JP5863444B2 - 遊技用補助設備、並びに、各台計数装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、このような各台計数装置の技術が開示されている。
一方、各台計数装置は、各社機能は異なれど、外観構造はほぼ同様である。すなわち、各台計数装置の球箱部は、各社ほぼ同一のサイズに設計されている。
このように、本発明では、付勢手段によって伸び方向に付勢された規制部材を用い、遊技球用の補助流路を形成するため、弾球遊技機の貯留皿と、各台計数装置又は貯留箱との間隔が一様でない場合であっても、容易に遊技球の補助流路を形成することができる。したがって、本発明の遊技用補助設備を採用した場合、従来のように、補助流路を設けるために、遊技場の従業員が現場に合わせてゴム等を加工するという手間を省略できるため、作業効率が非常に高い。
そこで、そのような不具合を解決するべく、請求項2に係る発明では、前記規制部材は、それ自体が伸縮自在な伸縮可能部材であり、伸縮可能部材は、付勢手段を収容する収容空間を有し、当該収容空間に配された付勢手段によって伸びる方向に付勢されることを特徴とする請求項1に記載の遊技用補助設備としている。
本実施形態の遊技用補助設備1は、複数の弾球遊技機たるぱちんこ機30と、各ぱちんこ機30に対応した各台計数装置31とを備えた遊技機群(遊技機島)に特に適した構成であり、ぱちんこ機30の貯留皿32から排出される遊技球(以下、単に球という)を、各台計数装置31の球箱部33に確実に導入するための補助用流路形成部材である。
まず、公知のそれと同一の、ぱちんこ機30及び各台計数装置31に関して簡単に説明する。
各台計数装置31は、球の数を計測する機能を備えた図示しない計数機と、球の貸し出し機能を備えた貸出機35とがユニット化されたものである。すなわち、各台計数装置31は、ぱちんこ機30の貯留皿32から下方に排出された球を貯留する球箱部33を有し、その球箱部33に貯留された球を、遊技者等の所定の操作(例えば計数開始ボタンを押下する)によって、球箱部33よりも下流側に位置する計数機側に流し込み、当該計数機によって計数された球情報を、遊技者等が貸出機35で容易に管理できるシステムを有する装置である。
以上が、ぱちんこ機30及び各台計数装置31の説明である。
本実施形態の遊技用補助設備1は、複数の複合体6で構成されており、当該複合体6は、図2、3に示すように、伸縮可能部材(規制部材)2と、圧縮バネ(付勢手段)3と、基部材5により形成されている。
円筒部材(以下、先端筒という)11aは、軸方向一方の端部が閉塞され、軸方向他方の端部が開放されており、開放側端部の外周側に当該外周に外方向に沿って張り出した外フランジ部12aを備えた部材である。
円筒部材(以下、第一中間筒という)11bは、軸方向両端部が開放されており、一方の端部の外周側に当該外周に沿って外方向に張り出した外フランジ部12bと、他方の端部の内周側に当該内周に沿って内方向に張り出した内フランジ部13bを備えた部材である。なお、第一中間筒11bの内フランジ部13bの開口の径は、先端筒11aの外径よりも大きく、先端筒11aの外フランジ部12aの開口の径よりも小さく設定されている。
円筒部材(以下、第二中間筒という)11cは、軸方向両端部が開放されており、一方の端部の外周側に当該外周に沿って外方向に張り出した外フランジ部12cと、他方の端部の内周側に当該内周に沿って内方向に張り出した内フランジ部13cを備えた部材である。なお、第二中間筒11cの内フランジ部13cの開口の径は、第一中間筒11bの外径よりも大きく、第一中間筒11bの外フランジ部12bの開口の径よりも小さく設定されている。
円筒部材(以下、基端筒という)11dは、軸方向両端部が開放されており、一方の端部の外周側に当該外周に沿って外方向に張り出した外フランジ部12dと、他方の端部の内周側に当該内周に沿って内方向に張り出した内フランジ部13dを備えた部材である。なお、基端筒11dの内フランジ部13dの開口の径は、第二中間筒11cの外径よりも大きく、第二中間筒11cの外フランジ部12cの開口の径よりも小さく設定されている。
また、各円筒部材11a〜11dの内部においては、外フランジ部12側の開口と、内フランジ部13側の開口を介して、互いに連通しており、圧縮バネ3が収容される収容空間10(図7)を形成している。
ケース部7は、対向する1組の面が開放された構成である。具体的には、ケース部7は、平面視した形状がほぼ円形の伸縮部材保持用開口(以下、保持用孔という)15と、平面視した形状がほぼ方形の伸縮部材取付用開口(以下、取付用孔という)16を有する。
本実施形態における複合体6は、図2、3に示すように、基部材5を用いて、伸縮可能部材2と圧縮バネ3とをユニット化したものである。すなわち、図7に示すように、伸縮可能部材2は、基部材5の保持用孔15に保持される配置とされ、その状態の伸縮可能部材2の収容空間10内に圧縮バネ3が配置されている。より具体的には、伸縮可能部材2は、円筒部材11a〜11dが、外径の小さいものから、先端筒11a、第一中間筒11b、第二中間筒11c、基端筒11d、の順番に連結されており、さらにその基端筒11dの外フランジ部12dが、基部材5の保持用孔15に保持された配置である。そして、圧縮バネ3は、伸縮可能部材2と基部材5に跨るように、一方の端部が先端筒11aに配され、他方の端部が基部材5の蓋部8の凹部17に配された配置とされている。換言すれば、圧縮バネ3は、基部材5側を基準とすれば、伸縮可能部材2に対して、各円筒部材11a〜11dが露出する方向(伸び方向)に付勢する配置である。
以下、伸縮可能部材2を軸方向に最も縮めた場合について説明する。
本実施形態の遊技用補助設備1は、基部材5によってユニット化された複数の複合体6を係合部20、21を介して環状に連結して形成されている。すなわち、図10に示すように、環状に連結された隣接する複合体6同士は、一方の複合体6の張出本体22と、他方の複合体6の張出本体24とを重ね合わせ、一方の複合体6の係合孔23に対して、他方の複合体6の係合突起25を、上方から差し込んで、係合突起25の軸周りに相対的に回動可能に係合された配置である。また、この状態における隣接する複合体6同士は、球が通過し得ない程度の間隔sで配置されている。より具体的には、隣接する伸縮可能部材2同士は、先端筒11aの最も近接する外側面同士の距離が、球の外径より短くされた配置である。
本実施形態の遊技用補助設備1は、図1に示すように、各台計数装置31の球箱部33に取り付けられるものである。具体的には、図11に示すように、環状に形成された複数の複合体6が、球箱部33の球導入口(導入部)36の周囲を囲繞するように配され、基部材5の蓋部8側に両面テープ等の接着手段を貼付あるいは塗布し、その接着手段を介して固定されている。そして、この状態における各伸縮可能部材2は、各台計数装置31の球箱部33と、ぱちんこ機30の貯留皿32との間隔(以下、単に設置間隔ともいう)に応じた長さに制限されている。すなわち、図11のA部に示す伸縮可能部材2の先端が貯留皿32に当接する部分においては、伸縮可能部材2は最大伸び長さから縮められた姿勢を維持し、図11のB部に示す伸縮可能部材2の先端が貯留皿32に当接しない部分、つまり球箱部33の直上に貯留皿32が位置しない部分においては、伸縮可能部材2は最大に伸びた姿勢を維持する。このようにして、伸縮可能部材2は、各台計数装置31の球箱部33と、ぱちんこ機30の貯留皿32との間に、球の流れ方向を規制する補助流路を形成した配置である。したがって、本実施形態では、伸縮可能部材2は、ぱちんこ機30から各台計数装置31に導入される球が、確実に球箱部33に案内される配置である。
したがって、本実施形態の遊技用補助設備1は、台計数装置31の球箱部33と、ぱちんこ機30の貯留皿32との間隔の大きさに応じて行うべき調整作業等の手間を要することがないため、取り付け時の作業効率が高い。
なお、以下においては、上記実施形態と共通する部材については、同一の番号を付して説明する。
本実施形態の各台計数装置50は、図14に示すように、球箱部51の球導入口36の周囲に、伸縮可能部材2が保持される開口52を複数有する。この開口52は、上記実施形態に示した、基部材5の伸縮部材保持用開口15と同様の機能を果たすものである。そして、各台計数装置50では、伸縮可能部材2が、上方向に伸びるような姿勢で、開口52に保持されている。さらに、伸縮可能部材2と球箱部51の内部においては、圧縮バネ3が、伸縮可能部材2の収容空間と、球箱部51の内部空間(図示しない)に跨るように配されている。このとき、圧縮バネ3の球箱部51側の端部は、図示しないバネ保持手段によって、位置ずれを起こさないように保持することが好適である。
したがって、各台計数装置50に一体的に組み込まれた伸縮可能部材2も、上記実施形態と同様、圧縮バネ3によって伸縮自在であるため、上記実施形態と同様の作用効果を発揮することが可能である。また、本構成の遊技用補助設備45であれば、基部材5の高さを無視できるため、貯留皿32と各台計数装置50との間隔が当該基部材5の高さより低いような条件下であっても、適用させることが可能である。
2 伸縮可能部材(規制部材)
3 圧縮バネ(付勢手段)
5、40 基部材
6、41、42 複合体
7 ケース部
8 蓋部
11 円筒部材
20、21 係合部
23 係合孔
25 係合突起
30 ぱちんこ機
31、50 各台計数装置
32 貯留皿
33、51 球箱部
59 球箱(貯留箱)
60 棒状部材(規制部材)
Claims (7)
- 弾球遊技機に備えられた遊技球を貯留する貯留皿から、各台計数装置に導入される遊技球の流れ方向を規制する遊技用補助設備であって、
規制部材と付勢手段とが組み合わされ、当該規制部材が当該付勢手段の伸び方向に付勢された構造を有した複合体を複数備え、前記複数の複合体は、貯留皿の排出部を囲繞するように配されて遊技球用の補助流路を形成するもので、
規制部材の先端が貯留皿に当接する場合は、付勢手段は当該貯留皿と各台計数装置との間隔の大きさに応じた付勢方向長さが維持され、規制部材の先端が貯留皿に当接しない場合は、付勢手段は最大に伸びた付勢方向長さが維持されることを特徴とする遊技用補助設備。 - 前記規制部材は、それ自体が伸縮自在な伸縮可能部材であり、
伸縮可能部材は、付勢手段を収容する収容空間を有し、当該収容空間に配された付勢手段によって伸びる方向に付勢されることを特徴とする請求項1に記載の遊技用補助設備。 - 各複合体同士が遊技球の径より狭い間隔を空けて配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用補助設備。
- 1つの規制部材と1つの付勢手段とが基部材によってユニット化されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用補助設備。
- 前記基部材は、係合部を有し、
隣接する基部材同士は、係合部を介して連結されることを特徴とする請求項4に記載の遊技用補助設備。 - 複数の規制部材と複数の付勢手段とが可撓性を備えた1つの基部材によってユニット化されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用補助設備。
- 遊技球を用いて遊技可能な1又は複数の弾球遊技機により構成された遊技機群が設置された遊技場において、各弾球遊技機に対応する位置に配され、各弾球遊技機において排出された遊技球を計数する計数機能を備えた各台計数装置であって、
請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用補助設備を有することを特徴とする各台計数装置。
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