドロップを使用する代わりに(または、それに加えて)、WTRU 102は、TTTを開始するための基準として、閾値より大きい最後のPHR以降にPCMAXまたはPCMAX,cの増大を使用することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cとすることができる。WTRU 102は、少なくとも1つのCCについて基準が満たされている場合に、TTTを開始することができる。
PHRをトリガーするための基準として、TTT時間の持続時間に対して閾値より大きい最後のPHR以降にP−MPRにおけるドロップを維持する代わりに(または、それに加えて)、WTRU 102は、PHRをトリガーするための基準として、閾値より大きい最後のPHR以降にPCMAXまたはPCMAX,cの増大を維持するステップを使用することができる。複数のCCがある場合、これは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cとすることができる。WTRU 102は、少なくとも1つのCCについて基準が満たされている場合に、PHRをトリガーすることができる。
WTRU 102は、例えば、ルックバックウィンドウに関して前の方で説明されているように、また後述のように、選択された1つまたは複数のP−MPR(またはP−MPR,c)値を電力計算(例えば、PHおよび/またはPCMAXおよび/またはPCMAX,cの計算)で使用することができる。
図7は、PHRに対して修正されたTTTを使用する代表的なトリガー手順700を示す図である。
いくつかの代表的な手順において、P−MPRまたはP−MPRのレベル(例えば、P−MPRのレベルX)を報告するステップは、PHR PCMAx,cに含めるステップと同等であるものとしてよく、これは、レベルXにある、またはレベルXである、またはレベルXの値を有するものとしてよいP−MPRバックオフを含むか、またはそれを考慮するものとしてよい。
図7を参照すると、代表的なトリガー手順700において、WTRU 102は、P−MPRを監視または決定することができ、これは時間の経過とともに変化し得ることがわかる。第1の時刻710において、PHRは、P−MPRがレベルCにあると監視(または判定)されることに基づきトリガーされ、P−MPRは、PHRでネットワークリソース(例えば、eNB 140)に報告され得る。第1の時刻710において、禁止タイマーは、指定された期間に設定され得る。指定された期間中に禁止タイマーがタイムアウトになるまで、別のPHRがトリガーされることは禁止され得る。
第2の時刻720において、P−MPR値は、レベルCからレベルAに下がり、TTTタイマーを起動し得る。第3の時刻730において、P−MPRは、レベルAからレベルCに上がり、TTTタイマーが停止され得る。TTTタイマーは、タイムアウトしていない可能性があるため、PHRトリガーは生じない。第4の時刻740において、P−MPR値は、レベルCからレベルAに下がり、TTTタイマーを起動し得る。P−MPRは、TTTの持続時間の間レベルAとBとの間で変化し得る(例えば、バースト性変化)(例えば、P−MPRの変化は閾値を超えることがないのでTTTタイマーを停止できない)。TTTタイマーがタイムアウトしたことに応答して、第5の時刻750において、WTRUは、PHRの報告をトリガーし、PHRに、例えば、P−MPR TTTウィンドウにおける最高のレベル(例えば、レベルB)でP−MPRのレベルを入れることができ、禁止タイマーは、指定された期間に設定され得る。第6の時刻760において、TTTタイマーは起動し得る(例えば、レベルBからレベルA以下までのP−MPR値のドロップに基づく)。
第7の時刻770において、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPRのレベルは、レベルA以下に維持された。WTRU 102は、著しい経路損失変化などのP−MPRと異なる理由からPHRをトリガーすることができ、第7の時刻770に対するルックバックウィンドウに関連付けられている値(例えば、最高値、例えば、レベルB)に関連付けられているレベルでP−MPRを報告することができる。TTTタイマーは、経路損失トリガーに応答して、停止させることもでき、禁止タイマーが、指定された期間に設定され得る。
第8の時刻780において、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPRのレベルは、レベルCとDとの間のあるレベルに変化しており、これにより、PHRは、対応するルックバックウィンドウに関連付けられている値(例えば、最高値)に基づきP−MPRレベルDを報告するステップをトリガーすることができる。第8の時刻780の後のP−MPR値における下方のスパイクに関連付けられているドロップは、TTTタイマーを起動するために閾値を超えないことが企図されている。第8の時刻780において、禁止タイマーは、指定された期間に設定され得る。
禁止タイマーがタイムアウト後である、第9の時刻790において、P−MPRのレベルは、TTTタイマーが起動できるようにレベルDからレベルBまで変化しており、第10の時刻795において、PHRはトリガーされ、対応するP−MPR TTTウィンドウに関連付けられている値(例えば、最高値)に基づきP−MPRレベルBを報告することができる。
上記の代表的な手順のバリエーションとして、以下のうちの1つまたは複数を含む。
WTRU 102は、最初に、P−MPRに関係する変化が、トリガー基準として使用され得るかどうかを決定することができる。この決定は、P−MPRがPCMAX(またはPCMAX,c)の計算の支配的因子であるかどうか(例えば、計算に対して効果を有するかどうか)に基づくものとしてよい。複数のCCがある場合、これらの判定のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。
P−MPRが、最後のPHRを送信したときに支配的因子ではなく、現在も支配的因子でない(例えば、このTTIにおいて)場合、P−MPRに関係する変化についてPHRを報告することは有益でない場合があり、およびWTRU 102は、P−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順をスキップすることができる。複数のCCがある場合、これらの判定(例えば、どの因子が支配的か、またはPHRをトリガーするかどうか)のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。WTRU 102は、条件が真である任意のCC(例えば、P−MPRまたはP−MPR,cが最後のPHRが送信されたときに支配的因子でなく、現在も支配的因子でないCC)に対するP−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順をスキップすることができる。
P−MPRが、最後のPHRを送信したときに支配的因子ではなく、現在も支配的因子でない(例えば、このTTIにおいて)場合、P−MPRに関係する変化についてPHRを報告することは有益でない場合があり、およびWTRU 102は、P−MPRに関係する変化に基づきTTTタイマーを開始するための手順をスキップすることができる。複数のCCがある場合、これらの判定(例えば、どの因子が支配的か、またはTTTタイマーを開始するかどうか)のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。WTRU 102は、条件が真である任意のCC(例えば、P−MPRまたはP−MPR,cが最後のPHRが送信されたときに支配的因子でなく、現在も支配的因子でないCC)に対するP−MPR(またはP−MPR,c)に関係する変化に基づきTTTタイマーを開始するための手順をスキップすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、選択されたP−MPRは、電力計算においてWTRU 102によって使用され得る。
WTRU 102は、実際のパワーマネージメントの電力バックオフ(例えば、必要なバックオフ)でないPHRに対するPHおよび/またはPCMAX,c(例えば、PHRに含めるべきPCMAX,c)の計算で使用するP−MPR値を選択することができる。WTRU 102は、以下の方法のうちの1つまたは複数で電力制御計算にP−MPRバックオフ値を使用することができ、P−MPRは、複数のCCがある場合に、P−MPR,cで置き換えることができる。
与えられたサブフレームにおいて、実際のパワーマネージメントの電力バックオフ(例えば、必要なバックオフ)が最後のPHR(または、PHRがこのサブフレームで送信され得る場合に、現在のPHR)について選択されたP−MPRバックオフ値以下である場合に、WTRU 102は、UL電力制御のためPCMAX,cを計算する際に選択されたP−MPRをパワーマネージメントの電力バックオフ値として使用することができる。あるいは、WTRU 102は、UL電力制御のためPCMAX,cを計算する際に実際のパワーマネージメントの電力バックオフ(例えば、必要なバックオフ)を使用することができる。最大電力条件の場合、これ(例えば、実際のバックオフの使用)は、P−MPRがいたずらに高いことによる不要な電力クリッピングまたはスケーリングを回避することができる。
与えられたサブフレームにおいて、実際のパワーマネージメントの電力バックオフ(例えば、必要なバックオフ)が最後のPHR(または、PHRがこのサブフレームで送信され得る場合に、現在のPHR)について選択されたP−MPRバックオフ値より大きい場合に、WTRU 102は、電力制御のためPCMAX,cを計算する際にこの値をP−MPR値として使用することができる。あるいは、WTRU 102は、UL電力制御のためPCMAX,cを計算する際に実際のパワーマネージメントの電力バックオフ(例えば、必要なバックオフ)を使用することができる。これは、アクティブな禁止タイマーなどの何らかの理由から報告できない持続しているより高い実際のP−MPRに対して有利な場合がある。
いくつかの代表的な実施形態では、PCMAXおよびPCMAX,cの計算でどの因子が支配的であるかに基づきPHRをトリガーするためにのトリガー手順が実装され得る。
いくつかの場合において、P−MPR(またはP−MPR,c)は、PCMAXおよび/またはPCMAX,cの計算に影響を及ぼし、いくつかの場合において、及ぼし得ない。これは、P−MPR(またはP−MPR,c)がPCMAXおよび/またはPCMAX,cの値に対して支配的であるかどうかということでもある。P−MPR(またはP−MPR,c)が非ゼロの値にあるときであっても、PCMAXおよびPCMAX,cの値は、P−MPR(またはP−MPR,c)が計算に対して支配的でない場合には影響を受けないことが企図される。PCMAXは、WTRU 102に対する構成された最大出力電力とすることができる。PCMAX,cは、与えられたCCに対する構成された最大出力電力とすることができる。PCMAXおよびPCMAX,cの計算でどの因子が支配的であるかに基づきPHRをトリガーするための例示的な手順が提供される。
これらの代表的な手順の特定の要素は、個別に、またはいくつかの組み合わせで説明されているが、本明細書で説明されている他の要素と組み合わせて使用することもできることが企図されている。
いくつかの代表的な実施形態では、PCMAX,cの計算に対して支配的な因子に変化がある場合にPHRがトリガーされる例示的な手順が実装され得る。
WTRU 102は、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行することができる。WTRU 102は、P−MPRが(例えば、現在のTTIにおいて)PCMAX,c(またはPCMAX)の計算に対して支配的であるが、最後のPHRにおけるPCMAX,c(またはPCMAX)の計算には支配的でなかった場合にPHRをトリガーし得る。複数のCCについて、WTRU 102は、1つまたは複数のCCについて、最後のPHRにおいて支配的でないP−MPRから(例えば、現在のTTIにおいて)支配的であるP−MPRへの変化がある場合に、PHRをトリガーすることができる。複数のCCについて、P−MPRは、それぞれのCCについてCC特有、P−MPR,cとすることができる。P−MPR支配トリガーを除外もしくは遅延させるために、禁止タイマー、TTTタイマー、またはルックバックタイマーもしくはウィンドウのうちの1つまたは複数が使用され得る。
WTRU 102は、P−MPRが(例えば、現在のTTIにおいて)PCMAX,c(またはPCMAX)の計算に対して支配的でなく、最後のPHRにおけるPCMAX,c(またはPCMAX)の計算には支配的であった場合にPHRをトリガーし得る。複数のCCについて、WTRU 102は、1つまたは複数のCCについて、最後のPHRにおいて支配的であるP−MPRから(例えば、現在のTTIにおいて)支配的でないP−MPRへの変化がある場合に、PHRをトリガーすることができる。複数のCCについて、P−MPRは、それぞれのCCについてCC特有、P−MPR,cとすることができる。P−MPR支配トリガーを除外もしくは遅延させるために、禁止タイマー、TTTタイマー、またはルックバックタイマーもしくはウィンドウのうちの1つまたは複数が使用され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、以下のようにPHRトリガー基準が満たされているかどうかを判定することができる。PHRトリガー基準は、P−MPRが最後のPHRにおいて支配的なPCMAX,c(またはPCMAX)因子でなかったが、現在は支配的な因子である場合、および/またはP−MPRが最後のPHRにおいて支配的なPCMAX,c(またはPCMAX)であったが、現在は支配的な因子でない場合に、満たされ得る。
PCMAX,cの以下の計算は、手順をわかりやすく示す例として使用され得る。
PCMAX,c(i)=
MIN{PEMAX,c−ΔTC,c,PPowerClass−MAX(MPRactual,c,P−MPR,c(i))−ΔTC,c} 式(101)
この例では、P−MPR,cは、P−MPR,c>MPRactual,cおよび[PPowerClass−P−MPR,c]<PEMAX,cの場合にPCMAX,cの値に影響を及ぼし得る。
P−MPR(P−MPRまたはP−MPR,cを総称的に表すために使用される)がPCMAX,cの計算に対して支配的でない場合、eNB 140は、PHRで報告されるPCMAX,c値およびWTRU 102のそれぞれのCCについてeNB 140が与えることができるULグラントなどの、有することができる、受信することができる、または制御することができる情報に基づきPCMAX,cに影響するMPRおよび他の関係する因子(例えば、LTE関係因子)の変化を追跡することができる。
P−MPRが支配的である場合、PHRは、eNB 140にPCMAX,c値を与えることができる。P−MPRが支配的であるときに例示的な式PCMAX,c=PPowerClass−P−MPR,c(i)−ΔTC,cを使用すると、eNB 140がP−MPRが支配的であることを知っていれば(本明細書で説明されているようにPHRに含まれるP−MPRが支配的であることを示す指示などによって)、eNB 140は、WTRU 102によって使用されるパワーマネージメントの電力バックオフを決定することができるものとしてよい。
図8は、追加の電力バックオフの支配性に関係する代表的なトリガーおよびPHR手順800を示す図である。
図8を参照すると、代表的なトリガーおよびPHR手順800において、第1の時刻810で、トリガーが発生し得る(例えば、経路損失の著しい変化によるトリガー)ことがわかる。WTRU 102は、アクティブなCCに対するPHを含み、CCに対するPCMAX,cも含むことができるPHRをeNB 140に送信することができる。WTRU 102は、P−MPRがPCMAX,cの計算に影響しているかどうかに関するそれぞれのCCに対する指示(例えば、PHRに含まれる)も送信することができる。禁止タイマーは、トリガーに応答して、設定され得る。次のPHRまで、eNB 140は、MPR(MPRおよび/またはA−MPRを含み得る)を追跡し、PHを推定することができるが、それは、MPRがPCMAX,cの計算に対して支配的だからである。第2の時刻820では、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPR値は、閾値量より大きい値(例えば、増大)に変化し、P−MPRは、PCMAX,cの計算に対して支配的であるものとしてよい。WTRU 102は、P−MPRが変化することでPHRをトリガーし得る。eNB 140は、PHR(例えば、PCMAX,c)からP−MPR(時刻820においてレベルBにある)を決定することができる。第3の時刻830では、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPR値は、閾値量より大きい値(例えば、増大)に変化し、MPRも変化(例えば増大)してしまっている可能性があり、PCMAX,cの計算に対して支配的であるものとしてよい。WTRU 102は、P−MPRが変化することでPHRをトリガーし得る。eNB 140は、PHR(例えば、PCMAX,c)からP−MPR(時刻830においてレベルCにある)を決定することがもはやできないが、それは、MPRが時刻830においてPCMAX,cの計算に対して支配的であるからである。
第4の時刻840では、禁止タイマーがタイムアウトした後、MPR値は、P−MPRが現在PCMAX,cの計算に対して支配的であるように値に関して変化(例えば、減少)している可能性がある。WTRU 102は、支配性の変化によってPHRの報告をトリガーし得る。現在、eNB 140は、PHRからP−MPR(時刻840においてレベルCにある)を決定することができる。このトリガーがない場合、eNB 140は、P−MPRを認識せず、WTRU 102をオーバースケジュールする可能性がある。
いくつかの代表的な実施形態では、PHRトリガーは、PCMAX,c(またはPCMAX)支配的因子が変化する場合に実行され得る。例えば、トリガーは、PCMAX,cの支配的因子が支配的でないP−MPRから支配的であるP−MPRに変化したときに実行され得る。第1の時刻810に関連付けられているトリガーは、閾値を超える経路損失の変化によるトリガーなどのPHRトリガーとすることができる。トリガーの結果として、WTRU 102は、CCのPCMAX,c値とともにアクティブなCCに対するPH値を含むPHRを送信することができる。WTRU 102は、P−MPRがPCMAX,cの計算に影響しているかどうかに関するそれぞれのCCに対する指示(例えば、PHRに含まれる)も送信することができる。この場合、P−MPRは、支配的でない。次のPHRまで、P−MPRが引き続き支配的でない限り、eNB 140は、P−MPRが存在していなかったかのようにULグラントをスケジューリングすることができる。eNB 140が、MPR、A−MPRなどを追跡する場合、そのスケジューリングの決定において使用することができる電力ヘッドルームを推定することができる。
この例における第2の時刻820に関連付けられているトリガーは、P−MPRの大きな変化(例えば、閾値より大きい最後のPHR以降のP−MPRの変化)によるものとすることができる。トリガーの結果として、WTRU 102は、CCのPCMAX,c値とともにアクティブなCCに対するPH値を含むPHRを送信することができる。WTRU 102は、P−MPRがPCMAX,cの計算に影響しているかどうかに関するそれぞれのCCに対する指示(例えば、PHRに含まれる)も送信することができる。この場合、P−MPRは、支配的である。PCMAX,c、およびP−MPRが支配的であるという指示があれば、eNB 140は、WTRU 102によって使用されるP−MPR値(例えば、レベルB)を決定することができる。
次のPHRまで、eNB 140がMPR、A−MPRなどを追跡する場合、適切な値をP−MPR値と比較してどれが支配的であるかを判定し、追跡された値またはP−MPR値を使用してPHをしかるべく推定することができる。これは、P−MPRが最後のPHRから知ることができるため可能であり得る。
この例における第3の時刻830に関連付けられているトリガーは、P−MPRの大きな変化(例えば、閾値より大きい最後のPHR以降のP−MPRの変化)によるものとすることができる。トリガーの結果として、WTRU 102は、CCのPCMAX,c値とともにアクティブなCCに対するPH値を含むPHRを送信することができる。WTRU 102は、P−MPRがPCMAX,cの計算に影響しているかどうかに関するそれぞれのCCに対する指示(例えば、PHRに含まれる)も送信することができる。この場合、P−MPRは、支配的でない。eNB 140は、P−MPRがもはや支配的でないことを現在は認識しており、P−MPRが支配的でないため、著しく(例えば、閾値の量を超えて)変化したとしても現在のP−MPR値を決定することはできない。
次のPHRまで、P−MPRが引き続き支配的でない限り、eNB 140は、P−MPRが存在していなかったかのようにULグラントをスケジューリングすることができる。eNB 140が、MPR、A−MPRなどを追跡する場合、そのスケジューリングの決定において使用することができる電力ヘッドルームを推定することができる。
状況が変化し、P−MPRが支配的になると、PHRをトリガーし得る大きな変化がないと、eNB 140は、P−MPRが支配的であるか、またはP−MPR値であることを知るすべはないと言える。eNB 140は、WTRU 102をオーバースケジュールし、その結果、WTRU 102において電力スケーリングが行われ得る。
第4の時刻840で、最後のPHRにおいて支配的でないP−MPRから支配的であるP−MPRへの変化により、トリガーが有益であり、これにより、eNB 140に、P−MPRが現在支配的であることを知らせ、P−MPRの決定を可能にし得るPCMAX,c値を与えることができる。
時刻820および830に関連付けられている第2のトリガーと第3のトリガーとの間の時間と同様に、次のPHRまで、eNB 140がMPR、A−MPRなどを追跡する場合に、適切な値をP−MPR値と比較してどれが支配的であるかを判定し、追跡された値またはP−MPR値を使用してPHをしかるべく推定することができる。
図9は、代表的なトリガーおよびPHR手順900を示す図である。
図9を参照すると、代表的なトリガーおよびPHR手順900において、第1の時刻910で、トリガーが発生し得る(例えば、経路損失の著しい変化によるトリガー)ことがわかる。WTRU 102は、アクティブなCCに対するPHを含み、CCに対するPCMAX,cも含むことができるPHRをeNB 140に送信することができる。WTRU 102は、P−MPRがPCMAX,cの計算に影響しているかどうかに関するそれぞれのCCに対する指示(例えば、PHRに含まれる)も送信することができる。禁止タイマーは、トリガーに応答して、設定され得る。次のPHRまで、eNB 140は、MPR(MPRおよび/またはA−MPRを含み得る)を追跡し、PHを推定することができるが、それは、MPRがPCMAX,cの計算に対して支配的だからである。第2の時刻920では、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPR値は、閾値量より大きい値(例えば、増大)に変化し、P−MPRは、PCMAX,cの計算に対して支配的であるものとしてよい。WTRU 102は、P−MPRが変化することでPHRをトリガーし得る。eNB 140は、PHR(例えば、PCMAX,c)からP−MPR(時刻920においてレベルCにある)を決定することができる。第3の時刻930では、禁止タイマーがタイムアウトした後、P−MPR値は、閾値量より大きい値(例えば、減少)に変化し、そのときに、MPRは、PCMAX,cの計算に対して支配的であるものとしてよい。WTRU 102は、P−MPRが変化することでPHRをトリガーし得る。eNB 140は、PHR(例えば、PCMAX,c)からP−MPR(時刻930においてレベルBにある)を決定することがもはやできないが、それは、MPRが時刻930においてPCMAX,cの計算に対して支配的であるからである。
第4の時刻940では、禁止タイマーがタイムアウトした後、MPR値は、P−MPRが現在PCMAX,cの計算に対して支配的であるように値に関して変化(例えば、減少)している可能性がある。WTRU 102は、支配性の変化によってPHRの報告をトリガーし得る。現在、eNB 140は、PHRからP−MPR(時刻940においてレベルBにある)を決定することができる。このトリガーがない場合、eNB 140は、P−MPRが支配的であることを認識し得ず、WTRU 102を不正にスケジューリングする可能性がある。
いくつかの代表的な実施形態では、第4の時刻においてトリガーが存在しなかった場合、eNB 140側では、P−MPRが第2の時刻においてトリガーが発生したときのものと同じであると想定することができる。この場合、eNB 140が、P−MPRが支配的であると想定したときに、これは、レベルCが継続することを想定できるのでWTRU 102をアンダースケジュールする可能性がある。他の代表的な実施形態では、eNB 140が、MPRが支配的であることを最後のPHRが指示したのでMPRが支配的である(例えば、常に支配的である)と想定する場合、eNB 140は、P−MPRが実際に支配的である場合にWTRU 102をオーバースケジュールする可能性がある。
いくつかの代表的な実施形態では、手順(例えば、MAC手順)は、PCMAX,cの支配性の変化に基づきPHRトリガーを含み得る。PCMAX,cの支配性に基づく代表的な例示的なPHRトリガーは、prohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているか、またはタイムアウトする可能性があるか、またはタイムアウトしてしまっている可能性がある場合に、発生するように定義することができ、追加のパワーマネージメントが適用されていなかった場合にPCMAX,cが異なる値を有していたであろう(または有していた可能性のある)ことを指示し得るPHR(例えば、MAC PHR)内のフィールド(例えば、支配指示フィールドまたはPフィールド)は、WTRU 102が新しい送信のためULリソースを有しているか、または有している可能性があるときにPHRの最後の送信以降に変化してしまっている(または変化してしまっている可能性がある)。
いくつかの代表的な実施形態では、PHRをトリガーするかどうかの決定は、支配的因子の使用を含み得る。
WTRU 102は、どのような基準で以下の代表的な手順のうちの1つまたは複数に基づきPHRをトリガーするかどうかを決定することができる。WTRU 102は、P−MPRに関係する変化が、トリガー基準として使用され得るかどうかを決定することができる。この決定は、P−MPRがPCMAX,c(またはPCMAX)の計算の支配的因子であるかどうか(例えば、計算に対して効果を有するかどうか)に基づくものとしてよい。複数のCCがある場合、これらの判定のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cとすることができる。
P−MPRが、最後のPHRを送信したときに支配的因子ではなく、現在も支配的因子でない(例えば、現在のTTIにおいて)場合、P−MPRに関係する変化についてPHRを報告することは有益でない場合がある(例えば、P−MPRが閾値以上に変化する場合)。WTRU 102は、P−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順をスキップすることができる。複数のCCがある場合、これらの判定(例えば、どの因子が支配的か、またはPHRをトリガーするかどうか)のそれぞれは、それぞれのCCについて別々に実行され得る。WTRU 102は、条件が真である任意のCC(例えば、P−MPRまたはP−MPR,cが最後のPHRが送信されたときに支配的因子でなく、現在も支配的因子でないCC)に対するP−MPRに関係する変化に基づきPHRをトリガーするかどうかを判定するための手順をスキップすることができる。P−MPRは、それぞれのCCについてP−MPR,cとすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、PHR内のPCMAX値は、帯域間でUL送信をサポートすることができる。CCとサービングセルは、相互に入れ替えて使用でき、TTIはサブフレームの代わりに使用することができ、それでもこれらの実施形態との整合性は維持されることが企図されている。
PCMAXは、WTRUの構成された総最大出力電力とすることができる。スケーリングなしでUL CCに対するWTRU 102で計算した電力の総和がPCMAXを超えることになるか、または超えるべきである場合に、WTRU 102は、最大電力を超えることを回避するために送信の前にCC電力をスケーリングすることができる。PHRでPCMAXを送信するステップは、eNBスケジューラにとって有益であり、eNBスケジュールは、WTRU 102がCC電力をスケーリングしたかどうか、またもしそうであれば、どれだけスケーリングしたかを判定することができる。帯域内ULの場合、eNB 140は、PCMAX,cからPCMAXを決定または推定することができ、また帯域内ULについてはPCMAX,cからPCMAXを決定または推定することができない場合があることが企図される。
いくつかの代表的な実施形態では、PCMAXは、PHRでWTRU 102によって送信され得る(例えば、PHRにPCMAXを常に入れるか、または例えば、リリース11専用、および/または後のリリースのWTRU 102のみについて拡張PHR報告に含める)。WTRU 102は、常に、PHRでPCMAXを送信する場合、PCMAXが他のシグナリングされたパラメータに基づき決定される場合に不要な、または有益でないシグナリングが発生し得る。シグナリングのオーバーヘッドを低減し得る、有益であるか、または必要なときのPCMAXをPHRで送信する(例えば、それのみを送信する)ことが有益になる場合がある。
以下は、いくつかの基準が満たされたとき(例えば、満たされたときのみ)PHRにPCMAXを入れることによってPHRシグナリングを低減するための代表的な手順である。
WTRU 102は、以下の基準のうちの1つまたは複数が満たされる(または満足される)ことに基づき、拡張PHR MAC CEに入っていてもよい、PCMAXをPHRに入れることができる。
第1の基準は、構成基準を含むことができ、これは、WTRU 102が帯域間ULについて構成されている場合に満たされ得る(例えば、WTRU 102は、少なくとも2つの帯域、例えば、800MHz帯域および2.1GHz帯域のそれぞれにおいて少なくとも1つのUL CCとともに構成される)。
第2の基準は、アクティブ化/CC基準を含むことができ、これは、少なくとも2つの帯域においてPHRがCCに対する報告を含む(または含むことになるか、または含むべきである)場合に満たされるものとしてよく、このことは、例えば、とりわけ、(1)PHがPHR内に含まれる(または含まれることになるか、または含まれるべき)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおいて少なくとも1つのアクティブ化されたCCがあり得、これらのCCのそれぞれに対するPHは実際のもの、または仮想的なものであってよく、および/または(2)PHがPHR内に含まれる(または含まれることになるか、または含まれるべき)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおいて少なくとも1つのCCがあり得、これらのCCのそれぞれに対するPHは実際のもの、または仮想的なものであってよいことを意味するか、そのようなものであるものとしてよい。
第3の基準は、実際のPH基準を含むことができ、これは、少なくとも2つの帯域においてPHRがCCに対する実際のPHを含む(または含むことになるか、または含むべきである)場合に満たされるものとしてよく、このことは、例えば、とりわけ、(1)V−bitは少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCに対して実際のPHを指示することができ、および/または(2)PCMAX,cは少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCに対してPHRに含まれるものとしてよく(または含まれることになり、または含まれるべきであり)、および/または(3)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCについて、サブフレーム内にULリソース(例えば、PUSCHおよび/またはPUCCH)があり得、そのサブフレームについて(またはそのサブフレーム内で)PHRが報告され、および/または(4)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCについて、サブフレーム内に割り当てられたULリソースがあり得、そのサブフレームについて(またはそのサブフレーム内で)PHRが報告され、ULリソースは、ULグラントによって、または構成されたSPS(半永続的スケジューリング)によって割り当てられ、そのような割り当ての結果、PUSCHの送信を行うことができ、および/または(5)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCについて、サブフレーム内に割り当てられたULリソースまたはPUCCHの送信があり得、そのサブフレームについて(またはそのサブフレーム内で)PHRが報告され、ULリソースは、ULグラントによって、または構成されたSPSによって割り当てられ、その結果、PUSCHの送信を行うことができる。
第4の基準は、スケーリング基準を含むことができ、これは、サブフレームについて(またはサブフレーム内で)PHRが報告され、WTRU 102が計算してCC(またはCCチャネル)電力の1つまたは複数をスケーリングするか、またはスケーリングすることができる場合に満たされ得るが、それは、例えば、CCの計算された電力の総和が、WTRUの総構成最大出力電力PCMAXとすることができるWTRU 102に対する全体の許容される電力を超えることになるか、または超えるべきであるからである。
実際のPHを伴うCCがアクティブ化されたCCでもあり、またアクティブ化されたCCが構成されたCCでもある場合について第3の基準は第2の基準のサブセットであり、第2の基準は第1の基準のサブセットであることが企図される。この場合、非冗長的な基準は、第1の基準、第2の基準、第3の基準、および第4の基準のそれぞれだけ、および例えば、第1と第4、第2と第4、および第3と第4の基準の組み合わせを含み得る。
以下は、WTRU 102が、WTRU 102が送信することができるPHRにPCMAXを入れるかどうかを決定し、eNB 140が、PCMAXがeNB 140が受信することができるPHR内に存在するかどうかを判定する仕方を示す例である。
いくつかの代表的な例において、WTRU 102は、第3の基準および第4の基準の両方が満たされ、PHRのサブフレーム内において、実際のPHがPHR内に含まれる少なくとも2つ帯域のそれぞれに少なくとも1つのCCがあり、WTRU 102が最大電力(例えば、PCMAXであってもよい)を超えないようにスケーリングを実行した場合に、PHRにPCMAXを入れることができる(例えば、入れるだけ)。
他の代表的な例において、WTRU 102は、第2の基準が満たされ、PHRのサブフレーム内に、少なくとも2つの帯域のそれぞれにおいて少なくとも1つのアクティブ化されたCCがある(例えば、WTRU 102が知っているか、または決定する内容に基づき)場合にPCMAXをPHRに入れることができ(例えば、入れるだけ)、これらのCCのそれぞれについて、報告されるPHは、実際のものでも、または仮想的なものでもよい。
さらなる代表的な例において、PHRは、構成され、かつアクティブ化されている、PHが含まれるCCを示すビットマップを含むことができ、eNB 140は、それぞれの帯域内にどのCCが入っているかを認識しているため(例えば、eNB 140はCCを構成できるので)、eNB 140は、複数の帯域内のCCに対してPHが含まれるかどうかを判定するためにどのCCについてPHが含まれるかを識別することができるPHR MAC−CEビットマップを使用することができる、PCMAXを含める基準が、第2の基準である場合、eNB 140は、PCMAXがPHR内に存在するかどうかを判定するための十分な情報を有している。
さらに他の代表的な例において、eNB 140は、このビットマップを使用して、どのCCがPHRに含まれ得るかを判定し、それぞれのPHに関連付けられているV−bitを使用してどのCCが実際のPHを有しているかを判定し、PHR内に異なる帯域のCCに対する実際のPH値があるかどうかを判定することができる。PCMAXを入れるための基準が第3の基準であり、この基準が第1および第2の基準も満たされれば満たされ得るもの(満たすだけ)であれば、eNB 140が少なくとも2つの異なる帯域のそれぞれにおけるCCに対して実際のPHを指示するV−bitを見つけた場合に、eNB 140はPCMAXがPHR内に存在するかどうかを判定するための十分な情報(例えば、V−bitからの)を有しているものとしてよい。
PCMAXを含める基準が、第4の基準単独であるか、または他の基準と組み合わされている場合、eNB 140は、PCMAXがPHR内に含まれるかどうかを判定するための十分な情報を有していないことがある。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、PHRに以下のうちの1つまたは複数を含めることができる。
(1)WTRU 102が計算されたCC(またはCCチャネル)電力のうちの1つまたは複数をスケーリングしたかどうかに関する指示を与え得る、出力電力を計算する際にWTRU 102がスケーリングを実行したかどうかに関する指示(例えば、WTRU総構成最大出力電力PCMAXとすることができるWTRU最大許容送信電力を超える状況を回避するため)。この指示は、1ビットとすることができ、PHRに含まれるCCを示すために使用されるビットのうちの7ビット、および予約ビットとしての1ビットを識別するPHRの最初のオクテット内の予約ビットなどのMAC CE内の予約(または未使用)ビットを使用することができる。この指示、例えば、ビットは、PCMAXがPHR内に存在しているかどうかを示すために使用することができる。例えば、PCMAXを含める基準が、第3および第4の基準である場合、eNB 140は、CCを指示するビットマップを使用して、異なる帯域内にあるPHR内のCCがあるかどうかを知り、V−bitを使用して少なくとも2つの帯域におけるCCに対するPHが実際のものであるかどうかを判定し、スケーリングビットを使用してスケーリングが実行されたかどうかを知ることができる。これらの基準がすべて満たされた場合、eNB 140は、ヘッドルーム内にPCMAXがあることを予測できる。WTRU 102は、WTRU 102がサブフレーム内でスケーリングを実行し、このサブフレームに対して(またはこのサブフレーム内で)PHRが送信される場合に、必ず、指示、例えば、ビットをスケーリングを指示する状態に設定することができる。WTRU 102は、PCMAXを含める1つまたは複数の基準が満たされており、WTRU 102がサブフレーム内でスケーリングを実行し、このサブフレームに対して(またはこのサブフレーム内で)PHRが送信される場合に、指示、例えば、ビットをスケーリングを指示する状態(および/または含まれるPCMAX)に設定することができる。
(2)PCMAXがPHRに含まれるかどうかに関する指示、例えば、PHR内の単一のビットであってよく、スケーリング指示に加える(またはその代わりとなる)ものとすることができる存在インジケータ。存在インジケータは、PHRに含まれるCCを示すために使用されるビットのうちの7ビット、および8番目の予約ビットを識別するPHRの最初のオクテット内の予約ビットなどのMAC CE内の予約(または未使用)ビットを使用することができる。WTRU 102は、このビットを、上述の基準のうちの1つまたは複数の基準などの適切な基準が満たされているときにPCMAXが存在することを指示するように設定することができる。
PHR内のPCMAXの指示を与えるステップは、帯域間タイプのオペレーションについて開示されているけれども、不連続の帯域内またはさらには連続的な帯域内CAなどの帯域間以外の状況に使用され、有用な情報をもたらすことが企図されている。(例えば、複数の帯域内にCCを有することに基づく)PCMAXを含めるための基準のうちの1つまたは複数は、不連続の帯域内および/または連続的な帯域内オペレーションの場合に適用され得る。異なる帯域内のCCに関係する基準は、とりわけ、例えば、同一の場所にないサービングセルである不連続の帯域内CAまたはCCの場合、異なるキャリア周波数を持つCCなどの他のタイプの異なるシナリオでCCに関係する基準に拡張することができる。
他の代表的な実施形態では、RLM(無線リンク監視)は、PCell上で実行され(例えば、実行されるだけ)、これは帯域内オペレーションおよび同一の場所に置かれているサービングセルには十分なものとしてよい(例えば、これらの場合に受信量はそのようなセルについても同様である)。RLMをPCellに対してのみ実行するステップは、例えば、帯域間DLおよび/またはULシナリオを有する、帯域間オペレーション、またはRRH(リモートラジオヘッド)を伴うセルなどのセルが同一の場所に置かれない場合に対して、十分でないことがある。RLMは、SCellに拡張され得る。RLMは、結果として同期する/同期していない状態の検出に至り得るDL受信の品質を判定するために使用され得る。
いくつかの代表的な実施形態では、RLM(または他のいくつかの測定もしくは機構)は、UL CCに対する経路損失基準として使用されるDL CC上に行われる経路損失測定が良好な品質を有し、および/または信頼できるどうかどうかを判定するために使用され得る。
経路損失基準が低品質であると判定された場合(例えば、いくつかの基準に基づき)、WTRU 102は、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行することができる。WTRU 102は、問題(例えば、低品質)をPHRで報告することができる(例えば、それぞれのCCまたはCCのグループに対する品質インジケータを含め、グループは帯域、位置(例えば、RRH)、またはTA(タイミングアドバンス)(例えば、TAグループ)に基づくものとしてよい)。WTRU 102は、経路損失基準が低品質であるCCに対するPHトリガーを無効にすることができる(例えば、関連付けられているCCまたはCCのグループのRLM手順に基づく)。
いくつかの代表的な実施形態では、以下のイベントは、PHRをトリガーすることができる。とりわけ、(1)経路損失基準として使用される1つまたは複数のCC(例えば、任意のCC)上の経路損失の変化(例えば、閾値を超えること、および/または著しい経路損失の変化)、(2)1つまたは複数のCC(例えば、任意のCC)上のP−MPRの変化(例えば、閾値を超えること、および/または著しいP−MPRの変化)、(3)定期的タイマーのタイムアウト、(4)PHR機能の構成/再構成、および/または(5)構成されたULによるSCellのアクティブ化。
同一の場所にある帯域内セルで動作する場合、それぞれのセル内のフェージングは、他のセル内のフェージングと相関し、P−MPRは、これらのセルに対して同じであってよく、したがって、これらのセルは類似の動作をし得る。1つのCCについて経路損失またはP−MPRが(例えば、著しく)変化する場合、別のものについても同様に変化することが企図される。トリガー基準が満たされ、CC(例えば、すべてのCC)についてPHRが送信される場合、これは、CC(例えば、すべてのCC)に対する変化を含み、一定期間CC(例えば、すべてのCC)に関するPHRを禁止することができる。CC(例えば、すべてのCC)を同様に取り扱うことは、類似の動作をし得るため同一の場所にある帯域内セルに対して妥当であるものとしてよい。
セルが異なる帯域内または異なる位置にあり得る場合、これらのセルに対する経路損失およびP−MPRは、無相関とすることができる。この場合、1つのCCについて満たされている基準に基づきPHRをトリガーした場合、別の帯域または位置にある別のCCに対してトリガー基準が満たされるということがあり得るか、またはあり得ない。PHRが、第1のCCに対するトリガー基準を満たした結果送信される場合、禁止タイマーが、再起動され得る。禁止時間中(例えば、禁止タイマーがタイムアウトするまでの時間)、別のCCについてトリガー基準が満たされた場合、トリガーを引き起こした変化を含む報告は、禁止タイマーがタイムアウトするまでブロックされ得る。タイマーがタイムアウトした後、トリガー条件がまだ存続している場合、PHが報告され得る(例えば、実際にはトリガー条件の報告を遅延させる)。トリガー条件がもはや存在していない場合、そのトリガー条件に基づくPHは、報告され得ない。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、それぞれのタイマーの禁止効果が各禁止タイマーに関連付けられているCCに対する効果(例えば、効果のみ)であるように複数のPHR禁止タイマーを有することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、CCは、以下のうちの1つまたは複数に基づきグループ化され得る。とりわけ、(1)UL帯域、(2)DL帯域、(3)位置、(4)タイミングアドバンス基準、(5)経路損失基準、および/または(6)経路損失基準の帯域または位置。CCのグループは、1つまたは複数のCCを含むことができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、CCのグループごとに個別の1つのPHR禁止タイマーを有することができる。CCのグループごとに、WTRU 102は、CCのグループについてトリガーされるPHRに基づきPHR禁止タイマーを再起動することができる。例えば、WTRU 102は、帯域ごとに1つのPHR禁止タイマー、経路損失基準、および/またはそれぞれの位置(例えば、RRH)を有することができる。WTRU 102は、セルの異なるグループ分けに基づき個別のPHR禁止タイマー、例えば、それぞれのTAグループについて1つの禁止タイマーも、またはその代わりに有することができる。
経路損失変化トリガーなどのPHR禁止タイマーによってゲートされるトリガーについて、WTRU 102は、異なるグループ内のCCに対するトリガーを別々に処理することができる。例えば、現在の経路損失変化トリガー基準は、prohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっており、経路損失が、WTRU 102が新しい送信のためのULリソースを有する場合にPHRの最後の送信以降に経路損失基準として使用される少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対してdl−PathlossChange dB以上変化した場合に満足され得る。
経路損失変化トリガーは、以下の1つまたは複数を反映するように修正され得る。(1)CCグループ特有のPHR禁止タイマーのタイムアウト、(2)CCグループ内のCCによって使用されるサービングセル上の経路損失の変化に基づくトリガー、(3)とりわけ、例えば、CCグループ内の少なくとも1つのCCに対する送信のためULリソース(例えば、PUSCH)が、例えば、ULグラントもしくは構成されたSPSを介して、割り当てられること、および/またはCCグループ内の少なくとも1つのCCに対して送信されるべきPUCCHがあることを意味し得る、またはそのようなものであり得る、CCグループ内の少なくとも1つのCCに対する実際のPHR(例えば、トリガー基準が評価されているTTIにおける)の送信に対する要求条件/プロビジョニング、(4)グループ内のCCのうちの少なくとも1つのCC上の新しい送信のためのULリソースに対する要求条件/プロビジョニング、または任意のCC上の新しい送信のためのULリソースがあること。
修正されたトリガーの例は以下のとおりである。第1の例は、CCグループに対するprohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっており、経路損失が、WTRU 102がそのCCグループ内のCCに対する新しい送信のためのULリソースを有する場合にPHRの最後の送信以降にそのCCグループ内のCCに対する経路損失基準として使用される少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対してdl−PathlossChange dB以上変化した場合のトリガーを含むことができる。第2の例は、CCグループに対するprohibitPHR−Timerがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっており、経路損失が、WTRU 102がそのCCグループ内のCCに対する送信のため割り当てられたULリソースおよび新しい送信のためのULリソースを有する場合にPHRの最後の送信以降にそのCCグループ内のCCに対する経路損失基準として使用される少なくとも1つのアクティブ化されたサービングセルに対してdl−PathlossChange dB以上変化した場合のトリガーを含むことができる。
第2の例において、新しい送信のためのULリソースは、任意のCCにあってよい。
複数の帯域内のUL CCの場合、PHRが送信されるごとに、これらの帯域のうちの1つの帯域内のCCに対するPHがすべて仮想的であり得る可能性がある。WTRU 102が、WTRU 102がアクティブなUL CCを有するすべての帯域内のCCに対する実際のPHを少なくともときどき送信することを確実にするため、いくつかの代表的な実施形態において修正を施すことができる。
1つのPHR定期的タイマー、periodicPHR−Timerがあり、これがタイムアウトすると、PHRがトリガーされ、PHRは任意のセルが新しい送信のためのULリソースを有している場合に送信され得る。修正の1つは、CCのそれぞれのグループについて、WTRU 102は個別のPHR定期的タイマーを有し得るということを含むものとしてよい。PHR定期的タイマーがCCグループに対してタイムアウトした場合、WTRU 102は、以下の条件のうちの1つまたは複数が満たされた場合に、PHRをトリガーし、PHRを送信することができる。PHRをトリガーし送信する第1の条件は、CCグループ内の少なくとも1つのCCに対する送信のため割り当てられたULリソース(例えば、PUSCH)があるということを含み得る。第2の条件は、CCグループ内の少なくとも1つのCCについて送信されるべきPUCCHがあるということを含み得る。第3の条件は、CCグループ内のCCのうちの少なくとも1つのCC上の新しい送信のためにULリソースがあるか、または任意のCC上の新しい送信のためにULリソースがあることを含み得る。
送信のため割り当てられたULリソースは、構成されたSPSによって、またはULグラントを介して割り当てられ得る。
WTRU 102は、CCのグループに対するPHR定期的タイマーを、WTRU 102がそのグループ内の1つまたは複数のCCに対する実際のPHとともにPHRを送信するときに再起動することができる。
構成されたULを有するSCellがアクティブ化されたときに、任意のセルが新しい送信のためのULリソースを有していればWTRU 102によってPHRがトリガーされ、送信されるようなトリガーがあり得る。このアクティブ化が再アクティブ化でない場合、PHRは、新しくアクティブ化されたSCellのために仮想PHとともに送信され得る(例えば、WTRU 102が新しくアクティブ化されたSCellに対するULグラントを受信する時間ができる前にPCellまたは別のSCellにグラントがあり得るので)。
帯域内CAの場合、このトリガー手順は、新しくアクティブ化されたSCellと同じ帯域内の少なくとも1つのUL CCが新しい送信のためにULリソースを有しており、実際のPHはPCMAX,cを与えることができる少なくともそのCCについて含まれるべきなので、許容可能または適用可能であるものとしてよい。同じ帯域内のCCに対するPCMAX,cは、PEMAX,cがそれぞれについて異なることがない限り同じであると企図され、eNB 140は、PEMAX,cが同じ帯域内のCCについて同じ値であるか、または異なる値であるかを知ることができる(例えば、eNB 140がPEMAX,c値を構成することができるので)。PCMAXは、同じ帯域内でPCMAX,cから決定され得ることが企図される。帯域内の場合、eNB 140は、新しくアクティブ化されたSCellをスケジューリングする(例えば、インテリジェントな方法でスケジューリングする)ための十分な情報を有することができる。
帯域間CAの場合、帯域内の他のCCがPCMAX,cを与えていない場合(例えば、異なる帯域におけるPCMAX,c値が無関係であり得るので)、仮想PHを受信することは許容され得ない。
いくつかの代表的な実施形態では、SCellアクティブ化(例えば、とりわけ、非アクティブ化の後のアクティブ化、および/または構成もしくは再構成の後の最初のアクティブ化)のイベントに基づきPHRをトリガーし送信するステップは、いくつかの基準が満たされることに基づきWTRU 102によって遅延され得る。WTRU102は、アクティブ化されたSCellのCCグループ内の少なくとも1つのCCにULリソースが割り当てられるまで(例えば、グループが周波数帯域に基づく場合)、および/またはそのグループ内の少なくとも1つのCCに対する新しい送信のためのULリソースが用意されるまで、PHRのトリガーおよび送信を遅延させることができる。WTRU 102は、以下の基準のうちの1つまたは複数が満たされた場合にPHRのトリガーおよび送信を遅延させることができる。とりわけ、(1)SCellが、UL CCのみ、または帯域に基づくグループなどの、CCグループ内の、構成されたアップリンクを有するCCのみであるか、そのようなCCのみとすることができる。および/または(2)例えば、アクティブ化トリガーの要求条件を満たす第1のTTIにおいて、アクティブ化トリガーの結果送信されるべきPHRが、そのアクティブ化されたSCellのグループ内のすべてのCCに対する仮想PHを含み得る。
いくつかの代表的な実施形態では、SCellアクティブ化の後もそのままPHRトリガーを維持しながら、WTRU102は、それに加えて、ときには、アクティブ化されたSCellのCCグループ内の少なくとも1つのCCにULリソースが割り当てられたとき(例えば、グループが周波数帯域に基づく場合)、および/またはそのグループ内の少なくとも1つのCCに対する新しい送信のためのULリソースが用意されたとき、アクティブ化イベントの後(例えば、アクティブ化イベントの後のできる限り早い段階で)PHRをトリガーすることができる。
新しくアクティブ化されたACellと同じCCグループ(例えば、同じ帯域)内の少なくとも1つのセルについて実際のPHが送信され得るまでPHRがどのように遅延され得るかを示す代表例は、新しいトリガー基準であるか、または既存のSCellアクティブ化トリガー基準を置き換えることができる以下のトリガー基準のうちの1つまたは複数を含むべきであるものとしてよい。
例えば、トリガーは、特定のCCグループの一部である構成されたアップリンクを有するSCellがアクティブ化されるか、またはアクティブ化され得る場合に発生し、以下の条件がこのTTIにおいて満たされる(例えば、真である)。特定のCCグループ内にある構成されたアップリンクを有するセル上で送信するために割り当てられたULリソースがあり、PHRは、SCellがアクティブ化された以降に特定のCCグループ内にある構成されたアップリンクを有するセル上で送信するために割り当てられたULリソースとともには送信されていない。
別の例では、トリガーは、特定のCCグループの一部である構成されたアップリンクを有するSCellがアクティブ化されるか、またはアクティブ化され得る場合に発生し、以下の条件がこのTTIにおいて満たされる(例えば、真である)。特定のCCグループ内にある構成されたアップリンクを有するセル上で送信するために割り当てられたULリソースがあり、PHRは、とりわけ、非アクティブ化、構成、再構成に続いてSCellが最初にアクティブ化された以降に、および/またはSCellが構成もしくは再構成された以降に特定のCCグループ内にある構成されたアップリンクを有するセル上で送信するために割り当てられたULリソースとともには送信されていない。
上で説明されているように、UL内の複数の帯域で動作し、帯域ごとに複数のCCがある場合に、WTRU 102は、UL帯域ごとの最大出力電力PCMAX,bを構成することができる。スケーリングなしの帯域bにおけるCCに対する計算された電力の総和が、PCMAX,bを超えることになるか、または超えるべきである場合、WTRU 102は、計算された電力をスケーリングすることができる。
WTRU 102は、PCMAXをいつ含めるべきかについて本明細書で定義されているものと似たルールに則ってPHRにPCMAX,bを入れることができる。
WTRU 102は、PHRにPCMAX,bを入れることができ、これは拡張PHR MAC CEまたは別のPHR MAC CEに入っていてもよい。WTRU 102は、常に、PHRにPCMAX,bを入れることができるか、または上でPCMAXに対して識別されている基準のうちの1つまたは複数に基づき、および/または満たされる(または満足される)以下の基準のうちの1つまたは複数に基づきPCMAX,bをPHRに入れることができる。
(1)WTRU 102が少なくとも2つ帯域のそれぞれにおいて少なくとも1つのUL CC、例えば、これらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのUL CCとともに帯域間ULについて構成されている場合に満たされ得る、構成基準。
(2)少なくとも2つの帯域においてPHRがCCに対する報告を(例えばこれらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCに対する報告とともに)含む(または含むことになるか、または含むべきである)場合に満たされ得る、アクティブ化された/CC基準。このことは、例えば、とりわけ、(a)PHがPHR内に含まれる(または含まれるべき)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおいて少なくとも1つのアクティブ化されたCCが(例えば、これらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのアクティブ化されたCCとともに)あり得、これらのCCのそれぞれに対するPHは実際のもの、または仮想的なものであってよく、および/または(b)PHがPHR内に含まれる(または含まれるべき)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおいて少なくとも1つのCCが(例えば、これらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCとともに)あり得、これらのCCのそれぞれに対するPHは実際のもの、または仮想的なものであってよいことを意味するか、そのようなものであるものとしてよい。
(3)少なくとも2つの帯域においてPHRがCCに対する実際のPHを(例えばこれらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCとともに)含む(または含むことになるか、または含むべきである)場合に満たされ得る、実際のPH基準。このことは、例えば、とりわけ、(a)V−bitは少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCに対して(および/または、例えば、これらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCに対して)実際のPHを指示することができ、および/または(b)PCMAX,cは少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCに対して(および/またはこれらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCに対して)PHRに含まれるものとしてよく(または含まれるべきであり)、および/または(c)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCについて(および/または、例えば、これらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCについて)、サブフレーム内にULリソース(例えば、PUSCHおよび/またはPUCCH)があり、そのサブフレームについて(またはそのサブフレーム内で)PHRが報告され、および/または(d)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCについて(および/または、例えば、これらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCについて)、サブフレーム内で割り当てられたULリソースがあり得、そのサブフレームについて(またはそのサブフレーム内で)PHRが報告され、ULリソースは、ULグラントによって、または構成されたSPSによって割り当てられ、そのような割り当ての結果、PUSCHの送信を行うことができ、および/または(e)少なくとも2つの帯域のそれぞれにおける少なくとも1つのCCについて(および/または、例えば、これらの帯域のうちの少なくとも1つの帯域における少なくとも2つのCCについて)、サブフレーム内で割り当てられたULリソースまたはPUCCHの送信があり得、そのサブフレームについて(またはそのサブフレーム内で)PHRが報告され、ULリソースは、ULグラントによって、または構成されたSPSによって割り当てられ、そのような割り当ての結果、PUSCHの送信を行うことができることを意味するか、そのようなものであるものとしてよい。
(4)サブフレームについて(またはサブフレーム内で)PHRが報告され、このサブフレーム内で、WTRU 102が計算してCC(またはCCチャネル)電力の1つまたは複数をスケーリングするか、またはスケーリングすることができる場合に、例えば、CCの計算された電力の総和が、UL帯域のうちの1つまたは複数の帯域に対するPCMAX,bを超えることになるか、または超えるべきであるため、満たされ得るスケーリング基準。
スケーリングが特定の帯域において適用されることを示す指示がPHRに加えられ得る。それぞれのシグナリングされたPCMAX,bに関連付けられ得る、指示をシグナリングすることができる。帯域スケーリングインジケータの存在に対して使用される基準は、PCMAX,bの存在について上で説明されているのと同じ基準とすることができる。
上記の基準(3)は、基準(2)のサブセットであり、基準(2)は、実際のPHを伴うCCがアクティブ化されたCCであり、アクティブ化されたCCは構成されたCCである場合に対する基準(1)のサブセットであってよいことが企図される。この場合、非冗長性基準は、単独で基準(1)、基準(2)、基準(3)、および/または基準(4)のそれぞれ、および例えば、基準(1)と(4)、基準(2)と(4)、および/または基準(3)と(4)の組み合わせとすることができる。
上記の基準のうちの1つまたは複数について、基準が満たされている場合、WTRU 102は、すべてのUL帯域に対するPCMAX,bをPHRに含めることができる。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、少なくとも2つのCC(例えば、UL CC)がある帯域に対する(例えば、これらの帯域のみに対する)PCMAX,bを含めることができ、例えば、以下の条件のうちの1つまたは複数が真の場合にのみそうである。(a)例えば基準(1)については、これらのCCはULを構成している、(b)例えば基準(2)については、これらのCCはULを構成しており、アクティブ化されている、(c)例えば基準(3)については、PHRは、PHRが送信されるTTIにおいてこれらのCCに対して実際のものであってよい、および/または(d)例えば基準(4)については、これらのCC(またはCCチャネル)のうちの1つまたは複数の計算された電力のスケーリングが、その帯域におけるCCの計算された電力の総和が、PHRが送信され得るか、または送信されることになるか、または送信されるべきであるTTIにおいてPCMAX,bを超えることになるか、または超えるべきであるため、有益であったか、または必要であった、という条件である。
PCMAX,bを含める基準が、基準(4)だけに基づくか、または他の基準と組み合わされている場合、eNB 140は、PCMAX,bがPHR内に含まれるかどうかを判定するための十分な情報を有していないことがある。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、PHRに以下のうちの1つまたは複数を含めることができる。(1)WTRU 102が、ある1つの帯域など、特定のCCグループ内の1つまたは複数のCC上で、その帯域に対するWTRU 102の構成最大出力電力PCMAX,bであってよいその帯域に対するWTRU最大許容送信電力を超える状況を回避するために出力電力を計算するときに、スケーリングを実行したかどうかに関する指示(この指示は、ビットまたは他の指示であってもよく、それに加えて、またはその代わりに、PCMAX,bが、例えば、特定のCCグループに対して、PHR内に存在しているかどうかを示すために使用され得る)、および/または(2)例えば、特定のCCグループに対するPCMAX,bがPHRに含まれるかどうかに関する指示、例えば、存在インジケータ、例えば、PHR内の単一のビットとしての、スケーリング指示に加えることができる存在インジケータ。
与えられた帯域に対するPCMAX,bがPHRに存在している場合に、帯域特有のスケーリング指示が存在し得る。上述のPCMAX,bの存在基準はどれも、帯域特有のスケーリングインジケータにも適用することができる。
PCMAX,bは、不連続の帯域内CAまたは連続的な帯域内CAなどの、帯域間CA以外の状況における有益な情報を与えることができる。複数の帯域内にCCを有することに基づくPCMAX,bを含めるための基準のうちの1つまたは複数は、不連続の帯域内および/または連続的な帯域内の場合に等しく適用可能であるものとしてよい。異なる帯域内のCCに関係する基準は、とりわけ、例えば、同一の場所にないサービングセルである不連続の帯域内CAまたはCCの場合、異なるキャリア周波数を持つCCなどの他のタイプの異なるシナリオでCCに関係する基準に拡張することができる。
図10は、代表的なPHR方法1000を示す流れ図である。
図10を参照すると、代表的なPHRの方法1000は、WTRU 102に関連付けられているPHRを管理することができる。ブロック1010で、WTRU 102は、WTRU 102に対するP−MPR(例えば、ときには「P−PR」とも称される)を決定することができる。上述の式のうちの1つまたは複数を使用して、ブロック1020において、WTRU 102は、WTRU 102に対する最大送信電力の値を低減するためのバックオフ値を決定することができる。バックオフ値は、上記の式の中に導入されている任意の数の異なる因子を含み得る。ブロック1030で、WTRU 102は、決定されたバックオフ値に従ってeNB 140にPHを報告することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、P−MPRまたはP−PRに基づきバックオフ値を計算することができる(例えば、P−MPRがMPRおよびA−MPRの複合要素に対して支配的である場合)。
WTRU 102は、選択された値として、さらなる値とP−MPRのいずれかを選択することができ、選択された値に基づきバックオフ値を計算することができる。
WTRU 102は、WTRU 102に関連付けられている無線周波エネルギーの吸収率を示す少なくとも1つのSAR(比吸収率)に基づきP−MPRを計算することができる。例えば、WTRU 102が、人の近くの、または人に隣接する位置を保持する場合、比吸収率は、例えば、人からWTRU 102への近接度に基づき、増大し得る(例えば、急激に増大する)。そのようなものとして、P−MPRは増大し(急激に増大し)、MPRおよびA−MPRなどの他のバックオフ効果に対して支配的であるものとしてよい。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、さらなる値(例えば、MPRおよびA−MPRに関連付けられている)をP−MPR値と比較して、どちらが大きいかを判定することができる。さらなる値がP−MPRより大きいことに応答して(例えば、支配的な第1の値)、WTRU 102は、さらなる値に従ってバックオフ値を計算することができる(例えば、P−MPRを除き、第1の値のみを使用する)。さらなる値がP−MPRより小さいことに応答して(例えば、支配的なP−MPR)、WTRU 102は、P−MPRに従ってバックオフ値を計算することができる(例えば、さらなる値を除き、P−MPRのみを使用する)。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、さらなる値はWTRU 102によるUL送信に使用されるそれぞれのCCについてMPRおよびA−MPRに基づき得ると決定し、またWTRU 102によるUL送信に使用されるそれぞれのCCについてP−MPRを決定することができる。
P−MPR、バックオフ値、および電力ヘッドルームの報告はそれぞれ、(1)WTRU 102に関連付けられているCC、または(2)WTRU 102に関連付けられているいくつかのCCの複合体のうちの一方に関連付けられ得る。例えば、WTRU 102が、不連続な周波数帯域で動作している場合、P−MPRに対する決定もしくは計算、バックオフ値、および/または電力ヘッドルームの報告は、それぞれ、周波数帯域に関連付けられている1つのCCまたは帯域間のオペレーションのため不連続な周波数帯域のそれぞれに関連付けられているいくつかのCCの複合体に関連付けられ得る。いくつかの代表的な実施形態では、PHの報告は、キャリアコンポーネントごとに、それに関連付けられているPHRを送信するステップ、またはそれぞれのキャリアコンポーネントに関連付けられているPH値を含む1つのPHR(例えば、複合報告)を送信するステップを含み得る。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102はバックオフ値を、(1)さらなる値(例えば、適宜別の値)、および(2)P−MPRの最大値として計算することができる。
WTRU 102はバックオフ値を、帯域間UL(アップリンク)送信のための第1の手順、または帯域内UL(アップリンク)送信のための第2の手順のうちの一方を使用して計算することができる。例えば、WTRU 102による帯域間UL送信に対するバックオフを計算するための手順は、帯域内UL送信に対するバックオフを計算するための手順と異なっていてもよい。
いくつかの代表的な実施形態では、スケーリング(例えば、任意のスケーリング)なしでUL CCに対してWTRUが計算した電力の総和が最大送信電力制限を超えるべきである(例えば、超えることになる)という条件の下で、WTRU 102は、最大送信電力制限を超えるのを回避するために送信前にCC電力をすでにスケーリングしているということをeNB 140に指示することができる。WTRU 102は、eNB 140への指示に従ってCC電力をスケーリングすることもできる。
複数のCCとともに使用されるような、いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、少なくとも2つの周波数帯域におけるCCに関連付けられている少なくとも2つのPH値を有するPHRを生成することができる。PH値は、少なくとも2つの周波数帯域に対する実際の送信に関連付けられているPH値を含むことができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、出力電力を計算するときにWTRU 102がスケーリングを実行したかどうかを(例えば、スケーリングビットまたはスケーリングフラグによって)PHR内に指示することができる。
図11は、別の代表的なPHR方法1100を示す流れ図である。
図11を参照すると、代表的なPHRの方法1100は、WTRUのステータスを報告することができることがわかる。ブロック1110で、WTRU 102は、WTRU 102に対するP−MPRに基づきWTRU 102が電力バックオフを適用するかどうかを決定することができる。ブロック1120で、WTRUは、WTRU 102がP−MPRに基づきWTRU 102が電力バックオフを適用したことをネットワークリソース(例えば、eNB 140)に報告することができる。WTRU 102は、電力バックオフがP−MPRに基づいているときに支配性インジケータを設定することもでき、支配性インジケータをネットワークリソースに報告もしくは送信することができる。支配性インジケータは、ネットワークリソースに送信されるMAC(媒体アクセス制御装置)CE(制御要素)に含まれるPHR内にあるものとしてよい。支配性インジケータは、関連するP−MPRの影響を受けるそれぞれのコンポーネントキャリアに対して設定され、および/または単一の(例えば、全体的/複合的な)支配性インジケータは、WTRU 102に関連付けられ得る。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、支配性インジケータを(1)電力バックオフがP−MPRの影響を受けることに応答する第1の論理レベル、または(2)電力バックオフがP−MPRの影響を受けないことに応答する第2の論理レベルに変更することができる。
図12は、さらなる代表的なPHR方法1200を示す流れ図である。
図12を参照すると、代表的なPHRの方法1200は、WTRU 102に関連付けられているPHRを管理することができることがわかる。ブロック1210で、WTRU 102は、第1の期間(例えば、現在の期間または現在のTTI期間)においてCCに対して実際の電力送信が行われ得るかどうかを決定することができる。ブロック1220で、WTRUは、CCに対して実際の電力送信が行われたとき(例えば、CCがUL送信のためのULリソースを有していたとき)に前の期間を決定することができる。ブロック1230で、WTRU 102は、第1の期間(例えば、現在の期間もしくは現在のTTI期間)に関連付けられているCCのP−MPR(またはP−PR)を第2の期間(例えば、前の期間)に関連付けられている、例えば、送信されるPHRおよび実際の送信を有しているCCに関連付けられている最近のTTIに関連付けられているCCのP−PRと比較することができる。ブロック1240で、WTRUは、比較結果に従ってPHRをトリガーすることができる。
例えば、CCに関連付けられているPHRは、比較結果に基づき(例えば、第1の期間から第2の期間へのP−PRの変化の大きさが閾値量を超えて変化する場合)トリガーされ得る。第1もしくは第2の期間におけるCCの送信が実際のものかどうかの判定は、アップリンクグラントがそれぞれ第1の期間もしくは第2の期間においてCCに関連付けられているかどうかの判定を含み得る。
図13は、追加の代表的なPHR方法1300を示す流れ図である。
図13を参照すると、代表的なPHRの方法1300は、WTRU 102に関連付けられているPHの報告機能を管理することができることがわかる。ブロック1310で、WTRU 102は、複数のTTIにわたって実行されるP−MPRに関連付けられている条件が、決定された結果として、一時的に変化しているかどうかを判定することができる。ブロック1320で、WTRU 102は、決定された結果に基づきPHの報告をトリガーすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、それぞれ各異なるTTIにおいてP−MPRのシーケンスを連続的に決定することによって複数のTTIに対する(例えば、これらのTTIに関連付けられている)P−MPRのシーケンスを決定することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、条件が一時的に変化したかどうかの判定は、TTIのシーケンスにおけるP−MPRの値が閾値期間を超えて条件を満たすように変化したかどうかの判定を含み得る。例えば、指定された期間は、現在の時刻に関係する、WTRU 102またはネットワークリソースによって、ルックバックウィンドウとして、設定もしくは構成され得る(これは、条件がルックバックウィンドウ内のパラメータに基づき測定/満たされ得るように現在時刻が変化したときに移動もしくはスライドするスライディングウィンドウであってよい)。例えば、条件は、閾値期間を超えるルックバックウィンドウの少なくとも一部にわたって条件が存在する場合に満たされ得る。
いくつかの代表的な実施形態では、トリガー禁止タイマーはPHRのトリガーによって開始され、これにより、PHの報告のトリガーがトリガー禁止タイマーの開始の時刻からトリガー禁止時刻を超えるまで停止もしくは防止され得るようにして(例えば、他の条件が第2のトリガーを保証し得るとしても)、第2の早すぎるPHRを防止することができる。
WTRU 102はバックオフ値を、(1)P−MPRの最高値、(2)P−MPRの最低値、(3)P−MPRの平均値、または(4)ルックバックウィンドウ内からのP−MPRの中央値のうちの1つの値として計算することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、P−MPRによるPHRトリガーは、PHR内の仮想ヘッドルームの報告によって引き起こされるバイアスをなくすように修正され得る。
図14は、さらなる代表的なPHR方法1400を示す流れ図である。
図14を参照すると、代表的なPHRの方法1400は、WTRU 102に関連付けられているPHの報告機能を管理することができることがわかる。ブロック1410で、WTRU 102は、(1)MPR(最大電力削減)または(2)A−MPR(追加のMPR)のうちの少なくとも一方に基づく、または関連付けられているWTRU 102に対する最大送信電力の値の第1の削減を示す第1のバックオフ値を決定することができる。ブロック1420で、WTRU 102は、P−MPR(パワーマネージメントの最大電力削減)に基づくWTRU 102に対する最大送信電力の値の第2の削減を示す第2のバックオフ値を決定することができる。ブロック1430で、WTRU 102は、第1のバックオフ値または第2のバックオフ値のどちらが支配的であったかに基づき第1のバックオフ値または第2のバックオフ値のうちの一方を選択することができる。ブロック1440で、WTRU 102は、選択されたバックオフ値に従ってPHを報告することができる。
図15は、さらなる追加の代表的なPHR方法1500を示す流れ図である。
図15を参照すると、代表的なPHRの方法1500は、WTRU 102に関連付けられている(例えば、実装される)送信電力を管理することができることがわかる。ブロック1510で、WTRU 102は、TTIにおいて、バックオフへの変化またはバックオフの影響に基づきPHRをトリガーすることができる。ブロック1520で、WTRU 102は、TTIにおいてPHRを送信することができる。
図16は、さらなる追加の代表的なPHR方法1600を示す流れ図である。
図16を参照すると、代表的なPHRの方法1600は、WTRU 102に関連付けられている(例えば、実装される)送信電力を管理することができることがわかる。ブロック1610で、WTRU 102は、パワーマネージメントベースのバックオフを使用してWTRUの最大出力電力を計算することができる。ブロック1620で、WTRU 102は、パワーマネージメントベースのバックオフへの変化またはパワーマネージメントベースのバックオフの影響に基づきPHRをトリガーすることができる。
図17は、さらなる代表的なPHR方法1700を示す流れ図である。
図17を参照すると、代表的なPHRの方法1700は、WTRU 102に関連付けられている(例えば、実装される)送信電力判定を実行することができることがわかる。ブロック1710で、WTRU 102は、最大送信電力を削減するためにパワーマネージメントベースのバックオフを決定することができる。ブロック1720で、WTRU 102は、決定されたパワーマネージメントベースのバックオフに基づき削減された最大送信電力を報告することができる。
図18は、さらなる代表的なPHR方法1800を示す流れ図である。
図18を参照すると、代表的なPHRの方法1800は、WTRU 102に関連付けられている(例えば、実装される)送信電力を管理することができることがわかる。ブロック1810で、WTRU 102は、バックオフへの変化またはバックオフの影響に基づきPHRをトリガーすることができる。ブロック1820で、WTRU 102は、例えば、PHR内の仮想ヘッドルームの報告によって引き起こされるバイアスをなくすようにパワーマネージメントベースのバックオフによるPHRトリガーを修正することによって、仮想PHRによって引き起こされるPHRトリガーをなくすことができる。
PHは、WTRU 102によって計算された送信電力と構成された最大出力電力との差として計算され得る。いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、複数のCCのそれぞれに対してPHに使用される値を計算することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、非MPR効果と並行してMPR(例えば、MPRおよび/またはA−MPR)を適用することができる(例えば、サブフレーム内のCCごとの最大出力電力を削減する)。
WTRU 102は、パワーマネージメントベースのバックオフの変化を検出したことに応答してPHRの発生をトリガーすることができ、および/またはパワーマネージメントベースのバックオフが報告されるそれぞれのCCに対する最大出力電力にどのような影響を及ぼすかをPHRで指示することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、WTRU 102がON状態にあるときにパワーマネージメントベースのバックオフを使用することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、UL送信は、PHRのWTRU 102によるトリガーが第1の送信バーストに応答してコンポーネントキャリア値ごとの削減された最大出力電力を含むようにバースト性を有するものとしてよい(例えば、これにより情報要素のバーストモードがONに設定され得る)。
いくつかの代表的な実施形態では、PHRは送信され、PHRの最後の出現以降の期間に生じた最悪のバックオフであるCC値ごとの最大出力電力を含むものとしてよい。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、仮想PHRでCC値ごとの最大出力電力を報告することができる(例えば、CC値ごとの最大出力電力がパワーマネージメントベースのバックオフの影響を受けるという条件の下で)。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は最大出力電力を、(1)WTRU 102が複数の周波数帯域で動作することに基づく第1のモード、または(2)WTRU 102が1つの周波数帯域で動作することに基づく第2のモードのうちの1つを使用して設定することができる。WTRU 102が、第1のモードで動作する場合、MPR、A−MPR、ΔTc、またはパワーマネージメントベースのバックオフは、それぞれの周波数帯域について各異なる値となり得る。
いくつかの代表的な実施形態では、UCI(アップリンク制御情報)を有しないPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)は、UCIがPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)およびPUSCH上で同時に送信され、WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超えず、PUCCHの電力+UCIを伴うPUSCHの電力の総和がPCMAXを超えないという条件の下で等間隔でスケーリングされ得る。いくつかの代表的な実施形態では、UCIを伴うPUSCHは、UCIなしのPUSCHが送信され得ない間、WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超えず、PUCCHの電力+UCIを伴うPUSCHの電力の総和がPCMAXを超えるときにスケーリングされ得る。
いくつかの代表的な実施形態では、PHRをトリガーするステップは、最大電力の計算に対して支配的である因子に基づきPHRをトリガーするステップを含み得る。
図19は、代表的な電力送信調整方法を示す流れ図である。
図19を参照すると、代表的な方法1900は、WTRU 102の送信電力を管理することができることがわかる。ブロック1910で、WTRU 102は、P−PR(パワーマネージメント電力削減)を決定することができる。ブロック1920で、WTRU 102は、WTRU 102に対する最大送信電力の値を低減するためにバックオフ値を決定することができる。ブロック1930で、WTRU 102は、決定されたバックオフ値に従って送信電力を調整することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、P−PRに基づきバックオフ値を計算することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、さらなる値をP−PRと比較することができ、さらなる値がP−PRより大きいことに応答して、WTRUは、P−PRを除き、さらなる値に従って送信電力を調整することができる。他の代表的な実施形態では、さらなる値がP−PRより小さいことに応答して、WTRU 102は、さらなる値を除き、P−PRに従って送信電力を調整することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRUでは、WTRU 102による送信に使用されるそれぞれのキャリアコンポーネントに対する、MPR(最大電力削減)およびA−MPR(追加のMPR)に基づきさらなる値を決めることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、コンポーネントキャリアの実際の送信電力の複合がWTRU 102の調整された最大送信電力を超えないようにWTRU 102による送信に使用されるコンポーネントキャリアの送信電力をスケーリングすることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、スケーリングなしでアップリンクCC(コンポーネントキャリア)に対するWTRUによって計算された電力の総和が最大送信電力制限を超えたことに応答して、WTRU 102は、最大送信電力制限を超えることを回避するために送信前にCC電力をスケーリングすることができる。
図20は、さらなる代表的な電力送信調整方法を示す流れ図である。
図20を参照すると、代表的な方法2000は、WTRU 102の送信電力を管理することができることがわかる。ブロック2010で、WTRU 102は、複数のTTI(送信時間間隔)にわたって実行されるP−MPR(パワーマネージメント電力削減)に関連付けられている条件が、決定された結果として、一時的に変化しているかどうかを判定することができる。ブロック2020で、WTRU 102は、決定された結果に基づきWTRUの電力送信を調整することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、WTRU 102が各異なるTTIにおいてP−PRを連続的に決定することによって複数のTTIに対するP−PRを決定することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRUは、TTIにおけるP−PRの値が閾値期間以上にわたって条件を満たすようにするように変化しているかどうかを判定することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、現在の時刻に関する指定された期間を、ルックバックウィンドウとして指定することができ、条件がルックバックウィンドウ内で満たされているかどうかを判定することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、条件が閾値期間を超えるルックバックウィンドウの少なくとも一部にわたって存在するかどうかを判定することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、現在の時刻に関する指定された期間となるように、ルックバックウィンドウを設定することができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102は、現在時刻が変化するとともにルックバックウィンドウを変化させることができる。
いくつかの代表的な実施形態では、WTRU 102はP−PRを、(1)P−MPRの最高値、(2)P−PRの最低値、(3)P−PRの平均値、または(4)P−PRの中央値のうちの1つの値として決定することができ、この決定された値をWTRU 102の最大送信電力の調整の際に使用することができる。
特徴および要素が特定の組み合わせで上で説明されているが、当業者であれば、それぞれの特徴もしくは要素は単独で、または他の特徴および要素と組み合わせて使用できることを理解するであろう。それに加えて、本明細書で説明されている方法は、コンピュータまたはプロセッサにより実行できるようにコンピュータ可読媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにより実装され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、限定はしないが、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(デジタル多用途ディスク)などの光学媒体が挙げられる。ソフトウェアとの関連性を持つプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、またはホストコンピュータにおいて使用するための無線周波トランシーバを実装するために使用され得る。
さらに、上で説明されている実施形態において、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、およびプロセッサを備える他のデバイスが言及されている。これらのデバイスは、少なくとも1つのCPU(中央演算処理装置)およびメモリを収容することができる。コンピュータプログラミングの当業者の技術によれば、動作への参照および演算もしくは命令の記号表現が、さまざまなCPUおよびメモリによって実行され得る。このような動作および演算もしくは命令は、「実行される」、「コンピュータ実行される」、または「CPU実行される」と称され得る。
当業者であれば、これらの動作および記号的に表現された演算もしくは命令は、CPUによる電気的信号の操作を含むことを理解するであろう。電気的システムは、結果として電気的信号の変換もしくは縮小を引き起こし得るデータビットおよびメモリシステム内のメモリロケーションにおけるデータビットの維持、それによりCPUの演算を再構成するか、または他の何らかの方法で変更するステップ、さらには信号の他の処理を表す。データビットが保持されるメモリロケーションは、データビットに対応するか、またはデータビットを表す特定の電気的、磁気的、光学的、または有機的特性を有する物理的ロケーションである。
データビットは、CPUによって読み出し可能な磁気ディスク、光ディスク、および他の揮発性(例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ))または不揮発性(例えば、ROM(リードオンリーメモリ))大容量記憶システムを含むコンピュータ可読媒体上に保持することもできる。コンピュータ可読媒体は、連携するか、または相互接続されたコンピュータ可読媒体を含み、これは、処理システム上にもっぱら存在するか、または処理システムのローカルもしくはリモートにあり得る複数の相互接続された処理システム間に分散される。代表的な実施形態は、上述のメモリに限定されないこと、また他のプラットフォームおよびメモリが説明されている方法をサポートすることができることは理解される。
当業者であれば、本発明から逸脱することなく開示されている実施形態の異なる機能および/または要素が個別に、または組み合わせて使用され得ることも理解する。
当業者であれば、本明細書で述べた代表的な手順および方法は、TDD(時分割複信)およびFDD(周波数分割複信)の両方のシステムにおいて使用され得ることも理解する。
WTRUは、特定のアクセス技術(例えば、LTEおよびCDMAなどのRAT(無線アクセス技術))を使用して説明されているが、WTRUは、マルチモードデバイスとして(例えば、複数のRAT内で同時に)動作し得ることが企図されている。
本出願の説明において使用されている要素、動作、または命令はどれも、そのようなものとして明示的に説明されていない限り本発明にとって重要もしくは不可欠であるものとして解釈すべきでない。また、本明細書で使用されているように、「1つ」または「ある」は、1つまたは複数の項目を含むことが意図されている。1つの項目のみ意図されている場合、「1つ」という語または類似の言い回しが使用される。さらに、複数の項目および/または項目の複数のカテゴリを列挙して「のうちのどれか」を付けた場合、本明細書で使用されているように、項目「のうちのどれか」、「の任意の組み合わせ」、「任意の複数の」項目、および/または項目「の複数の組み合わせ」および/または項目のカテゴリを個別に、または他の項目および/または項目の他のカテゴリと併せて含むことが意図されている。さらに、本明細書で使用されているように、「集合」は、ゼロ個を含む、任意の個数の項目を含むことが意図されている。さらに、本明細書で使用されているように、「数」は、ゼロを含む、任意の数を含むことが意図されている。
さらに、請求項は、その趣旨で述べられていない限り説明されている順序または要素に限定されるものとして読まれるべきでない。それに加えて、請求項において「手段」という用語が使用された場合、これは、米国特許法第112条¶6を行使することを意図しており、「手段」という用語を用いない請求項にはそのような意図はない。
好適なプロセッサとして、例えば、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型のプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアとの関連性を持つ1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、ASSP(特定用途向け標準品)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、他のタイプのIC(集積回路)および/または状態機械が挙げられる。
ソフトウェアとの関連性を持つプロセッサは、WTRU(無線送信/受信ユニット)、UE(ユーザー装置)、端末、基地局、MME(モビリティ管理エンティティ)もしくはEPC(Evolved Packet Core)、またはホストコンピュータにおいて使用する無線周波トランシーバを実装するために使用できる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、バイブレーションデバイス、スピーカー、マイク、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、NFC(近距離無線通信)モジュール、LCD(液晶ディスプレイ)表示装置、OLED(有機発光ダイオード)表示装置、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ゲーム機モジュール、インターネットブラウザ、および/またはWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)モジュールまたはUWB(ウルトラワイドバンド)モジュールなどの、SDR(Software Defined Radio)または他のコンポーネントを含むハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装された、モジュール群と併せて使用できる。
本発明は、通信システムに関して説明されているが、これらのシステムは、マイクロプロセッサ/汎用コンピュータ(図示せず)上のソフトウェアで実装され得ることも企図される。いくつかの実施形態では、さまざまなコンポーネントの機能の1つまたは複数は、汎用コンピュータを制御するソフトウェアで実装され得る。
それに加えて、本発明は、特定の実施形態を参照しつつ本明細書に例示され説明されているが、本発明は、図示されている詳細に限定されることを意図していない。むしろ、さまざまな修正形態は、本発明の範囲から逸脱することなく請求項の範囲および請求項と同等の項目の範囲内で構成され得る。
実施形態
<実施形態>
一実施形態では、WTRU(無線送信/受信ユニット)に関連付けられている電力ヘッドルームの報告を管理する方法は、P−PR(パワーマネージメント電力削減)を決定するステップと、WTRUの最大送信電力の値を低減するためのバックオフ値を決定するステップと、決定されたバックオフ値に従って電力ヘッドルームを報告するステップとを含むことができる。
一実施形態では、バックオフ値を決定するステップは、P−PRに基づきバックオフ値を計算するステップを含み得る。
一実施形態では、バックオフ値を決定するステップは、WTRUの最大送信電力の値を低減するためのさらなる値を決定するステップと、選択された値として、さらなる値とP−PRのいずれかを選択するステップと、選択された値に基づきバックオフ値を計算するステップとを含み得る。
一実施形態では、P−PRを決定するステップは、WTRUに関連付けられている無線周波エネルギーの吸収率を示す少なくとも1つのSAR(比吸収率)に基づきP−PRを少なくとも計算するステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、さらなる値をP−PRと比較するステップと、さらなる値がP−PRより大きいことに応答して、P−PRを除き、さらなる値に従ってバックオフ値を計算するステップとをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、さらなる値をP−PRと比較するステップと、さらなる値がP−PRより小さいことに応答して、さらなる値を除き、P−PRに従ってバックオフ値を計算するステップとをさらに含み得る。
一実施形態では、さらなる値は、MPR(最大電力削減)およびA−MPR(追加のMPR)に基づくものとしてよい。
一実施形態では、この方法は、MPRおよびA−MPRに基づき値を代数的に結合することによってさらなる値を計算するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、P−PR、バックオフ値、および電力ヘッドルームの報告はそれぞれ、(1)WTRUに関連付けられているコンポーネントキャリア、または(2)WTRUに関連付けられているいくつかのコンポーネントキャリアの複合体のうちの一方に関連付けられ得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームを報告するステップは、それぞれのコンポーネントキャリアについて、それに関連付けられている電力ヘッドルームの報告を送信するステップを含み得る。
一実施形態では、選択された値に基づきバックオフ値を計算するステップは、さらなる値およびP−PRの最大値を使用して最大出力電力を計算するステップを含み得る。
一実施形態では、P−MPR、バックオフ値、電力ヘッドルームの報告、および最大出力電力はそれぞれ、WTRUの個別のコンポーネントキャリアに関連付けられ得る。
一実施形態では、この方法は、P−PRおよびさらなる値と別値の複合の最大値を使用して最大出力電力を計算するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、最大出力電力を上限と下限との間で構成するステップをさらに含み、下限は、式
PCMAX_L=MIN{PEMAX−ΔTC,PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR,P−PR)−ΔTC,}
によって設定され、
式中、PEMAXは、WTRUにシグナリングされる量であり、ΔTCは、WTRU送信周波数に基づく電力削減であり、PPowerClassは、WTRUの電力クラスの最大電力であり、MPRは、WTRUに対する最大電力削減であり、A−MPRは、追加のMPRであり、P−PRは、パワーマネージメント電力削減である。
一実施形態では、この方法は、個別のコンポーネントキャリアに対する最大出力電力を上限と下限との間で構成するステップをさらに含み、下限は、式
PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c−ΔTC,c,PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR,P−PR)−ΔTC,c}
によって設定され、
式中、PEMAX,cは、WTRUにシグナリングされる量であり、ΔTC,cは、個別のコンポーネントキャリアに対するWTRU送信周波数に基づく電力削減であり、PPowerClassは、WTRUの電力クラスの最大電力であり、MPRは、WTRUに対する最大電力削減であり、A−MPRは、追加のMPRであり、P−PRは、パワーマネージメント電力削減である。
一実施形態では、バックオフ値を決定するステップは、バックオフ値を、帯域間UL(アップリンク)送信のための第1の手順、または帯域内UL(アップリンク)送信のための第2の手順のうちの一方を使用してバックオフ値を計算するステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、スケーリングなしでUL CC(コンポーネントキャリア)に対するWTRUによって計算された電力の総和が最大送信電力制限を超えたことを条件として、WTRUが最大送信電力制限を超えることを回避するために送信前にCC電力をスケーリングしたことを示すステップをさらに含み得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームを報告するステップは、少なくとも2つの周波数帯域においてコンポーネントキャリアに対する電力ヘッドルーム値を含むPHR(電力ヘッドルームの報告)を送信するステップを含み得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームを報告するステップは、少なくとも2つの周波数帯域に関連付けられている実際の電力ヘッドルーム値を含む電力ヘッドルームの報告を送信するステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、PHRにおいて、出力電力を計算する際にWTRUがスケーリングを実行したかどうかを示すステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、WTRUがP−PRに基づきバックオフ値を適用するかどうかを決定するステップと、WTRUがP−PRに基づきバックオフ値を適用したことをネットワークリソースに報告するステップとをさらに含み得る。
一実施形態では、WTRUがP−PRに基づきバックオフ値を適用したことを報告するステップは、バックオフがP−PRに基づいているときに支配性インジケータを設定するステップと、支配性インジケータをネットワークリソースに送信するステップとを含み得る。
一実施形態では、WTRUがP−PRに基づきバックオフ値を適用したことを報告するステップは、支配性インジケータをPH(電力ヘッドルーム)の報告に入れるステップを含み得る。
一実施形態では、支配性インジケータを送信するステップは、支配性インジケータを含む電力ヘッドルームの報告をMAC(媒体アクセス制御)CE(制御要素)内のネットワークリソースに送信するステップを含み得る。
一実施形態では、支配性インジケータを設定するステップは、(1)対応するP−PRの影響を受けるそれぞれのコンポーネントキャリアに対する各支配性インジケータ、または(2)WTRUに関連付けられている単一の支配性インジケータのうちの一方を設定するステップを含み得る。
一実施形態では、支配性インジケータを設定するステップは、支配性インジケータを、(1)バックオフ値がP−PRの影響を受けることに応答する第1の論理レベル、または(2)電力バックオフがP−PRの影響を受けないことに応答する第2の論理レベルのうちの一方に設定するステップを含み得る。
一実施形態では、WTRU(無線送信/受信ユニット)に関連付けられているPHR(電力ヘッドルームの報告)を管理する方法は、第1の期間にCC(コンポーネントキャリア)に対して実際の送信が行われるかどうかを判定するステップと、実際の送信がCCに対して行われたときに前の期間を決定するステップと、第1の期間に関連付けられているCCのP−PRを前の期間に関連付けられているCCのP−PRと比較するステップと、比較結果に従ってPHRをトリガーするステップとを含み得る。
一実施形態では、報告すべきCCに関連付けられているPHRをトリガーするステップは、前の期間に関連付けられているCCのP−PRと閾値だけ異なる第1の期間に関連付けられているCCのP−PRに応答してPHRをトリガーするステップを含み得る。
一実施形態では、第1の期間で実際の送信がCCに対して行われるかどうかを決定するステップは、ULリソースが第1の期間にCCに対して使用されるかどうかを決定するステップを含み得る。
一実施形態では、ULリソースが第1の期間にCCに対して使用されるかどうかを決定するステップは、PUSCHまたはPUCCHのいずれかのシグナリングが第1の期間にCCに対して発生したかどうか判定するステップを含み得る。
一実施形態では、第1の期間は、現在の送信時間間隔に関連付けられている期間とすることができ、前の期間は、最も近い、CCに対する実際の送信に対応する電力ヘッドルームを含んでいたPHRがWTRUによって送信された前の送信時間間隔に関連付けられている期間とすることができる。
一実施形態では、第1の期間に関連付けられているCCのP−PRを前の期間に関連付けられているCCのP−PRと比較するステップは、第1の期間に関連付けられているCCのP−PRを取得するステップと、前の期間に関連付けられているCCのP−PRを取得するステップと、第1の期間に関連付けられているCCのP−PRが前の期間に関連付けられているCCのP−PRと閾値だけ異なるかどうかを判定するステップを含み得る。
一実施形態では、前の期間は、CCに対する実際の送信に対応する電力ヘッドルームを含んでいたPHRがWTRUによって送信された最近の期間とすることができる。
一実施形態では、第1の期間は、現在の送信時間間隔に関連付けられている期間とすることができ、前の期間は、最も近い、CCに対する実際の送信に対応する電力ヘッドルームを含んでいたPHRがWTRUによって送信された前の送信時間間隔に関連付けられている期間とすることができる。
一実施形態では、電力ヘッドルームの報告をトリガーするステップは、WTRUが新しい送信のためにアップリンクリソースを有していない送信時間間隔を除く、WTRUが新しい送信のためにアップリンクリソースを有している送信時間間隔で電力ヘッドルームの報告をトリガーするステップを含み得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームの報告をトリガーするステップは、WTRUがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているPHR禁止タイマーを有していない送信時間間隔を除く、WTRUがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているPHR禁止タイマーを有している送信時間間隔で電力ヘッドルームの報告をトリガーするステップを含み得る。
一実施形態では、WTRU(無線送信/受信ユニット)に関連付けられている電力ヘッドルームの報告を管理する方法は、決定された結果として、P−PR(パワーマネージメント電力削減)の変化の長さおよび変化の量に基づき電力ヘッドルームの報告をトリガーするかどうかを決定するステップと、決定された結果に基づき電力ヘッドルームの報告をトリガーするステップとを含み得る。
一実施形態では、WTRU(無線送信/受信ユニット)に関連付けられている電力ヘッドルームの報告を管理する方法は、複数のTTI(送信時間間隔)にわたって実行されるP−PR(パワーマネージメント電力削減)に関連付けられている条件が、決定された結果として、一時的に変化しているかどうかを判定するステップと、決定された結果に基づき電力ヘッドルームの報告をトリガーするステップとを含み得る。
一実施形態では、この方法は、各異なるTTIにおいてP−PRをWTRUが連続的に決定することによって複数のTTIに対するP−PRを決定するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、条件が一時的に変化したかどうかを判定するステップは、TTIにおけるP−PRの値が閾値期間以上にわたって条件を満たすように変化しているかどうかを判定するステップを含み得る。
一実施形態では、TTIにおけるP−PRの値が閾値期間以上にわたって条件を満たすように変化しているかどうかを判定するステップは、現在の時刻に関する指定された期間を、ルックバックウィンドウとして設定するステップと、条件がルックバックウィンドウ内で満たされているかどうかを判定するステップとを含み得る。
一実施形態では、条件がルックバックウィンドウ内で満たされているかどうかを判定するステップは、条件が閾値期間を超えるルックバックウィンドウの少なくとも一部にわたって存在するかどうかを判定するステップを含み得る。
一実施形態では、現在の時刻に関する閾値期間を、ルックバックウィンドウとして設定するステップは、現在の時刻に関する指定された期間となるように、ルックバックウィンドウを設定するステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、現在時刻が変化するとともにルックバックウィンドウを変化させるステップをさらに含み得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームの報告をトリガーするステップは、前の電力ヘッドルームの報告がトリガー禁止時間内にトリガーされることに応答して、トリガー禁止時間を超えるまで電力ヘッドルームの報告のトリガーを防ぐステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、ルックバックウィンドウに関連付けられている複数のP−PRのうちの1つまたは複数に関連付けられているP−PRを使用して電力ヘッドルームの報告で報告されるバックオフ値を計算するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームの報告で報告されるバックオフ値を計算するステップは、アップリンクグラントを有するそれぞれのアクティブなコンポーネントキャリアについて繰り返され得る。
一実施形態では、バックオフ値を計算するステップは、(1)P−PRの最高値、(2)P−PRの最低値、(3)P−PRの平均値、または(4)P−PRの中央値のうちの1つの値を決定するステップと、決定された1つの値を電力ヘッドルームの報告内に入れるステップとを含み得る。
一実施形態では、この方法は、P−PR(パワーマネージメントバックオフ)によるPHRトリガーを修正してPHR内の仮想ヘッドルームの報告によって引き起こされるバイアスをなくすステップをさらに含み得る。
一実施形態では、WTRU(無線送信/受信ユニット)に関連付けられている電力ヘッドルームの報告を管理する方法は、(1)MPR(最大電力削減)または(2)A−MPR(追加のMPR)のうちの少なくとも一方に関連付けられているWTRUに対する送信電力の値の第1の低減を示す第1のバックオフ値を決定するステップと、P−PR(パワーマネージメント電力削減)に基づくWTRUに対する送信電力の値の第2の低減を示す第2のバックオフ値を決定するステップと、第1のバックオフ値または第2のバックオフ値のどちらが支配的であるかに基づき第1のバックオフ値または第2のバックオフ値のうちの一方を選択するステップと、選択されたバックオフ値に従って電力ヘッドルームを報告するステップとを含み得る。
一実施形態では、送信電力を管理する、WTRU(無線送信/受信ユニット)によって実装される方法は、TTI(送信時間間隔)において、バックオフがパワーマネージメント電力削減の値および別の値のうちの大きい方の値となるように、バックオフへの変化またはバックオフの影響に基づきPHR(電力ヘッドルームの報告)をトリガーするステップと、TTIにおいてPHRを送信するステップとを含み得る。
一実施形態では、送信電力を管理する、WTRU(無線送信/受信ユニット)によって実装される方法は、バックオフへの変化またはバックオフの影響に基づきPHR(電力ヘッドルームの報告)をトリガーするステップを含み、パワーマネージメントベースのバックオフは、WTRUの最大出力電力を計算するために使用される。
一実施形態では、送信電力を管理する、WTRU(無線送信/受信ユニット)によって実装される方法は、バックオフへの変化またはバックオフの影響に基づきPHR(電力ヘッドルームの報告)をトリガーするステップであって、パワーマネージメントベースのバックオフは、WTRUの最大出力電力を計算するために使用される、ステップと、仮想PHRによって引き起こされるPHRトリガーをなくすステップとを含み得る。
一実施形態では、この方法は、パワーマネージメントベースのバックオフによるPHRトリガーを修正してPHR内の仮想ヘッドルームの報告によって引き起こされるバイアスをなくすステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、電力ヘッドルームをWTRUによって計算された送信電力と構成された最大出力電力との差として計算するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームを計算するステップは、複数のCC(コンポーネントキャリア)のそれぞれについて電力ヘッドルームに使用される値を計算するステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、MPR(最大電力削減)、A−MPR(追加のMPR)、および非MPR効果に基づきバックオフ値を決定し、非MPR効果はパワーマネージメントベースのバックオフに対応する、ステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、非MPR効果と並行してMPR/A−MPRを適用するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、非MPR効果は、サブフレーム内のコンポーネントキャリアごとの最大出力電力を低減し得る。
一実施形態では、PHRをトリガーするステップは、パワーマネージメントベースのバックオフの変化を検出したことに応答してPHR生成をトリガーするステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、パワーマネージメントベースのバックオフが報告されるそれぞれのコンポーネントキャリアに対する最大出力電力に影響をどのように及ぼすかをPHRにて示すステップをさらに含み得る。
一実施形態では、PHRをトリガーするステップは、パワーマネージメントベースのバックオフがそれぞれのコンポーネントキャリア値に対する最大出力電力に閾値以上に影響を及ぼすことを条件として、トリガーするステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、PHRでWTRUによって報告されたコンポーネントキャリア値ごとに変化した最大出力電力に応答して変化したパワーマネージメントベースのバックオフを適用するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、WTRUがON状態にあるときにパワーマネージメントベースのバックオフをWTRUにより使用するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、送信がバースト性を有することを条件として、第1の送信バーストに応答してコンポーネントキャリア値ごとの低減された最大出力電力を含むPHRをWTRUによってトリガーする。
一実施形態では、この方法は、情報要素のバーストモードをONに設定するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、PHRの最後の出現以降の期間に生じた最悪のバックオフを有するコンポーネントキャリア値ごとの最大出力電力を含むPHRを送信するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、コンポーネントキャリア値ごとの最大出力電力がパワーマネージメントベースのバックオフの影響を受け得ることを条件として仮想PHRでコンポーネントキャリア値ごとの最大出力電力を報告するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、最大電力出力を、(1)WTRUが複数の周波数帯域で動作することに基づく第1のモード、または(2)WTRUが1つの周波数帯域で動作することに基づく第2のモードのうちの1つを使用して設定するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、MPR(最大電力削減)、A−MPR(追加のMPR)、ΔTc、またはパワーマネージメントベースのバックオフのうちの少なくとも1つが、それぞれの帯域について異なり得る。
一実施形態では、この方法は、UCI(アップリンク制御情報)を有しないPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)を、UCIがPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)およびPUSCH上で同時に送信され、WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超えず、UCIを伴うPUCCHの電力+PUSCHの電力の総和がPCMAXを超えないことを条件として等間隔でスケーリングするステップをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、UCIを伴うPUSCHをスケーリングし、WTRUの総送信電力がPCMAXを超えず、PUCCHの電力+UCIを伴うPUSCHの電力の総和がPCMAXを超えるときにスケーリングされ得ることを条件としてUCIなしのPUSCHを送信しないステップをさらに含み得る。
一実施形態では、パワーマネージメントベースのバックオフは、構成された最大送信電力の下限に適用され得る。
一実施形態では、この方法は、PHRをトリガーするステップに関連付けられている条件が変化した後PHRをトリガーする前に待ち時間を置くステップをさらに含み得る。
一実施形態では、電力バックオフ値は、CC(コンポーネントキャリア)特有であるものとしてよい。
一実施形態では、PHRをトリガーするステップは、最大電力の計算に対して支配的である所定の因子に基づきPHRをトリガーするステップを含み得る。
一実施形態では、WTRU(無線送信/受信ユニット)の送信電力を管理する方法は、P−PR(パワーマネージメント電力削減)を決定するステップと、WTRUの最大送信電力の値を低減するためのバックオフ値を決定するステップと、決定されたバックオフ値に従って送信電力を調整するステップとを含み得る。
一実施形態では、バックオフ値を決定するステップは、P−PRに基づきバックオフ値を計算するステップを含み得る。
一実施形態では、バックオフ値を決定するステップは、WTRUの最大送信電力の値を低減するためのさらなる値を決定するステップと、選択された値として、さらなる値とP−PRのいずれかを選択するステップとを含み得る。
一実施形態では、この方法は、さらなる値をP−PRと比較するステップと、さらなる値がP−PRより大きいことに応答して、P−PRを除き、さらなる値に従って最大送信電力を調整するステップとをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、さらなる値をP−PRと比較するステップと、さらなる値がP−PRより小さいことに応答して、さらなる値を除き、P−PRに従って最大送信電力を調整するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、さらなる値は、WTRUによる送信に使用されるそれぞれのコンポーネントキャリアに対する、MPR(最大電力削減)およびA−MPR(追加のMPR)に基づくものとしてよい。
一実施形態では、この方法は、決定された結果として、WTRUのコンポーネントキャリアの電力の総和が最大送信電力を超えるかどうかを判定するステップと、決定された結果に従ってスケーリングされた送信電力の複合が最大送信電力を超えないようにWTRUによる送信に使用されるコンポーネントキャリアの送信電力をスケーリングするステップとをさらに含み得る。
一実施形態では、この方法は、最大出力電力を上限と下限との間で構成するステップをさらに含み、下限は、式
PCMAX_L=MIN{PEMAX−ΔTC,、PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR、P−PR)−ΔTC、}
によって設定され、
式中、PEMAXは、WTRUにシグナリングされる量であり、ΔTCは、WTRU送信周波数に基づく電力削減であり、PPowerClassは、WTRUの電力クラスの最大電力であり、MPRは、WTRUに対する最大電力削減であり、A−MPRは、追加のMPRであり、P−PRは、パワーマネージメント電力削減である。
一実施形態では、この方法は、個別のコンポーネントキャリアに対する最大出力電力を上限と下限との間で構成するステップをさらに含み、下限は、式
PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c−ΔTC,c、PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR、P−PR)−ΔTC,c}
によって設定され、
式中、PEMAX,cは、WTRUにシグナリングされる量であり、ΔTC,cは、個別のコンポーネントキャリアに対するWTRU送信周波数に基づく電力削減であり、PPowerClassは、WTRUの電力クラスの最大電力であり、MPRは、WTRUに対する最大電力削減であり、A−MPRは、追加のMPRであり、P−PRは、パワーマネージメント電力削減である。
一実施形態では、この方法は、スケーリングなしでアップリンクCC(コンポーネントキャリア)に対するWTRUによって計算された電力の総和が最大送信電力制限を超えたことに応答して、最大送信電力制限を超えることを回避するために送信前にWTRUによりCC電力をスケーリングするステップをさらに含み得る。
一実施形態では、WTRU(無線送信/受信ユニット)の送信電力を管理する方法は、複数のTTI(送信時間間隔)にわたって実行されるP−PR(パワーマネージメント電力削減)に関連付けられている条件が、決定された結果として、一時的に変化しているかどうかを判定するステップと、決定された結果に基づきWTRUの電力送信を調整するステップとを含み得る。
一実施形態では、この方法は、各異なるTTIにおいてP−PRをWTRUが連続的に測定することによって複数のTTIに対するP−PRを決定するステップをさらに含み得る。
一実施形態では、条件が一時的に変化したかどうかを判定するステップは、TTIにおけるP−PRの値が閾値期間以上にわたって条件を満たすように変化しているかどうかを判定するステップを含み得る。
一実施形態では、TTIにおけるP−PRの値が閾値期間以上にわたって条件を満たすように変化しているかどうかを判定するステップは、現在の時刻に関する指定された期間を、ルックバックウィンドウとして設定するステップと、条件がルックバックウィンドウ内で満たされているかどうかを判定するステップとを含み得る。
一実施形態では、条件がルックバックウィンドウ内で満たされているかどうかを判定するステップは、条件が閾値期間を超えるルックバックウィンドウの少なくとも一部にわたって存在するかどうかを判定するステップを含み得る。
一実施形態では、現在の時刻に関する閾値期間を、ルックバックウィンドウとして設定するステップは、現在の時刻に関する指定された期間となるように、ルックバックウィンドウを設定するステップを含み得る。
一実施形態では、この方法は、現在時刻が変化するとともにルックバックウィンドウを変化させるステップをさらに含み得る。
一実施形態では、バックオフ値を計算するステップは、(1)P−PRの最高値、(2)P−PRの最低値、(3)P−PRの平均値、または(4)P−PRの中央値のうちの1つの値を決定するステップと、決定された値をWTRUの最大送信電力の調整の際に使用するステップとを含み得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームを報告するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、プロセッサであって、P−PR(パワーマネージメント電力削減)を決定し、WTRUの最大送信電力の値を低減するためのバックオフ値を決定するように構成されたプロセッサと、プロセッサによって決定されたバックオフ値に従って電力ヘッドルームを報告するように構成された送信/受信ユニットとを備えることができる。
一実施形態では、プロセッサは、P−PRに基づきバックオフ値を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、WTRUの最大送信電力の値を低減するためのさらなる値を決定し、選択された値として、さらなる値とP−PRのいずれかを選択し、選択された値に基づきバックオフ値を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、WTRUに関連付けられている無線周波エネルギーの吸収率を示す少なくとも1つのSAR(比吸収率)に基づきP−PRを少なくとも計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、さらなる値をP−PRと比較し、さらなる値がP−PRより大きいことに応答して、P−PRを除き、さらなる値に従ってバックオフ値を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、さらなる値をP−PRと比較し、さらなる値がP−PRより小さいことに応答して、さらなる値を除き、P−PRに従ってバックオフ値を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、さらなる値がMPR(最大電力削減)およびA−MPR(追加のMPR)に基づくように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、MPRおよびA−MPRに基づき値を代数的に結合することによってさらなる値を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、P−PR、バックオフ値、および電力ヘッドルームの報告を、(1)WTRUに関連付けられているコンポーネントキャリア、または(2)WTRUに関連付けられているいくつかのコンポーネントキャリアの複合体のうちの一方に関連付けるように構成され得る。
一実施形態では、送信/受信ユニットは、それぞれのコンポーネントキャリアについて、それに関連付けられている電力ヘッドルームの報告を送信するように構成され得る。
一実施形態では、送信/受信ユニットは、個別の、アクティブなWTRUのコンポーネントキャリアに関連付けられている電力バックオフから計算された複合電力ヘッドルームの報告を無線リソース制御シグナリングを介して送信するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、さらなる値およびP−PRの最大値を使用して最大出力電力を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、P−PRおよびさらなる値と別値の複合の最大値を使用して最大電力出力を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、最大出力電力を上限と下限との間に設定するように構成され、下限は、式
PCMAX_L=MIN{PEMAX,−ΔTC,、PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR、P−PR)−ΔTC,}
によって設定され、
ただし式中、PEMAXは、WTRUにシグナリングされる量であり、ΔTCは、WTRU送信周波数に基づく電力削減であり、PPowerClassは、WTRUの電力クラスの最大電力であり、MPRは、WTRUに対する最大電力削減であり、A−MPRは、追加のMPRであり、P−PRは、パワーマネージメント電力削減である。
一実施形態では、プロセッサは、個別のコンポーネントキャリアに対する最大出力電力を上限と下限との間に設定するように構成され、下限は、式
PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c−ΔTC,c、PPowerClass−MAX(MPR+A−MPR、P−PR)−ΔTC,c}
によって設定され、
ただし式中、PEMAX,cは、WTRUにシグナリングされる量であり、ΔTC,cは、個別のコンポーネントキャリアに対するWTRU送信周波数に基づく電力削減であり、PPowerClassは、WTRUの電力クラスの最大電力であり、MPRは、WTRUに対する最大電力削減であり、A−MPRは、追加のMPRであり、P−PRは、パワーマネージメント電力削減である。
一実施形態では、プロセッサは、WTRUがP−PRに基づきバックオフ値を適用するかどうかを決定するように構成され、送信/受信ユニットは、WTRUがP−PRに基づきバックオフ値を適用したことに応答して、WTRUがP−PRに基づきバックオフ値を適用したことをネットワークリソースに報告するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、バックオフ値がP−PRに基づいているときに支配性インジケータを設定するように構成され、送信/受信ユニットは、支配性インジケータをネットワークリソースに送信するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、支配性インジケータを、MAC(媒体アクセス制御装置)CE(制御情報)として設定するように構成され、送信/受信ユニットは、MAC CEをネットワークリソースに送信するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、(1)P−PRの影響を受けるそれぞれのコンポーネントキャリアに対する各支配性インジケータ、または(2)WTRUに関連付けられている単一の支配性インジケータのうちの一方を設定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、支配性インジケータを、(1)バックオフ値がP−PRの影響を受けることに応答する第1の論理レベル、または(2)バックオフ値がP−PRの影響を受けないことに応答する第2の論理レベルのうちの一方に設定し、PHR(電力ヘッドルームの報告)をトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、PHR(電力ヘッドルームの報告)を管理するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、第1の期間にCC(コンポーネントキャリア)に対して実際の送信が行われるかどうかを判定し、実際の送信がCCに対して行われたときに前の期間を決定し、第1の期間に関連付けられているCCのP−PRを前の期間に関連付けられているCCのP−PRと比較し、比較結果に従ってPHRをトリガーするように構成されたプロセッサを備えることができる。
一実施形態では、プロセッサは、アップリンクグラントが、第1の期間にコンポーネントキャリアに関連付けられているかどうかを判定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、前の期間に関連付けられているCCのP−PRと閾値だけ異なる第1の期間に関連付けられているCCのP−PRに応答してPHRをトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、第1の期間に関連付けられているCCのP−PRを取得し、前の期間に関連付けられているCCのP−PRを取得し、第1の期間に関連付けられているCCのP−PRが前の期間に関連付けられているCCのP−PRと閾値だけ異なるかどうかを判定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、前の期間に関連付けられているCCの電力バックオフと閾値だけ異なる第1の期間に関連付けられているCCの電力バックオフに応答して電力ヘッドルームの報告をトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、前の期間は、CCに対する実際の送信に対応する電力ヘッドルームを含んでいたPHRがWTRUによって送信された最近の期間とすることができ、第1の期間は、現在の送信時間間隔に関連付けられている期間とすることができ、前の期間は、最も近い、CCに対する実際の送信に対応する電力ヘッドルームを含んでいたPHRがWTRUによって送信された前の送信時間間隔に関連付けられている期間である。
一実施形態では、プロセッサは、WTRUがCC上の新しい送信のためにアップリンクリソースを有していない送信時間間隔を除く、WTRUがCC上の新しい送信のためにアップリンクリソースを有している送信時間間隔で電力ヘッドルームの報告をトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、WTRUがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているPHR禁止タイマーを有していない送信時間間隔を除く、WTRUがタイムアウトするか、またはタイムアウトしてしまっているPHR禁止タイマーを有している送信時間間隔で電力ヘッドルームの報告をトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームの報告を管理するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、プロセッサであって、複数のTTI(送信時間間隔)にわたって実行されるP−PR(パワーマネージメント電力削減)に関連付けられている条件が、決定された結果として、一時的に変化しているかどうかを判定し、決定された結果に基づき電力ヘッドルームの報告をトリガーするように構成されたプロセッサを備えることができる。
一実施形態では、プロセッサは、各異なるTTIにおいてP−PRを連続的に計算することによって複数のTTIに対するP−PRを決定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、TTIにおけるP−PRの値が閾値期間以上にわたって条件を満たすように変化しているかどうかを判定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、現在の時刻に関する指定された期間を、ルックバックウィンドウとして設定し、条件がルックバックウィンドウ内で満たされているかどうかを判定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、条件が閾値期間を超えるルックバックウィンドウの少なくとも一部にわたって存在するかどうかを判定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、現在の時刻に関する指定された期間となるように、ルックバックウィンドウを設定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、現在時刻が変化するとともにルックバックウィンドウを変化させるように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、電力ヘッドルームの報告が他の何らかの形でトリガー禁止時間内にトリガーされたことに応答して、トリガー禁止時間を超えるまで電力ヘッドルームの報告のトリガーを防ぐように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、ルックバックウィンドウに関連付けられている複数のP−PRのうちの1つまたは複数に関連付けられているP−PRを使用してバックオフ値を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、(1)P−PRの最高値、(2)P−PRの最低値、(3)P−PRの平均値、または(4)P−PRの中央値のうちの1つの値を決定し、決定された値を電力ヘッドルームの報告内に入れるように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、パワーマネージメントバックオフによるPHRトリガーを修正してPHR内の仮想ヘッドルームの報告によって引き起こされるバイアスをなくすように構成され得る。
一実施形態では、電力ヘッドルームの報告を管理するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、プロセッサであって、(1)MPR(最大電力削減)または(2)A−MPR(追加のMPR)のうちの少なくとも一方に基づきWTRUに対する送信電力の値の第1の低減を示す第1のバックオフ値を決定し、P−PR(パワーマネージメント電力削減)に基づくWTRUに対する送信電力の値の第2の低減を示す第2のバックオフ値を決定し、第1のバックオフ値または第2のバックオフ値のどちらが支配的であるかに基づき第1のバックオフ値または第2のバックオフ値のうちの一方を選択するように構成されたプロセッサと、プロセッサによって決定されたバックオフ値に従って電力ヘッドルームを報告するように構成された送信/受信ユニットとを備えることができる。
一実施形態では、送信電力を管理するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、TTI(送信時間間隔)において、バックオフへのパワーマネージメントの変化またはバックオフに対するパワーマネージメントの影響に基づきPHR(電力ヘッドルームの報告)をトリガーするように構成されたプロセッサと、TTIにおいてPHRを送信するように構成された送信/受信ユニットとを備えることができる。
一実施形態では、送信電力を管理するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、バックオフへの変化またはバックオフの影響に基づきPHR(電力ヘッドルームの報告)をトリガーするように構成されたプロセッサを備えることができ、パワーマネージメントベースのバックオフは、WTRUの最大出力電力を計算するために使用される。
一実施形態では、送信電力を管理するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、送信電力を低減するためにパワーマネージメントベースのバックオフを決定するように構成されたプロセッサと、決定されたパワーマネージメントベースのバックオフに基づき低減された送信電力を報告するように構成された送信/受信ユニットとを備えることができる。
一実施形態では、送信電力を管理するように構成されたWTRU(無線送信/受信ユニット)は、バックオフへの変化またはバックオフの影響に基づきPHR(電力ヘッドルームの報告)をトリガーするように構成されたプロセッサを備えることができ、パワーマネージメントベースのバックオフは、WTRUの最大出力電力を計算し、仮想PHRによって引き起こされるPHRトリガーをなくすために使用される。
一実施形態では、プロセッサは、パワーマネージメントベースのバックオフによるPHRトリガーを修正してPHR内の仮想ヘッドルームの報告によって引き起こされるバイアスをなくすように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、電力ヘッドルームをWTRUによって計算された送信電力と構成された最大出力電力との差として計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、複数のCC(コンポーネントキャリア)のそれぞれについて電力ヘッドルームに使用される値を計算するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、MPR(最大電力削減)、A−MPR(追加のMPR)、および非MPR効果に基づきバックオフ値を決定するように構成され、非MPR効果はパワーマネージメントベースのバックオフに対応する。
一実施形態では、プロセッサは、非MPR効果と並行してMPR/A−MPRを適用するように構成され得る。
一実施形態では、非MPR効果は、サブフレーム内のコンポーネントキャリアごとの最大出力電力を低減し得る。
一実施形態では、プロセッサは、パワーマネージメントベースのバックオフの変化を検出したことに応答してPHR生成をトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、パワーマネージメントベースのバックオフが報告されるそれぞれのコンポーネントキャリアに対する最大出力電力に影響をどのように及ぼすかをPHRに指示するように構成され得る。一実施形態において、プロセッサは、パワーマネージメントベースのバックオフがそれぞれのコンポーネントキャリア値に対する最大出力電力に閾値以上に影響を及ぼすことを条件として、トリガーするように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、PHRでWTRUによって報告されたコンポーネントキャリア値ごとに変化した最大出力電力に応答して変化したパワーマネージメントベースのバックオフを適用するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、WTRUがON状態にあるときにパワーマネージメントベースのバックオフを使用するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、送信がバースト性であることを条件として第1の送信バーストに応答してコンポーネントキャリア値ごとの低減された最大出力電力を含むPHRをトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、送信がバースト性であることを条件として、情報要素のバーストモードをONに設定するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、PHRの最後の出現以降の期間に生じた最悪のバックオフを有するコンポーネントキャリア値ごとの最大出力電力を含むPHRを送信するように構成され得る。
一実施形態では、送信/受信ユニットは、コンポーネントキャリア値ごとの最大出力電力がパワーマネージメントベースのバックオフの影響を受け得ることを条件として仮想PHRでコンポーネントキャリア値ごとの最大出力電力を報告するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、最大電力出力を、(1)WTRUが複数の周波数帯域で動作することに基づく第1のモード、または(2)WTRUが1つの周波数帯域で動作することに基づく第2のモードのうちの1つを使用して設定するように構成され得る。
一実施形態では、MPR(最大電力削減)、A−MPR(追加のMPR)、ΔTc、またはパワーマネージメントベースのバックオフのうちの少なくとも1つは、非MPR効果のように、それぞれの周波数帯域について異なる。
一実施形態では、プロセッサは、UCI(アップリンク制御情報)を有しないPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)を、UCIがPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)およびPUSCH上で同時に送信され、WTRU 102の総送信電力がPCMAXを超えず、PUCCHの電力+UCIを伴うPUSCHの電力の総和がPCMAXを超えないことを条件として等間隔でスケーリングするように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、UCIを伴うPUSCHをスケーリングし、WTRUの総送信電力がPCMAXを超え、PUCCHの電力+UCIを伴うPUSCHの電力の総和がPCMAXを超えることを条件としてUCIなしのPUSCHを送信しないように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、パワーマネージメントベースのバックオフを構成された最大送信電力の下限に適用するように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、PHRをトリガーするステップに関連付けられている条件が変化した後PHRをトリガーする前に待ち時間を置くように構成され得る。
一実施形態では、プロセッサは、最大電力の計算に対して支配的である所定の因子に基づきPHRをトリガーするように構成され得る。
一実施形態では、プログラムコードを格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体で、本明細書の方法の任意のものを実装することができる。