JP2017105113A - スタッドタイヤおよびそれを成形するためのモールドピン - Google Patents
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Abstract
Description
スタッド装着用孔の内表面とスタッドピンの外表面とのフィッティングが不十分であると、走行中にスタッドピンが脱落し易くなってしまう。そこで、本発明は、先行技術とは別のアプローチによって、タイヤのトレッド面にスタッドピンを安定して保持することを目的としている。そして、以下の特徴を備えたモールドピンおよびスタッドタイヤを提供する。
モールドピン10の頭部14は、軸部13よりも大径に構成されていて、これに対応して、タイヤ側に形成されるピン孔50は、軸孔53と、この軸孔の先端に位置する拡径空間54を備えたものとなる。
本発明では、凸部60がピン孔50内(詳しくは、軸孔54の内周面上)に存在することで、スタッドピン80(より詳しくは、その固定ヘッド81)の抜けに対する抵抗となり、したがって、スタッドピン80をタイヤのトレッド面に安定して、抜け難く固定することが可能となる。なお、図示の例では、図1を参照して説明したように、3つの凸部60が周方向に不連続に存在することとなる。
図1、2に示した実施形態では、凹部20は、モールドピン10の軸部13と頭部14の境界位置に設けている。しかしながら本発明において、凹部20は、軸部13上のいずれかの位置に存在していればよく、そのような構成であれば、当該凹部20に対応して形成される凸部60が、ピン孔50からスタッドピン80が脱落することに対する抵抗となり得る。
ただ、凹部20が図示したような軸部13と頭部14の境界位置に存在する場合には、挿入されたスタッドピンの固定ヘッド81に最も近い位置に凸部60が位置するので、固定ヘッド81を直接的に押さえることができ、したがって、抜け防止効果が最も高くなると考えられる。
前述の通り、図示した実施形態では、モールドピン10の軸部13に3つの凹部20を設けていた。しかし、本発明において、軸部13に形成する凹部20の数は、不連続に複数存在していれば、特に限定されるものではない。
ただ、複数存在する凹部の中に、軸部周面上で180°の角度を隔てて対面して位置するものは存在しないことが好ましい。2つの凹部が対面して存在すると、一方の凹部の深さ方向への外力が頭部14に作用した場合の強度が低下するので好ましくない。
例えば、凹部20の数を奇数個(好ましく3または5個)とすれば、そのような対面する2つの凹部を避ける上では好都合である。
モールドピン10の凹部20は、これに対応する凸部60をタイヤ側に形成することを意図して設けるものである。したがって、凹部20の具体的な形状は、特定のものに限定されることはない。たとえば、ゴルフボールに設けるディンプルのごとき丸い形態であってもよいが、形成される凸部60を大きなものとし、抜けに対する抵抗を大きくすることが好ましく、その観点では、以下に説明するような形状が好ましい。
なお、図3では、凹部20を1つだけ代表して描いているが、本発明では、複数の凹部20が周面に沿って不連続に形成される。
なお、2つの凹部が周面上で180°の角度を隔てて対面するのは強度上の観点で好ましくないと前述したが、図4(b)のような傾斜を付けた場合には、外力に対する強度が向上するというメリットがある。
図2に模式的に示したように、スタッドピン80は、タイヤ側に形成された拡径空間54と軸孔53との段差を利用して、トレッド面に固定される。したがって、一般的には、モールドピン10の軸部13と頭部14の径寸法比率(=軸孔53と拡径空間54の径寸法比率)が大きい程、スタッドピンを安定して固定することができる。その一方で、この比率が大き過ぎると、成形後にタイヤからモールドピン10を抜き難くなったり、スタッドピン80を挿入し難くなるという問題が生じる。
以上を勘案して、本発明では上記比率(頭部径/軸部径)を180〜220%とすることが好ましい。ただし上述の通り、本発明では、軸孔53に凸部60を設けて抜け防止効果を高めているので、当該比率が低くても、比較的高い抜け防止効果を維持することが可能である。
凹部20の深さおよび幅について、それらの具体的な寸法等が限定されるものではないが、一例を示すと次の通りである。
凹部20の深さ(図3b参照)は、軸部13の直径に対して10%以上、20%以下とする。深さが10%未満では(形成される凸部60が低くなるので)スタッドピンの抜け防止効果が低くなり、一方20%を超えるとモールドピン自身の強度が低くなり過ぎるので、いずれも好ましくない。
凹部20の幅(図3b参照)は、凹部自身の深さの2倍以上4倍以下とする。幅が2倍未満では(形成される凸部60が小さくなるので)スタッドピンの抜け防止効果が低くなり、一方4倍を超えるとモールドピン自身の強度が低くなり過ぎるので、いずれも好ましくない。
11 ネジ固定部
12 フランジ部
13 軸部
14 頭部
20、20’ 凹部
50 ピン孔
53 軸孔
54 拡径空間
60 凸部
80 スタッドピン
81 固定ヘッド
Claims (10)
- スタッドピンを固定するためのピン孔をタイヤのトレッド面に形成するために、タイヤ成形型内に固定されるモールドピンであって、
タイヤ成形型の内表面から突出する軸部と、当該軸部の先端に設けた頭部と、を備えていて、
上記軸部には、その周方向に不連続に存在する複数の凹部が形成されている、モールドピン。 - 上記複数の凹部は、軸部と頭部の境界に位置している、請求項1記載のモールドピン。
- 上記複数の凹部には、軸部の周面上で180°の角度を隔てて対面している2つの凹部が含まれていない、請求項1または2記載のモールドピン。
- 上記複数の凹部の数が奇数である、請求項3記載のモールドピン。
- 上記凹部は軸部の表面に設けた溝で構成されており、当該溝の最深部は、軸部の軸芯に対して「ねじれの位置」にある直線を含んでいる、請求項1または2記載のモールドピン。
- スタッドピンを固定するためのピン孔をトレッド面に備えたスタッドタイヤであって、
上記ピン孔は、
トレッド面から内方へ延在する軸孔と、当該軸孔の先端に位置する拡径空間と、を含んでいて、
上記軸孔の内周面に、周方向に不連続に存在する複数の凸部を有している、スタッドタイヤ。 - 上記複数の凸部は、軸孔と拡径空間との境界に位置している、請求項6記載のスタッドタイヤ。
- 上記複数の凸部には、軸孔の内周面上で180°の角度を隔てて対面している2つの凸部が含まれていない、請求項6または7記載のスタッドタイヤ。
- 上記複数の凸部の数が奇数である、請求項8記載のスタッドタイヤ。
- 上記凸部の頂部は、軸孔の中心軸に対して「ねじれの位置」にある直線を含んでいる、請求項6または7記載のスタッドタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015242119A JP2017105113A (ja) | 2015-12-11 | 2015-12-11 | スタッドタイヤおよびそれを成形するためのモールドピン |
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JP2015242119A JP2017105113A (ja) | 2015-12-11 | 2015-12-11 | スタッドタイヤおよびそれを成形するためのモールドピン |
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JP2017105113A true JP2017105113A (ja) | 2017-06-15 |
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JP (1) | JP2017105113A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019048588A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-28 | Toyo Tire株式会社 | スタッドピンおよびタイヤ |
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2015
- 2015-12-11 JP JP2015242119A patent/JP2017105113A/ja active Pending
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JP2019048588A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-28 | Toyo Tire株式会社 | スタッドピンおよびタイヤ |
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