JP5869829B2 - ガスバリヤー性紙製材料 - Google Patents
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本発明は、原紙または加工紙の少なくとも片面に、乾燥後の樹脂固形分が0.1〜30g/m2となるように合成ラテックス、合成エマルジョン、水溶性エラストマー、ポリビニリアルコール系樹脂から選択される少なくとも1種からなる目止め剤層が塗布法で形成され、該目止め剤層表面の濡れ張力が36mN/m以上、かつコッブ吸水度が10g/m2以下であり、前記目止め剤層上に、乾燥後の樹脂固形分が0.5〜30g/m2となるようにポリビニルアルコール系樹脂からなるガスバリヤー層が塗布法で形成されることを特徴とするガスバリヤー性紙製材料である。
原紙または加工紙の米坪が10〜500g/m2が好ましく、15〜500g/m2がさらに好ましい。米坪が10g/m2未満の場合、塗工した目止め剤の乾燥段階で凹凸が発生しやすい。一方、500g/m2を超える場合、塗工した目止め剤の乾燥段階でカールや皺などが発生しやすい。よって、いずれの場合も、目止め剤層の平面性が悪くなり、均一なガスバリヤー層が形成されなくなる。
目止め剤として、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、スチレン・無水マレイン酸重合体、スチレン・ブタジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などから選択された少なくとも1種を用いることができる。
ガスバリヤー性樹脂として、ポリビニルアルコール系樹脂を用いるが、重合度が300〜4000、けん化度が95mol%以上のポリビニルアルコール系樹脂が好ましく、重合度500〜2000のポリビニルアルコール系樹脂がさらに好ましい。
JIS−K−6768に準じて、目止め剤塗布後の濡れ張力を測定した。試験液として、和光純薬工業(株)社製の濡れ張力試験用試薬を使用した。
JIS−P−8140に準じて、目止め剤塗布後の浸み込む単位面積当たりの水の量を測定した。
JIS−Z−1522に準じて、ガスバリヤー性紙製材料のガスバリヤー性樹脂層表面にテープ(ニチバン(株)社製CT405AP−18:粘着力1.18N/cm)を貼りつけ、90度の角度で剥離試験を行った。
JIS−K−7126に準じて、酸素ガス透過度測定器(MOCON社製OXTRAN)を使用して測定した。なお、温湿度条件は、23℃×65%RHとした。
JIS−P−8113に準じてサンプルを引張り試験機で引張り、破断時の強度を測定した。
ガーゼに浸み込ませた着色液(トルエンとオイルレッドとの混合液)で、ガスバリヤー性紙製材料のガスバリヤー性樹脂層表面を拭いたときの液の浸透具合を目視判定した。
ガスバリヤー性紙製材料のガスバリヤー層を内側にして抄紙方向である縦方向に沿って180度に折り曲げる。その後、一度元に戻して抄紙方向に対して横方向(前記方向と直角方向)に沿って同じく180度に折曲げる。縦横に折り目のついたサンプルの酸素ガス透過度を測定評価した。
水50重量%、イソプロピルアルコール10重量%及びスチレン・ブタジエン共重合体系エマルジョン(DIC(株)社製DS−407H)40重量%からなる目止め剤溶液を、原紙(北越紀州製紙(株)社製無蛍光上質紙、はまゆう(登録商標)、米坪40g/m2)の片面に、乾燥後の樹脂固形分が5g/m2となるようにグラビヤコーターで塗布し、150℃で7秒間乾燥して、目止め剤層を形成させた。水78重量%、イソプロピルアルコール4重量%及びポリビニルアルコール系樹脂((株)クラレ社製エクセバール(登録商標)AQ4104)18重量%からなるポリビニルアルコール系樹脂溶液を、目止め剤層上に、乾燥後の樹脂固形分が5g/m2となるようにグラビヤコーターで塗布し、155℃で7秒間乾燥して、ガスバリヤー性紙製材料を得た。
北越紀州製紙(株)社製無蛍光上質紙、はまゆう、米坪40g/m2を北越紀州製紙(株)社製無蛍光コート紙(コッブ吸水度39.0g/m2、米坪80g/m2)に変更した以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
北越紀州製紙(株)社製無蛍光上質紙、はまゆう、米坪40g/m2を三島製紙(株)社製無蛍光アート紙(コッブ吸水度13.9g/m2、米坪80g/m2)に変更した以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
目止め剤の樹脂固形分を8g/m2に変更した以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
目止め剤樹脂をDIC(株)社製DS−407HからDIC(株)社製4710Fに変更した以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
北越紀州製紙(株)社製無蛍光上質紙、はまゆう、米坪40g/m2を(株)ニッカン社製コート紙、米坪40g/m2に変更し、目止め剤樹脂をDIC(株)社製DS−407HからDIC(株)社製7310Kに変更した以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
目止め剤樹脂をDIC(株)社製DS−407Hから(株)クラレ社製エクセバールAQ4104に変更し、乾燥後の目止め剤樹脂の固形分を5g/m2から2.2g/m2に変更した以外は、実験例2と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
原紙の両面に、樹脂固形分が5g/m2となるように目止め剤層を形成させ、該目止め剤層上に、樹脂固形分が5g/m2となるようにポリビニルアルコール系樹脂層を形成させた以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
北越紀州製紙(株)社製無蛍光コート紙、米坪80g/m2を日本製紙(株)社製オークユニ(登録商標)、米坪40g/m2に変更し、目止め剤樹脂をDIC(株)社製DS−407Hから(株)クラレ社製エクセバールAQ4104に変更した以外は、実験例2と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
目止め剤樹脂を(株)クラレ社製エクセバールAQ4104からDIC(株)社製4710Fに変更した以外は、実験例9と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
目止め剤樹脂をDIC(株)社製DS−407Hからサイデン化学(株)社製EK−61に変更した以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
目止め剤樹脂をDIC(株)社製DS−407Hからサイデン化学(株)社製EK−61に変更した以外は、実験例2と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
北越紀州製紙(株)社製無蛍光上質紙、はまゆう、米坪40g/m2を日本製紙(株)社製オークユニ、米坪40g/m2に変更し、目止め剤樹脂をDIC(株)社製DS−407Hから日信化学工業(株)社製ビニブラン(登録商標)2682に変更し、乾燥後の目止め剤樹脂の固形分を5g/m2から0.05g/m2に変更した以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
樹脂固形分が0.2g/m2となるようにポリビニルアルコール系樹脂層を形成させた以外は、実験例1と同様にしてガスバリヤー性紙製材料を得た。
2 ガスバリヤー層
3 目止め層
Claims (5)
- 原紙または加工紙の少なくとも片面に、乾燥後の樹脂固形分が0.1〜30g/m2となるようにスチレン・ブタジエン共重合体からなる目止め剤層が塗布法で形成され、該目止め剤層表面の濡れ張力が36mN/m以上、かつコッブ吸水度が10g/m2以下であり、
前記目止め剤層上に、乾燥後の樹脂固形分が0.5〜30g/m2となるようにポリビニルアルコール系樹脂からなるガスバリヤー層が塗布法で形成されることを特徴とするガスバリヤー性紙製材料。 - 前記原紙または加工紙は、
米坪が10〜500g/m2であり、
縦方向の引張強度が1kN/m以上であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリヤー性紙製材料。 - 前記ガスバリヤー層を形成するポリビニルアルコール系樹脂は、
重合度が300〜4000、
けん化度が95モル%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリヤー性紙製材料。 - 前記ガスバリヤー層を形成するポリビニルアルコール系樹脂溶液中に、
消泡剤として、炭素数が6以下のアルコール及び/又は界面活性剤を0.1〜15重量%含有させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガスバリヤー性紙製材料。 - 前記ガスバリヤー層を形成するポリビニルアルコール樹脂表面に、JIS−Z−1522に準拠した粘着力1.18N/cm以上のテープで剥離試験を施した場合、
ポリビニルアルコール系樹脂層が剥離しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガスバリヤー性紙製材料。
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