JP2004104566A - プロンプター用光学ユニットおよびプロンプター - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のプロンプターでは、会場を暗くしなければ講演者が明るい原稿等の画像を見ることができない。
【解決手段】投射型画像表示装置1の投射レンズ1Lから射出した投射光を結像させる結像レンズ2と、結像レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーン5又はフレネルレンズ4と、スクリーン5を透過した投射光の一部を観察者(講演者)M側に反射するハーフミラー6とを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】投射型画像表示装置1の投射レンズ1Lから射出した投射光を結像させる結像レンズ2と、結像レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーン5又はフレネルレンズ4と、スクリーン5を透過した投射光の一部を観察者(講演者)M側に反射するハーフミラー6とを設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、講演者と聴衆とが互いに相手の表情を見ながら、講演者が聴衆の方向に向かって原稿を見ることができるようにするためのプロンプターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータが普及するにしたがい、パーソナルコンピュータで作成した資料(画像)を使用してプレゼンテーションや講演をすることが多い。
【0003】
この際、講演者と聴衆は互いの表情を見ながら行うのが好ましく、講演者は常に聴衆の方を向いて原稿を読んだり話しをしたりすることができるように、プロンプターが用いられることが多い。
【0004】
従来のプロンプターは、バックライト付き液晶パネルなどの表示装置に表紙された画像をハーフミラーでの反射を介して見る構成になっているが、バックライト付き液晶パネルはそれほど画像の明るさを確保できず、また講演者と聴衆とが互いの表情を自然に見ることができるように、ハーフミラーの反射率は低めに抑えられている、したがって、講演者が見る原稿像は、会場内が明るいと見にくい場合が多い。このために会場を暗くせざるを得ず、講演者と聴衆とが互いの表情を見ることができるというプロンプターのメリットが半減している。
【0005】
表示画像を明るくしたプロンプターとして、下記の特許文献1にて提案されているものがある。また、他のプロンプターとして、下記の特許文献2に開示されているものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−113984号公報(段落0010〜0024、図1等)
【特許文献2】
特許第2916825号公報(段落0010〜0016、図1等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1にて提案のプロンプターは、ハーフミラーとしてホログラムを使用するので、カラー原稿に対応するためにはハーフミラーの構成が複雑になり、かつコストが高くなる。
【0008】
なお、上記特許文献2にて開示のプロンプターは、ニュースキャスターが原稿読むためのものであり、多くの聴衆のための講演用には適していない。
【0009】
本発明は、プレゼンテーションや講演を行う会場が明るく、またハーフミラーの反射率が低くても、講演者は明るい原稿画像を見ることができ、かつ聴衆と講演者とが互いの表情を良く見ることができるようにしたプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターは、投射型画像表示装置の投射レンズから射出した投射光を結像させる結像レンズと、結像レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーンと、スクリーンを透過した投射光の一部を観察者(講演者)側に反射するハーフミラーとを有する。
【0011】
また、本発明のプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターは、投射型画像表示装置の投射レンズから射出した投射光を結像させる結像レンズと、結像レンズの結像面の近傍に配置された正の屈折力を有するフレネルレンズと、フレネルレンズを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有する。
【0012】
これらプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターでは、通常、数m離れた遠距離の位置に大画面の画像を投射する投射型画像表示装置からの投射光を結像レンズの作用によって近距離に配置されたスクリーン又はフレネルレンズの近傍に明るい画像を結像させるので、聴衆と講演者とが互いの表情がよく見えるようにするために反射率が低く抑えられたハーフミラーでの反射を介しても、明るい画像を観察することが可能である。
【0013】
また、本発明のプロンプターは、近距離結像タイプの投射レンズを有する投射型画像表示装置と、投射レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーンと、スクリーンを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有する。
【0014】
さらに、本発明のプロンプターは、近距離結像タイプの投射レンズを有する投射型画像表示装置と、投射レンズの結像面の近傍に配置された、正の屈折力を有するフレネルレンズと、フレネルレンズを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有する。
【0015】
これらプロンプターは、近距離結像タイプの投射レンズの作用によって、投射光をスクリーン又はフレネルレンズの近傍に明るい画像を結像させるので、聴衆と講演者とが互いの表情がよく見えるようにするために反射率が低く抑えられたハーフミラーでの反射を介しても、明るい画像を観察することが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態のプロンプターの構成を示している。本実施形態のプロンプターは、図1に示すように、演台7を挟んで講演者(観察者)Mとは反対側、すなわち演台7よりも聴衆者(図示せず)側に、聴衆者に目立たないように(若しくは隠されて)配置される。
【0017】
図1中、1はフロント投射型の液晶プロジェクター(投射型画像表示装置)であり、パーソナルコンピュータ等から供給された画像情報に応じて原画を形成した3つの液晶表示パネル1P(図では1つのみ示す)をRGBの3色の照明光で照明し、各液晶表示パネル1Pで変調された各色の光(投射光)を不図示の色合成光学系によって合成することにより、フルカラーの画像を投射レンズ1Lによって投射することができるものである。
【0018】
本実施形態では、液晶プロジェクター1は、投射レンズ1Lの光軸が概ね水平となるように床面に設置されている。この液晶プロジェクター1は、本来、数mの遠距離の位置に数十インチ(インチは25.4mmを表す)の大画面のカラー画像を投射表示するものであるが、本実施形態は、このような一般的な液晶プロジェクター1を利用し、後述するプロンプター用光学ユニットと組み合わせてプロンプターを構成するものである。なお、液晶プロジェクター1とプロンプター用光学ユニットを一体的なものとして構成してももちろんよい。
【0019】
以下、プロンプター用光学ユニットについて説明する。2は液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lの射出面近傍に配置された結像レンズである。この結像レンズ2は、正の屈折力(光学パワー:焦点距離の逆数)を有し、投射レンズ1Lから射出した投射光を、液晶プロジェクター1の本来の投射距離よりも近距離の位置に結像させる作用を持つ。なお、通常投射レンズ1Lの最短の投射距離は光学性能上制限されている。
【0020】
3は結像レンズ2から射出した投射光の光軸をほぼ90度上方に折り曲げる反射ミラーである。5は結像レンズ2の結像面の近傍に配置された小型のスクリーンである。4はスクリーン5の結像レンズ2側近傍に配置された、正の屈折力を有するフレネルレンズである。
【0021】
これら、結像レンズ2、反射ミラー3、スクリーン5およびフレネルレンズ4および液晶プロジェクター1は、演台7の上面よりも低い位置(聴衆者から見えない位置)に配置される。
【0022】
6はハーフミラーであり、演台7の上面よりも高い位置で、講演者(観察者)Mの眼Eの前方に、このハーフミラー6で反射して講演者Mの眼Eに至る投射光の光軸が、ほぼ水平になるように(反射ミラー3に至る液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lの光軸とほぼ平行になるように)配置されている。結像レンズ2、反射ミラー3、スクリーン5、フレネルレンズ4およびハーフミラー6は、不図示の支柱又はラック等の支持部材によって支持されている。
【0023】
このように構成されるプロンプターにおいて、液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lから射出した投射光は、結像レンズ2によってスクリーン5上に適当な大きさ(例えば、十数インチ程度)の画面を形成するように結像する。
【0024】
講演者Mはスクリーン5上に結像した原稿等の画像(スクリーン画像)をハーフミラー6での反射を介して見ることができる。
【0025】
ハーフミラー6の反射率は、10%前後に設定されており、これにより、講演者Mはスクリーン画像を見ることができるとともに、ハーフミラー6を通して聴衆を見ることができる。また、聴衆もハーフミラー6がそれほど目立つことなく、ハーフミラー6を通して講演者Mを見ることができる。
【0026】
スクリーン画像(画面)の大きさは、講演者Mが無理なく画面全体を見ることができるように、視野角10度くらいになるように設定するのがよい。したがって、液晶プロジェクター1の液晶表示パネル1Pのサイズおよび投射レンズ1Lの焦点距離に応じて、結像レンズ2の焦点距離を適切な値に設定するのがよい。
【0027】
液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lがズームレンズであれば、ズーミングによってスクリーン画像のサイズを講演者Mの見やすい大きさに調整できる。
【0028】
また、焦点距離が異なる結像レンズ2をいくつか用意しておけば、結像レンズ2を交換することによって、講演者Mの要望に応じたスクリーン画像サイズを得ることができる。
【0029】
フレネルレンズ4は正の屈折力を有したフィールドレンズの機能を有しており、投射レンズ1Lの瞳から発せられた投射光束を効率良く講演者Mの眼Eの近傍に収束させる機能を有する。
【0030】
したがって、結像レンズ2による、プロジェクター1の通常の画面サイズよりも小さなサイズでの、かつ近距離での結像機能と、フレネルレンズ4による光束の収束機能とが相まって、プロジェクター1の光強度が多少弱くても、また会場が明るくても、講演者Mは明るいスクリーン画像を見ることができる。
【0031】
また、スクリーン5に投射された光束は周囲に拡散しないので、演台7の聴衆者側の壁面が明るく照明されてしまうことはない。
【0032】
(第2実施形態)
図2には、本発明の第2実施形態であるプロンプターの構成を示している。本実施形態は、図1に示したプロンプターからフレネルレンズ4を省いた構成に相当する。
【0033】
本実施形態では、スクリーン5として、第1実施形態のものに比べて拡散率の高いものを用いることにより、フレネルレンズ4を省いても、第1実施形態と同様に、講演者Mは明るいスクリーン画像を見ることができる。
【0034】
ここで、上記第1および第2実施形態では、液晶プロジェクター1の特性を生かして、スクリーン5上に明るくコントラストの高い投射画像を形成することができ、講演者Mはそのスクリーン5上の画像を明瞭に見ることができる。
【0035】
以下、上記各実施形態における光学系について、さらに詳しく説明する。図3には、第1実施形態のプロンプターの光学系を、反射ミラー3とハーフミラー6とを除いて展開して示している。
【0036】
図3中、1Pは液晶表示パネル、1Lは投射レンズ、1Sは投射レンズ1Lの瞳、1aは投射レンズ1Lの光軸、4aはフレネルレンズ4の光軸である。また、5aはスクリーン5の中心を示している。
【0037】
図3に示すように、投射レンズ1Lによる画像の投射範囲は、投射レンズ1Lの光軸1aに対してほぼ上半分のみである。これは、通常、液晶プロジェクターはテーブルの上等に設置されて、テーブルよりも上の範囲に画像を投射する必要があるため、投射レンズ1Lの光軸1aに対して液晶表示パネル1Pを下方向にシフトさせ、光軸1aより上の範囲に画像を投射できるようにしていることによる。
【0038】
また、図3に示すように、フレネルレンズ4の光軸4aは、投射レンズ1Lの光軸1aに対して、投射レンズ1Lの瞳位置1Sとスクリーン5を見る講演者の眼Eの位置との関係(眼Eの位置が瞳位置1Sよりも高い位置にある)に対応して、スクリーン5の中心5aよりも投射レンズ1Lの光軸1a側にシフトしている。言い換えれば、フレネルレンズ4の光軸4aは、スクリーン5上に結像した画像の中心から端部側にシフトしている。この構成によって、投射光束は講演者の眼Mの近傍に集まる。
【0039】
液晶プロジェクター1の液晶表示パネル1Pの大きさおよび投射レンズ1Lの焦点距離に対し、スクリーン5上への画像の投射サイズを決めると、結像レンズ2の焦点距離は、次式(1)からほぼ一義的に決まる。
【0040】
ここで、液晶表示パネル1Pの対角寸法をYp、投射レンズ1Lの焦点距離をft、スクリーン5上の投射画像の対角寸法をYs、結像レンズ2の焦点距離をfcとすると、
fc=ftx(Ys/Yp) …(1)
という関係がある。
【0041】
結像レンズ2の焦点位置がほぼスクリーン5の位置になるので、スクリーン5上の投射画像の大きさを変更したい場合には、焦点距離の異なる結像レンズ2に交換するのに合わせて、スクリーン5の位置も変更する必要がある。したがって、スクリーン5の位置は、前述した支持部材に対して、概ね投射光の光軸方向(図3では投射レンズ1Lの光軸方向、図1では上下方向)に位置調節できるように構成することが必要である。
【0042】
ここで、結像レンズ2の焦点距離は、講演者Mが見る画像の大きさを決めるので、短くなりすぎると講演者Mが画像を見づらくなり、また長くなりすぎるとスクリーン5が演台7より上に出て聴衆から見えてしまい、いずれも好ましくない。したがって、結像レンズ2の焦点距離fcは、次式(2)の範囲に設定することが好ましい。
【0043】
300mm≦fc≦800mm …(2)
図4は、結像レンズ2の具体例を示したものである。投射レンズ1Lの前に結像レンズ2を配置したことにより、投射性能が劣化しないように配慮する必要がある。
【0044】
投射レンズ1Lの瞳1Sは投射レンズ1L内にあるので、結像レンズ2を、投射レンズ1L側に凹面を向けたレンズ面形状とすることで、投射レンズ1Lの性能が維持される。すなわち、結像レンズ2は投射レンズ1L側に凹面を向けたメニスカス形状とするのがよい。
【0045】
また、結像レンズ2は色収差が発生しないように、かつ組立て易くなるように貼り合わせレンズとするのがよいが、貼り合わせ面も投射レンズ1L側に凹面を向けるよう構成するのがよい。さらに、空気に接している面の曲率を緩く構成したほうが性能を確保し易いので、投射レンズ1L側から正レンズ、負レンズの順で並べた2つのレンズを貼り合わせて結像レンズ2を構成するのがよい。
【0046】
上記説明に対応する結像レンズ2のレンズデータ例を以下にしめす。ここでRは各レンズ面の曲率半径、Dはレンズ中心厚または空気間隔、Nd,νdはそれぞれレンズを構成するガラスの屈折率、アッベ数である。
【0047】
ここでは、投射レンズ1Lの焦点距離を33mm、Fナンバーを1:1.7、液晶表示パネル1Pとして0.9インチ対角サイズの液晶プロジェクター1に、結像レンズ2を付加し、スクリーン5上に14インチ対角サイズ程度の大きさのスクリーン画像を形成することを想定している。
【0048】
なお、結像レンズ2の焦点距離fcは上記(1)式により決められている。また、Fナンバーは投射レンズ1Lと結像レンズ2の焦点距離の比率から決められている。
【0049】
なお、R1は投射レンズ1Lの瞳1S、R5はスクリーン面に重なる。
【0050】
この結像レンズにおける縦収差は図5に示すようになる。収差図におけるd,gは波長d,g線、SG,MDはそれぞれサジタル像面、メリデイオナル像面である。sphは球面収差、asは非点収差、disは歪曲、chro は倍率色収差である。
【0051】
この性能は、液晶プロジェクター1の液晶表示パネル1Pに換算すると、元々の投射レンズ1Lの性能に匹敵するので、投射レンズ1Lと組み合わせても実用的に十分良好な投射性能を確保できる。ここでは、結像レンズ2を貼り合わせレンズとして示したが、配列は同じで正レンズと負レンズを分離した構成にしても性能は確保できる。設計の自由度が増すためである。
【0052】
スクリーン5上の投射画像の大きさを所定の大きさにする場合、結像レンズ2の焦点距離は投射レンズ1Lの光学系によって一義的に決められるので、結果的に結像レンズ2とスクリーン5との間隔も決まる。したがって、スクリーン5の位置(高さ)を低く設定しようとすると、液晶プロジェクター1の位置は演台7から離れ、プロンプター全体としての奥行きが長くなる。一方、プロンプター全体の奥行きを短くしようとすれば、スクリーン5の高さが高くなって、聴衆から見てプロンプターの存在が目立つ。
【0053】
(第3,4実施形態)
そこで、さらにプロンプター全体をコンパクト化するための本発明の第3および第4実施形態を図7および図8に示す。これら第3および第4実施形態は、第1および第2実施形態の変形例である。図7および図8には、プロンプターの液晶プロジェクター1からスクリーン5までを抜粋して示している。
【0054】
図7に示す第3実施形態では、結像レンズ2とスクリーン5との間に3枚の反射ミラー31,32,33を配置して光路を折り畳み、これによって、プロンプター全体の奥行きを短縮し、かつスクリーン5の高さを低くしている。これにより、プロンプターの設置床面積が小さくなり、聴衆から見てプロンプターが目立たなくなる。
【0055】
また、図8に示す第4実施形態では、結像レンズ2とスクリーン5との間に、第1および第2実施形態の反射ミラー3に代えて、光路を鋭角的に折り曲げるための反射ミラー34を配置し、プロンプター全体の主として奥行きの短縮を図ったものである。
【0056】
第1および第2実施形態のように、結像レンズ2の結像面の近傍にスクリーン5を配置する構成とした場合、投射画面の下端(図では左端)を形成する光線は投射レンズ1Lの光軸1aの近傍を通るため、投射レンズ1Lの光軸1aを反射ミラー3により直角に折り曲げてスクリーン5を水平に配置すると、プロンプターの奥行きは最短の場合でもほぼ液晶プロジェクター1の奥行きの長さとスクリーン5の短辺の長さとを足した長さとなる。
【0057】
図6は図2に示したプロンプターの液晶プロジェクター1からスクリーン5までを抜粋して示した図であり、スクリーン5の高さおよびプロンプターの奥行き方向の長さが決まる様子を示している。図8では、スクリーン5が液晶プロジェクター1の側に寄るように、反射ミラー34の角度を、投射レンズ1Lの光軸1aが反射ミラー34によって鋭角に折れ曲がるように設定している。
【0058】
これにより、装置の奥行きの長さを図6の場合よりも短縮でき、かつスクリーン5の高さもやや低くできる。
【0059】
図8において、結像レンズ2による最適な画像投射面は、2点鎖線5aで示す位置にあるが、スクリーン5はハーフミラー6のほぼ真下にくる方が講演者Mがスクリーン画像を見やすいため、スクリーン5は水平配置にするのがよい。このため、反射ミラー34で反射した後の液晶プロジェクター1(投射レンズ1L)の光軸1aに対してスクリーン5は斜めに配置されることになり、スクリーン5上の画像に台形歪が発生する。
【0060】
そこで、本実施形態では、液晶プロジェクター1に内蔵されていることが多い台形歪補正機能により、電気的に画像の台形歪補正を行い(すなわち、液晶表示パネル1Pに形成される原画に、スクリーン画像の台形歪みを打ち消すような逆の台形歪みを加える)、スクリーン5上の画像を実用的に問題がない矩形に近い形状とするのがよい。
【0061】
(第5実施形態)
以上説明した第1〜第4実施形態においては、投射レンズ1Lの近傍に結像レンズ2を配置し、近距離に配置されたスクリーン5上に投射画像を結像させる構成について説明したが、液晶プロジェクター1に近距離結像タイプの投射レンズを組み込んで、その投射レンズのみでスクリーン5の近傍に投射画像を結像される構成を採ることも可能である。通常、投射レンズ1Lは投射サイズを100インチあるいは70インチに想定して光学設計しているので、プロンプターに適用する小サイズ投射では、すなわち近距離投射では光学性能が劣化する。そこで、結像レンズ2を省略するには近距離の光学性能が良好な近距離結像タイプの投射レンズを用意する必要がある。
【0062】
図9には、本発明の第5実施形態であるプロンプターの構成を示している。図2に示した第2実施形態のプロンプターと比較すると、単体としての結像レンズ2が省略された構成である。
【0063】
この図において、1Lnは近距離結像タイプの投射レンズであり、液晶プロジェクター1に予め組み込まれている。この投射レンズ1Lnによる結像面の位置は、第1および第2実施形態における投射レンズ1と結像レンズ2とによる結像面の位置と同等である。すなわち、スクリーン5の高さは、第1および第2実施形態の場合とほぼ同じである。また、投射レンズ1Lnの投射距離Stは、
300mm≦St≦800mm
の範囲に設定される。
【0064】
なお、図1、図7および図8に示した第1,第3および第4実施形態の構成においても、近距離結像タイプの投射レンズ1Lnを液晶プロジェクター1に組み込み、単体としての結像レンズ2を省略することが可能となる。
【0065】
また、プロンプターの構成をさらに簡単にするために、近距離結像タイプの投射レンズ1Lnを用いて結像レンズ2を省略することに加え、RGB用の3つの液晶表示パネル1Pを単板のモノクロ液晶表示パネルとしてもよい。この場合、用途がモノクロ原稿表示用に限定されるが、液晶プロジェクターの構成が簡略化され、液晶プロジェクターのみならず、プロンプター全体の小型化を図ることができる。
【0066】
(第6実施形態)
図10には、本発明の第6実施形態であるプロンプターの構成を示している。本実施形態は、図8に示した第4実施形態の構成に、台形歪補正回路8および画像反転回路9を付加した例を示している。
【0067】
台形歪補正回路8および画像反転回路9は液晶プロジェクター1に内蔵されている。台形歪補正回路8は、液晶プロジェクター1に装備されたボタン等の操作によって台形歪補正が指示されると、液晶表示パネル1Pに形成された原画の形状を変形させ、スクリーン5上の画像(つまりはハーフミラー6を介して講演者Mが見る画像)の台形歪みを補正する。
【0068】
本実施形態において、仮に液晶プロジェクター1から上下左右が反転していない通常の画像が投射された場合、反射ミラー34で反射されてスクリーン5に投射される画像は、ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見ると上下、左右とも反転した画像となる。
【0069】
その画像をハーフミラー6を介して講演者Mが見ると、該画像は上下は正立になるが、左右は反転したままになる。したがって、講演者が完全な正立画像を見るためには、液晶プロジェクター1から投射される画像は、左右のみが反転した画像でなければならない。
【0070】
そこで、画像反転回路9は、液晶プロジェクター1に装備されたボタン等の操作によって投射画像の左右反転が指示されると、液晶表示パネル1Lに形成される原画の左右を反転させ、講演者Mが完全な正立画像を見ることができるようにする。
【0071】
従来のプロンプターでは、画像反転を行うために別途アプリケーションソフトを作る必要があったが、本実施形態によれば、液晶プロジェクター1に画像反転機能を内蔵しているので、特別なアプリケーションソフトを作る必要がない。
【0072】
(第7実施形態)
図11には、本発明の第7実施形態であるプロンプターの構成を示している。本実施形態では、液晶プロジェクター1を縦置きとし、液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lの近傍に結像レンズ2を配置し、投射レンズ1Lおよび結像レンズ2によって直接スクリーン5上に投射画像を結像させる。図2に示した第2実施形態の構成と比較すると、本実施形態は、液晶プロジェクター1を縦置きとし、かつ反射ミラー3を省略できる点でプロンプターの奥行きをより短くすることができる。
【0073】
なお、本実施形態の変形例として、液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lとして、広角タイプ、すなわち短焦点距離タイプの投射レンズを搭載すれば、結像レンズ2も短焦点距離のレンズとなるので、スクリーン5を演台7の高さより低く配置することができる。
【0074】
また、本実施形態のように反射ミラーを介さずにスクリーン5上に直接画像を投射する場合、スクリーン5上の画像は、ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見ると、液晶表示パネル1Pに形成された原画が、上下および左右において反転した画像になる。ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見たときに、液晶表示パネル1Pに形成された原画が上下および左右において反転したものとなるように液晶プロジェクター1を設置する。これにより、スクリーン5上の画像は、ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見たときに上下のみが反転した画像となる。
【0075】
スクリーン画像はハーフミラー6で上下が反転されるので、最終的に講演者Mがハーフミラー6を介して見る画像は、正立画像となる。このようにすることで、液晶プロジェクター1において液晶表示パネル1Pに上下左右が反転した原画を形成させる画像反転機能を使わなくても、講演者Mに正立画像を観察させることができる。
【0076】
なお、本実施形態において、投射レンズ1Lを近距離結像タイプの投射レンズに置き換えれば、結像レンズ2を省略することができる。
【0077】
また、先に説明した図1、図2(図6)、図7および図8の実施形態においては、結像レンズ2とスクリーン5との間に反射ミラー3を配置して光路を折り曲げる構成を示したが、これらの実施形態において、液晶プロジェクター1を奥行き寸法が短く、かつ縦置き可能な液晶プロジェクターに置き換えることにより、反射ミラー3を省略した構成を採ることができる。
【0078】
(第8実施形態)
先に説明した各実施形態では、スクリーン5上に結像した画像をハーフミラー6を介して講演者Mが観察する場合について説明したが、図1に示したフィールドレンズの機能を有するフレネルレンズ4は、講演者Mの眼Eの近傍に投射光束を集めることができるので、スクリーンがなくても講演者Mはスクリーン相当位置に結像された空中像を見ることができる。
【0079】
したがって、図1に示した第1実施形態でスクリーン5を省略し、他の実施形態でスクリーン5に代えてフレネルレンズ4を配置してもよい。
【0080】
なお、以上説明した各実施形態では、液晶プロジェクターを用いた場合について説明したが、この液晶プロジェクターに代えて、DLP方式やILA方式のプロジェクター等、他の投射型画像表示装置を用いてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、投射型画像表示装置から近距離に配置されたスクリーン又はフレネルレンズの近傍に明るい画像を結像させるので、反射率が低く抑えられたハーフミラーでの反射を介しても、明るい画像を観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図2】本発明の第2実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図3】上記第1実施形態のプロンプターにおける光学系の展開図。
【図4】上記プロンプターに用いられる結像レンズの数値実施例を示す図。
【図5】上記結像レンズの縦収差図。
【図6】図2の一部を抜粋して示した図。
【図7】本発明の第3実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図8】本発明の第4実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図9】本発明の第5実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図10】本発明の第6実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図11】本発明の第7実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【符号の説明】
1 液晶プロジェクター
2 結像レンズ
3,31,32,33,34 反射ミラー
4 フレネルレンズ
5 スクリーン
6 ハーフミラー
7 演台
8 台形歪補正回路
9 画像反転回路
1P 液晶パネル
1L,1Ln 投射レンズ
1a 投射レンズの光軸
4a フレネルレンズの光軸
5a スクリーンの中心
【発明の属する技術分野】
本発明は、講演者と聴衆とが互いに相手の表情を見ながら、講演者が聴衆の方向に向かって原稿を見ることができるようにするためのプロンプターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータが普及するにしたがい、パーソナルコンピュータで作成した資料(画像)を使用してプレゼンテーションや講演をすることが多い。
【0003】
この際、講演者と聴衆は互いの表情を見ながら行うのが好ましく、講演者は常に聴衆の方を向いて原稿を読んだり話しをしたりすることができるように、プロンプターが用いられることが多い。
【0004】
従来のプロンプターは、バックライト付き液晶パネルなどの表示装置に表紙された画像をハーフミラーでの反射を介して見る構成になっているが、バックライト付き液晶パネルはそれほど画像の明るさを確保できず、また講演者と聴衆とが互いの表情を自然に見ることができるように、ハーフミラーの反射率は低めに抑えられている、したがって、講演者が見る原稿像は、会場内が明るいと見にくい場合が多い。このために会場を暗くせざるを得ず、講演者と聴衆とが互いの表情を見ることができるというプロンプターのメリットが半減している。
【0005】
表示画像を明るくしたプロンプターとして、下記の特許文献1にて提案されているものがある。また、他のプロンプターとして、下記の特許文献2に開示されているものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−113984号公報(段落0010〜0024、図1等)
【特許文献2】
特許第2916825号公報(段落0010〜0016、図1等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1にて提案のプロンプターは、ハーフミラーとしてホログラムを使用するので、カラー原稿に対応するためにはハーフミラーの構成が複雑になり、かつコストが高くなる。
【0008】
なお、上記特許文献2にて開示のプロンプターは、ニュースキャスターが原稿読むためのものであり、多くの聴衆のための講演用には適していない。
【0009】
本発明は、プレゼンテーションや講演を行う会場が明るく、またハーフミラーの反射率が低くても、講演者は明るい原稿画像を見ることができ、かつ聴衆と講演者とが互いの表情を良く見ることができるようにしたプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターは、投射型画像表示装置の投射レンズから射出した投射光を結像させる結像レンズと、結像レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーンと、スクリーンを透過した投射光の一部を観察者(講演者)側に反射するハーフミラーとを有する。
【0011】
また、本発明のプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターは、投射型画像表示装置の投射レンズから射出した投射光を結像させる結像レンズと、結像レンズの結像面の近傍に配置された正の屈折力を有するフレネルレンズと、フレネルレンズを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有する。
【0012】
これらプロンプター用光学ユニットおよびプロンプターでは、通常、数m離れた遠距離の位置に大画面の画像を投射する投射型画像表示装置からの投射光を結像レンズの作用によって近距離に配置されたスクリーン又はフレネルレンズの近傍に明るい画像を結像させるので、聴衆と講演者とが互いの表情がよく見えるようにするために反射率が低く抑えられたハーフミラーでの反射を介しても、明るい画像を観察することが可能である。
【0013】
また、本発明のプロンプターは、近距離結像タイプの投射レンズを有する投射型画像表示装置と、投射レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーンと、スクリーンを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有する。
【0014】
さらに、本発明のプロンプターは、近距離結像タイプの投射レンズを有する投射型画像表示装置と、投射レンズの結像面の近傍に配置された、正の屈折力を有するフレネルレンズと、フレネルレンズを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有する。
【0015】
これらプロンプターは、近距離結像タイプの投射レンズの作用によって、投射光をスクリーン又はフレネルレンズの近傍に明るい画像を結像させるので、聴衆と講演者とが互いの表情がよく見えるようにするために反射率が低く抑えられたハーフミラーでの反射を介しても、明るい画像を観察することが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態のプロンプターの構成を示している。本実施形態のプロンプターは、図1に示すように、演台7を挟んで講演者(観察者)Mとは反対側、すなわち演台7よりも聴衆者(図示せず)側に、聴衆者に目立たないように(若しくは隠されて)配置される。
【0017】
図1中、1はフロント投射型の液晶プロジェクター(投射型画像表示装置)であり、パーソナルコンピュータ等から供給された画像情報に応じて原画を形成した3つの液晶表示パネル1P(図では1つのみ示す)をRGBの3色の照明光で照明し、各液晶表示パネル1Pで変調された各色の光(投射光)を不図示の色合成光学系によって合成することにより、フルカラーの画像を投射レンズ1Lによって投射することができるものである。
【0018】
本実施形態では、液晶プロジェクター1は、投射レンズ1Lの光軸が概ね水平となるように床面に設置されている。この液晶プロジェクター1は、本来、数mの遠距離の位置に数十インチ(インチは25.4mmを表す)の大画面のカラー画像を投射表示するものであるが、本実施形態は、このような一般的な液晶プロジェクター1を利用し、後述するプロンプター用光学ユニットと組み合わせてプロンプターを構成するものである。なお、液晶プロジェクター1とプロンプター用光学ユニットを一体的なものとして構成してももちろんよい。
【0019】
以下、プロンプター用光学ユニットについて説明する。2は液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lの射出面近傍に配置された結像レンズである。この結像レンズ2は、正の屈折力(光学パワー:焦点距離の逆数)を有し、投射レンズ1Lから射出した投射光を、液晶プロジェクター1の本来の投射距離よりも近距離の位置に結像させる作用を持つ。なお、通常投射レンズ1Lの最短の投射距離は光学性能上制限されている。
【0020】
3は結像レンズ2から射出した投射光の光軸をほぼ90度上方に折り曲げる反射ミラーである。5は結像レンズ2の結像面の近傍に配置された小型のスクリーンである。4はスクリーン5の結像レンズ2側近傍に配置された、正の屈折力を有するフレネルレンズである。
【0021】
これら、結像レンズ2、反射ミラー3、スクリーン5およびフレネルレンズ4および液晶プロジェクター1は、演台7の上面よりも低い位置(聴衆者から見えない位置)に配置される。
【0022】
6はハーフミラーであり、演台7の上面よりも高い位置で、講演者(観察者)Mの眼Eの前方に、このハーフミラー6で反射して講演者Mの眼Eに至る投射光の光軸が、ほぼ水平になるように(反射ミラー3に至る液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lの光軸とほぼ平行になるように)配置されている。結像レンズ2、反射ミラー3、スクリーン5、フレネルレンズ4およびハーフミラー6は、不図示の支柱又はラック等の支持部材によって支持されている。
【0023】
このように構成されるプロンプターにおいて、液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lから射出した投射光は、結像レンズ2によってスクリーン5上に適当な大きさ(例えば、十数インチ程度)の画面を形成するように結像する。
【0024】
講演者Mはスクリーン5上に結像した原稿等の画像(スクリーン画像)をハーフミラー6での反射を介して見ることができる。
【0025】
ハーフミラー6の反射率は、10%前後に設定されており、これにより、講演者Mはスクリーン画像を見ることができるとともに、ハーフミラー6を通して聴衆を見ることができる。また、聴衆もハーフミラー6がそれほど目立つことなく、ハーフミラー6を通して講演者Mを見ることができる。
【0026】
スクリーン画像(画面)の大きさは、講演者Mが無理なく画面全体を見ることができるように、視野角10度くらいになるように設定するのがよい。したがって、液晶プロジェクター1の液晶表示パネル1Pのサイズおよび投射レンズ1Lの焦点距離に応じて、結像レンズ2の焦点距離を適切な値に設定するのがよい。
【0027】
液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lがズームレンズであれば、ズーミングによってスクリーン画像のサイズを講演者Mの見やすい大きさに調整できる。
【0028】
また、焦点距離が異なる結像レンズ2をいくつか用意しておけば、結像レンズ2を交換することによって、講演者Mの要望に応じたスクリーン画像サイズを得ることができる。
【0029】
フレネルレンズ4は正の屈折力を有したフィールドレンズの機能を有しており、投射レンズ1Lの瞳から発せられた投射光束を効率良く講演者Mの眼Eの近傍に収束させる機能を有する。
【0030】
したがって、結像レンズ2による、プロジェクター1の通常の画面サイズよりも小さなサイズでの、かつ近距離での結像機能と、フレネルレンズ4による光束の収束機能とが相まって、プロジェクター1の光強度が多少弱くても、また会場が明るくても、講演者Mは明るいスクリーン画像を見ることができる。
【0031】
また、スクリーン5に投射された光束は周囲に拡散しないので、演台7の聴衆者側の壁面が明るく照明されてしまうことはない。
【0032】
(第2実施形態)
図2には、本発明の第2実施形態であるプロンプターの構成を示している。本実施形態は、図1に示したプロンプターからフレネルレンズ4を省いた構成に相当する。
【0033】
本実施形態では、スクリーン5として、第1実施形態のものに比べて拡散率の高いものを用いることにより、フレネルレンズ4を省いても、第1実施形態と同様に、講演者Mは明るいスクリーン画像を見ることができる。
【0034】
ここで、上記第1および第2実施形態では、液晶プロジェクター1の特性を生かして、スクリーン5上に明るくコントラストの高い投射画像を形成することができ、講演者Mはそのスクリーン5上の画像を明瞭に見ることができる。
【0035】
以下、上記各実施形態における光学系について、さらに詳しく説明する。図3には、第1実施形態のプロンプターの光学系を、反射ミラー3とハーフミラー6とを除いて展開して示している。
【0036】
図3中、1Pは液晶表示パネル、1Lは投射レンズ、1Sは投射レンズ1Lの瞳、1aは投射レンズ1Lの光軸、4aはフレネルレンズ4の光軸である。また、5aはスクリーン5の中心を示している。
【0037】
図3に示すように、投射レンズ1Lによる画像の投射範囲は、投射レンズ1Lの光軸1aに対してほぼ上半分のみである。これは、通常、液晶プロジェクターはテーブルの上等に設置されて、テーブルよりも上の範囲に画像を投射する必要があるため、投射レンズ1Lの光軸1aに対して液晶表示パネル1Pを下方向にシフトさせ、光軸1aより上の範囲に画像を投射できるようにしていることによる。
【0038】
また、図3に示すように、フレネルレンズ4の光軸4aは、投射レンズ1Lの光軸1aに対して、投射レンズ1Lの瞳位置1Sとスクリーン5を見る講演者の眼Eの位置との関係(眼Eの位置が瞳位置1Sよりも高い位置にある)に対応して、スクリーン5の中心5aよりも投射レンズ1Lの光軸1a側にシフトしている。言い換えれば、フレネルレンズ4の光軸4aは、スクリーン5上に結像した画像の中心から端部側にシフトしている。この構成によって、投射光束は講演者の眼Mの近傍に集まる。
【0039】
液晶プロジェクター1の液晶表示パネル1Pの大きさおよび投射レンズ1Lの焦点距離に対し、スクリーン5上への画像の投射サイズを決めると、結像レンズ2の焦点距離は、次式(1)からほぼ一義的に決まる。
【0040】
ここで、液晶表示パネル1Pの対角寸法をYp、投射レンズ1Lの焦点距離をft、スクリーン5上の投射画像の対角寸法をYs、結像レンズ2の焦点距離をfcとすると、
fc=ftx(Ys/Yp) …(1)
という関係がある。
【0041】
結像レンズ2の焦点位置がほぼスクリーン5の位置になるので、スクリーン5上の投射画像の大きさを変更したい場合には、焦点距離の異なる結像レンズ2に交換するのに合わせて、スクリーン5の位置も変更する必要がある。したがって、スクリーン5の位置は、前述した支持部材に対して、概ね投射光の光軸方向(図3では投射レンズ1Lの光軸方向、図1では上下方向)に位置調節できるように構成することが必要である。
【0042】
ここで、結像レンズ2の焦点距離は、講演者Mが見る画像の大きさを決めるので、短くなりすぎると講演者Mが画像を見づらくなり、また長くなりすぎるとスクリーン5が演台7より上に出て聴衆から見えてしまい、いずれも好ましくない。したがって、結像レンズ2の焦点距離fcは、次式(2)の範囲に設定することが好ましい。
【0043】
300mm≦fc≦800mm …(2)
図4は、結像レンズ2の具体例を示したものである。投射レンズ1Lの前に結像レンズ2を配置したことにより、投射性能が劣化しないように配慮する必要がある。
【0044】
投射レンズ1Lの瞳1Sは投射レンズ1L内にあるので、結像レンズ2を、投射レンズ1L側に凹面を向けたレンズ面形状とすることで、投射レンズ1Lの性能が維持される。すなわち、結像レンズ2は投射レンズ1L側に凹面を向けたメニスカス形状とするのがよい。
【0045】
また、結像レンズ2は色収差が発生しないように、かつ組立て易くなるように貼り合わせレンズとするのがよいが、貼り合わせ面も投射レンズ1L側に凹面を向けるよう構成するのがよい。さらに、空気に接している面の曲率を緩く構成したほうが性能を確保し易いので、投射レンズ1L側から正レンズ、負レンズの順で並べた2つのレンズを貼り合わせて結像レンズ2を構成するのがよい。
【0046】
上記説明に対応する結像レンズ2のレンズデータ例を以下にしめす。ここでRは各レンズ面の曲率半径、Dはレンズ中心厚または空気間隔、Nd,νdはそれぞれレンズを構成するガラスの屈折率、アッベ数である。
【0047】
ここでは、投射レンズ1Lの焦点距離を33mm、Fナンバーを1:1.7、液晶表示パネル1Pとして0.9インチ対角サイズの液晶プロジェクター1に、結像レンズ2を付加し、スクリーン5上に14インチ対角サイズ程度の大きさのスクリーン画像を形成することを想定している。
【0048】
なお、結像レンズ2の焦点距離fcは上記(1)式により決められている。また、Fナンバーは投射レンズ1Lと結像レンズ2の焦点距離の比率から決められている。
【0049】
なお、R1は投射レンズ1Lの瞳1S、R5はスクリーン面に重なる。
【0050】
この結像レンズにおける縦収差は図5に示すようになる。収差図におけるd,gは波長d,g線、SG,MDはそれぞれサジタル像面、メリデイオナル像面である。sphは球面収差、asは非点収差、disは歪曲、chro は倍率色収差である。
【0051】
この性能は、液晶プロジェクター1の液晶表示パネル1Pに換算すると、元々の投射レンズ1Lの性能に匹敵するので、投射レンズ1Lと組み合わせても実用的に十分良好な投射性能を確保できる。ここでは、結像レンズ2を貼り合わせレンズとして示したが、配列は同じで正レンズと負レンズを分離した構成にしても性能は確保できる。設計の自由度が増すためである。
【0052】
スクリーン5上の投射画像の大きさを所定の大きさにする場合、結像レンズ2の焦点距離は投射レンズ1Lの光学系によって一義的に決められるので、結果的に結像レンズ2とスクリーン5との間隔も決まる。したがって、スクリーン5の位置(高さ)を低く設定しようとすると、液晶プロジェクター1の位置は演台7から離れ、プロンプター全体としての奥行きが長くなる。一方、プロンプター全体の奥行きを短くしようとすれば、スクリーン5の高さが高くなって、聴衆から見てプロンプターの存在が目立つ。
【0053】
(第3,4実施形態)
そこで、さらにプロンプター全体をコンパクト化するための本発明の第3および第4実施形態を図7および図8に示す。これら第3および第4実施形態は、第1および第2実施形態の変形例である。図7および図8には、プロンプターの液晶プロジェクター1からスクリーン5までを抜粋して示している。
【0054】
図7に示す第3実施形態では、結像レンズ2とスクリーン5との間に3枚の反射ミラー31,32,33を配置して光路を折り畳み、これによって、プロンプター全体の奥行きを短縮し、かつスクリーン5の高さを低くしている。これにより、プロンプターの設置床面積が小さくなり、聴衆から見てプロンプターが目立たなくなる。
【0055】
また、図8に示す第4実施形態では、結像レンズ2とスクリーン5との間に、第1および第2実施形態の反射ミラー3に代えて、光路を鋭角的に折り曲げるための反射ミラー34を配置し、プロンプター全体の主として奥行きの短縮を図ったものである。
【0056】
第1および第2実施形態のように、結像レンズ2の結像面の近傍にスクリーン5を配置する構成とした場合、投射画面の下端(図では左端)を形成する光線は投射レンズ1Lの光軸1aの近傍を通るため、投射レンズ1Lの光軸1aを反射ミラー3により直角に折り曲げてスクリーン5を水平に配置すると、プロンプターの奥行きは最短の場合でもほぼ液晶プロジェクター1の奥行きの長さとスクリーン5の短辺の長さとを足した長さとなる。
【0057】
図6は図2に示したプロンプターの液晶プロジェクター1からスクリーン5までを抜粋して示した図であり、スクリーン5の高さおよびプロンプターの奥行き方向の長さが決まる様子を示している。図8では、スクリーン5が液晶プロジェクター1の側に寄るように、反射ミラー34の角度を、投射レンズ1Lの光軸1aが反射ミラー34によって鋭角に折れ曲がるように設定している。
【0058】
これにより、装置の奥行きの長さを図6の場合よりも短縮でき、かつスクリーン5の高さもやや低くできる。
【0059】
図8において、結像レンズ2による最適な画像投射面は、2点鎖線5aで示す位置にあるが、スクリーン5はハーフミラー6のほぼ真下にくる方が講演者Mがスクリーン画像を見やすいため、スクリーン5は水平配置にするのがよい。このため、反射ミラー34で反射した後の液晶プロジェクター1(投射レンズ1L)の光軸1aに対してスクリーン5は斜めに配置されることになり、スクリーン5上の画像に台形歪が発生する。
【0060】
そこで、本実施形態では、液晶プロジェクター1に内蔵されていることが多い台形歪補正機能により、電気的に画像の台形歪補正を行い(すなわち、液晶表示パネル1Pに形成される原画に、スクリーン画像の台形歪みを打ち消すような逆の台形歪みを加える)、スクリーン5上の画像を実用的に問題がない矩形に近い形状とするのがよい。
【0061】
(第5実施形態)
以上説明した第1〜第4実施形態においては、投射レンズ1Lの近傍に結像レンズ2を配置し、近距離に配置されたスクリーン5上に投射画像を結像させる構成について説明したが、液晶プロジェクター1に近距離結像タイプの投射レンズを組み込んで、その投射レンズのみでスクリーン5の近傍に投射画像を結像される構成を採ることも可能である。通常、投射レンズ1Lは投射サイズを100インチあるいは70インチに想定して光学設計しているので、プロンプターに適用する小サイズ投射では、すなわち近距離投射では光学性能が劣化する。そこで、結像レンズ2を省略するには近距離の光学性能が良好な近距離結像タイプの投射レンズを用意する必要がある。
【0062】
図9には、本発明の第5実施形態であるプロンプターの構成を示している。図2に示した第2実施形態のプロンプターと比較すると、単体としての結像レンズ2が省略された構成である。
【0063】
この図において、1Lnは近距離結像タイプの投射レンズであり、液晶プロジェクター1に予め組み込まれている。この投射レンズ1Lnによる結像面の位置は、第1および第2実施形態における投射レンズ1と結像レンズ2とによる結像面の位置と同等である。すなわち、スクリーン5の高さは、第1および第2実施形態の場合とほぼ同じである。また、投射レンズ1Lnの投射距離Stは、
300mm≦St≦800mm
の範囲に設定される。
【0064】
なお、図1、図7および図8に示した第1,第3および第4実施形態の構成においても、近距離結像タイプの投射レンズ1Lnを液晶プロジェクター1に組み込み、単体としての結像レンズ2を省略することが可能となる。
【0065】
また、プロンプターの構成をさらに簡単にするために、近距離結像タイプの投射レンズ1Lnを用いて結像レンズ2を省略することに加え、RGB用の3つの液晶表示パネル1Pを単板のモノクロ液晶表示パネルとしてもよい。この場合、用途がモノクロ原稿表示用に限定されるが、液晶プロジェクターの構成が簡略化され、液晶プロジェクターのみならず、プロンプター全体の小型化を図ることができる。
【0066】
(第6実施形態)
図10には、本発明の第6実施形態であるプロンプターの構成を示している。本実施形態は、図8に示した第4実施形態の構成に、台形歪補正回路8および画像反転回路9を付加した例を示している。
【0067】
台形歪補正回路8および画像反転回路9は液晶プロジェクター1に内蔵されている。台形歪補正回路8は、液晶プロジェクター1に装備されたボタン等の操作によって台形歪補正が指示されると、液晶表示パネル1Pに形成された原画の形状を変形させ、スクリーン5上の画像(つまりはハーフミラー6を介して講演者Mが見る画像)の台形歪みを補正する。
【0068】
本実施形態において、仮に液晶プロジェクター1から上下左右が反転していない通常の画像が投射された場合、反射ミラー34で反射されてスクリーン5に投射される画像は、ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見ると上下、左右とも反転した画像となる。
【0069】
その画像をハーフミラー6を介して講演者Mが見ると、該画像は上下は正立になるが、左右は反転したままになる。したがって、講演者が完全な正立画像を見るためには、液晶プロジェクター1から投射される画像は、左右のみが反転した画像でなければならない。
【0070】
そこで、画像反転回路9は、液晶プロジェクター1に装備されたボタン等の操作によって投射画像の左右反転が指示されると、液晶表示パネル1Lに形成される原画の左右を反転させ、講演者Mが完全な正立画像を見ることができるようにする。
【0071】
従来のプロンプターでは、画像反転を行うために別途アプリケーションソフトを作る必要があったが、本実施形態によれば、液晶プロジェクター1に画像反転機能を内蔵しているので、特別なアプリケーションソフトを作る必要がない。
【0072】
(第7実施形態)
図11には、本発明の第7実施形態であるプロンプターの構成を示している。本実施形態では、液晶プロジェクター1を縦置きとし、液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lの近傍に結像レンズ2を配置し、投射レンズ1Lおよび結像レンズ2によって直接スクリーン5上に投射画像を結像させる。図2に示した第2実施形態の構成と比較すると、本実施形態は、液晶プロジェクター1を縦置きとし、かつ反射ミラー3を省略できる点でプロンプターの奥行きをより短くすることができる。
【0073】
なお、本実施形態の変形例として、液晶プロジェクター1の投射レンズ1Lとして、広角タイプ、すなわち短焦点距離タイプの投射レンズを搭載すれば、結像レンズ2も短焦点距離のレンズとなるので、スクリーン5を演台7の高さより低く配置することができる。
【0074】
また、本実施形態のように反射ミラーを介さずにスクリーン5上に直接画像を投射する場合、スクリーン5上の画像は、ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見ると、液晶表示パネル1Pに形成された原画が、上下および左右において反転した画像になる。ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見たときに、液晶表示パネル1Pに形成された原画が上下および左右において反転したものとなるように液晶プロジェクター1を設置する。これにより、スクリーン5上の画像は、ハーフミラー6を介さずに講演者M側から見たときに上下のみが反転した画像となる。
【0075】
スクリーン画像はハーフミラー6で上下が反転されるので、最終的に講演者Mがハーフミラー6を介して見る画像は、正立画像となる。このようにすることで、液晶プロジェクター1において液晶表示パネル1Pに上下左右が反転した原画を形成させる画像反転機能を使わなくても、講演者Mに正立画像を観察させることができる。
【0076】
なお、本実施形態において、投射レンズ1Lを近距離結像タイプの投射レンズに置き換えれば、結像レンズ2を省略することができる。
【0077】
また、先に説明した図1、図2(図6)、図7および図8の実施形態においては、結像レンズ2とスクリーン5との間に反射ミラー3を配置して光路を折り曲げる構成を示したが、これらの実施形態において、液晶プロジェクター1を奥行き寸法が短く、かつ縦置き可能な液晶プロジェクターに置き換えることにより、反射ミラー3を省略した構成を採ることができる。
【0078】
(第8実施形態)
先に説明した各実施形態では、スクリーン5上に結像した画像をハーフミラー6を介して講演者Mが観察する場合について説明したが、図1に示したフィールドレンズの機能を有するフレネルレンズ4は、講演者Mの眼Eの近傍に投射光束を集めることができるので、スクリーンがなくても講演者Mはスクリーン相当位置に結像された空中像を見ることができる。
【0079】
したがって、図1に示した第1実施形態でスクリーン5を省略し、他の実施形態でスクリーン5に代えてフレネルレンズ4を配置してもよい。
【0080】
なお、以上説明した各実施形態では、液晶プロジェクターを用いた場合について説明したが、この液晶プロジェクターに代えて、DLP方式やILA方式のプロジェクター等、他の投射型画像表示装置を用いてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、投射型画像表示装置から近距離に配置されたスクリーン又はフレネルレンズの近傍に明るい画像を結像させるので、反射率が低く抑えられたハーフミラーでの反射を介しても、明るい画像を観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図2】本発明の第2実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図3】上記第1実施形態のプロンプターにおける光学系の展開図。
【図4】上記プロンプターに用いられる結像レンズの数値実施例を示す図。
【図5】上記結像レンズの縦収差図。
【図6】図2の一部を抜粋して示した図。
【図7】本発明の第3実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図8】本発明の第4実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図9】本発明の第5実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図10】本発明の第6実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【図11】本発明の第7実施形態であるプロンプターの構成を示す図。
【符号の説明】
1 液晶プロジェクター
2 結像レンズ
3,31,32,33,34 反射ミラー
4 フレネルレンズ
5 スクリーン
6 ハーフミラー
7 演台
8 台形歪補正回路
9 画像反転回路
1P 液晶パネル
1L,1Ln 投射レンズ
1a 投射レンズの光軸
4a フレネルレンズの光軸
5a スクリーンの中心
Claims (30)
- 投射型画像表示装置の投射レンズから射出した投射光を結像させる結像レンズと、
前記結像レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーンと、
前記スクリーンを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有することを特徴とするプロンプター用光学ユニット。 - 前記結像レンズの焦点距離は、前記投射レンズの最短投射距離よりも短いことを特徴とする請求項1に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロンプター用光学ユニット。
300mm≦fc≦800mm
但し、fcは前記結像レンズの焦点距離である。 - 前記結像レンズは、前記投射レンズ側に向かって凹面のレンズ面形状を有するレンズのみで構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記結像レンズは、前記投射レンズ側から順に、正の屈折力を有するレンズと、負の屈折力を有するレンズとから構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記スクリーンの前記結像レンズ側に、正の屈折力を有するフレネルレンズが設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記結像レンズと前記スクリーンとの間に、投射光の光軸を折り曲げる反射ミラーが少なくとも1枚設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記結像レンズとして、互いに焦点距離が異なり、交換可能な複数の結像レンズを有し、
かつ前記スクリーンは投射光の光軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニットと、投射型画像表示装置とを有することを特徴とするプロンプター。
- 前記投射型画像表示装置に、投射画像を反転する画像反転回路を設けたことを特徴とする請求項9に記載のプロンプター。
- 投射型画像表示装置の投射レンズから射出した投射光を結像させる結像レンズと、
前記結像レンズの結像面の近傍に配置された正の屈折力を有するフレネルレンズと、
前記フレネルレンズを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有することを特徴とするプロンプター用光学ユニット。 - 前記結像レンズの焦点距離は、前記投射レンズの最短投射距離よりも短いことを特徴とする請求項11に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 以下の条件を満足することを特徴とする請求項11又は12に記載のプロンプター用光学ユニット。
300mm≦fc≦800mm
但し、fcは前記結像レンズの焦点距離である。 - 前記結像レンズは、前記投射レンズ側に向かって凹面のレンズ面形状を有するレンズのみで構成されていることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記結像レンズは、前記投射レンズ側から順に、正の屈折力を有するレンズと、負の屈折力を有するレンズとから構成されていることを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記フレネルレンズの光軸が前記結像レンズの結像面に形成される像の中心から端部側に位置することを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記結像レンズと前記フレネルレンズとの間に、投射光の光軸を折り曲げる少なくとも1枚の反射ミラーが設けられていることを特徴とする請求項11から16のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。
- 前記結像レンズとして、互いに焦点距離が異なり、交換可能な複数の結像レンズを有し、
かつ前記フレネルレンズは投射光の光軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項11から17のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニット。 - 請求項11から18のいずれか1項に記載のプロンプター用光学ユニットと、投射型画像表示装置とを有することを特徴とするプロンプター。
- 前記投射型画像表示装置に、投射画像を反転する画像反転回路を設けたことを特徴とする請求項19に記載のプロンプター。
- 近距離結像タイプの投射レンズを有する投射型画像表示装置と、
前記投射レンズの結像面の近傍に配置されたスクリーンと、
前記スクリーンを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有することを特徴とするプロンプター。 - 以下の条件を満足することを特徴とする請求項21に記載のプロンプター。
300mm≦St≦800mm
但し、Stは前記投射レンズの投射距離である。 - 前記スクリーンの前記投射レンズ側に、正の屈折力を有するフレネルレンズを有することを特徴とする請求項21又は22に記載のプロンプター。
- 前記投射レンズと前記スクリーンとの間に、投射光の光路を折り曲げる反射ミラーが少なくとも1枚設けられていることを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載のプロンプター。
- 前記投射型画像表示装置に、投射画像を反転する画像反転回路を設けたことを特徴とする請求項21から24のいずれか1項に記載のプロンプター。
- 近距離結像タイプの投射レンズを有する投射型画像表示装置と、
前記投射レンズの結像面の近傍に配置された、正の屈折力を有するフレネルレンズと、
前記フレネルレンズを透過した投射光の一部を観察者側に反射するハーフミラーとを有することを特徴とするプロンプター。 - 以下の条件を満足することを特徴とする請求項26に記載のプロンプター。
300mm≦St≦800mm
但し、Stは前記投射レンズの投射距離である。 - 前記フレネルレンズの光軸が前記投射レンズの結像面に形成される像の中心から端部側に位置することを特徴とする請求項26又は27に記載のプロンプター。
- 前記投射レンズと前記フレネルレンズとの間に、投射光の光路を折り曲げる反射ミラーが少なくとも1枚設けられていることを特徴とする請求項26から28のいずれか1項に記載のプロンプター。
- 前記投射型画像表示装置に、投射画像を反転する画像反転回路を設けたことを特徴とする請求項26から29のいずれか1項に記載のプロンプター。
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