JP5856919B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙やフィルム等の記録体にトナー像を定着させる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置には、用紙やフィルム等の記録体にトナー像を定着させるための定着装置が設けられている。この定着装置には、熱によりトナーを溶融して用紙に定着させる加熱定着方式が一般的に用いられている。このような加熱定着方式の定着装置には、記録体にトナー像を定着させるための回転部材(例えば定着ローラーや定着ベルトや加圧ローラー)が設けられている。
上記の回転部材の方式としては、回転部材をローラーによって構成する熱ローラー方式が、熱効率や安全性などの観点から最も広く使われている。一方で、ウォームアップ時間の短縮や省エネルギーなどの要望から、回転部材をベルトによって構成するベルト方式が近年注目されている。また、回転部材を加熱する熱源としては、ハロゲンランプを使用するのが一般的であるが、急速加熱及び高効率加熱の可能性をもったセラミックヒーターやIHコイルを使用したものも多数製品化されている。
ところで、定着装置では、ユーザーのニーズに合わせて様々な幅の記録体にトナー像が定着されることになる。例えば、第1サイズの記録体にトナー像を定着させる場合、回転部材における第1サイズの記録体が通過する領域(以下、「第1サイズ通過領域」と称する。)では第1サイズの記録体及び未定着トナーを加熱することで熱が消費されるが、第1サイズ通過領域外で、第1サイズの記録体より幅が大きい第2サイズの記録体が通過する領域(以下、「第1サイズ非通過領域」と称する。)では熱が消費されない。そのため、第1サイズ非通過領域の温度が第1サイズ通過領域の温度よりも高くなってしまい、回転部材の温度分布が不均一になる。
このような温度分布の不均一化は、第1サイズの記録体(例えばB5サイズの用紙)に対して連続的にトナー像を定着させた場合に特に激しくなり、このように温度分布が不均一になった状態で第2サイズの記録体(例えばA4サイズの用紙)に対してトナー像を定着させると、第2サイズの記録体に定着ムラやしわが発生するという問題が生じる。また、第1サイズ非通過領域に対応する部分のトナーが溶けすぎて回転部材の表面に付着し、次にトナー像が定着される記録体の表面を汚すという所謂「ホットオフセット」の問題が生じる。特に、熱ローラー方式を用いる場合に第1サイズ非通過領域の温度が第1サイズ通過領域の温度と比べて高くなりすぎると、第1サイズ非通過領域と第1サイズ通過領域に熱膨張の違いが発生し、回転部材を構成するローラーに歪みが生じてローラーが劣化するという問題点もある。また、熱源としてセラミックヒーターを用いる場合、温度分布の不均一化によりヒーターが破損してしまうという深刻な不具合も生じる。
そこで、このような温度分布の不均一化を防止するために、IH方式の定着装置の中には、磁束分布をコントロールしたり複数のIHコイルを使い分けたりする構成を採用するものが存在する。しかしながら、このような構成を採用すると、定着装置の制御システムが複雑化してコストアップに繋がる虞が有る。
そこで、このような制御システムの複雑化を招くことなく温度分布の不均一化を抑制するために、特許文献1〜4には、冷却ファンからの冷却風によって回転部材を冷却する構成が開示されている。
特開昭61−11774号公報 特開平3−139682号公報 特開2008−58378号公報 特開平6−242701号公報
しかしながら、特許文献1〜4の技術はいずれも、冷却ファンから回転部材に対して吹き付けられる冷却風のみによって回転部材を冷却しようとするものであり、回転部材の冷却効果が十分に得られない虞がある。一方で、冷却ファンを大型化すれば、回転部材の冷却効果を高めることは可能であるが、この場合には、スペース上の問題が発生したり、製造コストが上昇したりする虞がある。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、冷却ファン等の送付手段を大型化することなく、小さなスペースで回転部材を効率的に冷却することを目的とする。
本発明の定着装置は、記録体にトナー像を定着させるための回転部材と、該回転部材の少なくとも一部を覆う囲繞部材と、を備えた定着装置であって、前記回転部材の外周面に向かって冷却風を吹き付けるための吹き出し口と、該吹き出し口に冷却風を供給する送風手段と、前記吹き出し口と隣接して設けられ、前記囲繞部材の内外を連通させる引き込み口と、を備え、前記吹き出し口から前記回転部材の前記外周面に向かって冷却風を吹き付けると、前記吹き出し口と前記回転部材の前記外周面との間の空間に負圧が発生し、前記引き込み口を介して前記囲繞部材の外部から内部に空気が引き込まれることを特徴とする。
このような構成を採用することで、吹き出し口から回転部材の外周面に向かって吹き付けられる冷却風によって回転部材の外周面の付近に滞留する高温の空気を吹き飛ばすことができ、これに伴って回転部材を冷却することができる。更に、引き込み口を介して囲繞部材の外部から内部に引き込まれる空気によって囲繞部材の内外の換気を行うことができ、これに伴って、回転部材の冷却効果を高めることができる。また、負圧を利用して回転部材の冷却効果を高める構成であるため、回転部材の冷却効果を高めるために送風手段を大型化する必要が無く、小さなスペースで回転部材を効率的に冷却することができる。
前記引き込み口は、冷却風が吹き付けられる部分における前記回転部材の前記外周面の接線方向と冷却風の吹き付け方向との成す角のうち、鋭角側の角と対応する領域に設けられていても良い。
このような構成を採用することで、吹き出し口と引き込み口を狭いスペースに密集させることができ、スペースを節約することができる。また、より負圧が発生しやすい側に引き込み口が配置されることになり、引き込み口を介して囲繞部材の外部から内部に空気を引き込み易くなる。
前記引き込み口は、前記吹き出し口の下側のみに設けられていても良い。
このような構成を採用することで、引き込み口を極力低い位置に設けることができ、送風手段の停止時に引き込み口を介して囲繞部材の内部から外部に放熱されるのを抑制することができる。
前記回転部材の外周面には、第1サイズの記録体が通過する第1サイズ通過領域と、該第1サイズ通過領域外で、第1サイズの記録体より幅が大きい第2サイズの記録体が通過する第1サイズ非通過領域と、が形成され、前記吹き出し口は、前記第1サイズ非通過領域に対して冷却風を吹き付けるように構成されていても良い。
このような構成を採用することで、第1サイズ非通過領域のみを効率的に冷却して、回転部材の温度分布を均一化することができる。
前記回転部材は、加圧ローラーであり、前記囲繞部材は、前記吹き出し口の少なくとも先端部を挿入可能な開口部を備えたフレーム部材であり、前記開口部には、前記吹き出し口よりも前記加圧ローラーと接近する位置まで延出するガイド部材が固定され、前記引き込み口は、前記吹き出し口と前記ガイド部材の間に形成されていても良い。
このような構成を採用することで、ガイド部材を用いて囲繞部材の外部から内部に空気を効率的に引き込むことができ、加圧ローラーの冷却効果を高めることができる。また、ガイド部材を吹き出し口よりも加圧ローラーと接近する位置まで延出させることで、引き込み口を介して引き込まれた空気を加圧ローラーの近傍まで案内することができ、加圧ローラーの冷却効果を更に高めることができる。
前記回転部材は、定着ベルト又は定着ローラーであり、前記囲繞部材は、前記定着ベルト又は前記定着ローラーの片側を覆うIH定着ユニットであり、前記吹き出し口は、前記IH定着ユニットの近傍に配置されていても良い。
このような構成を採用することで、熱源であるIH定着ユニットの周囲を効果的に冷却することができ、定着ベルトや定着ローラーの冷却効率を高めることができる。
前記吹き出し口又は前記引き込み口の一方は、前記吹き出し口又は前記引き込み口の他方から分離可能に構成されていても良い。
このような構成を採用することで、送風手段から回転部材に至るダクトを吹き出し口と引き込み口の間で分割することが可能となり、上記ダクトの分割位置を別途考慮する必要が無くなり、定着装置の設計が容易になる。
前記吹き出し口は、画像形成装置の装置本体に対して移動可能な搬送ユニットに設けられ、該搬送ユニットの移動に伴って、前記吹き出し口が前記引き込み口から分離するように構成されていても良い。
このような構成を採用することで、吹き出し口をフレーム部材等の定着装置側の部材に設ける場合と比較して、吹き出し口及びこの吹き出し口に接続される送風手段の設置スペースの自由度が増し、大型の送風手段を選定可能となるメリットがある。
前記搬送ユニットには、第1サイズの記録体が通過する第1通過領域と、該第1通過領域外で、第1サイズの記録体より幅が大きい第2サイズの記録体が通過する第1非通過領域と、が形成され、前記送風手段の吸気口は、前記第1通過領域外に配置されていても良い。
このような構成を採用することで、吸気口に発生する負圧により記録体の搬送が乱れるのを防止することができる。
前記引き込み口は、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な定着ユニットに設けられ、該定着ユニットの取り外しに伴って、前記引き込み口が前記吹き出し口から分離するように構成されていても良い。
このような構成を採用することで、定着装置のメンテナンス性の向上と設計の容易化を同時に実現することが可能になる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、送風手段を大型化することなく、小さなスペースで回転部材を効率的に冷却することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るプリンターの構成の概略を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンターにおいて、定着装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンターにおいて、定着装置を示す平面図である。 図2の要部拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンターの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るプリンターにおいて、定着装置を示す断面図である。 図6の要部拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係るプリンターにおいて、定着装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るプリンターの定着装置において、定着ユニットをプリンター本体から取り外した状態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るプリンターの定着装置において、搬送ユニットが被覆位置にある状態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るプリンターの定着装置において、搬送ユニットが露出位置にある状態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るプリンターにおいて、定着装置を示す平面図である。
<第1の実施形態>
まず、図1を用いて画像形成装置としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るプリンターの構成の概略を示す模式図である。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には記録体としての用紙(図1では図示せず)を収納した給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上部には第1の排紙トレイ4が設けられ、第1の排紙トレイ4の上方には第2の排紙トレイ5が設けられている。
プリンター本体2の内部には、像担持体としての中間転写ベルト6が複数のローラー間に架設され、中間転写ベルト6の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が配置され、中間転写ベルト6の下部に沿って4個の画像形成部8がトナーの色ごとに設けられている。
各画像形成部8には、感光体ドラム9が回転可能に設けられており、感光体ドラム9の周囲には、帯電器10と、現像器11と、一次転写部12と、クリーニング装置13と、除電器14とが、一次転写のプロセス順に配置されている。
現像器11の下部には一対の攪拌ローラー15が設けられ、攪拌ローラー15の斜め上方には磁気ローラー16が設けられ、磁気ローラー16の斜め上方には現像ローラー17が設けられている。現像器11の上方には、各画像形成部8と対応する4個のトナーコンテナ18が、トナーの色ごとに設けられている。
プリンター本体2の一側(図面上右側)には、用紙の搬送経路20が上下方向に設けられている。つまり、本実施形態のプリンター1は、所謂「縦搬送」である。搬送経路20の上流端には給紙部21が設けられ、搬送経路20の中流部には中間転写ベルト6の一端(図面上右端)に二次転写部22が設けられ、搬送経路20の下流部には定着装置23が設けられている。
搬送経路20は、定着装置23よりも下流側の部分において上下に分岐している。下側の分岐経路24の下流端部には第1排紙部25が第1の排紙トレイ4の上方一側(図面上、上方右側)に設けられ、上側の分岐経路26の下流端部には第2排紙部27が第2の排紙トレイ5の上方一側(図面上、上方右側)に設けられている。第2排紙部27は、搬送経路20の一側(図面上右側)に設けられて両面印刷用の用紙を搬送する反転経路28に接続され、反転経路28は、搬送経路20の二次転写部22よりも上流側の部分と接続されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置23の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器10によって感光体ドラム9の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(矢印P参照)により感光体ドラム9に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器11がトナーにより対応する色のトナー像に現像する。このトナー像は、一次転写部12において中間転写ベルト6の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部8が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト6上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム9上に残留したトナー及び電荷は、クリーニング装置13及び除電器14によって除去される。
一方、給紙部21によって給紙カセット3又は手指しトレイ(図示せず)から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて二次転写部22へと搬送され、二次転写部22において、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、搬送経路20を下流側へと搬送されて定着装置23に進入し、この定着装置23において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、下側の分岐経路24又は上側の分岐経路26のいずれかに進入する。下側の分岐経路24に進入した用紙は、第1排紙部25から第1の排紙トレイ4上に排出される。上側の分岐経路26に進入した用紙は、第2排紙部27から第2の排紙トレイ5上に排出されるか、又は、両面印刷のために反転経路28へと搬送される。
次に、図2〜図5を用いて、定着装置23について詳細に説明する。なお、図3に示される矢印Frは、各部材の正面側を示している。
定着装置23は、ユニット化されており、プリンター本体2に対して着脱可能となっている。図2に示されるように、定着装置23は、定着ローラー31と、定着ローラー31に周設される定着ベルト32と、定着ベルト32の下方に設けられる第1、第2サーミスター33、34と、定着ベルト32の左側(片側)を覆うように設けられるIH定着ユニット35と、定着ベルト32の右方に設けられる回転部材としての加圧ローラー36と、加圧ローラー36の下方に設けられる第3、第4サーミスター37、38と、加圧ローラー36の前後両側、上下両側及び右側を覆うように設けられる囲繞部材としてのフレーム部材40と、フレーム部材40の右下方に設けられる吹き出し口41と、吹き出し口41に接続される送風手段としての冷却ファン42と、加圧ローラー36の左下方に配置される進入ガイド43と、定着ベルト32の右上方と加圧ローラー36の左上方にそれぞれ配置される一対の搬送ガイド44と、各搬送ガイド44の更に上方に配置される一対の搬送ローラー45と、を備えている。なお、図3では、IH定着ユニット35、フレーム部材40、搬送ガイド44及び搬送ローラー45の記載が省略されている。
定着ローラー31は、前後方向に長い形状を成している。定着ローラー31は、例えば外径40mmであり、円筒状の芯材と、この芯材に周設される弾性層と、によって構成されている。定着ローラー31の芯材は、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属によって形成されている。定着ローラー31の弾性層は、例えば、厚さ10mmのシリコンスポンジによって形成されている。
定着ベルト32は、前後方向に長い形状を成している。定着ベルト32は、例えば、基材と、この基材に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、によって構成されている。定着ベルト32の基材は、例えば、ニッケル等の金属によって形成されている。定着ベルト32の弾性層は、例えば、厚さ0.2mmのシリコンゴムによって形成されている。定着ベルト32の離型層は、例えば、厚さ0.03mmのPFAチューブによって形成されている。
図3に示されるように、定着ベルト32の外周面49の前部から後部に亘る部分(二点鎖線P−Pの間の部分)には、第1サイズの用紙(例えばA4Rサイズ(幅210mm)の用紙)が通過する第1サイズ通過領域L1が形成され、第1サイズ通過領域L1の前後両側(二点鎖線P−Pの外側の部分。第1サイズ通過領域L1外)には、第1サイズの用紙より前後幅が大きい第2サイズの用紙(例えばA3サイズの用紙)が通過する第1サイズ非通過領域L2が形成されている。
図3に示されるように、第1サーミスター33は、定着ベルト32の前後方向中央に配置されており、定着ベルト32の第1サイズ通過領域L1に設けられている。第1サーミスター33は、温度制御用のサーミスターであって、定着ベルト32の外周面49と所定の間隔を介して配置される非接触式の検出手段である。
第2サーミスター34は、定着ベルト32の前端に配置されており、定着ベルト32の第1サイズ非通過領域L2に設けられている。第2サーミスター34は、温度上昇検出用のサーミスターであり、定着ベルト32の外周面49に接触する接触式の検出手段である。
図2に示されるように、IH定着ユニット35は、定着ベルト32の左側を覆う円弧状のボビン46と、ボビン46に支持されるIHコイル47と、IHコイル47を覆うように設けられるアーチコア48と、アーチコア48の両側に配置されるサイドコア50と、を備えている。
ボビン46の上端には、上方に向かって延出する上端延出部51が設けられ、ボビン46の下端には、左下方に向かって延出する下端延出部52が設けられている。IHコイル47は、定着ベルト32の外側に配置されている。即ち、本実施形態のIH定着ユニット35は、所謂「外包IH」である。アーチコア48とサイドコア50は、例えばフェライトによって構成されており、IHコイル47が発生させた磁束を通過させる磁路を形成するようになっている。なお、本実施形態のIH定着ユニット35は、磁束切り替え手段を有していない。
加圧ローラー36は、前後方向に長い形状を成している。加圧ローラー36は、例えば外径30mmであり、円筒状の芯材と、この芯材に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、によって構成されている。加圧ローラー36の芯材は、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属によって形成されている。加圧ローラー36の弾性層は、例えば、厚さ2mmのシリコンゴムによって形成されている。加圧ローラー36の離型層は、例えば、厚さ0.05mmのPFAチューブによって形成されている。加圧ローラー36は、付勢手段(図示せず)の付勢力によって定着ベルト32に圧接しており、定着ローラー31及び定着ベルト32の回転に伴って定着ローラー31及び定着ベルト32とは逆方向に従動回転するように構成されている。
定着ベルト32と加圧ローラー36の間には、用紙の搬送経路20に沿って定着ニップ53が形成されており、この定着ニップ53を用紙が通過することで、用紙上のトナー像が加熱及び加圧されて用紙に定着されるように構成されている。本実施形態では、上記定着ニップ53において前後幅の異なる複数サイズの用紙に対してトナー像を定着させることができるようになっている。
図3に示されるように、加圧ローラー36の外周面54の前部から後部に亘る部分(二点鎖線P−Pの間の部分)には、第1サイズの用紙が通過する第1サイズ通過領域M1が形成され、第1サイズ通過領域M1の前後両側(二点鎖線P−Pの外側の部分。第1サイズ通過領域M1外)には、第1サイズの用紙より前後幅が大きい第2サイズの用紙が通過する第1サイズ非通過領域M2が形成されている。
図3に示されるように、第3サーミスター37は、加圧ローラー36の前後方向中央に配置されており、加圧ローラー36の第1サイズ通過領域M1に設けられている。第3サーミスター37は、温度制御用のサーミスターであって、加圧ローラー36の外周面54と所定の間隔を介して配置される非接触式の検出手段である。
第4サーミスター38は、加圧ローラー36の前端に配置されており、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2に設けられている。第4サーミスター38は、温度上昇検出用のサーミスターであり、加圧ローラー36の外周面54に接触する接触式の検出手段である。
図2に示されるように、フレーム部材40は、内側(左側)が開口された矩形の箱型形状を成しており、加圧ローラー36からの放熱を低減するために加圧ローラー36を外部と遮断している。フレーム部材40は、外部への放熱を極力減少させるために、板金によって構成されている。フレーム部材40の右下部には、外気を導入するための開口部55が設けられている。開口部55の内周には、内側(左側)に向かって突出する筒状のガイド部材56が固定されている。ガイド部材56は、内側(左側)に向かって上下幅が縮幅する先細り形状を成している。図4に示されるように、ガイド部材56の先端部57(左端部)と加圧ローラー36の外周面54との距離Xは約3mmに設定されている。
図4に示されるように、吹き出し口41は、先端部58側(本実施形態では左側)に向かって上下幅が縮幅する先細り形状を成しており、先端部58から加圧ローラー36の外周面54に向かって冷却風を吹き付けられるようになっている。吹き出し口41からの冷却風の吹き付け方向aは、冷却風が吹き付けられる部分b(より正確には、冷却風が吹き付けられる部分の中心点)における加圧ローラー36の外周面54の接線方向cと垂直な方向(冷却風が吹き付けられる部分bにおける加圧ローラー36の外周面54の法線方向)になっている。
吹き出し口41の先端部58は、フレーム部材40の開口部55に挿入されている。吹き出し口41の先端部58は、ガイド部材56の上壁部60及び下壁部61とは所定の間隔を介した状態でガイド部材56内に挿入されている。吹き出し口41の先端部58とガイド部材56の上壁部60の間及び吹き出し口41の先端部58とガイド部材56の下壁部61の間には、フレーム部材40の内外を連通させる引き込み口62がそれぞれ形成されている。引き込み口62は、吹き出し口41の上側と下側に吹き出し口41と隣接して設けられている。吹き出し口41の先端部58と加圧ローラー36の外周面54との距離Yは約5mmに設定されている。吹き出し口41の開口長さZは3mmに設定されている。
図3に示されるように、吹き出し口41は、加圧ローラー36の各第1サイズ非通過領域M2と対応する位置(本実施形態では加圧ローラー36の前後両端)に、それぞれ設けられている。吹き出し口41の開口幅Wは40mmに設定されている。吹き出し口41内の空間には、左右方向(冷却風の搬送方向)に直線状に延びる複数個のリブ63が前後に所定の間隔をおいて設けられている。
冷却ファン42は、例えば、直径50mmのシロッコファンである。図3に示されるように、冷却ファン42は、加圧ローラー36の前後方向中央に設けられている。冷却ファン42は、前後一対の風路部材64を介して各吹き出し口41と接続されており、冷却ファン42から各吹き出し口41に冷却風を供給可能となっている。図2に示されるように、冷却ファン42には吸気口65が設けられている。
図2に示されるように、進入ガイド43は、定着ニップ53よりも上流側且つ搬送経路20の右側に配置されている。進入ガイド43は、上方に向かって僅かに左方に傾斜する方向に延びており、進入ガイド43の上端部は加圧ローラー36の外周面54に近接している。
左側の搬送ガイド44は、定着ニップ53の下流側且つ搬送経路20の左側に配置されている。左側の搬送ガイド44には、定着ベルト32の外周面49に接触又は近接する複数の分離爪(図示せず)が設けられていても良い。右側の搬送ガイド44は、定着ニップ53の下流側且つ搬送経路20の右側に配置されており、搬送経路20を挟んで左側の搬送ガイド44と対向している。
一対の搬送ローラー45は、各搬送ガイド44よりも下流側に配置されている。一対の搬送ローラー45の間には、用紙の搬送経路20に沿って搬送ニップ66が形成されている。
次に、図5を用いて、プリンター1の制御システムについて説明する。
プリンター1には、CPU(制御手段)70が設けられている。CPU70は、ROM、RAM等の記憶装置で構成される記憶部71と接続されており、記憶部71に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、CPU70がプリンター1の各部の制御を行うように構成されている。
CPU70は、プリンター本体2に設けられた操作表示部72と接続されている。操作表示部72には、例えば、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー、タッチパネル等の操作キーが設けられ、ユーザーが各操作キーを操作すると、その操作指示がCPU70に出力されるように構成されている。
CPU70は、第1サーミスター33、第2サーミスター34、第3サーミスター37及び第4サーミスター38と接続されている。そして、第1サーミスター33や第2サーミスター34が定着ベルト32の温度を検出したり、第3サーミスター37や第4サーミスター38が加圧ローラー36の温度を検出したりすると、各サーミスター33、34、37、38からの検出信号がCPU70に出力されるようになっている。
CPU70は、コイル駆動部73を介してIHコイル47と接続されている。そして、CPU70からの駆動指令信号に基づいて、コイル駆動部73からIHコイル47に高周波電流が流されることでIHコイル47に高周波磁界が発生するとともに、この高周波磁界によって定着ベルト32が加熱されるように構成されている。
CPU70は、冷却ファン42と接続されており、各サーミスター33、34、37、38からの検出信号に基づいて、CPU70が冷却ファン42の稼働と停止を切り替えるように構成されている。
CPU70は、モーター等の駆動手段74を介して定着ローラー31と接続されており、CPU70からの駆動指令信号に基づいて、駆動手段74が定着ローラー31を回転させるように構成されている。
以上のように構成された定着装置23において、第1サイズの用紙S(図2、図3参照)に対してトナー像を定着させる場合の冷却風の作用について、以下に説明する。
第1サイズの用紙Sに対するトナー像の定着が繰り返し行われると、定着ベルト32及び加圧ローラー36の温度が上昇する。特に、定着ベルト32の第1サイズ非通過領域L2の温度が第1サイズ通過領域L1の温度に対して上昇すると共に、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2の温度が第1サイズ通過領域M1の温度に対して上昇する。これに伴って、第4サーミスター38によって検出される加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2の温度が200度以上になると、CPU70が冷却ファン42を稼働させる。
これに伴って、吸気口65(図2参照)から冷却ファン42に冷却風が取り込まれる。この冷却風は、冷却ファン42から風路部材64を介して各吹き出し口41に供給され、各吹き出し口41の先端部58から回転中の加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2に向かって吹き付けられる。これに伴って、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2の付近に滞留する高温の空気が吹き飛ばされる。これにより、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2が冷却されるとともに、加圧ローラー36からの伝熱によって定着ベルト32の第1サイズ非通過領域L2も冷却される。そのため、加圧ローラー36及び定着ベルト32の温度分布が均一化される。なお、本実施形態では、先細り形状の吹き出し口41によって冷却風を加速させることが可能となっており、吹き出し口41の先端部58付近における冷却風の最大風速は、約12m/sである。
更に、上記のように加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2の付近に滞留する高温の空気が吹き飛ばされることで、吹き出し口41の先端部58と加圧ローラー36の外周面54との間の空間に負圧が発生する。これに伴って、引き込み口62を介してフレーム部材40の外部から内部に空気が引き込まれ、フレーム部材40の内外の換気が行われる。これに伴って、加圧ローラー36の冷却効果を更に高めることができる。
また、引き込み口62を介してフレーム部材40の外部から内部に引き込まれた空気は、吹き出し口41からの冷却風とともに加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2に吹き付けられる。これにより、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2が更に冷却されるとともに、加圧ローラー36からの伝熱によって定着ベルト32の第1サイズ非通過領域L2も更に冷却される。
特に、本実施形態では、図4に示されるように、ガイド部材56の先端部57と加圧ローラー36の外周面54との距離X(約3mm)が、吹き出し口41の先端部58と加圧ローラー36の外周面54との距離Y(約5mm)よりも短い。つまり、吹き出し口41よりも加圧ローラー36と接近する位置までガイド部材56が延出している。そのため、引き込み口62を介して引き込まれた空気を加圧ローラー36の近傍まで案内することができ、加圧ローラー36の冷却効果を更に高めることができる。また、ガイド部材56を用いてフレーム部材40の外部から内部に空気を効率的に引き込むことが可能となっており、加圧ローラー36の冷却効果をより一層高めることができる。
例えば、第1サイズ(A4Rサイズ)の用紙を50枚/分で飽和温度に達するまで約30分間連続通紙した際に、加圧ローラー36に吹き出し口41からの冷却風のみを吹き付ける場合には加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2の温度は最大235℃にまで達する。これに対して、本実施形態の構成の場合、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2の温度を225℃以下まで抑制できることが分かっている。
また、本実施形態では、第4サーミスター38からの検出信号に基づいて冷却ファン42の稼働と停止をCPU70が切り替える構成を採用している。そのため、加圧ローラー36の温度に応じて冷却ファン42の稼働と停止を切り替えることが可能となり、加圧ローラー36の温度が過度に上昇したり低下したりするのを抑制することが可能となる。
また、吹き出し口41を先細り形状とすることで、冷却風を高速化することが可能となり、温度の高い空気を冷却風によって吹き飛ばす効果を高めることができる。また、吹き出し口41を先細り形状とすることで、スペースの節約にも繋がる。
本実施形態では、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2にのみ冷却風を吹き付ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、加圧ローラー36の第1サイズ通過領域M1と第1サイズ非通過領域M2の両方(即ち、加圧ローラー36の外周面54の全域)に冷却風を吹き付けても良い。このような構成を採用することで、加圧ローラー36の過熱化を防止することができるため、用紙中の空気や水分が膨張して用紙の表面が膨らんでしまう現象(所謂「ペーパーブリュースター」)の発生や、用紙中の水分が用紙上のトナーを持ち上げてしまう現象(所謂「トナーブリュースター」)の発生を防止することが可能となる。
本実施形態では、定着ベルト32の第1サイズ通過領域L1と第1サイズ非通過領域L2にそれぞれ第1サーミスター33、第2サーミスター34を設け、加圧ローラー36の第1サイズ通過領域M1と第1サイズ非通過領域M2にそれぞれ第3サーミスター37、第4サーミスター38を設ける場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、定着ベルト32又は加圧ローラー36のいずれか一方のみにサーミスターを設けたり、第1サイズ通過領域又は第1サイズ非通過領域のいずれか一方のみにサーミスターを設けたりしても良い。
本実施形態では、1個の冷却ファン42のみを用いて加圧ローラー36の各第1サイズ非通過領域M2を冷却する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、各第1サイズ非通過領域M2と対応する2個の冷却ファン42を用いても良い。もちろん、3個以上の冷却ファン42を用いても良い。
本実施形態では、各サーミスター33、34、37、38によって温度検出手段を構成する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、赤外線センサー等の他の異なる温度検出手段を用いても良い。
本実施形態では、熱源としてIHコイル47を用いたが、他の異なる実施形態では、例えばハロゲンヒーターやセラミックヒーター等の他の熱源を用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
<第2の実施形態>
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第2の実施形態に係る定着装置23について説明する。なお、吹き出し口41以外の構成については、ガイド部材56が板状である点を除いて第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図6に示されるように、吹き出し口41は、先端部58側(本実施形態では左側)に向かって上下幅が縮幅する先細り形状を成しており、先端部58から加圧ローラー36の外周面54に向かって冷却風を吹き付けられるようになっている。
図7に示されるように、冷却風の吹き付け方向dは、冷却風が吹き付けられる部分e(より正確には、冷却風が吹き付けられる部分の中心点)における加圧ローラー36の外周面54の接線方向fと垂直な方向(冷却風が吹き付けられる部分eにおける加圧ローラー36の外周面54の法線方向)から傾いている。冷却風の吹き付け方向dは、加圧ローラー36の中心gから上側(用紙の搬送方向下流側)にずれている。
吹き出し口41の先端部58は、フレーム部材40の開口部55に当接すると共にガイド部材56とは所定の間隔を介した状態で、フレーム部材40の開口部55に挿入されている。吹き出し口41の先端部58とガイド部材56の間には、フレーム部材40の内外を連通させる引き込み口62が形成されている。引き込み口62は、吹き出し口41の下側のみに吹き出し口41と隣接して設けられている。図7に示されるように、冷却風が吹き付けられる部分eにおける加圧ローラー36の外周面54の接線方向fと冷却風の吹き付け方向dとの成す角は、鋭角側の角αと鈍角側の角βが存在するが、引き込み口62は、鋭角側の角αと対応する領域に設けられている。
上記のように構成されたものにおいて、冷却ファン42を稼働させると、冷却ファン42から風路部材64を介して各吹き出し口41に供給された冷却風が、各吹き出し口41の先端部58から加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2に吹き付けられる。また、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2の付近に滞留する高温の空気が吹き飛ばされることで、吹き出し口41の先端部58と加圧ローラー36の外周面54との間の空間に負圧が発生し、引き込み口62を介してフレーム部材40の外部から内部に空気が引き込まれる。この空気は、吹き出し口41からの冷却風とともに加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2に吹き付けられる。
本実施形態では前述の通り、冷却風の吹き付け方向dが、加圧ローラー36の中心gから上側(用紙の搬送方向下流側)にずれている。この構成においては、冷却風は上側に流れるため、吹き出し口41の下側(用紙の搬送方向上流側)の負圧が吹き出し口41の上側(用紙の搬送方向下流側)の負圧よりも強くなる。従って、本実施形態のように吹き出し口41の下側のみに引き込み口62を設けることで、効率的に空気を引き込むことができる。また、吹き出し口41の下側のみに引き込み口62を設けることで、引き込み口62を極力低い位置に設けることができ、冷却ファン42の停止時に引き込み口62を介してフレーム部材40の内部から外部に放熱されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、鋭角側の角αと対応する領域に引き込み口62が設けられているため、吹き出し口41と引き込み口62を狭いスペースに密集させることができ、スペースを節約することができる。
<第3の実施形態>
次に、図8及び図9を用いて、本発明の第3の実施形態に係る定着装置23について説明する。なお、吹き出し口41及びガイド部材56以外の構成については、フレーム部材40に開口部55が設けられていない点を除いて第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
吹き出し口41は、囲繞部材としてのIH定着ユニット35のボビン46に設けられた下端延出部52の近傍(右側)に配置されている。吹き出し口41は、先端部58側(本実施形態では上側)に向かって左右幅が縮幅する先細り形状を成しており、先端部58から回転部材としての定着ベルト32の外周面49に向かって冷却風を吹き付けられるようになっている。
ガイド部材56は、第1サーミスター33の左側部に固定されている。ガイド部材56は、上側に向かって左右幅が縮幅する先細り形状を成している。吹き出し口41の先端部58とガイド部材56の間には、IH定着ユニット35の内外を連通させる引き込み口62が形成されている。引き込み口62は、吹き出し口41の左側のみに吹き出し口41と隣接して設けられている。
上記のように構成されたものにおいて、冷却ファン42を稼働させると、冷却ファン42から風路部材64を介して各吹き出し口41に供給された冷却風が、各吹き出し口41の先端部58から定着ベルト32の第1サイズ非通過領域L2に吹き付けられる。また、定着ベルト32の第1サイズ非通過領域L2の付近に滞留する高温の空気が吹き飛ばされることで、吹き出し口41の先端部58と定着ベルト32の外周面49との間の空間に負圧が発生し、引き込み口62を介してIH定着ユニット35の外部から内部に空気が引き込まれる。この空気は、吹き出し口41からの冷却風とともに定着ベルト32の第1サイズ非通過領域L2に吹き付けられる。
また、図9に示されるように、定着装置23のうち、定着ローラー31と、定着ベルト32と、第1サーミスター33と、加圧ローラー36と、第3、第4サーミスター37、38と、フレーム部材40と、進入ガイド43と、搬送ガイド44と、搬送ローラー45と、ガイド部材56と、は、定着ユニット76としてユニット化されており、プリンター本体2(図1参照)に対して着脱可能となっており、定着ユニット76の取り外しに伴って、引き込み口62が吹き出し口41から分離するように構成されている。このような構成を採用することで、定着装置23のメンテナンス性の向上と設計の容易化を同時に実現することが可能になる。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、吹き出し口41の片側のみに引き込み口62を設けているため、省スペース化を図ることができる。そのため、吹き出し口41や引き込み口62がIHコイル47と干渉してしまうような虞が無いため、定着ベルト32の外側にIHコイル47を配置する所謂「外包IH」に対応可能となっている。
本実施形態では、定着ベルト32に吹き出し口41からの冷却風を吹き付ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、定着ベルト32を用いずに定着ローラー31に吹き出し口41からの冷却風を吹き付けても良い。
<第4の実施形態>
次に、図10〜図12を用いて、本発明の第4の実施形態に係るカラープリンター1について説明する。基本的な冷却構造は第1の実施形態と同じである。
図10に示されるように、フレーム部材40の下部には、外気を導入するための開口部55が設けられている。開口部55の内周には、内側(上側)に向かって突出する筒状のガイド部材56が固定されている。ガイド部材56は、内側(上側)に向かって左右幅が縮幅する先細り形状を成している。
フレーム部材40の下方(用紙の搬送方向上流側)には、搬送ユニット81が設けられている。搬送ユニット81は、搬送経路20を覆う被覆位置(図10参照)と、搬送経路20を露出させる露出位置(図11参照)と、の間で下端側に設けられた支点部82を中心にプリンター本体2に対して回転可能となっている。そして、JAM(紙詰まり)の発生時には、搬送ユニット81を露出位置まで回転させることで、搬送経路20から用紙を取り除くことができるようになっている。
搬送ユニット81の一側(右側)には、前述の反転経路28が設けられている。図12に示されるように、搬送ユニット81には、反転経路28側の前部から後部に亘る部分(二点鎖線P−Pの間の部分)に第1サイズの用紙が通過する第1通過領域N1が形成され、第1通過領域N1の前後両側(二点鎖線P−Pの外側の部分。第1通過領域N1外)には第1サイズの用紙より前後幅が大きい第2サイズの用紙が通過する第1非通過領域N2が形成されている。
図10に示されるように、搬送ユニット81の左側部には、二次転写ローラー83が軸支されている。二次転写ローラー83は、搬送ユニット81が被覆位置にある状態で、中間転写ベルト6に圧接して二次転写部22を形成するようになっている。
搬送ユニット81の上部右側には、吹き出し口41が固定されており、吹き出し口41が搬送ユニット81と共に回転するように構成されている。吹き出し口41の回転軌跡は、ガイド部材56とは重なっていない。そのため、搬送ユニット81が被覆位置にある状態、搬送ユニット81が露出位置にある状態、及び、搬送ユニット81が被覆位置から露出位置(又は露出位置から被覆位置)に回転している途中の状態において、吹き出し口41がガイド部材56とは接触しないようになっている。吹き出し口41は、搬送ユニット81の前端部と後端部にそれぞれ設けられている(図12参照)。つまり、吹き出し口41は、計2個設けられている。
搬送ユニット81には、吹き出し口41の下方に冷却ファン42が固定されている。図12に示されるように、冷却ファン42は、各吹き出し口41と対応して、搬送ユニット81の前端部と後端部にそれぞれ設けられている。つまり、冷却ファン42は、計2個設けられている。冷却ファン42には、搬送ユニット81の各第1非通過領域N2に吸気口65が設けられている。即ち、吸気口65は、搬送ユニット81の第1通過領域N1外に配置されている。
このように構成されたものにおいて、第1サイズの用紙に対する画像形成時(第1サイズの用紙が反転経路28を通過する時を含む)には、各冷却ファン42が稼働する。これに伴って、吸気口65から各冷却ファン42に冷却風が取り込まれる。この冷却風は、冷却ファン42から各吹き出し口41に供給され、各吹き出し口41の先端部58から加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2に吹き付けられる。これにより、加圧ローラー36の第1サイズ非通過領域M2が冷却される。
ところで、上記のように吸気口65から各冷却ファン42に冷却風が取り込まれると、吸気口65に負圧が発生する。しかしながら、本実施形態では、第1サイズの用紙が通過しない各第1非通過領域N2に吸気口65が臨んでいるため、吸気口65に発生する負圧により第1サイズの用紙の搬送が乱れる虞はない(JAM・シワ・斜め搬送等の不具合が発生する虞はない)。本実施形態では特に、2個の冷却ファン42の吸気口65を搬送ユニット81の各第1非通過領域N2に臨ませているため、各冷却ファン42の吸気口65からバランス良く冷却風を取り込むことが出来るとともに、用紙の搬送への影響を最小限に抑えることができる。
また、第2サイズの用紙に対する画像形成時(第2サイズの用紙が反転経路28を通過する時を含む)には、各冷却ファン42の稼働が停止される。そのため、吸気口65の付近を第2サイズの用紙が通過しても、用紙の搬送には全く影響が無い。
また、本実施形態では、搬送ユニット81を被覆位置(図10参照)から露出位置(図11参照)までプリンター本体2に対して回転させると、この回転に伴って、吹き出し口41が引き込み口62から分離するように構成されている。そのため、フレーム部材40等の定着装置23側の部材に冷却ファン42を固定する場合と比較して、冷却ファン42の設置スペースの自由度が増し、大型の冷却ファン42を選定可能となるメリットがある。しかしながら、このように搬送ユニット81に冷却ファン42を設置する場合には、冷却ファン42から加圧ローラー36に至るダクトを、搬送ユニット81と共に回転する部分と、この回転部分を加圧ローラー36側に接続する非回転部分と、に分割する必要がある。このようにダクトを回転部分と非回転部分に分割する場合には、回転部分と非回転部分の間に隙間があると、冷却ファン42から風速・制圧の高い冷却風を加圧ローラー36に送ろうとしても、上記の隙間から冷却風が勢い良く周囲に漏れてしまい、加圧ローラー36の冷却効果が低下する。そこで、スポンジやゴム等のパッキン部材でダクトの回転部分と非回転部分の隙間を埋めることで、冷却ファン42から加圧ローラー36に至るダクトの密閉性を確保するのが一般的である。しかしながら、このような構成を用いると、パッキン部材が変形して搬送ユニット81の回転動作がスムーズでなくなったり、搬送ユニット81が回転動作を繰り返すことでパッキン部材に磨耗・変形が生じ、冷却風の漏れが発生したりするといった新たな問題が発生する。
これに対して、本実施形態では、冷却ファン42から加圧ローラー36に至るダクトの回転部分である吹き出し口41と上記ダクトの非回転部分であるガイド部材56の間に引き込み口62が存在しているものの、この引き込み口62を介してフレーム部材40の外部から内部へと空気を引き込むことで、引き込み口62を介してフレーム部材40の内部から外部へと冷却風が漏れ出すのを防止することができる。そのため、冷却ファン42からの冷却風を、風速・制圧を維持したまま加圧ローラー36に吹き付けることができ、加圧ローラー36の冷却効果を高めることが出来ると共に、冷却風を撒き散らして冷却が不要な部分を冷却したり、用紙に形成された未定着トナー像を散らしたりすることが無い。
また、上記のように、吹き出し口41とガイド部材56を非接触としても、冷却風が漏れ出す虞が無いため、吹き出し口41とガイド部材56の隙間をスポンジ等で詰める必要がなく、搬送ユニット81をスムーズに回転させることができる。また、冷却ファン42から加圧ローラー36に至るダクトを吹き出し口41とガイド部材56の間で分割することで、定着ユニット76をプリンター本体2に対して着脱するような構成(第3の実施形態参照)を採用する場合に、定着ユニット76の構成が簡易なものになり、定着ユニット76を容易に設計することができる。
本実施形態では、搬送ユニット81の第1非通過領域N2に臨むように各冷却ファン42の吸気口65を設ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、搬送ユニット81の前部、後部、下部等の通紙に影響のない部位に吸気口65を設けても良い。この場合にも、搬送ユニット81の第1通過領域N1外に吸気口65が配置されることになり、吸気口65に発生する負圧によって用紙の搬送に影響が出るのを抑制することができる。
本実施形態では、搬送ユニット81をプリンター本体2に対して回転可能としたが、他の異なる実施形態では、搬送ユニット81をプリンター本体2に対して所定方向に引き出し可能としても良い。
1 プリンター(画像形成装置)
2 プリンター本体(装置本体)
23 定着装置
31 定着ローラー
32 定着ベルト(回転部材)
33 第1サーミスター
34 第2サーミスター
35 IH定着ユニット(囲繞部材)
36 加圧ローラー(回転部材)
37 第3サーミスター
38 第4サーミスター
40 定着フレーム(囲繞部材)
41 吹き出し口
42 冷却ファン(送風手段)
49 (定着ベルトの)外周面
54 (加圧ローラーの)外周面
55 開口部
56 ガイド部材
62 引き込み口
65 吸気口
70 CPU
81 搬送ユニット
S 用紙(記録体)
M1 第1サイズ通過領域(加圧ローラー)
M2 第1サイズ非通過領域(加圧ローラー)
N1 第1通過領域(搬送ユニット)
N2 第1非通過領域(搬送ユニット)
α 鋭角側の角

Claims (9)

  1. 記録体にトナー像を定着させるための回転部材と、該回転部材の少なくとも一部を覆う囲繞部材と、を備えた定着装置であって、
    前記回転部材の外周面に向かって冷却風を吹き付けるための吹き出し口と、
    該吹き出し口に冷却風を供給する送風手段と、
    前記吹き出し口と隣接して設けられ、前記囲繞部材の内外を連通させる引き込み口と、を備え、
    前記吹き出し口から前記回転部材の前記外周面に向かって冷却風を吹き付けると、前記吹き出し口と前記回転部材の前記外周面との間の空間に負圧が発生し、前記引き込み口を介して前記囲繞部材の外部から内部に空気が引き込まれ
    前記吹き出し口から前記回転部材の前記外周面への冷却風の吹き付け方向は、冷却風が吹き付けられる部分における前記回転部材の前記外周面の接線方向と垂直な方向から傾いており、前記引き込み口は、冷却風が吹き付けられる部分における前記回転部材の前記外周面の接線方向と冷却風の吹き付け方向との成す角のうち、鋭角側の角と対応する領域のみに設けられ、
    前記引き込み口は、前記吹き出し口の下側のみに設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記回転部材の外周面には、第1サイズの記録体が通過する第1サイズ通過領域と、該第1サイズ通過領域外で、第1サイズの記録体より幅が大きい第2サイズの記録体が通過する第1サイズ非通過領域と、が形成され、
    前記吹き出し口は、前記第1サイズ非通過領域に対して冷却風を吹き付けるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記回転部材は、加圧ローラーであり、
    前記囲繞部材は、前記吹き出し口の少なくとも先端部を挿入可能な開口部を備えたフレーム部材であり、前記開口部には、前記吹き出し口よりも前記加圧ローラーと接近する位置まで延出するガイド部材が固定され、
    前記引き込み口は、前記吹き出し口と前記ガイド部材の間に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記回転部材は、定着ベルト又は定着ローラーであり、
    前記囲繞部材は、前記定着ベルト又は前記定着ローラーの片側を覆うIH定着ユニットであり、
    前記吹き出し口は、前記IH定着ユニットの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  5. 前記吹き出し口又は前記引き込み口の一方は、前記吹き出し口又は前記引き込み口の他方から分離可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記吹き出し口は、画像形成装置の装置本体に対して移動可能な搬送ユニットに設けられ、該搬送ユニットの移動に伴って、前記吹き出し口が前記引き込み口から分離するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  7. 前記搬送ユニットには、第1サイズの記録体が通過する第1通過領域と、該第1通過領域外で、第1サイズの記録体より幅が大きい第2サイズの記録体が通過する第1非通過領域と、が形成され、
    前記送風手段の吸気口は、前記第1通過領域外に配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  8. 前記引き込み口は、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な定着ユニットに設けられ、該定着ユニットの取り外しに伴って、前記引き込み口が前記吹き出し口から分離するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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