JP5872307B2 - 放射性薬剤の重量測定方法、重量測定装置、及び運搬容器 - Google Patents

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本発明は、放射性薬剤の重量測定方法、重量測定装置、及び運搬容器に関する。
従来から、放射性物質を他の物質に標識するための合成装置によって合成された放射性薬剤の品質検定として、放射性薬剤(薬液)の重量測定が行われている。合成装置で合成された放射性薬剤は、配管(例えば、使い捨て可能なチューブ)内を移送されて、放射性薬剤用薬瓶内に注入される。放射性薬剤用薬瓶の下方には、例えば、ロードセルや電子天秤などの計量部が設けられており、この計量部によって、放射性薬剤用薬瓶内の放射性薬剤の重量が測定される(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−38575号公報
上記の従来技術では、放射性薬剤用薬瓶が計量部の上方に配置されて、計量部に負荷が係った状態で、移送用配管に連通する針を、放射性薬剤用薬瓶に挿入したり、抜き出したりしていた。そのため、針の挿入、抜き出しの際に、計量部に負荷が作用することで、計量部の不具合を招くおそれがあった。
放射性薬剤を合成する合成装置と、計量部との設置場所を、分けたい(従来と比較して離したい)との要望がある。合成装置と放射性薬剤用薬瓶との距離が長くなると、両者を連通する配管も長くなるため、配管内に残留する放射性薬剤の量が増えてしまい、薬剤の損失(製品のロス)が増えることになる。
また、近年、多品種の放射性薬剤の合成が求められている。複数の合成装置について、計量部をそれぞれ設けることは合理的ではない。一つの計量部を用いて、順次、異なる品種の放射性薬剤を計測する場合には、品種の変更に伴い、配管を取り替える必要がある。合成装置と、計量部との距離が離れている場合には、廃棄される配管が長くなるため、配管の取替え作業が煩雑になってしまう。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、重量測定部を保護すること、合成装置と離れた位置での重量測定を容易とすること、多品種の放射線薬剤の重量測定を容易にすることが可能な放射性薬剤の重量測定方法、重量測定装置、及び運搬容器を提供することを目的とする。
本発明は、放射性薬剤用薬瓶に収容された放射性薬剤の重量を測定する方法であって、放射線の外部への透過が抑制される環境である放射線遮蔽環境内で保持する保持部に前記放射性薬剤用薬瓶を保持させる保持工程と、当該保持工程後に前記放射性薬剤用薬瓶の内部にシリンジの針先を挿入する針挿入工程と、当該針挿入工程後に前記シリンジを用いて、前記放射性薬剤用薬瓶に収容されている前記放射性薬剤の一部を抽出する抽出工程と、当該抽出工程後に前記シリンジの針先を前記放射性薬剤用薬瓶の外部へ抜き出す針抜き出し工程と、当該針抜き出し工程後に前記放射性薬剤用薬瓶を保持部から押し上げて、前記放射性薬剤用薬瓶に収容された放射性薬剤の重量を測定する重量測定工程とを備える、放射性薬剤の重量測定方法を提供する。
このような放射性薬剤の重量測定方法によれば、放射性薬剤用薬瓶を保持部に保持することで、重量測定部と、放射性薬剤用薬瓶とを離間させることができ、重量測定部に負荷がかかっていない状態で、放射性薬剤用薬瓶に対し針の抜き刺しを行うことができる。これにより、重量測定部を保護することができる。
また、針の抜き刺し作業時において、負荷がかからないように重量測定部が保護されているため、針の抜き刺し作業の頻度が増加しても、重量測定部の故障を招くおそれが低減される。その結果、合成装置と、重量測定部との位置が離れることで、針の抜き刺し作業が増加しても重量測定部の不具合が増加しないため、合成装置と重量測定部との設置場所を離すことができる。同様に、品種変更に伴い、針の抜き刺し作業が増加しても、重量測定部の不具合が増加しないため、多品種の重量測定にも容易に対応することができる。
また、重量測定工程は、押し上げ用棒を使用して前記放射性薬剤用薬瓶を押し上げて重量測定を行うものであり、前記保持部には、上下方向に貫通する開口部が形成されており、前記保持部の前記開口部の径は、前記押し上げ用棒の外径と同程度であることが好適である。
上下方向に貫通する開口部が保持部に設けられているので、この開口部に押し上げ用棒を挿通し、放射性薬剤用薬瓶を押し上げることができる。また、上下方向に貫通する開口部は、放射性薬剤用薬瓶の底面側に設けられているため、この開口部を通じて放射線が透過しても、放射線は下方に進行することになる。そのため、放射線の外部への影響を抑制することができる。
本発明は、放射性薬剤用薬瓶に収容された放射性薬剤の重量を測定する重量測定装置であって、放射線の透過を抑制する放射線遮蔽壁と、前記放射線遮蔽壁によって放射線の外部への透過が抑制される環境である放射線遮蔽環境内に前記放射性薬剤用薬瓶を保持する保持部と、前記保持部から前記放射性薬剤用薬瓶を押し上げた状態で、前記放射性薬剤用薬瓶内の放射性薬剤の重量を測定する重量測定手段と、を備え、保持部によって放射性薬剤用薬瓶を保持した状態で、放射性薬剤用薬瓶の内部にシリンジの針先を挿入し、シリンジを用いて、放射性薬剤用薬瓶に収容されている放射性薬剤の一部を抽出し、シリンジの針先を放射性薬剤用薬瓶の外部へ抜き出し、重量測定手段は、シリンジの針先を抜き出した後に、放射性薬剤の重量を測定する重量測定装置を提供する。
このような重量測定装置によれば、放射性薬剤用薬瓶を保持部に保持することで、重量測定部と、放射性薬剤用薬瓶とを離間させることができ、重量測定部に負荷がかかっていない状態で、放射性薬剤用薬瓶に対し針の抜き刺しを行うことができる。これにより、重量測定部を保護することができる。
また、針の抜き刺し作業時において、負荷がかからないように重量測定部が保護されているため、針の抜き刺し作業の頻度が増加しても、重量測定部の故障を招くおそれが低減される。その結果、合成装置と、重量測定部との位置が離れることで、針の抜き刺し作業が増加しても重量測定部の不具合が増加しないため、合成装置と重量測定部との設置場所を離すことができる。同様に、品種変更に伴い、針の抜き刺し作業が増加しても、重量測定部の不具合が増加しないため、多品種の重量測定にも容易に対応することができる。
また、重量測定手段は、前記放射性薬剤用薬瓶を押し上げる押し上げ用棒を有し、前記保持部には、上下方向に貫通する開口部が形成されており、前記保持部の前記開口部の径は、前記押し上げ用棒の外径と同程度であることが好ましい。
上下方向に貫通する開口部が保持部に設けられているので、この開口部に押し上げ用棒を挿通し、放射性薬剤用薬瓶を押し上げることができる。また、上下方向に貫通する開口部は、放射性薬剤用薬瓶の底面側に設けられているため、この開口部を通じて放射線が透過しても、放射線は下方に進行することになる。そのため、放射線の外部への影響を抑制することができる。
本発明は、放射線薬剤を収容した放射性薬剤用薬瓶を運搬するための運搬容器であって、放射線の透過を抑制する放射線遮蔽壁によって構成され、前記放射性薬剤用薬瓶を収容する容器本体を備え、前記容器本体内には、前記放射性薬剤用薬瓶の上下方向の移動を許容する空間が形成されており、前記容器本体の底面を構成する底面壁には、上下方向に貫通する開口部が設けられている運搬容器を提供する。
このような運搬容器によれば、容器本体内での放射性薬剤用薬瓶の上下方向への移動を許容する空間が形成されていると共に、容器本体の底面壁に開口部が設けられているため、開口部に押し上げ用棒を挿通させることで、放射性薬剤用薬瓶を押し上げることができる。そのため、運搬容器の下方に配置された重量測定部に負荷がかからないようにして、放射性薬剤用薬瓶に対して針の抜き刺し作業を行った後に、放射性薬剤用薬瓶を押し上げることで、重量測定を行うことができる。
上下方向に貫通する開口部が底面壁に設けられているので、この開口部に押し上げ用棒を挿通し、放射性薬剤用薬瓶を押し上げることができる。また、上下方向に貫通する開口部は、放射性薬剤用薬瓶の底面壁に設けられているため、この開口部を通じて放射線が透過しても、放射線は下方に進行することになる。そのため、放射線の外部への影響を抑制することができる。
また、この運搬容器を用いて、放射性薬剤用薬瓶を運搬することができるので、合成装置と離れた位置での重量測定を容易にすることができる。また、運搬容器を用いて、放射性薬剤用薬瓶を運搬することができるので、配管を用いて放射性薬剤を移送する距離を短縮することができる。すなわち、配管の長さを短くすることができるので、配管の取替え作業を容易とすることができる。品種変更のために、配管を廃棄する必要がないので、多品種の放射線薬剤の重量測定を容易に行うことができる。
このように本発明によれば、重量測定部を保護すること、合成装置と離れた位置での重量測定を容易とすること、多品種の放射線薬剤の重量測定を容易にすることが可能な放射性薬剤の重量測定方法、重量測定装置、及び運搬容器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る運搬容器、及び重量測定装置を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る放射性薬剤の重量測定方法、重量測定装置、及び運搬容器の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一又は相当要素には同一の符号を付し重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、図面の位置関係に基づくものとする。
(運搬容器)
図1に示す運搬容器1(放射性薬剤用薬瓶収容容器)は、液状放射性薬剤が収容される薬瓶4(放射性薬剤用薬瓶)を収容するものである。液状放射性薬剤としては、例えば、PET検査に使用されるFDG(18F−フルオロデオキシグルコース)とされている。
この運搬容器1は、薬瓶4を収容する容器本体2と、この容器本体2を覆う蓋3と、を備えている。これらの容器本体2及び蓋3は、放射線遮蔽材としての例えばタングステンや鉛等で構成され、薬瓶4から出射される放射線の外部への透過漏出を阻止(抑制)する。
薬瓶4は、略牛乳瓶様の有底円筒状を成し、放射性薬剤を収容する胴部4aに対して上部4bが小径の円筒形状に構成されると共に、上部4bの下部が末広がりの傾斜面に構成されて胴部4aに連設され、上部4bの上面開口が、後述の注射針10の刺通を可能とする封止蓋4cで封止されている。
容器本体2は、略有底円筒状を成している。容器本体2内には、薬瓶4の胴部4aを収容可能な収容領域2aが形成されている。円筒内の底面から薬瓶4の胴部4aの略上縁に対応する高さまでが、薬瓶4の胴部4aに対応する内径となっている。容器本体2では、収容領域2aから上面の開放端面へ行くに従って、内周面が段階的に拡大される段付形状となっている。また、容器本体2の外周上部には、運搬容器1全体を運搬するための把手6が揺動自在に設けられている。
蓋3は、容器本体2を覆う第一蓋3aと、この第一蓋3aを覆う第二蓋3bと、を備えている。
第一蓋3aは、当該第一蓋3aを貫通する開口7を中央に備える略円板状に構成されている。この開口7は、その下部が、薬瓶4の上部4bを囲繞すると共に当該上部4bの外形に沿う形状に構成されて薬瓶上部囲繞開口7aとされている。
このような開口7を備える第一蓋3aは、その下面が、容器本体2の上記段付形状に対応し合致する形状に構成されている。このような第一蓋3aと容器本体2との合わせ面の段付形状は、第一蓋3aと容器本体2の隙間を流出しようとする放射線を減衰させる。
また、第一蓋3aの開口7は、容器本体2内に収容された薬瓶4の上下方向への移動を許容する空間を形成するものである。すなわち、容器本体2の収容領域2aに配置された薬瓶4の上面より高い位置に、開口7の上端が形成されている。
また、第一蓋3aの上面には、当該第二蓋3aを容器本体2に対して取り外す、又、蓋する際に掴むための把手8が揺動自在に設けられている。
第二蓋3bは、当該第二蓋を貫通する開口7bを中央に備える略円板状に構成されている。この開口7bは、運搬容器1内と外部とを連通するものでり、注射針10を通すためのものである。
ここで、容器本体2の底面を構成する底面壁2bには、当該底面壁2bを上下方向に貫通する開口2cが設けられている。この開口2cは、後述する押し上げ用棒22を通すためのものである。この開口2cの径は、押し上げ用棒22の外径と同程度である。開口2cは、押し上げ用棒の外径よりも若干大きな内径となっている。
(重量測定装置)
図1に示す重量測定装置20は、薬瓶4に収容された放射性薬剤の重量を測定するものである。重量測定装置20は、運搬容器1を支持する支持台21と、上下方向に延在する押し上げ用棒22と、押し上げ用棒22の下端側に配置された重量測定部23と、重量測定部23及び押し上げ用棒22を昇降させる昇降手段24とを備える。そして、本実施形態では、運搬容器1の底面壁2bは、放射線の外部への透過が抑制される環境である放射線遮蔽環境内に薬瓶4を保持する保持部を構成する。
支持台21は、運搬容器1が載置されるものであり、円筒体21aと、円筒体21aから内方に張り出すつば部21bを有する。円筒体21aの内径は、運搬容器1の容器本体2の外径に対応している。円筒体21aの上端は、容器本体2の底部側の外周面を覆うことが可能な高さに配置されている。
つば部21bは、円筒体21aの内周面から内方へ張り出している。つば部21bの上面に、容器本体2の底部外面が当接して載置される。つば部21bによって囲繞される開口は、容器本体の開口2cよりも大きな径となっている。つば部21bの上面は、通常状態(重量を測定していない状態)において、押し上げ用棒22の上端が、薬瓶4に当接しない位置に配置されている。
重量測定部23は、重量を測定可能なものであればよく、例えば、ロードセルや電子天秤から構成されている。押し上げ用棒22によって伝達された負荷を検出することで、薬瓶4内の薬液の重量を測定する。
昇降手段24は、重量測定部23及び押し上げ用棒22を上下動させるものである。昇降手段24は、例えば、ボールねじ機構や油圧シリンダーなどから構成されている。昇降手段24は、通常状態において、重量測定部23を下方に配置して、重量測定部23に負荷がかからないようにする。昇降手段24は、測定状態において、重量測定部23を上方に配置して、押し上げ用棒22によって薬瓶4を押し上げる。これにより、薬瓶4は、保持部(容器本体2の底部)から離間した状態となり、薬瓶4及びこの薬瓶4内に収容された薬剤の重量が測定可能となる。
(放射性薬剤の重量測定方法)
次に、放射性薬剤の重量を測定する方法について説明する。放射性物質を他の物質に標識して放射性薬剤を合成する合成装置(不図示)によって、放射性薬剤が合成される。運搬容器1内に、空の薬瓶4が収容され、蓋3が閉じられている。この状態で、合成装置に連通するチューブ(配管)の先端に設けられた注入用針を、薬瓶4の封止蓋4cに突き刺す。そして、放射性薬剤が、薬瓶4内に注入される。
所定量の放射性薬剤が、薬瓶4内に注入されると、薬剤の注入を停止し、注入用針を引き上げる。
放射性薬剤が注入された後、運搬容器1は、例えば、作業員によって移送され、合成装置が配置された合成室から離れた位置にある品質検定室に運び込まれる。品質検定室には、重量測定装置20が配置されている。品質検定室では、放射能の測定、放射性薬剤の重量測定、放射性薬剤の検定用試料の採取(サンプリング)などが行われる。
運搬容器1は、図1に示すように、支持台21に載置される。薬瓶4は、運搬容器1内で保管されて、支持台21に支持された状態である。すなわち、放射線の外部への透過が抑制される環境である放射線遮蔽環境内で、薬瓶4を保持する保持部に、薬瓶4を保持させている(保持工程)。このとき、押し上げ用棒22は、薬瓶4に接触していない状態であり、重量測定部23には、薬瓶4による負荷は作用していない。
次に、重量測定部23に、負荷がかかっていない状態(押し上げ用棒の負荷は作用していてもよい。)で、シリンジ11に取り付けられている注射針10を、薬瓶4の封止蓋4cに突き刺す(針挿入工程)。
そして、注射針10の先端が、薬瓶4の封止蓋4cを刺通して放射性薬剤に浸漬したら、シリンジ11のピストンを移動させて放射性薬剤の一部を吸引し、サンプリングする(抽出工程)。
次に、所定量の放射性薬剤を抽出したら、注射針10を薬瓶4、運搬容器1の外部へ抜き出す(針抜き出し工程)。
次に、昇降手段24を作動させて、重量測定部23及び押し上げ用棒22を上昇させて、押し上げ用棒22を、開口2cに挿通させる。そして、押し上げ用棒22が、薬瓶4を押し上げたら、昇降手段24の動作を停止する。このとき、薬瓶4に収容された放射性薬剤の重量を測定する(重量測定工程)。
そして、重量の測定が終了したら、昇降手段24を作動させて、重量測定部23及び押し上げ用棒22を下降させて、押し上げ用棒22を開口2cから抜き出す。薬瓶4は、容器本体2の底面壁に当接した状態となる。
このような本実施形態の重量測定方法によれば、薬瓶4を保持することで、重量測定部23と、薬瓶4とを離間させることができ、重量測定部23に負荷がかかっていない状態で、薬瓶4に対し針10の抜き刺しを行うことができる。これにより、重量測定部23を保護することができる。
また、針の抜き刺し作業時において、負荷がかからないように重量測定部23が保護されているため、針の抜き刺し作業の頻度が増加しても、重量測定部23の故障を招くおそれが低減される。その結果、合成装置と、重量測定部23との位置が離れることで、針の抜き刺し作業が増加しても重量測定部23の不具合が増加しないため、合成装置と重量測定部との設置場所を離すことができる。同様に、品種変更に伴い、針の抜き刺し作業が増加しても、重量測定部23の不具合が増加しないため、多品種の重量測定にも容易に対応することができる。
上下方向に貫通する開口2cが底面壁2b(保持部)に設けられているので、この開口2cに押し上げ用棒22を挿通し、薬瓶4を押し上げることができる。また、上下方向に貫通する開口2cは、放射薬瓶4の底面側に設けられているため、この開口2cを通じて放射線が透過しても、放射線は下方に進行することになる。そのため、放射線の外部への影響を抑制することができる。
また、本実施形態の運搬容器1を用いて、薬瓶2を運搬することができるので、合成装置と離れた位置での重量測定を容易にすることができる。また、運搬容器1を用いて、薬瓶4を運搬することができるので、配管を用いての放射性薬剤の移送距離を短縮することができる。すなわち、配管の長さを短くすることができるので、配管の取替え作業を容易とすることができる。品種変更のために、配管を廃棄する必要がないので、多品種の放射線薬剤の重量測定も容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では運搬容器1内に薬瓶4を収容した状態で重量測定が実施されているが、薬瓶4が、運搬容器1に収容されていない状態で、重量測定が実行されていてもよい。例えば、薬瓶4を支持台の上に載置させ、その周囲に放射線遮蔽壁を備える構成とすることで、放射線遮蔽環境を実現してもよい。この場合には、支持台21が保持部として機能する。
また、上記実施形態では、合成装置の設置場所と、重量測定装置の設置場所とを分けているが、合成装置と重量測定装置とが離れていない、即ち同じ場所(部屋)にして重量測定を実施してもよい。
また、運搬容器1は、上部の開口7bを覆う蓋や、底面に設けられた開口2cを覆う蓋を備える構成でもよい。
1…運搬容器、2…容器本体、2b…底面壁(保持部)、2c…開口、3…蓋、4…放射性薬剤用薬瓶、11…シリンジ、23…重量測定部。

Claims (5)

  1. 放射性薬剤用薬瓶に収容された放射性薬剤の重量を測定する方法であって、
    放射線の外部への透過が抑制される環境である放射線遮蔽環境内で保持する保持部に前記放射性薬剤用薬瓶を保持させる保持工程と、
    前記保持工程後に前記放射性薬剤用薬瓶の内部にシリンジの針先を挿入する針挿入工程と、
    前記針挿入工程後に前記シリンジを用いて、前記放射性薬剤用薬瓶に収容されている前記放射性薬剤の一部を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程後に前記シリンジの針先を前記放射性薬剤用薬瓶の外部へ抜き出す針抜き出し工程と、
    前記針抜き出し工程後に前記放射性薬剤用薬瓶を保持部から押し上げて、前記放射性薬剤用薬瓶に収容された前記放射性薬剤の重量を測定する重量測定工程とを備える、放射性薬剤の重量測定方法。
  2. 前記重量測定工程は、押し上げ用棒を使用して前記放射性薬剤用薬瓶を押し上げて重量測定を行うものであり、
    前記保持部には、上下方向に貫通する開口部が形成されており、
    前記保持部の前記開口部の径は、前記押し上げ用棒の外径と同程度である、請求項1に記載の放射性薬剤の重量測定方法。
  3. 放射性薬剤用薬瓶に収容された放射性薬剤の重量を測定する重量測定装置であって、
    放射線の外部への透過が抑制される環境である放射線遮蔽環境内に前記放射性薬剤用薬瓶を保持する保持部と、
    前記保持部から前記放射性薬剤用薬瓶を押し上げた状態で、前記放射性薬剤用薬瓶内の放射性薬剤の重量を測定する重量測定手段と、を備え
    前記保持部によって前記放射性薬剤用薬瓶を保持した状態で、前記放射性薬剤用薬瓶の内部にシリンジの針先を挿入し、前記シリンジを用いて、前記放射性薬剤用薬瓶に収容されている前記放射性薬剤の一部を抽出し、前記シリンジの針先を前記放射性薬剤用薬瓶の外部へ抜き出し、
    前記重量測定手段は、前記シリンジの針先を抜き出した後に、前記放射性薬剤の重量を測定する重量測定装置。
  4. 前記重量測定手段は、前記放射性薬剤用薬瓶を押し上げる押し上げ用棒を有し、
    前記保持部には、上下方向に貫通する開口部が形成されており、
    前記保持部の前記開口部の径は、前記押し上げ用棒の外径と同程度である、請求項3に記載の重量測定装置。
  5. 放射線薬剤を収容した放射性薬剤用薬瓶を運搬するための運搬容器であって、
    放射線の透過を抑制する放射線遮蔽壁によって構成され、前記放射性薬剤用薬瓶を収容する容器本体、及び当該容器本体の開口部を覆う蓋を備え、
    前記容器本体内及び前記蓋の少なくとも一方には、前記放射性薬剤用薬瓶の上下方向の移動を許容する空間が形成されており、
    前記容器本体の底面を構成する底面壁には、上下方向に貫通する開口部が設けられている運搬容器。
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