JP5864400B2 - 変性共役ジエンゴムの製造方法、変性共役ジエンゴム、及び、共役ジエンゴム組成物 - Google Patents

変性共役ジエンゴムの製造方法、変性共役ジエンゴム、及び、共役ジエンゴム組成物 Download PDF

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Description

本発明は共役ジエンゴムに関し、特に、アルコキシシランで変性した共役ジエンゴムに関する。
溶液重合スチレンブタジエンゴム(solution Styrene butadiene rubber、SSBR)はブタジエン及びスチレンのユニットから構成される。最初に米国Phillips(フィリップス)社がロット式の製法を提示し、Firestone(ファイヤストン)社が連続式のプロセスを開発して工業化生産を実現した。溶液重合スチレンブタジエンゴムは乳化重合スチレンブタジエンゴム(emulsion Styrene butadiene rubber、ESBR)より機械性能及び転がり抵抗が優れているため、自動車工業及びその他ゴム製品により広く応用することが可能である。
近年の自動車の低燃費に対する要求が高まるにつれて、タイヤに使用するゴム材料の特性に対するニーズも増加している。共役ジエンゴムは低い転がり抵抗、優れた磨耗抵抗を備え、また耐スリップ性であるため操縦安定性に優れており、需要が高まっている。また、業界はタイヤのゴム組成物中にシリカコンパウンドまたはシリカコンパウンドとカーボンブラックとを補強剤として添加することを提示している。シリカコンパウンドまたはシリカコンパウンドとカーボンブラックとの混合物を含有するタイヤの表面は転がり抵抗が低く、耐スリップ性があり、操縦安定性により優れている。
共役ジエンゴムと補強剤との結合をより良好にするため、業界ではすでに多くの変性共役ジエンゴムの技術が生み出されている。特許文献1では、SBSブロック共重合体に用いるカップリング剤が開示されており、リチウム含有重合体をシラン含有カップリング剤と反応させて得られる重合体のカップリング率は90%超であり、且つSi−OR基が重合体中に存在しない。
特許文献2では、2段階の変性の手順が開示されており、2種類の変性剤を使用することで、まずリチウム含有重合体のジエン重合体鎖末端をカップリング剤RSiCl4−nまたはRSnCl4−nと反応させ、次にカップリング剤(R−Si−(CH−N−R)と反応させて変性する。
特許文献3では、2種類の異なるシラン化合物によるリチウム含有スチレンブタジエンゴムの2段階変性が開示されている。また、特許文献4では、同一のシラン化合物によるリチウム含有スチレンブタジエンゴムの2段階変性が開示されている。
しかしながら、上述の先行技術で合成された変性共役ジエンゴムのプロセスはほとんどが複雑で難しく、実施が容易でないため、業界では先行技術で生じる問題を解決できる新しい共役ジエンゴム変性技術が必要とされている。
米国特許第4185042号明細書 米国特許第5219938号明細書 米国特許第7288594号明細書 米国特許第7807747号明細書
本発明の目的は、アルコキシシランで変性した共役ジエンゴムの製造方法と、この方法で変性した共役ジエンゴム及びこの変性共役ジエンゴムを含む組成物とを提供することにある。
一実施態様において、本発明の変性共役ジエンゴムの製造方法は、分子鎖の末端にアルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムを提供する工程(a)と、前記アルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムをアルコキシシランと反応させ、前記変性共役ジエンゴムを生成する工程(b)とを含み、前記アルコキシシランの構造式(I)が、
で表され、ここでR、R、Rがそれぞれ独立してC〜C12の含酸素基及びC〜C12の含窒素基で構成される群から選択され、前記C〜C12の含酸素基はその炭素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、かつ一般式−C2m−O−C2n+1で表されるエーテル基であり、ここでm及びnは正の整数であり、かつm+n=2〜12である。前記C〜C12の含窒素基はその炭素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、かつ一般式(C2n+1)(C2m+1)C=N−で表されるイミン基(imine group)であり、ここでm=0〜10、n=1〜11の整数であ、m+n=1〜11である。RはC〜C12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基からなる群から選択される。アルカリ金属イオン含有共役ジエンゴムは開始剤として有機アルカリ金属化合物を使用することによって得られる。
一実施態様において、本発明の変性共役ジエンゴムの構造式は、
で表され、ここで、Dは共役ジエンゴムであり、構造式(II)中のSi原子は共役ジエンゴムDの分子鎖の末端に結合され、R、Rがそれぞれ独立してC〜C12の含酸素基及びC〜C12の含窒素基で構成される群から選択される。前記C〜C12の含酸素基はその炭素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、かつ一般式−C2m−O−C2n+1で表されるエーテル基であり、ここでm及びnは正の整数であり、かつm+n=2〜12である。前記C〜C12の含窒素基はその窒素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、かつ一般式(C2n+1)(C2m+1)C=N−で表されるイミン基であり、ここでm=0〜10、n=1〜11の整数であり、m+n=1〜11である。RはC〜C12を含むアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基で構成される群から選択される。
本発明はその他の問題を解決するその他の特徴及び各種実施態様を含み、上述の特徴と合わせて、以下の実施形態で詳細に説明する。
以下、本発明の最良の実施態様を説明する。本発明の内容を明確にするために、以下の説明では公知の部材、関連材料、及び関連処理技術について省略する場合がある。以下の説明は本発明の最良の実施態様を示すものであり、本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、その他、本発明の開示する要旨を逸脱せずに完成された変更または修正は、いずれも以下に述べる特許請求の範囲に含まれるものである。
重合反応:アルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムの調製
本発明のアルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムの製造方法は、好適な溶剤中で、アニオン重合法を利用して、有機アルカリ金属化合物を開始剤として共役ジエンモノマーまたは共役ジエンモノマー及びビニル芳香族炭化水素モノマーを重合し、アルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムを形成することを含む。
本発明の重合体は、共役ジエンモノマー重合体、または共役ジエンモノマー(例えばブタジエン(butadiene)またはイソプレン(isoprene))とビニル芳香族炭化水素モノマー(例えばスチレン(Styrene)またはメチルスチレン(methyl Styrene))の共重合体とすることができる。本発明の共役ジエンゴムの重合モノマーはブタジエン、イソプレン、及びスチレンに限定されず、上述のあらゆる好適な誘導体を本発明に用いることができる。例えば、共役ジエンモノマーは独立して、1,3−ブタジエン(1,3−butadiene)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン(2,3−dimethyl−1,3−butadiene)、3−ブチル−1,3−オクタジエン(3−butyl−1,3−octadiene)、イソプレン(isoprene)、1−メチルブタジエン(1−methylbutadiene)、2−フェニル−1,3−ブタジエン(2−phenyl−1,3−butadiene)及びそれらの任意の組み合わせで構成される群から選択することができる。ビニル芳香族炭化水素モノマーは独立して、スチレン(Styrene)、メチルスチレン(methylstyrene)及びそのあらゆる異性体、エチルスチレン(ethylstyrene)及びそのあらゆる異性体、シクロヘキシルスチレン(cyclohexylstyrene)、ビニルビフェニル(vinyl biphenyl)、1−ビニル−5−ヘキシルナフタレン(1−vinyl−5−hexyl naphthalene)、ビニルナフタレン(vinyl naphthalene)、ビニルアントラセン(vinyl anthracene)及びそれらの任意の組み合わせで構成される群から選択することができる。
重合を行うとき、有機リチウム化合物を開始剤として使用することが好適な選択であり、これにより分子鎖末端に炭素リチウムイオンを有するアルカリ金属イオン共役ジエンゴムが得られる。有機リチウム開始剤の具体的な例には、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、n−ペンチルリチウム、フェニルリチウム、トリルリチウム等が含まれ、n−ブチルリチウムが好ましい。
重合反応に用いる溶剤は、例えば不活性有機溶剤など、重合反応において反応に参与しない溶剤が適しており、このような溶剤には、ブタン、イソブタン、ペンタン、n−ペンタン、イソペンタン、2,2,4−トリメチルペンタン、イソヘキサン、n−ヘキサン、イソヘプタン、n−ヘプタン、イソオクタン、n−オクタンなどの脂肪族炭化水素化合物、またはシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロペンタン、シクロヘプタン、メチルシクロペンタンなどの脂環式炭化水素類、またはベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、プロピルベンゼンなどの芳香族炭化水素化合物を含み、本発明においてはシクロヘキサンが好適である。共役ジエンゴムの重合溶液濃度は一般に5%〜35%であり、10%〜30%が好適である。一般的な状況下で、単純に不活性有機溶剤を溶剤として使用する場合、ビニル芳香族炭化水素または共役ジエンの重合速度が比較的遅く、かつ両者の重合反応性の差異が非常に大きいが、このとき極性溶剤を加える方法でこれを克服できる。本発明に適用する極性溶剤の具体的な例には、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、シクロペンチルエーテル、ジプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール、ジメチルエーテル、エチルメチルエーテル等のエーテル化合物、テトラメチルエチレンジアミンが含まれ、テトラヒドロフラン及びジエチルエーテルが好適である。
重合の開始温度は10℃〜80℃、最終温度は30℃〜150℃とすることができ、温度の制御方法は断熱反応方式を使用でき、または恒温制御を採用するか、あるいは部分冷却方式を採用してもよい。
本発明の重合体中の共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素の重量比は100/0〜50/50であり、95/5〜55/45が好ましく、85/15〜60/40がより好ましい。
本発明の各実施態様において、重合が完了した後でまだ変性剤と反応させていない重合体の初期数平均分子量(Mi)は80kg/mole〜2000kg/mole、好ましくは100kg/mole〜1500kg/moleの間、より好ましくは150kg/mole〜1000kg/moleの間とする。数平均分子量の測定にはゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)を使用するが、これは当業者の常用する方法である。
変性反応:アルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムとアルコキシシランの反応
本発明の変性反応に使用する変性剤はアルコキシシランであり、構造式(I)
で表され、ここでR、R、Rがそれぞれ独立してC〜C12の含酸素基及びC〜C12の含窒素基で構成される群から選択され、ここで前記C〜C12の含酸素基はその炭素原子で直接近隣の前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、前記C〜C12の含窒素基はその窒素原子で直接近隣の前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、RはC〜C12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基で構成される群から選択される。
本発明の各実施態様において、R、R、Rの示すC〜C12の含酸素基はC〜C12のエーテル基が好適であり、R、R、Rは同一または異なる含酸素基とすることができる。エーテル基の好適な例は、一般式−C2m−O−C2n+1で表され、ここでm及びnは正の整数であり、かつm+n=2〜12である。C〜C12の含酸素基の好適な例は、ジメチルエーテル基(CH−O−CH−)、メトキシエトキシ基(CH−O−C−)、メチルプロピルエーテル基、メチル−n−ブチルエーテル基、メチル−tert−ブチルエーテル基、メチル−n−ヘキシルエーテル基(CH−O−C12−)、ジエチルエーテル基、エチルメチルエーテル基(C−O−CH−)、エチルプロピルエーテル基(C−O−C−)、エチル−n−ブチルエーテル基、エチル−tert−ブチルエーテル基、エチル−n−ヘキシルエーテル基、メチル2−エチルヘキシルエーテル基(CH−O−C−CH(C)−CH−)、エチル2−エチルヘキシルエーテル基(C−O−C−CH(C)−CH−)などがあるが、ここで、−C−O−CH(メトキシエトキシ基)を特に好適な選択とする。
本発明の各実施態様において、R、R、Rの示すC〜C12の含窒素基は好ましくはC〜C12のイミン基(imine)を含み、ここでR、R、Rは同一または異なる含窒素基である。イミン基の好適な例は、一般式(Cn2n+1)(C2m+1)C=N−で表されるものを用いることができ、ここでm=0〜10、n=1〜11の整数である。含窒素基のイミン基の好適な例は、ジメチルケトンイミン基((CHC=N−)、ジエチルケトンイミン基、ジプロピルケトンイミン基、ジ−n−ブチルケトンイミン基、ジ−tert−ブチルケトンイミン基、メチルエチルケトンイミン基(CH(CHCH)C=N−)、メチルプロピルケトンイミン基、メチル−n−ブチルケトンイミン基、メチル−tert−ブチルケトンイミン基、エチルプロピルケトンイミン基、エチル−n−ブチルケトンイミン基、エチル−tert−ブチルケトンイミン基、フォルムアルデヒドイミン基((CH)CH=N−)、アセトアルデヒドイミン基((C)CH=N−)、プロピルアルデヒドイミン基((C)CH=N−)、ジ−n−ブチルケトンイミン基、ジ−tert−ブチルケトンイミン基などがあり、ここでメチルエチルケトンイミン基(−N=C(CHCH)CH)が特に好適な選択である。
本発明の各実施態様において、RはC〜C12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基で構成される群から選択され、その例にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ビニル基(vinyl)、プロピルアルケニル基、ブチルアルケニル基、ヘキシルアルケニル基、フェニル基、トルエン基、エチルベンゼン基、キシレン基、プロピルベンゼン基、メチルアルコキシ基、エチルアルコキシ基、プロピルアルコキシ基、n−ブチルアルコキシ基、イソブチルアルコキシ基があり、ここでCH=CH(ビニル基)が特に好適な選択である。
変性反応の進行時、変性剤アルコキシシランはアルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムのジエン鎖末端と結合する。変性剤アルコキシシランのアルカリ金属イオン含有共役ジエンゴムに対するモル比は≧0.5であり、好ましくは≧0.6、より好ましくは≧0.7であるが、10未満でなければならない。
上述の変性反応を経た共役ジエンゴムからは、直接溶剤が除去され、かつ水とは接触させない。この変性共役ジエンゴムのムーニー粘度は10〜150であり、好ましくは15〜130である。
変性共役ジエンゴム
上述の変性反応を経た後、構造式(II)の変性共役ジエンゴムを形成することができる。
ここで、Dは共役ジエンモノマーまたは共役ジエンモノマーとビニル基芳香族モノマーから構成される重合体であり、R、Rはそれぞれ独立してC〜C12の含酸素基及びC〜C12の含窒素基で構成される群から選択され、前記C〜C12の含酸素基はその炭素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、前記C〜C12の含窒素基はその窒素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、RはC〜C12を含むアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基で構成される群から選択される。好適な実施態様において、C〜C12の含酸素基は一般式−C2m−O−C2n+1で表されるエーテル基であり、ここでm及びnは正の整数であり、かつm+n=2〜12である。ここで、特に−CHCHOCHで表される含酸素基が好適である。好適な実施態様において、C〜C12の含窒素基は、一般式(C2n+1)(C2m+1)C=N−で表されるイミン基(imine group)であり、ここでm=0〜10、n=1〜11の整数であり、特に−N=C(CHCH)CHで表される含窒素基が好適である。D、R、R、Rの具体的な例については上述の重合及び変性反応の説明を参照できる。
水接触反応
本発明の別の態様は、変性共役ジエンゴムを大量の水と接触させ、ムーニー粘度の安定性をより一層改善する。変性共役ジエンゴムと水との接触方法は、水蒸気ストリッピング(steam stripping)の方法またはその他適した方法を含む。水蒸気ストリッピングを例とすると、溶剤を含有する変性共役ジエンゴム溶液を水と接触させることができ、温度は150℃より低く制御し、ここで、変性共役ジエンゴム溶液中に含まれる溶剤に対する水の重量比は0.1以上とし、好ましくは0.5以上、より好ましくは1以上とし、かつpHを4〜10の間にする。両者の接触時の温度は20〜150℃とし、好ましくは30〜140℃、より好ましくは40〜130℃とする。両者の接触時間は5分間〜10時間とし、好ましくは10分間〜8時間、より好ましくは30分間〜6時間とする。変性共役ジエンゴム溶液と水を接触させると同時に、または接触させた後、蒸気、電熱、熱気またはその他の熱源脱着溶剤を利用し、さらに例えば機械脱水、ベーキング乾燥またはエプロン乾燥(apron dryer)方式など既知の乾燥方法により処理するか、または、例えばゴムを110℃下でホットロール(hot roll)乾燥することができる。本発明の変性を経た共役ジエンゴムは、上述の水接触処理を経た後に測定したカップリング率が10%〜95%であり、好ましくは20〜80%、より好ましくは25〜75%、最も好ましくは30〜70%である。
上述の水接触処理を経て、溶剤除去及び乾燥を行った後の変性共役ジエンゴムのムーニー粘度は15〜150であり、好ましくは25〜120、より好ましくは30〜100である。
共役ジエンゴムの組成物
本発明の変性共役ジエンゴムは、他のゴム成分と混合して共役ジエンゴム組成物を形成することができる。他のゴム成分の具体的な例には、従来のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ポリブタジエンゴム、ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム、及びブチルゴムが含まれる。具体的な例としては、さらに天然ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、及びエチレンオクテン共重合体ゴムが含まれる。上述の組成は2種類または多種類の形式の混合を応用できる。変性共役ジエンゴムを含む共役ジエンゴム組成物の組成は、全部のゴム成分の総量が100重量部であるとき、変性共役ジエンゴムの含量が好ましくは少なくとも10重量部、より好ましくは少なくとも20重量部とすることができる。
さらに、本発明の共役ジエンゴム組成物は添加剤を含有してもよい。添加剤の具体的な例には、例えば、硫黄などの加硫剤、例えばチアゾール系(thiazole−based)加硫促進剤、チウラム系(thiuram−based)加硫促進剤またはスルフェンアミド系(sulfenamide−based)加硫促進剤などの加硫促進剤、例えばステアリン酸または酸化亜鉛などの加硫活性剤、 有機過酸化物、例えばシリカコンパウンドまたはカーボンブラックなどの補強剤、例えば炭酸カルシウムまたは滑石などの充填剤、シランカップリング剤、充填油、加工助剤、抗酸化剤、及び潤滑剤等が含まれる。
シリカコンパウンドを補強剤として本発明の共役ジエンゴム組成物に混合した実施態様において、全部のゴム成分の総量が100重量部であるとき、シリカコンパウンドの含量は通常10重量部〜200重量部である。燃費の観点から見た場合、混合する量は少なくとも20重量部が好ましく、かつ少なくとも30重量部がより好ましい。補強効果の観点から見た場合、好ましくは180重量部を超過せず、より好ましくは150重量部を超過しない。シリカコンパウンドは非晶質合成シリカコンパウンドとすることができ、例えば可溶性珪酸塩(例えば珪酸ナトリウムまたは珪酸塩とアルミン酸塩との共沈物)の酸性化により得ることができる。一般に、このような沈殿シリカコンパウンドは当業者に公知である。合成シリカコンパウンド(沈殿シリカコンパウンド)のBET比表面積は、窒素で測定し、例えば約50〜約300平方メートル/グラムの間の範囲とすることができ、また約100〜約250平方メートル/グラムの間の範囲を選択してもよい。シリカコンパウンドは例えば約100cc/g〜約500cc/gの間の範囲、より好ましくは約120cc/g〜約350cc/gの間の範囲のフタル酸ジブチル(dibutylphthalate、DBP)吸収値を有してもよい。その他各種商業的に市販されている合成シリカコンパウンドを本発明に使用することを考慮してもよく、例えばHi−Sil(商標)型番210、243等のPPG Industries提供の商業的に市販されているシリカコンパウンド、例えば商品型番Zeosil 1165MPとZeosil 165GRなどRhodia社提供の商業的に市販されているシリカコンパウンド、例えば商品型番VN2、VN3、7000GR、9000GRなどのEVONIK社提供の商業的に市販されているシリカコンパウンド、及び例えば商品型番Zeopol 8745などのHuber提供の商業的に市販されているシリカコンパウンドを含み、またこれに限らない。
非シリカコンパウンドを補強剤として本発明の共役ジエンゴム組成物に混合した実施態様において、補強効果の観点から見た場合、全部のゴム成分の総量が100重量部のとき、前記非シリカコンパウンド補強剤の含量は好ましくは120重量部を超過せず、かつより好ましくは100重量部を超過しない。燃費の観点から見た場合、少なくとも1重量部が好ましく、かつ少なくとも3重量部がより好ましい。非シリカコンパウンド補強剤の好ましい具体的な例はカーボンブラックである。
本発明の変性共役ジエンゴムと別のゴム成分、添加剤等を混合して共役ジエンゴム組成物を製造する方法は、例えばローラー、またはバンバリーミキサー(Banbury mixer)、またはインターナルミキサーなどの従来のミキサーを使用して各組成成分を混練する方法とすることができる。混練の条件は、加硫剤または加硫促進剤を除き、添加剤、充填剤、シリカコンパウンド及び/またはその他の補強剤を混合するとき、混練温度は通常50℃〜200℃であり、80℃〜150℃が好ましく、混練時間は通常30秒〜30分間であり、1分間〜30分間が好ましい。加硫剤または加硫促進剤を混合するとき、混練温度は通常100℃を超過せず、25℃〜90℃が好ましい。加硫剤または加硫促進剤の混合は、例えばプレス加硫(press vulcanization)を使用した加硫処理方式で行うことができる。加硫処理温度は通常120℃〜200℃であり、140℃〜180℃が好ましい。
本発明の変性共役ジエンゴム及びその共役ジエンゴム組成物はタイヤ、靴底、床板材料、及び防振材料等に使用でき、かつ特にタイヤでの使用に適しており、タイヤ表面の転がり抵抗を抑え、耐スリップ性を促進し、操縦安定性及び信頼性を増進することができる。
以下、実施例を挙げて本発明の重合反応及び変性反応プロセスを詳細に説明する。
実施例1
含酸素基
オートクレーブを準備し、初期容量約5リットルで窒素を充填した。2750グラムのシクロヘキサン、82.5グラムのテトラヒドロフラン、100グラムのスチレン及び390グラムの1,3−ブタジエンをオートクレーブ内に入れた。オートクレーブの内容物の温度が摂氏30度に達したとき、325ミリグラム(5.03mmole)のn−ブチルリチウム(n−butyl lithium)を添加して重合反応を開始した。重合反応は断熱状態下で行われた。重合反応がほぼ完了したとき、10gの1,3−ブタジエンを加え、さらに約5分間重合反応させた。その後、2.82g(10.06mmole)のビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン(vinyl tris(2−methoxyethoxy)Silane、以下M1という)を加え、約15分間変性反応させた。続いて2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(2,6−di−tert−butyl−p−cresol)を重合体溶液中に添加して反応を終止させた。この重合体溶液ゴムから溶剤を除去した後、110℃下でホットロール乾燥を行い、変性した共役ジエンゴムを得た。これを実施例1のゴムと定義する。実施例1の共役ジエンゴム−リチウムに対する変性剤(アルコキシシラン)のモル比、初期分子量(Mi)、及び得られた生成物の各種性質は表1に詳細に示す。
実施例2から5
含酸素基
実施例2から実施例5の工程は実施例1の工程を参照し、いずれも同様の溶剤及び反応物を使用するが、各反応物の含量のみ反応条件が異なる。各実施例の反応条件、例えば変性剤(アルコキシシラン)の共役ジエンゴム−リチウムに対するモル比、初期分子量(Mi)、及び得られた生成物の各種性質は表1に詳細に示す。
実施例6
含窒素基
オートクレーブを準備し、初期容量約5リットルで窒素を充填した。2750グラムのシクロヘキサン、82.5グラムのテトラヒドロフラン、100グラムのスチレン及び390グラムの1,3−ブタジエンをオートクレーブ内に入れた。オートクレーブの内容物の温度が摂氏30度に達したとき、325ミリグラム(5.03mmole)のn−ブチルリチウム(n−butyl lithium)を添加して重合反応を開始した。重合反応は断熱状態下で行われた。重合反応がほぼ完了したとき、10gの1,3−ブタジエンを加え、さらに約5分間重合反応させた。その後(5.03mmole)のビニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン(Vinyl tris(methylethylketoxime) silane、以下M2という)を加え、約15分間変性反応させた。続いて2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(2,6−di−tert−butyl−p−cresol)を重合体溶液中に添加して反応を終止させた。この重合体溶液ゴムから溶剤を除去した後、110℃下でホットロール乾燥を行い、変性した共役ジエンゴムを得た。これを実施例6のゴムと定義する。実施例6の変性剤(アルコキシシラン)の共役ジエンゴム−リチウムに対するモル比、初期分子量(Mi)、及び得られた産物の各種性質は表2に詳細に示す。
実施例7から9
含窒素基
実施例7から実施例9の工程は実施例6の工程を参照し、いずれも同様の溶剤及び反応物を使用するが、各反応物の含量のみ反応条件が異なる。各実施例の反応条件、例えば変性剤(アルコキシシラン)の共役ジエンゴム−リチウムに対するモル比、初期分子量(Mi)、及び得られた産物の各種性質は後付の表2に詳細に示す。
比較実施例1
重合反応工程は実施例1と同じである。変性反応時、1.05g(5.03mmole)のテトラエトキシシラン(tetraethoxysilane、TEOS)で実施例1のアルコキシシランを代替し、約10分間反応させた。続いて、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(2,6−di−tert−butyl−p−cresol)を重合体溶液中に添加して反応を終止させた。この重合体溶液ゴムから溶剤を除去した後、110℃下でホットロール乾燥を行い、変性した共役ジエンゴムを得た。これを比較実施例1のゴムと定義する。比較実施例1の変性剤(アルコキシシラン)の共役ジエンゴム−リチウムに対するモル比、初期分子量(Mi)、及び得られた生成物の各種性質は表1に詳細に示す。
比較実施例2及び3
比較実施例2及び3の工程は比較実施例1の工程を参照し、反応物の種類が主に異なる。比較実施例1で使用した変性剤はテトラエトキシシラン(tetraethoxysilane、TEOS)であり、比較実施例2で使用した変性剤はテトラメトキシシラン(tetramethoxysilane、TMOS)であり、比較実施例3で使用した変性剤はメチルトリメトキシシラン(trimethoxy(methyl)silane、以下略してTMOMS)である。各比較実施例の変性剤の共役ジエンゴム−リチウムに対するモル比、初期分子量(Mi)等の反応条件、及び得られた生成物の各種性質は表1に詳細に示す。
以下、本発明の上述の各実施例から得られる共役ジエンゴムの組成物から製造した硫化シートフィルムの損失正接を測定する方法について説明する。
100重量部の各実施例のゴム、78.4重量部のシリカコンパウンド(商品名Ultrasil 7000GR、EVONIK社製造)、6.9重量部のシランカップリング剤(商品名Si69、EVONIK社製造)、50.0重量部の充填油(TDAE、IRPC社製造)、1.5重量部の抗酸化剤(商品名Antigene 3C)、2重量部のステアリン酸、2重量部の酸化亜鉛、1.5重量部のロウ、1.4重量部の硫黄、及び2重量部の加硫促進剤(商品名CZとD各1重量部)を混練して組成物を形成した。この組成物は2つのローラー装置によりシートフィルムに成型することができ、このシートフィルムを160℃まで加熱し、45分間維持して加硫を行い、加硫シートフィルムを得た。
加硫シートフィルムの60℃での損失正接(loss tangent、tanδ(60℃))は、粘弾性計を使用して測定することができ、測定条件は応力1%、周波数10Hzとする。例えば、比較実施例を標準とし、比較実施例1を100%とすると、各実施例において値が高いほど、省エネ効果に優れていることになる。加硫シートフィルムの0℃での損失正接(tanδ(0℃))は、粘弾性計を使用して測定でき、測定条件は応力0.5%、周波数10Hzとする。例えば、比較実施例を標準とし、比較実施例1を100%とすると、実施例の値が高いほど、ブレーキグリップ力の安全効果が優れていることになる。各実施例の加硫シートフィルムで得られた損失正接を表1及び表2に示す。
以上のアクロン摩耗率は耐磨耗性、tanδ(摂氏0度)は濡れた路面でのグリップ力、tanδ(摂氏60度)は転がり抵抗性をそれぞれ表し、三者の個別の数値が高いほど優れている。
表1及び表2において、ムーニー粘度MV(ML1+4,100℃)は予熱1分間、且つ100℃を4分間持続した条件下で測定された。ムーニー粘度測定時点は、変性反応が完了し、溶剤を除去した後(直接溶剤除去後と記載)、水蒸気ストリッピングと機械乾燥後(水蒸気ストリッピングと乾燥後と記載)、90℃で相対湿度80%及び40時間の保管試験後(保管試験後と記載)である。表1において、MV(水蒸気ストリッピングと乾燥後)とMV(保管試験後)の数値を比較するとほぼ等しく、ムーニー粘度の安定性の改善が示されている。カップリング率(Coupling Ratio(C/R%))はゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)及び屈折率検出器で測定され、分子量がカップリングする前の分子量より高い重合体が全部の重合体に占める割合であり、測定時にテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)を移動相(mobile phase)とする。カップリング率の測定時点は、変性反応が完了した後の重合体溶液状態(重合体溶液と記載)、水蒸気ストリッピングと機械乾燥後(水蒸気ストリッピングと乾燥後と記載)である。その他の特性は当業者の常用する技術で試験を行うことができ、例えばスチレン含量、ビニル基含量はフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)で測定できる。アクロン磨耗(Akron abrasion)率で示される耐磨耗性にはアクロン磨耗試験機を使用でき、荷重6ポンド、回転数3300における磨耗量を測定する。指数が高いほど磨耗量が少ないことを表す。
実施例1〜5は表1においてアクロン摩耗率(Idex)、tanδ(摂氏0度)及びtanδ(摂氏60度)のいずれも比較例1〜3より高く、耐磨耗性、転がり抵抗性、濡れた路面でのグリップ性能の向上が示されている。
実施例6〜9は表2においてアクロン摩耗率(Idex)、tanδ(摂氏0度)及びtanδ(摂氏60度)のいずれも比較例4より高く、耐磨耗性、転がり抵抗性、濡れた路面でのグリップ性能の向上が示されている。
本発明について好適な実施態様を挙げて上述のように開示したが、上述の説明は本発明を制限するものではなく、当業者が本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更や修正を行うことが可能であるため、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の定義に準じる。

Claims (18)

  1. 変性共役ジエンゴムの製造方法であって、
    分子鎖の末端にアルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムを提供する工程(a)と、
    前記アルカリ金属イオンを含む共役ジエンゴムをアルコキシシランと反応させ、前記変性共役ジエンゴムを生成する工程(b)とを含み、前記アルコキシシランが構造式(I)
    で表され、ここでR、R、Rはそれぞれ独立してC〜C12の含酸素基及びC〜C12の含窒素基で構成される群から選択され、前記C〜C12の含酸素基はその炭素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、前記C〜C12の含窒素基はその窒素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、
    前記C〜C12の含酸素基が、一般式−C2m−O−C2n+1で表されるエーテル基であり、m及びnが正の整数であり、かつm+n=2〜12であり、
    前記C〜C12の含窒素基が、一般式(C2n+1)(C2m+1)C=N−で表されるイミン基であり、m=0〜10、n=1〜11の整数であり、かつ、m+n=1〜11であり、
    はC〜C12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基で構成される群から選択され、
    アルカリ金属イオン含有の共役ジエンゴムは開始剤として有機アルカリ金属化合物を使用することによって得られることを特徴とする、変性共役ジエンゴムの製造方法。
  2. 前記共役ジエンゴムが、共役ジエンモノマーまたは共役ジエンモノマー及びビニル基芳香族モノマーで構成された重合体であることを特徴とする、請求項1に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  3. 前記C〜C12の含酸素基が−CHCHOCHであることを特徴とする、請求項1に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  4. 前記C〜C12の含窒素基が−N=C(CHCH)CHであることを特徴とする、請求項1に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  5. が−CH=CHであることを特徴とする、請求項1に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  6. 前記アルコキシシランのアルカリ金属イオン含有共役ジエンゴムに対するモル比が≧0.5であることを特徴とする、請求項1に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  7. さらに前記工程(b)の反応生成物を水と接触させる工程(c)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  8. 前記工程(c)の処理方法が、水蒸気ストリッピング(steam stripping)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  9. 前記アルコキシシランと反応させる前のアルカリ金属イオン含有共役ジエンゴムの初期数平均分子量が80kg/mole〜2000kg/moleであることを特徴とする、請求項1に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  10. 前記工程(c)を経た前記変性共役ジエンゴムのカップリング率が10%〜95%の間であることを特徴とする、請求項8に記載の変性共役ジエンゴムの製造方法。
  11. 構造式(II)で表される変性共役ジエンゴムであって、
    ここで、Dは共役ジエンゴムであり、構造式(II)中のSi原子は共役ジエンゴムDの分子鎖の末端に結合され、R、Rはそれぞれ独立してC〜C12の含酸素基及びC〜C12の含窒素基で構成される群から選択され、前記C〜C12の含酸素基はその炭素原子で直接アルコキシシランの酸素原子と結合され、前記C〜C12の含窒素基はその窒素原子で直接前記アルコキシシランの酸素原子と結合され、
    前記C〜C12の含酸素基が一般式−C2m−O−C2n+1で表されるエーテル基であり、m及びnが正の整数であり、かつm+n=2〜12であり、
    前記C〜C12の含窒素基が、一般式(C2n+1)(C2m+1)C=N−で表されるイミン基であり、m=0〜10、n=1〜11の整数であり、かつ、m+n=1〜11であり、
    はC〜C12を含むアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基で構成される群から選択されることを特徴とする、変性共役ジエンゴム。
  12. 前記共役ジエンゴムDが、共役ジエンモノマーまたは共役ジエンモノマー及びビニル芳香族炭化水素モノマーで構成される重合体であることを特徴とする、請求項11に記載の変性共役ジエンゴム。
  13. 前記C〜C12の含酸素基が−CHCHOCHであることを特徴とする、請求項11に記載の変性共役ジエンゴム。
  14. 前記C〜C12の含窒素基が−N=C(CHCH)CHであることを特徴とする、請求項11に記載の変性共役ジエンゴム。
  15. が−CH=CHであることを特徴とする、請求項11に記載の変性共役ジエンゴム。
  16. 請求項第11から15のいずれか一項に記載の前記変性共役ジエンゴムと、シリカコンパウンドとを含むことを特徴とする、共役ジエンゴム組成物。
  17. 前記共役ジエンゴム組成物の全部のゴム成分の総量が100重量部であるとき、前記変性共役ジエンゴムの含量が10重量部以上であることを特徴とする、請求項16に記載の共役ジエンゴム組成物。
  18. 前記共役ジエンゴム組成物の全部のゴム成分の総量が100重量部であるとき、前記シリカコンパウンドの含量が10〜200重量部であることを特徴とする、請求項16に記載の共役ジエンゴム組成物。
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