JP5865181B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィーダからの刈取り穀稈を、扱胴の前端側に一体回転自在に設けたスクリュー部によって扱室に掻き込むように構成した脱穀装置に関する。
上記した脱穀装置では、脱穀機体内のスクリュー部下方箇所に入口案内経路を設け、フィーダから供給されてスクリュー部による掻き込みを受ける穀稈を扱室に案内するよう構成する。
この種のものとして、従来、例えば特許文献1に示されるように、フィーダハウスと扱室とを繋ぐ部分に入口供給板を設けたものがあった。
特開平11−225556号公報
上記した脱穀装置では、入口案内経路を形成する構造体にスクリュー部による掻き込みを受けた茎稈及び穀粒の当接による汚れや摩滅が発生し、入口案内経路を形成する構造体の清掃や交換が必要になる。入口案内経路を形成する構造体を交換するなど、入口案内経路に関する作業が必要になった際、脱穀装置の前部からフィーダを離間させることにより、脱穀装置の前部に設けてある穀稈投入口が開き、この穀稈投入口を作業開口にして作業を行なうことができる。この場合、大型かつ大重量のフィーダを取り外すことにより、大規模な取り外し装置を準備する必要があり、かつ大労力及び多大な手間が必要になる。
本発明の目的は、入口案内経路に関する作業を有利に行うことができる脱穀装置を提供することにある。
本第1発明は、フィーダからの刈取り穀稈を、扱胴の前端側に、前記扱胴と一体回転自在に設けたスクリュー部によって扱室に掻き込むように構成した脱穀装置において、
脱穀機体の内側における前記スクリュー部の下方に扱室側ほど配置高さが高い傾斜姿勢で設ける入口案内底壁体と、前記脱穀機体の左側の横側壁のうちの前記入口案内底壁体の横側方に位置する横側壁部と、前記脱穀機体の右側の横側壁のうちの前記入口案内底壁体の横側方に位置する横側壁部とにより、前記フィーダからの刈取り穀稈を前記扱室に流動案内する入口案内経路を構成し、
前記入口案内底壁体を脱着自在に支持されるよう構成し、
前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部の少なくとも一方を脱着自在に支持されるよう構成してある。
本第1発明の構成によると、脱着自在に支持される横側壁部を取り外すことにより、横側壁部に開口を設け、この開口を作業開口にして、入口案内底壁体及び横側壁部の清掃を行うとか、入口案内底壁体の脱穀機体内からの取り出しを行なうようにできるから、入口案内底壁体及び横側壁部の清掃や取り出しを行なうのに、フィーダを分離させずに、脱着自在な横側壁部を取り外すだけで行なえる。
従って、本第1発明によると、入口案内底壁体及び横側壁部を清掃や交換するなど、入口案内経路についての作業を行なうのに、フィーダを分離させて作業開口を設けるのに比して安価にかつ楽に行なえる。
本第2発明は、前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部とのうちの前記入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部を脱着自在に支持されるよう構成してある。
左側の横側壁部と右側の横側壁部とのうちの入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部は、他方の横側壁部に比べ、スクリュー部による掻き込みを受けた穀粒などの当接による摩滅が発生し易い。従って、本第2発明の構成によると、作業開口を設けるために脱着自在に構成する横側壁部と摩滅が発生し易い横側壁部とを同一のものにすることができる。
従って、本第2発明によると、脱着自在な横側壁部は、たとえば比較的大の壁厚を備えさせるだけで、優れた保形強度を具備するとともに摩滅発生にかかわらず変形し難いものとなり、脱着時において取り扱い易くて開閉し易いものになり、摩滅発生にかかわらず長期にわたって使用できるものになる有利な横側壁部を簡単かつ安価に得ることができる。
本第3発明は、前記左側の横側壁部及び前記右側の横側壁部を脱着自在に支持されるよう構成してある。
本第3発明の構成によると、左側及び右側の横側壁部を取り外して左右両側の横側壁に作業開口を設けたり、左側あるいは右側の横側壁部だけを取り外して左右側いずれか一方の横側壁だけに作業開口を設けたりできる。
従って、本第3発明によると、入口案内経路に対する作業の内容や規模により、左右両側の横側壁に作業開口を設けて容易に作業したり、左側と右側のいずれか一方だけの横側壁に作業開口を設けて、開閉手間を少なく済ませて迅速に作業したりできる。
本第4発明は、前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部とのうちの前記入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部の壁厚を、前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部とのうちの前記入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向上手側に位置する方の横側壁部の壁厚より大に設定してある。
左側及び右側の横側壁部のうちの入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部には、スクリュー部による掻き込みを受けた穀粒などの当接による摩滅が他方の横側壁部よりも発生し易い傾向にあることにより、本第4発明の構成によると、左側の横側壁部と右側の横側壁部との間に発生する摩滅差にかかわらず、左側及び右側の横側壁部の壁厚の差により、左側及び右側の横側壁部の使用寿命が同じ又はほぼ同じになるようにできる。
従って、本第4発明によると、左側の横側壁部と右側の横側壁部との摩滅差にかかわらず、左側及び右側の横側壁部を可能な限り使用した後に一挙に交換するという有利な交換方法を採用することができる。
本第5発明は、前記入口案内底壁体を、フィーダ側に位置する分割入口案内底壁体と扱室側に位置する分割入口案内底壁体とに分割自在に構成してある。
本第5発明の構成によると、脱穀機体の横側壁に横側壁部を取り外して設けた作業開口から入口案内底壁体を取り出すのに、入口案内底壁体をフィーダ側と扱室側との分割入口案内底壁体に分割し、入口案内底壁体よりも小型であって取り扱いや作業開口の通過が容易となるフィーダ側の分割入口案内底壁体と扱室側の分割入口案内底壁体とに分けて取り出すことができる。また、フィーダ側と扱室側との分割入口案内底壁体に摩滅差が発生した場合、摩滅が少ない方の分割案内底壁体を継続して使用し、摩滅が激しい方の分割案内底壁体だけを交換することができる。
従って、本第5発明によると、入口案内経路を構成する構造体の修理や交換作業を行なうのに、入口案内底壁体をフィーダ側と扱室側との分割案内底壁体に分割して容易に取り出したり、摩滅が激しい方の分割案内底壁体だけを交換したりして、清掃や交換などを能率面や費用面で有利にできる。
本第6発明は、前記扱室側に位置する分割入口案内底壁体の壁厚を前記フィーダ側に位置する分割入口案内底壁体の壁厚より大に設定してある。
入口案内底壁体における扱室側部位にはスクリュー部による掻き込みを受けた穀粒などの当接による摩滅がフィーダ側部位よりも発生し易い傾向にあることにより、本第6発明の構成によると、扱室側部位とフィーダ側部位との摩滅差にかかわらず、フィーダ側及び扱室側の分割入口案内底壁体の壁厚の差により、フィーダ側及び扱室側の分割入口案内底壁体の使用寿命が同じ又はほぼ同じになるようにできる。
従って、本第6発明によると、入口案内底壁体のフィーダ側部位と扱室側部位との摩滅差にかかわらず、フィーダ側及び扱室側の分割入口案内底壁体を可能な限り使用した後に一挙に交換するという有利な交換方法を採用することができる。
本第7発明は、脱着自在に支持される前記横側壁部を、フィーダ側に位置する分割横側壁部と扱室側に位置する分割横側壁部とに分割自在に構成してある。
本第7発明の構成によると、横側壁部に作業用開口を設けるよう横側壁部を取り外すのに、横側壁部の全体を一挙に取り外すのではなく、横側壁部の全体よりも小型であって取り扱いが容易となるフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部に分けて取り出すことができる。
扱室側部位にはスクリュー部による掻き込みを受けた穀粒などの当接による摩滅がフィーダ側部位よりも発生し易い横側壁部である場合、扱室側部位とフィーダ側部位との摩滅差にかかわらず、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部の壁厚の差により、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部の使用寿命が同じ又はほぼ同じになるようにできる。
従って、本第7発明によると、入口案内経路を構成する構造体の修理や交換作業を行なうのに、横側壁部をフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部に分けて取り出して作業部開口を楽に設けることができる。また、横側壁部のフィーダ側部位と扱室側部位との摩滅差にかかわらず、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部を可能な限り使用した後に一挙に交換するという有利な交換方法を採用することができる。
本第8発明は、前記扱室側に位置する分割横側壁部の壁厚を前記フィーダ側の分割横側壁部の壁厚より大に設定してある。
本第8発明の構成によると、横側壁部の扱室側部位にはスクリュー部による掻き込みを受けた穀粒などの当接による摩滅がフィーダ側部位よりも発生し易い横側壁部であっても、扱室側部位とフィーダ側部位との摩滅差にかかわらず、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部の壁厚の差により、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部の使用寿命が同じ又はほぼ同じになるようにできる。
従って、本第8発明によると、横側壁部のフィーダ側部位と扱室側部位との摩滅差にかかわらず、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部を可能な限り使用した後に一挙に交換することができ、横側壁部の交換を手間面や費用面で有利にできる。
本第9発明は、前記入口案内底壁体を、フィーダ側に位置する分割入口案内底壁体と扱室側に位置する分割入口案内底壁体とに分割自在に構成し、
前記入口案内底壁体における前記フィーダ側及び前記扱室側の分割入口案内底壁体が連結する部位と、前記フィーダ側及び前記扱室側の分割横側壁部が連結する部位とが同じ又はほぼ同じ脱穀機体前後方向箇所に位置するように、前記入口案内底壁体及び脱着自在に支持される前記横側壁部を構成してある。
本第9発明の構成によると、横側壁部を構成するフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部のうちの扱室側の分割横側壁部を取り外すだけで横側壁部に作業開口を設けも、入口案内底壁体における分割入口案内底壁体が連結する部位と横側壁部における分割横側壁部が連結する部位とが同じ又はほぼ同じ脱穀機体前後方向箇所に位置していることにより、横側壁部に設けた作業開口は、脱穀機体前後方向での大きさが入口案内底壁体を構成する扱室側の分割入口案内底壁体の脱穀機体前後方向での大きさと同じ又はほぼ同じ作業開口になる。
従って、本第9発明によると、入口案内底壁体を構成する扱室側の分割入口案内底壁体に著しい摩滅が発生した場合など、横側壁部を構成する扱室側の分割横側壁部を取り外すだけで操作簡単に、横側壁部に必要な大きさの作業開口を設けて扱室側の分割入口案内底壁体を取り出すことができる。
本第10発明は、前記入口案内底壁体の案内流路形成面におけるフィーダ側の案内流路形成面部と扱室側の案内流路形成面部との間に、流動物を受止める受止め面部を設けてある。
本第10発明の構成によると、入口案内底壁体を扱室側からフィーダ側に逆流する穀粒などが発生しても、受止め面部による受止めを受けさせて入口案内底壁体の穀稈移送方法での途中で止めることができる。
従って、本第10発明によると、入口案内底壁体における穀粒などの逆流が発生しても、扱室に向けての刈取り穀稈の掻き込み移送に対してはあまり大きな抵抗にならず、フィーダからの刈取り穀稈を扱室にスムーズに移送できる。
コンバインの全体を示す側面図である。 コンバインの全体を示す平面図である。 脱穀装置を示す側面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 扱胴を示す側面図である。 図5のVI−VI断面矢視図である。 左側の横側壁の作業開口を閉じた状態の脱穀機体前部を示す左側面図である。 左側の横側壁の作業開口を開いた状態の脱穀機体前部を示す左側面図である。 右側の横側壁の作業開口を閉じた状態の脱穀機体前部を示す右側面図である。 穀稈導入部を示す正面図である。 入口案内底壁体を示す縦断側面図である。 分割状態での入口案内底壁体、左側及び右側の横側壁部を示す斜視図である。 穀粒回収部を示す後面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る脱穀装置をコンバインに装備した場合について説明する。
図1は、コンバインの全体を示す側面図である。図2は、コンバインの全体を示す平面図である。図1,2に示すように、コンバインは、運転座席1aが装備された搭乗型の運転部1、運転座席1aの下方に位置する原動部に設けたエンジン3を有し、かつ左右一対のクローラ式の走行装置2,2をエンジン3からの駆動力によって駆動して自走するように構成した走行機体を備えている。走行機体の機体フレーム4の後部に、脱穀装置5及び脱穀装置5の横側方に配置した穀粒回収部6を設けてある。脱穀装置5の前部から機体前方向きに延出するフィーダ11、フィーダ11を構成するフィーダハウス11aの前端部に後端部が連結する前処理フレーム12及び前処理フレーム12に駆動自在に設けたバリカン型の刈取装置13を備えて、刈取り部10を構成してある。
刈取り部10について説明する。
図1,2に示すように、刈取り部10は、フィーダ11が搬送終端部に位置するフィーダ駆動軸11bの機体横向き軸芯まわりに昇降シリンダ14によって揺動操作されることにより、前処理フレーム12の前端部に設けた左右一対のデバイダ15,15が地面近くに下降した下降作業状態と左右一対のデバイダ15,15が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降する。
刈取り部10は、下降作業状態にして走行機体を走行させることにより、稲、麦などの植立穀稈の穂先側を駆動回転自在な回転リール16によって横送りオーガ17に掻き寄せながらその植立穀稈の株元を刈取装置13によって刈取り、刈取り穀稈を横送りオーガ17の左右の螺旋板17aによってフィーダ11の前付近に横送りし、横送りオーガ17に回転操作自在に設けた掻き送りアーム18によって横送りオーガ17からフィーダハウス11aの前端部内に掻き込み供給された刈取り穀稈を、株元から穂先までの全体にわたり、フィーダ11を構成するフィーダコンベヤ11cによって搬送して、フィーダハウス11aの搬送終端部に後方向きに開口して位置するフィーダ送出口11d(図4参照)から脱穀装置5に投入する。
脱穀装置5について説明する。
図3は、脱穀装置5を示す側面図である。図4は、脱穀装置5を示す縦断側面図である。図3,4に示すように、フィーダ送出口11dに連通する穀稈投入口21aを有した前壁21、塵埃排出口22aを有した後壁22、前壁21から後壁22に至る左右一対の横側壁23,24及び扱室天板25を備えて、脱穀装置5の脱穀機体20を構成してある。
脱穀装置5は、脱穀機体20の上部内に設けた扱室28、扱室28に機体前後向きの扱胴軸芯Pまわりに駆動回転自在に設けた扱胴29、扱胴29の下方に配備した受網30を備えて構成した脱穀部A、扱室28の下方に駆動揺動自在に設けた揺動選別装置31及び揺動選別装置31の前端部下方に設けた唐箕32を備えて構成した選別部Bを備えている。脱穀機体20の内側における揺動選別装置31の前端側の下方に1番スクリューコンベヤ33を設け、揺動選別装置31の後端側の下方に2番スクリューコンベヤ34を設けてある。
扱胴29の前端側に一体回転自在に設けたスクリュー部36を脱穀機体20の内側における前壁21と扱室28との間に配置するとともに、スクリュー部36の下方に設けた入口案内経路37を備えて、穀稈導入部Cを構成してある。この穀稈導入部Cは、フィーダ11からの刈取り穀稈を扱室28に導入するものである。
すなわち、入口案内経路37は、前壁21の穀稈投入口21aと扱室28の入口28aとわたって設けてあり、フィーダ11によって穀稈投入口21aに投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全体を扱室28の入口28aに流動するよう案内する。スクリュー部36は、前端側ほど外径が小さくなる先細り形状に形成され、後端側が扱胴29を構成する前支持プレート40に連結された回転ドラム36aと、この回転ドラム36aの外周面に一体回転自在に設けた2枚の掻き送り螺旋板36bとを備えて構成してあり、入口案内経路37に投入された刈取り穀稈を後方側に移送して入口28aから扱室28に送り込む。
従って、脱穀装置5は、扱胴29の回転支軸41における脱穀機体外への突出端部に一体回転自在に設けた扱胴駆動プーリ42に伝動されて扱胴29が回転方向F(図10参照)に駆動されることにより、フィーダ11によって穀稈投入口21aに投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全体を、穀稈導入部Cにおけるスクリュー部36の掻き送り螺旋板36bによる移送と入口案内経路37による案内とによって扱室28に導入し、扱室28に導入した刈取り穀稈を回動する扱胴29と受網30とによって脱穀処理し、脱穀粒を受網30から落下させ、ワラ屑などを扱室28の後端部に位置する送塵口28bから塵埃排出口22aに送り出して脱穀機体外に排出する。
脱穀装置5は、受網30から落下した脱穀粒及び塵埃を選別部Bによって選別処理する。
すなわち、受網30から落下した脱穀粒及び塵埃を揺動選別装置31によって受け止め、揺動選別装置31による揺動選別と、唐箕32が揺動選別装置31に向けて供給する機体後方向きの選別風による選別とによって脱穀粒と塵埃とに選別し、脱穀粒のうちの一番処理物を1番スクリューコンベヤ33に落下させ、二番処理物を2番スクリューコンベヤ34に落下させ、塵埃を選別風と共に塵埃排出口22aに移送して脱穀機体外に排出する。
1番スクリューコンベヤ33は、供給された一番処理物を穀粒回収部6に搬送する。2番スクリューコンベヤ34は、供給された二番処理物を右側の横側壁24に設けてある還元口(図示せず)に向けて搬送する。
扱胴29について説明する。
図5は、扱胴29を示す側面図である。図6は、図5のVI−VI断面矢視図である。図4,5,6に示すように、扱胴29は、脱穀機体20の前壁21及び後壁22に扱胴軸芯Pまわりに回転自在に支持される回転支軸41、回転支軸41に一体回転自在に設けた前支持プレート40、中支持プレート43及び後支持プレート44、扱胴29の周方向に等間隔で分散配置して前支持プレート40、中支持プレート43及び後支持プレート44に連結した6本の扱歯支持杆45,46、各扱歯支持杆45,46の軸芯方向に並ぶ複数箇所から扱胴外周側に突出するバー形の扱歯47,48を備えて構成してある。つまり、扱胴29は、株元から穂先までの全体にわたって扱室28に導入される刈取り穀稈を脱穀対象とするものでありながら、茎稈などを扱歯支持杆45,46どうしの間から内部に入り込ませることにより、脱穀負荷の軽減を図りながら脱穀処理するようにバー型になっている。
6本の扱歯支持杆45,46のうちの3本の扱歯支持杆46における扱歯配列ピッチ46aを、他の3本の扱歯支持杆45における扱歯配列ピッチ45aより大に設定してある。大の扱歯配列ピッチ46aの大きさは、小の扱歯配列ピッチ45aの2倍又はほぼ2倍の大きさに設定してある。扱歯配列ピッチ46aが大である扱歯支持杆46と扱歯配列ピッチ45aが小である扱歯支持杆45とは、扱胴周方向に交互に並ぶ配置であって、隣り合う一対の扱歯支持杆46,46どうしの間に1本の扱歯支持杆45が位置し、かつ隣り合う一対の扱歯支持杆45,45どうしの間に1本の扱歯支持杆46が位置する配置で並んでいる。扱歯配列ピッチ46aが大の扱歯支持杆46では、最も扱胴前端側に位置する扱歯47aとスクリュー部36の回転ドラム36aの後端との間隔Dが扱歯配列ピッチ46aと同じ又はほぼ同じ間隔になる状態で扱歯47aを配備してある。扱歯配列ピッチ45aが小の扱歯支持杆45では、最も扱胴前端側に位置する扱歯47aと回転ドラム36aの後端との間隔Dが扱歯配列ピッチ45aより広い間隔になる状態で扱歯47を配備してある。図6に示すように、扱歯配列ピッチ46aが大である扱歯支持杆46では、最も扱胴後端側に位置する扱歯48だけに後退角Rを備えてある。
穀稈導入部Cについて説明する。
図7は、穀稈導入部Cを示す左側面図である。図10は、穀稈導入部Cを示す正面図である。図4,7,10に示すように、穀稈導入部Cを構成する入口案内経路37は、脱穀機体20の内側のスクリュー部36の下方に設けた入口案内底壁体50と、脱穀機体20の左側の横側壁23のうちの入口案内底壁体50の横側方に位置する横側壁部60と、脱穀機体20の右側の横側壁24のうちの入口案内底壁体50の横側方に位置する横側壁部70とによって構成してある。
図11は、入口案内底壁体50を示す縦断側面図である。図4,10,11に示すように、入口案内底壁体50は、脱穀機体20の穀稈投入口21aに望む前端縁51の形状が脱穀機体横方向に沿う直線形状になり、扱室前壁28Fが備える入口28aに望む後端縁52の形状が扱胴29の外周に沿う円弧形状になるよう形成した板状体によって構成してある。入口案内底壁体50は、扱室側ほど配置高さが高い傾斜姿勢で配備してあり、入口案内底壁体50の案内流路形成面53は、扱室側ほど高い配置高さに位置する後上がり傾斜面になっている。案内流路形成面53のうちのフィーダ側の案内流路形成面部53aは、扱室側ほど高い配置高さに位置する後上がり傾斜の平坦面に形成してある。案内流路形成面53のうちの扱室側の案内流路形成面部53bは、扱室側ほど高い配置高さに位置する後上がり傾斜となり、かつ脱穀機体横方向での両端側の部位53c(図12参照)で下面側に突の湾曲状態となる非平坦面としての曲面に形成してある。
入口案内底壁体50は、フィーダ側の案内流路形成面部53aと扱室側の案内流路形成面部53bとの間に設けた受止め面部54を備えている。受止め面部54は、水平又はほぼ水平な平坦面に形成してあり、入口案内経路37を扱室側からフィーダ側に逆流する穀粒やワラ屑をフィーダ側の案内流路形成面部53aに至らないように受け止めるよう構成してある。
図12は、分割状態での入口案内底壁体50、左側及び右側の横側壁部60,70を示す斜視図である。図10,11,12に示すように、入口案内底壁体50は、フィーダ側の案内流路形成面部53a及び受止め面部54を備えたフィーダ側の分割入口案内底壁体50Aと、扱き室側の案内流路形成面部53bを備えた扱室側の分割入口案内底壁体50Bとに分割自在に構成してある。扱室側の分割入口案内底壁体50Bの後端部は、扱室前壁28Fの前面側に突設してある前面視で湾曲形状の受止めフランジ28eの上面側に重なって受け止めフランジ28eによって受け止め支持されるように構成してある。フィーダ側の分割入口案内底壁体50Aの前端側に、入口案内底壁体50を脱穀機体20における前壁21の内面側に脱着自在に支持させる連結部55を設けてある。フィーダ側及び扱室側の分割入口案内底壁体50A,50Bの左横端側に、入口案内底壁体50を脱穀機体20の左側の横側壁部60の内面側に脱着自在に支持させる連結部56,57を設け、フィーダ側及び扱室側の分割入口案内底壁体50A,50Bの右横端側に、入口案内底壁体50を脱穀機体20の右側の横側壁部70の内面側に脱着自在に支持させる連結部58,59を設けてある。各連結部55,56,57,58,59は、分割入口案内底壁体50A,50Bを構成する板体の折り曲げ端部によって構成してある。
左側の横側壁部60は、フィーダ側に位置するフィーダ側の分割横側壁部60Aと扱室側に位置する上下一対の分割横側壁部60B,60Cとに分割自在に構成してある。フィーダ側の分割横側壁部60Aの前端側及び上端側、扱室側における上側の分割横側壁部60Bの上端側及び後端側、扱室側における下側の分割横側壁部60Cの後端側に、横側壁部60を左側の横側壁23に脱着自在に支持させる連結部61,62,63,64,65を設けてある。フィーダ側の分割横側壁部60Aの後端側、扱室側における上下一対の分割横側壁部60B,60Cの前端側に、分割横側壁部60A,60B,60Cどうしを連結する連結部66,67,68を構成してある。各連結部61〜68は、分割横側壁部60A,60B,60Cを構成する板体の折り曲げ端部によって構成してある。
右側の横側壁部70は、フィーダ側に位置するフィーダ側の分割横側壁部70Aと扱室側に位置する分割横側壁部70Bとに分割自在に構成してある。フィーダ側の分割横側壁部70Aの前端側及び上端側、扱室側の分割横側壁部70Bの上端側及び後端側に、横側壁部70を右側の横側壁24に脱着自在に支持させる連結部71,72,73,74を設けてある。フィーダ側の分割横側壁部70Aの後端側、扱室側の分割横側壁部70Bの前端側に、分割横側壁部70A,70Bどうしを連結する連結部75,76を設けてある。各連結部71〜76は、分割横側壁部70A,70Bを構成する板体の折り曲げ端部によって構成してある。
つまり、脱穀機体20の左側の横側壁23における横側壁部60を、左側の横側壁23に入口案内底壁体50の横側方に配置して設けた作業開口23Aを開閉するべく脱着自在に支持させるように構成してある。
具体的には、図7,10に示すように、左側の横側壁部60を構成するフィーダ側の分割横側壁部60A、扱室側の上下一対の分割横側壁部60B,60Cを作業開口23Aに嵌め込み、フィーダ側の分割横側壁部60Aにおける前端側の連結部61を、これに設けたボルト孔61aに装着の連結ボルトによって脱穀機体20の前壁21に連結し、フィーダ側の分割横側壁部60A及び扱室側の上側の分割横側壁部60Bにおける上端側の連結部62,63を、これに設けたボルト孔62a,63aに装着した連結ボルトによって脱穀機体20の左側の横側壁23のうちの作業開口23Aの上側側に位置する上側部位23Uに連結し、扱室側の上下一対の分割横側壁部60B,60Cにおける後端側の連結部64,65を、これに設けたボルト孔64a,65a及び扱室前壁28Fに設けたボルト孔28cに装着した連結ボルトによって扱室前壁28Fに連結する。フィーダ側の分割横側壁部60Aにおける後端側の連結部66と扱室側の上下一対の分割横側壁部60B,60Cにおける前端側の連結部67,68とを、これらのボルト孔66a,67a,68aに装着の連結ボルトによって連結することにより、左側の横側壁部60を横側壁23に支持させて、左側の横側壁23の作業開口23Aを閉じることができる。
脱穀機体20の右側の横側壁24における横側壁部70を、右側の横側壁24に入口案内底壁体50の横側方に配置して設けた作業開口24Aを開閉するべく脱着自在に支持させるように構成してある。
具体的には、図9,10に示すように、右側の横側壁部70を構成するフィーダ側の分割横側壁部70A及び扱室側の分割横側壁部70Bを作業開口24Aに嵌め込み、フィーダ側の分割横側壁部70Aにおける前端側の連結部71を、これに設けたボルト孔71aに装着の連結ボルトによって脱穀機体20の前壁21に連結し、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部70A,70Bにおける上端側の連結部72,73を、これに設けたボルト孔72a,73aに装着した連結ボルトによって脱穀機体20の右側の横側壁24のうちの作業開口24Aの上側に位置する上側部位24Uに連結し、扱室側の分割横側壁部70Bにおける後端側の連結部74を、これに設けたボルト孔74a及び扱室前壁28Fに設けたボルト孔28dに装着した連結ボルトによって扱室前壁28Fに連結する。フィーダ側の分割横側壁部70Aにおける後端側の連結部75と扱室側の分割横側壁部70Bにおける前端側の連結部76とを、これらのボルト孔75a,76aに装着の連結ボルトによって連結することにより、右側の横側壁部70を横側壁24に支持させて、右側の横側壁24の作業開口24Aを閉じることができる。
入口案内底壁体50を、脱穀機体20の内側に脱着自在に支持させるように構成してある。
具体的には、図8,10に示すように、フィーダ側の分割入口案内底壁体50Aにおける前端側の連結部55を、これに設けたボルト孔55aに装着した連結ボルトによって脱穀機体20の前壁21に連結し、フィーダ側の分割入口案内底壁体50Aの左端側の連結部56を、これに設けたボルト孔56a及び左側のフィーダ側の分割横側壁部60Aに設けてあるボルト孔23aに装着の連結ボルトによって左側のフィーダ側の分割横側壁部60Aに連結し、フィーダ側の分割入口案内底壁体50Aの右端側の連結部58を、これに設けたボルト孔58a及び右側のフィーダ側の分割横側壁部70Aに設けたボルト孔70aに装着する連結ボルトによってフィーダ側の分割横側壁部70Aに連結する。扱室側の分割入口案内底壁体50Bの左端側の連結部57を、これに設けたボルト孔57a及び扱室側の下側の分割横側壁部60Cに設けたボルト孔60aに装着の連結ボルトによって扱室側の下側の分割横側壁部60Cに連結し、扱室側の分割入口案内底壁体50Bの右端側の連結部59を、これに設けたボルト孔59a及び右側の扱室側の分割横側壁部70Bに設けたボルト孔70bに装着の連結ボルトによって右側の扱室側の分割横側壁部70Bに連結することにより、入口案内底壁体50を脱穀機体20の内側におけるスクリュー部36の下方箇所に装着できる。
図7,9に示すように、入口案内底壁体50を装着し、左側及び右側の横側壁23,24の作業開口23A,24Aを閉じた状態において、入口案内底壁体50におけるフィーダ側及び扱室側の分割入口案内底壁体50A,50Bが連結する部位50Rと、左側の横側壁部60におけるフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部60A,60B,60Cが連結する部位60Rと、右側の横側壁部70におけるフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部70A,70Bが連結する部位70Rとが同じ又はほぼ同じ脱穀機体前後方向箇所に位置する。
図8は、左側の横側壁23の作業開口23Aが開いた状態での側面図である。図8に示すように、左側の横側壁部60におけるフィーダ側の分割横側壁部60A及び上下一対の扱室側の分割横側壁部60B,60Cを取り外すことにより、左側の横側壁23の作業開口23Aが全体にわたって開き、この作業開口23Aから入口案内底壁体50を取り出すことができる。
左側の横側壁23の横外側を覆うサイドカバー80(図1,2参照)が後端側に位置する機体上下向きの開閉軸芯Qまわりに揺動開閉自在に脱穀機体20に支持されている。左側の横側壁23のうちの左扱室壁23Bに相当する部位が開閉軸芯Qまわりにサイドカバー80と一体に揺動開閉するようにサイドカバー80の内面側に連設されている。従って、左側の横側壁23の作業開口23Aを開閉する際、サイドカバー80を開いた状態にして左側の横側壁部60を脱着する。このとき、左扱室壁23Bがサイドカバー80と共に開き、扱室28が開口した状態になる。
図示しないが、右側の横側壁部70におけるフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部70A,70Bを取り外すことにより、右側の横側壁24の作業開口24Aが全体にわたって開く。
入口案内経路37を構成する入口案内底壁体50及び左右の横側壁部60,70にあっては、フィーダ側に位置する部位よりも扱室側に位置する部位の方に、スクリュー部36による掻き送り作用を受けた穀粒などの当接に起因する摩滅が発生し易い。入口案内経路37を構成する横側壁部60,70にあっては、入口案内底壁体50に対して扱胴下端部の回転方向上手側に位置する横側壁部(左側の横側壁23における横側壁部)60よりも回転方向下手側に位置する横側壁部(右側の横側壁24における横側壁部)70に、スクリュー部36による掻き送り作用を受けた穀粒などの当接に起因する摩滅が発生し易い。
従って、入口案内底壁体50の扱室側部位を構成する扱室側の分割入口案内底壁体50Bの壁厚50Btを、フィーダ側部位を構成するフィーダ側の分割入口案内底壁体50Aの壁厚50Atより大に設定してある。右側の横側壁部70の扱室側部位を構成する扱室側の分割横側壁部70Bの壁厚70Btを、フィーダ側部位を構成するフィーダ側の分割横側壁部70Aの壁厚70Atより大に設定してある。入口案内底壁体50に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する右側の横側壁部70における扱室側の分割横側壁部70Bの壁厚70Btを、入口案内底壁体50に対して扱胴下端部の回転方向上手側に位置する左側の横側壁部60におけるフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部60A,60B,60Cの壁厚60At,60Bt,60Ctより大に設定してある。左側の横側壁部60におけるフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部60A,60B,60Cの壁厚60At,60Bt,60Ctは、同じ又はほぼ同じに設定してある。
つまり、入口案内底壁体50及び左右の横側壁部60,70のフィーダ側部位と扱室側部位との間に発生する摩滅差、入口案内底壁体50に対して扱胴下端部回転方向上手側と下手側とに分かれて位置する横側壁23,24の間に発生する摩滅差にかかわらず、壁厚差の設定により、フィーダ側及び扱室側の分割入口案内底壁体50A,50Bの摩滅による使用限界、フィーダ側及び扱室側の分割横側壁部60A,70A,60B,70Bの摩滅による使用限界、扱胴下端部回転方向上手側及び下手側の横側壁部60,70の摩滅による使用限界が同じまたはほぼ同じタイミングで発生するように構成してある。
入口案内底壁体50及び左右の横側壁部60,70の扱室側部位にフィーダ側部位より早期に摩滅が発生した際、入口案内底壁体50に対して扱胴下端部回転方向下手側に位置する横側壁部70に上手側に位置する横側壁部60より早期に摩滅が発生した際、入口案内底壁体50のフィーダ側部位を構成するフィーダ側の分割入口案内底壁体50Aを取付けたままにしながら、扱室側部位を構成する扱室側の分割入口案内底壁体50Bだけを取り外して交換できるように構成し、右の横側壁部70のフィーダ側部位を構成するフィーダ側の分割横側壁部70Aを取付けたままにしながら、扱室側の分割横側壁部70Bだけを取り外して交換できるように構成し、扱胴下端部回転方向上手側に位置する横側壁部60を取付けたままにしながら、下手側に位置する横側壁部70だけを取り外して交換できるように構成してある。
フィーダ11の駆動構造について説明する。
図3及び図7に示すように、唐箕32の回転自在な羽根支軸32aの駆動力を伝動ベルト83によってフィーダ駆動軸11bに伝達するように構成してある。
伝動ベルト83に伝動用緊張力を付与するテンション輪体84を、フィーダ駆動軸11bに一体回転自在に設けた入力プーリ85の外周箇所のうちの羽根支軸32aに最も近い箇所までの距離が、羽根支軸32aに一体回転自在に設けた出力プーリ86の外周箇所のうちのフィーダ駆動軸11bに最も近い外周箇所までの距離よりも大となる配置個所で伝動ベルト83に対して押圧作用するように配備してある。つまり、伝動ベルト83をテンション輪体84によって押圧操作すれば、伝動ベルト83に屈曲が発生するが、出力プーリ86に巻回して接触する伝動ベルト83の長さが必要以上に長くなることを回避しながら伝動ベルト83に屈曲を発生させるように構成してある。
出力プーリ86を囲うようコ字状に形成したベルト受け本体87a及びベルト受け本体87aを支持する支持台部87bを備えて成るベルト受け体87の支持台部87bを支持部材88に連結してある。
支持部材88は、唐箕32の羽根支軸32aを回転自在に支持するよう構成した状態で脱穀機体20の左側の横側壁23に取り付けられており、羽根支軸32aを支持する機能に加え、ベルト受け体87を支持する機能を備えている。ベルト受け体87は、ベルトテンションクラッチを構成するテンション輪体84の切り側への揺動操作によって伝動ベルト83が弛緩状態に切換えられた際、ベルト受け本体87aによって伝動ベルト83を出力プーリ86の周りで受け止め支持し、伝動ベルト83が出力プーリ86に接触して連れ回りすることを防止するよう構成してある。
穀粒回収部6について説明する。
図13は、穀粒回収部6を示す後面図である。図2及び図13に示すように、穀粒回収部6は、脱穀装置5から1番スクリューコンベヤ33によって搬出された脱穀粒を揚穀装置90(図2参照)によって投入されるように構成したホッパー形の袋詰めタンク91、袋詰めタンク91が備える吐出筒91aの前後側に配備した袋受け杆92、袋詰めタンク91の下方に配置して機体フレーム4の上側に設けた袋受けデッキ93、袋受けデッキ93の機体横外側に位置するよう配備した作業者搭乗デッキ94を備えて構成してある。
袋詰めタンク91は、袋詰めタンク91の前後側に設けた支持構造体95に支持されている。前及び後側の支持構造体95は、機体フレーム4に立設した左右一対の支柱部材96,96、左右一対の支柱部材96,96の上端部を連結する機体横向きの連結杆97、及び連結杆97から機体上方向きに突設されて上端側で袋詰めタンク91を支持する縦板状の支持部材98を備えて構成してある。連結杆97の機体横内側端部は、脱穀機体20に連結されている。連結杆97と機体横外側の支柱部材96とは、一端側が支柱部材96となり、他端側が連結杆97となるように長手方向での途中で曲げ成形された一本の鋼管によって構成してある。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、左側及び右側の横側壁部60,70を脱着自在に支持されるよう構成した例を示したが、左側と右側のいずれか一方の横側壁部だけ、あるいは入口案内底壁体50に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部だけを脱着自在に支持されるよう構成して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、入口案内底壁体50、左側及び右側の横側壁部60,70をフィーダ側の分割入口案内底壁体50A、分割横側壁部60A,70Aと扱室側の分割入口案内底壁体50B、分割横側壁部60B,60C,70Bとに分割自在に構成した例を示したが、非分割形に構成して実施してもよい。
(3)上記した実施例では、扱室側の分割入口案内底壁体50Bの壁厚50Btをフィーダ側の分割入口案内底壁体50Aの壁厚50Atより大に設定し、右側における扱室側の分割横側壁部70Bの壁厚70Btをフィーダ側の分割横側壁部70Aの壁厚70Atより大に設定し、右側の分割横側壁部70Bの壁厚70Btを左側の分割横側壁部60Bの壁厚60Btより大に設定した例を示したが、これらの壁厚差を備えないよう構成して実施してもよい。
(4)上記した実施例では、入口案内底壁体50に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部としての右側の横側壁部70におけるフィーダ側の分割横側壁部70Aと扱室側の分割横側壁部70Bのうちの扱室側の分割横側壁部70Bだけの壁厚70Btを入口案内底壁体50に対して扱胴下端部の回転方向上手側に位置する方の横側壁部としての左側の横側壁部60の壁厚60At,60Bt,60Ctより大に設定した例を示したが、右側におけるフィーダ側及び扱室側の分割横側壁部70A,70Bの壁厚を左側における横側壁部60の壁厚60tより大に設定して実施してもよい。
(5)上記した実施例では、左側の横側壁部60における扱室側の分割横側壁部を上下一対の分割横側壁部60B,60Cに分割自在に構成した例を示したが、扱室側の分割横側壁部を非分割型に構成して実施してもよい。
本発明は、バー型扱胴を備える脱穀装置の他、螺旋板状の扱歯を有したスクリュー型扱胴を備える脱穀装置にも利用可能である。
11 フィーダ
20 脱穀機体
23 左側の横側壁
24 右側の横側壁
28 扱室
29 扱胴
36 スクリュー部
37 入口案内経路
50 入口案内底壁体
50A フィーダ側の分割入口案内底壁体
50At 壁厚
50B 扱室側の分割入口案内底壁体
50Bt 壁厚
50R 部位
53 案内流路形成面
53a フィーダ側の案内流路形成面部
53b 扱室側の案内流路形成面部
53c 受止め面部
60 左側の横側壁部
60A フィーダ側の分割横側壁部
60B,60C 扱室側の分割横側壁部
60R 部位
70 右側の横側壁部
70A フィーダ側の分割横側壁部
70At 壁厚
70B 扱室側の分割横側壁部
70Bt 壁厚
70R 部位

Claims (10)

  1. フィーダからの刈取り穀稈を、扱胴の前端側に、前記扱胴と一体回転自在に設けたスクリュー部によって扱室に掻き込むように構成した脱穀装置であって、
    脱穀機体の内側における前記スクリュー部の下方に扱室側ほど配置高さが高い傾斜姿勢で設ける入口案内底壁体と、前記脱穀機体の左側の横側壁のうちの前記入口案内底壁体の横側方に位置する横側壁部と、前記脱穀機体の右側の横側壁のうちの前記入口案内底壁体の横側方に位置する横側壁部とにより、前記フィーダからの刈取り穀稈を前記扱室に流動案内する入口案内経路を構成し、
    前記入口案内底壁体を脱着自在に支持されるよう構成し、
    前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部の少なくとも一方を脱着自在に支持されるよう構成してある脱穀装置。
  2. 前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部とのうちの前記入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部を脱着自在に支持されるよう構成してある請求項1記載の脱穀装置。
  3. 前記左側の横側壁部及び前記右側の横側壁部を脱着自在に支持されるよう構成してある請求項1記載の脱穀装置。
  4. 前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部とのうちの前記入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向下手側に位置する方の横側壁部の壁厚を、前記左側の横側壁部と前記右側の横側壁部とのうちの前記入口案内底壁体に対して扱胴下端部の回転方向上手側に位置する方の横側壁部の壁厚より大に設定してある請求項3記載の脱穀装置。
  5. 前記入口案内底壁体を、フィーダ側に位置する分割入口案内底壁体と扱室側に位置する分割入口案内底壁体とに分割自在に構成してある請求項1〜4のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  6. 前記扱室側に位置する分割入口案内底壁体の壁厚を前記フィーダ側に位置する分割入口案内底壁体の壁厚より大に設定してある請求項5記載の脱穀装置。
  7. 脱着自在に支持される前記横側壁部を、フィーダ側に位置する分割横側壁部と扱室側に位置する分割横側壁部とに分割自在に構成してある請求項1〜6のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  8. 前記扱室側に位置する分割横側壁部の壁厚を前記フィーダ側の分割横側壁部の壁厚より大に設定してある請求項7記載の脱穀装置。
  9. 前記入口案内底壁体を、フィーダ側に位置する分割入口案内底壁体と扱室側に位置する分割入口案内底壁体とに分割自在に構成し、
    前記入口案内底壁体における前記フィーダ側及び前記扱室側の分割入口案内底壁体が連結する部位と、前記フィーダ側及び前記扱室側の分割横側壁部が連結する部位とが同じ又はほぼ同じ脱穀機体前後方向箇所に位置するように、前記入口案内底壁体及び脱着自在に支持される前記横側壁部を構成してある請求項7又は8記載の脱穀装置。
  10. 前記入口案内底壁体の案内流路形成面におけるフィーダ側の案内流路形成面部と扱室側の案内流路形成面部との間に、流動物を受止める受止め面部を設けてある請求項1〜9のいずれか一項に記載の脱穀装置。
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