JP5871640B2 - 什器 - Google Patents
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Description
これにより、給電プラグ及び電源コードが什器の天板上に露出しないため、良好な美観を奏することができるとともに、作業効率が向上するという作用・効果があった。
また、近年提供されているタブレットPC等は、比較的サイズが大きく、天板上に寝かせた状態でこれを設置すると、天板上のスペースを有効に利用できないこともある。
そこでなされた本発明の目的は、充電中においても電子機器のモニタ画面を見やすく、また天板上のスペースを有効利用することのできる什器を提供することである。
すなわち、本発明の什器は、物品を載置可能な上面を有する天板と、天板の上面から、該上面に対して傾斜するようにして配される支持面を有し、該支持面によって電子機器の背面を支持可能な支持部と、支持面に背面が支持された状態で、支持面の傾斜方向に係止して電子機器を支持する係止部と、支持部の支持面と反対側の背面側に設けられ、支持部に支持された電子機器の受電部に対し非接触給電をなす給電部と、を備えていることを特徴とする。
このような什器においては、電子機器の背面を天板の上面に対して傾斜した支持面で支持するとともに、係止部により電子機器を支持面の傾斜方向に係止することで、電子機器を天板の上面に対して傾斜した状態のまま、支持部の背面側に設けた給電部により非接触充電を行うことができる。
これにより、什器の使用者にとっては、充電中も、電子機器の正面側に設けられたモニタ画面が視認しやすい状態とすることができる。
この場合天板の上面に開口するようにして、断面V字状の溝が一以上形成され、溝の一方の側の傾斜面が支持部とされ、溝の他方の側の傾斜面の下端部が係止部とされている構成とすることもできる。つまり、天板にV字状、W字状の溝(V字状の溝を2本平行に形成した場合)を形成し、ここに電子機器を傾斜状態でセットして非接触充電を行うことができる。
給電部への給電や、天板の上面上での電子機器への給電、情報の送受信のなどのために、配線を配設する必要があるが、上記配線ダクトによって支持部の背面側の空間を有効利用して配線の配設を行うことができる。
図1に示すように、デスク装置10Aは、物品を載置可能な上面1aを有する天板1と、天板1を支持する脚部2と、天板1の上面1aから窪むように形成された機器充電部3Aと、を備えている。
このようなデスク装置10Aでは、天板1の上面1aの作業スペースを、複数の執務者が共有して使用できるようになっている。
一方の傾斜面31aと他方の傾斜面31bとの間には、天板1の上面1aと平行とされた底板部31cが設けられている。この底板部31cには、配線等を挿通できる挿通孔31dが形成されている。
また、傾斜面31a、31bの上端部には、ベースプレート31Aの幅方向において外側(天板部材4A、4B側)に延び、天板1の下面1bと平行に形成されたフランジ部31dがそれぞれ形成されている。
このようなベースプレート31Aは、金属製で、板金加工により好適に形成することができる。
補強プレート32Aの傾斜面32a、32bの上端部には、補強プレート32Aの幅方向(天板部材4A、4Bを結ぶ方向)の外側に向けて延び、天板1の下面1bと平行に形成されたフランジ部32dがそれぞれ形成されている。
このフランジ部32dは、ベースプレート31Aのフランジ部31dと重ね合わせ、ビス40等により天板1の下面1bに固定されている。この状態で、補強プレート32Aの傾斜面32a、32bと、ベースプレート31Aの傾斜面31a、31bとの間には、空隙が形成されている。
このような補強プレート32Aは、金属製で、板金加工により好適に形成することができる。
このカバー33Aは、樹脂等、非導電性材料からなる成形品とされる。
プレート部34aの下端部には、上方に折り返した折り返し部34cが形成されている。
この配線ダクト34Aは、所要の強度が確保できるのであれば、金属製のほか、樹脂製などとすることができる。
給電部51は、給電側コイルユニット52と、給電表示部53を有する制御部54とを有している。これら給電側コイルユニット52と制御部54は、補強プレート32Aの傾斜面32a、32bと、ベースプレート31Aの傾斜面31a、31bとの間に、それぞれ設けられている。
給電側コイルユニット52と制御部54は、図示しない配線により電気的に接続されている。また、制御部54には、外部から電力を供給するための電源コードが電気的に接続されている。
制御部54は、電源コードを介して外部から導入した電力を、所定の電圧かつ所定の周波数に変換して、給電側コイルユニット52に供給する。
給電表示部53は、制御部54の給電信号に基づいてLEDを点灯させ、非接触給電を行っていることを表示可能とされている。
そして、給電側コイルユニット52は、複数のコイル52cを開口部35に臨ませるよう設けられている。給電表示部53は、LEDが貫通孔36内に挿入されて配置されている。
電子機器Mは、バッテリー81を有する電子機器本体Nと、該電子機器本体Nを収容するとともに受電部82を有する電子機器カバーOとを備えている。
バッテリー81は、電力を蓄積する例えばリチウムイオン電池、リチウム水素電池等の二次電池である。
受電部82は、受電側コイル83と、整流器84と、受電制御部85とを有している。
整流器84は、受電側コイル83に電界結合や電磁誘導により生じた電力を整流し、直流電流に変換して受電制御部85に供給する。ここで、電界結合は、平面電極を対向させて、平面電極どうしの容量結合により電力を供給する方式であり、電磁誘導は、対向させたコイル間で磁界による誘導電流で電力を供給する方式である。
受電制御部85は、電子機器本体Nに接続され、バッテリー81の電圧、充電時間等の状態を検出するとともに、二次電池に対する電力の供給を制御する。
まず、給電部51側において、電源コードのプラグを電源コンセント(不図示)に接続しておき、制御部54を介して給電側コイルユニット52を待機状態にしておく。
しかも、電子機器Mを傾斜させて置くことで、天板1上における占有面積を小さく抑えることができ、天板1上のスペースの有効利用を図ることができる。
なお、上記実施形態において、配線ダクト34Aは、ベースプレート31Aの傾斜面31a、傾斜面31bの下方に間隔を隔てて平行に位置するプレート部34aを有した構成であるが、これを、図6に示すように、取付部34bから天板1の下面1bに直交して垂下する垂下部34dと、垂下部34dの下端部から直交する底板部34eとを備える略L字状の構成とすることもできる。この場合も、底板部34eの先端に、上方に折り返した折り返し部34cを形成する。
しかも、機器充電部3Aの両側の傾斜面33a、33bで、互いに対向する位置にそれぞれ電子機器Mをセットしても、電子機器Mどうしが干渉することがない。
この場合、突起部39の両側の傾斜面39a、39bに、上記実施形態と同様にして、給電部51を設けることもできる。この状態では、電子機器Mは、その背面m1が突起部39の傾斜面39a、39bのいずれか一方(支持部)によって支持され、下端部m2がカバー33Aの傾斜面33a、33b(受け面)によって支持された状態となる。
このようにして、電子機器Mを、傾斜面39a、39bのいずれかにセットすることで、非接触充電を行うことができる。
次に、本発明に係る什器の第二の実施形態について説明する。
以下の説明において、上記第一の実施形態と共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、デスク装置10Bは、天板1の奥行き方向の中間部に、天板1の幅方向に連続する機器充電部3Bを備えている。
機器充電部3Bは、天板部材4A、4Bの間に位置しており、天板1の長手方向に同一断面形状が連続するよう設けられている。
図8(b)に示すように、機器充電部3Bは、ベースプレート(ベース部材)31Bと、ベースプレート31Bとその板厚方向に間隔を隔てて配置された補強プレート(補強部材)32Bと、カバー33Bと、配線ダクト34Bと、を備えている。
一方の傾斜面31eと他方の傾斜面31fとの間には、天板1の上面1aと平行とされた天板部31gが設けられている。
また、傾斜面31e、31fの下端部には、ベースプレート31Bの幅方向において外側(天板部材4A、4B側)に延び、天板1の下面1eと平行に形成されたフランジ部31dがそれぞれ形成されている。
このようなベースプレート31Bは、金属製で、板金加工により好適に形成することができる。
補強プレート32Bの傾斜面32e、32fの下端部には、補強プレート32Bの幅方向(天板部材4A、4Bを結ぶ方向)の外側に向けて延び、天板1の下面1bと平行に形成されたフランジ部32dがそれぞれ形成されている。
このフランジ部32dは、ベースプレート31Bのフランジ部31dと重ね合わせ、ビス40等により天板1の下面1bに固定されている。この状態で、補強プレート32Bの傾斜面32e、32fと、ベースプレート31Bの傾斜面31e、31fとの間には、空隙が形成されている。
このような補強プレート32Bは、金属製で、板金加工により好適に形成することができる。
このカバー33Bは、樹脂等、非導電性材料からなる成形品とされる。
天板部材4A、4Bにおいて、カバー33Bの下端部に接する端部には、カバー33の傾斜面33e、33fに直交する受け面4c、4dが形成されている。
このような配線ダクト34Bは、プレート部34fと、天板1の下面1bとの空隙に配線を収容できるようになっている。
この配線ダクト34Bは、所要の強度が確保できるのであれば、金属製のほか、樹脂製などとすることができる。
給電部51の給電側コイルユニット52と制御部54は、補強プレート32Bの傾斜面32e、32fと、ベースプレート31Bの傾斜面31e、31fとの間に設けられている。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記第一、第二の実施形態では、デスク装置10A、10Bが、天板部材4A、4Bを備えて使用者がその両側に対面して着座できる構成としたが、これに限るものではなく、例えば、図9に示すように、デスク装置10Cの一方の側にのみ着座できる構成とすることもできる。この場合、機器充電部3Aまたは3B(図9の例では機器充電部3B)は、天板1の一方の端部に沿って設けることができる。
これにより、電子機器Mは、凹部60に下端部を挿入することで、傾斜状態に支持されるようになっている。
凹部60は、天板1の奥行き方向の中間部に設けても良いし、天板1においてその幅方向の両側に設けても良い。
このような構成では、カバー70は、その一端部に設けられたヒンジ71を中心として、他端部70bが天板1から下方側または上方側に移動するよう旋回可能とされている。(図12の例では、カバー70は他端部70bが天板1に対して下方に移動するよう旋回している)。
そして、図12(b)に示すように、カバー70の他端部70bを押し下げることでカバー70を傾斜させ、ここに電子機器Mを傾斜した状態でセットし、非接触充電を行うこともできる。
このような構成においても、上記各実施形態と同様の構成を得ることができる。また、必要時のみカバー70を回転させ、そこに電子機器Mをセットすれば良いので、不必要なときはカバー70を天板1と平行にしておくことができ、天板1上を平滑な面として有効利用することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
2 脚部
3A、3B、3C、3D 機器充電部
4A 天板部材
10A、10B、10C、10D、10E デスク装置
31A、31B ベースプレート(ベース部材)
31a、31b、31e、31f 傾斜面
32A、32B 補強プレート(補強部材)
32a、33a、32e、32f 傾斜面
33A、33B カバー
33a、33b、33e、33f 傾斜面
34A、34B 配線ダクト
35 開口部
36 貫通孔
38、39 突起部
40 ビス
41 ビス
51 給電部
52 給電側コイルユニット
52c コイル
53 給電表示部
54 制御部
55 貫通孔
60 凹部
61 傾斜面(支持部)
62 受け面(支持部)
63 押さえ面
70 カバー
70b 他端部
71 ヒンジ
81 バッテリー
82 受電部
83 受電側コイル
84 整流器
85 受電制御部
M 電子機器
m1 背面
m2 下端部
m3 モニタ画面
m3 モニタ部
m4 前面
N 電子機器本体
O 電子機器カバー
Claims (6)
- 物品を載置可能な上面を有する天板と、
前記天板の前記上面から、該上面に対して傾斜するようにして配される支持面を有し、該支持面によって電子機器の背面を支持可能な支持部と、
前記支持面に前記背面が支持された状態で、前記支持面の傾斜方向に係止して前記電子機器を支持する係止部と、
前記支持部の前記支持面と反対側の背面側に設けられ、前記支持部に支持された前記電子機器の前記受電部に対し非接触給電をなす給電部と、
を備えていることを特徴とする什器。 - 前記支持部は、前記天板の上面から下方に向けて傾斜するよう設けられていることを特徴とする請求項1に記載の什器。
- 前記天板の前記上面に開口するようにして、断面V字状の溝が一以上形成され、前記溝の一方の側の傾斜面が前記支持部とされ、前記溝の他方の側の傾斜面の下端部が前記係止部とされていることを特徴とする請求項2に記載の什器。
- 前記支持部は、前記天板から上方に向けて傾斜するよう設けられていることを特徴とする請求項1に記載の什器。
- 前記支持部の背面側に設けられたプレート状の補強部材と、
前記補強部材と間隔を隔てて対向配置されたベース部材と、を備え、
前記給電部は、前記ベース部材と前記補強部材との間に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の什器。 - 前記支持部の背面側に設けられ、配線を配設可能な配線ダクトを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の什器。
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