JP5857849B2 - ストレージ装置、起動装置決定方法およびプログラム - Google Patents

ストレージ装置、起動装置決定方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明はストレージ装置、起動装置決定方法およびプログラムに関する。
HDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置を複数備えるストレージシステムが広く使用されている。
記憶装置の大規模化、高性能化に伴い、記憶装置の消費電力が増加している。このため、ストレージシステム全体で消費電力を低減することの重要性が高まっている。そこで、例えば、プールを用いる記憶装置の構成を最適化する際に、省電力性能またはレスポンス性能等の管理者が設定するポリシーを確保しながら最適な構成を提供する技術が考えられている。また消費電力の削減、管理の簡素化および記憶資源の使用効率の向上を実現する技術も考えられている。
特開2009−116436号公報 特開2010−33261号公報
複数の記憶装置のうち、稼働中の記憶装置の使用領域が一定の割合を超えると、未使用の記憶装置を起動して、稼働する記憶装置の記憶容量を増やす場合がある。このとき、できるだけ消費電力の少ない記憶装置を稼働させれば、消費電力が抑制できる。
しかし、この方法は、既に稼働している記憶装置を稼働し続けることを前提としているため、稼働している記憶装置の電源を落とす場合も考慮すれば、さらに電力の低減を図れる可能性がある。
1つの側面では、本発明は、消費電力の低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、開示のストレージ装置が提供される。このストレージ装置は、算出部と決定部とを有している。
算出部は、稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に未使用の第1の記憶装置の消費電力を加算した第1の消費電力と、稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に未使用の第2の記憶装置の消費電力を加算し、稼働中の複数の記憶装置のうち第2の記憶装置にデータを移動可能な記憶装置の消費電力を減算した第2の消費電力とを算出する。決定部は、第2の消費電力が第1の消費電力以上であれば、第1の記憶装置を起動することを決定し、第2の消費電力が第1の消費電力以上でなければ、第2の記憶装置を起動することを決定する。
1態様では、消費電力の低減を図ることができる。
第1の実施の形態のストレージ装置を示す図である。 第1の実施の形態のストレージ装置の処理を説明する図である。 第2の実施の形態のストレージシステムの構成例を示す図である。 電力情報テーブルを説明する図である。 RAID構成情報テーブルを説明する図である。 ストレージ装置のハードウェア構成例を示す図である。 ドライブ選択部の処理を示すフローチャートである。 RAIDグループ構成変更処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態のストレージシステムを示すブロック図である。 電力測定部の処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態のストレージシステムを示すブロック図である。 第4の実施の形態のRAID構成情報テーブルを説明する図である。 高速処理判定情報テーブルを説明する図である。 移動禁止ドライブ選択部の処理を示すフローチャートである。
以下、実施の形態のストレージ装置を、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態のストレージ装置を示す図である。
第1の実施の形態のストレージ装置(コンピュータ)1は、ホスト装置2の指示により筐体3内に設けられている複数の記憶装置にアクセスする制御装置4を有している。図1では1つの制御装置4を図示しているが、ストレージ装置1は、2つ以上の制御装置を有していてもよい。
筐体3内に設けられている記憶装置は、データを記憶する装置であり、例えば、複数のHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が挙げられる。筐体3は、稼働中の記憶装置の第1の集合3aと未使用の記憶装置の第2の集合3bを含む。第1の集合3aには、記憶装置5a、5b、5c、6aが割り当てられている。第2の集合3bには、記憶装置5d、5e、6bが割り当てられている。記憶装置5a、5b、5c、5d、5eは、それぞれ消費電力29W、記憶容量100GBである。記憶装置6a、6bは、それぞれ消費電力96W、記憶容量3TBである。
制御装置4は、ホスト装置2からの記憶装置に対するアクセス要求に応じて、記憶装置へのアクセス処理を制御する。例えば、制御装置4は、記憶装置に記憶されているデータの読み出し要求をホスト装置2から受け付けると、読み出しを要求されたデータを記憶装置から読み出し、ホスト装置2に送信する。あるいは、制御装置4は、記憶装置へのデータの書き込み要求をホスト装置2から受け付けると、書き込みを要求されたデータを記憶装置に書き込む。また、制御装置4は、記憶装置に記憶されたデータをキャッシュする機能を備えていてもよい。
制御装置4は、記憶部4aと、算出部4bと、決定部4cとを有している。算出部4bは、稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に未使用の第1の記憶装置の消費電力を加算した第1の消費電力を算出する。また算出部4bは、稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に未使用の第2の記憶装置の消費電力を加算し、稼働中の複数の記憶装置のうち第2の記憶装置にデータを移動可能な記憶装置の消費電力を減算した第2の消費電力を算出する。決定部4cは、第2の消費電力が第1の消費電力以上であれば、第1の記憶装置を起動することを決定し、第2の消費電力が第1の消費電力以上でなければ、第2の記憶装置を起動することを決定する。
なお、記憶部4aは、制御装置4が有するRAM(Random Access Memory)等が備えるデータ記憶領域により実現することができる。また、算出部4bと決定部4cとは、制御装置4が有するCPU(Central Processing Unit)が備える機能により実現することができる。
記憶部4aには、記憶装置の種別毎に、消費電力と記憶容量を関連づけて記憶するテーブル4a1が記憶されている。記憶装置5a、5b、5c、5d、5eは、記憶装置Aに該当し、記憶装置6a、6bは、記憶装置Bに該当する。
以下、図2を用いて、算出部4bおよび決定部4cの機能を具体的に説明する。
図2は、第1の実施の形態のストレージ装置の処理を説明する図である。
算出部4bおよび決定部4cは、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、6aの使用率が所定率(例えば60%)以上である場合に、以下の処理を行う。使用率は、データ記憶可能領域に占めるデータが記憶されている領域の割合である。
算出部4bは、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、6aの合計の消費電力に、第2の集合3bに割り当てられている未使用の記憶装置の中で消費電力が最も少ない記憶装置5dの消費電力を加算した第1の消費電力を算出する。第2の集合3bに割り当てられている記憶装置のうち、消費電力が最も少ない記憶装置5dを第1の消費電力の計算の際に用いることで、消費電力が低減できる可能性を高めることができる。
具体的には、算出部4bは、記憶部4aに記憶されているテーブル4a1を参照し、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、6aの消費電力183W(=29W+29W+29W+96W)を計算する。次に、算出部4bは、記憶装置5a、5b、5c、6aの消費電力183Wに記憶装置5dの消費電力29Wを加算することで、第1の消費電力212Wを得る。この第1の消費電力は、記憶装置5dを第1の集合3aに割り当てたときの消費電力を示している。
また算出部4bは、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、6aの合計の消費電力に、第2の集合3bに割り当てられている記憶装置6bの消費電力を加算し、記憶装置5a、5b、5c、6aのうち、記憶装置6bにデータを移動可能な記憶装置5b、5cの消費電力を減算した第2の消費電力を算出する。記憶装置5a、5b、5c、6aのうち、どの記憶装置が記憶装置6bにデータを移動可能な記憶装置であるかは、例えばデータを移動可能な記憶装置の候補を設計者が予め決定し、制御装置4内の図示しないテーブルに記憶しておく。本実施の形態では、データを移動可能な記憶装置の候補は、記憶装置5b、5cであるものとする。算出部4bは、このテーブルを参照してデータを移動可能な記憶装置の候補である記憶装置5b、5cを選択し、選択した記憶装置5b、5cのデータを記憶装置6bに移動した場合の記憶装置6bの空き容量が所定量以上か否かを判断する。選択した記憶装置5b、5cのデータを記憶装置6bに移動した場合の記憶装置6bの空き容量が所定量以上の場合に、算出部4bは、選択した記憶装置5b、5cのデータを記憶装置6bに移動可能と判断する。この判断基準を採用することにより、データ移動後に第1の集合3aに割り当てられている記憶装置の使用率を所定率未満とすることができる。
第2の消費電力は、記憶装置6bを記憶装置5b、5cと入れ替えたときの第1の集合3aの消費電力を示している。なお、記憶装置6bは、第2の記憶装置の一例である。
具体的には、算出部4bは、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、6aの消費電力183Wを計算する。そして、算出部4bは、記憶装置5a、5b、5c、6aの消費電力183Wに記憶装置6bの消費電力96Wを加算することで、記憶装置5a、5b、5c、6aの消費電力279Wを計算する。次に、算出部4bは、消費電力279Wから記憶装置6bにデータを移動可能な記憶装置5b、5cの消費電力58Wを減算した第2の消費電力221Wを得る。
決定部4cは、第2の消費電力221Wが第1の消費電力212W以上であるため、記憶装置5dを第1の集合3aに割り当てることを決定する。この結果、制御装置4は、記憶装置5dを起動し、第1の集合3aに割り当てる。
また、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置の使用率が再び60%以上になった場合、または、記憶装置5dを第1の集合3aに割り当てた時点において記憶装置の使用率が50%以上である場合、制御装置4は以下の処理を実行する。
算出部4bは、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、5d、6aの消費電力を合計した値に、第2の集合3bに割り当てられている未使用の記憶装置5eの消費電力を加算した第1の消費電力を計算する。すなわち、第1の消費電力は、仮に記憶装置5eを第1の集合3aに割り当てたときの消費電力を示している。なお、記憶装置5eは、第1の記憶装置の一例である。具体的には、算出部4bは、記憶部4aに記憶されているテーブル4a1を参照し、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、5d、6aの消費電力212W(=29W×4+96W)を計算する。次に、算出部4bは、記憶装置5a、5b、5c、5d、6aの消費電力212Wに記憶装置5eの消費電力29Wを加算することで、第1の消費電力241Wを得る。
また算出部4bは、稼働中の複数の記憶装置5a、5b、5c、5d、6aの消費電力の合計値に、未使用の記憶装置6bの消費電力を加算し、稼働中の記憶装置5a、5b、5c、6aのうち、記憶装置6bにデータを移動可能な記憶装置5b、5c、5dの消費電力を減算した第2の消費電力を計算する。すなわち、第2の消費電力は、仮に記憶装置6bを第1の集合3aに割り当てたときの消費電力を示している。なお、記憶装置6bは、第2の記憶装置の一例である。具体的には、算出部4bは、第1の集合3aに割り当てられている記憶装置5a、5b、5c、5d、6aの消費電力212Wを計算する。そして、算出部4bは、記憶装置5a、5b、5c、5d、6aの消費電力212Wに記憶装置5bの消費電力96Wを加算することで、記憶装置5a、5b、5c、5d、6a、6bの合計の消費電力308Wを計算する。
次に、算出部4bは、消費電力308Wから記憶装置6bにデータを移動可能な記憶装置5b、5c、5dの消費電力87Wを減算した第2の消費電力221Wを得る。
決定部4cは、第2の消費電力221Wが第1の消費電力241W未満であるため、記憶装置6bを第1の集合3aに割り当てることを決定する。この結果、制御装置4は、記憶装置6bを起動し、第1の集合3aに割り当てる。次に、制御装置4は、記憶装置5b、5c、5d内のデータを記憶装置6bに移動する。その後、制御装置4は、記憶装置5b、5c、5dの動作を停止させる。
このストレージ装置1によれば、第1、第2の消費電力を比較し、より小さい方の消費電力の記憶装置の構成を採用するようにした。これにより、消費電力の低減を図ることができる。
なお、本実施の形態では、記憶装置単位で消費電力の比較を行った。しかし、これに限らず、複数の記憶装置を割り当てた論理ボリューム単位で消費電力を比較するようにしてもよい。この場合、記憶部4aには、論理ボリューム単位の消費電力と記憶容量を関連づけて記憶しておく。
また、図1に示した制御装置4は、例えば1または複数のプロセッサ、メモリ等を有する情報処理装置(コンピュータ)で実現することができる。情報処理装置によって制御装置4を実現する場合、例えば、制御装置4が実行する処理を記述したプログラムが提供される。そのプログラムを情報処理装置のメモリに格納し、プロセッサに実行させることにより、制御装置4の機能が実現される。
以下、第2の実施の形態において、開示のストレージ装置をより具体的に説明する。
<第2の実施の形態>
図3は、第2の実施の形態のストレージシステムの構成例を示す図である。
ストレージシステム10は、ストレージ装置20、およびホストサーバ30を備える。ストレージ装置20とホストサーバ30は、LAN(Local Area Network)で接続されている。
ストレージ装置20は、制御モジュール(Controller Module)21とドライブエンクロージャ(Drive Enclosure)22とを備える。ドライブエンクロージャ22には、複数のハードディスクドライブの一部の領域が割り当てられることで複数のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)グループR1、R2、R3、・・・、R(n)が構築されている。
制御モジュール21は、ドライブエンクロージャ22内に設置されたRAIDグループを制御するコントローラの役割を持つ。また、制御モジュール21は、ドライブエンクロージャ22に格納されているデータをファイルとして、ホストサーバ30へLAN経由で提供する。
制御モジュール21は、電力情報記憶部211とRAID制御部212とドライブ選択部213とを有している。
電力情報記憶部211は、RAIDグループ毎の消費電力に関する情報が記憶される電力情報テーブルを保持する。設計者が入力端末装置40を操作することにより電力情報テーブルに情報を記載することができる。
図4は、電力情報テーブルを説明する図である。
電力情報テーブル211aには、種別No.、RAIDレベル、ドライブ種別、ドライブ本数、容量、および消費電力の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
種別No.の欄には、横方向に互いに関連づけられた情報(レコード)を識別する数字が記載されている。
RAIDレベルの欄には、RAIDのレベルを識別する情報が記載されている。
ドライブ種別の欄には、RAIDグループに割り当てられる物理ドライブの種別が記載されている。
ドライブ本数の欄には、RAIDグループに割り当てられる物理ドライブの数が記載されている。
容量の欄には、RAIDグループに割り当てられる物理ドライブが備える物理容量の合計値が記載されている。
消費電力の欄には、当該RAIDグループに割り当てられている物理ドライブの稼働時の消費電力の合計値が記載されている。なお、以下の説明では、RAIDグループに割り当てられている物理ドライブの消費電力を、「RAIDグループの消費電力」と言う。
再び図3に戻って説明する。
RAID制御部212は、各RAIDグループに割り当てられている物理ドライブに対するRAID制御を行う。具体的には、RAID制御部212は、入力端末装置40からの設定情報によるストレージプールやRAIDグループの構築、ホストサーバ30とドライブエンクロージャ22のデータの中継、ハードディスクドライブの状態収集等、ストレージシステム10全体を管理する。また、RAID制御部212は、各RAIDグループに割り当てられている物理ドライブに関する情報が記憶されるRAID構成情報テーブルを保持する。設計者が入力端末装置40を操作することによりRAID構成情報テーブルに情報を記載することができる。
図5は、RAID構成情報テーブルを説明する図である。
RAID構成情報テーブル212aには、No.、RAIDレベル、ドライブ種別、ドライブ本数、容量、および電源状態の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。RAIDレベル、ドライブ種別、ドライブ本数、および容量の欄に記載された内容は、電力情報テーブル211aに記載された内容と同じである。
No.の欄には、レコードを識別する数字が記載されている。
電源状態の欄には、当該RAIDグループに割り当てられている物理ドライブが稼働しているか否かを識別する情報が記載されている。「ON」は、稼働していることを示しており、「OFF」は、稼働していない(停止中である)ことを示している。
以下、ドライブエンクロージャ22内の電源ON状態のRAIDグループの集合を、稼働RAID集合といい、電源OFFのRAIDグループの集合を、非稼働RAID集合という。
再び図3に戻って説明する。
ドライブ選択部213は、稼働RAID集合へのRAIDグループの追加と、データの再配置を制御する。具体的には、ドライブ選択部213は、物理ドライブが持つ記憶容量の使用率に関する情報を参照する。そして、稼働RAID集合に属する各RAIDグループに割り当てられている物理ドライブの使用率が一定以上であれば、RAID制御部212に記憶されているRAID構成情報テーブル212aと電力情報記憶部211に記憶されている電力情報テーブル211aを使用して稼働RAID集合に追加するRAIDグループを非稼働RAID集合の中から決定する。
より具体的には、ドライブ選択部213は、電力情報テーブル211aの消費電力の欄を参照し、稼働RAID集合に存在する各RAIDグループの消費電力の合計値を求める。また、ドライブ選択部213は、非稼働RAID集合に属するRAIDグループの中で最も消費電力が低いRAIDグループ(以下、RAID_Aという)を特定する。
そして、ドライブ選択部213は、RAID_Aの消費電力を、消費電力の合計値に加算した第1の消費電力を計算する。
また、ドライブ選択部213は、非稼働RAID集合に存在するRAIDグループそれぞれを稼働RAID集合に追加し、電源をONしたときの消費電力の合計値をそれぞれ求める。そして、ドライブ選択部213は、消費電力の合計値が最も小さくなる非稼働RAID集合に存在するRAIDグループ(以下、RAID_Bという)を特定する。
そして、ドライブ選択部213は、稼働RAID集合に存在するRAIDグループのうち、稼働RAID集合に追加したRAID_Bにデータを移動可能なRAIDグループの消費電力を、消費電力の合計値から減算した第2の消費電力を計算する。
そして、ドライブ選択部213は、第2の消費電力が第1の消費電力以上であれば、RAID_Aを起動することを決定し、そうでなければ、RAID_Bを起動することを決定する。
そして、ドライブ選択部213は、決定したRAIDグループの電源制御情報をRAID制御部212に出力する。電源制御情報は、RAIDグループ単位での電源ON/OFF情報である。RAID制御部212は、電源制御情報をドライブエンクロージャ22に通知する。
また、ドライブ選択部213は、RAID_Bを起動することを決定した場合には、データ移動情報をRAID制御部212に出力する。データ移動情報は稼働RAID集合に存在するRAIDグループのうち、稼働RAID集合に追加したRAID_Bにデータを移動可能なRAIDグループからRAID_Bへのデータ移動情報である。RAID制御部212は、データ移動情報を受け取ると、RAIDグループ間のデータの移動を実行する。
ドライブエンクロージャ22は、ドライブ電源制御部221を備える。電源制御情報がドライブエンクロージャ22に通知されると、ドライブ電源制御部221は、RAID制御部212から通知される電源制御情報に基づき各RAIDグループの電源をONまたはOFFする。
図6は、ストレージ装置のハードウェア構成例を示す図である。
ストレージ装置20は、プロセッサ201、ハードディスク制御部202、ドライブエンクロージャ22、ネットワーク制御部204、メモリ205、SSD206、ネットワークポート207、シリアルポート208および光学ドライブ装置209を備える。
プロセッサ201、ハードディスク制御部202、ネットワーク制御部204、メモリ205、SSD206、シリアルポート208および光学ドライブ装置209は、内部バス2aを通じて互いに接続している。
プロセッサ201は、CPUであり、各種プログラムを実行してデータ配置制御およびファイルシステム制御を行う。なお、プロセッサ201は、図3に示したドライブ選択部213を実現する。
ネットワーク制御部204は、例えば、ネットワーク制御の専用チップであり、ネットワークポート207を介して、外部ネットワークとのインタフェース制御を行う。
ハードディスク制御部202は、例えば、SAS(Serial Attached SCSI(Small Computer System Interface))コントローラに該当し、図3に示したRAID制御部212を実現する。
ハードディスク制御部202は、プロセッサ201の指示に基づき、ドライブエンクロージャ22内のハードディスクD0〜Dnに対するデータの書き込み/読み出しの制御を行う。
メモリ205は、例えば、RAMに該当する。SSD206は、制御手順格納領域を有して、ストレージ装置20の動作手順を記した各種のプログラムを格納する。
例えば、RAID制御、ファイルシステム制御およびデータ配置制御等のプログラムが、制御手順格納領域に格納される。なお、これらプログラムは、プロセッサ201によって読み出され、メモリ205上に格納、展開された後に実行される。
ネットワークポート207は、LANケーブルを介して入力端末装置40と接続し、シリアルポート208は、シリアルケーブルを介して入力端末装置40と接続する。ネットワークポート207およびシリアルポート208は、外部の装置と通信を行うためのインタフェースポートとなる。なお、ネットワークポート207には、LANケーブルを介して図3に示したホストサーバ30も接続される。光学ドライブ装置209は、レーザ光等を利用して、光ディスク209aに記録されたデータの読み取りを行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。また、コンピュータで本実施の形態の処理機能を実現する場合、ストレージ装置20が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。
そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。なおプログラムを記録する記録媒体には、一時的な伝搬信号自体は含まれない。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することもできる。
次に、ドライブ選択部213の処理を、フローチャートを用いて説明する。
図7は、ドライブ選択部の処理を示すフローチャートである。
[ステップS1] ドライブ選択部213は、稼働RAID集合の記憶領域の使用率が60%を超えたか否かを判断する。なお、60%は一例であり、設計者が任意の値に設定することができる。稼働RAID集合の記憶領域の使用率が60%を超えた場合(ステップS1のYes)、ステップS2に遷移する。稼働RAID集合の記憶領域の使用率が60%以下である場合(ステップS1のNo)、ステップS1の処理を繰り返し実行する。
[ステップS2] ドライブ選択部213は、稼働RAID集合に属するRAIDグループの構成を変更するRAIDグループ構成変更処理を行う。その後、ステップS3に遷移する。なお、RAIDグループ構成変更処理については、後に詳述する。
[ステップS3] ドライブ選択部213は、RAIDグループ構成変更処理の処理結果に基づき電源をONするRAIDグループに関する電源制御情報を生成する。そして、ドライブ選択部213は、生成した電源制御情報をRAID制御部212に出力する。その後、ステップS4に遷移する。
[ステップS4] ドライブ選択部213は、RAIDグループ構成変更処理の処理結果を参照し、後述するデータ移動フラグ=1か否かを判断する。データ移動フラグ=1である場合(ステップS4のYes)、ステップS5に遷移する。データ移動フラグ=1ではない場合(ステップS4のNo)、ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理を引き続き実行する。
[ステップS5] ドライブ選択部213は、RAIDグループ構成変更処理の処理結果に基づきデータ移動情報を生成する。そして、ドライブ選択部213は、生成したデータ移動情報をRAID制御部212に出力する。その後、ステップS6に遷移する。
[ステップS6] ドライブ選択部213は、RAIDグループ構成変更処理の処理結果に基づき電源をOFFするRAIDグループに関する電源制御情報を生成する。そして、ドライブ選択部213は、生成した電源制御情報をRAID制御部212に出力する。その後、ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理を引き続き実行する。
次に、ステップS2のRAIDグループ構成変更処理を説明する。
図8は、RAIDグループ構成変更処理を示すフローチャートである。
[ステップS2a] ドライブ選択部213は、非稼働RAID集合に属するRAIDグループの中で最も消費電力が低いRAID_Aの消費電力を、稼働RAID集合に属するRAIDグループの消費電力の合計値に追加したときの消費電力Paを算出する。その後、ステップS2bに遷移する。
[ステップS2b] ドライブ選択部213は、非稼働RAID集合に属するRAIDグループの中の1つを選択する。そして、ドライブ選択部213は、選択したRAIDグループを稼働RAID集合に追加したときの合計の消費電力を算出する。また、ドライブ選択部213は、算出した合計の消費電力から、追加したRAIDグループに移動可能な稼働RAID集合に属するRAIDグループの消費電力を減算した消費電力Pnを算出する。ドライブ選択部213は、選択したRAIDグループに算出した消費電力Pnを関連づけて記憶する。その後、ステップS2cに遷移する。
[ステップS2c] ドライブ選択部213は、非稼働RAID集合に属する全てのRAIDグループについて消費電力Pnを算出したか否かを判断する。非稼働RAID集合に属する全てのRAIDグループについて消費電力Pnを算出した場合(ステップS2cのYes)、ステップS2dに遷移する。非稼働RAID集合に属するRAIDグループのうち、消費電力Pnを算出していないRAIDグループが存在する場合(ステップS2cのNo)、ステップS2bに遷移し、ステップS2b以降の処理を引き続き実行する。
[ステップS2d] ドライブ選択部213は、ステップS2bにて算出した消費電力Pnのうち、値が最も小さい消費電力Pbを選択する。消費電力PbのRAIDグループがRAID_Bとなる。その後、ステップS2eに遷移する。
[ステップS2e] ドライブ選択部213は、消費電力Paが消費電力Pb以下か否かを判断する。消費電力Paが消費電力Pb以下である場合(ステップS2eのYes)、ステップS2fに遷移する。消費電力Paが消費電力Pbより大きい場合(ステップS2eのNo)、ステップS2gに遷移する。
[ステップS2f] ドライブ選択部213は、RAID_Aを起動することを決定する。RAID_Aを起動することを決定した場合、ドライブ選択部213は、RAID_Aを、稼働RAID集合に追加するRAIDグループを示すRAID_Xに追加する。その後、ステップS2iに遷移する。
[ステップS2g] ドライブ選択部213は、RAID_Bを起動することを決定する。RAID_Bを起動することを決定した場合、ドライブ選択部213は、RAID_Bを、RAID_Xに追加する。また、ドライブ選択部213は、RAID_Xにデータを移動するRAIDグループをRAID_Mに追加する。その後、ステップS2hに遷移する。
[ステップS2h] ドライブ選択部213は、データ移動フラグを1にセットする。データ移動フラグを1にセットすることは、データ移動の条件を満たしていることを示している。なお、データ移動フラグの初期値は0である。
[ステップS2i] ドライブ選択部213は、稼働RAID集合にRAID_Xを追加後の記憶領域の稼働RAID集合の記憶領域の使用率が40%以下か否かを判断する。なお、40%は一例であり、設計者が任意の値に設定することができるが、図7のステップS1にて設定されている%(本実施の形態では60%)よりも低い%に設定するのが好ましい。稼働RAID集合にRAID_Xを追加後の記憶領域の稼働RAID集合の記憶領域の使用率が40%以下である場合(ステップS2iのYes)、図8の処理を終了する。稼働RAID集合にRAID_Xを追加後の記憶領域の稼働RAID集合の記憶領域の使用率が40%より大きい場合(ステップS2iのNo)、ステップS2jに遷移する。
[ステップS2j] ドライブ選択部213は、RAID_Xを稼働RAID集合に追加したものと仮定する。また、ドライブ選択部213は、RAID_Mに記憶されているデータをRAID_Xに移動したものと仮定する。そして、ドライブ選択部213は、RAID_Mに割り当てられている全てのHDDの電源をOFF状態としたものと仮定する。そして、ステップS2aに遷移し、この仮定を前提としてステップS2a以降の処理を引き続き実行する。例えば、ステップS2aの処理では、前回のステップS2eの判断により、RAID_Aを追加対象のRAID_Xに決定している場合、前回のステップS2aの処理にてRAID_Aに選択したRAIDグループの次に消費電力が低いRAIDグループをRAID_Aに選択する。また、前回のステップS2eの判断により、RAID_Bを追加対象のRAID_Xに決定している場合、前回のステップS2aの処理にてRAID_Aに選択したRAIDグループを再びRAID_Aに選択する。
次に、ドライブ選択部213が、RAIDグループ構成変更処理の処理結果に基づきデータ移動情報、および電源制御情報を生成する方法を説明する。
ステップS3において、ドライブ選択部213は、RAID_Xに割り当てられている物理ドライブの電源をONする電源制御情報を生成する。RAID制御部212は、電源制御情報に基づきRAID_Xに割り当てられている物理ドライブの電源をONする。
ステップS5において、ドライブ選択部213は、RAID_Mに割り当てられている物理ドライブに記憶されているデータをRAID_Xに割り当てられている物理ドライブに移動するデータ移動情報を生成する。RAID制御部212は、データ移動情報に基づきRAID_Mに割り当てられている物理ドライブに記憶されているデータをRAID_Xに割り当てられている物理ドライブに移動する。
ステップS6において、ドライブ選択部213は、RAID_Mに割り当てられている物理ドライブの電源をOFFする電源制御情報を生成する。RAID制御部212は、電源制御情報に基づきRAID_Mに割り当てられている物理ドライブの電源をOFFする。
以上述べたように、ストレージ装置20によれば、図8に示す処理を実行することで、消費電力Pa、Pbを比較し、消費電力が小さい方の記憶装置の構成を採用するようにした。これにより、消費電力の低減を図ることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態のストレージシステムについて説明する。
以下、第3の実施の形態のストレージシステムについて、前述した第2の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図9は、第3の実施の形態のストレージシステムを示すブロック図である。
図9に示す第3の実施の形態のストレージシステム10aが備えるストレージ装置20aは、ドライブエンクロージャ22aの構成が第2の実施の形態と異なり、それ以外は第2の実施の形態と同様である。
ドライブエンクロージャ22aは、RAIDグループに割り当てられている物理ドライブの消費電力を測定する電力測定部222を有している。
RAID制御部212は、電力測定部222が測定した各物理ドライブの消費電力を電力情報記憶部211に記憶されている電力情報テーブル211aに書き込む。書き込むタイミングは、例えば、設計者が予め設定しておく。
図10は、電力測定部の処理を示すフローチャートである。
[ステップS11] 電力測定部222は、ストレージ装置20aの起動時にドライブエンクロージャ22aが備える全ての物理ドライブの電源をONし、各RAIDグループの消費電力を測定する。そして、電力測定部222は、測定結果を電力情報テーブル211aの消費電力の欄に書き込む。その後、電力測定部222は、各RAIDグループに割り当てられている物理ドライブの電源をOFFする。その後、ステップS12に遷移する。
[ステップS12] 電力測定部222は、RAID構成情報テーブル212aを参照し、ドライブエンクロージャ22aに物理ドライブが追加されたか、およびRAID構成の変更があるか否かを判断する。物理ドライブの追加や、RAID構成の変更がある場合(ステップS12のYes)、ステップS13に遷移する。物理ドライブの追加や、RAID構成の変更がない場合(ステップS12のNo)、ステップS12の処理を引き続き実行する。
[ステップS13] 電力測定部222は、変更があったRAIDグループに割り当てられている物理ドライブの電源をONして消費電力を測定する。そして、電力測定部222は、測定結果を電力情報テーブル211aに書き込む。その後、電力測定部222は、変更があったRAIDグループに割り当てられている物理ドライブの電源をOFFする。その後、ステップS12に遷移する。
第3の実施の形態のストレージ装置20aによれば、第2の実施の形態のストレージ装置20と同様の効果が得られる。
そして、第3の実施の形態のストレージ装置20aによれば、さらに、リアルタイムの消費電力の変化に対応することができる。また、設計者が、電力情報テーブル211aに消費電力を記載する手間を省くことができる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態のストレージシステムについて説明する。
以下、第4の実施の形態のストレージシステムについて、前述した第2の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11は、第4の実施の形態のストレージシステムを示すブロック図である。
図11に示す第4の実施の形態のストレージシステム10bが備えるストレージ装置20bは、制御モジュール21bの構成が第2の実施の形態と異なり、それ以外は第2の実施の形態と同様である。
制御モジュール21bは、移動禁止ドライブ選択部214をさらに有している。
RAID制御部212は、ホストサーバ30からドライブエンクロージャ22に記憶するデータを受け取ると、RAID制御部212が備える高速処理判定情報テーブルに基づき受け取ったデータが移動禁止データか否かを判断する。
図13は、高速処理判定情報テーブルを説明する図である。
高速処理判定情報テーブル212cは、LUN(Logical Unit Number)毎に高速処理が要求されるデータか否かが、設計者により設定されている。ホストサーバ30から送られてくるデータには、書き込み先のLUNに関する情報が含まれている。RAID制御部212は、書き込み先のLUNNo.に対応する高速処理の欄が「Yes」に設定されている場合、ホストサーバ30から受け取ったデータが移動禁止データであると判断する。なお、本実施の形態では、移動禁止データの一例として、高速処理が要求されるデータを例示した。しかし、設計者は、任意の属性のデータを移動禁止データに設定することができる。
RAID制御部212は、ホストサーバ30から受け取ったデータが移動禁止データであると判断した場合、移動禁止データのデータサイズを移動禁止ドライブ選択部214に送り、移動禁止データを記憶するRAIDグループの通知を要求する。RAID制御部212は、移動禁止ドライブ選択部214から通知されたRAIDグループに移動禁止データを書き込む。
移動禁止ドライブ選択部214は、RAID構成情報テーブルとデータサイズから移動禁止データを格納するRAIDグループを特定し、特定したRAIDグループをRAID制御部212に通知する。
図12は、第4の実施の形態のRAID構成情報テーブルを説明する図である。
第4の実施の形態のRAID構成情報テーブル212bは、移動可否およびIOPS(Input Output Per Second)の欄をさらに有している。
移動可否の欄には、当該RAIDグループに記憶されているデータを、他のRAIDグループに移動することが許可されているか否かを示す情報が記載されている。
IOPSの欄には、当該RAIDグループに割り当てられているドライブの1秒間に可能なI/Oの回数が記載されている。
次に、移動禁止ドライブ選択部214の処理を、フローチャートを用いて説明する。
図14は、移動禁止ドライブ選択部の処理を示すフローチャートである。
[ステップS21] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID構成情報テーブル212bのIOPSの欄を参照し、IOPSの値が最も大きいRAIDグループを選択する。その後、ステップS22に遷移する。
[ステップS22] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄を参照し、選択したIOPSの値を持つRAIDグループのうち、移動可否の欄がNoに設定されているRAIDグループが存在するか否かを判断する。データ移動禁止に設定されているRAIDグループが存在する場合(ステップS22のYes)、ステップS23に遷移する。データ移動禁止に設定されているRAIDグループが存在しない場合(ステップS22のNo)、ステップS25に遷移する。
[ステップS23] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID制御部212が管理する使用率情報に基づきデータ移動禁止に設定されているRAIDグループに空き容量が存在するか否かを判断する。データ移動禁止に設定されているRAIDグループに空き容量が存在する場合(ステップS23のYes)、ステップS24に遷移する。データ移動禁止に設定されているRAIDグループに空き容量が存在しない場合(ステップS23のNo)、ステップS25に遷移する。
[ステップS24] 移動禁止ドライブ選択部214は、データ移動禁止に設定されているRAIDグループのNo.をRAID制御部212に通知する。その後、図14の処理を終了する。
[ステップS25] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID制御部212が管理する使用率情報、およびRAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄を参照する。そして、移動禁止ドライブ選択部214は、選択したIOPSの値を持つRAIDグループのうち、RAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄がYesに設定され、電源状態がONに設定され、かつ、使用率が0%のRAIDグループが存在するか否かを判断する。当該条件を満たすRAIDグループが存在する場合(ステップS25のYes)、ステップS26に遷移する。当該条件を満たすRAIDグループが存在しない場合(ステップS25のNo)、ステップS27に遷移する。
[ステップS26] 移動禁止ドライブ選択部214は、ステップS25の条件を満たすRAIDグループに対応するRAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄をNoに設定する。そして、移動禁止ドライブ選択部214は、ステップS25の条件を満たすRAIDグループのNo.をRAID制御部212に通知する。その後、図14の処理を終了する。
[ステップS27] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID構成情報テーブル212bの電源状態の欄を参照し、選択したIOPSの値を持つRAIDグループのうち、電源状態がOFFに設定されているRAIDグループが存在するか否かを判断する。電源状態がOFFに設定されているRAIDグループが存在する場合(ステップS27のYes)、ステップS28に遷移する。電源状態がOFFに設定されているRAIDグループが存在しない場合(ステップS27のNo)、ステップS29に遷移する。
[ステップS28] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID構成情報テーブル212bの選択したIOPSの値を持つRAIDグループの電源状態の欄をONに変更する。また、当該RAIDグループに対応するRAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄をNoに変更する。そして、移動禁止ドライブ選択部214は、当該RAIDグループのNo.をRAID制御部212に通知する。その後、図14の処理を終了する。
[ステップS29] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID制御部212が管理する使用率情報、およびRAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄を参照する。そして、移動禁止ドライブ選択部214は、RAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄がYesに設定され、電源状態がONに設定され、かつ、使用率が0%より大きいRAIDグループが存在するか否かを判断する。当該条件を満たすRAIDグループが存在する場合(ステップS29のYes)、ステップS30に遷移する。当該条件を満たすRAIDグループが存在しない場合(ステップS29のNo)、ステップS31に遷移する。
[ステップS30] 移動禁止ドライブ選択部214は、当該条件を満たすRAIDグループに記憶されているデータを、他のRAIDグループに移動する。その後、移動禁止ドライブ選択部214は、当該条件を満たすRAIDグループに対応するRAID構成情報テーブル212bの移動可否の欄をNoに変更する。そして、移動禁止ドライブ選択部214は、当該RAIDグループのNo.をRAID制御部212に通知する。その後、図14の処理を終了する。
[ステップS31] 移動禁止ドライブ選択部214は、RAID構成情報テーブル212bのIOPSの欄を参照し、現在探索中のRAIDグループの次にIOPSの値が大きいRAIDグループを選択する。そして、ステップS22に遷移し、ステップS22以降の処理を繰り返し実行する。
第4の実施の形態のストレージ装置20bによれば、第2の実施の形態のストレージ装置20と同様の効果が得られる。
そして、第4の実施の形態のストレージ装置20bによれば、さらに、データの書き込み速度が低下することを抑制することができる。
以上、本発明のストレージ装置、起動装置決定方法およびプログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1、20、20a、20b ストレージ装置
2 ホスト装置
3 筐体
3a 第1の集合
3b 第2の集合
4 制御装置
4a 記憶部
4a1 テーブル
4b 算出部
4c 決定部
5a、5b、5c、5d、6a、6b 記憶装置
10、10a、10b ストレージシステム
21、21b 制御モジュール
211 電力情報記憶部
211a 電力情報テーブル
212 RAID制御部
212a、212b RAID構成情報テーブル
212c 高速処理判定情報テーブル
213 ドライブ選択部
214 移動禁止ドライブ選択部
22、22a ドライブエンクロージャ
221 ドライブ電源制御部
222 電力測定部

Claims (9)

  1. 稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に未使用の第1の記憶装置の消費電力を加算した第1の消費電力と、前記稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に未使用の第2の記憶装置の消費電力を加算し、前記稼働中の複数の記憶装置のうち前記第2の記憶装置にデータを移動可能な記憶装置の消費電力を減算した第2の消費電力とを算出する算出部と、
    前記第2の消費電力が前記第1の消費電力以上であれば、前記第1の記憶装置を起動することを決定し、前記第2の消費電力が前記第1の消費電力以上でなければ、前記第2の記憶装置を起動することを決定する決定部と、
    を有するストレージ装置。
  2. 前記未使用の第1の記憶装置の消費電力は、未使用の複数の記憶装置のうち、消費電力が最も少ない記憶装置の消費電力であることを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
  3. 前記第2の記憶装置にデータを移動可能な記憶装置の消費電力は、前記稼働中の複数の記憶装置のうちの1以上の記憶装置を選択し、該選択した記憶装置のデータを前記第2の記憶装置に移動した場合の前記第2の記憶装置の空き容量が所定量以上の場合における、該選択した記憶装置の消費電力であることを特徴とする請求項1または2に記載のストレージ装置。
  4. 前記第2の消費電力は、未使用の複数の記憶装置を順次選択して、前記稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に対し、該選択した記憶装置の消費電力を加算すると共に、前記稼働中の複数の記憶装置のうち、データを該選択した記憶装置に移動可能な記憶装置の消費電力を減算して、該選択した記憶装置を起動した場合の合計消費電力を求め、稼働させた場合の合計消費電力が最小となる消費電力であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のストレージ装置。
  5. 稼働中の複数の記憶装置それぞれの消費電力を測定すると共に、未使用の記憶装置に一時的に電源を投入して該未使用の記憶装置の消費電力を測定する測定部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のストレージ装置。
  6. 前記稼働中の複数の記憶装置毎に前記第2の記憶装置へのデータの移動の可否を管理する管理情報に基づき前記稼働中の複数の記憶装置のうち、所定の記憶装置については、データの前記第2の記憶装置への移動を許可しない制御を行う制御部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のストレージ装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の記憶装置を起動することが決定された場合、前記第1の記憶装置を起動し、前記第2の記憶装置を起動することが決定された場合、前記第2の記憶装置を起動すると共に、前記稼働中の複数の記憶装置のうち、前記第2の記憶装置にデータを移動可能な記憶装置内のデータを前記第2の記憶装置に移動し、該データを移動可能な記憶装置の動作を停止させることを特徴とする請求項6記載のストレージ装置。
  8. 情報処理装置が、
    稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に対し、未使用の第1の記憶装置の消費電力を加算した第1の消費電力を算出し、
    前記稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に未使用の第2の記憶装置の消費電力を加算し、前記稼働中の複数の記憶装置のうち、前記第2の記憶装置にデータを移動可能な記憶装置の消費電力を減算した第2の消費電力を算出し、
    前記第2の消費電力が前記第1の消費電力以上であれば、前記第1の記憶装置を起動することを決定し、前記第2の消費電力が前記第1の消費電力以上でなければ、前記第2の記憶装置を起動することを決定する、
    ことを特徴とする起動装置決定方法。
  9. 稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に、未使用の第1の記憶装置の消費電力を加算した第1の消費電力を算出し、
    前記稼働中の複数の記憶装置の合計の消費電力に、未使用の第2の記憶装置の消費電力を加算し、前記稼働中の複数の記憶装置のうち、前記第2の記憶装置にデータを移動可能な記憶装置の消費電力を減算した第2の消費電力を算出し、
    前記第2の消費電力が前記第1の消費電力以上であれば、前記第1の記憶装置を起動することを決定し、前記第2の消費電力が前記第1の消費電力以上でなければ、前記第2の記憶装置を起動することを決定する、
    処理を情報処理装置に実行させるプログラム。
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