JP5376351B1 - 遊技機における不正行為防止処理プログラム及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機の制御基板に組み込まれたプログラムの改竄を簡便かつ迅速に検出する。
【解決手段】メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機の不正行為防止処理方法であって、リアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、データ抽出キーに基づいてサブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定するステップと、基準アドレスを基点とした予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいてROM上の複製データを生成してサブ制御基板の一時記憶手段に記憶するステップと、遊技機の起動時には、データ抽出キーに基づいてサブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定し、起動時に決定された基準アドレスを基点とした予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて起動時のROMから生成されたデータを複製データと照合することにより遊技機の不正行為を判定するステップとを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、広く遊技機に用いられる基板のプログラムROMの改竄等を検出する技術に関し、より詳細には、メイン制御基板及びサブ制御基板を備えるスロットマシン等の遊技機において、サブ制御基板のROM交換等による不正を検出する技術に関する。
スロットマシン等の遊技機(以下、「遊技機」と総称する。)において、いわゆるゴト行為と呼ばれる不正行為が問題となっている。
例えば、遊技機の入賞確率を設定可能な機種において設定操作を不正に行って遊技者に有利な設定値に変更したり、制御基板に組み込まれたROM等のプログラムやデータ内容を書き換え、遊技者にとっての利益状態を不正に発生させたり維持するなどの行為が挙げられる。プログラム改変は、具体的には、基板に実装された正規ROMを遊技者が不当に有利に動作するように改変されたプログラムが書き込まれた不正ROMに交換することにより行われる。
遊技機は、その大別的な制御構造として、主制御基板(以下、「メイン制御基板」という。)と周辺制御基板(以下、「サブ制御基板」という。)とで構成される。サブ制御基板に実装されたプログラムは、従来、メイン制御基板で判定された抽せん結果等に基づいて、遊技機の演出を制御することを主な役目としていたが、最近では、その演出の一環として、液晶画面等を介して回胴(以下、「回転リール」という。)の停止順を遊技者に指示することにより小役入賞や再遊技を獲得させやすくする演出処理(「アシストタイム(AT)」等)をも担うようになってきた。
こうした近年の演出に対しては、電波発信機や針金等を用いてメイン制御基板からサブ制御基板に送信する信号の一部を無効にしたり、不正な信号を送信したりすることにより、遊技者にとって有利な演出を不正に発生ないし維持させるゴト行為も問題となっている。
上述の状況を踏まえ、これまでいくつかの不正行為防止技術が開示されてきた(特許文献1〜3)。
特許文献1には、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機のプログラムが不正に書き換えられたかどうか判断し、書き換えられた場合には音や光にて報知する技術が開示されている。
より具体的には、CPU、CPUを動作させるためのプログラムを記憶するROM、及び、ROMに記憶されたデータを送信する送信部を含み、遊技者の操作を受けて内部抽せん及び入賞判定を行うとともに入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うメイン基板と、メイン基板からデータを受けて当該データの検査合計を生成する算出部、プログラムに係る検査合計を予め記憶する検査合計記憶部、生成された検査合計を記憶部の検査合計と比較する判定部、及び、両者が不一致のときにエラーを報知する報知部を含むサブ基板とを備えるものである。
また、特許文献2には、遊技機に用いられる基板のプログラムROMの改竄を検出する技術が開示されている。
より具体的には、遊技者の操作を受けて内部抽せん及び入賞判定を行うとともに入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行う第1処理部と、CPUと、前記CPUに読み込ませて所定の手順を実行させるためのプログラムを記憶するプログラム記憶部とを含み、前記第1処理部からのコマンドに従って演出処理を行う第2処理部とを備える遊技機であるが、この遊技機は、第2処理部のプログラム記憶部の内容を受け、当該内容を予め記憶された内容と比較するプログラム内容変更検出装置と、第1処理部から第2処理部へ信号を送る経路に設けられ、プログラム内容変更検出装置における比較結果に基づき第1処理部から第2処理部への前記コマンドの伝送を制御するゲート装置と、を備えることを特徴としている。
また、特許文献3には、ROM又はメイン基板の不正な交換を検知し、検知した場合は遊技機の電源を切断する技術が開示されている。
より具体的には、メイン基板は、プログラムを含むデータを予め記憶しているROMと、プログラムで動作するCPUとを備えており、CPUは、電源投入時にROMのデータに基づき当該データに固有のチェックサムを計算し、その結果を電源部の比較部へ送り、比較部は、メイン基板から受けたチェックサムを記憶部に予め記憶しているチェックサムと比較し、両者が一致しなかった場合にROM又はメイン基板が交換されたと判定し、電源切断部でメイン基板への電力の供給を停止するものである。
特開2005−040276号公報 特開2005−287911号公報 特開2007−252547号公報
しかしながら、不正プログラムは、一から作られるものではなく、正規のROM上に書き込まれたプログラムやデータの一部を改変して作られることが多い。そこで、上述の特許文献1〜3に開示された技術では完全に防止できない、より巧妙な不正行為がなされる場合があった。
例えば、サブ制御基板が起動時にROMのデータに誤りがないかを一般的なチェックサムで判定していることを利用し、ROM上の意図的に改変されたプログラム及び/又はデータとは無関係な個所のデータも改変することにより、チェックサム処理の帳尻合わせをするような不正ROMを製造し、遊技機内の正規ROMと交換してしまうものである。
この不正ROMの製造原理を図15に示す。図において、正規ROM15Aがプログラム領域1501と未使用領域1502とで構成されているとすると、不正ROM15Bでは、遊技者にとって不正に有利な動作をするようにプログラム領域1503中の一部1503bを改変する。しかしながら、そのままでは、この改変部分1503bによって、ROM15AとROM15Bとのチェックサム結果は異なるものとなってしまい、不正改変が検出されてしまう。そこで、ROM15Bの未使用領域1504において、チェックサム結果がROM15Aと同じになるように、その一部1504bをさらに改変する。
このようにチェックサム結果が正規ROMと同一になってしまう不正ROMを製造し、遊技店や周囲に発覚しないように特定の遊技機の正規ROMと交換してしまえば、その遊技機の電源投入時等に行われるチェックサム判定では、交換された不正ROMの存在を見抜くことはできない。
そこで、本発明にかかる不正行為防止処理方法は、メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機の不正行為防止処理方法であって、前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定するステップと、前記基準アドレスを基点とした予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上の複製データを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶するステップと、前記遊技機の起動時には、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定し、前記起動時に決定された前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記起動時のROMから生成されたデータを前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明にかかる不正行為防止処理プログラムは、メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機とスキャナ端末とで構成されるシステムで実行される不正行為防止処理プログラムであって、前記プログラムが前記システムで実行されたとき、前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定するステップと、前記基準アドレスを基点とした予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上の複製データを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶するステップと、前記遊技機の起動時には、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定し、前記起動時に決定された前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記起動時のROMから生成されたデータを前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するステップとが実行されることを特徴とする。
本発明にかかる遊技機における不正行為防止処理方法等によれば、多数の遊技機の制御基板に組み込まれたメモリに記憶されているプログラムの改竄を簡便かつ迅速に検出し、不正な状態での遊技機の使用を確実に防止することができる。
本発明の一実施形態における遊技機の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における遊技機の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における遊技機の内部構造及び電源ボックスの様子を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における遊技機の機能ブロックを説明する説明図である。 本発明の一実施形態におけるスキャナ端末の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態におけるスキャナ端末の機能ブロックを説明する説明図である。 本発明の一実施形態における遊技機の不正行為防止処理方法等の処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態における遊技機の不正行為防止処理方法等の処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施形態における遊技機の不正行為防止処理方法等の処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態において生成される2次元コードの生成例及び生成された2次元コードの取り込みイメージを説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる方法等で生成される照合用データ生成例を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる方法等で生成される照合用データ生成例を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる方法等で生成される照合用データ生成例を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる方法等で生成される照合用データ生成例を説明する説明図である。 従来の巧妙な不正ROMの製造の原理を説明する説明図である。
本発明にかかる遊技機の不正行為防止処理方法等を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の一実施形態における遊技機の外観を示す。図1(A)は、遊技機の正面図であり、図1(B)は、遊技機の右側面図である。
図1(A)及び(B)に示すように、遊技機100は、その機構上大きく分けると、前面が開口した筐体101と、筐体101の開口面にヒンジ等によって開閉可能に取り付けられていた前面扉102とを備えている。前面扉102の前面部分には、後述するように遊技者が遊技を行うためのボタン類や表示部等が配置されている。
遊技機100の前面に位置する前面扉102の上部には、ディスプレイ部1021と、照明部(図1において不図示)と、スピーカ部(図1において不図示)とが配置されている。また、前面扉102の中段上部には、表示窓103が設けられている。遊技者は、この表示窓103から筐体101の内部に収納されている複数の回転リールの外周面を目視することができる。
回転リールは、より詳細には、それぞれが回転可能に設けられている第1回転リール1041と第2回転リール1042と第3回転リール1043とからなり、各リールの外周面には、所定の複数の図柄が付されている。遊技者は、表示窓103から第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043の各外周面に付された縦3個の図柄を見ることができ、第1回転リールから第3回転リールまでの縦3個ずつ計9個の図柄を視認することができるようになっている。
前面扉102の中段に位置し、前面に突出して設けられた卓の上面には、遊技媒体(メダル)投入口105と、MAXBETボタン106と、ステータス表示部(図1において不図示)とが配置されている。
また、突起して設けられた卓の前面には、スタートレバー107、1BETボタン108、精算ボタン109、第1回転リール停止ボタン110、第2回転リール停止ボタン101、第3回転リール停止ボタン102が配置されている。また、前面扉102の下部には、遊技媒体(メダル)の払出口を備えた遊技媒体(メダル)トレイ108が取り付けられている。
前面扉102の上部中央に配置されたディスプレイ部1021は、典型的には、液晶ディスプレイ(LCD)であり、遊技者への画像等による演出を表示や情報提示等を行う。
また、ディスプレイ部1021の左右の任意の位置にスピーカ部と照明部とを備えることができる。ディスプレイ部1021、スピーカ部、及び照明部によって、遊技の演出効果を高めることができる。
筐体101内部に設けられている回転リールは、典型的には、上述の通り3個(第1回転リール1041、第2回転リール1042、第3回転リール1043)で構成され、リール状の形状に形成され、ステッピング(パルス)モータから成る回転リール駆動部により、それぞれ回動自在に配置されている。回動中の回転リールは、第1回転リール停止ボタン110、第2回転リール停止ボタン111、第3回転リール停止ボタン112の押下により、それぞれ独立して停止させることができる。また、各回転リール停止ボタンの内部には、ランプが内蔵されており、回胴停止ボタンの操作が可能な状態で、内蔵されているランプが点灯する。また、回転リール停止ボタンが押下されたときには、ランプは消灯し、回転リール停止ボタンの操作を受け付ないように構成されている。
なお、回転リールの数は、3個を超える構成(例えば、4個)としても良い。
第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043の図柄を確認可能な表示窓には、遊技者が投入したメダルの枚数(ベット数)に応じて回転リールの図柄が有効となる並びである有効ラインが設定されている。
後述する抽せん処理により決定した成立役、及び、それに対応する回転リールの図柄の組み合わせは、予め規定されており、有効ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃ったかを判断して、図柄の組み合わせが有効ライン上に揃ったときに入賞と判定される。
前面扉102の中段に位置し、突出して設けられた卓の上面に設けられているメダル投入口105は、遊技開始前に所定枚数のメダルを投入するためのものであり、メダル投入口105にメダルを投入するか、BETボタン押下の後、スタートレバー107を操作すると、第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043が回動し、遊技が開始されて入賞抽せんが行われる。
1BETボタン108は、遊技機100内部に貯留しているメダル1枚を自動的に投入して、1枚のメダルを1回のゲームにベットするためのものである。1BETボタン10を押下することにより、メダル投入口105からメダルを1枚投入する必要がなくなる。また、2枚のメダルをベットする場合には、1BETボタン108を2回押下する。3枚のメダルを一度にベットする場合には、以下の、MAXBETボタン106を押下すると便利である。
MAXBETボタン106は、遊技機100内部に貯留しているメダルを自動的に3枚投入して、3枚のメダルを1回のゲームに対してベットするためのものである。このMAXBETボタン106により、メダル投入口105から3枚のメダルを投入したり、1BETボタン108を3回押下したりする必要はなくなる。
精算ボタン109は、内部貯留(クレジット)されたメダルをメダル払出口からメダルトレイ198に払い出して精算するためのものである。
図2に、前面扉102の中段に位置し、前面に突出して設けられた卓の上面の外観を示す。図2(A)は、卓の上面を含む遊技機100の上面図であり、卓の上面にメダル投入口105とMAXBETボタン106とステータス表示部201とが配置されている様子が分かる。
図2(B)は、卓の上面に配置されたステータス表示部201の拡大図である。
図2(B)において、ステータス表示部201は、メダルの枚数等を数字で表示する複数の7セグLED、及び、遊技機100の使用状態等を遊技者に知らせる各種LEDが設けられている。
メダルの投入枚数LED2011は、現時点でベットされているメダル数が表示される。一例として、1枚のメダルがベットされているときには、「1BET」LEDが点灯し、2枚目のメダルがベットされたときには、「2BET」LEDが更に点灯し、3枚目のメダルがベットされたときには、「3BET」LEDが更に点灯する。
投入可能LED2012は、現在メダルの投入が可能であることを示すLEDである。ウエイトLED2013は、現在メダルの投入ができないことを示すLEDである。スタートLED2014は、現在遊技が開始されていることを示すLEDである。再遊技LED2015は、再遊技であることを示すLEDである。
払出枚数表示7セグLED2016は、入賞時の払出し枚数を表示する。一例として、実際にメダルが払い出されるたびに総払出し枚数から逆算して表示することができる。
貯留メダル数表示7セグLED2017は、現在貯留中のメダルの枚数を表示するLEDである。
図3に、本発明の一実施形態における遊技機の内部構造及び電源ボックスの様子を示す。本発明は、この構成に限定されるものではないが、図3(A)に示す通り、遊技機100の前面内部の電源ボックス301には、電源スイッチ3011の他に、入賞確率を変更する設定キー3012及びセレクトスイッチ3013が配置されている。
図3(B)は、図3(A)の設定キー3012の拡大図である。設定キー3012は、シリンダー部3012aと鍵穴部3012bとからなる。入賞確率の設定値を変更する場合には、まず、鍵穴部3012bに鍵(操作キー)を挿入してOFFの位置からONの位置へ回転させて設定変更状態にし、セレクトスイッチ3013を押下して設定値をインクリメントする。最高設定値の次は、再び最低設定値に戻る。一例として、6段階の設定値が用意されている遊技機の場合は、「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・というように変更する。なお、セレクトスイッチによって順次変更される設定値は、一例として、払出枚数表示7セグLED2016に逐次表示させて確認できるように構成することができる。
また、このセレクトスイッチ3013は、設定変更不可状態(鍵穴が「OFF」の位置にある状態)においては、遊技機に生じたエラー状態を解除するためのエラー解除スイッチとして機能させることもできる。
図4に、本発明の一実施形態における遊技機の機能ブロックを説明する。後述する遊技機100の一連の特徴的動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びこれらのハードウェアとソフトウェアとの協調動作によって実現されている。
遊技機は、一実施形態における制御構成として、配線(ハーネス)を介して接続されたメイン制御基板41とサブ制御基板42とからなり、筐体101内部に収納されている。
メイン制御基板41は、一種のボードコンピュータであり、演算処理、遊技機100のデバイス制御等を行うCPU411と、プログラムの作業領域としてデータの一時的な記憶等を行う書き換え可能なRAM412と、遊技機100の制御プログラム及び遊技抽せん処理用の抽せんテーブル等を記憶したROM413と、データ通信バス等の制御を行う制御部414と、ボタンやスイッチ等からの入力や各種LED等への出力、及び回転リールユニット等の駆動を行う入出力部415とを備えている。
メイン制御基板41の主な機能は、入賞抽せん処理、回転リールの制御等を行うことであり、遊技機に関する規則及び規格等に基づいた処理動作を行うように設計されている。
サブ制御基板42は、一種のボードコンピュータであり、演算処理、ディスプレイ部481の制御等を行うCPU421と、プログラムの作業領域としてデータの一時的な記憶等を行う書き換え可能なRAM422と、ディスプレイ部481、照明部482、スピーカ部483の制御を行うプログラム及び各種データを記憶したROM423と、データ通信バス等の制御を行う制御部424と、照明等の駆動を行う入出力部425と、ディスプレイ部481の駆動を行うディスプレイ駆動部426と、スピーカ482から音声や効果音等を発生させるための音源を格納した音源IC427とを備えている。
サブ制御基板42の主な機能は、メイン制御基板で判定された抽せん結果に基づく演出等である。具体的には、サブ制御基板42のROM423には、ディスプレイ481、照明部482、及びスピーカ部483によって様々な演出を行うための画像データ等からなる演出データも格納されており、メイン制御基板41から出力される信号によって、ROM内部に格納されている演出データから演出内容を決定して、演出内容に基づいて、ディスプレイ部481、照明部482、及びスピーカ部483の駆動処理を行う。一例として、ディスプレイ部481に停止ボタンの押し順等の提示等を行って、遊技者の利益状態の継続を支援する演出を行う(いわゆる「アシストタイム(AT)」等)。
上述したような、ディスプレイ部481、照明部482、及びスピーカ部483によってなされる演出は、コンピュータプログラムとしてROM423等に記憶されており、CPU421によって、適宜、RAM422等へ呼び出され実行されることにより実現される。
なお、サブ制御基板42における演出用の制御は、遊技機の演出に関する規則や規格等の制約を受けることはなく、このため、遊技機100は、サブ制御基板42によって比較的自由な演出処理が可能となっている。
次に、メイン制御基板41の入出力系統について説明する。図4に示すように、まず、メイン制御基板41は、入出力部415を介して、BETボタン451(1BETボタン及びMAXBETボタンを含む)、清算ボタン452、スタートレバー453、第1回転リール停止ボタン454、第2回転リール停止ボタン455、第3回転リール停止ボタン456の押下を読み出し可能に構成されている。
また、メイン制御基板41には、入出力部415を介して、ステータス表示部46のウエイトLED461、投入可能LED462、再遊技LED463、スタートLED464、投入枚数7セグLED465、払出枚数7セグLED466、貯留メダル数7セグLED467が接続されており、各種LEDの点灯制御、各表示器に出力するべき数字の表示制御を行うように構成されている。
また、セレクター部457は、図示しない投入センサとソレノイドとを含み、メダル投入口105内に設けられている投入センサからの信号を入出力部415介して読み出し、投入されたメダルの枚数のカウント及び投入されたメダルの真贋等のチェックを行う。
また、セレクター部457のソレノイドは、例えば、規定枚数のメダルが投入されたとき、或いは、スタートレバー107が操作されたとき、メダルを投入しても、メダルが返却されるように作動してメダルが投入されないように機能する。
電源ボックス47の設定キー471は、遊技中の抽せんにおける抽せんテーブルの各役の入賞確率に段階を設けて、設定毎の出玉率を変更する機能を有する。入賞確率の設定は、一例として6段階の設定が可能となっている。メイン制御基板41は、入出力部415を介して設定キー471によって設定された設定値を管理することが可能となっている。より具体的には、設定キーをONにすることでメイン制御基板が設定変更可能モードとなり、セレクトスイッチが押下されることによりメイン制御基板に押下された信号が行って、メイン制御基板において管理されている設定値がインクリメント/デクリメントされる。電源ボックス47のセレクトスイッチ472は、設定キー471によって設定可能(設定ON)状態にした場合に設定値を順送り(又は逆送り)に変更するためのスイッチであり、設定不可(OFF)状態には、遊技機にエラー等が発生した場合にメイン制御基板41のCPU411等の初期化を行うことができる。電源スイッチ473は、遊技機に電力を供給するためものである。
回転リールユニット43は、第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043をそれぞれ回転させるためのステッピングモータを備えた第1回転リール駆動部431、第2回転リール駆動部432、第3回転リール駆動部433を有し、各回転リールを独立して回転及び/又は停止するよう制御可能である。また、各回転リールの回転中の位置を検出するための第1回転リール位置センサ434、第2回転リール位置センサ435及び第3回転リール位置センサ436、並びに、それぞれのセンサに対応するインデックス(図4において不図示)が設けられている。
例えば、回転中の第1回転リールの所定の位置を第1回転リール位置センサ434で検出し、第1回転リール位置センサ434により検出した第1回転リールの所定の位置(インデックスの位置)からステッピングモータを駆動したパルス数をカウントすることにより、第1回リールの位置情報を取得ことができる。同様に、第2回転リール及び第3回転リールについても、第2回転リール位置センサ435及び第3回転リール位置センサ436によりそれぞれの回転リールの位置情報を得ることができる。
このようにして、後述する抽せん処理の結果に基づく図柄の表示を制御することができる。
ホッパーユニット44は、入賞時にメダルを払い出すためのものであり、図示しないがホッパー駆動部と払出しセンサによって所定の枚数のメダルが払い出される。
この他、外部中継端子(図4において不図示)が設けられ、メイン制御基板41と外部に設けられている遊技データを表示するためのデータランプ(図4において不図示)とを接続し、メイン制御基板41からの信号をデータランプへ送信するための端子としての機能を果たす。
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、ROM413、423等のメモリにインストールないし格納され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じてRAM412、422等のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU411、421において演算実行される。
なお、演算実行は必ずCPU等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を採用することもできる。
[抽せん処理]
遊技機100における抽せん処理は、一例として、スタートレバーの操作時にメイン制御基板41のROM413に格納されているプログラム及びテーブルに基づいて実行される。ROM413には、抽せん処理プログラムの他、入賞確率テーブル, シンボルテーブルおよび入賞シンボル組合せテーブル等が格納されている。入賞確率テーブルは、乱数発生部(不図示)で発生させる乱数を区分して、各種入賞及び「入賞なし(外れ)」に対応付けられて記憶している。発生させた乱数データと入賞率テーブル等とを参照することにより遊技に対する各種入賞あるいは外れが決定される。
このとき、抽せん処理の結果が外れの場合は、所定の図柄が揃わないように制御されたり、逆に、抽せん処理の結果が入賞の場合は、停止ボタンが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように制御されたりする場合もある。そして、各種入賞後、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
[本発明の基本概念]
次に、本発明にかかる方法等の処理の基本概念を説明する。本発明は、典型的な実施形態において、初回起動時にメイン制御基板又はサブ制御基板に実装されているリアルタイムクロック(以下、RTCという。)のクロックデータ(以下、RTC情報という。)に基づいてデータ抽出キーを導出し、このデータ抽出キーに基づいてサブ制御基板に実装されているROMに格納されているプログラムのうちの1以上の複製箇所ないし複製範囲を算出し、算出された範囲のデータを複製してRAMやフラッシュメモリ、PROM等の一時記憶手段(説明のために、以下「RAM等」あるいは単に「RAM」と言う。)に格納することを第1の特徴としている。後述する通り、複製データはCPUの個体識別に用いる識別IDと共にRAM等に格納することができるほか、2次元コードとして生成してディスプレイ1021等に出力することができる。そして、2次元コードを生成する場合には、これを後述するスキャナ端末(専用端末のほか、CMOSカメラ付スマートフォン等で代用することもできる)に取り込み、2回目以降の遊技機の起動時には、その回の起動時にサブ制御基板に搭載されているROM(既に、不正交換がなされている場合がある)から上記と同様の複製範囲のデータを作成し、初回ないし前回(以下、特に技術的に矛盾しない限り、単に「初回」と記載した場合でも、「前回」の場合も含まれるものとする。)と同様に2次元コードとして生成してディスプレイ1021等に出力させ、スキャナ端末に読み込み、初回ないし前回スキャナ端末に格納された照合用データと比較して判定するものである。比較判定の結果、一致しない場合には、スキャナ端末のディスプレイ上で異常を報知したり、スキャナ端末から各遊技機の電源等を制御する制御装置等を介してデータが一致しない遊技機への電力供給を遮断したりといった措置を取ることで、不正行為を防止することができる。
本発明によれば、照合用に必要なメモリ容量も僅かなサイズで足るうえに、各遊技機における照合データを1台のスキャナ端末に取り込んで、このスキャナ端末内で全遊技機の比較判定を行えるため、検査効率が高いという利点がある。
このとき、メイン制御基板に搭載されているCPUが一意の識別番号を有していることにより、機種ごとではなく遊技機個体ごとの照合用データを管理することが可能であるため、スキャナ端末内で全遊技機の比較判定を容易に実施できる。
本発明に係る不正行為防止処理方法等においては、上述したように、照合するための複製データを遊技機内で作成し、CPUの個体識別に用いる識別IDと共に2次元コードとして生成してディスプレイ1021等に出力し、これをスキャナ端末に取り込む。かかるスキャナ端末としては、ディスプレイ上に表示された2次元コードを撮像可能なCMOS等のイメージセンサ及びメモリ等を実装した専用端末のほか、イメージセンサを搭載した携帯情報端末(スマートフォンや携帯電話を含む)を使用することもできるので、以下にその構成例を説明する。
図5は、本発明の一実施形態におけるスキャナ端末の外観を示す。スキャナ端末503は、筐体部5031とディスプレイ5032と筐体5031の下部中央部に設けられたハードウェアボタン5033とからなる。ディスプレイ5032は典型的には液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、文字や画像など様々な情報を表示することができる。また、ディスプレイ5032にメニューボタンやソフトウェアキーボードを表示させ、これを指ないしタッチペン(不図示)等で触れることにより携帯端末装置503への指示(コマンド)とすることができる。この点で上記ハードウェアボタン5033は必須の構成要素ではないが、本発明の説明の便宜上、一定の機能を担うボタンとして実装されている。もちろん、これらハードウェアボタン5033を、ディスプレイ5032の一部に表示させたメニューボタンで代替させることも可能である。
また、ディスプレイ5032には、マルチタッチ入力パネルが含まれており、タッチ入力パネル上でのタッチ入力位置座標が入力デバイスインタフェース(不図示)を介して情報端末装置503の処理系(CPU)へ送信され処理される。そして、このマルチタッチ入力パネルは、パネルに対する複数の接触点を同時に感知することができるよう構成されている。この検出(センサ)については様々な方法で実現することができ、必ずしも接触センサに限られず、例えば、光学式のセンサを利用してパネルに対する指示点を抽出することも可能である。さらに、センサには、接触式のセンサや光学式のセンサのほか、人の肌の接触を感知する静電容量方式のセンサを用いることも可能である。
また、図5には現れていないが、携帯端末装置503は、マイクやスピーカを備えることもできる。この場合にはマイクより拾ったユーザの声などを判別して入力コマンドとすることも可能である。さらに、図5には現れていないが、携帯端末装置503の背面等には、CMOS等のカメラデバイスが実装されている。
図6に、本発明にかかる携帯端末装置503を構成するハードウェアのブロック図を例示する。携帯端末装置503の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びこれらの連携動作によって実現されている。
図6において、携帯端末装置503は、大別すると、ハードウェアボタン5033、ディスプレイ5032に設けられたマルチタッチ入力パネル、マイク等で構成される入力部601と、プログラムやデータ等を記憶するためのハードディスク、RAM及び/又はROM等で構成される記憶部602と、プログラムによって様々な数値計算や論理演算を行うCPUによって構成される中央処理部603と、ディスプレイ5032等で構成される表示部604と、チップや電気系統等の制御を行うための制御部605と、インターネットにアクセスするためのスロットや光通信を行うためのポート、及び通信インタフェースから構成される通信インタフェース部606と、スピーカやバイブレーション等の出力部607と、時刻等を計時するための計時部608と、CMOS等のイメージセンサからなるセンサ部609と、装置内の各モジュールに電源を供給するための電源部610とからなり、これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(図6においては、便宜上各線が適宜区分された結線611としてひとまとめに表す)によって接続されている。
なお、センサ部609には、携帯端末装置503の位置を特定するためのGPSセンサモジュールを含めることとしても良い。また、センサ部609を構成するCMOS等のイメージセンサによって検知された信号は、入力部601において入力情報として処理される。
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部602を構成するハードディスクディスク等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部602内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU603において演算実行される。
なお、演算実行は必ずCPU等の中央処理部603で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
次に、図7〜図9のフローチャートを用いて、本発明の一実施形態における遊技機の不正行為防止処理方法等の処理手順を説明する。
図7は、遊技機の電源投入後、初回起動の場合には、本発明にかかる照合用データを作成するためのフラグをONにし(その後、図8に示すフローチャートにおいて初回の照合用データを作成する)、2回目以降の起動の場合には、今回の照合用データを生成してスキャン端末に取り込むと共に、既に作成されスキャナ端末に読み込まれた初回の照合用データに基づいて判定処理を行うことを示している。
図7において処理を開始すると(ステップS701)、ステップS702に進み、電源投入時の各デバイスの初期化処理を行い、図示しないメモリに記憶されている起動回数カウンタないし初回起動フラグを読み出し、今回の起動が初回かどうかを判断する(ステップS703)。
ステップS703において初回起動と判定されると(Yes)、ステップS704へ進み、メモリ上のRTC情報未抽出フラグをオンに設定する。ステップS703において2回目以降の起動と判定された場合(No)、典型的には、2次元コード化された照合用データ(ROMの抽出データ)を読み込んだスキャナ端末において後述するROM照合を行う(S705〜S709)。その結果、完全に一致すると判定された場合(ステップS709において、Yes)には、正常稼働が可能であるので、判定処理は終了する(ステップS711へ)。ステップS709において、Noと判定された場合には、ROM交換等の不正が行われた可能性が高いので、ステップS710へ進み、エラー報知処理(スキャナ端末においてエラーを報知することの他、スキャナ端末から図示しない遊技機制御装置を介して問題の遊技機の演出等一切行わないように制御することを含む)を行って、判定処理を終了する(ステップS711へ)。
ステップS705では、今回の照合用データを作成するために初回の照合用データ作成時(後述)に作成されたデータ抽出キーの読み出しを行う。このデータ抽出キーは、初回の照合用データ作成時にメイン制御基板又はサブ制御基板から抽出されたRTC情報に基づいて導出されたキーである。RTC情報からデータ抽出キーの導出方法には、様々な公知の論理演算を用いることができる。
ここで、RTC情報とは、コンピュータの計時手段(RTC)から出力される計時情報を言うものとする。そして、RTC情報は、一例として、「年」、「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」(場合によっては「曜日」も取り扱われる)をそれぞれ二進化十進表現で表されており、これらの数値を既知の論理演算によって所定桁数のキーに変換する。
また、ステップS706では、上記導出されたデータ抽出キーに基づいてROMから抽出データ(照合用データ)を生成する。これらの抽出データは後述するようにチェックサムとして生成することもできる。
そして、ステップS707では、上記生成された抽出データ(照合用データ)、更には、メイン制御基板のCPUの固有の識別情報(CPU識別ID)、RTC情報等を含めて2次元コードを生成し、遊技機のディスプレイ1021等に出力する(表示する)。
ステップS708では、上記出力された2次元コードをスキャナ端末に装備されたCMOS等によって端末内に取り込む。なお、2次元コードに織り込まれるデータ例は、一例として下表のように設計することができる。
Figure 0005376351
図8は、主として、初回起動時に2次元コードを作成する処理について示しているが、説明の便宜上、例示的にサブ制御基板上で実施されるものとする。
図8において処理を開始すると(ステップS801)、ステップS802に進み、サブ制御基板において、メイン制御基板から送信されたメイン制御基板のRTC情報を受信し、或いは、サブ制御基板のRTC情報を使用し、このRTC情報からデータ抽出キーを導出生成する。そして、ステップS803において、図7で説明したRTC情報未抽出フラグがオンであるかどうか判定する。RTC情報未抽出フラグがオンである場合(Yes)は、初回起動時であるので、ステップS802で受信したRTC情報から導出生成されたデータ抽出キーに基づいて、後述する手順で複製すべきアドレス範囲等を決定する(ステップS804)。次に、ステップS805に進み、ステップS804で決定されたROM上の範囲のデータをRAM上に複製する。具体的には、サブ制御基板に実装されているROMに格納されているプログラムのうちの1以上の複製箇所ないし複製範囲のデータを複製してRAM等に格納するものである。なお、この複製データは、照合用データとなるものであり、抽出データやチェックサムの形態をとる。この複製データ(照合用データ)と共に、RTC情報、データ抽出キー、メイン基板のCPU識別IDをRAM等に格納することもできる。
ステップS806では、上記RAM等に格納された照合用データ(並びに、RTC情報、データ抽出キー、メイン基板のCPU識別ID)から2次元バーコードを生成し、遊技機のディスプレイ1021等に出力する(表示する)。ステップS807では、上記出力された2次元コードをスキャナ端末に装備されたCMOS等によって端末内に取り込む。
図8では、例外的に、RTC情報未抽出フラグがオフの場合(ステップS803において、No)についても制御可能である。すなわちこの例外処理を実施する場合は、2回目以降の起動である場合にも、念のために、ステップS807へ進み、ステップS802で受信したRTC情報から導出生成したデータ抽出キーを、初回に格納したデータ抽出キーと照合することでチェックを行うように制御する。データ抽出キーが一致すれば(ステップS808において、Yes)、正常稼働であると判断して例外的に判定処理を終了する(ステップS810へ)。データ抽出キーが一致しない場合(ステップS808において、No)には、ステップS809へ進み、エラー報知処理(スキャナ端末においてエラーを報知することの他、スキャナ端末から図示しない遊技機制御装置を介して問題の遊技機への電力供給を遮断するように制御することを含む)を行って、判定処理を終了する(ステップS810へ)。
図9に、本発明の他の実施形態における遊技機の不正行為防止処理方法等の処理手順を示す。図9に示すフローは、これに限定されるものではないが、図8のS809のエラー報知処理の更に具体的なバリエーション例である。処理がS809に到来する場合はS808において今回のデータ抽出キーが初回のデータ抽出キーと異なる場合であるので、図9のフローでは初回に保存されたデータ抽出キーが何らかの原因で壊れたものと仮定して処理を進めている。
ステップS901において、処理を開始すると、ステップS902に進み、遊技機に保存された初回のデータ抽出キーが正常でない旨のアラートをスキャン端末のディスプレイ等に出力する。次に、ステップS903に進み、スキャナ端末のディスプレイ上に対象となる遊技機の初回に保存したデータ抽出キーを表示させ、遊技機を手動キー入力モードに切り替えてスキャナ端末に表示させたキーを手動で遊技機に入力する。手動キー入力を受けた遊技機は、この手動で入力されたキーに基づいてROMからのデータ抽出を行いRAM等に格納すると同時にディスプレイ1021に表示する。
次に、ステップS904に進み、スキャナ端末を読み取り・照合モードにし、遊技機に表示される2次元コードを読み取り、データ照合を行う。
ステップS905で照合が行われ、データが一致すれば(Yes)、遊技機に問題はなかったものと判断し、正常稼動させ(ステップS906)処理を終える(ステップS908)。一方で、データが一致しない場合(ステップS905において、No)、ステップS907に進み、エラー報知処理(スキャナ端末から各遊技機の電源等を制御する制御装置等を介して当該遊技機の演出等を一切行わないように制御するなど)を行って処理を終了する(ステップS908)。
図10に、本発明の一実施形態において生成される2次元コードの生成例及び生成された2次元コードの取り込みイメージを示す。図10(A)は、2次元コードの生成例であり、本発明はこれに限定されるものではないが、一例として、QRコード(登録商標)を使用することができる。QRコードの仕様によれば、バイナリデータであれば2953バイト程度の容量があり、本発明が想定している収録項目(照合用データ、RTC情報、データ抽出キー、CPU識別ID)を取り込むのに十分な容量である。
図10(B)は、スキャン端末503を使って遊技機100のディスプレイ1021に表示された2次元コード10211を取り込む様子を示している。
まず、初回起動時に2次元コードとしてスキャン端末503に取り込まれる遊技機100の情報は、
(A1)RTC情報(初回起動時)、
(A2)データ抽出キー(初回起動時のRTC情報から導出)、
(A3)初回起動時のRTC情報から導出されたデータ抽出キーに基づいて抽出された抽出データ又はチェックサム(照合用データ)、
(A4)遊技機100のメイン基板CPUの識別ID
である。
このとき、初回起動時のRTC情報から導出されたデータ抽出キーは遊技機のRAM等に保存される。
そして、2回目以降(今回とする)に2次元コードとしてスキャン端末503に取り込まれる遊技機100の情報は、
(B1)RTC情報(今回起動時)、
(B2)データ抽出キー(遊技機に保存された初回起動時のものを使用)、
(B3)遊技機に保存された初回起動時のデータ抽出キーに基づいて抽出された抽出データ又はチェックサム(照合用データ)、
(B4)遊技機100のメイン基板CPUの識別ID
である。
上記(A1)〜(A4)(初回起動時の情報)と(B1)〜(B4)(今回起動時の情報)との比較により、RTC情報同士を比較して一定期間経過したものかどうかを判断することができる。したがって、例えば一定期間経過したものについては今回の読み取りを無効にするよう設定することもできる。このようにすることで、スキャナ端末に保存される比較元となるデータが一定期間ごとに更新するよう促すことができ、比較元データが古くなってしまうことを防ぐことが出来る。
比較元となるデータ更新時には、その更新回が新たな初回起動時として取り扱われる。
なお、図10(B)において、遊技機100のディスプレイ1021上に表示された2次元コード10211をスキャナ端末503で取り込む際のデータ保存形式として平文ではなく暗号化することとしてもよい。
また、QRコードの他、RFID(adio reuqency IDentification)やNFC(ear ield ommunication)等の無線通信を採用することもできる。
[2次元コード作成時に取り込まれるROM照合用データのアドレス範囲決定及びデータ生成のバリエーション]
次に、抽出したRTC情報から導出したデータ抽出キーに基づき、ROM照合用のチェックアドレス範囲等を決定し、照合用データを作成するバリエーションについて、図面を参照しながら説明する。
なお、この照合用データは、遊技機の起動時等に、サブ制御基板に搭載されているROMから作成される被検査データと照合するためのものである。
[第1の生成例]
図7に、第1の照合用データ生成例を示す。図7では、所定の基準アドレスを算定し、その基準アドレスから前後に一定間隔毎の所定データ長のデータをピックアップして順次連結したものを照合用データとすることを概念的に示している。
第1の生成例では、まず、メイン制御基板又はサブ制御基板のRTC情報から導出したデータ抽出キーに基づき、複製基準アドレスを決定する。一例として、データ抽出キーが16進表示で088F4971Hであり、ピックアップするデータ間隔を4KBとし、ROM領域がアドレス20000000Hから始まる場合、複製基準アドレスを次のように算出する。
(データ抽出キー)mod(ROMの総容量−ピックアップするデータ間隔)+20000000H
=088F4971H mod (400000 H − 1000 H) + 20000000H
=20116971 H
上記手順により、図11に示すように、RAMに複製するROMの基準アドレスは20116971 Hとなり、ここから前後4KB毎の1byte分のデータがRAMに複製されて起動時の照合用データとなる。図11において、基準アドレス20116971 Hから1バイト長のデータは「0」とナンバリングされており、基準アドレスから後の4KB毎の1バイト長データには、「1」「2」「3」・・・とナンバリングされており、基準アドレスより前の4KB毎の1バイト長データには、「−1」「−2」・・・とナンバリングされている。RAM上に複製されるデータは、基準アドレスのデータ番号「0」を基準としたその前後のデータ、・・・「−1」「0」「1」「2」「3」・・・である。
典型的には、基準アドレスより前方のピックアップデータはROM領域が始まるアドレス20000000Hに到達するまで、基準アドレスより後方のピックアップデータは所定回数ピックアップされたもの(或いは、プログラム領域が終わるまで)が使用される。
なお、上記手順以外にも、識別IDの数値を用いて他の演算処理を行い、その結果を複製基準アドレスにすることもできる。また、基準アドレスからの間隔も上記4KBに制限されるものではなく、コピー対象となる領域のサイズに応じて任意の間隔を採用することができる。同様に、所定間隔ごとにピックアップされるデータの長さについても、1バイトに制限されるものではなく、他のサイズ(2バイト、3バイト、4バイト等)を採用することができる。
[第2の生成例]
図12に、第2の照合用データ生成例を示す。図12では、所定の基準アドレスを算定し、その基準アドレスから前後に一定間隔毎の所定データ長のデータに対するチェックサム等の検査アルゴリズムを適用した検査値を照合用データとすることを概念的に示している。
第2の生成例において、まず、メイン制御基板又はサブ制御基板のRTC情報から導出したデータ抽出キーに基づき、複製基準アドレスを決定する。一例として、データ抽出キーが16進表示で12DCEFD2Hであり、ピックアップするデータが4KBとし、ROM領域がアドレス20000000Hから始まる場合に、第1の生成例で用いた算出式に基づいて複製基準アドレスを20219FD2 Hとし、この基準アドレスから前後に4KB毎の1byte分のデータに基づいてチェックサム等の検査値を作り、この検査値を照合用データとしてRAMに格納する。このように処理すれば、更に短いデータ長で秘匿性の高い照合を実現することができる。図8において、基準アドレス20219FD2 Hから1バイト長のデータは「0」とナンバリングされており、基準アドレスから後の4KB毎の1バイト長データには、「1」「2」「3」・・・とナンバリングされており、基準アドレスより前の4KB毎の1バイト長データには、「−1」「−2」・・・とナンバリングされている。RAM上に複製されるデータは、基準アドレスのデータ番号「0」を基準としたその前後のデータ、・・・「−1」「0」「1」「2」「3」・・・に対してチェックサム等の検査アルゴリズムを適用した値である。
なお、上記手順の以外にも、データ抽出キーの数値を用いて他の演算処理を行い、その結果を複製基準アドレス等に採用することもできる。また、基準アドレスからの間隔も上記4KBに制限されるものではなく、コピー対象となる領域のサイズに応じて任意の間隔を採用することができる。同様に、所定間隔ごとに複製されるデータのサイズについても、1バイトに制限されるものではなく、他のサイズを採用することができ、これに合わせて、チェックサム等の検査アルゴリズムの対象となるデータのサイズについても、他のサイズ(2バイト、3バイト、4バイト等)を採用することができる。
[第3の生成例]
図13に、第3の照合用データ生成例を示す。図13では、サブ制御基板に実装されているROMに格納されているプログラムのうちの2以上の箇所ないし範囲を複製対象とすることを概念的に示している。
第3の生成例において、まず、メイン制御基板又はサブ制御基板のRTC情報から導出されたデータ抽出キーが16進表示で12DCEFD2Hであるとする。次に、ROM上のプログラム領域を先頭アドレスから256bytes毎に区切り、その中でデータ抽出キーを所定の桁数(8bits)ごとに区切った場合に示される位置から1byteずつピックアップし、これらを繋ぎ合せて照合用データとするものである。
すなわち、ROM上のプログラム領域を256bytes毎に第1区分、第2区分、第3区分、・・・とすると、各区分においてピックアップされる1byteのデータ位置は下表の通りとなる。
Figure 0005376351
なお、第5区分以降は、第1区分におけるピックアップ位置を再び採用し、以降、12H番目、DCH番目、EFH番目、D2H番目のものを繰り返しピックアップしていく(図13(A)参照)。
この処理を上位概念化すると、RTC情報から導出されたデータ抽出キーを一定の桁数mずつn等分し、その桁数mで表される最大サイズ毎にROM上のプログラム領域を第1区分、第2区分、第3区分と区切ってゆき、n等分されたm桁ずつの数値によって各区分においてピックアップされるデータ位置を決定するものである。
このように処理すれば、起動時の比較のために複写されるデータは、4MBの制御用のプログラムのうち、僅か16KBで済む(すなわち、ROM上のプログラム要領の1/256)。その上、第1の生成例と同等の秘匿性を担保できる。
なお、ピックアップするデータ長に関して特に定めはない。大きくすれば信頼度は上がるが、データを保持するRAMの容量も、その分多く必要となる。また、既に上位概念として示したように、区切りの大きさも256bytesに限定される必要は特にない。さらに、各区画の何番目のデータをピックアップするかを決定するために、データ抽出キーの一部をそのまま用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、データ抽出キーの数値を用いて他の演算処理を行い、その結果に基づいてピックアップすべきデータを決定しても良い。
また、その他のバリエーションとして、データ抽出キーの一部(一例として、16進表示における下2桁)の数値(データ抽出キーが16進表示で「12DCEFD2H」であれば、その下2桁の数値として「D2H」が採用される)を一律に各区分においてピックアップすべき位置として採用することもできる。つまり、ROMのプログラム領域を256bytes毎に区切った各領域のオフセットD2Hの1byteをピックアップして繋ぎ合わせ、これを照合用データとしてRAMに格納する(図13(B)参照)。
[第4の生成例]
図14に、第4の照合用データ生成例を示す。図14では、サブ制御基板に実装されているROMに格納されているプログラムのうちの2以上の箇所ないし範囲の検査値を照合用データとすることを概念的に示している。以下、検査アルゴリズムとしてチェックサムを採用した場合の説明をする。
第4の生成例において、まず、メイン制御基板又はサブ制御基板のRTC情報から導出されたデータ抽出キーが、16進表示で12DCEFD2Hであるとする。プログラムを256bytes毎の区分に区切り、第1区分についてはオフセット12Hから1byteをピックアップし、第2区分についてはオフセットDCHから1byteをピックアップし、第3区分についてはオフセットEFHから1byteピックアップし、第4区分についてはオフセットD2Hから1byteピックアップし、以降の区分についてもオフセット12H、DCH、EFH、D2Hから1byteずつピックアップして加算していく。加算されたチェックサム値は、照合用データとしてRAMに格納される(図14(A)参照)。
ピックアップするデータを1byteずつにした場合のチェックサムの検出率は、255/256であるが、ピックアップデータを2byteずつにすると、検出率は65535/65536となる。この長さは、桁あふれが問題にならない範囲で任意の長さを採用することができる。
さらに、ピックアップしたデータを繋ぎ合わせて照合用データを作成し(第3の生成例)、この照合用データに対して、チェックサムを適用してもよい。
なお、検査アルゴリズムには、上述したチェックサムのほか、巡回冗長検査(CRC)、ハッシュ関数の適用等、当業者が適用可能な種々のアルゴリズムを採用することができる。
以上の通り、チェックサム等の検査のためにピックアップするデータ長に関しては、特に制限はなく、区切りの大きさも256bytesに制限されない。さらに、各区画の何番目のデータをピックアップするかを決定するために、データ抽出キーの一部をそのまま用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、データ抽出キーの数値を用いて他の演算処理を行い、その結果に基づいてピックアップすべきデータを決定しても良い。
また、その他のバリエーションとして、データ抽出キーの一部(一例として、16進表示における下2桁)の数値(データ抽出キーが16進表示で「12DCEFD2H」であれば、その下2桁の数値として「D2H」が採用される)を一律に各区分においてピックアップすべき位置として採用することもできる。つまり、ROMのプログラム領域を256bytes毎に区切った各領域のオフセットD2Hの1byteをピックアップして足し合わせてチェックサム値を算出し、このチェックサム値を照合用データとしてRAMに格納する(図14(B)参照)。
なお、ピックアップするデータを2byte以上の長さにしても良いことは、既に述べた通りである。また、検査アルゴリズムには、上述したチェックサムのほか、巡回冗長検査(CRC)、ハッシュ関数の適用等、当業者が適用可能な種々のアルゴリズムを採用することができる。
[第5以降の生成例]
以上説明した生成例を2以上組み合わせて、さらに堅牢な照合方法等を実現することができることは言うまでもない。例えば、第1の生成例と第3の生成例とを組み合わせ、メイン制御基板又はサブ制御基板のRTC情報から導出されたデータ抽出キーに基づき複製基準アドレス(オフセットアドレス)を決定し、ROM上のプログラム領域をそのオフセットアドレスから256byte毎に区切り、その中でデータ抽出キーを8bitsごとに区切った場合に示される位置から1byteずつピックアップし、これらを繋ぎ合せて照合用データとする等である。
既に述べた通り、照合用に必要なメモリ容量は僅かなサイズで良く、また、遊技機個体ごとの照合が可能となるため、外部から照合内容を解析することが困難であり秘匿性が極めて高いという利点がある。また、1台のスキャン端末に多数の遊技機の照合データ等を集約して管理することができるため、プログラムの改竄を簡便かつ迅速に検出し、不正な状態での遊技機の使用を確実に防止することができる。
以上、具体例に基づき、本発明にかかる遊技機における不正行為防止処理方法等の実施形態を説明したが、本発明の実施形態としては、方法又はプログラムの他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装された別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすることもできる。
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
41 メイン制御基板
42 サブ制御基板
43 回転リールユニット
44 ホッパーユニット
47 電源部
100 遊技機(スロットマシン)
101 筐体
102 前面扉
103 表示窓
105 メダル投入口
107 スタートレバー
108 メダルトレイ
109 精算ボタン
431 第1回転リール駆動部
432 第2回転リール駆動部
433 第3回転リール駆動部
434 第1回転リール位置センサ
435 第2回転リール位置センサ
436 第3回転リール位置センサ
454 第1回転リール停止ボタン
455 第2回転リール停止ボタン
456 第3回転リール停止ボタン

Claims (10)

  1. メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機で実行さる不正行為防止処理プログラムであって、前記プログラム前記遊技機で実行さたとき、前記メイン制御基板のCPU又は前記サブ制御基板のCPUに、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定させるステップと、
    前記基準アドレスを基点とした予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上の複製データを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶させるステップと、
    前記遊技機の起動時には、前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するために、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定し、前記起動時に決定された前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記起動時のROMからデータを生成させるステップと
    実行さることを特徴とするプログラム。
  2. 前記複製データは、前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて生成されたデータの検査値であり、前記起動時のROMから生成されたデータは、前記起動時に決定された前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて生成されたデータの検査値であることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機で実行さる不正行為防止処理プログラムであって、前記プログラム前記遊技機で実行さたとき、前記メイン制御基板のCPU又は前記サブ制御基板のCPUに、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を等間隔に区分するためのサイズと前記区分ごとのアドレスであって前記サイズが示す数値以下となるアドレスとを決定させるステップと、
    前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記ROM上の複製データを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶させるステップと、
    前記遊技機の起動時には、前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するために、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を等間隔に区分するためのサイズと前記区分ごとのアドレスであって前記サイズが示す数値以下となるアドレスとを決定し、前記起動時に決定された前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記起動時のROMからデータを生成させるステップと
    実行さることを特徴とするプログラム。
  4. メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機で実行さる不正行為防止処理プログラムであって、前記プログラム前記遊技機で実行さたとき、前記メイン制御基板のCPU又は前記サブ制御基板のCPUに、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を区分するためのサイズと区分ごとのアドレスとを決定させるステップと、
    前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記ROM上の複製データを生成して前記サブ制御基板の一時記憶手段に記憶させるステップと、
    前記遊技機の起動時には、前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定するために、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を区分するためのサイズと区分ごとのアドレスを決定し、前記起動時に決定された前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記起動時のROMからデータを生成させるステップと
    実行さ
    前記領域を区分するためのサイズは、前記データ抽出キーを一定の桁数毎に分割した当該桁が示す最大サイズであり、前記区分ごとのアドレスは、前記データ抽出キーを一定の桁数毎に分割した場合のそれぞれの桁が示す数値であることを特徴とするプログラム。
  5. 前記複製データは、前記サイズと前記アドレスとに基づいて生成されたデータの検査値であり、前記起動時のROMから生成されたデータは、前記起動時に決定された前記サイズと前記アドレスとに基づいて生成されたデータの検査値であることを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  6. メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機及びスキャナ端末で構成されるシステムであって、
    前記遊技機は、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定する決定部と、
    前記基準アドレスを基点とした予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記ROM上の複製データを生成する生成部と、
    前記生成部で生成された前記複製データを表示するための表示部と
    を備え、
    前記スキャナ端末は、
    前記遊技機の前記表示部に表示された前記複製データをスキャンするためのスキャン部と
    前記スキャン部でスキャンされた複数のデータを照合するための照合部と
    を備え、
    前記遊技機の起動時には、前記メイン制御基板のCPU又は前記サブ制御基板のCPUによって、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の基準アドレスを決定し、前記起動時に決定された前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて前記起動時のROMからデータを生成し、
    前記スキャナ端末は、前記遊技機の前記表示部を介して前記遊技機の起動時に生成された前記データをスキャンし、予めスキャンされた前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定する
    ことを特徴とするシステム。
  7. 前記複製データは、前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて生成されたデータの検査値であり、前記起動時のROMから生成されたデータは、前記起動時に決定された前記基準アドレスを基点とした前記予め定められた間隔ごとに抽出される複数の所定長データに基づいて生成されたデータの検査値であることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  8. メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機及びスキャナ端末で構成されるシステムであって、
    前記遊技機は、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を等間隔に区分するためのサイズと前記区分ごとのアドレスであって前記サイズが示す数値以下となるアドレスとを決定する決定部と、
    前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記ROM上の複製データを生成する生成部と、
    前記生成部で生成された前記複製データを表示するための表示部と
    を備え、
    前記スキャナ端末は、
    前記遊技機の前記表示部に表示された前記複製データをスキャンするためのスキャン部と
    前記スキャン部でスキャンされた複数のデータを照合するための照合部と
    を備え、
    前記遊技機の起動時には、前記メイン制御基板のCPU又は前記サブ制御基板のCPUによって、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を等間隔に区分するためのサイズと前記区分ごとのアドレスであって前記サイズが示す数値以下となるアドレスとを決定し、前記起動時に決定された前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記起動時のROMからデータを生成し、
    前記スキャナ端末は、前記遊技機の前記表示部を介して前記遊技機の起動時に生成された前記データをスキャンし、予めスキャンされた前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定する
    ことを特徴とするシステム。
  9. メイン制御基板とサブ制御基板とを有する遊技機及びスキャナ端末で構成されるシステムであって、
    前記遊技機は、
    前記メイン制御基板又は前記サブ制御基板のリアルタイムクロック(RTC)情報に基づいてデータ抽出キーを算出し、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を区分するためのサイズと区分ごとのアドレスとを決定する決定部と、
    前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記ROM上の複製データを生成する生成部と、
    前記生成部で生成された前記複製データを表示するための表示部と
    を備え、
    前記スキャナ端末は、
    前記遊技機の前記表示部に表示された前記複製データをスキャンするためのスキャン部と
    前記スキャン部でスキャンされた複数のデータを照合するための照合部と
    を備え、
    前記遊技機の起動時には、前記メイン制御基板のCPU又は前記サブ制御基板のCPUによって、前記データ抽出キーに基づいて前記サブ制御基板のROM上の領域を区分するためのサイズと区分ごとのアドレスを決定し、前記起動時に決定された前記サイズと前記アドレスとに基づいて前記起動時のROMからデータを生成し、
    前記スキャナ端末は、前記遊技機の前記表示部を介して前記遊技機の起動時に生成された前記データをスキャンし、予めスキャンされた前記複製データと照合することにより前記遊技機の不正行為を判定し、
    前記領域を区分するためのサイズは、前記データ抽出キーを一定の桁数毎に分割した当該桁が示す最大サイズであり、前記区分ごとのアドレスは、前記データ抽出キーを一定の桁数毎に分割した場合のそれぞれの桁が示す数値である
    ことを特徴とするシステム。
  10. 前記複製データは、前記サイズと前記アドレスとに基づいて生成されたデータの検査値であり、前記起動時のROMから生成されたデータは、前記起動時に決定された前記サイズと前記アドレスとに基づいて生成されたデータの検査値であることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
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