JP5868779B2 - バルブアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、ガス通路に配置されガスの流量を調整可能なバルブアセンブリに関する。
特許文献1には、 EGR(Exhaust Gas Recirculation)通路に配置されるバタフライバルブが開示されている。バタフライバルブは、弁軸と弁体とを備えている。弁軸は、弁体の径方向中心に接合されている。弁軸の軸線に対して、弁体の軸線は傾斜している。弁体の外周縁には、シールリングが環装されている。EGR通路のシート面は、テーパ状を呈している。シールリングが全周的にシート面に接触することにより、バタフライバルブは、EGR通路を遮断することができる。
特許文献2には、弁体の外周縁に合成ゴム製のライニングを備えるバタフライバルブが開示されている。弁体は、弁軸に対して、ずれて配置されている。流路のシート面は、テーパ状を呈している。ライニングが全周的にシート面に接触することにより、バタフライバルブは、流路を遮断することができる。
特許文献3には、弁体の外周縁が部分球面状のバタフライバルブが開示されている。弁体は、弁軸に対して、ずれて配置されている。流路のシート面は、部分裏球面状を呈している。弁体の外周縁が全周的にシート面に接触することにより、バタフライバルブは、流路を遮断することができる。
特開2007−40488号公報 特開2011−7313号公報 特開平11−13896号公報
特許文献1のバタフライバルブの場合、弁軸の軸線に対して弁体の軸線が傾斜するように、弁軸を弁体の径方向中心に接合する必要がある。このため、接合作業が煩雑である。例えば、弁軸の端部を、弁体に、全周溶接する必要がある。また、同文献のバタフライバルブは、EGR通路の湾曲部分にしか設置することができない。このため、設置場所の自由度が低い。
特許文献2のバタフライバルブの場合、シート面がテーパ状を呈している。このため、流路が完全に遮断される全閉状態においては、ライニングが全周的にシート面に接触する。しかしながら、流路が完全に遮断されない開状態においては、ライニングがシート面に接触しない。すなわち、ライニングがシート面に支持されていない。このため、弁体の動作安定性が低い。
特許文献3のバタフライバルブの場合、シート面が部分裏球面状を呈している。また、弁体の外周縁が、部分球面状を呈している。このため、全閉状態においては、弁体が全周的にシート面に接触する。また、開状態においては、弁体の二箇所がシート面に支持されている。このため、弁体の動作安定性が高い。
しかしながら、全閉状態において高いシール性を確保するためには、シート面と弁体の外周縁とを全周的に接触させる必要がある。具体的には、シート面の球中心と、弁体の外周縁の球中心と、を揃える必要がある。また、シート面の曲率半径と、弁体の曲率半径と、を揃える必要がある。また、シート面の形状精度および弁体の外周縁の形状精度を、共に高くする必要がある。また、バタフライバルブの組付誤差、熱変形などを考慮する必要がある。
このため、特許文献3のバタフライバルブによると、高いシール性を確保しにくい。なお、同文献のバタフライバルブの弁体は、同文献の図1に示すように、径方向中心で折れ曲がる屈曲円板状を呈している。このため、弁体の外周縁にシールリングを全周的に環装するのは困難である。
本発明のバルブアセンブリは、上記課題に鑑みて完成されたものである。本発明は、組付作業が簡単で、設置場所の自由度が高く、開状態における弁体の動作安定性が高く、全閉状態におけるシール性が高いバルブアセンブリを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のバルブアセンブリは、回転可能な弁軸と、該弁軸に連結され該弁軸に対してずれて配置される円板状の弁体と、を有するバタフライバルブと、該弁体が収容されるガス通路を有するハウジングと、を備え、該弁体が回転することにより、該ガス通路の通路断面積を調整可能なバルブアセンブリであって、前記弁体は、外周縁にリング溝を有し、さらに、該リング溝に配置され、径方向に弾性変形可能なシールリングを備え、前記ガス通路は、該弁体が回転する際に、該シールリングが摺接する部分裏球面状のシート面を有することを特徴とする。ここで、「裏球面状」とは、中空の球体の裏面の形状をいう。
本発明のバルブアセンブリによると、弁軸を弁体の径方向中心に接合する必要がない。このため、組付作業が簡単である。また、本発明のバルブアセンブリは、ガス通路の直線部分に設置することができる。このため、設置場所の自由度が高い。
また、例えば、弁体やシート面の形状精度が低い場合、組付誤差が大きい場合、熱変形が大きい場合など、弁体とシート面とがずれてしまう。この点、本発明のバルブアセンブリは、シールリングを備えている。シールリングは、弁体のリング溝に配置されている。シールリングは、径方向に弾性変形可能である。このため、当該弾性変形により、弁体とシート面とのずれを吸収することができる。したがって、開状態においては、シールリングの二箇所を、シート面で支持することができる。よって、弁体の動作安定性が高い。また、全閉状態においては、シールリングを全周的にシート面に接触させることができる。よって、シール性が高い。
また、本発明のバルブアセンブリによると、弁体の外周縁を、部分球面状(シート面の部分裏球面状と型対称な部分球面状)に整える必要がない。このため、弁体の製造が簡単である。
また、本発明のバルブアセンブリによると、弁体が、弁軸に対して、ずれて配置されている。このため、シールリングに沿って環状に延在する接触部(シールリングとシート面との接触部、つまりシール部)が、弁体に干渉するおそれがない。したがって、シール部の設定が簡単である。
また、本発明のバルブアセンブリによると、シート面が部分裏球面状を呈している。このため、シールリングの外周縁の形状によらず、シールリングとシート面とを確実に接触させることができる。したがって、シールリングの形状の自由度が高い。
(1−1)好ましくは、上記(1)の構成において、前記シールリングは、エラストマー製である構成とする方がよい。本構成によると、シールリング固有の弾性を利用して、シールリングを径方向に弾性変形させることができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、前記シールリングは、前記弁体の軸方向および径方向のうち少なくとも一方向に移動可能に、前記リング溝に配置されている構成とする方がよい。
本構成によると、シールリングは、「ずれ調整代」が確保された状態で、リング溝に配置されている。このため、シールリングは、リング溝から外れない範囲で、リング溝に対して移動可能である。したがって、当該「ずれ調整代」を消費することで、弁体とシート面とのずれを吸収することができる。
(3)好ましくは、上記(2)の構成において、前記シールリングは、金属製であって、有端環状を呈している構成とする方がよい。シールリングは、有端環状、つまりC字状を呈している。シールリングは、C字一端とC字他端との間の隙間が拡縮することにより、径方向に弾性変形可能である。本構成によると、簡単に、シールリングを、径方向に弾性変形させることができる。また、シールリングは金属製である。このため、耐摩耗性が高い。
(4)好ましくは、上記(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記シールリングは、前記シート面よりも、耐摩耗性が低い構成とする方がよい。本構成によると、シールリングとシート面とが摺接する場合、主にシールリングが摩耗する。このため、シール性が低下した場合であっても、シールリングだけを交換することにより、初期のシール性を取り戻すことができる。
本発明によると、組付作業が簡単で、設置場所の自由度が高く、開状態における弁体の動作安定性が高く、全閉状態におけるシール性が高いバルブアセンブリを提供することができる。
本発明の一実施形態となるバルブアセンブリが配置される吸排気システムの模式図である。 同バルブアセンブリの斜視図である。 同バルブアセンブリのバタフライバルブの斜視図である。 同バタフライバルブの分解斜視図である。 図2のV−V方向断面図である。 図5の円VI内の拡大図である。 同バルブアセンブリのバタフライバルブの半開状態における上方から見た断面図である。 同バタフライバルブの全開状態における上方から見た断面図である。 その他の実施形態(その1)のバルブアセンブリのシールリング付近の拡大断面図である。 その他の実施形態(その2)のバルブアセンブリのシールリング付近の拡大断面図である。 その他の実施形態(その3)のバルブアセンブリのシールリング付近の拡大断面図である。 その他の実施形態(その4)のバルブアセンブリの前後方向断面図である。
以下、本発明のバルブアセンブリの実施の形態について説明する。
<吸排気システムの構成>
まず、本実施形態のバルブアセンブリが配置される吸排気システムの構成について説明する。図1に、本実施形態のバルブアセンブリが配置される吸排気システムの模式図を示す。図1に示すように、吸排気システム9は、吸気系90と、排気系91と、HPL(High Pressure Loop)−EGR系92と、LPL(Low Pressure Loop)−EGR系93と、を備えている。
吸気系90は、吸気側ターボバイパスバルブ900と、インタークーラー切替バルブ901と、インタークーラー902と、スロットルバルブ903と、を備えている。吸気系90は、エンジン94に、空気を供給している。
排気系91は、排気側ターボバイパスバルブ910と、排気ブレーキバルブ911と、DPF(Diesel Particulate Filter)912と、排気絞りバルブ913と、を備えている。排気系91は、エンジン94から、排気を排出している。
吸気系90と排気系91との間には、第一ターボチャージャー95と、第二ターボチャージャー96と、が配置されている。
HPL−EGR系92は、エンジン94の排気側と、吸気系90(具体的にはスロットルバルブ903下流側)と、の間に配置されている。HPL−EGR系92は、EGRクーラー切替バルブ920と、HPL−EGRバルブ921と、EGRクーラー922と、を備えている。HPL−EGR系92は、排気の一部を吸気系90に戻している。
LPL−EGR系93は、排気系91(具体的にはDPF912の下流側)と、吸気系90(具体的には第二ターボチャージャー96の上流側)と、の間に配置されている。LPL−EGR系93は、LPL−EGRバルブ931と、EGRクーラー932と、を備えている。LPL−EGR系93は、排気の一部を吸気系90に戻している。
上記吸排気システム9における複数のバルブのうち、排気側ターボバイパスバルブ910が、本実施形態のバルブアセンブリ1に相当する。
<バルブアセンブリの構成>
次に、本実施形態のバルブアセンブリの構成について説明する。以降の図において、後方は、吸排気システム9の下流側に、前方は、吸排気システム9の上流側に、各々対応している。
図2に、本実施形態のバルブアセンブリの斜視図を示す。図3に、同バルブアセンブリのバタフライバルブの斜視図を示す。図4に、同バタフライバルブの分解斜視図を示す。図5に、図2のV−V方向断面図を示す。
図2に示すように、本実施形態のバルブアセンブリ1は、駆動部2と、リンク機構部3と、バルブ本体部4と、を備えている。駆動部2は、モータ20と、ブラケット21と、を備えている。モータ20は、ブラケット21に固定されている。
図2〜図4に示すように、バルブ本体部4は、ハウジング40と、バタフライバルブ42と、シールリング43と、を備えている。ハウジング40は、ハウジング本体400と、スリーブ401と、を備えている。ハウジング本体400は、ステンレス鋼製であって、直方体状を呈している。ハウジング本体400には、前後方向に延在する孔が穿設されている。スリーブ401は、ステンレス鋼製であって、円筒状を呈している。スリーブ401は、ハウジング本体400の孔に嵌入されている。図5に示すように、スリーブ401の径方向内側には、排気が通過するガス通路Aが区画されている。ガス通路Aは、直線状に延在している。ガス通路Aは、シート面aを備えている。図5に一点鎖線で示すように、シート面aは、曲率半径r1の部分裏球面状を呈している。シート面aの、通路延在方向(前後方向)に対して垂直方向(左右方向、上下方向)の幅は、下流側に向かって徐々に拡がっている。
バタフライバルブ42は、弁軸420と、弁体421と、一対のボルト422と、を備えている。弁軸420は、ステンレス鋼製であって、丸棒状を呈している。弁体421は、ステンレス鋼製であって、円板状を呈している。図5に示すように、弁体421は、弁軸420の前方(上流側)に配置されている。すなわち、弁軸420の軸線O1に対して、弁体421の径方向中心O2は、前方にずれている。図4にハッチングで示すように、弁体421の外周縁には、リング溝421aが全周的に凹設されている。一対のボルト422は、弁体421を弁軸420に固定している。
図4に示すように、シールリング43は、ステンレス鋼製であって、有端環状つまりC字状を呈している。シールリング43のC字一端とC字他端との間には、隙間B1が設定されている。隙間B1が拡縮することにより、シールリング43は、径方向に弾性変形可能である。図6に、図5の円VI内の拡大図を示す。図6に示すように、シールリング43は、弁体421のリング溝421aに配置されている。シールリング43の断面は、長方形状を呈している。
図2に示すように、リンク機構部3は、駆動部2のモータ20の回転軸(図略)と、バルブ本体部4のバタフライバルブ42の弁軸420と、を連結している。すなわち、リンク機構部3を介して、モータ20からバタフライバルブ42に、駆動力(回転力)が伝達される。
<全閉状態>
次に、本実施形態のバルブアセンブリの全閉状態について説明する。図2、図5に示すように、全閉状態においては、弁体421により、ガス通路Aが完全に遮断されている。ここで、図5に示すように、理想的には、弁軸420の軸線O1は、シート面aの球中心を通過している。また、理想的には、シート面aの曲率半径r1と、弁軸420の軸線O1からシールリング43の外周縁までの距離と、は略一致している。この場合、弁体421とシート面aとがずれない。このため、仮に、シールリング43が弾性変形不可能であっても、全閉状態において、シールリング43の外周縁を、シート面aに、全周的に接触させることができる。
しかしながら、実際には、弁体421やシート面aの形状精度が低い場合、組付誤差(例えば、図4に示す弁軸420と弁体421との組付誤差)が大きい場合、熱変形が大きい場合など、弁軸420の軸線O1が、シート面aの球中心を通過しなくなる。また、シート面aの曲率半径r1と、弁軸420の軸線O1からシールリング43の外周縁までの距離と、が一致しなくなる。また、シート面aの曲率半径r1が一定でなくなる。このため、弁体421とシート面aとがずれてしまう。
この点、図6に示すように、シールリング43は、図6に一点鎖線で示す無負荷状態(シールリング43がシート面aに接触していない状態)に対して、隙間B2分だけ、弾性変形可能である。すなわち、シールリング43は、図6に一点鎖線で示す無負荷状態に対して、図4に示す隙間B1を縮小させながら、径方向内側に弾性変形可能である。このため、弁体421とシート面aとがずれている場合であっても、隙間B2という「ずれ調整代」を利用することにより、図5に太点線で示すように、環状の接触部S、つまりシール部を形成することができる。すなわち、全閉状態において、シールリング43の外周縁を、シート面aに、全周的に接触させることができる。
<開状態>
次に、本実施形態のバルブアセンブリの開状態について説明する。図7に、本実施形態のバルブアセンブリのバタフライバルブの半開状態における上方から見た断面図を示す。図8に、同バタフライバルブの全開状態における上方から見た断面図を示す。なお、図7、図8は、図5に対応している。
図7に示すように、半開状態においては、弁体421により、ガス通路Aが部分的に開かれている。ここで、シート面aは、部分裏球面状を呈している。一方、シールリング43は、径方向に弾性変形可能である。このため、図7に太点線で示すように、上下二箇所(弁軸420の延在方向に離間した二箇所)に接触部Sを形成することができる。すなわち、半開状態において、シールリング43の外周縁を、シート面aに、上下二箇所で接触させることができる。言い換えると、シールリング43の二箇所を、シート面aで支持することができる。
図8に示すように、全開状態においては、弁体421により、ガス通路Aが完全に開かれている。図8に太点線で示すように、半開状態同様に、全開状態においても、上下二箇所に接触部Sを形成することができる。言い換えると、シールリング43の二箇所を、シート面aで支持することができる。
<作用効果>
次に、本実施形態のバルブアセンブリの作用効果について説明する。本実施形態のバルブアセンブリ1によると、図4に示すように、弁軸420を弁体421の径方向中心に接合する必要がない。このため、組付作業が簡単である。また、本実施形態のバルブアセンブリ1は、図2に示すように、ガス通路Aの直線部分に設置することができる。このため、設置場所の自由度が高い。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1は、図4に示すように、シールリング43を備えている。シールリング43は、弁体421のリング溝421aに配置されている。シールリング43は、径方向に弾性変形可能である。このため、当該弾性変形により、弁体421とシート面aとのずれを吸収することができる。したがって、図7、図8に示すように、開状態においては、シールリング43の二箇所を、シート面aで支持することができる。よって、弁体421の動作安定性が高い。また、排気の風圧を受けても、弁体421ががたつきにくい。また、図5に示すように、全閉状態においては、シールリング43を全周的にシート面aに接触させることができる。よって、シール性が高い。また、開状態、全閉状態いずれにおいても、シールリング43は、シート面aに対して、弁体421を、弾性的に支持している。このため、弁体421の耐衝撃性が高い。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1によると、図6に示すように、弁体421の外周縁を、部分球面状(シート面aの部分裏球面状と型対称な部分球面状)に整える必要がない。このため、弁体421の製造が簡単である。また、弁体421の形状の自由度が高い。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1によると、図5に示すように、全閉状態において、弁体421が、弁軸420に対して、ずれて配置されている。このため、シールリング43に沿って環状に延在する接触部Sが、弁体421に干渉するおそれがない。したがって、シール部の設定が簡単である。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1によると、図5に示すように、全閉状態において、弁体421が、弁軸420の前方(上流側)に配置されている。このため、図2に示すように、ハウジング40の弁軸孔(弁軸420が回転可能に挿通されている孔)を介して、ガス通路Aから外部に、排気が漏出しにくい。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1によると、シート面aが部分裏球面状を呈している。このため、シールリング43の外周縁の形状によらず、シールリング43とシート面aとを確実に接触させることができる。したがって、シールリング43の形状の自由度が高い。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1によると、図6に示すように、無負荷状態のシールリング43(一点鎖線)の内周縁と、リング溝421aの溝底面と、の間に、隙間B2が確保されている。このため、シールリング43は、無負荷状態に対して、図4に示す隙間B1を縮小させながら、径方向内側に弾性変形可能である。したがって、弁体421とシート面aとがずれている場合であっても、隙間B2という「ずれ調整代」を利用することにより、図5に太点線で示すように、環状の接触部S、つまりシール部を形成することができる。すなわち、全閉状態において、シールリング43の外周縁を、シート面aに、全周的に接触させることができる。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1によると、図4に示すように、シールリング43が有端環状を呈している。このため、隙間B1を拡縮させることにより、簡単に、シールリング43を、径方向に弾性変形させることができる。
また、本実施形態のバルブアセンブリ1によると、シート面aおよびシールリング43は、共にステンレス鋼製である。このため、接触部Sにおいて、メタルタッチを確保することができる。したがって、シール性、耐熱性、耐圧性が高い。
<その他>
以上、本発明のバルブアセンブリの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
上記実施形態においては、図6に示すように、シールリング43とリング溝421aとの間に、弁体421の径方向に隙間B2を区画した。しかしながら、隙間の区画方向は特に限定しない。図9に、その他の実施形態(その1)のバルブアセンブリのシールリング付近の拡大断面図を示す。なお、図6と対応する部位については、同じ符号で示す。図9に示すように、シールリング43とリング溝421aとの間に、弁体421の径方向に隙間B2を、軸方向に隙間B3を、各々区画してもよい。この場合であっても、隙間B2、B3は、「ずれ調整代」として機能する。また、シールリング43とリング溝421aとの間に、隙間B3だけを単独で区画してもよい。
上記実施形態においては、図6に示すように、シールリング43の外周縁を、前後方向に延在する直線状とした。しかしながら、外周縁の形状は特に限定しない。図10に、その他の実施形態(その2)のバルブアセンブリのシールリング付近の拡大断面図を示す。なお、図6と対応する部位については、同じ符号で示す。図10に示すように、シールリング43の外周縁を、曲線状に形成してもよい。こうすると、弁体421が回転する際の摺動抵抗が小さくなる。また、シールリング43の外周縁を、径方向外側に向かって尖るV字状(折れ線状)としてもよい。
上記実施形態においては、シールリング43を、ステンレス鋼製(金属製)とした。しかしながら、シールリング43の材質は特に限定しない。図11に、その他の実施形態(その3)のバルブアセンブリのシールリング付近の拡大断面図を示す。なお、図6と対応する部位については、同じ符号で示す。図11に示すように、シールリング43をエラストマー製としてもよい。こうすると、シールリング43固有の弾性を利用して、シールリング43を径方向に弾性変形させることができる。すなわち、シールリング43をシート面aに弾接させることができる。また、図11に太線で示すように、接触部Sの軸方向(弁体421の軸方向)幅が広くなる。このため、シール性が向上する。また、シールリング43を樹脂製、発泡体製としてもよい。シールリング43を樹脂製とする場合、図6のように、シールリング43は弾性変形する。シールリング43を発泡体製とする場合、図11のように、シールリング43は弾性変形する。
上記実施形態においては、図4に示すように、有端環状のシールリング43を用いたが、無端環状(O字状)のシールリングを用いてもよい。また、複数の部分円弧状のリング片を円形に連ねて、シールリング43を形成してもよい。また、シールリング43として、汎用のピストンリングを転用してもよい。こうすると、シールリング43の製造コストを削減することができる。
上記実施形態においては、図1に示すように、排気側ターボバイパスバルブ910として、バルブアセンブリ1を用いた。しかしながら、吸気側ターボバイパスバルブ900、スロットルバルブ903、排気ブレーキバルブ911、排気絞りバルブ913、HPL−EGRバルブ921、LPL−EGRバルブ931など、吸排気システム9に用いられる多種多様のバルブとして、バルブアセンブリ1を用いてもよい。
上記実施形態においては、シールリング43、シート面aを、共にステンレス鋼製としたが、シールリング43を、シート面aよりも、耐摩耗性が低い材料製としてもよい。こうすると、シールリング43とシート面aとが摺接する場合、主にシールリング43が摩耗する。このため、シール性が低下した場合であっても、シールリング43だけを交換することにより、初期のシール性を取り戻すことができる。
上記実施形態においては、図5に示すように、弁軸420の前方(上流側)に弁体421を配置したが、弁軸420の後方(下流側)に弁体421を配置してもよい。この場合、シート面aの、通路延在方向(前後方向)に対して垂直方向(左右方向、上下方向)の幅は、下流側に向かって徐々に狭まることになる。上記実施形態においては、図5に示すように、ガス通路Aを前後方向に延在させたが、ガス通路Aの延在方向は特に限定しない。上下方向、左右方向などであってもよい。
ハウジング本体400、スリーブ401の材質は特に限定しない。例えば、アルミニウム製、鋳鉄製、樹脂製などとしてもよい。
図12に、その他の実施形態(その4)のバルブアセンブリの前後方向断面図を示す。なお、図2、図5と対応する部位については、同じ符号で示す。図12に示すように、ハウジング40にスリーブを配置しなくてもよい。すなわち、ハウジング40のハウジング本体400に、直接、部分裏球面状のシート面aを形成してもよい。
1:バルブアセンブリ。
2:駆動部、20:モータ、21:ブラケット。
3:リンク機構部。
4:バルブ本体部、40:ハウジング、400:ハウジング本体、401:スリーブ、42:バタフライバルブ、420:弁軸、421:弁体、421a:リング溝、422:ボルト、43:シールリング。
9:吸排気システム、90:吸気系、900:吸気側ターボバイパスバルブ、901:インタークーラー切替バルブ、902:インタークーラー、903:スロットルバルブ、91:排気系、910:排気側ターボバイパスバルブ、911:排気ブレーキバルブ、912:DPF、913:排気絞りバルブ、92:HPL−EGR系、920:クーラー切替バルブ、921:HPL−EGRバルブ、922:EGRクーラー、93:LPL−EGR系、931:LPL−EGRバルブ、932:EGRクーラー、94:エンジン、95:第一ターボチャージャー、96:第二ターボチャージャー。
A:ガス通路、B1〜B3:隙間、O1:軸線、O2:径方向中心、S:接触部、a:シート面、r1:曲率半径。

Claims (4)

  1. 回転可能な弁軸と、該弁軸に連結され該弁軸に対してずれて配置される円板状の弁体と、を有するバタフライバルブと、
    該弁体が収容されるガス通路を有するハウジングと、
    を備え、
    該弁体が回転することにより、該ガス通路の通路断面積を調整可能なバルブアセンブリであって、
    前記弁体は、外周縁にリング溝を有し、
    さらに、該リング溝に配置され、径方向に弾性変形可能なシールリングを備え、
    前記ガス通路は、該弁体が回転する際に、該シールリングが摺接する裏球面状のシート面を有し、
    前記シールリングは、前記シート面よりも、耐摩耗性が低く、
    前記ガス通路が完全に遮断される全閉状態において、前記弁体と前記シート面とは接触しておらず、前記シールリングと前記シート面とは全周的に接触していることを特徴とするバルブアセンブリ。
  2. 前記シールリングは、前記弁体の軸方向および径方向のうち少なくとも一方向に移動可能に、前記リング溝に配置されている請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  3. 前記シールリングは、金属製であって、有端環状を呈している請求項2に記載のバルブアセンブリ。
  4. 前記ガス通路が完全に開かれる全開状態において、前記弁体と前記シート面とは接触しておらず、前記シールリングと前記シート面とは、前記弁軸の延在方向に離間した二箇所で、接触している請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のバルブアセンブリ。
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