JP5866597B2 - 遊技機における不正行為防止処理プログラム及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、広く遊技機に用いられる基板のプログラムROMの交換等の不正行為を検出する技術に関し、より詳細には、メイン制御基板及びサブ制御基板を備えるスロットマシン等の遊技機において、サブ制御基板のROM交換等による不正を検出する技術に関する。
スロットマシン等の遊技機(以下、「遊技機」と総称する。)において、いわゆるゴト行為と呼ばれる不正行為が問題となっている。
例えば、遊技機の入賞確率を設定可能な機種において設定操作を不正に行って遊技者に有利な設定値に変更したり、制御基板に組み込まれたROM等のプログラムやデータ内容を書き換え、遊技者にとっての利益状態を不正に発生させたり維持したりするなどの不正行為が挙げられる。プログラム改変は、一例として、基板に実装された正規ROMを遊技者が不当に有利に動作するように改変されたプログラムが書き込まれた不正ROMに交換することにより行われる。
遊技機は、その大別的な制御構造として、主制御基板(以下、「メイン制御基板」という。)と周辺制御基板(以下、「サブ制御基板」という。)とで構成される。サブ制御基板に実装されたプログラムは、従来、メイン制御基板で判定された抽せん結果等に基づいて、遊技機の演出を制御することを主な役目としていたが、最近では、その演出の一環として、液晶画面等を介して回胴(以下、「回転リール」という。)の停止順を遊技者に指示することにより小役入賞や再遊技を獲得させやすくする演出処理(「アシストタイム(AT)」等)をも担うようになってきた。
こうした演出に対しては、電波発信機や針金等を用いてメイン制御基板からサブ制御基板に送信する信号の一部を無効にしたり、不正な信号を送信したりすることにより、遊技者にとって有利な演出を不正に発生ないし維持させるゴト行為が問題となった。
上述の状況を踏まえ、これまでいくつかの不正行為防止技術が開示されてきた(特許文献1〜3)。
特許文献1には、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機のプログラムが不正に書き換えられたかどうか判断し、書き換えられた場合には音や光にて報知する技術が開示されている。
より具体的には、CPU、CPUを動作させるためのプログラムを記憶するROM、及び、ROMに記憶されたデータを送信する送信部を含み、遊技者の操作を受けて内部抽せん及び入賞判定を行うとともに入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うメイン基板と、メイン基板からデータを受けて当該データの検査合計を生成する算出部、プログラムに係る検査合計を予め記憶する検査合計記憶部、生成された検査合計を記憶部の検査合計と比較する判定部、及び、両者が不一致のときにエラーを報知する報知部を含むサブ基板とを備えるものである。
また、特許文献2には、遊技機に用いられる基板のプログラムROMの改竄を検出する技術が開示されている。
より具体的には、遊技者の操作を受けて内部抽せん及び入賞判定を行うとともに入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行う第1処理部と、CPUと、前記CPUに読み込ませて所定の手順を実行させるためのプログラムを記憶するプログラム記憶部とを含み、前記第1処理部からのコマンドに従って演出処理を行う第2処理部とを備える遊技機であるが、この遊技機は、第2処理部のプログラム記憶部の内容を受け、当該内容を予め記憶された内容と比較するプログラム内容変更検出装置と、第1処理部から第2処理部へ信号を送る経路に設けられ、プログラム内容変更検出装置における比較結果に基づき第1処理部から第2処理部への前記コマンドの伝送を制御するゲート装置と、を備えることを特徴としている。
また、特許文献3には、ROM又はメイン基板の不正な交換を検知し、検知した場合は遊技機の電源を切断する技術が開示されている。
より具体的には、メイン基板は、プログラムを含むデータを予め記憶しているROMと、プログラムで動作するCPUとを備えており、CPUは、電源投入時にROMのデータに基づき当該データに固有のチェックサムを計算し、その結果を電源部の比較部へ送り、比較部は、メイン基板から受けたチェックサムを記憶部に予め記憶しているチェックサムと比較し、両者が一致しなかった場合にROM又はメイン基板が交換されたと判定し、電源切断部でメイン基板への電力の供給を停止するものである。
特開2005−040276号公報 特開2005−287911号公報 特開2007−252547号公報
しかしながら、不正プログラムは、一から作られるものではなく、正規のROM上に書き込まれたプログラムやデータの一部を改変して作られることが多い。そこで、上述の特許文献1〜3に開示された技術では完全に防止できない、より巧妙な不正行為がなされる場合があった。
例えば、サブ制御基板が起動時にROMのデータに誤りがないかを一般的なチェックサムで判定していることを利用し、ROM上の意図的に改変されたプログラム及び/又はデータとは無関係な個所のデータも改変することにより、チェックサム処理の帳尻合わせをするような不正ROMを製造し、遊技機内の正規ROMと交換してしまうものである。
この不正ROMの製造原理を図15に示す。図15(A)においては、正規ROMがプログラム領域1501aと未使用領域1502aとで構成されているとすると、不正時には、プログラム領域1501aの一部が改変され、未使用領域1502aに不正プログラムが書き込まれた不正ROMに交換される。そして、プログラム実行時には、プログラム領域1501a中のあるアドレス(P1)から未使用領域1502a上の不正プログラムのあるアドレス(P4)にジャンプし、アドレス(P5)まで不正プログラム上の処理が実行される。そして、アドレス(P5)からプログラム領域1501a上のアドレス(P1)へ復帰する。プログラム領域1501a上の他のアドレス(P2)(P3)においても同様の不正処理が実行される。
図15(B)においては、正規ROMがプログラム領域1501bと未使用領域1502bとで構成されているとすると、不正時には、プログラム領域1502bの全てが不正プログラムで置き換えられた不正ROMに交換される。
さらに、図15(C)においては、正規ROMがプログラム領域1501cと未使用領域1502cとで構成されているとすると、不正時には、未使用領域1502cに不正プログラムが書き込まれた不正ROMに交換される。しかしながら、そのままでは、この身使用領域1502cに書き込まれている不正プログラムによって、正規ROMと不正ROMのチェックサム結果は異なるものとなってしまい、不正改変が検出されてしまう。そこで、不正ロムの未使用領域1502cにおいて、チェックサム結果が正規ROMと同じになるように、その一部がさらに改変される(図15(C)中の「調整データ」)。このようにチェックサム結果が正規ROMと同一になってしまう不正ROMを製造し、遊技店や周囲に発覚しないように特定の遊技機の正規ROMと交換してしまえば、その遊技機の電源投入時等に行われるチェックサム判定では、交換された不正ROMの存在を見抜くことはできない。
また、上述した様々なタイプの不正ROM交換に対処するためには、より迅速で確実な不正検出方法等が望まれる。
そこで、本発明にかかる不正行為防止処理プログラムは、メイン制御基板とサブ制御基板とディスプレイ部とを有する遊技機で実行させる不正行為防止処理プログラムであって、前記プログラムを前記遊技機で実行させたとき、前記サブ制御基板のCPUに、前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーA及びデータ抽出キーBを抽出させるステップと、前記データ抽出キーAに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定させるステップと、前記データ抽出キーBに基づいて複数の加算値のうちから1の加算値を選択させるステップと、前記基準アドレスを基点とした前記決定された加算値ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上のチェックデータを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶させるステップと、前記チェックデータと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するために、前記チェックデータと前記RTC情報とを含む二次元コード情報を前記ディスプレイ部に表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
また、本発明にかかる不正行為防止処理システムは、メイン制御基板とサブ制御基板とディスプレイ部とを有する遊技機と、ネットワークに接続可能な端末装置及びサーバとからなるシステムであって、前記遊技機のサブ制御基板のCPUは、前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーA及びデータ抽出キーBを抽出し、前記データ抽出キーAに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定し、前記データ抽出キーBに基づいて複数の加算値のうちから1の加算値を選択し、前記基準アドレスを基点とした前記決定された加算値ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上のチェックデータを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶し、前記チェックデータと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するために、前記チェックデータと前記RTC情報とを含む二次元コード情報を前記ディスプレイ部に表示し、前記端末装置は、前記ディスプレイ部に表示された前記二次元コード情報を読み取り、ネットワークを介して前記サーバへ送信し、前記サーバは、前記端末装置から送信された前記二次元コード情報を、予め記憶している照合データと照合して前記遊技機の不正行為を判定して前記判定結果を前記端末装置に通知することを特徴とする。
本発明にかかる遊技機における不正行為防止処理プログラム等によれば、多数の遊技機の制御基板に組み込まれたメモリに記憶されているプログラムの改竄や不正交換を迅速かつ確実に検出することができる。
本発明の一実施形態にかかる遊技機の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる遊技機の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる遊技機の内部構造及び電源ボックスの様子を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる遊技機の機能ブロックを説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるシステムにおける端末装置の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるシステムにおける端末装置の機能ブロックを説明する説明図である。 (A)本発明の一実施形態にかかる遊技機で使用される二次元情報コードの生成例及び(B)本発明の一実施形態にかかるシステムでの全体構成概念図を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる遊技機の不正行為防止処理プログラム等の処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるシステムの不正行為防止処理動作を説明する動作フローである。 本発明の一実施形態において生成される二次元情報コードに取り込まれるデータの具体例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態において伝送されるデータのフォーマット例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるプログラム等で生成される照合用データ例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる遊技機及び端末装置のディプレイ上に表示される情報の具体例を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる遊技機及び端末装置のディプレイ上に表示される情報の具体例を説明する説明図である。 従来の巧妙な不正ROMの製造の原理を説明する説明図である。
本発明にかかる遊技機の不正行為防止処理プログラム等を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の一実施形態における遊技機の外観を示す。図1(A)は、遊技機の正面図であり、図1(B)は、遊技機の右側面図である。
図1(A)及び(B)に示すように、遊技機100は、その機構上大きく分けると、前面が開口した筐体101と、筐体101の開口面にヒンジ等によって開閉可能に取り付けられていた前面扉102とを備えている。前面扉102の前面部分には、後述するように遊技者が遊技を行うためのボタン類や表示部等が配置されている。
遊技機100の前面に位置する前面扉102の上部には、ディスプレイ部1021と、照明部(図1において不図示)と、スピーカ部(図1において不図示)とが配置されている。また、前面扉102の中段上部には、表示窓103が設けられている。遊技者は、この表示窓103から筐体101の内部に収納されている複数の回転リールの外周面を目視することができる。
回転リールは、より詳細には、それぞれが回転可能に設けられている第1回転リール1041と第2回転リール1042と第3回転リール1043とからなり、各リールの外周面には、所定の複数の図柄が付されている。遊技者は、表示窓103から第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043の各外周面に付された縦3個の図柄を見ることができ、第1回転リールから第3回転リールまでの縦3個ずつ計9個の図柄を視認することができるようになっている。
前面扉102の中段に位置し、前面に突出して設けられた卓の上面には、遊技媒体(メダル)投入口105と、MAXBETボタン106と、ステータス表示部(図2を参照して後述)とが配置されている。
また、突起して設けられた卓の前面には、スタートレバー107、1BETボタン108、精算ボタン109、第1回転リール停止ボタン110、第2回転リール停止ボタン101、第3回転リール停止ボタン102が配置されている。また、前面扉102の下部には、遊技媒体(メダル)の払出口を備えた遊技媒体(メダル)トレイ198が取り付けられている。
前面扉102の上部中央に配置されたディスプレイ部1021は、典型的には、液晶ディスプレイ(LCD)であり、遊技者への画像等による演出を表示や情報提示等を行う。
また、ディスプレイ部1021の左右の任意の位置にスピーカ部と照明部とを備えることができる。ディスプレイ部1021、スピーカ部、及び照明部によって、遊技の演出効果を高めることができる。
筐体101内部に設けられている回転リールは、典型的には、上述の通り3個(第1回転リール1041、第2回転リール1042、第3回転リール1043)で構成され、リール状の形状に形成され、ステッピング(パルス)モータから成る回転リール駆動部により、それぞれ回動自在に配置されている。回動中の回転リールは、第1回転リール停止ボタン110、第2回転リール停止ボタン111、第3回転リール停止ボタン112の押下により、それぞれ独立して停止させることができる。また、各回転リール停止ボタンの内部には、ランプが内蔵されており、回胴停止ボタンの操作が可能な状態で、内蔵されているランプが点灯する。また、回転リール停止ボタンが押下されたときには、ランプは消灯し、回転リール停止ボタンの操作を受け付ないように構成されている。
なお、回転リールの数は、3個を超える構成(例えば、4個)としても良い。
第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043の図柄を確認可能な表示窓には、遊技者が投入したメダルの枚数(ベット数)に応じて回転リールの図柄が有効となる並びである有効ラインが設定されている。
後述する抽せん処理により決定した成立役、及び、それに対応する回転リールの図柄の組み合わせは、予め規定されており、有効ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃ったかを判断して、図柄の組み合わせが有効ライン上に揃ったときに入賞と判定される。
前面扉102の中段に位置し、突出して設けられた卓の上面に設けられているメダル投入口105は、遊技開始前に所定枚数のメダルを投入するためのものであり、メダル投入口105にメダルを投入するか、BETボタン押下の後、スタートレバー107を操作すると、第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043が回動し、遊技が開始されて入賞抽せんが行われる。
1BETボタン108は、遊技機100内部に貯留しているメダル1枚を自動的に投入して、1枚のメダルを1回のゲームにベットするためのものである。1BETボタン10を押下することにより、メダル投入口105からメダルを1枚投入する必要がなくなる。また、2枚のメダルをベットする場合には、1BETボタン108を2回押下する。3枚のメダルを一度にベットする場合には、以下の、MAXBETボタン106を押下すると便利である。
MAXBETボタン106は、遊技機100内部に貯留しているメダルを自動的に3枚投入して、3枚のメダルを1回のゲームに対してベットするためのものである。このMAXBETボタン106により、メダル投入口105から3枚のメダルを投入したり、1BETボタン108を3回押下したりする必要はなくなる。
精算ボタン109は、内部貯留(クレジット)されたメダルをメダル払出口からメダルトレイ198に払い出して精算するためのものである。
図2に、前面扉102の中段に位置し、前面に突出して設けられた卓の上面の外観を示す。図2(A)は、卓の上面を含む遊技機100の上面図であり、卓の上面にメダル投入口105とMAXBETボタン106とステータス表示部201とが配置されている様子が分かる。
図2(B)は、卓の上面に配置されたステータス表示部201の拡大図である。
図2(B)において、ステータス表示部201は、メダルの枚数等を数字で表示する複数の7セグLED、及び、遊技機100の使用状態等を遊技者に知らせる各種LEDが設けられている。
メダルの投入枚数LED2011は、現時点でベットされているメダル数が表示される。一例として、1枚のメダルがベットされているときには、「1BET」LEDが点灯し、2枚目のメダルがベットされたときには、「2BET」LEDが更に点灯し、3枚目のメダルがベットされたときには、「3BET」LEDが更に点灯する。
投入可能LED2012は、現在メダルの投入が可能であることを示すLEDである。ウエイトLED2013は、現在メダルの投入ができないことを示すLEDである。スタートLED2014は、現在遊技が開始されていることを示すLEDである。再遊技LED2015は、再遊技であることを示すLEDである。
払出枚数表示7セグLED2016は、入賞時の払出し枚数を表示する。一例として、実際にメダルが払い出されるたびに総払出し枚数から逆算して表示することができる。
貯留メダル数表示7セグLED2017は、現在貯留中のメダルの枚数を表示するLEDである。
図3に、本発明の一実施形態における遊技機の内部構造及び電源ボックスの様子を示す。本発明は、この構成に限定されるものではないが、図3(A)に示す通り、遊技機100の前面内部の電源ボックス301には、電源スイッチ3011の他に、入賞確率を変更する設定キー3012及びセレクトスイッチ3013が配置されている。
図3(B)は、図3(A)の設定キー3012の拡大図である。設定キー3012は、シリンダー部3012aと鍵穴部3012bとからなる。入賞確率の設定値を変更する場合には、まず、鍵穴部3012bに鍵(操作キー)を挿入してOFFの位置からONの位置へ回転させて設定変更状態にし、セレクトスイッチ3013を押下して設定値をインクリメントする。最高設定値の次は、再び最低設定値に戻る。一例として、6段階の設定値が用意されている遊技機の場合は、「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・というように変更する。なお、セレクトスイッチによって順次変更される設定値は、一例として、払出枚数表示7セグLED2016に逐次表示させて確認できるように構成することができる。
また、このセレクトスイッチ3013は、設定変更不可状態(鍵穴が「OFF」の位置にある状態)においては、遊技機に生じたエラー状態を解除するためのエラー解除スイッチとして機能させることもできる。
図4に、本発明の一実施形態における遊技機の機能ブロックを説明する。後述する遊技機100の一連の特徴的動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びこれらのハードウェアとソフトウェアとの協調動作によって実現されている。
遊技機は、一実施形態における制御構成として、配線(ハーネス)を介して接続されたメイン制御基板41とサブ制御基板42とからなり、筐体101内部に収納されている。
メイン制御基板41は、一種のボードコンピュータであり、演算処理、遊技機100のデバイス制御等を行うCPU411と、プログラムの作業領域としてデータの一時的な記憶等を行う書き換え可能なRAM412と、遊技機100の制御プログラム及び遊技抽せん処理用の抽せんテーブル等を記憶したROM413と、データ通信バス等の制御を行う制御部414と、ボタンやスイッチ等からの入力や各種LED等への出力、及び回転リールユニット等の駆動を行う入出力部415とを備えている。
メイン制御基板41の主な機能は、入賞抽せん処理、回転リールの制御等を行うことであり、遊技機に関する規則及び規格等に基づいた処理動作を行うように設計されている。
サブ制御基板42は、一種のボードコンピュータであり、演算処理、ディスプレイ部481の制御等を行うCPU421と、プログラムの作業領域としてデータの一時的な記憶等を行う書き換え可能なRAM422と、ディスプレイ部481、照明部482、スピーカ部483の制御を行うプログラム及び各種データを記憶したROM423と、データ通信バス等の制御を行う制御部424と、照明等の駆動を行う入出力部425と、ディスプレイ部481の駆動を行うディスプレイ駆動部426と、スピーカ482から音声や効果音等を発生させるための音源を格納した音源IC427と、リアルタイムクロック(RTC)428とを備えている。
RTC428は、制御基板上に実装される計時用チップである。通常、外部電源とは別の内部電源(一例として、CMOSバッテリ)からの電力供給を受けて動作するので、遊技機の電源を切っていても日付・時刻情報(以下、「RTC情報」又は「リアルタイムクロック情報」とも言う。)を正確に保ち続けることができる。
また、図4には示さないが、リアルタイムクロックは、メイン制御基板41にも実装することができる。その場合、サブ制御基板42がメイン制御基板41上のリアルタイムクロックからRTC情報を取得するように構成することもできる。
サブ制御基板42の主な機能は、メイン制御基板で判定された抽せん結果に基づく演出等である。具体的には、サブ制御基板42のROM423には、ディスプレイ481、照明部482、及びスピーカ部483によって様々な演出を行うための画像データ等からなる演出データも格納されており、メイン制御基板41から出力される信号によって、ROM内部に格納されている演出データから演出内容を決定して、演出内容に基づいて、ディスプレイ部481、照明部482、及びスピーカ部483の駆動処理を行う。一例として、ディスプレイ部481に停止ボタンの押し順等の提示等を行って、遊技者の利益状態の継続を支援する演出を行う(いわゆる「アシストタイム(AT)」等)。
上述したような、ディスプレイ部481、照明部482、及びスピーカ部483によってなされる演出は、コンピュータプログラムとしてROM423等に記憶されており、CPU421によって、適宜、RAM422等へ呼び出され実行されることにより実現される。
なお、サブ制御基板42における演出用の制御は、遊技機の演出に関する規則や規格等の制約を受けることはない。このため、遊技機100は、サブ制御基板42によって比較的自由な演出処理が可能となっている。
次に、メイン制御基板41の入出力系統について説明する。図4に示すように、まず、メイン制御基板41は、入出力部415を介して、BETボタン451(1BETボタン及びMAXBETボタンを含む)、精算ボタン452、スタートレバー453、第1回転リール停止ボタン454、第2回回転リール停止ボタン455、第3回転リール停止ボタン456の押下を読み出し可能に構成されている。
また、メイン制御基板41には、入出力部415を介して、ステータス表示部46のウエイトLED461、投入可能LED462、再遊技LED463、スタートLED464、投入枚数7セグLED465、払出枚数7セグLED466、貯留メダル数7セグLED467が接続されており、各種LEDの点灯制御、各表示器に出力するべき数字の表示制御を行うように構成されている。
また、セレクター部457は、図示しない投入センサとソレノイドとを含み、メダル投入口105内に設けられている投入センサからの信号を入出力部415介して読み出し、投入されたメダルの枚数のカウント及び投入されたメダルの真贋等のチェックを行う。
また、セレクター部457のソレノイドは、例えば、規定枚数のメダルが投入されたとき、或いは、スタートレバー107が操作されたとき、メダルを投入しても、メダルが返却されるように作動してメダルが投入されないように機能する。
電源ボックス47の設定キー471は、遊技中の抽せんにおける抽せんテーブルの各役の入賞確率に段階を設けて、設定毎の出玉率を変更する機能を有する。入賞確率の設定は、一例として6段階の設定が可能となっている。メイン制御基板41は、入出力部415を介して設定キー471によって設定された設定値を管理することが可能となっている。より具体的には、設定キーをONにすることでメイン制御基板が設定変更可能モードとなり、セレクトスイッチが押下されることによりメイン制御基板に押下された信号が行って、メイン制御基板において管理されている設定値がインクリメント/デクリメントされる。電源ボックス47のセレクトスイッチ472は、設定キー471によって設定可能(設定ON)状態にした場合に設定値を順送り(又は逆送り)に変更するためのスイッチであり、設定不可(OFF)状態には、遊技機にエラー等が発生した場合にメイン制御基板41のCPU411等の初期化を行うことができる。電源スイッチ473は、遊技機に電力を供給するためものである。
回転リールユニット43は、第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043をそれぞれ回転させるためのステッピングモータを備えた第1回転リール駆動部431、第2回転リール駆動部432、第3回転リール駆動部433を有し、各回転リールを独立して回転及び/又は停止するよう制御可能である。また、各回転リールの回転中の位置を検出するための第1回転リール位置センサ434、第2回転リール位置センサ435及び第3回転リール位置センサ436、並びに、それぞれのセンサに対応するインデックス(図4において不図示)が設けられている。
例えば、回転中の第1回転リールの所定の位置を第1回転リール位置センサ434で検出し、第1回転リール位置センサ434により検出した第1回転リールの所定の位置(インデックスの位置)からステッピングモータを駆動したパルス数をカウントすることにより、第1回リールの位置情報を取得ことができる。同様に、第2回転リール及び第3回転リールについても、第2回転リール位置センサ435及び第3回転リール位置センサ436によりそれぞれの回転リールの位置情報を得ることができる。
このようにして、後述する抽せん処理の結果に基づく図柄の表示を制御することができる。
ホッパーユニット44は、入賞時にメダルを払い出すためのものであり、図示しないがホッパー駆動部と払出しセンサによって所定の枚数のメダルが払い出される。
この他、外部中継端子(図4において不図示)が設けられ、メイン制御基板41と外部に設けられている遊技データを表示するためのデータランプ(図4において不図示)とを接続し、メイン制御基板41からの信号をデータランプへ送信するための端子としての機能を果たす。
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、ROM413、423等のメモリにインストールないし格納され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じてRAM412、422等のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU411、421において演算実行される。
なお、演算実行は必ずCPU等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を採用することもできる。
[抽せん処理]
遊技機100における抽せん処理は、一例として、スタートレバーの操作時にメイン制御基板41のROM413に格納されているプログラム及びテーブルに基づいて実行される。ROM413には、抽せん処理プログラムの他、入賞確率テーブル, シンボルテーブルおよび入賞シンボル組合せテーブル等が格納されている。入賞確率テーブルは、乱数発生部(不図示)で発生させる乱数を区分して、各種入賞及び「入賞なし(外れ)」に対応付けられて記憶している。発生させた乱数データと入賞率テーブル等とを参照することにより遊技に対する各種入賞あるいは外れが決定される。
このとき、抽せん処理の結果が外れの場合は、所定の図柄が揃わないように制御されたり、逆に、抽せん処理の結果が入賞の場合は、停止ボタンが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように制御されたりする場合もある。そして、各種入賞後、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
[本発明の基本概念]
次に、本発明にかかるプログラム等の処理の基本概念を説明する。本発明は、典型的な実施形態において、不正チェック時に都度、メイン制御基板又はサブ制御基板に実装されているリアルタイムクロック(以下、RTCという。)のクロックデータ(以下、RTC情報という。)に基づいてデータ抽出キーA及びデータ抽出キーBを導出し、これらのデータ抽出キーに基づいてサブ制御基板に実装されているROMに格納されているプログラム内の開始アドレス(基準アドレス)と加算値とを算出し、開始アドレスから加算値アドレスごとの値を加算して1つのチェックデータを生成することを第1の特徴としている。
そして、上記加算回数が所定数を超えた場合には、1つ目のチェックデータの生成を完了し、引き続き2つ目のチェックデータの生成を開始するする。以下、同様に所定回数の加算を終えるたびに、チェックデータを生成していく。仮に、こうしたチェックデータをM個生成したとすると、最終的にはチェックデータ1〜チェックデータMまでを連結したデータが照合対象となる検査データとなる。これが第2の特徴である。
さらに、第3の特徴として、ROMに格納されているプログラムの最終アドレスまで到達した場合には、先頭アドレスに戻ってチェックデータの生成を継続する。これは、ROMのアドレスが偶数バイトで構成され、加算値が必ず奇数になるように調整されることにより可能となる。
生成されたチェックデータ等の照合用データは、QRコード(登録商標)等の二次元情報コードとして生成してディスプレイ1021等に出力することができる。そして、ディスプレイ1021等に表示された二次元情報コードを後述する端末装置(専用端末のほか、カメラ付の携帯電話やスマートフォン等で代用することもできる)に取り込み、サーバ(後述)へ送信して、サーバにおいて予め記憶している照合用データと比較することにより、不正の有無を判定するものである。
以下に本発明の一実施形態にかかるシステム(典型的には、遊技機、端末装置、サーバからなる)の構成例を順次説明する。
図5は、本発明の一実施形態における端末装置の外観を示す。端末装置503は、筐体部5031とディスプレイ5032と筐体5031の下部中央部に設けられたハードウェアボタン5033とからなる。ディスプレイ5032は典型的には液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、文字や画像など様々な情報を表示することができる。また、ディスプレイ5032にメニューボタンやソフトウェアキーボードを表示させ、これを指ないしタッチペン(不図示)等で触れることにより携帯端末装置503への指示(コマンド)とすることができる。この点で上記ハードウェアボタン5033は必須の構成要素ではないが、本発明の説明の便宜上、一定の機能を担うボタンとして実装されている。もちろん、これらハードウェアボタン5033を、ディスプレイ5032の一部に表示させたメニューボタンで代替させることも可能である。
また、ディスプレイ5032には、マルチタッチ入力パネルが含まれており、タッチ入力パネル上でのタッチ入力位置座標が入力デバイスインタフェース(不図示)を介して情報端末装置503の処理系(CPU)へ送信され処理される。そして、このマルチタッチ入力パネルは、パネルに対する複数の接触点を同時に感知することができるよう構成されている。この検出(センサ)については様々な方法で実現することができ、必ずしも接触センサに限られず、例えば、光学式のセンサを利用してパネルに対する指示点を抽出することも可能である。さらに、センサには、接触式のセンサや光学式のセンサのほか、人の肌の接触を感知する静電容量方式のセンサを用いることも可能である。
また、図5には現れていないが、携帯端末装置503は、マイクやスピーカを備えることもできる。この場合にはマイクより拾ったユーザの声などを判別して入力コマンドとすることも可能である。さらに、図5には現れていないが、携帯端末装置503の背面等には、カメラデバイスが実装されている。
図6に、本発明にかかる携帯端末装置503を構成するハードウェアのブロック図を例示する。携帯端末装置503の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びこれらの連携動作によって実現されている。
図6において、携帯端末装置503は、大別すると、ハードウェアボタン5033、ディスプレイ5032に設けられたマルチタッチ入力パネル、マイク等で構成される入力部601と、プログラムやデータ等を記憶するためのハードディスク、RAM及び/又はROM等で構成される記憶部602と、プログラムによって様々な数値計算や論理演算を行うCPUによって構成される中央処理部603と、ディスプレイ5032等で構成される表示部604と、チップや電気系統等の制御を行うための制御部605と、インターネットにアクセスするためのスロットや光通信を行うためのポート、及び通信インタフェースから構成される通信インタフェース部606と、スピーカやバイブレーション等の出力部607と、時刻等を計時するための計時部608と、CMOS等のイメージセンサからなるセンサ部609と、装置内の各モジュールに電源を供給するための電源部610とからなり、これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(図6においては、便宜上各線が適宜区分された結線611としてひとまとめに表す)によって接続されている。
なお、センサ部609には、携帯端末装置503の位置を特定するためのGPSセンサモジュールを含めることとしても良い。また、センサ部609を構成するCMOS等のイメージセンサによって検知された信号は、入力部601において入力情報として処理される。
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部602を構成するハードディスクディスク等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部602内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU603において演算実行される。
なお、演算実行は必ずCPU等の中央処理部603で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
図7に、本発明の一実施形態にかかる遊技機で使用される二次元情報コードの生成例及び本発明の一実施形態にかかるシステムでの全体構成概念図を示す。図7(A)は、二次元情報コードの生成例であり、本発明はこれに限定されるものではないが、一例として、QRコード(登録商標)を使用することができる。QRコードの仕様によれば、バイナリデータであれば2953バイト程度の容量があり、本発明が想定している収録項目(照合用データ、RTC情報、データ抽出キー、CPU識別ID)を取り込むのに十分な容量が確保されている。
図7(B)は、本発明の一実施形態にかかるシステムであるが、遊技機100のディスプレイ1021に表示された二次元情報コード10211は、端末装置503のスキャナ機能を使って取り込まれる。そして、端末装置503から、無線ルータ1010等のルータ、及び通信会社の通信網やインターネット等の公衆回線及び/又はネットワーク1099を介してサーバ1020へデータが送信される。
サーバ1020では、端末装置503から送信されてきたデータを受信し、図示しない記憶装置に記憶する。また、サーバ1020には予め照合用のデータが用意されており、適宜、送信されてきたデータとの照合処理が行われる。
次に、図8のフローチャートを用いて、本発明の一実施形態にかかる遊技機の不正行為防止処理プログラム等の処理手順を説明する。図8では、遊技機に対してチェックデータ作成の指示を出してディスプレイ等に表示されるまでの処理を説明している。
なお、説明の便宜上、ROMのデータサイズは12Mバイト(C00000H)、チェックデータは1バイトデータを加算した結果の2バイト長の加算値(つまり、1バイト長の単純加算を行った結果、2バイトを越える繰り上げ部分は破棄する)、チェックデータ数は16、チェックデータは2バイトのチェックデータをチェックデータ数分だけ連結した32バイト(256ビット)とする。
図8のステップS801において処理を開始するとステップS802に進み、サブ制御基板のCPUにより、メイン制御基板又はサブ制御基板のRTC情報が取得される。ここで、RTC情報とは、コンピュータの計時手段(RTC)から出力される計時情報を言うものとする。そして、RTC情報は、一例として、「年」、「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」(場合によっては「曜日」も取り扱われる)をそれぞれ二進化十進表現で表されており、これらの数値を既知の論理演算によって所定桁数のキーに変換する。
次に、ステップS803に進み、ステップS802で取得したRTC情報に基づいて疑似乱数(一例として、19bit長)を取り出して生成する。具合的には、これに限定されるものではないが、RTC情報の1秒桁、10秒桁、1分桁等の下位時刻を表すレジスタ情報を含む19bitを取り出す。
疑似乱数の長さ(19bit)は他の長さでも構わない。また、取り出し方もRTC情報の任意の位置から取り出すことができるが、好ましくは上述のように、1秒桁、10秒桁、1分桁等の下位時刻を表すレジスタ情報を含んだほうが変化に富む値を取り出すことができ、好適である。
さらに、RTC情報を1つの数にし、ビットシャッフルや排他的論理和等の加工を行っても良い。
ステップS804では、ステップS803において生成された19bit長の疑似乱数から、サブ制御基板ROMのプログラム領域上のチェック開始アドレスと加算値選択値とを更に抽出する。本発明はこれに限定されるものではないが、一例として、19bit長の疑似乱数から16bitのチェック開始アドレスと3bitの加算値選択値とが抽出される。
なお、チェック開始アドレスおよび加算値選択値の長さは任意に設定できる。
また、メモリ空間が2バイトよりも大きいためにチェック開始アドレスも3バイト以上で表現される場合には、上位又は下位に0を詰めて調整される。例えば、16ビット値で、1235Hという値であれば、上位1バイトに0を詰めて「001235H」(3バイト表現)とする。あるいは、下記1バイトに0を詰めて「123500H」(3バイト表現)とすることもできる。
[加算値選択値]
加算値選択値は、基準となるアドレスからのオフセット値(スキップ値)を定めるもので、上述のように加算選択値が3bit長とされる場合には、一例として下表のような選択テーブルが設定される。
本発明の一実施形態においては、加算選択値に対応するアドレス加算値には素数であってROMサイズ(ROMのプログラム領域のサイズ)を割り切ることができない値が採用されていることが特徴となっている。つまり、ROMサイズ(ROMのプログラム領域のサイズ)mod(アドレス加算値)が0でないということである。ROM上のメモリ空間は偶数バイトであるので、後述するような折り返し(走査しているアドレスの終端を越えた分をアドレス先頭から数え直す)を行った場合に既に抽出したアドレス値と重複することを回避することができる。
次に、ステップS805において、カレントアドレス(処理ポインタが指し示すアドレス)に開始チェックアドレスがセットされる。そして、ステップS806に進み、現在処理対象となるチェックデータ(カレントチェックデータ)が初期化される。本発明はこれに限定されるものではないが、カレントチェックデータの長さとしては2byteが採用される。後述するように、抽出されるデータ内容は1byteずつであるが、次々と加算が行った際に繰り上げを行って、2byteを越える分は破棄されるという手法を取る。
次に、ステップS807へ進み、カレントチェックデータにカレントアドレスの中身(データ)を加算し、ステップS808において、カレントアドレスにアドレス加算値を加算する。
ステップS809では、カレントアドレスが、ROMサイズ(ROMのプログラム領域ないし有効領域の最大サイズ)を超えたかどうかが判断される。超えていない場合(No)は、ステップS811へスキップするが、超えている場合(Yes)には、ステップS810にて、ROMサイズ(ROMのプログラム領域の最大サイズ)を超えた分をROMの先頭から数え直し、該当アドレスを決定する。したがって、ステップS810における演算処理としては、カレントアドレスからROMサイズ(ROMのプログラム領域の最大サイズ)分を減算するということになる。
ステップS811では、カレントアドレスに対するアドレス加算値の加算が所定回数行われたかどうかが判断される。本発明はこれに限定されるものではないが、この「所定回数」には、一例としてC0000H回(10進数で、786432回)が採用される。ステップS811において「No」と判断された場合には、ステップS807へ復帰してカレントチェックデータに対する次の加算アドレスの値の加算が繰り返されるが、ステップS811において「Yes」と判断された場合には、ステップS812へ進んで、カレントチェックデータの値をメモリへ保存する(1つ目のチェックデータの生成が完了する)。
次に、ステップS813へ進み、チェックデータが所定個数分(本発明では、例示的に16個生成するものとしている)生成されたかどうかが判断され、「No」と判断された場合には、ステップS806へ復帰し、カレントチェックデータの初期化を行って新たなカレントデータ生成を開始するが、ステップS813において「Yes」と判断された場合には、ステップS814へ進み、作成した所定個数分のチェックデータ等を含む二次元情報コードを生成して、ディスプレイ部に表示する。そして、本処理を終了する(ステップS815)。
[チェックデータごとの加算の所定回数、ROM容量、チェックデータ生成数の関係]
上述のように、ROMの総容量(ROM上のプログラム領域ないし有効範囲)をC00000H、チェックデータ数を16とした場合には、チェックデータごとの加算の所定回数はC0000Hとなるが、この所定回数は、ROMの総容量(C00000H)をチェックデータ数(16)で除算した値となる。このように設定することで、ROM上のプログラム領域(有効範囲)を全て抽出してチェックデータを生成することができる。
つまり、
(チェックデータごとの加算の所定回数)
=(ROM上のプログラム領域)/(チェックデータ数)
となる。
図9は、本発明の一実施形態にかかるシステムの不正行為防止処理動作フローを示す。本発明の一実施形態にかかるシステムとしては、図8で示した処理動作を行う遊技機と、この遊技機により表示される二次元情報コードを読み取る端末装置と、端末装置から送信される二次元情報コードの内容データを受信して照合処理を行うサーバとで構成される。
まず、図9の時刻t1〜t2にかけて、遊技機においてチェックデータが生成される(ステップS901)。生成手順は、図8で示したとおりである。次に、時刻t2において、端末装置のスキャナ機能等を使って遊技機のディスプレイ上に表示された二次元情報コードを読み取り(ステップS902)、時刻t3において、端末装置からサーバへ二次元情報コードの内容データがサーバへ送信される(ステップS903)。このとき、必要に応じて送信データは暗号化される。
次に、時刻t3〜t4にかけて、サーバにおいて照合処理が行われる(ステップS904)。この照合処理は、端末装置から送信されてきた二次元情報コードの内容データと、サーバ側で予め用意されているデータとの照合である。典型的には、上述したチェックデータ(32byte)の一致/不一致が判断される。
サーバで照合処理が完了すると、二次元情報コードの内容データを送信してきた端末装置へ照合結果を通知する(ステップS905)。
図10に、本発明の一実施形態において生成される二次元情報コードに取り込まれるデータの具体例を示す。アドレス(32byte)は、サーバへアクセスするためのURL情報のための領域であり、IV(16byte)は、AES暗号のCBCモード用初期化ベクトル(IV)であり通信時に使われる暗号鍵である。RTC(8byte)は、遊技機が保持しているRTC情報であり、機種番号(4byte)は、遊技機の機種を特定する識別番号であり、製造番号(4byte)は、遊技機のロット番号である。また、その他のデータ領域(例えば、営業データ)として、16byteが用意されている。
そして、上述したチェックデータとして、32byte(2byteのチェックサムデータ16個分)が確保され、さらに、予備として16byteが用意されている。
以上のように、本発明の一実施形態において生成される二次元情報コードに取り込まれるデータは、計128byteであり、一般的な二次元情報コードに取り込むには問題のないデータ容量である。
図11は、本発明の一実施形態において端末装置からサーバへ送信されるデータのフォーマット例を示す。RTCデータ、機種番号データ、製造番号データ、営業データ(その他のデータ)、チェックデータ0〜15、及び予備データは、IVを使用して暗号化される。
図12は、本発明の一実施形態にかかるプログラム等で生成される照合用データの具体例を示す。つまり、上述した手順で遊技機において生成されるチェックデータ(連結されたチェックサムデータ)の具体例である。本発明の一実施形態においては、2byteのチェックデータが16個生成される1個目のチェックデータの生成から順を追って説明する。なお、遊技機のRTC情報から、アドレス値の加算を開始する開始アドレス(基準アドレス)は「001235H」、アドレス加算値は「5」(1回の加算ごとにアクセスするアドレスが5バイト分ずつスキップすることを意味する)が抽出されたものとする。また、ROMの総容量(有効範囲)は「C00000H」であり、1つのチェックデータ生成のために繰り返される加算回数(所定回数)は「C0000H」とする。
図12(A)において、1個目のチェックデータは、ROM上の開始アドレス「001235H」から加算処理が開始され、2回目の加算処理は5byte先の1バイトのデータの加算が行われ、3回目の加算処理は2回目の加算処理対象となったデータから5byte先の1バイトのデータの加算が行われ、同様の加算処理がC0000H回(本発明の一実施形態で設定された「所定回数」)繰り返される。
こうして生成された1個目のチェックデータはメモリに記憶される。
次に、図12(B)において、2個目のチェックデータは、1個目のチェックデータの最後の加算処理対象となったデータから5byte先のアドレス「3C1235H」から加算処理が開始され、2回目の加算処理は5byte先の1バイトのデータの加算が行われ、3回目の加算処理は2回目の加算処理対象となったデータから5byte先の1バイトのデータの加算が行われ、同様の加算処理がC0000H回繰り返される。
こうして生成された2個目のチェックデータはメモリに記憶される。
同様にして、3個目のチェックデータも生成され、メモリに記憶される(図12(C))。
図12(D)は、4個目のチェックデータの生成要領を示している。図12(D)では、加算過程の途中でカレントアドレス値がROMの有効範囲(プログラム領域)を超えるので、その点を踏まえて説明する。
4個目のチェックデータは、3個目のチェックデータの最後の加算処理対象となったデータから5byte先のアドレス「B41235H」から加算処理が開始され、2回目の加算処理は5byte先の1バイトのデータの加算が行われ、3回目の加算処理は2回目の加算処理対象となったデータから5byte先の1バイトのデータの加算が行われ、n回目の加算時にからn+1回目の加算時にかけて、ROMの有効範囲を超えることになる。
そこで、n+1回目の加算時には、「0BFFFFH」に1バイト単位で見たオフセット値である「5」を加算した場合の超過分であるアドレスのデータ内容が加算される。この時、加算対象となるアドレスはROMの先頭に戻ることになる。
そして、n+1回目の加算から加算処理が継続されて、C0000H回の加算処理が終了すると、4個目のチェックデータがメモリに記憶される。
同様にして、5個目〜16個目までのチェックデータが生成されるが、図12(E)に示されるように、16個目のチェックデータ生成時には、5回目の補正(ROMの有効範囲越え)が発生する。そして、16個目のチェックデータは、アドレス「001230H」についてのC0000H回目の加算を終え、生成を終了する。
そうして、図12(F)では、1個目のチェックデータから16個目のチェックデータが連結されて最終的なチェックデータ(32byte)が生成される。
なお、ROMの総容量(有効範囲)を「C00000H」、1つのチェックデータ生成のために繰り返される加算回数(所定回数)を「C0000H」、生成チェックデータ数を16、アドレス加算値を「7」とした場合の各チェックデータ生成時のデータの抽出範囲は下表の通りである(※印のチェックデータ作成時には、ROMの有効範囲を超えることにより加算対象となるカレントアドレスはROMの先頭に戻る)。
図13に、本発明の一実施形態にかかる遊技機及び端末装置のディプレイ上に表示される情報の具体例を示す。図13(A)〜(C)の左側は、二次元情報コード生成後に遊技機のディスプレイ1310a、1310b、1310c上に表示される二次元情報コード等であり、図8のステップS814や図9の時刻t2において遊技機で表示される情報例である。また、図13(A)〜(C)の右側は、サーバからの照合結果通知時に端末装置のディスプレイ1320a、1320b、1320c上に表示される情報であり、図9の時刻t4において端末装置で表示される情報例である。
図13(A)では、二次元情報コード生成後に遊技機のディスプレイ1310a上に表示される内容が「2014/3/27 23時30分30秒作成のチェックデータです」というRTC情報から直接得られたチェックデータ生成時の時刻情報、及び二次元情報コードであり、サーバからの照合結果通知時に端末装置のディスプレイ1320a上に表示される内容が「2014/3/27 23時30分30秒作成のチェックデータとして一致しました」であり、時刻及び照合結果が一致している。
この場合、照合結果は良好であったと判断できる。
図13(B)では、二次元情報コード生成後に遊技機のディスプレイ1310b上に表示される内容が「2014/3/27 23時30分30秒作成のチェックデータです」というRTC情報から直接得られたチェックデータ生成時の時刻情報、及び二次元情報コードであり、サーバからの照合結果通知時に端末装置のディスプレイ1320b上に表示される内容が「2014/3/27 23時30分30秒作成のチェックデータ内容が一致しません」であり、時刻は双方一致しているが、照合結果が一致しない。
この場合、チェックデータ照合不一致により、不正ROMへの交換等の不正行為があったと判断できる。
図13(C)では、二次元情報コード生成後に遊技機のディスプレイ1310c上に表示される内容が「2014/3/27 23時30分30秒作成のチェックデータです」というRTC情報から直接得られたチェックデータ生成時の時刻情報、及び二次元情報コードであり、サーバからの照合結果通知時に端末装置のディスプレイ1320c上に表示される内容が「1998/8/14 19時03分08秒作成のチェックデータとして一致しました」であり、照合結果は一致しているが、時刻は一致していない。
この場合、チェックデータは一致するように巧妙に改竄された不正ROMに交換されたものの、RTC情報に起因する情報までは模倣できずに時刻の不一致を起こしたことにより、不正行為があったものと判断できる。
このように、本発明では、チェックデータ生成時に都度その時点でのRTC情報(1秒あるいは10分の1秒後ごとに変化するものである)に基づいたチェックデータを生成するので、全てのチェックデータパターンを考慮すると32byte(256bit)長のチェックデータであれば「2の256乗」個ものパターン数を用意せねばならず、その改竄はほぼ不可能となる。
特に、ROMの全領域のプログラム領域以外の領域(空き領域、ないし不使用領域)のメモリ空間を超えるチェックデータ長を設定すれば、空き領域に全てのチェックデータパターンを格納することは不可能となるので、空き領域に照合用の全てのチェックデータを書き込んだ不正ROMの交換自体が意味をなさなくなり、本発明の優位は一層顕著なものとなる。
図14は、本発明の他の実施形態にかかる遊技機及び端末装置のディプレイ上に表示される情報の具体例を示す。
図14の左側は、二次元情報コード生成後に遊技機のディスプレイ1410上に表示される二次元情報コード等であり、図8のステップS814や図9の時刻t2において遊技機で表示される情報例である。また、図14の右側は、サーバからの照合結果通知時に端末装置のディスプレイ1420上に表示される情報であり、図9の時刻t4において端末装置で表示される情報例である。
図14では、遊技機から得られるチェックデータ生成時の時刻を遊技機のディスプレイ410ではなく端末装置のディスプレイ1420に表示している(1421)。そして、二次元情報コード生成後に遊技機のディスプレイ上に表示される内容が二次元情報コードのみであり、サーバからの照合結果通知時に端末装置のディスプレイ上に表示される内容が「チェックデータは、23時30分30秒作成です」(1421)及び「2014/3/27 23時30分30秒作成のチェックデータとして一致しました」(1422)であり、時刻及び照合結果が一致している。
この場合、照合結果は良好であったと判断できる。
また、QRコード作成時、遊技機の表示画面に現在時刻を常に表示することとしても良い。そうするとこで、RTCの時刻と現在時刻との差異の確認ができ、例えば、RTCの時刻が2014年3月27日23時30分頃であるにも関わらず、作成されたQRコードとともに「1998年8月14日19時03分08秒作成のデータです」というような大きくずれる日時が表示された場合には、サーバへの送信前に異常を確認することができる。
以上、具体例に基づき、本発明にかかる遊技機における不正行為防止処理プログラム等の実施形態を説明したが、本発明の実施形態としては、プログラムや方法の他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装された別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすることもできる。
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
41 メイン制御基板
42 サブ制御基板
43 回転リールユニット
44 ホッパーユニット
47 電源ボックス
100 遊技機(スロットマシン)
101 筐体
102 前面扉
103 表示窓
105 メダル投入口
107 スタートレバー
108 1BETボタン
109 精算ボタン
198 メダルトレイ
431 第1回転リール駆動部
432 第2回転リール駆動部
433 第3回転リール駆動部
434 第1回転リール位置センサ
435 第2回転リール位置センサ
436 第3回転リール位置センサ
454 第1回転リール停止ボタン
455 第2回転リール停止ボタン
456 第3回転リール停止ボタン

Claims (12)

  1. メイン制御基板とサブ制御基板とディスプレイ部とを有する遊技機で実行させる不正行為防止処理プログラムであって、前記プログラムを前記遊技機で実行させたとき、前記サブ制御基板のCPUに、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーA及びデータ抽出キーBを抽出させるステップと、
    前記データ抽出キーAに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定させるステップと、
    前記データ抽出キーBに基づいて複数の加算値のうちから1の加算値を選択させるステップと、
    前記基準アドレスを基点とした前記決定された加算値ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上のチェックデータを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶させるステップと、
    前記チェックデータと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するために、前記チェックデータと前記RTC情報とを含む二次元コード情報を前記ディスプレイ部に表示させるステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  2. 前記二次元コード情報を前記ディスプレイ部に表示させるステップは、前記二次元コード情報と併せて前記RTC情報から得られた日時情報を更に表示することを含む請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記チェックデータは、前記基準アドレスを基点とした前記加算値ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて生成された複数のデータが連結されたチェックサムデータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記加算値は素数であってROMサイズを割り切ることができない数であることによって、前記基準アドレスを基点とした前記決定された加算値ごとに抽出される複数の所定長データは、前記ROM上の最後の抽出データから前記ROM上のプログラム領域の先頭へ折り返す際に、既に抽出された所定長データとの重複を回避することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 前記ROM上のチェックデータのデータ長は、前記ROM上の空き容量を上回るデータ長に設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプログラム。
  6. メイン制御基板とサブ制御基板とディスプレイ部とを有する遊技機と、ネットワークに接続可能な端末装置及びサーバとからなるシステムであって、
    前記遊技機のサブ制御基板のCPUは、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーA及びデータ抽出キーBを抽出し、
    前記データ抽出キーAに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定し、
    前記データ抽出キーBに基づいて複数の加算値のうちから1の加算値を選択し、
    前記基準アドレスを基点とした前記決定された加算値ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上のチェックデータを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶し、
    前記チェックデータと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するために、前記チェックデータと前記RTC情報とを含む二次元コード情報を前記ディスプレイ部に表示し、
    前記端末装置は、前記ディスプレイ部に表示された前記二次元コード情報を読み取り、ネットワークを介して前記サーバへ送信し、
    前記サーバは、前記端末装置から送信された前記二次元コード情報を、予め記憶している照合データと照合して前記遊技機の不正行為を判定して前記判定結果を前記端末装置に通知する
    ことを特徴とするシステム。
  7. 前記遊技機のサブ制御基板のCPUは、前記二次元コード情報を前記ディスプレイ部に表示する際に、前記RTC情報から得られた日時情報を更に表示することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  8. 前記端末装置は、前記遊技機の前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板の前記RTC情報から得られた日時情報を表示することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  9. 前記端末装置は、前記遊技機の前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板の前記RTC情報から得られた日時情報を表示するとともに、前記サーバが照合したデータから抽出された日時情報を表示することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  10. 前記チェックデータは、前記基準アドレスを基点とした前記加算値ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて生成された複数のデータが連結されたチェックサムデータであることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 前記加算値は素数であってROMサイズを割り切ることができない数であることによって、前記基準アドレスを基点とした前記決定された加算値ごとに抽出される複数の所定長データは、前記ROM上の最後の抽出データから前記ROM上のプログラム領域の先頭へ折り返す際に、既に抽出された所定長データとの重複を回避することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記ROM上のチェックデータのデータ長は、前記ROM上の空き容量を上回るデータ長に設定されることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載のシステム。
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