JP5855799B2 - 検査プローブ、振動状態検査システム及び振動状態の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波振動を用いて処置対象を処置する超音波処置装置において、超音波振動による振動状態の検査に用いられる検査プローブに関する。また、その検査プローブを備える振動状態検査システム、及び、その振動状態検査システムを用いた振動状態の検査方法に関する。
特許文献1には、超音波振動を用いて生体組織等の処置対象を処置する超音波処置装置が開示されている。この超音波処置装置では、電流制御ユニットから振動子ユニットに設けられる振動発生部である超音波振動子に電流を供給することにより、超音波振動が発生する。発生した超音波振動は、超音波処置具であるハンドピースに設けられる超音波プローブにおいて、基端方向から先端方向へ伝達される。そして、超音波プローブの先端部に設けられる処置部で、伝達された超音波振動を用いて、処置が行われる。また、この超音波処置装置では、電流制御ユニットに設けられる異常検出回路によって超音波振動子の温度が検出される。超音波振動子の温度が閾値より高い場合は、超音波プローブにクラックが発生している状態等のハンドピースが正常に作動されない異常状態であると判断される。すなわち、異常検出回路での判断結果に基づいて、超音波プローブを含むハンドピースが正常に作動されているか否か、識別される。
特開2009−254821号公報
前記特許文献1のような超音波処置装置では、超音波プローブの先端部に設けられる処置部を超音波振動によって適切に振動させるために、超音波振動による振動状態を検査する必要がある。処置部が適切に振動しない原因として、前述の超音波プローブを含む超音波処置具(ハンドピース)の異常に加えて、振動発生部を含む振動子ユニットの異常及び電流制御ユニットの異常が挙げられる。したがって、振動状態の検査において、超音波処置具が正常に作動されているか否かを識別することに加えて、振動子ユニット及び電流制御ユニットが正常に作動されているか否かを識別することが、重要となる。前記特許文献1では、超音波プローブ(ハンドピース)の異常は検出されるが、振動発生部を含む振動子ユニットが正常に作動されているか否か、及び、電流制御ユニットが正常に作動されているか否かは、適切に識別できない。したがって、処置部が適切に振動しない場合であっても、処置部が適切に振動しない原因を適切に把握できない。
超音波振動子から超音波振動を伝達可能な状態で超音波振動子に検査プローブを接続し、検査プローブの振動状態を測定することにより、振動発生部(超音波振動子)を含む振動子ユニット及び電流制御ユニットが正常に作動されているか否かを識別することは可能である。しかし、検査プローブの振動状態を測定するには、レーザー又は顕微鏡を用いることが必要となる。レーザー又は顕微鏡を用いる必要があるため、検査プローブの振動状態を測定するシステムが大型化するとともに、検査プローブの振動状態を測定する作業が複雑化してしまう。これにより、振動子ユニット及び電流制御ユニットが正常に作動されているか否かを識別する作業が複雑化してしまう。
本発明は前記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、振動子ユニット及び電流制御ユニットが正常に作動されているか否かを容易かつ適切に識別可能な検査プローブを提供することにある。また、その検査プローブを備える振動状態検査システム、及び、その振動状態検査システムを用いた振動状態の検査方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のある態様の検査プローブは、長手軸に沿って延設され、基端方向から先端方向へ超音波振動を伝達する振動伝達部と、前記振動伝達部の先端方向側に連続し、前記振動伝達部から前記超音波振動が伝達されることによって前記振動伝達部に追従して振動する状態において、前記超音波振動の振動エネルギーを損失させ、損失した前記振動エネルギーを熱エネルギーに変換することによって前記超音波振動を減衰させる振動減衰部と、前記振動減衰部での前記振動エネルギーの前記熱エネルギーへの変換によって発生する熱が伝達され、前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの変換量を示す指標となる指標部と、を備える。
本発明の別のある態様の振動状態の検査方法は、電流制御ユニットの電流供給部から検査電流を振動子ユニットの振動発生部に供給することと、供給された前記検査電流によって前記振動発生部で超音波振動を発生することと、前記振動子ユニットの先端方向側に連結される検査プローブに設けられる振動伝達部おいて、基端方向から前記先端方向へ発生した前記超音波振動を伝達することと、前記振動伝達部の前記先端方向側に連続する振動減衰部に前記超音波振動を伝達し、前記振動伝達部に追従させて前記振動減衰部を振動させることにより、前記超音波振動の振動エネルギーを損失させ、前記超音波振動を減衰させることと、前記振動減衰部で損失した前記振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、熱を発生させることと、前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの変換量を示す指標となる指標部に前記振動減衰部で発生した前記熱を伝達し、前記熱が伝達された前記指標部の変化を検出することと、前記振動子ユニット及び前記電流制御ユニットが正常に作動される正常状態での前記電流供給部から供給される前記検査電流と前記指標部の変化との関係、及び、前記指標部の前記変化の検出結果に基づいて、前記正常状態であるか否か識別することと、を備える。
本発明によれば、振動子ユニット及び電流制御ユニットが正常に作動されているか否かを容易かつ適切に識別可能な検査プローブを提供することができる。また、その検査プローブを備える振状態検査システム、及び、その振動状態検査システムを用いた振動状態の検査方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る振動状態検査システムを概略的に示す斜視図である。 第1の実施形態に係る振動子ユニット(検査振動子ユニット)の構成を概略的に示す断面図である。 第1の実施形態に係る超音波処置装置の電気的な接続状態を示す概略図である。 第1の実施形態に係る検査プローブが振動子ユニット(検査振動子ユニット)に連結された状態での電気的な接続状態を示す概略図である。 第1の実施形態に係る検査プローブの構成を概略的に示す斜視図である。 第1の実施形態に係る放熱部からの放熱量を測定している状態を示す概略図である。 第1の実施形態に係る振動子ユニット及び電流制御ユニットが正常に作動される正常状態であるか否かを検査する方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る振動子ユニット及び電流制御ユニットのいずれに異常(不具合)が発生しているかを特定する方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る超音波処置装置の電気的な接続状態を示す概略図である。 第2の実施形態に係る検査プローブが振動子ユニット(検査振動子ユニット)に連結された状態での電気的な接続状態を示す概略図である。 第1の変形例に係る熱電対の電気抵抗値を測定している状態を示す概略図である。 第2の変形例に係る放熱部の温度を測定している状態を示す概略図である。 第3の変形例に係る検査プローブの構成を示す概略図である。 第4の変形例に係る検査プローブ及びカバー部材の構成を概略的に示す断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1乃至図8を参照して説明する。本実施形態では、超音波処置具であるハンドピース2での超音波振動による振動状態を検査する振動状態検査システム1について、説明する。図1は、振動状態検査システム1を示す図である。図1に示すように、振動状態検査システム1は、振動子ユニット3を備える。振動子ユニット3は、長手軸Cを有する。ここで、長手軸Cに平行な方向の一方を先端方向(図1の矢印C1の方向)とし、先端方向とは反対方向を基端方向(図1の矢印C2の方向)とする。そして、先端方向及び基端方向を軸平行方向とする。
超音波振動を用いて生体組織等を処置する処置時には、振動子ユニット3は、基端方向側からハンドピース2に連結される。すなわち、振動子ユニット3は、ハンドピース2の基端方向側に分離可能に連結される。ハンドピース2は、保持ユニット5と、シース6と、超音波プローブ7と、ジョー8と、を備える。保持ユニット5は、長手軸Cに沿って延設される筒状ケース部11と、筒状ケース部11と一体に設けられる固定ハンドル12と、固定ハンドル12に対して開閉可能に設けられる可動ハンドル13と、筒状ケース部11に対して長手軸Cを中心に回転可能な状態で筒状ケース部11の先端方向側に連結される回転操作ノブ15と、を備える。シース6は、筒状ケース部11の内部から回転操作ノブ16の内部を通って、先端方向へ向かって長手軸Cに沿って延設されている。そして、シース6は、保持ユニット5の先端から先端方向へ向かって突出している。すなわち、シース6は、先端方向側から回転操作ノブ15の内部を通して筒状ケース部11の内部に挿入される状態で、保持ユニット5に連結されている。また、固定ハンドル12には、処置エネルギー操作部である処置エネルギー操作ボタン17が取付けられている。
超音波プローブ7は、筒状ケース部11の内部から回転操作ノブ16の内部を通って、先端方向へ向かって長手軸Cに沿って延設されている。超音波プローブ7の先端部には、処置部18が設けられている。超音波プローブ7は、処置部18がシース6の先端から先端方向へ向かって突出する状態で、シース6に挿通されている。ジョー8は、シース6の先端部に回動可能に取付けられている。可動ハンドル13を固定ハンドル12に対して開動作又は閉動作させることにより、シース6の可動部(図示しない)が長手軸Cに沿って移動する。これにより、ジョー8は、回動し、超音波プローブ7の処置部18に対して開動作又は閉動作を行う。また、回転操作ノブ16を筒状ケース部11に対して回転させることにより、シース6、超音波プローブ7及びジョー8は、回転操作ノブ16と一緒に筒状ケース部11に対して、長手軸Cを中心として回転する。
図2は、振動子ユニット3の構成を示す図である。図2に示すように、振動子ユニット3は、振動子ケース20と、振動子ケース20の内部に収容される振動発生部である超音波振動子21と、を備える。超音波振動子21は、電流を超音波振動に変換する(本実施形態では4つの)圧電素子22A〜22Dを備える。超音波振動子21に電流が供給されることにより、超音波振動子21で超音波振動が発生する。超音波振動子21には、電気配線23A,23Bの一端が接続されている。また、振動子ユニット3は、超音波振動子21が取付けられる柱状のホーン部材25を備える。ホーン部材25は、振動子ケース20の内部に位置する状態で、振動子ケース20に取付けられている。ホーン部材25は、超音波振動子21が装着される振動子装着部26と、振動子装着部26より先端方向側に設けられる断面積変化部27と、を備える。断面積変化部27では、基端方向から先端方向へ向かうにつれて、長手軸Cに垂直な断面積が減少する。断面積変化部27によって、超音波振動の振幅が拡大される。また、ホーン部材25の先端部には、雌ネジ部28が設けられている。
図1に示すように、振動子ユニット3には、ケーブル31の一端が接続されている。ケーブル31の他端には、ケーブルコネクタ32が設けられている。ケーブルコネクタ32は、電流制御ユニット(エネルギー源ユニット)30に分離可能に取付けられる。すなわち、振動子ユニット3は、ケーブル31を介して、電流制御ユニット30に分離可能に接続される。超音波処置具であるハンドピース2、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30によって、超音波振動を用いて生体組織等の処置対象を処置する超音波処置装置10が、形成される。なお、電流制御ユニット30は、例えばエネルギー制御装置である。
図2に示すように、超音波プローブ7の基端部には、雄ネジ部43が形成されている。ハンドピース2に振動子ユニット3が連結された状態では、雄ネジ部43はホーン部材25の雌ネジ部28に螺合する。これにより、筒状ケース部11の内部で、超音波プローブ7がホーン部材25の先端方向側に接続される。
図3は、超音波処置装置10の電気的な接続状態を示す図である。図3に示すように、超音波振動を用いた処置時には、ハンドピース2に振動子ユニット3が連結され、電流制御ユニット30にケーブル31を介して振動子ユニット3が接続されている。ハンドピース2に振動子ユニット3が連結された状態では、振動子ケース11は電気接続リング45を介して筒状ケース11に取付けられている。また、電気配線23A,23Bは、振動子ケース20の内部からケーブル31の内部を通って延設されている。電流制御ユニット30は、電流供給部33と、電流供給部33からの電流(電力)の供給を制御する供給制御部35と、を備える。また、電流制御ユニット30には、電流供給部33に一端が接続されるユニット側電気経路36A,36Bが、設けられている。ケーブル31のケーブルコネクタ32が電流制御ユニット30に取付けられることにより、電気配線23Aがユニット側電気経路36Aに電気的に接続され、電気配線23Bにユニット側電気経路36Bが電気的に接続される。これにより、電流供給部33と超音波振動子21との間が電気配線23A,23B及びユニット側電気経路36A,36Bを介して電気的に接続され、電流供給部33から超音波振動子21に電流(振動発生電流)を供給可能となる。なお、電流供給部33は、例えば電源、及び、電源からの直流電流を振動発生電流に変換する変換回路から形成されている。また、供給制御部35は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はASIC(application specific integrated circuit)、及び、メモリ等の記憶部を備えるプロセッサである。
また、保持ユニット5の内部には、スイッチ37が設けられている。スイッチ37には、ケーブル側信号経路41の一端が、接続されている。ケーブル側信号経路41は、筒状ケース部11の内部、電気接続リング45、振動子ケース20及びケーブル31の内部を通って、延設されている。また、電流制御ユニット30には、供給制御部35に一端が接続されるユニット側信号経路42が、設けられている。ケーブル31のケーブルコネクタ32が電流制御ユニット30に取付けられることにより、ケーブル側信号経路41がユニット側信号経路42に電気的に接続される。これにより、スイッチ37と供給制御部35との間が、ケーブル側信号経路41及びユニット側信号経路42を介して電気的に接続される。超音波処置装置10による超音波振動を用いた処置時には、処置エネルギー操作ボタン17が押圧されることにより、エネルギー操作が入力され、スイッチ37が閉状態となる。これにより、スイッチ37からケーブル側信号経路41及びユニット側信号経路42を介して、供給制御部35に操作信号が伝達される。
電流制御ユニット30には、供給制御部35に電気的に接続される切替え操作部38が、設けられている。切替え操作部38では切替え操作が行われ、切替え操作によって切替え操作部38は第1の切替え状態と第2の切替え状態との間で切替えられる。超音波処置装置10による処置時には、第1の切替え状態に切替え操作部38が切替えられている。切替え操作部38が第1の切替え状態となる場合、供給制御部35は処置モードで電流供給部33を制御する。処置モードでは、供給制御部35は、スイッチ37が閉状態となる間(スイッチ37から制御信号が伝達される間)のみ一定の振幅の電流(交流電流)が処置電流(振動発生電流)として超音波振動子21に供給される状態に、電流供給部33を制御する。
超音波振動子21に処置電流(電流)が供給されることにより、超音波振動21では処置に用いられる超音波振動(処置超音波振動)が発生する。超音波振動子21で発生した超音波振動は、ホーン部材25を介して超音波プローブ7に伝達される。そして、超音波プローブ7において基端方向から先端方向へ超音波振動が伝達され、処置部18が伝達された超音波振動(処置超音波振動)を用いて生体組織等の処置対象を処置する。超音波振動が伝達されることにより、超音波プローブ7は振動方向及び伝達方向が長手軸Cに平行な縦振動を行う。ジョー8と処置部18との間に処置対象が位置する状態でジョー8を処置部18に対して閉じることにより、ジョー8と処置部18との間で処置対象が把持される。この状態で超音波振動によって処置部18が縦振動することにより、処置対象と処置部18との間に摩擦熱が発生する。摩擦熱によって、処置対象が凝固切開される。
図1に示すように、振動状態検査システム1は、検査プローブ50を備える。前述の超音波処置装置10では、処置性能の観点から、例えば処置部18を所望の振幅で振動させる等、処置部18を超音波振動によって適切に振動させる必要がある。このため、定期的に超音波振動による振動状態の検査が行われる。検査によって、超音波プローブ7を含むハンドピース(超音波処置具)2、超音波振動子21を含む振動子ユニット3及び電流制御ユニット30の異常(不具合)を検出可能となる。検査プローブ50は、振動子ユニット3が正常に作動されているか否かの検査、及び、電流制御ユニット30が正常に作動されているか否かの検査に、用いられる。振動状態の検査において、検査プローブ50は、ハンドピース2の代わりに振動子ユニット3に連結される。すなわち、振動子ユニット3は、超音波振動による振動状態の検査において、検査プローブ50の基端方向側に分離可能に連結される。
図4は、検査プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態での電気的な接続状態を示す図である。図5は、検査プローブ50の構成を示す図である。図2及び図5に示すように、検査プローブ50の基端部には、雄ネジ部55が形成されている。検査プローブ50に振動子ユニット3が連結された状態では、雄ネジ部55はホーン部材25の雌ネジ部28に螺合する。これにより、検査プローブ50がホーン部材25の先端方向側に接続される。
また、図4に示すように、振動状態の検査においては、超音波処置装置10での処置時と同様に、ケーブル31のケーブルコネクタ32が、電流制御ユニット30に取付けられている。このため、振動発生部である超音波振動子21と電流供給部33との間は、電気配線23A,23B及びユニット側電気経路36A,36Bを介して、電気的に接続されている。ただし、検査プローブ50に振動子ユニット3が連結される状態では、振動子ユニット3は保持ユニット5から分離されている。このため、電気接続リング45と振動子ケース20との間で、ケーブル側信号経路41が分断される。したがって、検査プローブ50に振動子ユニット3が連結される状態では、スイッチ37と供給制御部35との間は、電気的に接続されていない。
電流制御ユニット30は、供給制御部35に電気的に接続される検査電流操作部46を備える。超音波振動による振動状態の検査では、第2の切替え状態に切替え操作部38が切替えられている。切替え操作部38が第2の切替え状態となる場合、供給制御部35は検査モードで電流供給部33を制御する。検査モードでは、検査電流操作部46での検査電流操作が入力されることにより、電流供給部33から検査電流(振動発生電流)が供給される。この際、供給制御部35は、処置電流より小さい一定の振幅の電流(交流電流)が検査電流として所定の時間(例えば120秒)だけ超音波振動子21に供給される状態に、電流供給部33を制御する。切替え操作部38が第2の切替え状態となる検査モードでは、検査電流操作が入力された場合のみ電流を検査電流として出力可能な状態に、電流供給部33が制御されている。したがって、検査モードでは、処置電流等の検査電流以外の電流を出力不可能な状態に、電流供給部33が制御される。超音波振動子21に検査電流(電流)が供給されることにより、超音波振動21では振動状態の検査に用いられる超音波振動(検査超音波振動)が発生する。超音波振動子21で発生した超音波振動は、ホーン部材25を介して検査プローブ50に伝達される。
図5に示すように、検査プローブ50は、長手軸Cに沿って延設される振動伝達部51を備える。ホーン部材25に検査プローブ50が接続された状態では、振動伝達部51はホーン部材25の先端方向側に連続している。振動伝達部51は、超音波プローブ7と同様に、チタン、ジュラルミン等の振動伝達性の高い材料から形成されている。このため、振動伝達部51では、ホーン部材25から超音波振動が伝達されることにより、基端方向から先端方向へ超音波振動が伝達される。
また、検査プローブ50は、振動伝達部51の先端方向側に連続する振動減衰部52を備える。振動減衰部52は、例えば制振合金から形成され、最大損失係数が0.07程度であり、減衰能が10%以上であることが好ましい。振動減衰部52を形成する制振合金として、例えば鉄とアルミニウムの合金(Al−Fe合金)が挙げられる。振動減衰部52がAl−Feで形成されている場合、Al含有率は6重量%〜10重量%程度であることが好ましく、Al含有率が8重量%程度であることが特に好ましい。また、振動減衰部52を形成する制振合金は、高い剛性を有する。
振動減衰部52が制振合金から形成されるため、振動伝達部51から超音波振動が伝達されることにより、振動減衰部52は振動伝達部51に追従して振動する。この際、制振合金から形成される振動減衰部52によって超音波振動(検査超音波振動)が吸収され、超音波振動の振動エネルギーが損失する。振動エネルギーを損失させることにより、振動減衰部52において超音波振動が減衰する。振動減衰部52で振動エネルギーが損失する原因は、制振合金の種類によって異なるが、以下の原因が挙げられる。ある種類の制振合金では、母相と析出相との間の界面での粘性流動等によるダンピング(damping)によって、振動エネルギーが損失する(複合型)。また、別のある種類の制振合金では、結晶中のすべり転移によって静履歴現象が引き起こされ、静履歴現象によって振動エネルギーが損失する(転移型)。また、別のある種類の制振合金では、磁区壁の非可逆移動によって内部摩擦が発生し、内部摩擦によって振動エネルギーが損失する(強磁性型)。また、別のある種類の制振合金では、双晶変形を生じさせることにより振動エネルギーが損失する(双晶型)。さらに、別のある制振合金では、前述の原因の複数が組み合わさって、振動エネルギーが損失する。
なお、振動減衰部52を形成する制振合金は、鉄と同程度、又は、鉄より高い強度を有するとともに、鉄よりも10%程度比重が軽いことが好ましい。また、制振合金は、鍛造、プレス成形、切削加工等を容易に行うことが可能であることが、好ましい。さらに、制振合金は、低温及び高温の両方の環境下において酸化被膜による安定した耐酸化機能を有し、常温の環境下において脆性破壊され難いことが、好ましい。また、制振合金は、導電性を有する金属であるが、電気抵抗値が鉄の略数倍程度(例えば4倍)であることが好ましい。前述の条件から、振動減衰部52を形成する制振合金としては、複合型のAl−Fe合金に加えて、例えば複合型のAl−Zn合金、双晶型のNi−Ti合金、Cu−Al−Ni合金、Mn−Cu合金、Mn−Cu−Ni−Fe合金等が、用いられる。
振動減衰部52では、損失した振動エネルギーが熱エネルギーに変換される。このため、振動減衰部52に超音波振動(検査超音波振動)が伝達されることにより、振動減衰部52で熱が発生する。また、検査プローブ50は、振動減衰部52で発生した熱が伝達され、伝達された熱を大気中に放熱する放熱部53を備える。放熱部53は、例えば振動減衰部52の先端面に塗布される黒体塗料である。放熱部53の温度は、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量に対応して、変化する。そして、放熱部53の温度の変化に対応して、放熱部53からの放熱量が変化する。したがって、振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量に対応して、放熱部53からの放熱量が変化する。すなわち、放熱部53は、振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量を示す指標となる指標部である。
ここで、検査プローブ50を超音波振動によって所定の振動状態で振動させた場合(例えば、振動伝達部51が一定の振幅となる状態で所定の時間だけ振動させた場合)、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量は、所定の範囲に保たれる。振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量が所定の範囲になることにより、検査プローブ50を所定の振動状態で振動させた場合、放熱部53の温度も所定の範囲になり、放熱部53からの放熱量も所定の範囲に保たれる。したがって、放熱部53からの放熱量が所定の範囲から外れる場合は、検査プローブ50が所定の振動状態で振動していないことが確認される。
また、検査プローブ50が超音波振動によって(所定の周波数範囲で)振動する状態において、超音波振動の腹位置の中で最も先端方向側に位置する腹位置を最先端腹位置A1とし、超音波振動の節位置の中で最も先端方向側に位置する節位置を最先端節位置N1とする。本実施形態では、最先端腹位置A1は、放熱部53の近傍(検査プローブ50の先端の近傍)に位置している。最先端節位置N1は、振動伝達部51に位置している。したがって、振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置は、最先端腹位置A1より基端方向側に位置し、最先端節位置N1より先端方向側に位置している。このため、振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置は、最先端腹位置A1を含む超音波振動の腹位置とは異なる位置に、位置している。振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置が、超音波振動による応力がゼロとなる腹位置とは異なる位置に位置するため、振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置では、超音波振動による応力が発生する。振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置で応力が発生することにより、振動減衰部52において振動エネルギーが適切に損失され、損失した振動エネルギーが適切に熱エネルギーに変換される。
また、長手軸Cに平行な軸平行方向について振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置が最先端腹位置A1と最先端節位置N1との間に位置するため、軸平行方向について振動減衰部52の寸法は、超音波振動の4分の1波長より小さく、過度に大きくならない。軸平行方向についての振動減衰部52の寸法が過度に大きくならないため、振動減衰部52で振動エネルギーが過度に損失することはない。このため、超音波振動が伝達されることにより、振動減衰部52は振動伝達部51に追従して適切に振動する。また、軸平行方向についての振動減衰部52の寸法が過度に大きくならないため、振動減衰部52で発生した熱が適切に放熱部53に伝達される。また、軸平行方向についての振動減衰部52の寸法は、過度に小さくならない。このため、検査の精度を確保するために必要な変換量以上が、振動減衰部52で振動エネルギーから熱エネルギーに変換される。これにより、放熱部53からの放熱量を測定することにより、適切に検査が行われる。
図1に示すように、振動状態検査システム1は、測定ユニットである赤外線カメラ56と、処理装置である識別処理ユニット60と、を備える。図6は、放熱部53からの放熱量を測定している状態を示す図である。図6に示すように、赤外線カメラ56は、放熱部53からの放熱量を物理量として測定する熱測定部57を備える。放熱量の測定においては、赤外線カメラ56の熱測定部57を検査プローブ50の放熱部53に対向させた状態で、測定が行われる。すなわち、測定ユニットである赤外線カメラ56によって、指標部である放熱部53の変化が検出され、振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量に基づいて変化する物理量である放熱量が測定される。
識別処理ユニット60は、無線通信により、又は、通信線を介して、赤外線カメラ56との間で通信可能である。また、識別処理ユニット60は、無線通信により、又は、通信線を介して、電流制御ユニット30との間で通信可能である。識別処理ユニット60は、情報等が記憶されるメモリ等の記憶部61を備える。ここで、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30の両方が正常に作動される状態を、正常状態とする。記憶部61には、正常状態での電流供給部33から供給される検査電流と測定される物理量である放熱量との関係が、記憶されている。正常状態では、電流供給部33から一定の振幅の電流(交流電流)が検査電流として所定の時間(例えば120秒)だけ超音波振動子21に供給されることにより、所定の振動状態で検査プローブ50が振動する。このため、前述のように、放熱部53の温度も所定の範囲になり、放熱部53からの放熱量も所定の範囲に保たれる。このような検査電流と放熱量との関係が、記憶部61に記憶されている。
識別処理ユニット60は、記憶部61に電気的に接続される識別部62を備える。識別部62は、例えばCPU又はASICを備えるプロセッサである。識別部62は、超音波振動子21を含む振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動されるか否かを、識別する。識別部62には、赤外線カメラ56によって測定された放熱部53からの放熱量の測定結果が、赤外線カメラ56から通信によって伝達される。また、識別部62には、電流供給部33から供給される検査電流に関する情報が、電流制御ユニット30から通信によって伝達される。識別部62は、放熱量の測定結果、検査電流に関する情報、及び、記憶部61に記憶された正常状態での検査電流と放熱量との関係に基づいて、識別を行う。例えば、電流供給部33から一定の振幅の電流(交流電流)が検査電流として所定の時間(例えば120秒)だけ超音波振動子21に供給された情報が、識別部62に伝達されたとする。この際、測定された放熱量が所定の範囲となる場合は、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であると判断される。一方、測定された放熱量が所定の範囲から外れる場合は、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生し、正常状態でないと判断される。
また、識別処理ユニット60は、識別部62に電気的に接続される警告部63を備える。警告部63は、ランプ、ブザー等である。識別部62によって、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生していると判断された場合、警告部63によって警告が表示される。
図1に示すように、振動状態検査システム1は、検査振動子ユニット3´を備える。検査振動子ユニット3´は、検査プローブ50の基端方向側に分離可能に連結される。また、検査振動子ユニット3´は、検査ケーブル31´を介して、電流制御ユニット30に分離可能に接続される。検査振動子ユニット3´は、超音波振動による振動状態の検査のみに用いられ、超音波振動による処置には用いられない。このため、検査振動子ユニット3´にハンドピース2が連結されることはない。検査振動子ユニット3´は、振動子ユニット3と同様の構成である。このため、図2及び図4を参照として、検査振動子ユニット3´について説明する。なお、図2及び図4において検査振動子ユニット3´に関する部分は、カッコ内の参照符号で示している。
検査振動子ユニット3´は、振動子ケース20と同様の構成の検査振動子ケース20´と、超音波振動子21と同様の構成の検査振動発生部である検査超音波振動子21´と、を備える。検査超音波振動子21´は、圧電素子22´A〜22´Dを備え、検査電流が供給されることにより、超音波振動(検査超音波振動)を発生する。また、検査振動子ユニット3´は、ホーン部材25と同様の構成の検査ホーン部材25´を備える。検査ホーン部材25´は、振動子装着部26´と、断面積変化部27´と、雌ネジ部28´と、を備える。また、検査超音波振動子21´には、電気配線23´A,23´Bの一端が接続されている。検査ケーブル31´のケーブルコネクタ32´が電流制御ユニット30に取付けられることにより、電気配線23´Aがユニット側電気経路36Aに電気的に接続され、電気配線23´Bにユニット側電気経路36Bが電気的に接続される。これにより、電流供給部33と検査超音波振動子21´との間が電気的に接続され、電流供給部33から検査超音波振動子21´に電流を供給可能となる。
検査振動子ユニット3´は、正常に作動される振動子ユニット3と同様の状態で、作動される。すなわち、正常に作動される電流制御ユニット30から検査電流が供給される状態において、検査振動子ユニット3´は、正常に作動される。したがって、正常に作動される電流制御ユニット30から検査電流が供給されることにより、検査超音波振動子21´で超音波振動(検査超音波振動)が発生し、検査プローブ50が所定の振動状態で振動する(例えば、振動伝達部51が一定の振幅となる状態で所定の時間だけ振動する。)。検査プローブ50が所定の振動状態で振動することにより、前述のように、放熱部53の温度も所定の範囲になり、放熱部53からの放熱量も所定の範囲に保たれる。一方、電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生している場合には、電流供給部33から超音波振動子21に適切に検査電流が供給されない。このため、検査プローブ50が所定の振動状態で振動せず、放熱部53からの放熱量も所定の範囲から外れる。
次に、超音波処置装置10及び振動状態検査システム1の作用及び効果について説明する。超音波振動(処置超音波振動)を用いて生体組織等の処置対象を処置する際には、振動子ユニット3にハンドピース2を連結し、ケーブル31を介して振動子ユニット3を電流制御ユニット30に接続する。これにより、超音波処置装置10が形成される。この際、切替え操作部38が第1の切替え状態となり、供給制御部35は処置モードで電流供給部33を制御する。そして、シース6、超音波プローブ7及びジョー8を体腔内に挿入し、ジョー8と処置部18との間に処置対象を位置させる。この状態で可動ハンドル13を固定ハンドル12に対して閉動作させることにより、ジョー8が処置部18に対して閉動作を行い、ジョー8と処置部18との間で処置対象が把持される。処置対象が把持された状態で、処置エネルギー操作ボタン17でエネルギー操作を入力し、スイッチ37を閉状態にする。これにより、供給制御部35に操作信号が伝達され、供給制御部35は処置モードで電流供給部33を制御する。この際、供給制御部35は、スイッチ37が閉状態となる間(スイッチ37から制御信号が伝達される間)のみ一定の振幅の電流(交流電流)が処置電流として超音波振動子21に供給される状態に、電流供給部33を制御する。
超音波振動子21に処置電流(電流)が供給されることにより、超音波振動21では処置に用いられる超音波振動(処置超音波振動)が発生する。超音波振動子21で発生した超音波振動は、ホーン部材25を介して超音波プローブ7に伝達される。そして、超音波プローブ7において基端方向から先端方向へ超音波振動が伝達され、処置部18が伝達された超音波振動(処置超音波振動)を用いて生体組織等の処置対象を処置する。この際、超音波プローブ7は、スイッチ37が閉状態となる間(スイッチ37から制御信号が伝達される間)のみ一定の振幅で縦振動する。ジョー8と処置部18との間に処置対象を把持した状態で処置部18が縦振動することにより、処置対象と処置部18との間の摩擦熱によって、処置対象が凝固切開される。
超音波振動による振動状態を検査する際には、まず、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であるか否かを検査する。図7は、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であるか否かを検査する方法を示す図である。図7に示すように、正常状態であるか否かの検査においては、まず、ケーブル31を介して振動子ユニット3を電流制御ユニット30に接続する(ステップS101)。そして、検査プローブ50の基端方向側に振動子ユニット3を連結する(ステップS102)。また、電流制御ユニット30において、切替え操作部38を第2の切替え状態に切替える(ステップS103)。これにより、供給制御部35は検査モードで電流供給部33を制御する。なお、切替え操作部38の第1の切替え状態と第2の切替え状態との間での切替え操作は、処置対象の処置を行う術者等によって容易に行えない構成となっており、切替え操作部38の切替え操作は、振動状態を検査する検査者のみが行える構成となる。これにより、超音波振動を用いた処置時において、供給制御部35が処置モードから検査モードに切替わることを有効に防止することができる。
そして、検査モードにおいて、検査電流操作部46で検査電流操作を入力する(ステップS104)。これにより、電流供給部33から振動発生部である超音波振動子21へ検査電流が供給される(ステップS105)。この際、供給制御部35は、処置電流より小さい一定の振幅の電流(交流電流)が検査電流(振動発生電流)として所定の時間(例えば120秒)だけ超音波振動子21に供給される状態に、電流供給部33を制御する。また、切替え操作部38が第2の切替え状態となる検査モードでは、処置電流等の検査電流以外の電流を出力不可能な状態に、電流供給部33が制御される。超音波振動子21に検査電流(電流)が供給されることにより、超音波振動21では振動状態の検査に用いられる超音波振動(検査超音波振動)が発生する(ステップS106)。超音波振動子21で発生した超音波振動は、ホーン部材25を介して検査プローブ50に伝達される。超音波振動は、ホーン部材25の断面積変化部27によって、振幅が拡大される。
そして、検査プローブ50の振動伝達部51において、基端方向から先端方向へ超音波振動が伝達される(ステップS107)。これにより、超音波振動が振動減衰部52に伝達され、振動減衰部52が振動伝達部51に追従して振動する。振動減衰部52が振動することにより、振動減衰部52は、超音波振動の振動エネルギーが損失させ、超音波振動を減衰させる(ステップS108)。そして、振動減衰部52によって、損失した振動エネルギーが熱エネルギーに変換され、熱が発生する(ステップS109)。そして、振動減衰部52で発生した熱が、指標部である放熱部53に伝達される。
所定の周波数範囲(振動状態)で検査プローブ50が振動する際には、振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置が腹位置とは異なる位置に位置するため、振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置では、超音波振動による応力が発生する。振動伝達部51と振動減衰部52との間の境界位置で応力が発生することにより、振動減衰部52において振動エネルギーが適切に損失され、損失した振動エネルギーが適切に熱エネルギーに変換される。また、長手軸Cに平行な軸平行方向について振動減衰部52の寸法が過度に大きくならないため、振動減衰部52で振動エネルギーが過度に損失することはない。このため、超音波振動が伝達されることにより、振動減衰部52は振動伝達部51に追従して適切に振動する。また、軸平行方向についての振動減衰部52の寸法が過度に大きくならないため、振動減衰部52で発生した熱が適切に放熱部53に伝達される。また、軸平行方向についての振動減衰部52の寸法は、過度に小さくならない。このため、検査の精度を確保するために必要な変換量以上が、正常状態において振動減衰部52で振動エネルギーから熱エネルギーに変換される。これにより、放熱部53からの放熱量を測定することにより、適切に検査が行われる。また、ホーン部材25の断面積変化部27によって、超音波振動の振幅は拡大される。超音波振動の振幅が拡大されることにより、振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量が増加する。これにより、検査の精度がさらに向上する。
ここで、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態では、超音波振動が検査プローブ50に伝達されることにより、検査プローブ50が所定の振動状態で振動する(例えば、振動伝達部51が一定の振幅となる状態で所定の時間だけ振動する)。検査プローブ50が所定の振動状態で振動する場合には、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量は、所定の範囲に保たれる。振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量が所定の範囲になることにより、検査プローブ50を所定の振動状態で振動させた場合、放熱部53の温度も所定の範囲になり、放熱部53からの放熱量も所定の範囲に保たれる。一方、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生した場合(正常状態でない場合)は、超音波振動が検査プローブ50に伝達されても、検査プローブ50は所定の振動状態とは異なる振動状態で振動する。すなわち、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生することにより、検査プローブ50は所定の振動状態で振動しなくなる。このため、振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量が所定の範囲から外れる。これにより、放熱部53の温度も所定の範囲から外れ、放熱部53からの放熱量も所定の範囲から外れる。
正常状態か否かの判別では、測定ユニットである赤外線カメラ56によって、放熱部53からの放熱量が測定される(ステップ110)。これにより、指標部である放熱部53の変化が検出される。そして、識別部62が、測定された放熱量に基づいて、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であるか否かを識別する。すなわち、指標部である放熱部53の変化の検出結果に基づいて、正常状態であるか否かが識別される。この際、識別部62は、測定された放熱量が所定の範囲であるか否かを判断する(ステップS111)。ステップS111の判断は、記憶部61に記憶された正常状態での検査電流と放熱量との関係に基づいて、行われる。測定された放熱量が所定の範囲である場合(ステップS111−Yes)は、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であると、識別される(ステップS112)。一方、測定された放熱量が所定の範囲から外れた場合(ステップS111−No)は、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生し、正常状態ではないと識別される(ステップS113)。正常状態でないと識別された場合、警告部63によって警告が表示される(ステップS114)。そして、検査を続行しない場合(ステップS115−No及びステップS116−No)は、検査を終了する。
前述のようにして、本実施形態では、検査プローブ50を用いることにより、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動されるか否かの識別を、適切に行うことができる。また、本実施形態では、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量を示す指標となる放熱部53の変化を検出すことにより、正常状態であるか否かを識別している。すなわち、正常状態であるか否かの識別において、検査プローブ50の振動状態を直接的に測定することはない。このため、正常状態であるか否かの識別において、レーザー、顕微鏡等が用いられることはない。したがって、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動されるか否かの識別を、容易に行うことができる。
図8は、正常状態でないと識別された場合において、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30のいずれに異常(不具合)が発生しているかを特定する方法を示す図である。超音波振動による振動状態の検査においては、正常状態でない場合、振動子ユニット3に異常が発生しているか否か、及び、電流制御ユニット30に異常が発生しているか否かを特定することが、重要である。例えば、電流制御ユニット30が正常に作動され、振動子ユニット3のみに異常が発生している場合は、検査後の処置等において振動子ユニット3のみを交換して使用すればよく、電流制御ユニット30は交換する必要はない。
図8に示すように、異常が発生しているユニット(部位)の特定においては、まず、検査ケーブル31´を介して検査振動子ユニット3´を電流制御ユニット30に接続する(ステップS121)。そして、検査プローブ50の基端方向側に検査振動子ユニット3´を連結する(ステップS122)。また、電流制御ユニット30において、切替え操作部38を第2の切替え状態に切替える(ステップS123)。これにより、供給制御部35は検査モードで電流供給部33を制御する。なお、異常が発生しているユニットの特定においては、振動子ユニット3は用いられない。
そして、検査モードにおいて、検査電流操作部46で検査電流操作を入力する(ステップS124)。これにより、電流供給部33から検査振動発生部である検査超音波振動子21´へ検査電流が供給される(ステップS125)。この際、正常状態であるか否かの検査と同様の状態で、供給制御部35から検査電流が検査超音波振動子21´に供給される。検査超音波振動子21´に検査電流(電流)が供給されることにより、検査超音波振動子21´では振動状態の検査に用いられる超音波振動(検査超音波振動)が発生する(ステップS126)。検査超音波振動子21´で発生した超音波振動は、検査ホーン部材25´を介して検査プローブ50に伝達される。そして、検査プローブ50の振動伝達部51において、基端方向から先端方向へ超音波振動が伝達される(ステップS127)。そして、振動減衰部52が振動することにより、振動減衰部52は、超音波振動の振動エネルギーが損失され、超音波振動を減衰させる(ステップS128)。そして、振動減衰部52によって、損失した振動エネルギーが熱エネルギーに変換され、熱が発生する(ステップS129)。そして、振動減衰部52で発生した熱が、指標部である放熱部53に伝達される。
検査振動子ユニット3´は、正常に作動される振動子ユニット3と同様の状態で、作動される。したがって、電流制御ユニット30に異常がなく、電流制御ユニット30が正常に作動される場合、検査電流が検査超音波振動子21´に供給されることにより、検査プローブ50が所定の振動状態で振動する(例えば、振動伝達部51が一定の振幅となる状
態で所定の時間だけ振動する。)。検査プローブ50が所定の振動状態で振動することにより、前述のように、放熱部53の温度も所定の範囲になり、放熱部53からの放熱量も所定の範囲に保たれる。この場合、振動子ユニット3を用いた検査では放熱量が所定の範囲から外れるのに対し、検査振動子ユニット3´を用いた検査では放熱量が所定の範囲となる。したがって、振動子ユニット3に異常(不具合)が発生していることとなる。一方、電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生している場合には、電流供給部33から超音波振動子21に適切に検査電流が供給されない。このため、検査プローブ50が所定の振動状態で振動せず、放熱部53からの放熱量も所定の範囲から外れる。
異常が発生しているユニットの特定では、測定ユニットである赤外線カメラ56によって、放熱部53からの放熱量が測定される(ステップ130)。これにより、指標部である放熱部53の変化が検出される。そして、識別部62が、測定された放熱量に基づいて、振動子ユニット3に異常が発生しているか又は電流制御ユニット30に異常が発生しているかを特定する。すなわち、指標部である放熱部53の変化の検出結果に基づいて、異常が発生しているユニット(振動子ユニット3又は電流制御ユニット30)が特定される。この際、識別部62は、測定された放熱量が所定の範囲であるか否かを判断する(ステップS131)。ステップS131の判断は、記憶部61に記憶された正常状態での検査電流と放熱量との関係に基づいて、行われる。測定された放熱量が所定の範囲である場合(ステップS131−Yes)は、振動子ユニット3に異常が発生していると、特定する(ステップS132)。一方、測定された放熱量が所定の範囲から外れた場合(ステップS131−No)は、電流制御ユニット30に異常が発生していると、特定する(ステップS133)。そして、検査を続行しない場合(ステップS134−No及びステップS135−No)は、検査を終了する。
前述のようにして、本実施形態では、検査プローブ50及び検査振動子ユニット3´を用いることにより、異常が発生しているユニット(振動子ユニット3又は電流制御ユニット30)の特定を、適切に行うことができる。また、本実施形態では、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量を示す指標となる放熱部53の変化を検出すことにより、異常が発生しているユニットを特定している。したがって、異常が発生しているユニットの特定において、レーザー、顕微鏡等が用いられることはなく、異常が発生しているユニットの特定を容易に行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図9は、本実施形態の超音波処置装置10の電気的な接続状態を示す図である。図9に示すように、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、超音波振動を用いた処置時には、ハンドピース2に振動子ユニット3を連結し、電流制御ユニット30にケーブル31を介して振動子ユニット3を接続することにより、超音波処置装置10が形成されている。本実施形態では、振動子ユニット3に検出スイッチ71が設けられている。検出スイッチ71は、振動子ケース20に取付けられている。検出スイッチ71には、ケーブル側信号線72の一端が接続されている。ケーブル側信号線72は、振動子ケース20の内部及びケーブル31の内部を通って、延設されている。検出スイッチ71では、検出スイッチ71を開状態にする付勢力が作用している。振動子ユニット3にハンドピース2が連結される処置時には(超音波処置装置10では)、検出スイッチ71にハンドピース2から作用力等が作用せず、付勢力によって検出スイッチ71は開状態となる。
本実施形態では、電流制御ユニット30には、切替え操作部38が設けられていない。代わりに、供給制御部35に電気的に接続される連結検出部75が、電流制御ユニット30に設けられている。連結検出部75は、例えば検出回路から形成されている。また、電流制御ユニット30には、連結検出部75に一端が接続されるユニット側信号伝達部76が、設けられている。ケーブル31のケーブルコネクタ32が電流制御ユニット30に取付けられることにより、ケーブル側信号線72がユニット側信号伝達部76に電気的に接続される。これにより、検出スイッチ71と連結検出部75との間が、ケーブル側信号線72及びユニット側信号伝達部76を介して電気的に接続される。
図10は、検査プローブ50が振動子ユニット3に接続された状態での電気的な接続状態を示す図である。本実施形態でも第1の実施形態と同様に、検査プローブ50が振動子ユニット30に連結された状態で、超音波振動による振動状態の検査が行われる。図10に示すように、検査プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態でも、超音波処置装置10での処置時と同様に、検出スイッチ71と連結検出部75との間が、ケーブル側信号線72及びユニット側信号伝達部76を介して電気的に接続されている。
本実施形態では、検査プローブ50の振動伝達部51に、スイッチ押圧部材77が取付けられている。スイッチ押圧部材77は、検査プローブ50と一緒に振動子ユニット3に連結される。振動伝達部51とスイッチ押圧部材77との間には、弾性部材78が設けられている。このため、振動伝達部51からスイッチ押圧部材77へ超音波振動は伝達されない。検査プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態では、スイッチ押圧部材77が検出スイッチ71を付勢力に反して押圧する。これにより、検出スイッチ71が閉状態になる。検出スイッチ71が閉状態になることにより、検出スイッチ71から検出信号がケーブル側信号線72及びユニット側信号伝達部76を介して、連結検出部75に伝達される。検出信号が伝達されることにより、連結検出部75は、検査プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態を検出する。
超音波処置装置10による処置時には、検出スイッチ71は開状態であり、連結検出部75に検出信号が伝達されない。連結検出部75に検出信号が伝達されない場合、供給制御部35は処置モードで電流供給部33を制御する。これにより、第1の実施形態の超音波処置装置10と同様にして、電流供給部33から超音波振動子21に処置電流(振動発生電流)が供給される。そして、第1の実施形態と同様にして、超音波振動を用いて処置対象が処置される。
一方、検出プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態では、検出スイッチ71が閉状態であり、連結検出部75に検出信号が伝達される。連結検出部75に検出信号が伝達される場合、供給制御部35は検査モードで電流供給部33を制御する。これにより、第1の実施形態での検査モードと同様にして、検査電流操作部46での検査電流操作が入力されることにより、電流供給部33から超音波振動子21に検査電流が供給される。検査プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態が連結検出部75によって検出された検査モードでは、検査電流操作が入力された場合のみ電流を検査電流として出力可能な状態に、電流供給部33が制御されている。したがって、検査モードでは、処置電流等の検査電流以外の電流を出力不可能な状態に、電流供給部33が制御される。超音波振動子21に検査電流(電流)が供給されることにより、第1の実施形態と同様にして、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であるか否かが識別される(図7参照)。
前述のように、本実施形態では、処置モードと検査モードとの間の切替えを除き、第1の実施形態と同様にして、超音波振動を用いた処置が行われ、正常状態であるか否かの識別が行われる。したがって、本実施形態でも、検査プローブ50を用いることにより、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動されるか否かの識別を、適切かつ容易に行うことができる。
また、本実施形態では、検査プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態を連結検出部75が検出することにより、検査モードに切替わる。検査プローブ50は、振動状態を検査する検査者のみが用いるものであり、処置対象を処置する術者等には用いられない。これにより、超音波振動を用いた処置時において、供給制御部35が処置モードから検査モードに切替わることを有効に防止することができる。
本実施形態では、検査振動子ユニット3´にも、検出スイッチ71´が設けられている。したがって、検査振動子ユニット3´は、振動子ユニット3と同様の構成である。このため、図10を参照として、検査振動子ユニット3´について説明する。なお、図10において検査振動子ユニット3´に関する部分は、カッコ内の参照符号で示している。また、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、検査振動子ユニット3´は、超音波振動による振動状態の検査のみに用いられ、超音波振動による処置には用いられない。そして、検査振動子ユニット3´は、正常に作動される振動子ユニット3と同様の状態で、作動される。
検査振動子ユニット3´では、検査振動子ケース20´に検出スイッチ71´が取付けられている。検出スイッチ71´には、ケーブル側信号線72´の一端が接続されている。ケーブル側信号線72´は、検査振動子ケース20´の内部及び検査ケーブル31´の内部を通って、延設されている。検出スイッチ71´では、検出スイッチ71´を開状態にする付勢力が作用している。また、検査振動子ユニット3´が検査ケーブル31´を介して電流制御ユニット30に接続されることにより、ケーブル側信号線72´がユニット側信号伝達部76に電気的に接続される。これにより、検出スイッチ71´と連結検出部75との間が、ケーブル側信号線72´及びユニット側信号伝達部76を介して電気的に接続される。
検査プローブ50が検査振動子ユニット3´に連結されることにより、スイッチ押圧部材77が検出スイッチ71´を付勢力に反して押圧する。これにより、検出スイッチ71´が閉状態になる。検出スイッチ71´が閉状態になることにより、検出スイッチ71´から検出信号がケーブル側信号線72´及びユニット側信号伝達部76を介して、連結検出部75に伝達される。検出信号が伝達されることにより、連結検出部75は、検査プローブ50が検査振動子ユニット3´に連結された状態を検出する。
連結検出部75に検出信号が伝達されることにより、供給制御部35は検査モードで電流供給部33を制御する。これにより、第1の実施形態と同様にして、検査電流操作部46での検査電流操作が入力されることにより、電流供給部33から検査超音波振動子21´に検査電流が供給される。検査プローブ50が検査振動子ユニット3´に連結された状態が連結検出部75によって検出された検査モードでは、検査電流操作が入力された場合のみ電流を検査電流として出力可能な状態に、電流供給部33が制御されている。したがって、検査モードでは、処置電流等の検査電流以外の電流を出力不可能な状態に、電流供給部33が制御される。検査超音波振動子21´に検査電流(電流)が供給されることにより、第1の実施形態と同様にして、異常が発生しているユニット(振動子ユニット3又は電流制御ユニット30)が特定される(図8参照)。
前述のように、本実施形態では、検査モードへの切替えを除き、第1の実施形態と同様にして、異常が発生しているユニットの特定が行われる。したがって、本実施形態でも、検査プローブ50及び検査振動子ユニット3´を用いることにより、異常が発生しているユニット(振動子ユニット3又は電流制御ユニット30)の特定を、適切かつ容易に行うことができる。
(変形例)
前述の実施形態では、指標部として放熱部53が設けられているが、これに限るものではない。例えば、第1の変形例として図11に示すように、検査プローブ50の振動減衰部52に、指標部として熱電対81が設けられてもよい。本変形例では、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量に対応して、熱電対81の温度が変化する。そして、温度が変化することにより、熱電対81での電気抵抗値が変化する。すなわち、熱電対81が、振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量を示す指標となる。
本変形例では、測定ユニットとして抵抗測定器82が設けられている。抵抗測定部である抵抗測定器82は、電気配線83A,83Bを介して、熱電対81に電気的に接続される。抵抗測定器82は、電気配線83A,83Bを通して熱電対81に測定電流を供給することにより、熱電対81の電気抵抗値を物理量として測定している。測定された熱電対81の電気抵抗値の測定結果は、識別処理ユニット60の識別部62に伝達される。また、記憶部61には、振動子ユニット3が正常に作動される正常状態での電流供給部33からの検査電流と熱電対81の電気抵抗値との関係が、記憶されている。識別部62は、電気抵抗値の測定結果、検査電流に関する情報、及び、記憶部61に記憶された正常状態での検査電流と電気抵抗値との関係に基づいて、識別を行う。測定された電気抵抗値が所定の範囲となる場合は、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であると判断される。一方、測定された電気抵抗値が所定の範囲から外れる場合は、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生し、正常状態でないと判断される。
異常が発生しているユニット(振動子ユニット3又は電流制御ユニット30)の特定においても、測定される熱電対81の電気抵抗値に基づいて行われる。この際、振動子ユニット3の代わりに検査振動子ユニット3´を用いて、異常が発生しているユニットが特定される。
また、第2の変形例として図12に示すように、識別処理ユニット60が設けられなくてもよい。本変形例では、指標部である放熱部53の温度を測定する測定ユニットとして、温度計86が設けられている。放熱部53に温度計86を接触させることにより、放熱部53の温度を物理量として測定している。放熱部53の温度は、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量に対応して、変化する。
本変形例では、識別処理ユニット60が設けられていないため、振動状態を検査する検査者によって、正常状態であるか否かが識別される。測定された温度が所定の範囲となる場合は、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であると、検査者は判断する。一方、測定された温度が所定の範囲から外れる場合は、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生し、正常状態でないと、検査者は判断する。
異常が発生しているユニット(振動子ユニット3又は電流制御ユニット30)の特定においても、測定される放熱部53の温度に基づいて行われる。この際、振動子ユニット3の代わりに検査振動子ユニット3´を用いて、異常が発生しているユニットが特定される。
また、第3の変形例として図13に示すように、測定ユニット(赤外線カメラ56等)が設けられなくてもよい。本変形例では、検査プローブ50に、指標部として色変化部85が設けられている。色変化部85は、例えば温度に対応して色が変化する塗料であり、振動減衰部52の先端面に塗布されている。色変化部85は、振動減衰部52での振動エネルギーから熱エネルギーへの変換量に対応して、温度が変化し、温度の変化に対応して、色変化部85の色が変化する。すなわち、色変化部85は、振動減衰部52での熱エネルギーへの変換量を示す指標となる。
本変形例では、識別処理ユニット60が設けられていないため、振動状態を検査する検査者によって、正常状態であるか否かが識別される。色変化部85が所定の色(例えば赤)となる場合は、振動子ユニット3及び電流制御ユニット30が正常に作動される正常状態であると、検査者は判断する。一方、色変化部85が所定の色でない場合は、振動子ユニット3又は電流制御ユニット30に異常(不具合)が発生し、正常状態でないと、検査者は判断する。
異常が発生しているユニット(振動子ユニット3又は電流制御ユニット30)の特定においても、色変化部85の色に基づいて行われる。この際、振動子ユニット3の代わりに検査振動子ユニット3´を用いて、異常が発生しているユニットが特定される。
また、第4の変形例として図14に示すように、検査プローブ50の外周方向側を覆うカバー部材87が、設けられてもよい。カバー部材87は、弾性部材88を介して、検査プローブ50を支持している。弾性部材88が設けられることにより、カバー部材87に超音波振動は伝達されない。カバー部材87は、検査プローブ50と一緒に振動子ユニット3に連結される。この際、カバー部材87は、振動子ケース20の先端方向側に取付けられる。検査プローブ50が振動子ユニット3に連結された状態では、振動減衰部52は、全周に渡って、カバー部材87によって覆われている。このため、振動減衰部52は、外部に対して露出しない。振動エネルギーの熱エネルギーへの変換によって熱が発生することにより、振動減衰部52では、温度が高くなる。温度が高い振動減衰部52が外部に対して露出しないため、検査者はより安全に振動状態の検査を行うことができる。
なお、前述の実施形態では、超音波凝固切開を行うハンドピース2を超音波処置具の一例として説明したが、超音波処置具は、ハンドピース2に限るものではない。例えば、ある超音波処置具では、ジョー(8)が設けられず、超音波プローブ(7)の先端部の処置部(18)に超音波振動及び高周波電流が伝達される。この際、処置部(18)は、超音波振動によって縦振動する状態で、伝達された高周波電流を用いて生体組織等の処置対象を切除する。また、例えば、別のある超音波処置具では、超音波プローブ(7)の先端部の処置部(18)に送液が行われる状態で、処置部(18)に超音波振動が伝達されることにより、処置部(18)の近傍でキャビテーションが発生する。この際、キャビテーションによって、生体組織等の処置対象が破砕及び乳化される。この場合、超音波プローブ(7)に吸引経路が設けられている。破砕及び乳化された処置対象は、超音波プローブ(7)の吸引経路を通って、吸引回収される。
前述の実施形態及び変形例では、検査プローブ(50)を用いて、超音波振動による振動状態の検査が行われる。検査プローブ(50)は、長手軸(C)に沿って延設され、基端方向から先端方向へ超音波振動を伝達する振動伝達部(51)と、振動伝達部(51)の先端方向側に連続する振動減衰部(52)と、を備える。振動伝達部(51)から超音波振動が伝達されることによって振動減衰部(52)が振動伝達部(51)に追従して振動する状態において、振動減衰部(52)は、超音波振動の振動エネルギーを損失させる。そして、振動減衰部(52)は、損失した振動エネルギーを熱エネルギーに変換することによって、超音波振動を減衰させる。また、検査プローブ(50)は、振動減衰部(52)での振動エネルギーの熱エネルギーへの変換によって発生する熱が伝達され、振動減衰部(52)での熱エネルギーへの変換量を示す指標となる指標部(53;81;85)を備える。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、本発明は前記の実施形態等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。

Claims (14)

  1. 長手軸に沿って延設され、基端方向から先端方向へ超音波振動を伝達する振動伝達部と、
    前記振動伝達部の先端方向側に連続し、前記振動伝達部から前記超音波振動が伝達されることによって前記振動伝達部に追従して振動する状態において、前記超音波振動の振動エネルギーを損失させ、損失した前記振動エネルギーを熱エネルギーに変換することによって前記超音波振動を減衰させる振動減衰部と、
    前記振動減衰部での前記振動エネルギーの前記熱エネルギーへの変換によって発生する熱が伝達され、前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの変換量を示す指標となる指標部と、
    を具備する検査プローブ。
  2. 前記振動伝達部と前記振動減衰部との間の境界位置は、前記超音波振動の腹位置とは異なる位置に位置している、請求項1の検査プローブ。
  3. 前記振動減衰部は、制振合金から形成される、請求項1の検査プローブ。
  4. 請求項1の検査プローブと、
    前記検査プローブから分離可能な状態で前記検査プローブの基端方向側に連結される振動子ユニットであって、検査電流が供給されることにより、前記振動伝達部に伝達される前記超音波振動を発生する振動発生部を備える振動子ユニットと、
    前記振動子ユニットが分離可能に接続される電流制御ユニットであって、前記振動子ユニットが接続された状態において前記振動発生部に前記検査電流を供給する電流供給部を備える電流制御ユニットと、
    を具備する振動状態検査システム。
  5. 前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの前記変換量に基づく前記指標部の変化を検出することにより、前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの前記変換量に基づいて変化する物理量を測定する測定ユニットをさらに具備する、請求項4の振動状態検査システム。
  6. 前記振動子ユニット及び前記電流制御ユニットが正常に作動される正常状態での前記電流供給部から供給される前記検査電流と前記測定ユニットによって測定される前記物理量との関係が記憶される記憶部と、
    前記記憶部に記憶される前記正常状態での前記検査電流と前記物理量との前記関係、及び、前記測定ユニットでの前記物理量の測定結果に基づいて、前記正常状態であるか否か識別する識別部と、
    をさらに具備する、請求項5の振動状態検査システム。
  7. 前記指標部は、前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの前記変換量に対応して温度が変化し、前記温度の変化に対応して放熱量が変化する放熱部を備え、
    前記測定ユニットは、前記物理量として前記放熱部からの前記放熱量を測定する熱測定部を備える、
    請求項5の振動状態検査システム。
  8. 前記指標部は、前記振動減衰部に取付けられ、前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの前記変換量に対応して電気抵抗値が変化する熱電対を備え、
    前記測定ユニットは、前記熱電対に測定電流を供給することにより、前記物理量として前記熱電対の前記電気抵抗値を測定する抵抗測定部を備える、
    請求項5の振動状態検査システム。
  9. 前記指標部は、前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの前記変換量に対応して温度が変化し、前記温度の変化に対応して色が変化する色変化部を備える、
    請求項4の振動状態検査システム。
  10. 前記電流制御ユニットは、
    前記検査プローブが前記振動子ユニットに連結された状態を検出する連結検出部と、
    前記検査プローブが前記振動子ユニットに連結された前記状態が前記連結検出部で検出された場合のみ、前記検査電流を出力可能な状態に前記電流供給部を制御する供給制御部と、
    を備える、請求項4の振動状態検査システム。
  11. 前記電流制御ユニットは、
    第1の切替え状態と第2の切替え状態との間で切替え操作が行われる切替え操作部と、
    前記切替え操作部が前記第2の切替え状態に切替えられた場合のみ、前記検査電流を出力可能な状態に前記電流供給部を制御する供給制御部と、
    を備える、請求項4の振動状態検査システム。
  12. 前記検査プローブから分離可能な状態で前記検査プローブの前記基端方向側に連結され、前記電流制御ユニットに分離可能に接続される検査振動子ユニットであって、前記検査電流が供給されることにより前記超音波振動を発生する検査振動発生部を備え、正常に作動される前記電流制御ユニットから前記検査電流が供給される状態において正常に作動される検査振動子ユニットをさらに具備し、
    前記検査プローブは、前記振動子ユニット又は前記検査振動子ユニットに選択的に連結可能であり、
    前記電流制御ユニットには、前記振動子ユニット又は前記検査振動子ユニットを選択的に接続可能である、
    請求項4の振動状態検査システム。
  13. 前記電流制御ユニットは、
    前記検査プローブが前記振動子ユニットに連結された状態、及び、前記検査プローブが前記検査振動子ユニットに連結された状態を検出する連結検出部と、
    前記検査プローブが前記振動子ユニットに連結された前記状態が前記連結検出部で検出された場合、及び、前記検査プローブが前記検査振動子ユニットに連結された前記状態が前記連結検出部で検出された場合のみ、前記検査電流を出力可能な状態に前記電流供給部を制御する供給制御部と、
    を備える、請求項12の振動状態検査システム。
  14. 電流制御ユニットの電流供給部から検査電流を振動子ユニットの振動発生部に供給することと、
    供給された前記検査電流によって前記振動発生部で超音波振動を発生することと、
    前記振動子ユニットの先端方向側に連結される検査プローブに設けられる振動伝達部おいて、基端方向から先端方向へ発生した前記超音波振動を伝達することと、
    前記振動伝達部の前記先端方向側に連続する振動減衰部に前記超音波振動を伝達し、前記振動伝達部に追従させて前記振動減衰部を振動させることにより、前記超音波振動の振動エネルギーを損失させ、前記超音波振動を減衰させることと、
    前記振動減衰部で損失した前記振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、熱を発生させることと、
    前記振動減衰部での前記熱エネルギーへの変換量を示す指標となる指標部に前記振動減衰部で発生した前記熱を伝達し、前記熱が伝達された前記指標部の変化を検出することと、
    前記振動子ユニット及び前記電流制御ユニットが正常に作動される正常状態での前記電流供給部から供給される前記検査電流と前記指標部の変化との関係、及び、前記指標部の前記変化の検出結果に基づいて、前記正常状態であるか否か識別することと、
    を具備する振動状態の検査方法。
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