JP2014070365A - 屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸屋根材の凸部と面戸との間に形成される隙間から雨水が浸入するのが抑制される屋根構造を提供する。
【解決手段】野地板4上に凹凸屋根材11を設けたものである。この凹凸屋根材11は、下方に開口する凸部12と上方に開口する凹部13とを軒方向に交互に有し、凸部12と野地板4との間に通気空間17を形成する。野地板4の軒側端部には、前記通気空間17に対応する位置に前記通気空間17内に挿入される面戸取付部28を有する固定部材6が固定され、面戸取付部28の軒側の面に通気空間17の断面よりも大きい発泡樹脂からなる面戸部材62が取り付けられる。凹凸屋根材11は、凹部13の下端縁から軒側に向けて折曲自在な折曲片11aが延設され、面戸部材62が通気空間17に挿入された状態で、折曲片11aが下方に折曲されて固定部材6を覆うように取り付けられることで、固定部材6に対して凹凸屋根材11が固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根構造に関する。
建造物の野地板上にスレート等の屋根材が設けられた屋根構造が知られている(例えば特許文献1参照)。この屋根構造では、野地板と屋根材との間の通気性が良くないという問題がある。そこで、凸部と凹部とを軒方向に交互に有する凹凸屋根材を用い、この凹凸屋根材を野地板上に設置して、凸部と野地板との間に通気空間を形成することが考えられた。この場合、その固定手段として、凹凸屋根材が有する凹部の底面を野地板に対してネジ、釘等で固定するという手段が考えられる。この手段によれば、野地板に対して凹凸屋根材を強固に固定することができるが、その一方で、水仕舞い等の面で問題が生じる。
特開2002−167927号公報
そこで、本発明者らは、図10に示すように、野地板の軒側端部に、凹凸屋根材11の凸部12内に挿入されて通気空間17の軒側の端部を閉塞し面戸として機能する面戸取付部28を固定し、面戸取付部28に対して凹凸屋根材11を固定してなる屋根構造を考えた(特願2012−091599)。これは、野地板の軒側の端部上に固定部材6が載置されて固定され、この固定部材6に面戸取付部28が設けられている。このものにあっては、野地板上に凹凸屋根材11を設置して通気性を高めつつ、この凹凸屋根材11を野地板上に強固に且つ水仕舞いよく固定することができるものである。
しかしながら、凹凸屋根材11の凸部12と面戸取付部28との間に、水が浸入可能な隙間が形成され、この隙間から雨水が浸入する惧れがあった。
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、凹凸屋根材の凸部と面戸との間に形成される隙間から雨水が浸入するのが抑制される屋根構造を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明を、下記構成を具備した屋根構造とする。
即ち、本発明は、野地板上に凹凸屋根材が設けられ、前記凹凸屋根材は、下方に開口する凸部と上方に開口する凹部とを軒方向に交互に有し、前記凸部と前記野地板との間に通気空間を形成するものであり、前記野地板の軒側端部には、前記通気空間に対応する位置に前記通気空間内に挿入される面戸取付部を有する固定部材が固定され、前記面戸取付部の軒側の面に前記通気空間の断面よりも大きい発泡樹脂からなる面戸部材が取り付けられ、前記凹凸屋根材は、前記凹部の下端縁から軒側に向けて折曲自在な折曲片が延設され、前記面戸部材が前記通気空間に挿入された状態で、前記折曲片が下方に折曲されて前記固定部材を覆うように取り付けられることで、前記固定部材に対して前記凹凸屋根材が固定されることを特徴とする屋根構造である。
また、前記通気空間の軒側の端部の開口に、小口キャップが挿入されることが好ましいものである。
本発明は、凹凸屋根材の凸部と面戸との間に形成される隙間から雨水が浸入するのが抑制されるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の屋根構造における軒側部分を示す側断面図である。 同上の屋根構造の斜視図である。 同上の凹凸屋根材同士の連結部分を示す斜視断面図である。 同上の屋根構造の棟側部分の斜視断面図である。 同上の屋根構造の軒側部分を示し、(a)は軒側から棟側に風が吹くときの空気の流れを示す説明図であり、(b)は棟側から軒側に風が吹くときの空気の流れを示す説明図である。 同上の面戸部材が設けられた固定部材を示し、(a)は軒側の斜め上方より見た斜視図であり、(b)は棟側の斜め上方より見た斜視図である。 同上の固定部材に凹凸屋根材を載置する前の状態の斜視図である。 同上の固定部材に凹凸屋根材を載置した状態の斜視図である。 同上の固定部材に凹凸屋根材を載置して固定した状態の斜視図である。 従来の屋根構造を説明する分解斜視図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1〜図5には、本発明の一実施形態の屋根構造を示している。図7〜図9には、本実施形態の屋根構造の凹凸屋根材11を野地板4に固定するための構造や手順を示している。
まず、本実施形態の屋根構造について説明する。本実施形態の屋根構造は、図2に示す片流れ屋根を有する建物1に適用したものである。
以下の本文中では、傾斜した屋根面に沿って軒と棟を結ぶ方向を軒棟方向D1とし、軒に沿う方向を軒方向D2とし、棟に沿う方向を棟方向D3とする。本実施形態では、軒方向D2と棟方向D3は平行である。
図1に示すように、建物1の軒側の外壁の上端部には、屋外側に向かって突出する軒部2が形成されている。軒部2の屋外側の面(鼻板面)は下方ほど屋内側に位置するように傾斜している。また、図4に示すように、建物1の棟側の外壁の上端部には、屋外側に向かって突出する棟部3が形成されている。棟部3の屋外側の面は鉛直である。
建物1の屋根下地は、垂木等の建築躯体上に野地板4を設けることで形成されている。野地板4は棟側から軒側に向かって一様な角度で下り傾斜している。図1に示すように、野地板4の軒側端部は軒部2よりもさらに屋外側に突出している。野地板4の軒側端面は軒部2の屋外側の面と略平行である。図4に示すように、野地板4の棟側端部は、軒棟方向D1において棟部3の屋外側の面よりも屋内側に控えた位置に配置されている。
図1、図7に示すように野地板4の軒側の端部上には、固定部材6が載置されて固定される。これにあたり、本実施形態では、まず野地板4の軒側の端部上に、軒方向D2の略全長に亘って軒側後誘導板5が載置され、軒側後誘導板5の上に、板状をした固定部材6が軒方向D2の略全長に亘って載置されている。軒側後誘導板5及び固定部材6は鋼板製である。軒側後誘導板5や固定部材6は軒方向D2に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、軒方向D2に亘って一体に形成したものであってもよいし、板状をしたものでなくてもよい。
固定部材6には面戸取付部28が設けられる。面戸取付部28は、図7に示すように、固定部材6において、軒方向D2に間隔を介して複数形成されている。各面戸取付部28は、対応する凸部12の軒側の端部の開口(後述する通気空間17の端部の開口)を略閉塞するように配置されるのが好ましいが、前記開口より小さくても構わない。固定部材6については後述する。
図4に示すように、野地板4の棟側の端部上面には、棟側誘導板7が棟方向D3の略全長に亘って載置されている。棟側誘導板7は棟方向D3に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、棟方向D3に亘って一体に形成したものであってもよい。
野地板4の上には、図2に示すように、凹凸屋根材11が軒方向D2に複数並べて載置されている。各凹凸屋根材11は鋼板製である。各凹凸屋根材11は、下方に開口し且つ上方に突出する凸部12と、上方に開口し且つ下方に凹む凹部13とを、軒方向D2に交互に形成したものである。各凸部12の側面部は、隣接する凹部13の側面部を兼ねている。各凸部12の両側面部は上面部に対して略直角である。
各凹凸屋根材11の軒側部分は、図1に示すように、固定部材6及び軒側後誘導板5を介して、野地板4上に載置される。また、図4に示すように、各凹凸屋根材11の棟側部分は、棟側誘導板7を介して野地板4上に載置される。
図3に示すように、凹凸屋根材11側の端部には凹部13が形成されており、この凹部13の外側面部の上部に、被掛止部14が形成されている。隣り合う凹凸屋根材11の間には、連結具8が配置されており、連結具8が有する掛止部10に対して凹凸屋根材11の被掛止部14が掛止される。
各連結具8には、軒棟方向D1に長いカバー部材15が取り付けられる(図10参照)。各カバー部材15は、図3に示すように、下方に開口する略溝形の部材であり、その両側面部の下部には、被係合部16が形成されている。各カバー部材15の両側の被係合部16が、対応する凹凸屋根材11の被掛止部14に掛止されることにより、各カバー部材15は、両側の凹凸屋根材11を介して連結具8に取り付けられる。カバー部材15は、両側の凹凸屋根材11の間の部分と、ここに配置された連結具8を、上側から覆うものである。
図1、図7に示すように、野地板4とこの上に配置された各凹凸屋根材11の間には、通気空間17が形成されている。各通気空間17は、凸部12と野地板4で囲まれた空間であり、軒方向D2に沿って凸部12と同数形成されている。通気空間17は、軒棟方向D1と直交する断面において、断面矩形状となるように形成されており、凹凸屋根材11の軒棟方向D1の全長に亘って形成されている。
凹凸屋根材11の軒側端部は、軒棟方向D1において野地板4の軒側端縁よりも屋外側に位置した出代部18となっている。凹凸屋根材11の出代部18における凸部12(すなわち、各凸部12の軒側の端部)は、下方に開口している。これら出代部18における各凸部12の下開口は、軒棟方向D1に長い矩形状に形成されており、この下開口部分が、対応する通気空間17の導入口19(図5参照)を構成している。
図1や図4に示すように、軒側後誘導板5、固定部材6、及び棟側誘導板7は、対応する凹凸屋根材11と野地板4の間に挟み込まれた状態で、野地板4に対して固定されている。
図1に示すように、軒側後誘導板5の軒側端縁には、屋外側斜め下方に屈曲した屈曲部分21となっている。屈曲部分21は水切として機能する。
固定部材6の棟側部分は、野地板4の軒側の端部上に(本実施形態では軒側後誘導板5を介して)載置される基部60となる。固定部材6の基部60よりも軒側(外方)部分は、軒棟方向D1において軒側後誘導板5よりも屋外側に向かって突出している。この突出部分がカバー部22を構成し、各凹凸屋根材11の出代部18の下側において、導入口19を覆うように配置されている。カバー部22において各導入口19と重なる部分には、連通口24(図1、図7〜図9参照)が形成されている。このように、連通口24を有するカバー部22を導入口19に設けることで、通気空間17に雨水や小鳥、虫等が入り込み難くなる。
カバー部22の軒側端部は、下方に折り返されて、折り返し部25が形成されている。
本実施形態においては、図7〜図9に示すように平板状をした固定部材6のカバー部22の一部が切り起こされて、切り起こされた跡に連通口24が形成され、切り起こされた面戸取付部28が基部60から起立している。
屋外の空気は、連通口24(導入口19)を経て、各通気空間17に導入されるようになっている。この場合、下側から入り込んだ空気は、屈曲部分21の屋外側の面と、カバー部22の下面に沿って上昇し、連通口24(導入口19)にまで誘導される。連通口24を通じて通気空間17にまで導入された空気は、通気空間17の棟側の端部開口である後述の導出口32から排出される。これにより、野地板4と凹凸屋根材11の間において、良好な通気性が確保される。
図2、図5に示すように、軒部2の屋外側には、軒部2に沿って軒樋31が設けられている。軒樋31は、各凹凸屋根材11の上面から屋外側に流出した雨水を受ける位置に設置されている。より具体的に述べると、この軒樋31は、各通気空間17の導入口19、屈曲部分21の下端部の下方に位置するように設置されている。これにより、各通気空間17に雨水が浸入した場合に、カバー部22の連通口24から排出された雨水を、軒樋31で受けることができる。また、屈曲部分21の下端部から落下した雨水を、軒樋31で受けることができる。
他方、各凹凸屋根材11の棟側端部は、図4に示すように野地板4の棟側端面よりも軒
側に控えた位置に配置されている。凹凸屋根材11の凸部12の棟側端部と野地板4で囲まれた開口により、通気空間17の導出口32が構成されている。各通気空間17の導出口32は、野地板4上で棟側に向けて開口している。
棟側誘導板7の棟側部分は、凹凸屋根材11よりも棟側に突出しており、この突出部分が誘導部33を構成する。誘導部33の棟側部分は、上側に折り曲げられた折曲部分34となっており、この折曲部分34は通気空間17の導出口32に対向して位置する。折曲部分34の突出方向は、野地板4に対して直交する方向よりも棟側に傾けられており、この傾斜によって、各通気空間17から排出された空気は棟側に流れやすくなっている。
棟部3には、野地板4の棟方向D3に亘る棟部カバー36が取り付けられている。棟部カバー36は、棟方向D3に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、棟方向D3に亘って一体に形成したものであってもよい。
棟部カバー36は、棟部3との間に隙間が形成されるように、複数の取付具37を介して棟部3に取り付けられている。棟部カバー36は、屋外側の面を構成する縦板部38と、上面を構成する横板部39と、側端面を構成する側板部40(図2参照)を備えている。
横板部39は、縦板部38の上端部から軒側に向けて突出し、軒棟方向D1と略平行である。横板部39は、野地板4、凹凸屋根材11及び棟側誘導板7の上方に配置されている。横板部39と誘導部33の間には、各導出口32に連通する空間41が形成されている。横板部39と凹凸屋根材11の間には、空間41の軒側に連通する空間42が形成されている。横板部39の軒側端部には、下側に向けて突出する突片部43が、棟方向D3に亘って形成されている。突片部43の下端部と、この下側に位置する凹凸屋根材11の間には、開口44が形成されている。空間42は、開口44を介して軒側に向けて開口している。すなわち、各通気空間17の導出口32は、凹凸屋根材11の棟側端部近傍に位置する空間41及び空間42を介して、開口44に連通している。
縦板部38は、棟部3の屋外側の面と略平行である。縦板部38と棟部3の間には、空間41に連通する空間45が形成されている。空間45は、縦板部38の下端部と棟部3の間に形成された通気口46を介して下側に開口している。
図5(a)に示すように、軒側から棟側に矢印のように風が吹く場合、この風は屈曲部分21で受けられて導入口19側に導かれ、各通気空間17内を軒側から棟側へと流れる。他方、風が棟側から軒側に向かって吹く場合、図5(b)に示すように、風は矢印のように上方から軒樋31内に吹き込まれて該軒樋31の内面に沿って上昇し、屈曲部分21に沿って導入口19側に誘導され、各通気空間17内を軒側から棟側へと流れる。即ち、通気空間17において通常は、軒側から棟側に向かうように空気の流れが生じる。各通気空間17の導出口32から排出された空気は、空間41、空間45及び通気口46を介して、棟部カバー36の下側に排出される。
ところで、図4の矢印a1に示すように棟側から軒側に向けて風が吹くと、この風は建物1の棟側の外壁面に当たった後、矢印b1に示すように建物1の棟側の外壁面に沿って上昇し、この後、通気口46から空間45に導入される。空間45に導入された空気は、空間41及び空間42を順に経て開口44から排出される。このとき、凹凸屋根材11の棟側端部近傍に位置する空間41の上部では、空気の通過によって負圧が生じ、通気空間17から空気を引き込むように作用する。この負圧により、各通気空間17において軒側から棟側に向かう空気の流れが生じやすくなる。
本実施形態では、図2に示すように、複数の凹凸屋根材11で構成される屋根面上に、機能パネルとしての太陽光発電パネル48が設けられている。太陽光発電パネル48は、シリコンを主材料とした半導体素子により太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して出力するものである。太陽光発電パネル48は、上下両面で受光して発電可能な両面受光型のパネルであってもよいし、上面のみで受光して発電可能なパネルであってもよい。
図4に示すように、太陽光発電パネル48の棟側端部は、棟部カバー36の横板部39の軒側端部の近傍に配置されている。太陽光発電パネル48の棟側端面は、棟部カバー36の突片部43に対向し、突片部43との間に空気導出用の間隙53が形成される。
凹凸屋根材11同士を連結する任意の連結具8には、図3に示すように、カバー部材15よりも上方に突出するボルト49が設けられている。太陽光発電パネル48は、これらボルト49を用いて屋根面上に固定されている。
図4に示すように、太陽光発電パネル48は複数の凸部12の上面に載置されており、複数の凸部12に跨っている。このため、太陽光発電パネル48とこの下方に位置する凹凸屋根材11の間には、第二通気空間52が形成されている。第二通気空間52は、太陽光発電パネル48と、凹凸屋根材11の凹部13で囲まれた空間であり、太陽光発電パネル48で閉塞された凹部13と同数だけ形成される。第二通気空間52は、軒棟方向D1と直交する断面において断面矩形状となるように形成されている。第二通気空間52は、太陽光発電パネル48の軒棟方向D1における全長に亘って形成される。
図2に示すように、第二通気空間52の軒側の端部開口50は、凹凸屋根材11の軒棟方向D1における中央部付近に位置している。図4に示すように、第二通気空間52の棟側の端部開口51は、軒棟方向D1において棟部カバー36の横板部39よりもわずかに軒側に位置し、間隙53及び開口44に連通する。
第二通気空間52では、軒側から棟側に向かって空気が流れやすくなっている。これは、軒側に向かって下り傾斜した凹凸屋根材11に当たった風が、棟側に向かって流れやすいからである。第二通気空間52の端部開口51から排出された空気は、開口44を経て、棟部カバー36内の空間42、空間41、及び空間45を順に通過し、この後、通気口46から棟部カバー36の下側に排出される。第二通気空間52から排出された空気が空間41の上部を通過するとき、この空間41の上部において負圧が生じ、通気空間17から空気を引き込むように作用する。このときの負圧によっても、各通気空間17において軒側から棟側に向かう空気の流れが生じやすくなる。
ところで、太陽光発電パネル48は、周囲の雰囲気温度が高い場合や、直射日光が長時間照射された場合等に、発電素子が高温になって発電効率(変換効率)が低下する恐れがある。しかし、本実施形態では、前記のように太陽光発電パネル48の下方に通気空間17と第二通気空間52を設けたことで、通気空間17や第二通気空間52を流れる空気により太陽光発電パネル48を冷却し、太陽光発電パネル48の温度上昇を抑えることができる。したがって、太陽光発電パネル48の発電効率の低下が抑制される。
以下においては、凹凸屋根材11を野地板4に固定するための構造や手順について、図7〜図9に基づいて詳述する。
上述したように、固定部材6には、凹凸屋根材11が有する複数の凸部12と一対一で対応するように、複数の面戸取付部28を上方に突出させて設けている。
一方、凹凸屋根材11の軒先端部の凹部13の下端縁からは、図7に示すように、屋外側に向けて折曲自在な折曲片11aが延設されている。
凹凸屋根材11を面戸取付部28に固定するに際し、まず図7に示すように、固定部材6の基部60が野地板4の軒側の端部上に(本実施形態では軒側後誘導板5を介して)載置されて固定される。基部60には、釘等の固着具の挿通孔61が形成されていて、この挿通孔61を介して固着具(不図示)が野地板4に打ち込まれることで、固定部材6が野地板4に固定される。面戸取付部28の屋内側(棟側)の面には、面戸部材62が設けられる。
本実施形態における面戸部材62は、所謂ケミカル面戸、ソフト面戸と称される、ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、等の発泡樹脂で形成される。なお、面戸部材62は、弾性を有する水密性に優れた他の材質であってもよい。面戸部材62は、図7に示すように、正面視形状が面戸取付部28と通気空間17の断面形状よりも大きく形成される。面戸部材62が面戸取付部28の屋内側の面に設けられるにあたっては、両面テープや接着剤による貼着が好ましいが、係合等による保持でもよく、特に限定されない。
そして面戸取付部28は、図8に示すように、各凸部12の軒側端部(つまり通気空間17の軒側端部)に一対一で突き合わされて挿入され、凹凸屋根材11が固定部材6上に配置される。このとき、面戸取付部28と凹凸屋根材11の凸部12の軒側端部との間に、面戸部材62が介在される。
面戸取付部28は、凹凸屋根材11の凸部12内の通気空間17の断面形状と略同じ形状で若干小さく形成され、通気空間の軒側端部の開口内に挿入される。この時、面戸部材62がない場合には、凹凸屋根材11の凸部12の内面と面戸取付部28との間に、水が浸入可能な隙間が形成される惧れがある。本発明においては、面戸取付部28と凹凸屋根材11の軒側端部との間に面戸部材62が介在するため、横方向の端部において面戸取付部28と凹凸屋根材11の軒側端部との間に水が浸入可能な隙間が殆ど形成されない。
そして、面戸部材62は、図8に示すように、面戸取付部28とともに凹凸屋根材11の凸部12内の通気空間17内に挿入されるが、面戸部材62は通気空間17の断面よりも大きいため、凸部12内で圧縮され、凸部12の内面に隙間無く当接する。そして、図9に示すように、凹凸屋根材11の折曲片11aが下方に折曲され、固定部材6の折り返し部25を覆うように沿わせられる。本実施形態では、最後に、凸部12の軒側の端部の開口に、小口キャップ63が挿入されて装着される。小口キャップ63は、凸部12の軒側の端部の開口(すなわち通気空間17の長手方向に垂直な断面)と略同形同大となっており、面戸の化粧面として機能する。小口キャップ63の固定は、接着や係止、嵌入等、特に限定されない。これにより、凹凸屋根材11が固定部材6に固定される。
この構造によれば、軒先に強風等の負荷が加えられても、その負荷によって凹凸屋根材11の軒先部分がめくれ上がって外れることや、バタバタと異音を生じさせることが抑えられる。また、凹凸屋根材11を野地板4に固定するに際して、凹凸屋根材11の凹部13をネジ、釘等で野地板4に固定する必要がなく、水仕舞いが良好となる。加えて、この構造によれば、軒方向D2に沿って凸部12と凹部13を交互に有する凹凸屋根材11が、固定後に撓みを生じることも抑えられる。さらに、凹凸屋根材11の軒先端縁の構造が、折曲片11aを折り曲げた構造となるので、凹凸屋根材11の小口部分が軒先に露出することも抑えられる。
さらに、面戸取付部28と凹凸屋根材11の凸部12の軒側端部との間に、面戸部材62が介在されるため、この間に水が浸入可能な隙間が形成されず、雨水が浸入するのが抑制されるものである。
さらに本実施形態では、隣接する凹凸屋根材11間の部分を上側から覆うカバー部材15にも、同様の固定構造を設けている。つまり、カバー部材15が有する上壁部の軒側先端部から、前述の折曲片11aと同様の折曲片15aを軒棟方向D1の屋外側にむけて延設している。
このカバー部材15も、対応する面戸取付部28に対して上方から被せられる。このとき、カバー部材15が有する11aが、面戸取付部28と重なり合い、固着具によりカバー部材15はこれに対応する面戸取付部28に固定され、上述したのと同様の効果が得られる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、機能パネルを太陽光発電パネル48で構成したが、その他の機能を有するパネルで構成しても構わないし、機能パネルを省略することも可能である。また、本発明は片流れ屋根だけではなく切妻屋根等のその他の形状の屋根にも適用可能である。その他の構成についても、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
1 建物
2 軒部
4 野地板
6 固定板
11 凹凸屋根材
11a 折曲片
12 凸部
17 通気空間
28 面戸取付部
62 面戸部材
63 小口キャップ

Claims (2)

  1. 野地板上に凹凸屋根材が設けられ、
    前記凹凸屋根材は、下方に開口する凸部と上方に開口する凹部とを軒方向に交互に有し、前記凸部と前記野地板との間に通気空間を形成するものであり、
    前記野地板の軒側端部には、前記通気空間に対応する位置に前記通気空間内に挿入される面戸取付部を有する固定部材が固定され、
    前記面戸取付部の軒側の面に前記通気空間の断面よりも大きい発泡樹脂からなる面戸部材が取り付けられ、
    前記凹凸屋根材は、前記凹部の下端縁から軒側に向けて折曲自在な折曲片が延設され、
    前記面戸部材が前記通気空間に挿入された状態で、前記折曲片が下方に折曲されて前記固定部材を覆うように取り付けられることで、前記固定部材に対して前記凹凸屋根材が固定されることを特徴とする屋根構造。
  2. 前記通気空間の軒側の端部の開口に、小口キャップが挿入されることを特徴とする請求項1記載の屋根構造。
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