JP5862542B2 - スリップリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸を含む回転電機に適用されるスリップリング装置に関する。
回転電機の回転軸に装着されたリングに対するブラシの押し付け力を、通電時に比べて非通電時に小さくなるように変更可能なスリップリング装置が知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
特開2011−55661号公報 特開2005−228522号公報
特許文献1のスリップリング装置は、非通電時にブラシの押し付け力が低下するので、押し付け力が常時一定の場合と比べてブラシの摩耗を低減できる。しかし、この装置は通電時におけるブラシの摩耗の低減には寄与しない。したがって、非通電時のみならず通電時においてもブラシの摩耗を抑制することが望ましい。
そこで、本発明は、ブラシの摩耗を抑制できるスリップリング装置を提供することを目的とする。
本発明の第1のスリップリング装置は、回転軸を含む回転電機に適用されるスリップリング装置であって、前記回転電機の前記回転軸とともに回転するリング部材と、前記リング部材と接触するブラシと、を備え、前記リング部材は前記ブラシと接触する表面を有し、前記表面には複数のディンプルが形成され、前記複数のディンプルのそれぞれが、同一の開口面積を持ちかつ前記表面において円形状に開口する開口部を有すると見なし、前記開口部の直径をディンプル径と定義した場合において、前記リング部材と前記ブラシとをそれぞれ含んだ第1ユニット、第2ユニット及び第3ユニットが構成され、かつこれらのユニットが、前記回転軸の回転軸線方向に関して、前記第1ユニット、前記第2ユニット及び前記第3ユニットの順番で並べられており、前記第2ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径は、前記第1ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径よりも大きく、かつ前記第3ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径よりも大きいものである(請求項1)。
リング部材が回転しながらブラシと接触するため、リング部材とブラシとの摩擦によってブラシの摩耗粉が生成される。ブラシとリング部材との間にブラシの摩擦粉が存在すると、摩耗粉同士が集まって摩耗粉が成長し、その成長によってブラシの摩耗を促進することがある。第1のスリップリング装置によれば、リング部材の表面に形成された複数のディンプルのいずれかにブラシの摩耗粉が収まることによって上記のような摩耗粉の成長を抑えることができる。これにより、ブラシの摩耗の促進が妨げられるため、ブラシの摩耗を抑制できる。
第2ユニットは第1ユニットと第3ユニットとの間に挟まれて配置されているため、第1ユニット又は第3ユニットに比べて放熱しにくい。したがって、第2ユニットのブラシの表面温度が最も高くなる。ブラシの摩耗粉の大きさはリング部材及びブラシの表面温度に比例することが知られている。したがって、第2ユニットに含まれるブラシの摩耗粉の大きさが他のユニットのブラシの摩耗粉に比べて大きくなる。第1のスリップリング装置によれば、第2ユニットに含まれるリング部材のディンプル径が他のユニットに含まれるリング部材よりも大きいため、各ユニットのディンプル径が同じ場合と比べて第2ユニットで生じる摩耗粉をディンプルで捕捉する可能性が高まる。したがって、3つのユニット間でブラシ摩耗の進行の差が小さくなる。これにより、3つのユニットのブラシ摩耗の偏りが緩和されるのでブラシの摩耗管理が容易となる。
第1のスリップリング装置の一態様において、前記第1ユニット、前記第2ユニット及び前記第3ユニットのそれぞれに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径は、前記リング部材と前記ブラシとの摩擦により生成される摩耗粉の平均粒径の10倍から100倍の範囲内に設定されてもよい(請求項)。ディンプル径が摩耗粉の平均粒径の10倍から100倍の範囲内に設定されているので、摩耗粉をディンプルで捕捉する可能性がより一層高まる。したがって、リング部材にディンプルを形成することによるブラシの摩耗抑制効果が向上する。
また、前記第1ユニットから前記第2ユニットを経由して前記第3ユニットに向かう方向に空気を流して前記第1ユニット、前記第2ユニット及び前記第3ユニットを冷却する冷却手段を更に備え、前記第1ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径は、前記第3ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径よりも小さくてもよい(請求項)。
冷却手段が流す空気が第1ユニットから第2ユニットを経由して第3ユニットに向かうため、第1ユニットのブラシの表面温度が第3ユニットのブラシの表面温度に比べて低くなる。したがって、各ユニットのブラシの表面温度は、第1ユニット、第3ユニット及び第2ユニットの順で高くなる。第1ユニットに含まれるリング部材のディンプル径が第3ユニットに含まれるリング部材のディンプル径よりも小さいから、各ユニットのブラシの表面温度の高低とディンプル径の大小とが一致する。したがって、第1ユニットのリング部材のディンプル径と第3ユニットのリング部材のディンプル径とが同一の場合に比べて、3つのユニット間でブラシ摩耗の進行の差がさらに小さくなる。これにより、3つのユニットのブラシ摩耗の偏りがさらに緩和される。
また、冷却手段が流す空気により第1ユニットで生じた摩耗粉が排出され、その摩耗粉が第2ユニット及び第3ユニットに進入する可能性がある。しかし、第1ユニットで生じる摩耗粉は他のユニットで生じる摩耗粉よりも小さく、かつ第1ユニットのディンプル径よりも第2ユニットのディンプル径及び第3ユニットのディンプル径が大きいので、第1ユニットから排出され、第2ユニット又は第3ユニットに進入した摩耗粉はこれらのユニットのディンプルで捕捉することが可能となる。したがって、他のユニットで生じた摩耗粉の影響を受けにくい。
本発明の第2のスリップリング装置は、回転軸を含む回転電機に適用されるスリップリング装置であって、前記回転電機の前記回転軸とともに回転するリング部材と、前記リング部材と接触するブラシと、前記回転軸の回転軸線方向に空気を流して前記リング部材及び前記ブラシを冷却する冷却手段と、を備え、前記リング部材は前記ブラシと接触する表面を有し、前記表面には複数のディンプルが形成され、前記複数のディンプルの少なくとも一つは、開口部から底部に至る曲面状の内壁を有し、かつ、前記開口部から前記底部までの前記内壁の曲率が、前記冷却手段が流す空気の流れ方向の下流側に比べて上流側が小さくなるように形成されているものである(請求項)。第2のスリップリング装置によれば、リング部材の表面を流れる空気がディンプルに進入する際にディンプルの内壁の曲率が小さいため、ディンプルに向かって流れる空気がディンプルの開口部の縁で剥離しにくく、底部まで入り込みやすい。これにより、ディンプルに捕捉された摩耗粉を空気の流れで外部に排出し易くなる。したがって、ディンプルの底部に摩耗粉が沢山溜まる前に排出できる。
なお、本発明及び本明細書で用いた「ディンプル」とは窪みのことであり、その形状は問わない。
以上説明したように、本発明のスリップリング装置によれば、リング部材の表面に形成された複数のディンプルのいずれかにブラシの摩耗粉が収まることによって上記のような摩耗粉の成長を抑えることができる。これにより、ブラシの摩耗の促進が妨げられるため、ブラシの摩耗を抑制できる。
本発明の一形態に係るスリップリング装置が組み込まれた複合モータを模式的に示した図。 スリップリング装置及びその周辺を示した断面図。 スリップリング装置に含まれるリング部材を模式的に示した図。 図3のリング部材の表面を模式的に示した図。 リング部材の表面の状態を拡大して模式的に示した断面図。 リング部材の表面の画像が二値化処理された後の画像を示した図。 ブラシの摩耗とブラシの面圧との関係を示した図。 空気の流れを説明する説明図。 空気の流れを説明する断面図。 摩耗粉の成長過程を示した図。 第2の形態に係るスリップリング装置のリング部材及びその表面を模式的に示した図。 第3の形態に係るスリップリング装置のリング部材を示した図。 図12のXIII部の断面を拡大して模式的に示した断面図。 図13のディンプルの加工方法を説明する説明図。 第1の形態又は第2の形態に係るディンプルの周辺を流れる空気の状態を示した説明図。 第3の形態に係るディンプルの周辺を流れる空気の状態を示した説明図。
(第1の形態)
図1に示したように、回転電機としての複合モータ1は自動車等の車両の駆動装置に組み込まれて使用される。複合モータ1は互いに相対回転可能で同軸に配置された巻線ロータ2a及び磁石ロータ2bを有している。これらのロータ2a、2bの外周にはステータ2cが配置されている。複合モータ1は駆動装置に設けられた図示しないエンジンと自動変速機との間に搭載される。複合モータ1は巻線ロータ2aに入力されたエンジンのトルクを増幅して自動変速機に伝達する機能を有する。スリップリング装置5は三相交流式のスリップリング装置であり、巻線ロータ2aと不図示のインバータとを通電させるために使用される。スリップリング装置5は巻線ロータ2aと一体回転する回転軸としての入力軸4の外周に装着されている。入力軸4には、エンジンの出力軸OS及びダンパDを介してエンジンのトルクが入力される。複合モータ1から出力されたトルクは自動変速機の入力軸ISに伝達される。
図1〜図3に示したように、スリップリング装置5は、入力軸4の回転軸線Ax方向に関して3層に重ねられ、巻線ロータ2aの3相に対応する3つのユニットU1〜U3を含む。第1ユニットU1は、入力軸4の外周に装着されたリング部材10a、リング部材10aの表面11aと接触するブラシ12a、及びブラシ12aを保持するブラシホルダ13aを含んでいる。同様に、第2ユニットU2は、リング部材10b、ブラシ12b、及びブラシホルダ13bを含み、第3ユニットU3はリング部材10c、ブラシ12c、及びブラシホルダ13cを含む。リング部材10a〜10cは砲金にて構成されている。ブラシ12a〜12cはCu−C合金にて構成されている。そのため、リング部材10a〜10cとブラシ12a〜12cとが接触して摺動することにより、ブラシ12a〜12cの摩耗が一方的に進行する。
図4に示すように、リング部材10aの表面11a、リング部材10bの表面11b、及びリング部材10cの表面11cのそれぞれには、複数のディンプル15が形成されている。図5に示すように、各ディンプル15は表面11a〜11cに形成された小さな窪みである。なお、視覚的に理解し易くするため、図4及び図5に示された複数のディンプル15は実際よりも拡大され、かつ模式的に描かれている。各ディンプル15は周知のショットピーニング法によって形成されている。各ディンプル15の大きさは、ショットピーニング法で使用する粒子の投射速度、投射時間及び粒径を調整することにより制御される。なお、ショットピーニング法の代わりにレーザ加工法によって各ディンプル15を形成することも可能である。レーザ加工法を使用する場合は、レーザ光の強度、照射角度及びスポット径を調整することにより、各ディンプル15の大きさを調整できる。本形態においては、複数のディンプル15の少なくとも一つがブラシ12a〜12cの摩耗粉を収めることが可能な大きさに形成されている。摩耗粉は、ブラシ12aとリング部材10aの表面11aとの摩擦により、ブラシ12bとリング部材10bの表面11bとの摩擦により、ブラシ12cとリング部材10cの表面11cとの摩擦により、それぞれ生成される。
複数のディンプル15の全てを同一の形状及び大きさに形成し、摩耗粉を収めることができるように調整することが理想的である。しかし、ショットピーニング法等の既存の加工方法の加工精度には限界がある。そこで、複数のディンプル15のそれぞれが、同一の開口面積を持ちかつ表面11a〜11cにおいて円形状に開口する開口部を有すると見なし、その開口部の直径をディンプル径と定義する。そして、このディンプル径が摩耗粉の平均粒径の10倍から100倍の範囲内となるように設定している。本形態では、以下の試験結果を根拠として、ディンプル径が0.1μmから15.0μmの範囲内に設定されている。
スリップリング装置5を組み込んだ複合モータ1の運転試験を下記試験条件で行い、生成された摩耗粉を既存の粒度分布測定機にて測定した。その結果、摩耗粉の粒径が0.01μmから0.15μmの範囲内に分布していた。ディンプル径が小さすぎると、摩耗粉がディンプルに詰まりやすい一方で、ディンプル径が大きすぎるとブラシとリング部材との接触面積が減少して通電の妨げとなる。そこで、摩耗粉の粒径の測定数値範囲の10倍から100倍にディンプル径を設定することが、通電の妨げとならずに摩耗粉をディンプル15で捕捉する可能性を高めると考え、ディンプル径を0.1μmから15.0μmの範囲内に設定した。
(試験条件)
(1)リング部材の回転数(=エンジンの出力軸OSの回転数)が0〜4000rpmの範囲内で試験し、その常用域を2〜3000rpmとした。
(2)試験時にスリップリング装置に印加する電流は、0〜30Aの範囲内に設定した。
(3)試験時に使用するブラシの材質をCu−C合金とし、リング部材の材質を砲金とした。
上記のようにディンプル径の大きさを設定することによって、多くのディンプル15が摩耗粉を収めることが可能な大きさに形成される。本形態において、ディンプル径はユニットU1〜U3間で同一の値に設定されている。なお、摩耗粉の平均粒径とは、生成された摩耗粉のサンプルを適量取得し、このサンプルの粒度分布を既存の粒度分布測定機にて測定し、測定された粒度分布の最大値に対応する粒径のことを意味する。
具体的なディンプル径の定め方は次の通りである。まず、リング部材10a〜10cの表面11a〜11cの任意の領域を光学顕微鏡等の撮像手段で撮像する。そして、図6で示すように、撮像された画像を、ディンプル15の形成部分が白に、それ以外の部分が黒になるように二値化処理する。つぎに、二値化処理を行った画像に基づいて、その画像内に存在するディンプル15の個数n及びディンプル15の開口面積の総和Sをそれぞれ算出する。図6の場合、n=11である。ここで、複数のディンプル15が表面11a〜11cに偏りなく分布すると仮定し、かつ複数のディンプル15の全てが同一面積の円形状の開口部を有していると見なす。これにより、ディンプル15の1個当たりの開口面積sは、s=S/nにて算出できる。この開口面積sと同一面積を持つ円の直径が上述したディンプル径である。このように定義されたディンプル径をディンプル15の大きさを決める指標としている。なお、ディンプル15の深さについては、複数のディンプル15の全ての内周面が半球面であると仮定して、ディンプル径の1/2をディンプル深さと定義する。
第1ユニットU1のブラシ12aがリング部材10aに、第2ユニットU2のブラシ12bがリング部材10bに、第3ユニットU3のブラシ12cがリング部材10cにそれぞれ押し付けられる際のブラシ面圧は複数のディンプル15の存在を考慮して決定されている。図7に示したように、ブラシ面圧とブラシ摩耗量との関係は下に凸の二次関数的曲線で示される。そのため、ブラシ摩耗量が最小となるブラシ面圧が存在する。ブラシ摩耗量は、ブラシ面圧が低くなるほど電気的摩耗が支配的となって増加する一方、ブラシ面圧が高くなるほど機械的摩耗が支配的となって増加する。そこで、各ユニットU1〜U3のブラシ面圧は、ブラシ摩耗量の最小値を与えるブラシ面圧を含む範囲AR内に収まるように設定されている。
ブラシ12a〜12cを押し付ける力をF、ブラシ12a〜12cとリング部材10a〜10cとが摺動する摺動面積をArとした場合、ブラシ面圧はF/Arで定義される。摺動面積ArはAr=(1−α)・Aで定義される。ここで、Aはディンプル15を考慮しない場合、つまり表面11a〜11cにディンプル15が形成されていないと仮定した場合の摺動面積である。αはディンプル面積率である。
ディンプル面積率αは、摺動面積Aに対してディンプル15の開口面積の総和が占める割合を意味する。ディンプル面積率αは、上述したディンプル径を算出する場合と同様に、複数のディンプル15が表面11a〜11cに偏りなく分布すると仮定することを前提として、二値化処理した画像(図6参照)から得られる情報に基づいて算出される。すなわち、図6の画像内に存在するディンプル15の開口面積の総和をS、図6の画像全体の面積をSwとした場合、ディンプル面積率αは、α=S/Swで算出される。
ブラシ面圧はディンプル面積率αの関数で、ディンプル面積率αはディンプル15の大きさ及び個数の関数である。したがって、ディンプル15の個数の上限及びディンプル径の上限は、ブラシ面圧が上述した図7の範囲AR内に収まることを基準として設定される。このように、ディンプル15の個数の上限及びディンプル径の上限を設定することによって、ディンプル15の形成に伴うブラシ摩耗量の増加を抑制できる。
図2に示したように、各ユニットU1〜U3は樹脂製のカバー20にて覆われており互いに絶縁されている。各ユニットU1〜U3とカバー20との間には冷却通路21が形成されている。この冷却通路21は、図8及び図9の矢印で示すように、第1ユニットU1から第2ユニットU2を経由して第3ユニットU3に向かう方向に空気を流すことによって各ユニットU1〜U3を冷却する。図示を略したが、冷却通路21には外部と通じる供給路を介して空気が供給される。図9に示したように、冷却通路21の下流側には入力軸4と一体に回転するファン22が設けられている。入力軸4が回転するとファン22が回転して冷却通路21の下流側(図9の右側)を低圧にする。これにより、外気は上述した供給路を介して冷却通路21へ強制的に送り込まれる。冷却通路21、ファン22及び供給路によって本発明に係る冷却手段が構成される。
各ユニットU1〜U3で生成された摩耗粉は、その一部が冷却通路21を流れる空気によってユニット外部に排出される。残りの摩耗粉は各ユニットU1〜U3のリング部材10a〜10cに形成されたディンプル15にて捕捉される。一般に、リング部材とブラシとの摺動面に存在する摩耗粉を微視的に観察すると、図10に示すような過程を経て摩耗粉が成長することが知られている。図10の過程1で、ブラシBとリング部材Rとの摺動により摩耗粉aが生成されると、次の過程2で、摩耗粉aが潰されて偏平状に広がる。次の過程3で、潰された摩耗粉aに他の摩耗粉が凝着して成長する。過程4では、凝着によって大きくなった摩耗粉aがブラシBを削りながら自身に取り込んでさらに成長する。成長した摩耗粉aは同じ過程を経て成長を続ける。したがって、摩耗粉の成長によりブラシBの摩耗が促進する。
スリップリング装置5は、摩耗粉を収めることが可能な複数のディンプル15がリング部材10a〜10cに形成されている。そのため、生成された摩耗粉が上記のように潰れされる前に、少なくともその一部がディンプル15にて捕捉される。ディンプル15にて捕捉された摩耗粉はブラシ12a〜12cと干渉しない。したがって、ディンプル15に捕捉された摩耗粉は図10の過程1の状態で成長が止まる。つまり、スリップリング装置5は、ディンプル15が形成されていない場合に比べて摩耗粉の成長が抑制される。これにより、ブラシ12a〜12cの摩耗の促進が妨げられるため、ブラシ12a〜12cの摩耗を抑制できる。さらに、ディンプル15にて捕捉された摩耗粉は冷却通路21を流れる空気によってディンプル15の外部に吹き飛ばされるから、ディンプル15が摩耗粉で満たされることを防止できる。
(第2の形態)
次に、図11を参照しながら第2の形態を説明する。第2の形態はディンプル径の大きさを除いて第1の形態と同じである。以下、第1の形態との相違点を説明する。第1の形態はディンプル径がユニットU1〜U3間で同一であったが、第2の形態は、第1ユニットU1のディンプル径をD1、第2ユニットU2のディンプル径をD2、第3ユニットU3のディンプル径をD3とした場合に、D1<D3<D2の関係が成立する。
複合モータ1の運転によって入力軸4が回転すると、各リング部材10a〜10cと各ブラシ12a〜12c(図1参照)との摩擦により発熱する。各ユニットU1〜U3の周辺環境は均一ではないので、各ユニットU1〜U3の温度が完全に一致することはない。したがって、各ユニットU1〜U3間で温度差が生じる。第2ユニットU2は第1ユニットU1及び第3ユニットU3の間に挟まれて熱がこもりやすい。第1ユニットU1及び第3ユニットUのそれぞれで発生した熱は図11の矢印F1に示すように周辺部材に伝達する。また、冷却通路21(図8等参照)に導かれる空気が図11の矢印F2の方向に流れるため、第1ユニットU1と熱交換が行われた後の暖かい空気が第2ユニットU2に導かれる。そして、第1ユニットU1は第3ユニットU3を冷却する空気よりも低温な空気にて冷却されるため、第3ユニットU3は第1ユニットU1に比べて高温になりやすい。したがって、第1ユニットU1の温度をT1、第2ユニットU2の温度をT2、第3ユニットU3の温度をT3とした場合、T1<T3<T2という関係が成立する。
一般に、摩耗粉の大きさはブラシの表面温度の大きさに比例することが知られている。したがって、第2ユニットU2で生成される摩耗粉の大きさが最も大きく、かつ第3ユニットU3で生成される摩耗粉の大きさが第1ユニットU1で生成される摩耗粉の大きさよりも大きくなる。第2の形態は、各ユニットU1〜U3のディンプル径の大小関係と、摩耗粉の大きさの大小関係とが対応している。そのため、各ユニットU1〜U3のディンプル15で捕捉できる摩耗粉の量(個数)の偏りが緩和される。したがって、ユニットU1〜U3間でブラシ摩耗の進行のばらつきが低減する。これにより、各ユニットU1〜U3のブラシ摩耗の管理が容易になる。冷却通路21に導かれる空気により、第1ユニットU1で生じた摩耗粉が排出され、その摩耗粉が第2ユニットU2及び第3ユニットU3に進入する可能性がある。しかし、第1ユニットU1で生じる摩耗粉は他のユニットで生じる摩耗粉よりも小さく、かつ第1ユニットU1のディンプル径よりも第2ユニットU2のディンプル径及び第3ユニットU3のディンプル径が大きい。そのため、第1ユニットU1から排出され、第2ユニットU2又は第3ユニットU3に進入した摩耗粉は、第2ユニットU2又は第3ユニットU3のディンプル15で捕捉されることが可能である。したがって、第2の形態は、あるユニットのブラシ摩耗に関して他のユニットで生じた摩耗粉の影響を受けにくい。
(第3の形態)
次に、図12〜図16を参照しながら第3の形態を説明する。第3の形態はディンプルの形状に関するものであり、第3の形態のディンプルの形状を第1の形態又は第2の形態に適用できる。図13に示したディンプル30は開口部31及び底部32を有するとともに、開口部31から底部32に至る曲面状の内壁33を有している。この内壁33は、その曲率が回転軸線Ax方向に関して不均一となっている。より具体的には、内壁33は、図13の矢印で示した空気の流れ方向の上流側(図13の左側)の曲率が、下流側(図13の右側)の曲率に比べて小さくなるように形成されている。換言すれば、内壁33は、空気の流れ方向の上流側の曲率半径Ruが、下流側の曲率半径Rdよりも大きくなるように形成されている。
ディンプル30は、ショットピーニング法で使用する粒子Pを図14に示すようにリング部材10a〜10cの表面11a〜11cに向かって衝突させることによって形成される。すなわち、粒子Pの投射方向を軸線Ax方向に対して斜め方向に設定する。これによって、図13に示した特徴的な形状を持つディンプル30を形成できる。なお、ディンプル30はレーザ加工法で形成することもできる。この場合は、図14の方法と同様に、レーザの照射方向を軸線Ax方向に対して斜め方向に設定すればよい。
図15に示すように、第1又は第2の形態に係るディンプル15は、その内壁18の曲率が矢印で示した空気の流れ方向の上流側と下流側との間で同一であるため、リング部材10a〜10cの表面11a〜11cと内壁18とで形成される角度θが上流側及び下流側で同一でかつ直角に近い。そのため、ディンプル15に向かって流れる空気がディンプル15の開口部16に達したときに開口部16の縁で剥離して底部17まで入り込みにくい。したがって、ディンプル15に捕捉された摩耗粉xを空気で排出しにくくなり、摩耗粉xがディンプル15に沢山溜まる可能性がある。そのため、特定の運転条件によってディンプル15から多くの摩耗粉xが短時間で排出され、排出された摩耗粉xがブラシとリング部材との摺動部位に入り込んで成長する可能性がある。
本形態のディンプル30は、上述したように内壁33の曲率が、空気の流れ方向の下流側に比べて上流側で小さいため、リング部材10a〜10cの表面11a〜11cと内壁33とで形成される角度θが下流側に比べて上流側で大きく、かつ直角よりも大きくなる。そのため、図16に示すように、ディンプル30に向かって流れる空気が開口部31の縁で剥離しにくく底部32まで入り込みやすい。したがって、ディンプル30に捕捉されて底部32に溜まった摩耗粉xを空気で容易に排出できる。これにより、ディンプル30に摩耗粉xが沢山溜まる前に空気にて排出されるので、多くの摩耗粉xが短時間に排出される事態を回避できる。
本発明は、上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。本発明のスリップリング装置の適用対象は複合モータに限らない。したがって、回転軸に設けられたロータとの間で通電を必要とする各種電動機、発電機、モータ・ジェネレータ等の回転電機に本発明のスリップリング装置を適用することができる。
本発明のスリップリング装置は、複数のユニットで構成される形態に限らず、少なくともリング部材とブラシとを一つずつ含む一つのユニットで構成される形態で実施することも可能である。また、空気の流れによってリング部材及びブラシを冷却する冷却手段を設けることは必須ではなく、本発明はこのような冷却手段を持たない形態で実施することもできる。
ディンプルによって摩耗粉を収めることができれば十分であるので、ディンプルの形状に制限はない。また、全てのディンプルが同一形状でなくてもよい。ディンプルの形成は上述したショットピーニング法やレーザ加工法だけでなく他の方法で行ってもよい。例えば、ディンプルに対応する形状を持つ複数の突起を有する金型を準備し、その金型をリング部材の表面に押し当てることによってディンプルを形成することができる。
1 複合モータ(回転電機)
4 入力軸(回転軸)
5 スリップリング装置
10a〜10c リング部材
11a〜11c 表面
12a〜12c ブラシ
15、30 ディンプル
16、31 開口部
17、32 底部
18、33 内壁
Ax 軸線
U1 第1ユニット
U2 第2ユニット
U3 第3ユニット

Claims (4)

  1. 回転軸を含む回転電機に適用されるスリップリング装置であって、
    前記回転電機の前記回転軸とともに回転するリング部材と、前記リング部材と接触するブラシと、を備え、
    前記リング部材は前記ブラシと接触する表面を有し、前記表面には複数のディンプルが形成され、
    前記複数のディンプルのそれぞれが、同一の開口面積を持ちかつ前記表面において円形状に開口する開口部を有すると見なし、前記開口部の直径をディンプル径と定義した場合において、
    前記リング部材と前記ブラシとをそれぞれ含んだ第1ユニット、第2ユニット及び第3ユニットが構成され、かつこれらのユニットが、前記回転軸の回転軸線方向に関して、前記第1ユニット、前記第2ユニット及び前記第3ユニットの順番で並べられており、
    前記第2ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径は、前記第1ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径よりも大きく、かつ前記第3ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径よりも大きいスリップリング装置。
  2. 前記第1ユニット、前記第2ユニット及び前記第3ユニットのそれぞれに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径は、前記リング部材と前記ブラシとの摩擦により生成される摩耗粉の平均粒径の10倍から100倍の範囲内に設定されている、請求項に記載のスリップリング装置。
  3. 前記第1ユニットから前記第2ユニットを経由して前記第3ユニットに向かう方向に空気を流して前記第1ユニット、前記第2ユニット及び前記第3ユニットを冷却する冷却手段を更に備え、
    前記第1ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径は、前記第3ユニットに含まれる前記リング部材の前記ディンプル径よりも小さい、請求項1又は2に記載のスリップリング装置。
  4. 回転軸を含む回転電機に適用されるスリップリング装置であって、
    前記回転電機の前記回転軸とともに回転するリング部材と、前記リング部材と接触するブラシと、前記回転軸の回転軸線方向に空気を流して前記リング部材及び前記ブラシを冷却する冷却手段と、を備え、
    前記リング部材は前記ブラシと接触する表面を有し、前記表面には複数のディンプルが形成され、
    前記複数のディンプルの少なくとも一つは、開口部から底部に至る曲面状の内壁を有し、かつ、前記開口部から前記底部までの前記内壁の曲率が、前記冷却手段が流す空気の流れ方向の下流側に比べて上流側が小さくなるように形成されているスリップリング装置。
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