JP2006511269A - 画像診断中の可視性が改良された超音波医療装置を得るための装置および方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、画像診断における可視性が改良された超音波医療装置(11)を得るための装置および方法を提供する。医療装置(11)は、少なくとも1つの所定区画に高放射線不透過性材料(52)を有する長尺状のプローブ(15)を備えており、高放射線不透過性材料(52)は、長尺状のプローブ(15)の連続振動に耐え得る。高放射線不透過性材料(52)は、画像診断時に体内に挿入された長尺状のプローブ(15)を視覚化し得る。本発明は、高放射線不透過性材料(52)を長尺状の細径プローブ(15)に係合することにより、医療処置中の超音波医療装置(11)の可視性を改良する方法を提供し、この方法において、高放射線不透過性材料(52)はプローブ(15)の少なくとも1つの所定区画に係合される。

Description

本発明は、超音波医療装置、より具体的に言えば、画像診断中に体内で高放射線不透過性材料を含む長尺状のプローブを検出するための可視性が改良された超音波医療装置を得るための装置および方法に関する。
血管閉塞性疾患は、世界中の多くの人々に発症し、危険な血管閉塞を特徴とする。血管閉塞性疾患には、血栓性血液透析移植片、末梢動脈障害、深部静脈血栓症、冠動脈疾患および卒中が含まれる。血管閉塞(凝塊、血管内血塊または血栓、閉塞性沈着物、例えば、カルシウム沈着物、脂肪性沈着物、アテローム硬化性プラーク、コレステロール蓄積、繊維性物質蓄積、動脈狭窄)は、結果として、それらが生じている血管内の血流を制限したり、ブロックしたりする。閉塞によって、これらの血管から供給される組織の酸素不足(「虚血」)が生じる。虚血が長期化すると、組織は永久損傷を受け、心筋梗塞、卒中、ひいては死を招き得る。閉塞の標的には、冠動脈、末梢動脈および他の血管が含まれる。閉塞または血栓の溶解は、薬物および/または機械的手段を用いて実施し得る。しかし、多くの血栓溶解薬には、脳出血の原因となり得る大量出血などの副作用がある。機械的血栓溶解療法としてはバルーン血管形成術が挙げられるが、この方法は、血管を破裂させることがあるので、一般に大血管向けに限定されている。血管の瘢痕化(scarring)がよく起こるが、これは、結果として、続発性閉塞(再狭窄として知られているプロセス)を引き起こし得る。よくある別の問題は、けいれんまたは急激な血管閉鎖を引き起こすプロセスである二次性血管収縮(古典的反跳)である。これらの問題は、介入装置を用いる治療にはよくあるものである。例えば、従来の血管形成術では、バルーンカテーテルを閉塞に挿入し、10〜14気圧範囲の液圧力を加えてバルーンを膨脹させる。非圧縮性バルーンは、この有意な力を利用して閉塞を圧迫して平坦化し、それによって、血管を広げて血液を流動させる。しかし、これらの強烈な力は、結果的に血管に過度の応力を加えることになり、血管を破壊したり、血管を弱めて術後動脈瘤の危険を増大させるか、または血管収縮もしくは再狭窄状態をもたらしかねない。さらに、粒状物質は除去されず、ただ固められるだけである。閉塞に穴を開けて、閉塞の除去を図る他の機械装置も用いられたが、これも同じように血管に物理的損傷を与える危険がある。
多くの外科的処置で、超音波エネルギーを用いて体組織を粉砕する超音波プローブが用いられた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5および特許文献6参照)。血栓の機械的粉砕にも血栓形成に対する血管内薬剤輸送の促進にも超音波エネルギーの使用が提案された(例えば、特許文献7、特許文献8および特許文献9参照)。血管処置に用いられる超音波装置は、通常、体外トランスデューサを備えており、体外トランスデューサは金属ワイヤに連結され、次いでこの金属ワイヤは血管を通って閉塞に接触して配置される(例えば、特許文献10参照)。場合によっては、曲げられるプレートを備えた体外トランスデューサが血栓部位に送出される(例えば、特許文献11参照)。
長尺状のプローブから生成される超音波エネルギーは、体組織中の水分子またはプローブに近接する周囲流体に物理的反応を引き起こす極めて強い高周波数音振動の形態である。これらの反応は、最終的に「キャビテーション」と称されるプロセスを生起させるが、キャビテーションは、微細な泡が急激に発生し、水中で崩壊してその後に空洞をつくりだすような、体組織中の水分の常温(すなわち、非加熱)沸騰の形態であると考えられる。割れた泡によってつくりだされた空洞を満たそうと周囲の水分子が押し寄せると、水分子
は、互いに強力な力でぶりかり合う。キャビテーションによって、割れた泡から外側に流れ出る衝撃波が発生し、衝撃波は長尺状のプローブの近くの周囲組織などの物質を摩滅または破壊し得る。
超音波装置のなかには、処置領域から組織破片を洗い流すために超音波処理実施領域(例えば、体腔または内腔)を洗浄する機構を備えているものがある。当業で記載されている洗浄または吸引用機構は、一般に、プローブ内に洗浄および吸引チャンネルとなる内側および外側同心管腔を設けて長尺状のプローブの全断面形状を増大させるように構成されている。従来のプローブは、プローブをより侵襲的にすることに加えて、さらに、洗浄および吸引用の内側および外側管腔が、通常、処置領域に近接する相対的に固定された位置に留まるように、吸引および洗浄機構の厳密な配向を保つ。したがって、洗浄管腔は吸引管腔を越えて伸びることはなく(すなわち、管腔の相対移動はなく)、吸引は2つの管腔間の規定領域内で流体および/または組織残留物を捕捉することに限定される。
上述のように、超音波エネルギーを利用して人体内の生体物質を破壊する医療装置は当業では公知である。生体物質除去用の長尺状のプローブを備えた現行の超音波装置の重要な欠点は、それらが外科的切除を伴う手順に比べて比較的遅いという点にある。これは、主として、そのような超音波装置が、プローブの長手軸線に対して平行方向に超音波周波数で機械的に振動するプローブチップの縦振動によって接触している生体物質に超音波エネルギーを伝えることに依存していることが原因であると考えられる。次いで、これによって、完全にプローブチップに局在化される生体物質破壊作用が起こるが、これは、事実上、プローブチップの能力を短時間で大きな生体物質領域を切除することに限定する。軸線方向振動を実施するための多材料同軸構造を有する超音波医療装置は当業では公知である(例えば、特許文献12参照)。従来の超音波装置が遅いことに加えて、これまでの超音波プラーク処理法はさらに多くの望ましくない合併症や危険を伴う。
体内深部での医療処置中に超音波プローブの位置を検出し得ないという問題は従来技術ではまだ解決されていない。従来の超音波プローブは、通常、高容量材料から成っている。多くの場合、そのような高容量材料は低放射線不透過性を有する。低放射線不透過性材料はX線または他の放射線を通す。これらの高容量材料は十分な放射線を吸収しないので、ユーザーは、画像診断を含む医療処置中に人体内の超音波プローブの正確な位置を突きとめることができない。
通常、画像診断には蛍光透視法またはX線撮影法を用いる。蛍光透視法は、長波長電磁波に不透明である身体の内部を見る方法であり、検査目的身体部分に連続X線ビームを通し、身体部分とその動きを詳細に見ることができるようにテレビのようなモニターに伝送する。蛍光透視法は、さまざまな検査や処置、例えば、バリウムX線、心筋カテーテル法、および静脈内(IV)カテーテル(静脈または動脈内への中空チューブ)の留置などに用いられている。X線撮影法は、診断のために標準X線を用いて骨および軟組織構造を分析する方法である。
医療処置中に人体内の物質を視覚化しようとする従来の試みは成功しているとは言えない。例えば、ロンバルディら(Lombardi et al)に付与された特許文献13は、患者の体腔内に拡張配置するための体腔内プロテーゼを開示しており、このプロテーゼは、チューブ状繊維性ライナーとこのライナーを支持する半径方向拡張型フレームとを備えている。このライナーには複数の撮像可能な物体が取り付けられており、これらの撮像可能物体は、患者体内でプロテーゼを撮像するときにプロテーゼの位置を示すパターンを規定するように明確なコントラストを与える。ロンバルディらは、複数の撮像可能物体をチューブ状繊維性ライナーに縫い込むように要求しているが、これら複数の撮像可能物体は超音波プローブに縫い込むことはできない。ロンバルディらの特許に開示されてい
る複数の撮像可能物体は超音波装置の振動には耐え得ないであろう。したがって、当業では、画像診断を含む医療処置中に超音波プローブの位置を視覚化する装置および方法が依然として求められている。
例えば、シュルツ(Schulz)に付与された特許文献14は、1つの物体の位置および配向を別の物体に関連して決定するために1つの物体上の少なくとも2個所で感知するシステムを開示している。侵入チップを挿入する物体の外側に残る侵襲的プローブの外側部分上に互いに間隔を置いて取り付けられた2つの発光体に順次短い閃光をあてて発光させる。シュルツの特許では、物体内のプローブ侵入部分の位置と配向とを、所定の座標系に関連するプローブ侵入部分の位置を所定の座標系に関連して定義された物体モデルと相関させてコンピュータで決定する。シュルツは、プローブの位置を直接決定するのではなく、プローブの位置を所定の座標系に関連して表示する。さらに、シュルツは、体内に入ったプローブの位置を見積もる高価で複雑かつ手間のかかる方法を開示している。したがって、当業では、画像診断を含む医療処置中の超音波プローブの位置を視覚化する装置および方法が依然として求められている。
例えば、クローリー(Clowley)に付与された特許文献15は、心臓内で用いるための音響イメージングシステムを開示しており、このシステムは、カテーテルと、カテーテルに組み込まれた超音波装置と、カテーテル上に取り付けられた電極とを備えている。クローリーの特許では、中央演算処理装置が内部構造をグラフ表示し、データ項目をグラフ表示上の複数のデータ項目に対応する内部構造内のそれぞれの複数の位置に相当する位置に重ねる。クローリーは、シュルツと同様に、医療装置の位置を直接決定するのではなく、複数のデータ項目に対応する装置位置の表示を与える。したがって、当業では、画像診断を含む医療処置中に超音波装置の位置を視覚化する装置および方法が依然として求められている。
画像診断を含む医療処置に用いられる装置の検出を改良しようとする他の試みとしては、多数の金属バンドを取り付ける方法または装置をバリウム充填カテーテルと組み合わせて用いる方法などがある。そのような装置は、見えにくい材料の検出能力を高めはするであろうが、超音波プローブと組み合わせて用いるのは難しい。というのは、金属バンドは、超音波プローブに取り付けるのが難しく、超音波プローブの振動により超音波プローブから分離し得るからである。バリウム充填カテーテルは、カテーテルの検出を改良し得るが、超音波プローブの正確な位置を決定することはできない。また、バリウム充填カテーテルが周囲の動脈や静脈を検分する能力を妨げることは当業では公知である。したがって、当業では、画像診断を含む医療処置中に超音波プローブの位置を良好に視覚化する装置および方法が依然として求められている。
体内の装置検出能を改良しようとする他の試みには、薄膜コーティングが得られる高真空蒸着法を用いる方法がある。従来のイオンビームアシスト蒸着法(IBAD)は、装置の表面をコートする原子蒸気をつくる電子ビーム蒸発装置を用いる。マイクロフュージョン(microfusion)として知られている同様な方法は、コートすべき基板を2つのマグネトロンの間に配置するステップを含む。必要な場合には、イオンエネルギーおよびフラックスを制御するために、調節可能なバイアスを基板に加える準備をする。これらの従来法は、複雑で、使いにくく、かつ費用がかかる。したがって、当業では、画像診断を含む医療処置中に超音波装置の位置を検出する簡単かつ費用のかからない装置および方法が依然として求められている。
体内の超音波プローブを視覚化する従来の装置および方法は、複雑で、面倒かつ費用がかかる。したがって、当業では、簡単で、使いやすく、信頼できると共に費用効率の高い、画像診断中の可視性が改良された超音波医療装置を得るための装置および方法が求めら
れている。
米国特許第5,112,300号明細書 米国特許第5,180,363号明細書 米国特許第4,989,583号明細書 米国特許第4,931,047号明細書 米国特許第4,922,902号明細書 米国特許第3,805,787号明細書 米国特許第5,725,494号明細書 米国特許第5,728,062号明細書 米国特許第5,735,811号明細書 米国特許第5,269,297号明細書 米国特許第5,931,805号明細書 米国特許第6,277,084号明細書 米国特許第5,824,042号明細書 米国特許第5,622,170号明細書 米国特許第5,588,432号明細書
本発明は、画像診断中の可視性が改良された超音波医療装置を得るための装置および方法を提供する。画像診断には、蛍光透視法、X線撮影法、断層撮影法、デジタルX線イメージング法、超音波および磁気共鳴イメージング法(MRI)が含まれるが、それらには限定されない。
本発明は、少なくとも1つの所定区画に、高い放射線不透過性を有する材料(以下「高放射線不透過性材料」と称する)を有する長尺状のプローブを備えた医療装置であり、高放射線不透過性材料は長尺状のプローブの連続振動に耐え得る。本発明の1つの好ましい実施形態において、高放射線不透過性材料は長尺状のプローブの先端部にあり、画像診断中の長尺状のプローブの視覚化を可能にする。
本発明は、低い放射線不透過性を有する材料(以下「低放射線不透過性材料」と称する)と高放射線不透過性材料とを含む長尺状のプローブである。このプローブは、低放射線不透過性材料の高い静電容量特性と、画像診断を含む医療処置中に長尺状のプローブを視覚化し得るように放射線を吸収する高放射線不透過性材料の能力とによって医療装置に利点をもたらすことを可能にする。高放射線不透過性材料は、生体適合性かつ非毒性であり、タンタル、タングステン、金、モリブデンおよびそれらの合金を含むがそれらには限定されない群から選択される。
本発明は、高放射線不透過性材料を有する長尺状の細径プローブを備えた装置である。長尺状のプローブが細径を有することによって、このプローブを身体に挿入しやすくする。高放射線不透過性材料は、画像診断を含む医療処置中に体内で使用されている長尺状のプローブの検出を可能にする。
さらに、本発明は、長尺状の細径プローブの少なくとも1つの所定区画で高放射線不透過性材料を係合して医療処置中の超音波装置の可視性を改良する方法を提供する。高放射線不透過性材料は、材料の突合せ溶接、ろう付け、焼嵌め、重ね溶接、ねじ嵌合、ねじり(twisting)、または他の機械的もしくは金属による接続を含むがそれらには限定されない方法で長尺状のプローブに係合される。
本発明は、複数の位置に高放射線不透過性材料を有する長尺状のプローブを備えた医療装置である。本発明は、簡単で、使いやすく、信頼できるとも共に費用効率の高い、画像診断中の可視性が改良された超音波医療装置を提供する。
添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明するが、いくつかの図面中で、同じ構造は同じ数字で参照される。示されている図面は必ずしも実物大とは限らず、概して、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
上記図面は本発明の好ましい実施形態を説明しているが、論考で言及されているように、本発明の他の実施形態も企図される。本開示は、本発明の実例となる実施形態を説明することを目的として呈示されており、本発明を限定するものではない。当業者は、本発明の原理の範囲および精神に含まれる多くの他の変更形態および実施形態を考案し得る。
本発明は、画像診断を含む医療処置中に高放射線不透過性材料を有する長尺状の超音波プローブを備えた医療装置を使用するための装置および方法を提供する。高放射線不透過性材料は、長尺状のプローブの連続振動に耐えることができ、蛍光透視法、従来のX線撮影法、断層撮影法、デジタルX線イメージング法、超音波、磁気共鳴イメージング法(MRI)および他の画像手段を含むがそれらには限定されない画像診断中の長尺状のプローブの視覚化を可能にする。本発明の1つの好ましい実施形態において、高放射線不透過性材料は長尺状のプローブの先端部にある。本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料は長尺状のプローブの複数の所定区画にある。
本明細書では以下の用語および定義が用いられる。
本明細書に用いられている限りにおいて、「切除する」(ablate)とは、破片を除去する、片づける、破壊する、または撤去することを指す。本明細書に用いられている限りにおいて、「切除」(ablation)とは、破片の除去、片づけ、破壊または撤去を指す。
本明細書に用いられている限りにおいて、「キャビテーション」とは超音波振動によって生じた衝撃波を指し、超音波振動は多数の微細な気泡をつくりだし、これらの気泡が非常に短い時間でつぶれ、その結果、強力な力で衝突する水分子による分子衝突が生じ、それによって衝撃波が形成される。
本明細書に用いられている限りにおいて、「低放射線不透過性」とは、X線または他の放射線を通し、その結果、画像診断中に、高放射線不透過性材料で可能となる可視度より低い可視度をもたらす材料の特性を指す。
本明細書に用いられている限りにおいて、「高放射線不透過性」とは、有意な量のX線または他の放射線を通さず、その結果、画像診断中に、低放射線不透過性材料で可能となる可視度より高い可視度をもたらす材料の特性を指す。
本明細書に用いられている限りにおいて、「波節」(node)とは、超音波プローブの長手軸線に沿った特定位置またはその近位で超音波プローブから放出される最小エネルギーの領域を指す。
本明細書に用いられている限りにおいて、「波腹」(anti−node)とは、超音波プローブの長手軸線に沿った特定位置またはその近位で超音波プローブから放出される最大エネルギーの領域を指す。
本明細書に用いられている限りにおいて、「プローブ」とは、超音波発生器に適合させ得る装置を指し、プローブは、超音波発生器がその長さに沿って放出するエネルギーを伝播し、このエネルギーを(プローブの「能動領域」に沿った複数の波節および複数の波腹で規定された)固有共鳴の実効キャビテーションエネルギーに分解して、超音波エネルギーを機械的エネルギーに音響インピーダンス変換させ得る。
本明細書に用いられている限りにおいて、「超音波プローブ」とは、プローブ、長尺状のワイヤおよび当業者には公知の同様な装置を含むがそれらには限定されない、破片切除能力を有する超音波エネルギーを利用した任意の医療装置を指す。
本明細書に用いられている限りにおいて、「横振動」(transverse)とは、プローブの長手軸線に平行ではないプローブの振動を指す。本明細書に用いられている限りにおいて、「横波」とは、媒質の各ポイントにおける波動量の振動(disturbance)の方向が波動ベクトルに平行ではない、超音波プローブに沿って伝播される波である。
本明細書に用いられている限りにおいて、「生体物質」とは、類似細胞群、血管内血塊または血栓、線維素、石灰化プラーク、カルシウム沈着物、閉塞性沈着物、アテローム硬化性プラーク、脂肪性沈着物、脂肪組織、アテローム硬化性コレステロール蓄積、線維性物質蓄積、動脈狭窄、ミネラル、高含水組織、血小板、細胞破片、水分および他の閉塞物質を含むがそれらには限定されない物質集塊を指す。
本発明の横モードで動作する超音波医療装置が図1に全体的に符号11で示されている。横モードで動作するこの超音波医療装置は、超音波エネルギー発生源となる装置すなわち超音波エネルギー発生器99(図1では幻像で示されている)に連結された長尺状のプローブ15を備えている。本発明の1つの実施形態において、超音波発生器99は、超音波医療装置11の物理的な部分である。本発明の別の実施形態において、超音波発生器99は超音波医療装置11の物理的な部分ではない。トランスデューサ22は、超音波発生器99から受容した超音波エネルギーをプローブ15に伝送する。超音波発生器99由来のエネルギーはプローブ15の長さに沿って伝送され、プローブ15を横モードで振動させる。プローブ15は基端部31と先端部24とを有する。トランスデューサ22は、超音波発生器99から供給される超音波エネルギーを伝播し得る音響量を形成するのに十分な拘束力で超音波プローブ15の基端部31を拘束し得る。プローブ15の先端部24は、プローブチップ9で終端する薄い末端区間である。プローブチップ9は、ベント、ボール、またはより大きな生体物質領域を除去するためのより大きな形状を含むがそれらには限定されない任意の形状であり得る。プローブ15は、柔軟で、関節のように曲がることが可能(articulable)なので、身体の脈管構造に挿入することができる。図1に示されている本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状のプローブ15の断面は略円形であり、プローブ15の直径は、規定区間26,28,30,び32で徐々にテーパー状に減少している。本発明の他の実施形態においては、プローブ15の断面形状は、正方形、台形、長円形、三角形、平坦箇所を有する円形および類似の断面を含むが、それらには限定されない。当業者は、当業では公知の他の断面幾何学形状および直径が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の長尺状のプローブ15の横モード振動は、従来技術に開示されている軸線方向(すなわち縦)モード振動とは異なる。本発明のプローブ15は、軸線方向に振動するのではなく、軸線方向を横断する(非平行)方向に振動する。プローブ15の横振動の結果として、超音波医療装置11の生体物質破壊作用は、生体物質と接触状態になるプローブチップ9の領域には限定されない。それどころか、一定長のプローブ15が罹患部または病変に近接して配置されるので、生体物質は、フレキシブルプローブ15の長さに沿って
生じる多数の強力な波腹に隣接するあらゆる領域、典型的には、プローブ15の周囲の半径約6mmまでの領域において除去される。
生体物質切除用の横振動超音波プローブは、さらにプローブなどに関する設計パラメータや切除用超音波装置におけるプローブの利用を説明している本譲受人の同時係属特許出願(米国出願番号09/776,015号、同09/618,352号および同09/917,471号)に記載されており、これらの特許出願はそのまま本明細書に文献援用される。
プローブ15の設計の故に、超音波エネルギーがプローブ15の長さに沿って伝播すると、超音波エネルギーは、縦振動ではなく、一連の横振動として現われる。図2Aに示されているように、プローブ15の長さに沿って複数の波節40が反復した間隔で生じる。波節40は、最小エネルギーかつ最小振動の領域である。プローブ15の長さに沿って、複数の波腹42、すなわち、最大エネルギーかつ最大振動の領域も反復間隔で生じる。プローブ15の波節40および波腹42の数、並びに波節40と波腹42との間隔は、超音波発生器99から生成されるエネルギーの周波数に依存する。波節40と波腹42との分離は周波数の関数であり、プローブ15を整調することによって影響を受け得る。適切に整調されたプローブ15では、波腹42は、波腹42の両側に隣接する波節40と波節40との間の距離の丁度真中の位置に見出されるであろう。本発明の横モードで動作する超音波医療装置11の生体物質破壊作用は、生体物質と接触状態になるプローブチップ9の領域には限定されない。それどころか、プローブ15が、好ましくはワイパーのように生体物質領域を通って掃引されると、生体物質は、プローブ15の長さに沿って生じた複数の波腹42に隣接する全領域で除去される。プローブ15から生成されるキャビテーションエネルギーの範囲は、キャビテーションエネルギーが、一定長のプローブ15に沿って、波腹42において一定長のプローブ15から径方向外側に広がる範囲である。このように、本発明の横モード超音波医療装置11を使用する実処理時間は、生体物質の切除に主として(プローブの軸に沿った)縦振動を利用する従来技術に開示されている方法に比べてはるかに短縮される。
プローブ15の軸線方向運動を排除し、横振動のみを可能にすることにより、能動プローブ15は、多数のキャビテーション波腹がプローブ15の軸線に平行ではなくプローブ15の長さに沿って生じるために、プローブ15の能動部分の長さ全体にわたる大きな生体物質領域を破砕し得る。実質的に大きな罹患領域から生体物質を短時間で剥離し得るので、本発明の横モード超音波医療装置11を使用する実処理時間は、切除用に主として(プローブの軸に沿った)縦振動を利用する従来のプローブを使用する方法に比べてはるかに短縮される。本発明の優れた特徴は、生体物質粉砕プロセスがプローブチップ9の領域(先端部)に依存しないために、効率を損失することなく、従来のプローブに比べて超細径のプローブを利用し得ることである。したがって、生体物質スペースまたは生体物質が詰まった極めて狭い隙間に容易に挿入しやすい装置形状を模倣するように高可撓性のプローブを設計することができる。本発明が提供する別の利点は、円筒または管状表面内の大きな領域から生体物質を迅速に除去し得ることである。
本発明の重要な利点は、非熱的キャビテーション機構により、生体物質(特に脂肪または他の高含水組織)を物理的に破壊・除去することである。また、キャビテーションによる生体物質の除去は、組織またはその周囲領域に大きな穴を空けずに細径プローブで大量の生体物質を除去する能力をも提供する。生体物質破壊機構としてのキャビテーションを洗浄および吸引と併用することにより、本発明は正常体温から約±7℃の温度範囲内で生態材料を破壊・除去し得る。したがって、熱による破壊または壊死の利用に伴う合併症、例えば、腫れまたは浮腫や、弾力性の喪失が回避される。さらに、液体洗浄を用いると、周囲の生体物質に対するキャビテーション作用を促進し、ひいては生体物質の除去を加速
することができる。
キャビテーションエネルギーは、生体物質に接触して切除する筈である気泡流としてプローブ15から放出されるエネルギーである。したがって、キャビテーション気泡流を生体物質に接触しないようにすると、生体物質が切除されなくなるであろうが、キャビテーション気泡流を生体物質と接触するように方向付けると、生体物質は切除されるであろう。
プローブ15の軸線方向長さに沿って生じる波節40と波腹42の数は、超音波発生器99から供給されるエネルギーの周波数を変えて調節する。しかし、正確な周波数は重要ではなく、例えば、約20kHzで作動する超音波発生器99は、一般に、プローブ15の軸線方向長さに沿って有効数の生体物質破壊波腹42を生成するのに十分である。当業者は、プローブ15の長さに沿った波節40と波腹42の数および間隔に影響を与えるように、直径、長さ、および超音波エネルギー発生器99までの距離を含めたプローブ15の寸法を調整し得ることを理解している。本発明は、プローブ15が約20〜約80kHzの周波数範囲にわたるエネルギーを伝導するので、生体物質に超音波エネルギーを選択的に加えることができる。特定処理部位に加えられる超音波エネルギーの量は、プローブ15の振動の振幅および周波数の関数である。一般に、超音波エネルギーの振幅すなわちスローレート(throw rate)は約25〜約250ミクロンの範囲であり、周波数は約20,000〜約80,000ヘルツ(20〜80kZz)の範囲である。本発明の1つの好ましい実施形態において、超音波エネルギーの周波数は、約20,000から約35,000ヘルツ(20〜35kHz)である。この範囲の周波数は、内皮組織などの水和(含水)組織を含むがそれには限定されない生体物質に対して特に破壊的であり、高コラーゲン結合組織、または血管組織、表皮もしくは筋肉組織を含むがそれらには限定されない他の線維組織に対しては実質的に無効である。
本発明の1つの好ましい実施形態において、超音波発生器99は、プローブ15をその長手軸線に対して直角方向に振動させるようにプローブ15の基端部31に機械的に連結されている。本発明の別の実施形態では、超音波エネルギーを発生させるために磁歪発生装置を用い得る。好ましい磁歪発生装置は、超音波励起エネルギーの移動を可能にし、プローブ15をその長手軸線に対して直角方向に振動させるようにプローブ15に機械的に連結された圧電トランスデューサである。本発明の超音波医療装置11は、小断面形状を有するように設計されており、さらに、プローブ15をその長さに沿って曲げることができるので、プローブ15を低侵襲的に使用できる。プローブ15の横振動により、プローブ15の長手軸線に沿って多数のキャビテーション波腹42が生じ、それによって、高エネルギーの波腹42と近接状態になる生体物質が効果的に破壊される。横方向エネルギーの結果として生じる本発明の重要な特徴は、例えば、プローブチップ9から離れ、プローブ15の軸に沿った破片の退行である。
処理を必要とする特定部位に加えられるキャビテーションエネルギーの量は、プローブ15の振動の振幅および周波数、プローブ15の長手方向における長さ、生体物質に対するプローブ15の近接性、ならびにプローブの長さが生体物質に暴露される程度の関数である。
図2Bは、複数の移行部を有する本発明の長尺状の超音波プローブの部分側平面図である。プローブ15は、先端部24と、基端部31と、先端部24と基端部31間のプローブの長さを有する。本発明の1つの実施形態において、プローブ15の直径は、基端部31から先端部に向かって徐々に減少する。
本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状のプローブ15は細径を有する。本
発明の1つの実施形態において、長尺状のプローブ15の先端部24の直径は約0.01524センチメートル(約0.006インチ)である。本発明の別の実施形態において、長尺状のプローブ15の先端部24の直径は約0.0381センチメートル(約0.015インチ)である。本発明の他の実施形態においては、長尺状のプローブ15の先端部24の直径は、約0.00762センチメートル(約0.003インチ)から約0.0635センチメートル(約0.025インチ)の範囲でさまざまである。当業者は、長尺状のプローブ15の先端部24が約0.00762センチメートル(約0.003インチ)より小さく、約0.0635センチメートル(約0.025インチ)より大きい直径を有し得ること、そして、それが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の1つの実施形態において、長尺状のプローブ15の基端部31の直径は約0.04572センチメートル(約0.018インチ)である。本発明の別の実施形態において、プローブ15の基端部31の直径は約0.0635センチメートル(約0.025インチ)である。本発明の他の実施形態において、プローブ15の基端部31の直径は、約0.00762センチメートル(約0.003インチ)から約0.0635センチメートル(約0.025インチ)の範囲でさまざまである。当業者は、長尺状のプローブ15が約0.00762センチメートル(約0.003インチ)より小さく、約0.0635センチメートル(約0.025インチ)より大きい基端部31直径を有し得ること、そして、それが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の1つの実施形態において、長尺状の超音波プローブ15の直径は、プローブ15の基端部31から先端部24までほぼ均一である。本発明の別の実施形態において、長尺状の超音波プローブ15の直径は、プローブ15の基端部31から先端部24に向かって徐々に減少する。本発明の1つの実施形態において、プローブはワイヤに似ている。本発明の1つの実施形態において、基端部31から先端部24までの直径の漸進的変化は複数の移行部82を経て生じ、各移行部82はほぼ等しい長さを有する。本発明の別の実施形態において、基端部31から先端部24までの直径の漸進的変化は、複数の移行部82を経て生じ、各移行部82は異なる長さを有する。移行部82は、直径が第1直径から第2直径に変化する区域を指す。本発明の1つの実施形態において、移行部82は約2.8575センチメートル(約1.125インチ)の長さを有する。本発明の別の実施形態において、移行部82は約13.208センチメートル(約5.20インチ)の長さを有する。本発明の他の実施形態では、移行部82は、約2.8575センチメートル(約1.125インチ)〜約13.208センチメートル(約5.20インチ)の長さを有する。当業者は、長尺状のプローブ15の直径が、約2.8575センチメートル(約1.125インチ)より小さく、約13.208センチメートル(約5.20インチ)より大きい長さ、および約2.8575センチメートル(約1.125インチ)〜約13.208センチメートル(約5.20インチ)の長さを有する少なくとも1つの移行部82を経て基端部31から先端部24まで徐々に変化し得ること、そして、それが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図2Bに示されているように、プローブ15の直径は、基端部31から先端部24に向かって複数の移行部82を経て複数の間隔26、28、30および32を置いて減少する。本発明の1つの好ましい実施形態において、移行部82はなだらかである。本発明の別の実施形態では、プローブ15の直径は、プローブ15の長さにわたって、基端部31の第1太径から先端部24の第2細径に向かって徐々に減少する。本発明の別の実施形態において、プローブ15の直径は、基端部31から先端部23に向かって急かつ階段状の複数の移行部82を経て減少する。当業者は、プローブ15が異なる形状および長さを有する複数の移行部82を有し得ること、さらに、それが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状のプローブ15は、高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを有する。本発明の別の実施形態では、長尺状のプローブ15は、高放射線不透過性材料を有する。高放射線不透過性材料は、画像診断を含む医療処置中の長尺状のプローブの検出を可能にする。当業者は、プローブが高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料の多くの組合わせからなり得ること、さらに、これらの組合わせが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
高放射線不透過性材料は、実質的な量のX線または他の放射線を通さない。高放射線不透過性材料は、画像診断時に低放射線不透過性材料より高度の可視性を可能にする。種々の材料の放射線不透過性により、それらの材料を識別し得るような異なる放射線不透過性を示すX線写真ができる。X線写真の解釈は、X線写真上での不透明部の視覚化および解析に基く。X線光子が身体中を移動すると、X線光子は体組織により減衰され、X線光子の一部は組織を通過して、X線写真フィルムと相互作用し、X線写真フィルムを感光させるであろう。組織吸収量が多ければ多いほどフィルムに到達するX線光子数は少なくなり、X線写真上の前記材料の可視度は高くなる。
X線の吸収は、材料の原子数と厚さの関数である。原子数の多い材料は、原子数の少ない材料より多くの放射線を吸収するであろう。原子数は各元素の原子の内部構造を示し、原子数はその元素の原子核中の陽子数に一致する。また、原子数は中性原子中の電子数にも一致する。材料の核の周囲に浮遊する電子の数が多ければ多いほど、その材料の放射線不透過性は高くなる。元素の相対放射線不透過性の比較には平均励起エネルギーが用いられる。低放射線不透過性元素としては、水素、ヘリウムおよびチタンが挙げられる。水素(原子数1個)は19.2電子ボルトの平均励起エネルギーを有し、ヘリウム(原子数2個)は41.8電子ボルトの平均励起エネルギーを有する。チタン(原子数22個)は233電子ボルトの平均励起エネルギーを有する。高放射線不透過性材料には、ウラニウム、鉛、金、タンタルおよびタングステンが含まれる。ウラニウム(原子数92個)は890電子ボルトの平均励起エネルギーを有し、鉛(原子数82個)は823電子ボルトの平均励起エネルギーを有し、金(原子数79個)は790電子ボルトの平均励起エネルギーを有する。チタン(原子数73個)は718電子ボルトの平均励起エネルギーを有し、タングステン(原子数74個)は727電子ボルトの平均励起エネルギーを有する。本発明の精神および範囲内で使用し得る他の高放射線不透過性材料としては、モリブデンやその合金が挙げられる。当業者は、当業で公知の他の高放射線不透過性材料が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
材料の厚さも材料の放射線不透過性に影響を与える。厚い材料は、類似組成を有する薄い材料より多くのX線を吸収するであろう。太径材料は類似組成を有する細径材料より高い放射線不透過性を有するであろう。1つの好ましい実施形態において、本発明の長尺状の超音波プローブは細径を有する。
超音波医療装置に放射線不透過性コーティングを施すための装置および方法が本譲渡人の同時係属米国特許出願番号10/207,468に記載されており、この特許出願は本明細書に文献援用される。同特許出願は、医療処置で使用中のプローブの可視性を改良するために長尺状のプローブと放射線不透過性インクとを組み合わせて用いるための装置および方法を提供する。
本発明の長尺状の超音波プローブ15は、その全長に沿って曲げ剛性を与える実質的に均一な断面を有する単一直径ワイヤであるか、またはプローブ15の長手軸線に沿った横波の振幅を制御するプローブ15の長さに沿った移行部を有する。本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状のプローブは可撓性である。1つの実施形態では、長尺状のプローブ15は断面が非円筒形であってよく、その長さに沿って曲げ剛性を与えると共に
横波を支持し得る。本発明の長尺状のプローブ15の長さは、横モードで共鳴するように選択される。本発明の1つの実施形態において、長尺状のプローブ15は約30〜約300センチメートルの長さである。本発明の1つの実施形態において、プローブはワイヤ形態をとり得る。当業者は、プローブが約30センチメートルより短い長さおよび約300センチメートルを超える長さを有し得ること、さらに、それが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の長尺状の超音波プローブ15は、身体の脈管構造に挿入され、使用後に処分され得る。本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状の超音波プローブ15は、単一患者に一回使用することを目的とする。本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状の超音波プローブは使い捨てである。本発明の別の実施形態において、長尺状の超音波プローブは複数回使用し得る。
図3は、本発明の1つの好ましい実施形態の部分図を示しており、長尺状のプローブ15は、プローブ15の先端部24の高放射線不透過性材料52と、高放射線不透過性材料52を係合した低放射線不透過性材料53とを有する。高放射線不透過性材料52はプローブ15の所定区画にある。高放射線不透過性材料52は、プローブ15の連続振動に耐えることができ、画像診断時に長尺状のプローブ15を視覚化し得る。図3に示されている本発明の好ましい実施形態において、プローブ15は、高放射線不透過性材料52と低放射線不透過性材料53とを有する。本発明の別の実施形態において、プローブ15の全長は、高放射線不透過性材料52からなる。当業者は、プローブが、本発明の精神および範囲内である高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料の多くの組み合わせからなり得ることが分るであろう。
高放射線不透過性材料52は、生体適合性で、毒性がなく、かつ容易に製造され得る。高放射線不透過性材料52は、実質的な量のX線または他の放射線を通さず、画像診断を含む医療処置中に身体に挿入されたプローブ15の検出、視覚化および画像強化を可能にする。高放射線不透過性材料52は、プローブ15の視覚化を可能にし、診断・治療処置を容易にする。プローブ15の構成に低放射線不透過性材料53と高放射線不透過性材料52とを用いることにより、超音波医療装置11は、低放射線不透過性材料53の高い静電容量特性と、画像診断時に放射線を吸収してプローブ15を視覚化する高放射線不透過性材料52の能力とからの利点を有し得る。本発明の1つの好ましい実施形態において、高放射線不透過性材料52はタンタルである。本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52はタンタル合金である。本発明の精神および範囲内で使用し得る他の高放射線不透過性材料52には、タングステン、金、モリブデンおよびそれらの合金が含まれるが、それらには限定されない。当業者は、当業で公知の他の高放射線不透過性材料52が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図3に示されている本発明の好ましい実施形態において、高放射線不透過性材料52はタンタルを含む。タンタルは、臀部および頭蓋骨板を含むがそれらには限定されない人工装填具としての使用歴を有する灰銀色の重金属である。タンタルの生体適合性は当業では公知である。タンタルは、耐食性に優れ、体液による攻撃に影響を受けない。タンタルは、高融点(3017℃)を有し、チタンを含むがそれには限定されない低融点材料に溶解する。
本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52はタングステンである。タングステンは、耐食性に優れ、ほとんどの鉱酸による作用をわずかしか受けないスチールグレイからティンホワイトがかった金属である。タングステンはX線ターゲットとして用いられることが当業では公知である。
図3に示されている本発明の好ましい実施形態において、低放射線不透過性材料53はチタンまたはチタン合金である。チタンは、当業では構造材料として用いられることが公知の低密度金属である。チタンは、強度が良好で、加工しやすい。チタンやその合金は、多くの環境において耐食性に優れ、良好な高温特性を有する。チタンは、タンタル(3017℃)より低い融点(1688℃)を有する。本発明の別の実施形態において、低放射線不透過性材料53はステンレススチールである。本発明の別の実施形態において、低放射線不透過性材料53はチタンとステンレススチールの組み合わせである。当業者は、当業では公知の他の低放射線不透過性材料53または低放射線不透過性材料53の組み合わせが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
高放射線透過材料52は、容易に製造可能で、所定区画で長尺状のプローブ15に係合することができる。図3に示されている本発明の好ましい実施形態において、長尺状のプローブ15は、その先端部24で、高放射線不透過性材料52が低放射線不透過性材料53に係合するようになっている。図3に示されている好ましい実施形態において、長尺状のプローブ15は、高放射線不透過性材料52と低放射線不透過性材料53とを有する。高放射線不透過性材料52は、機械的接続および金属による接続を含むがそれらには限定されない方法でプローブ15の低放射線不透過性材料53に係合される。もっと具体的な2種の材料の係合法としては、材料の突合せ溶接、ろう付け、焼嵌め、重ね溶接、ねじ嵌合、ねじり、および他の機械的接続または金属による接続が挙げられるがそれらには限定されない。当業者は、高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを係合する当業では公知の他の方法が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図3に示されている本発明の好ましい実施形態において、高放射線不透過性材料52は、突合せ溶接法により長尺状のプローブ15の低放射線不透過性材料53に係合される。突合せ溶接は2つの部分の端面を突き合せて溶接する方法である。突合せ溶接は、電気抵抗、電子ビーム、電気アーク、誘導、火炎または係合部で熱を発生させる任意の他の手段により達成し得る。当業者は、突合せ溶接法に追加ステップを加えることが可能であること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52は、ろう付け法により長尺状のプローブ15の低放射線不透過性材料53に係合される。ろう付けは、熱とろう付け材を用いて2種の金属を結合させる方法である。本発明の1つの実施形態において、ろう付け材は、ニッケル、モリブデンまたはニッケルステンレススチールであるが、それらには限定されない。当業者は、他のろう付け材を用い得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。当業者は、ろう付け法に追加ステップを加え得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図3に示されている本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52は、焼嵌め法により長尺状のプローブ15の低放射線不透過性材料53に係合される。焼嵌めは、熱を用いて1方の金属を他方の金属中に挿入して両金属間に強力な結合を生成する方法である。この方法では、1方の金属を加熱すると、その金属が他方の金属上で膨脹または収縮し、その結果、干渉および圧力により、それらの金属片が機械的につなぎ合わされる。当業者は、焼嵌め法に追加工程を加え得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52は、重ね溶接法により長尺状のプローブ15の低放射線不透過性材料53に係合される。重ね溶接は、プレートを内側に重ね合わされた状態のまま外面上にのみ連続溶接することからなる。当業者は、重ね溶接法に追加ステップを加え得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52は材料をねじり合わせる操作により長尺状のプローブ15の低放射線不透過性材料53に係合される。この方法では、高放射線不透過性材料52と低放射線不透過性材料53は機械的に互いに近接載置される。本発明の1つの実施形態において、ねじり法は、高放射線不透過性材料52と低放射線不透過性材料とを相互接触させない。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52または低放射線不透過性材料53をコーティングでコートし得る。本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52と低放射線不透過性材料53とをコーティングでコートし得る。当業者は、2種の材料を相互接触させずに係合する他の方法が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。本発明の別の実施形態において、ねじり法は、結果として高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを相互接触させる。当業者は、本発明の精神および範囲内の他のねじり法を用い得ることが分るであろう。
本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状のプローブ15の細径は、プローブ15が基端部から先端部24に向かって伸びるにつれて等しくなくなる。本発明の別の実施形態において、長尺状のプローブ15の細径は、プローブ15の長さに沿ってほぼ等しい。ほぼ一定の細径、または基端部から先端部24に向かって徐々に先細になる細径を有する長尺状のプローブ15は、血管内の高度に閉塞しているか狭い隙間に挿入されやすく、超音波エネルギーの移動および/または結合を可能にする。当業者は、プローブが多くの異なる直径組み合わせからなり得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
高放射線不透過性材料52は実施的な量のX線または他の放射線を通さず、したがって、画像診断を含む医療処置中に体内に挿入された長尺状のプローブ15の検出、視覚化および画像強化を可能にする。画像診断には、蛍光透視法、従来のX線撮影法、断層撮影法、デジタルX線イメージング法、超音波および磁気共鳴イメージング法(MRI)ならびに他の画像形成手段が含まれるが、それらには限定されない。プローブ15の可視性が向上すると、診断・治療処置が容易になる。当業者は、当業で公知の他のイメージング法が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
蛍光透視法は、身体の内部を見たり撮像したりするX線写真に似た別の方法である。検査目的身体部分に連続X線ビームを通し、身体部分およびその動きを詳細に見ることができるようにテレビのようなモニターに伝送する。蛍光透視法は、さまざまな検査や処置、例えば、バリウムX線、心筋カテーテル法、および静脈内(IV)カテーテル(静脈または動脈内への中空チューブ)の留置などに用いられている。バリウムX線では、医師は、蛍光透視法によってバリウムが腸内を移動しているときの腸管の動きを見ることができる。心筋カテーテル法では、医師は、蛍光透視法により、動脈閉塞の存在を評価するために冠動脈を通る血流を見ることができる。静脈内カテーテル挿入の場合、蛍光透視法は、医師がカテーテルを体内の特定位置に導くのに役立つ。蛍光透視法は、消化管、腸管、腎臓、胆嚢、胃、上部消化管および関節に関わる問題の診断に役立つ。蛍光透視法は、患者の診断または治療に用いられている器具の動作を観察するために多くの診断・治療用放射線処置に用いられている。
蛍光透視イメージングは、動的状況のX線写真撮影が必要なときに有用である。蛍光透視法は、もっとも一般的には消化管の評価に用いられているが、動いている構成要素が診断決定に役立ち得る任意の他の身体部分の運動の記録にも用い得る。透視検査装置は、X線ビームが患者を通過して、蛍光スクリーン上に記録され得るように取り付けられたX線管を有するX線写真機である。透視検査装置において、観察者は、透視検査装置スクリーンを直接見るのではなく、スクリーンに焦点を合わせたビデオカメラから生成されるビデ
オ画像を見る。透視検査装置はさらにスポットフィルム装置を内臓しており、この装置により、オペレータはフィルムをビーム内に移動させて、何か異常が観察されたら、その異常の「スナップショット」写真を撮ることができる。透視検査装置は、通常、オペレータが患者またはカメラを種々の方向に傾けることができるX線テーブルに取り付けられており、X線管は、通常、スポットフィルム装置と共にテーブル台の下に配置されており、光増幅管を備えた透視検査装置スクリーンは、患者がテーブル上にあおむけに横たわっている場合には患者の上方にある。
従来のX線撮影法は、診断のために標準X線を用いて骨および軟組織の構造を分析する方法である。断層撮影法は、体内の特定レベルに焦点を当てて、選択された臓器、骨構造および組織の正確かつ詳細な画像を与える連続X線である。デジタルX線イメージング法は、X線を、身体を介して光伝導体に通し、そこで、瞬時にX線を電気信号に変換してコンピュータスクリーン上にデジタル画像を生成する方法である。超音波診断は、高周波数音波および反響を利用して検査目的臓器を調べる画像診断法である。磁気共鳴イメージング(MRI)法は、主として医療の場で人体内部の高品質画像を作成するために用いられるイメージング法である。
図4は、高放射線透過材料52,54を有する複数の所定区画を含む本発明のプローブ15を示している。プローブ15は、低放射線不透過性材料53,55を有する複数の区間を含んでいる。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52,54を有する所定区画の長さはほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52,54を有する所定区画の長さは等しくない。本発明の1つの実施形態において、低放射線不透過性材料53,55を有する区間の長さはほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、低放射線不透過性材料53,55を有する区間の長さは等しくない。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52,54と低放射線不透過性材料53,55との間の距離はほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52,54と低放射線不透過性材料53,55との間の距離は等しくない。本発明の1つの実施形態において、低放射線不透過性材料53の長さは約2.54センチメートル(約1インチ)である。当業者は、プローブが多くの異なる長さの高放射線不透過性材料と多くの異なる長さの低放射線不透過性材料とからなり得ること、さらに、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図4に示されている本発明の実施形態において、長尺状のプローブ15は、高放射線不透過性材料52,54と低放射線不透過性材料53,55とからなる。プローブ15の構成に低放射線不透過性材料と高放射線不透過性材料とを用いることにより、超音波医療装置11は、低放射線不透過性材料の高容量特性と、放射線を吸収して画像診断を含む医療処置中のプローブ15の良好な視覚化を可能にする高放射線不透過性材料の能力とから利点をを得ることができる。
本発明の1つの実施形態において、長尺状のプローブ15の細径は、プローブ15の基端部から先端部に向かって徐々に先細になる。細径が徐々に先細になることにより、長尺状のプローブ15は、高度に閉塞しているか極めて狭い体内(すなわち、血管内)の隙間に挿入しやすくなる。本発明の1つの好ましい実施形態において、長尺状のプローブ15の細径はプローブ15の長さに沿って等しくない。本発明の1つの実施形態において、長尺状のプローブ15の細径はプローブ15の長さに沿ってほぼ等しい。細くかつ均一な直径を有する長尺状のプローブ15は、高度に閉塞しているか極めて狭い体内(すなわち、血管内)の隙間に挿入しやすい。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52,54の細径は、プローブ15の長さに沿って低放射線不透過性材料53,55の細径にほぼ等しい。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52,54の細径は、プローブ15の長さに沿って低放射線不透過性材料53,55の細径に等しく
ない。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52,54の細径はプローブ15の長さに沿って等しくない。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52,54の細径はプローブ15の長さに沿ってほぼ等しい。本発明の1つの実施形態において、低放射線不透過性材料53,55の細径はプローブ15の長さに沿って等しくない。本発明の1つの実施形態において、低放射線不透過性材料53,55の細径はプローブ15の長さに沿ってほぼ等しい。当業者は、プローブが多くの異なる(種々の、およびほぼ均一な)直径の組み合わせからなり得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図4に示されている本発明の高放射線不透過性材料52,54は、プローブ15の連続振動に耐えることができ、実質的な量のX線または他の放射線を通さない。高放射線不透過性材料52,54は、生体適合性で、毒性がなく、かつ容易に製造可能である。
高放射線不透過性材料52,54は、材料の突合せ溶接、ろう付け、焼嵌め、重ね溶接、ねじ嵌合およびねじりを含むがそれらには限定されない数々の方法で低放射線不透過性材料53,55に係合される。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料52,54と低放射線不透過性材料53,55の係合法は同じである。本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料52,54と低放射線不透過性材料53,55の係合法は同じではない。当業者は、高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料を係合する当業では公知の他の方法が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図5は、プローブ15の先端部24に高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とからなる特定の長さの複合部分62を有する本発明のプローブ15の部分図を示している。図5に示されている本発明の1つの実施形態において、複合部分は、プローブ15の低放射線不透過性材料53に係合されている。本発明の別の実施形態では、プローブ15の全長は、高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを含む複合部分62からなる。当業者は、プローブを高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料との多くの組み合わせから構成し得ること、そしてそれが本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図6は、図5の線A−Aから見た本発明の長尺状のプローブ15の先端部24の断面図を示している。図6に示されている本発明の1つの実施形態において、その断面は、高放射線不透過性材料64からなる外側領域と、低放射線不透過性材料63からなる内側部分とを有する略円形である。本発明の別の実施形態では、この断面は、低放射線不透過性材料63からなる外側領域と、高放射線不透過性材料64からなる内側部分とを有する略円形である。本発明の他の実施形態において、プローブ15の断面形状には、フラット部分および類似断面を有する正方形、台形、長円形、三角形、円形が含まれるが、それらには限定されない。高放射線不透過性材料64は、画像診断を含む医療処置中に身体の脈管構造に挿入された長尺状のプローブ15の検出を可能にする。当業者は、当業では公知の他の断面幾何学形状が本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図7は、高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを有する複数の所定区画の複合部分62,66を含む本発明の長尺状のプローブ15を示している。長尺状のプローブ15は低放射線不透過性材料53,55を含む。本発明の1つの実施形態において、複合部分62,66の長さはほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、複合部分62,66の長さは等しくない。本発明の1つの実施形態において、低放射線不透過性材料53,55の長さはほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、低放射線不透過性材料53,55の長さは等しくない。本発明の1つの実施形態において、複合部分62,66と低放射線不透過性材料53,55との間の距離はほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、複合部分62,66と低放射線不透過性材料53,55との間の距離は等しくない。当
業者は、プローブを多くの異なる長さの複合部分と低放射線不透過性材料とから構成し得ること、そしてそれも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明の1つの実施形態においては、プローブ15の細径はほぼ一定であるか、プローブ15の基端部から先端部に向かって徐々に先細になるのが望ましい。細径が一定であるか徐々に先細になることにより、長尺状のプローブ15は、高度に閉塞しているか極めて狭い体内(すなわち、血管内)の隙間に挿入しやすくなる。図7に示されている実施形態は、複合部分62,66と低放射線不透過性材料53,55とを有する長尺状のプローブ15を含む。本発明の1つの実施形態において、複合部分62,66と低放射線複合材料53,55の細径はプローブ15の長さに沿ってほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、複合部分62,66と低放射線複合材料53,55の細径はプローブ15の長さに沿って等しくない。本発明の1つの実施形態において、低放射線不透過性材料53,55の細径はほぼ等しい。本発明の1つの実施形態において、低放射線不透過性材料53,55の細径は等しくない。本発明の1つの実施形態において、複合部分62,66の細径はほぼ等しい。本発明の1つの実施形態において、複合部分62,66の細径は等しくない。当業者は、プローブを多くの異なる(すなわち、プローブの長さに沿ってさまざまであったり、ほぼ均一であったりする)直径の組み合わせから構成し得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
図7に示されている本発明の複合部分62,66を構成する高放射線不透過性材料は、プローブ15の連続振動に耐えることができ、実質的な量のX線または他の放射線を通さない。高放射線不透過性材料は、生体適合性で、毒性が無く、かつ容易に製造可能である。
図8は、長尺状のプローブ15がその複数の所定区画に高放射線不透過性材料72,74,76を有する本発明の代替実施形態を示している。長尺状のプローブ15は、低放射線不透過性材料53を含む。高放射線不透過性材料72,74,76の幾何学形状としては、円形、正方形、台形、三角形、平坦部を有する円形、または類似の断面が挙げられるが、それらには限定されない。本発明の1つの実施形態において、長尺状のプローブ1の細径は、基端部から先端部に向かって徐々に先細になっている。本発明の1つの実施形態において、長尺状のプローブ15の細径はプローブ15の長さに沿ってほぼ同じである。所定区画の高放射線不透過性材料72,74,76の細径は、プローブ15の長さに沿って低放射線不透過性材料53の細径にほぼ等しい。図8に示されている本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料72,74,76の細径と低放射線不透過性材料53の細径とはプローブ15の長さに沿って等しくない。
図8は、複数の所定区画に高放射線不透過性材料72,74,76を有する本発明のプローブ15を示している。このプローブ15は、低放射線不透過性材料53を含む。本発明の1つの実施形態において、所定区画の高放射線不透過性材料72,74,76の長さはほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、所定区画の高放射線不透過性材料72,74,76の長さは等しくない。本発明の1つの実施形態において、高放射線不透過性材料72,74,76間の距離はほぼ等しい。本発明の別の実施形態において、高放射線不透過性材料72,74,76間の距離は等しくない。当業者は、プローブを多くの異なる長さの高放射線不透過性材料と多くの異なる長さの低放射線不透過性材料とから構成し得ること、そして、それも本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明はさらに、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合させて、画像診断を含む医療処置中の超音波装置の可視性を改良する方法を提供し、この方法では、高放射線不透過性材料は少なくとも1つの所定区画で長尺状のプローブに係合される。高放射線不透過性材料は、材料の突合せ溶接、ろう付け、焼嵌め、重ね溶接、ねじ嵌合、ねじり、ま
たは他の機械的接続もしくは金属による接続を含むがそれらには限定されない方法により長尺状のプローブに係合する。当業者は、高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを係合する当業では公知の他の方法も本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
高放射線不透過性材料は、画像診断を含む医療処置中の長尺状のプローブ15の検出を可能にする。画像診断には、蛍光透視法、従来のX線撮影法、断層撮影法、デジタルX線イメージング法、超音波、磁気共鳴イメージング法(MRI)および他の画像手段が含まれるが、それらには限定されない。当業者は、当業では公知の他の画像診断も本発明の精神および範囲内であることが分るであろう。
本発明は、細径を有する長尺状のプローブの可視性を改良する方法を提供し、この方法は、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブの複数の位置で係合するステップを含む。高放射線不透過性材料は、画像診断を含む医療処置中の長尺状のプローブの検出を可能にする。
本発明の装置および方法は、バリウムX線、心筋カテーテル法、および静脈内(IV)カテーテル(静脈または動脈内への中空チューブ)の留置を含むがそれらには限定されない処置に有用である。バリウムX線では、医師は、蛍光透視法によって、バリウムが腸内を移動するときに腸管の動きを見ることができる。心筋カテーテル法では、蛍光透視法により、医師は、動脈閉塞の存在を評価するために、冠動脈を通る血流を見ることができる。静脈内カテーテル挿入の場合、蛍光透視法は、医師がカテーテルを体内の特定位置に導くのに役立つ。本発明はさらに、消化管、腸管、腎臓、胆嚢、胃、上部消化管および関節に関わる問題を診断し得る。本発明の装置および方法により、医師は、診断または治療に用いられている器具の動作を観察しやすくなる。
本発明は、画像診断を含む医療処置中の長尺状のプローブの可視性を改良するために、低放射線不透過性材料と少なくとも1つの所定区画で係合された高放射線不透過性材料とからなる長尺状のプローブを備えた医療装置を得るための装置および方法を提供する。高放射線不透過性材料は、蛍光透視法、従来のX線撮影法、断層撮影法、デジタルX線イメージング法、超音波、磁気共鳴イメージング法(MRI)および他の画像手段を含むがそれらには限定されない画像診断の使用時に身体の脈管構造に挿入された長尺状のプローブの検出を可能にする。高放射線不透過性材料は長尺状のプローブの連続振動に耐え得る。本発明は、簡単で、使いやすく、信頼できると共に費用効率の高い、画像診断における可視性が改良された超音波医療装置を得るための装置および方法を提供する。
本明細書に引用されたすべての参考文献、特許、特許出願および特許公報は、そのまま本明細書に文献援用される。当業者は、権利請求されている本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本明細書に記載されているものの変形態様、変更態様および他の実装を思い付くであろう。したがって、本発明は、上述の実例の説明によってではなく、以下の特許請求の範囲の精神および範囲によって規定されるものとする。
横モードで動作し得る本発明の超音波医療装置の側面図。 長尺状の超音波プローブの能動領域に沿った複数の波節と複数の波腹を示す本発明の横モードで動作する超音波医療装置の側面図。 複数の移行部を有する本発明の長尺状の超音波プローブの部分側面図。 先端部に高放射線不透過性材料を有する本発明の長尺状の超音波プローブの先端部の部分図。 長尺状の超音波プローブの複数の所定区画に高放射線不透過性材料を有する本発明の代替実施形態の部分図。 長尺状の超音波プローブの先端部の断面が高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを有する本発明の代替実施形態の部分図。 図5の線A−Aから見た本発明の長尺状の超音波プローブの先端部の断面図。 長尺状の超音波プローブがその複数の所定区画に高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料との複合断面を有する本発明の代替実施形態の部分図。 長尺状の超音波プローブがその複数の所定区画に高放射線不透過性材料を有する本発明の代替実施形態の部分図。

Claims (96)

  1. 医療装置であって、
    基端部、先端部およびその間の長手方向における長さを有する長尺状の超音波フレキシブルプローブと、
    長尺状の超音波フレキシブルプローブの少なくとも1つの所定区画にあって、長尺状の超音波フレキシブルプローブの連続振動に耐え得る高放射線不透過性材料とを備える医療装置。
  2. 高放射線不透過性材料がタンタルを含む、請求項1に記載の装置。
  3. 高放射線不透過性材料がタンタル合金を含む、請求項1に記載の装置。
  4. 高放射線不透過性材料が、タンタル、タングステン、金、モリブデンおよびそれらの合金のうちから選択される、請求項1に記載の装置。
  5. 高放射線不透過性材料が生体適合性である、請求項1に記載の装置。
  6. 長尺状の超音波フレキシブルプローブがチタンを含む、請求項1に記載の装置。
  7. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが低放射線不透過性材料を含む、請求項1に記載の装置。
  8. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが高放射線不透過性材料を含む、請求項1に記載の装置。
  9. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが実質的に高放射線不透過性材料からなる、請求項1に記載の装置。
  10. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが、高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを含む、請求項1に記載の装置。
  11. 前記高放射線不透過性材料は、長尺状の超音波フレキシブルプローブと複数の所定区画において係合している、請求項1に記載の装置。
  12. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の長さがほぼ等しい、請求項11に記載の装置。
  13. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の長さが等しくない、請求項11に記載の装置。
  14. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の間の距離がほぼ等しい、請求項11に記載の装置。
  15. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の間の距離が等しくない、請求項11に記載の装置。
  16. 高放射線不透過性材料が長尺状の超音波フレキシブルプローブの先端部に配置されている、請求項1に記載の装置。
  17. 長尺状の超音波フレキシブルプローブは、該長尺状の超音波フレキシブルプローブが身体の脈管構造内に挿入され得る直径を有する、請求項1に記載の装置。
  18. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが、該長尺状の超音波フレキシブルプローブの基端部から該長尺状の超音波フレキシブルプローブの先端部まで実質的に均一な直径を有する、請求項1に記載の装置。
  19. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが、該長尺状の超音波フレキシブルプローブの基端部から該長尺状の超音波フレキシブルプローブの先端部まで変化する直径を有する、請求項1に記載の装置。
  20. 長尺状の超音波フレキシブルプローブの長手方向における長さに沿って基端部から先端部までの直径を変える複数の移行部をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  21. 複数の移行部が、長尺状の超音波フレキシブルプローブの長手方向における長さに沿って基端部から先端部までの直径を徐々に変化させる、請求項20に記載の装置。
  22. 複数の移行部が、長尺状の超音波フレキシブルプローブの長手方向における長さに沿って基端部から先端部までの直径を変えるように階段状をなす、請求項20に記載の装置。
  23. 長尺状の超音波フレキシブルプローブの直径が、長尺状の超音波フレキシブルプローブの長手方向における長さに沿って基端部から先端部に向かって徐々に漸減する、請求項1に記載の装置。
  24. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが小断面形状を有する、請求項1に記載の装置。
  25. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが、長尺状の超音波フレキシブルプローブの長手方向における長さの少なくとも一部を横断する方向に振動する、請求項1に記載の装置。
  26. 長尺状の超音波フレキシブルプローブの横超音波振動が、長尺状の超音波フレキシブルプローブの長手方向における長さの少なくとも一部に沿った複数の波腹を生成する、請求項1に記載の装置。
  27. 長尺状の超音波フレキシブルプローブは単一患者に対して一回使用するためのものである、請求項1に記載の装置。
  28. 長尺状の超音波フレキシブルプローブが使い捨てである、請求項1に記載の装置。
  29. 超音波装置であって、
    長尺状の細径プローブと、
    長尺状の細径プローブの複数の所定区画にあって、長尺状の細径プローブの連続超音波振動に耐え得る高放射線不透過性材料とを含む超音波装置。
  30. 高放射線不透過性材料が長尺状のプローブの先端部に配置されている、請求項29に記載の装置。
  31. 長尺状のプローブは、身体の脈管構造への長尺状の該プローブの挿入を可能にする直径を有する、請求項29に記載の装置。
  32. 長尺状のプローブが、該長尺状のプローブの基端部から該長尺状のプローブの先端部ま
    で実質的に均一な直径を有する、請求項29に記載の装置。
  33. 長尺状のプローブが、該長尺状のプローブの基端部から該長尺状のプローブの先端部まで変化する直径を有する、請求項29に記載の装置。
  34. 高放射線不透過性材料がタンタルを含む、請求項29に記載の装置。
  35. 高放射線不透過性材料がタンタル合金を含む、請求項29に記載の装置。
  36. 高放射線不透過性材料が、タンタル、タングステン、金、モリブデンおよびそれらの合金のうちから選択される、請求項29に記載の装置。
  37. 高放射線不透過性材料が生体適合性である、請求項29に記載の装置。
  38. 第1高放射線不透過性材料が第1所定区画に配置され、第2高放射線不透過性材料が第2所定区画に配置されている、請求項29に記載の装置。
  39. 第1高放射線不透過性材料と第2高放射線不透過性材料とが同一である、請求項38に記載の装置。
  40. 第1高放射線不透過性材料と第2高放射線不透過性材料とが異なる、請求項38に記載の装置。
  41. 医療処置中の超音波装置の可視性を改良する方法であって、
    高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合させるステップを含み、
    高放射線不透過性材料は長尺状の細径プローブの少なくとも1つの所定区画に係合する方法。
  42. 高放射線不透過性材料は長尺状の細径プローブの複数の所定区画に係合する、請求項41に記載の方法。
  43. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の間の距離がほぼ等しい、請求項42に記載の方法。
  44. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の間の距離が等しくない、請求項42に記載の方法。
  45. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の長さがほぼ等しい、請求項42に記載の方法。
  46. 高放射線不透過性材料の複数の所定区画の長さが等しくない、請求項42に記載の方法。
  47. 高放射線不透過性材料が長尺状の細径プローブの先端部に配置される、請求項41に記載の方法。
  48. 長尺状の細径プローブが、身体の脈管構造への長尺状の細径プローブの挿入を可能にする直径を有する、請求項41に記載の方法。
  49. 長尺状の細径プローブが、該長尺状の細径プローブの基端部から該長尺状の細径プロー
    ブの先端部まで実質的に均一な直径を有する、請求項41に記載の方法。
  50. 長尺状の細径プローブが、該長尺状の細径プローブの基端部から該長尺状の細径プローブの先端部まで変化する直径を有する、請求項41に記載の方法。
  51. 第1高放射線不透過性材料が第1所定区画に配置され、第2高放射線不透過性材料が第2所定区画に配置される、請求項41に記載の方法。
  52. 第1高放射線不透過性材料と第2高放射線不透過性材料とが同一である、請求項51に記載の装置。
  53. 第1放射線不透過性材料と第2高放射線不透過性材料とが異なる、請求項51に記載の装置。
  54. 長尺状の細径プローブが、複数の低放射線不透過性材料部分と、複数の高放射線不透過性材料部分とを含む、請求項41に記載の方法。
  55. 突合せ溶接法により、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  56. ろう付け法により、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  57. 焼嵌め法により、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  58. 重ね溶接法により、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  59. ねじ嵌合により、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  60. 材料をねじる操作によって、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  61. 機械的接続により、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  62. 金属による接続により、高放射線不透過性材料を長尺状の細径プローブに係合する、請求項41に記載の方法。
  63. 高放射線不透過性材料がタンタルを含む、請求項41に記載の方法。
  64. 高放射線不透過性材料がタンタル合金を含む、請求項41に記載の方法。
  65. 高放射線不透過性材料が、タンタル、タングステン、金、モリブデンおよびそれらの合金のうちから選択される、請求項41に記載の方法。
  66. 高放射線不透過性材料が生体適合性である、請求項41に記載の方法。
  67. 長尺状の細径プローブがチタンを含む、請求項41に記載の方法。
  68. 長尺状の細径プローブが低放射線不透過性材料を含む、請求項41に記載の方法。
  69. 長尺状の細径プローブが高放射線不透過性材料を含む、請求項41に記載の方法。
  70. 長尺状の細径プローブが実質的に高放射線不透過性材料からなる、請求項41に記載の方法。
  71. 長尺状の細径プローブが高放射線不透過性材料と低放射線不透過性材料とを含む、請求項41に記載の方法。
  72. 長尺状の細径プローブが、基端部と、先端部と、その間の長手方向における長さと、その長手方向における長さに沿った複数の移行部とを含む、請求項41に記載の方法。
  73. 長尺状の細径プローブの長手方向における長さに沿った複数の移行部が基端部から先端部までの直径を変化させる、請求項72に記載の方法。
  74. 複数の移行部が、長尺状の細径プローブの長手方向における長さに沿った基端部から先端部までの直径を徐々に変化させる、請求項72に記載の方法。
  75. 複数の移行部が、長尺状の細径プローブの長手方向における長さに沿った基端部から先端部までの直径を変化させるように階段状をなす、請求項72に記載の方法。
  76. 長尺状の細径プローブの直径が、長尺状の細径プローブの長手方向における長さに沿って基端部から先端部に向かって徐々に漸減する、請求項41に記載の方法。
  77. 長尺状の細径プローブが小断面形状を有する、請求項41に記載の方法。
  78. 長尺状の細径プローブが、長尺状の細径プローブの長手方向における長さの少なくとも一部を横断する方向に振動する、請求項41に記載の方法。
  79. 長尺状の細径プローブの横超音波振動が、長尺状の細径プローブの長手方向における長さの少なくとも一部に沿った複数の波腹を生成する、請求項41に記載の方法。
  80. 長尺状の細径プローブが単一患者に対して一回使用するためのものである、請求項41に記載の方法。
  81. 長尺状の細径プローブが使い捨てである、請求項41に記載の方法。
  82. 細径を有する長尺状のプローブの可視性を改良する方法であって、
    高放射線不透過性材料を長尺状のプローブの複数の所定区画に係合するステップを含み、
    長尺状のプローブが医療処置中に体内に挿入されたとき、長尺状のプローブの位置が検出され得る方法。
  83. 医療処置が画像診断を含む、請求項82に記載の方法。
  84. 画像診断が、蛍光透視法、X線撮影法、断層撮影法、デジタルX線イメージング法、超音波および磁気共鳴イメージング法(MRI)のうちから選択される、請求項83に記載
    の方法。
  85. 高放射線不透過性材料がタンタルを含む、請求項82に記載の方法。
  86. 高放射線不透過性材料がタンタル合金を含む、請求項82に記載の方法。
  87. 高放射線不透過性材料が、タンタル、タングステン、金、モリブデンおよびそれらの合金のうちから選択される、請求項82に記載の方法。
  88. 高放射線不透過性材料が長尺状のプローブの先端部に配置される、請求項82に記載の方法。
  89. 突合せ溶接法により、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
  90. ろう付け法により、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
  91. 焼嵌め法により、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
  92. 重ね溶接法により、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
  93. ねじ嵌合により、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
  94. 材料をねじる操作によって、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
  95. 機械的接続により、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
  96. 金属による接続により、高放射線不透過性材料を長尺状のプローブに係合する、請求項82に記載の方法。
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