JP5865150B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防振装置に関し、特に、中間板部材に塗布されている接着剤が加硫成形時に剥がれることを抑制できる防振装置に関するものである。
ゴム状弾性体からなるゴム基体で内筒部材と外筒部材との間を連結すると共に、ゴム基体に中間板部材を介在させた防振装置が知られている。中間板部材を介在させることで、軸直角方向のばね定数を確保しつつ、ゴム基体の硬度を下げることができるので、ねじり方向のばね定数を小さくすることができる。
特許文献1には、中間板部材をゴム基体に介在させた防振装置を加硫成形するための加硫金型が開示される。特許文献1によれば、上金型3、下金型4及び中間金型5を型締して形成されたキャビティ11内に、注入孔12からゴム材料を注入し、加熱することで、外筒体21(外筒部材)、内筒体22(内筒部材)、中間筒24(中間板部材)及びゴム弾性体23(ゴム基体)が一体成形される。
注入孔12は、中間筒24の上端部を保持する上金型3の環状凹溝32に対応する径方向位置に開口される。よって、注入孔12の直下に中間筒24の上端面(軸方向端面)が位置する。注入孔12の径方向位置をこの位置に設定するのは、次の理由による。
即ち、外筒体21と中間筒24との間のキャビティ11は、加硫金型の割り面を利用してエア抜きが可能であるが、中間筒24と内筒体22との間のキャビティ11は密閉された空間となる。そのため、注入孔12の径方向位置を、外筒体21と中間筒24との間に対応する径方向位置に設定した場合には、外筒体21側に先にゴム材料が充填されてしまい、内筒体22側にエアが残る。一方で、注入孔12の径方向位置を、中間筒24と内筒体22との間に設定することは、注入孔12の形成スペースを確保できないため、実質的に不可能とされる。
特開2011−173380(段落0028、図3など)
しかしながら、上述した従来の防振装置では、注入孔12の直下に中間筒24(中間板部材)の軸方向端面が位置するため、注入孔12からキャビティ11内に流入されるゴム材料がその勢いのまま中間筒24の端面に衝突し、中間筒24に塗布されている接着剤が剥がれるという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、中間板部材に塗布されている接着剤が加硫成形時に剥がれることを抑制できる防振装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の防振装置によれば、加硫成形時、ゴム状弾性体(未加硫ゴム)がゴム注入孔からキャビティ空間内に注入されると、そのゴム状弾性体は、中間板部材の軸方向端面によって、内筒部材と中間板部材との間を連結する本体部を成形するためのキャビティ空間と、中間板部材と外筒部材との間を連結する本体部を成形するためのキャビティ空間とに振り分けられつつ、キャビティ空間内に充填される。
ここで、請求項1によれば、中間板部材は、軸方向端部を切り欠いて形成される窪み部を備え、その窪み部が、ゴム基体の台座に埋設されると共にゴム注入孔を軸方向に延長した位置に配設されるので、ゴム注入孔から注入されたゴム状弾性体を窪み部に衝突させることができる。この場合、窪み部の深さ寸法の分、ゴム注入孔からの距離が長くされ、勢いが弱まった(流速が遅くなった)状態で、ゴム状弾性体を窪み部に衝突させることができるので、中間板部材に塗布されている接着剤が剥がれることを抑制することができるという効果がある。
請求項2記載の防振装置によれば、請求項1記載の防振装置の奏する効果に加え、内筒側台座部の幅寸法が外筒側台座部の幅寸法よりも大きな寸法に設定されると共に、内筒側台座部の軸方向端面の高さ位置が外筒側台座部の軸方向端面の高さ位置よりも高くされるので、加硫成形時のエアの噛み込みを抑制できるという効果がある。
即ち、加硫成形時、内筒側台座部を成形するためのキャビティ空間の容積が、外筒側台座部を成形するためのキャビティ空間の容積よりも大きくされるので、その容積の差を利用して、ゴム注入孔から注入されたゴム状弾性体を、内筒部材側(中間板部材と内筒部材との間を連結する本体部を成形するためのキャビティ空間内)へ確実に流入させることができる。これにより、ゴム状弾性体を、内筒部材側に先に充填させ、その後、加硫金型の割り面を利用してエア抜きが可能な外筒部材側(外筒部材と中間板部材との間を連結する本体部を成形するためのキャビティ空間内)に充填させることができ、その結果、内筒部材側にエアが残ることを抑制できる。
請求項3記載の防振装置によれば、請求項2記載の防振装置の奏する効果に加え、中間板部材の窪み部は、少なくとも底面側が円弧状に湾曲して形成されるので、加硫成形時のエアの噛み込みを抑制できるという効果がある。
例えば、ゴム注入孔から注入されたゴム状弾性体が、中間板部材の平坦面である軸方向端面に衝突される場合には、ゴム状弾性体の流れが不安定となり、流入方向が、内筒部材側か外筒部材側のいずれか一方側へ偏り易い。外筒部材側へ偏った場合には、外筒部材側に先にゴム状弾性体が充填されてしまい、内筒部材側にエアが残る恐れがある。
これに対し、請求項3では、窪み部の少なくとも底面側が円弧状に湾曲して形成されるので、かかる湾曲した内面を利用して、ゴム注入孔から注入されたゴム状弾性体の流れを受け止めることができ、ゴム状弾性体を、内筒部材側と外筒部材側とに安定して振り分けることができる。その結果、ゴム状弾性体を内筒部材側に先に充填させることができ、内筒部材側にエアが残ることを抑制できる。
請求項4記載の防振装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の防振装置の奏する効果に加え、中間板部材の窪み部は、一側の軸方向端部と一側と反対側となる他側の軸方向端部とにそれぞれ形成されるので、例えば、一側に形成される窪み部を、ゴム状弾性体を衝突させる部位として利用する(即ち、加硫成形時、ゴム注入孔の直下に配置する)場合に、他側の窪み部を、加硫金型内での中間板部材の周方向の位置決めを行うための部位として利用できるという効果がある。
この場合、一側の軸方向端部に形成される窪み部と他側の軸方向端部に形成される窪み部とが、中間板部材の軸方向中央を通り且つ軸に直交する平面を対称面とする面対称となる位置、又は、中間板部材の軸方向中央において軸上に位置する点を対称点とする点対称となる位置に配設されるので、中間板部材の周方向における方向性および軸方向における方向性を共に無くすことができる。これにより、中間板部材を、加硫金型へ設置する際の作業効率の向上を図ることができるという効果がある。
(a)は、本発明の第1実施の形態における防振装置の上面図であり、(b)は、図1(a)のIb−Ib線における防振装置の断面図である。 (a)は、図1(a)のIIa部における防振装置の部分拡大上面図であり、(b)は、図1(b)のIIb部における防振装置の部分拡大断面図である。 (a)は、中間板部材の上面図であり、(b)は、図3(a)の矢印IIIb方向視における中間板部材の側面図である。 加硫金型の断面図である。 (a)は、図4のVa部における加硫金型の部分拡大断面図であり、(b)は、図4のVb部における加硫金型の部分拡大断面図である。 (a)は、第2実施の形態における防振装置に使用される中間板部材の上面図であり、(b)は、図6(a)の矢印VIb方向視における中間板部材の側面図である。(c)は、第3実施の形態における防振装置に使用される中間板部材の上面図であり、(d)は、図6(c)の矢印VId方向視における中間板部材の側面図である。(e)は、第4実施の形態における防振装置に使用される中間板部材の上面図であり、(f)は、図6(e)の矢印VIf方向視における中間板部材の側面図である。 (a)から(e)は、第5実施の形態から第9実施の形態における防振装置に使用される中間板部材の側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、第1実施の形態における防振装置100について説明する。図1(a)は、本発明の第1実施の形態における防振装置100の上面図であり、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線における防振装置100の断面図である。
また、図2(a)は、図1(a)のIIa部における防振装置100の部分拡大上面図であり、図2(b)は、図1(b)のIIb部における防振装置100の部分拡大断面図である。なお、図2(b)では、ゴム基体30の本体部における軸O方向端面が破線により図示される。
図1及び図2に示すように、防振装置100は、筒状の内筒部材10と、その内筒部材10の外周側に配設される筒状の外筒部材20と、それら内筒部材10及び外筒部材20の間を連結すると共にゴム状弾性体から構成されるゴム基体30と、そのゴム基体30に介在(埋設)されると共に内筒部材10及び外筒部材20に同軸状に配設される中間板部材40とを備える。
内筒部材10及び外筒部材20は、金属材料からなり、同軸状に配設され、それら両部材10,20の間がゴム基体30により連結される。なお、防振装置100には、外筒部材30を径方向内方へ押圧して縮径させる絞り加工が施され、ゴム基体30に予備圧縮が付与されている。
ゴム基体30は、内筒部材10と中間板部材40との間および中間板部材40と外筒部材20との間をそれぞれ連結する本体部と、その本体部の軸O方向端面に形成され加硫成形型のゴム注入孔D1a(図4参照)が接続される台座とを備える。
ゴム基体30の本体部は、内筒部材10を挟んで位置する(即ち、周方向に180°位相を異ならせて配設される)と共に軸O方向に貫通形成される一対のすぐり部30aを備える。また、ゴム基体30の台座部は、外筒側台座部31と、内筒側台座部32とを備える。
外筒側台座部31は、外筒部材20と中間板部材40との間を連結するゴム基体30の本体部における軸O方向端面(図1(b)上側)から突設される部位であり、内筒側台座部32は、中間板部材40と内筒部材10との間を連結するゴム基体30の本体部における軸O方向端面から突設される部位である。
外筒側台座部31及び内筒側台座部32は、図2(a)に示すように、本体部の軸O方向端面から立設される一対の側壁面(図2(a)上側面および下側面)が略平行に形成される。また、図2(b)に示すように、一対の側壁面を接続する天井面(軸O方向端面、図2(b)上側面)は、外筒側台座部31では、中間板部材40から外筒部材20へ向けて下降傾斜する傾斜面として形成される一方、内筒側台座部32では、軸Oに略直交する平坦面として形成される。
内筒側台座部32は、中間板部材40の窪み部41(図3参照)及びその窪み部41の周辺部を内部に埋設させると共に、その窪み部41を介して、外筒側台座部31に連なる。なお、内筒側台座部32の天井面(軸O方向端面、図2(b)上側面)は、中間板部材40の軸O方向端面よりも高くされる(図5(a)参照)。
ここで、内筒側台座部32の幅寸法(図2(a)上下方向寸法)は、外筒側台座部31の幅寸法よりも大きな寸法に設定される。また、内筒側台座部32の天井面(軸O方向端面)の高さ位置(図2(b)上下方向位置)は、外筒側台座部31の天井面の中間板部材40側における高さ位置よりも高くされる。これにより、内筒側台座部32の体積は、外筒側台座部31の体積よりも大きくされる。
なお、加硫成形時、ゴム状弾性体(未加硫ゴム)は、内筒側台座部32の天井面に相当する側(キャビティC4の上面側)からキャビティ空間(キャビティC1,C2等)内に注入される(図5(a)参照)。よって、内筒側台座部32の天井面には、脱型時にゴム注入孔D1a内に残るゴム状弾性体とゴム基体30との間の破断痕である注入孔痕32aが形成される。
次いで、図3を参照して、中間板部材40の詳細構成について説明する。図3(a)は、中間板部材40の上面図であり、図3(b)は、図3(a)の矢印IIIb方向視における中間板部材40の側面図である。
図3に示すように、中間板部材40は、軸Oを有する円筒状の部材を、周方向に180°位相を異ならせた2ヶ所で分断して形成される2枚の湾曲した板状体から構成される。これら2枚の板状体は、互いに同一の形状に形成される。中間板部材40は、その軸O方向端部を切り欠いて形成される窪み部41を複数(本実施の形態では合計4個)備える。
窪み部41は、側面視半円形状に形成されると共に、1枚の板状体において、周方向(図3(b)左右方向)中央となる位置において、軸O方向一端側および他端側(図3(b)上側および下側)の2ヶ所に形成される。よって、中間板部材40(2枚の板状体)は、周方向の方向性および軸O方向の方向性が共に無いので、加硫金型へ設置する際には、その作業性の向上を図ることができる。
なお、窪み部41の側面視における幅寸法(図3(b)左右方向寸法)は、本実施の形態では、中間板部材40の板厚寸法の約4倍に設定される。同様に、窪み部41の側面視における深さ寸法(図3(b)上下方向寸法)は、中間板部材40の板厚寸法の約2倍に設定される。
また、窪み部41の側面視における幅寸法は、内筒側台座部32の幅寸法(図2(a)上下方向寸法)よりも小さくされる。また、窪み部41は、内筒側台座部32の幅方向(図2(b)上下方向)中央に配置される。よって、中間板部材40の軸O方向端部は、窪み部41及びその周辺部が、内筒側台座部32内に埋設される。
次いで、図4及び図5を参照して、防振装置100の製造方法について説明する。図4は、加硫金型の断面図であり、内筒部材10、外筒部材20及び中間板部材40が設置され型締めされた後の状態であって、ゴム状弾性体が注入される前の状態が図示される。図5(a)は、図4のVa部における加硫金型の部分拡大断面図であり、図5(b)は、図4のVb部における加硫金型の部分拡大断面図である。なお、図4及び図5では、加硫金型を模式的に図示する。
防振装置100の製造は、まず、内筒部材10、外筒部材20及び中間板部材40にブラスト処理(本実施の形態では、各部材10,20,40の種類毎にドラム型のバレル内に収容し、バレルを回転させながら、脱脂、洗浄、表面粗化および化成処理を連続で行う)を施し、次いで、内筒部材10の外周面、外筒部材20の内周面および中間板部材40の全面に接着剤を塗布し、乾燥させる。その後、加硫成形工程に移行する。
加硫成形工程では、まず、加硫金型の下型D2に、内筒部材10、外筒部材20及び中間板部材40を設置した後、上型D1及び下型D2を型締めし、キャビティ空間(キャビティC1,C2等)を形成する。
下型D2には、中間板部材40の軸O方向端部(図4下側)が嵌め込まれる(中間板部材40の下端部を保持する)上面視C字状の凹溝が形成され、その凹溝には、図5(b)に示すように、周方向に180°位相を異ならせた位置となる2ヶ所に位置決め突部D2bが突設される。位置決め突部D2bは、中間板部材40の窪み部41に係合する部位である。
即ち、図5(b)に示すように、位置決め突部D2bが中間板部材40の窪み部41に係合することで、中間板部材40(2枚の板状体)の周方向位置が位置決めされ、この周方向位置の位置決めにより、中間板部材40(一方の板状体)の窪み部41が、図5(a)に示すように、ゴム注入孔D1aの直下に配置される。
ゴム注入孔D1aは、内筒部材10等の軸Oと平行な軸を有する円錐形状に形成され、その円錐形状の軸の延長線が、中間板部材40の板厚方向(図5(a)左右方向)中央
であって、窪み部41の最深部(軸O方向の深さ寸法が最も大きくなる部位)に交わる位置に配設される。
上型D1及び下型D2を型締めした後は、ゴム注入孔D1aからゴム状弾性体(未加硫ゴム)を注入し、キャビティ空間内に充填させる。その後、キャビティ空間内のゴム状弾性体を加硫し、ゴム基体30を成形することで、防振装置100の製造が完了する。
ゴム注入孔D1aからゴム状弾性体をキャビティ空間内に注入する過程では、ゴム状弾性体は、中間板部材40の窪み部41に衝突し、その窪み部41の内面によって、内筒部材10と中間板部材40との間を連結するゴム基体30の本体部を成形するためのキャビティ空間(以下「キャビティC1」と称す)と、中間板部材40と外筒部材20との間を連結するゴム基体30の本体部を成形するためのキャビティ空間(以下「キャビティC2」と称す)とに振り分けられつつ、キャビティ空間内に充填される。
このように、中間板部材40の軸O方向端部に窪み部41を形成し、ゴム注入孔D1aから注入されたゴム状弾性体を窪み部41に衝突させる構成とすることで、窪み部41の深さ寸法の分、ゴム注入孔D1aからの距離(図5(a)上下方向間隔)を長くすることができる。即ち、中間板部材40の軸O方向端面にゴム状弾性体を衝突させる場合と比較して、勢いが弱まった(流速が遅くなった)状態で、ゴム状弾性体を窪み部41に衝突させることができるので、中間板部材40に塗布されている接着剤が剥がれることを抑制することができる。
この場合、内筒側台座部32を成形するためのキャビティ空間(以下「キャビティC4」と称す)の容積が、外筒側台座部31を成形するためのキャビティ空間(以下「キャビティC3」と称す)の容積よりも大きくされるので、その容積の差(即ち、流動抵抗の差)を利用して、ゴム注入孔D1aから注入されたゴム状弾性体を、キャビティC2(中間板部材40と内筒部材10との間を連結するゴム基体30の本体部を成形するためのキャビティ空間)へ確実に流入させることができる。
これにより、ゴム状弾性体を、キャビティC2側に先に充填させ、その後、加硫金型の割り面を利用してエア抜きが可能なキャビティC1側(外筒部材20と中間板部材40との間を連結するゴム基体30の本体部を成形するためのキャビティ空間)に充填させることができ、その結果、内筒部材10側のキャビティC2にエアが残ることを抑制できる。
ここで、ゴム注入孔から注入されたゴム状弾性体を、中間板部材の平坦面である軸方向端面に衝突させる従来品では、平坦面(軸方向端面)の傾斜状態などに起因して、ゴム状弾性体の流れが不安定となり、流入方向が、内筒部材側か外筒部材側のいずれか一方側へ偏り易い。この場合、流動方向が偏った側で接着剤の剥がれが発生し易くなるだけでなく、外筒部材側へ偏った場合には、外筒部材側に先にゴム状弾性体が充填されてしまい、内筒部材側にエアが残る恐れがある。
これに対し、本実施の形態では、窪み部41が側面視半円形状に形成されるので(図3参照)、その湾曲した内面を利用して、ゴム注入孔D1aから注入されたゴム状弾性体の流れを受け止めることができ、ゴム状弾性体を、内筒部材10側のキャビティC2と外筒部材20側のキャビティC1とに安定して振り分けることができる。その結果、流動方向の偏りによる接着剤の剥がれを抑制できるだけでなく、ゴム状弾性体を内筒部材10側のキャビティC2に先に充填させることができ、かかる内筒部材10側のキャビティC2にエアが残ることを抑制できる。
特に、本実施の形態では、外筒側台座部31の天井面(軸O方向端面)が中間板部材40の外周面に接続され(即ち、内筒側台座部32内に中間板部材40の軸O方向端部が埋設される)、これら両台座部31,32を形成するためのキャビティ空間(キャビティC3,C4)が、中間板部材40の窪み部41を介して連通される構成であるので、中間板部材40の軸O方向端面(図5(a)上側面)を乗り越えてゴム状弾性体が外筒部材20側のキャビティC1へ流入することがなく、窪み部41を介してのみ流入させることができる。よって、この構成によっても、ゴム状弾性体を内筒部材10側のキャビティC2に先に充填させることができ、内筒部材10側のキャビティC2にエアが残ることを抑制できる。
次いで、図6(a)から図6(d)を参照して、第2実施の形態および第3実施の形態における防振装置に使用される中間板部材240,340について説明する。なお、上述した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図6(a)は、第2実施の形態における防振装置に使用される中間板部材240の上面図であり、図6(b)は、図6(a)の矢印VIb方向視における中間板部材240の側面図である。また、図6(c)は、第3実施の形態における防振装置に使用される中間板部材340の上面図であり、図6(d)は、図6(c)の矢印VId方向視における中間板部材340の側面図である。
なお、第2実施の形態および第3実施の形態における防振装置は、中間板部材240,340の構成を除き、その他の構成は、第1実施の形態における防振装置100と同一である。また、窪み部41の構成(形状および配置)は、第1実施の形態の場合と同一である。よって、それらの説明は省略する。
図6(a)から図6(d)に示すように、中間板部材240は、軸Oを有する円筒状の部材を、周方向1ヶ所で分断して、上面視C字状に形成される。一方、中間板部材340は、周方向の所定箇所で分断されず、軸Oを有する円筒状に形成される。このような形状に形成された中間板部材240,340においても、窪み部41を利用して、第1実施の形態における場合と同様に、接着剤の剥がれとエアの噛み込みとの抑制を図ることができる。
また、中間板部材240,340は、2枚の板状体から中間板部材40を構成する場合と比較して、単数であることから加硫金型(下型D2、図4参照)へ設置する際の作業効率を高めることができる。この場合、中間板部材240,340は、軸O方向一側に形成される窪み部41と軸O方向他側に形成される窪み部41とが(即ち、4ヶ所に形成された窪み部41が)、中間板部材240,340の軸O方向(図6(b)又は図6(d)上下方向)中央を通り且つ軸Oに直交する平面(図示せず)を対称面とする面対称となる位置、且つ、中間板部材240,340の軸O方向中央において軸O上に位置する点を対称点とする点対称となる位置に配設されるので、中間板部材240,340の周方向における方向性および軸O方向における方向性を共に無くすことができる。これにより、中間板部材240,340を、加硫金型(下型D2)へ設置する際の作業効率の向上を更に図ることができる。
次いで、図6(e)及び図6(f)を参照して、第4実施の形態における防振装置に使用される中間板部材440について説明する。第1実施の形態では、中間板部材40の軸O方向一端側に形成される窪み部41と軸O方向他端側に形成される窪み部41とが周方向に同位相となる位置に配置される場合を説明したが、第4実施の形態における中間板部材440では、軸O方向一端側に形成される窪み部41と軸O方向他端側に形成される窪み部41とが周方向に位相を異ならせた位置に配置される。なお、上述した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図6(e)は、第4実施の形態における防振装置に使用される中間板部材440の上面図であり、図6(f)は、図6(e)の矢印VIf方向視における中間板部材440の側面図である。
なお、中間板部材440は、窪み部41の形成位置が異なる点を除き、その他の構成は第1実施の形態における中間板部材40と同一であるので、その説明は省略する。また、中間板部材440を構成するは2枚の板状体は、窪み部41の形成位置が互いに同一であるので、同一の部材として形成される。
図6(e)及び図6(f)に示すように、中間板部材440は、一枚の板状体において、軸O方向一側に形成される窪み部41の周方向一端からの位相(角度)と、軸O方向他側に形成される窪み部41の周方向他端からの位相(角度)とが同一とされる。よって、一枚の板状体において、軸O方向における方向性を無くすことができる。これにより、中間板部材440を、加硫金型(下型D2)へ設置する際の作業効率の向上を更に図ることができる。
次いで、図7(a)から図7(e)を参照して、第5実施の形態から第9実施の形態における防振装置に使用される中間板部材540〜940について説明する。なお、上述した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図7(a)から図7(e)は、第5実施の形態から第9実施の形態における防振装置に使用される中間板部材540〜940の側面図である。
なお、第5実施の形態から第9実施の形態における中間板部材540〜940は、窪み部41の形状が異なる点を除き、その他の構成は、第1実施の形態における中間板部材40と同一であるので、その説明は省略する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、中間板部材540の窪み部541は、側面視矩形状に形成され、中間板部材640の窪み部641は、側面視三角形状に形成される。これら窪み部541,641の角部(軸O方向端面との接続部分および底部の角部)は、円弧状に湾曲して(即ち、R状に面取りされて)形成される。
窪み部541,641の幅寸法(図7(a)及び図7(b)左右方向寸法)及び深さ寸法(図7(a)及び図7(b)上下方向寸法)は、第1実施の形態における窪み部41の幅寸法および深さ寸法と同一とされる。
このような形状に窪み部541,641が形成された中間板部材540,640においても、窪み部541,641を利用して、第1実施の形態における場合と同様に、接着剤の剥がれとエアの噛み込みとの抑制を図ることができる。また、窪み部541,641の内面に平坦面状の部分が形成されるので、かかる平坦面状の部分を利用して、加硫金型に設置する際の中間板部材540,640の周方向の位置決めをより正確に行うことができる。
図7(c)及び図7(d)に示すように、中間板部材740の窪み部741は、軸O方向に沿って長い側面視矩形状に形成され、中間板部材840の窪み部841は、軸O方向に沿って長い側面視長穴形状に形成される。これら窪み部741,841の角部(軸O方向端面との接続部分および底部の角部)は、円弧状に湾曲して(即ち、R状に面取りされて)形成される。
窪み部741,841の幅寸法(図7(c)及び図7(d)左右方向寸法)は、第1実施の形態における窪み部41の幅寸法と同一とされ、窪み部741,841の深さ寸法(図7(c)及び図7(d)上下方向寸法)は、第1実施の形態における窪み部41の深さ寸法の約5倍とされる。なお、窪み部841の底部の側面視円弧形状の部分は、第1実施の形態における窪み部41と同一の形状に形成される。
中間板部材740,840では、窪み部741,841の深さ寸法が大きくされるので、ゴム注入孔D1aからの距離(間隔)をより長くすることができる。その結果、中間板部材740,840の接着剤の剥がれをより確実に抑制できる。また、第1実施の形態における場合と同様に、エアの噛み込みの抑制も図ることができる。また、窪み部741,841の内面に平坦面状の部分が形成されるので、かかる平坦面状の部分を利用して、加硫金型に設置する際の中間板部材740,840の周方向の位置決めをより正確に行うことができる。
図7(e)に示すように、中間板部材940の窪み部941は、円形の一部を開放させた側面視形状に形成される。即ち、中心角約60°に相当する部分が、中間板部材940の軸O方向端面に開放される。窪み部941の角部(軸O方向端面との接続部分)は、円弧状に湾曲して(即ち、R状に面取りされて)形成される。
窪み部941の最大の幅寸法(図7(e)左右方向寸法)は、第1実施の形態における窪み部41の幅寸法と同一とされ、窪み部941の深さ寸法(図7(e)上下方向寸法)は、第1実施の形態における窪み部41の深さ寸法の約2倍とされる。
このような形状に窪み部941が形成された中間板部材940においても、窪み部941を利用して、第1実施の形態における場合と同様に、接着剤の剥がれとエアの噛み込みとの抑制を図ることができる。特に、窪み部941が側面視円形状に形成されることで、その湾曲した内面を利用して、ゴム注入孔D1aから注入されたゴム状弾性体の流れを受け止める効果を高めることができる。よって、ゴム状弾性体を、内筒部材10側のキャビティC2と外筒部材20側のキャビティC1とに安定して振り分けることができるので、流動方向の偏りによる接着剤の剥がれを抑制できるだけでなく、ゴム状弾性体を内筒部材10側のキャビティC2に先に充填させることができ、内筒部材10側のキャビティC2にエアが残ることを抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記各実施の形態における一部の構成を、他の実施の形態における一部の構成と置き換えることは当然可能である。また、上記各実施の形態の内の一の実施の形態の一部または全部の構成と、他の実施の形態における一部または全部の構成とを組み合わせることは当然可能である。
上記各実施の形態では、中間板部材40〜940の4ヶ所に窪み部41〜941を設ける場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。即ち、少なくともゴム注入孔D1aの直下となる1ヶ所に窪み部41〜941が設けられていれば良い。よって、上記各実施の形態で説明した複数(各実施の形態では4個)の窪み部41〜941の一部を省略しても良い。或いは、窪み部41〜941を5ヶ所以上に設けても良い。2ヶ所以上に窪み部41〜941を設ける場合には、これら全ての窪み部41〜941が、ゴム注入孔D1aの直下に位置する又は位置決め突部D2bと係合する必要はない。
上記第4実施の形態で説明した窪み部41の配置(軸方向一側の窪み部41と軸方向他側の窪み部41とを周方向に位相を異ならせた配置)を、第1から第3実施の形態および第4から第9実施の形態における中間板部材40〜340,540〜940に適用しても良い。同様に、上記第5実施の形態から第9実施の形態で説明した窪み部541〜941の形状を、第2実施の形態または第3実施の形態における中間板部材240,340に適用しても良い。
上記第1から第3実施の形態では、複数の窪み部41が、中間板部材40〜340の軸O方向中央を通り且つ軸Oに直交する平面(図示せず)を対称面とする面対称となる位置、且つ、中間板部材40〜340の軸O方向中央において軸O上に位置する点を対称点とする点対称となる位置に配設される場合を説明したが、必ずしも面対称かつ点対称を満たす必要はなく、2以上の窪み部41を非対称となる位置に設けることは当然可能である。同様に、面対称または点対称のいずれか一方のみを満たす位置に設けることも当然可能である。
100 防振装置
10 内筒部材
20 外筒部材
30 ゴム基体
31 内筒側台座部(台座の一部)
32 外筒側台座部(台座の一部)
40 中間板部材
41,541,641 窪み部
741,841,941 窪み部
D1a ゴム注入孔
O 軸

Claims (4)

  1. 筒状の内筒部材と、前記内筒部材の外周側に配設される筒状の外筒部材と、前記内筒部材および外筒部材を連結すると共にゴム状弾性体から構成されるゴム基体と、前記ゴム基体に介在されると共に前記内筒部材および外筒部材に同軸状に配設される中間板部材とを備えた防振装置において、
    前記ゴム基体は、前記内筒部材と中間板部材との間および前記中間板部材と外筒部材との間を連結する本体部と、前記本体部の軸方向端面に形成され加硫成形型のゴム注入孔に接する台座とを備え、
    前記中間板部材は、軸方向端部を切り欠いて形成される窪み部を備え、前記窪み部が、前記ゴム基体の台座に埋設されると共に前記ゴム注入孔を軸方向に延長した位置に配設されることを特徴とする防振装置。
  2. 前記台座は、前記外筒部材と中間板部材との間を連結する本体部の軸方向端面に形成される外筒側台座部と、前記中間板部材と内筒部材との間を連結する本体部の軸方向端面に形成され前記中間板部材の窪み部を埋設させると共に前記外筒側台座部に連なる内筒側台座部とを備え、
    前記内筒側台座部の幅寸法が前記外筒側台座部の幅寸法よりも大きな寸法に設定されると共に、前記内筒側台座部の軸方向端面の高さ位置が前記外筒側台座部の軸方向端面の高さ位置よりも高くされることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記中間板部材の窪み部は、少なくとも底面側が円弧状に湾曲して形成されることを特徴とする請求項2記載の防振装置。
  4. 前記中間板部材の窪み部は、一側の軸方向端部と前記一側と反対側となる他側の軸方向端部とにそれぞれ形成され、
    前記一側の軸方向端部に形成される窪み部と前記他側の軸方向端部に形成される窪み部とが、前記中間板部材の軸方向中央を通り且つ軸に直交する平面を対称面とする面対称となる位置、又は、前記中間板部材の軸方向中央において軸上に位置する点を対称点とする点対称となる位置に配設されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の防振装置。
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