JP5869969B2 - 車両の空気抵抗低減装置 - Google Patents

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Description

この発明は車両の空気抵抗低減装置に関し、より具体的にはシンセティック・ジェット・アクチュエータを用いて車体に沿って流れる空気の流れを制御して車両の空気抵抗を低減させるようにした装置に関する。
シンセティック・ジェット・アクチュエータを用いて車体に沿って流れる空気の流れを制御して車両の空気抵抗を低減させるようにした装置の例としては、例えば特許文献1記載の技術を挙げることができる。その技術においては閉空間に配置される振動板(振動膜)に接続される加振部を周期的に駆動して振動板を振動させ、閉空間に穿設された開孔から空気を噴出・吸引させるシンセティック・ジェット・アクチュエータを車体の下部に取り付け、車体壁面に生成される境界層の剥離点を下流側に移動して車体に作用する空気抵抗を低減させるように構成している。
より具体的には、特許文献1記載の技術は、シンセティック・ジェット・アクチュエータの開孔から噴出される空気の噴出方向が、車体に沿って流れる空気の流れ方向に対して垂直となるようにアクチュエータの開孔を位置させるように構成している。
特開平9−118270号公報
特許文献1記載の技術は上記のようにアクチュエータの開孔からの空気の噴出方向が車体に沿って流れる空気の流れ方向に対して垂直となるように構成しているが、発明者達が知見した限り、空気の流れ方向に垂直に噴出させても空気抵抗低減効果は見られなかった。また、車体のような鈍体形状の物体の空気抵抗を低減するには、剥離点を下流側に移動するだけでは十分ではなく、車体の後流の変動を抑制する必要があることも判明した。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、シンセティック・ジェット・アクチュエータを用いて車体に沿って流れる空気の流れ(車体壁面に生成される境界層)を制御すると共に、車体の後流の変動を抑制して車体に作用する空気抵抗を低減させるようにした車両の空気抵抗低減装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、閉空間に配置される振動板に接続される加振部を周期的に駆動して前記振動板を振動させ、前記閉空間に穿設された開孔から空気を噴出・吸引させるシンセティック・ジェット・アクチュエータを車体に取り付け、車両が走行するときの空気抵抗を低減させるようにした車両の空気抵抗低減装置において、前記アクチュエータの開孔から噴出される空気の噴出方向が前記車体に沿って流れる空気の流れ方向と平行となるように前記アクチュエータの開孔を位置させると共に、少なくとも前記車両の走行速度に基づいて前記加振部の駆動周波数を決定する駆動周波数決定手段と、前記決定された駆動周波数に基づいて前記加振部を駆動する加振部駆動手段とを備えると共に、前記アクチュエータの開孔が、前記車両の後部において前記車体壁面に生成される境界層の剥離点の付近に位置させられる如く構成した。
請求項2に係る車両の空気抵抗低減装置にあっては、前記駆動周波数決定手段は、前記車両の走行速度に応じて予め設定された前記駆動周波数の特性を検索して前記加振部の駆動周波数を決定する如く構成した。
請求項3に係る車両の空気抵抗低減装置にあっては、前記駆動周波数の特性は、前記車両の走行速度と前記車体に作用する空気抵抗に基づいて予め設定される如く構成した。
請求項1に係る車両の空気抵抗低減装置にあっては、シンセティック・ジェット・アクチュエータの開孔から噴出される空気の噴出方向が車体に沿って流れる空気の流れ方向と平行となるようにアクチュエータの開孔を位置させるように構成したので、車両が走行するときに車体壁面に生成される境界層の剥離点を下流側に効果的に移動することができると共に、車体後部に形成される後流の変動を抑制することができ、よって車体に作用する空気抵抗を低減させることができる。
図9(a)は、引用文献1記載の技術の如く、シンセティック・ジェット・アクチュエータの開孔から噴出される空気の噴出方向が車体に沿って流れる空気の流れ方向に対して垂直となるようにアクチュエータの開孔を位置させた場合の構成(SJ−垂直)、(b)は、この発明の実施例に示すように、アクチュエータの開孔から噴出される空気の噴出方向が車体に沿って流れる空気の流れ方向と平行となるようにアクチュエータの開孔を位置させた場合の構成(SJ−平行)を模式的に示す説明図である。また、同図(c)はこれらの構成とシンセティック・ジェット・アクチュエータを利用した空気の噴出がない場合とを数値解析によってそれぞれ比較した結果をまとめたデータを示すものである。尚、(c)に示すデータはシンセティック・ジェット・アクチュエータの加振部を駆動周波数80Hzで振動させた場合を示す。
図9(c)から、図9(a)に示す引用文献1記載の技術においては、シンセティック・ジェット・アクチュエータを利用した空気の噴出がない場合と比べて車体に作用する空気抵抗の低減効果が見られないのに対し、図9(b)に示すこの発明の実施例にあっては、空気の噴出がない場合に比べて空気抵抗を10パーセント低減できたことを確認することができる。
また、少なくとも車両の走行速度に基づいて加振部の駆動周波数を決定して加振部を駆動するようにしたので、図3から図6を参照に後述する如く、車体の後流の変動を抑制して車体に作用する空気抵抗を一層効果的に低減させることができる。また、アクチュエータの開孔が、前記車両の後部において車体壁面に生成される境界層の剥離点の付近に位置させられる如く構成したので、境界層に効果的に空気を噴出することができ、換言すれば効果的にエネルギを供給することができるため、剥離点を下流側に一層効果的に移動することができる。
請求項2に係る車両の空気抵抗低減装置にあっては、車両の走行速度に応じて予め設定された駆動周波数の特性を検索して加振部の駆動周波数を決定する如く構成したので、上記した効果に加え、駆動周波数を簡易かつ的確に決定することができる。
請求項3に係る車両の空気抵抗低減装置にあっては、駆動周波数の特性は、車両の走行速度と車体に作用する空気抵抗(背面圧力)に基づいて予め設定される如く構成したので、上記した効果に加え、駆動周波数を一層簡易かつ的確に決定することができる。
この発明の実施例に係る車両の空気抵抗低減装置を全体的に示す概略図である。 図1の装置の効果を確認するための試験機の説明図である。 図2に示す試験機のスピーカ加振部の駆動周波数と背面圧力係数の関係を風速30m/sでの計測した結果を示すデータ図である。 図1の装置の効果を数値解析した結果を示す説明図である。 図3に示す、駆動周波数350Hzのときの背面圧力係数Cpを測定高さごとに示す説明図である。 図3に示す、駆動周波数250Hzのときの背面圧力係数Cpを測定高さごとに示す説明図である。 図1の制御部の動作を示す説明図である。 図1の装置の効果を示す説明図である。 シンセティック・ジェット・アクチュエータの開孔の構成などの説明図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両の空気抵抗低減装置を実施するための形態について説明する。
図1はこの発明に係る車両の空気抵抗低減装置を全体的に示す概略図である。
図1において符号10はその装置を示し、装置10は、車両12の車体12aに取り付けられるシンセティック・ジェット・アクチュエータ(Synthetic Jet Actuator。以下「SJアクチュエータ」と略称する)16を備える。
車両12は図示のようなハッチバック型の乗用車からなり、車体12aの前部にはエンジン(内燃機関)、電動モータ、あるいはそのハイブリッドのいずれかからなる原動機(図示せず)が搭載され、原動機の駆動力で駆動輪14を駆動して走行する。車体12aの後部のトランクルーム(図示せず)の内部にはSJアクチュエータ16が取り付けられる。
図1ではSJアクチュエータ16を模式断面図で示す。SJアクチュエータ16はケース16aを備え、ケース16aは上面と、底面と、前面と、車幅方向の両側面と、後面からなるボックス状を呈する。ケース16aは、車幅方向の長さ100cm、重力方向の高さ25cm、車長方向の長さ20cm程度の大きさを有する。
ケース16aの前面には車幅方向に4個のスピーカ(1個のみ図示)16bが配列されると共に、ケース16aの内部には1個の閉空間16cが形成される。スピーカ16bは、コーン状の振動板(振動膜)16b1と、それに接続されるマグネットなどから構成される加振部(磁気回路部)16b2とからなる公知の構造を備える。
ケース16aの後面にはスピーカ16bの個数に対応して4個(1個のみ図示)の径1mmの開孔16a1が穿設される。図示の如く、SJアクチュエータ16においてケース16aに穿設される開孔16a1は、その開孔16a1から噴出される空気の噴出方向Aが、車両12が走行するときに車体12aに沿って流れる空気の流れ方向Bと平行となるように位置させられると共に、空気の流れCによって車体12aの壁面に生成される境界層の剥離点(図8で後述)付近に位置させられる。尚、剥離点の位置は車体12aの形状と想定される車両12の走行速度に応じ、実験によって予め適宜推定(測定)される。また、便宜のため図1で開孔16a1の径を誇張して示した。
車両12の運転席付近などの適宜箇所にはCPU,ROM,RAM,I/Oなどからなるマイクロコンピュータを備えたECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)20が配置される。ECU20は、図1の下部に示す如く、速度情報生成部20aと制御部20bとして機能する。
駆動輪14のドライブシャフト(図示せず)の付近には速度センサ22が配置され、ドライブシャフトが所定角度回転する度にパルス信号をECU20の速度情報生成部20aに出力する。速度情報生成部20aでは出力パルスの時間間隔を計測して車両12の走行速度を示す速度信号を生成して制御部20bに出力する。
制御部20bは、相関情報参照部20b1と駆動周波数決定部20b2と加振部駆動部20b3を備え、相関情報参照部20b1と駆動周波数決定部20b2において車両12の走行速度に基づいてスピーカ16bの加振部16b2の駆動周波数を決定し、加振部駆動部20b3において決定された駆動周波数に基づいて(決定された駆動周波数で)加振部16b2を駆動する。加振部駆動部20b3は増幅器を備える。
上記について図2を参照して説明する。
図2は図1の装置10の効果を確認するために行った試験機100の説明図である。試験機100は、車両12の車体12aを1/10程度の縮尺でモデル化した車体モデルからなり、風洞102の内部に配置され、矢印Dで示す方向から空気を送風される。尚、試験機100ではケース104の開孔1041は、開孔1041から噴出される空気の噴出方向が試験機100に沿って流れる空気の流れ方向Dと平行となるようにS字状に形成される。
発明者達は図2に示す試験機100を用いて鋭意試験を重ねた結果、図9を参照して最初に述べた如く、特許文献1記載の技術のようにSJアクチュエータの開孔からの空気の噴出方向が車体に沿って流れる空気の流れ方向に対して垂直となるように構成しても空気抵抗低減効果は見られないこと、また図1に示す車体12aのような鈍体形状の物体の空気抵抗を低減するには剥離点を下流側に移動するだけでは十分ではなく、車体12aの後流の変動を抑制するように空気の流れCを制御する必要があることが判明した。
従って、この実施例は、図1に示す如く、SJアクチュエータ16を用いて車体12aに沿って流れる空気の流れC(車体壁面に生成される境界層)を制御して剥離点を下流側に移動させると共に、車体12aの後流の変動を抑制して車体12aに作用する空気抵抗を低減させるようにした車両の空気抵抗低減装置10を提供することを目的とする。
車体12aの空気抵抗の低減、即ち、背面圧力(車体12aの下流の空気の圧力)の増加について説明すると、スピーカ16bの加振部16b2の駆動周波数と車体12aの後流の変動の関係を明らかにするため、図2に示す試験機100を用いて周波数をパラメータとして背面圧力を計測した。図3に風速30m/s(時速108km/h相当)のときの計測結果を示す。尚、図3においてCpは計測した背面圧力を風洞102に送風される空気の入口動圧で除して無次元化した値(背面圧力係数)を示し、地面から75mmの高さでの計測値である。
図3でしきい値αはこの実施例に係る空気抵抗低減制御を行わないときの値を示す。図3から明らかな如く、駆動周波数が低い領域では背面圧力(背面圧力係数Cp)が低下、換言すれば空気抵抗が増加するが、駆動周波数を上げるにつれて背面圧力が上昇、換言すれば空気抵抗が減少することが分かる。
即ち、駆動周波数が150−400Hzの範囲で背面圧力係数Cpはしきい値αを超えて上昇すると共に、300−350Hzで最大(最良)となる。例えば、図2に示す試験機100において加振部16b2を周波数250Hzで駆動した場合、図4に示す如く、空気抵抗を12パーセント低減できることを確認できた。図示の特性はECU20において速度信号ごとにROM内にテーブル値として格納される。
図5は駆動周波数350Hzのときの背面圧力係数Cpを測定高さごとに示す説明図である。図中、実線が加振部16b2を4.0W、破線が加振部16b2を3.8Wで駆動した場合である。線βはこの実施例に係る空気抵抗低減制御を行わないときの値を示す。図6は同様に、加振部16b2を駆動周波数250Hzで12.8Wで駆動したときの背面圧力係数Cpを測定高さごとに示す説明図である。また、図7はこの実施例に係る制御部20bの動作を示す説明図である。
上記を前提にして図1の説明に戻ると、相関情報参照部20b1においては速度信号が例えば30m/s(108km/h)を示すとき、その速度に対応する図7に示す特性Fを参照し(ROMから速度情報テーブルを選択(検索)し)、駆動周波数決定部20b2において特性Fの背面圧力係数Cpがしきい値α(所定圧力)以上のときの150−400Hzの中の任意の値、より具体的には図7に示す特性Fにおいて最良の駆動周波数である300−350Hzの中の任意の値を選択し、それを加振部16b2の駆動周波数として決定する。
尚、上記において図7に示す特性は速度信号が30m/s(108km/h)のときの値を示すが、他の速度についても同様に特性Fが設定されてECU20のROMに検索(参照)可能に格納される。
図8は、この発明の実施例に係る空気抵抗低減装置を用いた場合の効果を示す説明図である。図中、実線がアクチュエータを用いて車体に沿って流れる空気の流れ方向と平行となるように空気を噴出した場合(SJ−平行)の流線(空気の流れ)とそのときの剥離点、破線がアクチュエータを利用した空気の噴出がない場合の流線とそのときの剥離点を示す。同図に示す如く、この発明の実施例に係る空気抵抗低減装置を用いてアクチュエータの開孔16a1から空気を噴出することにより、車体壁面に生成される境界層の剥離点を下流側に効果的に移動することができる。
上記した如く、この実施例にあっては、閉空間16cに配置される振動板16b1に接続される加振部16b2を周期的に駆動して前記振動板を振動させ、前記閉空間に穿設された開孔16a1から空気を噴出・吸引させるSJアクチュエータ(シンセティック・ジェット・アクチュエータ)16を車体12aに取り付け、車両12が走行するときの空気抵抗を低減させるようにした車両の空気抵抗低減装置10において、前記アクチュエータ16の開孔16a1から噴出される空気の噴出方向Aが前記車体に沿って流れる空気の流れ方向Bと平行となるように前記アクチュエータ16の開孔16a1を位置させると共に、少なくとも前記車両12の走行速度(より具体的には、走行速度と背面圧力係数Cp)に基づいて前記加振部16b2の駆動周波数を決定する駆動周波数決定手段(相関情報参照部20b1、駆動周波数決定部20b2)と、前記決定された駆動周波数に基づいて前記加振部16b2を駆動する加振部駆動手段(加振部駆動部20b3)とを備えると共に、前記アクチュエータ16の開孔16a1が、前記車両12の後部において前記車体12aの壁面に生成される境界層の剥離点の付近に位置させられる如く構成したので、車両12が走行するときに車体12aの壁面に生成される境界層の剥離点を下流側に効果的に移動することができると共に、車体12aの後部に形成される後流の変動を抑制することができ、よって車体12aに作用する空気抵抗を低減させることができる。
即ち、図9はそれを示す説明図であるが、図9(c)から、図9(a)に示す引用文献1記載の技術においては、車体12に作用する空気抵抗の低減効果が見られないのに対し、図9(b)に示すこの実施例に係る空気抵抗低減装置10にあっては、加振部16b2を駆動周波数80Hzで振動させた場合、空気の噴出がない場合に比べて空気抵抗を10パーセント低減できたことを確認することができる。
また、それに加え、車両12の走行速度に基づいて加振部16b2の駆動周波数を決定して加振部16b2を駆動するようにしたので、図3から図6に示す如く、車体12aの後流の変動を抑制して車体12aに作用する空気抵抗を一層効果的に低減させることができる。また、前記アクチュエータ16の開孔16a1が、前記車両12の後部において前記車体12aの壁面に生成される境界層の剥離点の付近に位置させられる如く構成したので、境界層に効果的に空気を噴出することができる、換言すれば効果的にエネルギを供給することができるため剥離点を下流側に一層効果的に移動することができる。
また、前記駆動周波数決定手段は、前記車両12の走行速度に応じて予め設定された、前記駆動周波数の特性(図7のF)を検索して前記加振部16b2の駆動周波数を決定する如く構成したので、上記した効果に加え、駆動周波数を簡易かつ的確に決定することができる。
また、前記駆動周波数の特性(図7のF)は、前記車両12の走行速度と前記車体12aに作用する空気抵抗(より具体的には背面圧力係数Cp)に基づいて予め設定される如く構成したので、上記した効果に加え、駆動周波数を一層簡易かつ的確に決定することができる。
尚、上記においてSJアクチュエータの振動板(振動膜)としてスピーカの振動板を利用したが、圧電振動板(振動膜)であっても良い。
また、車両12としてハッチバック型の乗用車を例にして説明したが、車両の形状はこれに限らず、例えばセダン型やミニバン型の乗用車などであっても良い。
また、ケース16aの大きさやスピーカ16bの個数など、SJアクチュエータ16の構成を具体的な値で示したが、それらは例示であって限定されるものではない。
10 車両の空気抵抗低減装置、12 車両、12a 車体、14 駆動輪、16 SJアクチュエータ(シンセティック・ジェット・アクチュエータ)、16a ケース、16a1 開孔、16b スピーカ、16b1 振動板、16b2 加振部(磁気回路部)、16c 閉空間、20 ECU(電子制御ユニット)、20a 速度情報生成部、20b 制御部、20b1 相関情報参照部(駆動周波数決定手段)、20b2 駆動周波数決定部(駆動周波数決定手段)、20b3 加振駆動部(加振駆動手段)、22 速度センサ

Claims (3)

  1. 閉空間に配置される振動板に接続される加振部を周期的に駆動して前記振動板を振動させ、前記閉空間に穿設された開孔から空気を噴出・吸引させるシンセティック・ジェット・アクチュエータを車体に取り付け、車両が走行するときの空気抵抗を低減させるようにした車両の空気抵抗低減装置において、前記アクチュエータの開孔から噴出される空気の噴出方向が前記車体に沿って流れる空気の流れ方向と平行となるように前記アクチュエータの開孔を位置させると共に、少なくとも前記車両の走行速度に基づいて前記加振部の駆動周波数を決定する駆動周波数決定手段と、前記決定された駆動周波数に基づいて前記加振部を駆動する加振部駆動手段とを備えると共に、前記アクチュエータの開孔が、前記車両の後部において前記車体壁面に生成される境界層の剥離点の付近に位置させられることを特徴とする車両の空気抵抗低減装置。
  2. 前記駆動周波数決定手段は、前記車両の走行速度に応じて予め設定された前記駆動周波数の特性を検索して前記加振部の駆動周波数を決定することを特徴とする請求項1記載の車両の空気抵抗低減装置。
  3. 前記駆動周波数の特性は、前記車両の走行速度と前記車体に作用する空気抵抗に基づいて予め設定されることを特徴とする請求項2記載の空気抵抗低減装置。
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