JP5860355B2 - 電子顕微鏡用の試験片及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、透過電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)又は走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)などの電子顕微鏡による観察に供する試験片及びその製造方法に関し、詳細には、試験片の応力又は温度などのデータを計測するためのセンサーを備えた電子顕微鏡用の試験片及びその製造方法に関する。
TEM又はSEMなどの電子顕微鏡による試験片(試料片)の観察を行う際に、当該試験片の応力や温度などのデータ計測を行いながら観察を行う場合がある。それに関連して、従来、特に原子力分野の研究などでは、電子顕微鏡による観察に供する試験片の歪み(応力)を計測する方法として、試験片の表面にレーザー加工などによるマーキングを施し、このマーキングの位置変化から試験片の歪みを計測する方法が用いられている。この方法によれば、電子顕微鏡でマーキング部分を観察しながら歪み量を計測できるため、歪み量の計測精度が比較的に高い。しかしながら、試験片の表面にマーキングを施す必要があるため、試験片の製作に手間と時間がかかるうえ、試験結果の解析にも時間がかかる。そのため、試験片の歪みを簡易的に計測する用途にはあまり適していない。
また、従来、例えば特許文献1に示すように、TEMによる観察に際して試験片の引張試験を行うための試験片ホルダーがある。この種の試験片ホルダーは、固定具及び可動具に設けた一対の締結具(固定ボルト)を薄板状の試験片に設けた一対の孔に締結することで試験片を保持するようになっている。その状態で可動具を固定具から離れる方へ移動させることで試験片の一端を引っ張り、試験片を引き伸ばしてその引張荷重を計測しながらTEMによる観察を行うことができる。
上記の試験片ホルダーでは、試験片ホルダーの可動具にかかる引張荷重を計測することで、試験片の観察領域又はその近傍の応力を測定するようになっている。しかしながら、試験片の応力を直接計測している訳ではないため、試験片ホルダーに対する試験片の固定強度や試験片ホルダー自体の弾性力や劣化の度合いなどによって、測定値に誤差が生じやすい。
また、上記の試験片ホルダーでは、試験片ホルダーの引張方向に対して、試験片の観察領域又はその近傍に生じる応力(歪み)の方向が必ずしも同一の方向になるとは限らず、実際には、試験片ホルダーによる引張方向に対して応力の方向が傾斜した方向となる場合が多い。これにより、試験片にかかる引張力による観察領域又はその近傍の応力(歪み)を正確に計測できないおそれがある。
したがって、電子顕微鏡用の試験片の応力や温度などを正確に計測するためには、試験片における観察領域又はその近傍の応力や温度などを計測することが可能な応力センサー(歪みゲージ)や温度センサー(熱伝対)などを試験片に直接取り付けることが望ましい。しかしながら、例えばTEM用の試験片は、その径が3mm程度で厚さが30〜50μm程度と極めて小さく薄い寸法であるため、従来の手法では、試験片に歪みゲージや温度センサーなどの計測素子を取り付けることはできなかった。すなわち、通常の歪みゲージは、例えば特許文献2に示すように、接着剤の接着により計測対象物の表面に取り付ける。そのため、接着剤の硬さや接着の強度が歪みの計測結果に影響を及ぼしてしまう。したがって、TEMの観察に供する試験片のように非常に薄い試験片に取り付けると、計測結果に許容範囲を超える誤差が含まれてしまうおそれが高い。また、極めて小さな寸法の歪みゲージを接着剤によって試験片に接着するには、相当の技量が必要であり、その作業者が限られてしまうため、実用的ではない。
特開2011−106883号公報 特許2506064号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、試験片の応力や温度などのデータを直接計測することができ、高精度のデータ計測が可能となる電子顕微鏡用の試験片及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、電子顕微鏡による観察に供する試験片(1)であって、試験片(1)に関するデータ計測を行うためのセンサー(10)を備え、センサー(10)は、試験片(1)を構成する母材(1a)の観察領域(5)又はその近傍の表面に蒸着により製膜した絶縁材(11)と、絶縁材(11)の表面又は母材(1a)及び絶縁材(11)の表面に蒸着により製膜した計測用素子(13)とを備えた構成であることを特徴とする。
また、本発明にかかる電子顕微鏡用の試験片の製造方法は、電子顕微鏡による観察に供する試験片(1)の製造方法であって、試験片(1)の表面に該試験片(1)に関するデータ計測を行うためのセンサー(10)を形成する工程を有し、センサー(10)を形成する工程は、試験片(1)を構成する母材(1a)の観察領域(5)又はその近傍の表面に絶縁材(11)を蒸着により製膜する工程と、絶縁材(11)の表面又は母材(1a)及び絶縁材(11)の表面に計測用素子(13)を蒸着により製膜する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明にかかる電子顕微鏡用の試験片によれば、母材の観察領域又はその近傍の表面に蒸着により製膜した絶縁材と、絶縁材の表面又は母材及び絶縁材の表面に蒸着により製膜した計測用素子とを備えた構成のセンサーによって、試験片の観察領域又はその近傍の応力又は温度などのデータを直接計測できるようになる。したがって、試験片の観察領域又はその近傍のデータを極めて高い精度で計測することが可能となる。また、本発明にかかる上記のセンサーは、絶縁材及び計測用素子を蒸着によって製膜したものであるため、それらの厚さが数μm程度と非常に薄いことで、外形が小さく厚さが非常に薄い電子顕微鏡用の試験片に取り付けても、計測結果や観察結果に与える影響が無いか又は非常に小さくて済む。したがって、電子顕微鏡による試験片の観察を従来通り行えるうえ、試験片の応力や温度などのデータを正確に計測することができる。
また、上記の計測用素子は蒸着にて製膜したものであるため、形状や材料の自由度が高い。したがって、歪み、温度、圧力などの計測対象に合わせた形状や材料を比較的自由に選定することが可能となる。また、蒸着による製膜のため、試験片(母材)の表面の複数箇所に計測用素子を形成することが可能となる。したがって、試験片上の測定点を多点化することが簡単に行えるので、試験片の圧力分布や温度分布などを計測することも可能となる。
また、本発明にかかる試験片によれば、絶縁材が蒸着により製膜されていることで、母材の表面に絶縁材を薄く且つ強固に形成することができる。したがって、上記のセンサーが応力(歪み)センサーの場合には、母材の変形による応力(歪み)を正確に計測することができ、温度センサーの場合には、母材の温度を正確に計測することができる。また、計測用素子が薄い膜状であるため、データ計測の速度(反応速度)が早くなり、歪みや温度などのデータの迅速な計測が可能となる。
また、上記電子顕微鏡用の試験片では、絶縁材(11)は、セラミックまたはガラスからなる絶縁材であってよい。従来の歪みゲージなどでは、測定対象物との間に介在する絶縁材としてポリイミドなどの合成樹脂材料からなる絶縁材を用いている。そのため、絶縁材の耐熱温度を越える高温環境でのデータ計測が行えないという問題がある。これに対して、本発明にかかる上記の試験片が備えるセンサーでは、母材と計測用素子との間に介在する絶縁材がセラミックまたはガラスからなる絶縁材であることで、絶縁材の耐温度性能が高い。したがって、試験片を高温環境に曝しての観察及び試験が可能となる。
また、上記の試験片は、計測用素子(13)からの計測信号を取り出すための端子部(30)を備え、端子部(30)は、母材(1a)の表面に蒸着により製膜した絶縁材(11)と、該絶縁材(11)の表面に蒸着により製膜した端子用素子(31)とを備えるとよい。この構成によれば、試験片上にセンサーからの計測信号を取り出すための端子部を設けることで、該端子部からリード線などを介して試験片の外部に計測信号を取り出すことができる。そのうえ、端子部を構成する絶縁材及び端子用素子は、いずれも蒸着によって製膜したものなので、上記のセンサーを構成する計測用素子と同様、形状や材料の自由度が高い。そのため、試験片上における観察領域の計測データに影響を与えない位置であって、かつ、試験片の外部に計測データを取り出すことが容易に可能となる位置に配置することができる。
あるいは、上記の試験片は、計測用素子(13−2)からの計測信号を取り出す端子部(30−2)を備え、端子部(30−2)は、電子顕微鏡による観察を行う際に試験片(1−2)を保持するための試験片ホルダー(40−2)に取り付けた端子用素子(31−2)を備えてもよい。この構成によれば、センサーからの計測信号を試験片の外部に出すための端子部を試験片ホルダーに取り付けていることで、センサーに損傷などを与えることなく、試験片ホルダーへの試験片の複数回の取り付け及び取り外しが可能となる。したがって、試験片の観察に際してのデータ計測が行い易くなる。
また、上記の試験片では、センサー(10)は、試験片(1)の応力計測を行うための応力センサー(10)であり、絶縁材(11)上の計測用素子(13)が形成されていない部分には、蒸着により製膜した段差補正用の補正材(15)が設けられているとよい。この構成によれば、絶縁材上の計測用素子が製膜されていない部分に蒸着により製膜した段差補正用の補正材を設けたことで、母材の熱膨張や変形が大きい場合でも、計測用素子が剥離するなどして母材に対する位置ずれが生じることを効果的に防止できる。したがって、母材の変形に伴う応力(歪み)をより正確に計測することが可能となる。
また、上記の試験片では、センサー(10)は、試験片(1)の温度計測を行うための計測用素子(13−2)を備える温度センサー(10−2)であり、計測用素子(13−2)は、母材(1−2a)上の絶縁膜(11−2)が製膜されていない部分(X)と絶縁膜(11−2)が製膜された部分(Y)との両方に跨って製膜されているとよい。この構成によれば、絶縁材が製膜されていない部分に製膜された計測用素子は、母材の温度を計測するための計測部として機能し、絶縁材が製膜された部分に製膜された計測用素子は、測定部からの計測信号を伝達するための配線部として機能する。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる電子顕微鏡用の試験片及びその製造方法によれば、簡単な構成で、試験片の応力や温度などのデータを直接計測できるようになるので、簡易的な試験又は観察での高精度のデータ計測が可能となる。
本発明の第1実施形態にかかる応力センサーを設けたTEM用の試験片を示す図で、(a)は、全体構成を示す平面図、(b)は、(a)のA部分拡大図である。 試験片を保持するための試験片ホルダーの一部を示す図である。 試験片に取り付けた応力センサーの構成例を示す図で、(a)は、平面図、(b)は、(a)のB−B矢視断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる温度センサー及び試験片を示す図で、(a)は、温度センサーを取り付けた試験片を示す概略の斜視図、(b)は、温度センサーを示す図、(c)は、(b)のC−C矢視断面を示す図である。 第2実施形態の試験片を保持するための試験片ホルダーの一部を示す図である。 温度センサーが備える計測用素子(熱電対素子)の他の構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる応力センサー10を取り付けたTEM用の試験片(試料片)1を示す図で、(a)は、全体構成を示す平面図、(b)は、(a)のA部分拡大図である。また、図2は、試験片1を保持するための試験片ホルダー40の一部を示す図である。図1に示す試験片1は、TEMによる観察の際に引張試験を行うための試験片である。この試験片1は、外形が略長方形状に形成された薄板状の部材で、長手方向の両端近傍には、図2に示す試験片ホルダー40の固定ボルト45,47を固定するための一対の固定穴(ネジ穴)2,2が形成されている。
試験片ホルダー40は、試験片1を保持してTEMの試料室(図示せず)内にセットするための部材で、その際に試験片1に引張荷重を付与することができるものである。そのための構成として、試験片ホルダー40は、可動具41及び固定具42と、それらに設けた一対の固定ネジ45,47とを備えている。可動具41は、固定具42に対して離間する方向に移動させることが可能となっている。そして、可動具41及び固定具42に設けた一対の固定ネジ45,47を試験片1の一対の固定穴2,2に締結することで試験片1を保持する。その状態で可動具41を移動させることで試験片1の一端を引っ張り、試験片1をその長手方向へ引き伸ばしながら、TEMによる試験片1の観察を行うことができる。
図1(a)に示すように、試験片1の中央には、円形の貫通穴3が形成されており、図1(b)に示すように、貫通穴3の外周縁に沿う位置には、TEMによる観察を行うための観察面(観察領域)5が設けられている。試験片1における観察面5の厚さは、一例として30μm〜50μm程度である。貫通穴3及び観察面5は、電解研磨などの公知の手法で形成される。そして、試験片1には、観察面5の近傍に応力センサー10が取り付けられている。図3は、応力センサー10の詳細構成を示す図で、(a)は、平面図、(b)は、(a)のB−B矢視断面図である。応力センサー10は、同図(b)に示すように、試験片1を構成する母材1aの表面(上面)に蒸着により製膜した絶縁材11と、絶縁材11の表面(上面)に蒸着により製膜した歪みゲージ素子(計測用素子)13とを備えた構成である。絶縁材11は、例えば、Al,SiOなどのセラミック及びガラスからなる。また、歪みゲージ素子13は、通常の歪みゲージに用いられる合金(Cu−Ni系、Ni−Cr系、Ag合金、Ni合金など)からなる金属製の薄膜とすることができる。蒸着によって製膜される歪みゲージ素子13は、その厚さ寸法が1〜10μmと極めて薄い寸法である。
また、絶縁材11の表面における歪みゲージ素子13が形成されていない部分(歪みゲージ素子13と絶縁材11との段差部分)には、蒸着により製膜された段差補正用の補正材(段差補正膜)15が設けられている。補正材15は、例えばシリコン、セラミックなどの非金属材料からなる薄膜である。図3(b)に示すように、補正材15は、歪みゲージ素子13と同等の厚さ寸法で、隣接する歪みゲージ素子13と接するように歪みゲージ素子13の境界(外縁)に対して隙間無く形成されている。
また、図1に示すように、試験片1(母材1a)の表面には、応力センサー10(歪みゲージ素子13)からの検出信号を中継して外部に取り出すための端子部(ターミナル)30が設けられている。端子部30は、母材1aの表面に蒸着により製膜した絶縁材11(図3(b)参照)と、該絶縁材11の表面に蒸着により製膜した導電性材料からなる端子用素子31とを備える。なお、本実施形態では、絶縁材11は、試験片1(母材1a)の表面における応力センサー10に対応する位置と、端子用素子31に対応する位置にのみ製膜されている。
また、端子用素子31と歪みゲージ素子13との間はリード線35で接続されている。リード線35は、金又は銅などの金属材料からなる微細なワイヤ状の部材であって、その両端が端子用素子31と歪みゲージ素子13それぞれにワイヤボンディングなどの手法で取り付けられている。端子用素子31は、試験片1の上面における一の角部(図示する左上の角部)から一の端辺(図示する上端辺)に沿って直線状に形成されており、各センサー10に対応する複数本が並べて形成されている。この端子用素子31は、試験片1上の観察面5からできるだけ離れた位置に設けることが望ましい。なお、本実施形態では、端子部30の端子用素子31を試験片1における一の角部から一の端辺に沿って形成した場合を示したが、端子部30の端子用素子31は、観察面5の計測データに影響を与えない位置であって、かつ、試験片1の外部に計測データを取り出すことが可能な位置であれば、上記の位置だけでなく、試験片1上の任意の位置に配置することが可能である。
上記構成の応力センサー10を試験片1に取り付けるには、まず、母材1aの表面に絶縁材11と同形状の開口部(開口パターン)を有するマスキング(図示せず)を形成する。このマスキングは、従来公知のフォトレジスト層などであってよい。その状態で、真空蒸着装置(図示せず)を使用して、母材1aの表面にセラミック又はガラスからなる絶縁材11を蒸着によって製膜する。その後、母材1aの表面からマスキングを除去する。さらに、絶縁材11の表面に歪みゲージ素子13と同形状の開口部(開口パターン)を有するマスキングを形成する。その状態で、絶縁材11の表面にCu−Ni合金などからなる歪みゲージ素子13を蒸着によって製膜する。その後、絶縁材11の表面からマスキングを除去する。さらに、絶縁材11の表面に補正材15と同形状の開口部(開口パターン)を有するマスキングを形成する。その状態で、絶縁材11の表面の歪みゲージ素子13が製膜されていない部分にCu−Ni合金などからなる歪みゲージ素子13を蒸着によって製膜する。その後、絶縁材11の表面からマスキングを除去する。こうして、真空蒸着による絶縁材11、歪みゲージ素子13、補正材15の製膜が完了する。なお、端子部30を構成する絶縁膜11及び端子用素子31も応力センサー10と同様の真空蒸着によって形成することができる。
本実施形態の応力センサー10を取り付けた試験片1によれば、母材1aの観察面5又はその近傍の表面に蒸着により製膜した絶縁材11と、絶縁材11の表面に蒸着により製膜した歪みゲージ素子13とを備えた構成の応力センサー10によって、試験片1の観察面5又はその近傍の応力(歪み)を直接計測できるようになる。したがって、試験片1の観察面5又はその近傍の応力を極めて高い精度で計測することが可能となる。また、上記の応力センサー10は、絶縁材11及び歪みゲージ素子13を蒸着によって製膜したものであるため、それらの厚さが数μm程度と非常に薄いことで、外形が小さく厚さが非常に薄いTEM用の試験片1に取り付けても、計測結果や観察結果に与える影響が無いか又は非常に小さくて済む。したがって、TEMによる試験片1の観察を従来通り行えるうえ、試験片1の応力(歪み)を正確に計測することができる。
また、上記の歪みゲージ素子13は蒸着にて製膜したものであるため、形状や材料の自由度が高い。したがって、歪みゲージ素子13の形状や材料を比較的自由に選定することが可能となる。また、蒸着による製膜のため、マスキングのパターンを適宜に設定することで、試験片1(母材1a)の表面の複数箇所に歪みゲージ素子13を形成することが可能となる。したがって、試験片1上の測定点を多点化することが簡単に行えるので、試験片1の応力分布を計測することも可能となる。
また、上記の応力センサー10を備える試験片1によれば、絶縁材11が蒸着により製膜されていることで、母材1aの表面に絶縁材11を薄く且つ強固に形成することができる。したがって、母材1aの変形による応力(歪み)を正確に計測することができる。また、歪みゲージ素子13が薄い膜状であるため、データ計測の速度(反応速度)が早くなり、応力データの迅速な計測が可能となる。
また、従来の歪みゲージでは、測定対象物との間に介在する絶縁材としてポリイミドなどの合成樹脂材料からなる絶縁材を用いている。そのため、絶縁材の耐熱温度を越える高温環境でのデータ計測が行えないという問題がある。これに対して、本発明にかかる上記の試験片1が備える応力センサー10では、母材1aと歪みゲージ素子13との間に介在する絶縁材11がセラミックまたはガラスからなる絶縁材であることで、絶縁材11の耐温度性能が高い。したがって、試験片1を高温環境に曝しての観察及び試験が可能となる。
また、上記の試験片1は、歪みゲージ素子13からの計測信号を取り出すための端子部30を備え、端子部30は、試験片1の表面に蒸着により製膜した端子用素子31を備える。この構成によれば、試験片1上に応力センサー10からの計測信号を取り出すための端子部30を設けることで、該端子部30から図示しないリード線を介して試験片1の外部に計測信号を取り出すことができる。
また、上記の試験片1では、絶縁材11上の歪みゲージ素子13が製膜されていない部分に蒸着により製膜した段差補正用の補正材15を設けている。すなわち、絶縁材11の表面と歪みゲージ素子13の表面との段差を補正材15によって補正している。これにより、母材1aの熱膨張や変形が大きい場合でも、歪みゲージ素子13が剥離するなどして母材1aに対する位置ずれが生じることを効果的に防止できる。したがって、母材1aの変形に伴う応力(歪み)をより正確に計測することが可能となる。
なお、本実施形態の試験片1は、真空状態であるTEMの試料室内で使用するものであるため、通常の使用において、歪みゲージ素子13の表面が酸化するおそれがない。したがって、歪みゲージ素子13の表面に更に絶縁膜や保護膜などを形成せずに済む。この点においても、応力センサー10の構成の簡素化を図ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる試験片について説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項、及び図示する以外の事項については、第1実施形態と同じである。
図4は、本発明の第2実施形態にかかる温度センサー10−2及びそれを備える試験片1−2を示す図で、(a)は、温度センサー10−2を取り付けた試験片1−2を示す概略の斜視図、(b)は、温度センサー10−2を示す図、(c)は、(b)のC−C矢視断面を示す図である。本実施形態の試験片1−2は、第1実施形態の試験片10と同様、TEMによる観察に供するための試験片であって、図4(a)に示すように、中心に貫通穴3−2が形成された円形環状の薄板状の部材である。試験片1−2の寸法は、一例として、直径D1=3mm、貫通穴3−2の内径D2=1mm、厚さW=30〜50μm程度である。そして、試験片1−2に取り付けた温度センサー10−2は、図4(b)に示すように、試験片1−2の温度を計測するための熱電対素子(計測用素子)13−2を備えたセンサーである。この温度センサー10−2は、図4(c)に示すように、試験片1−2を構成する母材1−2aの表面に蒸着により製膜した絶縁材11−2と、絶縁材11−2及び母材1−2aの表面に蒸着により製膜した熱伝対素子(計測用素子)13−2とを備えた構成である。熱伝対素子13−2は、+極用素子13−2aと−極用素子13−2bとを備えており、それらは、通常の熱電対に用いられる材料(記号:K,E,J,T,N,R,S,B,W/Re5・26,IrRh,CrAu,CuAuなどの熱電対で+極及び−極に用いられる材料)からなる薄膜とすることができる。
また、本実施形態の熱伝対素子13−2は、図4(c)に示すように、母材1−2a上の絶縁材11−2が製膜されていない部分Xと絶縁材11−2が製膜された部分Yとの両方に跨って製膜されている。絶縁材11−2が製膜されていない部分Xに製膜された熱伝対素子13−2は、母材1−2aの温度を計測するための計測部として機能し、絶縁材11−2が製膜された部分Yに製膜された熱伝対素子13−2は、測定部からの計測信号を伝達するための配線部として機能する。
図5は、上記の試験片1−2を保持するための試験片ホルダー40−2の一部(先端部)を示す部分拡大図である。同図に示す試験片ホルダー40−2には、先端側の近傍に試験片1−2を載置するための載置部43を有している。また、載置部43に隣接する位置には、試験片1−2に取り付けた温度センサー10−2(熱伝対素子13−2)からの計測信号を取り出すための端子部(ターミナル)30−2が設けられている。端子部30−2は、試験片ホルダー40−2の表面(上面)に形成した導電性材料からなる端子用素子31−2を備える。端子用素子31−2は、試験片ホルダー40−2の上面における載置部43に隣接する位置に、各温度センサー10−2(熱伝対素子13−2)の+極用素子13−2aと−極用素子13−2bそれぞれに対応するものが複数個並べて形成されている。そして、載置部43に載置された試験片10−2上の温度センサー10−2(熱伝対素子13−2)と、試験片ホルダー40−2上の端子用素子31−2との間は、リード線35−2で接続されている。リード線35−2は、第1実施形態のリード線35と同様、金又は銅などの金属材料からなる微細なワイヤ状の部材であって、一端が試験片10−2上の熱伝対素子13−2に取り付けられており、他端が試験片ホルダー40−2上の端子用素子31−2に取り付けられている。さらに、図示は省略するが、端子用素子31−2には、熱伝対素子13−2からの計測信号を試験片ホルダー40−2及びTEMの外部へ取り出すための他のリード線が接続されている。
図6は、温度センサー10−2が備える熱電対素子(計測用素子)13−2の他の構成例を示す図である。図6(a)に示す熱伝対素子13−2は、+極用素子13−2aと−極用素子13−2bとの接点部14が点状の熱電対素子(点型熱電対)であり、同図(b)に示す熱伝対素子13−2は、+極用素子13−2aと−極用素子13−2bとの接点部14が線状の熱電対素子(線型熱電対)であり、同図(c)に示す熱伝対素子13−2は、+極用素子13−2aと−極用素子13−2bとの接点部14が円弧状の熱電対素子(丸型熱電対)である。
本実施形態の温度センサー10−2を備えた試験片1−2でも、母材1−2aの表面に蒸着により製膜した絶縁材11−2と、絶縁材11−2及び母材1−2aの表面に蒸着により製膜した熱伝対素子13−2とを備えた構成の温度センサー10−2によって、試験片1−2の温度を直接計測できるようになる。したがって、試験片1の温度を極めて高い精度で計測することが可能となる。また、上記の温度センサー10−2は、絶縁材11−2及び熱伝対素子13−2を蒸着によって製膜したものであるため、それらの厚さが数μm程度と非常に薄いことで、外形が小さく厚さが非常に薄いTEM用の試験片1−2に設けても、計測結果や観察結果に与える影響が無いか又は非常に小さくて済む。したがって、TEMによる試験片1−2の観察を従来通り行えるうえ、試験片1−2の温度を正確に計測することができる。
また、上記の熱伝対素子13−2は蒸着にて製膜したものであるため、形状や材料の自由度が高い。したがって、形状や材料を比較的自由に選定することが可能となる。また、蒸着による製膜のため試験片1−2(母材1−2a)の表面の複数箇所に熱伝対素子13−2を形成することが可能となる。したがって、試験片1−2上の測定点を多点化することが簡単に行えるので、試験片1の温度分布を計測することも可能となる。
また、本実施形態では、温度センサー10−2(熱伝対素子13−2)からの計測信号を取り出す端子部30−2を試験片ホルダー40−2に取り付けている。この構成によれば、温度センサー10−2からの計測信号を試験片1−2の外部に取り出すための端子部30−2を試験片ホルダー40−2に取り付けていることで、試験片ホルダー40−2への試験片1−2の取り付け及び取り外しが容易となる。
すなわち、本実施形態の温度センサー10−2は、試験片ホルダー40−2に設けた端子部30−2を介して試験片10−2上の温度センサー10−2からの信号線をTEMの外部へ引き出すように構成している。そのため、温度センサー10−2に損傷などを与えることなく、試験片ホルダー40−2への試験片1−2の複数回の取り付け及び取り外しが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に示す試験片10,10−2の形状及び寸法などは一例であり、本発明にかかるセンサーを備える試験片は、上記実施形態に示す形状等には限定されない。また、上記実施形態では、TEMによる観察に供する試験片を示したが、本発明にかかる試験片は、TEM用の試験片に限らず、SEM用の試験片など、他の電子顕微鏡用の観察に供する試験片(試料片)であってもよい。また、本発明にかかる試験片に取り付けたセンサーは、上記実施形態に示す応力センサー又は温度センサーに限らず、他の種類のセンサー(圧力センサーなど)であってもよい。
1,1−2 試験片
2,2 固定穴
3 貫通穴
5 観察面(観察領域)
10 応力センサー
10−2 温度センサー
11 絶縁材
13 歪みゲージ素子(計測用素子)
13−2 熱電対素子(計測用素子)
15 補正材(段差補正材)
30 端子部
31,31−2 端子用素子
35,35−2 リード線
40,40−2 試験片ホルダー
41 可動具
42 固定具
43 載置部
45,47 固定ネジ

Claims (7)

  1. 電子顕微鏡による観察に供する試験片であって、
    前記試験片に関するデータ計測を行うためのセンサーとして、前記試験片の応力計測を行うための応力センサーを備え、
    前記応力センサーは、前記試験片を構成する母材の観察領域又はその近傍の表面に蒸着により製膜した絶縁材と、前記絶縁材の表面又は前記母材及び前記絶縁材の表面に蒸着により製膜した計測用素子とを備えた構成であり、
    前記絶縁材上の前記計測用素子が形成されていない部分には、蒸着により製膜した段差補正用の補正材が設けられている
    ことを特徴とする電子顕微鏡用の試験片。
  2. 電子顕微鏡による観察に供する試験片であって、
    前記試験片に関するデータ計測を行うためのセンサーとして、前記試験片の温度計測を行うための温度センサーを備え、
    前記温度センサーは、前記試験片を構成する母材の観察領域又はその近傍の表面に蒸着により製膜した絶縁材と、前記母材及び前記絶縁材の表面に蒸着により製膜した計測用素子とを備えた構成であり、
    前記計測用素子は、前記母材上の前記絶縁膜が製膜されていない部分と前記絶縁膜が製膜された部分との両方に跨って製膜されている
    ことを特徴とする電子顕微鏡用の試験片。
  3. 前記絶縁材は、セラミックまたはガラスからなる絶縁材である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子顕微鏡用の試験片。
  4. 前記計測用素子からの計測信号を取り出すための端子部を備え、
    前記端子部は、前記母材の表面に蒸着により製膜した絶縁材と、該絶縁材の表面に蒸着により製膜した端子用素子とを備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子顕微鏡用の試験片。
  5. 前記計測用素子からの計測信号を取り出す端子部を備え、
    前記端子部は、前記電子顕微鏡による観察を行う際に前記試験片を保持するための試験片ホルダーに取り付けた端子用素子を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子顕微鏡用の試験片。
  6. 電子顕微鏡による観察に供する試験片の製造方法であって、
    前記試験片の表面に該試験片に関するデータ計測を行うためのセンサーとして、前記試験片の応力計測を行うための応力センサーを形成する工程を有し、
    前記応力センサーを形成する工程は、
    前記試験片を構成する母材の観察領域又はその近傍の表面に絶縁材を蒸着により製膜する工程と、
    前記絶縁材の表面又は前記母材及び前記絶縁材の表面に計測用素子を蒸着により製膜する工程と、
    前記絶縁材上の前記計測用素子が形成されていない部分に、段差補正用の補正材を蒸着により製膜する工程と、を含む
    ことを特徴とする電子顕微鏡用の試験片の製造方法。
  7. 電子顕微鏡による観察に供する試験片の製造方法であって、
    前記試験片の表面に該試験片に関するデータ計測を行うためのセンサーとして、前記試験片の温度計測を行うための温度センサーを形成する工程を有し、
    前記温度センサーを形成する工程は、
    前記試験片を構成する母材の観察領域又はその近傍の表面に絶縁材を蒸着により製膜する工程と、
    前記母材及び前記絶縁材の表面に計測用素子を蒸着により製膜する工程と、を含み、
    前記計測用素子を製膜する工程は、該計測用素子を前記母材上の前記絶縁膜が製膜されていない部分と前記絶縁膜が製膜された部分との両方に跨って製膜する工程である
    ことを特徴とする電子顕微鏡用の試験片の製造方法。
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