JP5859843B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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しかしながら、どのようなタグを現実空間のどこに貼るかは、貼る人間の良識に委ねられている。そのため、例えば、ある有名人の家の位置に、「ここが○○の家」といったタグを貼ることも技術的には可能であり、プライバシーの保護などに関する問題が危惧されている(非特許文献1参照)。
一方、タグを貼付することで現実空間に情報を付加することは、非常に手軽で重宝される技術であり、より一層の市場の拡大が期待される。
図1は、本実施形態に係るAR提供システムの構成の一例を示す図である。AR提供システムは、予め指定された領域において、より狭義には予め指定されたオブジェクトに対して、ユーザが入力した情報を表すタグの貼付を許可するか否かを制御すると共に、現実空間の画像、或いは現実空間に整合する位置にタグの画像を付加してユーザに提示するか否かなどを制御することで、拡張された現実感(AR)をユーザに提供する。
ここで、AR提供システムは、AR提供サーバ100及びクライアント端末200を含んで構成される。AR提供サーバ100及びクライアント端末200は、互いに通信可能に構成されている。
例えば、AR提供サーバ100は、クライアント端末200からのタグの登録要求に応答して一連の登録処理を行い、その結果をクライアント端末200に返答する。また、例えば、AR提供サーバ100は、クライアント端末200からのタグの表示要求に応答して一連の表示処理を行い、その結果をクライアント端末200に返答する。
CPU11は、必要に応じて、ROM12、HD14などからプログラムを読み出して、プログラムを実行する。プログラムが実行されることで、クライアント端末200における後述の機能、及び後述のフローチャートに係る処理が実現される。
姿勢検出装置16は、例えばジャイロセンサであり、物体の角速度を検知し、角速度を積分などして角度(クライアント端末200の姿勢(姿勢データ))を算出する。
方位検出装置20は、例えば地磁気センサであり、地磁気を検出し、地磁気の影響の大きさから、クライアント端末200の向きに関する方位データを算出する。
なお、クライアント端末200のハードウェア構成は、これに限られるものではない。例えば、位置検出装置15、姿勢検出装置16、及び方位検出装置20に代えて、位置検出装置15、姿勢検出装置16、及び方位検出装置20の機能を一体とした機能を有する位置姿勢方位検出装置を採用してもよい。すなわち、本実施形態では、クライアント端末200がクライアント端末200の位置、姿勢、方位を得る構成は、限定されるものではなく、適宜の技術を採用することができる。
なお、本実施形態では、表示パネルとして、非透過型の液晶ディスプレイを例に挙げて説明するが、透過型の液晶ディスプレイを採用してもよい。
インタフェース装置19は、外部装置(AR提供サーバ100等)と通信を行い、後述のタグのメタデータなどを送信し、後述のタグ情報などを受信する。インタフェース装置19で受信されたタグ情報などは、RAM13、HD14などの記憶デバイスに記憶される。
CPU21は、必要に応じて、ROM22、HD24などからプログラムを読み出して、プログラムを実行する。プログラムが実行されることで、AR提供サーバ100における後述の機能、及び後述のフローチャートに係る処理が実現される。
記録媒体ドライブ装置27は、記録媒体ドライブ装置27に挿入された記録媒体29のデータを読み書きする。インタフェース装置28は、外部装置(クライアント端末200等)と通信を行い、タグ情報などを送信し、タグのメタデータなどを受信する。インタフェース装置28で受信されたタグのメタデータなどは、RAM23、HD24などの記憶デバイスに記憶される。
図4に示すように、日本のある地域を表す地域300には、複数の禁止エリア(禁止エリア310、禁止エリア320、禁止エリア330)が設定されている。例えば、禁止エリア310は、座標(x1、y1)、座標(x2、y2)が対向する頂点とする長方形のエリアである。
受信部31は、タグのAR画像、タグの位置データを含むタグ情報などをAR提供サーバ100から受信し、受信した各種の情報を記憶デバイスに格納すると共に、表示部34に通知する。送信部32は、クライアント端末200の位置データ、タグの内容、タグの位置などを示すメタデータ(タグのメタデータ)などの各種の情報をAR提供サーバ100に送信する。
入力部33は、ユーザ操作に応答して指定されたタグのメタデータなどを記憶デバイスに格納すると共に、送信部32に通知する。表示部34は、タグのAR画像を表示する位置、大きさ、及び範囲を調整するなど、表示に関する制御を行う。
受信部41は、クライアント端末200の位置データ、タグのメタデータなどの各種の情報をクライアント端末200から受信し、受信した各種の情報を記憶デバイスに格納すると共に、各モジュールに通知する。送信部42は、各モジュールで処理された結果(タグ情報など)をクライアント端末200に送信する。
位置判定部43は、タグのAR画像の貼付を禁止するか否かを判定する。例えば、クライアント端末200の位置データが禁止エリアの範囲データに含まれているか否か(クライアント端末200が禁止エリアの範囲内に位置しているか否か)を判定する方式でもよいし、或いは、タグを貼付する位置(タグの貼付位置)を示すタグの位置データ(タグ位置情報の一例)が禁止エリアの範囲データ内であるか否か(タグ位置データのタグが禁止エリアの範囲内に位置しているか否か)を判定する方式でもよい。なお、何れの方式でも、禁止エリア内と判定された場合は処理結果を送信部42へ通知し、禁止エリア外と判定された場合はタグ情報管理部44へ処理結果を通知する。タグ情報管理部44は、タグのメタデータ、後述のクライアント端末200の権限データ、後述のクライアント端末200の端末ID、後述の禁止エリアの範囲などを関連付けて記憶デバイスに格納し、管理する。
換言するならば、クライアント端末200は、タグの内容を示す内容データ(内容情報の一例)、及びタグを貼付する位置を示すタグの位置データを含むメタデータを指定し、タグの登録を指示するユーザ操作を受け付ける。
AR提供サーバ100の受信部41によりタグのメタデータが受信されると、位置判定部43は、タグの位置データと禁止エリアテーブルの位置データから算出したエリア情報の一例である範囲データとを比較して、タグの位置データが禁止エリアの範囲データに含まれているかを判定する(S104)。
エリアIDの項目には、禁止エリアを識別するIDが格納される。禁止エリアの範囲の項目には、長方形の対向する2つの頂点の座標(位置データ)が格納される。なお、本実施形態では、説明の便宜上、2つの頂点の位置データから禁止エリアの範囲を示す範囲データを算出するが、この構成に限られるものではなく、例えば、禁止エリアが円である場合は、位置判定部43は、中心を示す1つの位置データを用いて範囲データを算出する。すなわち、位置判定部43は、禁止エリアの範囲を特定可能な位置データから禁止エリアの範囲を算出するものである。
図8Bに、タグ管理テーブルの一例を示す。タグ管理テーブルは、タグIDと、タグの位置と、タグの内容との項目の情報を含んで構成され、記憶デバイスに格納されている。
タグIDの項目には、タグを識別するIDが格納される。タグの位置の項目には、タグの位置データが格納される。タグの内容の項目には、タグの内容データが格納される。
なお、タグ情報管理部44は、タグの内容データからタグのAR画像を生成し、生成したタグのAR画像をタグIDに関連付けて記憶デバイスに格納してもよい。この場合、AR提供サーバ100は、クライアント端末200からタグのAR画像を要求された際、記憶デバイスからタグのAR画像を読み込むことにより、タグのAR画像を生成する処理を行う必要がなくなる。
S112では、クライアント端末200は、AR提供サーバ100から受信した情報を表示パネルに表示する。
例えば、クライアント端末200の受信部31によりタグ情報が受信されると、表示部34は、タグ情報からタグの位置データ及びタグのAR画像を取り出して、タグのAR画像の位置、大きさ、範囲を調整し、表示パネルに表示する。
また、例えば、クライアント端末200の受信部31により貼付不可情報が受信されると、表示部34は、貼付不可情報から貼付不可画像を取り出して、貼付不可画像の位置、大きさ、範囲を調整し、表示パネルに表示する。ユーザにとってみれば、「タグを貼付できません」などのメッセージが提示されるので、タグを貼付することができないことを容易に把握できる。
S102'において、クライアント端末200の送信部32は、クライアント端末200の位置データとユーザにより入力されたタグのメタデータとをAR提供サーバ100に送信する。
次にS104'において、AR提供サーバ100の受信部41によりクライアント端末200の位置データとタグのメタデータとが受信されると、位置判定部43は、クライアント端末200の位置データと禁止エリアテーブルの位置データから算出したエリア情報の一例である範囲データとを比較して、クライアント端末200の位置データが禁止エリアの範囲データに含まれているかを判定する。
なお、クライアント端末200を介してタグの位置データを登録する方式に限らず、例えば、webで地図情報を提示することによって、webの利用可能な環境であればクライアント端末200以外の装置等を介して、タグの位置データを登録してもよい。或いは、タグを貼付する位置に該当する住所を入力して、タグを貼付(登録)してもよい。これらの方式の場合、タグを登録する場所に実際に出向かずに、タグを貼付(登録)することが可能になり、実際に出向いてからタグを貼付できなかったという事態を回避できる。
例えば、タグのAR画像をクライアント端末200で生成する構成を採用する場合、AR提供サーバ100は、タグの内容データと位置データとを含むタグ情報をクライアント端末200に送信し、クライアント端末200は、タグの内容データをもとにタグのAR画像を生成する。
また、例えば、貼付不可画像をクライアント端末200で生成する構成を採用する場合、AR提供サーバ100は、タグを貼付できないことを示すデータ(文字列、コードなど)をクライアント端末200に送信し、クライアント端末200は、タグを貼付できないことを示すデータをもとに貼付不可画像を生成する。
上述した構成によれば、タグを貼付できないエリアを設定することで、タグの貼付を適切に制限することができる。
本実施形態では、AR提供サーバが権限データを用いてタグの貼付を制御する点が第1の実施形態と異なるので、第1の実施形態と異なるタグの登録処理について主に説明する。
第2の実施形態では、AR提供サーバ100の機能構成として、権限を判定する権限判定部45が追加され、それを図16に示す。権限判定部45は、クライアント端末200をはじめとする情報処理装置を操作するユーザの権限データに基づいて、当該ユーザがタグを貼付する権限を有するか否かを、または、当該ユーザが禁止エリアを設定する権限を有するか否かを判定する。権限を有すると判定された場合は処理結果をタグ情報管理部44へ通知し、権限を有しないと判定された場合は送信部42へ処理結果を通知する。
図9Aは、タグの登録処理に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、図7Aと同様の内容については、説明を適宜省略する。
まず、クライアント端末200の送信部32は、ユーザにより入力されたタグのメタデータとクライアント端末200を操作するユーザの権限を示す権限データ(権限情報の一例)とをAR提供サーバ100に送信する(S202)。
このとき、タグの位置データが禁止エリアの範囲データに含まれていると判断された場合、S206の処理が行われ、他方、タグの位置データが禁止エリアの範囲データに含まれていないと判断された場合、S208の処理が行われる。
このとき、クライアント端末200を操作するユーザにタグの貼付が許可されていると判断された場合、S208の処理が行われ、他方、クライアント端末200を操作するユーザにタグの貼付が許可されていないと判断された場合、S212の処理が行われる。なお、権限判定部45は、クライアント端末200を操作するユーザにタグの貼付が許可されていないと判断した場合、貼付不可画像を生成し、生成した貼付不可画像を含む貼付不可情報を送信部42に通知する。
エリアIDの項目には、禁止エリアを識別するIDが格納される。禁止エリアの範囲の項目には、長方形の対向する2つの頂点の位置データが格納される。権限の項目には、当該禁止エリアにタグを貼付する権能の範囲を示す権限データが格納される。
図10Bに、権限テーブルの一例を示す。権限テーブルは、優先順位と、権限との項目の情報を含んで構成される。
優先順位の項目には、予め規定された権限の順位データが格納される。例えば、順位データ「1」の「suadmin」は、最も優先される(最も権限が高い)権限データである。つまり、図10A及び図10Bより、各エリアについて、どの権限であれば貼付可能か否かを把握することが可能になる。例えば、図10AのエリアID「002」の権限は「admin」であり、図10Bを参照すると「admin」の優先順位は「2」であるため、エリアID「002」においては、「admin」、及び「admin」よりも優先順位の高い優先順位「1」の「suadmin」の何れかの権限のユーザが、禁止エリアを設定できる。
例えば、クライアント端末200を操作するユーザの権限データの順位データが「2」である場合、権限判定部45は、禁止エリアテーブルから読み出した権限データの順位データが「2」以下の順位である「2(権限:admin)」或いは「3(権限:all)」であるときは、クライアント端末200にタグの貼付が許可されていると判断する。他方、禁止エリアテーブルから読み出した権限データの順位データが、クライアント端末200の権限を示す権限データより高い順位である「1(権限:suadmin)」であるときは、クライアント端末200にタグの貼付が許可されていないと判断する。
そして、タグ情報管理部44は、新規登録の処理が終わると、タグの内容データからタグのAR画像を生成し、タグのAR画像とタグの位置データとを含むタグ情報を送信部42に通知し、続いてS210の処理が行われる。
S214では、クライアント端末200は、AR提供サーバ100から受信した情報を表示パネルに表示する。
上述した構成によれば、タグを貼付できないエリア内であっても、予め設定された権限に応じてタグの貼付をより適切に制限することができる。
本実施形態では、AR提供サーバが権限データなどに応じて禁止エリアを登録する点が第1の実施形態と異なるので、第1の実施形態と異なる禁止エリアの設定処理について主に説明する。第3の実施形態では、AR提供サーバ100の機能構成として、権限を判定する重複範囲算出部46が追加され、それを図17に示す。重複範囲算出部46は、クライアント端末200で指定された禁止エリアと記憶デバイスに記憶されている禁止エリア(既存の禁止エリア)とが重複するかを判定し、判定結果に関連する処理結果をタグ情報管理部44へ通知する。
図11は、禁止エリアの設定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
まず、第1の実施形態と同様、図4に示したような禁止エリア設定画面がクライアント端末の表示パネルに表示され、表示パネルに対するユーザ操作に応答して指定された禁止エリアの位置データが、AR提供サーバ100へ送信される(S302)。このとき、当該クライアント端末を操作しているユーザの権限データもAR提供サーバ100へ送信される。
両エリアが重なるかの判定方法としては、任意の方法を採用することができる。本実施形態では、禁止エリアが長方形であるので、禁止エリアの上辺と下辺とについてはx座標に着目するとx成分が同じであり、左辺と右辺とについてはy座標に着目するとy成分が同じである。よって、重複範囲算出部46は、各禁止エリアのx成分が交わり、かつ各禁止エリアのy成分が交わるとき、両エリアが重なると判断する。
ここで、重複範囲算出部46は、重複すると判断した既存の禁止エリアの権限データと当該クライアント端末を操作しているユーザの権限データとを比較し、ユーザの権限データの方がより上位である場合に上書きすると判断する。例えば、重複範囲算出部46は、既存の禁止エリアの権限データの優先順位が「2」である場合、ユーザの権限データの優先順位がより上位である「1」場合に上書きすると判断する。
S312では、タグ情報管理部44は、エリアIDを発行し、発行したエリアIDに、受信した禁止エリアの位置データと権限データとを関連付けて禁止エリアテーブルに新規登録する。このとき、タグ情報管理部44は、更新した位置データ、新規登録した位置データなどを含む処理の結果を送信部42に通知し、続いてS316の処理が行われる。
S316では、送信部42は、通知を受けた処理結果をユーザの操作するクライアント端末に送信する。S318では、ユーザの操作するクライアント端末は、AR提供サーバ100から受信した情報を表示パネルに表示する。
新たな禁止エリア520で既存の禁止エリア510が上書きされる場合、既存の禁止エリア510は、新たな禁止エリア520と重複する範囲が除かれた禁止エリア540に更新されると共に、新たな禁止エリア520が新規登録される。他方、新たな禁止エリア520で既存の禁止エリア510が上書きされない場合、既存の禁止エリア510は、そのままで、新たな禁止エリア520から重複する範囲が除かれた禁止エリア530が新規登録される。
このように、ユーザの権限に応じて、タグを貼付できないエリアを設定することで、タグの貼付をより適切に制限することができる。
また、本実施形態では、緯度・経度データ(地図情報を表示パネルに提示してGUIを介して指定された範囲)を入力することで禁止エリアを指定する方法を採用しているが、禁止エリアを指定する方法は、GUIを介して指定する方法に限定されるものではなく、適宜の方法を採用できる。例えば、住所情報を入力することで禁止エリアを指定する方法、郵便番号を入力することで禁止エリアを指定する方法、基準点からの指定範囲(例えば、東京タワーより2km以内を示す情報)を入力することで禁止エリアを指定する方法、地図情報上のメタデータ(第一種低層住居専用地域を示す情報など)を入力することで禁止エリアを指定する方法がある。
本実施形態では、タグを貼付する方法を変更することで、タグの貼付を制御する点が第1の実施形態と異なるので、第1の実施形態と異なるタグの登録処理について主に説明する。
第4の実施形態では、AR提供サーバ100の機能構成として、クライアント端末200に提供するタグを確認するタグ確認部48が追加され、それを図18に示す。タグ確認部48は、タグの位置データ及び後述の端末IDに基づいて、クライアント端末200に提供するタグを確認し、記憶デバイスからタグのメタデータを抽出し、当該処理結果をタグ情報管理部44へ通知する。
図13は、タグの登録処理に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、図7Aと同様の内容については、説明を適宜省略する。
まず、クライアント端末200の送信部32は、ユーザにより入力されたタグのメタデータとクライアント端末200を識別可能な端末ID(識別情報の一例)と撮影装置17で撮影された映像の画像(画像データ)をAR提供サーバ100に送信する(S402)。なお、クライアント端末200を識別可能な端末IDとは、ハードウェア(端末)単位で識別可能なIDでもよいし、ハードウェア(端末)を使用するユーザを識別可能とするIDでもよい。
このとき、タグの位置データが禁止エリアの範囲データに含まれていると判断された場合、S406の処理が行われる。この場合、位置判定部43は、貼付不可画像を含む貼付不可情報を生成し、貼付不可情報を送信部42に通知する。他方、タグの位置データが禁止エリアの範囲データに含まれていないと判断された場合、S420の処理が行われる。
クライアント端末200の受信部31により貼付不可情報が受信されると、表示部34は、タグの貼付方法の選択を受け付ける画面(選択画面)を表示パネルに表示し、入力部33は、ユーザ操作に応答してユーザによる選択を入力する(S408)。ここでは、クライアント端末200(自機)でのみ参照するタグを貼付する自機貼付方法か、キャンセルするかの選択が受け付けられる。
このとき、自機貼付方法が選択された場合は、続いてS410の処理が行われ、キャンセルが選択された場合は、登録処理は終了する。
図14に、タグ管理テーブルの一例を示す。タグ管理テーブルは、タグIDと、タグの位置と、タグの内容と、端末IDとの項目の情報を含んで構成される。端末IDの項目には、クライアント端末200を識別するIDが格納される。
まず、クライアント端末200の送信部32は、クライアント端末200の位置データと端末IDとをAR提供サーバ100に送信する(S502)。なお、当該位置データは、クライアント端末200の位置に限定する必要はない。例えば、クライアント端末200の撮影装置17によって撮影された現実空間の位置でもよい。以下の説明においては、一例として、クライアント端末200の位置を用いて説明する。
AR提供サーバ100の受信部41によりクライアント端末200の位置データと端末IDとが受信されると、位置判定部43は、クライアント端末200の位置データと禁止エリアテーブルの位置データから算出した範囲データとを比較して、クライアント端末200の位置データが禁止エリアの範囲データに含まれているかを判定する(S504)。
S506では、タグ確認部48は、タグ管理テーブルを参照して、S504でタグが位置していると判断された禁止エリアの範囲内に、受信した端末IDが設けられたタグが存在するかを確認する。このとき、存在すると判断された場合、続いてS508の処理が行われ、他方、存在しないと判断された場合、表示処理は終了する。
例えば、タグ管理テーブルが図14に示すタグ管理テーブルであり、クライアント端末200の端末IDが「A01」である場合、タグ情報管理部44は、タグID「0001」、「0005」に対応するメタデータ(タグの位置データ及び内容データ)を抽出する。
また、タグ情報管理部44は、抽出したタグデータの内容データからタグのAR画像を生成し、生成したタグのAR画像とタグの位置データとを含むタグ情報を生成し、生成したタグ情報を送信部42に通知し、続いてS514の処理が行われる。
例えば、タグ確認部48は、所定の範囲を示す範囲データを算出するための情報として、円の半径rが記憶デバイスに記憶されていた場合、タグ管理テーブルを参照してクライアント端末200の位置データを中心とする半径rの円内に位置するタグ(タグID)を特定する。
S514では、送信部42は、通知されたタグ情報をクライアント端末200に送信する。S516では、クライアント端末200は、AR提供サーバ100から受信したタグ情報を表示パネルに表示する。
上述した構成によれば、タグを貼付できないエリア内であっても、貼付方法を変更することで、タグの貼付をより適切に制限することができる。
本実施形態は、上述した構成に限られるものではない。
例えば、上述した実施形態では、AR提供サーバ100がタグの制御に係る各種の情報を保持する構成を採用したが、AR提供サーバ100とは異なる装置(データベースサーバ等)がタグの制御に係る各種の情報を保持する構成を採用してもよい。
また、例えば、AR提供サーバ100で行われる処理の全部又は一部をクライアント端末200で行ってもよいし、クライアント端末200で行われる処理の全部又は一部をAR提供サーバ100で行ってもよい。
また、タグのAR画像は、現実空間画像上の表示形態の一例であり、タグの内容データ等をもとに生成されるタグの内容を示すテキストオブジェクト、音声データ、動画データなどであってもよい。この場合も、テキストオブジェクトなどは、AR提供サーバ100で生成されてもよいし、クライアント端末200で生成されてもよい。
付言するならば、上述した構成については、適宜組み合わせて採用することができる。
また、上述した構成によれば、タグの貼付を適切に制御することができる。
42 送信部
43 位置判定部
44 タグ情報管理部
100 AR提供サーバ
200 クライアント端末
Claims (9)
- 記憶部を有する情報処理装置であって、
端末装置から指定されたタグの貼付位置を示すタグ位置情報を受信する受信手段と、
前記記憶部から読み出したタグを貼れないエリアを示すエリア情報と前記タグ位置情報とから前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれているか否かを判断し、前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれていると判断した場合、前記エリアにおいてタグを貼ることができないことを示す貼付不可情報を前記端末装置に送信する貼付制御手段と、
を有し、
前記記憶部には、前記エリアのエリア情報に、前記エリアにタグを貼ることが許可される権限を示す権限情報が関連付けられて記憶され、
前記受信手段は、前記端末装置の権限に関する権限情報、前記端末装置の位置を示す位置情報を更に、前記端末装置から受信し、
前記貼付制御手段は、前記端末装置の位置を示す位置情報或いは前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれていると判断した場合、前記記憶部から読み出した前記エリアの権限情報と前記端末装置の権限情報とから前記エリアにタグを貼ることが許可されているか否かを更に判断し、前記エリアにタグを貼ることが許可されていないと判断したとき、前記貼付不可情報を前記端末装置に送信することを特徴とする情報処理装置。 - 記憶部を有する情報処理装置であって、
端末装置から指定されたタグの貼付位置を示すタグ位置情報を受信する受信手段と、
前記記憶部から読み出したタグを貼れないエリアを示すエリア情報と前記タグ位置情報とから前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれているか否かを判断し、前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれていると判断した場合、前記エリアにおいてタグを貼ることができないことを示す貼付不可情報を前記端末装置に送信する貼付制御手段と、
を有し、
前記受信手段は、前記端末装置の権限に関する権限情報を更に、前記端末装置から受信し、
前記記憶部から読み出したエリア情報と前記端末装置より指定されたエリア情報とを比較して両エリアが重なると判断した場合、前記端末装置の権限情報が前記記憶部に記憶された前記エリア情報に関連する規定の権限情報よりも上位の権限情報であるとき、前記端末装置より指定されたエリア情報を前記記憶部に格納する格納手段を更に有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記受信手段は、前記タグの内容を示す内容情報を更に、前記端末装置から受信し、
前記貼付制御手段は、前記端末装置の位置を示す位置情報或いは前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれていないと判断した場合、前記内容情報と前記タグ位置情報とを関連付けて前記記憶部に格納することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記エリア情報とは二次元平面或いは三次元空間で示された範囲であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記タグ位置情報は、前記端末装置、前記情報処理装置、又は、前記端末装置および情報処理装置とは異なる計算機より指定されたタグの貼付位置を示す、二次元平面或いは三次元空間で特定される位置情報であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記格納手段は、記憶部から読み出したエリア情報と前記端末装置、前記情報処理装置、又は、前記端末装置および情報処理装置とは異なる計算機より指定されたエリア情報とを比較して両エリアが重なるか否かを判断し、両エリアが重ならないと判断した場合、前記端末装置、前記情報処理装置、又は、前記端末装置および情報処理装置とは異なる計算機より指定されたエリア情報を前記記憶部に格納することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 記憶部を有する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
端末装置から指定されたタグの貼付位置を示すタグ位置情報を受信する受信工程と、
前記記憶部から読み出したタグを貼れないエリアを示すエリア情報と前記タグ位置情報とから前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれているか否かを判断し、前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれていると判断した場合、前記エリアにおいてタグを貼ることができないことを示す貼付不可情報を前記端末装置に送信する貼付制御工程と、
を含み、
前記記憶部には、前記エリアのエリア情報に、前記エリアにタグを貼ることが許可される権限を示す権限情報が関連付けられて記憶され、
前記受信工程では、前記端末装置の権限に関する権限情報を更に、前記端末装置から受信し、
前記貼付制御工程では、前記端末装置の位置を示す位置情報或いは前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれていると判断した場合、前記記憶部から読み出した前記エリアの権限情報と前記端末装置の権限情報とから前記エリアにタグを貼ることが許可されているか否かを更に判断し、前記エリアにタグを貼ることが許可されていないと判断したとき、前記貼付不可情報を前記端末装置に送信することを特徴とする情報処理方法。 - 記憶部を有する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
端末装置から指定されたタグの貼付位置を示すタグ位置情報を受信する受信工程と、
前記記憶部から読み出したタグを貼れないエリアを示すエリア情報と前記タグ位置情報とから前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれているか否かを判断し、前記タグ位置情報が前記エリア情報に含まれていると判断した場合、前記エリアにおいてタグを貼ることができないことを示す貼付不可情報を前記端末装置に送信する貼付制御工程と、
を含み、
前記受信工程では、前記端末装置の権限に関する権限情報を更に、前記端末装置から受信し、
前記記憶部から読み出したエリア情報と前記端末装置より指定されたエリア情報とを比較して両エリアが重なると判断した場合、前記端末装置の権限情報が前記記憶部に記憶された前記エリア情報に関連する規定の権限情報よりも上位の権限情報であるとき、前記端末装置より指定されたエリア情報を前記記憶部に格納する格納工程を更に含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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