JP5870298B2 - 屋根構造 - Google Patents

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Description

本発明は屋根構造に関する。
特許文献1には建造物の野地板上にスレート等の屋根材が設けられた屋根構造が開示されている。
特開2002−167927号公報
ところで、特許文献1に示される屋根構造にあっては、野地板と屋根材の間の通気性が良くない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、野地板と屋根材の間の十分な通気性を確保できる屋根構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の屋根構造は、下方に開口し上方に突出する凸部と上方に開口し下方に凹む凹部を軒方向に交互に有する凹凸屋根材が野地板上に設けられ、前記凹凸屋根材の前記凸部と前記野地板の間に通気空間が形成され、前記凹凸屋根材は軒棟方向において前記野地板の軒側端縁よりも屋外側に位置する出代部を有し、前記凸部の前記出代部における下開口が前記通気空間への導入口となり、前記出代部から下側に向けて突出して前記導入口に空気を誘導する誘導部が設けられたことを特徴とする。
また、前記凸部の軒側端部に、前記通気空間の軒側を閉塞する閉塞部が設けられることが好ましい。
また、前記誘導部が前記出代部の棟側端部に設けられることが好ましい。
本発明にあっては、通気空間に空気を通して野地板と凹凸屋根材の間の十分な通気性を確保できる。また、導入口から通気空間に導入された空気を凹凸屋根材の出代部における凸部の上面部により棟側に誘導することができ、凹凸屋根材を利用して野地板と凹凸屋根材の間における通気性をさらに向上できる。
本発明の実施形態の一例の屋根構造における軒側部分を示す斜視断面図である。 同上の屋根構造の斜視図である。 同上の凹凸屋根材同士の連結部分を示す斜視断面図である。 同上の屋根構造の軒側部分を示す斜視断面図である。 同上の屋根構造の棟側部分の斜視断面図である。 他例の屋根構造の軒側部分を示す斜視断面図である。 本実施形態の屋根構造の軒側部分を示し、(a)は軒側から建物側に向かって風が吹くときの空気の流れを示す説明図であり、(b)は建物側から軒側に向かって風が吹くときの空気の流れを示す説明図である。
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の屋根構造は、図2に示される片流れ屋根を有する建物1に適用したものである。以下では、傾斜した屋根面に沿って軒と棟を結ぶ矢印D1に示す方向を軒棟方向とし、軒に沿う矢印D2に示す方向を軒方向とし、棟に沿うD3に示す方向を棟方向として説明する。なお、本実施形態における軒方向と棟方向は平行である。
図4に示されるように建物1の軒側の外壁の上端部には屋外側に向かって突出する軒部2が形成されている。軒部2の屋外側の面(鼻板面)は下方程屋内側に位置するように傾斜している。また、図5に示されるように建物1の棟側の外壁の上端部には屋外側に向かって突出する棟部3が形成されている。棟部3の屋外側の面は鉛直である。
建物1の屋根下地は、垂木等の建築躯体上に野地板4を設けることで形成されている。野地板4は棟側から軒側に向かって一様な角度で下り傾斜している。図4に示されるように野地板4の軒側端部は軒部2よりもさらに屋外側に突出している。野地板4の軒側端面は軒部2の屋外側の面と略平行である。図5に示されるように野地板4の棟側端部は軒棟方向において棟部3の屋外側の面よりも屋内側に控えた位置に配置されている。
図4に示されるように野地板4の軒側の端部上には、軒方向の略全長に亘って第一誘導板5が載置されている。第一誘導板5の上にはカバー板6が軒方向の略全長に亘って載置されている。第一誘導板5及びカバー板6は鋼板製である。第一誘導板5やカバー板6は軒方向に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、軒方向に亘って一体に形成したものであってもよい。
図5に示されるように野地板4の棟側の端部上面には、第二誘導板7が棟方向(棟に沿う方向)の略全長に亘って載置されている。第二誘導板7は棟方向に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、棟方向に亘って一体に形成したものであってもよい。
野地板4の上には図2に示されるように凹凸屋根材11が軒方向に複数並べて載置されている。各凹凸屋根材11は鋼板製である。図2に示されるように各凹凸屋根材11には、下方に開口し上方に突出する凸部12と上方に開口し下方に凹む凹部13が軒方向に交互に形成されている。各凸部12の側面部は隣接する凹部13の側面部を兼ねている。各凸部12の両側面部は上面部に対して略直角である。
図4に示されるように各凹凸屋根材11の軒側部分は、カバー板6及び第一誘導板5を介して野地板4に載置されている。図5に示されるように各凹凸屋根材11の棟側部分は、第二誘導板7を介して野地板4に載置されている。
図3に示されるように各凹凸屋根材11の隣りの凹凸屋根材11側の端部には、凹部13が形成されている。該凹部13の外側面部の上部には被掛止部14が形成されている。連結具8は図3に示されるように隣り合う凹凸屋根材11の間に配置されている。各凹凸屋根材11の被掛止部14は対応する連結具8の掛止部10に掛止されている。これにより、各凹凸屋根材11は連結具8に固定されている。すなわち、各凹凸屋根材11は連結具8を介して野地板4に固定されている。図示は省略するが、複数の凹凸屋根材11のうち、ケラバ側の端部に配置された凹凸屋根材11は、連結具8とは別の固定手段を用いて野地板4に対して固定されている。
各連結具8には軒棟方向に長いカバー部材15が取り付けられている。各カバー部材15は下方に開口する略溝形に形成されている。各カバー部材15の両側面部の下部には被係合部16が形成されている。各カバー部材15は両側の被係合部16が対応する凹凸屋根材11の被掛止部14に掛止されている。これにより、各カバー部材15は両側の凹凸屋根材11を介して対応する連結具8に取り付けられている。各カバー部材15は両側の凹凸屋根材11の間の部分、及びここに配置された連結具8を上側から覆っている。
図1に示されるように野地板4とこの上に配置された各凹凸屋根材11の間には、第一の通気空間17(以下、第一通気空間17)が形成されている。各第一通気空間17は凸部12と野地板4で囲まれた空間である。すなわち、第一通気空間17は軒方向に凸部12と同数形成されている。各第一通気空間17は、軒棟方向と直交する断面において矩形状に形成されており、凹凸屋根材11の軒棟方向における全長に亘って形成されている。
図1に示されるように各凹凸屋根材11の軒側端部は、軒棟方向において野地板4の軒側端縁よりも屋外側に位置した出代部18となっている。各凹凸屋根材11の出代部18における凸部12、すなわち、各凸部12の軒側の端部は、下方に開口している。これら出代部18における各凸部12の下開口は軒棟方向に長い矩形状に形成されており、対応する第一通気空間17の導入口19を構成している。
図1又は図5に示されるように第一誘導板5、カバー板6、及び第二誘導板7は、対応する凹凸屋根材11と野地板4の間に挟み込まれた状態で、野地板4に対して固定されている。
図1に示されるように第一誘導板5の軒側端縁には、野地板4の軒側端面に沿って下側に突出する板状の第一誘導部20が形成されている。第一誘導部20は第一誘導板5の軒方向の全長に亘って形成されている。第一誘導部20の下端部は野地板4の軒側端面よりも下側に突出している。該突出部分の下部は野地板4の軒側端面と略平行となる上部に対して屋外側に向けて屈曲し、略鉛直である。この屈曲部分21は水切として機能する。すなわち、第一誘導部20の屋外側の面には雨水が付着することがあるが、この付着した雨水は第一誘導部20の屈曲部分21の下端部から下方に落下するようになっている。
カバー板6の軒側部分は、軒棟方向において第一誘導板5よりも屋外側に向かって突出している。該突出部分はカバー部22を構成し、各凹凸屋根材11の出代部18の下側において導入口19を覆うように配置されている。カバー部22において各導入口19と重複する部分には、多数の吸気孔24が形成されている。このように導入口19に多数の吸気孔24を有するカバー部22を設けることで、第一通気空間17には雨水や小鳥、虫等が入り込み難くなる。なお、本実施形態では、導入口19を吸気孔24を有するカバー部22で覆うようにしたが、図6のように導入口19の全部を開放させてもよい。
図1に示されるカバー部22の軒側端部には、下側に向けて突出して第一誘導部20と略平行となる板状の縁片部25が形成されている。縁片部25の屋外側の面は軒棟方向において凹凸屋根材11の軒側端面と略同じ位置に配置されている。
各凹凸屋根材11の軒側端部には、軒棟方向と略直交する第三誘導板26が凹凸屋根材11の軒方向の全長に亘って取り付けられている。第三誘導板26は軒方向に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、軒方向に亘って一体に形成したものであってもよい。
第三誘導板26は第三誘導部27と複数の閉塞部28を備えている。第三誘導部27は、カバー板6の縁片部25の外面(第一誘導部20と反対側の面)に沿っている。第三誘導部27の下端部は、縁片部25よりも下側に突出している。第三誘導部27は第一誘導部20に対向している。第三誘導部27と第一誘導部20の間には、下側に開口し且つ吸気孔24を介して第一通気空間17に連通する空間29が形成されている。
閉塞部28は第三誘導部27に軒方向に間隔を介して複数形成されている。各閉塞部28は、第三誘導部27の軒方向における一部を上側に延出したものである。各閉塞部28は、軒棟方向における屋外側から見て凸部12と略同大同形の矩形状に形成されている。各閉塞部28には棟側に向けて突出する嵌込部30が形成されている。各嵌込部30は、対応する凸部12の軒側端部の内側に嵌め込まれている。これにより、各嵌込部30は凹凸屋根材11に対して固定されている。各閉塞部28は対応する凸部12の軒側の端部開口を閉塞している。
第三誘導部27の下端部は水切として機能する。第三誘導板26の屋外側の面には、雨水が直接又は凹凸屋根材11の上面から伝って付着する。このように付着した雨水は第三誘導部27の下端部から下方に落下させることができる。なお、本実施形態では、第三誘導板26の第三誘導部27及びカバー板6の縁片部25を導入口19の下側空間の屋外側に配置したが、図6のように第三誘導部27及び縁片部25は省略してもよい。
屋外の空気は、第一誘導部20と第三誘導部27の間の空間29及び吸気孔24(導入口19)を順に経て各第一通気空間17に導入されるようになっている。この場合、空間29に下側から入り込んだ空気は、第一誘導部20の屋外側の面と第三誘導部27の屋内側の面に沿って上昇し、吸気孔24(導入口19)に誘導される。このように第一通気空間17に導入された空気は、当該第一通気空間17の棟側の端部開口(後述の導出口32)より排出されるようになっている。このため、野地板4と凹凸屋根材11の間における通気性を確保することができる。
図4に示されるように軒部2の屋外側には、軒樋31が軒部2に沿って設けられている。軒樋31は固着具(不図示)を介して軒部2に取り付けられている。軒樋31は、各凹凸屋根材11の上面から屋外側に流出した雨水を受ける位置に設けられている。また、軒樋31は、各第一通気空間17の導入口19、第一誘導部20の下端部、及び、第三誘導板26の第三誘導部27の下端部の夫々の下方に位置している。なお、第一誘導部20の下端部は軒樋31の屋内側の壁部の上方に位置している。これにより、各第一通気空間17に雨水が浸入した場合に、カバー部22の吸気孔24から排出された雨水を軒樋31で受けることができる。また、第一誘導部20の下端部や第三誘導部27の下端部から落下した雨水を軒樋31で受けることができる。
他方、各凹凸屋根材11の棟側端部は、図5に示されるように野地板4の棟側端面よりも軒側に控えた位置に配置されている。凹凸屋根材11の凸部12の棟側端部と野地板4で囲まれた開口により第一通気空間17の導出口32が構成されている。各第一通気空間17の導出口32は野地板4の上で棟側に向けて開口している。
第二誘導板7の棟側部分は凹凸屋根材11よりも棟側に突出している。該突出部分は第二誘導部33を構成する。第二誘導部33の棟側部分は上側に折り曲げられており、該折曲部分34は各第一通気空間17の導出口32に対向している。折曲部分34の突出方向は、野地板4に対して直交する方向よりも棟側に傾けられている。このため、各第一通気空間17から排出された空気は棟側に流れやすくなっている。
棟部3には野地板4の棟方向に亘る棟部カバー36が取り付けられている。棟部カバー36は、棟方向に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、棟方向に亘って一体に形成したものであってもよい。
棟部カバー36は棟部3との間に隙間が形成されるように複数の取付具37を介して棟部3に取り付けられている。棟部カバー36は、屋外側の面を構成する縦板部38と、上面を構成する横板部39と、側端面を構成する側板部40(図2参照)を備えている。
横板部39は縦板部38の上端部から軒側に向けて突出し、軒棟方向と略平行である。横板部39は野地板4、凹凸屋根材11、及び第二誘導板7の上方に配置されている。横板部39と第二誘導部33の間には各導出口32に連通する空間41が形成されている。横板部39と凹凸屋根材11の間には空間41の軒側に連通する空間42が形成されている。横板部39の軒側端部には下側に向けて突出する突片部43が棟方向に亘って形成されている。突片部43の下端部とこの下側に位置する凹凸屋根材11の間には開口44が形成されている。空間42は開口44を介して軒側に向けて開口している。すなわち、各第一通気空間17の導出口32は、凹凸屋根材11の棟側端部近傍に位置する空間41及び空間42を介して開口44に連通している。
縦板部38は棟部3の屋外側の面と略平行である。縦板部38と棟部3の間には、空間41に連通する空間45が形成されている。空間45は、縦板部38の下端部と棟部3の間に形成された通気口46を介して下側に開口している。
各第一通気空間17では棟側に向かう自然対流が生じるため、各第一通気空間17における空気は軒側から棟側に向かって流れやすくなっている。各第一通気空間17の導出口32から排出された空気は、通常、空間41、空間45、及び通気口46を介して棟部カバー36の下側に排出されるようになっている。
図5の矢印a1に示されるように棟側から軒側(建物1側)に向かって風が吹くと、各第一通気空間17における空気は軒側から棟側に向かって流れ難くなり、凹凸屋根材11と野地板4の間における通気性が阻害される可能性がある。しかし、本実施形態では、棟側から軒側に向かって風が吹いた場合、この風は建物1の棟側の外壁面に当たった後、矢印b1に示されるように建物1の棟側の外壁面に沿って上昇し、この後、通気口46から空間45に導入されるようになっている。そして、このようにして空間45に導入された空気は、空間41及び空間42を順に経て開口44から排出されるようになっている。この場合、凹凸屋根材11の棟側端部近傍に位置する空間41の上部では、棟側から軒側に向かって空気が通過し、この際に空間41の上部では、各第一通気空間17から空気を引き込む負圧が発生する。従って、風向きが棟側から軒側に向かう方向であったとしても、各第一通気空間17において軒側から棟側に向かう流れを生じさせやすくすることができる。すなわち、本実施形態における棟部カバー36は、棟側から軒側に向かう風を凹凸屋根材11の棟側端部近傍に通過させ、第一通気空間17から空気を引き込む負圧を発生させる誘導部として機能する。なお、棟部カバー36と棟部3の間に形成される空間41、空間42、空間45の側方は、棟部カバー36の側板部40によって覆われている。
本実施形態では、図2に示されるように複数の凹凸屋根材11で構成される屋根面上に、機能パネルとしての太陽光発電パネル48が設けられている。太陽光発電パネル48は、シリコンを主材料とした半導体素子により太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して出力するものである。太陽光発電パネル48は、上下両面で受光して発電可能な両面受光型のパネルであってもよいし、上面のみで受光して発電可能なパネルであってもよい。
太陽光発電パネル48は複数の凹凸屋根材11に亘って設けられている。具体的には、太陽光発電パネル48は屋根面の上部にのみ設けられている。図5に示されるように、太陽光発電パネル48の棟側端部は棟部カバー36の横板部39の軒側端部の近傍に配置されている。太陽光発電パネル48の棟側端面は棟部カバー36の突片部43に対向し、突片部43との間に空気導出用の間隙53が形成されている。
前記凹凸屋根材11同士を連結する連結具8のうち、任意の連結具8における長手方向の任意位置には、図3に示されるようにカバー部材15よりも上方に突出するボルト49が設けられている。太陽光発電パネル48はこれらボルト49を用いて屋根面上に固定されている。
図5に示されるように太陽光発電パネル48は複数の凸部12の上面に載置されており、複数の凸部12に跨っている。このため、太陽光発電パネル48とこの下方に位置する凹凸屋根材11の間には、第二の通気空間52(以下、第二通気空間52)が形成されている。第二通気空間52は、太陽光発電パネル48と、凹凸屋根材11の凹部13で囲まれた空間である。すなわち、第二通気空間52は、太陽光発電パネル48で閉塞された凹部13と同数形成される。各第二通気空間52は、軒棟方向と直交する断面において矩形状に形成されている。各第二通気空間52は、太陽光発電パネル48の軒棟方向における全長に亘って形成されている。図2に示されるように各第二通気空間52の軒側の端部開口50は、凹凸屋根材11の軒棟方向における中央部付近に位置している。図5に示されるように各第二通気空間52の棟側の端部開口51は、軒棟方向において棟部カバー36の横板部39よりもわずかに軒側に位置している。各第二通気空間52の棟側の端部開口51は、間隙53及び開口44に連通している。
各第二通気空間52における空気は軒側から棟側に向かって空気が流れやすくなっている。これは、軒側に向かって下り傾斜した凹凸屋根材11に当たった風が棟側に向かって流れやすく、また、各第二通気空間52において棟側に向かう自然対流が生じるためである。このため、各第二通気空間52には軒側の端部開口50から屋外の空気が導入され、この空気は棟側の端部開口51から排出されるようになっている。そして、このように各第二通気空間52の棟側の端部開口51から排出された空気は、開口44を経て、棟部カバー36内の空間42、空間41、及び空間45を順に通過し、この後、通気口46から棟部カバー36の下側に排出される。各第二通気空間52から排出された空気が凹凸屋根材11の棟側端部近傍に位置する空間41の上部を棟側に向かって通過するとき、空間41の上部においては各第一通気空間17から空気を引き込む負圧が発生する。従って、各第一通気空間17においては、空気が軒側から棟側に向かって一層流れやすくなる。
また、前述のように棟側から軒側に向かって風が吹く場合には、各第二通気空間52から排出された空気は、通常、前記棟部カバー36内から開口44を経て排出される空気と共に、間隙53から上側に排出されるようになっている。
以上説明した本実施形態の屋根構造では、下方に開口し上方に突出する凸部12と上方に開口し下方に凹む凹部13を軒方向に交互に有する凹凸屋根材11が野地板4上に設けられている。そして、凹凸屋根材11の凸部12と野地板4の間には第一通気空間17が形成されている。このため、第一通気空間17に空気を通して野地板4と凹凸屋根材11の間の十分な通気性を確保できる。また、凹凸屋根材11は軒棟方向において野地板4よりも屋外側に位置する出代部18を有し、出代部18における凸部12の下開口が第一通気空間17への導入口19となっている。このため、導入口19(吸気孔24)から第一通気空間17に導入された空気を凹凸屋根材11の出代部18における凸部12の上面部により棟側に誘導することができる。従って、凹凸屋根材11を利用して、野地板4と凹凸屋根材11の間における通気性をさらに向上できる。
また、本実施形態では、凸部12の軒側端部に第一通気空間17の軒側を閉塞する閉塞部28が設けられている。このため、第一通気空間17に雨水や小鳥、虫等が入り難くなる。
また、本実施形態では、出代部18から下側に向けて突出して導入口19に空気を誘導する第一誘導部20及び第三誘導部27が設けられている。このため、第一誘導部20及び第三誘導部27によって屋外の空気を導入口19に誘導できる。従って、野地板4と凹凸屋根材11の間における通気性をさらに向上できる。
また、第一誘導部20は出代部18の棟側端部に設けられている。このため、図7(a)に示されるように軒側から棟側(建物1側)に向かう風を第一誘導部20で受けて導入口19側に導くことができる。また、風が建物1側から軒側に向かって吹く場合には、図7(b)に示されるように風が上方から軒樋31内に吹き込まれ、軒樋31の内面に沿って上昇する空気等を第一誘導部20に沿って導入口19側に誘導することができる。従って、野地板4と凹凸屋根材11の間における通気性をさらに向上できる。
ところで、太陽光発電パネル48は、周囲の雰囲気温度が高い場合や、直射日光が長時間照射された場合等に、発電素子が高温になって発電効率(変換効率)が低下する恐れがある。しかし、本実施形態では、前記のように太陽光発電パネル48の下方に第一通気空間17と第二通気空間52を設けたことで、これら第一通気空間17や第二通気空間52を流れる空気により太陽光発電パネル48を冷却し、太陽光発電パネル48の温度上昇を抑えることができる。従って、太陽光発電パネル48の発電効率の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、機能パネルを太陽光発電パネル48で構成したが、その他の機能を有するパネルで構成しても構わない。また、機能パネルは省略可能である。また、本発明は片流れ屋根だけではなく切妻屋根等のその他の形状の屋根にも適用可能である。また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採用できるものである。
4 野地板
11 凹凸屋根材
12 凸部
13 凹部
17 第一通気空間
18 出代部
19 導入口
20 第一誘導部
27 第三誘導部
28 閉塞部

Claims (3)

  1. 下方に開口し上方に突出する凸部と上方に開口し下方に凹む凹部を軒方向に交互に有する凹凸屋根材が野地板上に設けられ、前記凹凸屋根材の前記凸部と前記野地板の間に通気空間が形成され、前記凹凸屋根材は軒棟方向において前記野地板の軒側端縁よりも屋外側に位置する出代部を有し、前記凸部の前記出代部における下開口が前記通気空間への導入口となり、前記出代部から下側に向けて突出して前記導入口に空気を誘導する誘導部が設けられたことを特徴とする屋根構造。
  2. 前記凸部の軒側端部に、前記通気空間の軒側を閉塞する閉塞部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。
  3. 前記誘導部が前記出代部の棟側端部に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の屋根構造。
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