JP2007020943A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 セキュリティ性の向上に好適な遊技機を提供する。
【解決手段】 パチスロ機に、遊技者を識別する識別データと遊技を許可された遊技者(会員)を識別する認証データとに基づいて認証コマンドを出力する会員認証装置150と、認証コマンドに基づいてスタートスイッチ信号を有効又は無効とする手段としての主制御回路71と、を備え、会員認証装置150には、導体としての人体と接触する接触電極と、この接触電極及び人体を介して会員証(通信端末)から識別データを取得するデータ受信部と、会員の認証データを記憶する認証データ記憶部と、双方のデータを照合し、双方が一致する場合に認証コマンドを出力する会員認証装置制御部と、を設ける。
【選択図】 図7
【解決手段】 パチスロ機に、遊技者を識別する識別データと遊技を許可された遊技者(会員)を識別する認証データとに基づいて認証コマンドを出力する会員認証装置150と、認証コマンドに基づいてスタートスイッチ信号を有効又は無効とする手段としての主制御回路71と、を備え、会員認証装置150には、導体としての人体と接触する接触電極と、この接触電極及び人体を介して会員証(通信端末)から識別データを取得するデータ受信部と、会員の認証データを記憶する認証データ記憶部と、双方のデータを照合し、双方が一致する場合に認証コマンドを出力する会員認証装置制御部と、を設ける。
【選択図】 図7
Description
本発明は、遊技機に関するものである。
従来の遊技機は、遊技に用いる複数種類の図柄を表示する表示手段と、表示手段の変動を開始させるための開始手段と、表示手段の変動を停止させるための停止手段と、遊技に関する遊技情報を表示する遊技情報表示手段と、を備え、図柄が所定の停止表示態様を構成した場合に遊技者に利益を付与している(例えば、特許文献1参照)。
この種の遊技機を設置した遊技店では、顧客の定着と拡大のため、所定の条件を満たした遊技者を会員として登録し、会員に対して所定の特典(例えば、所望の遊技機(又は機種)で遊技する特典)を付与する場合がある。同じく、顧客に対するサービスのため、開店前(営業時間外)に、開店待ちの顧客を入店させる場合もある。
特開2001−58023号公報(第4頁〜第6頁、第1図など)
しかしながら、従来の遊技機においては、例えば、会員以外が所定の遊技機で遊技しようとした場合、あるいは営業時間外に遊技しようとした場合の管理について、記載及び示唆がなく更に改善の余地がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、セキュリティ性の向上に好適な遊技機を提供することを目的とする。
(1)本発明の遊技機は、開始操作に応じて遊技開始指令信号(例えば、スタートスイッチ信号)を出力する遊技開始指令手段(例えば、スタートレバー6、スタートスイッチ6S)と、停止操作に応じて停止指令信号(例えば、停止信号)を出力する停止指令手段(例えば、停止ボタン7L、7C、7R、リール停止信号回路46)と、複数の識別情報(例えば、図2の図柄列)をそれぞれ表示する複数の識別情報表示手段(例えば、リール3L、3C、3R)と、前記遊技開始指令信号に基づいて複数の識別情報表示手段に表示された複数の識別情報を変動制御すると共に、前記停止指令信号に基づいて複数の識別情報表示手段に表示された複数の識別情報をそれぞれ停止制御する変動停止制御手段(例えば、図11のステップS7〜図12のステップS19の処理を行う手段としての主制御回路71)と、前記遊技開始指令信号に基づいて乱数値を用いた抽選により内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、図12のステップS6の確率抽選処理を行う手段としての主制御回路71)と、遊技に関する遊技情報を表示する遊技情報表示手段(例えば、液晶表示装置5)と、遊技者を識別する第1の情報(例えば、識別データ)と遊技を許可された遊技者を識別する第2の情報(例えば、認証データ)とに基づいて一致信号(例えば、認証コマンド)を出力する一致信号出力手段(例えば、会員認証装置150)と、前記一致信号に基づいて前記遊技開始指令信号を有効又は無効とする有効無効手段(例えば、図18のステップS83、S85の処理を行う手段としての主制御回路71)と、を備え、一致信号出力手段は、導体としての人体と接触する人体接触手段(例えば、接触電極100)と、人体及び接触手段を通して第1の情報を取得する情報取得手段(例えば、データ受信部152)と、第2の情報を記憶する情報記憶手段(例えば、認証データ記憶部155)と、第1の情報と第2の情報を照合し、双方が一致する場合に一致信号を出力する出力手段(例えば、図19の会員認証処理を行う手段としての会員認証装置制御部157)と、を備えた構成を有している。
この構成により、有効無効手段は、一致信号出力手段からの一致信号に基づいて遊技開始指令信号を有効又は無効とするので、例えば、会員専用機の使用を許可された遊技者以外が遊技操作しても遊技開始指令信号を無効とすることができる。すなわち、前記一致信号と連動した無効制御によれば、遊技機の使用を管理してセキュリティ性を向上させることが期待される。
(2)本発明の遊技機は、(1)において、営業時間外であるか否かを判断する時間判断手段(例えば、図13のステップS33の処理を行う手段としての主制御回路71)と、時間判断手段が営業時間外であると判断した場合は、遊技情報表示手段に時間外表示を行わせる表示制御手段(例えば、図13のステップS35の処理を行う手段としての主制御回路71)と、を備え、時間判断手段が営業時間外であると判断した場合、有効無効手段は、前記遊技開始指令信号を無効とする構成を有している。
この構成により、時間判断手段の判断に基づいて、表示制御手段は時間外表示を行うので、営業時間外であることを遊技者に報知することが期待される。また、時間判断手段の判断に基づいて、有効無効手段は、遊技開始指令信号を無効とするので、営業時間外における遊技機の稼働を防ぐことが期待される。
本発明は、少なくとも、遊技者を識別する第1の情報と遊技を許可された遊技者を識別する第2の情報とに基づいて一致信号を出力する一致信号出力手段と、前記一致信号に基づいて前記遊技開始指令信号を有効又は無効とする有効無効手段と、を備え、一致信号出力手段は、導体としての人体と接触する人体接触手段と、人体及び接触手段を通して第1の情報を取得する情報取得手段と、第2の情報を記憶する情報記憶手段と、第1の情報と第2の情報を照合し、双方が一致する場合に一致信号を出力する出力手段と、を設けることにより、セキュリティ性を向上させるという効果が期待される遊技機を提供することができる。
図1は、本発明に係る遊技機を「パチスロ機」に適用した実施の一形態を示している。このパチスロ機は、コイン、メダル又はトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
ここで、パチスロ機1は、所定の会員のみ遊技可能な会員専用機とする。なお、会員に対しては、例えば、リストバンド型の会員証160(図10に示す)が交付されている。また、パチスロ機1は、所定の営業時間(例えば、10時から21時まで)に遊技可能なものとする。
パチスロ機1の全体を形成しているキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成されている。このパネル表示部2aの前面には、液晶表示画面(以下「画面」ともいう)5aが設けられ、この画面5aに液晶表示することができ、かつ液晶の奥側に配置されたリール3(左リール3L、中リール3C、右リール3Rに相当する)を、表示窓4L、4C、4Rを通して透過表示できるようにしている。画面5aには、遊技に関する情報あるいはアニメーションなどによる各種の演出が表示される。例えば、会員証チェック画面(図21に示す)、営業時間外表示画面(図22に示す)が表示される。
表示窓4L、4C、4Rには、有効ラインとして水平方向にトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスアップライン8a及びクロスダウンライン8eが設けられている。これらの有効ラインは、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、あるいはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が設定される。どの有効ラインが設定されたかは、BETランプ9a、9b、9cが点灯されることで認識される。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄を配置した図柄列が描かれた3つのリール(左リール3L、中リール3C、右リール3R)が回転自在に横一列に設けられている。ここで、各リールの図柄は、前述のように表示窓4L、4C、4Rを通して目視できる。また、各リールは、一定速度(例えば、80回転/分)で回転する。
表示窓4L、4C、4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、WINランプ17、払出表示部18、ボーナス遊技情報表示部20などが設けられている。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、1つのゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。WINランプ17は、BB又はRBが成立した場合に点灯し、BB又はRBに内部当選した場合に所定確率で点灯する。払出表示部18は、7セグメントLEDからなり、入賞時のメダルの払出枚数を表示する。ボーナス遊技情報表示郡20は、7セグメントLEDからなり、RBの遊技可能回数及びRBの入賞可能回数などを表示する。
ここで、1回の遊技(1ゲーム)は、全てのリールが停止したときに終了する。1−BETランプ9aは、BET数が"1"で1本の有効ラインが設定されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が"2"で3本の有効ラインが設定されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が"3"で全て(5本)の有効ラインが設定されたときに点灯する。クレジット表示部(不図示)は、7セグメントLEDから成り、貯留されているメダルの枚数を表示する。
表示窓4L、4C、4Rの下方には水平面を有する台座部10が形成され、この台座部10の右側にはメダル投入口22が設けられ、同じく左側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13などが設けられる。1−BETスイッチ11の1回の押圧操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12の1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13の1回の押し操作により、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッチを操作することで、前述の有効ラインが設定される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。
C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作によりリール3L、3C、3Rを回転させ、表示窓4L、4C、4Rに表示される図柄の変動を開始(ゲームを開始)するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部10の前面中央部には、3つのリール3L、3C、3Rの回転をそれぞれ停止させるための3つの停止ボタン(左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、右停止ボタン7R)が設けられている。この3つの停止ボタンの右側には、会員認証装置150(図7に示す)の金属製の接触電極100が露出している。この接触電極100は、会員証チェックの際、会員証160を装着した会員(遊技者)がその人体(例えば、指)を接触させるためのものである。
キャビネット2の下方の左右(メダル受け部16の上方)には、スピーカ21L、21Rが設けられている。
ここでは、全てのリールが回転しているときに行われる第1停止ボタンの押下による停止操作を「第1停止操作」、次に行われる第2停止ボタンの押下による停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる第3停止ボタンの押下による停止操作を「第3停止操作」という。また、3つの停止ボタン7L、7C、7Rの操作順序を表すとき、左停止ボタン7Lを「左」、中停止ボタン7Cを「中」、右停止ボタン7Rを「右」と略記する。更に、前述の「左」、「中」、「右」を、停止操作された順番で左から並べることとする。なお、本実施形態の操作順序には、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」及び「右中左」の"6種類"がある。
図2は、各リール3L、3C、3Rに表された複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には"0"〜"20"のコードナンバーが付され、データテーブルとして後で説明するROM32(図7に示す)に記憶(記憶)されている。各リール3L、3C、3R上には、"赤7 (図柄91)" 、"チェリー(図柄92)" 、"スイカ(図柄93) "、" Replay (図柄94) "、"ベル(図柄95)"、"BAR(図柄96) "、"青7 (図柄97)"の図柄で構成される図柄列が表わされている。各リール3L、3C、3Rは、図柄列が図2の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図3は、図柄の組合せ(図柄組合せ)と表示役と払出枚数との関係を規定した表示役特定テーブルを示している。ここで、表示役は、内部当選役、入賞役(内部当選役の入賞が成立した場合に払出しのあるもの)、成立した当選役(内部当選役の入賞が成立した場合に払出しのないもの)、作動図柄組合せによる役、などの総称である。
図3において、BBの成立は、"赤7−赤7−赤7"又は"青7−青7−青7"が有効ラインに沿って並ぶことにより実現する。なお、図6のボーナス作動時テーブルに示すように、表示役「BB」の払出可能枚数は"465"である。例えば、一般遊技状態において内部当選役「BB」が成立すると、BB遊技状態が発生する。このBB遊技状態において、払出枚数が前述の払出可能枚数に達すると一般遊技状態に移行する。
図3において、RBの成立は、"ベル−ベル−Replay"が有効ラインに沿って並ぶことにより実現する。なお、図6のボーナス作動時テーブルに示すように、表示役「RB」の遊技可能回数は"12"、同じく入賞可能回数は"8"である。例えば、BB中一般遊技状態において、内部当選役「RB」が成立すると、RB遊技状態が発生する。このRB遊技状態において、12回の遊技が終了するか又は8回の入賞が成立するとBB中一般遊技状態又は一般遊技状態に移行する。
図3において、リプレイの成立は、"Replay−Replay−Replay"が有効ラインに沿って並ぶことにより実現する。リプレイが成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。すなわち、リプレイは、成立することにより遊技価値の投入をすることによらずに遊技を行うことができる表示役である。
また、スイカ(スイカの小役に相当する)、チェリー(チェリーの小役に相当する)及びべル(べルの小役に相当する)に入賞することとなる図柄の組合せと払出枚数は図示のとおりである。
図4は、確率抽選テーブル決定テーブルを示している。ここで、抽選回数は、確率抽選処理に先立って取得された乱数値(図11のステップS4で取得されたもの)と、内部当選役ごとに設定された抽選値(図5に示す)とを用いて行われる抽選処理(減算処理に相当する)の回数を示している。確率抽選処理(図11のステップS6)において、前記減算処理により内部当選役が決定されることになる。
一般遊技状態では、抽選回数として"5"が決定されると共に、確率抽選テーブルとして一般遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。内部当選状態(ここでは、BBが持ち越された状態)では、抽選回数として"4"が決定されると共に、確率抽選テーブルとして一般遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。この場合、BBの抽選は行われない。
BB中一般遊技状態では、抽選回数として"5"が決定されると共に、確率抽選テーブルとしてBB中一般遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。RB遊技状態では、抽選回数として"3"が決定されると共に、確率抽選テーブルとしてRB遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。なお、図示していないが、BB中一般遊技状態において、RBが持ち越されている場合、抽選回数として"4"が決定され、RBの抽選は行われない。
図5は、確率抽選テーブルを示している。ここで、(1)は一般遊技状態用確率抽選テーブル、(2)はBB中一般遊技状態用確率抽選テーブル、(3)はRB遊技状態用確率抽選テーブルである。また、内部当選役ごとに前述の抽選値が設定されている。なお、乱数抽出範囲は"0〜16383"であり、"抽選値/16384"が当選確率に相当する。
図5(1)の一般遊技状態用確率抽選テーブルは、前述したように一般遊技状態又は内部当選状態(持越状態)で決定される。この一般遊技状態用確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役としてBB、リプレイ、ハズレ、チェリーの小役、スイカの小役又はべルの小役が決定される場合がある。この場合、RBの抽選は行われない(抽選値が"0"又は未設定)。
図5(2)のBB中一般遊技状態用確率抽選テーブルは、前述したようにBB中一般遊技状態で決定される。このBB中一般遊技状態用確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役としてRB、リプレイ、ハズレ、チェリーの小役、スイカの小役又はべルの小役が決定される場合がある。
図5(3)のRB遊技状態用確率抽選テーブルは、前述したようにRB遊技状態で決定される。このRB遊技状態用確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役としてハズレ、チェリーの小役、スイカの小役又はべルの小役が決定される場合がある。
図6は、ボーナス作動時テーブルを示している。これは、RB、BB作動チェック処理(図12のステップS29に示す)において、作動中フラグを含む各種項目を設定するために用いられる。
表示役がBBの場合は、作動中フラグとしてのBB作動中フラグと、払出可能枚数としての"465"とが読み出され、RAM33(図7に示す)の所定の記憶領域に設定されることになる。また、表示役がRBの場合は、作動中フラグとしてのRB作動中フラグと、遊技可能回数としての"12"と、入賞可能回数としての"8"とが読み出され、RAM33の所定の記憶領域に設定されることになる。
図7は、パチスロ機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信されるコマンドに基づいて液晶表示装置5、LED類101(例えば、払出表示部18、ボーナス遊技情報表示部20)、BETランプ9a〜9c、ランプ類102(例えば、WINランプ17)及びスピーカ21L、21Rを制御する副制御回路72と、を含む回路構成を示している。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含む。また、主制御回路71は、不図示の1ゲーム監視タイマ、自動停止タイマ、営業時間タイマ、払出可能枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ、入賞可能回数カウンタなどを備えている。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、あるいは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)するごとに行われる乱数サンプリングの判断に用いられる確率抽選テーブル(図5に示す)、副制御回路72ヘ送信するための各種制御指令(例えば、認証表示コマンド、時間外表示コマンド、認証表示停止コマンド、時間外表示停止コマンド)などが記憶されている。副制御回路72が主制御回路71へコマンド、情報などを入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。RAM33には、種々の情報が記憶される。例えば、各種フラグ(例えば、BB作動中フラグ、RB作動中フラグ、認証フラグ)、遊技状態の情報、その他の遊技情報(例えば、営業時間情報、会員専用機情報)などが記憶される。
図7の回路において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む) 40と、リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ49L、49C、49Rと、がある。
更に、ステッピングモータ49L、49C、49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、及びホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41が、CPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などのコマンドを受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30がコマンドを発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、会員認証装置150、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。
会員認証装置150は、接触電極100に対する会員の接触を検知した後、会員の装着した会員証160(図10に示す)から送信された識別信号に基づいて、認証コマンドを発生する。スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出してスタートスイッチ信号を発生する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L、7C、7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L、3C、3Rの位置を検出するための信号をCPU31ヘ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図7の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM32内に記憶されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。
リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L、49C、49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定の記憶領域に書き込まれる。リール3L、3C、3Rからは一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が"0"にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L、3C、3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が記憶される。
リール3L、3C、3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるために、図柄テーブル(図示せず)が、ROM32内に記憶されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバー(図柄位置に相当する)と、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。
更に、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブル(不図示)が記憶されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞又は成立となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞又は成立を表わす入賞判断コードとが対応付けられている。前記入賞図柄組合せテーブルは、左リール3L、中リール3C、右リール3Rの停止制御時、及び全リール3L、3C、3Rの停止後の入賞又は成立の確認を行う場合に参照される。
前記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)に基づいて、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L、7C、7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、及び設定されたリール停止テーブル(不図示)などに基づいて、リール3L、3C、3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
内部当選後の入賞又は成立を示す停止態様となれば、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定枚数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、「メダル払出処理」を終了する。
副制御回路72は、パチスロ機1の主制御回路71から送信されるコマンドに基づいて液晶表示装置5、LED類101(例えば、払出表示部18、ボーナス遊技情報表示部20)、ランプ類102(例えば、BETランプ9a〜9c、WINランプ17)及びスピーカ21L、21Rを制御する。
図8は、前述の副制御回路72を含む回路構成を示している。
図8において、副制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に形成されており、画像制御回路80と音・ランプ制御回路73とを備えている。これらの回路73、80は、それぞれマイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)を主たる構成要素とし、このサブマイクロコンピュータは、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うサブCPU(画像制御CPU82、音・ランプ制御CPU74に相当する)と、記憶手段であるサブROM(画像制御プログラムROM84、プログラムROM75に相当する)及びサブRAM(画像制御ワークRAM83、ワークRAM76に相当する)を含む。
画像制御回路80は、主制御回路71の入出力ポート及び音・ランプ制御回路73のシリアルポート77に接続されたシリアルポート81と、前記プログラムに従い、シリアルポート81を介して主制御回路71から送信されるコマンド又は外部からの信号に基づいて制御動作を行う画像制御CPU82と、前記プログラムが記憶された画像制御プログラムROM84と、前記プログラムを画像制御CPU82で実行するときの一時記憶手段としての画像制御ワークRAM83と、時刻情報を記憶するカレンダIC85と、を備えている。また、画像制御回路80は、画像制御CPU82に接続された画像制御IC88と、画像ROM86と、ビデオRAM87と、制御RAM89と、を備えている。
画像制御CPU82は、所定のパラメータに基づいて画像制御プログラムROM84内に記憶された前記プログラムに従い、液晶表示装置5の表示内容を決定する。
画像制御プログラムROM84は、液晶表示装置5の表示に関する前記プログラムや前記表示内容に相当する画像データが記憶された画像データテーブルを記憶する。
画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを記憶する。ビデオRAM87は、画像制御IC88で画像を形成するときの一時記憶手段として用いられる。
画像制御IC88は、画像制御CPU82で決定された表示内容(画像データ)に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力する。制御RAM89は、画像制御IC88が画像を形成するときの各種制御パラメータを記憶する。
また、画像制御ワークRAM83には、種々の情報が記憶される。なお、画像制御ワークRAM83とカレンダIC85は、電源断によってデータが消失することのないように電源のバックアップがなされている。
一方、音・ランプ制御回路73は、画像制御回路80のシリアルポート81に接続されたシリアルポート77と、前記プログラムに従い、シリアルポート81、77を介して画像制御CPU82から送信されるコマンド(主制御回路71又は外部から送信されるコマンドに相当する)に基づいて制御動作を行う音・ランプ制御CPU74と、前記プログラムが記憶されたプログラムROM75と、前記プログラムを音・ランプ制御回路73で実行するときの一時記憶手段としてのワークRAM76と、を備えている。また、音・ランプ制御回路73は、音・ランプ制御CPU74に接続された音源IC78と、パワーアンプ79と、音源ROM91と、を備えている。
音・ランプ制御CPU74は、画像制御CPU82からのコマンド(シリアルポート77の入力)に基づいてBETランプ9a、9b、9c、WINランプ17などのランプ類102の点灯を制御し、払出表示部18、ボーナス遊技情報表示部20などのLED類101の点灯を制御する。また、音・ランプ制御CPU74は、画像制御CPU82からのコマンドに基づいて音出力に関する演出を決定し、音源IC78に対してコマンドを出力する。音源IC78は、音・ランプ制御CPU74からのコマンドに基づいて、音源ROM91からサウンドデータを取得し、パワーアンプ79を介して前記サウンドデータに相当する音をスピーカ21L、21Rから出力させる。
図9は、前述の会員認証装置150の構成を示している。
図9において、会員認証装置150は、会員証160を装着した会員(遊技者)が接触するための接触電極100と、この接触電極100にその会員が接触したことを検知する接触検知部151と、この接触検知部151の検知により作動信号を発生する作動信号発生部153と、接触電極100を介して会員証160からの識別信号(識別データ)を受信するデータ受信部152と、会員固有の認証データを複数(複数の会員分)記憶する認証データ記憶部155と、電源回路154からに電源供給を省電力モードから通常電力モードへ(又は通常電力モードから省電力モードへ)切り換えるためのスイッチSW3、SW4と、会員証160からの識別データと認証データ記憶部155の認証データとを照合し、一致する場合に認証コマンドを発生する会員認証装置制御部157と、主制御装置71とのインタフェース158と、を有する構成である。
この構成において、接触電極100に前記会員の手や指が接触すると、会員証160の通信電極167と接触電極100との間の人体(不図示)が伝送路として機能し、会員証160と会員認証装置150とが電気的に結合される。すなわち、会員証160と会員認証装置150との間には、インピーダンスZ(=(通信電極167と人体との界面のインピーダンス)+(人体のインピーダンス)+(人体と接地端子156とのインピーダンス))のループ状の経路が形成され、会員証160から送信される識別信号(例えば、ASK変調方式で変調された変調信号)を会員認証装置150において受信することが可能となる。
また、電源回路154からデータ受信部152及び作動信号発生部153への電源供給経路にはスイッチSW3、SW4が挿入されており、会員認証装置制御部157により開閉制御される。ここでは、会員認証装置制御部157にタイマを有し、接触検知部151の検知に基づいて、会員認証装置制御部157は省電力モードを解除して通常電力モードに移行し、所定時間のみ、スイッチSW3、SW4を"オン"とする。このモード移行により、作動信号発生部153は作動信号を発生させ、この後、データ受信部152は、会員証160からの変調信号(識別信号)を復調して識別データを取得する。前記所定時間は、識別データを受信するのに要する時間である。なお、人体(導体)を伝送路として利用したいわゆる人体通信については、例えば特開2003−262060号公報に詳細に記載されている。ここでは、人体Mに装着したリストバンド型の電子キーで錠機構を開閉する電子錠装置について記載されている。
図10は、リストバンド型の通信端末からなる会員証160の構成を示している。
図10において、会員証160は、装着時に会員の手首などに接触する通信電極166、167と、会員認証装置制御部157からの作動信号を検出する作動信号検出部164と、会員固有の識別データ(識別情報)が設定された識別データ設定部162と、作動信号検出部164の検出に基づいて、識別信号を発生する会員証制御部163と、通信電極167を介して識別信号を送信するデータ送信部165と、電池161からの電源供給を省電力モードから通常電力モードへ(又は通常電力モードから省電力モードへ)切り換えるためのスイッチSW1、SW2と、を有する構成である。
この構成において、データ送信部165及び識別データ設定部162への電源供給経路には、会員証制御部163により開閉制御されるスイッチSW1、SW2が挿入されている。ここで、作動信号検出部164は、会員認証装置制御部157からの作動信号を検出すると、会員証制御部163を起動する。この起動により、会員証制御部163は、内蔵タイマにより所定時間のみ、スイッチSW1、SW2をオンにして省電力モードから通常電力モードに移行させる。このモード移行により、会員証制御部163は、識別データ設定部162に予め設定された識別データに基づいて識別信号を発生させ、この後、データ送信部165は、その識別信号をASK変調方式で変調し、通信電極167を介して会員認証装置制御部157へ送信する。前記所定時間は、識別データを送信するのに要する時間である。なお、人体(導体)を伝送路として利用したいわゆる人体通信については、例えば特開2003−262060号公報に詳細に記載されている。ここでは、人体Mに装着するリストバンド型の電子キーについて記載されている。
図11、図12は、主制御回路71による主制御の処理手順を示している。
まず、CPU31は、ゲーム開始時の初期化を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。ここでは、遊技を終了した会員が機外に移動したとき、遊技店の店員の操作で初期化を行うようにしてもよい。
次いで、CPU31は、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶領域の情報を消去する(ステップS2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定などを行う。
次いで、CPU31は、会員証・時間チェック処理を行う(ステップS2′)。ここでは、パチスロ機1が会員専用機であるため、遊技者が会員か否かをチェックする。また、営業時間前に遊技者を入店させているため、営業時間になされた操作のみを有効とする。なお、会員証・時間チェック処理の詳細を図13に示す。
次いで、CPU31は、メダル投入監視及びスタートチェック処理を行う(ステップS3)。ここでは、投入メダルセンサ22Sからの入力及びBETスイッチ11〜13からの入力があるか否かを判断する。また、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判断する。これらの判断が"YES"のとき、ステップS3′に移る。ステップS3′において、CPU31は、認証フラグが"オン"か否かを判断する。この判断が"YES"のとき、ステップS4に移り、"NO"のときはステップS2に移る。ステップS4において、CPU31は、確率抽選用の乱数値を抽出する。
次いで、CPU31は、遊技状態監視処理を行う(ステップS5)。この遊技状態監視処理において、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照し、RB作動中フラグが"オン"に設定されているか否かを判断する。ここで"オン"の場合、RAM33の所定の記憶領域にRB遊技状態フラグを"オン"として設定する。また、RB作動中フラグが"オン"に設定されていない場合、更にRAM33の所定の記憶領域を参照して、BB作動中フラグが"オン"に設定されているか否かを判断する。ここで"オン"の場合、RAM33の所定の記憶領域にBB中一般遊技状態フラグを"オン"として設定する。また、BB作動中フラグが"オン"に設定されていない場合、更にRAM33の所定の記憶領域を参照して、持越役がセットされているか否かを判断する。ここで、持越役がセットされている場合、RAM33の所定の記憶領域にRB、BBの内部当選フラグを"オン"として設定する。また、持越役がセットされていない場合、RAM33の所定の記憶領域に一般遊技状態フラグを"オン"として設定する。
次いで、CPU31は、確率抽選処理を行う(ステップS6)。この確率抽選処理において、CPU31は、図5の確率抽選テーブル決定テーブルを参照し、ステップS5の遊技状態監視処理で取得した遊技状態に基づいて抽選回数と確率抽選テーブルの種別を決定する。例えば、遊技状態が一般遊技状態である場合、抽選回数として"5"を決定すると共に、確率抽選テーブルとして図5(1)の一般遊技状態用確率抽選テーブルを決定する。次いで、この一般遊技状態用確率抽選テーブルを参照し、ステップS4で取得した乱数値に基づいて、内部当選役を決定する。次いで、決定した内部当選役がBBであるか否かを判断する。ここで、BBである場合、RAM33の所定の記憶領域にBB持越フラグを"オン"として設定する。更に、前記決定した内部当選役と持越役との論理和を当選役として決定する。
次いで、CPU31は、停止テーブル選択処理を行う(ステップS7)。この停止テーブル選択処理において、CPU31は、前記決定した内部当選役と遊技状態に応じて停止用当選役を決定し、決定した停止用当選役に対応する図柄組合せを並べる有効ラインの選択(テーブルラインの選択)を行う。次いで、前記決定した停止用当選役に基づいて、リール3L、3C、3Rの停止制御に使用する停止テーブルを示すテーブル番号を決定する。
次いで、CPU31は、副制御回路72へスタートコマンドを送信する(ステップS8)。このスタートコマンドには、内部当選役に関する情報が含まれている。
次いで、CPU31は、前回のゲームが開始してから"4.1秒"経過しているか否かを判断し(ステップS9)、この判断が"YES"のときはステップS11に移り、"NO"のときはステップS10に移る。
ステップS10において、CPU31は、ゲーム最短時間経過待ち処理を行う。具体的には、前回のゲームが開始してから所定時間(例えば、"4.1秒")経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
ステップS11において、CPU31は、各種タイマをセットする。ここでセットされるタイマには、1ゲームの時間(例えば"4.1秒")を管理するための1ゲーム監視タイマと、遊技者の停止ボタン7L、7C、7Rの停止操作によらずに所定時間(例えば"40秒")で自動的にリール3L、3C、3Rを停止させるための自動停止タイマと、が含まれる。
次いで、CPU31は、モータ駆動回路39に対して全リールの回転開始要求を行い(ステップS12)、全リール3L、3C、3Rの回転処理を行う。更に、CPU31は、副制御回路72へリール停止許可コマンドを送信する(ステップS13)。
次いで、CPU31は、停止ボタン7L、7C、7Rが"オン"であるか否かを判断する(図12のステップS14)。具体的には、停止ボタン7L、7C、7Rの操作に基づいてリール停止信号回路46から停止信号が出力されたか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS16に移り、"NO"のときはステップS15に移る。
ステップS15において、CPU31は、前回のリールの回転開始から"40秒"経過したか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS16に移り、"NO"のときはステップS14に移る。
ステップS16において、CPU31は、滑りコマ数決定処理を行う。ここでは、前述の最大滑りコマ数を例えば"4"にセットし、この最大滑りコマ数、BET数、遊技状態、内部当選役などに基づいて滑りコマ数を決定する。この後、決定した滑りコマ数分、停止操作された停止ボタン7L、7C、7Rに対応するリール3L、3C、3Rを回転させることになる。
次いで、CPU31は、副制御回路72に対してリール停止コマンドを送信する(ステップS17)。このリール停止コマンドは、リール停止識別子とリール回転識別子を含む。
次いで、CPU31は、ステップS16で取得した滑りコマ数分、停止操作された停止ボタン7L、7C、7Rに対応するリール3L、3C、3Rが回転するのを待つ(ステップS18)。
次いで、CPU31は、モータ駆動回路39に対して停止操作された停止ボタン7L、7C、7Rに対応するリール3L、3C、3Rの回転停止を要求する(ステップS19)。
次いで、CPU31は、全てのリールが停止したか否かを判断する(ステップS20)。この判断が"YES"のときはステップS21に移り、"NO"のときはステップS14に移る。
次いで、CPU31は、表示役検索処理を行う(ステップS21)。この表示役検索処理において、CPU31は、表示窓4L、4C、4Rのセンターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び表示役判定テーブル(図3の表示役特定テーブルに相当する)に基づいて、表示役(入賞又は成立した内部当選役)と払出枚数を特定し、更に表示役を識別するための表示役フラグをRAM33の所定の記憶領域に設定する。次いで、CPU31は、表示役フラグが正常であるか否かを判断する(ステップS22)。この判断が"YES(異常)"のときはステップS23に移り、"NO(正常)"のときはステップS24に移る。
ステップS23において、CPU31は、パチスロ機1の遊技を中止し、イリーガルエラーの表示を行う。ステップS24において、CPU31は、副制御回路72に対して表示役コマンドを送信する。この表示役コマンドは、ステップS21で取得した表示役と払出枚数に関する情報を含む。
次いで、CPU31は、ステップS21で取得した払出枚数は"0"であるか否かを判断する(ステップS25)。この判断が"YES"のときはステップS27に移り、"NO"のときはステップS26に移る。
ステップS26において、CPU31は、ステップS21で取得した表示役と払出枚数に応じてメダルのクレジット又は払出しを行う。また、メダルの獲得枚数を更新する。
次いで、CPU31は、副制御回路72へ払出終了コマンドを送信する(ステップS27)。この払出終了コマンドは、メダルの払出しが完了したことを示す情報を含む。
次いで、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照して、BB作動中フラグ、RB作動中フラグのいずれかが"オン"に設定されているか否かを判断する(ステップS28)。この判断が"YES"のときはステップS30に移り、"NO"のときはステップS29に移る。
ステップS29において、CPU31は、ボーナス作動チェック処理を行う。このボーナス作動チェック処理において、CPU31は、まずステップS21で取得した表示役が、BB又はRBであるか否かを判断する。ここで、その表示役がBB又はRBである場合は、図7のボーナス作動時テーブルに基づいて、BB作動中フラグ又はRB作動中フラグなどの設定項目をセットする。例えば、その表示役がBBの場合、RAM33の所定の記憶領域に、作動中フラグの項目のBB作動中フラグを"オン"として設定し、同じく、払出可能枚数の項目の"465"を払出可能枚数カウンタに設定する。ここでは、遊技可能回数及び入賞可能回数は設定しない。なお、表示役がRBの場合、払出可能回数は設定しない。また、遊技可能回数、入賞可能回数は所定の遊技可能回数カウンタ、入賞可能回数カウンタにそれぞれ設定することになる。次いで、CPU31は、持越役としてのBB又はRBをクリアする。具体的には、RAM33の所定の記憶領域に設定されているBB持越フラグ又はRB持越フラグを"オフ"とする。
ステップS30において、CPU31は、ボーナス終了チェック処理を行う。このボーナス終了チェック処理において、CPU31は、まずRAM33の所定の記憶領域を参照し、RB作動中フラグが"オン"か否かを判断する。ここで、RB作動中フラグが"オン"の場合、前述の遊技可能回数カウンタの値を"1"減算し、入賞が成立したならば、更に前述の入賞可能回数カウンタの値を"1"減算する。次いで、CPU31は、前述の遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタを参照し、遊技可能回数及び入賞可能回数のうち、少なくとも一方が"0"であるか否かを判断する。ここで、少なくとも一方が"0"である場合、RB終了時処理を行う。具体的には、RB作動中フラグ、遊技可能回数及び入賞可能回数をクリアする。次いで、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照し、BB作動中フラグが"オン"か否かを判断する。ここで、BB作動中フラグが"オン"の場合、ステップS21で取得した払出枚数に応じて、前述の払出可能枚数カウンタの値を減算する。次いで、CPU31は、払出可能枚数が"1以上"であるか否かを判断する。ここで、払出可能枚数が"1以上"でない場合(0の場合)、BB終了時処理を行う。具体的には、BB作動中フラグ及び払出可能枚数をクリアする。ここで、RB作動中フラグが"オン"の場合は、前述のRB終了時処理も含むことになる。次いで、CPU31は、ステップS21で取得した表示役がRBであるか否かを判断する。ここで、その表示役がRBである場合、図6のボーナス作動時テーブルに基づき、RAM33の所定の記憶領域に、作動中フラグの項目のRB作動中フラグを"オン"として設定し、同じく、遊技可能回数の項目の"12"を遊技可能回数カウンタに設定し、入賞可能回数の項目の"8"を入賞可能回数カウンタに設定する。次いで、CPU31は、持越役としてのRBをクリアする。具体的には、RAM33の所定の記憶領域に設定されているRB持越フラグを"オフ"とする。
図13は、主制御回路71の会員証・時間チェック処理(図11のステップS2′)の詳細を示している。
まず、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照し、"認証フラグ"が"オン"に設定されているか否かを判断する(ステップS31)。この判断が"YES"のときはステップS32に移り、"NO"のときはステップS36に移る。ここで、認証フラグは、遊技者が会員であると認証されたか否かを示す情報である。
ステップS32において、CPU31は、副制御回路72に対して"認証表示停止コマンド"を送信する。この認証表示停止コマンドは、会員証160のチェックを求める画面5a(図21に示す)の表示停止を指示するものである。また、CPU31は、前記認証表示停止コマンドの送信と共に、スタートレバー6の操作を無効とするウエイト処理を解除する。
次いで、CPU31は、前述の営業時間タイマに基づいて営業時間内であるか否かを判断する(ステップS33)。この判断が"YES"のときはステップS34に移り、"NO"のときはステップS35に移る。
ステップS34において、CPU31は、副制御回路72に対して"時間外表示停止コマンド"を送信する。この時間外表示停止コマンドは、営業時間外で遊技不可を示す画面5a(図22に示す)の表示停止を指示するものである。また、CPU31は、前記時間外表示停止コマンドの送信と共に、スタートレバー6の操作を無効とするウエイト処理を解除する。
ステップS35において、CPU31は、副制御回路72に対して"時間外表示コマンド"を送信する。この時間外表示コマンドは、営業時間外であるために遊技不可であることを示す画面5a(図22に示す)の表示を指示するものである。また、CPU31は、前記時間外表示コマンドの送信と共に、スタートレバー6の操作を無効とするウエイト処理を行う。
ステップS36において、CPU31は、副制御回路72に対して"認証表示コマンド"を送信する。この認証表示コマンドは、会員証160のチェックを求める画面5a(図21に示す)の表示を指示するものである。また、CPU31は、前記認証表示コマンドの送信と共に、スタートレバー6の操作を無効とするウエイト処理を行う。
図14は、主制御回路71の認証割込処理を示している。この認証割込処理は、会員認証装置150からの認証コマンドに基づいて行われる。この認証コマンドを受信したとき、認証フラグを"オン"とする。
まず、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照し、"認証フラグ"が"オン"に設定されているか否かを判断する(ステップS41)。この判断が"YES"のときは認証割込処理を終了して他の処理に移り、"NO"のときはステップS42に移る。
ステップS42において、CPU31は、認証フラグを"オン"に設定してRAM33の所定の記憶領域に記憶させる。
図15は、副制御回路72のリセット割込処理を示している。この副制御回路72のサブCPUは、音・ランプ制御CPU74及び画像制御CPU82に相当する。ここでは、画像制御CPU82の処理を説明する。
まず、画像制御CPU82は、遊技開始時の初期化を行う(ステップS51)。具体的には、画像制御ワークRAM83の記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。
次いで、画像制御CPU82は、入力監視処理を行う(ステップS52)。この入力監視処理において、画像制御CPU82は、シリアルポート81への主制御回路71からのコマンド(例えば、スタートコマンド、リール停止コマンド、表示役コマンド、払出終了コマンド)、あるいは外部からのコマンドの入力の有無を確認する。主制御回路71又は外部からのコマンド入力が確認されると、未処理コマンドとして画像制御ワークRAM83の所定の記憶領域に記憶する。
次いで、画像制御CPU82は、ステップS32で確認された未処理コマンドに対応するコマンド入力処理を行う(ステップS53)。このコマンド入力処理において、画像制御CPU82は、当該未処理コマンドに基づいて液晶表示装置5による演出内容(表示内容)を決定する。また、画像制御CPU82は、決定した演出内容に応じて音・ランプ制御CPU74に送信するコマンドを設定する。なお、遊技中以外に十字キー、選択ボタン、決定ボタンなどの操作に基づいて主制御回路71から出力された未処理コマンドがあれば、対応する演出内容(例えば、メニュー表示データ)を決定することになる。前述のコマンド入力処理の詳細を図18に示す。
次いで、画像制御CPU82は、コマンド出力処理を行う(ステップS54)。このコマンド出力処理において、画像制御CPU82は、ステップS53で決定した演出内容に基づいて画像制御IC88に対し、画像制御コマンドを出力する。同じく、音・ランプ制御IC74に対し、音・ランプ制御コマンドを出力する。
図16は、副制御回路72のコマンド信号受信割込処理を示している。
画像制御CPU82は、シリアルポート81への主制御回路71からのコマンド(例えば、スタートコマンド、リール停止コマンド、表示役コマンド、払出終了コマンド)又は外部からのコマンド信号を受信すると、未処理コマンドとして画像制御ワークRAM83の所定の記憶領域に記憶する(ステップS61)。
図17は、副制御回路72による音・ランプ定期割込処理を示している。
音・ランプ制御IC74は、画像制御CPU82からの音・ランプ制御コマンドを音源IC78、ランプ類102及びLED類101の駆動制御回路に対して出力する(ステップS71、S72)。すなわち、図15のステップS53で画像制御CPU82が決定した演出内容に基づいて、スピーカ21L、21R、ランプ類102及びLED類101による演出内容が決定される。これに限らず、音・ランプ制御IC74は、画像制御CPU82と同様に、シリアルポート77への主制御回路71からのコマンド及び外部からの信号の入力の有無を確認し、未処理コマンドとしてワークRAM76の所定の記憶領域に記憶するようにしてもよい。
図18は、副制御回路72によるコマンド入力処理(図15のステップS53)の詳細を示している。
まず、画像制御CPU82は、画像制御ワークRAM83の所定の記憶領域を参照し、未処理コマンドがあるか否かを判断する(ステップS81)。この判断が"YES"のときはステップS82に移り、"NO"のときは図15のステップS54に移る。
ステップS82において、画像制御CPU82は、前述の未処理コマンドを読み出し、これが"認証表示コマンド"であるか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS83に移り、"NO"のときはステップS84に移る。
ステップS83において、画像制御CPU82は、認証表示コマンド受信処理を行う。ここで、画像制御CPU82は、認証表示コマンドに含まれる演出識別子に基づいて、画像制御IC88に対して表示コマンドを送信する。この表示コマンドに基づいて、液晶表示装置5は、画面5aに会員証チェックを促す情報(図21に示す)を表示することになる。
ステップS84において、画像制御CPU82は、前述の未処理コマンドを読み出し、これが"認証表示停止コマンド"であるか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS85に移り、"NO"のときはステップS86に移る。
ステップS85において、画像制御CPU82は、認証表示停止コマンド受信処理を行う。ここで、画像制御CPU82は、認証表示停止コマンドに基づいて、画像制御IC88に対して表示停止コマンドを送信する。この表示停止コマンドに基づいて、液晶表示装置5は、画面5aに表示中の会員証チェックを促す情報(図21に示す)を消去することになる。
ステップS86において、画像制御CPU82は、前述の未処理コマンドを読み出し、これが"時間外表示コマンド"であるか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS87に移り、"NO"のときはステップS88に移る。
ステップS87において、画像制御CPU82は、時間外表示コマンド受信処理を行う。ここで、画像制御CPU82は、時間外表示コマンドに含まれる演出識別子に基づいて、画像制御IC88に対して表示コマンドを送信する。この表示コマンドに基づいて、液晶表示装置5は、画面5aに営業時間外(遊技不可)であることに示す情報(図22に示す)を表示することになる。
ステップS88において、画像制御CPU82は、前述の未処理コマンドを読み出し、これが"時間外表示停止コマンド"であるか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS89に移り、"NO"のときはステップS90に移る。
ステップS89において、画像制御CPU82は、時間外表示停止コマンド受信処理を行う。ここで、画像制御CPU82は、時間外表示停止コマンドに基づいて、画像制御IC88に対して表示停止コマンドを送信する。この表示停止コマンドに基づいて、液晶表示装置5は、画面5aに表示中の営業時間外であることを示す情報(図22に示す)を消去することになる。
ステップS90において、画像制御CPU82は、前述の未処理コマンドを読み出し、これに含まれる情報に基づいて演出データを決定する。未処理コマンドに関するコマンド受信処理が終了すると、画像制御CPU82は、ステップS83、S85、S87、S89、S90で処理された未処理コマンドを処理済みに設定する(ステップS91)。具体的には、画像制御ワークRAM83の所定の記憶領域から当該未処理コマンドを消去する。
図19は、会員認証装置150による会員認証処理を示している。この会員認証処理は、会員証160を装着した会員(遊技者)の人体(例えば、手指)が、接触電極100に接触した状態で行われる。
まず、会員認証装置制御部157は、接触検知部151からの信号に基づいて前記会員の人体が接触電極100に接触したか否かを判断する(S101)。この判断が"YES"のときはステップS102に移り、"NO"のときは処理を終了する。
ステップS102において、会員認証装置制御部157は、スイッチS3、S4をオンにして省電力モードから通常電力モードに切り換え、作動信号発生部153に作動信号を発生させる。この作動信号は、接触電極100及び人体(会員)を介して会員証160へと送信される。
更に、会員認証装置制御部157は、通常電力モードのまま、会員証160からの識別信号を待機する(ステップS103)。
次いで、会員認証装置制御部157は、会員証160からの識別信号を受信したか否かを判断する(ステップS104)。この判断が"YES"のときはステップS105に移り、"NO"のときは処理を終了する。
ステップS105において、会員認証装置制御部157は照合処理を行う。この照合処理において、会員認証装置制御部157は、会員証160からの識別信号としての識別データと、認証データ記憶部155に記憶された複数の会員を示す認証データのいずれかと、を照合する。この照合処理は、前記複数の会員を示す認証データの全てについて行われる。
次いで、会員認証装置制御部157は、会員証160の識別データと、前記複数の会員を示す認証データのいずれかと、が一致したか否かを判断する(ステップS106)。この判断が"YES"のときはステップS107に移り、"NO"のときは処理を終了する。
ステップS107において、会員認証装置制御部157は、インタフェース158を介して主制御回路71に対し、認証コマンドを送信する。この認証コマンドは、会員証160の識別データが正当(登録済)であることを示す情報を含む。この後、会員認証装置制御部157は、内蔵タイマに基づいて所定時間の経過を判断し、スイッチS3、S4をオフにして通常電源モードから省電源モードに移行させる。
図20は、会員証160の識別信号送信処理を示している。この識別信号送信処理は、会員証160を装着した会員(遊技者)の人体(例えば、手指)が、接触電極100に接触した状態で行われる。
まず、会員証制御部163は、作動信号検出部164からの信号に基づいて会員認証装置150からの作動信号を受信したか否かを判断する(S111)。この判断が"YES"のときはステップS112に移り、"NO"のときは処理を終了する。
ステップS112において、会員証制御部163は、スイッチS1、S2をオンにして省電力モードから通常電力モードに切り換え、識別データ設定部162に設定された会員証160に固有の識別データを取得する。
次いで、会員証制御部163は、ステップS112で取得した識別データに基づいて所定の識別信号を生成し、この識別信号をデータ送信部165にASK変調させ、その変調信号を通信電極167を介して送信させる(ステップS113)。この後、会員証制御部163は、内蔵タイマに基づいて所定時間の経過を判断し、スイッチS1、S2をオフにして通常電源モードから省電源モードに移行させる。
図21は、会員証チェックを促す情報が表示された画面5aを示している。これは、前述の認証フラグが"オフ"に設定されている場合、認証表示コマンドに基づいて液晶表示装置5に表示され、前述の認証フラグが"オン"に設定されると、認証表示停止コマンドに基づいて消去される。ここでは、人体に装着する会員証160を用いているため、接触電極100に相当する"金属板"に触れるよう促している。また、認証フラグが"オフ"である場合、主制御回路71のウエイト処理(図13のステップS36に含まれる)に基づいて、スタートレバー6の操作を無効としている。
図22は、営業時間外を促す情報が表示された画面5aを示している。これは、前述の営業時間タイマに基づいて営業時間外であると判断された場合、営業時間外表示コマンドに基づいて液晶表示装置5に表示され、同じく、営業時間であると判断された場合、時間外表示停止コマンドに基づいて消去される。ここでは、営業時間外である場合、主制御回路71のウエイト処理(図13のステップS35に含まれる)に基づいて、スタートレバー6の操作を無効としている。
このような本発明の実施の一形態に係るパチスロ機1によれば、遊技者を識別する識別データと遊技を許可された遊技者(会員)を識別する認証データとに基づいて認証コマンドを出力する会員認証装置150と、認証コマンドを受信したか否かに基づいてスタートスイッチ信号を有効又は無効とする手段としての主制御回路71と、を備え、会員認証装置150には、人体(いわゆる人体通信の導体に相当する)と接触する接触電極100と、接触電極100を通して会員証160から識別データを取得するデータ受信部152と、会員の認証データを記憶する認証データ記憶部155と、双方のデータを照合し、双方が一致する場合に認証コマンドを出力する手段としての会員認証装置制御部157と、を設けることにより、遊技店の発行する会員証160がなければ、会員専用機で遊技することができないので、例えば、複数のパチスロ機(一般顧客用機、会員専用機を含む)を有する遊技店において、会員専用機の使用を管理してセキュリティ性を向上させることができる場合がある。また、会員証160の通信電極166、167を人体に接触させ、人体を電気回路の導体としているので、会員認証装置制御部157の接触電極100に手指などを接触するのみで容易に情報を通信できるようになり、操作性が向上する。
また、本実施形態によれば、主制御回路71は、営業時間外であるか否かを判断する手段、及び、この手段が営業時間外であると判断した場合は、液晶表示装置5に時間外表示を行わせる手段として機能し、更に、営業時間外である場合、スタートスイッチ信号を無効とする手段として機能することにより、会員であっても営業時間外は遊技できないことを報知することができる。また、実際にスタートキー6を操作しても、スタートスイッチ信号が無効となるため、営業時間外の稼働を防止し、セキュリティ性を向上させることができる。
なお、前述した実施形態では、遊技を終了した会員が機外に移動したとき、遊技店の店員の操作で初期化を行い、前記認証フラグを"オフ"にする場合について説明したが、本発明はこのほかに、スタートレバー6に人体通信用の接触電極(図1の100に相当する)を設け、1ゲームごとに会員証・時間チェック処理(図13に示す)を行っても同様の効果が得られる場合がある。あるいは、C/Pスイッチ14の"オフ"に基づいて前記認証フラグを"オフ"にしてもよい。あるいは、所定時間遊技が行われなかった場合(スタートスイッチ信号が出力されなかった場合)に前記認証フラグを"オフ"にしてもよい。あるいは、パチスロ機1の座席に人体検知センサを設け、この人体検知センサの検知情報に基づいて前記認証フラグを"オフ"にしてもよい。
また、前述した実施形態では、会員証160としていわゆる人体通信用の通信端末を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、ICカードなどを用いても同様の効果が得られる場合がある。この場合、会員認証装置150に替えて、例えば前記識別データが記憶されたICカードを挿入して読み取るICカードリーダを設け、主制御回路71で前記認証データを記憶すると共に、会員認証処理(図19に示す)の機能を有するようにしてもよい。更に、ICカードが取り出された場合に前記認証フラグを"オフ"にしてもよい。
また、前述した実施形態では、いわゆる人体通信を用いてセキュリティ機能を実現した場合について説明したが、本発明はこのほかに、パネル表示部2aの開閉手段として人体通信手段(会員証160、会員認証装置150に相当する)を用いても同様の効果が得られる場合がある。この場合、例えば、前記識別データに相当する第1の鍵(例えば、暗証番号)が設定された電子キー(会員証160に相当する)と、前記認証データに相当する第2の鍵(例えば、暗証番号)を記憶した電子キー装置(会員認証装置150に相当する)と、キー開閉機構と、を備え、第1の鍵と第2の鍵が一致した場合のみ、パネル表示部2aの扉を開くようにした構成を有するパチスロ機を提供することができる。この構成によれば、従来の鍵(例えば、シリンダー錠、ディジタルキー、カードキー)によらず、人体を接触電極に接触するのみでパチスロ機の筐体扉を開けることができ、セキュリティ性及び操作性が向上するという効果が期待される。例えば、鍵穴が不要となるため、筐体及び鍵穴が破壊されて被害を被ることはなくなる。また、鍵自体の紛失あるいは不正使用の回避が期待される。
また、前述した実施形態では、会員証チェック及び営業時間外に関する情報を報知する手段として液晶表示画面5aを用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、LED類101、ランプ類102、あるいはスピーカ21L、21Rなどを用いても同様の効果が得られる場合がある。
1 パチスロ機
2 キャビネット
3L、3C、3R リール
5 液晶表示装置
5a 画面
6 スタートレバー
7L、7C、7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
82 画像制御CPU
83 画像制御ワークRAM
88 画像制御IC
100 接触電極
150 会員認証装置
160 会員証(通信端末)
2 キャビネット
3L、3C、3R リール
5 液晶表示装置
5a 画面
6 スタートレバー
7L、7C、7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
82 画像制御CPU
83 画像制御ワークRAM
88 画像制御IC
100 接触電極
150 会員認証装置
160 会員証(通信端末)
Claims (2)
- 開始操作に応じて遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段と、
停止操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段と、
複数の識別情報をそれぞれ表示する複数の識別情報表示手段と、
前記遊技開始指令信号に基づいて複数の識別情報表示手段に表示された複数の識別情報を変動制御すると共に、前記停止指令信号に基づいて複数の識別情報表示手段に表示された複数の識別情報をそれぞれ停止制御する変動停止制御手段と、
前記遊技開始指令信号に基づいて乱数値を用いた抽選により内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、
遊技に関する遊技情報を表示する遊技情報表示手段と、
遊技者を識別する第1の情報と遊技を許可された遊技者を識別する第2の情報とに基づいて一致信号を出力する一致信号出力手段と、
前記一致信号に基づいて前記遊技開始指令信号を有効又は無効とする有効無効手段と、
を備え、
一致信号出力手段は、導体としての人体と接触する人体接触手段と、人体及び接触手段を通して第1の情報を取得する情報取得手段と、第2の情報を記憶する情報記憶手段と、第1の情報と第2の情報を照合し、双方が一致する場合に一致信号を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
営業時間外であるか否かを判断する時間判断手段と、時間判断手段が営業時間外であると判断した場合は、遊技情報表示手段に時間外表示を行わせる表示制御手段と、を備え、
時間判断手段が営業時間外であると判断した場合、有効無効手段は、前記遊技開始指令信号を無効とすることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208870A JP2007020943A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208870A JP2007020943A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007020943A true JP2007020943A (ja) | 2007-02-01 |
Family
ID=37782476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005208870A Withdrawn JP2007020943A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007020943A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009285252A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Sammy Corp | 遊技システム |
-
2005
- 2005-07-19 JP JP2005208870A patent/JP2007020943A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009285252A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Sammy Corp | 遊技システム |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080508 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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