JP5865716B2 - 引張荷重測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引張荷重測定装置に関する。
従来、タイヤを装着した車両と路面に設けられたアンカーとの間をスリングやワイヤーロープ等の伸縮しない繋ぎ部材で繋いで車両を走行させ、繋ぎ部材の中間部に設けられたロードセルにて測定された引張荷重から、タイヤの牽引力(トラクション)を算出する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−35653号公報
しかしながら、上記の算出方法では、車両が走行して繋ぎ部材が張ったとき、タイヤに大きな走行負荷が急に働く(激力として発生)ため、車両が走行する路面が砂路面のような柔らかい路面状態だと、タイヤがスリップしてタイヤの牽引力を正確に算出できない。
本発明は、上記事実を考慮し、路面状態に係らず、タイヤの牽引力を正確に算出することのできる引張荷重測定装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る引張荷重測定装置では、路面に設けられ荷重受け手段と、前記荷重受け手段とタイヤで走行する車両とを繋ぎ、少なくとも一部が伸張する繋ぎ部材と、前記路面を走行する車両により前記繋ぎ部材に負荷された引張荷重を測定する測定手段と、を備え、前記繋ぎ部材は、前記車両の重心より前記車両の走行方向の前方で前記車両に取り付けられている。
この構成によれば、車両が走行して繋ぎ部材が張ったときに、少なくとも一部が伸張して繋ぎ部材に掛かる負荷が次第に増え、車両のタイヤにも激力としてではなく次第に力が加わるため、路面状態が柔らかくてもタイヤがスリップし難くなり、タイヤがスリップするまでの引張荷重を測定する時間を長く確保することができる。この結果、路面状態に係らず、引張荷重の測定結果に基づいて、タイヤの牽引力を正確に算出することができる。
車両としてトラクターショベルを想定する場合、トラクターショベルは、実使用時にはトラクターショベルのバケットに荷を積載しているため、トラクターショベルの重心より当該トラクターショベルの走行方向の前方で荷重が多く掛かった状態で前のめりに走行することになる。
そこで、上記構成によれば、繋ぎ部材が車両の重心より車両の走行方向の前方で車両に取り付けられているため、測定手段が引張荷重を測定する際、車両は、当該車両の重心より車両の走行方向の前方に荷重が多く掛かった状態で前のめりに走行することになる。すなわち車両としてトラクターショベルを使用する場合等、実使用時の状態を再現して、引張荷重を測定することができるため、測定した引張荷重に基づいて、実使用時に近いタイヤの牽引力を正確に算出することができる。
本発明の第態様に係る引張荷重測定装置では、第1態様において、前記測定手段は、前記車両又は前記荷重受け手段に取り付けられている。
この構成によれば、測定手段が路面と接触することを回避できるため、測定手段が破損することを抑制できる。
本発明の第態様に係る引張荷重測定装置では、第1態様において、前記測定手段は、保護部材で覆われている。
この構成によれば、測定手段が路面と接触する場合があっても、保護部材を介して路面と接触するようになり、測定手段が破損することを抑制できる。
本発明の第態様に係る引張荷重測定装置では、第1態様〜第態様の何れか1つにおいて、前記繋ぎ部材は、弾性部材を有する。
この構成によれば、車両が走行して繋ぎ部材が張ったときに、弾性部材が伸張する。そして、測定手段による引張荷重の測定が終わった後、繋ぎ部材を弛めると、伸張していた弾性部材が元の長さまで縮小するので、以降の引張荷重の測定にも繋ぎ部材を再利用することができる。
本発明の第態様に係る引張荷重測定装置では、第1態様〜第態様の何れか1つにおいて、前記繋ぎ部材は、編みこまれた編み目が伸張する紐部材を有する。
この構成によれば、第態様の弾性部材よりも繋ぎ部材のコストを抑え易い。
本発明の第態様に係る引張荷重測定装置では、第1態様〜第態様の何れか1つにおいて、前記測定手段から前記引張荷重の情報を受け取り、前記引張荷重の履歴を作成する履歴作成手段、をさらに備える。
この構成によれば、第1態様において、タイヤがスリップするまでの引張荷重を測定する時間を長く確保することができることに伴い、履歴作成手段で作成される引張荷重の履歴も長くなる。この結果、路面状態に係らず、引張荷重の履歴に基づいて、タイヤの牽引力を正確に算出することができる。
本発明は、上記構成としたので、路面状態に係らず、タイヤの牽引力を正確に算出することのできる引張荷重測定装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る引張荷重測定方法を示す図である。 図3は、第2実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図4は、第2実施形態に係る引張荷重測定方法を示す図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図6は、第4実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図7は、第5実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図8は、第6実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図9は、第7実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図10は、第8実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。 図11は、繋ぎ部材の変形例を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態に係る引張荷重測定装置及び引張荷重測定方法について具体的に説明する。なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
1実施形態に係る引張荷重測定装置10では、砂で構成された非舗装路面としての路面12上に、車両14が設置されている。この車両14は、当該車両14の重心より車両の走行方向Pの前方に、パワーショベル16及びバケット18を備えたホイール式のトラクターショベルである。そして、この車両14の4つの車輪20には、牽引力の被測定対象である同一種のタイヤ22がそれぞれ装着されている。
また、走行方向Pにおいて車両14の後方に位置する路面12には、車両14の荷重受け手段として固定壁である板壁24が設けられている。
これらの車両14と板壁24は、張ったときに少なくとも一部が水平方向に伸張して負荷が次第に増える繋ぎ部材26で繋がれている。
具体的に、繋ぎ部材26の一端部は、走行方向Pにおいて車両14の後端部に取り付けられ非伸縮性のスリング26Aで構成され、繋ぎ部材26の他端部は、板壁24の壁面に取り付けられた非伸縮性のスリング26Aで構成されている。そして、これらスリング26Aの間、すなわち繋ぎ部材26の中間部は、伸縮するバネ26Bで構成されている。
このバネ26Bは、タイヤ22の牽引力よりも大きい力に耐えられるものであればよく、例えば本実施形態ではタイヤ22の牽引力の2.5倍の力に耐えられるもの、一例として引張コイルバネを用いている。
なお、上記「伸縮」の「伸張」とは、y軸に荷重としx軸を伸び率としてこれらの関係をグラフにしたとき傾きが約0度超90度未満であることを意味し、上記「非伸縮」の「非伸張」とは、y軸に荷重としx軸を伸び率としてこれらの関係をグラフにしたとき傾きが約90度であることを意味する。例えば、本実施形態の「伸張」は、荷重10kNに対して繋ぎ部材26(バネ26B)の伸び率が1%以上の特性を指すことが好ましく、「非伸張」は、荷重10kNに対して繋ぎ部材26(バネ26B)の伸び率が0%以上1%未満の特性を指すことが好ましい。繋ぎ部材26Bは、伸張長さに制限があって、最大ストロークだけ伸張した後は、伸張荷重が一定(最大荷重)となり、タイヤ22の牽引力がそのまま後述するロードセル28に伝わるようにしてもよいが、タイヤ22のスリップに至る牽引力は、この最大荷重以下に設定してもよい。
このバネ26Bと繋ぎ部材26の一端部のスリング26Aは、路面を走行する車両14により繋ぎ部材26に負荷された引張荷重を測定するロードセル28が繋がれている。
このロードセル28は、無線回線にてノート型パーソナルコンピュータ30(以下、「ノートPC」と略記する)と接続されている。一例として、ロードセル28には荷重に応じて変化する電気信号を送信する発信機を備え、この発信信号を受信する受信機がノートPC30に設けられている。
ノートPC30は、車両14内に配置されており、無線回線を介して、ロードセル28から引張荷重の情報を受け取り、車両14のアクセル量毎の引張荷重をプロットして、引張荷重の履歴を作成する。そして、この履歴は、ノートPC30のハードディスク(不図示)等の記憶手段に記録されると共に、ノートPC30の表示パネル(不図示)に表示出力されるようになっている。
図2は、第1実施形態に係る引張荷重測定方法を示す図である。
1実施形態に係る引張荷重測定方法では、上述した引張荷重測定装置10を用いて引張荷重の履歴を作成する。
具体的に、図2(A)に示すように、路面に設けられた板壁24とタイヤ22で走行する車両14を、少なくとも一部が伸張する繋ぎ部材26で繋ぐ工程を有する。この工程の際、繋ぎ部材26を、板壁24と車両14との間で、緩んだ状態とする。
次に、図2(B)及び図2(C)に示すように、車両14を路面12にて走行させる工程を有する。この工程では、走行中の車両14により繋ぎ部材26に負荷された引張荷重をロードセル28にて測定するとともに、ノートPC30にてロードセル28から引張荷重の情報を受け取り、引張荷重とアクセル量を関連付けて、引張荷重の履歴を作成する。
以上、第1実施形態に係る引張荷重測定装置10及び引張荷重測定方法によれば、車両14を走行させて繋ぎ部材26が張ったときに、繋ぎ部材26のバネ26Bが伸張して繋ぎ部材26に掛かる負荷26が次第に増え、車両のタイヤにも激力としてではなく、図2(C)に示すように、次第に力が加わるため、路面12が砂で構成されて路面状態が柔らかくてもタイヤがスリップし難くなり、タイヤがスリップするまでの引張荷重を測定する時間を長く確保することができる。これにより、ノートPC30で作成する引張荷重の履歴(引張時間荷重曲線)も長くなる。この結果、路面状態に係らず、引張荷重の履歴に基づいて、タイヤ22の牽引力を正確に算出することができる。
なお、タイヤ22の牽引力の算出は、ノートPC30のCPUやメモリ、プログラムを含む演算手段で算出してもよく、またユーザ自身で算出してもよい。
また、引張時間荷重曲線の長さが長い、すなわち高荷重までスリップしないようにすると、ある種類のタイヤ22を車両14に装着した場合に作成した引張荷重の履歴と、別の種類のタイヤ22を車両14に装着した場合に作成した引張荷重の履歴との区別がし易く、もってタイヤ種同士の牽引力の差異を把握し易い。
また、繋ぎ部材26の中間部は、伸縮するバネ26Bで構成されているため、ロードセル28による引張荷重の測定が終わった後、繋ぎ部材26を弛めると、伸張していたバネ26Bが元の長さまで縮小するので、以降の引張荷重の測定にも繋ぎ部材26を再利用することができる。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
2実施形態に係る引張荷重測定装置40では、車両14の荷重受け手段として、第1実施形態で説明した板壁24の代わりに、走行可能なアンカー車両42が走行方向Pにおいて車両14の後方に位置する路面12に配置されている。また、走行方向Pにおいて、アンカー車両42の後端部には重り44が取り付けられている。なお、その他の構成は、第1実施形態に係る引張荷重測定装置10と同一である。
図4は、第2実施形態に係る引張荷重測定方法を示す図である。
2実施形態に係る引張荷重測定方法では、第1実施形態に係る引張荷重測定方法と同様の方法を実施して、ロードセル28にて引張荷重を測定し、ノートPC30にて引張荷重の履歴を作成する。この引張荷重の測定の際、車両14の荷重受け手段としてのアンカー車両42は、ブレーキが掛けられており、路面12に対して固定されている。ここで、路面12が砂で構成されているため、引張荷重の測定中に、図4(A)に示すように、車両14のタイヤ22によって路面12が掘り起こされて轍46が出来る場合がある。
そこで、第2実施形態に係る引張荷重測定方法は、路面12の一箇所にて引張荷重の測定が終った後、図4(B)及び図4(C)に示すように、車両及び可動式物体を路面12において轍46がない他の箇所まで移動させる工程を有する。
このため、再び引張荷重の測定をするために、轍46が出来た路面12を慣らす必要がない。したがって、路面12を慣らす手間を省略でき時間の短縮を図ることができる。
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
第1実施形態では、繋ぎ部材26の一端部が、走行方向Pにおいて車両14の後端部に取り付けられ非伸縮性のスリング26Aで構成される場合を説明したが、第3実施形態では、このスリング26Aは、車両14の重心Gより当該車両14の走行方向Pの前方で、且つ、車両14の重心Gより下方の車両14に取り付けられている。具体的に、走行方向Pにおいて車両14の前端部となるバケット18の中央に取り付けられている。
第1実施形態のように車両14としてトラクターショベルを想定する場合、トラクターショベルは、実使用時にはトラクターショベルのバケットに荷を積載しているため、トラクターショベルの重心より当該トラクターショベルの走行方向Pの前方で荷重が多く掛かった状態で前のめりに走行することになる。
第3実施形態の構成とすれば、ロードセル28が引張荷重を測定する際、車両14は、当該車両14の重心より車両14の走行方向Pの前方に荷重が多く掛かった状態で前のめりに走行することになる。すなわち車両14としてトラクターショベルを使用する場合等、実使用時の状態を再現して、引張荷重を測定することができるため、測定した引張荷重の履歴に基づいて、実使用時に近いタイヤ22の牽引力を正確に算出することができる。
なお、実使用時にトラクターショベルのバケットに荷を積載していない場合でも、トラクターショベルは、バケットある分だけ前のめりに走行するので、第3実施形態の構成とすれば、実使用時に近いタイヤ22の牽引力を正確に算出することができる。
<第4実施形態>
図6は、第4実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
第1実施形態では、ロードセル28がバネ26Bとスリング26Aとの間に繋がれている場合を説明したが、第4実施形態では、図6に示すように、ロードセル28が走行方向Pにおいて車両14の後端部に取り付けられ、スリング26Aと車両14との間に繋がれている。
これにより、ロードセル28が路面12と接触することを回避できるため、ロードセル28が破損することを抑制できる。
<第5実施形態>
図7は、第5実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
第1実施形態では、ロードセル28がバネ26Bとスリング26Aとの間に繋がれている場合を説明したが、第5実施形態では、図7に示すように、ロードセル28が、板壁24に取り付けられ、スリング26Aと板壁24との間に繋がれてもよい。
これにより、ロードセル28が路面12と接触することを回避できるため、ロードセル28が破損することを抑制できる。
以上、第4実施形態及び第5実施形態では、ロードセル28が車両14又は板壁24への取り付けられる場合を説明したが、車両14又は板壁24への取り付け場所と、走行する車両14の地面から距離は同程度であることが望ましい。
<第6実施形態>
図8は、第6実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
6実施形態に係る引張荷重測定装置では、図8に示すように、ロードセル28が保護部材50で覆われている。この保護部材50は、衝撃を吸収するという観点からゴム等の弾性部材や発泡スチロール等の樹脂で構成されていることが好ましい。
これにより、ロードセル28が路面12と接触する場合があっても、保護部材50を介して路面12と接触するようになり、ロードセル28が破損することを抑制できる。
なお、第1実施形態の繋ぎ部材26の各構成とロードセル28の順は、車両14側から順に、スリング26A、ロードセル28、バネ26B、スリング26Aであったが、第6実施形態のように、車両14側から順に、スリング26A、バネ26B、ロードセル28、スリング26Aの順であってもよい。
<第7実施形態>
図9は、第7実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
第1実施形態では、繋ぎ部材26の中間部は1つのバネ26Bで構成されている場合を説明したが、第7実施形態では、図9に示すように、複数のバネ26Bで構成され、各バネ26Bがスリング26Aに並列に繋がれている。
これにより、バネ26B全体の耐久性やばね定数を高めることができる。
<第8実施形態>
図10は、第8実施形態に係る引張荷重測定装置を示す図である。
第1実施形態では、繋ぎ部材26は、2つのスリング26Aとバネ26Bで構成されている場合を説明したが、第8実施形態では、図10に示すように、繋ぎ部材26全体がバネ26Bで構成されている。
これにより、バネ26Bとスリング26Aを結ぶ手間を省くことができる。
<変形例>
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであり、例えば上述の複数の実施形態は、適宜、組み合わせて実施可能である。また、以下の変形例同士を、適宜、組み合わせてもよい。
例えば、バネ26の代わりに、ゴムなどの他の弾性部材を用いてもよい。さらに、図11(A)及び(B)に示すように、塑性変形して編みこまれた編み目が伸張する紐部材60を用いてもよい。つまり、弾性変形して伸張するバネ26やゴム等の弾性部材の他にも、塑性変形して伸張する紐部材60等の部材であってもよい。
また、車両14は、ホイール式のトラクターショベル(タイヤショベル)である場合を説明したが、ホイール式油圧ショベル、ホイールドーザ等の車両であってもよい。
また、ロードセル28とノートPC30は、無線回線で接続される場合を説明したが、有線回線で接続されるようにしてもよい。
また、ノートPC30が、ロードセル28から引張荷重の情報を受け取り、アクセル量毎の引張荷重をプロットして、引張荷重の履歴を作成し記録する場合を説明したが、ロードセル28自体に、測定した引張荷重の情報を受け取り、アクセル量毎の引張荷重をプロットして、引張荷重の履歴を作成し記録する機能を有していてもよい。
さらに、履歴作成手段としてノートPC30を用いる場合を説明したが、このノートPC30を含め履歴作成手段は省略することもできる。この場合、例えば測定者がロードセル28により測定された引張荷重を直接見るようにする。このように履歴作成手段を省略しても、各実施形態の構成によれば、車両14が走行して繋ぎ部材26が張ったときに、少なくとも一部が伸張して繋ぎ部材26に掛かる負荷が次第に増え、車両14のタイヤ22にも激力としてではなく次第に力が加わるため、路面状態が柔らかくてもタイヤ22がスリップし難くなり、タイヤ22がスリップするまでの引張荷重を測定する時間を長く確保することができる。この結果、路面状態に係らず、引張荷重の測定結果に基づいて、タイヤ22の牽引力を正確に算出することができる。
また、路面14は、砂で構成される非舗装路面である場合を説明したが、砂利等で構成された非舗装路面であってもよい。
以下に実施例を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例)
実施例では、図1で説明した引張荷重測定装置において、繋ぎ部材として、引張強さが603kNで、例えば荷重10kNに対して伸び率が約12.5%の特性を有し、全体が伸張するスリング(紐部材)を用いた。車両には、内圧500kPaとした試験タイヤAを装着させた。路面は、砂路面とした。そして、引張荷重測定装置を用いて第1実施形態で説明した引張荷重測定方法を実施して得られた引張荷重の履歴に基づいて、試験タイヤAの牽引力を算出した。
また、車両のタイヤを、試験タイヤAから当該試験タイヤAとは別種類の試験タイヤBに変えて、上記同様に引張荷重測定方法を実施して得られた引張荷重の履歴に基づいて、試験タイヤBの牽引力を算出した。
(比較例)
比較例では、図1で説明した引張荷重測定装置において、繋ぎ部材として、引張強さが603kNで、例えば荷重10kNに対して伸び率が約0%の特性を有し、全体が伸張しないスリング(紐部材)を用いた。車両には、内圧500kPaとした試験タイヤAを装着させた。路面は、砂路面とした。そして、引張荷重測定装置を用いて第1実施形態で説明した引張荷重測定方法を実施して得られた引張荷重の履歴に基づいて、試験タイヤAの牽引力を算出した。
また、車両のタイヤを、試験タイヤAから試験タイヤBに装着し直して、上記同様に引張荷重測定方法を実施して得られた引張荷重の履歴に基づいて、試験タイヤBの牽引力を算出した。
(試験結果)
以下、表1に実施例と比較例の試験結果を示す。なお、表中の各牽引力は、比較例にて得られたタイヤAの牽引力を基準「100」とした相対値である。
表1に示すように、比較例に対し実施例の方が、タイヤの牽引力をより高い値(よりタイヤの最大牽引力に近い値)に算出することができ、もって路面状態に係らず、タイヤの牽引力を正確に算出することができることが分かった。また、比較例に対し実施例の方が、タイヤ種同士の牽引力の差異も明確に把握できることが分かった。
10 引張荷重測定装置
12 路面(路面、非舗装路面)
14 車両
22 タイヤ
24 板壁(荷重受け手段)
26B バネ(弾性部材)
26 繋ぎ部材
28 ロードセル(測定手段)
30 ノートPC(履歴作成手段)
40 引張荷重測定装置
42 アンカー車両(荷重受け手段、可動式物体)
50 保護部材
60 紐部材
P 走行方向

Claims (6)

  1. 路面に設けられ荷重受け手段と、
    前記荷重受け手段とタイヤで走行する車両とを繋ぎ、少なくとも一部が伸張する繋ぎ部材と、
    前記路面を走行する車両により前記繋ぎ部材に負荷された引張荷重を測定する測定手段と、
    を備え
    前記繋ぎ部材は、前記車両の重心より前記車両の走行方向の前方で前記車両に取り付けられている、
    引張荷重測定装置。
  2. 前記測定手段は、前記車両又は前記荷重受け手段に取り付けられている、
    請求項1に記載の引張荷重測定装置。
  3. 前記測定手段は、保護部材で覆われている、
    請求項1に記載の引張荷重測定装置。
  4. 前記繋ぎ部材は、弾性部材を有する、
    請求項1〜請求項の何れか1項に記載の引張荷重測定装置。
  5. 前記繋ぎ部材は、編みこまれた編み目が伸張する紐部材を有する、
    請求項1〜請求項の何れか1項に記載の引張荷重測定装置。
  6. 前記測定手段から前記引張荷重の情報を受け取り、前記引張荷重の履歴を作成する履歴作成手段、
    をさらに備える請求項1〜請求項の何れか1項に記載の引張荷重測定装置。
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