JP5870585B2 - 通信装置及び通信システム - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、データの通信を実行する通信装置および通信システムに関する。
特許文献1には、ISDN網に網終端装置が接続され、その網終端装置に複数の通信端末装置が接続されている構成が記載されている。特許文献1の技術では、ISDN網を介して相手端末側から発呼要求があった場合、発呼要求が網終端装置を介して複数の通信端末装置の各々に送信される。複数の通信端末装置のうちで最も早く発呼要求に応答した通信端末装置が通信対象として選択され、選択された通信端末装置との間で受信データを蓄積させる通信動作が行われる。また特許文献1では、通信端末装置でのメモリ使用率が小さいほど、着呼に対する応答の遅れが短くされる。
特開2000−69196号公報
上記のような構成において、複数の通信端末装置のうちの特定の通信端末装置で通信動作を実行させたい場合がある。しかし特許文献1の技術では、特定の通信端末装置に優先的に通信動作を実行させることが困難である。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
本願に記載の通信装置は、内部ネットワークと外部ネットワークとを接続する接続機器の内部ネットワークに接続されている通信装置であって、外部ネットワークから受信した呼び出し情報を接続機器が内部ネットワークに一斉送信した場合に、呼び出し情報に対する第1応答情報を内部ネットワーク内の各種機器の中で最初に接続機器に送信することを条件として、外部ネットワークとIP通信を実行可能な通信装置であって、内部ネットワーク内の他の通信装置よりも優先して通信セッションを確立する旨の第1優先設定の入力を受け付けた場合に、呼び出し情報を受信してから第1応答情報を接続機器に対して送信するまでの時間を第1遅延時間に設定して記憶部に記憶させる第1設定手段と、第1設定手段で第1遅延時間を設定したことを条件として、内部ネットワーク内の他の通信装置へ、当該他の通信装置が非優先である旨の第1非優先通知を内部ネットワークを用いてブロードキャストする第1送信手段と、他の通信装置から内部ネットワークを介して第1非優先通知を受信した場合に、呼び出し情報を受信してから第1応答情報を接続機器に対して送信するまでの時間を第1遅延時間よりも大きい第2遅延時間に設定して記憶部に記憶させる第2設定手段と、呼び出し情報を接続機器から受信した場合に、第1遅延時間および第2遅延時間のうち記憶部に記憶されている方の時間に基づいて第1応答情報を接続機器に対して送信する第2送信手段と、接続機器から通信セッションの確立了解を意味する第2応答情報を受信した場合に、外部ネットワークとの間の通信セッションを確立する通信実行手段と、を備えることを特徴とする。
本願に記載の通信装置が内部ネットワーク内に複数存在する場合には、呼び出し情報を接続機器が外部ネットワークから受信した場合には、当該呼び出し情報が接続機器から複数の通信装置の各々へ一斉に送信される。ここで、第1設定手段や第2設定手段などの各種の手段を備えない場合には、内部ネットワークに接続されている複数の通信装置は、全て同一のタイミングで第1応答情報を接続機器へ返信する。すると、一番最初に接続機器で受信された第1応答情報に対応する通信装置で、外部ネットワークとの間の通信セッションが確立されてしまうため、通信を実行する通信装置を特定することが困難である。
本願に記載の通信装置では、第1優先設定がされた通信装置は、呼び出し情報を接続機器から受信した場合には、第1遅延時間で第1応答情報を接続機器に対して送信する。一方、第1優先設定がされた通信装置以外の他の通信装置では、呼び出し情報を接続機器から受信した場合には、第1遅延時間よりも大きい第2遅延時間で第1応答情報を接続機器に対して送信する。これにより、第1優先設定がされた通信装置から出力された第1応答情報が一番最初に接続機器で受信されるため、第1優先設定がされた通信装置で通信動作を確実に実行させることが可能となる。
また本願に記載の通信装置では、複数の通信装置の各々が第1設定手段や第2設定手段などの各種の手段を備えることで、第1優先設定がされた通信装置で通信動作を確実に実行させることができる。よって、接続機器にこれらの手段を備える必要をなくすことができる。
また、第1送信手段および第2設定手段によって、内部ネットワーク内の他の通信装置に第2遅延時間を設定することができる。これにより、内部ネットワーク内の他の通信装置の各々に対して、第2遅延時間の設定を個別に行う必要を無くすことができるため、設定を簡略化することができる。
また、請求項2に記載の通信装置では、第2優先設定がされた通信装置は、予め定められた特定の呼び出し情報を接続機器から受信した場合には、第3遅延時間で第1応答情報を接続機器に対して送信する。第3遅延時間は、第1遅延時間および第2遅延時間よりも小さい時間である。一方、第2優先設定がされた通信装置以外の他の通信装置では、特定の呼び出し情報を接続機器から受信した場合には、第1遅延時間または第2遅延時間で第1応答情報を接続機器に対して送信する。接続機器は、第1応答情報を内部ネットワーク内の複数の通信装置の中で最初に接続機器に送信してきた通信装置にのみ第2応答情報を送信する。これにより、第2優先設定がされた通信装置から出力された第1応答情報が一番最初に接続機器で受信される。よって、予め定められた特定の通信先機器から特定の呼び出し情報を受信した場合には、第2優先設定がされた通信装置で通信動作を確実に実行させることが可能となる。
また、内部ネットワーク内の複数の通信装置に対して、第1優先設定と第2優先設定とが重複して設定される場合がある。請求項3に記載の通信装置では、第3遅延時間よりも第1遅延時間の方が大きいため、複数の通信装置のうちの何れかの通信装置に対する特定の呼び出し情報を接続機器が受信した場合には、第2優先設定がされた通信装置は、第2優先設定がされていない他の通信装置に比して早く第1応答情報を接続機器に対して送信する。よって、第1優先設定が行われた通信装置よりも、第2優先設定が行われた通信装置の方を優先して通信セッションを確立させることができる。また請求項3に記載の通信装置では、第1遅延時間よりも第2遅延時間の方が大きいため、(特定の呼び出し情報ではない)呼び出し情報を接続機器が受信した場合には、第1優先設定がされた通信装置は、第1優先設定がされていない他の通信装置に比して早く第1応答情報を接続機器に対して送信する。よって、第1優先設定が行われていない通信装置よりも、第1優先設定が行われた通信装置の方を優先して通信セッションを確立させることができる。これにより、第1優先設定と第2優先設定とが重複して設定された場合に、何れを優先するかを決定することが可能となる。
また、請求項4に記載の通信装置では、予め定められた特定の通信先機器を識別する特定の識別情報を記憶部に記憶しておくことで、特定の通信先機器から特定の呼び出し情報を受信したか否かを判断することができる。これにより、特定の通信先機器を通信装置に登録することが可能となる。
また、請求項5に記載の通信装置では、SIPプロトコルに基づいて通信セッションが確立される。これにより、データの通信を、従来用いられている一般的なプロトコルを用いて行うことが可能となる。
通信システムの構成の一例を示す。 優先着信設定の設定処理の動作フローチャートを示す。 優先着信設定の設定処理の動作フローチャートを示す。 指定着信設定の設定処理の動作フローチャートを示す。 指定着信設定の設定処理の動作フローチャートを示す。 着信応答処理の動作フローチャートを示す。 設定記憶テーブルの一例を示す。 設定内容例を示す表の一例を示す。 設定内容例を示す表の一例を示す。 設定内容例を示す表の一例を示す。 動作例を説明するシーケンス図を示す。 動作例を説明するシーケンス図を示す。
(実施例)
(システムの構成)
図面を参照して実施例を説明する。図1に示されるように、通信システム2は、IP網4、LAN6およびLAN40〜43、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10c、ホームゲートウェイ91、FAX装置110〜113、SIPサーバ220、を備える。第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cは、LAN6を介してホームゲートウェイ91に接続されている。LAN6の外線番号は「xxxyyyzzzz」である。FAX装置110〜113の各々は、LAN40〜43の各々に接続されている。LAN40の外線番号は「aaabbbcccc」である。LAN41の外線番号は「dddeeeffff」である。LAN42の外線番号は「ggghhhiiii」である。LAN43の外線番号は「jjjkkkllll」である。ホームゲートウェイ91、LAN40〜43およびSIPサーバ220は、IP網4に接続されている。第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cと、SIPサーバ220と、FAX装置110〜113とは、ホームゲートウェイ91およびIP網4を介して、相互に通信可能である。
IP網4は、プロバイダ(インターネット接続業者)によって提供されるIP網である。IP網4は、SIPサーバ220で制御される。IP網4の一例としては、NGN(Next Generation Network)が挙げられる。NGNは、現行の公衆網を代替する次世代IPネットワークである。すなわちNGNは、現在別々に構築されている、インターネットサービス用IPネットワークと電話サービス用の電話網を、IP技術を用いてIP通信網として統合したネットワークである。
(SIPサーバ220の構成)
SIPサーバ220の構成について説明する。SIPサーバ220は、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10c、FAX装置110〜113の各々について、当該FAX装置のIPアドレスと、当該FAX装置のSIPURIと、を対応付けて記憶している。SIPサーバ220は、SIP(Session Initiation Protocol)を利用して、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10c、FAX装置110〜113の間の通信セッションを確立する。例えば、第1FAX装置10aとFAX装置110との間でIPFAX送信処理を実行するための通信セッションを確立するための各種コマンドは、SIPサーバ220を経由して送信される。
(ホームゲートウェイ91の構成)
LAN6の管理者(即ち第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cのユーザ)が特定のプロバイダと契約すると、特定のプロバイダは、ホームゲートウェイ91を管理者に提供する。管理者は、ホームゲートウェイ91をLAN6に接続する。これにより、ホームゲートウェイ91は、内部ネットワーク(LAN6)と外部ネットワーク(IP網4)との間の通信を仲介するゲートウェイとして機能する。また、ホームゲートウェイ91に接続されている第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cは、ホームゲートウェイ91配下では内線接続となる。よって第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cは、相互に通信が可能な構成をとることができる。ホームゲートウェイ91には、LAN6の外線番号「xxxyyyzzzz」を含むSIPURI「xxxyyyzzzz@sip.com」が割り当てられる。このSIPURIは、LAN6の外線番号「xxxyyyzzzz」に、所定のドメイン「sip.com」(例えば、特定のプロバイダが所有するドメイン)を付加することによって得られるものである。
(第1FAX装置10aの構成)
第1FAX装置10aの構成について説明する。第1FAX装置10aは、印刷機能、スキャナ機能、コピー機能、電子メール送受信機能、IPFAX機能、電話機能等の多機能を備える。第1FAX装置10aは、表示部12aと、操作部14aと、ネットワークI/F(インターフェイス)16aと、スキャン実行部18aと、印刷実行部20aと、制御部22aと、を備える。上記の各部12a〜22aはバス線24aに接続されている。表示部12aは、様々な情報を表示するためのディスプレイである。操作部14aは、複数のキーによって構成される。ユーザは、操作部14aを操作することによって、様々な指示を第1FAX装置10aに入力することができる。ネットワークI/F16aは、LAN6を介してホームゲートウェイ91に接続されている。スキャン実行部18aは、CIS、CCD等のスキャン機構を備え、スキャン対象物をスキャンすることによって画像データを生成する。印刷実行部20aは、インクジェットヘッド方式、レーザ方式等の印刷機構を備え、制御部22aからの指示に従って印刷を行う。
制御部22aは、CPU30aとメモリ32aとを備える。メモリ32aは、プログラム34a、設定記憶テーブルTB1a、を格納している。CPU30aは、メモリ32a内のプログラム34aに従って各種の制御を実行する。
図7に、設定記憶テーブルTB1aの一例を示す。設定記憶テーブルTB1aは、自機(第1FAX装置10a)に対する指定着信設定および優先着信設定の設定内容を記憶するためのテーブルである。指定着信設定とは、外部ネットワーク(IP網4)に接続されている予め定められた特定のFAX装置から呼び出し情報(INVITEメッセージ)を受信した場合に、内部ネットワーク(LAN6)内の他のFAX装置(第2FAX装置10b、第3FAX装置10c)よりも優先して特定のFAX装置との間で通信セッションを確立する旨の設定である。優先着信設定とは、IP網4に接続されているFAX装置からINVITEメッセージを受信した場合に、LAN6内の他のFAX装置(第2FAX装置10b、第3FAX装置10c)よりも優先して通信セッションを確立する旨の設定である。
設定記憶テーブルTB1aは、情報番号101、指定発信元情報102、指定発信者103、指定着信フラグ104、優先着信フラグ105、を記憶する。情報番号101は、各指定発信元情報に割り当てられる連続番号である。指定発信元情報102は、指定着信動作を行う、特定の発信元を識別する情報である。指定発信者103は、特定の発信元のユーザを識別する情報である。指定発信元情報102および指定発信者103は、ユーザによって予め記憶されるとしてもよい。
指定着信フラグ104は、内部ネットワーク(LAN6)内の第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの少なくとも1台に、指定着信設定が行われているか否かを示す情報である。第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの少なくとも1台で特定の発信元が指定されている場合には、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの指定着信フラグ104が全て「指定あり」に設定される。第1FAX装置10aは、指定着信フラグ104が「指定あり」に設定されている場合に、指定発信元情報102で指定された発信元からINVITEメッセージを受信すると、第3遅延時間(0s(秒))の経過後に200OKをホームゲートウェイ91へ返信する。一方、第1FAX装置10aは、指定着信フラグ104が「指定なし」に設定されている場合に、INVITEメッセージを受信すると、第4遅延時間(1.5sまたは3s)の経過後に200OKをホームゲートウェイ91へ返信する。
優先着信フラグ105は、自機(第1FAX装置10a)に優先着信設定が行われているか否かを示す情報である。第1FAX装置10aは、優先着信フラグ105が「優先あり」に設定されている場合にINVITEメッセージを受信すると、第1遅延時間(0sまたは1.5s)の経過後に200OKをホームゲートウェイ91へ返信する。一方、第1FAX装置10aは、優先着信フラグ105が「優先なし」に設定されている場合にINVITEメッセージを受信すると、第2遅延時間(3s)の経過後に200OKをホームゲートウェイ91へ返信する。
なお、第2FAX装置10bおよび第3FAX装置10cの各構成の内容は、第1FAX装置10aと同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、第2FAX装置10bおよび第3FAX装置10の各々に記憶されている設定記憶テーブルTB1bおよびTB1cの内容は、第1FAX装置10aに記憶されている設定記憶テーブルTB1a(図7)の内容と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、FAX装置110〜113の構成についても、第1FAX装置10aの構成と同様であるため、図1における構成内容の図示を省略する。
(優先着信設定の設定処理)
図2および図3を用いて、優先着信設定の設定処理について説明する。図2のフローは、LAN6に接続されている第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの何れか1台を、「優先着信設定あり」に設定する処理を説明するフローである。図3のフローは、図2のフローで「優先着信設定あり」に設定されたFAX装置以外のFAX装置を、「優先着信設定なし」に設定する処理を説明するフローである。図2および図3のフローは、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの電源が投入されている間に実行されるフローである。本実施形態の説明例では、説明の簡略化のために、第1FAX装置10aが優先着信設定ありに設定される場合の動作例を、以下に説明する。
図2のS112において、第1FAX装置10aのCPU30aは、ユーザによる優先着信設定の入力操作が操作部14aで受け付けられたか否かを判断する。入力が受け付けられていない場合(S112:NO)にはS112へ戻り、受け付けられた場合(S112:YES)にはS114へ進む。
S114において、CPU30aは、設定記憶テーブルTB1a(図7)の優先着信フラグ105を「優先あり」に設定する。これにより、第1FAX装置10aが「優先着信設定あり」に設定される。S116において、CPU30aは、LAN6内の他のFAX装置(第2FAX装置10bおよび第3FAX装置10c)へ、第1非優先通知情報をブロードキャストにより送信する。第1非優先通知情報は、LAN6内の他のFAX装置を「優先着信設定なし」に設定する旨を通知するための情報である。そして、図2のフローが終了する。
図3のフローを、第2FAX装置10bが動作する場合を例として、説明する。S132において、第2FAX装置10bのCPU30bは、LAN6内の他のFAX装置から、第1非優先通知情報を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S132:NO)にはフローを終了し、受信した場合(S132:YES)にはS134へ進む。S134において、CPU30bは、設定記憶テーブルTB1bの優先着信フラグ105を「優先なし」に設定する。これにより、第2FAX装置10bが「優先着信設定なし」に設定される。そしてフローが終了する。なお、第3FAX装置10cにおいて実行される図3のフロー処理の内容は、第2FAX装置10bで行なわれる図3のフロー処理の内容と同様であるため、説明を省略する。
(指定着信設定の設定処理)
図4および図5を用いて、指定着信設定の設定処理について説明する。図4のフローは、LAN6に接続されている第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cに、指定着信動作の実行対象となる指定発信元の情報を入力するフローである。図5のフローは、図4で指定着信設定の設定が行われたFAX装置以外のFAX装置を、「指定着信設定あり」に設定するフローである。図4および図5のフローは、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの電源が投入されている間に実行されるフローである。本実施形態の説明例では、説明の簡略化のために、第1FAX装置10aが指定着信設定ありに設定される場合の動作例を、以下に説明する。
図4のS212において、第1FAX装置10aのCPU30aは、ユーザによる指定着信設定の入力操作が操作部14aで受け付けられたか否かを判断する。入力が受け付けられていない場合(S212:NO)にはS212へ戻り、受け付けられた場合(S212:YES)にはS213へ進む。S213において、CPU30aは、指定発信元の外線番号と、指定発信元の名称の入力を受け付ける。そして、入力された外線番号を、指定発信元情報102として設定記憶テーブルTB1a(図7)に記憶する。また、入力された名称を、指定発信者103として設定記憶テーブルTB1aに記憶する。
S214において、CPU30aは、設定記憶テーブルTB1aの指定着信フラグ104を「指定あり」に設定する。これにより、第1FAX装置10aが「指定着信設定あり」に設定される。S216において、CPU30aは、LAN6内の他のFAX装置(第2FAX装置10bおよび第3FAX装置10c)へ、指定着信設定通知情報をブロードキャストにより送信する。指定着信設定通知情報は、LAN6内の他のFAX装置を「指定着信設定あり」に設定する旨を通知するための情報である。そして、図4フローが終了する。
図5のフローを、第2FAX装置10bが動作する場合を例として、説明する。S232において、第2FAX装置10bのCPU30bは、LAN6内の他のFAX装置から、指定着信設定通知情報を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S232:NO)にはフローを終了し、受信した場合(S232:YES)にはS234へ進む。S234において、CPU30bは、設定記憶テーブルTB1bの指定着信フラグ104を「指定あり」に設定する。これにより、第2FAX装置10bが「指定着信設定あり」に設定される。そしてフローが終了する。なお、第3FAX装置10cにおいて実行される図5のフロー処理の内容は、第2FAX装置10bで行なわれる図5のフロー処理の内容と同様であるため、説明を省略する。
(着信応答処理)
図6を用いて、FAXデータの着信応答処理について説明する。本実施形態の説明例では、FAX装置110(ユーザa)からホームゲートウェイ91へFAXデータが送信される場合の動作例を、以下に説明する。FAX装置110(ユーザa)は、LAN6の外線番号「xxxyyyzzzz」を指定して、FAXデータを送信する。この場合、SIPサーバ220は、INVITEメッセージをFAX装置110から受信する。このINVITEメッセージは、ホームゲートウェイ91のSIPURI(即ちLAN6のSIPURI)「xxxyyyzzzz@sip.com」が送信先として指定されていると共に、FAX装置110のSIPURI「aaabbbcccc@sip.com」が送信元として指定されている。SIPサーバ220は、INVITEメッセージの送信先のSIPURI「xxxyyyzzzz@sip.com」と、LAN6のグローバルIPアドレスとを対応付けて記憶している。従って、SIPサーバ220は、LAN6のグローバルIPアドレスを送信先として、INVITEメッセージをホームゲートウェイ91へ転送することができる。
ホームゲートウェイ91は、SIPサーバ220から受信したINVITEメッセージを、LAN6内の第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cへ一斉送信する。本実施形態の説明例では、説明の簡略化のために、第1FAX装置10aでの着信応答処理の動作例を、以下に説明する。なお、第2FAX装置10bおよび第3FAX装置10cでの着信応答処理の内容は、第1FAX装置10aでの着信応答処理の内容と同様であるため、ここでは説明は省略する。
図6のS312において、第1FAX装置10aのCPU30aは、INVITEメッセージをホームゲートウェイ91から受信したか否かを判断する。受信していない場合(S312:NO)にはS312へ戻り、受信した場合(S312:YES)にはS314へ進む。S314において、CPU30aは、自機(第1FAX装置10a)が「指定着信設定あり」に設定されているか否かを、設定記憶テーブルTB1aに記憶されている指定着信フラグ104に基づいて判断する。「指定着信設定あり」に設定されていないと判断された場合(S314:NO)にはS316へ進む。
S316において、CPU30aは、自機(第1FAX装置10a)が「優先着信設定あり」に設定されているか否かを、設定記憶テーブルTB1aに記憶されている優先着信フラグ105に基づいて判断する。「優先着信設定あり」に設定されている場合(S316:YES)には、CPU30aは、遅延時間を待機することなく(S317)、即座にS328へ進んで200OKをホームゲートウェイ91へ送信する。これにより、第1遅延時間=0sで200OKが送信される。一方、「優先着信設定あり」に設定されていない場合(S316:NO)には、CPU30aは、S318で遅延時間(3s)を待機した後に、S328へ進んで200OKをホームゲートウェイ91へ送信する。これにより、第4遅延時間=3sで200OKが送信される。ここで、S316〜S318では、第1遅延時間(0s)よりも第4遅延時間(3s)の方が大きいという関係が成立している。
一方、S314において、「指定着信設定あり」に設定されていると判断された場合(S314:YES)にはS320へ進む。S320において、CPU30aは、INVITEメッセージの送信元が指定発信元であるか否かを判断する。当該判断は、INVITEメッセージに含まれている、送信元を示すSIPURIに含まれている外線番号が、設定記憶テーブルTB1aの指定発信元情報102に登録されているか否かによって行なわれる。指定発信元である場合(S320:YES)には、CPU30aは、遅延時間を待機することなく(S321)、即座にS328へ進んで200OKをホームゲートウェイ91へ送信する。これにより、第3遅延時間=0sで200OKが送信される。一方、指定発信元ではない場合(S320:NO)には、S322へ進む。
S322において、CPU30aは、自機(第1FAX装置10a)が「優先着信設定あり」に設定されているか否かを、設定記憶テーブルTB1aに記憶されている優先着信フラグ105に基づいて判断する。「優先着信設定あり」に設定されている場合(S322:YES)には、CPU30aは、S326で遅延時間(1.5s)を待機した後に、S328で200OKをホームゲートウェイ91へ送信する。これにより、第1遅延時間=1.5sで200OKが送信される。一方、「優先着信設定あり」に設定されていない場合(S322:NO)には、CPU30aは、S324およびS326の各々で遅延時間(1.5s)を待機した後に(すなわち、3s待機した後に)、S328で200OKをホームゲートウェイ91へ送信する。これにより、第2遅延時間=3sで200OKが送信される。ここで、S320〜S326では、第3遅延時間(0s)よりも第1遅延時間(1.5s)の方が大きいという関係が成立している。また、第1遅延時間(1.5s)よりも第2遅延時間(3s)の方が大きいという関係が成立している。
S328で200OKを送信するとS330へ進み、CPU30aは、予め定められた所定時間内にACK信号をホームゲートウェイ91から受信したか否かを判断する。ACK信号を受信した場合(S330:YES)にはS332へ進み、CPU30aは、INVITEを送信してきた装置(FAX装置110)との通信セッションを確立する。一方、ACK信号を受信しなかった場合(S330:NO)には、通信セッションを確立することなく、フローを終了する。
(動作の第1具体例)
図8を用いて、本実施形態に係る通信システム2の動作の第1具体例を説明する。第1具体例は、優先着信設定のみが「設定あり」に設定されている場合の動作例である。図8の表は、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの各々に記憶されている、設定記憶テーブルTB1a、TB1b、TB1cの各々の設定内容例を示す表である。図8の設定内容例では、第1FAX装置10aのみが「優先着信設定あり」に設定されている。また、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの何れも、「指定着信設定あり」に設定されていない。また第1具体例では、FAX装置110(ユーザa)からホームゲートウェイ91へFAXデータが送信される場合の動作例を説明する。
ホームゲートウェイ91が、SIPサーバ220から受信したINVITEメッセージをLAN6内へ一斉送信すると、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cがほぼ同時にINVITEメッセージを受信する(S312:Y)。第1FAX装置10aは、「指定着信設定あり」に設定されていないが(S314:N)、「優先着信設定あり」に設定されているため(S316:YES)、第1遅延時間=0sで200OKを送信する。一方、第2FAX装置10bおよび第3FAX装置10cは、「指定着信設定あり」に設定されておらず(S314:N)、「優先着信設定あり」にも設定されていないため(S316:NO)、第4遅延時間=3sで200OKを送信する。すると、第1FAX装置10aからの200OKが一番最初にホームゲートウェイ91で受信されるため、ホームゲートウェイ91は、第1FAX装置10aから受信した200OKのみをSIPサーバ220に転送する。SIPサーバ220からは、ホームゲートウェイ91を介して、第1FAX装置10aに対してACK信号(通信セッションの確立了解を意味する信号)が送信される。これにより、第1FAX装置10aとFAX装置110との間で通信セッションが確立され、FAX受信が可能となる。
(動作の第2具体例)
図9を用いて、本実施形態に係る通信システム2の動作の第2具体例を説明する。第2具体例は、指定着信設定のみが「設定あり」に設定されている場合の動作例である。図9の表は、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの各々に記憶されている、設定記憶テーブルTB1a、TB1b、TB1cの各々の設定内容例を示す表である。図9の設定内容例では、第1FAX装置10aは、指定発信者103が指定されていない状態で「指定着信設定あり」に設定されている。また、第2FAX装置10bは、指定発信者103=「ユーザa」を指定して、「指定着信設定あり」に設定されている。また、第3FAX装置10cは、指定発信者103=「ユーザb」「ユーザc」を指定して、「指定着信設定あり」に設定されている。また、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの何れも、「優先着信設定あり」に設定されていない。また第2具体例では、FAX装置110(ユーザa)からホームゲートウェイ91へFAXデータが送信される場合の動作例を説明する。
ホームゲートウェイ91がINVITEメッセージをLAN6内へ一斉送信すると、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cがほぼ同時にINVITEメッセージを受信する(S312:Y)。第2FAX装置10bは、「指定着信設定あり」に設定されており(S314:Y)、INVITEメッセージの送信元が指定発信元(ユーザa)であるため(S320:Y)、第3遅延時間=0sで200OKを送信する。一方、第1FAX装置10aおよび第3FAX装置10cは、「指定着信設定あり」に設定されているが(S314:Y)、INVITEメッセージの送信元が指定発信元ではない(S320:N)。また、「優先着信設定あり」に設定されていないため(S322:NO)、第2遅延時間=3sで200OKを送信する。すると、第2FAX装置10bからの200OKが一番最初にホームゲートウェイ91で受信されるため、第2FAX装置10bとFAX装置110との間で通信セッションが確立され、FAX受信が可能となる。
(動作の第3具体例)
図10〜図12を用いて、本実施形態に係る通信システム2の動作の第3具体例を説明する。第3具体例は、指定着信設定および優先着信設定の両方が「設定あり」に設定されている場合の動作例である。図10の表は、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの各々に記憶されている、設定記憶テーブルTB1a、TB1b、TB1cの各々の設定内容例を示す表である。図10での優先着信設定の設定内容は、図8の設定内容と同様であるため、説明を省略する。また、図10での指定着信設定の設定内容は、図9の設定内容と同様であるため、説明を省略する。
まず、FAX装置111(ユーザb)からホームゲートウェイ91へFAXデータが送信される場合の動作例を、図11のシーケンス図を用いて説明する。ホームゲートウェイ91がINVITEメッセージをLAN6内へ一斉送信すると、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cがほぼ同時にINVITEメッセージを受信する(S312:Y)。第3FAX装置10cは、「指定着信設定あり」に設定されており(S314:Y)、INVITEメッセージの送信元が指定発信元(ユーザb)であるため(S320:Y)、第3遅延時間=0sで200OKを送信する(図11、矢印Y1)。第1FAX装置10aは、「指定着信設定あり」に設定されているが(S314:Y)、INVITEメッセージの送信元が指定発信元ではない(S320:N)。また、「優先着信設定あり」に設定されているため(S322:YES)、第1遅延時間=1.5sで200OKを送信する(図11、矢印Y2)。第2FAX装置10bは、「指定着信設定あり」に設定されているが(S314:Y)、INVITEメッセージの送信元が指定発信元ではない(S320:N)。また、「優先着信設定あり」に設定されていないため(S322:NO)、第2遅延時間=3sで200OKを送信する(図11、矢印Y3)。すると、第3FAX装置10cからの200OKが一番最初にホームゲートウェイ91で受信されるため、第3FAX装置10cとFAX装置111との間で通信セッションが確立され、FAX受信が可能となる(図11、矢印Y4)。
次に、FAX装置113(ユーザd)からホームゲートウェイ91へFAXデータが送信される場合の動作例を、図12のシーケンス図を用いて説明する。FAX装置113は、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの何れにおいても、指定発信元に登録されていない装置である。ホームゲートウェイ91がINVITEメッセージをLAN6内へ一斉送信すると、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cがほぼ同時にINVITEメッセージを受信する(S312:Y)。第1FAX装置10aは、「指定着信設定あり」に設定されているが(S314:Y)、INVITEメッセージの送信元が指定発信元ではない(S320:N)。また、「優先着信設定あり」に設定されているため(S322:YES)、第1遅延時間=1.5sで200OKを送信する(図12、矢印Y11)。第2FAX装置10bおよび第3FAX装置10cは、「指定着信設定あり」に設定されているが(S314:Y)、INVITEメッセージの送信元が指定発信元ではない(S320:N)。また、「優先着信設定あり」に設定されていないため(S322:NO)、第2遅延時間=3sで200OKを送信する(図12、矢印Y12)。すると、第1FAX装置10aからの200OKが一番最初にホームゲートウェイ91で受信されるため、第1FAX装置10aとFAX装置111との間で通信セッションが確立され、FAX受信が可能となる(図12、矢印Y13)。
(効果)
本実施例の説明例に係るFAX装置の効果を説明する。FAX装置が優先着信設定や指定着信設定を設定する手段を備えない場合には、LAN6に接続されている第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cは、INVITEメッセージを受信すると、ほぼ同一のタイミングで200OKをホームゲートウェイ91へ返信する。すると、一番最初にホームゲートウェイ91で受信された200OKに対応するFAX装置でIP網4との間の通信セッションが確立されてしまうため、通信を実行するFAX装置を特定することが困難である。そこで、本願に記載のFAX装置では、優先着信設定が「設定あり」とされたFAX装置は、INVITEメッセージを受信した場合には、第1遅延時間(0sまたは1.5s)で200OKを送信する。一方、優先着信設定が「設定なし」とされたFAX装置では、INVITEメッセージを受信した場合には、第1遅延時間よりも大きい第2遅延時間(3s)で200OKを送信する。これにより、優先着信設定が「設定あり」とされたFAX装置から出力された200OKが一番最初にホームゲートウェイ91で受信されるため、当該FAX装置で通信セッションを確実に確立することが可能となる。
また、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cの各々が200OKを送信する際の遅延時間を制御することによって、優先着信制御を行うことができる。すなわち、ホームゲートウェイ91を用いない、自律分散システムを構築することができる。よって、ホームゲートウェイ91に優先着信を制御する機能が備えられていない場合においても、優先着信制御を実施することが可能となる。
また本願に記載のFAX装置は、「優先着信設定あり」に設定されると(S114)、LAN6内の他のFAX装置へ第1非優先通知情報をブロードキャストする(S116)。これにより、LAN6内の他のFAX装置の各々に対して、「優先着信設定なし」の設定を個別に行う必要を無くすことができるため、優先着信設定の手続きを簡略化することができる。
また本願に記載のFAX装置では、指定着信設定が「設定あり」とされたFAX装置は、指定発信元からINVITEメッセージを受信した場合には、第3遅延時間(0s)で200OKを送信する。一方、指定着信設定が「設定なし」とされたFAX装置では、INVITEメッセージを受信した場合には、第3遅延時間よりも大きい第4遅延時間(1.5sまたは3s)で200OKを送信する。これにより、指定発信元からINVITEメッセージを受信した場合には、指定着信設定が「設定あり」とされたFAX装置で通信セッションを確実に確立することが可能となる。
また、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cに対して、優先着信設定と指定着信設定とが重複して設定される場合がある。本願に係るFAX装置では、第3遅延時間(0s、S321)よりも第1遅延時間(1.5s、S322:Y)の方が大きいという関係が成立している。これにより、指定発信元からINVITEメッセージを受信したFAX装置は、他のFAX装置に比して早く200OKを送信する。よって、優先着信設定が行われたFAX装置よりも、指定着信設定が行われたFAX装置の方を優先して通信セッションを確立させることができる。また本願に係るFAX装置では、第1遅延時間(1.5s、S322:Y)よりも第2遅延時間(3s、S322:N)の方が大きいという関係が成立している。これにより、指定発信元ではない発信元からINVITEメッセージを受信した場合には、「優先着信設定あり」に設定されているFAX装置は、「優先着信設定なし」に設定されているFAX装置に比して早く200OKを送信する。よって、「優先着信設定なし」のFAX装置よりも、「優先着信設定あり」のFAX装置の方を優先して通信セッションを確立させることができる。以上より、優先着信設定と指定着信設定とが重複して設定された場合に、何れを優先するかを決定することが可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例)
本実施形態で用いた第1遅延時間〜第4遅延時間の値は、一例である。本実施形態で説明した大小関係が成立していれば、どのような値を用いてもよい。
ホームゲートウェイ91に接続されるFAX装置は、第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10c、の3台に限られず、これ以上の台数のFAX装置が接続される場合においても、本願の技術を適用可能である。
本実施形態では、FAX装置110が第1FAX装置10aに対してFAX送信処理を実行する場合を例に説明した。しかしながら、本技術は各種のデータ送信処理(例:電子メール送信処理)に適用可能である。
本実施形態で説明したTB1a設定記憶テーブルTB1a(図7)の記憶内容は、例示である。よって、指定発信元情報102の登録数などは、これらの値に限定されない。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
LAN6は内部ネットワークの一例である。IP網4は外部ネットワークの一例である。ホームゲートウェイ91は接続機器の一例である。第1FAX装置10a、第2FAX装置10b、第3FAX装置10cは通信装置の一例である。INVITEは呼び出し情報の一例である。200OKは第1応答情報の一例である。優先着信設定は第1優先設定の一例である。S114を実行するCPUは第1設定手段の一例である。S116を実行するCPUは第1送信手段の一例である。S134を実行するCPUは第2設定手段の一例である。S328を実行するCPUは第2送信手段の一例である。ACK信号は第2応答情報の一例である。S332を実行するCPUは通信実行手段の一例である。指定着信設定は第2優先設定の一例である。S214を実行するCPUは第3設定手段の一例である。S216を実行するCPUは第3送信手段の一例である。S234を実行するCPUは第4設定手段の一例である。外線番号は特定の識別情報の一例である。
2:通信システム、4:IP網、6:LAN、10a:第1FAX装置、10b:第2FAX装置、10c:第3FAX装置、91:ホームゲートウェイ、220:SIPサーバ、TB1a、TB1b、TB1c:設定記憶テーブル

Claims (6)

  1. 内部ネットワークと外部ネットワークとを接続する接続機器の前記内部ネットワークに接続されている通信装置であって、
    前記外部ネットワークから受信した呼び出し情報を前記接続機器が前記内部ネットワークに一斉送信した場合に、前記呼び出し情報に対する第1応答情報を前記内部ネットワーク内の各種機器の中で最初に前記接続機器に送信することを条件として、前記外部ネットワークとIP通信を実行可能な通信装置であって、
    前記内部ネットワーク内の他の通信装置よりも優先して通信セッションを確立する旨の第1優先設定の入力を受け付けた場合に、前記呼び出し情報を受信してから前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信するまでの時間を第1遅延時間に設定して記憶部に記憶させる第1設定手段と、
    前記第1設定手段で前記第1遅延時間を設定したことを条件として、前記内部ネットワーク内の他の通信装置へ、当該他の通信装置が非優先である旨の第1非優先通知を前記内部ネットワークを用いてブロードキャストする第1送信手段と、
    前記他の通信装置から前記内部ネットワークを介して前記第1非優先通知を受信した場合に、前記呼び出し情報を受信してから前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信するまでの時間を前記第1遅延時間よりも大きい第2遅延時間に設定して前記記憶部に記憶させる第2設定手段と、
    前記呼び出し情報を前記接続機器から受信した場合に、前記第1遅延時間および前記第2遅延時間のうち前記記憶部に記憶されている方の時間に基づいて前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信する第2送信手段と、
    前記接続機器から前記通信セッションの確立了解を意味する第2応答情報を受信した場合に、前記外部ネットワークとの間の通信セッションを確立する通信実行手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記外部ネットワーク内の複数の通信先機器のうちから予め定められた特定の通信先機器から特定の呼び出し情報を受信した場合に前記内部ネットワーク内の他の通信装置よりも優先して前記特定の通信先機器との間で前記通信セッションを確立する旨の第2優先設定の入力を受け付けた場合に、前記特定の呼び出し情報を受信してから前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信するまでの時間を第3遅延時間に設定して記憶部に記憶させる第3設定手段と、
    ここで、前記第3遅延時間は、前記第1遅延時間および前記第2遅延時間よりも小さい時間であり、
    前記第3設定手段で前記第3遅延時間を設定したことを条件として、前記内部ネットワーク内の他の通信装置へ、遅延設定通知を前記内部ネットワークを用いてブロードキャストする第3送信手段と
    を備え、
    前記第2送信手段は、前記特定の呼び出し情報を前記接続機器から受信した場合に
    前記第3遅延時間が前記記憶部に記憶されている場合には、前記第3遅延時間に基づいて前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信し、
    前記第3遅延時間が前記記憶部に記憶されていない場合には、前記第1遅延時間および前記第2遅延時間のうち前記記憶部に記憶されている方の時間に基づいて前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第3遅延時間よりも前記第1遅延時間の方が大きく、前記第1遅延時間よりも前記第2遅延時間の方が大きいことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記特定の通信先機器を識別する特定の識別情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御手段をさらに備え、
    前記第2送信手段は、受信した前記呼び出し情報に含まれている識別情報が前記記憶部に記憶されている前記特定の識別情報に一致するか否かにより、前記特定の呼び出し情報を受信したか否かを判断することを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 前記呼び出し情報は、呼制御プロトコルの1つであるSIP(Session Initiation Protocol)プロトコルのINVITEメッセージであり、
    前記第1応答情報はSIPプロトコルの200OKメッセージであり、
    第2応答情報はSIPプロトコルのACKメッセージであることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の通信装置。
  6. 内部ネットワークと外部ネットワークとを接続する接続機器と、
    前記内部ネットワークに接続されている複数の通信装置と、
    を備える通信システムであって、
    前記接続機器は、前記外部ネットワークから呼び出し情報を受信した場合に、当該呼び出し情報を前記内部ネットワークに接続されている前記複数の通信装置へ一斉送信し、
    前記複数の通信装置の各々は、
    前記内部ネットワーク内の他の通信装置よりも優先して通信セッションを確立する旨の第1優先設定の入力を受け付けた場合に、前記呼び出し情報を受信してから第1応答情報を前記接続機器に対して送信するまでの時間を第1遅延時間に設定して記憶部に記憶させる第1設定手段と、
    前記第1設定手段で前記第1遅延時間を設定したことを条件として、前記内部ネットワーク内の他の通信装置へ、当該他の通信装置が非優先である旨の第1非優先通知を前記内部ネットワークを用いてブロードキャストする第1送信手段と、
    前記他の通信装置から前記内部ネットワークを介して前記第1非優先通知を受信した場合に、前記呼び出し情報を受信してから前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信するまでの時間を前記第1遅延時間よりも大きい第2遅延時間に設定して前記記憶部に記憶させる第2設定手段と、
    前記呼び出し情報を前記接続機器から受信した場合に、前記第1遅延時間および前記第2遅延時間のうち前記記憶部に記憶されている方の時間に基づいて前記第1応答情報を前記接続機器に対して送信する第2送信手段と、
    前記接続機器から前記通信セッションの確立了解を意味する第2応答情報を受信した場合に、前記外部ネットワークとの間の通信セッションを確立する通信実行手段と、
    を備え、
    前記接続機器は、
    前記呼び出し情報に対する前記第1応答情報を、前記複数の通信装置の中で最初に前記接続機器に送信してきた通信装置に対して、前記第2応答情報を送信することを特徴とする通信システム。
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