JP5865231B2 - 省エネルギー経路選択方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、省エネルギー経路選択方法及び装置に係り、特に、ネットワーク上のルータとリンクをスリープモードにすることにより、当該ネットワークで利用される電力の削減を実現する省エネルギー経路選択方法及び装置に関する。
IP(Internet Protocol)ネットワークでは、エッジルータから他のエッジルータまでデータが通信される際に、複数のリンクと複数のコアルータを経由する。しかし、エッジルータ間のトラフィックが少ない場合には、トラフィックが通過しないリンクとルータをスリープモードにすることにより使用電力を削減できる。そのため、エッジルータ間のトラフィック要求の変動に合わせて、スリープできるリンクとコアルータを増やすことを可能とする経路選択方法が求められる。
経路選択方法として、ネットワーク上の一つのエッジルータを起点とし、他のエッジルータをツリーの終点としてスタイナーツリーを作成した後、作成されたスタイナーツリー上のルータとリンクのみを使うという条件でエッジルータ間の経路を決定する方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)
H. Matsuura, " Steiner Tree Application to Energy Saving Routing," 電子情報通信学会ソサイエティ大会, BS-5-25, 2012.
しかしながら、非特許文献1の経路選択方法には以下の問題がある。一つは、スタイナーツリー上のリンクのみを使うので、1リンクあたりの使用帯域が大きくなる場合がある。例えば図1のネットワークにおいて、エッジルータが楕円で示したr1, r2, r6, r7, r11, r15, r18であり、r18を起点として他のすべてのエッジルータまで至るスタイナーツリーの構成リンクが太線で示されている。この例で、r4-r5, r1-r4のリンクに注目した場合、r2, r6, r15側からr1, r7, r11, r18側に届くトラフィックはすべて、これらのリンクを通過することになる。そのため、これらのリンクの負荷が大きくなる問題がある。
もう一つは、エッジルータ間のホップ数が大きくなる可能性があることである。例えば、r15からr11までの経路はr15-r9-r6-r5-r4-r1-r3-r7-r18-r17-r11となり、ホップ数は10となる。ホップ数が大きくなると遅延が大きくなり、通信品質に影響がでる場合がある。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、スタイナーツリー上のボトルネックリンクの利用帯域を軽減し、エッジルータ間のホップ数が大きい経路を少なくすることが可能な省エネルギー経路選択方法及び装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明(請求項1)は、ひとつのエッジルータをツリーの始点として、他のすべてのエッジルータを終点とするスタイナーツリーをスタイナーツリーアルゴリズムによって求め、該スタイナーツリーに属するリンクとルータを利用してエッジルータ間の経路を選択する省エネルギー経路選択方法であって、
バイパス経路作成手段を有する装置において、
前記バイパス経路作成手段が、前記スタイナーツリー上の2つのルータ間に、該スタイナーツリー上のリンクを利用しないバイパス経路を作成し、そのバイパス経路にスタイナーツリー上の一部の経路のトラフィックを迂回させるバイパス経路作成ステップを行い、
前記バイパス経路作成ステップにおいて、
前記スタイナーツリー上のエッジルータ間で、該ツリー上のホップ数が最も大きい区間から順番に、その区間のネットワーク上の最短経路を求め、当該最短経路パスが該スタイナーツリー上のリンクを使用しない場合には当該最短経路をバイパス経路として作成し、該スタイナーツリー上のリンクを最短経路が使用する場合は、次にホップ数が大きい区間で同じ処理を行い、この処理をバイパス経路が作成されるまで繰り返すことを特徴とする省エネルギー経路選択方法である。
また、本発明(請求項)は、ひとつのエッジルータをツリーの始点として、他のすべてのエッジルータを終点とするスタイナーツリーをスタイナーツリーアルゴリズムによって求め、該スタイナーツリーに属するリンクとルータを利用してエッジルータ間の経路を選択する省エネルギー経路選択方法であって、
バイパス経路作成手段、新バイパス経路作成手段を有する装置において、
前記バイパス経路作成手段が、前記スタイナーツリー上の2つのルータ間に、該スタイナーツリー上のリンクを利用しないバイパス経路を作成し、そのバイパス経路にスタイナーツリー上の一部の経路のトラフィックを迂回させるバイパス経路作成ステップを行い、
前記新バイパス経路作成手段が、前記スタイナーツリーと前記バイパス経路作成ステップで作成された前記バイパス経路が適用されたネットワークドメインの中で他のネットワークドメインとの間の中継を行う境界ルータがある場合は、該境界ルータと、該スタイナーツリーと該バイパス経路上に位置する他ルータとの間に、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを利用しない新バイパス経路を作成し、その新バイパス経路を使ってエッジルータと境界ルータ間の通信を行う新バイパス経路作成ステップを更に行うことを特徴とする省エネルギー経路選択方法である
また、本発明(請求項)は、請求項の前記新バイパス経路作成ステップにおいて、
前記境界ルータと、前記スタイナーツリーと前記バイパス経路上のすべてのルータとの間に最短経路を求め、求めた最短経路集合の中で最もホップ数が少ない経路が、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを使用しない場合は、当該最短経路を新バイパス経路として作成し、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを使用する場合は、次にホップ数が小さい最短経路を対象にして、この処理を新バイパス経路が必要本数作成されるまで繰り返す。
本発明の請求項1により、スタイナーツリー上のボトルネックとなるリンク内のトラフィックをバイパス経路に迂回することができるので、ボトルネックリンクの利用帯域を軽減することができる。
また、本発明の請求項により、スタイナーツリー上のホップ数の最も大きい経路にとってかわる最短経路がバイパス経路として利用されるので、ホップ数が大きい経路を少なくすることができる。
また、本発明の請求項は、ネットワークドメイン間通信における境界ルータに繋がる経路に集中するトラフィックを新バイパス経路に迂回することを可能にしている。
スタイナーツリー適用例である。 本発明の一実施の形態におけるルーティングサーバの構成図である。 本発明の一実施の形態におけるバイパス経路作成部のフローチャートである。 本発明の一実施の形態におけるバイパス経路作成例である。 本発明の一実施の形態における新バイパス経路作成部のフローチャートである。 本発明の一実施の形態における新バイパス経路作成例である。 本発明のバイパス経路適用例である。 評価ネットワークの例である。 図8の評価ネットワークにおけるバイパス経路効果の評価結果である。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
以下では、省エネルギー経路選択装置をルーティングサーバで実現させるものとして説明する。
図2は、本発明の一実施の形態におけるルーティングサーバの構成を示す。
ルーティングサーバ1は、Java(登録商標)のプラットフォームであるJBoss (http://www.redhat.com/products/jbossenterprisemiddleware/application-platform)11とデータベース12を有する。
Jboss11はエッジ間省エネルーティングモジュール110とネットワーク情報アクセス関数120を有し、当該モジュール110は、スタイナーツリー作成部111、エッジルータ間経路作成部112、バイパス経路作成部113、新バイパス経路作成部114を有する。
データベース12には、ネットワークトポロジ情報として、リンク情報121とルータ情報122が格納されている。
スタイナーツリー作成部111がネットワーク情報アクセス関数120を用いて、データベース12内のリンク情報121とルータ情報122からなるネットワーク情報にアクセスする。リンク情報121は、対象リンクのupstream/ downstreamのリンクコストを保持する。また、ルータ情報122は対象ルータに繋がっているリンクを保持するとともに、対象ルータがエッジルータかどうかの情報を保持する。
スタイナーツリー作成部111は、データベース12から取得したネットワーク情報に基づいて、すべてのエッジルータを通る条件で図1のようなスタイナーツリーをメモリ(図示せず)上に作成する。スタイナーツリーの作成には、スタイナーツリー作成アルゴリズムを用いることが可能である。
エッジルータ間経路作成部112は、メモリ(図示せず)上に作成されたスタイナーツリー上のリンクのみを利用するという条件でエッジルータ間の経路を決定する。
バイパス経路作成部113と、新バイパス経路作成部114が本発明の主要部である。
バイパス経路作成部113は、スタイナーツリー作成部111で作成されたスタイナーツリー上の2つのルータ間に、スタイナーツリー上のリンクを利用しないバイパス経路を作成する。
新バイパス経路作成部114は、スタイナーツリーとバイパス経路作成部113で作成されたバイパス経路が適用されたネットワークドメインの中で、他のネットワークドメインとの間の中継を行う境界ルータがある場合は、境界ルータとスタイナーツリーとバイパス経路上のルータとの間にスタイナーツリーとバイパス経路上のリンクを使用しない新バイパス経路を作成する。
上記の構成における処理を以下に示す。
まず、バイパス経路作成部113の処理について説明する。
図3は、本発明の一実施の形態におけるバイパス経路作成部のフローチャートである。
以下では、予めJboss11のスタイナーツリー作成部111において、メモリ(図示せず)上にスタイナーツリーが作成され、エッジルータ間経路作成部112でエッジルータ間経路が作成されているものとする。
ステップ1) バイパス経路作成部113は、エッジルータ間経路作成部112で作成されたエッジルータ間経路を経由ホップ数順にソーティングする。
ステップ2) ソーティングされた経路集合中で最大ホップ経路の終点間にダイクストラアルゴリズム(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E6%B3%95) 等の最短経路探索アルゴリズムで最短経路を求め、これをバイパス経路とする。
ステップ3) ステップ2で求めた最短経路が、スタイナーツリー作成部111で求めたスタイナーツリー上のリンクを利用する(ツリーと交わる)かどうかをチェックする。もしツリーと交わる場合は、ステップ4に移行し、交わらない場合はステップ5に移行する。
ステップ4) ステップ2で求めた最短経路を経路集合から削除する。ステップ2に戻り、再度経路集合の中の最短ホップ経路を選択する。
ステップ5)ステップ3において、ステップ2で求めた最短経路がツリーと交わらないと判断された場合はステップ5に進み、最短経路をバイパス経路とする。
ステップ6)ステップ5で作成されたバイパス経路の終端ルータから指定されたradius以内のエッジルータを選択し、選択されたエッジルータ間経路でバイパス経路を挟むものは、バイパス経路経由に変更する。ここで、radiusとは、バイパス経路の2つの終端エッジルータからのホップ数を変数として定義したものである。
図4を用いて図3のフローチャートの動作を例示する。
まず、スタイナーツリー作成部111で求められたスタイナーツリー上のリンクが太線で示されている。そのスタイナーツリー上において楕円で示されたルータである、r1,r2,r6,r7,r11,r15,r18の7台のエッジルータ間でスタイナーツリー上の経路のみを通る条件で作られた経路集合が、バイパス経路作成部113で経路ホップ数順にソーティングされる(ステップ1)。図6のフローの最初のステップ2で経路集合の中で最もホップ数の大きい経路である。r11-r17-r18-r7-r3-r1-r4-r5-r6-r9-r15が選択され、この経路の2つの終端エッジルータ間の最短経路であるr11-r17-r18-r19-r15が選択される(ステップ2)。しかし、ステップ3でこの選択された最短経路上、r11-r17,r17-r18の2つのリンクがスタイナーツリーで使われていると判断され(ステップ3,Yes)、r11-r17-r18-r7-r3-r1-r4-r5-r6-r9-r15が経路集合から削除され、2度目のステップ2に進む(ステップ4)。
2度目のステップ2では、上記の経路集合の中の最もホップ数が大きい経路であるr18-r7-r3-r1-r4-r5-r6-r9-r15が選択され、この経路の2つの終端エッジルータ経路間の最短経路であるr18-r19-r15が選択される。再度のステップ3でこの選択された最短経路がスタイナーツリーと交わらないことをチェックした後に(ステップ3,No)、このr18-r19-r15がバイパス経路として決定される(ステップ5)。
その後、ステップ6の処理に入るが、図4ではradiusは“2”に設定されている。バイパス経路作成部11は、r15あるいはr18からホップ数が2以内のスタイナーツリー上のエッジノードである、r6,r7,r11を選択し、
r15-r19-r18,
r15-r19-r18-r7,
r15-r19-r18-r17-r11,
r6-r9-r15-r19-r18,
r6-r9-r15-r19-r18-r7,
r6-r9-r15-r19-r18-r17-r11
の6つの経路が、作成されたバイパス経路経由で作成される。これらの6つの経路は経路の両端のエッジルータ間の両方向のトラフィック通信に利用される。
上記のように、ネットワーク規模に応じてradiusを変化させることにより、バイパス経路で送信するトラフィックのトラフィック量を調整することを可能にしている。
次に、新バイパス経路作成部114の処理を説明する。
図5は、本発明の一実施の形態における新バイパス経路作成部のフローチャートである。
ステップ11)新バイパス経路作成部114は、当該ネットワークドメイン内の境界ルータからスタイナーツリー+バイパス上の他ルータまでの最短経路をダイクストラアルゴリズム等の最短経路探索アルゴリズムで求め、その最短経路集合を経路の経由ホップ数でソーティングする。
ステップ12)ステップ11で作成した最短経路集合の中で最小経由ホップ数を持つ経路を選択する。
ステップ13)ステップ12で選択された経路がスタイナーツリー上あるいはバイパス経路作成部113で作成したバイパス上のリンクを使う(スタイナーツリー+バイパスと交わる)かどうかをチェックする。もし、交わる場合はステップ14に移行し、もし、スタイナーツリー+バイパスと交わらない場合は、ステップ15に移行する。
ステップ14) 当該最短経路を最短経路集合から削除し、再度ステップ12の処理を行う。
ステップ15)ステップ12選択された当該最短経路を新バイパス経路として新バイパス経路集合に加える。
ステップ16)新バイパス経路数が要求された数だけ存在するかどうかを判断し、要求数に満たない場合はステップ14に進み、ステップ12で選択された最小ホップ経路を最短経路集合から削除し、再度ステップ12に進む。ステップ16で新バイパス経路数が要求数に達した場合は、ステップ17に進む。
ステップ17)新バイパス経路の境界ルータ以外の終端ルータからradius以内のエッジルータをすべて選択して、それらのエッジルータと境界ルータ間の経路を新バイパス経路を通る経路で再設定する。
図6に、図5の具体的なバイパス経路作成例を示す。ここで、太線で示されたリンクは、スタイナーツリー作成部111で作成されたスタイナーツリー上のリンクであり、太い鎖線は、バイパス経路作成部113で作成されたバイパス経路上のリンクである。また、境界ルータはr13であり、境界ルータからの新バイパス経路の要求数は3であるとする。また、radiusは3と設定する。
まず、新バイパス経路作成部114は、r13からスタイナーツリー+バイパス上のすべてのルータ(r1,r2,r3,r4,r5,r6,r7,r9,r11,r15,r17,r18,r19)までの最短経路を求め、その13の経路を経由ホップ数でソーティングして最短経路集合に格納する(ステップ11)。最短経由ホップ数1を持つr13-r18が選択されたとする(ステップ12)。この選択された経路がスタイナーツリー+バイパス経路と交わらないことが確認できるので(ステップ13、No)、r13-r18は新バイパス経路集合に加えられる(ステップ15)。新バイパス経路数がまだ1であり、要求数の3に達しないと判断されるので(ステップ16、No)、経由ホップ数でソーティングされた最短経路集合からr13-r18を削除した後、2度目のステップ12に進む(ステップ14)。
2度目のステップ12では、もう一つの最短経由ホップ数1を持つr13-r9が選択される。この選択された経路がスタイナーツリー+バイパス経路と交わらないことが確認できるので(ステップ13,No)、r13-r9は新バイパス経路集合に加えられる(ステップ15)。新バイパス経路数がまだ2であり、要求数の3に達しないと判断されるので(ステップ16,No)、経由ホップ数でソーティングされた最短経路集合からr13-r9を削除した後(ステップ14)、3度目のステップ12に進む。
3度目のステップ12では、複数の経由ホップ数が2の経路が存在するが、r13-r9-r6が選択されたとする。この際、リンクr9-r6がスタイナーツリーと交わることが判明するので(ステップ13,Yes)、r13-r9-r6が経路ホップ数でソーティングされた最短経路集合から削除され、再度ステップ12に戻る(ステップ14)。この4度目のステップ12では経由ホップ数が2のr13-r10-r7が選択されたとする。この場合、この経路がスタイナーツリー+バイパス経路と交わらないことが判断できるので(ステップ13,No)、r13-r10-r7が新バイパス経路集合に追加される(ステップ15)。この時点で新バイパス経路集合には経路数が3となり要求数を満たすので(ステップ16,Yes)、ステップ17に進むことになる。
図6の点線で示されたr13-r18, r13-r9, r13-r10-r7の3つの新バイパス経路を経由して境界ルータと通信する経路を決定する(ステップ17)。これらの新バイパス経路の境界ルータr13以外の終端ルータはそれぞれr18, r9, r7になる。Radiusは"3"に設定されているので、まずr18から3経由ホップ以内のスタイナーツリー+バイパス上のエッジルータを特定する。この条件ではr11,r15が当てはまる。r7,r1もr18からの距離が3経由ホップ以内ではあるが、r7が他の新バイパス経路の終端になっているので、これらのr7を通らないとたどり着かないエッジルータは対象外とする。よって、新バイパス経路r13-r18を利用する経路はこの経路に加えて、
r13-r18-r17-r11,
r13-r18-r19-r15
の合計3経路となる。これらの経路は経路の2つの終端ルータ間の両方向のトラフィックの送信のために利用される。
r9からの経由ホップ数が3以内でまだ選択されていないエッジルータはr6,r2である。そのため、経路r13-r9-r6、r13-r9-r6-r5-r2の合計2経路が新バイパス経路r13-r9を利用する経路として設定され、境界ルータとエッジルータ間のトラフィック送信に利用される。
r7からの経由ホップ数が3以内でまだ選択されていないエッジルータはr1である。そのため、経路r13-r10-r7とr13-r10-r7-r3-r1が新バイパス経路r13-r10-r7を利用する経路として設定され、境界ルータとエッジルータ間のトラフィック通信に利用される。
上記のように、ネットワーク規模に応じてradiusと新バイパス数を変化させることにより、新バイパス経路で送信するトラフィックのトラフィック量を調整することを可能にしている。
以下に、従来技術と本発明の比較を示す。
図7は、図1のスタイナーツリーにバイパスを張る例を示している。この太鎖線のバイパスr15-r19-r18を張り、スタイナーツリー上のトラフィックの一部をバイパスに回すことにより、負荷分散が図られる。
図8の評価ネットワークでバイパスの効果を評価した結果が図9である。図8において、楕円で示されているr1, r2, r6, r7, r11, r15, r18は、エッジルータであるが、点線で囲まれたr3, r4, r5, r8, r9, r17, r19はその後1台ずつエッジルータとして加えられた。また、各リンク上の2k, 4k, はそれぞれ、リンク帯域が2000, 4000を両方向でもつリンクであることを示す。また、他のリンクは1000のリンク帯域を両方向で保持する。リンクのコストは、upstreamとdownstream毎に割り当てられ、そのリンクコストはリンク帯域の逆数とした。
図9において、SPTは、OSPFのSPT (shortest path tree)を用いたルーティングの結果を示し、Steinerはスタイナーツリーを用いた場合の結果を示し、Steiner(r:2)はバイパスを使った結果を示している。図8に示すようにすべてのエッジルータのケースにおいてバイパスはr15-r19-r18を利用した。また、(r:2)はradiusが2であることを示し、r15から2ホップ以内とr18から2ホップ以内のエッジルータはお互いの間の通信においてバイパスを利用することを示す。
図9(a), (b)から、バイパスを利用した場合、スタイナーツリーのみを利用した場合に比較して、スリープできるルータ数は最大1台、スリープできるリンク数は最大2本減るが、SPTに比較すると大幅にスリープできるルータとリンク数は大きいことがわかる。また、図9(c)のエッジルータ間の経路の平均ホップ数は、スタイナーツリーのみを利用した場合よりも少なくなっている。特に図9(d)の最大利用リンク帯域(ネットワーク上で最も利用帯域が大きいリンクの帯域)はバイパスを使うと大幅に改良され、SPTと同程度まで落ちる場合が多々あることがわかる。
前述の図2のスタイナーツリー作成部111、エッジルータ間経路作成部112、バイパス経路作成部113、新バイパス経路作成部114の動作をプログラムとして構築し、省エネルギー経路選択装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
1 ルーティングサーバ
11 Java(登録商標)プラットフォーム(Jboss)
12 データベース
110 エッジ間省エネルーティングモジュール
111 スタイナーツリー作成部
112 エッジルータ間経路作成部
113 バイパス経路作成部
114 新バイパス経路作成部
121 リンク情報
122 ルータ情報

Claims (6)

  1. ひとつのエッジルータをツリーの始点として、他のすべてのエッジルータを終点とするスタイナーツリーをスタイナーツリーアルゴリズムによって求め、該スタイナーツリーに属するリンクとルータを利用してエッジルータ間の経路を選択する省エネルギー経路選択方法であって、
    バイパス経路作成手段を有する装置において、
    前記バイパス経路作成手段が、前記スタイナーツリー上の2つのルータ間に、該スタイナーツリー上のリンクを利用しないバイパス経路を作成し、そのバイパス経路にスタイナーツリー上の一部の経路のトラフィックを迂回させるバイパス経路作成ステップを行い、
    前記バイパス経路作成ステップにおいて、
    前記スタイナーツリー上のエッジルータ間で、該ツリー上のホップ数が最も大きい区間から順番に、その区間のネットワーク上の最短経路を求め、当該最短経路パスが該スタイナーツリー上のリンクを使用しない場合には当該最短経路をバイパス経路として作成し、該スタイナーツリー上のリンクを最短経路が使用する場合は、次にホップ数が大きい区間で同じ処理を行い、この処理をバイパス経路が作成されるまで繰り返すことを特徴とする省エネルギー経路選択方法。
  2. ひとつのエッジルータをツリーの始点として、他のすべてのエッジルータを終点とするスタイナーツリーをスタイナーツリーアルゴリズムによって求め、該スタイナーツリーに属するリンクとルータを利用してエッジルータ間の経路を選択する省エネルギー経路選択方法であって、
    バイパス経路作成手段、新バイパス経路作成手段を有する装置において、
    前記バイパス経路作成手段が、前記スタイナーツリー上の2つのルータ間に、該スタイナーツリー上のリンクを利用しないバイパス経路を作成し、そのバイパス経路にスタイナーツリー上の一部の経路のトラフィックを迂回させるバイパス経路作成ステップを行い、
    前記新バイパス経路作成手段が、前記スタイナーツリーと前記バイパス経路作成ステップで作成された前記バイパス経路が適用されたネットワークドメインの中で他のネットワークドメインとの間の中継を行う境界ルータがある場合は、該境界ルータと、該スタイナーツリーと該バイパス経路上に位置する他ルータとの間に、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを利用しない新バイパス経路を作成し、その新バイパス経路を使ってエッジルータと境界ルータ間の通信を行う新バイパス経路作成ステップを更に行うことを特徴とする省エネルギー経路選択方法。
  3. 前記新バイパス経路作成ステップにおいて、
    前記境界ルータと、前記スタイナーツリーと前記バイパス経路上のすべてのルータとの間に最短経路を求め、求めた最短経路集合の中で最もホップ数が少ない経路が、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを使用しない場合は、当該最短経路を新バイパス経路として作成し、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを使用する場合は、次にホップ数が小さい最短経路を対象にして、この処理を新バイパス経路が必要本数作成されるまで繰り返す
    請求項記載の省エネルギー経路選択方法。
  4. ひとつのエッジルータをツリーの始点として、他のすべてのエッジルータを終点とするスタイナーツリーをスタイナーツリーアルゴリズムによって求め、該スタイナーツリーに属するリンクとルータを利用してエッジルータ間の経路を選択する省エネルギー経路選択装置であって、
    記スタイナーツリー上の2つのルータ間に、該スタイナーツリー上のリンクを利用しないバイパス経路を作成し、そのバイパス経路にスタイナーツリー上の一部の経路のトラフィックを迂回させるバイパス経路作成手段を有し、
    前記バイパス経路作成手段は、
    前記スタイナーツリー上のエッジルータ間で、該ツリー上のホップ数が最も大きい区間から順番に、その区間のネットワーク上の最短経路を求め、当該最短経路パスが該スタイナーツリー上のリンクを使用しない場合には当該最短経路をバイパス経路として作成し、該スタイナーツリー上のリンクを最短経路が使用する場合は、次にホップ数が大きい区間で同じ処理を行い、この処理をバイパス経路が作成されるまで繰り返す手段を含むことを特徴とする省エネルギー経路選択装置。
  5. ひとつのエッジルータをツリーの始点として、他のすべてのエッジルータを終点とするスタイナーツリーをスタイナーツリーアルゴリズムによって求め、該スタイナーツリーに属するリンクとルータを利用してエッジルータ間の経路を選択する省エネルギー経路選択装置であって、
    前記スタイナーツリー上の2つのルータ間に、該スタイナーツリー上のリンクを利用しないバイパス経路を作成し、そのバイパス経路にスタイナーツリー上の一部の経路のトラフィックを迂回させるバイパス経路作成手段を有し、
    前記スタイナーツリーと前記バイパス経路作成手段で作成された前記バイパス経路が適用されたネットワークドメインの中で他のネットワークドメインとの間の中継を行う境界ルータがある場合は、該境界ルータと、該スタイナーツリーと該バイパス経路上に位置する他ルータとの間に、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを利用しない新バイパス経路を作成し、その新バイパス経路を使ってエッジルータと境界ルータ間の通信を行う新バイパス経路作成手段を更に有することを特徴とする省エネルギー経路選択装置。
  6. 前記新バイパス経路作成手段は、
    前記境界ルータと、前記スタイナーツリーと前記バイパス経路上のすべてのルータとの間に最短経路を求め、求めた最短経路集合の中で最もホップ数が少ない経路が、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを使用しない場合は、当該最短経路を新バイパス経路として作成し、該スタイナーツリーと該バイパス経路上のリンクを使用する場合は、次にホップ数が小さい最短経路を対象にして、この処理を新バイパス経路が必要本数作成されるまで繰り返す手段を含む
    請求項記載の省エネルギー経路選択装置。
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