JP5861118B2 - 間仕切パネル - Google Patents

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Description

本発明は、住居等の建物に設置される間仕切パネルに関する。
従来より、室内空間を間仕切る間仕切パネルが知られている。このような間仕切パネルとしては、上レールに走行自在に係合するランナー部材を間仕切パネルの上端部に設けた上吊り構造とされたものがあった。このような上吊り構造の間仕切パネルでは、パネルの概ね全荷重が上レールに掛かるため、上レールを強固に天井側に固定する必要があり、天井側に上レールの取付下地や補強下地を設ける必要があった。また、下端部に戸車を設け、床側に敷設された戸車レールに沿って移動自在とされた間仕切パネルもあるが、このようなものでは、床側に戸車レールが必要となり、また、パネル幅方向に直交する方向への方向転換が困難となる場合もあった。
そこで、下端部に床上を走行自在とされたキャスターを設け、上端部に天井側に設置された上レールにガイドされるガイドを設けた移動式間仕切パネルが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。このような間仕切パネルでは、下荷重型でありながらも戸車レールを要しないものではある。
また、下記特許文献2では、吊元柱に対して固定框を水平方向に回動可能に連結し、また、モータによって駆動される駆動輪を可動框に設け、この駆動輪の後方に補助輪としての回転キャスターを設けた自動開閉伸縮門扉が提案されている。また、この伸縮門扉は、上記駆動輪を昇降させる昇降機構を備えており、当該伸縮門扉を伸縮させる際には、駆動輪を下降させて地面に着地させ、モータ駆動により伸縮がなされる構成とされている。一方、当該伸縮門扉を水平方向に回動させる際には、駆動輪を上昇させて地面から浮かせることで、回転キャスターによって支持された当該伸縮門扉を水平方向に回動させることができる構成とされている。
特開2008−297830号公報 特開2003−239665号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された間仕切パネルでは、方向転換を可能とするために下端のキャスターがパネルに対して垂直軸廻りに回転自在とされている。そのため、パネルをパネル幅方向に移動させる際等に下端側がパネルの厚さ方向に振れる下振れ等が生じ、パネルの移動がスムーズになされないことが考えられる。
また、上記特許文献2に記載されたものでは、幅方向一端側が回動自在に吊元柱に連結されており、また、下端側のみが駆動輪や回転キャスターでガイドされる構造である。そのため、移動させる際における自由度が小さく、また、上下方向に比較的に長尺で幅方向両側等を把持してスムーズに移動させることは困難な構造である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、スムーズな移動を可能とする間仕切パネルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る間仕切パネルは、パネル本体と、このパネル本体の上端部に設けられ、天井側に設置された上レールにガイドされる上ガイド部と、走行方向がパネル幅方向に沿う方向に固定された固定キャスター及び走行方向が自在とされた自在キャスターをそれぞれに有し、前記パネル本体の下端部のパネル幅方向両側端部に設けられた一対の下ガイド部と、前記一対の下ガイド部のそれぞれにおける固定キャスターを床面に当接させる状態とこの固定キャスターを床面から離反させて前記自在キャスターを床面に当接させる状態とに個別に切り替える切替機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明においては、前記切替機構によって前記固定キャスターを床面に当接させる状態とした際には、前記自在キャスターが床面から離反する状態とされるものとしてもよい。
また、本発明においては、前記固定キャスターの取付台座を、当該固定キャスターの転動輪の水平軸と略平行な連結軸廻りに回動自在に前記パネル本体の下端部に連結し、前記切替機構を、前記固定キャスターの取付台座を前記連結軸廻りに回動させることで、前記固定キャスターを床面に当接させる状態とこの固定キャスターを床面から離反させて前記自在キャスターを床面に当接させる状態とに切り替える構造としてもよい。
また、本発明においては、前記切替機構を、前記パネル本体の上下の途中位置に設けられた操作部と、この操作部に上端部が連結され、下端部が前記固定キャスターの取付台座に連結された連結部材とを備えたものとし、前記操作部の操作がなされることで、前記取付台座の回動がなされる構造としてもよい。
また、本発明においては、前記切替機構を、床面に当接されるストッパー部と連結し、このストッパー部を床面に当接させる状態と床面から離反させる状態とに更に切り替え可能な構造としてもよい。
また、本発明においては、前記上ガイド部を、前記一対の下ガイド部のそれぞれの上方側位置に、対状に設けてもよい。
本発明に係る間仕切パネルは、上述のような構成としたことで、スムーズな移動が可能となる。
本発明の一実施形態に係る間仕切パネルを模式的に示す概略斜視図である。 (a)、(b)は、いずれも同間仕切パネルを設置した状態の一例を模式的に示す一部省略概略斜視図である。 (a)は、同間仕切パネルの一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるX1部に対応させた一部を省略した一部破断部分拡大正面図である。 (a)は、同間仕切パネルの別状態を模式的に示す一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるX2部に対応させた一部を省略した一部破断部分拡大正面図である。 (a)は、同間仕切パネルの更に別状態を模式的に示す一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるX3部に対応させた一部を省略した一部破断部分拡大正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、間仕切パネルが設置された状態を基準として、上下方向等の方向を原則的に説明する。
また、図2では、後記する下端カバーの図示を省略している。また、図3〜図5では、一部を破断し、一部を縦断面図として図示し、図3(b)、図4(b)及び図5(b)では、後記する端部カバーの図示を省略している。
図1〜図5は、本実施形態に係る間仕切パネルの一例について説明するための概念的な説明図である。
本実施形態に係る間仕切パネル1は、図2に示すように、建物の室内空間の天井2側に設置される複数本の上レール50(図3(a)参照)を備えた上レールユニット8とによって、間仕切装置9を構成する。この間仕切装置9は、図2に示すように、上レールユニット8と、複数枚の間仕切パネル1と、室内空間を区画する一方の壁体(図示左側の壁体)3側に配設される端部間仕切パネル1Aとを備えている。
間仕切パネル1は、図1に示すように、パネル本体10の上端部11に、天井2側に設置された上レール50にガイドされる上ガイド部20を設け、パネル本体10の下端部12に、下ガイド部30を設けた下荷重構造とされている。なお、本実施形態に係る間仕切パネル1の具体的構成については後述する。
上レールユニット8は、図2に示すように、天井2に沿わせるようにして固定されるレール部材5を備えている。レール部材5は、二本の上レール50,50(図3(a)参照)を並列配置させて支持する構造とされている。また、上レールユニット8は、図2に示すように、二本のレール部材5同士を、コーナーを形成するように接続するコーナー部材6と、四本のレール部材5同士を、交差部を形成するように接続する交差部材7とを備えている。これらレール部材5、コーナー部材6及び交差部材7は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。また、これらレール部材5、コーナー部材6及び交差部材7の天井2側への固定は、下方側からねじ等の固定止具によって固定する態様としてもよい。上記したように、間仕切パネル1は、下荷重型であるので、上レール50には然程の荷重が掛からないため、天井仕上げ材や下地パネル材等に対して固定するようにしてもよく、または、適宜の下地桟や補強桟等に対して固定するようにしてもよい。
レール部材5は、細長プレート状とされ、天井2に固定される固定プレートの下面に、二本の上レール50,50を平行に固着させた構造とされている。上レール50,50の固定プレートへの固着態様としては、ねじ等の固定止具によって締結し、固着させるようにしてもよく、溶接や接着等によって固着させるようにしてもよい。または、これらを一体的に形成したものとしてもよい。
上レール50は、下向きに開口した縦断面略コ字状(U字状乃至はC字状)の形状とされ、図3(a)に示すように、天井2と略平行に配設される天壁部51と、この天壁部51の幅方向両縁から下方側に向けて垂れ下がるように設けられた両側壁部52,52(図例では一方のみを示している。)とを備えている。また、上レール50は、これら両側壁部52,52の下端縁から互いに向き合う方向に突出する下案内片53,53(図例では一方のみを示している。)を備えている。
コーナー部材6は、図例では、二本のレール部材5,5を略直角に接続する態様とされ、これら二本のレール部材5,5側及び下方側に向けて開口する形状とされている。なお、コーナー部材6の上板部の下面に、それぞれのレール部材5,5が備える二列の上レール50,50のそれぞれのコーナー部を形成するように湾曲ガイドを下方に向けて突出させるように設けるようにしてもよい。または、図例のように単一のコーナー部材6によってコーナー部を形成する態様に代えて、それぞれのレール部材5,5が備える二列の上レール50,50のそれぞれのコーナー部をそれぞれに形成する一対のコーナー部材からなるものとしてもよい。また、コーナー部材6としては、二本のレール部材5,5を略直角に接続する態様に限られず、これらのなす角が鋭角または鈍角となるように接続する態様としてもよい。
交差部材7は、図例では、四本のレール部材5,5,5,5を略直交させるように接続する態様とされている。この交差部材7は、平面視略正方形状で、下方側に向けて開口する形状とされるとともに、四周側部のそれぞれに各レール部材5側に向けて開口する開口を設けた形状とされている。なお、交差部材7の上板部の下面の略中心部に、下方に向けて突出させるようにピン状のガイド突起を設けるようにしてもよい。また、交差部材7としては、四本のレール部材5を略直交させるように接続する態様に限られず、これらを交差させて接続する態様であればよい。
図2(a)、(b)では、これらレール部材5、コーナー部材6及び交差部材7を組み合わせた上レールユニット8を天井2に沿わせるように配設し、複数枚の間仕切パネル1,1Aによって、2種の間仕切パターンで室内空間を間仕切可能とした例を示している。
図2(a)では、室内空間を区画する隣接する壁体3,3の一方側(図示左側)の壁体3から端部間仕切パネル1Aのパネル幅寸法を略隔てるようにして、この壁体3と略平行に五枚の間仕切パネル1を横並び状に配設した例を示している。また、これら五枚からなる間仕切パネルの集合体の一端を、一方側の壁体3から直交方向に配設された端部間仕切パネル1Aに当接させ、他端を、他方側の壁体3に当接させて、平面視して略長方形状の空間を間仕切した例を示している。
図2(b)では、それぞれの壁体3,3から直交方向に向けて三枚の間仕切パネル1(1A)をそれぞれ横並び状に配設した例を示している。また、これら三枚からなる間仕切パネルの集合体の一端同士を略直角に突き合わせるようにして配設し、平面視して略正方形状の空間を間仕切した例を示している。
このように本実施形態に係る間仕切パネル1を備えた間仕切装置9によれば、室内空間に相異なる2つの小部屋を形成するように間仕切可能とし、これらを状況に応じて形成することで収納室や個室、会議室等として利用することができる。
また、上レールユニット8に、二本の上レール50,50を設けることで、複数枚の間仕切パネル1(1A)を引き違い状に横並びに配設することができる。これによれば、例えば、いずれかの間仕切パネル1(1A)をスライドさせることで、間仕切された空間(小部屋)の出入口として利用することができる。なお、このような態様に代えて、複数枚の間仕切パネル1(1A)の側端面同士を突き合わせて横並びに配設し、いずれかの間仕切パネルに扉部等を設けた態様としてもよい。
なお、図2では、一方側の壁体3の上部側に構造体や配管等を受け入れるための段部を設け、この段部の形状に対応させて、端部間仕切パネル1Aは、その上側一側部に切欠部を設けた例を示しているが、このような段部等を室内空間に設けない態様としてもよい。この場合は、端部間仕切パネル1Aの切欠部は不要であり、このような端部間仕切パネル1Aに代えて、本実施形態に係る間仕切パネル1を用いるようにすればよい。
また、上レールユニット8としては、三本のレール部材5,5,5を、T字路を形成するように接続するT字状部材を上記したコーナー部材6及び交差部材7の一方若しくは両方に代えて、または加えて備えたものとしてもよい。
また、上記した間仕切パターンは、一例であり、上レールユニット8の各部材5,6,7を適宜、組み合わせ、それに応じた枚数の間仕切パネル1(1A)を配設することで種々の間仕切パターンを形成することができる。また、複数種の間仕切パターンの形成が可能な態様に代えて、または加えて、室内空間の一箇所において複数枚の間仕切パネル1(1A)を厚さ方向に重ねるようにして集合乃至は収容させるような態様としてもよい。また、二本の上レール50,50を並列配置したレール部材5に限られず、単一または三本以上の上レールを備えたものとしてもよい。
次に、本実施形態に係る間仕切パネル1の具体的構成について説明する。
間仕切パネル1は、図1に示すように、略矩形平板状のパネル本体10と、このパネル本体10の上端部11に設けられた上ガイド部20と、パネル本体10の下端部12のパネル幅方向両側端部にそれぞれ設けられた一対の下ガイド部30,30とを備えている。
また、本実施形態では、一対の下ガイド部30,30のそれぞれの上方側位置に、対状に上ガイド部20,20を設けている。つまり、パネル本体10の上端部11のパネル幅方向両側端部のそれぞれに上ガイド部20,20を設けている。これら一対の上ガイド部20,20は、図例では、略同一構成とされている。
上ガイド部20は、図1及び図3(a)に示すように、上レール50に収容されるローラー部21と、このローラー部21を、当該間仕切パネル1に対して天井2及び床4に略垂直な垂線廻り(水平面域方向)に回動自在とする垂直軸22とを備えている。
また、上ガイド部20は、パネル本体10の上端部11に取り付けられるブロック状の取付部23を備えており、この取付部23に、垂直軸22が上下方向に移動可能に支持されている。つまり、ローラー部21は、パネル本体10に対して上下方向に移動可能とされている。
パネル本体10のパネル幅方向両側端部には、パネル幅方向外方側に向けて開口する横断面略コ字状(U字状乃至はC字状)とされたチャンネル状の端部材13,13が上下方向に沿ってそれぞれ設けられている。上ガイド部20の取付部23は、この端部材13の開口に、その内方側端部が嵌め込まれるようにして、パネル本体10の上端部11にねじ等の固定止具によって取り付けられている。なお、上ガイド部20のパネル本体10への取付態様としては、このような態様に限られず、パネル本体10の側端面にブラケット等を介して取り付けるようにしてもよい。または、パネル本体10の上端部に取付部23を収容する切欠凹所等を設け、該切欠凹所に収容させるようにして取り付けるようにしてもよい。
また、ローラー部21乃至はこれが取り付けられた垂直軸22を上方または下方に向けて付勢するばね等の付勢部材を取付部23内等に設けるようにしてもよい。また、ローラー部21の上下方向への移動寸法は、天井2や床4等の不陸を吸収し、後述する切替機構40の切り替えにより上下に移動するパネル本体10の移動を吸収し得る寸法としてもよい。また、ローラー部21を垂線廻りに回動自在とする態様としては、ローラー部21を垂直軸22に対して回動自在に取り付ける態様としてもよい。または、ローラー部21を固定的に垂直軸22に取り付け、垂直軸22を回動自在に支持する軸受部等を取付部23に設ける態様としてもよい。
上記構成とされた上ガイド部20を備えた間仕切パネル1は、図3(a)に示すように、上レール50にローラー部21が収容され、当該間仕切パネル1の立設状態の維持がなされる。また、上レール50の両側の下案内片53,53がローラー部21の抜止として機能する。また、当該間仕切パネル1の移動がなされる際には、上ガイド部20のローラー部21の外周面が上レール50の側壁部52に当接して回転し、間仕切パネル1の上端部11側のガイドがスムーズになされる。また、図2を参照して説明した上レールユニット8のコーナー部材6や交差部材7等の部位において当該間仕切パネル1の方向転換がなされる際には、ローラー部21がコーナー部材6や交差部材7内を移動し、上端部11側の外れが抑制される。
一対の下ガイド部30,30は、図1及び図3に示すように、走行方向がパネル幅方向に沿う方向に固定された固定キャスター31と、走行方向が自在とされた自在キャスター35とをそれぞれに有している。図例では、一対の下ガイド部30,30のそれぞれの固定キャスター31,31をパネル幅方向外方側に設け、これら固定キャスター31,31のそれぞれのパネル幅方向内方側に自在キャスター35,35を設けた例を示している。これら固定キャスター31と自在キャスター35との間のパネル幅方向に沿う寸法は、少なくとも互いの転動輪32,36同士が干渉しないような寸法としてもよい。
また、間仕切パネル1は、下ガイド部30の固定キャスター31を床4面に当接させる状態(図3に示す状態)と固定キャスター31を床4面から離反させて自在キャスター35を床4面に当接させる状態(図4に示す状態)とに切り替える切替機構40を備えている。
また、本実施形態では、図3(b)に示すように、切替機構40によって固定キャスター31を床4面に当接させる状態(当接状態)とした際には、自在キャスター35が床4面から離反する状態(離反状態)とされる。
本実施形態では、一対の下ガイド部30,30のそれぞれの固定キャスター31,31の当接状態と床4面から離反させる状態(離反状態)とを個別に切り替える切替機構40,40を、パネル本体10のパネル幅方向両側端部に対状に設けた例を示している。つまり、間仕切パネル1は、これら各切替機構40,40によって、それぞれの固定キャスター31,31を個別に切り替え可能な構造とされている。また、図例では、一方の側端部の下ガイド部30及び切替機構40と、他方の側端部の下ガイド部30及び切替機構40とを、パネル本体10の表裏の一方側から見た状態において、パネル幅方向中心線を対称軸として略線対称状に設けた例を示している。
自在キャスター35は、図3(b)に示すように、パネル本体10に対して床4に略垂直な垂線廻り(水平面域方向)に回動自在に設けられるとともに、床4上を転動して走行する転動輪(車輪)36を備えている。また、この自在キャスター35は、転動輪36を回動自在に支持する転動輪ブラケット37と、パネル本体10に取り付けられる取付台座38とを備えている。これら転動輪ブラケット37と取付台座38とは、取付台座38に対して上記垂線廻りに転動輪ブラケット37を回動自在に連結する垂直軸37aによって連結されている。また、図例では、取付台座38を、パネル本体10の下端面にねじ等の固定止具によって取り付けた例を示している。
転動輪ブラケット37は、転動輪36を受け入れる空間を形成するように下方に向けて開口した形状とされ、床4に略水平な方向に架け渡された水平軸36a廻りに回動自在に転動輪36を支持する構造とされている。
上記構成とされた自在キャスター35は、転動輪36が水平軸36a廻りに回動して床4上を走行する。また、この自在キャスター35は、転動輪36を支持する転動輪ブラケット37が取付台座38に対して垂直軸37a廻りに回動することで転動輪36の走行方向の転換が自在になされる。
固定キャスター31は、床4上を転動して走行する転動輪(車輪)32と、この転動輪32を回動自在に支持する転動輪ブラケット33と、この転動輪ブラケット33に固定され、パネル本体10に取り付けられる取付台座34とを備えている。転動輪ブラケット33は、上記同様、転動輪32を受け入れる空間を形成するように下方に向けて開口した形状とされ、床4に略水平な方向に架け渡された水平軸32a廻りに回動自在に転動輪32を支持する構造とされている。なお、転動輪ブラケット33と取付台座34とを一体的に形成したものとしてもよい。
上記構成とされた固定キャスター31は、転動輪32が水平軸32a廻りに回動して床4上を走行し、また、その走行方向がパネル幅方向に沿う方向に固定されている。
また、本実施形態では、固定キャスター31の取付台座34は、当該固定キャスター31の転動輪32の水平軸32aと略平行な連結軸43廻りに回動自在にパネル本体10の下端部12に連結されている。連結軸43は、図3に示すように床4面に当接状態とされた固定キャスター31の転動輪32の水平軸32aの上方位置に設けられており、図例では、上記当接状態において、連結軸43を水平軸32aの略直上となるように設けた例を示している。
切替機構40は、本実施形態では、この固定キャスター31の取付台座34を連結軸43廻りに回動させることで、当接状態及び離反状態を切り替える構造とされている(図3(b)及び図4(b)参照)。
また、本実施形態では、切替機構40は、床4面に当接されるストッパー部44cと連結されており、このストッパー部44cを床4面に当接させる状態(当接状態)と床4面から離反させる状態(離反状態)とに切り替え可能な構造とされている。また、本実施形態では、図5(b)に示すように、ストッパー部44cを当接状態とした際には、固定キャスター31及び自在キャスター35が床4面から離反する状態とされる。
切替機構40は、固定キャスター31の取付台座34が固定された揺動ブラケット41と、この揺動ブラケット41を連結軸43廻りに回動自在に支持し、パネル本体10に固定された固定ブラケット42とを備えている。つまり、固定キャスター31の取付台座34は、図例では、揺動ブラケット41を介して連結軸43廻りに回動自在にパネル本体10の下端部12に連結されている。なお、固定キャスター31の取付台座34と揺動ブラケット41とを一体的に形成したものとしてもよい。
揺動ブラケット41は、上方(固定キャスター31を当接状態とした状態における上方)及びパネル幅方向両側に向けて開口する形状とされている。
固定ブラケット42は、揺動ブラケット41を受け入れる空間を形成するように、上下及びパネル幅方向外方側に向けて開口する形状とされている。この固定ブラケット42は、上記したパネル本体10の側端部に設けられた端部材13の開口に嵌め込まれるようにして、パネル本体10の下端部12にねじ等の固定止具によって固定されている。なお、揺動ブラケット41を連結軸43廻りに回動自在とする態様としては、固定ブラケット42側に固定的に設けた連結軸43に対して揺動ブラケット41を回動自在に支持させる態様としてもよい。または、揺動ブラケット41側に固定的に連結軸43を設け、この連結軸43を回動自在に固定ブラケット42に支持させる態様としてもよい。
また、本実施形態では、切替機構40は、各キャスター31,35の当接状態及び離反状態の切り替えを行う際に操作される操作部45と、この操作部45と固定キャスター31の取付台座34とを連結する連結部材44とを備えている。また、本実施形態では、ストッパー部44cの当接状態及び離反状態の切り替えが同操作部45の操作によりなされる構造とされている。
連結部材44は、上下方向に長尺の棒状体とされており、上端部が操作部45に連結され、下端部が揺動ブラケット41を介して固定キャスター31の取付台座34に連結されている。
連結部材44の下端部は、揺動ブラケット41の連結軸43のパネル幅方向外方側(固定キャスター31を当接状態とした状態における外方側)部位に、下端連結軸44b廻りに回動自在に連結されている。また、本実施形態では、この連結部材44の下端部に、ストッパー部44cを設けている。このストッパー部44cは、当接状態とされた際に、当該間仕切パネル1の移動を効果的に抑制する観点等から、床4面との摩擦抵抗が比較的に大きいゴム材等によって形成されたものとしてもよい。図例では、連結部材44の下端部を、下端連結軸44bから更に下方側に向けて延出させ、その下端にゴム材等からなるキャップ状乃至は円盤状のストッパー部44cを設けた例を示している。
なお、揺動ブラケット41には、この連結部材44の下端部を受け入れる切欠部が設けられている。また、ストッパー部44cを連結部材44の下端部に設ける態様に代えて、揺動ブラケット41に垂れ下がるように設ける態様としてもよい。
操作部45は、パネル本体10の上下の途中位置に設けられている。この操作部45を設ける高さ位置は、操作性等の観点から適宜、設定するようにしてもよく、例えば、概ね成人の腰高さ位置等としてもよい。
また、操作部45は、当該間仕切パネル1の表裏の一方面側に露出するように設けられた操作レバー46と、この操作レバー46が連結され、パネル本体10の側端部に取り付けられるブロック状のレバー取付部47とを備えている。
レバー取付部47は、上記したパネル本体10の側端部に設けられた端部材13の開口に、その内方側端部が嵌め込まれるようにして、パネル本体10の上下の途中位置にねじ等の固定止具によって取り付けられている。なお、パネル本体10の両側端部にそれぞれ設けられた端部材13やこれに取り付けられた上ガイド部20の取付部23、レバー取付部47、連結部材44、揺動ブラケット41、固定ブラケット42等は、図1に示すように、パネル本体10の両側端部に取り付けられた端部カバー14,14によって概ね覆われる。また、これら端部カバー14,14には、図1に示すように、各操作レバー46,46の操作を可能とする開口15,15がそれぞれに設けられている。
操作レバー46は、細長プレート状とされ、その長手方向一端に、連結部材44の上端部が上端連結軸44a廻りに回動自在に連結されている。この操作レバー46は、その操作がなされることで、上記一端に連結された連結部材44を、パネル本体10に対して概ね上下方向に沿って移動させる構造とされている。本実施形態では、操作レバー46の長手方向途中部位を、レバー回動軸46a廻りに回動自在にレバー取付部47に連結している。この操作レバー46を、レバー回動軸46a廻りに回動させることで、その一端に連結された連結部材44との連結部位(上端連結軸44a)がレバー回動軸46aの略真横位置と略真下位置との間をレバー回動軸46a廻りに弧を描くように移動する。これにより、連結部材44がパネル本体10に対して概ね上下方向に沿って移動する構造とされている。また、この連結部材44がパネル本体10に対して概ね上下方向に沿って移動することで、揺動ブラケット41との連結部位(下端連結軸44b)がパネル本体10に対して概ね上下方向に沿って連結軸43廻りに弧を描くように移動する。これにより、揺動ブラケット41(つまりは、固定キャスター31の取付台座34)が連結軸43廻りに回動する構造とされている。つまり、図例では、パネル本体10、揺動ブラケット41、連結部材44及び操作レバー46並びにこれらを互いに回動自在に連結する各軸部43,44a,44b,46aによってリンク機構を構成している。
また、操作レバー46は、レバー取付部47の厚さ方向(パネル厚さ方向と同方向)の一方面に沿うように設けられており、操作部45には、この操作レバー46を上記一方面に向けて付勢する付勢部材が設けられている。この付勢部材としては、レバー回動軸46aに外装されたコイルばねや、レバー回動軸46aに連結された板ばね等としてもよい。
また、操作レバー46の長手方向他端側には、摘み部46bが設けられている。なお、レバー回動軸46aが設けられた部位にも摘み部を設けるようにしてもよい。
また、レバー取付部47には、操作レバー46の操作によりなされる後記する各切替状態を維持する規制部48,49が設けられている。図例では、レバー取付部47の上記一方面に操作レバー46の他端側の側部に当接して操作レバー46の回動を規制するピン状の二つのストッパー突部49,49を設けた例を示している。また、レバー取付部47の外方側下端部に連結部材44の上端部を受け入れ、この連結部材44の上端部の移動を規制する切欠状の規制凹所48を設けた例を示している。
規制凹所48は、図3(b)、図4(b)及び図5(b)に示すように、操作レバー46の操作により弧を描くように移動する連結部材44の上端部の移動軌跡に応じた形状とされている。
この規制凹所48には、図3(b)に示すように、固定キャスター31を当接状態とした状態で、連結部材44の上端部を受け入れて、その上方側への移動を規制する上側凹部48aが設けられている。この上側凹部48aによって連結部材44の上端部の上方側への移動が規制されることで、固定キャスター31を当接状態とした状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの一方側(図示反時計廻り側)への回動が規制される。
また、二つのストッパー突部49,49のうちの一方のストッパー突部49は、図3(b)に示すように、固定キャスター31を当接状態とした状態における操作レバー46の他端側の側部に当接する位置に設けられている。このストッパー突部49に、操作レバー46の他端側の側部が規制されることで、固定キャスター31を当接状態とした状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの他方側(図示時計廻り側)への回動が規制される。つまり、この一方のストッパー突部49と上記した規制凹所48の上側凹部48aとによって、固定キャスター31を当接状態とした状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの回動が抑止される。これにより、操作レバー46に連結された連結部材44の上下動及び連結部材44に連結された揺動ブラケット41の連結軸43廻りの回動が抑止され、固定キャスター31の当接状態の維持がなされる。
また、二つのストッパー突部49,49のうちの他方のストッパー突部49は、図4(b)に示すように、固定キャスター31を床4面から離反させて自在キャスター35を床4面に当接させる状態とした状態における操作レバー46の他端側の側部に当接する位置に設けられている。このストッパー突部49に、操作レバー46の他端側の側部が規制されることで、固定キャスター31を床4面から離反させて自在キャスター35を床4面に当接させる状態とした状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの他方側(図示時計廻り側)への回動が規制される。また、この状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの一方側(図示反時計廻り側)への回動は、連結部材44等の自重によって規制される。これにより、上記同様、操作レバー46に連結された連結部材44の上下動及び連結部材44に連結された揺動ブラケット41の連結軸43廻りの回動が抑止され、固定キャスター31の離反状態の維持がなされ、自在キャスター35が当接状態とされる。
また、上記した規制凹所48には、図5(b)に示すように、ストッパー部44cを当接状態とした状態で、連結部材44の上端部を受け入れて、その内方側への移動を規制する内側凹部48bが設けられている。この内側凹部48bによって連結部材44の上端部の内方側への移動が規制されることで、ストッパー部44cを当接状態とした状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの他方側(図示時計廻り側)への回動が規制される。また、この状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの一方側(図示反時計廻り側)への回動は、パネル本体10等の自重によって規制される。つまり、ストッパー部44cを当接状態とした状態において、レバー回動軸46aが操作レバー46と連結部材44との連結部位(上端連結軸44a)よりも僅かに外方側に位置している。この連結部位(上端連結軸44a)がパネル本体10等の自重によりレバー回動軸46a廻りの他方側(図示時計廻り側)へ付勢され、これにより操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの一方側(図示反時計廻り側)への回動が規制される。このような構成により、ストッパー部44cを当接状態とした状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの回動が抑止される。これにより、上記同様、操作レバー46に連結された連結部材44の上下動及び連結部材44に連結された揺動ブラケット41の連結軸43廻りの回動が抑止され、ストッパー部44cの当接状態の維持がなされる。
なお、上記のような態様に代えて、上記したストッパー突部49と同様のストッパー突部を適所に設け、これにより、ストッパー部44cを当接状態とした状態における操作レバー46のレバー回動軸46a廻りの一方側(図示反時計廻り側)への回動を規制する態様としてもよい。
操作レバー46は、上記したように、付勢部材によってレバー取付部47の上記一方面に向けて付勢されているので、上記した各状態において、この一方面に設けられた各ストッパー突部49,49に比較的確実に当接させることができる。なお、操作レバー46は、上記した摘み部46b等を把持して上記付勢部材の付勢に抗して当該操作レバー46をレバー取付部47の上記一方面から浮かせることで、各ストッパー突部49,49を乗り越え、回動操作が可能とされている。また、上記した規制部48,49は一例であり、上記した各状態の維持が可能なものであればどのようなものとしてもよい。
また、本実施形態では、間仕切パネル1は、パネル本体10の下端面と床4面との間の隙間を覆う下端カバー16を備えている。この下端カバー16は、上方及びパネル幅方向外方側に向けて開口する形状とされており、パネル本体10の下端部12やこの下端部12に設けられた下ガイド部30、各ブラケット41,42、連結部材44の下端部等を受け入れ可能な構成とされている。また、この下端カバー16のパネル幅方向両側端部には、図3(b)に示すように、下ガイド部30の各キャスター31,35及びストッパー部44cが挿通される開口17がそれぞれに設けられている。
また、この下端カバー16は、パネル本体10に対して昇降自在とされており、本実施形態では、切替機構40に連結され、この切替機構40によって昇降がなされる構造とされている。図例では、下端カバー16のパネル幅方向両側端部を、パネル幅方向両側端部にそれぞれ設けられた揺動ブラケット41,41にそれぞれ連結した例を示している。この下端カバー16の両側端部は、各揺動ブラケット41の連結部材44との連結部位(下端連結軸44b)のパネル幅方向外方側(固定キャスター31を当接状態とした状態における外方側)部位に、カバー連結軸18,18廻りに回動自在にそれぞれ連結されている。上述のように、連結部材44の上下動に伴い、揺動ブラケット41が連結軸43廻りに回動することで、この揺動ブラケット41に連結された下端カバー16が昇降する構造とされている。
上記構成とされた間仕切パネル1においては、操作レバー46の操作により、以下のように、切り替えがなされる。
間仕切パネル1をパネル幅方向に沿って移動させる際には、図3に示すように、パネル幅方向両側の操作レバー46をレバー回動軸46a廻りに回動させて、その一端に連結された連結部材44との連結部位(上端連結軸44a)をレバー回動軸46aの略真横位置として、連結部材44を上方位置とする。
この状態では、各揺動ブラケット41,41の連結軸43,43の略真下位置に各固定キャスター35,35の転動輪32,32の水平軸32a,32aが位置し、これら固定キャスター31,31の転動輪32,32が床4面に当接した状態とされる。また、各自在キャスター35,35及び各ストッパー部44c,44cは床4面から離反した状態とされ、当該間仕切パネル1の下端部12側の移動がパネル幅方向に沿う方向に規制される直進状態となる。
この直進状態では、床4面に当接した固定キャスター31,31によって間仕切パネル1の移動方向がパネル幅方向に沿う方向に規制されて下振れ等が生じ難くなる。これにより、当該間仕切パネル1をスムーズにパネル幅方向に沿って移動させることができる。
また、この直進状態では、下端カバー16が上昇位置とされ、少なくとも固定キャスター31の転動輪32の一部が下端カバー16の開口17を介して下端カバー16よりも下方側に露出した状態とされる。図例では、上記直進状態において、各キャスター31,35の転動輪32,36の概ね全体が露出するように下端カバー16を設けた例を示している。
間仕切パネル1を方向転換させる際には、図4に示すように、パネル幅方向両側の操作レバー46をレバー回動軸46a廻りに回動させて、その一端に連結された連結部材44との連結部位(上端連結軸44a)をレバー回動軸46aの斜め下方側位置として、連結部材44を上記上方位置よりもやや下方位置の途中位置とする。
この状態では、各揺動ブラケット41,41の連結軸43,43廻りの回動に伴い、各固定キャスター35,35の転動輪32,32の水平軸32a,32aが上記直進状態よりもパネル幅方向内方側の斜め上方に位置し、各固定キャスター35,35の転動輪32,32が床4面から離反した状態とされる。また、パネル幅方向両側の固定キャスター31,31の床4面からの離反に伴い、上記直進状態からパネル本体10が下降して各自在キャスター35,35が床4面に当接し、また、各ストッパー部44c,44cは床4面から離反した状態とされ、当該間仕切パネル1の下端部12側の移動が自在な自在状態とされる。
この自在状態では、図2を参照して説明した上レールユニット8のコーナー部材6や交差部材7等の部位において、自在キャスター35の転動輪36の走行方向を転換させることで、当該間仕切パネル1の方向転換をスムーズに行うことができる。つまり、固定キャスター31によるパネル幅方向に沿う移動方向の規制が解除され、自在キャスター35によって当該間仕切パネル1をスムーズに方向転換させることができる。
また、この自在状態では、下端カバー16が上記上昇位置よりも下降した途中位置とされ、少なくとも自在キャスター35の転動輪36の一部が下端カバー16の開口17を介して下端カバー16よりも下方側に露出した状態とされる。
なお、当該間仕切パネル1の方向転換を行う際には、例えば、パネル幅方向両側端部に設けられた一対の下ガイド部30,30の一方の固定キャスター31を上記当接状態、他方の自在キャスター35を当接状態(つまりは他方の固定キャスター31を離反状態)として行うようにしてもよい。つまり、パネル幅方向一方側の固定キャスター31を回動支点として当該間仕切パネル1を水平方向に回動させるような態様としてもよい。
間仕切パネル1を所望位置に移動させ、当該間仕切パネル1の位置を固定する際には、図5に示すように、パネル幅方向両側の操作レバー46をレバー回動軸46a廻りに回動させて、その一端に連結された連結部材44との連結部位(上端連結軸44a)をレバー回動軸46aの略真下位置として、連結部材44を上記途中位置よりもさらに下方の下方位置とする。
この状態では、各連結部材44,44の下方側への移動に伴い、パネル幅方向両側のストッパー部44c,44cが当接状態とされ、上記自在状態からパネル本体10が上昇して各自在キャスター35,35が床4面から離反し、当該間仕切パネル1の下端部12側の移動が抑止される固定状態とされる。また、この状態では、各揺動ブラケット41,41の連結軸43,43廻りの回動に伴い、各固定キャスター35,35の転動輪32,32の水平軸32a,32aが上記自在状態よりもパネル幅方向内方側のさらに斜め上方に位置し、各固定キャスター35,35が離反状態とされる。
この固定状態では、床4面に当接状態とされた両側のストッパー部44c,44cによって当該間仕切パネル1が床4上に支持された状態となり、当該間仕切パネル1の下端部12側の移動が抑止される。
また、この固定状態では、下端カバー16が上記途中位置よりもさらに下降した下降位置とされ、各キャスター31,35が概ね覆われた状態となる。また、図例では、この固定状態において、下端カバー16の下端縁が床4面に近接配置されて、この下端カバー16によってパネル本体10の下端面と床4面との隙間を概ね覆う構造としている。
本実施形態に係る間仕切パネル1によれば、上記のように、上レール50にガイドされる上ガイド部20,20を設けているので、上下方向に比較的に長尺である当該間仕切パネル1の移動がスムーズになされる。
また、床4上を走行する固定キャスター31及び自在キャスター35をそれぞれに有した一対の下ガイド部30,30をパネル本体10の下端部12のパネル幅方向両側端部に設けているので、幅方向両側端部を把持して当該間仕切パネル1をスムーズに移動させることができる。また、当該間仕切パネル1の荷重をこれら一対の下ガイド部30,30で受けることができる。従って、上レール50を強固に天井2側に固定する必要性が低減され、天井2側に取付下地を設けたり、補強工事等をしたりする必要性が低減され、例えば、当該間仕切パネル1の上端部11側をガイドさせる上レール50を直付け的に天井2に設置することもできる。また、床4側にガイドレール等を敷設する必要がなく、床面に段差等が形成されず、設置対象を簡易な構造とすることができる。
さらに、上記のように切替機構40によって上記直進状態及び上記自在状態の切り替えが可能とされているので、当該間仕切パネル1をスムーズにパネル幅方向やこれに直交する方向等に移動や方向転換させることができる。
また、本実施形態では、切替機構40によって固定キャスター31を上記当接状態とした際には、自在キャスター35が床4面から離反する状態とされる構造としている。従って、両側の固定キャスター31,31を当接状態とすれば、これら固定キャスター31,31に間仕切パネル1の概ね全荷重が掛かることとなる。そのため、パネル幅方向に沿って移動させる際における固定キャスター31,31による当該間仕切パネル1の移動方向の規制がより確実になされ、よりスムーズな移動が可能となる。
また、パネル幅方向に沿って移動させる際に、各自在キャスター35,35を床4面から離反させることで、これら自在キャスター35,35には間仕切パネル1の荷重が略掛からない。そのため、これら自在キャスター35,35への負荷が軽減され、これら自在キャスター35,35の損傷等を抑制することができ、方向転換よりもパネル幅方向に沿って移動されることが比較的に多い間仕切パネル1として、好適なものとなる。なお、このような態様に代えて、切替機構40によって固定キャスター31を上記当接状態とした際に自在キャスター35が床4面に当接する状態とされる構造としてもよい。このような態様によっても、固定キャスター31は当接状態とされるので、当該間仕切パネル1の下端部12側の移動方向の規制は可能である。
さらに、本実施形態では、固定キャスター31の取付台座34を連結軸43廻りに回動自在にパネル本体10の下端部12に連結し、この取付台座34を連結軸43廻りに回動させることで、上記各状態の切り替えがなされる構造としている。従って、例えば、固定キャスター31をパネル本体10に対して上下方向に昇降させるものと比べて、簡易な構造となる。また、連結軸43は、固定キャスター31の転動輪32の水平軸32aと略平行であるため、比較的に僅かな連結軸43廻りの回動で固定キャスター31を床4面から離反させることができる。従って、下ガイド部30のコンパクト化を図ることも可能となる。なお、このような態様に代えて、固定キャスター31をパネル本体10に対して上下方向に昇降させる態様としてもよい。この場合は、例えば、連結部材44の下端部を固定キャスター31の取付台座34等に固定的に連結し、連結部材44の上下動により固定キャスター31を昇降させる態様としてもよい。また、この場合は、固定キャスター31の昇降をガイドするスライド溝等のガイドを設けるようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、パネル本体10の上下の途中位置に操作部45を設け、この操作部45の操作がなされることで、固定キャスター31の取付台座34の上記回動がなされる構造としている。従って、パネル本体10の上下の途中位置に設けられた操作部45を操作することで、上記各状態の切り替えを行うことができ、切り替え時における操作性を向上させることができる。なお、このような態様に代えて、間仕切パネル1の下端部に操作部45を設ける態様としてもよい。また、図例では、操作レバー46を回動させることで、連結部材44を上下方向に移動させる態様とした例を示しているが、適宜のリンク機構等を付加して、操作レバー46をスライドさせることで、連結部材44を上下方向に移動させる態様としてもよい。その他、操作部45としては種々の態様の採用が可能である。
また、本実施形態では、切替機構40を、床4面に当接されるストッパー部44cと連結し、このストッパー部44cを上記当接状態と離反状態とに更に切り替え可能な構造としている。従って、上述のようにストッパー部44cを床4面に当接させることで、当該間仕切パネル1の移動を抑制することができる。また、ストッパー部44cの当接状態及び離反状態の切り替えを、固定キャスター31の当接状態及び離反状態の切り替えを行う同切替機構40によって行うことができるので、別途に切り替えられるストッパー部を設けたものと比べて、簡易な構造とすることができる。
また、本実施形態では、連結部材44の下端部にストッパー部44cを設けているので、例えば、揺動ブラケット41などに設けるものと比べて、簡易な構造とすることができる。また、上述のように上下動する連結部材44の上下動が直接的にストッパー部44cの上下動となるので、ストッパー部44cの当接状態の維持が比較的に確実になされる。
なお、上記のような態様に代えて、別途に切り替えられるストッパー部を設けるようにしてもよく、さらには、このようなストッパー部を設けないようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、同切替機構40によって昇降され、上記固定状態において、下降位置とされて各キャスター31,35を概ね覆う構造とされた下端カバー16を設けている。従って、上記固定状態における当該間仕切パネル1の見栄えを向上させることができる。また、下端カバー16の昇降を、固定キャスター31の当接状態及び離反状態の切り替えを行う同切替機構40によって行うことができるので、別途に昇降される下端カバーを設けたものと比べて、簡易な構造とすることができる。なお、このような態様に代えて、別途に昇降される下端カバーを設けるようにしてもよく、さらには、このような下端カバーを設けないようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、一対の下ガイド部30,30のそれぞれの上方側位置に対状に上ガイド部20,20を設けている。従って、当該間仕切パネル1の幅方向両側端部を把持して上レール50に沿わせて方向転換等をする際に、例えば、パネル中央等に上ガイド部を設けたものと比べて、よりスムーズに移動させることができる。なお、このような態様に代えて、単一の上ガイド部20をパネル中央等に設けた態様としてもよい。
なお、本実施形態では、天井2や床4等の不陸を吸収し、上記した切替機構40の切り替えにより上下に移動するパネル本体10の上下動を吸収し得るように、上ガイド部20のローラー部21をパネル本体10に対して上下方向に移動可能とした例を示しているが、このような態様に限られない。ローラー部21を上下方向に移動不能としたものとしてもよい。この場合は、上レール50の天壁部51乃至は下案内片53とローラー部21とのクリアランスを比較的に大きくするようにしてもよく、さらには、天壁部51乃至は下案内片53を上レール50に設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、パネル本体10に対して垂線廻りに回動自在とされたローラー部21を備えた上ガイド部20を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、パネル本体10に対して回動不能とされ、上レール50に挿入される突起状のガイドによって上ガイド部を構成する態様としてもよい。
さらに、本実施形態では、一対の下ガイド部30,30のそれぞれの固定キャスター31,31の当接状態と離反状態とを個別に切り替える切替機構40,40を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、一対の下ガイド部30,30のそれぞれの固定キャスター31,31の当接状態と離反状態とを切り替える単一の切替機構を設けた態様としてもよい。
さらにまた、本実施形態では、パネル本体10に対して垂線廻りに回動する転動輪ブラケット37とこれに支持された転動輪36とを備えた自在キャスター35を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、走行方向が自在とされたボールキャスター等を自在キャスターとして設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、略矩形平板状とされた間仕切パネル1を例示しているが、上述のように一側端部に切欠部等を有したものとしてもよい。
さらに、各間仕切パネル1の側端部同士を連結する連結部材等を設けたりしてもよい。
1 間仕切パネル
2 天井
4 床
10 パネル本体
11 パネル本体の上端部
12 パネル本体の下端部
20 上ガイド部
30 下ガイド部
31 固定キャスター
32 転動輪
32a 水平軸
34 取付台座
35 自在キャスター
40 切替機構
43 連結軸
44 連結部材
44a 上端連結軸(連結部材の上端部)
44b 下端連結軸(連結部材の下端部)
44c ストッパー部
45 操作部
50 上レール

Claims (6)

  1. パネル本体と、
    このパネル本体の上端部に設けられ、天井側に設置された上レールにガイドされる上ガイド部と、
    走行方向がパネル幅方向に沿う方向に固定された固定キャスター及び走行方向が自在とされた自在キャスターをそれぞれに有し、前記パネル本体の下端部のパネル幅方向両側端部に設けられた一対の下ガイド部と、
    前記一対の下ガイド部のそれぞれにおける固定キャスターを床面に当接させる状態とこの固定キャスターを床面から離反させて前記自在キャスターを床面に当接させる状態とに個別に切り替える切替機構と、
    を備えていることを特徴とする間仕切パネル。
  2. 請求項1において、
    前記切替機構によって前記固定キャスターを床面に当接させる状態とした際には、前記自在キャスターが床面から離反する状態とされることを特徴とする間仕切パネル。
  3. 請求項1または2において、
    前記固定キャスターの取付台座は、当該固定キャスターの転動輪の水平軸と略平行な連結軸廻りに回動自在に前記パネル本体の下端部に連結されており、
    前記切替機構は、前記固定キャスターの取付台座を前記連結軸廻りに回動させることで、前記固定キャスターを床面に当接させる状態とこの固定キャスターを床面から離反させて前記自在キャスターを床面に当接させる状態とに切り替える構造とされていることを特徴とする間仕切パネル。
  4. 請求項3において、
    前記切替機構は、前記パネル本体の上下の途中位置に設けられた操作部と、この操作部に上端部が連結され、下端部が前記固定キャスターの取付台座に連結された連結部材とを備えており、前記操作部の操作がなされることで、前記取付台座の回動がなされる構造とされていることを特徴とする間仕切パネル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記切替機構は、床面に当接されるストッパー部と連結されており、このストッパー部を床面に当接させる状態と床面から離反させる状態とに更に切り替え可能な構造とされていることを特徴とする間仕切パネル。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記上ガイド部は、前記一対の下ガイド部のそれぞれの上方側位置に、対状に設けられていることを特徴とする間仕切パネル。
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