以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る撮像装置としてのカメラ10の正面斜視図である。ここでは、レンズ交換式カメラを例に説明する。カメラ本体30には、交換レンズ20が装着される。カメラ本体30には、焦点距離、開放F値等の異なる種々の交換レンズが装着可能である。カメラ10は、カメラ本体30に交換レンズ20が装着されて構成される。交換レンズ20は、鏡筒内に、光軸11に沿って配列された光学系を備え、入射する被写体光束をカメラ本体30へ導く。光学系は、複数枚のレンズで構成され、フォーカシング機能、ズーミング機能等を有する。なお、図示するように、光軸11に平行な方向である前後方向をz軸方向とする。また、z軸に直交し、かつカメラ本体30の長手方向と平行な方向である左右方向をx軸方向とし、z軸およびx軸に直交する方向である上下方向をy軸方向とする。
カメラ本体30には、キセノン管、LED等の発光部材を備えるスピードライト31が設けられている。カメラ本体30の上面には、複数の操作部材が設けられている。具体的には、撮影指示を受け付けるレリーズボタン32、撮影モードの切り替えを受け付ける撮影モードダイヤル33が配置されている。
図2は、本実施形態に係るカメラ本体30の背面図である。カメラ本体30の背面には、液晶モニタ等の表示部34が設けられている。カメラ本体30の背面においても、上面と同様に、複数の操作部材が設けられている。具体的には、画像データの再生指示を受け付ける再生ボタン35、画像データの削除指示を受け付ける削除ボタン36、表示画像の拡大指示を受け付ける拡大ボタン37、表示画像の縮小指示を受け付ける縮小ボタン38が配置されている。また、表示部34に表示されたカーソルの移動等に用いられる十字キー39、カーソルで選択された項目の機能等を実行させるための決定ボタン40、再生画像のコマ送り指示を受け付けるコマンドダイヤル41が配置されている。
図3は、本実施形態に係るカメラ10のシステム構成図である。被写体光束は、光軸11に沿って光学系を透過し、撮像素子133の受光面で被写体像として結像する。光学系は、レンズ121、レンズ122、絞り123を含む。レンズシステム制御部120は、駆動回路124を介してレンズ121、レンズ122、絞り123を駆動する。また、レンズシステム制御部120は、レンズマウント接点125およびカメラマウント接点131を介してカメラシステム制御部130と接続され、相互に通信を実行しつつ協働して交換レンズ20とカメラ本体30を制御する。なお、レンズマウント接点125およびカメラマウント接点131は、それぞれ上述の交換レンズ20側の通信端子およびカメラ本体30側の通信端子を含む。
撮像素子133は、光学系を透過して入射する被写体光束を光電変換する素子であり、例えば、CCD、CMOSセンサが用いられる。シャッタ134は、露光時間中は開き、露光時間以外は被写体光束が撮像素子133に入射しないように閉じる。撮像素子133は、受光面で結像した被写体像をアナログ信号に変換する。A/D変換器135は、撮像素子133が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された被写体像は、画像データとして順次処理される。
A/D変換器135によりデジタル信号に変換された画像データは、画像処理部136へ引き渡される。画像処理部136は、撮影モードダイヤル33で選択された撮影モード等に従って、画像データをJPEGファイル等の規格化された画像フォーマットの画像データに変換する。撮影モードには、連写撮影モード、露出値等を自動で変更して連続撮影を行うオートブラケティングモード等が含まれる。メモリ制御部137は、いかなる作業にどれくらいのメモリ容量を割り当てるかを制御する。内部メモリ138は、高速で読み書きのできるランダムアクセスメモリであり、例えばDRAM、SRAMなどが用いられる。内部メモリ138は、画像処理部136が行う処理において、ワークメモリとしての役割を担う。また、内部メモリ138は、連写撮影モード、オートブラケティングモードにおいて高速に連続して画像データが生成される場合に、画像処理の順番を待つバッファメモリとしての役割を担う。
画像処理部136によって処理された画像データは、メモリ制御部137の制御により、内部メモリ138から外部機器IF140を介して、記録媒体の記録部141に記録される。記録媒体は、フラッシュメモリ等により構成される、カメラ本体30に対して着脱可能な不揮発性メモリである。記録部141には、画像に関連する関連情報が画像データに関連付けて記録される。関連情報には、連写撮影を示す連写フラグ、オートブラケティングを示すBKTフラグ、撮影時のカメラ10の縦位置/横位置を示すフラグ、アスペクト比情報が含まれる。その他にも、関連情報には、交換レンズ20の情報、焦点距離の情報、スピードライト31の使用/不使用のフラグ、焦点検出位置の情報が含まれる。なお、関連情報は、例えばExif情報に含まれていてもよい。
画像処理部136は、画像データの画像内における人物の顔部を検出する顔検出機能を実行する。顔検出機能により取得された顔検出情報には、画像における顔部の基準位置を示す位置情報、顔部のサイズ情報等が含まれる。顔検出情報は、上述の関連情報として画像データとともに記録部141に記録される。表示制御部139は、カメラシステム制御部130の制御に従い、記録部141に記録されている画像データの画像、カメラ10の各種設定に関する様々なメニュー項目等を表示部34に表示させる。
カメラ10は、上述の画像処理における各々の要素も含めて、カメラシステム制御部130により直接的または間接的に制御される。カメラシステム制御部130は、システムメモリ132を備える。システムメモリ132は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM(登録商標)等により構成される。システムメモリ132は、カメラ10の動作時に必要な定数、変数、プログラム等を、カメラ10の非動作時にも失われないように記録している。
カメラ本体30は、電源143から電力供給を受ける。電源制御部142は、電源143と通信して残電力の検出、電力供給の監視、給電を行う。電源143は、2次電池、家庭用AC電源等により構成される。交換レンズ20への給電は、レンズマウント接点125、カメラマウント接点131を介して行われる。
操作検出部144は、上述した操作部材が操作されたことを検出してカメラシステム制御部130へ検出結果を出力する。カメラシステム制御部130は、操作検出部144の出力に応じてユーザの操作を検知し、各種動作を実行する。具体的には、カメラシステム制御部130は、レリーズボタン32の1段階目の押下げであるSW1のオンを検知することにより撮影準備動作であるAF、AE等を実行する。カメラシステム制御部130は、レリーズボタン32の2段階目の押下げであるSW2のオンを検知することにより撮像素子133による被写体像の取得動作を実行する。なお、カメラシステム制御部130は、被写体像の取得動作時に、露出値に応じてスピードライト31の発光を制御する。
カメラシステム制御部130が再生ボタン35で受け付けた再生指示を検知すると、表示制御部139は、記録部141に記録されている画像データの再生処理を実行する。本実施形態において、削除ボタン36は、再生処理中に、表示部34に表示されている画像の画像データを記録部141から削除する削除指示を受け付ける受付部の機能を担う。また、カメラシステム制御部130は、一部の領域が表示部34に拡大表示されている画像の画像データを記録部141から削除する削除指示を検知した場合に、削除指示がなされた削除画像と次に表示すべき次画像とが関連しているか否かを判定する判定部として機能する。表示制御部139は、カメラシステム制御部130の判定結果に応じた表示状態で、次画像を表示部34に表示させる。削除画像と次画像との関連性に応じて次画像の表示状態が切り替わることにより、ユーザは、拡大表示中の画像を削除したときに次画像を確認し易くなる。
本実施形態において、カメラシステム制御部130は、削除画像と次画像とが同一の画像群に属するか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、削除画像と次画像とが同一の画像群に属すると判断した場合には、削除画像と次画像とが関連していると判定する。一方、カメラシステム制御部130は、削除画像と次画像とが同一の画像群に属しないと判断した場合には、削除画像と次画像とが関連していないと判定する。以下において、まず、本実施形態における画像群の構成を説明する。そして、再生処理に関連する拡大表示処理、コマ送り処理に伴う画像表示処理、削除処理に伴う画像表示処理について順に説明する。
図4は、画像群の構成を説明する図である。本実施形態において、画像群は、連写撮影された一連の画像により構成される。ユーザは、撮影モードダイヤル33で連写モードを選択してレリーズボタン32を押し続けることにより、連写撮影を行う。本実施形態において、1回目の連写撮影により画像群200が取得され、2回目の連写撮影により画像群300が取得されている。また、画像群200が取得されてから画像群300が取得されるまでの間には、撮影が行われていない。
画像群200は、1回の連写で撮影された4枚の画像210、画像220、画像230、画像240で構成されている。4枚の画像210、画像220、画像230、画像240の関連情報には、共通の連写フラグが含まれている。画像群300は、1回の連写で撮影された3枚の画像310、画像320、画像330で構成されている。3枚の画像310、画像320、画像330の関連情報には、画像210、画像220、画像230、画像240の関連情報が含む連写フラグとは異なる、共通の連写フラグが含まれている。本実施形態において、カメラシステム制御部130は、連写フラグを参照して、画像が画像群に属するか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、2つの画像の関連情報が共通の連写フラグを有する場合に、当該2つの画像は同一の画像群に属すると判断する。なお、記録部141には、画像210、画像220、画像230、画像240、画像310、画像320、画像330の順で画像データが記録されている。
図5は、拡大表示処理を説明する図である。ユーザが再生ボタン35を押下した後に十字キー39、決定ボタン40を操作して画像210を選択すると、表示制御部139は、画像210の全体を表示部34に表示させる。なお、本実施形態において、表示制御部139は、表示画像が画像群に属する場合に、当該表示画像の画像群における順序を示すための順序欄400を画面右下に表示させる。図5に示すように、画像群200に属する画像210が表示される場合に、4枚の画像で構成される画像群200における1番目の画像であることを示す「1/4」が順序欄400に表示される。
画像210の表示中にユーザが拡大ボタン37を押すと、カメラシステム制御部130は、拡大ボタン37の押下の回数に応じて拡大率を決定する。本実施形態において、カメラシステム制御部130は、拡大ボタン37がn回押されると、2のn乗を拡大率として決定する。表示制御部139は、画像210の中心位置を拡大基準位置として、拡大率に応じた一部の領域を拡大領域410として決定する。そして、表示制御部139は、拡大領域410に対応する拡大画像411を表示部34に表示させる。本実施形態において、拡大基準位置は、拡大領域の中心位置である。なお、拡大基準位置は、中心位置以外の位置、例えば拡大領域の左上頂点の位置であってもよい。また、カメラシステム制御部130は、ユーザの入力を操作部材で受け付けて拡大基準位置を設定してもよい。
画像が拡大表示されている場合にユーザが縮小ボタン38を押すと、表示制御部139は、上述した拡大処理の手順とは逆に、縮小ボタン38の押下の回数に応じて表示画像の縮小処理を行う。ただし、表示制御部139は、表示画像が画像全体まで縮小された後においては、縮小ボタン38の押下を受け付けても縮小処理を実行せずに画像全体を表示部34に表示させる。
拡大画像411の表示中にユーザが十字キー39を操作すると、表示制御部139は、十字キー39が押された方向、押された時間に応じて、拡大領域の位置を移動する。例えば、表示制御部139は、十字キー39の上ボタンが押されると、押下の継続時間に応じて予め定められたスクロール量だけ拡大領域を上に移動する。拡大領域は、画像210の領域内で移動させることができる。ユーザが十字キー39を操作して拡大領域420を設定すると、表示制御部139は、拡大領域420に対応する拡大画像421を表示部34に表示させる。
図6は、コマ送り処理に伴う画像表示処理を説明する図である。再生処理中にユーザがコマンドダイヤル41を操作すると、表示制御部139は、記録部141に記録されている画像データの画像を順に切り替えて表示部34に表示させるコマ送り処理を実行する。なお、コマンドダイヤル41が反時計回りに操作されると画像の記録順に切り替える順送り処理が実行され、コマンドダイヤル41が時計回りに操作されると画像の記録順と逆の順序で切り替える逆送り処理が実行される。
本実施形態において、画像の一部が拡大表示されている場合にコマンドダイヤル41が操作されると、カメラシステム制御部130は、表示中の画像と次に表示すべき次画像とが同一の画像群に属するか否かを判断する。表示制御部139は、表示中の画像と次画像とが同一の画像群に属する場合には、表示中の画像の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次画像を表示部34に表示させる。一方、表示制御部139は、表示中の画像と次画像とが同一の画像群に属しない場合には、次画像の全体を表示部34に表示させる。
上述のとおり、画像210、画像220、画像230、画像240は、同一の画像群200に属する。そのため、図6に示すように、ユーザが画像210の拡大画像510の表示中にコマンドダイヤル41を反時計回りに操作すると、表示制御部139は、画像210の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次の画像220の拡大画像520を表示部34に表示させる。
同様に、ユーザが拡大画像520の表示中にコマンドダイヤル41をさらに反時計回りに操作すると、表示制御部139は、画像220の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次の画像230の拡大画像530を表示部34に表示させる。ユーザが拡大画像530の表示中にコマンドダイヤル41をさらに反時計回りに操作すると、表示制御部139は、画像230の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次の画像240の拡大画像540を表示部34に表示させる。
一方、画像240の次の画像310は、画像240が属する画像群200に属しない。そのため、ユーザが拡大画像540の表示中にコマンドダイヤル41をさらに反時計回りに操作すると、表示制御部139は、画像310の全体を表示部34に表示させる。
次に、削除処理に伴う画像表示処理について説明する。上述したように、カメラシステム制御部130は、削除指示がなされた削除画像と次に表示すべき次画像とが同一の画像群に属すると判断した場合には、削除画像と次画像とが関連していると判定する。一方、カメラシステム制御部130は、削除画像と次画像とが同一の画像群に属しないと判断した場合には、削除画像と次画像とが関連していないと判定する。
表示制御部139は、カメラシステム制御部130が削除画像と次画像とが関連していると判定した場合には、削除画像の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次画像を表示部34に表示させる。一方、表示制御部139は、カメラシステム制御部130が削除画像と次画像とが関連していないと判定した場合には、次画像の全体を表示部34に表示させる。
図7は、削除画像と次画像とが関連している場合の削除処理に伴う画像表示処理を説明する図である。図6を用いて説明したように、表示制御部139は、ユーザの操作に応じて、画像220の拡大画像520を表示部34に表示させる。ユーザが拡大画像520の表示中に削除ボタン36を押すと、カメラシステム制御部130は、まず削除指示がなされた画像220の次に記録されている画像230を次に表示すべき次画像と決定する。次に、カメラシステム制御部130は、画像220と画像230とが同一の画像群に属するか否かを判断する。
上述のとおり画像220と画像230は同一の画像群200に属するので、カメラシステム制御部130は、画像220と画像230とが関連していると判定する。表示制御部139は、画像220の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次画像230の拡大画像530を表示部34に表示させる。なお、カメラシステム制御部130は、表示画面の更新後に削除指示がなされた画像220の画像データを記録部141から削除する。
図8は、削除画像と次画像とが関連していない場合の削除処理に伴う画像表示処理を説明する図である。ユーザが画像群に属しない画像600の拡大画像610の表示中に削除ボタン36を押すと、カメラシステム制御部130は、まず削除指示がなされた画像600の次に記録されている画像620を次に表示すべき次画像と決定する。なお、画像620も、画像600と同様に画像群に属しない。
次に、カメラシステム制御部130は、画像600と画像620とが同一の画像群に属するか否かを判断する。画像600および画像620はいずれも画像群に属しないので、カメラシステム制御部130は、画像600と画像620とは関連していないと判定する。表示制御部139は、画像620の全体を表示部34に表示させる。なお、カメラシステム制御部130は、表示画面の更新後に削除指示がなされた画像600の画像データを記録部141から削除する。
削除画像と次画像とが同一の画像群に属するか否かに応じて次画像の表示状態を切り替えるので、ユーザは次画像を確認し易くなる。具体的には、削除画像と次画像とが同一の画像群に属する場合において図7で説明したように削除後も拡大状態を維持するので、ユーザは、再度拡大ボタンを押すことなく同一の被写体の写り具合を継続して確認できる。一方、削除画像と次画像とが同一の画像群に属しない場合において図8で説明したように削除後には全体表示に戻すので、ユーザは、次の画像における別の被写体を確認し易くなる。
図9は、本実施形態における撮影処理のフロー図である。本フローは、カメラ10の電源がオンになったときに開始される。ステップS101では、カメラシステム制御部130は、再生モードへ移行するか否かを判断する。具体的には、カメラシステム制御部130は、再生ボタン35のオン操作を検知した場合に、再生モードへ移行すると判断する。カメラシステム制御部130は、再生モードへ移行すると判断した場合には、再生モードへ移行し、後述するステップS201へ移行する。一方、カメラシステム制御部130は、再生モードへ移行しないと判断した場合には、撮影モードへ移行し、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、カメラシステム制御部130は、レリーズボタン32のスイッチSW1がオンになったか否かを検知する。カメラシステム制御部130は、スイッチSW1のオンを検知した場合にはステップS103へ移行し、スイッチSW1のオンを検知しなかった場合にはステップS111へ移行する。ステップS103では、カメラシステム制御部130は、AE、AF等の撮影準備動作を実行する。ステップS104では、カメラシステム制御部130は、レリーズボタン32のスイッチSW2がオンになったか否かを検知する。カメラシステム制御部130は、スイッチSW2のオンを検知した場合には、ステップS105へ移行する。一方、カメラシステム制御部130は、スイッチSW1のオンを検知してから一定時間内、例えば5秒以内にスイッチSW2のオンを検知しなかった場合にはステップS111へ移行する。
ステップS105では、カメラシステム制御部130は、シャッタ134を制御して、撮像素子133による被写体像の取得動作である撮像動作を実行する。ステップS106では、カメラシステム制御部130は、レリーズボタン32のスイッチSW2のオンが解除されたか否かを検知する。カメラシステム制御部130は、スイッチSW2のオンの解除を検知しない、すなわちスイッチSW2のオンが継続されていることを検知した場合には、ステップS105へ戻って撮像動作を再度実行し、連写撮影を行う。一方、カメラシステム制御部130は、スイッチSW2のオンの解除を検知した場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS107では、画像処理部136は、ステップS105における撮像素子133の出力に応じて上述した画像処理を実行する。ステップS108では、カメラシステム制御部130は、今回の撮影が連写撮影であるか否か、すなわちステップS105における撮像動作が複数回連続して実行されたか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、今回の撮影が単写撮影であると判断した場合にはステップS109へ移行し、今回の撮影が連写撮影であると判断した場合にはステップS110へ移行する。
ステップS109では、カメラシステム制御部130は、ステップS107の画像処理で生成された一枚の画像の画像データを記録部141に記録するとともに、関連情報を当該画像に対応付けて記録部141に記録する。一方、ステップS110では、カメラシステム制御部130は、ステップS107の画像処理で生成された一連の画像の画像データを記録部141に記録するとともに、共通の連写フラグを含む関連情報を各画像に対応付けて記録部141に記録する。なお、今回の連写撮影時に付与する連写フラグは、前回までの連写撮影時に付与した連写フラグとは異なる。例えば、連写フラグとして、画像群ごとに固有の番号が付与される。
ステップS111では、カメラシステム制御部130は、カメラ10の電源のオフ操作がなされたか否かを検知する。カメラシステム制御部130は、カメラ10の電源のオフ操作を検知しない場合にはステップS101へ戻り、カメラ10の電源のオフ操作を検知した場合には本フローを終了する。
なお、カメラシステム制御部130は、上述のステップS107の画像処理を、ステップS105の撮像動作の後に実行したが、連写撮影の場合には撮像動作と並行して実行してもよい。また、カメラシステム制御部130は、上述のステップS110の記録処理を、ステップS107の画像処理の後に実行したが、連写撮影の場合には画像処理と並行して実行してもよい。
図10は、本実施形態における再生処理のフロー図である。本フローは、上述したステップS101においてカメラシステム制御部130が再生モードへ移行した場合に開始される。ステップS201では、表示制御部139は、記録部141に記録されている画像データの画像を1枚表示部34に表示させる。再生モード開始時に表示される画像は、例えば記録部141に記録されている画像データの画像のうち一番古い画像である。
ステップS202では、カメラシステム制御部130は、操作部材が拡大率、拡大基準位置を変更する拡大変更指示を受け付けたか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、拡大変更指示が受け付けられた場合にはステップS203へ移行し、拡大変更指示が受け付けられていない場合にはステップS204へ移行する。ステップS203では、表示制御部139は、拡大変更指示に応じて表示部34の画面を更新する。ステップS202およびS203の具体的な処理は、図5を用いて説明したとおりである。
ステップS204では、カメラシステム制御部130は、コマンドダイヤル41がコマ送り指示を受け付けたか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、コマ送り指示が受け付けられた場合にはステップS205へ移行し、コマ送り指示が受け付けられていない場合にはステップS209へ移行する。ステップS205では、カメラシステム制御部130は、表示中の画像が拡大表示されているか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、表示中の画像が拡大表示されている場合にはステップS206へ移行し、表示中の画像が拡大表示されていない場合にはステップS208へ移行する。
ステップS206では、カメラシステム制御部130は、表示中の画像と次画像とが関連しているか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、表示中の画像と次画像とが関連している場合にはステップS207へ移行し、表示中の画像と次画像とが関連していない場合にはステップS208へ移行する。ステップS207では、表示制御部139は、表示中の画像の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次画像を表示部34に表示させる。一方、ステップS208では、表示制御部139は、次画像の全体を表示部34に表示させる。ステップS204からS208の具体的な処理は、図6を用いて説明したとおりである。
ステップS209では、カメラシステム制御部130は、削除ボタン36が削除指示を受け付けたか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、削除指示が受け付けられた場合にはステップS210へ移行し、削除指示が受け付けられていない場合にはステップS215へ移行する。ステップS210では、カメラシステム制御部130は、削除指示がなされた削除画像が拡大表示されているか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、削除画像が拡大表示されている場合にはステップS211へ移行し、削除画像が拡大表示されていない場合にはステップS213へ移行する。
ステップS211では、カメラシステム制御部130は、削除画像と次画像とが関連しているか否かを判断する。カメラシステム制御部130は、削除画像と次画像とが関連している場合にはステップS212へ移行し、削除画像と次画像とが関連していない場合にはステップS213へ移行する。ステップS212では、表示制御部139は、削除画像の拡大率および拡大基準位置を維持した表示状態で次画像を表示部34に表示させる。一方、ステップS213では、表示制御部139は、次画像の全体を表示部34に表示させる。ステップS214では、カメラシステム制御部130は、削除画像の画像データを記録部141から削除する。ステップS209からS214の具体的な処理は、図7、8を用いて説明したとおりである。
ステップS215では、カメラシステム制御部130は、撮影モードへ移行するか否かを判断する。具体的には、カメラシステム制御部130は、再生ボタン35のオン操作を検知した場合に、撮影モードへ移行すると判断する。カメラシステム制御部130は、撮影モードへ移行すると判断した場合には、再生モードから撮影モードへ移行し、上述したステップS102へ移行する。一方、カメラシステム制御部130は、撮影モードへ移行しないと判断した場合には、ステップS216へ移行する。
ステップS216では、カメラシステム制御部130は、カメラ10の電源のオフ操作がなされたか否かを検知する。カメラシステム制御部130は、カメラ10の電源のオフ操作を検知しない場合にはステップS202へ戻り、カメラ10の電源のオフ操作を検知した場合には本フローを終了する。
上述のステップS211では、カメラシステム制御部130は、削除画像の次に記録された画像を次画像として扱ったが、これに限らない。図11は、削除処理に伴う画像表示処理の第1変形例を説明する図である。第1変形例では、カメラシステム制御部130は、ステップS211において、削除画像が画像群の終了画像である場合に、終了画像の直前の画像を次画像と決定する。削除画像が画像群の終了画像であるか否かの判断には、連写フラグが用いられる。カメラシステム制御部130は、削除画像の直前の画像の関連情報と削除画像の関連情報とが共通の連写フラグを有し、かつ削除画像の関連情報と削除画像の次に記録された画像の関連情報とが共通の連写フラグを有しない場合に、削除画像を画像群の終了画像と判断する。
終了画像の直前の画像と終了画像とは同一の画像群に属することから、カメラシステム制御部130は、終了画像と直前の画像とが関連していると判定する。例えば、図11に示すように、上述の処理により画像群200の終了画像である画像240の拡大画像540の表示されている場面を想定する。この場面でユーザが削除ボタン36を押すと、カメラシステム制御部130は、画像240の直前の画像である画像230を次画像と決定し、画像240と画像230とが関連していると判定する。そして、ステップS212において、表示制御部139は、画像240の拡大基準位置および拡大率を維持した表示状態で画像230の拡大画像530を表示部34に表示させる。第1変形例によれば、ユーザは、画像群の終了画像を削除した場合であっても、同一の画像群の他の画像を継続して確認できる。すなわち、ユーザは、終了画像を拡大表示させて確認した結果、ピンボケ等で終了画像の画像データを削除したときに、終了画像を確認したときと同様の拡大表示状態で同一の画像群の他の画像をすぐ確認できる。
なお、カメラシステム制御部130は、削除画像が画像群の終了画像である場合に、終了画像の直前の画像に代えて、終了画像と同一の画像群における開始画像を次画像と決定してもよい。例えば、画像群200の終了画像240の拡大画像540の表示中にユーザが削除ボタン36を押すと、カメラシステム制御部130は、画像群200の開始画像である画像210を次画像と決定する。終了画像と同一の画像群における開始画像を次画像と決定する構成を採用しても、上述と同様に、ユーザは、画像群の終了画像を削除したときに、同一の画像群の他の画像を継続して確認できる。
図12は、判定処理における第2変形例を説明する図である。第2変形例では、カメラシステム制御部130は、ステップS211において、削除画像が画像群の終了画像である場合に、画像群に属する画像が拡大表示された後に終了画像が拡大表示されたか否かに応じて次画像を決定する。削除画像が画像群の終了画像であるか否かの判断は、第1変形例と同様である。
終了画像が画像群の中で最初に拡大表示された状態でユーザが終了画像を削除した場合、ユーザは同一の画像群の画像も終了画像と同様の拡大表示状態で継続して確認したい可能性が高い。そこで、終了画像が画像群の中で最初に拡大表示された状態でユーザが削除ボタン36を押すと、図11を用いて説明したように、カメラシステム制御部130は、終了画像の直前の画像または画像群における開始画像を次画像と決定する。そして、ステップS212において、表示制御部139は、終了画像の拡大基準位置および拡大率を維持した表示状態で直前の画像または開始画像を表示部34に表示させる。
一方、画像群の中の別の画像が拡大表示された後に終了画像が拡大表示された状態でユーザが終了画像を削除した場合、ユーザは当該画像群に属する一連の画像の確認を終えて当該画像群とは別の画像を確認したい可能性が高い。そこで、画像群の中の別の画像が拡大表示された後に終了画像が拡大表示された状態でユーザが削除ボタンを押すと、カメラシステム制御部130は、終了画像の次に記録された画像を次画像と決定する。終了画像と次に記録された画像とは同一の画像群に属さないことから、カメラシステム制御部130は、終了画像と次に記録された画像とが関連していないと判定する。そして、ステップS213において、表示制御部139は、次画像の全体を表示部34に表示させる。
例えば、図12に示すように、上述の処理により画像群200の画像230の拡大画像530が表示された後に画像群200の終了画像である画像240の拡大画像540が表示されている場面を想定する。この場面でユーザが削除ボタン36を押すと、カメラシステム制御部130は、画像240の次に記録された画像である画像310を次画像と決定する。そして、ステップS213において、表示制御部139は、画像310の全体を表示部34に表示させる。第2変形例によれば、ユーザが画像群の終了画像を削除した場合に、ユーザの要望にあった次画像を表示部に表示させることができる。
上述したステップS212において、表示制御部139は、削除指示がなされた削除画像の拡大率および拡大基準位置の両方を維持した表示状態で次に表示すべき次画像を表示部34に表示させたが、これに限らない。表示制御部139は、削除画像の拡大率および拡大基準位置の一方を維持しつつ他方を変更した表示状態で次画像を表示部34に表示させてもよい。
図13は、削除処理に伴う画像表示処理の第3変形例を説明する図である。第3変形例では、表示制御部139は、ステップS212において、削除画像の拡大基準位置を維持しつつ拡大率を変更した表示状態で次画像を表示部34に表示させる。例えば、図13に示すように、画像群300の画像310の被写体である人物700の顔部近傍の領域を拡大率4倍で拡大表示させた拡大画像710が表示されている場面を想定する。この場面でユーザが削除ボタン36を押すと、表示制御部139は、拡大基準位置を維持しつつ拡大率を4倍から2倍に変更した表示状態で、次画像である画像320の拡大画像720を表示部34に表示させる。第3変形例によれば、被写体が動いている場合においても被写体が含まれた次画像を表示させることができる。
図14は、削除処理に伴う画像表示処理の第4変形例を説明する図である。第4変形例では、表示制御部139は、ステップS212において、削除画像の拡大率を維持しつつ拡大基準位置を変更した表示状態で次画像を表示部34に表示させる。例えば、図13と同様に、画像群300の画像310の被写体である人物700の顔近傍の領域を拡大率4倍で拡大表示させた拡大画像710が表示されている場面を想定する。この場面でユーザが削除ボタン36を押すと、図14に示すように、表示制御部139は、拡大率を4倍に維持しつつ拡大基準位置を次画像である画像320における人物700の顔領域の中心位置に変更した表示状態で、画像320の拡大画像730を表示部34に表示させる。なお、表示制御部139は、画像320の関連情報を参照して顔領域の中心位置を検知する。第4変形例によれば、被写体が動いている場合においても被写体が含まれた次画像を表示させることができる。
なお、表示制御部139は、顔領域の中心位置の代わりに、次画像の焦点検出領域の中心位置に拡大基準位置を変更してもよい。拡大基準位置を焦点検出領域にあわせて変更することにより、ユーザは、フォーカスされた被写体の詳細を確認し易くなる。
上述したステップS213において、表示制御部139は、次画像の全体を表示部34に表示させたが、削除画像の拡大率を低下させた表示状態で次画像を表示部34に表示させてもよい。例えば、表示制御部139は、削除画像の拡大率を1/2倍した表示状態で次画像を表示部34に表示させる。この場合、表示制御部139は、拡大基準位置を次画像の中心位置に変更する。なお、拡大基準位置は、削除画像の拡大基準位置に維持されたままであってもよい。
上述の実施形態において、画像群は連写撮影の画像で構成されたが、これに限らない。例えば、オートブラティングモードで撮影された一連の画像で画像群が構成される。また、カメラシステム制御部130は、記録部141に記録されている複数の画像におけるシーンの変わり目を判別し、1シーンに属する複数の画像を画像群として扱ってもよい。この場合、カメラシステム制御部130は、記録部141に記録されている画像の関連情報を参照してシーンの変わり目を判別する。
具体的には、カメラシステム制御部130は、カメラ10の縦位置/横位置の変更、アスペクト比の変更、レンズ交換、焦点距離の変更、スピードライト31の使用/不使用の変更、焦点検出領域の変更、露出値の変更をシーンの変わり目として判別する。そして、カメラシステム制御部130は、1シーンに属する複数の画像の関連情報に共通のシーンフラグを記述する。なお、シーンフラグは、シーン毎に異なるように設定される。上述した削除処理に伴う画像表示処理において、カメラシステム制御部130は、シーンフラグを参照して、削除画像と次画像とが同一の画像群に属するか否かを判断する。
上述の実施形態において、カメラシステム制御部130は、画像群を用いて削除画像と次画像とが関連しているか否かを判定したが、これに限らない。カメラシステム制御部130は、削除画像の関連情報および次画像の関連情報を参照して、削除画像と次画像とが関連しているか否かを判定してもよい。例えば、カメラシステム制御部130は、削除画像の撮影時刻と次画像の撮影時刻との差が予め定められた範囲内、例えば5秒以内である場合に、削除画像と次画像とが関連していると判定する。なお、カメラシステム制御部130は、ユーザの入力を操作部材で受け付けて予め定められた範囲を設定してもよい。
また、例えば、カメラ10にカメラ10の姿勢を検知する加速度センサを設け、カメラシステム制御部130は、撮影した画像の関連情報に姿勢情報を記述する。そして、カメラシステム制御部130は、削除画像の撮影時のカメラ10の姿勢と次画像の撮影時のカメラ10の姿勢とがほぼ同じである場合に、削除画像と次画像とが関連していると判定する。ただし、削除画像の撮影時刻と次画像の撮影時刻とが大きく異なる場合にはシーンが変更されている可能性が高い。そこで、カメラシステム制御部130は、上述のカメラ10の姿勢の条件を満たし、かつ削除画像の撮影時刻と次画像の撮影時刻との差が予め定められた範囲内、例えば10秒以内である場合に、削除画像と次画像とが関連していると判定する。なお、カメラシステム制御部130は、ユーザの入力を操作部材で受け付けて予め定められた範囲を設定してもよい。
上述の実施形態において、カメラシステム制御部130は、削除画像が属する画像群と次画像が属する画像群とが異なる場合、削除画像と自画像とが関連していないと判定したが、これに限らない。カメラシステム制御部130は、削除画像が属する画像群と次画像が属する画像群とが異なる場合、削除画像が属する画像群と次画像が属する画像群とが関連しているか否かを判定してもよい。例えば、カメラシステム制御部130は、削除画像が属する画像群の撮影時刻と次画像が属する画像群の撮影時刻との差が予め定められた範囲、例えば20秒以内である場合に、削除画像が属する画像群と次画像が属する画像群とが関連していると判定する。なお、カメラシステム制御部130は、ユーザの入力を操作部材で受け付けて予め定められた範囲を設定してもよい。また、例えば、カメラシステム制御部130は、削除画像が属する画像群の画像の被写体が、次画像が属する画像群の画像に含まれている場合に、削除画像が属する画像群と次画像が属する画像群とが関連していると判定する。
表示制御部139は、削除画像が属する画像群と次画像が属する画像群とが関連している場合に、予め定められた拡大率および拡大基準位置の表示状態で次画像を表示部34に表示させる。予め定められた拡大率は例えば2倍であり、予め定められた拡大基準位置は例えば次画像の中心位置である。なお、カメラシステム制御部130は、ユーザの入力を操作部材で受け付けて予め定められた拡大率および拡大基準位置を設定してもよい。
上述の実施形態において、表示制御部139は、カメラシステム制御部130が削除画像と次画像とが関連していると判定した場合に、削除画像の拡大率および拡大基準位置の少なくとも一方に依拠した表示状態で次画像を表示したが、これに限らない。例えば、表示制御部139は、カメラシステム制御部130が削除画像と次画像とが関連していると判定した場合に、削除画像の拡大率および拡大基準位置とは関係の無い予め定められた拡大率および拡大基準位置の表示状態で次画像を表示部34に表示させる。予め定められた拡大率は例えば2倍であり、予め定められた拡大基準位置は例えば次画像の中心位置である。カメラシステム制御部130は、ユーザの入力を操作部材で受け付けて予め定められた拡大率および拡大基準位置を設定してもよい。また、カメラシステム制御部130は、さらに削除画像と次画像とが関連していない場合の拡大率および拡大基準位置についても、ユーザの入力を操作部材で受け付けて設定してもよい。
表示制御部139は、画像群に属する画像すべてを一画面でサムネイル表示する場合、画像群に属する画像の枚数にあわせてサムネイル数を決定してもよい。そして、表示制御部139は、サムネイル表示している画像の画像データが削除された場合に、削除後の画像群に属する画像の枚数に応じてサムネイル数を変更してもよい。
上述の実施形態において、受付部としての役割を担う削除ボタン36、判定部としての役割を担うカメラシステム制御部130および表示制御部139により表示制御装置が構成される。なお、表示制御装置は、カメラ10とは別体の操作部材および制御部で構成されてもよい。例えば、表示制御装置は、記録媒体が接続されたPC等の電子機器に設けられる。そして、表示制御装置は、記録媒体に記録されている画像データの画像を機器の表示部に表示させるとともに、電子機器の操作部材で削除指示を受け付けて上述の削除処理に伴う画像表示処理を実行する。
上述の実施形態において、撮像装置としてカメラ10全体を例に説明したが、カメラ本体30を撮像装置として捉えてもよい。上述の実施形態において、撮像装置としてレンズ交換式カメラを例に説明したが、レンズ光学系が一体的に構成されたレンズ一体型カメラに対しても本実施形態に係る概念を適用することができる。上述の実施形態において、図3に示すようにミラー機構を備えたカメラが撮像装置の例として用いられたが、ミラー機構のないレンズ交換式カメラに対しても本実施形態に係る概念を適用することができる。ビデオカメラ、カメラ機能付き携帯電話、顕微鏡、望遠鏡等の撮像装置に対しても同様に本実施形態に係る概念を適用することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態に記載の範囲には限定されない。上述の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。