JP5858264B2 - 回転動力生成装置および発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石の反発力を利用して回転動力を生成する回転動力生成装置およびその回転動力によって発電する発電装置に関する。
永久磁石は、同極同士を接近させると互いに反発し合い、異極同士を接近させると互いに吸引し合う性質を備えている。従来、こうした永久磁石が反発し合う力(反発力)または吸引し合う力(吸引力)を利用して部材の直線運動を発生させ、それを別の部材の回転運動に変換しようとする考え方が知られている。
例えば、特許文献1には、図33に示すように、シリンダ300の中にピストン磁石301、固定磁石302、コンロッド303、クランクシャフト304およびコイルバネ305を納めた構造の磁力原動装置が開示されている。この磁力原動装置は、コンロッド303の両側にそれぞれピストン磁石301とクランクシャフト304が接続されるとともに、そのピストン磁石301と相反発するように、上死点、下死点の両側に固定磁石302,302が納められ、さらにその外側にコイルバネ305,305が納められている。
また、特許文献2には、図34(a)に示すように、シリンダ400の中にピストン磁石401を納め、シリンダ400の外にクランクシャフト402が配置され、その反対側に回転する円板状磁石403が配置された構造の磁力応用動力ユニットが開示されている。この動力ユニットでは、ピストン磁石401がコンロッド404を介してクランクシャフト402に接続され、クランクシャフト402がギヤおよびシャフトを介して円板状磁石403に接続されている。
さらに、特許文献3には、図35に示すように、シリンダ500,500の中にピストン磁石501,501を納め、シリンダ500,500の外にクランクシャフト502が配置され、その反対側に磁石503,503が固定された回転板504が配置された構造の動力伝達機構が開示されている。この動力伝達機構では、ピストン磁石501,501がコンロッド505,505を介してクランクシャフト502に接続され、回転板504にモータ506が接続されている。
特開平8−168279号公報 特開2011−43157号公報 登録実用新案公報第3180748号 特開2002−54555号公報
以上のように、従来、磁石の反発力または吸引力を利用してシリンダの中でピストン磁石を往復させ、その往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換するようにした動力装置が知られていた。
ところで、この種の動力装置から有効な回転運動を得るためには、クランクシャフトの回転運動が継続的な運動でなければならない。そのためには、ピストン磁石をシリンダの中で繰り返し往復させなければならない。
しかし、前述した各特許文献に開示されている動力装置には次のような課題があった。
まず、特許文献1に開示されている動力装置の場合、シリンダ300の中にピストン磁石301、コンロッド303、クランクシャフト304がすべて納められていたため、ピストン磁石301と固定磁石302との反発力を上死点側、下死点側の双方から同じように作用させることが不可能であった。そのため、ピストン磁石301が上死点側の固定磁石302による反発力を受けて下死点側に移動しても、ピストン磁石301がそれと同じような反発力を受けて上死点側に戻ることはなかった。したがって、ピストン磁石301が往復しないため、連続的な回転動力を得ることが不可能であった。
また、特許文献2に開示されている動力装置の場合、図34(b)に示すように2つの半円板状磁石403a,403bを組み合わることによって円板状磁石403が形成されていたが、各半円板状磁石403a,403bは、円板状磁石403の同じ側の面に異なる極性が配置されていた。そして、その円板状磁石403を回転させることによって、反発力と吸引力を交互に作用させ、ピストン磁石401を遠ざけることと接近させることとを繰りかえそうとしていた。
しかし、例えば一方の半円板状磁石403aからピストン磁石401に反発力が作用しているときでも、ピストン磁石401にはもう一方の半円板状磁石403bから吸引力が作用するため、ピストン磁石401には反発力と吸引力の双方が同時に作用する。そして、ピストン磁石401が反発力によって円板状磁石403から遠ざかると、ピストン磁石401と円板状磁石403との間隔が広がるため、ピストン磁石401を元の位置に戻すには、吸引力を反発力よりも強くしなければならない。
しかし、そうすると、今度はピストン磁石401を遠ざけるのにその吸引力に打ち勝てるだけの反発力が必要とされてしまう。結局、円板状磁石403の回転によってピストン磁石401を往復させることはできないから、連続的な回転動力を得ることが不可能である。
また、特許文献3に開示されている動力伝達機構は、回転板504に固定した磁石503,503をピストン磁石501,501に交代で近づけて、ピストン磁石501,501に作用する磁石の極性を変えることにより、ピストン磁石501,501に反発力と吸引力を交互に作用させようとしていた。
しかし、この動力伝達機構でも、いったん遠ざけたピストン磁石501,501を元の位置に戻すには、反発力よりも強い吸引力を作用させねばならない。しかも、一方の磁石503によって一方のピストン磁石501が吸引されているときに、極性の異なるもう一方の磁石503がそのピストン磁石501を遠ざけようとするため、磁石503,503による反発力と吸引力が拮抗するおそれがある。そのため、ピストン磁石501,501の往復運動を継続させることが困難である。
一方、特許文献4には、同極同士を対向させているピストン磁石と固定磁石との間への鉄板の挟み込みと引き抜きとを繰り返すことによって、ピストン磁石を遠ざけたり近づけたりしようとする装置が開示されていた。
しかし、ピストン磁石と固定磁石との間に鉄板を挟み込むと、その鉄板がピストン磁石、固定磁石双方に吸引されるため、鉄板を引き抜くことが困難になる。その上、鉄板は強磁性体であるから、ピストン磁石と固定磁石との間に鉄板を挟み込んでも、磁力を遮断することはできない。これでは、ピストン磁石を往復させることはできない
しかも、ピストン磁石と、固定磁石の互いに向かい合う面(対向面)が平行に設定されていたため、次のような課題が解決されていなかった。
一般に、永久磁石から出る磁力線は図36に示すようなループ状を描いている。そのため、図37に示すように、固定磁石601と、ピストン磁石602の同極(図37では、N極)の対向面601a,602aが平行に対向していると、図に示したX方向とY方向とに大きさの同じ反発力が作用する。そして、ピストン磁石602は回転するクランクシャフトに接続されているため、固定磁石601に最も接近した位置から離れるとき、その対向面602aが対向面601aに沿ってごく僅か平行に移動するように動く。
そして、対向面601a、対向面602aが平行のまま接近すると、反発力は、固定磁石601とピストン磁石602の両者を中心軸方向に沿って遠ざけようとする方向には作用するものの、対向面602aが対向面601aに沿って平行に移動するような方向には作用しにくい。したがって、ピストン磁石602が固定磁石601から遠ざかろうとする運動に対して、反発力が有効に作用し難いため、往復運動を継続することが困難である。
以上のように、前述した従来の動力装置では、ピストン磁石の往復運動を得ることができなかったため、連続的な回転動力を得ることができないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ピストン磁石の往復運動が確実に得られるようにするとともにその継続性を高め、それにより、連続的な回転動力が得られるようにした回転動力生成装置およびその回転動力によって発電する発電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、上死点側の磁極の極性が等しくなり、かつその上死点側の上極面が互いに異なる方向を向くように配置した第1のピストン磁石部材および第2のピストン磁石部材と、その第1、第2のピストン磁石部材それぞれの下死点側に接続された第1のコンロッドおよび第2のコンロッドと、その第1、第2のコンロッドが接続されたクランクシャフトとを有し、第1、第2のピストン磁石部材をそれぞれ外側から保持し、かつそのそれぞれを往復移動の全行程に渡って案内する第1のガイド部材および第2のガイド部材と、第1、第2のピストン磁石部材それぞれの上極面から一定間隔を置いた位置に固定され、かつ上極面の磁極と等しい極性を備えた固定極面が、第1、第2のピストン磁石部材それぞれの上極面に対向するように配置されている第1の固定磁石部材および第2の固定磁石部材と、第1のピストン磁石部材の上極面と第1の固定磁石部材の固定極面との間に配置され、第1のピストン磁石部材の上極面と対峙する第1の減磁回転板を備えた第1の減磁部材と、第2のピストン磁石部材の上極面と第2の固定磁石部材の固定極面との間に配置され、第2のピストン磁石部材の上極面と対峙する第2の減磁回転板を備えた第2の減磁部材とを有し、第1,第2の減磁回転板は、それぞれ上極面と対峙する内表面および固定極面と対峙する外表面の双方に、第1、第2のピストン磁石部材の磁極よりも弱く、上極面と極性の異なる磁力を備えた減磁磁石部と、その減磁磁石部に隣接して形成された磁力の存在しない無磁力部とを有し、第1、第2のピストン磁石部材それぞれの上極面と、第1、第2の固定磁石部材それぞれの固定極面とにおいて、クランクシャフトの回転する回転方向に沿った最も後側の最後部間隔を他の部分の間隔よりも広くして、その最後部における上極面と固定極面との反発しあう反発力が他の部分における反発力よりも小さくなるようにした反発力不均一構造を有し、第1、第2のピストン磁石部材の往復運動が継続的になるようにクランクシャフトに動力を供給する補助電動機を更に有する回転動力生成装置を特徴とする。
上記回転動力生成装置では、第1、第2のピストン磁石部材と、第1、第2の固定磁石部材との間に反発力が作用し、その反発力を第1、第2の減磁回転板によって軽減することができる。
また、上記回転動力生成装置の場合、第1,第2の減磁回転板の減磁磁石部は、磁力の最も強い強減磁部と、磁力の最も弱い弱減磁部と、その強減磁部と弱減磁部の中間の磁力を備えた中減磁部とを有し、かつ第1,第2の減磁回転板それぞれの回転方向に沿って、その強減磁部、中減磁部および弱減磁部が順に配置されることによって、磁力が周方向に沿って漸次強くなるように変化する磁力変化構造を有していることが好ましい。
さらに、上記回転動力生成装置の場合、クランクシャフトにべベルギアが形成され、第1、第2の減磁部材は、それぞれ第1、第2の減磁回転板をその中心の回りに回転させる第1、第2の回転軸を有し、その第1、第2の回転軸の先端部にそれぞれクランクシャフトのべベルギアと互いにかみ合う第1、第2のべベルギアが形成され、第1、第2の減磁回転板が反対方向に同じ周期で回転し、かつ第1、第2の減磁回転板がそれぞれ第1、第2の回転軸を軸にして一回転するときに第1、第2のピストン磁石部材が第1、第2のガイド部材の内側をそれぞれ一往復するように、べベルギアおよび第1、第2のべベルギアが形成され、第1、第2のピストン磁石部材が同じタイミングに上死点に達するように、クランクシャフトおよび第1、第2のコンロッドが形成され、第1のピストン磁石部材が上死点に達した直後、第1の減磁回転板における第1のピストン磁石部材と第1の固定磁石部材との間の部分が減磁磁石部から無磁力部に切り替わり、かつ第2のピストン磁石部材が上死点に達した直後、第2の減磁回転板における第2のピストン磁石部材と第2の固定磁石部材との間の部分が減磁磁石部から無磁力部に切り替わるように、第1、第2のべベルギアがクランクシャフトのべベルギアにかみ合わされているようにすることができる。
そして、さらに、上記回転動力生成装置の場合、クランクシャフトにべベルギアが形成され、第1、第2の減磁部材は、それぞれ第1、第2の減磁回転板をその中心の回りに回転させる第1、第2の回転軸を有し、その第1、第2の回転軸の先端部にそれぞれクランクシャフトのべベルギアと互いにかみ合う第1、第2のべベルギアが形成され、第1、第2の減磁回転板が反対方向に同じ周期で回転し、かつ第1、第2の減磁回転板がそれぞれ第1、第2の回転軸を軸にして一回転するときに第1、第2のピストン磁石部材が第1、第2のガイド部材の内側をそれぞれ一往復するように、べベルギアおよび第1、第2のべベルギアが形成され、第1、第2のピストン磁石部材が交互に上死点に達するように、クランクシャフトおよび第1、第2のコンロッドが形成され、第1のピストン磁石部材が上死点に達した時点で第2のピストン磁石部材が下死点に達し、その直後、第1の減磁回転板における第1のピストン磁石部材と第1の固定磁石部材との間の部分が減磁磁石部から無磁力部に切り替わり、第2のピストン磁石部材と第2の固定磁石部材との間に第2の減磁回転板における減磁磁石部が配置されているように、第1、第2のべベルギアがクランクシャフトのべベルギアにかみ合わされているようにすることもできる。
また、第1、第2のガイド部材は、内側と外側をつなぐ間隙部が第1、第2のピストン磁石部材が往復移動する全範囲に渡って形成されていることが好ましい。
さらに、上記回転動力生成装置は、第1、第2のガイド部材と、第1、第2のピストン磁石部材と、第1、第2の固定磁石部材と、第1、第2のコンロッドと、第1、第2の減磁部材と、クランクシャフトとをそれぞれ有する第1のエンジン部および第2のエンジン部を有し、その第1のエンジン部におけるクランクシャフトと、その第2のエンジン部におけるクランクシャフトとが、その第1、第2のエンジン部に共通する一本の共通クランクシャフトによって構成されているようにすることができる。
そして、本発明は、回転動力生成装置と、その回転動力生成装置によって生成される回転動力によって発電する発電機とを備えた発電装置であって、回転動力生成装置は、上死点側の磁極の極性が等しくなり、かつその上死点側の上極面が互いに異なる方向を向くように配置した第1のピストン磁石部材および第2のピストン磁石部材と、その第1、第2のピストン磁石部材それぞれの下死点側に接続された第1のコンロッドおよび第2のコンロッドと、その第1、第2のコンロッドが接続されたクランクシャフトとを有し、第1、第2のピストン磁石部材をそれぞれ外側から保持し、かつそのそれぞれを往復移動の全行程に渡って案内する第1のガイド部材および第2のガイド部材と、第1、第2のピストン磁石部材それぞれの上極面から一定間隔を置いた位置に固定され、かつ上極面の磁極と等しい極性を備えた固定極面が、第1、第2のピストン磁石部材それぞれの上極面に対向するように配置されている第1の固定磁石部材および第2の固定磁石部材と、第1のピストン磁石部材の上極面と第1の固定磁石部材の固定極面との間に配置され、第1のピストン磁石部材の上極面と対峙する第1の減磁回転板を備えた第1の減磁部材と、第2のピストン磁石部材の上極面と第2の固定磁石部材の固定極面との間に配置され、第2のピストン磁石部材の上極面と対峙する第2の減磁回転板を備えた第2の減磁部材とを有し、第1,第2の減磁回転板は、それぞれ上極面と対峙する内表面および固定極面と対峙する外表面の双方に、第1、第2のピストン磁石部材の磁極よりも弱く、上極面と極性の異なる磁力を備えた減磁磁石部と、その減磁磁石部に隣接して形成された磁力の存在しない無磁力部とを有し、第1、第2のピストン磁石部材それぞれの上極面と、第1、第2の固定磁石部材それぞれの固定極面とにおいて、クランクシャフトの回転する回転方向に沿った最も後側の最後部間隔を他の部分の間隔よりも広くして、その最後部における上極面と固定極面との反発しあう反発力が他の部分における反発力よりも小さくなるようにした反発力不均一構造を有し、第1、第2のピストン磁石部材の往復運動が継続的になるようにクランクシャフトに動力を供給する補助電動機を更に有する発電装置を提供する。
以上詳述したように、本発明によれば、ピストン磁石の往復運動が確実に得られるようにするとともにその継続性を高め、それにより、連続的な回転動力が得られるようにした回転動力生成装置およびその回転動力によって発電する発電装置が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る回転動力生成装置を示す斜視図である。 図1の2−2線で切断した回転動力生成装置の断面図である。 回転動力生成装置の蓋部を外して示した平面図である。 第1、第2の減磁部材およびクランクシャフトの要部を示す斜視図である。 (a)は第1の減磁部材の平面図、(b)は第1の減磁部材における減磁磁石部、無磁力部の変化パターンを示した図である。 図5の6−6線で切断した第1の減磁部材の一部省略した断面図である。 第1、第2の減磁部材を並べて示した平面図である。 第1のガイド部材、第1のピストン磁石部材および第1の固定磁石部材を示す一部省略した斜視図である。 クランクシャフトに交差する方向から見たエンジン部の第1のピストン磁石部材側の側面図である。 同じく、第2のピストン磁石部材側の側面図である。 (a)は、下死点に達した直後の第1のピストン磁石部材、第1の固定磁石部材および第1の減磁回転板を模式的に示した図、(b)はそのときにおける第1の減磁回転板の要部を模式的に示した図である。 (a)は、図11(a)に続く第1のピストン磁石部材、第1の固定磁石部材および第1の減磁回転板を模式的に示した図、(b)は図11(b)に続く第1の減磁回転板の要部を模式的に示した図である。 (a)は、図12(a)に続く第1のピストン磁石部材、第1の固定磁石部材および第1の減磁回転板を模式的に示した図、(b)は図12(b)に続く第1の減磁回転板の要部を模式的に示した図である。 (a)は、図13(a)に続く第1のピストン磁石部材、第1の固定磁石部材および第1の減磁回転板を模式的に示した図、(b)は図13(b)に続く第1の減磁回転板の要部を模式的に示した図である。 (a)は、図14(a)に続く第1のピストン磁石部材、第1の固定磁石部材および第1の減磁回転板を模式的に示した図、(b)は図14(b)に続く第1の減磁回転板の要部を模式的に示した図である。 (a)は、それぞれ上死点に達した直後の第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)はそのときの第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図16(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図16(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図17(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図17(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図18(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図18(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図19(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図19(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、変形例にかかるガイド部材を示す一部省略した斜視図、(b)は変形例にかかる減磁部材の平面図である。(c)は別の変形例にかかる第1の減磁部材の平面図、(d)はさらに別の変形例にかかる第1の減磁部材の平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る回転動力生成装置の図2に対応した断面図である。 図22に示した回転動力生成装置における第1、第2の減磁部材およびクランクシャフトの要部を示す斜視図である。 図22に示した回転動力生成装置における第1、第2の減磁部材を並べて示した平面図である。 (a)は、図22に示した回転動力生成装置におけるそれぞれ上死点、下死点に達した状態の第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)はそのときの第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図25(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図25(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図26(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図26(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図27(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図27(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 (a)は、図28(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材およびクランクシャフトを模式的に示した図、(b)は図28(b)に続く第1、第2の減磁回転板を模式的に示した図である。 変形例にかかる回転動力生成装置の図3と同様の平面図である。 別の変形例にかかる回転動力生成装置の図3と同様の平面図である。 (a)は本発明の第1の実施の形態に係る回転動力生成装置の動作パターンを模式的に示した図、(b)は第2の実施の形態に係る回転動力生成装置の動作パターンを模式的に示した図である。 従来の磁力原動装置を示す図である。 (a)は従来の磁力応用動力ユニットを示す図、(b)はその円板状磁石を示す図である。 従来の動力伝達機構を示す図である。 永久磁石およびそこから出る磁力線を模式的に示した図である。 固定磁石と、ピストン磁石とが平行に対向している場合の磁力線を模式的に示した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る回転動力生成装置の一部省略した平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る回転動力生成装置のクランクシャフトに沿った方向からみた一部省略した側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
第1の実施の形態
(回転動力生成装置の構造)
まず、図1から図10を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る回転動力生成装置の構造について説明する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る回転動力生成装置100を示す斜視図、図2は図1の2−2線で切断した回転動力生成装置100の断面図、図3は回転動力生成装置100の蓋部6を外して示した平面図である。また、図4は第1、第2の減磁部材30、130およびクランクシャフト11の要部を示す斜視図、図5(a)は第1の減磁部材30の平面図、(b)は第1の減磁部材30における減磁磁石部38、無磁力部39の変化パターンを示した図である。図6は、図5の6−6線で切断した第1の減磁部材30の一部省略した断面図である。図7は第1、第2の減磁部材30、130を並べて示した平面図である。図8は、第1のガイド部材50、第1のピストン磁石部材60および第1の固定磁石部材70を示す一部省略した斜視図である。図9はクランクシャフト11に交差する方向から見たエンジン部10の第1のピストン磁石部材60側の側面図、図10は同じく第2のピストン磁石部材61側の側面図である。
回転動力生成装置100は、第1、第2のピストン磁石部材60,61と、第1、第2の固定磁石部材70,71とを、極性の等しい磁極を備えた上極面60a、61a、固定極面70a、71aを向かい合わせに配置し、その間に、第1、第2のピストン磁石部材60,61の磁極と極性の異なる磁力を備えた第1、第2の減磁回転板32,132をそれぞれ配置している。
そして、回転動力生成装置100では、第1のピストン磁石部材60と第1の固定磁石部材70の反発力(以下「第1の反発力」ともいう)および第2のピストン磁石部材61と第2の固定磁石部材71の反発力(以下「第2の反発力」ともいう)を、それぞれ第1、第2の減磁回転板32,132によって軽減しながら、第1、第2のピストン磁石部材60,61を第1、第2の固定磁石部材70、71に対して、同じタイミングに接近させる。
なお、本実施の形態では、第1、第2のピストン磁石部材60,61の第1、第2の固定磁石部材70、71への接近を「前進」ともいい、第1、第2のピストン磁石部材60,61が第1、第2の固定磁石部材70、71から離れることを「後退する」ともいう。
すると、第1のピストン磁石部材60が第1の反発力によって後退するのと同時に第2のピストン磁石部材61が第2の反発力によって後退し、その後、第1のピストン磁石部材60が前進するのと同時に第2のピストン磁石部材61が前進する。
回転動力生成装置100では、第1、第2のピストン磁石部材60、61が上記のような同じタイミングの後退および前進を繰り返せるため、第1、第2のピストン磁石部材60,61の往復運動を実現でき、さらに後述するスターターモータ14aの動力を用いることによって、その継続性を高めることができる。
そして、回転動力生成装置100の構造について詳しく述べれば次のとおりである。
回転動力生成装置100は、図1〜図3に示すように、底部1、左側壁部2、右側壁部3、正面壁部4、背面壁部5および蓋部6を備えた筐体7を有している。筐体7内のほぼ中央にエンジン部10が設けられている。エンジン部10のクランクシャフト11が左側壁部2、右側壁部3および中間壁部8aを貫通していて、そのクランクシャフト11の左側壁部2の外側部分にフライホイール12が固定されている。さらに、左側壁部2の外側に制御盤13が固定されている。制御盤13は、筐体7内に備えられた図示しない電圧計等の各種計測機器の動作状況を表示するモニタ13aと、バッテリー13bと、図示しない放熱口を有している。
また、回転センサ11Sが左側壁部2のクランクシャフト11の近傍に設けられている。回転センサ11Sは、後述するタイマーリレー13cに接続されている。回転センサ11Sは、クランクシャフト11の回転数を検出し、検出した回転数をタイマーリレー13cに入力する。
そして、制御盤13は、上記計測機器として、少なくともタイマーリレー13cを有している。タイマーリレー13cは、バッテリー13b、回転センサ11Sおよび後述するスターターモータ14aに接続されている。タイマーリレー13cは、定期的(例えば、数秒単位)に内部のリレーが作動する。また、回転センサ11Sから入力されるクランクシャフト11の回転数が設定されている回転数(設定回転数)より小さくなったときにも内部のリレーが作動する。タイマーリレー13cが作動すると、バッテリー13bから後述するスターターモータ14aに電力が供給される。
また、筐体7内の底部1上にスターターモータ14a、直流発電機(ダイナモ:dynamo)14bおよび電動発電機15a、15bが固定されている。スターターモータ14a、直流発電機(ダイナモ:dynamo)14bは、ベルト16aによってクランクシャフト11に接続され、電動発電機15a、15bは、ベルト16bによってクランクシャフト11に接続されている。スターターモータ14aはバッテリー13bに接続されている。直流発電機(ダイナモ:dynamo)14bも図示はしないが、バッテリー13bに接続されている。電動発電機15a、15bには、図示はしないが、出力コードが接続されている。
スターターモータ14aはベルト16aを介してクランクシャフト11に回転動力を供給する。スターターモータ14aは本発明における補助電動機に相当する。図3に示すように、スターターモータ14aに加えてアシストモータ14Sが設けられていることが好ましい。アシストモータ14Sは、図示はしないが、バッテリー13bに接続されている。また、アシストモータ14Sは、スターターモータ14aと同様に、ベルト16aを介してクランクシャフト11に回転動力を供給する。
エンジン部10は、クランクシャフト11と、第1、第2のガイド部材50,51と、取付け板58a,58bと、第1,第2のピストン磁石部材60,61と、第1、第2の固定磁石部材70,71と、第1,第2のコンロッド80,81と、第1、第2の減磁部材30,130とを有している。
クランクシャフト11は、第1、第2のクランク部11a,11cと、その両者をつなぐつなぎ部11bと、つなぎ部11bに固定されたべベルギア(傘歯車)11dとを有している。第1、第2のクランク部11a,11cに第1、第2のコンロッド80,81が接続されている。また、第1、第2のクランク部11a,11cのクランク角が180度に設定されている。
第1のガイド部材50は、図3、図8等に示すように、4つの保持部材50aを有している。保持部材50aは、断面L字状の部材であって、第1のピストン磁石部材60を往復移動の全行程に渡って案内し得る長さを有している。各保持部材50aは、第1のピストン磁石部材60のそれぞれの角部外側に第1のピストン磁石部材60を囲むように配置されている。
また、各保持部材50aのクランクシャフト11よりも上側、下側にそれぞれ取付け板58a,58bが固定されている。その取付け板58a,58bが中間壁部8aに固定されている。これによって、各保持部材50aが筐体7内の底部1から離れた位置に保持されている。
そして、各保持部材50aが離れていることで、第1のガイド部材50に間隙部53が形成されている。間隙部53は、4つの保持部材50aによって囲まれる直方体状空間の内側と外側とをつなぐ部分である。間隙部53は、第1のピストン磁石部材60が往復移動する全範囲に渡って形成されている。
第2のガイド部材51は、保持部材50aと同様の保持部材51aを4つ有している。各保持部材51aは、第2のピストン磁石部材61のそれぞれの角部外側に第2のピストン磁石部材61を囲むように配置されている。第2のガイド部材51でも、間隙部53と同様の間隙部が形成されている。
また、各保持部材51aも、保持部材50aと同様に、クランクシャフト11よりも上側、下側にそれぞれ取付け板58a,58bが固定されている。各保持部材51aも、保持部材50aと同様に筐体7内の底部1から離れた位置に保持されている。
第1、第2のピストン磁石部材60,61は、それぞれ第1,第2のガイド部材50,51の内側に納まる大きさに形成され、第1、第2のガイド部材50,51の内側を往復移動するように形成されている。
第1、第2のピストン磁石部材60、61は、図8〜図10に詳しく示すように、保持ケース63と永久磁石64とを有している。保持ケース63は、アルミ板を断面が概ねC字状になるように折り曲げてなる部材であって、第1のガイド部材50の内側(4つの保持部材50aによって囲まれた空間)に納まる大きさを有している。永久磁石64は、保持ケース63に隙間なく嵌合する大きさを備えた概ね直方体状の磁石であって、磁力が極めて大きい例えばネオジム磁石である。本実施の形態では、永久磁石64は、上死点側の表面(上極面60a)の極性がN極になるように保持ケース63に納められている。第2のピストン磁石部材61の永久磁石64も、上死点側の表面(上極面61a)の極性がN極になるように保持ケース63に納められている。
第1、第2のピストン磁石部材60、61の双方とも、保持ケース63のクランクシャフト11側に接続部65が形成されている。それぞれの接続部65に第1,第2のコンロッド80,81が回動自在に接続されている。
そして、第1、第2のピストン磁石部材60、61は、上極面60a、61aがクランクシャフト11からみて互いに反対方向、すなわち、上極面60a、61aがそれぞれ蓋部6、底部1に向かう方向を向くように配置されている。図2に関して言えば、上極面60aは上向き、上極面61aは下向きである。
なお、回転動力生成装置100では、図2に示すように、第1のピストン磁石部材60が最も高い位置にあるとき、第2のピストン磁石部材61が最も低い位置にある。この時点で第1、第2の反発力が最大となる。そのため、回転動力生成装置100では、第1、第2のピストン磁石部材60、61のそれぞれについて、最も高い位置、最も低い位置を上死点としている。また、上死点側とは、第1のピストン磁石部材60に関しては上側(蓋部6側)、第2のピストン磁石部材61に関しては下側(底部1側)を意味している。
第1、第2の固定磁石部材70、71は、図8〜図10に詳しく示すように、固定用保持ケース73と永久磁石74とを有している。固定用保持ケース73は、保持ケース63と同様の大きさおよび形状を備えた部材である。永久磁石74は、固定用保持ケース73に隙間なく嵌合する大きさを備えた概ね直方体状の磁石であって、永久磁石64と同様の例えばネオジム磁石である。この永久磁石74は、上極面60a、61aの極性と等しい極性(本実施の形態では、N極)を備えた表面(固定極面70a、71a)が上極面60a、61aと対向するように固定用保持ケース73に納められている。
この永久磁石74と、前述の永久磁石64とはともに磁力の強大な磁石であり、極性の等しい上極面60a、61a、固定極面70a、71aを向かい合わせにしているため、第1の反発力、第2の反発力はともに強大なものとなっている。
そして、第1の固定磁石部材70は、4つの調整部材75を用いて蓋部6に固定されている。すなわち、調整部材75の螺子部75aが蓋部6に外側から挿通され、固定用保持ケース73に螺子込まれている。この螺子部75aの螺子込み具合を変えることで、第1の固定磁石部材70の蓋部6に対する傾斜が変わり、固定極面70aの傾斜が変わる。
また、第2の固定磁石部材71は、4つの調整部材75を用いて取付け台59に固定されている。取付け台59は、図2に示すように、筐体7内の底部1に固定されている。第2の固定磁石部材71も、第1の固定磁石部材70と同様、螺子部75aの螺子込み具合を変えることで、取付け台59に対する傾斜が変わり、固定極面71aの傾斜が変わる。
そして、この固定極面70aと上極面60aとにおいて、クランクシャフト11の回転方向faに沿った最も後側(本実施の形態では、「最後部」ともいい、図9では、符号79で示される部分)の間隔D2(最後部79の間隔を最後部間隔ともいう)を他の部分の間隔D1よりも広くしている。図10に示すように、固定極面71aと上極面61aとについても同様である。
こうして、回転動力生成装置100は、最後部79における上極面60aと固定極面70aとの反発力と、上極面61aと固定極面71aとの反発力が、他の部分の反発力よりも小さくなるようにした反発力不均一構造を有している。なお、固定極面70aと上極面60aとのなす角度と、固定極面71aと上極面61aとのなす角度は、所定の傾斜角αに設定されている。
以上のような第1、第2のピストン磁石部材60,61の下死点側に(接続部65に)第1、第2のコンロッド80,81が接続されている。第1、第2のコンロッド80,81はともにクランクシャフト11に接続されている。クランクシャフト11の第1、第2のクランク部11a,11cにそれぞれ第1、第2のコンロッド80,81が接続されている。
次に、第1、第2の減磁部材30、130について説明する。第1、第2の減磁部材30、130は、アルミニウム等の非磁性材を用いて形成されている。第1、第2の減磁部材30、130は、図4、図5(a)、図6に示すように、それぞれ第1、第2の回転軸31、131と、第1、第2の減磁回転板32,132と、第1、第2のべベルギア33,133とを有している。第1、第2の回転軸31,131の一端部に、第1、第2の減磁回転板32,132が固定され、他端部に第1、第2のべベルギア33,133が固定されている。また、第1、第2の回転軸31、131は、中間壁部8aに固定された支持部8b、8cにそれぞれベアリングを介して挿通されている。なお、図5の6−6線は、第1の減磁回転板32の中心を通る中心線を想定している。
第1、第2の減磁回転板32,132はそれぞれ上極面60a、61aと、固定極面70a、71aとの間に納まる厚さを有し、かつ上極面60a、61aをともに覆うことのできる直径を備えることで上極面60a、61aの全体に対峙する大きさの円板である。第1、第2の減磁回転板32,132は互いに反対方向に同じ周期で回転する。
第1の減磁回転板32は、上極面60aと対峙する内表面32aおよび固定極面70aと対峙する外表面32bの双方に、減磁磁石部38と無磁力部39とを有している。また、第2の減磁回転板132も、第1の減磁回転板32と同様、内表面132aと外表面132bの双方に、減磁磁石部138と無磁力部139とを有している。
図7に示すように、減磁磁石部38,138と、無磁力部39,139とは、それぞれ第1、第2の回転軸31,131を中心とする円形帯状(ドーナツ状ともいう)に形成されている。その円形帯状部分のうちの半円相当部分よりも幾分大きな領域に減磁磁石部38,138が割り当てられ、残りの半円相当部分よりも幾分小さな領域に無磁力部39,139が割り当てられている。
また、減磁磁石部38,138および無磁力部39,139が第1、第2の減磁回転板32,132のうちの上極面60a,61aに対応した位置に配置され、しかも半径方向の幅w38が上極面60a,61aの横幅とほぼ同じまたは横幅よりも幾分大きい大きさになるようにしている。
さらに、減磁磁石部38,138は、第1、第2のピストン磁石部材60,61の上極面60a、61a側の磁極よりも弱く、上極面60a、61aと極性の異なる磁力を備えている。本実施の形態では、減磁磁石部38,138の極性がS極に設定されている。減磁磁石部38,138の磁力は永久磁石64,74よりも弱められている。
そして、減磁磁石部38,138は磁力の最も強い強減磁部35,135と、磁力の最も弱い弱減磁部36,136と、強減磁部35,135と弱減磁部36,136の中間の磁力を備えた中減磁部37,137とを有している。減磁磁石部38では、強減磁部35、中減磁部37、弱減磁部36がこの順に周方向に沿って時計回りに配置されている。また、減磁磁石部138では、強減磁部135、中減磁部137、弱減磁部136がこの順に周方向に沿って反時計回りに配置されている。
そのため、第1の減磁回転板32が時計回りに回転すると、上極面60a上に、図5(b)に示すように、弱減磁部36、中減磁部37、強減磁部35が順次出現するから、減磁磁石部38の磁力が周方向に沿って漸次強くなるように変化する。減磁磁石部38は、このようにして磁力が変化する磁力変化構造を有している。また、減磁磁石部38に続いて無磁力部39が出現し、その後、弱減磁部36が出現する。
また、第2の減磁回転板132が反時計回りに回転すると、上極面61aの下に、弱減磁部136、中減磁部137、強減磁部135が順次出現する。そのため、減磁磁石部138も、減磁磁石部38と同様の磁力変化構造を有している。
無磁力部39,139は、第1、第2の減磁回転板32,132の周方向に沿った円形帯状部分の一部で、強減磁部35,135と、弱減磁部36,136との間の部分に相当している。無磁力部39,139は磁力を有していない部分である。
第1、第2のべベルギア33,133には、べベルギア11dがかみ合わされている。そのため、クランクシャフト11の回転に応じて第1、第2の回転軸31,131が回転し、第1、第2の減磁回転板32,132が回転する。第1、第2のべベルギア33,133と、べベルギア11dは、詳しくは後述するが、第1、第2の減磁回転板32,132が第1、第2の回転軸31,131を軸にして一回転するときにクランクシャフト11が一回転するように形成されている。クランクシャフト11が一回転することによって、第1、第2のピストン磁石部材60、61が第1、第2のガイド部材50、51の内側を一往復する。
しかも、回転動力生成装置100が以下の構造を有するように、第1、第2のべベルギア33,133がそれぞれべベルギア11dにかみ合わされている。そのため、回転動力生成装置100では、第1、第2のべベルギア33,133をそれぞれべベルギア11dにかみ合わせるにあたり、それらの位置が調整されている。回転動力生成装置100が有するその構造とは、第1、第2のピストン磁石部材60、61が同じタイミングに上死点に達した直後、第1の間隙において、第1の減磁回転板32が減磁磁石部38から無磁力部39に切り替わり、第2の間隙において、第2の減磁回転板132が減磁磁石部138から無磁力部139に切り替わる構造(以下この構造を「基本構造」ともいう)である。
なお、第1の間隙とは、第1のピストン磁石部材60と第1の固定磁石部材70との間の部分であり、第2の間隙とは、第2のピストン磁石部材61と第2の固定磁石部材71との間の部分である。
(回転動力生成装置の動作内容)
次に、図11から図20を参照して、回転動力生成装置100の動作内容について説明する。
ここで、図11(a)は、下死点に達した直後の第1のピストン磁石部材60、第1の固定磁石部材70および第1の減磁回転板32を模式的に示した図、図11(b)はそのときの第1の減磁回転板32の要部を模式的に示した図である。図12(a)〜図14(a)は、それぞれ図11(a)〜図13(a)に続く第1のピストン磁石部材60、第1の固定磁石部材70および第1の減磁回転板32を模式的に示した図、図12(b)〜図14(b)はそれぞれ図11(b)〜図13(b)に続く第1の減磁回転板32の要部を模式的に示した図である。
図15(a)は、図14(a)に続く第1のピストン磁石部材60、第1の固定磁石部材70および第1の減磁回転板32を模式的に示した図、図15(b)はそのときの第1の減磁回転板32の要部を模式的に示した図である。
回転動力生成装置100は、上記のような構成を有しているから、次のような動作を行う。回転動力生成装置100を作動させるには、まず、図示しない電源スイッチを投入してスターターモータ14aを作動させる。スターターモータ14aがバッテリー13bに蓄積されている電力により作動すると、その動力がベルト16aを介してクランクシャフト11に伝わりクランクシャフト11が図2に示す矢印e11の方向に回転する。それに伴い第1、第2のコンロッド80,81を介して第1、第2のピストン磁石部材60,61が第1,第2のガイド部材50,51の内側を移動する。これにより、初期動作が完了する。
なお、スターターモータ14aには図示しないオーバーランニングクラッチが備えられているため、スターターモータ14aにはクランクシャフト11の動力は伝達されない。回転動力生成装置100は、スターターモータ14aの動力を前述した初期動作で用いるが、初期動作が完了した後も、スターターモータ14aの動力を定期的(例えば、数秒単位)に用いる。また、クランクシャフト11の回転数が設定回転数より小さくなったときにもスターターモータ14aの動力を用いる。これらの場合において、タイマーリレー13cが作動することによって、スターターモータ14aがバッテリー13bから電力の供給を受けて作動し、その動力がクランクシャフト11に伝達される。初期動作が完了した後の動作は次のとおりである。
ここで、図11(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60が下死点に達した直後を考える。このとき、クランクシャフト11が慣性によってそれまでの回転を続けようとするため、第1のピストン磁石部材60が第1の固定磁石部材70に接近しようとする。
このとき、第1のピストン磁石部材60が下死点に達した時点で、第1の間隙に第1の減磁回転板32の減磁磁石部38が出現する。また、図11(b)に示すように、第1のピストン磁石部材60が下死点に達した直後も、第1の間隙に弱減磁部36が配置されている。弱減磁部36の極性が上極面60a、固定極面70aの磁極とは異なるため、弱減磁部36が上極面60a、固定極面70aから出力される磁力を弱める減磁作用を発揮する。この減磁作用により、第1のピストン磁石部材60と第1の固定磁石部材70との間で常時作用している第1の反発力が吸引力f10の分だけ軽減される。すると、第1のピストン磁石部材60が前進しやすくなる。
次に、図12(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60が前進するのに併せて、図12(b)に示すように、第1の減磁回転板32の弱減磁部36が中減磁部37に切り替わり、第1の間隙に中減磁部37が出現する。第1のピストン磁石部材60が前進するにしたがい第1の反発力が強くなるが、弱減磁部36が中減磁部37に切り替わったことで、第1の反発力が吸引力f10よりも大きい吸引力f11の分だけ軽減される。そのため、第1のピストン磁石部材60は引き続き前進する。
続いて、図13(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60が前進するのに併せて、図13(b)に示すように、第1の減磁回転板32の中減磁部37が強減磁部35に切り替わり、第1の間隙に強減磁部35が配置される。そのため、第1の反発力が吸引力f11よりも大きい吸引力f12の分だけ軽減されるから、第1のピストン磁石部材60は引き続き前進する。
さらに続いて、第1のピストン磁石部材60が前進する。このとき、第1の間隙に強減磁部35が配置されているため、第1の反発力が吸引力f12の分だけ軽減される。第1のピストン磁石部材60が引き続き前進すると、その後図14(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60が上死点に達する。このときも、図14(b)に示すように、第1の間隙には強減磁部35が配置されている。
そして、図15(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60が上死点に達した直後に、図15(b)に示すように、第1の間隙において、第1の減磁回転板32の強減磁部35が無磁力部39に切り替わり、第1の間隙に強減磁部35に代わって無磁力部39が配置される。
すると、それまで強減磁部35の減磁作用によって第1の反発力が軽減されていたところ、強減磁部35が無磁力部39に切り替わったことにより、第1の反発力に対する軽減作用が突如消滅する。そのため、図15(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60と第1の固定磁石部材70とに、強大な第1の反発力f14が突如復活する。その第1の反発力f14によって、第1のピストン磁石部材60は、上死点に達した直後に強く押し下げられ、f60で示す方向に勢いよく後退する。
なお、第1のピストン磁石部材60が上死点に達した時点では、第1のコンロッド80が垂直方向に延びているため、第1の反発力が作用していても第1のピストン磁石部材60が後退しにくい。第1のピストン磁石部材60が後退しやすくするには、第1のピストン磁石部材60が上死点に達した直後に強減磁部35が無磁力部39に切り替わるようにするのが望ましい。
以上の説明は、第1のピストン磁石部材60が下死点に達した直後から上死点に達した直後までの動作(前進動作ともいう)に関するものである。
回転動力生成装置100では、第2のピストン磁石部材61についても、第1のピストン磁石部材60とは、往復移動する方向が異なるものの、第1のピストン磁石部材60と同じように前進動作を実行する。
そして、回転動力生成装置100は、第1の減磁回転板32に加えて、第2の減磁回転板132を有している。そのため、第1のピストン磁石部材60および第1の固定磁石部材70と、第2のピストン磁石部材61および第2の固定磁石部材71とが、同じタイミングに同じ周期で、ともに前述した前進動作を実行する。続いて、この点について、図16から図20を参照して説明する。
ここで、図16(a)は、それぞれ上死点に達した直後の第1、第2のピストン磁石部材60、61およびクランクシャフト11を模式的に示した図、図16(b)はそのときの第1、第2の減磁回転板32,132を模式的に示した図である。図17(a)〜図20(a)は、それぞれ図16(a)〜図19(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材60、61およびクランクシャフト11を模式的に示した図、図17(b)〜図20(b)はそれぞれ図16(b)〜図19(b)に続く第1、第2の減磁回転板32,132を模式的に示した図である。
図16(a)に示すように、第1、第2のピストン磁石部材60、61が同じタイミングに上死点に達した直後を考える。この場合、回転動力生成装置100が前述した基本構造を有するように、第1、第2のべベルギア33,133がべベルギア11dにかみ合わされている。そのため、図16(b)に示すように、第1、第2の間隙において、それぞれ強減磁部35、135が無磁力部39,139に切り替わり、第1、第2の間隙にそれぞれ無磁力部39,139が配置されている。そのため、第1、第2のピストン磁石部材60、61に強大な第1、第2の反発力が作用する。
したがって、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれf60、f61で示す方向に勢いよく後退する。第1、第2のピストン磁石部材60、61が同じタイミングに後退することによって、クランクシャフト11にその軸回りのモーメントが発生して、クランクシャフト11が図の矢印で示す方向(図2の矢印e11に示す方向)に回転する。
そして、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ後退し続けると、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ下死点に達する。その直後、図17(a)に示すように、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ前述した前進動作を開始する。
なお、第1、第2のピストン磁石部材60、61が上死点に達した直後から後退して下死点に達した直後までの動作を後退動作ともいう。
この場合、図17(b)に示すように、第1、第2の間隙にそれぞれ弱減磁部36、136が配置されることにより、第1、第2の反発力がそれぞれ軽減される。そのため、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ前進する。
そして、図18(a)に示すように、第1、第2のピストン磁石部材60、61がさらに前進し続けると、図18(b)に示すように、第1、第2の間隙にそれぞれ中減磁部37、137が配置される。そのため、第1、第2の反発力がそれぞれさらに軽減されることで、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ前進する。
やがて、図19(a)に示すように、クランクシャフト11の第1、第2のクランク部11a、11cが平行になると、図19(b)に示すように、第1、第2の間隙にそれぞれ強減磁部35、135が配置される。そのため、第1、第2の反発力がそれぞれさらに軽減されることで、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれさらに前進する。
また、図20(b)に示すように、第1、第2の間隙にそれぞれ強減磁部35、135が配置されたままになるので、第1、第2の反発力が軽減され続ける。そのため、図20(a)に示すように、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ前進する。やがて第1、第2のピストン磁石部材60、61が上死点に達し、その直後、第1、第2のピストン磁石部材60、61による前述した前進動作が完了する。
すると、第1、第2のピストン磁石部材60、61が図16(a)に示した状態に戻り、第1、第2の減磁回転板32,132が図16(b)に示した状態に戻る。そのため、第1、第2のピストン磁石部材60、61が前述した後退動作および前進動作を繰り返す。
このように、第1、第2のピストン磁石部材60、61が、後退動作と前進動作とを同じタイミングに繰り返し実行する。そのため、回転動力生成装置100では、第1、第2のピストン磁石部材60、61の往復運動を実現でき、スターターモータ14aの動力を用いることによって、その往復運動を継続的なものとし、かつその継続性を高めることができる。クランクシャフト11や、第1、第2のピストン磁石部材60、61などの各部材が動くときの摩擦力等の影響によって、クランクシャフト11の回転数が低下する。すると、第1、第2のピストン磁石部材60、61の往復運動が続かなくなる。そのため、回転動力生成装置100では、前述のようにスターターモータ14aの動力を用いる。
また、アシストモータ14Sが設けられているときは、その動力を用いることによって、第1、第2のピストン磁石部材60、61の往復運動の継続性をいっそう高めることができる。この場合、アシストモータ14Sがバッテリー13bから電力の供給を受けるので、バッテリー13bに蓄えられている電力が消費される。これによって、バッテリー13bの過剰充電が防止される。
第1、第2のピストン磁石部材60、61が往復運動を継続すると、第1、第2のコンロッド80,81を介してクランクシャフト11の回転運動が継続する。すると、クランクシャフト11の回転動力がベルト16bを介して電動発電機15a、15bに伝達され、電動発電機15a、15bのコイルが回転する。電動発電機15a、15bのコイルが回転することによって、電力が得られる。この電力は、図示しない出力コードを用いて外部に取り出すことができる。
(回転動力生成装置の作用効果)
以上のとおり、第1、第2のピストン磁石部材60,61と、第1の固定磁石部材70、71とは、上極面60a、61a、固定極面70a、71aにおける磁極の極性が等しい。そのため、第1、第2のピストン磁石部材60,61と、第1、第2の固定磁石部材70、71とには、それぞれ第1、第2のピストン磁石部材60,61を後退させようとする第1、第2の反発力が常に作用している。
ところが、第1の間隙、第2の間隙のそれぞれに第1、第2の減磁回転板32,132が配置されている。第1、第2の減磁回転板32,132はそれぞれ減磁磁石部38,138を有していて、その減磁磁石部38,138における磁力の極性が上極面60a、61a、固定極面70a、71aにおける磁極の極性と異なっている。
そのため、第1、第2のピストン磁石部材60,61、第1、第2の固定磁石部材70、71から出力した磁力線の一部が第1、第2の減磁磁石部38,138に吸収される。すると、上極面60a,61aと、固定極面70a、71aの反発に寄与する磁力線が減少するため、第1、第2の反発力をもたらす磁力が減少する。こうした磁力を減らす減磁作用を減磁磁石部38,138が発揮するため、減磁磁石部38,138が第1、第2の間隙に出現することによって第1、第2の反発力が軽減される。
第1、第2のピストン磁石部材60,61は、前進動作を実行する前に後退動作を実行している。第1、第2のピストン磁石部材60,61が前進動作を実行するときは、その前の後退動作の時点で作用していた第1、第2の反発力よりも小さい反発力しか作用していない(第1、第2の減磁回転板32,132が存在するため)。第1、第2のピストン磁石部材60,61は、強大な第1、第2の反発力による後退動作を実行したときの惰力を残したまま、前進動作を開始するが、それの継続を阻もうとする第1、第2の反発力が弱められている。そのため、後退動作に続いて前進動作が実行され、第1、第2のピストン磁石部材60,61はそれぞれ上死点に達する。
第1、第2の反発力が作用することで第1、第2のピストン磁石部材60,61が後退動作を実行するが、その第1、第2の反発力は、第1、第2のピストン磁石部材60,61の前進を阻止するように作用する。そこで、後退動作によって下死点に達した第1、第2のピストン磁石部材60,61が上死点に達するように、第1、第2のピストン磁石部材60,61が前進動作を実行するときに第1、第2の反発力を弱め、それによって、後退動作に続いて前進動作が実行されるようにした、というのが本発明の考え方である。
また、回転動力生成装置100では、クランクシャフト11を180度クランクとし、第1、第2のピストン磁石部材60,61がそのクランクシャフト11を挟んで反対側に配置されている。その第1、第2のピストン磁石部材60,61が、同じタイミングに上死点と下死点とに達し、前述した後退動作と前進動作とを同じタイミングに繰り返し実行する。
すると、第1、第2のピストン磁石部材60,61が、クランクシャフト11を挟んで反対側から互いの間隔を狭めたり、広げたりする動作を繰り返し実行するため、第1、第2のピストン磁石部材60,61の往復運動が実現される。すると、第1、第2のコンロッド80,81を介してクランクシャフト11にその軸回りのモーメントが発生し、クランクシャフト11が回転運動を実行する。
ところで、従来技術では、例えば、特許文献3に開示されている動力伝達機構のように、2つの磁石の異なった極性を2つのピストン磁石に交互に接近させ、反発力と吸引力を交互に作用させようとしていた。
しかし、反発力によっていったんピストン磁石を遠ざけてしまうと、これを吸引力によって元に位置に戻すことは、たとえ極めて強力な磁石を用いたとしてもほぼ不可能である。つまり、ピストン磁石に反発力と吸引力を交互に作用させることでは、ピストン磁石の往復運動を得ることはできない。
この点、回転動力生成装置100では、第1、第2のピストン磁石部材60,61に対して、反発力だけを作用させることを基本としつつ、後退動作に続く前進動作の際に、その反発力を軽減する構造にしている。
この構造を実現する上で有効なのが第1、第2の減磁回転板32,132である。第1、第2の減磁回転板32,132は、双方とも減磁磁石部38,138と、無磁力部39,139とを有し、共通の構造を有している。そして、減磁磁石部38,138と、無磁力部39,139とが第1、第2の間隙に同じタイミングで出現するように、第1、第2のべベルギア33,133がべベルギア11dにかみ合わされている。こうすることで、第1、第2のピストン磁石部材60,61に対する反発力の軽減作用を等しくし、さらにその軽減のタイミングを同時にすることができる。
こうすることで、第1、第2のピストン磁石部材60、61に対し、常時同じ大きさの反発力が作用することになる。そのため、後退動作とそれに続く前進動作とが継続して行われ、その上、スターターモータ14aの動力を用いることで、往復運動が持続的なものとなるようにして、その継続性を高めることができる。これにより、クランクシャフト11が連続的に回転する連続的な回転動力を得ることができる。
また、第1、第2のピストン磁石部材60,61の磁極の磁力よりも減磁磁石部38、138の磁力が弱いので、減磁磁石部38,138によって磁力線が吸収されても、第1、第2の反発力を温存することができる。
さらに、減磁磁石部38,138と、無磁力部39,139とが円形帯状に形成されているから、第1、第2の減磁回転板32、132を回転させても、減磁磁石部38、138と、無磁力部39、139の第1、第2の間隙に配置される部分の大きさが変わらないようになっている。
一方、回転動力生成装置100は、第1のピストン磁石部材60および第1の固定磁石部材70と、第2のピストン磁石部材61および第2の固定磁石部材71とが反発力不均一構造を有している。
クランクシャフト11が回転する場合、例えば、第1のピストン磁石部材60が上死点に達した直後、第1のクランク部11aは、図9、図15(a)に示したように、クランクシャフト11の回転方向faに沿った前側に傾く。第1のピストン磁石部材60に対し、常に第1の反発力が作用している。そのため、第1の反発力は、第1のピストン磁石部材60が上死点に達し、第1のクランク部11aが垂直に切り立った時点でも、第1のピストン磁石部材60を後退させようとする。しかし、第1のクランク部11aが垂直に切り立っているときに反発力を作用させても、モーメントが得られないが故にクランクシャフト11が回りづらく、したがって、第1のピストン磁石部材60が後退しにくい。
ところが、反発力不均一構造にすると、最後部79よりも他の部分の反発力が大きくなるため、第1のピストン磁石部材60は、上死点に達した時点でも、クランクシャフト11の回転方向に沿った前側の方が後退しやすい。そのため、クランクシャフト11が慣性で回転を続けて第1のクランク部11aが前側に傾けば、第1のピストン磁石部材60が後退しやすくなり、この時点で反発力の軽減作用が消滅することと相まって第1のピストン磁石部材60をより後退させやすくなる。したがって、回転動力生成装置100は、往復運動の継続性をより一層高めることができる。
さらに、減磁磁石部39,139が磁力変化構造を有しているから、第1、第2の減磁回転板32,132がそれぞれ時計回り、反時計回りに回転すると、反発力軽減作用が段階的に向上する。すると、第1、第2のピストン磁石部材60、61の前進に伴い向上する第1、第2の反発力を段階的に軽減することができる。そのため、第1、第2のピストン磁石部材60,61の前進が確実になり、往復運動をより確実なものとすることができる。
そして、第1、第2の減磁回転板32,132が一回転するときに第1、第2のピストン磁石部材60,61が第1、第2のガイド部材50,51の内側をそれぞれ一往復するように、第1、第2のべベルギア33,133とべベルギア11dとが形成されている。そのため、第1、第2の減磁回転板32,132の一回転が第1、第2のピストン磁石部材60、61の一往復に関連付けられる。第1、第2の減磁回転板32,132を一回転させることで、第1、第2のピストン磁石部材60,61を一往復させることができる。
一方、回転動力生成装置100では、第1、第2のガイド部材50,51に間隙部53が形成されている。第1、第2のピストン磁石部材60,61の往復運動に伴い、これらと第1、第2のガイド部材50,51との摩擦によって摩擦熱が発生するが、この摩擦熱を間隙部53から第1、第2のガイド部材50,51の外部に放出することができる。
一般に、温度上昇に伴い、強磁性体の自発磁化(spontaneous magnetization)が指数関数的に低減し、強磁性体の磁性がキュリー温度を越えると消失することが知られている。そのため、摩擦熱が発生し、これが第1、第2のピストン磁石部材60,61に蓄積されると、永久磁石64,74の磁力が低下してしまうおそれがある。すると、第1、第2の反発力が弱まってしまい、第1、第2のピストン磁石部材60,61が往復運動を繰り返せなくなるおそれがある。
特に、従来技術のように、ピストン磁石をシリンダの中に密封状に納めている場合は、ピストン磁石とシリンダとの摩擦に伴う摩擦熱がシリンダの中にこもりやすく、それだけピストン磁石の温度が上昇しやすい。
しかし、回転動力生成装置100では、第1、第2のガイド部材50,51に間隙部53が形成されているから、摩擦熱等の熱がこもり難い。したがって、永久磁石64,74の磁力の低下を防止することができ、第1、第2のピストン磁石部材60,61の往復運動を継続することができる。
そして、回転動力生成装置100では、調整部材75によって、第1、第2の固定磁石部材70,71における固定極面70a、71aの傾斜角度を調整することができる。そのため、運転時の振動等により、固定極面70a、71aの傾斜角度が変化しても、その傾斜角度を調整することができる。
なお、回転動力生成装置100は、前述したクランクシャフト11の連続的な回転動力を内部の電動発電機15a、15bに伝達することによって電力を生成することができるから、発電装置として用いることができる。もちろん、回転動力を他の用途に用いることもできる。
(変形例1)
図21(a)は、変形例1にかかるガイド部材54を示す一部省略した斜視図である。ガイド部材54は、断面が概ねC字状の2つの保持部材55を有している。各保持部材55は、間隙部55aが形成されるように離して配置されている。このガイド部材54でも、第1、第2のガイド部材50、51のように、第1、第2のピストン磁石部材60,61を案内できるし、摩擦熱をガイド部材54の外部に放出することができる。
また、図21(b)は、変形例1にかかる減磁部材40の平面図である。減磁部材40は、第1の減磁部材30と比較して、第1の減磁回転板32の代わりに減磁回転板42を有する点で相違している。減磁回転板42は、第1の減磁回転板32と比較して、減磁磁石部38の代わりに減磁磁石部48を有する点で相違している。減磁磁石部48は、減磁磁石部38と比較して、強減磁部45と弱減磁部46を有し、中減磁部を有していない点で相違している。強減磁部45は、強減磁部35と同様の磁力を有するが、強減磁部35よりも大きい。弱減磁部46は弱減磁部36と同様である。このような減磁磁石部48も、減磁磁石部38と同様に、磁力が周方向に沿って漸次強くなるように変化する磁力変化構造を有している。
その他、第1の減磁回転板32では、回転軸31を中心とする円形帯状部分のうちの磁力の存在しない部分を無磁力部39としている。この場合、非磁性材で構成されている部分が無磁力部39となるが、第1の減磁回転板32の円形帯状部分を切り欠いて円形帯状の孔部を形成し、その孔部を無磁力部39としてもよい。
さらに、第1の減磁回転板32を図21(c)に示す減磁回転板72とすることもできる。第1の減磁回転板32を図21(d)に示す減磁回転板82とすることもできる。減磁回転板72は、無磁力部39を含む扇状の部分が切り欠かれた概ね半円状の板材である。
減磁回転板82は、第1の回転軸31が固定されている中央部分から放射状に延びる複数の骨部82aを有し、その複数の骨部82aに減磁磁石部38と、無磁力部39とが形成されている。また、隣接する骨部82aの間が空隙部82bとなっている。
なお、減磁回転板82は、複数の骨部82aだけの板状に形成されていない部分を含むが、減磁磁石部38の形成されている部分は板状に形成されている。本実施の形態では、減磁回転板32のように、その全体が板状に形成されている部材だけでなく、減磁回転板82のように、板状に形成されている部分が一部だけの部材も減磁回転板としている。
減磁回転板72、82は、減磁磁石部38の形成されている部分が上極面60a、61aの少なくとも一方に対峙する形状を有している。しかも、減磁回転板72、82は、第1の減磁回転板32よりも軽量なので、第1の減磁回転板32よりも少ないエネルギーで回転させることができる。
なお、第1の減磁部材30の代わりに減磁部材40を用いるだけでなく、第2の減磁部材130の代わり減磁部材40を用いることもできる。
(変形例2)
続いて、図30を参照して、変形例2に係る回転動力生成装置200について説明する。回転動力生成装置200は、前述した回転動力生成装置100と比較して、エンジン部110と、電動発電機15c、15dと、ベルト16cとを有する点で相違している。
エンジン部110は、前述したエンジン部10と同様に、クランクシャフト11と、第1、第2のガイド部材50,51と、第1,第2のピストン磁石部材60,61と、第1、第2の固定磁石部材70,71と、第1,第2のコンロッド80,81と、第1の減磁部材30および図30には図示しない第2の減磁部材130とを有している。また、電動発電機15c、15dは、それぞれ前述した電動発電機15a、15bと共通する構成を有している。ベルト16cはベルト16bと共通する構成を有している。
回転動力生成装置200は、エンジン部10も、エンジン部110もそれぞれがクランクシャフト11を有しているが、そのエンジン部10におけるクランクシャフト11と、エンジン部110におけるクランクシャフト11とが、双方に共通する一本の共通クランクシャフト11Aになっている。また、双方のエンジン部10,110において、第1,第2のピストン磁石部材60,61の位相が共通している。
前述した回転動力生成装置100では、エンジン部10における第1,第2のピストン磁石部材60,61の往復運動によって、クランクシャフト11の回転動力を得ていた。
これに対し、回転動力生成装置200では、エンジン部10における第1,第2のピストン磁石部材60,61の往復運動と、エンジン部110における第1,第2のピストン磁石部材60,61の往復運動とが重畳的に実行され、その重畳的な往復運動によって、クランクシャフト11(共通クランクシャフト11A)が回転する。そのため、回転動力生成装置100よりも、クランクシャフト11(共通クランクシャフト11A)の回転動力を強くすることができる。
(変形例3)
続いて、図31を参照して、変形例3に係る回転動力生成装置201について説明する。回転動力生成装置201は、前述した回転動力生成装置100と比較して、エンジン部120と、電動発電機15c、15dと、ベルト16cとを有する点で相違している。
エンジン部120は、前述したエンジン部10と比較して、第2のガイド部材51と、第2のピストン磁石部材61と、第2の固定磁石部材71と、第2のコンロッド81と、第2の減磁部材130とを有していない点で相違している。また、電動発電機15c、15dは、それぞれ前述した電動発電機15a、15bと共通する構成を有している。ベルト16cはベルト16bと共通する構成を有している。
回転動力生成装置201も、回転動力生成装置200と同様に、2つのエンジン部10、120におけるクランクシャフト11が、双方に共通する一本の共通クランクシャフト11Aになっている。また、双方のエンジン部10,120において、第1のピストン磁石部材60の位相が共通している。
回転動力生成装置201では、エンジン部10における第1のピストン磁石部材60の往復運動と、エンジン部120における第1のピストン磁石部材60の往復運動とが重畳的に実行され、その重畳的な往復運動によって、クランクシャフト11(共通クランクシャフト11A)が回転する。そのため、回転動力生成装置100よりも、クランクシャフト11(共通クランクシャフト11A)の回転動力を強くすることができる。
第2の実施の形態
(回転動力生成装置の構造)
まず、図22から図24を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る回転動力生成装置101の構造について説明する。
ここで、図22は本発明の第2の実施の形態に係る回転動力生成装置101の図2に対応した断面図である。また、図23は第1の減磁部材30、第2の減磁部材130Aおよびクランクシャフト111の要部を示す斜視図である。図24は、第1の減磁部材30、第2の減磁部材130Aを並べて示した平面図である。
回転動力生成装置101は回転動力生成装置100と比較して、クランクシャフト11の代わりにクランクシャフト111を有する点、第2の減磁部材130の代わりに第2の減磁部材130Aを有する点で相違している。
クランクシャフト111は、クランクシャフト11と比較して第2のクランク部11cの代わりに第2のクランク部11eを有する点で相違している。
前述したクランクシャフト11の場合、クランク角が180度に設定されていた。これに対し、クランクシャフト111では、クランク角が360度に設定されているため、第1のクランク部11aと同じ位置に、第2のクランク部11eが形成されている。
第2の減磁部材130Aは、第2の減磁部材130と比較して、第2の減磁回転板132の反時計方向に沿った位置が異なっている点で相違している。第2の減磁部材130Aは第2の減磁部材130と同様の第2の減磁回転板132を有している。図24、図7に示すように、その第2の減磁回転板132が第2の減磁部材130の第2減磁回転板132と比較して、反時計回りに180度回転させた位置に設定されている。
また、回転動力生成装置101が以下の構造を有するように、第1、第2のべベルギア33,133がそれぞれべベルギア11dにかみ合わされている。そのため、回転動力生成装置101でも、第1、第2のべベルギア33,133をそれぞれべベルギア11dにかみ合わせるにあたり、それらの位置が調整されている。その構造とは、第1のピストン磁石部材60が上死点に達した時点で第2のピストン磁石部材61が下死点に達し、その直後、第1の間隙において、第1の減磁回転板32の減磁磁石部38が無磁力部39に切り替わり、かつ第2の間隙に弱減磁部136が配置されている構造(以下この構造を「第2の基本構造」ともいう)である。
(回転動力生成装置の動作内容)
次に、図25から図29を参照して、回転動力生成装置101の動作内容について説明する。
ここで、図25(a)は、上死点、下死点に達した直後の第1、第2のピストン磁石部材60、61およびクランクシャフト111を模式的に示した図、図25(b)はそのときの第1、第2の減磁回転板32,132を模式的に示した図である。図26(a)〜図29(a)は、それぞれ図25(a)〜図28(a)に続く第1、第2のピストン磁石部材60、61およびクランクシャフト111を模式的に示した図、図26(b)〜図29(b)はそれぞれ図25(b)〜図28(b)に続く第1、第2の減磁回転板32,132を模式的に示した図である。
回転動力生成装置101は、回転動力生成装置100と同様に、第1、第2のピストン磁石部材60、61、第1、第2の固定磁石部材70,71、第1、第2の減磁回転板32,132を有する。そのため、第1のピストン磁石部材60および第1の固定磁石部材70と、第2のピストン磁石部材61および第2の固定磁石部材71とが、それぞれ前述した後退動作と前進動作とを実行する。
しかし、回転動力生成装置101は、回転動力生成装置100と比べて、後退動作と前進動作の実行されるタイミングが相違している。
回転動力生成装置101が前述した第2の基本構造を有するように、第1,第2のべベルギア33,133がべベルギア11dにかみ合わされている。そのため、回転動力生成装置101では、第1のピストン磁石部材60が上死点に達した時点で第2のピストン磁石部材61が下死点に達し、その直後、図25(a)に示すようになる。その際、図25(b)に示すように第1の間隙において、減磁磁石部38が無磁力部39に切り替わり、第2の間隙において、弱減磁部136が配置される。
すると、第1のピストン磁石部材60が強大な第1の反発力を受けてf60で示す方向に後退する。一方、第2のピストン磁石部材61は前進動作を行う。この場合、第2のピストン磁石部材61は弱減磁部136の減磁作用を受けながら前進する。これにより、クランクシャフト111は図の矢印で示す方向(図2の矢印e11に示す方向)に回転する。
次に、図26(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60が勢いよく後退するのと同時に、第2のピストン磁石部材61は、中減磁部137の減磁作用を受けながら前進する。その後、図27(a)に示すように、クランクシャフト111の第1、第2のクランク部11a,11eが平行になる。
このとき、図27(b)に示すように、第1の間隙には無磁力部39が配置されたままであるが、第2の間隙には強減磁部135が配置される。そのため、第1のピストン磁石部材60が後退動作を実行し、第2のピストン磁石部材61が強減磁部135の減磁作用を受けながら前進動作を実行する。そして、第1、第2の間隙にそれぞれ無磁力部39、強減磁部135が配置されたままになるので、図28(a)に示すように第1のピストン磁石部材60が後退動作を実行し、第2のピストン磁石部材61が前進動作を実行する。
その後、今度は、図29(a)に示すように、第1のピストン磁石部材60が下死点に達し、第2のピストン磁石部材61が上死点に達する。そのため、今度は第1のピストン磁石部材60が前進動作を行い、第2のピストン磁石部材61が後退動作を実行する。その後は第1のピストン磁石部材60が再び後退動作を実行し、第2のピストン磁石部材61が前進動作を実行する
このように、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ前進動作と後退動作を交互に繰り返し実行する。そのため、回転動力生成装置101では、第1、第2のピストン磁石部材60、61の往復運動を実現でき、その往復運動を継続することができる。これにより、クランクシャフト11が連続的に回転する回転運動が得られる。
前述した回転動力生成装置100では、図32(a)に示すように、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ前進動作A1,A2と、後退動作R1,R2とを同じタイミングに同じ周期で実行していた。
これに対し、回転動力生成装置101では、図32(b)に示すように、第1、第2のピストン磁石部材60、61がそれぞれ前進動作A1、A2と、後退動作R1,R2とを同じ周期で実行するが、前進動作A1、A2と、後退動作R1,R2とを重ならないように実行している。
回転動力生成装置101では、第1、第2の減磁回転板32,132を有しているため、軽減されないままの第1、第2の反発力が同じタイミングで第1、第2のピストン磁石部材60,61に作用することがない。
回転動力生成装置101では、クランクシャフト111において、第1、第2のクランク部11a、11eが、クランク方向角が同じ位置に形成されている。そのため、第1、第2のピストン磁石部材60,61に対し、同じタイミングに同じ大きさの反発力を作用させると、その反発力同士が互いに反対方向からクランクシャフト111に向かって作用し、拮抗してしまう。これでは、クランクシャフト111にその軸回りのモーメントを発生させることはできない。そのモーメントを発生させるには、第1、第2のピストン磁石部材60,61に同じタイミングで作用する第1、第2の反発力が異なるようにする必要がある。
この点、回転動力生成装置101では、減磁磁石部38,138による減磁作用により、第1の反発力、第2の反発力のいずれか少なくとも一方が常に軽減される。そのため、第1、第2のピストン磁石部材60,61に同じタイミングで作用する第1、第2の反発力が異なることになる。したがって、第1、第2の反発力のいずれか大きい方の作用によってクランクシャフト111の軸回りのモーメントを発生させることができる。
そのほか、回転動力生成装置101は、回転動力生成装置100と共通する構造を有しているから、回転動力生成装置100と共通する作用効果を奏する。
第3の実施の形態
図38は本発明の第3の実施の形態に係る回転動力生成装置102の一部省略した平面図である。
回転動力生成装置102は回転動力生成装置100と比較して、エンジン部10の配置されている方向が相違している。また、取付け板58a,58bの中間壁部8aに固定されている位置が相違している。
回転動力生成装置100の場合、第1、第2のピストン磁石部材60、61が前進動作と後退動作を垂直方向に沿って実行するが、回転動力生成装置102では、第1、第2のピストン磁石部材60、61が前進動作と後退動作を水平方向に沿って実行する。
このような動作を実現するため、回転動力生成装置102では、クランクシャフト11からみて左側面側(背面壁部5側)に第1のピストン磁石部材60と第1の固定磁石部材70とが配置され、クランクシャフト11からみて右側面側(正面壁部4側)に第2のピストン磁石部材61と第1の固定磁石部材71とが配置されている。また、第1、第2のガイド部材50、51は左右方向(正面壁部4と背面壁部5とを結ぶ方向)に沿って配置されている。第1、第2の固定磁石部材70、71がそれぞれ背面壁部5、正面壁部4に固定されている。
さらに、第1、第2の減磁部材30、130における第1、第2の減磁回転板32,132がクランクシャフト11を挟んでそれぞれ左側面側、右側面側(背面壁部5側、正面壁部4側)に配置されている。
回転動力生成装置102による前進動作と後退動作は、回転動力生成装置100による前進動作と後退動作と比べて、方向が異なるだけでその他は同じであるから、回転動力生成装置102は、前述した回転動力生成装置100と同じ作用効果を奏する。
第4の実施の形態
図39は本発明の第4の実施の形態に係る回転動力生成装置103のクランクシャフト11に沿った方向からみた側面図である。前述した回転動力生成装置100では、第1、第2のガイド部材50,51がクランクシャフト11に沿って直列に配置されていたが、回転動力生成装置103では、第1、第2のガイド部材50,51が、クランクシャフト11に沿って所定のガイド角βを形成するV字状に配置されている。
そして、回転動力生成装置103は、側面から中央に向かって登るように傾斜した傾斜蓋部76を有し、その傾斜蓋部76に回転動力生成装置100と同様の第1、第2の固定磁石部材70、71が固定されている。また、第1、第2の固定磁石部材70、71に向かうように、第1、第2のガイド部材50,51と、第1、第2のピストン磁石部材60、61とが配置されている。さらに、第1、第2の減磁回転板32,132が、第1、第2のピストン磁石部材60、61と、第1、第2の固定磁石部材70、71との間を通り、かつ上極面60a、61aと対峙するように、第1、第2の減磁部材30,130が配置されている。
回転動力生成装置103はこのような第1、第2のガイド部材50,51、第1、第2のピストン磁石部材60、61、第1、第2の固定磁石部材70、71とともに、第1、第2の減磁部材30,130とを有している。そのため、方向が異なるものの、第1、第2のピストン磁石部材60、61が回転動力生成装置100と同様の前進動作と後退動作とを実行し、回転動力生成装置100と同様の作用効果を奏する。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
例えば、ピストン磁石部材、固定磁石部材、ガイド部材およびコンロッドを含む動作ユニットが、回転動力生成装置100のように2つの場合、回転動力生成装置200、201のように4つの場合、3つの場合だけでなく、5つの場合や6つの場合、それ以上の場合も本発明に含まれる。
本発明を適用することにより、ピストン磁石の往復運動が確実に得られるようにするとともにその継続性を高めて、連続的な回転動力が得られるようにすることができる。本発明は、回転動力生成装置およびそれを用いた発電装置の分野で利用することができる。
10,110,120…エンジン部、11,111…クランクシャフト、11A…共通クランクシャフト、11d…べベルギア、15a,15b,15c、15d…電動発電機、30…第1の減磁部材、31…第1の回転軸、32…第1の減磁回転板、32a…内表面、32b…外表面、33…第1のべベルギア、35,45…強減磁部、37,137…中減磁部、36,46…弱減磁部、38,48,138…減磁磁石部、39,139…無磁力部、50…第1のガイド部材、51…第2のガイド部材、53…間隙部、60…第1のピストン磁石部材、61…第2のピストン磁石部材、60a,61a…上極面、63…保持ケース、64,74…永久磁石、70…第1の固定磁石部材、70a,71a…固定極面、71…第2の固定磁石部材、73…固定用保持ケース、75…調整部材、79…最後部、80…第1のコンロッド、81…第2のコンロッド、100,101,102,103,200,201…回転動力生成装置、130…第2の減磁部材、131…第2の回転軸、132…第2の減磁回転板、133…第2のべベルギア。

Claims (7)

  1. 上死点側の磁極の極性が等しくなり、かつ該上死点側の上極面が互いに異なる方向を向くように配置した第1のピストン磁石部材および第2のピストン磁石部材と、該第1、第2のピストン磁石部材それぞれの下死点側に接続された第1のコンロッドおよび第2のコンロッドと、該第1、第2のコンロッドが接続されたクランクシャフトとを有し、
    前記第1、第2のピストン磁石部材をそれぞれ外側から保持し、かつそのそれぞれを往復移動の全行程に渡って案内する第1のガイド部材および第2のガイド部材と、
    前記第1、第2のピストン磁石部材それぞれの前記上極面から一定間隔を置いた位置に固定され、かつ前記上極面の磁極と等しい極性を備えた固定極面が、前記第1、第2のピストン磁石部材それぞれの前記上極面に対向するように配置されている第1の固定磁石部材および第2の固定磁石部材と、
    前記第1のピストン磁石部材の前記上極面と前記第1の固定磁石部材の前記固定極面との間に配置され、前記第1のピストン磁石部材の前記上極面と対峙する第1の減磁回転板を備えた第1の減磁部材と、
    前記第2のピストン磁石部材の前記上極面と前記第2の固定磁石部材の前記固定極面との間に配置され、前記第2のピストン磁石部材の前記上極面と対峙する第2の減磁回転板を備えた第2の減磁部材とを有し、
    前記第1,第2の減磁回転板は、それぞれ前記上極面と対峙する内表面および前記固定極面と対峙する外表面の双方に、前記第1、第2のピストン磁石部材の磁極よりも弱く、前記上極面と極性の異なる磁力を備えた減磁磁石部と、該減磁磁石部に隣接して形成された磁力の存在しない無磁力部とを有し、
    前記第1、第2のピストン磁石部材それぞれの前記上極面と、前記第1、第2の固定磁石部材それぞれの前記固定極面とにおいて、前記クランクシャフトの回転する回転方向に沿った最も後側の最後部間隔を他の部分の間隔よりも広くして、該最後部における前記上極面と前記固定極面との反発しあう反発力が前記他の部分における反発力よりも小さくなるようにした反発力不均一構造を有し、
    前記第1、第2のピストン磁石部材の往復運動が継続的になるように前記クランクシャフトに動力を供給する補助電動機を更に有する回転動力生成装置。
  2. 前記第1,第2の減磁回転板の前記減磁磁石部は、磁力の最も強い強減磁部と、磁力の最も弱い弱減磁部と、該強減磁部と弱減磁部の中間の磁力を備えた中減磁部とを有し、かつ前記第1,第2の減磁回転板それぞれの回転方向に沿って、該強減磁部、中減磁部および弱減磁部が順に配置されることによって、前記磁力が周方向に沿って漸次強くなるように変化する磁力変化構造を有している請求項1記載の回転動力生成装置。
  3. 前記クランクシャフトにべベルギアが形成され、
    前記第1、第2の減磁部材は、それぞれ前記第1、第2の減磁回転板をその中心の回りに回転させる第1、第2の回転軸を有し、
    該第1、第2の回転軸の先端部にそれぞれ前記クランクシャフトの前記べベルギアと互いにかみ合う第1、第2のべベルギアが形成され、
    前記第1、第2の減磁回転板が反対方向に同じ周期で回転し、かつ前記第1、第2の減磁回転板がそれぞれ前記第1、第2の回転軸を軸にして一回転するときに前記第1、第2のピストン磁石部材が前記第1、第2のガイド部材の内側をそれぞれ一往復するように、前記べベルギアおよび前記第1、第2のべベルギアが形成され、
    前記第1、第2のピストン磁石部材が同じタイミングに上死点に達するように、前記クランクシャフトおよび前記第1、第2のコンロッドが形成され、
    前記第1のピストン磁石部材が前記上死点に達した直後、前記第1の減磁回転板における前記第1のピストン磁石部材と前記第1の固定磁石部材との間の部分が前記減磁磁石部から前記無磁力部に切り替わり、かつ前記第2のピストン磁石部材が前記上死点に達した直後、前記第2の減磁回転板における前記第2のピストン磁石部材と前記第2の固定磁石部材との間の部分が前記減磁磁石部から前記無磁力部に切り替わるように、前記第1、第2のべベルギアが前記クランクシャフトの前記べベルギアにかみ合わされている請求項1または2記載の回転動力生成装置。
  4. 前記クランクシャフトにべベルギアが形成され、
    前記第1、第2の減磁部材は、それぞれ前記第1、第2の減磁回転板をその中心の回りに回転させる第1、第2の回転軸を有し、
    該第1、第2の回転軸の先端部にそれぞれ前記クランクシャフトの前記べベルギアと互いにかみ合う第1、第2のべベルギアが形成され、
    前記第1、第2の減磁回転板が反対方向に同じ周期で回転し、かつ前記第1、第2の減磁回転板がそれぞれ前記第1、第2の回転軸を軸にして一回転するときに前記第1、第2のピストン磁石部材が前記第1、第2のガイド部材の内側をそれぞれ一往復するように、前記べベルギアおよび前記第1、第2のべベルギアが形成され、
    前記第1、第2のピストン磁石部材が交互に上死点に達するように、前記クランクシャフトおよび前記第1、第2のコンロッドが形成され、
    前記第1のピストン磁石部材が前記上死点に達した時点で前記第2のピストン磁石部材が下死点に達し、その直後、前記第1の減磁回転板における前記第1のピストン磁石部材と前記第1の固定磁石部材との間の部分が前記減磁磁石部から前記無磁力部に切り替わり、前記第2のピストン磁石部材と前記第2の固定磁石部材との間に前記第2の減磁回転板における前記減磁磁石部が配置されているように、前記第1、第2のべベルギアが前記クランクシャフトの前記べベルギアにかみ合わされている請求項1または2記載の回転動力生成装置。
  5. 前記第1、第2のガイド部材は、内側と外側をつなぐ間隙部が前記第1、第2のピストン磁石部材が往復移動する全範囲に渡って形成されている請求項1〜4のいずれか一項記載の回転動力生成装置。
  6. 前記第1、第2のガイド部材と、前記第1、第2のピストン磁石部材と、前記第1、第2の固定磁石部材と、前記第1、第2のコンロッドと、前記第1、第2の減磁部材と、前記クランクシャフトとをそれぞれ有する第1のエンジン部および第2のエンジン部を有し、
    該第1のエンジン部における前記クランクシャフトと、該第2のエンジン部における前記クランクシャフトとが、該第1、第2のエンジン部に共通する一本の共通クランクシャフトによって構成されている請求項1〜5のいずれか一項記載の回転動力生成装置。
  7. 回転動力生成装置と、該回転動力生成装置によって生成される回転動力によって発電する発電機とを備えた発電装置であって、
    前記回転動力生成装置は、上死点側の磁極の極性が等しくなり、かつ該上死点側の上極面が互いに異なる方向を向くように配置した第1のピストン磁石部材および第2のピストン磁石部材と、該第1、第2のピストン磁石部材それぞれの下死点側に接続された第1のコンロッドおよび第2のコンロッドと、該第1、第2のコンロッドが接続されたクランクシャフトとを有し、
    前記第1、第2のピストン磁石部材をそれぞれ外側から保持し、かつそのそれぞれを往復移動の全行程に渡って案内する第1のガイド部材および第2のガイド部材と、
    前記第1、第2のピストン磁石部材それぞれの前記上極面から一定間隔を置いた位置に固定され、かつ前記上極面の磁極と等しい極性を備えた固定極面が、前記第1、第2のピストン磁石部材それぞれの前記上極面に対向するように配置されている第1の固定磁石部材および第2の固定磁石部材と、
    前記第1のピストン磁石部材の前記上極面と前記第1の固定磁石部材の前記固定極面との間に配置され、前記第1のピストン磁石部材の前記上極面と対峙する第1の減磁回転板を備えた第1の減磁部材と、
    前記第2のピストン磁石部材の前記上極面と前記第2の固定磁石部材の前記固定極面との間に配置され、前記第2のピストン磁石部材の前記上極面と対峙する第2の減磁回転板を備えた第2の減磁部材とを有し、
    前記第1,第2の減磁回転板は、それぞれ前記上極面と対峙する内表面および前記固定極面と対峙する外表面の双方に、前記第1、第2のピストン磁石部材の磁極よりも弱く、前記上極面と極性の異なる磁力を備えた減磁磁石部と、該減磁磁石部に隣接して形成された磁力の存在しない無磁力部とを有し、
    前記第1、第2のピストン磁石部材それぞれの前記上極面と、前記第1、第2の固定磁石部材それぞれの前記固定極面とにおいて、前記クランクシャフトの回転する回転方向に沿った最も後側の最後部間隔を他の部分の間隔よりも広くして、該最後部における前記上極面と前記固定極面との反発しあう反発力が前記他の部分における反発力よりも小さくなるようにした反発力不均一構造を有し、
    前記第1、第2のピストン磁石部材の往復運動が継続的になるように前記クランクシャフトに動力を供給する補助電動機を更に有する発電装置。
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