JP5859407B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5859407B2
JP5859407B2 JP2012189060A JP2012189060A JP5859407B2 JP 5859407 B2 JP5859407 B2 JP 5859407B2 JP 2012189060 A JP2012189060 A JP 2012189060A JP 2012189060 A JP2012189060 A JP 2012189060A JP 5859407 B2 JP5859407 B2 JP 5859407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
transport
recording medium
chain
drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012189060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014046477A (ja
Inventor
祐平 千綿
祐平 千綿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2012189060A priority Critical patent/JP5859407B2/ja
Publication of JP2014046477A publication Critical patent/JP2014046477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5859407B2 publication Critical patent/JP5859407B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に水性UVインクを用いて記録媒体に画像を記録する場合に適しているインクジェット記録装置に関する。
従来より、水性媒体を使用したUV(紫外線)硬化型のインク(水性UVインク)を用いてインクジェット記録方式で画像を記録する水性UVインクジェット記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
水性UVインクジェット記録装置では、描画した画像を定着させるため、描画後の画像にUV(紫外線)を照射する処理が必要とされる。また、汎用の印刷用紙(インクジェット専用紙ではない一般のオフセット印刷などに用いられる塗工紙などのセルロースを主体とした用紙)を使用した場合には、更に描画後に乾燥処理が必要とされる。
ここで、描画用の搬送ドラムによる搬送経路上に乾燥装置を設置すれば、乾燥処理時に発生する熱で搬送ドラムが加熱され、その搬送ドラムの熱でインクジェットヘッドが乾燥して、ノズル内インクの乾燥、増粘などで打滴精度が低下する虞がある。このため乾燥装置を描画用の搬送ドラムから離れた箇所に設ける必要がある。
このような記録装置において、表面に画像が記録された記録媒体を、描画用の搬送ドラムの下流側に設けられたチェーンに設けられたグリッパで先端を把持しながら、記録媒体裏面をガイドプレートに吸着しつつ、所定の搬送経路を搬送し、該搬送過程で乾燥処理を行う構造が提案されている。
しかし、この構造では水性UVインクを用紙に打滴後に、グリッパが記録媒体の先端をガイドプレートの吸着面より上方に保持しバックテンションの掛った状態で引張りながら乾燥が行われるため、記録媒体の先端形状にくせがつき、先端が上向きにカールする。このため、例えば排紙部における記録媒体の集積性が悪くなる等の弊害が生じる虞がある。
特開2011−46872号公報
本発明は上記事実を考慮し、用紙の先端カールを矯正するインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載のインクジェット記録装置は、記録媒体に液滴を吐出する吐出手段と、液滴吐出後の前記記録媒体の搬送方向先端を第1の把持手段で把持して当該記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送される前記記録媒体を加熱乾燥する乾燥手段と、前記搬送手段の搬送経路と対向して配置され、前記第1の把持手段によって搬送方向先端を把持された前記記録媒体の吐出面裏側を吸着する吸着プレートと、前記乾燥手段より搬送方向下流側に設けられ、前記搬送手段から受け渡された前記記録媒体の搬送方向先端を、外周面に設けられた第2の把持手段で把持して当該記録媒体を搬送する搬送胴と、前記搬送胴と対向して前記記録媒体をニップするニップローラと、を有することを特徴とする。
上記の発明によれば、搬送路面から第1の把持手段で持ち上げられ変形した記録媒体の先端部分のカールを、搬送胴と対向して記録媒体をニップするニップローラでニップすることで矯正することができる。また、上記の発明によれば、乾燥中に搬送される記録媒体を吸着プレートに吸着することにより平坦化することで、乾燥時の記録媒体変形を抑えることができる。
請求項2に記載のインクジェット記録装置は、水性UVインクを吐出する前記吐出手段の前記搬送経路上流側に、色材凝集剤を含有する処理液を前記記録媒体に付与する処理液付与手段と、前記処理液を付与された前記記録媒体を乾燥する処理液乾燥部と、を有することを特徴とする。
上記の発明によれば、記録媒体の表面に色材凝集層を形成し、吐出された水溶性UVインクの顔料などの色材を凝集するため記録媒体がカールし易くなるが、搬送胴とニップローラでニップし矯正することにより平坦性が良好となる。これにより汎用の印刷用紙を記録媒体に用いた場合であっても高品位な印刷物とすることができる。
請求項3に記載のインクジェット記録装置は、前記搬送手段は、前記搬送経路に沿って張り渡されたチェーンと、前記チェーンに設けられた前記第1の把持手段としてのグリッパと、を備えたチェーングリッパであることを特徴とする。
上記の発明によれば、ベルトを用いないチェーングリッパ機構を搬送手段としたことで、乾燥手段による搬送手段への熱の影響を抑えることができる。
請求項4に記載のインクジェット記録装置は、前記チェーンで囲まれたスペース内に前記乾燥手段が設けられたことを特徴とする。
上記の発明によれば、インクジェット記録装置内のスペースを有効に利用し、装置全体を小型化することができる。
請求項5に記載のインクジェット記録装置は、前記搬送胴と前記ニップローラとのニップ位置よりも搬送方向上流側で前記記録媒体表面にUV照射処理をするUV照射部を有することを特徴とする。
上記の発明によれば、記録媒体へのUV照射を終えた後に搬送胴とニップローラでニップするため、ニップ後に記録媒体の温度が上がることはなく、ニップ後の記録媒体の再変形を防止できる。
請求項6に記載のインクジェット記録装置は、前記搬送胴で搬送される前記記録媒体表面にUV照射処理をするUV照射部を有することを特徴とする。
上記の発明によれば、UV照射部をチェーンで囲まれたスペースに乾燥手段と共に設けるよりもUV照射部への熱の影響を抑えることができ、かつ搬送手段のサイズを抑えることができる。
請求項7に記載のインクジェット記録装置は、前記ニップローラは外周面を冷却する冷却機構を備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、記録媒体を冷却しながらニップするので、排紙時の温度が下がり、画線部の貼り付きを抑えることができる。
請求項8に記載のインクジェット記録装置は、前記ニップローラを前記搬送胴の表面から離間させ、当該ニップローラと前記第2の把持手段との接触を回避する退避機構を備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、第2の把持手段と接触するタイミングでニップローラを搬送胴から離間させるので、第2の把持手段との接触によるニップローラの表面の傷付きを抑えることができる。
請求項9に記載のインクジェット記録装置は、前記搬送胴から受け渡された前記記録媒体の搬送方向先端を把持し集積部へ搬送する排出手段を有することを特徴とする。
上記の発明によれば、排出手段を設けることで、搬送胴と集積部との位置を任意に設定することができる。
請求項10に記載のインクジェット記録装置は、前記搬送胴の搬送経路下流側に、搬送経路に沿って張り渡されたチェーンと、前記チェーンに設けられた第3の把持手段と、を備え、前記搬送胴から受け渡された前記記録媒体の搬送方向先端を前記第3の把持手段で把持し集積部へ搬送する排出手段を有することを特徴とする。
上記の発明によれば、ベルトを用いないチェーングリッパ機構を排出手段としたことで、搬送経路の設定を自由に行うことができる。
請求項11に記載のインクジェット記録装置は、前記搬送胴の表面は金属であり、前記ニップローラはゴムローラであることを特徴とする。
上記の発明によれば、金属の搬送胴外周面に把持され、搬送される記録媒体をゴムローラでニップすることにより、搬送胴外周面に沿った形に癖付けを行い、カールを矯正することができる。
本発明は上記構成としたので、用紙の先端カールを矯正するインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構造を側面から見た縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の搬送部26の周辺を側面から見た縦側面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の第1搬送経路70Aにおける用紙Pへの、グリッパ64Dの牽引力とガイドプレート72の吸着力が掛かる方向を側面から見た縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のニップローラ82が搬送ドラム80から離間した状態である(A)と、接触した状態である(B)とを側面から見た縦断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のニップローラ82を搬送ドラム80から接離方向に移動させる退避機構を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の搬送部26の周辺を側面から見た縦断面図である。
以下、添付図面に従って本発明が適用されたインクジェット記録装置の全体構成について概説する。
<全体構成>
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態を示す全体構成図である。このインクジェット記録装置10は、枚葉の用紙Pに水性UVインク(水性媒体を使用した紫外線硬化型のインク)を用いてインクジェット方式で画像を記録するインクジェット記録装置である。
インクジェット記録装置10は、主として、記録媒体としての用紙Pを給紙する給紙部12と、給紙部12から給紙された用紙Pの表面PA(画像記録面)に所定の処理液を付与する処理液付与手段としての処理液付与部14と、処理液付与部14で処理液が付与された用紙Pの乾燥処理を行う処理液乾燥部16と、処理液乾燥部16で乾燥処理が施された用紙Pの表面PAに水性UVインクを用いてインクジェット方式で画像を記録する画像記録部18と、画像記録部18で画像が記録された用紙Pの乾燥処理を行うインク乾燥処理部20と、インク乾燥処理部20で乾燥処理された用紙PにUV照射処理(定着処理)を行って画像を定着させるUV照射処理部22と、UV照射処理部22でUV照射処理された用紙Pを排紙部24に搬送し対向するローラ対でニップする搬送部26と、搬送部26から搬送された用紙Pを排紙する排紙部24とで構成される。
<給紙部>
給紙部12は、給紙台30に積載された用紙Pを1枚ずつ処理液付与部14に給紙する。給紙部12は、主として、給紙台30と、サッカー装置32と、給紙ローラ対34と、フィーダボード36と、前当て38と、給紙ドラム40とで構成される。
用紙Pは、複数枚が積層された束の状態で給紙台30に載置される。給紙台30は、図示しない給紙台昇降装置によって昇降可能に設けられている。給紙台昇降装置は、給紙台30に積載された用紙Pの増減に連動し、束の最上位に位置する用紙Pが常に一定の高さに位置するように、給紙台30を昇降させる。
記録メディアとしての用紙Pは、特に限定されないが、一般のオフセット印刷などで使用される汎用の印刷用紙(いわゆる上質紙、コート紙、アート紙などのセルロースを主体とする用紙)を用いることができる。本実施形態では塗工紙が用いられる。塗工紙は、一般に表面処理されていない上質紙や中性紙等の表面にコート材を塗布してコート層を設けたものである。具体的には、アート紙、コート紙、軽量コート紙、微塗工紙などが好適に用いられる。
給紙台30の上に積載された用紙Pは、サッカー装置32によって用紙束の上から順に1枚ずつ引き上げられ、給紙ローラ対34に給紙される。給紙ローラ対34に給紙された用紙Pは、給紙ローラ対34を構成する上下一対のローラ34A、34Bによって前方に搬送され、フィーダボード36の上に載置される。フィーダボード36の上に載置された用紙Pは、フィーダボード36に設けられ搬送面を形成するテープフィーダ36Aによって搬送される。
この搬送過程では用紙Pがリテーナ36Bによってフィーダボード36の搬送面に押し付けられ、凹凸が矯正される。フィーダボード36によって搬送された用紙Pは、搬送方向の先端が前当て38に突き当たることによって搬送方向の傾き(スキュー)が矯正され、その後、給紙ドラム40に受け渡される。給紙ドラム40は、用紙Pの先端をグリッパ40Aで把持して回転することにより、用紙Pを外周面に巻き掛けて搬送する。用紙Pはこのグリッパ40Aによって先端を把持され、処理液付与部14へと搬送される。
<処理液付与部>
処理液付与手段としての処理液付与部14は、用紙Pの表面PA(画像が記録される面)に所定の処理液を付与する。この処理液付与部14は、主として、用紙Pを搬送する処理液付与ドラム42と、処理液付与ドラム42によって搬送される用紙Pの表面PA(画像が記録される面)に所定の処理液を付与する処理液付与ユニット44とで構成される。
本実施形態では処理液をローラ塗布する構成としているが、処理液を付与する方法は、これに限定されるものではなく、インクジェットヘッドを用いて付与する構成やスプレーにより付与する構成を採用することもできる。
給紙部12の給紙ドラム40から受け渡された用紙Pは、処理液付与ドラム42で受け取られる。処理液付与ドラム42は、用紙Pの先端をグリッパ42Aで把持して回転することにより、用紙Pを外周面に巻き掛けて搬送する。この搬送過程で処理液を含浸した塗布ローラ44Aが用紙Pの表面PAに押圧当接され、用紙Pの表面PAに処理液が塗布される。
用紙Pの表面PAに塗布される処理液は、後述する画像記録部18で用紙Pに吐出される水性UVインク中の色材を凝集させる機能を有する。この処理液を用紙Pの表面PAに塗布、乾燥して水性UVインクを打滴することにより、汎用の印刷用紙を用紙Pとして用いた場合であっても、色材が凝集して目視上のドットが小さくなり、隣接する水性UVインクの液滴同士が着弾干渉等を起こすことなく、高品位な印刷を行うことができる。
<処理液乾燥部>
処理液乾燥部16は、前段の処理液付与部14で表面PAに処理液が付与された用紙Pを乾燥処理する。この処理液乾燥部16は、主として、用紙Pを搬送する処理液乾燥ドラム46と、用紙搬送ガイド48と、処理液乾燥ドラム46によって搬送される用紙Pの印刷面に熱風を吹き当てて乾燥させる処理液乾燥ユニット50とで構成される。
処理液付与部14の処理液付与ドラム42から受け渡された用紙Pは、処理液乾燥ドラム46で受け取られる。処理液乾燥ドラム46は、用紙Pの先端をグリッパ46Aで把持して回転することにより、用紙Pを搬送する。この際、処理液乾燥ドラム46は、用紙Pの表面PA(前段で処理液が塗布された面)を内側に向けて搬送する。用紙Pは、処理液乾燥ドラム46によって搬送される過程で処理液乾燥ドラム46の内側に設置された処理液乾燥ユニット50から熱風が表面PAに吹き当てられ、乾燥処理される。すなわち、処理液中の溶媒成分が蒸発除去される。これにより、用紙Pの表面PAにインク凝集層が形成される。
<画像記録部>
画像記録部18は、用紙Pの表面PA(画像が記録される面)にC、M、Y、Kの各色のインク(水性UVインク)の液滴を吐出して、用紙Pの表面PAにカラー画像を描画する。この画像記録部18は、主として、用紙Pを搬送する画像記録ドラム52と、画像記録ドラム52によって搬送される用紙Pを押圧して、用紙Pを画像記録ドラム52の周面に密着させる用紙押さえローラ54と、用紙PにC、M、Y、Kの各色のインク滴を吐出する吐出手段としてのインクジェットヘッド56C、56M、56Y、56Kと、用紙Pに記録された画像を読み取るインラインセンサ58と、インクミストを捕捉するミストフィルタ60と、ドラム冷却ユニット62とで構成される。
画像記録ドラム52は、処理液乾燥部16の処理液乾燥ドラム46から用紙Pを受け取り、インク乾燥処理部20へと用紙Pを搬送する。画像記録ドラム52は、円筒状に形成され、図示しないモータに駆動されて矢印Dのように回転する。画像記録ドラム52の外周面上には、グリッパ52Aが備えられ、このグリッパ52Aによって用紙Pの先端が把持される。画像記録ドラム52は、このグリッパ52Aによって用紙Pの先端を把持して回転することにより、用紙Pを周面に巻き掛けながら、インク乾燥処理部20へと用紙Pを搬送する。
また、画像記録ドラム52は、その周面に多数の吸引穴(図示せず)が所定のパターンで形成される。画像記録ドラム52の周面に巻き掛けられた用紙Pは、図示しない負圧発生手段と連通した吸引穴によって吸引されることにより、画像記録ドラム52の外周面に吸着保持されながら搬送される。これにより、高い平坦性をもって用紙Pを搬送することができる。
処理液乾燥部16の処理液乾燥ドラム46から画像記録部18へ受け渡された用紙Pは、画像記録ドラム52で受け取られる。画像記録ドラム52は、用紙Pの先端をグリッパ52Aで把持して回転することにより、用紙Pを搬送する。画像記録ドラム52に受け渡された用紙Pは、まず用紙押さえローラ54を通過することにより、画像記録ドラム52の周面に密着する。これと同時に用紙Pは画像記録ドラム52の吸着穴から吸引されて、画像記録ドラム52の外周面上に吸着保持される。
用紙Pは画像記録ドラム52の外周面上に吸着保持された状態で搬送され、各インクジェットヘッド56C、56M、56Y、56Kに対向する位置を通過する。用紙Pは搬送中に各インクジェットヘッド56C、56M、56Y、56KからC、M、Y、Kの各色のインクの液滴が表面PAに吐出(打滴)され、カラー画像が描画される。用紙Pの表面PAには前述のようにインク凝集層が形成されているので、打滴同士の干渉や打滴の融合等を起こすことなく、高品位な画像を記録することができる。この後、用紙Pは画像記録ドラム52の吸着が解除された後、インク乾燥処理部20へと受け渡される。
<インク乾燥処理部、第1搬送経路>
インク乾燥処理部20は、画像記録後に画像記録部18より搬送される用紙Pを乾燥処理し、用紙Pの表面PAに残存する液体成分を除去する。インク乾燥処理部20は、画像が記録された用紙Pを搬送する搬送手段としてのチェーングリッパ64と、搬送される用紙Pにバックテンションを付与して平坦化するバックテンション付与機構66と、搬送される用紙Pを乾燥処理する乾燥手段としてのインク乾燥処理ユニット68とで構成される。
チェーングリッパ64は、インク乾燥処理部20、UV照射処理部22、排紙部24において共通して使用される用紙搬送機構であり、画像記録部18から受け渡された用紙Pを受け取って、排紙部24まで搬送する。
このチェーングリッパ64は、主として画像記録ドラム52に近接して設置される第1スプロケット64Aと、搬送ドラム80に隣接して設置される第2スプロケット64Bと、第1スプロケット64Aと第2スプロケット64Bとに巻き掛けられる無端状のチェーン64Cと、チェーン64Cの走行をガイドする複数のチェーンガイド(図示せず)と、チェーン64Cに一定の間隔をもって取り付けられる第1の把持手段としての複数のグリッパ64Dとで第1搬送経路70Aが構成される。
第1スプロケット64Aと、第2スプロケット64Bと、チェーン64Cと、チェーンガイドとは、それぞれ一対で構成され、用紙Pの搬送幅方向の両側に配設される。グリッパ64Dは、一対で設けられるチェーン64Cに掛け渡されて設置される。
グリッパ64Dは、チェーン64Cに一定の間隔をもって複数取り付けられる。このグリッパ64Dの取り付け間隔は、画像記録ドラム52からの用紙Pの受け取り間隔に合わせて設定される。すなわち、画像記録ドラム52から搬送され、順次受け渡される用紙Pを、タイミングを合わせて画像記録ドラム52から受け取ることができるように、画像記録ドラム52のグリッパ52Aからの用紙Pの受け取り間隔に合わせてグリッパ64Dのチェーン64C上の設置位置も設定される。
第1スプロケット64Aに接続されたモータ(図示せず)を駆動すると、チェーン64Cが矢印D1方向に画像記録ドラム52の周速度と同じ速度で走行する。また、画像記録ドラム52から受け渡される用紙Pが、各グリッパ64Dで受け取れるようにグリッパ52Aが第1搬送経路70Aに接近するタイミングと、グリッパ64Dが画像記録ドラム52と接近するタイミングとが予め合わせられている。
バックテンション付与機構66は、チェーングリッパ64によって先端を把持されながら搬送される用紙Pにバックテンションを付与する。このバックテンション付与機構66は、主として、吸着プレートとしてのガイドプレート72と、そのガイドプレート72に形成される吸引穴(図2,3参照)から空気を吸引する吸引機構(図示せず)とで構成される。
ガイドプレート72は、用紙幅に対応した幅を有する中空状のボックスプレートで構成される。このガイドプレート72は、チェーングリッパ64による用紙Pの搬送経路(チェーンの走行経路)に沿って配設される。具体的には、第1搬送経路70Aを走行するチェーン64Cに沿って配設され、チェーン64Cから所定距離離間して配設される。チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pは、その裏面(非吐出面)が、このガイドプレート72の上面(チェーン64Cと対向する摺接面)の上を摺接しながら搬送される。
図2、3に示すようにガイドプレート72の摺接面(上面)には、複数の吸引穴73が所定のパターンで多数形成される。上記のように、ガイドプレート72は、中空のボックスプレートで形成されている。吸引機構(図示せず)は、このガイドプレート72の中空部71を吸引し、内部に負圧を発生する。これにより、摺接面に形成された吸引穴73から中空部71に空気が吸引される。
ガイドプレート72の吸引穴73から中空部71に空気が吸引されることにより、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pの裏面が吸引穴73に吸引される。用紙Pはグリッパ64Dで先端を牽引されているので、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pにはバックテンションが付与される。
上記のように第1搬送経路70Aを搬送される過程で、用紙Pはチェーングリッパ64の搬送経路内部に設置されたインク乾燥処理ユニット68によって乾燥処理が施される。すなわち、搬送される用紙Pの表面PA(画像記録面)にインク乾燥処理ユニット68から熱風が吹き当てられ、乾燥処理が施される。この際、用紙Pは、バックテンション付与機構66によって吸引される一方で先端をグリッパ64Dにより牽引され、バックテンションが付与されながら乾燥処理が施される。これにより、用紙Pの変形を抑えながら乾燥処理することができる。
加熱に用いる熱源として、水性UVインクの顔料又は染料のみを加熱する熱源を用いることにより用紙Pへの加熱を抑制することもできる。これにより用紙Pの加熱で生じる用紙Pの変形を抑えることができる。たとえば、NIRランプ(近赤外線ランプ)やIR−LEDなどが熱源として好適に用いられる。
<UV照射処理部>
UV照射処理部22は、水性UVインクを用いて記録された画像に紫外線(UV)を照射して、画像を定着させる。このUV照射処理部22は、主として、乾燥処理された用紙Pを搬送するチェーングリッパ64と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pにバックテンションを付与するバックテンション付与機構66と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pに紫外線を照射するUV照射部としてのUV照射ユニット74とで構成される。
チェーングリッパ64に搬送されてインク乾燥処理部20で乾燥処理が施された用紙Pは、引き続き第1搬送経路70Aを搬送される。この第1搬送経路70Aを搬送される過程で用紙Pは、チェーングリッパ64の内部に設置されたUV照射ユニット74によりUV照射処理が施される。すなわち、UV照射ユニット74から用紙Pの表面PAに向けて紫外線が照射される。この際、用紙Pは、バックテンション付与機構66によってバックテンションが付与されながらグリッパ64Dで先端を牽引され、UV照射処理が施される。これにより、用紙Pの変形を抑えながらUV照射処理を施すことができる。
<搬送部>
搬送部26に設けられた搬送胴としての搬送ドラム80は、チェーングリッパ64から用紙Pを受け取り、排紙部24へと用紙Pを搬送する。搬送ドラム80は、円筒状に形成され、図示しないモータに駆動されて矢印E方向に回転する。搬送部26は主として、乾燥処理された用紙Pを搬送する搬送ドラム80と、搬送ドラム80によって搬送される用紙Pを、搬送ドラム80との間でニップするニップローラ82とで構成される。
図4に示すように、搬送ドラム80の外周面上には第2の把持手段としてのグリッパ80Aが備えられ、このグリッパ80Aによって用紙Pの搬送方向先端が把持される。搬送ドラム80は、このグリッパ80Aによって用紙Pの先端を把持して回転することにより、用紙Pを周面に巻き掛けながら排紙部24へと用紙Pを搬送する。
図1に示すように、チェーングリッパ64に設けられたグリッパ64Dによって先端を把持された用紙Pが、チェーングリッパ64の搬送方向下流端にて搬送ドラム80に受け渡される。チェーングリッパ64に設けられたグリッパ64Dと搬送ドラム80の外周面に設けられたグリッパ80Aにより、チェーングリッパ64と搬送ドラム80は、用紙Pの受け渡しを行う。このとき用紙Pの受け取りと受け渡しのタイミングが合うように、チェーン64Cと搬送ドラム80との回転位置が制御される。すなわち、両者が同じ周速度となるように駆動されるとともに、互いのグリッパの位置が合うように駆動される。
本実施形態において搬送ドラム80は、例えば熱伝導性に優れたアルミの円筒、ニップローラ82は用紙Pの表面PAを傷付けにくいゴムローラなどが好適に用いられる。またニップローラ82の内部には水冷装置などの冷却手段が設けられていてもよい。
例えば図4(A)(B)に示すようにニップローラ82と冷却装置としてのチラー90とを冷却水路92で連結し、冷却水路92を循環する冷却水でニップローラ82を内部から冷却してもよい。あるいは冷却されたローラをニップローラ82の外周面に当接させることでニップローラ82の外周面の温度を下げる構成としてもよい。
冷却されたニップローラ82でニップされることにより、排紙時の用紙Pの温度を下げることができ、後述する排紙部24においてブロッキング(貼り付き)を抑えることができる。搬送ドラム80を冷却してもよいが、発明者らは実験によりニップローラ82側を冷却した方が用紙Pのカール補正効果が優れているという知見を得ているので、搬送ドラム80よりもニップローラ82を冷却する方が望ましい。
<ニップローラ退避機構>
図4(A)(B)に示すように、搬送ドラム80の外周面に設けられたグリッパ80Aによって把持され、搬送ドラム80の外周面を搬送される用紙Pは、搬送ドラム80と当接するニップローラ82との間にて先端からニップされる。
ここでニップローラ82は例として図5に示すような退避機構84を備え、搬送ドラム80の外周面に設けられたグリッパ80Aとの接触を回避する構成とされていてもよい。すなわち、搬送ドラム80と同軸に設けられた小径部80Bにはグリッパ80Aと同じ周位置にカム80Cが設けられ、図示しないフレーム上に設けられた支点84Cに揺動可能に支持されたアーム84Aは、引張コイルバネ84Dによってニップローラ82の回転軸82Cを搬送ドラム80に付勢するように支持し、先端にはカムフォロア84Bが設けられている。
小径部80Bの外周面にはカム80Cが設けられ、カム80Cにカムフォロア84Bが乗り上げると、アーム84Aは図示しないフレーム上に設けられた支点84Cを揺動支軸として、搬送ドラム80の外周面から中心軸82Cが離間する方向に揺動する。これによりニップローラ82はグリッパ80Aを回避して搬送ドラム80の表面PAから離間する。
このような退避機構により、図4(A)に示すように、搬送ドラム80の外周面に設けられたグリッパ80Aが用紙Pの先端を把持し、矢印Eのように搬送ドラム80が回転すると、グリッパ80Aは搬送ドラム80とニップローラ82とのニップ位置に接近する。
退避機構84によってニップローラ82の回転軸82Cが搬送ドラム80から離間する方向に移動すると、ニップローラ82の外周面はグリッパ80Aと接触せず、間隔を保った状態で搬送ドラム80が矢印Eのように回転する。
次いでグリッパ80Aがニップローラ82と搬送ドラム80とのニップ位置を通過し矢印Eのように回転すると、図5に示す退避機構84はアーム84Aが圧縮コイルバネ84Dによってニップローラ82の回転軸82Cを搬送ドラム80に近付けるように付勢する。これにより、再びニップローラ82の外周面は搬送ドラム80の外周面と接触し、グリッパ80Aによって先端が把持された用紙Pは、ニップローラ82と搬送ドラム80とでニップされる。
ニップローラ82に設けられる退避機構としては、例えば上記のように搬送ドラム80と同期して回転するカム80C以外にも油圧機構、モータ等の駆動源によって、搬送ドラム80の外周面と接離方向に移動するニップローラ82の回転軸支持機構を備えていてもよい。あるいは搬送ドラム80の回転位置を検出するセンサを備え、アクチュエータやステップモータ等の駆動源でニップローラ82の回転軸82Cを移動させる機構などでもよい。
<排紙部、第2搬送経路>
排紙部24は、一連の画像記録処理が行われ、搬送ドラム80とニップローラ82によるニップ後の用紙Pを回収する。この排紙部24は、主として用紙Pを搬送する排出手段としてのチェーングリッパ164と、用紙Pを積み重ねて回収する集積部76とで構成される。チェーングリッパ164はチェーングリッパ64と同様、第2搬送経路170Aを構成する。すなわち搬送ドラム80側の第1スプロケット164Aと集積部76側の第2スプロケット164Bとに巻き掛けられたチェーン164Cと、チェーン164Cの走行をガイドする複数のチェーンガイド(図示せず)と、チェーン164Cに一定の間隔をもって取り付けられる第3の把持手段としての複数のグリッパ164Dとでチェーングリッパ164は構成される。
第1スプロケット164Aと、第2スプロケット164Bと、チェーン164Cと、チェーンガイドとは、それぞれ一対で構成され、用紙Pの幅方向の両側に配設される。グリッパ164Dは、一対で設けられるチェーン164Cに掛け渡されて設置される。
グリッパ164Dの取り付け間隔は、搬送ドラム80からの用紙Pの受け取り間隔に合わせて設定される。すなわち、搬送ドラム80から順次受け渡される用紙Pを、タイミングを合わせて搬送ドラム80から受け取ることができるように、搬送ドラム80からの用紙Pの受け取り間隔、すなわち搬送ドラム80の外周面に設けられたグリッパ80Aの間隔に合わせて設定される。
搬送ドラム80のグリッパ80Aから用紙Pを受け渡されたグリッパ164Dは、用紙Pの先端を把持しながらチェーン164Cの搬送面に沿って搬送され、集積部76の上まで用紙Pを搬送する。このとき用紙Pが垂れ下がることを防ぐため、チェーングリッパ164の下側にガイド166が設けられ、搬送される用紙Pを下側から支持する。集積部76の上まで用紙Pを搬送したチェーングリッパ164は用紙Pを開放し、これにより集積部76の上に用紙Pをスタックさせる。
集積部76は、チェーングリッパ164から開放された用紙Pを積み重ねて回収する。この集積部76には、用紙Pが整然と積み重ねられるように、用紙当て(前用紙当て、後用紙当て、横用紙当て等)が備えられていてもよい(図示せず)。また、集積部76は、図示しない排紙台昇降装置によって昇降可能に設けられていてもよい。排紙台昇降装置は、集積部76にスタックされる用紙Pの増減に連動して、その駆動が制御され、最上位に位置する用紙Pが常に一定の高さに位置するように、集積部76を昇降させることで、落下により積み重ねられた用紙Pの配列が乱れることを防ぐことができる。
<作用>
以上のように構成される本実施の形態のインクジェット記録装置10の作用は、次のとおりである。
図3に示すように、バックテンション付与機構66は、チェーングリッパ64によって先端を把持されながら搬送される用紙Pにバックテンションを付与する。用紙Pはバックテンションを付与されながら、先端をグリッパ64Dで把持され、矢印Hのように牽引されることで用紙P全体の平坦性を維持し、皺、波打ちなどの変形を防止している。
しかし図3のように用紙Pの先端を把持したグリッパ64Dは、用紙Pが搬送されるガイドプレート72の表面から離間した箇所を搬送されるため、用紙Pの先端は搬送路面であるガイドプレート72の表面からグリッパ64Dの搬送路面に向けて矢印Vのように引張られた状態で癖がつき、チェーングリッパ64から排出された際に先端が矢印V方向に先端が持ち上がり、図2に示されるように表面PA(画像が記録される面)を内側にしてカールする虞があった。
本実施形態においてはチェーングリッパ64から排出される用紙Pを、搬送ドラム80とニップローラ82によってニップし、用紙Pの先端カールを矯正して平坦性を維持している。
すなわち図2に示すように、搬送ドラム80はチェーングリッパ64から受け渡された用紙Pを、対向するニップローラ82とでニップする。ニップローラ82と搬送ドラム80とでニップされる用紙Pは、表面PA(画像が記録される面)を外側にして搬送ドラム80の外周面に巻付けるように保持され、搬送される。
上記のように用紙Pは、第1搬送経路70Aにおいてグリッパ64Dで先端を牽引され、バックテンション付与機構66でガイドプレート72に吸着されることにより、表面PAを上にして先端を持ち上げる方向、すなわち表面PAを内側にしてカールする癖が付く虞がある。搬送部26において搬送ドラム80の外周面に表面PAを外側にして巻付けるように搬送され、ニップローラ82でニップされ、ニップ圧を印加されたことにより、先端のカール癖は逆方向、すなわち表面PAを外側にしてカールする方向に矯正される。
用紙Pの先端カールを矯正した結果として用紙Pの平坦性が向上し、集積部76にスタックされた際に用紙Pの集積性劣化、印刷物としての品位を損ねる等の問題発生を防ぐ効果が得られる。また、本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、先端に限定されず用紙Pの搬送方向中央や後端にカールが生じていた場合でもニップローラ82によるニップで矯正できるのは言うまでもない。
さらに、ニップローラ82と搬送ドラム80でニップされることによって用紙Pの温度が下がり、特に両面記録の際に集積部76上で用紙P同士の画線部が貼り付く(ブロッキング)問題を防ぐことができる。更にニップローラ82の内部に冷却手段を内蔵することで用紙Pの温度を効率よく下げることができる。
また搬送ドラム80から集積部76へチェーングリッパ164で搬送される用紙Pは、搬送方向先端を把持される時点で既に温度が低下しているので、先端を牽引されても再度変形する虞はない。このため用紙Pはチェーングリッパ164で搬送された際に再度、先端がカールする虞はない。これにより集積部76でスタックされる用紙Pの集積性が劣化する虞もない。
<第2実施形態>
以下、図6に従って本発明の第2実施形態が適用されたインクジェット記録装置11の全体構成について概説する。なお第1実施形態と同じ内容は記載を省略する。
前述の第1実施形態では、UV照射処理部22はチェーングリッパ64の内部に設置されたUV照射ユニット74によりUV照射処理が施される構成としているが、UV照射処理部22をチェーングリッパ64の内部に設置せず、搬送ドラム80で搬送される用紙Pに対向する位置に設けた構成とすることもできる。
すなわち、本実施形態では図6に示すように、UV照射ユニット74を搬送ドラム80の外周面に対向する位置であって第1搬送経路70Aから搬送部26への受け渡し位置とニップローラ82のニップ位置との間に設け、グリッパ80Aで先端を把持され搬送される用紙Pの表面PAにUVを照射する構成としている。
この際、搬送ドラム80の外周面長さ(周長)が充分に長く、搬送される用紙PがUV照射ユニット74と対向する位置を通過する時間、つまり用紙Pの表面PAにUVを照射する時間を確保する必要がある。
<作用>
本実施形態に係る構造では、チェーングリッパ64の内部にUV照射ユニット74を設ける必要がないため、第1実施形態に比較してチェーン64Cの長さを短縮でき、装置全体を小型化することができる。また第1実施形態に比較してUV照射ユニット74をインク乾燥処理ユニット68から離れた箇所に設置できるため、UV照射ユニット74に対してインク乾燥処理ユニット68からの熱の影響を少なく抑えることができる。
<まとめ>
以上、本発明の各実施例について記述したが、本発明は上記の各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
例えば上記の各実施例においては、用紙Pの表面PAに色材凝集のための液を塗布、乾燥する記録装置としているが、これに限定せず最初から表面に処理が施された記録媒体を用紙Pとして使用してもよい。あるいは水性UVインクを使用したインクジェット記録装置を例に挙げたが、これに限定せず種々の液を吐出する記録装置の構成としてもよい。
10 インクジェット記録装置
14 処理液付与部(処理液付与手段)
16 処理液乾燥部
18 画像記録部
20 インク乾燥処理部
22 照射処理部
26 搬送部
50 処理液乾燥ユニット
56 インクジェットヘッド(吐出手段)
62 ドラム冷却ユニット
64 チェーングリッパ(搬送手段)
64C チェーン
64D グリッパ(第1の把持手段)
68 インク乾燥処理ユニット(乾燥手段)
72 ガイドプレート(吸着プレート)
74 UV照射ユニット(UV照射部)
76 集積部
80 搬送ドラム(搬送胴)
80A グリッパ(第2の把持手段)
82 ニップローラ
82C 回転軸
84 退避機構
90 チラー(冷却機構)
164 チェーングリッパ(排出手段)
164C チェーン
164D グリッパ(第3の把持手段)
P 用紙(記録媒体)

Claims (11)

  1. 記録媒体に液滴を吐出する吐出手段と、
    液滴吐出後の前記記録媒体の搬送方向先端を第1の把持手段で把持して当該記録媒体を搬送する搬送手段と
    記搬送手段で搬送される前記記録媒体を加熱乾燥する乾燥手段と、
    前記搬送手段の搬送経路と対向して配置され、前記第1の把持手段によって搬送方向先端を把持された前記記録媒体の吐出面裏側を吸着する吸着プレートと、
    前記乾燥手段より搬送方向下流側に設けられ、前記搬送手段から受け渡された前記記録媒体の搬送方向先端を、外周面に設けられた第2の把持手段で把持して当該記録媒体を搬送する搬送胴と、
    前記搬送胴と対向して前記記録媒体をニップするニップローラと、
    を有するインクジェット記録装置。
  2. 水性UVインクを吐出する前記吐出手段の前記搬送経路上流側に、
    色材凝集剤を含有する処理液を前記記録媒体に付与する処理液付与手段と、
    前記処理液を付与された前記記録媒体を乾燥する処理液乾燥部と、を有する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記搬送手段は、前記搬送経路に沿って張り渡されたチェーンと、
    前記チェーンに設けられた前記第1の把持手段としてのグリッパと、を備えたチェーングリッパである請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記チェーンで囲まれたスペース内に前記乾燥手段が設けられた請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記搬送胴と前記ニップローラとのニップ位置よりも搬送方向上流側で前記記録媒体表面にUV照射処理をするUV照射部を有する請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記搬送胴で搬送される前記記録媒体表面にUV照射処理をするUV照射部を有する請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記ニップローラは外周面を冷却する冷却機構を備えた請求項1〜6の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記ニップローラを前記搬送胴の表面から離間させ、当該ニップローラと前記第2の把持手段との接触を回避する退避機構を備えた請求項1〜7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記搬送胴から受け渡された前記記録媒体の搬送方向先端を把持し集積部へ搬送する排出手段を有する請求項1〜8の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記排出手段は、
    前記搬送胴の前記搬送経路下流側に、当該搬送経路に沿って張り渡されたチェーンと、
    前記チェーンに設けられ、前記搬送胴から受け渡された前記記録媒体の搬送方向先端を把持する第3の把持手段と、
    を備えた請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記搬送胴の表面は金属であり、前記ニップローラはゴムローラである請求項1〜10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
JP2012189060A 2012-08-29 2012-08-29 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP5859407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189060A JP5859407B2 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189060A JP5859407B2 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014046477A JP2014046477A (ja) 2014-03-17
JP5859407B2 true JP5859407B2 (ja) 2016-02-10

Family

ID=50606655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012189060A Expired - Fee Related JP5859407B2 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5859407B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003237018A (ja) * 2002-02-15 2003-08-26 Ryobi Ltd 枚葉印刷機
JP5068203B2 (ja) * 2008-03-17 2012-11-07 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置、インクジェット記録方法
JP2009285878A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及びパージ方法
JP5387817B2 (ja) * 2008-12-01 2014-01-15 セイコーエプソン株式会社 乾燥装置
JP5480661B2 (ja) * 2010-02-22 2014-04-23 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5209652B2 (ja) * 2010-02-24 2013-06-12 三菱重工印刷紙工機械株式会社 枚葉両面印刷機
JP5503331B2 (ja) * 2010-02-25 2014-05-28 富士フイルム株式会社 画像形成装置および画像形成方法
JP2012045764A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Fujifilm Corp 画像記録装置および乾燥制御方法
JP2012071589A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Canon Inc 記録装置
JP2012116063A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの結露防止方法
JP5605199B2 (ja) * 2010-12-10 2014-10-15 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014046477A (ja) 2014-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2551122B1 (en) Inkjet recording apparatus
JP5762220B2 (ja) 搬送装置および画像形成装置
JP5529089B2 (ja) 記録媒体搬送装置及び画像形成装置
JP5918159B2 (ja) 画像形成装置
WO2014141761A1 (ja) 画像形成装置
EP2878449B1 (en) Medium-holding device, medium-conveying device, and inkjet recording device
JP6062822B2 (ja) 搬送装置、画像形成装置、及び媒体搬送方法
JP6092488B2 (ja) 払拭部材、ノズル払拭ユニット、及び画像形成装置
JP5859407B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5944332B2 (ja) 媒体搬送装置、及び画像形成装置
JP6025549B2 (ja) 画像形成装置
JP2011121743A (ja) 媒体固定装置及び画像形成装置
JP6092052B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2014168906A (ja) 画像形成装置
WO2016047420A1 (ja) 払拭部材、ノズル払拭ユニット、及び画像形成装置
JP5980411B2 (ja) 記録媒体搬送装置及びインクジェット記録装置
JP6016591B2 (ja) 画像形成装置
JP2014124934A (ja) 画像形成装置
JP2015036335A (ja) インクジェット記録装置
JP2014156056A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2016168780A (ja) 液体供給装置及び画像形成装置
JP2015066897A (ja) インクジェット記録装置
JP2013039702A (ja) 用紙乾燥装置及びインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5859407

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees