JP5866959B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像表示装置に関するものである。
従来から、映像を空間に表示する映像表示装置が知られている。
特許文献1には、画像表示器において表示される画像をフレネルレンズにより結像し、フレネルレンズの画像表示器とは反対側の空間に、平面映像(空間像)を表示する映像表示装置が開示されている。
特開2009−300987号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、画像を生成する手段として用いられる画像表示器は、光を等方的に拡散させるためフレネルレンズに入射しないロス光が多く存在する。
このように、従来の技術では、画像生成手段からの投写光をフレネルレンズ側へ効率よく入射させる構成にはなっておらず、光の利用効率が低いことが問題であった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、プロジェクターからの投写光を、スクリーンにおいてフレネルレンズへ効率よく反射させることにより、光の利用効率を向上させることが可能な映像表示装置を提供することを目的の一つとしている。
本発明の映像表示装置は、反射領域に複数の反射部が隙間なく配列されたスクリーンと、前記スクリーンのスクリーン面の法線に対して第1の方向にずれた位置に配置され、前記スクリーン面に向けて斜めに投射光を射出するプロジェクターと、前記スクリーンから反射された反射光を当該スクリーンとは反対側の空間に投射結像する結像手段と、を備え、前記複数の反射部は凹の球状面を有し、前記第1の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記球状面の中心角が順次大きくなるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、反射領域に複数の反射部が隙間なく配列されているとともに、第1の方向にプロジェクターから離れるに従って反射部が有する球状面の中心角が順次大きくなるように構成されたスクリーンを備えているので、プロジェクターからの投写光を上記構成のスクリーンにより結像手段へと効率よく反射させて、反射光の殆どを結像手段へ入射させることができる。これにより、結像手段に入射しないロス光が少なくなり、光の利用効率が向上する。
また、前記第1の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記第1の方向に並ぶ前記複数の反射部どうしのピッチが順次大きくなるように構成されていてもよい。
これによれば、プロジェクターから第1の方向に離れるほど、第1の方向に並ぶ複数の反射部どうしのピッチが順次大きくなるように構成されたスクリーンを備えているので、プロジェクターからの投写光をスクリーンにより結像手段へと効率よく反射させて、反射光の殆どを結像手段へ入射させることができる。これにより、結像手段に入射しないロス光が少なくなり、光の利用効率が向上する。
また、前記第1の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記複数の反射部の前記球状面の曲率が順次大きくなるように構成されていてもよい。
これによれば、プロジェクターから第1の方向に離れる反射部ほど、球状面の曲率が順次大きくなるように構成されたスクリーンを備えているので、プロジェクターからの投写光を上記構成のスクリーンにより結像手段へと効率よく反射させて、反射光の殆どを結像手段へ入射させることができる。これにより、結像手段に入射しないロス光が少なくなり、光の利用効率が向上する。
また、前記反射部の球状面には、前記投射光を正反射させる反射膜が設けられている構成としてもよい。
これによれば、反射部に設けられた反射膜によりプロジェクターから投写された投射光を正反射させることが可能である。スクリーン面に配置された反射部はプロジェクターから遠ざかるほど、配置ピッチや曲率が異なっているため、プロジェクターに近い側に存在する反射部に入射する投射光とスクリーンとのなす角度は、プロジェクターから遠い側に存在する反射部に入射する投射光とスクリーンとのなす角度よりも大きくなる。これにより、プロジェクターから遠い側の反射部においては反射された光の拡散角度は、スクリーンの法線方向に対してプロジェクターから遠い方向に大きく、プロジェクターに近い方向に小さくなっている。一方、プロジェクターに近い側の反射部において反射された光の拡散角度は、スクリーンの法線方向に対してプロジェクターから遠い方向に小さく、プロジェクターに近い方向に大きくなっている。よって、スクリーンにおいて反射された光は結像手段に略入射することにより、結像手段に入射しないロス光を減らすことができる。
また、前記プロジェクターから投写される前記投射光の光路上には、前記スクリーン、第1ミラー、当該第1ミラーと直交して配置された第2ミラー、前記結像手段がこの順で配置されている構成としてもよい。
これによれば、スクリーンにおいて反射された投射光の光軸を第1ミラーおよび第2ミラーによって折り返すことで、結像手段をプロジェクターの近傍に配置することができる。これにより、装置の小型化を実現できる。
また、前記複数の反射部が第1の方向に垂直な第2の方向に配列され、前記第2の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記複数の反射部の前記球状面の中心角が順次大きくなるように構成されていてもよい。
これによれば、第1の方向に垂直な第2の方向でも、プロジェクターから離れるに従って、外側へ反射される光の量を抑えることができるので、スクリーンにおいて反射される光の殆どを結像手段へ入射させることが可能である。これにより、光の利用効率が向上する。
また、前記複数の反射部は、第2の方向に前記プロジェクターから離れるに従って、前記第2の方向に並ぶ前記反射部どうしのピッチが順次大きくなるように構成されていてもよい。
これによれば、複数の反射部が第1の方向に垂直な第2の方向にも配列され、プロジェクターから遠ざかるに従って、第2の方向に隣接する反射部のない列ピッチが大きくなっているので、スクリーンにおいて反射される光を第1の方向だけでなく第2の方向においても、効率よく結像手段へ入射させることができる。
また、前記第2の方向に前記プロジェクターから離れるのに従って、前記複数の反射部の前記球状面の曲率が順次大きくなるように構成されている。
また、反射領域に複数の反射部が隙間なく配列されたスクリーンと、前記スクリーンのスクリーン面の法線に対して第1の方向にずれた位置に配置され、前記スクリーン面に向けて斜めに投射光を射出するプロジェクターと、前記スクリーンから反射された反射光を当該スクリーンとは反対側の空間に投射結像する結像手段と、を備え、前記複数の反射部が基準点を中心として円弧状に配列され、前記複数の反射部は凹の球状面を有し、前記プロジェクターから離れるに従い、前記球状面の中心角が順次大きくなるように構成されていてもよい。
これによれば、基準点から離れる反射部ほど、球状面の中心角が順次大きくなるように構成されたスクリーンを備えているので、プロジェクターからの投写光をスクリーンにより結像手段へと効率よく反射させて、反射光の殆どを結像手段へ入射させることができる。これにより、結像手段に入射しないロス光が少なくなり、光の利用効率が向上する。
本発明の第1実施形態における映像表示装置の構成について示す図。 反射スクリーンの平面図。 反射スクリーンの断面図。 反射スクリーンの断面図。 実施形態の映像表示装置の具体的な構成の一例を示す斜視図。 第2実施形態の映像表示装置における構成を示す図。 反射スクリーン2の変形例を示す図。 反射スクリーン2の変形例を示す図。 従来の映像表示装置の問題点を説明するための図。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態における映像表示装置の構成について示す図である。
図1に示すように、本実施形態の映像表示装置100は、プロジェクター1、反射スクリーン2およびフレネルレンズ(結像手段)3を有する。
プロジェクター1は、スクリーン面2Aの法線に対して垂直方向にずれた位置に配置され、スクリーン面2Aに向けて斜め下方から投射光Lpを射出する。本実施形態において「垂直方向」は、特許請求の範囲における「第1の方向」に相当する。
反射スクリーン2は、スクリーン面2Aの反射領域に凹状の反射部5(図2参照)が隙間なく複数配列されてなり、プロジェクター1から投射された投射光Lpを観察者側に反射させる。
フレネルレンズ3は、微小な間隔で同心円状に設けられた複数のプリズム(不図示)を有している。フレネルレンズ3の光軸は、反射スクリーン2の光軸と一致している。なお、反射スクリーン2の光軸とは、反射スクリーン2のスクリーン面2Aの中心を通り、反射スクリーン2のスクリーン面2Aに垂直な軸のことである。本実施形態において「フレネルレンズ」は、特許請求の範囲における「結像手段」に相当する。
プロジェクター1には図示しないパーソナルコンピューターなどの映像信号生成装置が接続されており、プロジェクター1は、外部からの映像信号生成装置から入力された映像信号に基づいて生成した投射光を反射スクリーン2に向かって射出する。反射スクリーン2において反射された光はフレネルレンズ3により光軸方向でフレネルレンズ3の反射スクリーン2とは反対側の空間に、実像として空間像Zが表示される。
ここで、光軸LXを挟んでフレネルレンズ3の上端3aおよび下端3bと空間像Zの同じ側の端を結ぶ光線a1,a2の延長上より光軸LX側が空間像Zの端の見える位置であり、これよりも光軸LXの逆側では空間像Zの一部が見えないことになる。空間像Z(実像)の全体が観察される適視範囲は、図1の斜線で示す範囲となる。この適視範囲内であれば、空間像Zが全て見えることになる。逆に、光軸LXから離れるようにして上記範囲から移動していくと、空間像Zの一部が見えなくなり、さらに移動すると空間像Zは全く見えなくなる。言い換えると、観察者の眼から空間像Zを見込んだ線(観察者の視線)がフレネルレンズ3の適視範囲内にあれば、空間像Zが全て見えることになる。
次に、本実施形態における反射スクリーンの構成を具体的に述べる。図2は、反射スクリーンの平面図、図3は、反射スクリーンの断面図である。図4は、反射スクリーンの断面図である。なお、図4(A),(B),(C)は、(D)に示す反射スクリーンの部分拡大図であって、(A)は反射スクリーン上位の反射部を示し、(B)は反射スクリーン中央位置の反射部を示し、(C)は反射スクリーン下位の反射部を示す。
図2および図3に示すように、反射スクリーン2は、スクリーン面2Aに複数の反射部5を有して構成されたもので、プロジェクター1から投射された投射光Lpをフレネルレンズ3側に反射する。反射部5は、スクリーン面2Aの水平方向(観察者側から見て左右方向)および垂直方向(観察者側から見て上下方向)にそれぞれ隙間なく配置されているため、平面視六角形状を呈している。
反射部5の内面5aは凹の球状面を有し、各反射部5の内面5aの曲率は等しい。そして、プロジェクター1を臨むその内面5aには光を正反射させる反射膜6が設けられている。この反射膜6によって、プロジェクター1からスクリーン面2Aに投影された投射光Lpをフレネルレンズ3側に反射させることができる。
図3に示すように、本実施形態ではプロジェクター1から離れるに従い、Y方向における各反射部5のピッチPYが順次大きくなるように形成されている。より具体的には、各反射部5の内面5aの垂直方向における円弧の中心角が徐々に大きくなるように形成されている。図3では、断面視において、反射スクリーン2の上下方向に並ぶ反射部5の辺5cの位置が、スクリーン面2Aの法線方向において異なっており、上方へ行くに従い、反射部5の辺5cがフレネルレンズ3側に突出する形状となっている構成とした。この構成に代えて、反射部5の辺5cの位置が変わるのではなく、反射スクリーン2の上位に位置する反射部5ほど凹部の底部がフレネルレンズ3とは反対側に位置するように形成してもよい。
なお、X方向に並ぶ反射部5どうしのピッチPXは等しい。
この場合、プロジェクター1に近い下方位置の反射部5に入射する投射光Lpと反射スクリーン2とのなす角度(入射角度θ1)は、プロジェクター1から離れた上方位置の反射部5に入射する投射光Lpと反射スクリーン2とのなす角度(入射角度θ2)よりも大きくなる。しかし、反射スクリーン2内にある反射部5の間隔は、プロジェクター1に近い下方位置の間隔よりもプロジェクター1から離れた上方位置の間隔のほうが広くなっているため、上方位置の反射部5の辺5cが形成する突起の角度は下方位置の反射部5の辺5cが形成する突起の角度よりも鋭角になっている。そのため、上方位置の反射部5において反射された投射光Lp(反射光Lc)は所定の拡散角度で下方に向けて反射され、フレネルレンズ3の下部領域R2(図1)に入射する。また、下方位置の反射部5において反射された投射光Lp(反射光Lc)は所定の拡散角度で上方に向けて反射され、フレネルレンズ3の上部領域R1(図1)に入射する。
本実施形態では、図4(A),(D)に示すように、反射スクリーン2の上部側に位置する反射部5において反射された反射光Lcの拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上方向に小さく、下方向に大きくなっている(法線方向に対する反射角:θ5<θ4)。このため、上部側の反射部5で反射された光はフレネルレンズ3の下端3b側まで入射しない。また、図4(B),(D)に示すように、反射スクリーン2の下部側に位置する反射部5において反射された反射光の拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上方向に大きく、下方向に小さくなっている(法線方向に対する反射角:θ4<θ5)。このため、下部側の反射部5で反射された光はフレネルレンズ3の上端3a側まで入射しない。なお、図4(C),(D)に示すように、反射スクリーン2の中央側の反射部5においては反射された反射光Lcの拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上下方向に等しい(法線方向に対する反射角:θ4=θ5)。
ここで、反射スクリーン2において反射される光の拡散角度は、反射部5の配置間隔とプロジェクター1から反射スクリーン2への入射角度で決まる。反射スクリーン2に対するプロジェクター1の位置を固定した場合、反射スクリーン2へ入射する投射光の入射角度はスクリーン上における位置ごとに一意的に決定する。よって、このように筐体31内に設置されてプロジェクター1と反射スクリーン2の位置関係が固定してある場合、反射部5の間隔を制御することで内面5aの円弧の深さを調整し、反射スクリーン2において反射される光の拡散角度を制御することができる。
プロジェクター1から各反射部5内に入射した投射光はその略全てがフレネルレンズ3側へと反射され、フレネルレンズ3の所定領域に入射することになる。
図5は、本実施形態の映像表示装置の具体的な構成の一例を示す斜視図である。
映像表示装置100は、図5に示すように、筐体31内にプロジェクター1、反射スクリーン2およびフレネルレンズ3が収容されて構成されている。そして、プロジェクター1から投射された投射光は、反射スクリーン2にて反射されてフレネルレンズ3により実像として空間像Zを表示する。
このように、本実施形態の映像表示装置100は、プロジェクター1と、スクリーン面2Aに上記構成の反射部5を複数有する反射スクリーン2とを備え、上下方向に並ぶ反射部5の内面5aの深さを異ならせることによってスクリーン面2Aでの拡散角度を制御している。具体的に、上述したように、プロジェクター1から離れた反射部5ほど凹部が深くなっているため、下位の反射部5に入射した投射光Lpの殆どをフレネルレンズ3の上部領域R1側へ反射させ、上位の反射部5に入射した投射光Lpの殆どをフレネルレンズ3の下部領域R2側へ反射させることができ、フレネルレンズ3に入射しないロス光を少なく抑えることができる。
図9は、従来の映像表示装置の問題点を説明するための図である。
図9に示すように、従来、画像生成手段としてFPD等の表示媒体601を用いて映像表示装置600を構成していたが、FPD等の表示媒体601は光を等方的に拡散させるため、フレネルレンズ603に入射しない光が存在していた。フレネルレンズ603は、有限の直径を有するため、フレネルレンズ603に入射しない拡散光はロス光となっていた。また、表示媒体601のどの位置において拡散された光もフレネルレンズ603の全面領域に入射することになり、フレネルレンズ603を透過した光のうち適視範囲外に射出される光が多くなってしまう。図中の斜線部分で示す適視範囲内であれば空間像Zが全て見えることになるが、適視範囲外では空間像Zが欠けてしまう。このような適視範囲外に射出されるロス光を少なくしたいという問題があった。
これに対して、本実施形態の映像表示装置100によれば、反射スクリーン2の上部側に位置する反射部5において反射された反射光Lcの拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上方向に小さく、下方向に大きくなっている(θ5<θ4)。このため、上部側の反射部5で反射された光はフレネルレンズ3の下端3b側まで入射しない。また、反射スクリーン2の下部側に位置する反射部5において反射された反射光の拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上方向に大きく、下方向に小さくなっている(θ4<θ5)。このため、下部側の反射部5で反射された光はフレネルレンズ3の上端3a側まで入射しない。なお、反射スクリーン2の中央側の反射部5においては反射された反射光Lcの拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上下方向に等しい(θ4=θ5)。
このため、反射スクリーン2からの反射光のうちフレネルレンズ3に入射しない光(ロス光)が少なくなり、筐体31内で迷光となるロス光が減少することにより映像品質を向上させることができる。また、フレネルレンズ3を介して適視範囲外に射出される光の量も少なくなるため、光の利用効率を高めることが可能である。
また、本実施形態では反射型のスクリーンを採用しており、これによって透過型スクリーンよりも上下方向の寸法を短くすることができ、反射スクリーン2の大きさをコンパクトにすることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の映像表示装置の構成について述べる。
図6は、第2実施形態の映像表示装置における構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の映像表示装置200は、プロジェクター1、反射スクリーン2、第1ミラー7、第2ミラー8およびフレネルレンズ3を主として備え、構成されている。
プロジェクター1から投射される投射光の光路上には、反射スクリーン2、第1ミラー7、第2ミラー8、フレネルレンズ3がこの順で配置されている。
反射スクリーン2は、その背面2B側を観測者に向けた状態で配置されている。そして、スクリーン面2Aの斜め上方に配置されたプロジェクター1から投射された投射光を、プロジェクター1よりも後方に配置された第1ミラー7に向けて反射する。
第1ミラー7は、反射スクリーン2において反射されてきた投射光の光軸を90°程度折り曲げて、第2ミラー8に向けて反射する。第2ミラー8は、第1ミラー7で反射された投射光の光軸を90°程度折り曲げて、フレネルレンズ3へと反射させる。
このように、反射スクリーン2において反射された光は、互いのミラー面を直交させて配置された第1ミラー7および第2ミラー8において反射されることで180°方向が転換されて、反射スクリーン2と平行して配置されたフレネルレンズ3へ入射する。
本実施形態の映像表示装置200によれば、反射スクリーン2において反射された反射光の光軸を第1ミラーおよび第2ミラーによって180°折り返す構成とすることにより、フレネルレンズ3をプロジェクター1の近傍に配置させることができるので、装置全体の小型化を図れる。
図7および図8は、反射スクリーン2の変形例を示す図である。
例えば、図7に示すように、反射スクリーン1の上下方向のピッチを異ならせるのではなく、反射スクリーン2の上下方向に並ぶ反射部5の内面5aの曲率を異ならせることでスクリーン面2Aでの反射角度を制御する構成としてもよい。具体的に、上述したように、プロジェクター1から離れる反射部5ほど内面5aの曲率が大きくなっている。このような構成により、反射スクリーン2の上部側に位置する反射部5において反射された反射光Lcの拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上方向に小さく、下方向に大きくなる(法線方向に対する反射角:θ5<θ4)。反射スクリーン2の下部側に位置する反射部5において反射された反射光の拡散角度は、スクリーン面2Aの法線方向に対して上方向に大きく、下方向に小さくなっている(法線方向に対する反射角:θ4<θ5)。
このため、下位の反射部5に入射した投射光Lpの殆どをフレネルレンズ3の上部領域側へ反射させ、上位の反射部5に入射した投射光Lpの殆どをフレネルレンズ3の下部領域側へ反射させることができる。よって、反射スクリーン2に入射した投射光の略全てがフレネルレンズ3へと入射することになり、フレネルレンズ3に入射しないロス光を少なく抑えることができる。
なお、プロジェクター1と反射スクリーン2の位置関係が固定してある場合、反射スクリーン2において反射される光の拡散角度は、反射部5の内面5aの曲率を調整することで制御することができる。
また、図8に示すように、反射スクリーン2のスクリーン面2Aを構成する複数の反射部5を、反射スクリーン2の下端中央部に設定された基準点Aを中心として円弧状に並べるようにしても良い。なお、このような円弧状に配列した場合でも、基準点Aから離れるに従って反射部5の配置ピッチを順次大きくしたり、基準点Aから離れるに従って反射部5の内面5aの曲率が大きくなるようにしたりすることにより、基準点Aから離れるに従って反射部5の内面5aの中心角が大きくなるようにすることができ、反射スクリーン2での反射光の拡散角度を制御することができる。これにより、各反射部5において反射される略全ての光をフレネルレンズ3へと入射させることができるとともに、視野範囲外の光ロスが生じるのを少なくすることが可能となる。特に、プロジェクター1が反射スクリーン2の基準点Aを通る反射スクリーン2のスクリーン面2Aの法線に近い位置に配置されている場合には、効率よくフレネルレンズ3へ反射した光を入射させることができる。
また、反射スクリーンの水平方向(X方向)に並ぶ反射部5についても、プロジェクターから離れるに従って反射部5の配置ピッチを順次大きくしたり、プロジェクターから離れるに従って反射部の内面の曲率を大きくしたりしてもよい。ここでの「水平方向」は、特許請求の範囲における「第2の方向」に相当する。
これにより、プロジェクターから離れるに従って反射部の内面の中心角が大きくなるようにすることができ、反射スクリーンでの反射光の拡散角度を制御することができる。プロジェクターがX方向において反射スクリーンの略中央に配置されている場合には、反射スクリーンに入射する光の入射角度は、Y方向に比べてX方向では反射部の位置による入射角度の違いが小さいため効果は小さいが、プロジェクターがX方向において反射スクリーンの中央からずれている場合や、反射スクリーンのX方向の長さがY方向の長さの2倍以上である場合のように極端に長い場合には、このような構成とすることにより、効果が得られる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、先の実施形態では画像生成手段としてプロジェクター1を用いた例について述べたが、例えば、液晶テレビジョンのようにディスプレイと映像信号生成装置とが一体化した装置であっても良い。
また、反射スクリーン2のX方向に並ぶ反射部5どうしのピッチPXについても、プロジェクター1から離れるに従って順次大きくなるように形成しても良い。
1…プロジェクター、2A…スクリーン面、3…フレネルレンズ(結像手段)、5…反射部、6…反射膜、7…第1ミラー、8…第2ミラー、A…基準点、Lc…反射光、Lp…投射光、PX,PY…ピッチ、100,200…映像表示装置

Claims (9)

  1. 反射領域に複数の反射部が隙間なく配列されたスクリーンと、
    前記スクリーンのスクリーン面の法線に対して第1の方向にずれた位置に配置され、前記スクリーン面に向けて斜めに投射光を射出するプロジェクターと、
    前記スクリーンから反射された反射光を当該スクリーンとは反対側の空間に投射結像する結像手段と、を備え、
    前記複数の反射部は凹の球状面を有し、前記第1の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記球状面の中心角が順次大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記第1の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記第1の方向に並ぶ前記複数の反射部どうしのピッチが順次大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記第1の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記複数の反射部の前記球状面の曲率が順次大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 前記反射部の球状面には、投射光を正反射させる反射膜が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の映像表示装置。
  5. 前記プロジェクターから投写される前記投射光の光路上には、
    前記スクリーン、第1ミラー、当該第1ミラーと直交して配置された第2ミラー、前記結像手段がこの順に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の映像表示装置。
  6. 前記複数の反射部が前記第1の方向に垂直な第2の方向に配列され、
    前記第2の方向に前記プロジェクターから離れるに従い、前記複数の反射部の前記球状面の中心角が順次大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の映像表示装置。
  7. 前記複数の反射部は、前記第2の方向に前記プロジェクターから離れるに従って、前記第2の方向に並ぶ前記反射部どうしのピッチが順次大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
  8. 前記第2の方向に前記プロジェクターから離れるに従って、前記複数の反射部の前記球状面の曲率が順次大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の映像表示装置。
  9. 反射領域に複数の反射部が隙間なく配列されたスクリーンと、
    前記スクリーンのスクリーン面の法線に対して第1の方向にずれた位置に配置され、前記スクリーン面に向けて斜めに投射光を射出するプロジェクターと、
    前記スクリーンから反射された反射光を当該スクリーンとは反対側の空間に投射結像する結像手段と、を備え、
    前記複数の反射部が基準点を中心として円弧状に配列され、
    前記複数の反射部は凹の球状面を有し、前記プロジェクターから離れるに従い、前記球状面の中心角が順次大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする映像表示装置。
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