JP5866314B2 - 駆動伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、駆動伝達装置及び画像形成装置に関する。
一般に、プリンターや複合機等の画像形成装置に搭載される駆動伝達装置として、駆動プーリーと、従動プーリーと、これらのプーリーに巻き掛けられた無端状のベルトと、駆動プーリーを駆動するモーターとを有するものが知られている。従動プーリーの出力軸には、例えば、感光ドラムが回転一体に連結されている。
この種の駆動伝達装置では、ベルトが走行中に蛇行するという問題がある。この問題を回避するべく、例えば、特許文献1に示すものでは、プーリーの外周面をクラウニング形状にするようにしている。
ところで、駆動プーリー上におけるベルトの蛇行は即、従動プーリー上におけるベルトの蛇行を誘発するため特に抑制する必要性が高い。
しかし、ベルトの蛇行を生じさせる要因は、例えば、ベルトの伸びや、プーリーとベルトとの接触面の摩耗、及び、プーリーのミスアライメントなど多岐にわたる。
したがって、上記特許文献1に示すように、単にプーリーの外周面をクラウニング形状とするだけでは、駆動プーリー上におけるベルトの蛇行を効果的に抑制することは難しい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、ベルトの蛇行を抑制することにある。
本発明に係る駆動伝達装置は、駆動プーリーと、従動プーリーと、上記駆動プーリーを回転駆動するモーターと、上記駆動プーリー及び上記従動プーリーに巻き掛けられ、上記駆動プーリーの動力を上記従動プーリーに伝達する無端状のベルトと、を備えている。
そして、上記駆動プーリーをその軸心回りに回転自在な状態で保持する保持部材と、上記保持部材を、上記駆動プーリー及び従動プーリーの双方の軸心を含む平面に対して垂直な軸心回りに揺動可能に支持する軸部材と、走行中の上記ベルトが所定位置からその幅方向に変位した場合に、上記保持部材を上記軸部材回りに揺動させることで、上記ベルトをその変位量が減少する向きに移動させる保持部材駆動機構とを備えている。
本発明に係る画像形成装置は、静電潜像が形成される感光ドラムと、上記感光ドラムを回転駆動するための駆動伝達装置とを備えている。
本発明によれば、ベルトの蛇行を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態1》
《実施形態1》
図1は、本実施形態における駆動伝達装置40を備えた画像形成装置としてのレーザープリンター1の概略構成を示す断面図である。
レーザープリンター1は、図1に示すように、箱状のプリンター本体2と、手差し給紙部6と、カセット給紙部7と、画像形成部8と、定着部9と、排紙部10とを備えている。そうして、レーザープリンター1は、プリンター本体2内の搬送路Lに沿って用紙を搬送しながら、不図示の端末等から送信される画像データに基づいて用紙に画像を形成するように構成されている。
手差し給紙部6は、プリンター本体2の1つの側部に開閉可能に設けられた手差しトレイ4と、プリンター本体2の内部に回転可能に設けられた手差し用の給紙ローラー5とを有している。
カセット給紙部7は、プリンター本体2の底部に設けられている。カセット給紙部7は、互いに重ねられた複数の用紙を収容する給紙カセット11と、給紙カセット11内の用紙を1枚ずつ取り出すピックローラー12と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して搬送路Lへと送り出すフィードローラー13及びリタードローラー14とを備えている。
画像形成部8は、プリンター本体2内におけるカセット給紙部7の上方に設けられている。画像形成部8は、プリンター本体2内に回転可能に設けられた像担持体である感光ドラム16と、感光ドラム16の周囲に配置された帯電器17と、現像部18と、転写ローラー19及びクリーニング部20と、感光ドラム16の上方に配置された光走査装置であるレーザースキャニングユニット(LSU)30と、トナーホッパー21とを備えている。感光ドラム16は、後述する駆動伝達装置40によって駆動される。そうして、画像形成部8は、手差し給紙部6又はカセット給紙部7から供給された用紙に画像を形成するようになっている。
尚、搬送路Lには、送り出された用紙を、一時的に待機させた後に所定のタイミングで画像形成部8に供給する一対のレジストローラー15が設けられている。
定着部9は、画像形成部8の側方に配置されている。定着部9は、互いに圧接されて回転する定着ローラー22及び加圧ローラー23を備えている。そうして、定着部9は、画像形成部8で用紙に転写されたトナー像を当該用紙に定着させるように構成されている。
排紙部10は、定着部9の上方に設けられている。排紙部10は、排紙トレイ3と、排紙トレイ3へ用紙を搬送するための一対の排紙ローラー24と、排紙ローラー対24へ用紙を案内する複数の搬送ガイドリブ25とを備えている。排紙トレイ3は、プリンター本体2の上部に凹状に形成されている。
レーザープリンター1が画像データを受信すると、画像形成部8において、感光ドラム16が回転駆動されると共に、帯電器17が感光ドラム16の表面を帯電させる。
そして、画像データに基づいて、レーザー光がレーザースキャニングユニット30から感光ドラム16へ出射される。感光ドラム16の表面には、レーザー光が照射されることによって静電潜像が形成される。感光ドラム16上に形成された静電潜像は、現像部18で現像されることにより、トナー像として可視像となる。
その後、用紙は、転写ローラー19により感光ドラム16の表面に押し付けられる。そのことにより、用紙に感光ドラム16のトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、定着部9において定着ローラー22と加圧ローラー23とにより加熱及び加圧される。その結果、トナー像が用紙に定着する。
<駆動伝達装置>
次に、上記レーザープリンター1に設けられた駆動伝達装置40について説明する。図2に示すように、駆動伝達装置40は、駆動プーリー42と従動プーリー43と無端状のベルト45とモーター44(図3及び図4にのみ示す)とを有している。
駆動プーリー42及び従動プーリー43は、上下方向に並んで配置されている。駆動プーリー42の軸心と従動プーリー43の軸心とは同一平面内に位置している。駆動プーリー42は軸心方向に長いシャフト状をなしており、その外径は従動プーリー43の外径に比べて小さい。従動プーリー43は、その厚みが外径に比べて小さい円板状をなしている。上記ベルト45は、駆動プーリー42の外周面及び従動プーリー43の外周面に巻き掛けられている。駆動プーリー42上におけるベルト45の幅方向は、該駆動プーリー42の軸心方向に一致している。ベルト45は、例えば金属材料によって形成されている。
上記駆動プーリー42は、例えば金属材料によって形成されている。駆動プーリー42は、モーター44の出力シャフト(図示省略)に連結固定されている。駆動プーリー42は、モーター44と共に駆動プーリー保持板51に保持されている。駆動プーリー保持板51は、後述するように、支持ピン55回りに揺動可能に構成されている。
上記従動プーリー43は、例えば金属との摺動に耐え得る硬質の樹脂によって形成されている。従動プーリー43は、その軸心部を貫通する出力シャフト47に連結固定されている。上記出力シャフト47の一端側は、プリンター本体2に固定された固定ブラケット52によって回転自在に支持されている。一方、出力シャフト47の他端側は、感光ドラム16(図1にのみ示す)に回転一体に連結されている。そして、モーター44の駆動力は、駆動プーリー42、ベルト45、従動プーリー43、及び出力シャフト47を介して感光ドラム16へ伝達される。そのことによって、感光ドラム16は駆動伝達装置40により駆動される。
上記固定ブラケット52は、プリンター本体2に固定されている。固定ブラケット52は、上側に開放する切欠部52fを有していて、全体視で略コ字状をなしている。詳しくは、固定ブラケット52は、矩形板部52aと、切欠部52fを挟んでその両側に位置する一対の支柱部52bとを有している。
上記矩形板部52aは、上下方向に延びていて、従動プーリー43の軸心に対して垂直に形成されている。矩形板部52aには、出力シャフト47を回転自在に保持する軸受孔が形成されている。矩形板部52aは、この軸受孔に保持された出力シャフト47を介して従動プーリー43を回転自在に保持している。矩形板部52aの上端部には、各種のセンサー等を取付けるためのブラケット80がボルト81により取付けられている。尚、このブラケット80は必ずしも必要ではない。
上記一対の支柱部52bは、矩形板部52aの上端部の幅方向両端部からそれぞれ上方に延びている。一対の支柱部52bにはそれぞれ、円柱状の支持ピン55が固定されている。各支持ピン55(図2では一方の支持ピン55のみを示す)は同軸に配置されている。各支持ピン55の軸心は、駆動プーリー42及び従動プーリー43の双方の軸心を含む平面に対して垂直をなしている。
上記駆動プーリー保持板51は、上記一対の支柱部52bの間(つまり切欠部52f)に設けられている。駆動プーリー保持板51の幅方向の両端部は、上記支持ピン55により支持されている。そして、駆動プーリー保持板51は、支持ピン55の軸心回りに揺動可能に構成されている。駆動プーリー保持板51は、ベルト45が駆動プーリー42上の所定位置を走行している限り、支持ピン55により鉛直状態(上下方向に延びる状態)で支持されている。
駆動プーリー保持板51の厚さ方向の一側面には、モーター44(図3及び図4参照)が固定されている。駆動プーリー保持板51の上下方向の中央部で且つ幅方向の中央部には、駆動プーリー42を保持するための軸受孔51aが形成されている。駆動プーリー42の一側端部は、この軸受孔51aに回転自在に保持されているとともに、上記モーター44の出力シャフト(図示省略)に連結されている。駆動プーリー42は、駆動プーリー保持板51の厚さ方向の他側面から突出しており、駆動プーリー保持板51は、駆動プーリー42を片持ち梁状に保持している。駆動プーリー保持板51は、駆動プーリー42の軸心に対して垂直をなしている。駆動プーリー保持板51は、保持板駆動機構60により駆動(揺動)される。
保持板駆動機構60は、駆動プーリー保持板51の下端部に連結固定された保持板駆動部材61を有している。
保持板駆動部材61は、第1縦フレーム62、第2縦フレーム63、第1横フレーム64、及び第2横フレーム65を有している。
上記第1縦フレーム62及び第2縦フレーム63は、駆動プーリー保持板51の揺動軸心方向に互いに間隔を空けて配置されている。各縦フレーム62,63は、駆動プーリー42の軸心方向に延びる鉛直板からなる。各縦フレーム62,63の基端部は、L字状に屈曲していて、駆動プーリー保持板51に対しボルト82により固定されている。各縦フレーム62,63の先端部同士は、第2横フレーム65により連結されている。各縦フレーム62,63の中間部同士は、第1横フレーム64により連結されている。
上記第1横フレーム64及び第2横フレーム65は、駆動プーリー42の軸心方向に互いに間隔を空けて配置されている。各横フレーム64,65は、駆動プーリー保持板51に対して平行な板状をなしている。第1横フレーム64は、ベルト45の幅方向の一側に設けられ、第2フレーム65は、ベルト45の幅方向の他側に設けられている。第1横フレーム64の両端部はそれぞれ、各縦フレーム62,63の中間部に連結されている。第2横フレーム65の両端部はそれぞれ、各縦フレーム62,63の先端部に連結されている。そうして、両横フレーム64,65は、縦フレーム62,63を介して駆動プーリー保持板51に連結固定されている。第1横フレーム64はさらに一対の鉛直リブ66a,66bを介して駆動プーリー保持板51に連結されている。
上記両縦フレーム62,63間には、第1可動板67及び第2可動板68が設けられている。第1可動板67は、ベルト45の幅方向の一側に設けられ、第2可動板68は、ベルト45の幅方向の他側に設けられている。各可動板67,68は、一対の縦フレーム62,63の互いの内側面によりガイドされて、駆動プーリー42の軸心方向に移動可能に構成されている。
第1可動板67と第1横フレーム64との間には、該第1可動板67を上記ベルト45側に付勢する一対の第1圧縮バネ69(図2では一方のバネ69のみを示す)が設けられている。そうして、第1可動板67は、第1横フレーム64に対して第1圧縮バネ69を介して連結されている。第2可動板68と第2横フレーム65との間には、該第2可動板68を上記ベルト45側に付勢する一対の第2圧縮バネ70が設けられている。そうして、第2可動板68は、第2横フレーム65に対して第2圧縮バネ70を介して連結されている。
上記一対の縦フレーム62,63の互いの内側面にはそれぞれ、各可動板67,68のベルト45側への移動を規制するストッパー部72が形成されている。ストッパー部72は、各縦フレーム62,63の内側面からコ字状に突出する段差部からなる。ストッパー部72の幅Wは、ベルト45の幅よりもやや広く設定されている。両可動板67,68は、駆動プーリー42上の所定位置(本実施形態では、駆動プーリー42の先端部の所定範囲内)を走行している状態では、各ストッパー部72の幅方向の両側面に当接してベルト45に接触しないようになっている。
次に本実施形態1における駆動伝達装置40の動作について図2〜図4を参照しながら説明する。
ベルト45が駆動プーリー42上の所定位置(駆動プーリー42の先端部の所定範囲内)を走行している場合には、ベルト45が可動板67,68に当接(接触)することはないので、保持板駆動部材61に対してベルト45からの押圧力が作用することはない。よって、駆動プーリー保持板51の鉛直状態が維持される(図3(a)及び図4(a)参照)。
しかし、例えばベルト45に外力が作用して、走行中のベルト45が駆動プーリー42上の所定位置からベルト幅方向の一側に変位した場合には(図3(b)参照)、ベルト45の該一側端部が第1可動板67(図2参照)に当接する。この結果、第1横フレーム64が、第1可動板67及び第1圧縮バネ69を介してベルト45により押圧される。このベルト45による押圧力は、縦フレーム62,63及び鉛直リブ66a,66bを介して駆動プーリー保持板51の下端部に作用する。この結果、駆動プーリー保持板51が支持ピン55回りに図3の反時計回り方向に揺動する。駆動プーリー保持板51が揺動すると、駆動プーリー42が水平面に対して傾いてその軸心方向の他側端部が一側端部に比べて低くなる(図3(c)参照)。これにより、ベルト45が駆動プーリー42の軸心方向の一側から他側(つまりベルト幅方向の一側から他側)へ移動する。こうして、ベルト45は、上記所定位置からの変位量が減少する向きに移動して最終的に上記所定位置に戻る。ベルト45が上記所定位置に戻ると、ベルト45と各可動板67,68とが当接しなくなるので、保持板駆動部材61に対してベルト45からの押圧力が作用しなくなり、駆動プーリー保持板51が鉛直状態に戻る(図3(d)参照)。
一方、走行中のベルト45が駆動プーリー42上の所定位置からベルト幅方向の他側に変位した場合には(図4(b)参照)、ベルト45の該他側端部が第2可動板68(図2参照)に当接する。この結果、保持板駆動部材61の第2横フレーム65が、第2可動板68及び第2圧縮バネ70を介してベルト45により押圧される。このベルト45による押圧力は、縦フレーム62,63を介して駆動プーリー保持板51の下端部に作用する。この結果、駆動プーリー保持板51が支持ピン55回りに図4の時計回り方向に揺動する。駆動プーリー保持板51が揺動すると、駆動プーリー42が水平面に対して傾いてその軸心方向の一側端部が他側端部に比べて低くなる(図4(c)参照)。この結果、ベルト45が駆動プーリー42の軸心方向の他側から一側(ベルト幅方向の他側から一側)へ移動する。こうして、ベルト45は、上記所定位置からの変位量が減少する向きに移動して最終的に上記所定位置に戻る。ベルト45が上記所定位置に戻ると、ベルト45と各可動板67,68とが当接しなくなるので、保持板駆動部材61に対してベルト45からの押圧力が作用しなくなり、駆動プーリー保持板51が鉛直状態に戻る(図4(d)参照)。
以上説明したように、上記実施形態1では、走行中のベルト45が上記駆動プーリー42上の所定位置からベルト幅方向に変位した場合に、保持板駆動機構60により駆動プーリー保持板51を支持ピン55回りに揺動させることで、上記ベルト45をその変位量が減少する向きに移動させるようにした。これにより、駆動プーリー42上におけるベルト45の蛇行(ベルト幅方向の変位)を効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態1では、各第1可動板67と第1横フレーム64との間に第1圧縮バネ69を設けるとともに、第2可動板68と第2横フレーム65との間に第2圧縮バネ70を設けるようにした。これにより、ベルト45が駆動プーリー42上の所定位置からベルト幅方向に変位した場合に、第1圧縮バネ69又は第2圧縮バネ70によりベルト45を所定位置に戻す向きに付勢することができる。よって、第1圧縮バネ69及び第2圧縮バネ70を設けない場合に比べて、ベルト45の蛇行をより一層効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態1では、ベルト45の蛇行が抑制される結果、従動プーリー43に連結された感光ドラム16を高精度で回転させることができる。延いては、レーザープリンター1による記録画像の画質を向上させることができる。
《実施形態2》
《実施形態2》
図5は、実施形態2を示している。この実施形態2は、保持板駆動機構60の構成が上記実施形態1と異なっている。尚、以下の説明において、図2と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態2では、保持板駆動機構60は、駆動プーリー保持板51を駆動するための専用モーター90(図6にのみ示す)と、該モーター90により駆動されるピニオンギヤ91と、ピニオンギヤ91の回転を駆動プーリー保持板51に伝達する動力伝達部材92と、走行中のベルト45の幅方向の変位量を検出する変位検出センサー93とを有している。
ピニオンギヤ91はその軸心が、駆動プーリー保持板51の揺動軸心方向を向くように配置されている。
上記動力伝達部材92は、ピニオンギヤ91に噛合するラック部92aと、駆動プーリー保持板51の上端部を受け入れるコ字状の溝部92bとを有している。溝部92bの幅は、駆動プーリー保持板51の厚みよりも大きい。
上記動力伝達部材92には、駆動プーリー保持板51の揺動軸心方向に延びる支持シャフト95が貫通している。支持シャフト95の両端部は、固定ブラケット52の一対の支柱部52bに支持されている。動力伝達部材92は、支持シャフト95回りに回動可能に構成されている。
上記変位検出センサー93は、ベルト45が駆動プーリー42上の所定位置からベルト幅方向の一側に変位した場合の変位量を検出する第1変位検出センサー93aと、ベルト幅方向の他側に変位した場合の変位量を検出する第2変位検出センサー93bとを含んでいる。各変位検出センサー93a,93bは、例えばフォトカプラセンサーにより構成されている。各変位検出センサー93a,93bは、固定ブラケット80に取付けられている。各変位検出センサー93a,93bによる検出信号(検出情報)はコントローラー100(図6参照)へ送信される。
コントローラー100は、各変位検出センサー93a,93bから入力される検出信号を基に、専用モーター90の駆動制御を行う。具体的には、コントローラー100は、各変位検出センサー93a,93bから入力される検出信号を基に、ベルト45の駆動プーリー42上の所定位置からの変位量を算出して、該算出した変位量に応じた量だけ専用モーター90を回転駆動する。コントローラー100は、第1変位検出センサー93aによりベルト45の幅方向一側への変位が検出された場合には、ピニオンギヤ91を図5の実線矢印の向きに回転させるべく専用モーター90を駆動する。一方、コントローラー100は、第2変位検出センサー93bによりベルト45の幅方向他側への変位が検出された場合には、ピニオンギヤ91を図5の破線矢印の向きに回転させるべく専用モーター90を駆動する。
したがって、本実施形態2における駆動伝達装置40では、ベルト45が駆動プーリー42上の所定位置からベルト幅方向の一側に変位した場合には、専用モーター90によりピニオンギヤ91がその軸心回りに図の実線矢印の向きに回転される。この結果、動力伝達部材92及び駆動プーリー保持板51がそれぞれ図の実線矢印の向きに回転(揺動)する。これにより、駆動プーリー42が水平面に対して傾いてその軸心方向の他側端部が一側端部に比べて低くなり(図3の状態)、ベルト45が上記所定位置まで戻される。
一方、ベルト45が駆動プーリー42上の所定位置からベルト幅方向の他側に変位した場合には、専用モーター90によりピニオンギヤ91がその軸心回りに図の破線矢印の向きに回転される。この結果、動力伝達部材92及び駆動プーリー保持板51がそれぞれ、図の破線矢印の向きに回転(揺動)する。これにより、駆動プーリー42が水平面に対して傾いてその軸心方向の一側端部が他側端部に比べて低くなり(図4の状態)、ベルト45が上記所定位置まで戻される。
したがって、上記実施形態2では、上記実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。さらに上記実施形態2では、専用モーター90の回転量を制御することで、実施形態1に比べて駆動プーリー保持板51の傾斜角度をより細かく制御することができる。よって、ベルト45の駆動プーリー42上における蛇行をより一層効果的に抑制することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、ベルト45が、第1圧縮バネ69及び第1可動板67を介して第1横フレーム64を押圧するようになっているが、これに限ったものではなく、ベルト45が第1横フレーム64を直接押圧するものであってもよい。すなわち、第1圧縮バネ69及び第1可動板67は必ずしも必要ではない。
上記実施形態1では、ベルト45が、第2圧縮バネ70及び第2可動板68を介して第2横フレーム65を押圧するようになっているが、これに限ったものではなく、ベルト45が第2横フレーム65を直接当接するものであってもよい。すなわち、第2可動板68及び第2可動板68は必ずしも必要ではない。
上記各実施形態では、駆動プーリー42はシャフト状に形成されているが、これに限ったものではなく、例えば従動プーリー43と同様に円板状に形成されていてもよい。
上記各実施形態では、駆動プーリー42をモーター44と共に駆動プーリー保持板51に保持させるようにしているが、これに限ったものではなく、例えばモーター44を固定ブラケット52に保持させるようにしてもよい。この場合、モーター44は、例えばベルト伝動機構を介して駆動プーリー42に連結される。
上記実施形態では、駆動伝達装置40によりレーザープリンター1の感光ドラム16を駆動する例を示したが、これに限ったものではなく、例えば、現像ドラムや定着ローラーを駆動するようにしてもよい。
上記実施形態では、駆動伝達装置40が搭載される画像形成装置の一例として、レーザープリンター1について説明したが、本発明に係る画像形成装置は、これに限らず、例えば複写機、スキャナ装置、又は複合機等の他の画像形成装置としてもよい。
また、本発明は上記実施形態1及び2に限定されるものでなく、本発明には、これらの実施形態1及び2を適宜組み合わせた構成が含まれる。
以上説明したように、本発明は、駆動伝達装置及び画像形成装置について有用であり、特に、電子写真方式の画像形成装置に搭載される感光ドラムの駆動伝達装置に有用である。
1 レーザープリンター(画像形成装置)
40 駆動伝達装置
42 駆動プーリー
43 従動プーリー
44 モーター
45 ベルト
51 駆動プーリー保持板(保持部材)
55 支持ピン(軸部材)
60 保持板駆動機構(保持部材駆動機構)
61 保持板駆動部材(保持部材駆動部材)
62 第1縦フレーム(連結部)
63 第2縦フレーム(連結部)
64 第1横フレーム(第1被押圧部)
65 第2横フレーム(第2被押圧部)
66a 鉛直リブ(連結部)
66b 鉛直リブ(連結部)
67 第1可動板(第1当接部材)
68 第2可動板(第2当接部材)
69 第1圧縮バネ(第1付勢部材)
70 第2圧縮バネ(第2付勢部材)
90 専用モーター
93a 変位検出センサー(検出センサー)
93b 検出センサー(変位検出センサー)
40 駆動伝達装置
42 駆動プーリー
43 従動プーリー
44 モーター
45 ベルト
51 駆動プーリー保持板(保持部材)
55 支持ピン(軸部材)
60 保持板駆動機構(保持部材駆動機構)
61 保持板駆動部材(保持部材駆動部材)
62 第1縦フレーム(連結部)
63 第2縦フレーム(連結部)
64 第1横フレーム(第1被押圧部)
65 第2横フレーム(第2被押圧部)
66a 鉛直リブ(連結部)
66b 鉛直リブ(連結部)
67 第1可動板(第1当接部材)
68 第2可動板(第2当接部材)
69 第1圧縮バネ(第1付勢部材)
70 第2圧縮バネ(第2付勢部材)
90 専用モーター
93a 変位検出センサー(検出センサー)
93b 検出センサー(変位検出センサー)
Claims (6)
- 駆動プーリーと、従動プーリーと、上記駆動プーリーを回転駆動するモーターと、上記駆動プーリー及び上記従動プーリーに巻き掛けられ、上記駆動プーリーの動力を上記従動プーリーに伝達する無端状のベルトと、を備えた駆動伝達装置であって、
上記駆動プーリーをその軸心回りに回転自在な状態で保持する保持部材と、
上記保持部材を、上記駆動プーリー及び従動プーリーの双方の軸心を含む平面に対して垂直な軸心回りに揺動可能に支持する軸部材と、
走行中の上記ベルトが上記駆動プーリー上の所定位置からベルト幅方向に変位した場合に、上記保持部材を上記軸部材回りに揺動させることで、上記ベルトをその変位量が減少する向きに移動させる保持部材駆動機構とを備えた、駆動伝達装置。 - 請求項1記載の駆動伝達装置において、
上記保持部材駆動機構は、上記保持部材に連結固定された保持部材駆動部材を有し、
上記保持部材駆動部材は、走行中の上記ベルトが上記駆動プーリー上の所定位置からベルト幅方向に変位した場合に、該ベルトによって該変位した側に押圧されて上記保持部材を上記軸部材回りに揺動させることで、当該ベルトをその変位量が減少する向きに移動させるように構成されている、駆動伝達装置。 - 請求項2記載の駆動伝達装置において、
上記保持部材駆動部材は、
上記ベルトの幅方向の一側に設けられ、走行中の上記ベルトが上記駆動プーリー上の上記所定位置からベルト幅方向の一側に変位した場合に、当該ベルトにより押圧される第1被押圧部と、
上記ベルトの幅方向の他側に設けられ、走行中の上記ベルトが上記駆動プーリー上の上記所定位置からベルト幅方向の他側に変位した場合に、当該ベルトにより押圧される第2被押圧部と、
上記第1及び第2被押圧部を上記保持部材に連結する連結部とを有する、駆動伝達装置。 - 請求項3記載の駆動伝達装置において、
上記ベルトの幅方向の一側に設けられ、走行中の上記ベルトが上記駆動プーリー上の上記所定位置からベルト幅方向の一側に変位した場合に、当該ベルトの幅方向の一側端部に当接する第1当接部材と、
上記第1当接部材と上記第1被押圧部との間に設けられ、該第1当接部材を上記ベルト側に付勢する第1付勢部材と、
上記ベルトの幅方向の他側に設けられ、走行中の上記ベルトが上記駆動プーリー上の上記所定位置からベルト幅方向の他側に変位した場合に、当該ベルトの幅方向の他側端部に当接する第2当接部材と、
上記第2当接部材と上記第2被押圧部との間に設けられ、該第2当接部材を上記ベルト側に付勢する第2付勢部材とを有し、
上記第1被押圧部は、上記第1当接部材及び上記第1付勢部材を介して上記ベルトにより押圧され、
上記第2被押圧部は、上記第2当接部材及び上記第2付勢部材を介して上記ベルトにより押圧される、駆動伝達装置。 - 請求項1記載の駆動伝達装置において、
上記保持部材駆動機構は、
走行中の上記ベルトの上記所定位置からの変位量を検出するための検出センサーと、
上記検出センサーにより検出された変位量に応じて、上記保持部材を上記軸部材回りに揺動させるモーターと、を有している駆動伝達装置。 - 静電潜像が形成される感光ドラムと、上記感光ドラムを回転駆動するための上記請求項1乃至5のいずれか一項に記載の駆動伝達装置とを備えた画像形成装置。
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