JP5866518B1 - 力センサおよび力検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易なコイル装置、並びにそれを用いた力センサおよび力検知装置を提供する。【解決手段】コイル装置50は、磁性体にて中空部40を囲む環状に形成されたコア4と、互いに電気的に絶縁された複数本の導線53の束を有する電路構造体51と、電路構造体51の両端部に電気的に接続された接続構造体52とを備える。電路構造体51は、中空部40を通してコア4に掛けられている。接続構造体52は、一対の端子551,552を有し、一対の端子551,552間において複数本の導線53を電気的に直列に接続して、複数本の導線53にてコイル5を形成するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に力センサおよび力検知装置に関し、より詳細には、コアに導線が巻かれた構成のコイル装置を用いた力センサおよび力検知装置に関する。
従来、コイルを流れる電流によって磁化された磁性体の歪みに伴う透磁率の変化に基づいて、磁性体に加わる荷重を検知する磁歪式荷重センサが知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1記載の磁歪式荷重センサは、外部からの荷重を受ける強磁性体の荷重受け部と、荷重受け部の周囲に巻き回されるコイルと、荷重受け部及びコイルを収容する強磁性体のケースとから少なくとも構成されている。また、コイルは、荷重受け部の周囲に配置された樹脂から成るボビンに収納される。
荷重受け部は、ロッド形状であり、その高さ方向の中心軸を含む軸対称な領域は、貫通されて円柱形状の中空部をなしている。荷重受け部は、中空部にワイヤやケーブル等の棒状部材を密着して挿入することにより、棒状部材の軸方向に加わる荷重を受ける。
荷重受け部に荷重が加わると、逆磁歪効果によって荷重受け部の透磁率が変化して、コイルのインダクタンスを含む回路のインピーダンスが変化する。この磁歪式荷重センサは、このインピーダンス変化に伴うコイル両端の電圧変化を測定することで、荷重受け部の中空部に挿入される棒状部材の移動に起因する荷重を検出(検知)する。
特開2004−226196号公報
上述したような磁歪式荷重センサ(力センサ)では、磁性体およびコイルからなるコイル装置が必要であり、コイル装置の製造においては、磁性体に導線を巻き付けてコイルを形成する作業が必要である。しかし、磁性体の大きさや形状によっては磁性体に導線を巻き付ける作業は容易でなく、コイル装置の製造が容易でない、という問題がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、製造が容易なコイル装置を用いた力センサおよび力検知装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の形態の力センサは、磁性体にて、中空部を囲む環状に形成されたコアと、互いに電気的に絶縁された複数本の導線の束を有し、前記中空部を通して前記コアに掛けられた電路構造体と、前記電路構造体の両端部に電気的に接続された接続構造体とを備え、前記接続構造体は、一対の端子を有し、前記一対の端子間において前記複数本の導線を電気的に直列に接続することにより、前記複数本の導線にてコイルを形成するように構成されているコイル装置を備え、前記コアには、前記一対の端子間を流れる電流によって生じる磁束が通る磁路が、前記中空部の周方向に沿って形成され、前記コアは、前記磁路が形成される面と交差する交差方向の一面に、荷重を受ける荷重受部を有し、前記交差方向の両側から前記コアを挟むように配置される第1プレートおよび第2プレートと、前記コアよりも弾性率の低い材料で形成され、前記第1プレートおよび前記第2プレートの両者間を位置決めする弾性体とをさらに備え、前記弾性体は、前記第1プレートの外周縁と、前記第2プレートの外周縁とに接着することで、前記第1プレートと前記第2プレートとによって前記交差方向の両側から挟まれるように、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に設けられることを特徴とする。
第2の形態の力センサは、第1の形態において、前記電路構造体は、前記複数本の導線が、電気絶縁性を有する被覆部材で覆われたケーブルであることを特徴とする。
第3の形態の力センサは、第1の形態において、前記電路構造体は、前記複数本の導線が、電気絶縁性および可撓性を有するベースフィルムの少なくとも一面に形成されたフレキシブル基板であることを特徴とする。
第4の形態の力センサは、第1の形態において、前記電路構造体は、前記複数本の導線が、電気絶縁性を有する成形体の表面に形成された構造であることを特徴とする。
第5の形態の力センサは、第2または3の形態において、前記コアと前記接続構造体との間において、前記電路構造体を束ねる結束部材をさらに備えることを特徴とする。
第6の形態の力センサは、第1乃至5の何れかの形態において、前記コアは、前記中空部の周方向の一部に、他の部位よりも断面積の小さい取付部を有し、前記電路構造体は、前記取付部に掛けられていることを特徴とする。
第7の形態の力センサは、第1乃至6の何れかの形態において、前記第1プレート、前記第2プレート、前記弾性体および前記コイル装置は、検知ブロックを構成し、前記検知ブロックは、前記交差方向に貫通する通孔を有し、前記コイル装置は、前記通孔の周囲に配置され、前記検知ブロックは、前記交差方向と直交する平面に沿った向きに前記通孔を外部に開放する開口を有することを特徴とする。
第8の形態の力検知装置は、第1乃至7の何れかの形態の力センサと、前記コイル装置の磁気特性の変化に基づいて荷重を検知する検知回路とを備えることを特徴とする。
本発明は、コアの中空部を通した複数本の導線の束にてコイルが形成されるので、コイル装置を製造するに際して、一本の長い導線をコアに巻き付ける場合のようにコアの中空部に導線を何度も通す必要はなく、コアの中空部には電路構造体を一度通すだけでよい。その結果、コイル装置の製造が容易になる、という利点がある。
図1Aは、実施形態1に係るコイル装置の斜視図である。図1Bは、図1AのX−X断面図である。 図2A,図2Bは、実施形態1に係るコイル装置の製造方法を示す斜視図である。 実施形態1の変形例1に係るコイル装置の斜視図である。 図4Aは、実施形態2に係るコイル装置の斜視図である。図4Bは、図4AのX−X断面図である。 実施形態2の変形例1に係るコイル装置の斜視図である。 実施形態2の変形例2に係るコイル装置の斜視図である。 実施形態3に係るコイル装置の斜視図である。 図8Aは、実施形態3に係るコイル装置の電路構造体および接続構造体のみを示す斜視図である。図8Bは、実施形態3に係るコイル装置の接続構造体を示す平面図である。 図9Aは、実施形態3の変形例1に係るコイル装置の電路構造体および接続構造体のみを示す斜視図である。図9Bは、実施形態3の変形例1に係るコイル装置の接続構造体を示す平面図である。 図10Aは、適用例1に係る力センサおよび力検知装置を示す概略図である。図10Bは、適用例1に係る力センサの平面図である。図10Cは、適用例1に係る力センサの断面図である。 適用例1に係る力検知装置における検知回路の概略図である。 図12Aは、中空部を有するコアにおける開磁路の磁束分布を示す図である。図12Bは、中空部を有さないコアにおける開磁路の磁束分布を示す図である。 適用例1に係る力センサにおいて、基板以外の構造体を用いた構成を示す断面図である。 図14Aは、適用例2に係る力センサの断面図である。図14Bは、適用例2に係る力センサの平面図である。 図15Aは、適用例2に係る力センサにおける基板の一例を示す平面図である。図15Bは、適用例2に係る力センサにおける基板の他の一例を示す平面図である。 図16Aは、適用例2に係る力検知装置において、各検知部を検知回路に個別に接続した一例を示す概略図である。図16Bは、適用例2に係る力検知装置において、各検知部を検知回路に個別に接続した一例を示す概略図である。 適用例2に係る力検知装置において、各検知部を検知回路に直列に接続した一例を示す概略図である。 適用例2に係る力センサの使用例を示す概略図である。 図19Aは、適用例2に係る力センサにおける検知部の配置の一例を示す平面図である。図19Bは、適用例2に係る力センサにおける検知部の配置の一例を示す平面図である。 図20Aは、適用例2に係る力センサにおいて、正方形状の基板に検知部を配置した一例を示す平面図である。図20Bは、適用例2に係る力センサにおいて、平面視で半円環形状の基板に検知部を配置した一例を示す平面図である。図20Cは、適用例2に係る力センサにおいて、平面視で円環形状の基板に検知部を配置した一例を示す平面図である。 適用例2に係る力センサにおいて、絶縁体を配置した一例を示す断面図である。 適用例2に係る力センサにおいて、コイルを基板に形成した一例を示す平面図である。 適用例2に係る力センサにおいて、位置決め孔の代わりに凹部を設けた一例を示す断面図である。 適用例2に係る力センサにおいて、剛性体を配置した一例を示す断面図である。 図25Aは、適用例2に係る力センサにおいて、基板以外の構造体を用いた構成を示す断面図である。図25Bは、適用例2に係る力センサにおいて、基板以外の構造体を用いた構成を示す平面図である。 図26Aは、適用例2に係る力センサにおいて、基板以外の構造体を用いた他の構成を示す断面図である。図26Bは、適用例2に係る力センサにおいて、基板以外の構造体を用いた他の構成を示す平面図である。 図27Aは、適用例3に係る力センサの平面図である。図27Bは、図27AのX−X断面図である。 図28A,図28Bは、それぞれ適用例3に係る力センサの使用例を示す概略図である。 図29A,図29Bは、それぞれ適用例3に係る力センサの閉塞部材を備えた構成の平面図である。 図30A,図30Bは、それぞれ適用例3に係る力センサにおいて、弾性体に規制部を備えた構成の側面図である。 図31A,図31Bは、それぞれ適用例3に係る力センサにおいて、第1プレートおよび第2プレートに規制部を備えた構成を示す側面図である。 図32Aは、適用例3の変形例1に係る力センサの平面図である。図32Bは、図32AのX−X断面図である。 図33A,図33Bは、それぞれ適用例3の変形例1に係る力センサの使用例を示す概略図である。 図34A,図34Bは、それぞれ適用例3の変形例1に係る力センサの閉塞部材を備えた構成の平面図である。 図35Aは、適用例3に係る力センサにおいて、他の閉塞部材を備えた構成の平面図である。図35Bは、適用例3の変形例1に係る力センサにおいて、他の閉塞部材を備えた構成の平面図である。 図36A,図36Bは、それぞれ適用例4に係る力センサにおいて、連結部がワイヤである構成の平面図である。 図37Aは、適用例4に係る力センサにおいて、弾性体に規制部を備えた構成の側面図である。図37Bは、適用例4に係る力センサにおいて、第1プレートおよび第2プレートに規制部を備えた構成の側面図である。 図38Aは、適用例4に係る力センサにおいて、連結部がヒンジである構成の平面図である。図38Bは、適用例4に係る力センサにおいて、連結部がヒンジである構成の側面図である。 図39A,図39Bは、それぞれ適用例4の変形例1に係る力センサの平面図である。 図40A,図40Bは、それぞれ適用例4の変形例2に係る力センサの平面図である。 図41Aは、適用例4の変形例1に係る力センサにおいて、閉塞部材を備えた構成の平面図である。図41Bは、適用例4の変形例2に係る力センサにおいて、閉塞部材を備えた構成の平面図である。
以下では、本発明の実施形態に係るコイル装置、並びにそれを用いた力センサおよび力検知装置について説明する。まずはコイル装置について実施形態1〜3にて説明し、さらにそれ(コイル装置)を用いた力センサおよび力検知装置について適用形態(適用例1〜4)を示して説明する。ここでいう力センサおよび力検知装置は、コイル装置の磁性体の逆磁歪効果を利用して磁性体に加わる荷重を検知する力センサおよび力検知装置である。
(実施形態1)
(1.1)概要
本実施形態のコイル装置50は、図1A,図1Bに示すように磁性体にて中空部40を囲む環状に形成されたコア4と、複数本の導線53の束を有する電路構造体51と、電路構造体51の両端部に電気的に接続された接続構造体52とを備える。複数本の導線53は互いに電気的に絶縁されている。電路構造体51は、中空部40を通してコア4に掛けられている。接続構造体52は、一対の端子551,552を有し、一対の端子551,552間において複数本の導線53を電気的に直列に接続して、複数本の導線53にてコイル5を形成するように構成されている。
ここで、電路構造体51とコア4との関係は、電路構造体51が中空部40を通してコア4に掛けられていればよく、電路構造体51がコア4に接していてもよく、接していなくてもよい。電路構造体51が中空部40を通してコア4に掛けられている状態とは、電路構造体51が中空部40を通してコア4の一部を囲むようにコア4に取り付けられている状態を意味する。言い換えれば、電路構造体51は、コア4に対して幾重にも巻き付けられるのではなく、複数本の導線53からなるコイル5とコア4とが磁気的に結合する程度に、コア4の一部に緩く絡まるように設けられている。また、本実施形態における「端子」は、必ずしも、電線を接続するための部品として実体を有しなくてもよく、例えば電子部品のリードや、プリント基板に含まれる導体の一部であってもよい。
すなわち、本実施形態のコイル装置50では、一本の長い導線をコア4に巻き付けてコイル5が形成されるのではなく、コア4の中空部40を通した複数本の導線53の束にてコイル5が形成されている。そのため、コイル装置50を製造するに際して、一本の長い導線をコア4に巻き付ける場合のようにコア4の中空部40に導線を何度も通す必要はなく、コア4の中空部40には複数本の導線53の束(電路構造体51)を一度通すだけでよい。その結果、コイル装置50の製造が容易になる、という利点がある。
このように構成されるコイル装置50は、後述する力センサ(および力検知装置)に限らず、例えば電流を計測するために用いられるCT(Current Transformer)センサなど、コア入りコイルとしての各種の用途に適用可能である。
(1.2)具体的構成
以下、本実施形態のコイル装置50について詳細に説明する。但し、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、以下の説明では、コア4における中空部40の貫通方向(コア4の厚さ方向)を上下方向として説明するが、この方向はコイル装置50の使用形態を限定する趣旨ではない。
本実施形態のコイル装置50は、図1Aに示すように、コア4と、電路構造体51と、接続構造体52とを備えている。
コア4は、例えばNi(ニッケル)−Zn(亜鉛)フェライト等の磁性体により形成されている。本実施形態のコイル装置50では、コア4は、上下方向を厚さ方向とする円盤形状に形成され、厚さ方向(上下方向)に貫通する円形状の中空部40が形成されている。言い換えれば、コア4は平面視で円環状に形成されており、中空部40を有するトロイダルコアである。なお、本実施形態のコイル装置50は、磁性体の逆磁歪効果を利用して磁性体に加わる荷重を検知する力センサに適用されるので、コア4は、コア4に荷重が加わると逆磁歪効果を奏する磁性体で形成される。逆磁歪効果とは、磁化されたコア4が荷重を加えられることで歪み、この歪みによりコア4の透磁率が変化する効果をいう。
コア4は、中空部40の周方向の一部に、他の部位よりも断面積の小さい取付部41を有しており、電路構造体51は、取付部41に掛けられている。すなわち、電路構造体51は、コア4の周方向の一部に設けられた取付部41に取り付けられている。取付部41は、コア4の他の部位(取付部41以外の部位)に比べて、断面積(中空部40の周方向に直交する断面の面積)が小さく、つまり細く形成されている。ここでは、取付部41は、コア4の厚さ方向(上下方向)およびコア4の径方向の両方について、コア4の他の部位よりも細く形成されている。このため、本実施形態のコイル装置50では、電路構造体51がコア4の厚さ方向の両面(上面および下面)から突出しないように、上下方向においてコア4の幅内に電路構造体51を収めることができる。さらに、電路構造体51がコア4から中空部40内に突出しないように、コア4の径方向においてコア4の幅内に電路構造体51を収めることができる。なお、取付部41を上記の寸法で設計するか否かは任意である。
電路構造体51は、図1Bに示すように、複数本の導線53が、電気絶縁性を有する被覆部材513で覆われたケーブルである。ここでは、一例として、ケーブル(電路構造体51)は、複数本の細線同軸ケーブルがジャケット(外皮)で覆われたフラット同軸ケーブルである。ここでいう細線同軸ケーブルは、極細の撚り線からなる中心導体(心線)が誘電体およびシールドで覆われた構造である。このフラット同軸ケーブルでは、複数本の中心導体の各々は導線53に相当し、誘電体およびジャケットが被覆部材513に相当する。なお、ここでは電路構造体51は導線53を6本有する、多芯(6芯)ケーブルである。これら6本の導線53を区別する場合には導線531〜536として区別する。
図1Bの例では、電路構造体51は、複数本の導線53の長手方向に長い帯状に形成されている。そして、少なくとも電路構造体51の長手方向の両端部においては、複数本(ここでは6本)の導線531〜536が電路構造体51の幅方向(短手方向)に沿って一列に並ぶように、複数本の細線同軸ケーブルが一体化されている。これにより、電路構造体51においては複数本の導線53の束が形成されている。電路構造体51の短手方向の寸法は、取付部41の寸法(中空部40の周方向における寸法)よりも小さい。このように構成される電路構造体51の長手方向の両端部は、接続構造体52に電気的に接続されている。
なお、電路構造体51においては複数本の導線53が束ねられていればよく、電路構造体51の長手方向の両端部以外では、複数本の細線同軸ケーブル(複数本の導線53)はばらけるように設けられていてもよいし、一体化されていてもよい。本実施形態では、電路構造体51の長手方向の両端部以外で、複数本の細線同軸ケーブルがばらけるように設けられている。
電路構造体51は、長手方向の中央部がコア4の中空部40内に位置するようにコア4に通された状態で、中空部40からはみ出た部分がコア4の径方向に沿ってコア4の外方に向けて曲げられている。ここでは、電路構造体51のうち中空部40内に位置する部位を挿通部510とし、電路構造体51の長手方向における挿通部510の両側の部位を第1引出部511および第2引出部512とする。第1引出部511および第2引出部512は、挿通部510の両端縁から同じ向きに延長されており、上下方向(コア4の厚さ方向)において互いに対向する。これにより、電路構造体51は、挿通部510と第1引出部511と第2引出部512とで取付部41を囲むようにして、コア4に取り付けられる。
なお、以下では、第1引出部511と第2引出部512との対向方向(上下方向)において、コア4から見て第1引出部511側を下方、第2引出部512側を上方として説明する。
接続構造体52は、本実施形態では電路構造体51の(長手方向の)両端部に電気的に接続されたコネクタ装置である。この接続構造体(コネクタ装置)52は、互いに機械的に結合されかつ電気的に接続される第1コネクタ521と第2コネクタ522とで構成されている。第1コネクタ521と第2コネクタ522とは着脱自在である。第1コネクタ521は、第1引出部511における挿通部510とは反対側の端部に電気的に接続されている。第2コネクタ522は、第2引出部512における挿通部510とは反対側の端部に電気的に接続されている。そのため、第1コネクタ521と第2コネクタ522とが互いに接続された状態では、電路構造体51の両端部同士が接続構造体52を介して機械的に結合されかつ電気的に接続されることになる。
第1コネクタ521および第2コネクタ522の各々は複数の端子を有しており、複数の端子の各々には、電路構造体51の複数本の導線53が1本ずつ電気的に接続される。ここで、第1コネクタ521および第2コネクタ522の各々の端子数(コンタクト数)は、少なくとも電路構造体51の導線53の本数(ここでは6本)よりも1本多く設定されている。本実施形態では、第1コネクタ521および第2コネクタ522の各々の端子数は「7」である。これら複数の端子の各々には端子番号が割り当てられており、第1コネクタ521と第2コネクタ522とが互いに接続された状態では、同一の端子番号の端子同士が接続導体541〜547を介して電気的に接続されることになる。ここで、接続導体541〜547の各々は、第1コネクタ521と第2コネクタ522との間において、端子同士を電気的に接続するコンタクトからなる。以下では、接続導体541〜547のうち、端子番号「n番」(nは自然数)の端子に接続される接続導体54nを、端子番号「n番」の接続導体54nという。
電路構造体51は、第1コネクタ521と第2コネクタ522とで、導線53の接続される端子の端子番号が1つずつずれるように、接続構造体52に対して電気的に接続されている。図1Bの例では、第1コネクタ521において、「1番」の接続導体541に導線531が接続され、同様に、「2番」〜「6番」の接続導体542〜546に導線532〜536が一対一に対応して接続されている。一方、第2コネクタ522においては、「2番」の接続導体542に導線531が接続され、同様に、「3番」〜「7番」の接続導体543〜547に導線532〜536が一対一に対応して接続されている。
これにより、第1コネクタ521と第2コネクタ522とが接続された状態で、第2コネクタ522における「1番」の端子552と、第1コネクタ521における「7番」の端子551との間において、複数本の導線53が電気的に直列に接続されることになる。つまり、接続構造体52は、一対の端子551,552を有しており、一対の端子551,552間において複数本の導線53を電気的に直列に接続するように構成されている。
具体的には、一対の端子551,552のうち一方の(第1の)端子552には、接続導体541を介して導線531の一端が電気的に接続され、導線531の他端には、接続導体542を介して導線532の一端が電気的に接続される。導線532の他端には、接続導体543を介して導線533の一端が電気的に接続され、導線533の他端には、接続導体544を介して導線534の一端が電気的に接続される。導線534の他端には、接続導体545を介して導線535の一端が電気的に接続され、導線535の他端には、接続導体546を介して導線536の一端が電気的に接続される。導線536の他端には、接続導体547を介して、一対の端子551,552のうち他方の(第2の)端子551が電気的に接続される。
このように一対の端子551,552間において直列に接続された複数本の導線531〜536は、コア4の取付部41の周囲に巻き回された1本の導線(巻線)と等価である。したがって、本実施形態の構成によれば、複数本の導線53は取付部41に取り付けられたコイル5を形成することになる。これにより、本実施形態のコイル装置50は、円環状のコア(トロイダルコア)4にコイル5が取り付けられたトロイダルコイルを構成する。ここで、導線53の本数がコイル5の巻数となるため、6本の導線53が設けられた本実施形態では、コイル5の巻数は「6」となる。
上述した構成のコイル装置50においては、一対の端子551,552がコイル5の両端に相当するため、一対の端子551,552を用いてコイル5を外部回路に電気的に接続することが可能である。例えば、一対の端子551,552に一対の接続用電線を接続することで、一対の接続用電線を介して、外部回路とコイル5との電気的な接続が実現可能である。
(1.3)製造方法
次に、上述したように構成されるコイル装置50の製造方法について、図2A,図2Bを参照して説明する。
まず、図2Aに示すように、両端部に接続構造体52(第1コネクタ521および第2コネクタ522)が接続された電路構造体51と、コア4とを用意する。図2Aにおいて、第1コネクタ521と第2コネクタ522との接続は解除されている。この状態で、第2コネクタ522をコア4の下方から中空部40に通すことにより、電路構造体51がコア4の中空部40を貫通した状態とする。このとき、電路構造体51がコア4のうち取付部41に掛けられるように、電路構造体51とコア4との位置関係が定められている。
その後、図2Bに示すように、第1コネクタ521と第2コネクタ522とを互いに接続する。これにより、電路構造体51の両端部同士が機械的に結合されかつ電気的に接続されることになり、複数本の導線53によってコイル5が形成される。
(1.4)効果
以上説明した本実施形態のコイル装置50では、一本の長い導線をコア4に巻き付けてコイル5が形成されるのではなく、コア4の中空部40を通した複数本の導線53の束(電路構造体51)にてコイル5が形成されている。そのため、コイル装置50を製造するに際して、一本の長い導線をコア4に巻き付ける場合のようにコア4の中空部40に導線を何度も通す必要はなく、コア4の中空部40には複数本の導線53の束(電路構造体51)を一度通すだけでよい。その結果、コイル装置50の製造が容易になる、という利点がある。
すなわち、本実施形態の構成を適用することで、自動巻線機を用いた場合でも製造が困難なトロイダルコイルを手作業で簡単に製造することができる。とくに、比較的小型のコイル装置50であれば、コア4の中空部40に導線を何度も通すことは困難であるため、本実施形態の構成を適用することは有用である。
さらに、このコイル装置50は、中空部40を有するコア4に対してコイル5が取り付けられた構成であるから、コイル5の通電時、コア4には中空部40の周方向に沿った磁路(磁気回路)が形成される。この磁路は、閉磁路である。したがって、このコイル装置50では、コア4から外部への磁束の漏れが生じ難いので、磁束の漏れを防ぐために強磁性体のケースを設ける必要がない。
なお、本実施形態のように電路構造体(複数本の導線53)がコア4に緩く絡まるように取り付けられている場合、一本の長い導線をコア4に巻き付ける場合に比べて、コイル装置50の特性(インダクタンス等)の設計精度が低くなる可能性がある。ただし、後述する力センサのように、コイル装置50の特性の絶対値でなく、特性の変化(相対値)を利用する用途であれば、コイル装置50の特性の設計精度は比較的低くてもよく、本実施形態のコイル装置50で十分適用可能である。
また、本実施形態のように、電路構造体51は、複数本の導線53が、電気絶縁性を有する被覆部材513で覆われたケーブルであることが好ましい。この構成によれば、汎用のケーブルにて電路構造体51を実現できるため、コイル装置50の製造がさらに容易になる。しかも、ケーブルの芯数(心数)、つまり導線の本数によってコイル5の巻数を変更可能であり、芯数の異なるケーブルを用いることで、様々な巻数のコイルを実現することができる。
また、本実施形態のように、コア4は、中空部40の周方向の一部に、他の部位よりも断面積の小さい取付部41を有し、電路構造体51は、取付部41に掛けられていることが好ましい。この構成によれば、電路構造体51がコア4の厚さ方向の両面(上面および下面)から突出しないように、コア4の厚さ方向の幅内に電路構造体51を収めることができる。さらに、電路構造体51がコア4から中空部40内に突出しないように、コア4の径方向においてコア4の幅内に電路構造体51を収めることができる。
(1.5)変形例
図3は、実施形態1の変形例1を示している。変形例1においては、コイル装置50は、コア4と接続構造体52との間において、電路構造体51を束ねる結束部材56をさらに備えている。図3の例では、結束部材56は帯状の粘着テープであって、中空部40の外側において、電路構造体51のうち第1引出部511と第2引出部512とを束ねている。結束部材56は、少なくとも上下方向における第1引出部511と第2引出部512との間隔を、コア4の厚さ寸法に比べて小さくするように第1引出部511と第2引出部512とを束ねていればよい。
変形例1によれば、複数本の導線53を含む電路構造体51が、コア4近傍においてコア4の一部(取付部41)を囲むようなループを形成することになるので、複数本の導線53からなるコイル5とコア4との磁気的な結合度が向上する。ここで、結束部材56は、第1引出部511と第2引出部512とを密着させていることが好ましく、これによりコイル5とコア4との磁気的な結合度がさらに向上する。また、結束部材56の位置は、コア4と接続構造体52との間であればよいが、コア4に近い方が好ましい。なお、結束部材56は、コア4と接続構造体52との間において電路構造体51を束ねる構成であればよく、粘着テープに限らず、例えば結束バンドやクリップなどであってもよい。さらに、結束部材56は、第1引出部511と第2引出部512とを接着する接着剤などでもよい。
また、実施形態1の他の変形例を以下に列挙する。
電路構造体51は、複数本の導線53が、電気絶縁性を有する被覆部材513で覆われたケーブルであればよく、フラット同軸ケーブルに限らず、例えば汎用のフラットケーブルや丸型ケーブルなどであってもよい。さらに、ケーブルの芯数、つまり導線53の本数も6本に限らず、5本以下または7本以上であってもよい。
また、コイル装置50は、中空部40を有するコア4に電路構造体51が掛けられた構成であればよく、円環状のコア(トロイダルコア)4を採用したトロイダルコイルに限らず、例えば矩形状や三角形状、多角形状など、各種のコア4を採用可能である。
また、複数本の導線53は、コア4に対して一重巻きとなる単層構造に限らず、複層構造であってもよい。具体的には、複数本の導線53が電路構造体51の幅方向だけでなく、電路構造体51の厚さ方向に複数層設けられたフラットケーブルを用いたり、電路構造体51をコア4に対して複数回掛け回したりすることにより、複層構造が実現される。電路構造体51をコア4に対して複数回掛け回す場合でも、一本の長い導線をコア4に巻き付けて、巻数が同じコイル5を形成する場合に比べれば、コイル装置50の製造が容易になる。
また、実施形態1では、電路構造体51はコア4の中空部40内において所定の曲率半径で曲げられているが、この構成に限らず、挿通部510と、第1引出部511および第2引出部512の各々との境界部分で略直角に折り曲げられていてもよい。この場合、電路構造体51とコア4との間の隙間(ギャップ)を小さくすることができ、複数本の導線53からなるコイル5とコア4との磁気的な結合度が向上する。
また、接続構造体52は、本実施形態では第1コネクタ521と第2コネクタ522とからなるコネクタ装置であるが、この構成に限らず、例えば端子台やプリント基板などでもよい。接続構造体52がプリント基板からなる例については、実施形態2,3にて説明する。さらに、電路構造体51の両端部同士がリード線や半田を用いた空中配線により、直接的に接続されていてもよく、この場合にはリード線や半田が接続構造体52に相当する。
(実施形態2)
本実施形態のコイル装置50は、図4A,図4Bに示すように、電路構造体51がフレキシブル基板である点で、実施形態1のコイル装置50と相違する。フレキシブル基板は、複数本の導線53が電気絶縁性および可撓性を有するベースフィルム514の少なくとも一面に形成された構造である。また、本実施形態では、接続構造体52はプリント基板である。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
ここでいうフレキシブル基板には、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)およびフレキシブルフラットケーブル(FPC:Flexible Flat Cable)が含まれている。すなわち、フレキシブル基板は、ベースフィルム514の少なくとも一面に、金属箔(例えば銅箔)からなる複数本の導線53が形成された構成であり、全体として可撓性を有する基板であればよい。なお、図4A,図4Bの例では、複数本の導線53は、ベースフィルム514の一面にのみ形成されている。
接続構造体52としてのプリント基板は、ガラスエポキシ基板などのリジッド基板である。この接続構造体(プリント基板)52は、厚さ方向の各面に複数の端子を有しており、複数の端子の各々には、電路構造体51の複数本の導線53が1本ずつ電気的に接続される。ここで、端子はプリント基板の厚さ方向の各面に形成された接続用パッド(金属箔)からなる。プリント基板の厚さ方向の両面間において端子同士を電気的に接続する接続導体541〜547は、ここではスルーホール導体からなる。
本実施形態においても実施形態1と同様に、「1番」の接続導体541と、「7番」の接続導体547との間において、複数本の導線53が電気的に直列に接続されている。つまり、接続構造体52は、一対の端子551,552を有しており、一対の端子551,552間において複数本の導線53を電気的に直列に接続するように構成されている。本実施形態では、「7番」の接続導体547に接続された接続用パッドが端子551を構成し、「1番」の接続導体541に接続された接続用パッドが端子552を構成する。
以上説明した本実施形態の構成によれば、フレキシブル基板にて電路構造体51を実現できるため、コイル装置50の製造が容易である。しかも、電路構造体51がケーブルからなる場合に比べて、電路構造体51の薄型化が可能であり、コイル装置50のさらなる小型化(薄型化)を実現することができる。
また、接続構造体52はプリント基板であるから、接続構造体52がコネクタ装置である場合に比べて、接続構造体52の簡略化および薄型化を図ることができる。つまり、電路構造体51と接続構造体52との間の接続形態は半田接合などで実現できるので、簡単な構成でかつ上下方向の寸法も比較的小さく抑えることができる。
(2.1)変形例
図5は、実施形態2の変形例1を示している。変形例1においては、電路構造体51の両端部は、接続構造体52の厚さ方向の一面(上面)に接続されている。変形例1では、接続構造体52の厚さ方向の一面上であってコア4と接続構造体52とが並ぶ方向(第1引出部511および第2引出部512の延長方向)において、電路構造体51の両端部が離間して配置されている。
図6は、実施形態2の変形例2を示している。変形例2においては、変形例1と同様に、電路構造体51の両端部は、接続構造体52の厚さ方向の一面(上面)に接続されている。変形例2では、接続構造体52の厚さ方向の一面上であってコア4と接続構造体52とが並ぶ方向(第1引出部511および第2引出部512の延長方向)と直交する方向において、電路構造体51の両端部が離間して配置されている。
なお、これら第1および変形例2では、端子はプリント基板の厚さ方向の一面に形成された接続用パッド(金属箔)からなる。プリント基板の厚さ方向の一面において端子同士を電気的に接続する接続導体は、プリント基板の厚さ方向の一面に形成された金属箔(例えば銅箔)からなる。つまり、接続構造体52は片面プリント基板からなる。このような構成の接続構造体52については、実施形態3にて詳述する。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。また、実施形態2で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(実施形態3)
本実施形態のコイル装置50は、図7および図8A,図8Bに示すように、電路構造体51が成形体515を有する構造である点で、実施形態2のコイル装置50と相違する。この電路構造体51は、複数本の導線53が、電気絶縁性を有する成形体515の表面に形成された構造である。以下、実施形態2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態における電路構造体51は、樹脂やセラミックスからなる成形体515の表面に立体的に金属箔(例えば銅箔)にて複数本の導線53を形成した成形回路部品(MID:Molded Interconnect Devices)である。ここで、成形体515は、挿通部510と、第1引出部511および第2引出部512の各々とが略直交し、かつ第1引出部511と第2引出部512とが互いに平行となるように形成されている。これにより、成形体515は、接続構造体52としてのプリント基板の一面に実装された状態で、接続構造体52との間に空間を形成する。この空間には、コア4の一部(取付部41)が位置することになる。
複数本の導線53(ここでは4本の導線531〜534)は、図8Aに示すように、成形体515のうち中空部40の周方向に直交する一端面、つまり電路構造体51の幅方向の一端面に形成されている。
また、本実施形態の接続構造体52は、厚さ方向の一面に端子としての接続用パッド(金属箔)571〜578が形成された片面プリント基板である。これら複数の接続用パッド571〜578には、電路構造体51の両端部において、複数本の導線53が半田等により接続される。本実施形態では、接続導体541〜543は、プリント基板の厚さ方向の一面に形成された金属箔(例えば銅箔)からなる。これら接続導体541〜543は、電路構造体51の一端部に接続された接続用パッド571〜574と、電路構造体51の他端部に接続された接続用パッド575〜578とを電気的に接続する。
ここでは、導線534に電気的に接続された接続用パッド574が端子551を構成し、導線531に電気的に接続された接続用パッド575が端子552を構成する。接続導体541〜543は、一対の端子551,552間において複数本の導線53が電気的に直列に接続されるように、接続用パッド571〜573と接続用パッド576〜578とを一対一で電気的に接続する。つまり、電路構造体51の一端部に接続された接続用パッド571〜574と、電路構造体51の他端部に接続された接続用パッド575〜578とは、1つずつずらして接続導体541〜543にて接続される。
以上説明した本実施形態の構成によれば、成形回路部品にて電路構造体51を実現できるため、コイル装置50の製造が容易である。しかも、電路構造体51がケーブルからなる場合に比べて、複数本の導線53間の間隔を狭めることが可能であり、導線53の本数を増やすことができる。
(3.1)変形例
図9A,図9Bは、実施形態3の変形例を示している。本変形例においては、複数本の導線53(ここでは5本の導線531〜535)は、成形体515の外周面に形成されている。つまり、複数本の導線53は、中空部40の周方向に沿って並ぶように配置されている。
接続構造体52において、接続導体541〜544は、電路構造体51の一端部に接続された接続用パッド571〜575と、電路構造体51の他端部に接続された接続用パッド576〜580とを電気的に接続する。ここでは、導線535に電気的に接続された接続用パッド575が端子551を構成し、導線531に電気的に接続された接続用パッド576が端子552を構成する。接続導体541〜544は、一対の端子551,552間において複数本の導線53が電気的に直列に接続されるように、接続用パッド571〜574と接続用パッド577〜580とを一対一で電気的に接続する。つまり、電路構造体51の一端部に接続された接続用パッド571〜575と、電路構造体51の他端部に接続された接続用パッド576〜580とは、1つずつずらして接続導体541〜544にて接続される。
その他の構成および機能は実施形態2と同様である。また、実施形態3で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(適用形態)
以下、図10〜図42を参照して、上記各実施形態で説明したコイル装置50を用いた力センサ2および力検知装置1について説明する。ここでいう力センサ2および力検知装置1は、コイル装置50の磁性体(コア4)の逆磁歪効果を利用して磁性体(コア4)に加わる荷重を検知する。
以下の適用例に示す力センサ2は、上記各実施形態で説明したコイル装置50を検知部20として備えている。この力センサ2において、コア4には、一対の端子551,552間を流れる電流によって生じる磁束が通る磁路M1(図10B参照)が、中空部40の周方向に沿って形成される。コア4は、磁路M1が形成される面と交差する交差方向(上下方向)の一面に、荷重を受ける荷重受部42(図10B参照)を有する。つまり、この力センサ2においては、磁路M1が形成される面と交差する「交差方向」が、荷重の検知方向となるので、以下では「交差方向」を「検知方向」ともいう。
また、以下の適用例に示す力センサ2は、検知方向(交差方向)の両側からコア4を挟むように配置される第1プレート21(図10C参照)および第2プレート22(図10C参照)と、弾性体23(図10C参照)とをさらに備える。弾性体23は、コア4よりも弾性率の低い材料で形成され、第1プレート21および第2プレート22の両者間を位置決めする。ただし、上記各実施形態で説明したコイル装置50を用いた力センサ2において、第1プレート、第2プレート、および弾性体23は必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、以下の適用例に示す力検知装置1(図10A参照)は、力センサ2と、検知回路3(図10A参照)とを備えている。検知回路3は、コイル5の磁気特性(インダクタンスまたはコンダクタンス)の変化に基づいて荷重を検知する。
(適用例1)
適用例1の力検知装置1は、図10Aに示すように、力センサ2と、検知回路3とを備えている。また、適用例1の力センサ2は、図10A〜図10Cに示すように、検知部20と、第1プレート21と、第2プレート22と、弾性体23と、基板(構造体)24とを備えている。なお、図10Bでは、第2プレート22および弾性体23の図示を省略している。
検知部20は、図10Aに示すように、磁性体で形成されるコア4と、コア4と磁気的に結合するコイル5とを備える。すなわち、検知部20は、上記各実施形態で説明したコイル装置50にて構成されている。
コア4の内部には、図10Bに示すように、コイル5の通電時に生じる磁束が通る。このため、コア4には、中空部40の周方向に沿った磁路(磁気回路)M1が形成される。この磁路M1は、閉磁路である。したがって、本適用例の力センサ2では、コア4から外部への磁束の漏れが生じ難いので、磁束の漏れを防ぐために強磁性体のケースを設ける必要がない。
第1プレート21および第2プレート22は、何れも例えば金属材料で形成される板状の部材である。第1プレート21は、図10Bに示すように、平面視で円形状に形成されている。また、第2プレート22は、第1プレート21と同様に平面視で円形状に形成されている。第1プレート21は、図10Cに示すように、コア4の下面に接する形でコア4の下側に配置される。また、第2プレート22は、図10Cに示すように、コア4の上面に接する形でコア4の上側に配置される。つまり、第1プレート21および第2プレート22は、上下方向(検知方向)の両側からコア4を挟むように配置される。
なお、第1プレート21および第2プレート22の形状は、平面視で円形状に限定されず、例えば平面視で矩形状や円環形状であってもよい。また、第1プレート21および第2プレート22は、想定される荷重に耐え得る強度を有していればよい。さらに、第1プレート21および第2プレート22は金属材料で形成されていなくてもよく、例えばCFRP(Carbon-Fiber-Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)等の樹脂材料で形成されていてもよい。
弾性体23は、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂を主成分とする接着剤である。弾性体23は、第1プレート21の上面の外周縁と、第2プレート22の下面の外周縁とに接着することで、第1プレート21および第2プレート22を互いに結合する。弾性体23は、接着剤に限定されず、コア4を形成する材料よりも弾性率の低い材料で形成されていればよい。また、弾性体23は、第1プレート21および第2プレート22の両者間を位置決めする構成であればよい。
基板24は、図10Cに示すように、第1プレート21および第2プレート22、並びに弾性体23で囲まれる空間内に収納されている。基板24は、その外周縁が弾性体23に接することで固定されている。また、基板24は、図10Cに示すように平面視で円環形状に形成されており、その中央部は、コア4の径寸法よりも僅かに大きい径寸法を有する平面視で円形状の位置決め孔240となっている。この位置決め孔240にコア4が嵌まり込むことで、コア4が所定の位置に位置決めされる。言い換えれば、基板(構造体)24は、第1プレート21および第2プレート22の間に配置され、検知部20を所定の位置に位置決めするための部材である。また、基板(構造体)24は、上下方向(検知方向)に貫通する位置決め孔240を有している。そして、コア4が、位置決め孔240の内側に配置される。なお、位置決め孔240の形状は、平面視で円形状に限定されず、例えば平面視で矩形状であってもよい。つまり、位置決め孔240は、コア4が嵌まり込む形状であればよい。
検知回路3は、図11に示すように、発振回路30と、周期計測回路31と、二乗回路32と、温度補償回路33と、信号処理回路34とを備えている。発振回路30は、コイル5を含む共振回路35の発振を維持するように構成されている。また、発振回路30は、共振回路35の共振周波数に対応する周波数で発振する発振信号を出力するように構成されている。周期計測回路31は、発振回路30から出力される発振信号の周期を計測し、計測した周期に対応する信号を出力するように構成されている。二乗回路32は、周期計測回路31から出力される信号の二乗値を演算して出力するように構成されている。温度補償回路33は、温度補償処理により、二乗回路32から出力される信号の温度変動を抑制するように構成されている。信号処理回路34は、温度補償回路33から出力される信号に基づいて、コア4に加わる荷重の変化を検知するように構成されている。
共振回路35の等価回路は、図11に示すように、インダクタL1および抵抗R1の直列回路と、キャパシタC1との並列回路とで構成される。ここでは、インダクタL1のインダクタンスは、コイル5のインダクタンスと等価である。また、抵抗R1の抵抗値は、コイル5の巻線抵抗の抵抗値と等価である。また、キャパシタC1の容量値は、コイル5の寄生容量の容量値と等価である。なお、共振回路35は、コイル5と並列にキャパシタを電気的に接続することで構成してもよい。
本適用例の力センサ2では、検知回路3は、基板24に電子部品を実装することで構成されている。言い換えれば、基板(構造体)24には、回路(検知回路3)が形成されている。つまり、本適用例の力検知装置1では、力センサ2と一体に検知回路3が設けられている。なお、検知回路3は基板24に設けられる必要はなく、基板24とは別体で設けられていてもよい。更に、検知回路3は、例えば力センサ2の外部の基板に設けられていてもよい。すなわち、本適用例の力検知装置1では、力センサ2と別体に検知回路3が設けられていてもよい。
以下、本適用例の力センサ2および力検知装置1の動作について説明する。先ず、外部の電源からコイル5に電流を供給することで、コア4が磁化され、磁路M1が形成される。ここでは、検知回路3の発振回路30がコイル5に電流を供給する。
次に、第1プレート21の下面に上向きに荷重(図10Cに示す上向きの矢印参照)が加わると、弾性体23が撓むことにより第1プレート21が押し上げられ、第1プレート21を介してコア4に荷重が加わる。すると、逆磁歪効果により、荷重の大きさに応じてコア4の透磁率が変化するため、コイル5のインダクタンスが変化する。同様に、第2プレート22の上面に下向きに荷重(図10Cに示す下向きの矢印参照)が加わると、弾性体23が撓むことにより第2プレート22が押し下げられ、第2プレート22を介してコア4に荷重が加わる。このとき、コア4においては、磁路M1が形成される面と交差する検知方向の一面(ここでは上面)からなる荷重受部42(図10B参照)にて、荷重を受けることになる。この場合も、荷重の大きさに応じてコイル5のインダクタンスが変化する。つまり、本適用例の力センサ2では、コア4(検知部20)は、上下方向(検知方向)に沿う向きに第1プレート21および第2プレート22からかかる荷重を受けるように構成されている。
コイル5のインダクタンスが変化すると、コイル5を含む共振回路35の共振周波数が変化する。このため、発振回路30が共振回路35の共振周波数に対応する周波数の発振信号を出力し、周期計測回路31が発振信号の周期に対応する信号を出力する。ここで、発振信号の周期は、等価回路におけるインダクタL1のインダクタンスとキャパシタC1の容量値との積の平方根で表される。そして、二乗回路32が周期計測回路31の出力信号の二乗値を演算して出力するため、二乗回路32の出力信号は、コイル5のインダクタンスの変化に対して直線的に変化する。二乗回路32の出力信号は、温度補償回路33により温度変動分が補正される。そして、信号処理回路34は、温度補償回路33の出力信号に基づいてコイル5のインダクタンスを演算し、コイル5のインダクタンスの変化量からコア4に加わる荷重を演算する。つまり、検知回路3は、コイル5のインダクタンスの変化に基づいてコア4に加わる荷重を検知する。
上述のように、本適用例の力センサ2は、第1プレート21と第2プレート22とで検知部20を挟み、第1プレート21および第2プレート22の両者間を弾性体23で位置決めした構成となっている。このため、本適用例の力センサ2では、第1プレート21および第2プレート22に起歪部を設ける加工が必要ではないので、第1プレート21および第2プレート22の厚さ方向の寸法を小さくすることができる。したがって、本適用例の力センサ2は、第1プレート21および第2プレート22の厚さ方向の寸法を小さくすることで、薄型化を図ることができる。また、本適用例の力センサ2は、弾性体23を備えている。このため、本適用例の力センサ2は、第1プレート21または第2プレート22に荷重が加わると、コア4に荷重が適正に伝わり易いので、荷重の検知精度を向上させることができる。
また、本適用例の力センサ2では、コイル5の通電時に形成される磁路M1が閉磁路となるようにコイル5を設けているが、コイル5は、図12Aに示すように、導線をコア4の外周に沿って巻き付けることで構成されていてもよい。この構成では、コイル5の通電時に生じる磁束は、コア4の内側のみならずコア4の外側も通る磁路M2を形成する。つまり、この構成では、磁路M2は開磁路となる。この構成では、取付部41を設ける等してコア4を加工する必要がないので、コア4を製作し易いという利点がある。また、この構成では、コア4の外周に導線を巻き付けるだけでコイル5を製作することができるので、コイル5を製作し易いという利点がある。つまり、この構成では、コア4およびコイル5の設計が容易であることから、力センサ2の小型化や薄型化を図り易い。なお、導線をコア4の外周に沿って巻き付けることでコイル5を構成する場合は、図12Bに示すように、コア4は中空部40を有していなくてもよい。
また、本適用例の力センサ2では、基板24を用いてコア4を位置決めしているが、例えば図13に示すように、基板24以外の構造体27でコア4を位置決めする構成であってもよい。なお、この構成では、第1プレート21は、その中央部に平面視で円形状の通孔210が設けられている。同様に、この構成では、第2プレート22は、その中央部に平面視で円形状の通孔220が設けられている。これらの通孔210,220は、例えばボルトの締付軸力を検知する際に、ボルトの軸部をコア4の中空部40に通すために用いられる。また、これらの通孔210,220は、アンカー100(図18参照)の引張り力を検知する際に、アンカー100のテンドン(tendon)102A(図18参照)をコア4の中空部40に通すために用いられる。勿論、通孔210,220の形状は、平面視で円形状に限定されず、ボルトの軸部やテンドン102Aを通すことが可能な形状であればよい。
構造体27は、例えば金属材料や樹脂材料によりシート状に形成され、第1プレート21および第2プレート22、並びに弾性体23で囲まれる空間内に収納されている。構造体27は、上記の空間の一部に弾性体23を充填することで固定されている。また、構造体27は、基板24と同様に平面視で円環形状に形成されており、その中央部は平面視で円環形状の位置決め孔270となっている。この位置決め孔270にコア4が嵌まり込むことで、コア4が所定の位置に位置決めされる。なお、位置決め孔270の形状は、平面視で円形状に限定されず、例えば平面視で矩形状であってもよい。つまり、位置決め孔270は、コア4が嵌まり込む形状であればよい。
この構成では、力センサ2は基板24を備えていない。つまり、検知回路3は、力センサ2の外部に配置されている。したがって、この構成では、構造体27に検知回路3などの回路を設計する必要がないことから、基板24と比較して構造体27の厚さ方向の寸法を小さくすることができるので、力センサ2の薄型化を図ることができる。
なお、本適用例の力センサ2では、基板24や構造体27を備えるか否かは任意である。すなわち、本適用例の力センサ2は、第1プレート21および第2プレート22、並びに弾性体23によりコア4を位置決めする構造であれば、基板24や構造体27を設けなくてもよい。但し、基板24や構造体27を備える構成であれば、第1プレート21および第2プレート22を加工してコア4を位置決めするための構造を設ける必要がなく、第1プレート21および第2プレート22の厚さ寸法を小さくすることができるという利点がある。
また、本適用例の力検知装置1では、検知回路3は、二乗回路32および温度補償回路33を備えずに、周期計測回路31から出力される信号に基づいて信号処理回路34が荷重の変化を検知する構成であってもよい。また、図11に示す検知回路3の構成は一例であり、検知回路3は、コイル5の磁気特性(インダクタンスまたはコンダクタンス)の変化に基づいて荷重を検知する構成であれば、その他の構成であってもよい。
(適用例2)
適用例2の力センサ2および力検知装置1は、例えばグラウンドアンカー(ground anchor)工法に用いられる。ここで、グラウンドアンカー工法について簡単に説明する。例えば地山の掘削や盛土等により法面が形成される場合、法面に設けられる構造物を安定させるために、グラウンドアンカー工法が一般的に用いられている。このグラウンドアンカー工法で使用するアンカーの引張り力を検知して監視するために、適用例1の力センサ2および力検知装置1を用いることが考えられる。
ここで、アンカーのように大型の部材に適用例1の力センサ2を用いる場合、大型の部材に合わせて径寸法の大きいコア4を用いる必要がある。しかしながら、コア4の厚さ方向の寸法を大きくすることなくコア4の径寸法を大きくする加工は困難であり、適用例1の力センサ2では、コア4の厚さ方向の大型化を避けられない。そこで、大型の部材の荷重を検知する場合、力センサ2は、複数の検知部20を備えるのが好ましい。
以下、複数の検知部20を備える本適用例の力センサ2および力検知装置1について図面を用いて説明する。なお、本適用例の力センサ2および力検知装置1において、適用例1と共通する構成要素については適宜説明を省略する。
本適用例の力センサ2は、図14A,図14Bに示すように、複数(ここでは、12個)の検知部20と、第1プレート21と、第2プレート22と、弾性体23と、基板(構造体)24とを備えている。また、複数の検知部20は、上下方向(検知方向)と直交する平面に沿って配置される。なお、図14Bでは、第2プレート22および弾性体23の図示を省略している。また、「直交」とは、完全な「直交」のみではなく、「ほぼ直交」を含む表現である。
第1プレート21は、図14Bに示すように平面視で正方形状に形成されている。また、第2プレート22は、第1プレート21と同様に平面視で正方形状に形成されている。第1プレート21は、図14Aに示すように、複数(図示では2つ)のコア4の下面に接する形で複数のコア4の下側に配置される。また、第2プレート22は、図14Aに示すように、複数(図示では2つ)のコア4の上面に接する形で複数のコア4の上側に配置される。つまり、第1プレート21および第2プレート22は、上下方向(検知方向)の両側から複数のコア4を挟むように配置される。
第1プレート21には、図14A,図14Bに示すように、その中央部を上下方向(検知方向)に貫通する平面視で円形状の通孔210が設けられている。また、第2プレート22には、図14Aに示すように、その中央部を上下方向(検知方向)に貫通する平面視で円形状の通孔220が設けられている。勿論、通孔210,220の形状は、平面視で円形状に限定されず、ボルトの軸部やテンドン102Aを通すことが可能な形状であればよい。
なお、本適用例の力センサ2では、第1プレート21の中央部に通孔210を、第2プレート22の中央部に通孔220をそれぞれ設けているが、通孔210,220を設ける位置を限定する趣旨ではない。つまり、通孔210は、第1プレート21を上下方向(検知方向)に貫通する形で設けられていればよく、その位置は中央部に限定されない。同様に、通孔220は、第2プレート22を上下方向(検知方向)に貫通する形で設けられていればよく、その位置は中央部に限定されない。
弾性体23は、図14Aに示すように、第1プレート21の上面の外周縁と、第2プレート22の下面の外周縁とに接着することで、第1プレート21および第2プレート22を互いに結合する。また、弾性体23は、図14Aに示すように、第1プレート21の上面における通孔210の周縁と、第2プレート22の下面における通孔220の周縁とに接着することで、第1プレート21および第2プレート22を互いに結合する。つまり、弾性体23は、第1プレート21および第2プレート22の両者間を位置決めする構成であればよい。
基板24は、図14Aに示すように、第1プレート21および第2プレート22、並びに弾性体23で囲まれる空間内に収納されている。基板24は、図14Bに示すように平面視で正方形状に形成されている。また、基板24の中央部には、通孔210,220の径寸法よりも僅かに大きい径寸法(例えば、直径140mm)を有する平面視で円形状の通孔241が設けられている。この通孔241は、通孔210,220と同様に、ボルトの軸部やテンドン102Aを通すことが可能な形状であればよい。基板24は、その外周縁と、通孔241の内周縁とがそれぞれ弾性体23に接することで固定されている。
また、基板24には、図14B,図15Aに示すように、通孔241の周囲に複数(図示では12個)の位置決め孔240が設けられている。各位置決め孔240は、平面視で円形状に形成され、通孔241の周方向に沿って等間隔に設けられている。なお、位置決め孔240の形状は、平面視で円形状に限定されず、例えば図15Bに示すように平面視で矩形状であってもよい。つまり、位置決め孔240は、コア4が嵌まり込む形状であればよい。
本適用例の力センサ2では、図14Bに示すように、各位置決め孔240は、上下方向(検知方向)と直交する平面において、通孔241の中心を通る基準線B1に対して線対称となるように配置される。また、各位置決め孔240は、上下方向(検知方向)と直交する平面において、通孔241の中心を基準点B2として、基準点B2に対して点対称となるように配置されている。したがって、各位置決め孔240にそれぞれコア4を配置することで、各検知部20も基準線B1に対して線対称となるように配置され、且つ基準点B2に対して点対称となるように配置される。また、言い換えれば、複数の検知部20は、通孔210,220の周囲に配置されている。
本適用例の力検知装置1では、図16Aに示すように、各検知部20が検知回路3に個別に電気的に接続されている。つまり、各コイル5の両端が、それぞれ検知回路3に個別に電気的に接続されている。検知回路3は、各検知部20の出力信号のレベルの合計値に基づいて演算することで、全てのコア4に加わる荷重(すなわち、力センサ2に加わる荷重)を検知することができる。
また、検知回路3は、各検知部20の出力信号のレベルに基づいて検知部20毎に加わる荷重を演算することも可能である。この構成では、検知回路3は、各検知部20に加わる荷重を比較することで、第1プレート21または第2プレート22に加わる荷重の分布を検知することができる。つまり、この構成では、第1プレート21または第2プレート22に均一に荷重が加わっているか否かを検知することができる。
なお、この構成では、図16Bに示すように、検知回路3は、コイル5を備えていない検知部20がある場合でも荷重を検知することが可能である。したがって、この構成では、検知対象に応じて検知部20の個数を減らすことができ、製作コストの低減を図ることができる。
また、本適用例の力検知装置1は、図17に示すように、各検知部20を検知回路3に直列に電気的に接続した構成であってもよい。つまり、各コイル5の直列回路の両端が、検知回路3に電気的に接続されている。この構成では、1つの検知部20の出力信号のレベルが微小であっても、全ての検知部20の出力信号のレベルの合計値に基づいて検知回路3が荷重を演算するので、荷重の検知精度が向上するという利点がある。また、この構成では、隣り合うコイル5の間で相互干渉が起こり難いという利点がある。
以下、本適用例の力センサ2および力検知装置1を用いて、グラウンドアンカー工法で用いられるアンカー100の引張り力を検知する実施例について図18を参照して説明する。なお、図18では、検知回路3の図示を省略している。アンカー100は、構造物A1からの引張り力を地盤に伝達するために用いられる。アンカー100は、引張り力を地盤に伝達させる機能を持つアンカー体と、アンカー100を構造物A1に結合するためのアンカー頭部101と、アンカー頭部101からの引張り力をアンカー体に伝える引張り部102とで構成される。
アンカー頭部101は、定着具であるナット101Aと、構造物A1の上に配置される支圧板であるアンカープレート101Bとで構成されている。アンカープレート101Bには、テンドン102Aを通すことが可能な孔101Cが設けられている。引張り部102は、例えばPC(Prestressed Concrete)鋼撚り線で構成される棒状のテンドン102Aを備えている。テンドン102Aの長手方向の第1端には、アンカー体が機械的に接続されている。また、テンドン102Aの長手方向の第2端は、アンカープレート101Bの孔101C、および本適用例の力センサ2の通孔210,220,241に通された状態で、ナット101Aが締め付けられている。
本適用例の力センサ2は、ナット101Aとアンカープレート101Bとで挟まれる形で配置されている。したがって、本適用例の力検知装置1は、ナット101Aが力センサ2の一面を押し下げる荷重を検知回路3が検知することで、アンカー100の引張り力を検知することができる。
上述のように、本適用例の力センサ2および力検知装置1は、1つの検知部20ではなく複数の検知部20を用いて荷重を検知する構成となっている。したがって、本適用例の力センサ2および力検知装置1は、1つの検知部20のみを備える場合と比較して、各検知部20のコア4の径寸法を小さくすることができ、結果としてコア4の厚さ方向の寸法も小さくすることができる。したがって、本適用例の力センサ2および力検知装置1は、アンカー100のような大型の部材に用いる場合でも、薄型化を図ることができる。
また、本適用例の力センサ2では、各コア4(すなわち、複数の検知部20の各々の有するコア4)は、厚さ方向の寸法(図14Aの‘T1’参照)が互いに等しくなっている。このため、本適用例の力センサ2は、各コア4の厚さ方向と直交する面が互いに揃うため、各コア4に均等に荷重がかかり易く、偏荷重が生じ難いという利点がある。なお、「等しく」とは、「同一」、若しくは「ほぼ同一」を含む表現である。したがって、製造上の誤差により各コア4の厚さ方向の寸法が互いに僅かに異なるのは、許容範囲内の誤差である。なお、各コア4の厚さ方向の寸法を互いに等しくするか否かは、任意である。
また、本適用例の力センサ2では、図14Bに示すように、各検知部20を基準線B1に対して線対称となるように配置し、且つ基準点B2に対して点対称となるように配置している。このため、本適用例の力センサ2は、各コア4が上下方向(検知方向)と直交する平面(例えば、第1プレート21の下面や第2プレート22の上面に平行な面)において均等に配置される。したがって、本適用例の力センサ2では、各コア4に均等に荷重がかかり易く、偏荷重が生じ難いという利点がある。
なお、本適用例の力センサ2では、例えば図19Aに示すように、基板24の対角線に沿って各検知部20が配置されていてもよい。この構成でも、各検知部20が基準線B1に対して線対称に配置され、且つ基準点B2に対して点対称に配置される。また、各検知部20は、基準線B1に対して線対称ではあるが、基準点B2に対しては点対称ではないように配置されていてもよい。更に、各検知部20は、基準線B1に対しては線対称ではないが、基準点B2に対して点対称となるように配置されていてもよい。
その他、各検知部20は、例えば図19Bに示すように、複数の位置決め孔240の何れかに選択的に配置されていてもよい。言い換えれば、複数の検知部20は、複数の検知位置(ここでは、位置決め孔240)の中から選択された2以上の検知位置に1対1に対応して配置されていてもよい。また、各検知部20は、同じく図19Bに示すように、基準線B1および基準点B2の何れに対しても非対称に配置されていてもよい。なお、図19A,図19Bでは、それぞれ第2プレート22および弾性体23の図示を省略している。
また、本適用例の力センサ2では、第1プレート21に通孔210、第2プレート22に通孔220、基板24に通孔241がそれぞれ設けられているが、通孔210,220,241を設けるか否かは任意である。すなわち、本適用例の力センサ2は、例えば図20Aに示すように、通孔241を有さない平面視で正方形状の基板24に複数(図示では9個)の検知部20を配置した構成であってもよい。この構成では、第1プレート21および第2プレート22もそれぞれ通孔210,220を有していない。
また、本適用例の力センサ2は、平面視で正方形状の第1プレート21および第2プレート22、並びに基板24を備えているが、第1プレート21および第2プレート22、並びに基板24の形状を限定する趣旨ではない。すなわち、本適用例の力センサ2は、例えば図20Bに示すように、平面視で半円環形状の第1プレート21および第2プレート22、並びに基板24を備えていてもよい。その他、本適用例の力センサ2は、図20Cに示すように、平面視で円環形状の第1プレート21および第2プレート22、並びに基板24を備えていてもよい。なお、図20A〜図20Cでは、それぞれ第2プレート22および弾性体23の図示を省略している。
また、本適用例の力センサ2は、図21に示すように、第1プレート21および第2プレート22の少なくとも一方を含む外郭と基板24との間に配置されて、外郭と基板24との間を電気的に絶縁する絶縁体25を備えた構成であってもよい。図21に示す例では、外郭は第1プレート21である。絶縁体25は、例えば弾性および絶縁性を有する材料から成る接着剤である。この構成では、第1プレート21(または第2プレート22)と、検知回路3などの回路が設計された基板24との間の絶縁性を向上させることができる。特に、第1プレート21(または第2プレート22)が金属材料で形成されている場合に有効である。したがって、この構成では、第1プレート21(または第2プレート22)と基板24との間の絶縁距離を確保するためにスペーサを設ける必要がなく、また、スペーサを固定するためのボルトも不要となるので、力センサ2の大型化を回避することができる。
なお、絶縁体25は、絶縁性を有する材料で形成された絶縁シートであってもよいし、絶縁性を有する材料で形成されて基板24の一面に塗布されるコーティング剤であってもよい。また、第1プレート21と基板24との間、および第2プレート22と基板24との間の両方に絶縁体25を設けた構成であってもよい。つまり、第1プレート21と第2プレート22との両方が外郭であってもよい。なお、絶縁体25を設けるか否かは任意である。例えば、本適用例の力センサ2が、検知回路3などの回路が設計された基板24を備えない構成であれば、絶縁体25を設ける必要はない。
また、本適用例の力センサ2は、図22に示すように、基板24の位置決め孔240の周方向に沿って導体をパターン形成することでコイル5を設けた構成であってもよい。コイル5は、基板24の上面または下面の何れかに導体をパターン形成することで構成される。また、基板24が多層基板であれば、コイル5は、基板24の何れかの層に導体をパターン形成することで構成される。この構成では、基板24にコイル5が設けられているため、コア4に導線を巻き付ける必要がない。このため、コア4は、導線を巻き付けるために必要な厚さ寸法を有していなくてもよい。つまり、この構成は、コア4の薄型化を図ることができる。なお、この構成では、導線をコア4に巻き付ける必要がないため、中空部40を有さないコア4を用いているが、中空部40を有するコア4を用いてもよい。
なお、本適用例の力センサ2は、基板24に位置決め孔240を設けた構成であるが、図23に示すように、位置決め孔240の代わりに凹部242を設けた構成であってもよい。凹部242は、図23に示すように、基板24の上面から下方に窪んだ形状に形成されている。なお、凹部242の形状は、コア4が嵌り込む形状であればよく、その開口が平面視で円形状であってもよいし他の形状であってもよい。この構成でも、凹部242の内側にコア4を配置することで、コア4を所定の位置に位置決めすることが可能である。なお、適用例1の力センサ2も、位置決め孔240の代わりに凹部242を基板24に設けた構成であってもよい。
また、本適用例の力センサ2は、図24に示すように、剛性体26を上下方向(検知方向)の両側から挟むように弾性体23を設けた構成であってもよい。剛性体26は、例えば金属材料などの弾性体23よりも剛性の高い材料で構成される。この構成では、剛性体26を備えない場合と比較して、荷重に対する弾性体23の強度を向上させることができる。なお、剛性体26の厚さ寸法は、コア4の厚さ寸法に応じて調整可能であるのが好ましい。また、図24に示す構成は、外側の弾性体23に剛性体26を設けた構成であるが、内側の弾性体23にも剛性体26を設けた構成であってもよい。
更に、本適用例の力センサ2は、適用例1の力センサ2と同様に、基板24以外の構造体27でコア4を位置決めする構成であってもよい(図25A,図25B参照)。なお、図25Bでは、第2プレート22および弾性体23の図示を省略している。構造体27は、第1プレート21および第2プレート22、並びに弾性体23で囲まれる空間内に収納されている。構造体27は、上記の空間の一部に弾性体23を充填することで固定されている。
構造体27は、基板24と同様に、平面視で正方形状に形成されている。構造体27の中央部には、図25Bに示すように、通孔210,220の径寸法よりも僅かに大きい径寸法(例えば、直径140mm)を有する平面視で円形状の通孔271が設けられている。この通孔271は、通孔210,220と同様に、ボルトの軸部やテンドン102Aを通すことが可能な形状であればよい。また、構造体27には、図25Bに示すように、通孔271の周囲に複数(図示では12個)の位置決め孔270が設けられている。各位置決め孔270は、平面視で円形状に形成され、通孔271の周方向に沿って等間隔に設けられている。なお、位置決め孔270の形状は、平面視で円形状に限定されず、例えば平面視で矩形状であってもよい。つまり、位置決め孔270は、コア4が嵌まり込む形状であればよい。
この構成では、適用例1の力センサ2と同様に、構造体27に検知回路3などの回路を設計する必要がないことから、基板24と比較して構造体27の厚さ方向の寸法を小さくすることができるので、力センサ2の薄型化を図ることができる。
更に、本適用例の力センサ2は、図26A,図26Bに示すように、構造体27を第1プレート21(または第2プレート22)に一体に形成した構成であってもよい。なお、図26Bでは、第2プレート22および弾性体23の図示を省略している。構造体27は、例えば溶接などの加工技術により、第1プレート21(または第2プレート22)と一体に形成される。この構成でも、力センサ2の薄型化を図ることができる。
なお、本適用例の力センサ2では、適用例1の力センサ2と同様に、基板24や構造体27を備えるか否かは任意である。すなわち、本適用例の力センサ2は、第1プレート21および第2プレート22、並びに弾性体23によりコア4を位置決めする構造であれば、基板24や構造体27を設けなくてもよい。但し、基板24や構造体27を備える構成であれば、第1プレート21および第2プレート22を加工してコア4を位置決めするための構造を設ける必要がなく、第1プレート21および第2プレート22の厚さ寸法を小さくすることができるという利点がある。
(適用例3)
以下、適用例3に係る力センサ2について詳細に説明する。ただし、以下では、適用例2の力センサ2と共通する構成要素については、適宜説明を省略する。
適用例3の力センサ2は、図27A,図27Bに示すように、全体として平面視でU字状に形成されている。本適用例の力センサ2は、検知ブロック6を備えている。検知ブロック6は、第1プレート21、第2プレート22、弾性体23および複数(ここでは、9つ)の検知部20を備えて構成されている。本適用例の力センサ2では、検知ブロック6は基板(構造体)24をさらに備えているが、基板24を備えるか否かは任意である。
検知ブロック6は、その中央部に平面視で円形状の通孔200を有している。通孔200は、第1プレート21、第2プレート22および基板24を上下方向(検知方向)に貫通して設けられている。通孔200は、第1プレート21の通孔210、および第2プレート22の通孔220を上下方向につないだ孔である。言い換えれば、通孔210および通孔220は通孔200に相当する。通孔200は、適用例2の力センサ2と同様に、ボルトの軸部やアンカー100のテンドン102A(図28A参照)を挿入するために用いられる。勿論、通孔200の形状は、平面視で円形状に限定されず、ボルトの軸部やテンドン102Aを挿入することが可能な形状であればよい。
複数の検知部20は、通孔200の周囲に配置されている。このため、例えばボルトの軸部を通孔200に通した状態で、ナットが各検知部20に対向し易い。したがって、ボルトを締め付ける場合に、ナットが力センサ2の一面を押し下げる荷重が各検知部20に伝わり易い。
検知ブロック6は、開口201をさらに有している。開口201は、上下方向(検知方向)と直交する平面に沿った向き(すなわち、ボルトの軸部やテンドン102Aの径方向に沿った向き)に通孔200を外部に開放するように設けられている。開口201は、ボルトの軸部やテンドン102Aを径方向に沿った向きに通すことが可能な幅寸法(図27Aにおける左右方向の寸法)を有していればよい。
本適用例の力センサ2および力検知装置1は、例えば図28A,図28Bに示すように、アンカー100の引張り力を検知する際に用いることができる。なお、図28Aでは、検知回路3およびアンカープレート101Bの図示を省略している。
ここで、アンカー100が既に施工された状態において、本適用例の力センサ2をアンカー100に取り付ける場合を考える。この場合、検知ブロック6が開口201を有さない(すなわち、通孔200がテンドン102Aの径方向に沿った向きに閉じている)力センサ2では、アンカー100を構造物A1から取り外さなければ、通孔200にテンドン102Aを挿入することができない。つまり、検知ブロック6が開口を有さない力センサ2では、アンカー100を構造物A1から取り外さなければ力センサ2をアンカー100に取り付けることができない。
一方、本適用例の力センサ2では、検知ブロック6が開口201を有しているので、図28Bに示すように、テンドン102Aを、径方向に沿った向きから開口201を通すことで、通孔200に挿入することができる。このため、本適用例の力センサ2では、ナット101Aの締め付けを緩めてナット101Aと構造物A1との間の隙間に力センサ2を差し込むことにより、テンドン102Aを開口201から通孔200に挿入することができる。
つまり、本適用例の力センサ2は、アンカー100を構造物A1から取り外さなくても、アンカー100に取り付けることができるので、施工性を向上させることができる。勿論、ボルトに取り付ける場合でも、本適用例の力センサ2は、アンカー100に取り付ける場合と同様に、ボルトを取り外さなくても、ボルトに取り付けることができる。
ところで、本適用例の力センサ2は、図29A,図29Bに示すように、開口201を塞ぐ閉塞部材7をさらに備えていてもよい。閉塞部材7は、平面視で矩形状に形成されている。閉塞部材7は、検知ブロック6と同様に、第1プレート21、第2プレート22、弾性体23、基板24および複数(ここでは、4つ)の検知部20を備えて構成されている。なお、閉塞部材7が基板24を備えるか否かは任意である。
つまり、この構成において、閉塞部材7は、検知ブロック60でもある。言い換えれば、本適用例の力センサ2は、複数の検知ブロック6,60を備えていてもよい。そして、複数の検知ブロック6,60のうち少なくとも1つ(ここでは、検知ブロック60)が閉塞部材7を兼ねていてもよい。
検知ブロック6および閉塞部材7は、規制部8により上下方向(検知方向)への相対的な移動を規制されている。規制部8は、凸部81と、凹部82とで構成されている。凹部82は、検知ブロック6の開口201を挟んだ両端(図29Aにおける左右両端)にそれぞれ設けられている。凸部81は、閉塞部材7の長手方向(図29Aにおける左右方向)の両端にそれぞれ設けられている。
これら凸部81が対応する凹部82にそれぞれ嵌合することで、閉塞部材7が検知ブロック6の開口201を閉塞する。このため、本適用例の力センサ2では、通孔200に挿入されたボルトの軸部やテンドン102Aが、開口201を通して抜け難い。
また、規制部8により、検知ブロック6および閉塞部材7の上下方向(検知方向)への相対的な移動が規制される。このため、本適用例の力センサ2では、検知ブロック6および閉塞部材7が荷重を受けても、上下方向においてずれが生じ難い。
また、本適用例の力センサ2では、検知ブロック60が閉塞部材7を兼ねている。このため、本適用例の力センサ2では、荷重を検知する機能の他に、開口201を塞ぐ機能を検知ブロック60に持たせることができる。
ここで、規制部8は、例えば図30A,図30Bに示すように、凸部81を閉塞部材7の弾性体23に、凹部82を検知ブロック6の弾性体23に設けることで構成されていてもよい。また、規制部8は、例えば図31A,図31Bに示すように、凸部81を閉塞部材7の第1プレート21および第2プレート22の各々に、凹部82を検知ブロック6の第1プレート21および第2プレート22の各々に設けることで構成されていてもよい。また、規制部8は、凸部81を検知ブロック6に、凹部82を閉塞部材7に設けることで構成されていてもよい。
(変形例1)
適用例3の変形例1の力センサ2は、図32A,図32Bに示すように、全体として平面視でY字状に形成されている点で適用例3の力センサ2と異なっている。なお、本変形例の力センサ2では、検知ブロック6は7つの検知部20を備えている。
本変形例の力センサ2では、通孔200は、平面視で三角形状に形成されている。また、本変形例の力センサ2では、通孔200から開口201に向かうにつれて、幅寸法(図32Aにおける左右方向の寸法)が大きくなっている。このため、本変形例の力センサ2では、径寸法が互いに異なる種々のボルトの軸部やテンドン102Aを通孔200に挿入することが可能である。
本変形例の力センサ2および力検知装置1は、例えば図33A,図33Bに示すように、アンカー100の引張り力を検知する際に用いることができる。なお、図33Aでは、検知回路3およびアンカープレート101Bの図示を省略している。
本変形例の力センサ2では、適用例3の力センサ2と同様に、検知ブロック6が開口201を有している。このため、本変形例の力センサ2は、適用例3の力センサ2と同様の効果を奏することができる。
また、本変形例の力センサ2は、適用例3の力センサ2と同様に、閉塞部材7(検知ブロック60)をさらに備えていてもよい(図34A,図34B参照)。なお、閉塞部材7は、5つの検知部20を備えている点で適用例3の力センサ2における閉塞部材7と異なっているが、その他の構成は同じである。
ところで、適用例3の力センサ2では、閉塞部材7は検知ブロック60であるが、他の構成であってもよい。例えば図35Aに示すように、閉塞部材7は、荷重を検知する機能を有さずに、検知ブロック6の開口201を塞ぐ機能のみを有する構成であってもよい。この場合、閉塞部材7は、例えば金属材料やCFRP等の樹脂材料により、コア4と同等の剛性をもつ構造で形成されるのが好ましい。変形例1の力センサ2でも同様に、閉塞部材7は、例えば図35Bに示すように、検知ブロック6の開口201を塞ぐ機能のみを有する構成であってもよい。
また、適用例3および変形例1の力センサ2では、検知ブロック6は複数の検知部20を備えているが、1つの検知部20のみを備えていてもよい。同様に、閉塞部材7は、検知ブロック6と同様の構成を備えている場合、1つの検知部20のみを備えていてもよい。
さらに、適用例3および変形例1の力検知装置1では、検知回路3は、検知ブロック6の備える検知部20の出力信号と、閉塞部材7の備える検知部20の出力信号とを個別に処理してもよいし、一体的に処理してもよい。
(適用例4)
以下、適用例4の力センサ2について説明する。ただし、以下では、適用例3の力センサ2と共通する構成要素については、適宜説明を省略する。本適用例の力センサ2は、図36A,図36Bに示すように、全体として平面視で正方形状に形成されている。本適用例の力センサ2は、2つの検知ブロック61,62で構成されている。
検知ブロック61,62は、いずれも平面視で矩形状に形成されている。検知ブロック61,62は、いずれも検知ブロック6と同様に、第1プレート21、第2プレート22、弾性体23、基板24および複数(ここでは、5つ)の検知部20を備えて構成されている。なお、検知ブロック61,62が基板24を備えるか否かは任意である。
検知ブロック61,62は、いずれも平面視で半円形状の通孔200と、開口201とを有している。通孔200は、図36Bに示すように、検知ブロック61,62の各々の開口201を互いに突き合わせることで、平面視で円形状の閉じた領域を構成する。つまり、検知ブロック61は、検知ブロック62から見て閉塞部材7を兼ねている。同様に、検知ブロック62は、検知ブロック61から見て閉塞部材7を兼ねている。以下では、検知ブロック62が閉塞部材7を兼ねていると仮定して説明する。
検知ブロック61および検知ブロック62(閉塞部材7)は、規制部8により上下方向(検知方向)への相対的な移動を規制されている。規制部8は、検知ブロック61の第1角部(図36Aにおける右上の角部)に設けられた凹部82と、検知ブロック62の第1角部(図36Aにおける左上の角部)に設けられた凸部81とで構成されている。また、規制部8は、検知ブロック61の第2角部(図36Aにおける右下の角部)に設けられた凸部81と、検知ブロック62の第2角部(図36Aにおける左下の角部)に設けられた凹部82とで構成されている。
規制部8は、例えば図37Aに示すように、凸部81および凹部82をそれぞれ弾性体23に設けることで構成されていてもよい。また、規制部8は、例えば図37Bに示すように、凸部81を第1プレート21および第2プレート22の各々に、凹部82を第1プレート21および第2プレート22の各々に設けることで構成されていてもよい。
検知ブロック61と検知ブロック62(閉塞部材7)とは、連結部9により互いに連結されている。連結部9は、ワイヤ91で構成されている。ワイヤ91の両端のうち第1端は、検知ブロック61の長手方向の一端(図36Bにおける下端)に機械的に接続され、第2端は、検知ブロック62の長手方向の一端(図36Bにおける下端)に機械的に接続されている。
本適用例の力センサ2では、適用例3の力センサ2と同様に、検知ブロック61,62がそれぞれ開口201を有している。このため、本適用例の力センサ2では、適用例3の力センサ2と同様の効果を奏することができる。
また、本適用例の力センサ2では、検知ブロック61と検知ブロック62(閉塞部材7)とがワイヤ91(連結部9)により互いに連結されているので、これらの部材がばらばらになることがない。つまり、本適用例の力センサ2では、検知ブロック61と検知ブロック62とを一体に扱うことができるので、施工現場にて何れか一方を紛失するということがなく、施工性を向上させることができる。
ところで、連結部9は、ワイヤ91に限定されず、他の構成であってもよい。例えば図38A,図38Bに示すように、連結部9はヒンジ92であってもよい。ヒンジ92は、第1腕部921と、第2腕部922と、ピン923と、一対の止め輪924とで構成されている。
第1腕部921は、検知ブロック61の第1プレート21から外向き(図38Aにおける下向き)に突出して設けられている。第2腕部922は、検知ブロック62の第2プレート22から外向き(図38Aにおける下向き)に突出して設けられている。第1腕部921および第2腕部922は、上下方向(検知方向)において互いに重なり合っている。
第1腕部921および第2腕部922は、いずれも平面視で円形状の孔を有している。これらの孔には、上下方向(検知方向)に長尺な丸棒状のピン923が挿入されている。ピン923は、一対の止め輪924により抜け止めされている。
この構成では、検知ブロック61および検知ブロック62(閉塞部材7)は、ヒンジ92により互いに連結されている。そして、検知ブロック61,62は、何れもピン923を軸として回転可能である。つまり、この構成では、検知ブロック61、62を回転させることで、検知ブロック61,62の各々の通孔200を外部に開放させた状態と、通孔200を閉じた状態とを択一的に切り替えることができる。
また、この構成では、ヒンジ92は規制部8としても機能する。つまり、第1プレート21および第2プレート22は、上下方向(検知方向)において一対の止め輪924により挟まれているため、ヒンジ92の一対の止め輪924により上下方向の相対的な移動が規制されている。
図38A,図38Bに示す構成では、規制部8は、凸部81および凹部82の代わりに、一対の突片83,84と、留め具85とで構成されている。突片83は、検知ブロック61の第1角部から外向き(図38Aにおける上向き)に突出して設けられている。突片84は、検知ブロック62の第1角部から外向き(図38Aにおける上向き)に突出して設けられている。留め具85は、例えば針金により構成されている。突片83,84は、図38Aに示すように、検知ブロック61,62を互いに突き合わせた状態で、留め具85により固定される。
つまり、この構成では、規制部8は、通孔200を閉じた状態で検知ブロック61および検知ブロック62(閉塞部材7)を保持する機能を有している。このため、この構成では、力センサ2がボルトやアンカー100から外れ難い。
ところで、本適用例の力センサ2は連結部9を備えているが、連結部9を備えるか否かは任意である。つまり、本適用例の力センサ2では、検知ブロック61,62が機械的に分離されていてもよい。
また、本適用例の力センサ2では、検知ブロック61,62はそれぞれ複数の検知部20を備えているが、1つの検知部20のみを備えていてもよい。
さらに、本適用例の力検知装置1では、検知回路3は、検知ブロック61の備える検知部20の出力信号と、検知ブロック62の備える検知部20の出力信号とを個別に処理してもよいし、一体的に処理してもよい。また、連結部9を通した電線により、検知ブロック61と検知ブロック62との間の電気的な接続を確保するようにしてもよい。
(変形例1)
適用例4の変形例1の力センサ2は、図39A,図39Bに示すように、3つの検知ブロック61〜63で構成されている点、および連結部9を備えていない点で適用例4の力センサ2と異なっている。なお、本変形例の力センサ2では、検知ブロック61,63がそれぞれ3つの検知部20を備えており、検知ブロック62が2つの検知部20を備えている。
検知ブロック61〜63は、いずれも検知ブロック6と同様に、第1プレート21、第2プレート22、弾性体23、基板24および複数の検知部20を備えて構成されている。なお、検知ブロック61〜63が基板24を備えるか否かは任意である。
検知ブロック61〜63は、いずれも平面視で扇形状の通孔200と、開口201とを有している。通孔200は、図39Bに示すように、検知ブロック61〜63の各々の開口201を互いに突き合わせることで、平面視で円形状の閉じた領域を構成する。つまり、複数の検知ブロック61〜63のうちの何れか1つの検知ブロックから見て、他の検知ブロックは閉塞部材7を兼ねている。
検知ブロック61〜63は、それぞれ凸部81および凹部82を備えている。図39Aに示すように、検知ブロック61の凸部81および検知ブロック63の凹部82は、規制部8を構成している。同様に、検知ブロック63の凸部81および検知ブロック62の凹部82と、検知ブロック62の凸部81および検知ブロック61の凹部82とは、それぞれ規制部8を構成している。
本変形例の力センサ2では、適用例3の力センサ2と同様に、検知ブロック61〜63がそれぞれ開口201を有している。このため、本変形例の力センサ2では、適用例3の力センサ2と同様の効果を奏することができる。
ここで、本変形例の力センサ2は連結部9を備えていないが、連結部9を備えていてもよい。例えば本変形例の力センサ2は、検知ブロック61および検知ブロック62と、検知ブロック62および検知ブロック63とがそれぞれワイヤ91で互いに連結される構成であってもよい。また、連結部9は、ワイヤ91の代わりにヒンジ92であってもよい。
また、本変形例の力センサ2では、検知ブロック61〜63はそれぞれ複数の検知部20を備えているが、1つの検知部20のみを備えていてもよい。
さらに、本変形例の力検知装置1では、検知回路3は、検知ブロック61〜63の各々が備える検知部20の出力信号を個別に処理してもよいし、一体的に処理してもよい。
(変形例2)
適用例4の変形例2の力センサ2は、図40A,図40Bに示すように、4つの検知ブロック61〜64で構成されている点、および連結部9を備えていない点で適用例4の力センサ2と異なっている。なお、本変形例の力センサ2では、検知ブロック61〜64がそれぞれ2つの検知部20を備えている。
検知ブロック61〜64は、いずれも検知ブロック6と同様に、第1プレート21、第2プレート22、弾性体23、基板24および複数の検知部20を備えて構成されている。なお、検知ブロック61〜64が基板24を備えるか否かは任意である。
検知ブロック61〜64は、いずれも平面視で扇形状の通孔200と、開口201とを有している。通孔200は、図40Bに示すように、検知ブロック61〜64の各々の開口201を互いに突き合わせることで、平面視で円形状の閉じた領域を構成する。つまり、複数の検知ブロック61〜64のうちの何れか1つの検知ブロックから見て、他の検知ブロックは閉塞部材7を兼ねている。
検知ブロック61〜64は、それぞれ凸部81および凹部82を備えている。図40Aに示すように、検知ブロック61の凸部81および検知ブロック64の凹部82は、規制部8を構成している。同様に、検知ブロック64の凸部81および検知ブロック63の凹部82と、検知ブロック63の凸部81および検知ブロック62の凹部82と、検知ブロック62の凸部81および検知ブロック61の凹部82とは、それぞれ規制部8を構成している。
本変形例の力センサ2では、適用例3の力センサ2と同様に、検知ブロック61〜64がそれぞれ開口201を有している。このため、本変形例の力センサ2では、適用例3の力センサ2と同様の効果を奏することができる。
ここで、本変形例の力センサ2は連結部9を備えていないが、連結部9を備えていてもよい。例えば本変形例の力センサ2は、検知ブロック61および検知ブロック62と、検知ブロック62および検知ブロック63と、検知ブロック63および検知ブロック64とがそれぞれワイヤ91で互いに連結される構成であってもよい。また、連結部9は、ワイヤ91の代わりにヒンジ92であってもよい。
また、本変形例の力センサ2では、検知ブロック61〜64はそれぞれ複数の検知部20を備えているが、1つの検知部20のみを備えていてもよい。
さらに、本変形例の力検知装置1では、検知回路3は、検知ブロック61〜64の各々が備える検知部20の出力信号を個別に処理してもよいし、一体的に処理してもよい。
ところで、適用例4の変形例1の力センサ2において、複数の検知ブロック61〜63のうち少なくとも1つの検知ブロックを閉塞部材7に置き換えてもよい。この閉塞部材7は、荷重を検知する機能を有さずに、単に検知ブロック6の開口201を塞ぐ機能のみを有する。例えば図41Aに示すように、3つの検知ブロック61〜63のうち検知ブロック62を閉塞部材7に置き換えてもよい。
同様に、適用例4の変形例2の力センサ2において、複数の検知ブロック61〜64のうち少なくとも1つの検知ブロックを閉塞部材7に置き換えてもよい。例えば図41Bに示すように、4つの検知ブロック61〜64のうち検知ブロック63を閉塞部材7に置き換えてもよい。
なお、適用例3およびその変形例1、ならびに適用例4およびその変形例1,2の力センサ2は、たとえば検知ブロック6と閉塞部材7との間や、複数の検知ブロック61〜64間に隙間を空けた状態で、ボルトやアンカー100に取り付けられてもよい。
1 力検知装置
2 力センサ
20 検知部
200,210,220 通孔
201 開口
21 第1プレート
22 第2プレート
23 弾性体
3 検知回路
4 コア
40 中空部
41 取付部
42 荷重受部
5 コイル
50 コイル装置
51 電路構造体
513 被覆部材
514 ベースフィルム
515 成形体
52 接続構造体
53,531〜536 導線
551,552 端子
56 結束部材
6,61〜64 検知ブロック
M1 磁路(閉磁路)
M2 磁路(開磁路)

Claims (8)

  1. 磁性体にて、中空部を囲む環状に形成されたコアと、
    互いに電気的に絶縁された複数本の導線の束を有し、前記中空部を通して前記コアに掛けられた電路構造体と、
    前記電路構造体の両端部に電気的に接続された接続構造体とを備え、
    前記接続構造体は、一対の端子を有し、前記一対の端子間において前記複数本の導線を電気的に直列に接続することにより、前記複数本の導線にてコイルを形成するように構成されているコイル装置を備え、
    前記コアには、前記一対の端子間を流れる電流によって生じる磁束が通る磁路が、前記中空部の周方向に沿って形成され、
    前記コアは、前記磁路が形成される面と交差する交差方向の一面に、荷重を受ける荷重受部を有し、
    前記交差方向の両側から前記コアを挟むように配置される第1プレートおよび第2プレートと、
    前記コアよりも弾性率の低い材料で形成され、前記第1プレートおよび前記第2プレートの両者間を位置決めする弾性体とをさらに備え、
    前記弾性体は、前記第1プレートの外周縁と、前記第2プレートの外周縁とに接着することで、前記第1プレートと前記第2プレートとによって前記交差方向の両側から挟まれるように、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に設けられることを特徴とする力センサ
  2. 前記電路構造体は、前記複数本の導線が、電気絶縁性を有する被覆部材で覆われたケーブルであることを特徴とする請求項1記載の力センサ
  3. 前記電路構造体は、前記複数本の導線が、電気絶縁性および可撓性を有するベースフィルムの少なくとも一面に形成されたフレキシブル基板であることを特徴とする請求項1記載の力センサ
  4. 前記電路構造体は、前記複数本の導線が、電気絶縁性を有する成形体の表面に形成された構造であることを特徴とする請求項1記載の力センサ
  5. 前記コアと前記接続構造体との間において、前記電路構造体を束ねる結束部材をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の力センサ
  6. 前記コアは、前記中空部の周方向の一部に、他の部位よりも断面積の小さい取付部を有し、
    前記電路構造体は、前記取付部に掛けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の力センサ
  7. 前記第1プレート、前記第2プレート、前記弾性体および前記コイル装置は、検知ブロックを構成し、
    前記検知ブロックは、前記交差方向に貫通する通孔を有し、
    前記コイル装置は、前記通孔の周囲に配置され、
    前記検知ブロックは、前記交差方向と直交する平面に沿った向きに前記通孔を外部に開放する開口を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の力センサ。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の力センサと、前記コイル装置の磁気特性の変化に基づいて荷重を検知する検知回路とを備えることを特徴とする力検知装置。
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