以下、本発明による情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報等が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報等が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において、検索とは、検索対象となる情報から、指定された情報を用いて、当該指定された情報に一致する情報を検知することや、当該検知した情報を取得すること、当該検知した情報に対応付けられた情報を取得することなどを意味し、広く解する。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、端末装置から車載装置に音声情報を送信し、車載装置が当該音声情報を用いて音声を出力する情報システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。図1において、端末装置11は、例えば、携帯型のゲーム機や、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末である。また、図1において、車載装置12は、例えば、自動車に搭載されるカーナビゲーション装置や、自動車に搭載されているディスプレイ・オーディオ(ディスプレイ付きのオーディオ装置)、他の乗り物に搭載されるナビゲーション装置などである。また、図1において、端末装置11と車載装置12との通信は、通常、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信である。また、端末装置11と車載装置12との通信は、Wi−Fi(登録商標)等の無線LANによる通信や、その他の無線通信であってもよい。
図2は、本実施の形態における端末装置11、および車載装置12のブロック図である。端末装置11は、端末音声出力関連情報格納部111、端末受付部112、端末音声出力関連情報取得部113、端末送信部114を備える。車載装置12は、受信部121、出力部122を備える。
端末音声出力関連情報格納部111は、音声を出力することに関する情報である音声出力関連情報を格納し得る。音声出力関連情報は、通常、音声出力の元となる音声情報である。また、音声出力関連情報は、音声を出力することに関する条件である音声出力条件であってもよい。音声出力条件は、例えば、対象情報や、内容情報、判断種別情報、連結情報などを有する。対象情報とは、条件を満たすか否かを判断する対象の情報を示す情報である。また、内容情報とは、条件を満たすか否かを判断する対象の情報の内容を示す情報である。また、判断種別情報とは、条件を満たすか否かを判断する種別を示す情報である。また、連結情報とは、2以上の条件の連結方法を示す情報である。また、音声出力関連情報は、音声情報や、音声出力条件、位置に関連する情報である位置関連情報などの組み合わせであってもよい。位置関連情報は、例えば、位置を示す位置情報や、地点を示す地点情報、施設を示す施設情報、クイズを示すクイズ情報などである。また、音声出力関連情報において、音声情報と音声出力条件とは、1対nで対応付けられていてもよい。nは、通常、1以上である。
以下、音声情報、位置情報、地点情報、施設情報、クイズ情報、対象情報、内容情報、判断種別情報、連結情報、音声出力条件の順に、これらの情報の例などについて説明する。
音声情報は、例えば、文字情報や、音声データ、音声ファイル、音声信号、楽譜などである。また、音声は、声や、音楽、BGM、効果音、文字の読み上げ音声などである。音声は、いわゆる音であればよく、その内容や種類は問わない。また、音声情報は、音声情報を識別するための音声識別子を有していてもよい。音声識別子は、例えば、ファイルIDや、ファイル名、音素などである。ファイルIDは、IDを示すID情報である。ID情報は、例えば、「1」や、「23」、「007」、「M−023」などである。また、ファイル名は、名称を示す名称情報である。名称情報は、例えば、「sound.aac」や、「Music.mp3」、「voice.mp4」、「BGM−01.wav」などである。また、音素は、例えば、「/a/」や、「/i/」、「/ku/」、「/se/」などである。なお、音声情報は、音声出力の元となる情報であればよく、その形式や内容などは問わない。
位置情報は、経緯度を示す経緯度情報や、座標を示す座標情報、座標の軸を示す座標軸情報、高度を示す高度情報、距離を示す距離情報、方位を示す方位情報などである。経緯度情報は、例えば、「(N12.34.56.78,E123.45.67.89)」や、「(北緯12度,東経123度)」などである。また、座標情報は、例えば、「(X,Y)=(3,4)」や、「(12,24)」などである。また、座標軸情報は、例えば、「X軸」や、「Y方向」、「Z」などである。また、高度情報は、例えば、「234m」や、「5,432m」などである。また、距離情報は、例えば、「100m」や、「15km」などである。また、方位情報は、例えば、「北」や、「南西」、「南南東」、「180°」などである。
地点情報は、地点を識別するための地点識別子や、地点の位置を示す地点位置情報などを有する。また、地点情報は、例えば、地点の種類を示す地点種類情報や、地点の色や地図情報で示される地図上の地点の色を示す地点色情報などを有していてもよい。地点識別子は、例えば、「007」や、「P−023」、「東京駅」、「富士山」などである。また、地点位置情報は、位置情報である。また、地点種類情報は、例えば、「道路」や、「駅」、「飲食店」、「コンビニ」、「その他」などである。また、地点色情報は、色を示す色情報である。色情報は、例えば、「RED」や、「255,128,64」、「#FFEEDD」などである。
施設情報は、施設を識別するための施設識別子や、施設の位置を示す施設位置情報、施設の規模を示す施設規模情報などを有する。また、施設情報は、地点情報であってもよい。施設識別子は、例えば、施設IDや、施設名称などである。施設IDは、ID情報である。施設名称は、名称情報である。施設名称は、例えば、「コンビニABC」や、「αショップ」、「XYZ石油」、「レストランE」、「牛丼MAX」などである。また、施設位置情報は、位置情報である。また、施設規模情報は、例えば、「400m^2」や、「15m×30m」、「500平米」などである。
クイズ情報は、クイズを識別するためのクイズ識別子や、クイズの内容を示すクイズ内容情報、クイズの正解を示すクイズ正解情報などを有する。また、クイズ情報は、例えば、クイズの難易度を示すクイズ難易度情報や、クイズの位置を示すクイズ位置情報などを有していてもよい。クイズ識別子は、例えば、クイズIDや、クイズ名称などである。クイズIDは、ID情報である。クイズ名称は、名称情報である。クイズ名称は、例えば、「雑学01」や、「雑学クイズ」、「ご当地クイズ」、「一般クイズ」などである。また、クイズ内容情報は、例えば、「東京タワーの高さは?」や、「1年は何日?」などである。また、クイズ正解情報は、例えば、「333m」や、「365日」などである。また、クイズ難易度情報は、例えば、「難」や、「普通」、「易しい」、「上級」、「初級」などである。また、クイズ位置情報は、位置情報である。
対象情報は、例えば、「操作」や、「音声識別子」、「位置情報」、「地点」、「施設情報」、「クイズ」などである。内容情報は、例えば、操作を示す操作情報や、位置関連情報などである。操作情報は、例えば、「タップ」や、「ドラッグ」、「フリック」、「クリック」、「上ボタン」、「下ボタン」などである。判断種別情報は、例えば、「=」や、「>」、「<」、「≧」、「≦」などである。また、連結情報は、例えば、「AND」や、「OR」、「and」、「or」などである。
以上より、音声出力条件は、例えば、「操作|タップ」や、「位置=(N12.34.56,E123.45.67)」、「施設|(コンビニABC)or(コンビニDEF)」、「クイズ=(東京01)or(東京02)」などである。「操作|タップ」は、操作情報がタップ操作を示す情報であることを意味する。また、「位置=(N12.34.56,E123.45.67)」は、位置情報が「(N12.34.56,E123.45.67)」を示す情報であることを意味する。また、「施設|(コンビニABC)or(コンビニDEF)」は、施設情報が「コンビニABC」または「コンビニDEF」で示される情報であることを意味する。また、「クイズ=(東京01)OR(東京02)」は、クイズ情報が「東京01」または「東京02」で示される情報であることを意味する。
端末音声出力関連情報格納部111は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
端末受付部112は、音声を出力することに関する指示である音声出力指示を受け付ける。音声出力指示は、例えば、指示を識別する指示識別子や、音声識別子、音声出力条件などを有する。音声出力指示における指示識別子は、当該指示が音声出力指示であることを示す情報である。指示識別子は、例えば、「音声出力」や、「音声」などである。
以上より、音声出力指示は、例えば、「音声出力|地点情報」や、「音声|ALL」、「Sound.wav」、「地点|P−023」、「施設|コンビニABC」、「クイズ|東京01」などである。「音声出力|地点情報」は、地点情報であることを示す対象情報を有する条件情報に対応する音声を出力することを意味する。また、「音声|ALL」は、すべての音声を出力することを意味する。また、「Sound.wav」は、「Sound.wav」で識別される音声を出力することを意味する。また、「地点|P−023」は、「P−023」で示される地点に対応する音声を出力することを意味する。また、「施設|コンビニABC」は、「コンビニABC」で識別される施設に対応する音声を出力することを意味する。また、「クイズ|東京01」は、「東京01」で識別されるクイズに対応する音声を出力することを意味する。
また、端末受付部112は、音声出力指示以外の指示を受け付けてもよい。音声出力指示以外の指示は、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などである。なお、端末受付部112が音声出力指示以外の指示を受け付けた場合、端末装置11は、通常、当該受け付けた指示に従った処理を行う。
また、これらの指示は、通常、ユーザの操作によるものである。当該操作は、例えば、ボタンの操作や、タッチパネルへのタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などである。
また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
端末受付部112における音声出力指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。端末受付部112は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
端末音声出力関連情報取得部113は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得する。つまり、端末音声出力関連情報取得部113は、例えば、当該音声出力指示が有する情報を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力関連情報から、当該音声出力指示が有する情報に対応する音声情報を検索し、取得する。
例えば、端末音声出力関連情報格納部111に、音声出力関連情報「施設|コンビニABC|conv_ABC.mp3」が格納されているとする。この場合において、端末受付部112が、音声出力条件「施設|コンビニABC」を有する音声出力指示を受け付けたとする。すると、端末音声出力関連情報取得部113は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示が有する出力条件「施設|コンビニABC」を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声情報を検索し、ファイル名「conv_ABC.mp3」を有する音声情報を取得する。
また、例えば、端末音声出力関連情報格納部111に、音声出力関連情報「001|BGM−01.wav」が格納されているとする。この場合において、端末受付部112が、音声識別子「001」を有する音声出力指示を受け付けたとする。すると、端末音声出力関連情報取得部113は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示が有する音声識別子「001」を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声情報を検索し、ファイル名「BGM−01.wav」を有する音声情報を取得する。
端末音声出力関連情報取得部113は、例えば、端末受付部112が音声出力指示を受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合に、音声情報を取得してもよい。また、端末音声出力関連情報取得部113は、例えば、端末受付部112が受け付けた指示が、音声出力指示であるか否かを判断し、音声出力指示である場合に、音声情報を取得してもよい。
端末音声出力関連情報取得部113は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末音声出力関連情報取得部113の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
端末送信部114は、端末音声出力関連情報取得部113が取得した音声情報を、車載装置12に送信する。また、端末送信部114は、例えば、端末音声出力関連情報取得部113が取得した音声情報を取得し、再生し、音声信号を生成し、当該音声信号を、車載装置12に送信してもよい。端末送信部114は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
受信部121は、端末送信部114が送信する音声情報を受信する。受信部121は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
出力部122は、受信部121が受信した音声情報を用いて、音声を出力する。出力とは、通常、スピーカーへ出力することである。例えば、受信部121が受信した音声情報が文字情報である場合、出力部122は、当該文字情報から、いわゆる音声合成により音声データを生成し、当該音声データを再生する。なお、音声合成は、公知の技術であるので、詳細な説明を省略する。また、例えば、受信部121が受信した音声情報が音声データである場合、出力部122は、当該音声データを再生する。
出力部122は、スピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部122は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報システム1の動作について説明する。まず、端末装置11の全体動作について説明する。図3は、端末装置11の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS301)端末受付部112は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)端末音声出力関連情報取得部113は、ステップS301で受け付けた指示が音声出力指示であるか否かを判断する。音声出力指示である場合は、ステップS303に進み、そうでない場合は、ステップS304に進む。
(ステップS303)端末音声出力関連情報取得部113は、ステップS301で受け付けた音声出力指示が有する情報に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から検索し、取得する。
(ステップS304)端末送信部114は、ステップS303で取得した音声情報を、車載装置12に送信し、ステップS301に戻る。
(ステップS305)端末装置11は、ステップS301で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、車載装置12の全体動作について説明する。
(ステップS351)受信部121は、音声情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS352に進み、そうでない場合は、ステップS351に戻る。
(ステップS352)出力部122は、ステップS351で受信した音声情報を用いて、音声を出力し、ステップS351に戻る。
なお、車載装置12の全体動作において、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
(具体例)
次に、情報システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置11は、携帯ゲーム機であるものとする。また、車載装置12は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、端末音声出力関連情報格納部111には、図4に示す音声出力関連情報が格納されているものとする。当該音声出力関連情報は、各レコードを一意に特定するためのIDと、条件情報と、音声ファイル名とを有する。また、当該音声ファイル名は、音声情報が有する音声ファイル名であり、当該音声ファイル名にて、音声情報が一意に特定できるものとする。なお、当該音声情報は、音声ファイルであるものとする。また、端末装置11は、1以上のクイズ情報を有しており、当該クイズ情報は、ユーザの操作により、ユーザに提示されるものとする。なお、当該クイズ情報は、端末装置11の任意の記憶領域に格納されているものとする。
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、携帯ゲーム機を操作し、いくつかの雑学クイズが表示されたとする。そして、ユーザは、表示された雑学クイズのうち、「鉄道01」で識別される雑学クイズを選択したとする。すると、端末受付部112は、音声出力条件「雑学クイズ|鉄道01」を有する音声出力指示を受け付ける。
次に、端末音声出力関連情報取得部113は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示が有する音声出力条件「雑学クイズ|鉄道01」に対応する音声情報を、図4の音声出力関連情報から検索する。そして、端末音声出力関連情報取得部113は、図4の「ID=011」のレコードが有する音声ファイル名「quiz_train01.aac」を有する音声ファイルを取得する。
次に、端末送信部114は、音声ファイル名「quiz_train01.aac」を有する音声ファイルを、カーナビに送信する。また、携帯ゲーム機は、当該音声ファイルを再生し、搭載されているスピーカーから出力する。
次に、カーナビの受信部121は、音声ファイル名「quiz_train01.aac」を有する音声ファイルを受信する。そして、出力部122は、当該音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
なお、本具体例において、携帯ゲーム機からカーナビに、音声ファイルを送信する例を示したが、テキストや、音声信号を送信してもよい。
以上、本実施の形態による情報システム1によれば、端末装置11から車載装置12に音声情報を送信することにより、車載装置12から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム1によれば、端末音声出力関連情報格納部111に格納する音声情報を文字情報とすることにより、端末音声出力関連情報格納部111の容量を削減することができる。
また、本実施の形態のよる情報システム1によれば、文字情報である音声情報を端末装置11から車載装置12に送信することにより、端末装置11から車載装置12に送信する情報量を削減することができる。
また、本実施の形態による情報システム1によれば、近距離無線通信により、端末装置11から車載装置12への音声情報の送信のタイミングと同様のタイミングで、車載装置12から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム1によれば、例えば、本情報システム1を車内で使用する場合に、端末装置11を操作するユーザに対して端末装置11が出力する音声情報と同一の音声情報を、車載装置12により乗車者全員に対しても出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム1によれば、例えば、本情報システム1を車内で使用する場合に、乗車者全員が同一の音声を視聴することができ、乗車者間のコミュニケーションを生み出し、また、車内の雰囲気を盛り上げることができる。
なお、本実施の形態において、端末装置11は、音声情報を用いて音声を出力する端末出力部を備えていてもよい。当該端末出力部は、端末音声出力関連情報取得部113が取得した音声情報を用いて、音声を出力する。
(実施の形態2)
本実施の形態において、端末装置から車載装置に、先に音声情報を送信し、後から音声出力条件を送信し、車載装置が当該音声出力条件に応じた音声を出力する情報システム2について説明する。
本実施の形態における情報システム2の概念図は、図1と同様であり、図1の端末装置11を端末装置21と、車載装置12を車載装置22と読み替えたものである。また、その他についても同様である。
図5は、本実施の形態における端末装置21、および車載装置22のブロック図である。端末装置21は、端末音声出力関連情報格納部111、端末受付部112、端末音声出力関連情報取得部213、端末送信部214を備える。車載装置22は、音声情報格納部223、受信部221、音声情報蓄積部224、音声情報取得部225、出力部222を備える。
端末音声出力関連情報取得部213は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示に対応する2以上の音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得する。つまり、端末音声出力関連情報取得部213は、例えば、当該音声出力指示が有する情報を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力関連情報から、当該音声出力指示が有する情報に対応する2以上の音声情報を検索し、取得する。なお、音声情報の取得の方法や手順などは、端末音声出力関連情報取得部113と同様であるので、説明を省略する。
端末音声出力関連情報取得部213は、例えば、端末装置21の電源がONになった直後に、音声情報を取得してもよい。また、端末音声出力関連情報取得部213は、例えば、車載装置22の電源がONになったか否かを判断し、ONになった場合に、音声情報を取得してもよい。また、端末音声出力関連情報取得部213は、例えば、車載装置22が音声情報を受信できる状態であるか否かを判断し、受信できる状態である場合に、音声情報を取得してもよい。
また、端末音声出力関連情報取得部213は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示に対応する音声出力条件を取得してもよい。つまり、端末音声出力関連情報取得部213は、例えば、当該音声出力指示が有する情報を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力関連情報から、当該音声出力指示が有する情報に対応する音声出力条件を検索し、取得する。
例えば、端末音声出力関連情報格納部111に、音声出力関連情報「施設|コンビニABC|conv_ABC.mp3」が格納されているとする。この場合において、端末受付部112が音声出力指示「施設|コンビニABC」を受け付けたとする。すると、端末音声出力関連情報取得部213は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示「施設|コンビニABC」を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声識別子を検索し、ファイル名「conv_ABC.mp3」を有する音声出力条件を取得する。
また、例えば、端末音声出力関連情報格納部111に、音声出力関連情報「操作|タップ|クイズ|東京01」が格納されているとする。この場合において、端末受付部112が音声出力指示「操作|タップ」を受け付けたとする。すると、端末音声出力関連情報取得部213は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示「操作|タップ」を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力条件を検索し、音声出力条件「クイズ|東京01」を取得する。
端末音声出力関連情報取得部213は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末音声出力関連情報取得部213の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
端末送信部214は、端末音声出力関連情報取得部213が取得した音声情報、または音声出力条件を、車載装置22に送信する。また、端末送信部214は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示を、音声出力条件として、車載装置22に送信してもよい。その他、音声情報の送信の方法などは、端末送信部114と同様であるので、説明を省略する。端末送信部214は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
音声情報格納部223は、音声情報を格納し得る。また、音声情報格納部223は、音声出力関連情報を格納してもよい。音声情報格納部223は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
受信部221は、端末送信部214が送信する音声情報、または音声出力条件を受信する。受信部221は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
音声情報蓄積部224は、受信部221が受信した音声情報を、音声情報格納部223に蓄積する。音声情報蓄積部224は、例えば、受信部221が音声情報を受信したか否かを判断し、受信した場合に、当該音声情報を、音声情報格納部223に蓄積してもよい。また、音声情報蓄積部224は、例えば、受信部221が受信した情報が、音声情報であるか否かを判断し、音声情報である場合に、当該音声情報を、音声情報格納部223に蓄積してもよい。音声情報蓄積部224は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。音声情報蓄積部224の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
音声情報取得部225は、音声情報格納部223から、受信部221が受信した音声出力条件に対応する音声情報を取得する。なお、音声情報の取得の方法や手順などは、端末音声出力関連情報取得部113と同様であるので、説明を省略する。音声情報取得部225は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。音声情報取得部225の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部222は、音声情報取得部225が取得した音声情報を用いて、音声を出力する。なお、音声の出力方法などは、出力部122と同様であるので、説明を省略する。出力部222は、スピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部222は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報システム2の動作について説明する。まず、端末装置21の全体動作について説明する。図6は、端末装置21の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS601)端末音声出力関連情報取得部213は、音声情報の取得のタイミングであるか否かを判断する。取得のタイミングである場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、ステップS601に戻る。
(ステップS602)端末音声出力関連情報取得部213は、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声情報を取得する。
(ステップS603)端末送信部214は、ステップS602で取得した音声情報を、車載装置22に送信する。
(ステップS604)端末受付部112は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS605に進み、そうでない場合は、ステップS604に戻る。
(ステップS605)端末送信部214は、ステップS604で受け付けた指示が音声出力指示であるか否かを判断する。音声出力指示である場合は、ステップS606に進み、そうでない場合は、ステップS607に進む。
(ステップS606)端末音声出力関連情報取得部213は、ステップS604で受け付けた音声出力指示に対応する音声出力条件を、端末音声出力関連情報格納部111から検索し、取得する。
(ステップS607)端末送信部214は、ステップS606で取得した音声出力条件を、車載装置22に送信し、ステップS604に戻る。
(ステップS608)端末装置21は、ステップS604で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS604に戻る。
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図6のフローチャートにおいて、音声出力条件の送信前に、端末送信部214が、音声情報が送信済みであるか否かを判断してもよい。送信済みである場合、端末送信部214は、音声出力条件を車載装置22に送信する。また、送信済みでない場合、端末音声出力関連情報取得部213が端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声情報を取得し、当該音声情報を端末送信部214が送信後に、端末送信部214は、音声出力指示を車載装置22に送信する。
次に、車載装置22の全体動作について説明する。図7は、車載装置22の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS701)受信部221は、音声情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS702に進み、そうでない場合は、ステップS701に戻る。
(ステップS702)音声情報蓄積部224は、ステップS701で受信した音声情報を、音声情報格納部223に蓄積する。
(ステップS703)受信部221は、音声出力条件を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS704に進み、そうでない場合は、S703に戻る。
(ステップS704)音声情報取得部225は、ステップS703で受信した音声出力条件に対応する音声情報を、音声情報格納部223から検索し、取得する。
(ステップS705)出力部222は、ステップS704で取得した音声情報を用いて、音声を出力し、ステップS703に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図7のフローチャートにおいて、音声情報の取得前に、音声情報取得部225が、音声情報が蓄積済みであるか否かを判断してもよい。蓄積済みである場合、音声情報取得部225は、音声情報を取得する。また、蓄積済みでない場合、受信部221が音声情報を受信し、当該音声情報を音声情報蓄積部224が蓄積後に、音声情報取得部225は、音声情報を取得する。
(具体例)
次に、情報システム2の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置21は、携帯ゲーム機であるものとする。また、車載装置22は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、端末音声出力関連情報格納部111には、図4に示す音声出力関連情報が格納されているものとする。また、端末装置21は、1以上のクイズ情報を有しており、当該クイズ情報は、ユーザの操作により、ユーザに提示されるものとする。なお、当該クイズ情報は、端末装置21の任意の記憶領域に格納されているものとする。
(例1)
まず、カーナビの電源がONになっている状態で、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、いくつかのご当地クイズが表示されたとする。すると、端末受付部112は、音声出力条件「ご当地クイズ|*」を有する音声出力指示を受け付ける。ここで、「*」は、任意の内容情報を示すことを意味する。つまり、音声出力条件「ご当地クイズ|*」は、対応する条件情報における対象情報が「ご当地クイズ」であり、かつ内容情報が任意である音声情報を取得することを意味する。
次に、端末音声出力関連情報取得部213は、端末受付部213が受け付けた音声出力指示が有する音声出力条件「ご当地クイズ|*」に対応する音声出力関連情報を、図4の音声出力関連情報から検索する。そして、端末音声出力関連情報取得部213は、図4の「ID=023」と「ID=024」のレコードを取得する。そして、端末送信部214は、当該端末音声出力関連情報取得部213が取得した音声出力関連情報を、カーナビに送信する。
次に、カーナビの受信部221は、端末送信部214が送信した音声出力関連情報を受信する。そして、音声情報蓄積部224は、当該音声情報管理情報を、音声情報格納部223に蓄積する。
次に、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、表示されているご当地クイズのうち、「神戸02」で識別されるご当地クイズを選択したとする。すると、端末受付部112は、音声出力条件「ご当地クイズ|神戸02」を有する音声出力指示を受け付ける。そして、端末送信部214は、音声出力条件「ご当地クイズ|神戸02」を、カーナビに送信する。
次に、カーナビの受信部221は、音声出力条件「ご当地クイズ|神戸02」を受信する。そして、音声情報取得部225は、当該音声出力条件を用いて、音声情報格納部223から、当該音声出力条件に対応する音声情報を取得する。そして、音声情報取得部225は、図4の「ID=024」のレコードが有する音声ファイル「quiz_kobe02.aac」を有する音声ファイルを取得する。
次に、出力部222は、音声ファイル名「quiz_kobe02.aac」を有する音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
(例2)
まず、カーナビの電源がONになっている状態で、ユーザが、携帯ゲーム機の電源をONにしたとする。すると、端末音声出力関連情報取得部213は、すべての音声情報の取得のタイミングであると判断し、図4の音声出力関連情報から、図8に示すすべての音声出力関連情報を取得する。そして、端末送信部214は、図8の音声情報を、カーナビに送信する。
次に、カーナビの受信部221は、図8の音声情報を受信する。そして、音声情報蓄積部224は、当該音声情報を、音声情報格納部223に蓄積する。
次に、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、いくつかのご当地クイズが表示されたとする。そして、ユーザは、表示されたご当地クイズのうち、「神戸03」で識別されるご当地クイズを選択したとする。すると、端末受付部112は、音声出力条件「ご当地クイズ|神戸03」を有する音声出力指示を受け付ける。
次に、端末送信部214は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示が有する音声出力条件「ご当地クイズ|神戸03」に対応する音声ファイル名を、図4の音声出力関連情報から取得する。そして、端末送信部214は、図4の「ID=024」のレコードが有する音声ファイル名「quiz_kobe03.aac」を取得したものとする。そして、端末送信部214は、当該音声ファイル名を有する音声出力条件「音声出力|quiz_kobe03.aac」を生成し、当該音声出力条件を、カーナビに送信する。また、携帯ゲーム機は、当該音声ファイル名を有する音声ファイルを取得し、当該音声ファイルを再生し、搭載されているスピーカーから出力する。
次に、カーナビの受信部221は、音声出力条件「音声出力|quiz_kobe03.aac」を受信する。そして、音声情報取得部225は、受信部221が受信した音声出力条件が有する音声ファイル名「quiz_kobe03.aac」を有する音声情報を、図8の音声情報から検索する。そして、音声情報取得部225は、図8の「ID=024」のレコードが有する音声ファイル名「quiz_kobe03.aac」を有する音声ファイルを取得する。
次に、出力部222は、音声ファイル名「quiz_kobe03.aac」を有する音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
なお、本具体例において、携帯ゲーム機からカーナビに、音声情報を送信する例を示したが、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力関連情報を送信してもよい。
以上、本実施の形態による情報システム2によれば、端末装置21から車載装置22に音声情報、または音声出力条件を送信することにより、車載装置22から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム2によれば、端末音声出力関連情報格納部111に格納する音声情報を文字情報とすることにより、端末音声出力関連情報格納部111の容量を削減することができる。
また、本実施の形態のよる情報システム2によれば、文字情報である音声情報を端末装置21から車載装置22に送信することにより、端末装置21から車載装置22に送信する情報量を削減することができる。
また、本実施の形態による情報システム2によれば、近距離無線通信により、端末装置21から車載装置22への音声情報の送信のタイミングと同様のタイミングで、車載装置22から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム2によれば、先に音声情報を送信し、後から音声出力条件を送信することにより、ユーザの操作に応じて端末装置21から車載装置22に送信する情報量を削減することができる。
また、本実施の形態による情報システム2によれば、例えば、本情報システム2を車内で使用する場合に、端末装置21を操作するユーザに対して端末装置21が出力する音声情報と同一の音声情報を、車載装置22により乗車者全員に対しても出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム2によれば、例えば、本情報システム2を車内で使用する場合に、乗車者全員が同一の音声を視聴することができ、乗車者間のコミュニケーションを生み出し、また、車内の雰囲気を盛り上げることができる。
なお、本実施の形態において、端末装置21は、音声情報を用いて音声を出力する端末出力部を備えていてもよい。当該端末出力部は、端末受付部112が受け付けた音声出力指示に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得し、当該音声情報を用いて音声を出力する。
また、本実施の形態において、端末受付部112は、端末送信部214が音声情報を送信している間、指示を受け付けないようにしてもよい。また、その後、端末送信部214が音声情報を送信し終われば、端末受付部112は、指示を受け付けるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、端末装置21は、車載装置22からの音声情報要求指示に応じて、音声情報を送信してもよい。音声情報要求指示とは、音声情報を要求することに関する指示である。また、音声情報要求指示は、例えば、音声出力条件などを有する。この場合、車載装置22は、送信部を備える。当該送信部は、例えば、車載装置22の電源がONになったか否かを判断し、なった場合に、音声情報要求指示を、端末装置21に送信する。また、この場合、端末装置21は、端末受信部を備える。当該端末受信部は、送信部が送信する音声情報要求指示を受信する。また、この場合、端末音声出力関連情報取得部213は、端末受信部が受信した音声情報要求指示が有する音声出力条件を用いて、端末音声出力関連情報格納部111から、当該音声出力条件に対応する音声情報を取得する。
(実施の形態3)
本実施の形態において、端末装置が車載装置から位置関連情報を受信し、当該位置関連情報に対応する音声情報を取得し、端末装置から車載装置に当該音声情報を送信し、車載装置が当該音声情報を用いて、音声を出力する情報システムについて説明する。
図9は、本実施の形態における情報システム3の概念図である。図9において、端末装置31は、例えば、携帯型のゲーム機や、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末である。また、図9において、車載装置32は、例えば、自動車に搭載されるカーナビゲーション装置や、自動車に搭載されているディスプレイ・オーディオ(ディスプレイ付きのオーディオ装置)、他の乗り物に搭載されるナビゲーション装置などである。また、図9において、端末装置31と車載装置32との通信は、通常、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信である。また、端末装置31と車載装置32との通信は、Wi−Fi(登録商標)等の無線LANによる通信や、その他の無線通信であってもよい。
図10は、本実施の形態における情報システム3のブロック図である。端末装置31は、端末音声出力関連情報格納部111、端末受付部312、端末受信部315、端末音声出力関連情報取得部313、端末送信部314を備える。車載装置32は、位置関連情報格納部326、位置情報取得部327、受信部321、位置関連情報取得部328、送信部329、出力部322を備える。
端末受付部312は、位置関連情報を要求することに関する指示である位置関連情報要求指示、または音声出力指示を受け付ける。位置関連情報要求指示は、例えば、指示識別子や、位置関連情報の種類を示す位置関連種類情報、位置情報の種類を示す位置種類情報、地点情報の種類を示す地点種類情報、施設情報の種類を示す施設種類情報、クイズ情報の種類を示すクイズ種類情報などを有する。
位置関連情報要求指示における指示識別子は、当該指示が位置関連情報要求指示であることを示す情報である。指示識別子は、例えば、「位置関連情報要求」や、「位置関連情報」、「位置関連」などである。
位置関連種類情報は、例えば、「位置情報」や、「地点」、「施設情報」、「クイズ」などである。また、位置種類情報は、例えば、「現在位置」や、「目的地」、「経緯度」、「座標」などである。また、地点種類情報は、例えば、「周辺地点」や、「目的地周辺地点」、「地点|周辺」などである。また、施設種類情報は、例えば、「周辺施設」や、「目的地周辺施設」、「施設|周辺」などである。また、クイズ種類情報は、例えば、「周辺クイズ」や、「目的地周辺クイズ」、「クイズ|周辺」などである。
以上より、位置関連情報要求指示は、例えば、「位置関連情報|現在位置」や、「位置関連|目的地周辺地点」、「施設情報|周辺」、「クイズ|目的地周辺」などである。「位置関連情報|現在位置」は、位置関連情報として現在位置情報を要求することを意味する。また、「位置関連|目的地周辺地点」は、位置関連情報として目的地周辺の地点情報を要求することを意味する。また、「施設情報|周辺」は、位置関連情報として現在位置周辺の施設情報を要求することを意味する。また、「クイズ|目的地周辺」は、位置関連情報として目的地周辺のクイズ情報を要求することを意味する。
なお、端末受付部312が受け付けてもよいその他の指示や、指示の受け付けの方法などについては、端末受付部112と同様であるので、説明を省略する。
端末受付部312における位置関連情報要求指示、または音声出力指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。端末受付部312は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
端末受信部315は、後述の送信部329が送信する位置関連情報を受信する。端末受信部315は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
端末音声出力関連情報取得部313は、端末受付部312が受け付けた音声出力指示、または端末受信部315が受信した位置関連情報に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得する。つまり、端末音声出力関連情報取得部313は、例えば、当該音声出力指示、または位置関連情報が有する情報を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力関連情報から、当該音声出力指示、または当該位置関連情報が有する情報に対応する音声情報を検索し、取得する。
例えば、端末音声出力関連情報格納部111に、音声出力関連情報「距離|500m|distance05.aac」が格納されているとする。この場合において、端末受信部315が位置関連情報である距離情報「距離|500m」を受信したとする。すると、端末音声出力関連情報取得部313は、端末受信部315が受信した距離情報「距離|500m」を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声情報を検索し、ファイル名「distance05.aac」を有する音声情報を取得する。
また、例えば、端末音声出力関連情報格納部111に、音声出力関連情報「北東|400m|distance04.aac」が格納されているとする。この場合において、端末受信部315が、位置関連情報である現在位置情報と、現在位置周辺の周辺施設情報を受信したとする。すると、端末音声出力関連情報取得部313は、例えば、当該現在位置情報と、当該周辺施設情報が有する位置情報とから、現在位置に対する周辺施設の方位と距離を算出する。ここで、端末音声出力関連情報取得部313は、現在位置に対する周辺施設の方位と距離「北東|400m」を算出したとする。すると、端末音声出力関連情報取得部313は、当該方位と距離を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声情報を検索し、ファイル名「distance04.aac」を有する音声情報を取得する。
なお、音声出力指示に対応する音声情報の取得の方法や手順などは、端末音声出力関連情報取得部113と同様であるので、説明を省略する。
端末音声出力関連情報取得部313は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末音声出力関連情報取得部313の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
端末送信部314は、端末受付部312が受け付けた位置関連情報要求指示、または端末音声出力関連情報取得部313が取得した音声情報を、車載装置32に送信する。つまり、端末送信部314は、端末受付部312が位置関連情報要求指示を受け付けた場合は、当該位置関連情報要求指示を、車載装置32に送信する。また、端末送信部314は、端末音声出力関連情報取得部313が音声情報を取得した場合は、当該音声情報を、車載装置32に送信する。その他、音声情報の送信の方法などは、端末送信部114と同様であるので、説明を省略する。端末送信部314は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
位置関連情報格納部326は、位置関連情報を格納し得る。なお、位置関連情報の詳細は前述のとおりであるので、説明を省略する。位置関連情報格納部326は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
位置情報取得部327は、位置情報を取得する。当該位置情報は、例えば、車載装置32の現在位置を示す現在位置情報や、目的地の位置を示す目的地位置情報、現在位置周辺の地点の位置を示す周辺地点位置情報などである。なお、位置情報の取得のタイミングは問わない。また、位置情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
位置情報取得部327は、通常、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。また、位置情報取得部327は、MPUやメモリ等から実現されてもよい。位置情報取得部327の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
受信部321は、端末送信部314が送信する位置関連情報要求指示、または音声情報を受信する。受信部321は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
位置関連情報取得部328は、位置関連情報要求指示に対応する位置関連情報を、位置情報取得部327、または位置関連情報格納部326から取得する。当該位置関連情報要求指示は、受信部321が受信した位置関連情報要求指示である。
例えば、位置関連情報要求指示が、位置情報を示す位置関連種類情報を有している場合、位置関連情報取得部328は、位置情報取得部327が取得した位置情報を取得する。また、位置関連情報要求指示が、位置情報以外を示す位置関連種類情報を有している場合、位置関連情報取得部328は、当該位置関連情報要求指示が有する位置関連種類情報を用いて、位置関連情報格納部326から、当該位置関連種類情報に対応する位置関連情報を検索し、取得する。
例えば、受信部321が位置関連種類情報「現在位置|経緯度」を有する位置関連情報要求指示を受信したとする。すると、位置関連情報取得部328は、位置情報取得部327が取得した経緯度を示す現在位置情報を、位置関連情報として取得する。
また、例えば、位置関連情報格納部326に、地点情報「(道路|国道1号線|(N35.79,E135.79))、(駅|東京駅|(N35.57,E135.57))」が格納されているとする。この場合において、受信部321が位置関連種類情報「地点」を有する位置関連情報要求指示を受信したとする。すると、位置関連情報取得部328は、位置関連種類情報「地点」を用いて、位置関連情報格納部326から、地点情報「(道路|国道1号線|(N35.79,E135.79))、(駅|東京駅|(N35.57,E135.57))」を、位置関連情報として取得する。
また、例えば、位置関連情報格納部326に、施設情報「(コンビニ|ショップα|(N24.68,E124.68)),(コンビニ|ショップβ|(N20.64,E120.64))」が格納されているとする。この場合において、受信部321が位置関連種類情報「周辺施設」を有する位置関連情報要求指示を受信したとする。このとき、車載装置32が「(N24.56,E124.67)」で示される地点にあったとする。すると、位置情報取得部327は、現在位置情報「(N24.56,E124.67)」を取得する。そして、位置関連情報取得部328は、位置情報取得部327が取得した現在位置情報「(N24.56,E124.67)」を取得する。そして、位置関連情報取得部328は、位置関連情報格納部326に格納されている施設情報が有する位置情報が示す位置と、取得した現在位置情報が示す位置との間の距離を算出し、例えば、周辺施設情報「(コンビニ|ショップα|(N24.68,E124.68))を、位置関連情報として取得する。
また、例えば、目的地周辺施設情報など、任意の位置の周辺の位置関連情報を取得する場合、位置関連情報取得部328は、通常、任意の位置と、位置関連情報が有する位置情報が示す位置との間の距離を算出し、当該距離が、いわゆる「周辺」であるか否かを判断し、「周辺」である場合は、当該「周辺」である位置情報を有する位置関連情報を取得する。なお、2点の位置間の距離を算出する方法や、当該距離が「周辺」であるか否かの判断の方法などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、当該任意の位置は、例えば、位置関連情報要求指示に含まれる位置情報が示す位置であってもよいし、位置情報取得部327が取得した位置情報が示す位置であってもよい。
また、位置関連情報取得部328は、例えば、位置関連種類情報を保持しており、当該位置関連種類情報を用いて、位置関連情報を取得してもよい。つまり、位置関連情報取得部328は、受信部321が位置関連情報要求指示を受信せずとも、位置関連情報を取得してもよい。
位置関連情報取得部328は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。位置関連情報取得部328の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
送信部329は、位置関連情報取得部328が取得した位置関連情報を、端末装置31に送信する。送信部329は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
出力部322は、受信部321が受信した音声情報を用いて、音声を出力する。なお、音声情報の出力方法などは、出力部122と同様であるので、説明を省略する。出力部322は、スピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部322は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報システム3の動作について説明する。まず、端末装置31の全体動作について説明する。図11は、端末装置31の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS1101)端末受付部312は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1102に進み、そうでない場合は、ステップS1101に戻る。
(ステップS1102)端末送信部314は、ステップS1101で受け付けた指示が位置関連情報要求指示であるか否かを判断する。位置関連情報送信要求指示である場合は、ステップS1103に進み、そうでない場合は、ステップS1105に進む。
(ステップS1103)端末送信部314は、ステップS1101で受け付けた位置関連情報要求指示を、車載装置32に送信する。
(ステップS1104)端末受信部315は、位置関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1101に戻り、そうでない場合は、ステップS1104に戻る。
(ステップS1105)端末音声出力関連情報取得部313は、ステップS1101で受け付けた指示が音声出力指示であるか否かを判断する。音声出力指示である場合は、ステップS1106に進み、そうでない場合は、ステップS1109に進む。
(ステップS1106)端末音声出力関連情報取得部313は、位置関連情報が受信済みであるか否かを判断する。受信済みである場合は、ステップS1107に進み、そうでない場合は、ステップS1101に戻る。
(ステップS1107)端末音声出力関連情報取得部313は、ステップS1101で受け付けた音声出力指示、およびステップS1104で受信した位置関連情報に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から検索し、取得する。
(ステップS1108)端末送信部314は、ステップS1107で取得した音声情報を、車載装置32に送信し、ステップS1101に戻る。
(ステップS1109)端末装置31は、ステップS1101で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS1101に戻る。
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図11のフローチャートのステップS1106において、位置関連情報が受信済みでない場合は、ステップS1103に進んでもよい。
次に、車載装置32の全体動作について説明する。図12は、車載装置32の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS1201)受信部321は、位置関連情報要求指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1202に進み、そうでない場合は、ステップS1208に進む。
(ステップS1202)位置情報取得部327は、位置情報を取得する。
(ステップS1203)位置関連情報取得部328は、ステップS1201で受信した位置関連情報要求指示が、位置情報を示す情報であるか否かを判断する。位置情報を示す情報である場合は、ステップS1204に進み、そうでない場合は、ステップS1205に進む。
(ステップS1204)送信部329は、ステップS1202で取得した位置情報を、端末装置31に送信し、ステップS1201に戻る。
(ステップS1205)位置関連情報取得部328は、ステップS1201で受信した位置関連情報要求指示が、周辺施設情報を示す情報であるか否かを判断する。周辺施設情報を示す情報である場合は、ステップS1206に進み、そうでない場合は、ステップS1201に戻る。
(ステップS1206)位置関連情報取得部328は、ステップS1202で取得した位置情報で示される位置周辺の施設に関する周辺施設情報を、位置関連情報格納部326から検索し、取得する。
(ステップS1207)送信部329は、ステップS1206で取得した周辺施設情報を、端末装置31に送信し、ステップS1201に戻る。
(ステップS1208)受信部321は、音声情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1209に進み、そうでない場合は、ステップS1201に戻る。
(ステップS1209)出力部322は、ステップS1208で受信した音声情報を用いて、音声を出力し、ステップS1201に戻る。
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図12のフローチャートにおいて、送信部329が、位置情報が取得済みであるか否かを判断してもよい。取得済みである場合、送信部329は、位置情報を送信する。取得済みでない場合、位置情報取得部327が位置情報を取得後に、送信部329は、位置情報を送信する。
また、図12のフローチャートにおいて、位置関連情報取得部328が、位置情報が取得済みであるか否かを判断してもよい。取得済みである場合、位置関連情報取得部328は、位置関連情報を送信する。取得済みでない場合、位置情報取得部327が位置情報を取得後に、位置関連情報取得部328は、位置関連情報を送信する。
(具体例)
次に、情報システム3の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置31は、携帯ゲーム機であるものとする。また、車載装置32は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、端末音声出力関連情報格納部111には、図4に示す音声出力関連情報が格納されているものとする。また、端末装置31は、1以上のクイズ情報を有しており、当該クイズ情報は、ユーザの操作により、ユーザに提示されるものとする。なお、当該クイズ情報は、端末装置31の任意の記憶領域に格納されているものとする。また、位置関連情報格納部326には、図13に示す位置関連情報が格納されているものとする。当該位置関連情報は、各レコードを一意に特定するためのIDと、種類情報と、カテゴリ情報と、名前情報と、位置情報とを有する。位置情報取得部327は、常に現在位置情報を取得しているものとする。
(例1)
まず、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、周辺施設に関するクイズを表示する操作を行ったとする。すると、端末受付部312は、位置関連情報要求指示「施設|周辺」を受け付ける。そして、端末送信部314は、端末受付部312が受け付けた位置関連情報要求指示「施設|周辺」を、カーナビに送信する。
次に、カーナビの受信部321は、位置関連情報要求指示「施設|周辺」を受信する。すると、位置関連情報取得部328は、受信部321が受信した位置関連情報要求指示「施設|周辺」に応じて、位置関連情報格納部326から、周辺施設情報を取得する。まず、位置関連情報取得部328は、位置情報取得部327から、現在位置情報を取得する。ここで、位置関連情報取得部328は、現在位置情報「(N35.03.08,E135.04.08)」を取得したものとする。次に、位置関連情報取得部328は、種類情報が「施設」であって、取得した現在位置情報の周辺の位置情報を有する位置関連情報を取得する。例えば、位置関連情報取得部328は、図13の位置関連情報の各レコードが有する種類情報が、「施設」であるか否かを判断する。また、位置関連情報取得部328は、図13の位置関連情報の各レコードが有する位置情報が、現在位置情報「(N35.03.08,E135.04.08)」の周辺であるか否かを判断する。これらの判断の結果、位置関連情報取得部328は、図14に示す周辺施設情報を取得したものとする。そして、送信部329は、図14の周辺施設情報を、携帯ゲーム機に送信する。
次に、携帯ゲーム機の端末受信部315は、図14の周辺施設情報を受信する。そして、携帯ゲーム機は、端末受信部315が受信した図14の周辺施設情報に対応するクイズを取得し、搭載されている画面に出力する。
次に、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、表示されている周辺施設に関するクイズのうち、カテゴリが「コンビニ」であって、名前が「δマート」に関するクイズを表示する操作を行ったとする。そして、いくつかの「δマート」に関するクイズが表示されたとする。そして、ユーザは、表示された「δマート」に関するクイズのうち、「δマート01」で識別されるクイズを選択したとする。すると、端末受付部312は、音声出力条件「コンビニ|δマート01」を有する音声出力指示を受け付ける。
次に、端末音声出力関連情報取得部313は、端末受付部312が受け付けた音声出力指示が有する音声出力条件「コンビニ|δマート」に対応する音声情報を、図4の音声出力関連情報から検索する。そして、端末音声出力関連情報取得部313は、図4の「ID=046」のレコードが有する音声ファイル名「quiz_delta_mart01.aac」を有する音声ファイルを取得する。
次に、端末送信部314は、音声ファイル名「quiz_delta_mart01.aac」を有する音声ファイルを、カーナビに送信する。また、携帯ゲーム機は、当該音声ファイルを再生し、搭載されているスピーカーから出力する。
次に、カーナビの受信部321は、音声ファイル名「quiz_delta_mart01.aac」を有する音声ファイルを受信する。そして、出力部322は、当該音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
(例2)
まず、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、現在位置が、ある特定の区域内であるか否かを確認するための操作を行ったとする。すると、端末受付部312は、位置関連情報要求指示「現在位置」を受け付ける。そして、端末送信部314は、端末受付部312が受け付けた位置関連情報要求指示「現在位置」を、カーナビに送信する。
次に、カーナビの受信部321は、位置関連情報要求指示「現在位置」を受信する。すると、位置関連情報取得部328は、受信部321が受信した位置関連情報要求指示「現在位置」に応じて、位置情報取得部327から、現在位置情報を取得する。ここで、位置関連情報取得部328は、現在位置情報「(N35.35,E135.48)」を取得したものとする。そして、送信部329は、現在位置情報「(N35.35,E135.48)」を、携帯ゲーム機に送信する。
次に、携帯ゲーム機の端末受信部315は、現在位置情報「(N35.35,E135.48)」を受信する。そして、端末受付部312は、端末受信部315が現在位置情報「(N35.35,E135.48)」を受信したとの判断から、音声出力条件「現在位置|(N35.35,E135.48)」を有する音声出力指示を受け付ける。
次に、端末音声出力関連情報取得部313は、端末受付部312が受け付けた音声出力指示が有する音声出力条件「現在位置|(N35.35,E135.48)」に対応する音声情報を、図4の音声出力関連情報から検索する。ここで、端末音声出力関連情報取得部313は、例えば、図4の音声出力関連情報の各レコードが有する内容情報が、位置情報であるか否か、また位置情報である場合は、出力条件が有する位置情報と同一であるか否か、また2以上の位置情報である場合は、当該位置情報の範囲に、出力条件が有する位置情報が含まれているか否かなどを判断したとする。その結果、端末音声出力関連情報取得部313は、図4の「ID=063」のレコードが有する音声ファイル名「zone05_BGM.aac」を有する音声ファイル名を取得する。
次に、端末送信部314は、音声ファイル名「zone05_BGM.aac」を有する音声ファイルを、カーナビに送信する。また、携帯ゲーム機は、当該音声ファイルを再生し、搭載されているスピーカーから出力する。
次に、カーナビの受信部321は、音声ファイル名「zone05_BGM.aac」を有する音声ファイルを受信する。そして、出力部322は、当該音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
(例3)
まず、ユーザが、自動車のエンジンを掛け、カーナビの電源がONになったとする。すると、位置関連情報取得部328は、位置関連情報の取得のタイミングであると判断する。ここで、位置関連情報取得部328は、位置関連種類情報「施設」を保持していたとする。すると、位置関連情報取得部328は、図13に示す位置関連情報のうち、種類情報が「施設」である位置関連情報を検索し、図14に示す施設情報を取得したものとする。そして、送信部329は、図14の施設情報を、携帯ゲーム機に送信する。
次に、携帯ゲーム機の端末受信部315が、図14の施設情報を受信するが、以降の具体例については、例1と同様であるため、説明を省略する。
なお、本具体例において、携帯ゲーム機からカーナビに、音声ファイルを送信する例を示したが、音声信号や、テキストを送信してもよい。
また、本具体例のように、端末音声出力関連情報取得部313は、端末受信部315の位置関連情報の受信に応じて、音声情報を取得してもよい。
また、本具体例のように、位置関連情報取得部328は、受信部321の位置関連情報要求指示の受信なしに、位置関連情報を取得してもよい。
以上、本実施の形態による情報システム3によれば、端末装置31から車載装置32に音声情報を送信することにより、車載装置32から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム3によれば、端末音声出力関連情報格納部111に格納する音声情報を文字情報とすることにより、端末音声出力関連情報格納部111の容量を削減することができる。
また、本実施の形態のよる情報システム3によれば、文字情報である音声情報を端末装置31から車載装置32に送信することにより、端末装置31から車載装置32に送信する情報量を削減することができる。
また、本実施の形態による情報システム3によれば、近距離無線通信により、端末装置31から車載装置32への音声情報の送信のタイミングと同様のタイミングで、車載装置32から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム3によれば、例えば、端末装置31が、GPSのような現在位置情報を取得する手段を備えていなくても、現在位置や、現在位置に関連する施設などに対応する音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム3によれば、例えば、本情報システム3を車内で使用する場合に、端末装置31を操作するユーザに対して端末装置31が出力する音声情報と同一の音声情報を、車載装置32により乗車者全員に対しても出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム3によれば、例えば、本情報システム3を車内で使用する場合に、乗車者全員が同一の音声を視聴することができ、乗車者間のコミュニケーションを生み出し、また、車内の雰囲気を盛り上げることができる。
なお、本実施の形態において、端末装置31は、音声情報を用いて、音声を出力する端末出力部を備えていてもよい。当該端末出力部は、端末音声出力関連情報取得部313が取得した音声情報を用いて、音声を出力する。
(実施の形態4)
本実施の形態において、端末装置が車載装置から位置関連情報を受信し、当該位置関連情報に対応する音声出力条件を取得し、端末装置から車載装置に当該音声出力条件を送信し、車載装置が当該出力条件に対応する音声を出力する情報システムについて説明する。
本実施の形態における情報システム4の概念図は、図9と同様であり、図9の端末装置31を端末装置41と、車載装置32を車載装置42と読み替えたものである。また、その他についても同様である。
図15は、本実施の形態における端末装置41、および車載装置42のブロック図である。端末装置41は、端末音声出力関連情報格納部111、端末受付部312、端末受信部315、端末音声出力関連情報取得部413、端末送信部414を備える。車載装置42は、位置関連情報格納部326、音声情報格納部223、位置情報取得部327、受信部421、位置関連情報取得部328、送信部329、音声情報取得部225、出力部222を備える。
端末音声出力関連情報取得部413は、端末受付部312が受け付けた音声出力指示、または端末受信部315が受信した位置関連情報に対応する音声出力条件を、端末音声出力関連情報格納部111から取得する。つまり、端末音声出力関連情報取得部413は、例えば、当該音声出力指示、または位置関連情報が有する情報を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力関連情報から、当該音声出力指示、または位置関連情報が有する情報に対応する音声出力条件検索し、取得する。なお、音声出力条件の取得の方法や手順などは、端末音声出力関連情報取得部313における音声情報の取得の方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
端末音声出力関連情報取得部413は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末音声出力関連情報取得部413の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
端末送信部414は、端末受付部312が受け付けた位置関連情報要求指示、または端末音声出力関連情報取得部413が取得した音声出力条件を、車載装置42に送信する。つまり、端末送信部414は、端末受付部312が位置関連情報要求指示を受け付けた場合は、当該位置関連情報要求指示を、車載装置42に送信する。また、端末送信部414は、端末音声出力関連情報取得部413が音声出力条件を取得した場合は、当該音声出力条件を、車載装置42に送信する。端末送信部414は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
受信部421は、端末送信部414が送信する位置関連情報要求指示、または音声出力条件を受信する。受信部421は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
次に、情報システム4の動作について説明する。まず、端末装置41の全体動作について説明する。図16は、端末装置41の全体動作を示すフローチャートである。なお、図16において、ステップS1601からステップS1606までは、図11のステップS1101からステップS1106までと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS1607)端末音声出力関連情報取得部413は、ステップS1601で受け付けた音声出力指示、およびステップS1604で受信した位置関連情報に対応する音声出力条件を、端末音声出力関連情報格納部111から検索し、取得する。
(ステップS1608)端末送信部414は、ステップS1607で取得した音声出力条件を、車載装置42に送信し、ステップS1601に戻る。
(ステップS1609)端末装置41は、ステップS1601で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS1601に戻る。
なお、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図16のフローチャートのステップS1606において、位置関連情報が受信済みでない場合は、ステップS1603に進んでもよい。
次に、車載装置42の全体動作について説明する。図17は、車載装置42の全体動作を示すフローチャートである。なお、図17のフローチャートにおいて、ステップS1701からステップS1707までは、図12のフローチャートのステップS1201からステップS1207までと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS1708)受信部421は、音声出力条件を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1709に進み、そうでない場合は、ステップS1701に戻る。
(ステップS1709)音声情報取得部225は、ステップS1708で受信した音声出力条件に対応する音声情報を、音声情報格納部223から検索し、取得する。
(ステップS1710)出力部222は、ステップS1709で取得した音声情報を用いて、音声を出力し、ステップS1701に戻る。
なお、図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図17のフローチャートにおいて、送信部329が、位置情報が取得済みであるか否かを判断してもよい。取得済みである場合、送信部329は、位置情報を送信する。取得済みでない場合、位置情報取得部327が位置情報を取得後に、送信部329は、位置情報を送信する。
また、図17のフローチャートにおいて、位置関連情報取得部328が、位置情報が取得済みであるか否かを判断してもよい。取得済みである場合、位置関連情報取得部328は、位置関連情報を送信する。取得済みでない場合、位置情報取得部327が位置情報を取得後に、位置関連情報取得部328は、位置関連情報を送信する。
(具体例)
次に、情報システム4の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置41は、携帯ゲーム機であるものとする。また、車載装置42は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、端末音声出力関連情報格納部111には、図4に示す音声出力関連情報が格納されているものとする。なお、また、端末装置41は、1以上のクイズ情報を有しており、当該クイズ情報は、ユーザの操作により、ユーザに提示されるモノとする。なお、当該クイズ情報は、端末装置41の任司の記憶領域に格納されているものとする。また、位置関連情報格納部326には、図13に示す位置関連情報が格納されているものとする。また、音声情報格納部223には、図8に示す音声情報が格納されているものとする。また、位置情報取得部327は、常に現在位置情報を取得しているものとする。
(例1)
まず、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、周辺施設に関するクイズを探す操作を行ったとする。すると、端末受付部312は、位置関連情報要求指示「現在位置」と「施設|周辺」を受け付ける。そして、端末送信部314は、端末受付部312が受け付けた位置関連情報要求指示「現在位置」と「施設|周辺」を、カーナビに送信する。
次に、カーナビの受信部421は、位置関連情報要求指示「現在位置」、「施設|周辺」を受信する。すると、位置関連情報取得部328は、受信部421が受信した位置関連情報要求指示「現在位置」に応じて、位置情報取得部327が取得している現在位置情報を取得する。また、位置関連情報取得部328は、受信部421が受信した位置関連情報要求指示「施設|周辺」に応じて、位置関連情報格納部326から、周辺施設情報を取得する。ここで、位置関連情報取得部328は、現在位置情報「(N35.03.08,E135.04.08)」と、図14に示す周辺施設情報を取得したものとする。そして、送信部329は、現在位置情報「(N35.03.08,E135.04.08)」と、図14の周辺施設情報を、携帯ゲーム機に送信する。
次に、携帯ゲーム機の端末受信部315は、現在位置情報「(N35.03.08,E135.04.08)」と、図14の周辺施設情報を受信する。そして、携帯ゲーム機は、端末受信部315が受信した図14の周辺施設情報に対応するクイズを取得し、搭載されている画面に出力する。
次に、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、表示されている周辺施設に関するクイズのうち、カテゴリが「コンビニ」であって、名前が「δマート」に関するクイズについて、現在位置との距離を調べる操作を行ったとする。すると、端末音声出力関連情報取得部413は、端末受信部315が受信した現在位置情報と、図14の「ID=018」の施設情報とを用いて、現在位置と各周辺施設との距離を算出する。ここで、当該距離が「500m」であったとする。すると、端末音声出力関連情報取得部413は、当該距離「500m」に対応する音声出力条件を、図4の音声出力関連情報から検索する。そして、端末音声出力関連情報取得部413は、図4の「ID=088」のレコードが有する音声ファイル名「distance_alert500.aac」を、音声出力条件として取得する。
次に、端末送信部414は、音声出力条件「distance_alert500.aac」を、カーナビに送信する。また、携帯ゲーム機は、当該音声出力条件に対応する音声ファイルを、端末音声出力関連情報格納部111から取得し、再生し、搭載されているスピーカーから出力する。
次に、カーナビの受信部421は、音声出力条件「distance_alert500.aac」を受信する。そして、音声情報取得部225は、当該音声出力条件を用いて、音声情報格納部223から、当該音声出力条件に対応する音声情報を取得する。そして、音声情報取得部225は、図8の「ID=088」のレコードが有する音声ファイル「distance_alert500.aac」を有する音声ファイルを取得する。
次に、出力部222は、音声ファイル名「distance_alert500.aac」を有する音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
(例2)
まず、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、現在位置に最も近い地点や施設との距離を調べる操作を行ったとする。すると、端末受付部312は、位置関連情報要求指示「距離|最短」
を受け付ける。そして、端末送信部314は、端末受付部312が受け付けた位置関連情報要求指示「距離|最短」を、カーナビに送信する。
次に、カーナビの受信部421は、位置関連情報要求指示「距離|最短」を受信する。すると、位置関連情報取得部328は、受信部421が受信した位置関連情報要求指示「距離|最短」に応じて、位置情報取得部327が取得している現在位置情報を取得する。また、位置関連情報取得部328は、受信部421が受信した位置関連情報要求指示「距離|最短」に応じて、取得した現在位置情報と、図13の各位置関連情報が有する位置情報とを用いて、現在位置と各地点や施設との距離を算出し、最短の距離を取得する。ここで、位置関連情報取得部328は、最短距離を示す距離情報「1km」を取得したものとする。そして、送信部329は、距離情報「1km」を、携帯ゲーム機に送信する。
次に、携帯ゲーム機の端末受信部315は、距離情報「1km」を受信する。すると、端末音声出力関連情報取得部413は、端末受信部315が受信した距離情報「1km」に対応する音声出力条件を、図4の音声出力関連情報から検索する。そして、端末音声出力関連情報取得部413は、図4の「ID=089」のレコードが有する音声ファイル名「distance_alert1000.aac」を、音声出力条件として取得する。
次に、端末送信部414は、音声出力条件「distance_alert1000.aac」を、カーナビに送信する。また、携帯ゲーム機は、当該音声出力条件に対応する音声ファイルを、端末音声出力関連情報格納部111から取得し、再生し、搭載されているスピーカーから出力する。
次に、カーナビの受信部421は、音声出力条件「distance_alert1000.aac」を受信する。そして、音声情報取得部225は、当該音声出力条件を用いて、音声情報格納部223から、当該音声出力条件に対応する音声情報を取得する。そして、音声情報取得部225は、図8の「ID=089」のレコードが有する音声ファイル「distance_alert1000.aac」を有する音声ファイルを取得する。
次に、出力部222は、音声ファイル名「distance_alert1000.aac」を有する音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
なお、本具体例において、携帯ゲーム機からカーナビに、音声ファイル名である音声出力条件を送信する例を示したが、その他の情報を有する音声出力条件を送信してもよい。
また、本具体例のように、端末音声出力関連情報取得部413は、端末受信部315の位置関連情報の受信に応じて、音声出力条件を取得してもよい。
また、本具体例のように、位置関連情報取得部328は、受信部421の位置関連情報要求指示の受信なしに、位置関連情報を取得してもよい。
以上、本実施の形態による情報システム4によれば、端末装置41から車載装置42に音声出力条件を送信することにより、車載装置42から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム4によれば、音声情報格納部223に格納する音声情報を文字情報とすることにより、音声情報格納部223の容量を削減することができる。
また、本実施の形態のよる情報システム4によれば、音声出力条件を端末装置41から車載装置42に送信することにより、端末装置41から車載装置42に送信する情報量を削減することができる。
また、本実施の形態による情報システム4によれば、近距離無線通信により、端末装置41から車載装置42への音声情報の送信のタイミングと同様のタイミングで、車載装置42から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム4によれば、例えば、端末装置41が、GPSのような現在位置情報を取得する手段を備えていなくても、現在位置や、現在位置に関連する施設などに対応する音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム4によれば、例えば、本情報システム4を車内で使用する場合に、端末装置41を操作するユーザに対して端末装置41が出力する音声情報と同一の音声情報を、車載装置42により乗車者全員に対しても出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム4によれば、例えば、本情報システム4を車内で使用する場合に、乗車者全員が同一の音声を視聴することができ、乗車者間のコミュニケーションを生み出し、また、車内の雰囲気を盛り上げることができる。
なお、本実施の形態において、端末装置41は、音声情報を用いて、音声を出力する端末出力部を備えていてもよい。当該端末出力部は、端末受付部312が受け付けた音声出力指示に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得し、当該音声情報を用いて音声を出力する。
(実施の形態5)
本実施の形態において、端末装置が位置情報を取得し、当該位置情報に対応する音声情報を取得し、端末装置から車載装置に当該音声情報を送信し、車載装置が当該音声情報を用いて音声を出力する情報システムについて説明する。
本実施の形態における情報システム5の概念図は、図1と同様であり、図1の端末装置11を端末装置51と、車載装置12を車載装置52と読み替えたものである。また、その他についても同様である。
図18は、本実施の形態における情報システム5のブロック図である。端末装置51は、端末音声出力関連情報格納部111、端末受付部512、端末位置情報取得部516、端末音声出力関連情報取得部513、端末送信部114を備える。車載装置52は、受信部121、出力部122を備える。
端末受付部512は、音声出力指示を受け付ける。当該音声出力指示は、通常、後述の端末位置情報取得部516が取得する位置情報に対応する音声出力条件を有する。また、当該音声出力条件は、音声識別子を有していてもよい。
また、端末受付部512は、位置情報取得指示を受け付けてもよい。位置情報取得指示とは、位置情報を取得することに関する指示である。位置情報取得指示は、例えば、指示識別子や、位置種類情報などを有する。位置情報取得指示における指示識別子は、当該指示が位置情報取得指示であることを示す情報である。また、音声出力指示は、位置情報取得指示を有していてもよい。
なお、端末受付部512が受け付けてもよいその他の指示や、指示の受け付けの方法などについては、端末受付部112と同様であるので、説明を省略する。
端末受付部512における音声出力指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。端末受付部512は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
端末位置情報取得部516は、端末受付部512が受け付けた音声出力指示、または位置情報取得指示に応じて、位置情報を取得する。なお、位置情報の取得のタイミングは問わない。また、位置情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
端末位置情報取得部516は、通常、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。端末位置情報取得部516の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
端末音声出力関連情報取得部513は、端末位置情報取得部516が取得した位置情報に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得する。つまり、端末音声出力関連情報取得部513は、例えば、当該位置情報を用いて、端末音声出力関連情報格納部111に格納されている音声出力関連情報から、当該位置情報に対応する音声情報を検索し、取得する。また、端末音声出力関連情報取得部513は、例えば、端末位置情報取得部516が取得した位置情報から、当該位置情報を有する音声出力条件を生成し、当該音声出力条件に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得してもよい。また、端末音声出力関連情報取得部513は、例えば、端末受付部512が受け付けた音声出力指示を取得し、当該音声出力指示が有する音声出力条件に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から取得してもよい。なお、音声情報の取得の方法や手順などは、端末音声出力関連情報取得部113と同様であるので、説明を省略する。
端末音声出力関連情報取得部513は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末音声出力関連情報取得部513の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
次に、情報システム5の動作について説明する。まず、端末装置51の全体動作について説明する。図19は、端末装置51の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS1901)端末受付部512は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1902に進み、そうでない場合は、ステップS1901に戻る。
(ステップS1902)端末音声出力関連情報取得部513は、ステップS1901で受け付けた指示が音声出力指示であるか否かを判断する。音声出力指示である場合は、ステップS1903に進み、そうでない場合は、ステップS1906に進む。
(ステップS1903)端末位置情報取得部516は、端末現在位置情報を取得する。
(ステップS1904)端末音声出力関連情報取得部513は、ステップS1901で受け付けた音声出力指示に応じて、当該音声出力指示が有する情報、およびステップS1903で取得した端末現在位置情報に対応する音声情報を、端末音声出力関連情報格納部111から検索し、取得する。
(ステップS1905)端末送信部114は、ステップS1904で取得した音声情報を、車載装置42に送信し、ステップS1901に戻る。
(ステップS1906)端末装置41は、ステップS1901で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS1901に戻る。
なお、図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図19のフローチャートにおいて、常に端末現在位置情報を取得するようにしてもよい。
また、図19のフローチャートにおいて、音声情報の取得前に、端末音声出力関連情報取得部513が、位置情報が取得済みであるか否かを判断してもよい。取得済みである場合、端末音声出力関連情報取得部513は、音声情報を取得する。また、取得済みでない場合、端末位置情報取得部516が位置情報を取得後に、端末音声出力関連情報取得部513は、音声情報を取得する。
次に、車載装置52の全体動作について説明する。
(ステップS1951)受信部121は、音声情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1952に進み、そうでない場合は、ステップS1951に戻る。
(ステップS1952)出力部122は、ステップS1951で受信した音声情報を用いて、音声を出力し、ステップS1951に戻る。
なお、車載装置52の全体動作において、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
(具体例)
次に、情報システム5の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置51は、携帯ゲーム機であるものとする。また、車載装置52は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、端末音声出力関連情報格納部111には、図4に示す音声出力関連情報が格納されているものとする。
まず、ユーザが、携帯ゲーム機を操作し、現在位置が、ある特定の区域内であるか否かを確認するための操作を行ったとする。すると、端末受付部512は、音声出力指示「現在位置」を受け付ける。また、端末位置情報取得部516は、当該音声出力指示に応じて、携帯ゲーム機の現在位置情報を取得する。ここで、端末位置情報取得部516は、携帯ゲーム機の現在位置情報「(N36.39.09,E136.19.37)」を取得したものとする。
次に、端末音声出力関連情報取得部513は、端末位置情報取得部516が取得した携帯ゲーム機の現在位置情報「(N36.39.09,E136.19.37)」に対応する音声情報を、図4の音声出力関連情報から検索する。ここで、端末音声出力関連情報取得部513は、例えば、図4の音声出力関連情報の各レコードが有する内容情報が、位置情報であるか否か、また位置情報である場合は、音声出力条件が有する位置情報と同一であるか否か、また2以上の位置情報である場合は、当該位置情報の範囲に、音声出力条件が有する位置情報が含まれているか否かなどを判断したとする。その結果、端末音声出力関連情報取得部513は、図4の「ID=064」のレコードが有する音声ファイル名「zone06_BGM.aac」を有する音声ファイル名を取得する。
次に、端末送信部114は、音声ファイル名「zone06_BGM.aac」を有する音声ファイルを、カーナビに送信する。また、携帯ゲーム機は、当該音声ファイルを再生し、搭載されているスピーカーから出力する。
次に、カーナビの受信部121は、音声ファイル名「zone06_BGM.aac」を有する音声ファイルを受信する。そして、出力部122は、当該音声ファイルを再生し、カーナビに接続されているスピーカーから出力する。
なお、本具体例において、携帯ゲーム機からカーナビに、音声ファイルを送信する例を示したが、音声信号や、テキストを送信してもよい。
また、本具体例のように、端末音声出力関連情報取得部513は、端末位置情報取得部516の位置情報の取得に応じて、音声情報を取得してもよい。
以上、本実施の形態による情報システム5によれば、端末装置51から車載装置52に音声情報を送信することにより、車載装置52を用から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム5によれば、近距離無線通信により、端末装置51から車載装置52への音声情報の送信のタイミングと同様のタイミングで、車載装置52から音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム5によれば、現在位置に対応する音声を出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム5によれば、例えば、本情報システム5を車内で使用する場合に、端末装置51を操作するユーザに対して端末装置51が出力する音声情報と同一の音声情報を、車載装置52により乗車者全員に対しても出力することができる。
また、本実施の形態による情報システム5によれば、例えば、本情報システム5を車内で使用する場合に、乗車者全員が同一の音声を視聴することができ、乗車者間のコミュニケーションを生み出し、また、車内の雰囲気を盛り上げることができる。
なお、本実施の形態において、端末装置51は、音声情報を用いて音声を出力する端末出力部を備えていてもよい。当該端末出力部は、端末音声出力関連情報取得部513が取得した音声情報を用いて、音声を出力する。また、当該出力部は、端末送信部114と同様の判断により、音声を出力してもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、音声を出力することに関する情報である音声出力関連情報が格納されており、コンピュータを、音声を出力することに関する指示である音声出力指示を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた音声出力指示に対応する音声出力関連情報を、記録媒体から取得する音声出力関連情報取得部と、前記音声情報取得部が取得した音声情報を、外部の車載装置に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における車載装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、音声を出力することに関する情報である音声出力関連情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した音声出力関連情報を用いて音声を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図20は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報システム等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図20において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図21は、コンピュータシステム9のブロック図である。図21において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。