次に、様々な図面を参照して例示の実施形態について詳細が説明される。この説明は可能な実装の詳細な例を提供するが、この詳細は例示的なものであり、いかなる場合も本出願の範囲を限定することを意図するものでないことに留意されたい。
図1Aは、1つまたは複数の開示された実施形態が実装されてもよい、通信システム100の例を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであってもよい。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、こうしたコンテンツにアクセスできるようにすることを可能にしてもよい。たとえば通信システム100は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、および、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)などの、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を採用してもよい。
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(これらは全体として、またはまとめてWTRU102と称されてもよい)、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、ならびに、他のネットワーク112を含んでもよいが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することを理解されよう。WTRU102a、102b、102c、および102dのそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、WTRU102a、102b、102c、および102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、ならびに、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および、家庭用電子機器などを含んでもよい。
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114aおよび114bの各々は、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはネットワーク112などの、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線にインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114aおよび114bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどであってもよい。基地局114aおよび114bはそれぞれ単一の要素として示されているが、基地局114aおよび114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでもよいことができることを理解されよう。
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでもよい、RAN103/104/105の一部であってもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)とも称されることがある特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。セルは、さらにセルセクタに分割されてもよい。たとえば基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって一実施形態において、基地局114aは3つの、すなわちセルの各セクタについて1つの送受信機を含んでもよい。他の実施形態において、基地局114aは多入力多出力(MIMO)技術を採用してもよく、したがって、セルの各セクタについて複数の送受信機を利用してもよい。いくつかの実施形態において、セルに対する送信ポイントは物理的に基地局114aに位置しなくてもよく、および、基地局114aは、リモート無線ヘッドを採用するときなどに、複数の地理的領域において無線信号を送信および/または受信してもよい。基地局114aは、それに関連付けられた複数のセルを有してもよい。
基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(たとえば無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる、エアインターフェース115/116/117上で、WTRU102a、102b、102c、および102dのうちの1つまたは複数と通信してもよい。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
より具体的に言えば、上述したように、通信システム100は多重アクセスシステムであってもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、および、SC−FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用してもよい。たとえばRAN103/104/105における基地局114a、ならびに、WTRU 102a、102b、および102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することができるユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでもよい。
他の実施形態において、基地局114a、ならびに、WTRU 102a、102b、および102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE−Advanced(LTE−A)を使用して、エアインターフェース115/116/117を確立することができる発展型UMTS地上波無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装してもよい。
他の実施形態において、基地局114a、ならびに、WTRU 102a、102b、および102cは、IEEE 802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、Interim Standard 2000(IS−2000)、Interim Standard 95(IS−95)、Interim Standard 856(IS−856)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの、無線技術を実装してもよい。
図1Aの基地局114bは、たとえば無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってもよく、仕事場、自宅、車、学校などの局所化されたエリアでの無線接続を容易にするために、任意の適切なRATを利用してもよい。一実施形態において、基地局114b、ならびに、WTRU102cおよび102dは、IEEE 802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立してもよい。他の実施形態において、基地局114b、ならびに、WTRU102cおよび102dは、IEEE 802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立してもよい。さらに他の実施形態において、基地局114b、ならびに、WTRU102cおよび102dは、セルラベースのRAT(たとえばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。図1Aに示されるように、基地局114bはインターネット110への直接接続を有してもよい。したがって基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要がない。
RAN103/104/105は、WTRU102a、102b、102c、および102dのうちの1つまたは複数に対して、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)のサービスを提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができるコアネットワーク106/107/109と通信してもよい。たとえばコアネットワーク106/107/109は、呼び出し制御、課金サービス、移動ロケーションベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供し、さらに/もしくは、ユーザ認証などの高水準セキュリティ機能を実行してもよい。図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN 103/104/105と同一のRATまたは異なるRATを採用する他のRANと、直接または間接的に通信してもよい。たとえば、コアネットワーク106/107/109は、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN103/104/105と接続していることに加え、GSM無線技術を採用している他のRAN(図示せず)との通信してもよいことを理解されよう。
コアネットワーク106/107/109はまた、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU102a、102b、102c、102dに対するゲートウェイとしてサービスしてもよい。PSTN108は、簡易電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける送信制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの一般的な通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または操作される、有線または無線の通信ネットワークを含んでもよい。たとえばネットワーク112は、RAN103/104/105と同一のRATまたは異なるRATを採用することができる、1つまたは複数のRANに接続された他のコアネットワークを含んでもよい。
通信システムにおけるWTRU102a、102b、102c、および102dのうちの一部またはすべては、マルチモード機能を含んでもよく、たとえばWTRU102a、102b、102c、および102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでもよい。たとえば図1Aに示されたWTRUは、セルラベースの無線技術を採用することができる基地局114a、および、IEEE 802無線技術を採用することができる基地局114bと、通信するように構成されてもよい。
図1Bは、WTRU102の例を示すシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、着脱不能メモリ130、着脱可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含んでもよい。WTRU102は、実施形態との整合性を維持しながら、上述した要素の任意のサブコンビネーションを含んでもよいことを理解されよう。また実施形態は、基地局114aおよび114b、ならびに/または、ベーストランシーバ基地局(BTS)、NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームNodeB、発展型ホームNodeB(eNodeB)、ホーム発展型NodeB(HeNB)、ホーム発展型NodeBゲートウェイ、およびプロキシノードなどであるがこれらに限定されない、基地局114aおよび114bが提示可能なノードは、図1Bに示され本明細書で説明される要素のうちのいくつかまたはすべてを含んでもよい。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特定用途向けプロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などを、含んでもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または、無線環境でWTRU102を動作可能にする任意の他の機能を実行してもよい。プロセッサ118は、送受信要素122に結合することができる送受信機120に結合されてもよい。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118および送受信機120は電子パッケージまたはチップにまとめて統合してもよいことを理解されよう。
送受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して、基地局(たとえば基地局114a)に信号を送信するように、または基地局から信号を受信するように構成されてもよい。たとえば一実施形態において、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。他の実施形態において、送受信要素122は、たとえばIR、UV、または可視光の信号を送信および/または受信するように構成された、エミッタ/ディテクタであってもよい。さらに他の実施形態において、送受信要素122は、RFおよび光信号の両方を送信および受信するように構成されてもよい。送受信要素122は、任意の組み合わせの無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよいことを理解されよう。
加えて、送受信要素122は、図1Bでは単一の要素として示されているが、WTRU102は任意の数の送受信要素122を含んでもよい。より具体的に言えば、WTRU102はMIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態においてWTRU102は、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を送信および受信するための、2つ以上の送受信要素122(たとえば複数のアンテナ)を含んでもよい。
送受信機120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上述したように、WTRU102はマルチノード機能を有してもよい。したがって送受信機120は、たとえばUTRAおよびIEEE 802.11などの複数のRATを介して、WTRU102が通信することを可能にする複数の送受信機を含んでもよい。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、これらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力してもよい。加えてプロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132などの、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、および、それらにデータを格納してもよい。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含んでもよい。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでもよい。他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などの、WTRU102上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスし、および、それらメモリにデータを格納してもよい。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ってもよく、および、WTRU102における他のコンポーネントに対して電力を分配および/または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであってもよい。たとえば電源134は、1つまたは複数の乾電池(たとえばニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(たとえば経度および緯度)を提供するように構成することができるGPSチップセット136に結合されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117を介して位置情報を受信し、および/または、2つ以上の近隣基地局から受信する信号のタイミングに基づいてその位置を判定してもよい。WTRU102は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の適切な位置判定方法の使用によって位置情報を取得してもよいことを理解されよう。
プロセッサ118はさらに、追加の特徴、機能、ならびに/あるいは有線または無線接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる他の周辺機器138に結合されてもよい。たとえば周辺機器138は、アクセラメータ、eコンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビ受像機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含んでもよい。
図1Cは、実施形態にしたがってRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。前述したように、RAN103は、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するためのUTRA無線技術を採用してもよい。RAN103は、コアネットワーク106とも通信してもよい。図1Cに示されるように、RAN103は、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するための1つまたは複数の送受信機をそれぞれ含むことができる、NodeB140a、140b、および140cを含んでもよい。NodeB140a、140b、および140cは、それぞれ、RAN103における特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよい。RAN103はまた、RNC142aおよび142b含んでもよい。RAN103は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のNodeBおよびRNCを含んでもよいことを理解されよう。
図1Cに示されるように、NodeB140aおよび140bは、RNC142aと通信してもよい。加えて、NodeB140cは、RNC142bと通信してもよい。NodeB140a、140b、および140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれのRNC142aおよび142bと通信してもよい。RNC142aおよび142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信してもよい。RNC142aおよび142bのそれぞれは、それが接続されるそれぞれのNodeB 140a、140b、および140cを制御するように構成されてもよい。加えて、RNC142aおよび142bのそれぞれは、アウターループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、およびデータ暗号化などの他の機能を実行し、または、サポートするように構成されてもよい。
図1Cに示されたコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイルスイッチングセンタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/または、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含んでもよい。上述した要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素の任意の1つが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または操作されてもよいことを理解されよう。
RAN103におけるRNC142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワーク106におけるMSC146に接続されてもよい。MSC146は、MGW144に接続されてもよい。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、および102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを、WTRU102a、102b、および102cに提供してもよい。
RAN103におけるRNC142aは、IuPSインターフェースを介してコアネットワーク106におけるSGSN148に接続されてもよい。SGSN148はGGSN150に接続されてもよい。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、および102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを、WTRU102a、102b、および102cに提供してもよい。
上述したように、コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことができる、ネットワーク112に接続されてもよい。
図1Dは、実施形態にしたがったRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するためのE−UTRA無線技術を採用してもよい。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信してもよい。
RAN104はeNodeB160a、160b、および160cを含んでもよいが、RAN104は実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のeNodeBを含んでもよいことを理解されよう。eNodeB160a、160b、および160cは、それぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含んでもよい。一実施形態において、eNodeB160a、160b、および160cは、MIMO技術を実装してもよい。したがってたとえばeNodeB160aは、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および、WTRU102aから無線信号を受信してもよい。
eNodeB160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、ならびに、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。図1Dに示されるように、eNodeB160a、160b、および160cは、X2インターフェースを介して互いに通信してもよい。
図1Dに示されたコアネットワークは、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166を含んでもよい。上述した要素のそれぞれは、コアネットワーク107の一部として示されているが、これらの要素の任意の1つがコアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または操作されてもよいことを理解されよう。
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNodeB 160a、160b、および160cのそれぞれに接続されてもよく、ならびに、制御ノードとして動作してもよい。たとえばMME162は、WTRU102a、102b、および102cのユーザの認証、ベアラの活性化/非活性化、ならびに、WTRU102a、102b、および102cの初期接続時の特定のサービングゲートウェイの選択などを担当してもよい。MME162は、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り換えるための、制御プレーン機能を提供してもよい。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNodeB160a、160b、および160cのそれぞれに接続されてもよい。サービングゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、および102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送してもよい。サービングゲートウェイ164は、eNodeB間ハンドオーバの間のユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU 102a、102b、および102cに使用可能であるときのページングのトリガ、ならびに、WTRU 102a、102b、および102cのコンテキストの管理および格納などの、他の機能を実行してもよい。
サービングゲートウェイ164はまた、WTRU102a、102b、および102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを、WTRU 102a、102b、および102cに提供することができるPDNゲートウェイ166に接続されてもよい。
コアネットワーク107はまた、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。たとえばコアネットワーク107は、WTRU102a、102b、および102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを、WTRU102a、102b、および102cに提供してもよい。たとえばコアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(たとえばIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、または、これと通信してもよい。加えて、コアネットワーク107は、他のサービスプロバイダによって所有および/または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことができるネットワーク112へのアクセスを、WTRU 102a、102b、および102cに提供してもよい。
図1Eは、実施形態にしたがったRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するためにIEEE 802.16無線技術を採用する、アクセスサービスネットワーク(ASN)であってもよい。さらに以下で考察するように、WTRU102a、102b、および102c、RAN 105、ならびに、コアネットワーク109の異なる機能エンティティ間の通信リンクは、基準ポイントとして定義されてもよい。
図1Eに示されるように、RAN105は基地局180a、180b、および180c、ならびに、ASNゲートウェイ182を含んでもよいが、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含んでもよいことを理解されよう。基地局180a、180b、および180cは、それぞれRAN105における特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、ならびに、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するために、それぞれ1つまたは複数の送受信機を含んでもよい。一実施形態において、基地局180a、180b、および180cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、たとえば基地局180aは、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および、WTRU102aから無線信号を受信してもよい。基地局180a、180b、および180cは、ハンドオフトリガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシー強化などの、モビリティ管理機能を提供してもよい。ASNゲートウェイ182は、トラフィックアグリゲーションポイントとして機能してもよく、ならびに、ページング、加入者プロファイルのキャッシュ、および、コアネットワーク109へのルーティングなどを担当してもよい。
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース117は、IEEE 802.16規格を実装するR1基準ポイントとして定義されてもよい。加えて、WTRU102a、102b、および102cのそれぞれは、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示せず)を確立してもよい。WTRU102a、102b、および102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、認可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理に使用可能な、R2基準ポイントとして定義されてもよい。
基地局180a、180b、および180cのそれぞれの間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび移動局間でのデータの転送を容易にするためのプロトコルを含む、R8基準ポイントとして定義されてもよい。基地局180a、180b、および180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6基準ポイントとして定義されてもよい。R6基準ポイントは、WTRU102a、102b、および102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づいてモビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含んでもよい。
図1Eに示されるように、RAN105はコアネットワーク109に接続されてもよい。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、たとえばデータ転送およびモビリティ管理機能を容易にするためのプロトコルを含む、R3基準ポイントとして定義されてもよい。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP−HA)184、認証・認可・課金(AAA)サーバ186、およびゲートウェイ188を含んでもよい。上述した要素のそれぞれはコアネットワーク109の一部として示されているが、これらの要素の任意の1つがコアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または操作されてもよいことを理解されよう。
MIP−HAは、IPアドレス管理を担当してもよく、WTRU102a、102b、および102cが異なるASN間、および/または異なるコアネットワーク間をローミングすることを可能にしてもよい。MIP−HA184は、WTRU102a、102b、および102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを、WTRU102a、102b、および102cに提供してもよい。AAAサーバ188は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートを担当してもよい。ゲートウェイ188は、他のネットワークとの相互作業を容易にしてもよい。たとえばゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、および102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを、WTRU102a、102b、および102cに提供してもよい。加えてゲートウェイ188は、他のサービスプロバイダによって所有および/または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことができる、ネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、および102cに提供してもよい。
図1Eには示されていないが、RAN105は他のASNに接続されてもよく、ならびに、コアネットワーク109は他のコアネットワークに接続されてもよいことを理解されよう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105と他のASNとの間のWTRU102a、102b、および102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができる、R4基準ポイントとして定義されてもよい。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと移動先コアネットワークとの間の相互作業を容易にするためのプロトコルを含むことができる、R5基準として定義されてもよい。
図2Aは、マルチスケジューラネットワーク展開(multi-scheduler network deployment)の例における、ダウンリンクデータフロー分割を示すRAN104およびコアネットワーク107のネットワーク図である。マルチスケジューラネットワーク展開は、たとえば、特定のWTRUからのダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)の送信を制御するために複数の独立したスケジューラが利用される、Fuzzy Cell、Cooperative Multipoint(CoMP)、Small Cell Hotspot、Dense Cell、および、他のネットワーク展開シナリオにおいて利用されてもよい。
Fuzzy Cellは、セルエッジの問題を緩和し、ハンドオーバ性能を向上させ、および、システム全体の性能を向上させることができる、高性能、低複雑度、および、ロバストなスキームである。Fuzzy Cell展開は不均一な送信電力を有してもよく、および、複数のサイトからの協調的送信を含んでもよい。
図2Aに示されるように、ネットワークとWTRUとの間のアップリンクおよびダウンリンクのデータフローを分割することができる展開を含み、データの一部が1つのパスを介して通信されてもよく、および、他のデータが他のパスを介して通信されてもよく、または、同一のデータが複数のパスを介して通信されてもよい。各パスは、独立したスケジューラ、eNodeB(eNB)、セル、またはサイトのうちの少なくとも1つに対応してもよい。WTRUとネットワークとの間のパスは、各セルがUL、DL、またはULおよびDLの両方の通信を提供することができる、セルのセットによって表現および識別されてもよい。このケースでは、各セルのセットは、潜在的に独立したスケジューラまたはNBに対応する。
例示的な実施形態において、データフローはダウンリンク(DL)において分割されてもよく、および、この分割はeNBにおいて発生してもよい。所与のWTRUに対して意図されたデータは、コアネットワーク(CN)からS1インターフェースを介して第1のeNB(eNB1)へダウンロードされてもよい。eNB1は、図2Aで「1」および「2」とラベル付けされた、ならびに、本明細書ではそれぞれ「パート1」および「パート2」と称される、2つの部分でデータを分割するように決定してもよい。eNB1は、データのパート1をWTRUに送信してもよく、および、データのパート2を、たとえば、一般的にX2またはX2に類似のインターフェースなどのバックホールインターフェースと称されるインターフェースを介して、第2のeNB(eNB2)に転送してもよい。第2のeNB(eNB2)は、データのパート2をWTRUに送信してもよい。
N個のセカンダリeNBのケースでは、データは第1のeNBによってN部分まで分割されてもよく、および、X2またはX2に類似のインターフェースなどによって、WTRUへの送信に対する適切な他のeNBに転送してもよい。
データはシステムにおける任意のポイントで分割されてもよく、および、複数のeNBに提供されてもよい。たとえばデータは、たとえば図2Bに示されるように、1つのeNBが他のeNBにデータを転送する必要なしに、各部分がeNBに進めるように、CNによって分割されてもよい。
データは、たとえば送信されるデータのサービス品質要件、送信されるデータの量、eNBによって制御されるセルのリソース可用性、特定のデータフロー、無線ベアラ、無線ベアラタイプ、および/または、他の基準にしたがって、たとえばeNB1によって分割されてもよい。
バックホール上でなどの追加のシグナリングが使用されて、たとえば図2Aに示されるように、eNB1などによってデータフローの効率的な分割をサポートしてもよい。eNB2は、DLデータのフローを制御するためにeNB1に情報を提供してもよい。たとえば、eNB2は、あるWTRUをサポートすることができるデータレート、または、データレートの推定をeNB1に提供してもよい。これらの推定は、eNB1でデータをバッファリングすることができるWTRUに対し、どれだけのデータをeNBに送信するかに関して決定する際に、eNB1を支援することができる。他のオプションとして、eNB2は、適切なスケジューリングのためにeNB2でDLデータの量が維持されるように、eNB2がeNB1からの送信のレートを制御することができる信号をeNB1に送信することができる、フロー制御または信用メカニズムを採用してもよい。eNB2は、たとえばそのDL送信に対するバッファステータスレポートをeNB1に通知してもよく、これにより、送信されるデータの実際の配信ステータスおよび/または転送されるデータのデータ送信レートに関するより正確な情報を、eNB1に提供してもよい。個々の送信の実際のステータスは、個々のデータ送信に関連付けられたユニークなシーケンス番号のインジケーションによって通知されてもよい。eNB2からのこのフィードバックまたは他のフィードバックに基づいて、適切なスケジューリングおよびeNB2からの最大スループットを妨げることのないeNB2に最小量のバッファリングされたデータを維持することを目的として、eNB1は、より多くのデータをeNB2に送信するか否かを決定してもよい。
複数のeNB、セル、セルのセット、スケジューラ、サイトなどに対するDLデータ分割の概念は、ULにおいても同様に適用されてもよい。たとえばWTRUは、そこからULグラントを受信した少なくとも1つのeNB、セル、セルのセット、サイト、またはスケジューラに基づいて、ULデータのその送信を分割する方法を判定してもよい。WTRUは、送信されるデータのサービス品質(QoS)要件、送信されるデータの量、eNBによって制御されるセルのリソース可用性、特定のデータフロー、無線ベアラ、無線ベアラタイプ、および/または他の手段のうちの少なくとも1つに基づいて、データを分割してもよい。WTRUにおいて、ULデータのこの分割は、論理チャネル優先順位付けプロシージャにおいて実現されてもよい。このケースでは、論理チャネル優先順位付けプロシージャは、各eNB、スケジューラ、セル、セルのセット、またはサイトを独立して処理してもよく、これらのエンティティのうちの1つに関連付けられたULグラントは、無線ベアラまたは無線ベアラタイプなどの特定のデータに制限されてもよい。
WTRUデータ分割は、構成に基づいてもよい。たとえば構成は、あるデータを特定のセル、セルのセット、eNB、またはサイトに関連付けてもよい。
WTRUは、どのセル、サービングセル、またはCCが何らかのeNBまたはスケジューラに属するかを認識するように構成されてもよい。たとえば、スケジューリンググループなどの識別されたグループが存在してもよく、スケジューリンググループはセルのセット、サービングセル、またはCCで構成されてもよい。WTRUは、それが、あるeNBまたはスケジューラにどの無線ベアラまたは無線ベアラタイプが属するかを認識するように構成されてもよい。たとえば、スケジューリンググループなどの識別されたグループが存在してもよく、スケジューリンググループは、ある無線ベアラもしくは無線ベアラタイプのセット、または、無線ベアラタイプで構成されてもよい。
データフロー分割はeNBの非限定的な例の動作コンテキストにおいて開示されているが、開示された主題は、1つまたは複数のセルを管理する様々な独立したスケジューラに適用されてもよいことを理解されよう。アップリンクおよび/またはダウンリンクのデータは、複数のeNB、独立したスケジューラなどの複数のスケジューラ、複数のセル、複数のサイト、複数のビームなどの間で分割されてもよく、依然として本開示に整合している。複数のセルは、独立したスケジューラまたはeNBに対応してもよい。さらにスケジューラは、たとえばマスタスケジューラなどの他のスケジューラから命令を受信してもよい。スケジューラは特定のeNBに関連付けられてもよく、または、関連付けられなくてもよい。特定の例として、eNBは単一のスケジューラまたは複数のスケジューラを組み込んでもよい。
本開示で使用されるeNBは、独立したスケジューラまたは複数のスケジューラなどのスケジューラを意味し、それらを含み、またはそれらに置き換えられてもよく、ならびに、依然として本開示に整合している。スケジューラ、たとえば独立したスケジューラは、あるeNB、セル、セルのセット、またはeNBセットに関連付けられてもよく、ならびに、そのeNBまたはセルに対するリソースを管理してもよい。本明細書で使用されるeNBまたはサイトは、構成されたセルのセットを意味し、または、これに置き換えられてもよい。構成されたセルの各セットは、独立したスケジューラによって管理されてもよい。独立したスケジューラなどのスケジューラは、eNBまたはセルであってもよく、もしくは当該セルでなくてもよく、または、その一部であってもよく、または、その一部でなくてもよい。1つまたは複数のセルは、特定のeNBに関連付けられてもよく、または、関連付けられなくてもよい、特定のスケジューラに関連付けられてもよい。
さらに本開示で使用されるeNBは、セル、セルのセット、複数のセルのセット、サイト、ビーム、もしくはビームセットを意味し、これらを含み、または、これらに置き換えられてもよく、ならびに、依然として本開示に整合している。この開示を目的に、用語「eNB」が使用されている場合はいずれでも、それに加えて、または、それの代わりに「セル」または「セルのセット」が使用されてもよい。さらに、用語「セル」または「セルのセット」が使用されている場合はいずれでも、それに加えて、または、それの代わりにeNBが使用されてもよい。セルもしくセルのセットは、特定のeNBに関連付けられてもよく、または、関連付けられなくてもよい、少なくとも1つのスケジューラまたは独立したスケジューラを意味し、これらを含み、または、これらに置き換えられてもよい。セル、サービングセル、およびコンポーネントキャリア(CC)は、交換可能に使用されてもよい。セルセットおよびセルのセットは、交換可能に使用されてもよい。
3GPPリリース10のLTE規格の一部として、WTRU(図1Cに示されたWTRU 102など)は、アップリンク制御情報(UCI)とも呼ばれるアップリンク(UL)フィードバックを、DL送信に応答して、オンデマンドで、および、定期的に送信してもよい。UCIは、DL送信が正常に受信されたかを示すACK/NACK(A/N)、チャネル品質インジケータ(CQI)、ならびに、ランクインジケータ(RI)およびスケジューリング要求(SR)などの他のインジケータを含んでもよい。WTRUは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)もしくは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でUCIを送信し、または、定義されたルールのセットに応じてPUCCHとPUSCHとの間で分割してもよい。所与のサブフレームにおける1つのアプローチでは、多くとも1つのPUCCHが存在してもよく、それはWTRUのプライマリサービングセル、PCellにのみ送信されてもよい。このアプローチでは、複数のPUSCHが存在してもよいが、1つのみが所与のサブフレームにおいてUCIを搬送してもよく、ならびに、PCell上にPUSCHが存在する場合、そのPUSCHのみがUCIを搬送してもよい。
LTE規格のリリース8/9では、PUCCHおよびPUSCHのそれぞれに対する単一サービングセルに対し、電力制御(PC)および電力ヘッドルーム(PH)が定義された。PCは、開ループコンポーネントおよび閉ループコンポーネントを有してもよい。WTRUは、開ループコンポーネントを決定するために、測定されたパスロスおよびULグラントのサイズなどのそれが有し、または、計算することができるパラメータを使用してもよく、ならびに、サブフレームにおけるPUSCHまたはPUCCHに対する送信電力を判定するために、閉ループコンポーネントとして累積されたTPCビットまたは絶対TPCビットを使用してもよい。PUSCH電力制御は、累積されたTPCおよび絶対TPCの両方を現在、サポートし、PUCCH電力制御は、累積されたTPCのみをサポートしている。送信に使用するための電力を確定する前に、WTRUは、開ループコンポーネントおよび閉ループコンポーネントから判定されたその計算された電力と、その構成された最大出力電力、Pcmaxとを比較してもよい。構成された最大出力電力は、シグナリングされた最大電力と許容電力低減の少ない電力クラスとのうちの少ない方にしてもよい。許容電力低減は、UL構成および電流グラントの機能(function)であってもよく、WTRUがスペクトル放出および他の送信要件に違反しないことを保証するために使用されてもよい。計算された電力がPcmaxを超える場合、送信電力はPcmaxに等しく設定されてもよく、および、これは送信に使用される電力であってもよい。超えない場合、計算された電力は送信電力に使用されてもよい。
電力ヘッドルーム(PH)は、Pcmaxと、WTRUがPHレポートをeNBに送信することができるサブフレームに対して計算された送信電力との、差であってもよい。それは、WTRUのULグランドに対するPHまたはPHレポートのサブフレームに対する割当て(たとえばSPS割当て)を提供してもよい。正の(positive)ヘッドルームは、より大きなグラントまたは割当てを処理するためのWTRUの能力を示してもよい。負の(negative)ヘッドルームは、WTRUが送信電力を許容された最大値に限定することを示してもよく、および、グラントまたは割当てがどの程度大きすぎたのかによって示してもよい。PHは、その将来のスケジューリング決定において、eNBスケジューラによって使用されてもよい。たとえばヘッドルームが正である場合、eNBはより大きなグラントをスケジューリングしてもよい。ヘッドルームが負である場合、eNBはグラントのサイズを低減させてもよい。PHレポートは、eNBに定期的に送信されるように構成されてもよい。それらは、パスロスがしきい値を超えて変化するときなど、イベントによりトリガされてもよい。
LTE規格のリリース10では、電力制御(PC)および電力ヘッドルーム(PH)の概念は、複数セル上での同時UL送信にまで拡張された。送信が存在する各サービングセル上の電力は、他のサービングセルとは別個に、第1に計算されてもよい。各サービングセルは、それ自体の構成された最大出力電力、Pcmax,cを有してもよい。リリース8/9と同様に、Pcmax,cは、スプリアス発射(spurious emissions)および他の送信要件を満たすように許容電力低減を含んでもよい。リリース10では、SARまたは他の非LTE特定要件を満たすための、電力管理などの他の要素に対し、追加の低減が許容されてもよい。バンド間で送信するときに、リリース11で変調間効果(inter-modulation effects)に対する低減が許容されてもよい。
任意のサービングセルの計算された送信電力がそのPcmax,cを超える場合、その計算された送信電力はPcmax,cに等しく設定されてもよい。PUCCHおよびPUSCHの両方の同時送信を有することができるPCellに対し、PUCCH電力は第1に計算され、PCellに対してPcmax,cによって制限されてもよい。その後、PUSCH電力はPCellに対して計算されてもよく、その電力は、PCellに対するPcmax,cからPUCCHに割り当てられた電力を減じたものによって制限されてもよい。個々のサービングセルに対する構成された最大出力電力に加えて、全体として、WTRUに対する構成された最大出力電力、Pcmaxが存在してもよい。個々の計算された送信電力の合計がPcmaxを超える場合、チャネル電力は、Pcmaxを超えないように優先順位付けルールのセットにしたがって増減または制限されてもよい。PUCCHは最高優先順位を有し、UCIを搬送するPUSCHは次の優先順位を有し、UCIを搬送しないPUSCHは、PUCCHおよびUCIを搬送するPUSCHに比べて最低優先順位を有するが、UCIを搬送しない他のPUSCHに比べて同一の優先順位を有してもよい。電力ヘッドルームは、Pcmax,cによって、またはより優先順位の高いチャネルへの電力割当てによって制限される前に、Pcmax,cと計算された送信電力との間の差として、各サービングセルに対して計算されてもよい。2つの電力ヘッドルームは計算およびレポートされてもよい。タイプ1は、たとえPUCCHが実際には存在する場合であっても、PUCCHが存在しないかのように計算されるPUSCHのみに対するヘッドルームであってもよい。タイプ2は、PUSCHおよびPUCCHの両方を含んでもよい。タイプ1はすべてのサービングセルに適用されてもよい。タイプ2はPCellのみに適用されてもよい。電力ヘッドルームレポートは、すべての活性化されたサービングセルに対するPH値を含んでもよく、それらのセルに関する対応するPcmax,c値を含んでもよい。PHレポート(PHR)が送信されるサブフレームにおいて、UL送信(たとえばPUSCHおよび/またはPUCCH)を有さないサービングセルに対してPHをレポートするときに、特別ルールに従ってもよい。ヘッドルームは、PHRが送信されるサブフレームにおいて、送信を有するチャネルに対しては現実である(real)とみなされ、送信を有さないチャネルに関しては仮想とみなされてもよい。
リリース10では、PUCCH電力制御式は以下のようにしてもよく、
PCMAX,c(i)は、コンポーネントキャリア(CC)cに対する構成された最大出力電力であってもよく、ならびに、WTRUによって、MIN(Pemaxc,Ppowerclass)に等しい高値とPemax,cの最小値に等しい低値との間の値に構成されてもよく、Ppowerclassから状況に応じた許容電力低減の組み合わせを減じたものは、MPR、A−MPR、P−MPR、デルタTc、およびデルタTibのうちの1または複数を含んでもよい。Pemaxcは、CCに対するp−maxとしてRRCシグナリングを介してWTRUにシグナリングされるCCcに対する最大許容出力電力であってもよい。
ΔF_PUCCH(F)は、送信に使用されるPUCCHフォーマットの関数(function)であってもよい。
h(nCQI,nHARQ,nSR)は、PUCCHフォーマットおよび送信される各タイプのビット数の関数であってもよい。
PO_PUCCHは、RRCシグナリングを介してWTRUに提供される2つのパラメータ(PO_NOMINAL_PUCCHおよびPO_UE_PUCCH)から構成されるパラメータであってもよい。
PLCは、CCに対するパスロス期間であってもよい。
g(i)は、PUCCH電力制御調整状態と称される、RACH後の電力ランプアップデルタ(新しいP0がシグナリングされた場合にゼロにすることが可能な)と、TPCコマンド、δPUCCHの累積とを含むことができる、調整係数(adjustment factor)であってもよい。
累積は以下のようにしてもよい。
FDDに対し、M=1およびk0=4である。
PUCCHに対するTPCコマンドは、PDCCHフォーマット 3/3Aで、またはPDCCHフォーマット 1A/1B/1D/1/2A/2B/2C/2におけるDLグラントで送信されてもよく、ならびに、3Aフォーマットにおける+1もしくは−1 dB、または他のフォーマットにおける0(ホールド)、−1、+1、もしくは3 dBであってもよい。DCIフォーマット 1/1A/2/2A/2BでのPDCCHがSPS活性化PDCCHとして検証され、または、DCIフォーマット 1AでのPDCCHがSPSリリースPDCCHとして検証される場合、δPUCCHは0 dBであってもよい。
リリース8/9では、WTRUはセルと同期してもよく、ならびに、そのDLタイミングを判定および維持してもよい。WTRUはそのDLタイミングおよびeNBから受信したタイミングアドバンスコマンドに基づいて、ULタイミングを維持してもよい。eNBは、受信機の性能を向上させるために、eNBで受信される信号(ウィンドウ内の)を整合させることを試行して、タイミングアドバンスコマンドをWTRUに送信してもよい。タイミングアドバンスは、WTRUとeNBとの間の距離、たとえばパスの距離を考慮してもよく、WTRUが移動するにつれて経時的に変化することが必要なことがある。eNBによるWTRU送信の受信は、直接パスを介すること、および/またはマルチパス(より長くなる)を介してもよく、これは、WTRUの動きに基づいて、もしくは、WTRUの環境の変化に応じて、変化してもよい。
セルへの任意の他のタイプのUL送信を実行する前に、WTRUは、そのUL送信に対する開始点としてそのDLタイミングを使用して、ULにおいて、RACHプロシージャまたはランダムアクセスプロシージャとも称されるRACHアクセスを実行してもよい。RACHは、ULタイミングがeNBによって補正される前に、他のWTRUの送信を乱さないように、拡張ガード期間(extended guard period)を有してもよい。eNBは、RACHの受信を使用して、MACランダムアクセス応答(RAR)を介してWTRUに送信することができる、絶対タイミングアドバンスを判定して、WTRUに送信してもよい。RACHに応答してMACを介してシグナリングすることができるタイミングアドバンス(TA)コマンドは、現行のDLタイミングと比較されてもよく(relative to)、16Tsの倍数としてシグナリングされてもよく、当該倍数は、0から1282までの範囲であってもよい。
時間とともに、WTRUが移動し、および/または、その環境が変化するとともに、DLチャネルは変更されてもよい。それが可能である限り、WTRUはeNBとのDL同期を維持してもよい。eNBはWTRUからの受信を監視し、および、閉ループ形式で以下のようにWTRU ULタイミングを制御してもよい。eNBは、WTRU ULタイミングを更新するためにMAC CEを介することができる、TAコマンドをサブフレームNで送信してもよく、および、WTRUは、サブフレームN+6で適宜そのULタイミングを調整することによって応答してもよい。最終的にeNBは別のTAコマンドを送信してもよい、などである。TAコマンドはPUCCH、PUSCH、およびSRSに適用してもよい。MACを介してシグナリングすることができるTAコマンドは、現行のULタイミングと比較されてもよく、および、16Tsの倍数としてシグナリングされてもよく、当該倍数は−32から+31までの範囲であってもよい。
eNBおよびWTRUの両方は、直近のTAコマンドのタイミングで開始することができる、時間整合タイマ(TAT:Time Alignment Timer)と称されるカウントダウンタイマを維持してもよい。eNB TATが満了した後に、eNBは、PDCCH命令WTRUに送信して、そのULタイミングをリセットするためのRACHプロシージャを実行してもよい。WTRU TATが満了した場合に、WTRUは、PDCCH命令の受信までeNBへの送信を中断して、そのULタイミングをリセットするためのRACHプロシージャを実行してもよい。TATの値、すなわち開始から満了までの時間の量は、値timeAlignmentTimerとしてのRRCシグナリングを介して、WTRUにシグナリングしてもよい。
一部の実施形態において、セルはダウンリンクおよび/またはアップリンクのリソースの組み合わせを含む。ダウンリンクリソースおよびアップリンクリソースセットのそれぞれは、セルの中心周波数とすることができるキャリア周波数、および帯域幅に関連付けられてもよい。eNodeB(eNB、たとえばeNBスケジューラ)は、1つまたは複数のセルのリソースを管理することに関与してもよい。LTEリリース10のキャリアアグリゲーションでは、WTRUは1つのプライマリセル(PCell)および複数のセカンダリセル(SCell)と通信してもよい。用語セル、サービングセル、およびコンポーネントキャリア(CC)は、交換可能に使用されてもよい。
リリース10では、WTRUは、複数のコロケーションされた(co-located)帯域内セル(帯域内キャリアアグリゲーション:intra-band carrier aggregation)をサポートすることができる、1つのeNBと通信してもよい。キャリアアグリゲーションをサポートしているときに、WTRUは、eNBの複数のセルに送信し、および/または、複数のセルから受信してもよい。WTRUは、PCellに対するDLおよびULタイミングを維持してもよく、ならびに、そのタイミングをすべてのSCellに適用してもよい。TAは、例えば、単にPCellに提供されてもよく、および、SCellに適用してもよい。RACHを使用するランダムアクセスプロシージャは、例えば、単にPCellで実行されてもよい。リリース11では、WTRUは、コロケーションされてもよく、もしくは、コロケーションされなくてもよい(たとえば遠隔無線ヘッドのケースのように)、同一のeNBによって制御される、複数の帯域内および/または帯域間セルと通信してもよい。別のTAは、異なるタイミング要件でセルに対して可能であり、および、別々のランダムアクセスプロシージャも可能な場合がある。
それぞれがタイミングアドバンスグループ(TAG)と称される、セルのグループが存在してもよく、WTRUはこれに対して、そのTAGに属しているセル(たとえばすべてのセル)に同一のULおよび/またはDLのタイミングを維持してもよい。所与のWTRUに対し、1つのTAGにおけるセルに対するタイミングは、別のTAGにおけるタイミングとは異なってもよい。TAGに属するセルに対するTAコマンドは、WTRUによってそのTAGにおけるすべてのそのセルに適用されてもよい。R10 WTRUなどのキャリアアグリゲーションをサポートしていないWTRUに対し、WTRUは、1つのTAGにおけるそのセル(たとえばすべてのそのセルまたは構成されたULを有するすべてのそのセル)で1つのTAGを有するものとみなしてもよい。本明細書でTAがセルを適用しており、または、セルに適用されているものと記述されている場合、それはまた、または、その代わりに、TAGを適用し、もしくは、TAGに適用され、または、TAGに属するすべてのセルを適用し、もしくは、適用されていることを意味する。
マルチスケジューラシステムなどのシステムにおいてアップリンクフィードバックをサポートするために、PUCCHおよびPUSCH送信への様々なアプローチが使用されてもよい。
たとえば図6に示されるような一実施形態において、WTRU602は、第1のeNBまたはセルのみによる受信向けの単一のPUCCHを送信してもよい。他のeNBまたはセルは、たとえばX2またはX2に類似のインターフェースを介して、第1のeNBまたはセルからそれらのUCIを受信してもよい。
たとえば図7に示されるような一実施形態において、WTRU702は、第1のeNBもしくはセル、および1つもしくは複数の追加のeNBまたはセルの、両方による受信向けの、あるいはそれらによって受信することができる、単一のPUCCH、および/または、PUSCHを送信してもよい。たとえばWTRU702は、第1のeNBのリソース上で第1のeNBと第2のeNBとの両方に対するUCIを搬送するPUCCHを送信してもよい。第2のeNBは、第1のeNBのリソース上で送信されるUCIをリスン(listen)および受信してもよい。他の例として、WTRU702は、第1のeNBのリソース上で第1のeNBに対するPUSCHを送信してもよい。第1のeNBおよび第2のeNBの両方が、PUSCHを受信し、および、復号することを試行してもよい。正常の場合、第2のeNBは、それが復号したPUSCHデータを、たとえばX2またはX2に類似のインターフェースを介して、第1のeNBに中継(たとえば送信)してもよい。第1のeNBは、より良い性能を達成するために、第2のeNBから受信したPUSCHとそれが受信したPUSCHとを組み合わせてもよい。他の例として、WTRUは、第1のeNBのリソースの1つのセット上で第1のeNBに対するPUSCHと、第1のeNBのリソースの第2のセット上で第2のeNBに対するPUSCHとを、送信してもよい。リソースのセットは、周波数または時間のうちの少なくとも1つにおいて異なってもよい。各eNBは、そのためにリソース上で送信されたPUSCHを単に受信すること、および/または復号するように試行してもよい。
たとえば図8および図9に示されるような一実施形態において、WTRU802または902は、異なる周波数で、異なるPUCCHリソースで、または時間をずらして(staggered)搬送することができる、1つまたは複数のeNBまたはセルのそれぞれに、別々のPUCCHを送信してもよい。一例では、WTRUは、第1のeNBおよび第2のeNBに、少なくとも実質的に同時に別々のPUSCHを送信してもよい。WTRUはまた、第1のeNBのみ、または第1のeNBおよび第2のeNBに、PUCCHを送信してもよく、PUCCH送信は、同時でなくてもよく、たとえば同一のタイミングでなくてもよく、たとえば同一のサブフレームにおいてではなくてもよい。各eNBへのPUCCHは、1つまたは複数のeNBに対応する、および/または1つまたは複数のeNBへの、UCIを搬送してもよい。図8は1つのeNBへのUCI送信を示す。図9は複数のeNBへのUCIの送信を示す。eNBに送信されるUCIは、そのeNBのみに対する、または、複数のeNBに対するUCIを含んでもよい。図8および図9には示されていないが、各eNBおよび/またはWTRUは、ULおよび/またはDLにおいて複数のセルを集約してもよいことを理解されよう。
これらのアップリンクフィードバックアプローチのそれぞれに対し、UCIおよびULデータを搬送するチャネルに対する電力制御およびタイミングアドバンスを処理するための方法およびプロシージャが使用されてもよい。さらに、WTRUが、UCIを有しもしくはUCIなしで、1つまたは複数のPUCCHおよび1つまたは複数のPUSCHの組み合わせを同時に送信することができる、マルチキャリアULなどのULスケジューリングのケースにおいて、複数のチャネルに対する電力制御を処理するための方法およびプロシージャが使用されてもよく、これらの送信は、複数のeNB、セル、セルのセット、サイト、ビーム、または独立したスケジューラなどのスケジューラを意図してもよく、それらによって受信されてもよく、または、それらによって制御されてもよい。
いくつかの実施形態において、システムおよび方法が使用されて、複数のeNBまたはセルによって受信されてもよく、または、それらによって受信されるように意図された、チャネルに対する電力を制御してもよい。
ULリソースの1つのセット上で送信される所与のチャネル、たとえばPUSCHもしくはPUCCHは、時には、たとえば図7に示されるような複数のeNBもしくはセルによる受信に対して意図され、または、それらによって受信されてもよい。これらのeNBまたはセルは、それぞれがチャネルを正常に受信し、たとえば正常に復号するために、異なる電力を必要とすることがある。このシナリオの例は、単一のPUCCHが、第1のeNBまたはセルおよび1つまたは複数の追加のeNBまたはセルの両方による受信に対して意図され、あるいは、それらによって受信されてもよい。本開示は、チャネル電力を設定して、同一のチャネルを正常に受信するように意図され、または、受信することができる複数のeNBまたはセルが、チャネルを正常に受信できるシステムおよび方法を提供する。
加えて、チャネルの受信に対して意図され、または、受信することができる、複数のeNBもしくはセルは、たとえばTPCコマンドによって、それぞれが、場合によっては独立して、チャネル電力を制御してもよい。本開示は、複数のeNBもしくはセルによって提供される単一のチャネルに対する電力制御コマンドを組み合わせるための、システムおよび方法を提供する。
時に、WTRUは、複数のeNBまたはセルのそれぞれに、別々のPUCCHまたはPUSCHを送信してもよい。分離は、たとえば図8および図9に示されるように、異なる周波数によって、異なるPUCCHもしくはPUSCHリソースによって、または、時間をずらすことによって行われてもよい。各PUCCHまたはPUSCHは、各eNBまたはセルがチャネルを正常に受信するために、異なる電力が必要なことがある。本開示は、各PUCCHまたはPUSCHに対してチャネル電力を設定して、各PUCCHまたはPUSCHが意図されるeNBまたはセルがチャネルを正常に受信できるようにするためのシステムおよび方法を提供する。提供されるシステムおよび方法は、PUSCHならびにPUCCHに適用可能である。
いくつかの実施形態において、eNBまたはスケジューラは、1つまたは複数のセルに対する最大許容送信電力および電力分配を管理してもよい。
LTE規格のリリース8、9、および10では、WTRUは、同一のeNBによって制御される1つまたは複数のセルのリソース上で送信してもよい。1つのeNBにおけるスケジューラは、RRC(Pemax,cとしても知られる)を介して各セルに対する最大WTRU許容送信電力、p−maxを管理してもよい。この値は、各WTRUに別個にシグナリングされてもよく、または、干渉管理に使用されてもよい。
eNBはまた、WTRUが、各セルに対し、および、全体としてWTRUに対する、構成された最大出力電力とすることができるその出力電力制限を超えることなく、カバレージ、容量、およびスループットのうちの1または複数を最大にする目的で、1つまたは複数のULセルのリソースに対するULグラントをWTRUに提供してもよい。これらの構成された最大出力電力は、WTRUが放出およびSARなどの様々な要件を満たせるようにするために、WTRU Powerclass、Pemax,c、および、許容電力低減を考慮に入れてもよい。
たとえば図8および図9に示された1つなどのシナリオにおけるケースのように、各セルもしくはセルのグループが異なるeNBまたはスケジューラによって制御されてもよく、各eNBもしくはスケジューラが独立してもよく、ならびに/または、他のeNBもしくはスケジューラが何をスケジューリングしているかを認識していなくてもよい、セルのリソース上で、WTRUが送信するときに、WTRU送信電力の管理は困難なことがあり、WTRUがその出力電力制限を超え、その結果WTRUの電力が増減し、性能が低下することがある。
WTRU702が、複数のeNBもしくはセルによる受信に対して意図しており、または、それらによって受信されてもよい、1つのPUCCHもしくはPUSCHを送信することができる、たとえば図7に示されたケース、あるいは、WTRUが、複数のeNBもしくはセルのそれぞれに、別々のPUCCHまたはPUSCHを同時に送信することができるケースでも、電力制御および最大電力ルールは、単一のPUCCHおよび単一の制御eNBのみを考慮するため、最大電力はまた、問題となることが見られる。
本開示は、WTRUが複数のeNBもしくはスケジューラと通信しているときに、WTRUがその最大の構成された出力電力を超える状況を回避するためのシステムおよび方法を提供し、ここで各eNBもしくはスケジューラは、WTRUに認識されたセルの構成されたセットに対するスケジューリングを提供してもよい。WTRUの最大許容電力を超えるまで待たないことに加えて、たとえば個々のWTRUに短期間の大きなグラントを提供することによって、使用可能な電力の使用を最大にすることが、eNBスケジューラの目的であってもよい。本開示は、WTRUが複数のeNBまたはスケジューラと通信しているときに、使用可能な電力の使用を増加させ、または、最大にするためのシステムおよび方法を提供する。
いくつかの実施形態において、WTRUは、複数のeNBもしくはセルによる受信に対して意図され、または、受信されてもよい、チャネルに対するタイミングアドバンス(TA)を判定してもよい。
たとえば図7に示されるようなあるシナリオでは、WTRU702は、複数のeNBもしくはスケジューラによる受信に対して意図され、または、それらによる受信されてもよい、1つのULリソースセット上で、PUCCHまたはPUSCHを送信してもよい。1つのeNBもしくはスケジューラによる受信に必要なTA、または、それらによって判定されるTAは、異なるeNBまたはスケジューラに対するものとは異なってもよく、さらに1つのタイミングアドバンスのみが1つの送信に物理的に適用されてもよい。本開示は、複数のeNB、複数のeNBのセル、または複数のスケジューラのULタイミング要件を満たすために、複数のeNB、複数のeNBのセル、または複数のスケジューラによる受信に対して意図され、または、それらによって受信されてもよいUL送信に、どれだけのTAを適用するかを判定するためのWTRUに対するシステムおよび方法を提供する。
いくつかの実施形態において、WTRUは、複数のeNBまたはセルのそれぞれに送信することができる別々のPUCCHまたはPUSCHに対するタイミングアドバンス(TA)を判定してもよい。
時に、たとえば図8および図9に示されるように、WTRUに対し、複数のeNBもしくはセルのそれぞれに別々のPUCCHもしくはPUSCHを送信することが必要なことがあり、分離は、異なる周波数によって、異なるPUCCHもしくはPUSCHリソースによって、あるいは時間をずらすことによって行われてもよい。各PUCCHまたはPUSCHは、各セル/eNBがチャネルを正常に受信するために、異なるタイミングアドバンスが必要なことがある。各PUCCHまたはPUSCHが意図される、セルまたはeNBがチャネルを正常に受信することが可能になるように、各PUCCHまたはPUSCHに対するタイミングアドバンスを判定するための方法およびシステムが提供される。
いくつかの実施形態において、スケジューリング決定の性能および効率を向上させるために、WTRUに対するULグラントをスケジューリングすることができるeNBに、十分な電力および/または情報を提供されてもよい。
WTRUが同一のeNBによって管理されるセルのリソース上でそのチャネルのすべてを送信してもよく、そのeNBがWTRUから電力ヘッドルームレポートを受信してもよいシナリオにおいて、eNBは、WTRUの使用可能電力を利用するため、および、WTRUがその最大電力を超え、それがスケールバック(scale back)させ、結果として性能の低下を生じさせることがある状況を回避するために、ULグラントをどのように調整するかを推定してもよい。
WTRUが、複数のeNBによる受信に対して意図され、または、それらによって受信されてもよいリソース上でそのチャネルを送信することができる、たとえば図7乃至図9に示されたようなシナリオにおいて、特に、複数のeNBが、そのWTRUに対するULグラント、一部の従来の電力ヘッドルーム、およびヘッドルームレポートなどのレポートを、別個にスケジューリングすることができるケースにおいて、方法は十分でないことがある。
スケジューリング決定の性能および効率を向上させるための十分な電力および/または他の情報で、WTRUに対するULグラントをスケジューリングすることができるeNBを提供する、方法およびシステムが開示される。
いくつかの実施形態において、複数のeNBもしくはセルによって受信されてもよく、または、それらによる受信に対して意図されてもよい、チャネルに対する電力を制御するために、システムおよび方法が使用されてもよい。たとえば電力は、複数のeNBもしくはセルによって受信されてもよく、または、それらによる受信に対して意図されてもよい、PUCCHまたはPUSCHに対して、電力を制御することができる。
シナリオは、たとえば図7に示されるように、WTRUが、特定のセルのリソース上でPUCCHもしくはPUSCHを送信でき、および、PUCCHもしくはPUSCHが、1つもしくは複数のeNB、セル、またはスケジューラによる受信に対して意図されており、または、それらによって受信されてもよく、それを管理するそのセルもしくはeNB、および、1つもしくは複数の他のeNBまたはスケジューラを含んでもよい。
PUCCH送信は、周波数帯域において、および、PUCCHが送信されているセルのキャリア周波数上にあってもよい。PUCCHを受信する必要のある任意の他のeNBもしくはスケジューラは、その帯域においてその周波数を受信できることが必要なことがある。
例として、WTRUはPCell上でPUCCHを送信してもよい。PUCCHを受信する必要のある任意のeNBまたはスケジューラは、たとえば図7に示されるように、UL PCell送信を受信するための手段を必要とする場合がある。他の例として、WTRUは、その上でセルがPUCCHを送信する(たとえばその上でセルのリソースが)、RRC、MAC、またはL1シグナリングなどによって言い表されてもよい。PUCCHを受信する必要のある任意のeNBもしくはセルは、そのセルのリソースを受信する方法が必要なことがある。
WTRUは、CCcに対してその最大出力電力を構成することが許可されてもよい。いくつかの実施形態において、WTRUは、所与のCCに対し、PUSCHに対するその最大許容出力電力とは別に、PUCCHに対するその最大許容出力電力を構成することが許可されてもよい。WTRUは、以下のうちの1または複数に基づいて、PUCCHに対するPcmax,c(すなわちPcmax,c_PUCCH)を判定してもよい。
・RRC、MAC、またはL1シグナリングを介してWTRUによって受信されてもよい、それが送信しているCC上でのPUCCH電力制限、
・それが送信しているCCに対するPUSCHに対するPcmax,cであってもよい、それが送信しているCCに対するPcmax,c、および/または、
・WTRU送信が意図されてもよく、または、WTRU送信を受信してもよい、潜在的な1つ、他のセル(またはeNB)に対するWTRUに提供されてもよい最大許容送信電力などの制限。WTRUは、WTRUが、その他のセルもしくはeNBに対して意図される情報(その他のセルもしくはeNBに対するA/NまたはCQI)を送信しているときはいつでも、または、そのときのみ、この制限を考慮してもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、PUCCHに対するPcmax,cを、それが送信しているCCに対するPcmax,c、および、WTRU送信が意図され、または、PUCCH送信を受信することができる、他のeNBもしくはセルの最大許容送信電力との間での最低値に設定してもよい。
送信電力を判定するときに、WTRUは、セルからの距離、フェージング、および他の影響を補償するための調整として、パスロス(PL)を使用してもよい。セルがコロケーションされていないときに、これらの影響は異なることがある。送信周波数はまた、パスロスに影響を与えることがある。
いくつかの実施形態において、WTRUは、場合によっては各サブフレームにおいて、または、それがPUCCHを送信する各サブフレームにおいて、以下のeNBのうちの1または複数に対し、パスロス値を判定してもよく、ならびに、WTRUはこれらのパスロス値を、PUCCH電力計算で使用するための単一のパスロス値に組み合わせてもよい。上記eNBは、PCellのeNB、WTRUがPUCCHを送信しているセルのeNB、WTRUの構成し、場合によってはセルを活性化したeNBのすべてもしくはサブセット、および/または、場合によってはそのサブフレームにおいて情報を送信していること(そのeNBの1つまたは複数のセルに対するA/NまたはCQIなどの)WTRUが認識しているeNBである。
例として、WTRUは、各サブフレームにおいて、または、PUCCHを送信する各サブフレームにおいて、WTRUがDLセルを活性化した各eNBに関するパスロス値を判定し、それらの値を組み合わせてもよい。
1つもしくは複数のeNBからのパスロス値を組み合わせるために、WTRUは、最悪のケース、たとえばeNBの間で最大のパスロスを選択してもよい。いくつかの実施形態において、WTRUは、パスロス値を平均化し、または、組み合わせてもよい。
他の例として、WTRUが、PUCCHが単に1つのeNBによる受信に対して意図されていることを認識している場合、場合によってはPUCCHが1つのeNBに対する情報のみを搬送している場合、WTRUはそのeNBに必要なパスロスを使用してもよい。
特定のサブフレームにおいてパスロス値を判定するときに、その値は、WTRUがそのサブフレームおよび/または以前のサブフレームにおいて行った測定に基づいてもよい。
WTRUは、eNBに対するパスロス値を判定するにおいて、1つまたは複数のセルを使用してもよい。WTRUは、特定のeNBまたはスケジューラによって管理されるセルのセットで構成されてもよい。WTRUは、以下の方法のうちの少なくとも1つにおいて、eNBのPLにいずれのセルを使用するかを判定してもよい。
・WTRUは、そのeNBに対するPLを使用するためにDLセルを構成し、場合によっては活性化した、各eNBから、セルを選択してもよい。
・WTRUは、PCellを有するeNBに対するPCell PLを使用してもよい。
・PCellでの1つとは異なるeNBに対し、WTRUは、PLに対するPCellの周波数に最も近い周波数での、構成され、場合によっては活性化されたセルを使用してもよい。
・WTRUは、PLにいずれのセルを使用するかをWTRUに通知するシグナリング、たとえばRRCシグナリングを受信してもよく、このシグナリングはPCell eNBまたは他のeNBから発信されてもよく、PCell eNBとは異なるeNBのセルを識別するためのものであってもよい。および/または、
・WTRUは、eNBからのセル、場合によっては最高PLを有するPCell eNBでないeNBに対してのみのセルを選択してもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、eNBの構成されたセル、場合によっては活性化されたセルのすべてもしくはサブセットからのPL値を、平均化し、または、場合によってはPCellのeNBではないeNBに対してのみのeNBに対する1つのPL値に組み合わせてもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUが、PUCCH送信が意図されてもよく、または、PUCCHを受信してもよい、セルもしくはeNBに対するパスロスを判定するときに、パスロスは、PUCCH送信に使用される周波数および周波数帯域とは異なる周波数もしくは周波数帯域での送信から判定してもよい。
WTRUは、周波数の差を補償するためにeNBに対して判定されたパスロス値を調整してもよい。この調整は、たとえば、パスロスが判定されたDL送信の周波数および/もしくは帯域、ならびに、PUCCH送信の周波数および/もしくは帯域に基づいて、WTRUによって自動的になされてもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、PCell eNBの潜在的な予期での、PUCCHを受信することができる各eNBに対し、たとえばRRCまたは他のシグナリングを介して、補償値を受信してもよい。
いくつかの従来のシステムにおいて、P0_PUCCHは、2つのパラメータ、P0_UE_PUCCHおよびP0_NOMINAL_PUCCHの合計であってもよく、これらの両方は、RRCシグナリングによって提供されてもよい。P0_NOMINAL_PUCCHはセルにおけるすべてのWTRUに共通であってもよく、ならびに、P0_UE_PUCCHはセルにおける異なるWTRUに対して異なってもよい。リリース10(R10)に対し、WTRUはPCell上でPUCCHを送信するのみであるので、これらはWTRUのPCellに適切であり、または、それにのみ適切であってもよい。
PUCCHが複数のeNBもしくはスケジューラに対して意図され、または、それらによって受信されてもよいときに、各eNBもしくはスケジューラは、これらのパラメータのうちの1つまたは複数に対する異なる値を使用してもよい。いくつかの実施形態において、WTRUは、以下のうちの1または複数を受信してもよい。
・P0_UE_PUCCHおよびP0_NOMINAL_PUCCHのうちの1つまたは複数のeNB特有の値、および、
・どの値がどのeNBに関連付けられているかを判定するためにWTRUによって使用されてもよい、P0_UE_PUCCHおよびP0_NOMINAL_PUCCHのうちの1つまたは複数のセル特有の値。
eNBまたはセルに特有の値は、構成されたセルの特定セットとの関連付けによって、WTRUに認識されてもよい。
WTRUがPUCCHを送信することができる各サブフレームに対し、WTRUは、以下のうちの1または複数に対するP0_UE_PUCCHおよびP0_NOMINAL_PUCCHに基づいて、送信に対するP0_PUCCHを判定してもよい。
・PCellのeNB、
・その上でWTRUがPUCCHを送信することができるセルのeNB、
・WTRUがセルを構成し、場合によっては活性化するeNBのすべてもしくはサブセット、および/または、
・WTRUが、場合によってはそのサブフレームにおいて、情報(そのeNBの1つまたは複数のセルに対するA/NまたはCQIなど)を送信していることを認識することができるeNB。
eNBは、構成されたセルのセットとの関連付けによって、WTRUに認識されてもよい。
WTRUがP0_UE_PUCCHおよびP0_NOMINAL_PUCCHを選択することに使用することができる基準は、異なってもよい。たとえばWTRUは、送信のときに、PCell eNBのP0_NOMINAL_PUCCHおよびP0_UE_PUCCHに対するeNB特有の値を使用してもよい。WTRUは、場合によってはeNB特有の値の代わりに、セル特有の値を維持してもよい。これは、eNBあたり1つのセルが存在する場合、または、PCellを管理しているeNBではないeNBによって管理される1つのセルのみが存在するケースであってもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、送信電力制御(TPC)係数(factor)としても知られる、PUCCH電力制御調整状態g(i)を判定してもよい。
WTRUが、たとえば図7に示されるように、複数のeNBに対して意図されており、または、それらによって受信されてもよい、リソースの1つのセット上でPUCCHを送信することができるときに、WTRUは、そのPUCCHに対する複数のeNBからTPCコマンドを受信してもよい。WTRUにとって、最大電力を必要とするeNBが、必要以上のもしくはそれよりも大幅に多くの電力を使用することなく、PUCCHを正常に受信できることを保証できるような方法で、これらのTPCコマンドを組み合わせることが望ましいことがある。これらのコマンドを組み合わせる1つの方法は、任意のeNBからアップコマンドが受信される場合、TPCをアップコマンドに設定し、および、すべてのeNBがダウンコマンドを送信する場合、これをダウンコマンドに設定することであってもよい。
いくつかの実施形態において、このアプローチは、コマンドが単にアップおよびダウンでなく、値の保持および特定の増加/減少を含む可能性を考慮するように拡張されてもよい。このアプローチは、TPCコマンドがすべてのeNBから同時に受信され、および、WTRUからの同一の送信に対応する場合に、良好に動作することになる。しかしながら、このケースでないことがある。各eNBは、そのeNBに対して意図された情報での送信が存在し、および、送信に応答してeNBがTPCコマンドを送信しなければならない現在の要件が存在しないときにのみ、PUCCHを復号してもよい。加えて、WTRUは、それが実行した異なる送信に対応するTPCコマンドを、同一のサブフレームにおいて受信してもよく、ならびに、それが実行した同一の送信に対応するTPCコマンドを、異なるサブフレームにおいて受信してもよい。
たとえばWTRUは、サブフレームkにおいてPUCCHを送信してもよい。この送信に基づいて、eNB1は、サブフレームk+8においてWTRUによって適用されてもよい、3dBの電力を増加させるためのTPCコマンドで、サブフレームk+4においてDLグラントを提供してもよい。eNB2は、サブフレームk+5まで送信するDLデータを有さなくてもよい。eNB2は、最後のPUCCH送信に基づいて、サブフレームk+9においてWTRUによって適用されてもよい、3dBの電力を増加させるためのTPCコマンドで、サブフレームk+5においてDLグラントを送信してもよい。eNB1およびeNB2の両方が、電力を3dB増加させることを希望することがある。各サブフレームにおいてTPCコマンドを単に使用して、結果としてサブフレームk+9において6dBの電力増加が生じることがあり、これは誤りである。正しい電力を得るためには、eNB1はすでに増加を要求しているため、eNB2からのサブフレームk+5におけるTPCは無視されるべきである。
いくつかの実施形態において、PUCCHに対する非累積(non-accumulating)TPCモードが含まれてもよく、および、WTRUは、異なるeNBからの絶対TPCコマンド値を組み合わせて、PUCCH電力計算に使用するための1つの値を取得してもよい。WTRUは、TPC係数の現在の値をeNBに送信してもよい。この実施形態は、追加のシグナリング、および/または、新たなもしくは修正されたDCI(DL制御情報)もしくはDCIフォーマットを含んでもよい。
いくつかの従来のシステムでは、PUCCH TPCコマンドは累積モード(accumulating mode)でのみ動作してもよい。このモードでは、WTRUは、TPCコマンドが適用されるサブフレームにおける現在の電力に関して、指定された増分、電力を増加もしくは減少させるためのコマンドを受信してもよい。しかしながらPUSCHに対し、累積TPCコマンドとは対照的に、絶対TPCコマンドを使用することができる他のモードが存在する。このモードでは、PUCCH TPC係数と同様の、PUSCHに対する電力制御調整状態が、適用可能なTPCコマンドに等しく設定されてもよい。
いくつかの実施形態において、この概念は、非累積PUCCH TPCモードで、以下のようにPUCCHに適用されてもよい。
g(i)=δPUCCH(i−k)
たとえばFDDに対し、k=4であり、δPUCCH(i−k)は、サブフレームi−kにおいて受信されてもよいTPCコマンドである。
以下のルールのうちの1または複数は、非累積PUCCH TPCモードに適用されてもよい。
・非累積PUCCH TPCモードは、PUSCHの場合と同様に、有効化および無効化されてもよい。
・PUCCHに対するTPC累積の有効化および無効化は、PUSCHに対するその有効化および無効化とは別に制御されてもよい。
・PUCCHに対する可能なTPCコマンド値は、+1、−1、+4、および−4dBとすることができる、PUSCHに対して許可されるセットと同一もしくは異なるセットであってもよい。および/または、
・たとえば、1つまたは複数の新たなもしくは修正されたDCIフォーマットのシグナリングに対する変更を含むことができる、PUCCHに対して許容される、PUSCHよりも多い値が存在してもよい。
TPCコマンドが複数のeNBから受信されてもよい状況に対し、WTRUは、eNBからのTPCコマンドの組み合わせに基づいて、所与のサブフレームにおいてTPC係数、g(i)を判定してもよい。様々な実施形態において、WTRUは、以下のうちの1または複数を実行してもよい。
・WTRUがeNB xからTPCコマンドを受信する各サブフレームjに対し、そのeNB xに対するTPC値は、受信された値であってもよく、たとえばWTRUは、δPUCCH_ENBx(j)=eNB xから受信されたTPCコマンド値、を設定してもよい。
・WTRUがTPCコマンドをeNB xから受信しない各サブフレームjに対し、WTRUは、そのeNBに対して最後に受信されたTPC値が、eNBが依然として希望している1つであると想定してもよく、例えば、WTRUは、δPUCCH_ENBx(j)=δPUCCH_ENBx(j−1)を設定してもよい。
・WTRUがPUCCHを送信することができ、または、送信することになるサブフレームiにおいて、WTRUは、サブフレームi−kに対する1つのTPC値、δPUCCH(i−k)を、サブフレームi−kにおけるあるeNB xの個々のTPC値、δPUCCH_ENBx(i−k)から判定してもよく、たとえば、FDDに対しkは4であってもよい。eNB xは、PCellのeNB、このサブフレームもしくは任意のサブフレームにおけるこのWTRUからPUCCHを復号することができるeNB、PUCCHが送信されることになるそれらのeNBに対する情報を含むeNB、ならびに/または、WTRUが、ULで構成されてもよいセルを構成し、場合によっては活性化したeNB、のうちの1または複数を含んでもよい。サブフレームi−kに対する1つのTPC値は、サブフレームi−kにおけるあるeNB xの最大のTPC値となるように、WTRUによって選択されてもよい。サブフレームi−kに対する1つのTPC値は、サブフレームi−kにおけるあるeNB xのTPC値の平均または他の組み合わせとなるように、WTRUによって選択されてもよい。ならびに/または、
・サブフレームi−kに対する1つのTPC値、δPUCCH(i−k)を判定した後に、WTRUは、サブフレームiに対するTPC係数、g(i)を、そのTPC値、すなわち、g(i)=δPUCCH(i−k)に設定してもよく、WTRUは、サブフレームiにおける送信に対するPUCCH電力計算で、これを使用してもよい。
TPC値を制御するためのeNBの機能のさらなる範囲を提供するために、追加のオフセットパラメータが、各eNBに対するWTRUに提供されてもよい。WTRUは、たとえばRRC、MAC、またはL1シグナリングを介して、このオフセット値を受信してもよい。各eNBによって要望されるTPC値を判定するときに、WTRUはこのTPCオフセット値を含んでもよい。たとえばeNB xに対し、WTRUは、サブフレームi−kにおけるTPC値として、δPUCCH_ENBx(i−k)+TPCoffset_ENBxを使用してもよい。WTRUは、それが受信された後すぐに、または、固定された遅延であってもよい遅延後に、TPCオフセット値の使用を開始してもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、異なるeNBに対する異なるPo_PUCCH値を受信してもよい。WTRUは、PCellに対するPo_PUCCH値をPo_PUCCH値として使用し、および、Po_PUCCH値が受信される各eNBに対するその値から、オフセットを判定してもよい。このオフセットは、前述のTPCオフセット値としてWTRUによって使用されてもよい。たとえばTPCオフセット値は、以下の式から判定されてもよい。
Po_PUCCH=Po_PUCCH(PCell eNB)
TPCoffset_ENBx=Po_PUCCH(非PCell eNB)−Po_PUCCH(PCell eNB)
いくつかの実施形態において、より大きなTPC範囲は、TPCコードポイントのRRC再構成、または、新たなTPCコードポイントの追加のいずれかによって達成されてもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUはTPC係数をeNBに提供してもよい。
1つのeNBのみが非累積TPCコマンドを提供しているときに、そのeNBは、TPC係数の現在の値が何であるかを認識してもよく、または、常に認識してもよいことに留意されたい。必要とされる電力がより多いかまたはより少なくてよいと判定するときに、TPC係数値を置き換えるためにどのTPCコマンドを送信するかを認識してもよい。所与のサブフレームにおいて、複数のeNBがこれらの非累積TPCコマンドを送信するときに、WTRUは、異なるeNBから要求されたTPC係数値を使用しているので、eNBは、現在のTPC係数値が何であるかを明確に認識していないことがある。eNBは、所望の電力のオーバーシュート(overshoot)またはアンダーシュート(undershoot)を生じさせるコマンドを送信してもよい。どのTPCコマンドを送信するかを決定するときに、eNBはこれを考慮してもよい。
いくつかの実施形態において、TPC係数の値をWTRUが送信するための、および、場合によってはeNBが要求するための、メカニズムが存在してもよい。たとえばWTRUは、場合によっては、しきい値を超える変化、またはどのeNBの変化がTPC係数の値を動かしているか(drive)、などの、何らかの基準に合致する場合にのみ、送信されるPUCCH自体にTPC係数の現在の値を提供してもよい。これはTPC係数の許容範囲に応じて、わずかな追加ビットのみを要求してもよい。
一例において、WTRUは、MAC CEにおいてTPC係数の現在の値を送信してもよい。しかしながら、1つのeNBのみがPUSCHを受信することができる場合、他のeNBはその送信を受信できないことがある。遅くてもよいX2を介した交換が含まれてもよい。
一実施形態において、WTRUは、受信されたたTPCコマンド、および、それらのTPCコマンドを適用することができるPUCCH送信に基づいて、各eNBの所望のTPC係数を判定してもよい。その後WTRUは、異なるeNBによって要求される個々の値を組み合わせて、使用する値を判定してもよい。このアプローチは累積TPC動作を使用してもよく、および、追加のシグナリングを必要としない。
例示的な実施形態において、WTRUは以下のうちの1または複数を行ってもよい。
・WTRUは、各eNBに対して意図された情報(たとえばA/NビットまたはCQI)を含む送信、および、送信が行われた時にTPC係数が何であったかなどの、各eNBに対して意図された送信を追跡(keep track)してもよい。
・WTRUはeNBからTPCを受信するときに、TPCに対応した送信が何であったか、および、その時点のTPC係数を判定してもよい。この送信は、TPCコマンドが受信されるサブフレーム以前の少なくともいくつかのサブフレームである、eNBに対して意図された情報を伴う、直近の送信であってもよい。たとえば、サブフレームkにおいて受信されたTPCコマンドに対し、この送信は、サブフレーム≦k−xにあったeNBに対して意図された情報を伴う直近の送信であってもよく、xは、たとえばFDDに対して4であってもよい。PCellのeNBに対し、WTRUはすべての送信がそのeNBに対して意図されたものとみなしてもよい。
・WTRUは、たとえば本明細書に記載されたアプローチを使用することで、サブフレームiにおけるeNBに対するg_desired_ENBx(i)と呼ぶ、各サブフレームにおいてeNBによって要求されるTPC係数を判定してもよい。
・WTRUがPUCCHを送信することができる各サブフレームにおいて、WTRUは、PUCCH送信に使用されることになるTPC係数を、送信を受信することができるすべてのeNBによって要求されるTPC係数値の組み合わせ、または、場合によっては、そのサブフレームにおいてPUCCHにおける情報が意図されるすべてのeNBによって要求されるTPC係数値の組み合わせから判定された値に設定してもよい。および/または、
・WTRUは、複数のeNB、場合によっては送信を受信することができるそれらのeNB、または、場合によっては、そのサブフレームにおいてPUCCHにおける情報が意図されるeNBから、それらの中の最大値をとることによって、要求されるTPC係数を組み合わせてもよい。
WTRUは、場合によってはサブフレームにおいてeNBによって要求されるTPC係数を判定するために、以下のうちの1または複数を行ってもよい。FDDに対し、WTRUがサブフレームnにおいてTPCコマンドを受信するときに、それらはサブフレームn+4における送信に適用されるように意図されてもよい。
・WTRUは、eNB、たとえばeNB xが、Nサブフレームあたり1回より少ない回数で非ゼロのTPCコマンドを送信できるものと想定してもよい。Nは、FDDに対し、たとえば8であってもよい。
・WTRUが、同一のeNB xから以前に受信された非ゼロのTPCコマンドのN個のサブフレームにおいてeNBから非ゼロのTPCコマンドを受信する場合、WTRUは、TPCコマンドを無効とみなしてもよく、および、このようなTPCコマンドを無視してもよい。これを実施するための例示的な方法は、eNBから非ゼロのTPCコマンドを受信すると開始することができる禁止タイマ(prohibit timer)を有することであってもよい。そのeNBからの非ゼロのTPCコマンド、場合によってはすべてのTPCコマンドは、タイマが満了するまで、WTRUによって無視されてもよい。
・WTRUがeNBからTPCコマンドを受信できる所与のサブフレーム、たとえばサブフレームkにおいて、WTRUは、このTPCコマンドが基にしたことが推測(infer)できる、PUCCH送信のTPC係数を想起(recall)してもよい。このサブフレームは、たとえばサブフレームk−jであってもよい。TPC係数は指定されたg(k−j)であってもよい。サブフレームk−jは、WTRUがPUCCHを送信した最も新たなサブフレーム、または、WTRUがeNB xに対して意図された情報と共にPUCCHを送信した最も新たなサブフレーム、場合によってはj≧pのような最も新たなサブフレームであってもよく、FDDに対し、pは4であってもよい。
・非ゼロのTPCコマンドが、サブフレームkにおいてWTRUによってeNB xから受信され、有効である場合、WTRUは、そのeNBに対しサブフレームk+4において適用されてもよい所望のTPC係数を、g_desired_ENBx(k+4)=g(k−j)+TPCコマンド値として判定してもよい。
・0のTPCコマンドがサブフレームkにおいてeNB xから受信される場合、WTRUは、場合によっては、この「保持」(hold)が最後の送信に基づいて電力を保持することを意味するか、またはeNB xが以前に送信されたTPCが適用されるのを待機できるかを判定するために、以下のうちの1または複数を行ってもよい。WTRUは、非ゼロのTPCコマンドが、以前の7とすることができるPのサブフレームのうちの1つにおいてeNB xから受信されたかどうかを判定してもよく、その場合、eNBに対する最後の所望のTPC係数を保持してもよく、たとえばg_desired_ENBx(k+4)=g_desired_ENBx(k+3)を設定する。WTRUは、最後の非ゼロのTPCコマンドがeNB xから受信された後に少なくともq(たとえば、FDDの場合は4)のサブフレーム、および、現在のサブフレームの前の少なくともp(4とすることができる)のサブフレームの、eNB xへの最近の送信(意図された情報と共に)が存在するかを判定してもよい。その場合、WTRUは、これを有効なTPCコマンドとみなしてもよく、これを、前述の非ゼロのTPCコマンドと同じように扱ってもよい。存在しない場合、WTRUは、eNB xに対する最後の所望のTPC係数を保持してもよく、たとえばg_desired_ENBx(k+4)=g_desired_ENBx(k+3)を設定する。および/または
・WTRUは、TPCコマンドを受信しないことを、ゼロTPCコマンドの受信と同じように扱うことが可能である。代わりに、WTRUがeNB xに対するサブフレームkにおいてTPCコマンドを受信しない場合、WTRUはeNB xに対する最後の所望のTPC係数を保持してもよく、たとえばg_desired_ENBx(k+4)=g_desired_ENBx(k+3)を設定する。
eNBが、互いに時間的に近く、たとえばN(たとえば8)のサブフレームあたり1回より多く、複数の非ゼロのTPCコマンドを送信することが許可されている場合、eNBが何を意図しているかを判定することが困難なことがあるため、結果は望ましくない場合がある。しかしながら、WTRUは、以下の方法のうちの1または複数で、このケースを処理してもよい。
・WTRUは、すべての非ゼロのTPCコマンドを有効であるとみなし、これらを同一の方法で取り扱ってもよく、たとえばサブフレームkにおいてeNB xからいずれかの非ゼロのTPCコマンドを受信すると、WTRUは、そのTPCコマンドに基づいてサブフレームk+4において適用されることになるeNB xに対する所望のTPC係数値を判定してもよく、および、TPCコマンドを対応させることが判定できたサブフレームk−jにおけるPUCCH送信を判定してもよく、WTRUは、g_desired_ENBx(k+4)=g(k−j)+TPCコマンド値を設定してもよい。ならびに/または
・WTRUが、eNB xから以前に受信した非ゼロのTPCコマンドのNサブフレーム内の非ゼロのTPCコマンドをeNB xから受信した場合、WTRUは、WTRUがTPCコマンドを組み合わせることをeNB xが意図したものと想定してもよく、WTRUは、g_desired_ENBx(k+4)=g_desired_ENBx(k+3)+TPC値を設定してもよい。
図3は表300を示し、サブフレームの例示的なシーケンス、および、UL送信に対するWTRUによって使用することができるTPC係数の例を提供している。実際の電力は、いくつかの係数に基づいて変化してもよく、および、TPC係数のみが示されている。各サブフレームに対し、図は、サブフレーム番号、送信に使用することができるTPC係数g(k)の値、WTRUがeNBに送信したか、存在した場合はTPCコマンド、および、eNBの所望なTPC係数を示す。
図3は、サブフレームkにおけるTPCコマンドが、PUCCHが送信された直近のサブフレームjに対応し、k−j≧4であり、非ゼロのTPCコマンドが8サブフレームごとよりも少ない頻度で許可され、および、サブフレームkにおいて受信されたTPCコマンドがサブフレームk+4において適用されることになる、実施形態の例を提供している。この例では、1つのeNBのみがTPCコマンドをWTRUに提供している。
この例において、三角を参照すると、WTRUは送信電力を判定するにおいて、GのTPC係数、g(k)を使用して、サブフレーム0においてPUCCHを送信する。eNBは、電力を3dB増加させるために、サブフレーム4においてDLグラントにTPCコマンドで提供してもよい。WTRUは、サブフレーム4におけるTPCコマンドがサブフレーム0における送信に関連していることを推測し、および、TPC係数をサブフレーム8においてG+3まで増加させる。WTRUはまた、eNBの所望なTPC係数がサブフレーム8におけるG+3から開始することを理解する。
eNBは次の7個のサブフレーム(5〜11)に対し非ゼロのTPCコマンドを送信することが許可されていないため、それはTPCコマンドを送信しなくてもよく、または、それらのサブフレームにおいて0変化を示すTPCコマンドを送信してもよい。これは表300において0のTPCコマンドによって表される。
四角または丸を参照すると、サブフレーム12(四角)は、eNBが非ゼロのTPCコマンドを送信することができる第1のサブフレームであり、サブフレーム8(四角)における送信に関連することになる。同様に、サブフレーム13(丸)におけるTPCコマンドは、サブフレーム9(丸)における送信に関連することになる。この例では、eNBはTPCコマンドを送信せず、または、サブフレーム12および13における0変化のTPCコマンドを送信する。WTRUは、12および13より後、すなわち16(四角)および17(丸)のサブフレーム4に対するeNBの所望なTPC係数値が、G+3のままであり、変化しないはずであることを理解する。
菱形を参照すると、サブフレーム14において、eNBは電力を1dB減じることを決定し、電力をその量下げるためにTPCコマンドを送信する。WTRUは、サブフレーム14におけるTPCコマンドがサブフレーム9(サブフレーム10においては送信がないため、10ではない)における送信に関連していることを推測し、サブフレーム18におけるeNBの所望のTPC係数がG+2であることを理解して、変更を行う。
図4は表400を示し、サブフレームkにおけるTPCコマンドが、PUCCHが送信された直近のサブフレームjに対応し、k−j≧4であり、非ゼロのTPCコマンドが8サブフレームごとよりも少ない頻度で許可され、および、サブフレームkにおいて受信されたTPCコマンドがサブフレームk+4において適用されることになる、実施形態の他の例を提供する。この例では、PUCCH送信は1つまたは2つのeNBによって受信されてもよく、および、どちらもWTRUにTPCコマンドを提供してもよい。この例を簡単にするために、WTRUはあらゆるサブフレームにおいてPUCCHを送信するように想定され、eNB1はこれを常時受信し、eNB2はこれをいくつかのサブフレームにおいて受信する。
三角を参照すると、WTRUは、送信電力を判定するにおいて、GのTPC係数、g(k)を使用して、サブフレーム0においてPUCCHを送信する。eNB1は、電力を3dB増加させるために、サブフレーム4においてDLグラントにTPCコマンドを提供してもよい。WTRUは、サブフレーム4におけるTPCコマンドがサブフレーム0における送信に関連していることを推測し、TPC係数をサブフレーム8においてG+3まで増加させる。WTRUはまた、eNB1の所望なTPC係数がサブフレーム8においてG+3から開始することを理解する。
丸を参照すると、eNB2はサブフレーム1においてWTRU送信を受信する。送信の電力は、以前のTPCコマンドに起因して、G+2のTPC係数に基づいている。eNB2は電力を2dB増加させるために、サブフレーム5においてTPCコマンドを送信する。WTRUは、サブフレームにおけるTPCコマンドがサブフレーム1における送信に関連していることを推測し、これは、eNB2の所望のTPC係数がサブフレーム9におけるG+4から開始することを意味する。
eNB1は、サブフレーム4におけるそのコマンドに従って、7個のサブフレーム(サブフレーム5〜11)において非ゼロのTPCコマンドを送信することが許可されていないため、WTRUは、eNB1の所望のTPC係数がG+3のままであるとみなし、eNB2がより高いTPC係数を所望し、サブフレーム9においてより高いG+4を適用することを理解する。
四角を参照すると、サブフレーム12は、eNB1が非ゼロのTPCコマンドを送信することができる第1のサブフレームであり、これはサブフレーム8における送信に関連することになる。サブフレーム8において、送信電力はG+3のTPC係数に基づいており、これは依然としてeNB1が所望するものであるため、変更は要求されず(TPCコマンドは0として示される)、サブフレーム16においてTPC係数に変化はない。サブフレーム12および13に対し、WTRUは、所望のTPC係数がeNB1に対しG+3、eNB2に対しG+4であることを理解することに留意されたい。WTRUが、eNB1のみがそれらのサブフレームにおいて送信を受信する必要があることを認識している場合、WTRUはそれらのサブフレームに対するG+3のTPC係数を使用してもよい。
菱形を参照すると、サブフレーム9において、eNB1は、それが必要としない1dBの電力増加を把握するため、サブフレーム17における変更に影響を与えるために、サブフレーム13において電力を1dB減じるようにTPCコマンドを送信する。eNB2は、G+4よりも低いTPC係数を所望することを示すコマンドを送信していないため、WTRUは、サブフレーム17においてTPC係数をG+4(2つのeNBの所望のTPC係数の大きい方)で維持することになる。
いくつかの実施形態において、WTRUは各eNBに対して別々のTPC係数を維持してもよい。PUCCHが1つのeNBのセルのリソース上で送信されてもよく、複数のeNBによって受信されてもよいが、同時ではなく、1つのeNBのみが任意の所与のサブフレームにおいてPUCCHを受信することが予測できるような実施形態に対し、WTRUは、複数のeNBからのTPCコマンドを組み合わせる代わりに、そのeNBのみのTPCコマンドを使用して、そのサブフレームにおいてPUCCHに対する電力を判定してもよい。WTRUは、各eNBに対して別々のTPC係数を維持してもよく、送信がそのeNBに対して意図されるサブフレームにおいて、各eNBのTPC係数を適用してもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、複数のeNBまたはセルによって受信されてもよく、または、それらによって受信されることを意図されてもよいPUSCHに対する電力を制御してもよい。様々な実施形態において、WTRUは特定のPUSCH、場合によってはUCIを搬送するPUSCHを、特定セルのリソース上で送信してもよく、そのPUSCHは、そのセルもしくはそれを管理するeNBを含むことができる1つもしくは複数のeNBまたはセル、および/もしくは1つまたは複数の他のeNBもしくはセルによる受信に対して意図され、または、それらによって受信されてもよい。複数のもしくは複数のうちの少なくとも1つのセルまたはeNBに送信されてもよく、それらに対して意図されており、または、それらによって受信されてもよい、PUCCHに対する電力制御を処理するための、本明細書で説明される1つまたは複数の方法およびシステムは、複数の、もしくは複数のうちの少なくとも1つのセルまたはeNBに送信されてもよく、それらに対して意図され、またはそれらによって受信されてもよい、PUSCHチャネルに適用してもよい。
いくつかの実施形態において、複数のeNBまたはセルのそれぞれに送信されてもよい別々のチャネルに対する電力を制御するためのシステムおよび方法が使用されてもよい。この分離は、搬送周波数、リソース、または時間のうちの1または複数によるものであってもよい。
たとえば、複数のeNBもしくはセルのそれぞれに送信されてもよい、別々のPUCCHおよび/またはPUSCHに対する電力制御に対し、PUCCHは、時間的なPUCCHの分離で、1つのセルのリソースを使用してもよい。
1つのeNBのみが任意の所与のサブフレームにおいてPUCCHを受信することが予測されてもよい、様々な実施形態において、WTRUは、複数のeNBからのTPCコマンドを組み合わせる代わりに、そのeNBのみのTPCコマンドに基づいて、そのサブフレームにおけるPUCCHに対する電力を判定してもよい。例として、WTRUは、単に、偶数サブフレームなどの指定されたサブフレームにおいてeNB1に対して意図されるUCIを送信し、奇数サブフレームなどの他の指定されたサブフレームにおいてeNB2に対して意図されるUCIを送信してもよい。各eNBへのUCIは、現在および以前のサブフレームに対するUCIであってもよい。
各サブフレームにおいて、WTRUは、特定のセル、たとえばPCellのリソース上で、各eNBに対して指定されたサブフレームに基づいて、PUCCHが送信されるセルのeNBであり、または、そうでなくてもよい、1つのeNBに対してUCIを有する意図されたPUCCHを送信してもよい。WTRUは、たとえばシグナリングを介して、どのサブフレームにおいてどのeNBに対してUCIを送信するかをWTRUに伝える情報を受信してもよい。
各eNBに対して別々のPUCCHを有する実施形態において、特定のeNBに対して意図されたPUCCHは、特定のeNBに関連付けられた対応するDL SCellに対するUCIを提供することのみが必要なことがある。
たとえば図8および図9に示されたいくつかの実施形態において、WTRUは、PUCCHが意図されてもよい各eNBに対し、別々のTPC係数を維持してもよい。WTRUは、以下のうちの1または複数を行ってもよく、サブフレームjにおいてeNB xから受信されるPUCCH TPCコマンドは、δPUCCH_ENBx(j)で表されてもよい。
・各eNBに対して別々のTPC係数、たとえばgENBx(i)を維持する。
・そのTPC係数を更新するために、各eNBから受信されたTPCコマンドのみを使用し、所与のサブフレームにおけるTPCコマンドを受信しないことは、0(変更なし)の受信と同一であるものとみなしてもよい。
・正規のPUCCH電力制御ルール、または正規のPUCCH電力制御ルールの修正バージョンにしたがって、eNB xに対するTPC係数を更新する。
・サブフレームiに対しeNB xに対するTPC係数を、gENBx(i)=gENBx(i−1)+δPUCCH_ENBx(i−k)として更新し、kはFDDに対し4に等しくてもよく、gENBx(0)は、リセット後の、または場合によってはTPC係数をリセットする任意のイベント後の、そのTPC係数の第1の値であってもよい。WTRUは、そのサブフレーム(サブフレームi)においてeNB xに対して意図されたPUCCHを送信することになるか否かにかかわらず、これを行ってもよい。WTRUが、あらゆるサブフレームにおいて、WTRUがeNB xに対して意図されたPUCCHを送信することができるサブフレームにおいて、eNB xに対するTPC係数を更新するか否かにかかわらず、WTRUは、TPC係数の結果値が、あらゆるサブフレームにおいて更新された場合と同一であるように、関連付けられたTPC係数を更新してもよく、WTRUは、この結果を達成するために必要なeNB xからのすべてのTPCコマンドを含んでもよい。
・サブフレームIにおいてeNB xに対して意図されたPUCCHを送信するときに、サブフレームiにおいてeNBに対するTPC係数、gENBx(i)を使用する。
・gENBx(0)を0に設定し、場合によっては、WTRUがP0_UE_PUCCHの新たな値を受信することができることを意味する、P0_PUCCHが変化した場合、その地点から累積を再開する。
・gENBx(0)を0に設定し、場合によっては、WTRUがeNB xに対するP0_UE_PUCCHの新たな値を受信することができることを意味する、eNB xに対するP0_PUCCHが変化した場合、その地点から累積を再開する。
・P0_PUCCH、P0_UE_PUCCH、およびP0_NOMINAL_PUCCHのうちの1つまたは複数に対し、各eNBに関する別々の値を有する。および/または
・ランダムアクセス応答(たとえばmsg2)において、電力ランプアップ値および場合によってはTPCコマンドを提供することができる、RACHプロシージャに従って、すべてのgENBx(0)を同一の値に初期化し、たとえば、すべてのgENBx(0)をg(0)に設定し、g(0)=ΔPrampup+δmsg2である。
上記の説明において、TPC係数はeNBベースで維持されているものとして説明される。これはまた、もしくはその代わりに、セル、スケジューラ、または他の単位で維持されてもよい。
サブフレームiにおける送信のためのPUCCH電力を計算するときに、WTRUは、送信に対するPUCCH TPC係数、g(i)またはgc(i)を、適切なeNB特有の値、gENBx(i)、またはセル特有の値に設定してもよい。周波数および/またはリソースによるPUCCH分離に対して本明細書で説明されたアプローチはまた、時間的な分離のケースに適用されてもよい。
PUCCH送信は異なるeNBまたはセルに対するものであってもよく、ならびに、周波数および/またはリソースによって分離されてもよい。WTRUが、異なる周波数および/またはリソース上の異なるeNBまたはセルに対して意図されたPUCCHを送信してもよく、異なるULセルのリソースが使用されてもよい実施形態に対し、WTRUは、R10 PUCCH電力制御式、または、規格の後続のリリースによって修正されたR10 PUCCH電力制御式を使用して、各PUCCHに対する電力を別々に判定してもよい。
各eNBに対する別々のPUCCHでの実施形態において、特定のeNBに対して意図されたPUCCHは、特定のeNBに関連付けられた対応するDL SCellにUCIを提供してもよく、または、提供するのみであってもよい。しかしながら、複数のeNBにUCIを提供してもよい。各PUCCHに対し、WTRUは、以下のうちの1つまたは複数に対する別々の値を、シグナリングを介して計算、判定、または受信してもよく、そのPUCCHが送信され、または、送信されることになるかにかかわらず、これを使用してそのPUCCHの電力を判定してもよい。
・PCMAX,c(i)
・Pemax,c
・ΔF_PUCCH(F)
・h(nCQI,nHARQ,nSR)
・PO_PUCCH
・PO_NOMINAL_PUCCH
・PO_UE_PUCCH
・PLc
・g(i)
・δPUCCH
たとえば、WTRUがPUCCHを送信することができる各セルに対し、WTRUは、上記のうちの1つまたは複数に対する別々の値を、シグナリングを介して計算、判定、または受信してもよく、それらのリソース上で送信するときに、これを使用してPUCCHの電力を判定してもよい。
本実施形態は、周波数およびリソースのうちの1つまたは複数においても分離が存在するか否かにかかわらず、たとえば時間的に分離されたPUCCHに適用されてもよい。たとえば各サブフレームにおいて、WTRUは、送信が意図されるeNBまたはセルに対して上記に列挙された値に基づいて、そのPUCCHに対して判定された電力で、1つのeNBまたはセルのリソース上でPUCCHを送信してもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、別々のPUSCH、場合によってはUCIを搬送するPUSCHを、1つまたは複数のeNBまたはセルのそれぞれに送信する。分離は、周波数、リソース、および時間のうちの1つまたは複数によるものであってもよい。1つまたは複数のeNBもしくはセルに送信されてもよく、それらに対して意図され、または、それらによって受信されてもよい、PUCCHに対する電力制御を処理するための、本明細書で説明される1つまたは複数の方法およびシステムは、1つまたは複数のeNBまたはセルに送信されてもよく、それらに対して意図され、または、それらによって受信されてもよい、PUSCHチャネルに適用されてもよい。
各PUSCHが異なるセルのリソースを使用することができるケースに対し、各PUSCHの電力は、複数のCC上での同時PUSCH送信をサポートする、リリース10と同様に計算されてもよい。時間的な分離のケースに対し、WTRUは、たとえば、送信が意図されるeNBまたはセルに対するPUSCH電力制御値に基づいて、そのPUSCHに対して判定された電力で、1つのeNBまたはセルのリソース上でPUSCHを送信してもよい。
本明細書で説明されるいくつかのシナリオは、その送信に対するターゲットに基づいて提供または導出することができる異なるパラメータを使用して、チャネルの送信に一般化されてもよい。チャネルはPUCCHまたはPUSCHであってもよく、送信ターゲットは、前述のように、eNB、セル、スケジューラなどのうちの1または複数であってもよい。パラメータは、本明細書で説明されたうちの少なくとも1つなどの電力制御パラメータ、タイミングアドバンスなどのタイミングパラメータ、その他を含んでもよい。
図10は、少なくとも1つの送信ターゲットへのチャネルの送信のための、WTRUパラメータの受信、維持、および選択の例示的な実施形態を示す。図10に示されるように、WTRUは、ブロック1002での構成またはコマンドなどによって1つまたは複数のパラメータを受信してもよく、ブロック1004でどの送信セットにパラメータが属することかを判定してもよく、ブロック1006で受信された構成またはコマンドに基づいて導出することができる任意のパラメータを決定してもよく、ならびに、ブロック1006でパラメータを保存して、それらを少なくとも1つの送信ターゲットへの送信に使用されてもよい少なくとも1つの送信セットに関連付けてもよい。導出されるパラメータの例は、TPCコマンドから導出することができるTPC係数である。
WTRUがチャネルを送信する時間であるときに、ブロック1008で、WTRUはチャネルに対する送信ターゲットを判定してもよい。ブロック1010で、送信ターゲットに基づいて、WTRUは、送信パラメータの対応するセット、たとえば送信セットを使用してもよい。WTRUは、これらのパラメータを、より動的な入力、たとえばパスロスまたはサブフレームに特有であってもよいある許容電力低減などの、他の入力と組み合わせてもよい。ブロック1012および1014で、WTRUは、送信に対する電力および送信に対するタイミングアドバンスを判定し、その後、ブロック1016で適宜チャネルを送信してもよい。
パラメータの送信セットを保存することは、WTRUが複数の送信ターゲットのうちの少なくとも1つのへの送信を必要とするパラメータを維持するための例示的な方法であることに留意されたい。WTRUは、いずれかの方法で異なる送信ターゲットに使用し、または、必要とし、依然として本開示と整合しているパラメータを、受信、更新、導出、維持、取得、および使用してもよい。
ULにおいて複数のスケジューラまたはeNBと通信することができるWTRUに対し、いくつかの実施形態において、それらeNBの間で1つのeNBが、WTRUに対する電力分配を管理することに関与してもよい。この管理eNB(たとえばMeNB)は、たとえば、WTRUのPCellのeNB、またはそれを提供するeNBであってもよい。代わりに、MeNBは、eNBのセットの間で電力分配および/またはスケジューリングを管理する指定されたeNBであってもよい。MeNBは、WTRUが通信することができるeNBのうちの1つであり、または、そうでなくてもよい。MeNBは、eNB、任意の本明細書で論じられるeNBとの同等のもの、または、ネットワークエンティティ等の他のエンティティであってもよい。
MeNBは、CCごと、帯域ごと、eNBごと、スケジューラごと、または構成されたセルのセットごとに、最大許容送信電力のうちの1または複数を判定してもよい。これらの判定値のいずれかを、そのCC、帯域、eNB、スケジューラ、または構成されたセルのセット上で、それらに送信するWTRUごとに、WTRUのグループごとに、またはすべてのWTRUに対し、適用可能であってもよい。たとえばMeNBは、以下のうちの1または複数を行ってもよい。
・MeNBは、同一のまたは異なるeNBに属することができる、各UL CCもしくはセル、または構成されたUL CCもしくはセルのセットにおいて、WTRUが送信することが許可された、最大電力を判定してもよい。MeNBもしくは別のeNBは、この値を、各CCもしくはセル、または構成されたUL CCもしくはセルのセットに対するWTRUに提供してもよい。これは、CCもしくはセル、または構成されたUL CCもしくはセルのセットに対するPemax,cであってもよい。各CCもしくはセル、または構成されたUL CCもしくはセルのセットに対し、MeNBはこの値を、場合によってはそのeNBへのX2またはX2に類似のインターフェースを介して、CCもしくはセル、または構成されたUL CCもしくはセルのセットを制御するeNBに提供してもよい。これは、CCもしくはセル、または構成されたUL CCもしくはセルのセットに対するPemax,cであってもよい。これは、場合によってはスケジューリング決定のためにeNBによって単に使用されてもよく、WTRUに提供されてもよい、Pemax,cとは異なるCCまたはセル制限であってもよい。
・MeNBは、WTRU、WTRUのグループ、またはすべてのWTRUが所与のeNBへの送信を許可された、最大電力を判定してもよい。MeNBはこの値を、場合によってはそのeNBへのX2またはX2に類似のインターフェースを介して、そうしたeNBのそれぞれに提供してもよい。MeNBまたは別のeNBは、この値をWTRUに提供してもよい。これは、eNBに関するPemax、Pemax,eNBと同様であってもよい。eNBまたはスケジューラに提供されるPemaxは、WTRUにおいて構成されたセルのセットに関連付けられてもよい。
所与のeNBに対し、WTRUがそのeNBに送信することができる最大電力に基づいて、そのeNBは、個々のUL CCまたはセルの電力制限、たとえばPemax,cを判定してもよく、および、それらをWTRUに、または場合によってはそれらをWTRUにシグナリングすることができるMeNBに、シグナリングしてもよい。eNBまたはMeNBは、セルの構成されたセットに対する電力制限、たとえばPemax,eNBを判定し、WTRUにシグナリングしてもよい。
MeNBは、WTRUがeNB全体にわたってその最大電力を超えないことを保証するように、eNBあたりの許容最大電力を設定することができるため、場合によっては、eNBあたりの許容電力の合計は、WTRU Powerclass電力と等しくてもよく、場合によってはWTRUの許容電力全体にわたって最高となる他の値、または、場合によってはたとえば干渉低減のためなどに望ましい場合は、より低い値とであってもよい。
たとえば2つのeNBと通信している23dBm WTRUに対し、最大許容電力は各eNBに対し20dBmに設定されてもよいため、WTRUが各eNBに対するその送信電力を組み合わせるときに、合計は23dBmを超えないことがある。このようにして、各eNBは、別のいずれのeNBをスケジューリングしているかを考慮する必要なく、そのスケジューリングを管理することが可能になる。
所与のeNBに対し、個々のCC許容最大電力が、それらの合計がeNB許容最大値を超えないように設定される場合、WTRUはeNB許容最大値を認識する必要がなくてもよい。しかしながら、たとえばCC間でのスケジューリング柔軟性を許容するために、個々のCC許容最大電力がeNB許容最大値を超える可能性がある場合、WTRUはeNB許容最大値を必要とすることがあるため、その送信電力の合計がその最大値を超えないように制限してもよい。
eNBは、全体としてeNBのうちの1または複数、そのCCの1つまたは複数、WTRUおよび/またはWTRUのグループに対し、最小要求および最大許容UL電力の1つまたは複数を、MeNBに提供してもよい。MeNBは、この最小/最大範囲内の値を選択し、これをeNBに提供してもよい。通信はX2またはX2に類似のインターフェースを介してもよい。eNBは、全対としてeNBのうちの1つまたは複数、そのCCの1つまたは複数、WTRUおよび/またはWTRUのグループに対し、より多くまたはより少ない許容電力をMeNBから要求してもよい。MeNBは、要求に基づくeNB、CC、WTRU、またはWTRUのグループに対し、許容電力値、場合によっては要求に準拠して更新された許容電力値で応答してもよい。通信はX2またはX2に類似のインターフェースを介してもよい。MeNBは、最大許容電力値を変更し、それらをWTRUおよび/または1つもしくは複数の他のeNBに送信してもよい。
最大許容電力値は、すべてのサブフレームに適用してもよい。代わりに、値はサブフレーム特有であってもよい。たとえばWTRUは、異なるサブフレームに対し異なる電力制限を定義することができる、各CCに対する最大電力値のセットが提供されてもよい。たとえば、名目上、23dBmなどのその電力クラスレベルで送信することができるWTRUは、2つなどのいくつかのULセルと通信してもよい。WTRUには、セルのそれぞれに対して、最大許容電力値のセット、たとえばPemax,cが提供されてもよい。この最大許容電力値のセットは、第1および第2のサブフレームのセットのそれぞれにおけるいくつかのレベルで、WTRUが1つのeNBまたはセルに送信することを許可してもよく、一方で、それら第1および第2のサブフレームのセットのそれぞれにおけるいくつかのレベルで、その最大電力を超えることなく、WTRUが他のeNBまたはセルにも送信することを許可する。たとえば、サブフレームのセットは偶数のサブフレームおよび奇数のサブフレームであってもよく、WTRUは、第1のサブフレームのセットにおける第1のeNBに22dBmを、第2のサブフレームのセット内のそのeNBに16dBmを送信することが許可されてもよく、一方で、第1のサブフレームのセットにおいて第2のeNBに16dBmを、第2のサブフレームのセットにおいてそのeNBに22dBmを送信することが許可されてもよい。
MeNB、マスタスケジューラ、または他のエンティティは、たとえばeNBのスケジューラに、たとえばそのセルのうちの少なくとも1つに対して、WTRUに割当てることが許可された、たとえばRBにおける最大グラント、たとえば最大ULグラントを提供してもよい。これは、たとえば最大グラントを提供することができるWTRUなどの、少なくとも1つのWTRUから受信し、または、当該WTRUに対し受信することができる少なくとも1つの電力ヘッドルームレポートに応答することであってもよい。
この最大ULグラントは、あるサブフレーム、サブフレームのセット、サブフレームのスケジュールなどに対するものであってもよい。
MeNB、マスタスケジューラ、または他のエンティティは、たとえばeNBのスケジューラに、最大ULグラントのセットまたは最大ULグラントのスケジュールを提供してもよい。
たとえばeNBのスケジューラは、MeNB、マスタスケジューラ、または他のエンティティに、少なくとも1つのWTRUに対する最小要求ULグラントおよび最大所望ULグラントのうちの1つまたは複数を提供してもよい。MeNB、マスタスケジューラ、または他のエンティティは、この最小/最大範囲内の値を選択し、これをeNBのスケジューラに提供してもよい。
MeNBは、他のeNB/スケジューラに提供された電力制御情報を更新してもよい。これらの電力制御情報の更新は、送信に対して構成された無線ベアラのデータ要件、および/または、特定のeNB上での送信に使用可能なリソース、または他の基準に基づいてもよい。各eNB/スケジューラは、電力制御分配をさらにネゴシエーションしてもよい。たとえばeNB/スケジューラは、特定のMeNB電力制御制限を要求または拒否してもよい。電力制御制限および分配はまた、WTRUによって要求/拒否されてもよい。このケースでは、WTRUは、構成されたセルのセットに関連付けられた電力制限を要求または拒否してもよい。
MeNB、マスタスケジューラ、または他のエンティティと、たとえばeNBのスケジューラとの間の通信は、X2またはX2に類似のインターフェースを介してもよい。
PUCCHを搬送することができる各CCに対し、WTRUによって実行されるPUCCH電力計算は、CC特有となるように拡張されてもよく、これは、PO_PUCCHおよびg(i)のうちの1つまたは複数がCC特有、すなわちそれぞれPO_PUCCH、cおよびgc(i)とすることができることを意味してもよい。PUCCHを搬送することができる各CCに対し、WTRUによって判定される最大の構成された出力電力、Pcmax,cは、そのCCに対するPUCCHおよびPUSCHに対して異なってもよい。これは、複数のeNBがPUCCH送信を受信することができるケースで有用なことがある。WTRUは、PUSCHについて判定するPcmax,cとは別にPUCCHを搬送することができる、CCに対するPcmax_PUCCH、cを判定してもよい。
たとえば、
である。
別の例は、
である。
WTRUがCCにおいてPUSCHのみを送信することができるケースに対し、PUSCH電力式は、
であってもよい。
WTRUがPUSCHと同一のCCにおいてPUCCHを送信することができるケースに対し、PUSCH電力計算は、CC特有のPUCCH電力を含むように修正されてもよく、例えば、
であり、
は、PPUCCH,c(i)の線形値である。
WTRUがサブフレームにおいて1つまたは複数の同時PUCCHを送信することができるケースに対し、同時PUCCH送信の合計送信電力は、WTRUの構成された最大出力電力、
を超えることがあり、WTRUは、PUCCH電力
をスケーリング(scale)してもよく、これはたとえば以下の式に従う。
いくつかの実施形態において、PUCCH送信は異なる優先順位を有してもよい。たとえばPCellへのPUCCH送信は最高の優先順位を有してもよい。PUCCHが異なる優先順位を有するイベントでは、WTRUは、最高から最低への優先順位で、PUCCHに電力を割当ててもよい。複数の低優先PUCCHが存在する場合、WTRUは、その合計が、優先順位がより高いPUCCHに電力が割当てられた後に、残っている電力を超えないように、その電力を等しくスケーリングしてもよい。
たとえばPCellへのPUCCHが最高の優先順位を有する場合、WTRUは第一にそのPUCCHに電力を割当ててもよい。等しいが低い優先順位を有する追加のPUCCHが存在する場合、WTRUは残りの電力をそれらのPUCCHに等しく割当ててもよい。
たとえばPCell以外のCCに対し、WTRUはPUCCH電力を等しくスケーリングして、
としてもよい。
WTRUが、PUCCHを送信することが想定されていたすべてのセルにPUCCHを送信することができない場合、WTRUはこれを、PCellなどのセルのうちの1つまたは複数に示してもよい。
WTRUが、サブフレームにおいてUCIを有する1つまたは複数のPUSCHを送信してもよく、任意のPUCCHおよびPUSCHをUCIチャネルと組み合わせるときに、WTRUの合計送信電力がその構成された最大出力電力、
を超えることがある実施形態に対し、WTRUは、第1にそのサブフレームにおける任意のPUCCH送信に電力を割当て、次に、残りの電力を、UCIを有するPUSCHに割当ててもよい。WTRUはUCI有するPUSCH送信を等しく処理してもよく、または、たとえばそれらが送信されるセルに基づいて、送信を優先順位付けしてもよい。PCellへの送信は最高の優先順位を有してもよい。
たとえばWTRUは、UCIを有するPUSCH送信、
をスケーリングしてもよく、以下の式に従う。
PUCCHチャネルに電力を割当てた後に電力が残っていない場合、すべての非PUCCHチャネルの重みはゼロに設定されてもよい。PCell上のUCIを有するPUSCHが、UCIを有する他のPUSCH送信よりも高い優先順位を有する場合、PUCCH電力を減じた後の残りの電力は、PCell上のUCIを有するPUSCHに第1に割当てられてもよく、そして、UCIを有する他のPUSCHおよびUCIを有するこれらのPUSCHに割当てられた後の残りの電力は等しくスケーリングされてもよい。
たとえば、PCell以外のCCに対し、WTRUは、UCIを有するPUSCH電力を等しくスケーリングして、
この数式の使用は、PCell上のUCIを有する任意のPUCCHチャネルおよびPUSCHへの割当て後に電力が残っていることがすでに判定されているものと想定している。それらのチャネルへの割当て後に電力が残っていない場合、すべての他のチャネルの重みはゼロに設定されてもよい。
いくつかの実施形態において、PCell上のUCIを有するPUCCHおよびPUSCHの両方が、任意の他のセル上のUCIを有する任意のPUCCHおよびPUSCHよりも高い優先順位を有する。このケースでは、WTRUは、第1にPCell PUCCHに、次にUCIを有するPCell PUSCHに、次に残りのPUCCHに、さらに次に残りのUCIを有するPUSCHに、電力を割当ててもよい。
サブフレームにおいて対応する送信が存在しない場合、数式内の項はゼロであってもよい。
WTRUがUCIなしのPUSCHを送信してもよく、これらと任意のPUCCH送信および任意のUCIを有するPUSCH送信の合計送信電力が
を超えることがあるケースに対し、WTRUは、第1にそのサブフレームにおいて任意のPUCCH送信に電力を割当て、次にUCIを有する任意のPUSCH送信に残りの電力を割当て、次にUCIなしの任意のPUSCH送信に残りの電力を割当ててもよい。WTRUは、UCIなしの複数のPUSCHを等しく処理してもよい。WTRUは、
をスケーリングしてもよく、これは以下に従う。
この数式の使用は、UCIチャネルを有する任意のPUCCHチャネルおよび任意のPUSCHへの割当て後に電力が残っていることが、すでに判定されているものと想定している。それらのチャネルへの割当て後に電力が残っていない場合、すべての他のチャネルの重みはゼロに設定されてもよい。
電力スケーリングの詳細および例示的な数式において、
は、
の代わりであってもよく、存在しない任意の送信はゼロとして表されてもよく、たとえばCCにおいてPUCCHの送信が存在しない場合、
=0である。言い換えれば、インデックスc上での合計は、総和(summation)内のチャネルが存在する総和(summation)にCCのみを含めることを意味するものと解釈されてもよい。
WTRUが複数の帯域でまたは複数のeNBに同時に送信することができ、WTRUが1つの帯域で少なくとも2つのCC上で(または1つのeNBに)送信することができ、一方で、別の帯域の少なくとも1つのCC上で(または他のeNBに)同時に送信する実施形態に対し、追加の電力スケーリングが使用されてもよい。このケースでは、CC電力制限、たとえばPcmax,c、および、WTRU電力制限、たとえばPcmaxを有することに加えて、WTRUはまた、帯域ごとの電力制限、および/または、eNBごとの電力制限も有してもよい。
WTRUは、送信されることになるチャネルに対する以下のステップのうちの1つまたは複数を使用して電力制御を実行してもよく、このステップは、図12に示されるような以下の順序であってもよく、または、以下の順序でなくてもよい。
・ブロック1202で、送信されることになる任意のPUCCHが存在しない場合、CCまたはCCの特定チャネルに対する値とすることができる、CC電力制限、たとえばWTRUの構成された最大出力電力、Pcmax,cを考慮する、個々のCCそれぞれに対しPUCCH電力を計算し、電力の上限を最大値に定め(cap)、たとえば制限する。
・ブロック1204で、CCまたはCCの特定チャネルに対する値とすることができる、CC電力制限、たとえばWTRUの構成された最大出力電力、Pcmax,c、および、そのCC上で要求され、または、すでに割当てられた任意のPUCCH電力を考慮する、個々のCCそれぞれに対し、UCIを搬送する各PUSCHに対する電力を計算する。UCIを搬送するPUSCHは、CC上のPUCCHに電力が割当てられた後に残っている任意の電力から、割当てられた電力のみであってもよい。
・ブロック1206で、CCまたはCCの特定チャネルに対する値とすることができる、CC電力制限、たとえばWTRUの構成された最大出力電力、Pcmax,c、および、PUCCHまたはUCIを搬送するPUSCHに対するそのCC上で要求され、または、すでに割当てられた任意のPUCCH電力を考慮する、個々のCCそれぞれに対し、UCIを搬送しない各PUSCHに対する電力を計算する。UCIを搬送しないPUSCHは、CC上のPUCCHおよびUCIを搬送するPUSCHに電力が割当てられた後に残っている任意の電力から、割当てられた電力のみであってもよい。
・各帯域(図示せず)に対し、CC電力制限に基づいてすでに上限が定められた同一のeNBまたはセルのセットの同一の帯域におけるチャネルに対し、電力の合計を計算し、あるいは判定し、そのeNBに対するその帯域に対する最大許容電力を超えている場合、チャネル優先順位に基づいて、最大許容電力を超えないように、チャネルの電力をスケーリングもしくは制限する。その帯域に対する最大許容電力は、ネットワークによって提供される帯域電力制限またはeNB電力制限のうちの1つまたは複数を考慮することができる、WTRUの構成された最大出力電力、WTRUパワークラス、ならびに、WTRUが発射およびSARなどの要件に満たすことを可能にする許容電力低減であってもよい。ブロック1208で、各eNBまたはセルのセット、たとえば構成されたセルのセットに対し、CC電力制限に基づいてすでに上限が定められた、および/または、帯域制限に基づいてすでに上限が定められ、もしくは、スケーリングされた、同一のeNBまたはセルのセットに送信されることになるすべてのチャネルに対し、電力の合計を計算し、あるいは、判定し、そのeNBまたはセルのセットに対する最大許容電力を超えている場合、チャネル優先順位に基づいて、当該最大許容電力を超えないように、チャネルをスケーリングまたは制限する。eNBまたはセルのセットに対する最大許容電力は、ネットワークによって提供されるeNB電力制限のうちの1つまたは複数を考慮することができるWTRUの構成された最大出力電力、WTRUパワークラス、ならびに、WTRUが発射およびSARなどの要件を満たすことを可能にする許容電力低減であってもよい。
・ブロック1210で、CC電力制限に基づいてすでに上限が定められた、および/または、帯域制限、eNB制限、または構成されたセルのセットに関連付けられた制限に基づいてすでに上限が定められ、もしくは、スケーリングされた、送信されることになるすべてのチャネルに対し、電力の合計を計算し、もしくは、判定し、WTRUに対する最大許容電力を超えている場合、チャネル優先順位に基づいて、当該最大許容電力を超えないように、チャネルをスケーリングもしくは制限する。WTRUに対する最大許容電力は、ネットワークによって提供されるWTRU電力制限のうちの1つまたは複数を考慮することができる、WTRUの構成された最大出力電力、WTRUパワークラス、ならびに、WTRUが発射およびSARなどの要件を満たすことを可能にする許容電力低減であってもよい。
いくつかの実施形態において、複数のeNBまたはセルによって受信されてもよく、または、受信されることが意図されてもよい、チャネル、たとえばPUCCHに対するタイミングアドバンス(TA)を判定するためのシステムおよび方法が使用されてもよい。WTRUは、TAが最大TAエラーを低減または最小限にすることができることを判定する。
一実施形態において、複数のeNB、すなわち1つまたは複数のeNBは、他のTAコマンドとは別個であることができるPUCCH TAコマンドをWTRUにシグナリングしてもよく、WTRUは、これらのPUCCH TAコマンドを複数のeNBのうちの少なくとも1つから受信してもよく、複数のeNBのうちの少なくとも1つによって受信することができるPUCCHのタイミングアドバンスを調整してもよい。
1つのeNBによって受信されているチャネル、たとえばPUSCHおよびSRSが、PUCCHに対して使用されることになるTAによって影響を受けないようにするために、いくつかの実施形態において、WTRUは、PUCCHに対する別々のULタイミングを維持してもよい。WTRUはTAを受信し、PUCCHならびにPUSCHおよびSRSなどの他の送信に別々に適用してもよい。
別々のTAをPUCCH送信に適用するアプローチは、代替として、PUCCHの代わりに、またはPUCCHに加えて、UCIを有するPUSCHに適用してもよい。
eNBがPUCCH送信を受信し、PUCCH TAコマンドをWTRUに送信することができるようになるまで、WTRUは、PUCCHタイミング、たとえばPUCCH送信に使用するためのタイミングが、サイトに対し、PUSCHタイミング、たとえばPUSCH送信に使用するためのタイミングと同一であるものと想定してもよい。
代替として、WTRUは、同一セルのリソース上で送信するすべてのチャネルに対し、場合によってはULタイミングがすべてに使用されることを判定するPUCCHに必要なULタイミングと共に、1つのTAを使用してもよい。
WTRUは、複数のeNBから、場合によっては異なる時点で、PUCCH TAコマンドを受信してもよい。WTRUは、これらのTAコマンドを、PUCCH送信を受信することができるeNBのタイミングニーズを最適に満たすために適用されることになる1つのPUCCH TAに組み合わせてもよい。PUCCH送信を受信することができるeNBは、以下のうちの1または複数に言及してもよい。
・PCellのeNB
・PUCCHが送信されているセルのeNB
・WTRUが構成されたeNB、場合によっては活性化されたセルのすべてもしくはサブセット、および/または
・WTRUが、場合によってはそのサブフレームにおいて、そのeNBの1つまたは複数のセルに対するA/NまたはCQIなどの情報を送信することを認識しているeNB。
最適性の基準は、たとえば、変更が適用された後に最大のPUCCHタイミングエラーが最小化されるように、WTRUがPUCCHタイミングを変更してもよい。これはたとえば以下のように表されてもよい。
ΔPUCCHは、現在のPUCCHタイミングについて、たとえばN個のeNBからの受信したN個のタイミングアドバンスコマンドのセット、TAnに応答して、PUCCHに適用されるタイミングアドバンスの量であり、n=0、1、...、N−1である。
Ωは、WTRUがPUCCHタイミングを変更することができるとり得る量のセットであり、たとえば16TSの整数倍である。
図5は、いくつかのeNBから受信され、現在のPUCCHタイミングと比較して示された、TAコマンドの5つの例を示す。これらのTAコマンドは、現在のULタイミングに比較して示されているが、この原理は、それらをWTRUの現在のPUCCHタイミングと比較するように変換することによって、WTRUのDLタイミングと比較した絶対TAコマンドに適用されてもよい。これらはWTRUによって受信されたTAコマンドである。これらの例において、右向き矢印は正のTAコマンドを示し、左向き矢印は負のTAコマンドを示し、矢印の長さはコマンドの大きさを示す。
図5(a)は、同一の量のTAに対するが、方向が反対の、2つのeNBからのコマンドを示す。このケースでは、WTRUはPUCCHタイミング調整を行う必要がない。
図5(b)は5つのeNBからのコマンドを示し、4つのコマンドは同一の量の正のTAに対し、1つは同一の量の負のTAに対するものである。このケースでは、WTRUはPUCCHタイミング調整を行う必要がない。
図5(c)は、同一の方向の同一のTAに対する2つのeNBからのコマンドを示す。このケースでは、WTRUはTAコマンドの量、TAを変更する。
図5(d)は、異なるTAに対する2つのeNBからのコマンドを示し、第1は同一の量の正のTA、たとえば+10ユニットであり、第2は2倍の量の負のTA、たとえば−20ユニットである。このケースでは、WTRUが−5ユニットの負のTAを適用すると、eNB1に対しては+15ユニット、およびeNB2に対しては−15ユニットの、2つのeNBのPUCCHタイミングエラーが生じる。−5以外の任意の値のPUCCHタイミング調整を適用すると、PUCCHタイミングエラーのうちの少なくとも1つが15よりも大きい量として生じることになるため、この例では、−5のTAが最大エラーを最小限にするための最適な調整となる。
図5(e)は、いくつかの量の正のTA、たとえばそれぞれ40、30、および10のユニットである、異なるTAに対する3つのeNBからのコマンドを示す。このケースでは、WTRUが+25の正のTAを適用すると、それぞれ−15、−5、および+15の、3つのeNBのPUCCHタイミングエラーが生じる。+25以外の任意の値のPUCCHタイミング調整を適用すると、PUCCHタイミングエラーのうちの少なくとも1つが15よりも大きい量として生じることになるため、この例では、+25のTAが最大エラーを最小限にするための最適な調整となる。
特定のサブフレームに対して複数のeNBからのTAコマンドを組み合わせるために、WTRUは、そのサブフレームに対する各eNBによって必要とされるTAを判定することが必要なことがある。WTRUはこれを、いくつかの方法例のうちの1つで実現してもよい。
一例では、WTRUはすべてのPUCCH TAコマンドを、PUCCHを受信することができるすべてのeNBから同時に直接受信してもよい。これは、以下の方法のうちの1つまたは複数で実施してもよい。
・すべてのeNBは、たとえば特定のサブフレームにおいてそれらのTAコマンドが同時に提供されることを要求されてもよい。および/または、
・WTRUは、1つのeNBまたはPCellなどのセルからのシグナリングを介して、PUCCH TAコマンドのすべてを受信してもよい。そのeNBまたはセルは、X2またはX2に類似のインターフェースを介して、他のeNBからTAコマンドを受信してもよい。
サブフレームNにおいて受信されたTAコマンドに基づいて、WTRUは、何らかの固定された時点、たとえばサブフレームN+6で、PUCCHタイミングを変更してもよい。WTRUは、PUCCHを受信することができるすべてのeNBに対する最大タイミングエラーを最小限にするように、タイミングを変更してもよい。
別の例では、WTRUは、いくつかまたはすべてのeNBから、異なる時点でまたは同時に、しかしながら適用された異なるTAを有する送信に基づいて、TAコマンドを受信してもよい。このケースでは、WTRUは、サブフレームNにおいて実際に受信されたTAコマンドおよび推測されるTAコマンドに基づいて、サブフレームNにおいて少なくとも1つのeNBからのTA要求の受信後に、何らかの固定された時点、たとえばサブフレームN+6で、PUCCHタイミングを調整してもよい。WTRUは、以下のうちの1または複数を行ってもよい。
・WTRUは、eNBから受信されたTAコマンドがどの以前のPUCCH送信に基づいているかを推測してもよい。
・WTRUは、eNBから受信されたTAコマンドが以前に適用されたTAを有する送信に基づいていることを推測してもよい。および/または
・所与のeNB xに対する所与のサブフレームNにおいて、WTRUは、eNB xが現在適用されているTAに基づいているTAコマンドとして何をシグナリングしたかを計算し、WTRUは、eNB xから直近に受信されたTAコマンド以外の、その計算されたTAを使用してもよい。直近に受信されたTAコマンドは、現在のサブフレームNまたは以前のサブフレームにおいて受信されたものであってもよい。
サブフレームNに対する実際のおよび推測されたTAコマンドに基づいて、WTRUは、PUCCHを受信することができるすべてのeNBに対する最大タイミングエラーを最小限にするように、何らかの固定された時点、たとえばサブフレームN+6で、PUCCHタイミングを変更してもよい。
別の例では、WTRUは、コマンドが基づいているサブフレームのインジケーションを、TAコマンドとともに受信してもよい。このようにして、WTRUは、そのフレームの合計TAから、所望される実際の合計TAおよび要求された差分(delta)を判定してもよい。WTRUは、新たなコマンドが受信されるまで、所望される合計TAは変更されないものと想定してもよい。
1つのPUCCHタイミングを維持しているWTRUの代替として、WTRUは、eNBの各組み合わせに対し、1つの別々のPUCCHタイミングを維持してもよく、および、組み合わせ特有のPUCCHタイミングを、特定の組み合わせのeNBによる受信に対して意図されたPUCCH送信に適用してもよい。たとえば、4つのeNBにおけるセルが構成される場合、1つのeNBの4つの方法もしくは組み合わせ、任意の2つのeNBの6つの組み合わせ、任意の3つのeNBの4つの組み合わせ、および、4つのeNBの1つの方法もしくは組み合わせの、合計で15の組み合わせが存在する。様々なeNBからのTAコマンドに基づいて各組み合わせのPUCCHタイミングを更新するWTRUに対し、コマンドがどの組み合わせのPUCCHタイミングに関連しているかをWTRUが認識することができるように、WTRUは、特定のeNBからの受信されたそれぞれのPUCCH TAコマンドに対し、コマンドが基にしている特定の以前のPUCCH送信を知ることが必要なことがある。これは、指定された時間差に基づいていてもよく、たとえばTAコマンドはサブフレームN+kにおいてのみ送信され、Nは特定のPUCCH送信のサブフレームであり、kは何らかの指定または構成された値である。代わりに、TAコマンドは、PUCCH送信とTAコマンドとの間の時間差を示す、サブフレームオフセット値を含んでもよい。
WTRUは、各eNBに対する別々のPUCCH TAを維持してもよい。PUCCHが1つのeNBのセルのリソース上で送信され、複数のeNBによって受信されてもよいが、同時ではなく、たとえば1つのeNBのみが任意の所与のサブフレームにおいてPUCCHを受信することが予測される、実施形態において、WTRUは、複数のeNBからのTAコマンドを組み合わせる代わりに、そのeNBのみのTAコマンドに基づいて、そのサブフレームにおいてPUCCHに対するタイミングアドバンスを判定してもよい。WTRUは、各eNBに対する別々のTAを維持し、送信がそのeNBに対して意図されるサブフレームにおいて各eNBのTAを適用してもよい。図10は、これがどのように実施されるかの例を示す。TAのみに対し、電力制御に関するステップは適用されない。
いくつかの実施形態において、WTRUは、複数のeNBまたはセルによって受信されてもよく、または、受信されることを意図されてもよい、PUSCHに対するタイミングアドバンス(TA)を判定してもよい。このシナリオは、たとえば、WTRUが特定のセル上で特定のPUSCH、場合によってはUCIを搬送するPUSCHを送信してもよく、他のセルおよび/またはeNBは、そのPUSCHを受信することが予測されてもよい。複数のセルもしくはeNBのうちの少なくとも1つに送信されてもよく、それらに対して意図されてもよく、または、それらによって受信されてもよい、PUSCHに対するタイミングアドバンスを処理するための、本明細書で説明される1つまたは複数の方法およびプロシージャは、複数のセルもしくはeNBのうちの少なくとも1つに送信されてもよく、それらに対して意図されてもよく、または、それらによって受信されてもよい、PUSCHチャネルに適用されてもよい。
図8および図9に示されたようないくつかの実施形態において、複数のeNBまたはセルのそれぞれに送信されてもよい、PUCCHなどの別々のチャネルに対するタイミングアドバンス(TA)を判定するためのシステムおよび方法が使用されてもよい。分離は、キャリア周波数、リソース、または時間のうちの1または複数によるものであってもよい。
1つのeNBのみが任意の所与のサブフレームにおいてPUCCHを受信することが予測されるシナリオが与えられると、WTRUは、複数のeNBからのTAコマンドを組み合わせる代わりに、そのeNBのみのTAコマンドに基づいて、そのサブフレームにおけるPUCCHに対するタイミングアドバンスを判定してもよい。たとえば前述のように、WTRUは、偶数サブフレームなどの指定されたサブフレームにおけるeNB1に対して意図されたUCI、および、奇数サブフレームなどの他の指定されたサブフレームにおけるeNB2に対して意図されたUCIのみを、送信してもよい。各サブフレームにおいて、WTRUは、eNBのうちの1つの特定のセル、たとえばPCell上で、各eNBに対して指定されたサブフレームに基づいて、PUCCHが送信されるセルのeNBであり、または、当該eNBでなくてもよい、1つのeNBに対して意図されたUCIを有するPUCCHを送信してもよい。このようなケースでは、WTRUは、PUCCHが意図されてもよい各eNBに対し、別々のULタイミングを維持してもよいが、このケースに限定されるものではない。WTRUは、以下のうちの1または複数を行ってもよい。
・PCell、WTRUがPUCCHを送信しているセル、または、場合によってはRRCシグナリングなどのシグナリングを介してWTRUに指定された他のセルのうちの、1つのDLタイミングに基づいている、PUCCHに対する1つのDLタイミング基準を維持する。
・場合によってはeNBの指定されたセルに対し、場合によってはPUCCHがそのeNBに対して意図されるときにWTRUがPUCCHを送信することができるセルに対し、各eNBに対する別々のTAを維持する。
・各eNBから受信したTAコマンドのみを使用して、そのeNBに対するTAを更新し、WTRUは、各eNBに対するTAアキュムレータを維持して、このTAENBx(i)を実施する。
・eNB xに対して意図されたPUCCHを送信することができる任意のサブフレームにおけるeNB xに対して、TA値を使用する。
・サブフレームiにおいてeNB xに送信するときに、サブフレームi−kを通じて受信したeNB xに対するTAコマンドを含むeNB xに対してTA値を使用し、kは6であってもよい。
・PCellに対して意図されたPUCCHを送信するときに、PUCCH TAに対して正規のPCell PUSCH TAを使用する。
・絶対TAを受信すると、場合によってはRACHプロシージャに応答して、またはその一部として、場合によってはPCellのeNBに対し、もしくはWTRUがRACHを送信することができるセルのeNBに対し、対応するeNBに対するTA値を、受信した絶対TAの値となるように更新する。
・そのeNBのDLセルと、PCellなどの基準DLセルとの間の時間差に基づいて、eNBに対する絶対TAを判定し、場合によってはそのeNBに対するTAをその絶対TAに設定する。この判定は、eNBからシグナリングされた要求に応答して、WTRUがPCellなどの別のセル上でRACHプロシージャを実行した後、または、あるイベント後のそのeNBへの第1のPUCCH送信に対し、のうちの、少なくとも1つに従ってなされてもよい。このイベントは、非活性化の後、場合によっては非活性化後のある期間の、SCellの構成、再構成、または活性化の後に、PUCCHが送信されるULセルに関連付けられたDL SCellの活性化であってもよい。
WTRUが1つのeNBもしくはセルに対して意図されたPUCCHを送信することができ、そのeNBもしくはセルは、WTRUがPUCCHを送信しているリソース上のeNBまたはセルと同一ではない、サブフレームにおいて、WTRUが、当該WTRUがPUCCHを送信しているリソース上のeNBまたはセルに対し、そのサブフレームに割り当てられたPUSCHリソース(たとえばULグラント)を有する場合、WTRUは以下のうちの1または複数を行ってもよい。
・WTRUは、PUSCH送信のタイミングおよび/またはコンテンツを調整してもよい。
・WTRUは、PUSCH送信のタイミングを調整して、PUCCHタイミングと整合(align)してもよい。
・WTRUは、場合によってはPUCCHとPUSCHとのULタイミングの差がしきい値を上回る場合にのみ、PUSCH送信をドロップ(すなわちPUSCHを送信しない)してもよい。
前述の改善策は、WTRUがPUCCHおよびPUSCHを異なるULタイミングで送信できない場合に使用されてもよい。
WTRUが異なる周波数および/またはリソース上で異なるeNBまたはセルに対して意図されたPUCCHを送信し、たとえば異なるULセルのリソースが使用されるときに、WTRUは各PUCCHに対するTAを別々に判定してもよい。
このようなケースでは、WTRUは、当該WTRUがPUCCHを送信することができる各セルに対して、または場合によってはWTRUがPUCCHを送信することができるセルが存在する各eNBに対して、別々のULタイミングを維持してもよいが、このケースに限定されるものではない。
WTRUは、図8および図9に示されるように、複数のeNBまたはセルのそれぞれに送信することができる別々のPUSCHに対するTAを判定してもよい。このシナリオは、たとえば、WTRUが別々のPUSCHを、場合によってはUCIを搬送するPUSCHを、1つまたは複数のeNBまたはセルのそれぞれに送信することであってもよい。分離は、周波数、リソース、および時間のうちの1または複数によるものであってもよい。
1つもしくは複数のeNBもしくはセルに送信されてもよく、それらに対して意図されてもよく、または、それらによって受信されてもよい、PUSCHに対するタイミングアドバンスを処理するための、本明細書で説明される1つまたは複数の方法およびプロシージャは、1つもしくは複数のeNBもしくはセルに送信されてもよく、それらに対して意図されてもよく、または、それらによって受信されてもよい、PUSCHチャネルに適用されてもよい。
依然としてPUSCHおよびSRSに適用することができる他のTAコマンドに加えて、PUCCHに対する別々のTAコマンドを、eNBはシグナリングしてもよく、WTRUは受信してもよい。これは、MAC CEにおけるRフィールドを使用して、PUCCH TAコマンドを示すことによって、または、ユニークなLCIDを使用して、別々にシグナリングされたPUCCH TAコマンドを識別することによって、行われてもよい。
PUCCHに対し、場合によってはWTRUが複数のPUCCHを送信できる場合は各PUCCHに対し、場合によってはWTRUがそのPUCCH送信の意図することができる各セルまたはeNBに対し、別々のTATが存在してもよい。
timeAlingmentTimerの値はまた、PUCCH TATに使用されてもよく、または、場合によっては各PUCCHに対し、場合によってはWTRUがそのPUCCH送信の意図することができる各セルもしくはeNBに対し、別々の値がシグナリングされてもよい。
PUCCH TATが満了するとWTRUの振舞いは、以下のうちの1つまたは複数であってもよい。WTRUは、場合によってはPCell上のPUCCHを除き、そのTATに関連付けられたPUCCHに対するPUCCH送信を中断(cease)してもよい。WTRUは、場合によってはPCell上のPUCCHを除き、そのTATに関連付けられたセルもしくはeNBに対して意図されたPUCCH送信を中断してもよい。WTRUは、場合によってはPCellタイミングのみに基づいて、PUCCHをPCellに送信してもよい。これは、PCellに対する正規のTATがまた満了していない場合にのみ行われてもよく、または、WTRUがPUCCH特有のTAを有する場合、WTRUは正規のPCell TAをPUCCH送信に使用してもよい。WTRUは、場合によってはPCell PUCCH TA要件のみに基づいて、PUCCHをPCellに送信してもよい。WTRUは、PUSCHを使用してUCIを送信してもよい。WTRUは、シグナリングを介して、場合によってはPUSCH上で、場合によってはRRCシグナリングまたはMAC CEを介して、PUCCH TATが満了したことをeNBに通知してもよい。eNBには、どのPUCCH TATが満了したかを通知してもよい。
電力ヘッドルームレポートの1つの目的は、eNBの一部であり、または、一部でなくてもよいスケジューラが、PUSCH送信に対するULリソースを割当てるときに、インテリジェントスケジューリング決定(intelligent scheduling decisions)を行うことを可能にすることであってもよい。したがって、たとえばeNBにおけるスケジューラに対し、ヘッドルームレポートを受信するためにPUSCHリソースを割当てることが有用であることがあり、ならびに、たとえばeNBにおけるスケジューラに対し、こうしたレポートを受信するためにPUSCHリソース割当て上での制御を有さないことは有用でないことがある。
図7、図8、および図9に示されたような様々な実施形態にしたがって、PUCCHおよび/またはPUSCH送信電力が複数のeNBによって直接(たとえばTPCコマンドによって)、または間接的に(たとえば、異なるeNBへの送信間でWTRU電力を共有する必要性によって)、影響を受けることがあるときに、WTRUは、スケジューリング決定に対するスケジューラによって使用することができる様々な効果に関する情報を、場合によってはPHRにおいて、1つまたは複数のeNBに送信してもよい。ある実施形態において用語eNBおよびスケジューラの両方を使用は、これらの用語の意味のいかなる制限を示唆するものとは意図されない。どちらも非限定的な例であり、各々は、意味のうちの1つもしくは複数を有してもよく、および/または、本明細書で前述されたように置き換えられてもよい。たとえば、eNBまたはスケジューラは、構成されたセルのセットによってWTRUに通知されてもよい。
1つのeNBは、WTRUから受信されたそのヘッドルーム情報、たとえばそのPHRを、場合によってはX2またはX2に類似のインターフェースを介して、他のeNBに提供してもよく、場合によってはWTRUにおけるどのサブフレームにおいてPHRが受信され、または、判定されたかに関する情報を含み、場合によっては、たとえばWTRUがPHRを判定した期間の間に何のULグラントがWTRUにシグナリングされたか、または、何のリソース割当て、たとえばRBの数がPHレポートにおけるPHに対して意図されたかを提供する情報をスケジューリングすることを含む。
一例では、ULグラントをWTRUに提供する複数のeNB、場合によってはすべてのeNBが、PHRとスケジューリング情報とを交換してもよい。電力制御情報のこの交換は、交換される情報が共通の時間周期に関連するように調整されてもよい。この方法は、各eNB/スケジューラが複数のサイトからのスケジューリングの効果を適切に判定することを可能にする。このメカニズムを容易にするために、WTRUは、PHRが判定され、同時に各eNBもしくはスケジューラに送信されるように、または、異なるeNBもしくはスケジューラに送信されたPHRが、それらが同時に送信もしくは受信されるか否かに同時に対応するように、PHRトリガを調整してもよい。たとえば、構成されたセルのセットに関連付けられたトリガイベントは、複数の構成されたセルのセットに対するPHRの提供を生じることがある。
スケジューリング情報は、たとえば、所与のWTRUに対し、WTRUが現実(real)のPUSCH PHを提供したすべてのCCに対するRBの合計数、または、このような各CCもしくはあるCCのグループに対するRBの数とすることができる、いくつかのRBにあってもよく、例えば、いくつかのRBとしてレポートされてもよい。eNB間で転送されるこのスケジューリング情報は、MPR効果をより適切に推定し、これを追跡するために、各eNBによって使用されてもよい。
1つのeNB、たとえばPCell eNBまたは他のeNBは、場合によっては調整または再フォーマットされた、たとえばあるWTRUに対するヘッドルーム情報、たとえばそのPHRを、場合によってはX2またはX2に類似のインターフェースを介して、MeNBなどの1つまたは複数の他のeNBに提供してもよく、場合によってはWTRUにおいてPHRがどのサブフレームにおいて受信または判定されたかに関する情報を含み、場合によってはスケジューリング情報を含む。例示的な調整は、場合によってはWTRUが使用可能なより少ない電力を有することを示すために、PHを増減することを含んでもよく、結果としてそのWTRUに対するよりも少ないeNBスケジューリングを生じさせてもよい。
MeNBなどの1つのeNBは、場合によっては調整または再フォーマットされた、1つもしくは複数のWTRUまたはeNBから受信されたヘッドルーム情報を、場合によってはX2またはX2に類似のインターフェースを介して、1つまたは複数の他のeNBに提供してもよき、場合によってはWTRUにおいて、PHRが受信または判定されたサブフレームに関する情報を含み、場合によってはスケジューリング情報を含む。例示的な調整は、場合によってはWTRUが使用可能なより少ない電力を有することを示すために、PHを増減することを含んでもよく、結果としてそのWTRUに対するより少ないeNBスケジューリングを生じさせてもよい。
1つのeNB、PCell eNBまたはMeNBは、WTRUから受信されたPHR情報を適切に解釈するために、たとえばレポート時間中またはレポートインターバルにわたって、たとえばX2またはX2に類似のインターフェースを介して、1つまたは複数の他のeNBにULスケジューリング属性を要求してもよい。
PHおよびPHRの一部として本明細書で説明される情報および情報交換は、任意の他の情報要素、メッセージ、シグナリング、およびプロシージャの一部であってもよく、依然として本開示の範囲内にある。
WTRUは、活性化されたCCもしくはセルなどのCCもしくはセル(たとえば、構成されたULを有することができるすべての活性化されたCCもしくはセル)に対し、PHを同時に、たとえばPHレポート(PHR)においてレポートしてもよい。WTRUは、代わりに、または加えて、所与のeNBもしくはスケジューラに割り当てられ、または、構成されたセルのセットに属する、CCもしくはセル(構成されたULを有することができるすべての活性化されたCCもしくはセルなど)に対するPHRを提供してもよい。WTRUは、PHRに、CCもしくはセルのそれぞれ、または、CCもしくはセルの各グループに対し、または、レポート自体に対し、適用可能なeNB、スケジューラ、または構成されたセルのセットのインジケーションのうちの少なくとも1つを含めてもよい。WTRUは、特定のeNBもしくはスケジューラに対応する構成されたCCもしくはセルのセットによって、どのCCもしくはセルが所与のeNBもしくはスケジューラに割り当てられているかを認識してもよい。この同時PHRは、各eNBもしくはスケジューラに対する別々のPHRであってもよく、各PHRは、そのeNBもしくはスケジューラに関連付けられたセルのセットを単に、または、すべてのアクティブなeNBもしくはスケジューラに対応するすべての構成されたセルのセットのいずれかを含んでもよい。WTRUは、構成されたセルのセットとeNBもしくはスケジューラとの関連付けの認識または必要性なしに、1つもしくは複数の構成されたセルのセットに対するeNBに対し、本明細書で説明されるようなPHおよびPHレポートを提供してもよい。
WTRUは、PHRに、各CCもしくはCCの各グループに対し、またはレポート自体に対し、適用可能なeNBもしくはスケジューラのインジケーションのうちの少なくとも1つを含めてもよい。このインジケーションは、構成されたCCもしくはセルの特定のセットに関連付けられた固有の識別子であってもよい。
セルのセットもしくは構成されたセルのセット、たとえば所与のeNBに属するすべてのセットあたりの、別々の最大の構成された出力電力のケースに対し、WTRUは、PHRに、場合によっては各対応セル、PHがレポートに含まれるそれぞれの構成されたセルのセットもしくはeNBまたはスケジューラに対する、当該最大の構成された出力電力の値を含めてもよい。WTRUは、たとえばPHRに対応するサブフレームに対し、eNBに対し、または、すべてのeNBもしくはスケジューラに対するものとすることができる、全体としてのWTRUに対し、スケーリングが適用されたに関するインジケーションを、PHRに含めてもよい。
WTRUは、PHRに、1つもしくは複数のこうしたセルのセットに対する、たとえばeNBに属する、セルのセットまたは構成されたセルのセットあたりの最大の構成された出力電力に関する電力ヘッドルームを含めてもよい。セルのセットもしくはeNBに対するPHは、たとえばあるサブフレームにおいて、セルのセットもしくはeNBに属するセルに送信されることになるすべてのチャネル、たとえばすべてのPUSCHおよびPUCCHチャネルに対して計算された電力の合計と、セルのセットもしくはeNBに対する最大も構成された出力電力との間の差として、たとえばWTRUによって、計算されてもよく、または、判定されてもよい。eNBはまた、または、その代わりに、セルに対するPH値、Pcmax,c値、およびセルのセットもしくはeNBに対する最大の構成された出力電力などの、PHRの他のコンテンツから、このヘッドルームを導出してもよい。
WTRUは、各eNBもしくはスケジューラに対して別々のPHR禁止タイマを有してもよく、したがって、1つのeNBもしくはスケジューラのCCもしくはセルにおける大幅なパスロス変化によって、別のeNBもしくはスケジューラに関連付けられたセルにおける大幅なパスロス変化に起因したPHRのトリガを禁止させないようにすることができる。WTRUは、構成されたセルのセットによってeNBまたはスケジューラを認識してもよい。たとえば、WTRUは、そのそれぞれが特定のeNBもしくはスケジューラに対応することができる、複数のCCもしくはセルのセットで構成されてもよい。したがって、eNBもしくはスケジューラに関連付けられた禁止タイマが実行している場合であっても、別のeNBもしくはスケジューラに関連付けられたPHトリガが発生した場合、PHRはこれらのセルに対してレポートされてもよい。このPHRの送信は、トリガが発生したeNBもしくはスケジューラに関連付けられた禁止タイマのみをリセットしてもよい。
WTRUは、当該WTRUが、PHレポートを送信するサブフレームにおいてPUSCH送信を有することができる、たとえば各CCもしくはセル、または、同一のeNBもしくはスケジューラに属することができる構成されたCCのセットに対するスケジューリング情報を、PHレポートに含めてもよい。スケジューリング情報は、PH判定時に他のeNBもしくはスケジューラが何をスケジューリングしたかを、eNBもしくはスケジューラに通知することが意図されるため、PHRが送信されるeNBもしくはスケジューラに関連付けられていないスケジューリング情報に限定されてもよい。CCもしくはセルに対し、スケジューリング情報は、ULグラント、または、たとえばRBの数などのSPS割当てのサイズ、もしくは、RBの概数を表すインジケーション(たとえば、6、15、25、50、75、100などのRBサイズのリストのうちの、実際のグラントもしくは割当てに最も近いものに対応するインジケーション)であってもよく、より小さい数のビットが、送信されたPHレポートにおける割り当てのサイズを表すために使用されてもよい。構成されたCCもしくはセルのセットに対応するスケジューリング情報は、構成されたCCもしくはセルのセットにおけるすべてのCCまたはセル全体にわたる、RBの合計数とすることができる、構成されたCCもしくはセルのセットにおけるすべてのCCもしくはセル全体にわたる、組み合わされたグラントおよび割当てであってもよい。これにより、レポートを受信するeNBまたはスケジューラが、どのようなWTRU電力状況であり、および、それがどの送信を基にしているかを理解するために必要な情報を有することが可能になる。
WTRUは、所与のレポートにおいて、1つもしくは複数のタイプ1 PHおよび/またはタイプ2 PHを含むPHレポートを送信してもよい。
WTRUは、複数のeNBに対応するCCに対する、または、eNBによる受信に対して意図された、PHおよび関係パラメータ(たとえば、Pcmax,c、現実/仮想インジケーション(real/virtual indication)(たとえばVビット)、P−MPRドミネーション(domination)インジケーション(たとえばPビット)、活性化されたCCインジケーション(PHがPHRに含まれるCCのインジケーション)、対応するeNBインジケーション、スケジューリング情報、スケーリングインジケーション、その他)を含むPHRを、eNBに送信してもよい。
eNBあたりのWTRUの構成された最大出力電力が存在する場合、WTRUは、そのeNBに対応する少なくとも1つのCCに対するPHがレポートされている各eNBに対するPHRに、それを含めてもよい。
WTRUは、WTRUの構成された最大出力電力、Pcmax,c全体を、PHRに含めてもよい。
WTRUは、あるeNB、別の単一のeNB、あるいは、WTRUの送信することができ、またはPUSCHおよび/もしくはPUCCHを送信するように構成することができるすべてのeNBとすることができるeNBのグループのうちの、少なくとも1つ、またはそれらeNBのサブセットに対応する、CCもしくはセル(たとえばCCもしくはセルのみ)に対応する(前述のような)PHおよび関係パラメータを含み、または、あるeNBによる受信に対して意図されたPHレポートを、あるeNBに送信してもよい。あるeNBは、PCell eNBもしくはMeNBなどの特定のeNBであってもよく、またはこれらを含んでもよい。あるeNBは、PUSCHおよび/もしくはPUCCHのリソースをスケジューリングし、または、そのWTRUに割当てることができる、eNBのうちのいずれか1つであってもよい。WTRUは、PHレポートを、1つもしくは複数のこうしたあるeNBに同時に(たとえば同じサブフレーム内で)、または異なる時点(たとえば異なるサブフレーム)で、送信してもよい。
複数のeNBもしくはセルによって受信されてもよく、または、それらによって受信されることが意図されてもよい、1つのPUCCHに対する電力ヘッドルームのケースでは、タイプ2電力ヘッドルームは、PHRが送信されてもよく、または、送信されることになるサブフレームに対するPUSCHおよびPUCCH電力を考慮してもよい。WTRUは、場合によってはPHRの一部として、ヘッドルーム計算で使用されたPUCCH送信電力が基にしているeNBもしくはセルへの送信に対する、現実のPUCCH送信に対ししてレポートしてもよい。
例として、レポートは、電力が基にしている特定のeNBまたはセルを示してもよい。たとえば、PUCCHがPCellのリソース上で送信されてもよいが、PUCCH電力が、他のeNBに到達するための要件によって駆動されてもよく、または、駆動された場合、その他のeNBが示されてもよい。
別の例として、レポートは、場合によってはビットで、電力が、PUCCHが送信されたセルもしくは別のeNBに必要な電力に基づいていたか否かを示してもよい。たとえばPUCCHがPCellのリソース上で送信される場合、PCellに対する要件または別のeNBに到達するための要件によって電力が駆動されたかどうかを示すインジケーション、場合によってはビットが存在してもよい。WTRUは、PHを計算するときに、PUCCHがどのeNBまたはセルを意図したかを、場合によってはPHRの一部としてレポートしてもよい。
別の例として、レポートは、PUCCHが意図されたのがどのeNBもしくはセルであるかを、eNBもしくはセルのリスト、あるいは場合によっては、PCellのみ、PCellではない1つもしくは複数のeNBまたはセル、ならびに/あるいは、PCellおよび1つもしくは複数の追加のeNBまたはセルなどの、シナリオのセットの1つとして示してもよい。
適用可能なシナリオは、たとえば拡張されたPHR MAC CEのタイプ2 Pcmax,cオクテットの2つの予約されたビットのうちの1つもしくは2つにおいて、WTRUによって示されてもよい。一実施形態において、WTRUは、WTRUが送信することができる各eNBに対するPUCCHに対する電力またはヘッドルームを、場合によってはどの電力またはヘッドルームが現在使用されているかのインジケーションで、PHRに含めてもよい。たとえばWTRUがPCellのリソース上でPUCCHを送信しており、別のeNBがPUCCHを受信する場合、場合によっては、たとえ現在の送信がそのeNBに対して意図された情報を有していない場合であっても、WTRUは、たとえばそのeNBに対するパスロスおよびTPC係数を使用することによって、PCellに対する要件に基づいて計算された値、および、他のeNBの要件に基づいて計算された別の値の、2つのヘッドルーム値を提供してもよい。WTRUはまた、どちらのヘッドルーム値をそのレポートで適用するかを示してもよい。レポート内の仮想PUCCHのケースに対し、PHの両方のバージョンは仮想であってもよい。
いくつかの実施形態において、PUCCHは、1つのeNBもしくはセルによって同時に受信可能されてもよく、または、受信されることが意図されてもよい。WTRUは、活性化されたCC(たとえば構成されたULを有することができるすべての活性化されたCC)などのCCに、タイプ1 PHを提供してもよい。WTRUは、PUCCHを任意の時点で送信することができる活性化されたCCなどの任意のCC、たとえば構成されたULを有する活性化されたCCに、タイプ2 PH(または本明細書で説明されるタイプ3などの別のPH)を提供してもよい。WTRUは、当該WTRUがあるPHRを送信するサブフレームにおいて、PUCCHを送信することができるCCに、あるPHRにおけるタイプ2 PH(またはタイプ3などの別のPH)を提供してもよく、たとえば単に提供してもよい。WTRUは、どのCCにタイプ2(または他の)PHをレポートしているかを、PHRに示してもよい。WTRUに対してPUSCHおよびPUCCHが同時に構成され、WTRUによってサポートされてもよい場合、タイプ2 PHのみが提供されてもよい。
eNBあたりのWTRUの構成された最大出力電力が存在する場合、WTRUは、活性化されたCCもしくは構成されたULを有する活性化されたCCを有することができる各eNBに対し、それをPHRに含めてもよい。
複数のeNBもしくはセルによって受信されてもよく、または、受信されることが意図されてもよい、1つのPUCCHに対する電力ヘッドルームについて説明された方法およびシステムのうちの1もしくは複数は、複数のeNBもしくはセルによって受信されてもよく、または、受信されることが意図されてもよい、1つのPUSCHのケースに適用されてもよい。適用可能なシナリオは、拡張されたPHR MAC CEのタイプ1 Pcmax,cオクテットの2つの予約ビットのうちの1つまたは2つにおいて、WTRUによって示されてもよい。
SCell上で同時のPUCCHおよびPUSCHのケースに対し、WTRUは、こうした同時送信に対して構成されたSCellに対し、タイプ2 PHをPHRに含めてもよい。SCellにPUCCHのみが送信されるケースに対し、本明細書ではタイプ3と示される新しいタイプのPHRは、SCellに対してWTRUによって送信されてもよい。PUCCHが送信されるケースに対し、タイプ3 PHRは以下のように定義されてもよい。
PHtype3(i)=PCMAX,c(i)−10log10(P0_PUCCH,c+PLc+h(nCQI,c,nHARQ,c,nSR,c)+ΔF_PUCCH,c(F)+ΔTxD,c(F’)+gc(i))
PUCCHが送信されていない、たとえば仮想送信のケースでは、タイプ3 PHRは以下のように定義されてもよい。
PHtype3(i)=PCMAX,c(i)−10log10(P0_PUCCH,c+PLc+gc(i))
P0_PUCCH,c、ΔF_PUCCH,c(F)、ΔTxD,c(F’)、gc(i)は、R10パラメータと同様であり、または、等価の、CC特有値であってもよい。
nCQI,c、nHARQ,c、nSR,c(i)は、特定のCCにおいてシグナリングされているCQI、HARQ、およびSRビットの数であってもよい。
WTRUは、リリース10の様式で、たとえば現実のPUCCH送信のケースに対して、タイプ3 PHRと共にPcmax,cを含んでもよい。
WTRUが、別々のeNBによって受信されてもよい別々のPUSCHチャネルを送信することができ、それらのeNBが、たとえばSPSなどのグラントまたは割当てによって、それらのPUSCHをスケジューリングすることができる、いくつかの実施形態において、複数のeNB(たとえばすべてのeNB、そのWTRUに対してPUSCHをスケジューリングすることができるすべてのeNB、または、そのWTRUに対してPUSCHをスケジューリングすることおよび/もしくはPUCCHリソースを割当てることができるすべてのeNB)は、オーバースケジューリング(over scheduling)およびアンダースケジューリング(under scheduling)を避けるために、他のeNBへの送信をある程度理解することが必要なことがある。PHおよび/またはPHレポートに対し、本明細書において上記または下記で説明される実施形態のうちの1または複数が、このケースで適用されてもよい。
WTRUは、たとえばそれぞれがPUSCH送信に対するリソースを有しているため、各eNBにPHRを直接送信してもよい。WTRUは、たとえばMAC−CEにおいて、UL PUSCHをスケジューリングすることおよび/またはPUCCHリソースを割当てることができる各eNBに、PHRを送信してもよい。WTRUは、各eNBに、PH(たとえばタイプ1、タイプ2、およびタイプ3のうちの1もしくは複数)、ならびに、そのeNBに関連付けられたCCに対し、または、他の1つもしくは複数のeNBに関連付けられたCCに対する、関連付けられたビットおよびパラメータを送信してもよい。
PHRは、PH(たとえばタイプ1、タイプ2、およびタイプ3のうちの1もしくは複数)ならびに、CC特有、WTRU特有、またはeNB特有のうちの少なくとも1つとすることができる関連するビットおよびパラメータを含めてもよい。CC特有のビットおよびパラメータに対し、WTRUは、PHもしくは現実のPHがPHRに含まれる各CCに対して、こうしたビットおよび/またはパラメータを含めてもよい。CC特有のビットおよびパラメータの例は、現実/仮想インジケーション(たとえばVビット)、P−MPRドミネーションインジケーション(たとえばPビット)、Pcmax,c、およびスケジューリング情報を含む。WTRU特有のビットおよびパラメータの例は、Pcmax、活性化されたCCもしくはPHをレポートに含めることができるCCのインジケーション、スケジューリング情報、スケーリング情報、およびPH(たとえばその関連付けられたCCのうちの少なくとも1つに対するPH)をPHRに含めることができるeNBのインジケーションを含む。eNB特有のビットおよびパラメータの例は、スケジューリング情報、スケーリング情報、たとえばMAC−CEにおいてPHRを受信することができる(または受信することを意図される)eNBとすることができるeNBに対し、または、PHRがその関連付けられたCCのうちの少なくとも1つに対するPH、現実のPH、もしくは現実のPUSCH PHを含むeNBとすることができるeNBに対する、WTRUの構成された最大出力電力を含む。
ビット、パラメータ、および値は本明細書で交換可能に使用されてもよく、依然として本開示に整合していることができる。
WTRUは、eNBが他のeNBのセルに対して使用可能な/使用された電力を検出することを可能にする、他のeNBによって制御され、または、関連付けられたセルに対する、PCell eNBもしくはMeNBなどの、1つまたは複数のeNBにPHRを提供してもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、PUCCHが送信されているセル、たとえばPCellに必要なPUCCH電力と、別のeNBに対して意図された受信または当該別のeNBによる受信に必要なPUCCH電力との間の差における、大きな差などの差、または大きな変更などの変更に基づいて、PHRをトリガしてもよい。大きな差もしくは大きな変更は、あるしきい値より大きな差または変更を意味してもよい。WTRUは、PUCCHの送信に対するWTRU電力が、WTRUがPUCCHを送信している以外のeNBまたはセルの要件に基づいている場合、PHRをトリガしてもよい(または単にトリガする)。これは、場合によっては複数のeNBまたはセルによって受信されることになる1つのセルのリソース上の1つのPUCCHのケース、あるいは、PUCCH送信が1つのセルから他のeNBに属することが可能な他のセルに切り換えることができるケースに適用可能であってもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、PUSCHが送信されているセル、たとえばPCellに必要なPUSCH電力と、別のeNBに対して意図された受信もしくは別のeNBによる受信に必要なPUSCH電力との間の差における、大きな(たとえばあるしきい値よりも大きな)差、または、大きな(たとえばあるしきい値よりも大きな)変更に基づいて、PHRをトリガしてもよい。WTRUは、PUSCHの送信に対するWTRU電力が、WTRUがPUSCHを送信している以外のeNBもしくはセルの要件に基づいている場合、PHRをトリガしてもよく、または、単にトリガしてもよい。これは、場合によっては複数のeNBもしくはセルによって受信されることになる1つのセルのリソース上の1つのPUSCHのケースに適用可能であってもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、PUCCHまたはPUSCHの電力が基づいているeNBまたはセルの要件の変更に基づいて、PHRをトリガしてもよい。WTRUは、そのリソース上でPUCCHまたはPUSCHが送信されているeNBもしくはセルから変更し、または、それらから変更した場合のみ、場合によってはPUCCHもしくはPUSCH電力がしきい値を超えて変更した場合のみ、PHRをトリガしてもよい。
前述のように、WTRUが複数のeNBのそれぞれに別々のPUSCHチャネルを送信し、それらのeNBが、たとえばグラントもしくはSRS割当てなどの割当てによってそれらのPUSCHをスケジューリングすることができるシナリオでは、WTRUは、たとえばMAC−CEにおいて、UL PUSCHをスケジューリングすることができる各eNBにPHRを送信してもよい。いくつかの実施形態において、各eNBもしくはスケジューラは、完全なPH情報を有してもよい。トリガが特定のeNBもしくはスケジューラに対応する構成されたセルのセットに関連付けられたとしても、レポートは他のeNBもしくはスケジューラに関連付けられたPH情報を含んでもよい。たとえばPHレポートは、すべてのeNBもしくはスケジューラに対応するすべての構成されたセルのセットに対する情報を含んでもよい。さらに、特定のeNBもしくはスケジューラに関連付けられた1つの構成されたセルのセットに関連付けられたPHレポートに対するトリガはまた、他のeNBもしくはスケジューラへのPHレポートをトリガしてもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、別々のトリガを維持してもよく、および、場合によってはeNBまたはセルに対するタイマを禁止してもよい。WTRUは、以下のうちの少なくとも1つにしたがって、eNB、eNB xへのPHRを送信することをトリガしてもよい。WTRUは、たとえばeNB xのセルに対するパスロス変化またはP−MPR変化もしくは活性化に対してトリガ条件が満たされ、および、eNB xが新たな送信に対するULリソースでのセルを有する場合に、PHRの送信をトリガしてもよい。このケースでは、PHRはeNB xにPHRを送信するためにトリガされてもよい。1つのeNB xのセルに関連付けられたトリガはまた、その他またはすべてのeNBへのPHRの送信を生じることになる。WTRUは、しきい値をまたいだか(cross)、または、PHRのトリガを保証する他の基準を満たしたかを比較するときに、PHRを送信することをトリガしてもよい。eNB xに関連付けられたセルに対応するトリガに対する比較の開始点は、最後のPHR、たとえばそのセルに対するPHを含む最後のPHRが、eNB xに送信されたとき、または、最後の現実のPHR、たとえば、そのセルに対する現実のPHを含む最後のPHRが、たとえばP−MPRトリガのケースでeNB xに送信されたときに比較してもよい。WTRUは、任意のセルに対する、たとえばパスロス変更またはP−MPR変更もしくは活性化に対するトリガ条件が満たされ、新たな送信に対するULリソースを有する任意のセルが存在するときに、PHRを送信することをトリガしてもよい。このケースでは、PHRは、新たな送信に対するULリソースでのセルを有する任意のeNBにPHRを送信するためにトリガされてもよい。新たな送信に対するULリソースを有さないeNBに対し、PHRは、eNBが新たな送信に対するULリソースを有する次のサブフレームなどの後続のサブフレーム(またはTTI)においてトリガされてもよい。これらのケースでは、eNB xに対応するセルは、構成されたセルのセットによってWTRUに通知されてもよい。
いくつかの実施形態において、WTRUは、時々変化することがある1つのeNB、たとえばPCell eNB、MeNB、または他の指定されたeNBに、PHRを送信してもよく、たとえば単に送信してもよい。WTRUは、以下のうちの少なくとも1つにしたがって、eNB、eNB xへPHRを送信することをトリガしてもよい。WTRUは、たとえば、構成されたULを有する任意の活性化されたセルなどのセルに対するパスロス変化、P−MPR変化または活性化に対してトリガ条件が満たされ、eNB xが新たな送信に対するULリソースを備えたセルを有する場合に、PHRを送信することをトリガしてもよい。このシナリオでは、PHRはeNB xにPHRを送信することをトリガされてもよい。WTRUは、しきい値をまたいだか、または、PHRをトリガすることを保証する他の基準を満たしたかを比較するときに、PHRを送信することをトリガしてもよい。比較に対する開始点は、最後のPHRがeNB xに送信されたとき、または、最後の現実のPHRが、たとえばP−MPRトリガのケースにおいてeNB xに送信されたときであってもよい。
たとえばR10要件での他の基準は、PHRをトリガするために満たされることが必要なことがある。これらの基準は、いくつかの実施形態で満たされているトリガ条件に含められてもよい。
MeNBは、WTRUからPHRを受信してもよい。各CCに対し、MeNBは、場合によっては調整後に、使用可能なWTRU送信電力、場合によってはPHRを、場合によってはそのeNBへのX2またはX2に類似のインターフェースを介して、CCを制御するeNBに提供してもよい。例示的な調整は、場合によってはWTRUが有する使用可能電力が少なく、結果としてそのWTRUに対しより少なくeNBをスケジューリングすることになることを示すために、PHをスケーリングすることを含んでもよい。
図11は、WTRU1102が2つのeNBのそれぞれに関連付けられた1つまたは複数のセルと通信することができる複数eNBシナリオの例を提供する。これらのeNBは、結果としてWTRUが2つのeNBに同時に送信することができるようになるUL送信に対しWTRUを独立してスケジューリングすることができるスケジューラであってもよく、または、これを含んでもよい。eNBのうちの1つは、2つのeNBのそれぞれへのWTRUのUL送信に使用可能な電力を分配することができるMeNBであってもよい。
この例では、eNB2はMeNBに、WTRUに対するその電力の必要性を通知することができ、MeNBは、WTRUがeNB2に送信することができる最大電力またはeNB2のセル全体にわたる最大PUSCHグラントサイズなどの電力管理情報を、これに提供してもよい。
MeNBは、PHおよびその送信に対する関連付けられたパラメータをeNB1のみ、または、eNB1およびeNB2の両方に提供することができるPHレポートを、WTRUから受信してもよい。eNB2はまた、PHおよびその送信に対する関連付けられたパラメータをeNB2のみ、または、eNB1およびeNB2の両方に提供することができるPHレポートを、WTRUから受信してもよい。PHに関連付けられたパラメータは、Pcmax,c、現実/仮想インジケーション、P−MPRドミナントインジケーション、活性化されたCCインジケーション、スケジューリング情報などの、本明細書で以前に説明されたもののいずれかを含んでもよい。
MeNBは、WTRUへのCCあたりまたはeNBあたりの最大電力などのPCパラメータを、eNB1のみ、または、eNB1およびeNB2の両方に提供してもよい。加えて、または、その代わりに、eNB2は、eNB2への送信に対するいくつかまたはすべてのPCパラメータを、WTRUに提供してもよい。
各eNBは、そのeNBへのUL送信に対するスケジューリングを、WTRUに提供してもよい(たとえばグラントまたは割当てによって)。
この例では、各eNBに対して意図されたUCIは、そのeNBのULリソース上でWTRUによって送信されてもよい。別の例では、WTRUはすべてのUCIをMeNBなどの1つのeNBに送信してもよく、そのeNBはUCIを他のeNBに中継してもよい。
別の例では、MeNBはeNB1およびeNB2とは別のエンティティであってもよい。eNB1および/またはeNB2は、PHレポートおよび/または電力の必要性をMeNBに提供してもよく、MeNBはそれぞれのeNBに電力管理情報を提供してもよい。
本明細書で説明される様々な方法およびシステムでは、WTRUが、特定のeNB、eNB xの要件に基づいて複数のeNBによって受信されてもよく、または、それらによって受信されることが意図されてもよい、チャネルの送信電力を判定することができるときが存在してもよく、eNB xは、正常な受信に対して最大電力を要求するeNBであってもよい。このeNBは、電力を駆動するeNBまたは駆動eNB(driving eNB)と称されてもよい。いくつかの実施形態において、WTRUは、1つまたは複数のeNBに、どのeNBが電力を駆動しているかを識別してもよい。WTRUは、RRC、たとえばPHRにおけるMAC、または物理レイヤシグナリングを介して、これを実施してもよい。
たとえば、WTRUがeNB xからのTPCを適用することを選択して、送信電力を駆動するときに、WTRUは、RRC、たとえばPHRにおけるMAC、または物理レイヤシグナリングによって、1つまたは複数のeNBに、選択された(たとえば駆動している)eNB xを識別してもよい。
様々な実施形態において、この情報を受信することができるeNB、たとえばPCell eNBまたはMeNBは、場合によってはX2またはX2に類似のインターフェースを介して、これを1つまたは複数の他のeNBに提供してもよい。
様々な実施形態において、WTRUは、PCell eNBまたはMeNBなどの1つのeNBに駆動eNBを識別してもよく、そのeNBは、1つまたは複数の他のeNBに情報を提供してもよい。
このシグナリングは、非駆動eNB(non-driving eNB)が、それらが電力の制御を有することができるか否かを認識し、および/または、どのeNBが制御にあるか(in control)もしくは制御することができるか否かを認識することを可能にすることが有用なことがある。このことは、eNBが、それら自体のセルにおいて干渉を制御することを可能にする。干渉は、高過ぎる電力を駆動しているeNBに許可しない(disallow)ことによって、たとえば、しきい値よりも大きな電力、あるいは、1つもしくは複数の他のセルまたはeNBによって必要とされるよりも大きな何らかのしきい値よりも大きな電力などの、高い電力を必要とするこれらのセルを非活性化することによって、制御されてもよい。
WTRUは、あるeNBからのTPCコマンドを累積(accumulate)することを停止するように要求されてもよい。この要求は、RRC、MAC、または物理レイヤシグナリングを介するものであってもよい。これに応答して、WTRUは、指定されたeNBからのTPCコマンドを無視してもよい。