JP5855318B2 - 固定子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機の固定子に関する。
回転電機のスロットの形状を同一に保ったまま回転電機を高効率化させる手法として、スロットに挿入される多重巻亀甲形巻線の断面積を増加させる方法がある。このとき、多重巻亀甲形巻線の断面積を増加させるには、巻線に使用される電線径を上げる方法、多重巻亀甲形巻線の巻数(ターン数)を増加させる方法、若しくは、素線数を増加させる方法が用いられる。小容量機においては、製作の容易性から複数の丸線よりなる多重巻亀甲形巻線が主に採用されている。
特許文献1には、各相の多重巻亀甲形巻線を等しい本数の素線よりなる複数の組に分け、その組毎にスロットの奥側からの挿入位置を順次変更することにより、組ごとの多重巻亀甲形巻線の接続線の上下の位置が交換されることが記載されている。これにより、特許文献1によれば、多重巻亀甲形巻線間の接続線に転位が施されるので、多重巻亀甲形巻線において渦電流損失や循環電流が少なくなるとされている。
特開平6−284614号公報
特許文献1に記載の技術では、各相の多重巻亀甲形巻線を予め複数組に分けて作成する必要があるので、接続線(渡り線)の転位を行うための準備の作業が煩雑である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、渡り線の転位を行うための準備の負担を軽減できる回転電機の固定子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかる回転電機の固定子は、複数のスロットを有する固定子鉄心と、前記複数のスロットに挿入されて巻回される固定子巻線と、を備え、前記固定子巻線は、複数の多重巻亀甲形巻線からなり、前記複数の多重巻亀甲形巻線が前記複数のスロットに挿入された後に渡り線が部分的に切断されて渡り線が切断前と異なるパターンで再接続されることにより渡り線の転位が行われ、隣接する前記多重巻亀甲形巻線間でスロット開口側とスロット奥側とに挿入された前記多重巻亀甲形巻線を交差させるものであって、第1の渡り線群で接続された状態で前記複数のスロットに挿入された複数の多重巻亀甲形巻線と、前記複数の多重巻亀甲形巻線が前記複数のスロットに挿入された状態で前記第1の渡り線群が部分的に切断された後に前記第1の渡り線群と異なるパターンで前記複数の多重巻亀甲形巻線を再接続させるように構成された第2の渡り線群と、を有し、前記第2の渡り線群は、同一スロットに挿入された2つの多重巻亀甲形巻線が並列に接続されるように、前記複数の多重巻亀甲形巻線を再接続させることを特徴とする回転電機の固定子。
本発明によれば、固定子巻線は、複数の巻線が複数のスロットに挿入された後に渡り線が部分的に切断されて渡り線が切断前と異なるパターンで再接続されることにより渡り線の転位が行われて構成されている。これにより、予め多重巻亀甲形巻線を複数組に分けて製作する作業を省略することができるので、渡り線の転位を行うための準備の負担を軽減できる。
図1は、実施の形態にかかる回転電機の固定子の構成を示す図である。 図2は、実施の形態によって1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線の素線数を示す図である。 図3は、図3は、実施の形態によって製作される48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線の概略図である。 図4は、実施の形態によって製作される48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線の切断・再接続を解説するための図である。 図5は、実施の形態によって製作される48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線が固定子鉄心に挿入された状態を示す概略図である。 図6は、実施の形態によって製作される48スロット4極機における等価回路図である。 図7は、実施の形態において製作された多重巻亀甲形巻線のスロット挿入時の結線状態、再接続後の結線状態、及びスロット深さと漏れ磁束の関係をそれぞれ示す図である。 図8は、基本の形態にかかる固定子を用いた回転電機の構成を示す図である。 図9は、基本の形態にかかる回転電機の固定子の構成を示す図である。 図10は、基本の形態によって1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線の素線数を示す図である。 図11は、基本の形態によって製作される48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線の概略図である。 図12は、基本の形態によって製作される48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線が固定子鉄心に挿入された状態を示す概略図である。 図13は、基本の形態によって製作される48スロット4極機における等価回路図である。
以下に、本発明にかかる回転電機の固定子の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
実施の形態にかかる回転電機50の固定子30iについて説明する前に、基本の形態にかかる回転電機50の固定子30について説明する。
固定子30は、固定子30に対して回転子40が回転するような回転電機50に用いられる。回転電機50は、例えば、図8に示すような三相誘導電動機である。図8は、基本の形態にかかる固定子30を用いた回転電機50の構成を示す図である。
回転電機50は、フレーム1、固定子30、ブラケット5、回転子40、外扇ファン8、及び外扇カバー9を備える。固定子30は、固定子鉄心2及び固定子巻線4を有する。回転子40は、回転子鉄心3、エンドリングファン10、ベアリング6、及びシャフト7を有する。
フレーム1は、例えば略円筒形状を有し、固定子30、ブラケット5、回転子40、外扇ファン8、及び外扇カバー9を収容する。フレーム1には、その表面に冷却フィンが設けられている。
固定子30は、フレーム1に固定されている。固定子30は、回転子40に離間しながら、回転子40を収容するように構成されている。固定子30では、固定子巻線4が、固定子鉄心2に挿入されている。固定子鉄心2は、シャフト7と同心になるように構成されており、例えば、シャフト7に沿った軸を有する略円筒形状を有している。固定子鉄心2は、例えば、積層された電磁鋼板等により形成されている。
ブラケット5は、フレーム1の端板を成すように構成されている。ブラケット5は、回転子40のシャフト7により貫通されている。
回転子40は、固定子30に対して回転可能に構成されている。回転子鉄心3は、シャフト7に取り付けられている。回転子鉄心3は、例えばかご形で構成され、2つのエンドリング部、及び複数の導体バー(複数のローターバー)を有する。エンドリングファン10は、2つのエンドリング部に取り付けられており、回転子鉄心3とともに回転可能に構成されている。ベアリング6は、シャフト7をブラケット5に対して回転可能に軸支する転がり軸受である。シャフト7は、回転負荷に連結されており、回転軸RA周りの回転動力を回転負荷に伝達する。例えば、シャフト7は、外扇ファン8に連結されており、回転軸RA周りの回転動力を外扇ファン8に伝達する。
外扇ファン8は、回転することにより、外部の空気を吸引してフレーム1側に導き、フレーム1の表面とフレーム1に付随する冷却フィンとを冷却させる。
外扇カバー9は、外扇ファン8を覆うように設けられ、外扇ファン8を外部の衝撃等から保護する。
次に、回転電機50の固定子30の構成について図9を用いて説明する。図9は、基本の形態にかかる回転電機50の固定子30の構成を示す図である。
固定子30は、上記のように、固定子鉄心2及び固定子巻線4を有する。固定子鉄心2は、固定子鉄心本体21、複数のティース12、及び複数のスロット11を有する。
複数のティース12は、固定子鉄心本体21から回転軸RAに向けて放射方向に沿って延びている。複数のティース12は、根元側端部が固定子鉄心本体21にリング状に連結されている。隣接するティース12間には、それぞれ、スロット11が形成されている。例えば、図9には、固定子鉄心本体21に沿ったスロット番号No.1〜No.48で示す位置に、それぞれスロット11が配されている。以下では、U相に関連した構成を中心に説明するが、他の相(V相、W相)についても同様である。
固定子巻線4は、複数のスロット11に挿入されて、複数のティース12に巻回されている。固定子巻線4は、複数の多重巻亀甲形巻線14a〜14d、及び渡り線群17を有する。各多重巻亀甲形巻線14a〜14dは、スロット11に挿入されている。渡り線群17は、複数の多重巻亀甲形巻線14a〜14cを互いに接続する。渡り線群17は、複数の渡り線17a〜17cを有する。
例えば、渡り線17aは、多重巻亀甲形巻線14a及び多重巻亀甲形巻線14bを接続する。例えば、渡り線17bは、多重巻亀甲形巻線14b及び多重巻亀甲形巻線14cを接続する。例えば、渡り線17cは、多重巻亀甲形巻線14c及び多重巻亀甲形巻線14dを接続する。
より具体的には、各多重巻亀甲形巻線14を、図10に示すように複数本の素線13で構成する。例えば、図11に示すように、複数の多重巻亀甲形巻線14a〜14dが渡り線群17で接続されるように固定子巻線4を構成する。そして、図12に示すように、固定子巻線4を複数のスロット11に挿入する。これにより、図9に示す回転電機50の固定子30が得られる。
図10は、基本の形態によって1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線14の素線数を示す図である。例えば、図10では、1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線14の素線数が4本である場合について例示されている。
図11は、基本の形態によって製作される回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30における48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線14a〜14dの概略図である。図12は、基本の形態によって製作される回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30における48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線14a〜14dが固定子鉄心2に挿入された状態を示す概略図である。図9は、基本の形態によって製作される回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30における48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線14a〜14dが固定子鉄心2に挿入された状態を、回転軸RAに沿った方向から示している。
図11及び図12に示された矢印は、巻線の巻き回されている方向を示している。なお、図12、図9の図中に示す数字はスロット11を時計まわりの順に番号付けしたものである。この番号は図12、図9いずれにおいても共通である。
図11に示す多重巻亀甲形巻線14a〜14dは、図12のようにスロット11へ挿入される。例えば、スロット番号No.1のスロット11とスロット番号No.12のスロット11とには、同一の多重巻亀甲形巻線14aが挿入されており、スロット番号No.2のスロット11とスロット番号No.11のスロット11とには、多重巻亀甲形巻線14bが挿入されている。例えば、スロット番号No.24のスロット11とスロット番号No.13のスロット11とには、同一の多重巻亀甲形巻線14cが挿入されており、スロット番号No.23のスロット11とスロット番号No.14のスロット11とには、多重巻亀甲形巻線14dが挿入されている。
基本の形態で製作した場合における固定子巻線4の等価回路図は、例えば、図13に示すようになる。図13は、基本の形態によって製作される回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30における48スロット4極機における等価回路図である。
図13では、複数の多重巻亀甲形巻線14a〜14d及び複数の渡り線17a〜17cに対応した構成を便宜的にU相の多重巻亀甲形巻線14として示している。U相の多重巻亀甲形巻線14は、その一端が給電端子15に接続され、その他端が中性点端子16に接続されている(図11、図12、図9参照)。
基本の形態では、回転電機50の高効率化を行うためには、多重巻亀甲形巻線の断面積を増加させることが考えられる。多重巻亀甲形巻線の断面積を増加させる方法としては、1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線の素線数を増加させることが考えられる。
このとき、仮に、各相の多重巻亀甲形巻線を等しい本数の素線よりなる複数の組に分け、その組毎にスロットの奥側からの挿入位置を順次変更して、渡り線の転位を行うことで、1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線の素線数を増加させる場合について考える。各相の多重巻亀甲形巻線を予め複数組に分けて作成する必要があるので、接続線(渡り線)の転位を行うための準備の作業が煩雑である。例えば、各相の多重巻亀甲形巻線を予め複数組に分けて作成する作業を、人手で行うか、あるいは、専用の巻線設備を用意して、複雑な操作を行う必要がある。
そこで、本実施の形態では、以下の工夫を行うことで、渡り線の転位を行うための準備の負担を軽減させることを目指す。以下では、基本の形態と異なる部分を中心に説明する。
具体的には、回転電機50の固定子30iを図1に示すように構成する。図1は、実施の形態にかかる回転電機50の固定子30iの構成を示す図である。
固定子巻線4iは、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが複数のスロット11に挿入された後に渡り線19a〜19gが部分的に切断されて渡り線20a〜20eが切断前と異なるパターンで再接続されることにより渡り線の転位が行われて構成されている。
例えば、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hは、第1の渡り線群19で接続された状態で複数のスロット11に挿入されている(図1参照)。第2の渡り線群20は、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが複数のスロット11に挿入された状態で第1の渡り線群19が部分的に切断された後に第1の渡り線群19と異なるパターンで複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hを再接続させるように構成されている。第1の渡り線群19は、複数の渡り線19a〜19gを有する(図3参照)。第2の渡り線群20は、複数の渡り線20a〜20eを有する(図4参照)。
より具体的には、各多重巻亀甲形巻線18を、図2に示すように複数本の素線13で構成する。例えば、図3に示すように、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが第1の渡り線群19で接続されるように固定子巻線4iを構成する。そして、固定子巻線4iを複数のスロット11に挿入し、図4に示すように、第1の渡り線群19を部分的に切断し、その後、第2の渡り線群20により、第1の渡り線群19と異なるパターンで複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hを再接続させる。このとき、第2の渡り線群20は、同一スロット11に挿入された2つの多重巻亀甲形巻線が並列に接続されるように、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hを再接続させる。これにより、図5、図1に示す回転電機50の固定子30iが得られる。
図2は、実施の形態によって1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線18の素線数を示す図である。例えば、図2では、1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線18の素線数が8本である場合について例示されている。例えば、各多重巻亀甲形巻線18の素線数が基本の形態と同様であっても(図10参照)、1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線18の数を例えば2倍にすることができるので、1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線18の素線数を2倍にすることができる。
これにより、図2に示すように、素線13を複数本まとめて製作される多重巻亀甲形巻線を既存の巻線設備そのままに2倍の素線数の多重巻亀甲形巻線と同等の電気特性をもつ固定子鉄心を製作することができる。
図3は、実施の形態によって製作される回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30iにおける48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線18a〜18hの概略図である。図4は、基本の形態によって製作される回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30iにおける48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが固定子鉄心2に挿入されたまま切断・再接続される様子を示す概略図である。図5は、切断・再接続後における、回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30iにおける48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線18a〜18hの概略図である。図1は、切断・再接続後における、回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30iにおける48スロット4極機の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが固定子鉄心2に挿入された状態を、回転軸RAに沿った方向から示している。
本実施の形態では、多重巻亀甲形巻線18a〜18h間をつないでいる渡り線19a、19c、19e、19gをスロット11へ挿入後に切断・再接続するため通常より長めにすることが好ましい。
図3に示すように製作した、多重巻亀甲形巻線18a〜18hはスロット11へ挿入する。このとき、基本の形態では、1スロットに対して1つの多重巻亀甲形巻線14を挿入しているが、本実施の形態においては、1つのスロットに対して例えば2つの多重巻亀甲形巻線18を挿入する。
スロット11に挿入された多重巻亀甲形巻線18a〜18hは、図4のように、渡り線19a、19c、19e、19gを切断する。切断した多重巻亀甲形巻線18a〜18hについては、同一スロット11に挿入された2つの多重巻亀甲形巻線が並列に接続されるように渡り線20a〜20eで再接続する。
実施の形態で製作した場合における固定子巻線4iの等価回路図は、例えば、図6に示すようになる。図6は、実施の形態によって製作される回転電機(例えば、三相誘導電動機)50の固定子30iにおける48スロット4極機における等価回路図である。
図6では、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18h及び複数の渡り線19b,19d,19f,20a〜20eに対応した構成を便宜的にU相の2つの多重巻亀甲形巻線18として示している。例えば、図6に破線で囲って示すように、U相の2つの多重巻亀甲形巻線18が給電端子15及び中性点端子16の間で並列接続されている。これにより、1スロット当りに挿入される多重巻亀甲形巻線の素線数を増加させることができ、多重巻亀甲形巻線の等価的な断面積を増加させることができるので、回転電機50の高効率化を行うことができる。
なお、上記の再接続には、隣接する多重巻亀甲形巻線18a〜18h間でスロット開口側とスロット奥側とに挿入された多重巻亀甲形巻線を交差させ多重巻亀甲形巻線に流れるコイルの漏れ磁束、ついては漏れリアクタンスを均等にする目的がある。
例えば、スロット開口側とスロット奥側とに挿入された2つの多重巻亀甲形巻線18を比較すると、図7(b)に示すように、スロット開口側の多重巻亀甲形巻線18の漏れ磁束の方がスロット奥側の多重巻亀甲形巻線18の漏れ磁束よりも大きい傾向にある。図7(b)は、スロット深さと漏れ磁束との関係を示す図である。
それに対して、図7(a)の左図に示すスロット11挿入時の結線状態から、渡り線を切断・再接続させることで、図7(a)の右図に示す結線状態へ転位させる。これにより、1つのスロット11内でスロット開口側及びスロット奥側の一方に配置される2つの多重巻亀甲形巻線18がそれぞれ別のスロット11内でスロット開口側及びスロット奥側の他方に配置されることになるので、2つの多重巻亀甲形巻線18の漏れ磁束を互いに均等にすることができる。
なお、本発明によるコイル間の結線接続方法は接続部に発熱等の問題が生じない限り接続方法を限定しない。(カシメ接続や溶接での接続でも良い。)
本実施の形態によれば、多重巻亀甲形巻線間の渡り線をスロット11挿入後の簡単な切断・再接続作業により既存の巻線設備をそのままに2倍の素線からなる多重巻亀甲形巻線と同等の電気特性をもった固定子鉄心を製作することができる。
以上のように、本実施の形態では、回転電機50の固定子30iにおいて、固定子巻線4iは、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが複数のスロット11に挿入された後に渡り線19a〜19gが部分的に切断されて渡り線20a〜20eが切断前と異なるパターンで再接続されることにより渡り線19b,19d,19f,20a〜20eの転位が行われて構成されている。これにより、予め多重巻亀甲形巻線を複数組に分けて製作する作業を省略することができるので、渡り線の転位を行うための準備の負担を軽減できる。
また、本実施の形態では、回転電機50の固定子30iにおいて、固定子巻線4iが、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18h及び第2の渡り線群20を有する。複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hは、第1の渡り線群19で接続された状態で複数のスロット11に挿入されている。第2の渡り線群20は、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが複数のスロット11に挿入された状態で第1の渡り線群19が部分的に切断された後に第1の渡り線群19と異なるパターンで複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hを再接続させるように構成されている。これにより、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hが複数のスロット11に挿入された後に渡り線19a〜19gが部分的に切断されて渡り線20a〜20eが切断前と異なるパターンで再接続されるように、固定子巻線4iを構成することができる。
また、本実施の形態では、回転電機50の固定子30iにおいて、第2の渡り線群20は、同一スロット11に挿入された2つの多重巻亀甲形巻線が並列に接続されるように、複数の多重巻亀甲形巻線18a〜18hを再接続させる。これにより、1つのスロット11内でスロット開口側及びスロット奥側の一方に配置される2つの多重巻亀甲形巻線18がそれぞれ別のスロット11内でスロット開口側及びスロット奥側の他方に配置されることになるので、2つの多重巻亀甲形巻線18の漏れ磁束を互いに均等にすることができる。これにより、既存の巻線設備において作成可能であった素線数からなる多重巻亀甲形巻線の2倍の素線数からなる多重巻亀甲形巻線と同等の多重巻亀甲形巻線を製作することが可能となるとともに、固定子30iの特性を向上できる。
以上のように、本発明にかかる回転電機の固定子は、回転電機に有用である。
1 フレーム、2 固定子鉄心、3 回転子鉄心、4 固定子巻線、5 ブラケット、6 ベアリング、7 シャフト、8 外扇ファン、9 外扇カバー、10 エンドリングファン、11 スロット、12 ティース、13 素線、14a〜14d 多重巻亀甲形巻線、15 給電端子、16 中性点端子、17a〜17c 渡り線、18a〜18h 多重巻亀甲形巻線、19a〜19g 渡り線、20a〜20e 渡り線、30,30i 固定子、40 回転子、50 回転電機。

Claims (1)

  1. 複数のスロットを有する固定子鉄心と、前記複数のスロットに挿入されて巻回される複数の多重巻亀甲形巻線、を備える固定子の製造方法であって
    1の渡り線群で接続された状態で前記複数のスロットに複数の多重巻亀甲形巻線を挿入するステップと、
    記第1の渡り線群部分的に切断するステップと、
    前記第1の渡り線群が切断された部分に第2の渡り線群を接続して、前記第1の渡り線群と異なるパターンで前記複数の多重巻亀甲形巻線を再接続するステップと、
    を有し、
    前記第2の渡り線群は、同一スロットに挿入された2つの多重巻亀甲形巻線が並列に接続されるように、前記複数の多重巻亀甲形巻線を再接続させ、隣接する前記多重巻亀甲形巻線間でスロット開口側とスロット奥側とに挿入された前記多重巻亀甲形巻線を交差させることを特徴とする固定子の製造方法
JP2015516859A 2013-05-17 2013-05-17 固定子の製造方法 Expired - Fee Related JP5855318B2 (ja)

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