JP5852325B2 - 音像定位改善装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音像定位改善装置に関し、特に、画面周囲の各辺に配置したスピーカを用いた音再生時の音像定位を制御する音像定位改善装置に関する。
液晶ディスプレイやPDPの大型化技術の進展に伴い、家庭で使用するテレビの大画面化が進んでいる。音響面では、スーパーハイビジョン用22.2マルチチャンネル音響などの次世代音響システムの研究開発も進んでおり(例えば、非特許文献1参照)、視聴者が画面内の対象者、対象物から音が出ていると知覚できるように、適切な音像定位の実現が期待される。音像定位に関しては、複数の音源から同一の音(音波)が耳に到達するとき、最初に到達した音の方向に音像が定位するという先行音効果が知られている。
安藤、「高臨場感音響技術とその理論」、IEICE Fundamentals Review、Vol.3、No.4、pp.33-46、2010年4月.
従来の大画面ディスプレイでは、スピーカを画面の四辺の縁に配置せざるをえないため、スピーカから画面中央までの距離が長くなる。このことにより、聴取位置が画面の中心線から左右にずれると、先行音効果によって音像定位も当該方向に偏ってしまい、画面内の対象者、対象物から音が出ているように知覚できないという問題があった。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、聴取位置が画面の中央からずれた場合でも、音像定位を画面内部に知覚させることが可能な音像定位改善装置を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、本発明に係る音像定位改善装置は、画面周囲の各辺に配置したスピーカを用いた音再生時の音像定位を制御する音像定位改善装置であって、前記各辺のスピーカから放射する音の補正時間を計算する補正時間計算手段と、前記各辺のスピーカに供給する音声信号を、各音声信号に対する前記補正時間に応じて遅延させて、前記各辺のスピーカから放射する音の時間差を補正する時間差補正器と、を備え、前記補正時間計算手段は、前記画面の横辺に配置されたスピーカからの音が、前記画面の縦辺に配置されたスピーカからの音より早く視聴者に到達するように前記補正時間を計算することを特徴とし、前記各辺のスピーカは複数のスピーカを含むスピーカアレーであって、前記画面内の音源の位置に応じた音声信号を再生可能であり、前記補正時間計算手段は、前記画面の横辺に配置されたスピーカアレーのうち、前記音源に最も近いスピーカからの前記音源の音が、前記画面の縦辺に配置されたスピーカアレーのうち、前記音源に最も近いスピーカからの前記音源の音より早く視聴者に到達するように前記補正時間を計算し、前記辺毎に、前記スピーカアレーに含まれる前記複数のスピーカに対して同一の補正時間を設定することを特徴とするものである。
本発明による音像定位改善装置によれば、聴取位置が画面の中央からずれた場合でも、音像定位を画面内部に知覚させることが可能となる。
第1の実施形態に係る音像定位改善装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る音像定位改善装置と視聴者との位置関係を示す図である。 第2の実施形態に係る音像定位改善装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態に係る音像定位改善装置と視聴者との位置関係を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、画面の各辺に配置したスピーカを用いて、各スピーカを頂点とする四角形の交点に音像を定位させる方式に対応した音像定位改善装置の形態を示すものである。
図1は、第1の実施形態に係る音像定位改善装置の概略構成を示す図である。音像定位改善装置1は、信号分配器10と、聴取位置検出器11と、補正時間計算手段12と、上辺時間差補正器14、下辺時間差補正器15、左辺時間差補正器16、及び右辺時間差補正器17を含む時間差補正器13と、マルチチャンネル増幅器18と、上辺スピーカ19と、下辺スピーカ20と、左辺スピーカ21と、右辺スピーカ22とを含む。なお、音像定位改善装置1は、図示しない画面をさらに備えるものであって、上辺スピーカ19は画面の横辺である上辺に、下辺スピーカ20は画面の横辺である下辺に、左辺スピーカ21は画面の縦辺である左辺に、右辺スピーカ22は画面の縦辺である右辺に配置されるものである。
信号分配器10は、入力された音声信号を上辺信号、下辺信号、左辺信号、及び右辺信号に分配し、上辺信号を上辺時間差補正器14、下辺信号を下辺時間差補正器15、左辺信号を左辺時間差補正器16、右辺信号を右辺時間差補正器17にそれぞれ出力する。
聴取位置検出器11は、視聴者の聴取位置を検出し、検出した聴取位置を補正時間計算手段12に出力する。聴取位置検出器11は、例えばリモコン装置から構成され、視聴者がリモコン操作をした際の赤外線通信等に基づき視聴者の聴取位置を検出することができる。また、聴取位置検出器11は、視聴者自身がリモコン操作により直接聴取位置を入力する構成としても良い。また、聴取位置検出器11は、例えばカメラ等から構成され、視聴者を撮影し、画像処理等により聴取位置を検出することができる。なお、聴取位置検出器11は、視聴者が複数存在する場合には、画面中央から最も離れた位置で聴取する視聴者の位置を測定することが好ましい。これは、画面中央から最も離れた位置で聴取する視聴者に対しても、適切な音像定位を提供するためである。
補正時間計算手段12は、視聴者の聴取位置に応じて、各辺のスピーカ19〜22が再生する音声信号に対する補正時間を計算する。上述の通り、複数の音源(スピーカ)から同一の音(音波)が耳に到達するとき、最初に到達した音の方向に音像が定位する(先行音効果)。ここで、複数の音源からの音の遅延範囲が30ms以内の場合、当該複数の音源からの音は同一の音として融合して知覚される。一方、複数の音源からの音の遅延範囲が30msを超える場合、当該複数の音源からの音は分離して知覚される。このため、補正時間計算手段12は、複数の音源である上辺スピーカ19、下辺スピーカ20、左辺スピーカ21、及び右辺スピーカ22からの音が、30msの遅延範囲で視聴者に到達するように、各辺の音声信号に対する補正時間を計算する。なお、補正時間計算手段12による具体的な補正時間の計算については後述するものとする。補正時間計算手段12は、計算した補正時間を時間差補正器13に出力する。
時間差補正器13は、信号分配器10より入力された各辺の音声信号を、補正時間計算手段12から入力された各辺の音声信号に対する補正時間だけ遅延させるという時間差補正を行い、マルチチャンネル増幅器18に出力する。具体的には、上辺時間差補正器14は、上辺信号の時間差補正を行い、マルチチャンネル増幅器18に出力する。下辺時間差補正器15は、下辺信号の時間差補正を行い、マルチチャンネル増幅器18に出力する。左辺時間差補正器16は、左辺信号の時間差補正を行い、マルチチャンネル増幅器18に出力する。右辺時間差補正器17は、右辺信号の時間差補正を行い、マルチチャンネル増幅器18に出力する。
マルチチャンネル増幅器18は、時間差補正器13からの各信号を増幅して各スピーカ19〜22に出力する。具体的には、マルチチャンネル増幅器18は、上辺時間差補正器14からの上辺信号を増幅して上辺スピーカ19に出力し、下辺時間差補正器15からの下辺信号を増幅して下辺スピーカ20に出力し、左辺時間差補正器16からの左辺信号を増幅して左辺スピーカ21に出力し、右辺時間差補正器17からの右辺信号を増幅して右辺スピーカ22に出力する。
各スピーカ19〜22は、マルチチャンネル増幅器18より入力される信号をそれぞれ音に変換して放射する。具体的には、上辺スピーカ19は上辺信号を再生し、下辺スピーカ20は下辺信号を再生し、左辺スピーカ21は左辺信号を再生し、及び右辺スピーカ22は右辺信号を再生する。
図2は、音像定位改善装置1と視聴者との位置関係を示す図である。音像定位改善装置1の各スピーカ19〜22はそれぞれ各辺の中央に配置されている。即ち、上辺スピーカ19は座標(0,b,0)、下辺スピーカ20は座標(0,−b,0)、左辺スピーカ21は座標(−a,0,0)、及び右辺スピーカ22は座標(a,0,0)に配置されている。音源が画面中央の座標(0,0,0)に位置するとして、各スピーカ19〜22から同時に同じ信号を放射してファンタム音像(虚音像)を作る場合を考えると、例えば、座標(0,0,L)においては、良好な音像定位(画面中央)が得られる。
一方、視聴者は、図示の通り座標(a,0,L)で視聴している。この場合、視聴者の聴取位置に最も早く到着するのは座標(a,0,0)の右辺スピーカ22からの音(音波)であり、続いて座標(0,±b,0)の上辺スピーカ19及び下辺スピーカ20、最後に座標(−a,0,0)の左辺スピーカ21からの音が到着する。このため、上述の先行音効果により、座標(a,0,L)に位置する視聴者は、本来の音源である画面中央とは異なる座標(a,0,0)に音像を定位することになる。
補正時間計算手段12は、先行音効果を考慮して、画面の横辺に配置された上辺スピーカ19及び下辺スピーカ20からの音を先行させるか、画面の縦辺に配置された右辺スピーカ22(及び左辺スピーカ21)からの音に遅延を与えるか、もしくはその両方を用いて、画面の横辺に配置された上辺スピーカ19及び下辺スピーカ20からの音が、画面の縦辺に配置された右辺スピーカ22(及び左辺スピーカ21)からの音より先行するように、補正時間を計算する。好適には、補正時間計算手段12は、各スピーカ19〜22からの音の遅延範囲が30ms以内となるように、補正時間を計算する。
補正時間計算手段12は、まず、上辺スピーカ19(又は下辺スピーカ20)からの音が視聴者に到達する時間と、右辺スピーカ22からの音が視聴者に到達する時間との時間差Δt[ms]を計算する。上辺スピーカ19(又は下辺スピーカ20)と視聴者との距離はsqrt(a+b+L)であり、右辺スピーカ22と視聴者との距離はLであるため、時間差Δtは、数1により表される。ここで、cは音速を示す定数(340m/s)である。
Figure 0005852325
すなわち、右辺スピーカ22からの音にΔtの遅延を与えた場合、上辺スピーカ19及び下辺スピーカ20からの音と、右辺スピーカ22からの音とが同時に視聴者に到達することになる。ここで、30msの遅延範囲に到達する音は同一の音と知覚されるため、補正時間計算手段12は、数2に示す範囲内で、右辺スピーカ22に対する補正時間TDelay[ms]を計算することができる。
Figure 0005852325
補正時間計算手段12は、基本的に、左辺スピーカ21にも、右辺スピーカ22と同じ補正時間TDelayを入れることになるが、常に同一である必要はない。また、例えば、補正時間TDelayを左辺スピーカ21及び右辺スピーカ22に加えた場合、視聴者に最も早く到着するのは上辺スピーカ19及び下辺スピーカ20からの音であり、左辺スピーカ21からの音は最後に到着することになる。このため、補正時間計算手段12は、上辺スピーカ19及び下辺スピーカ20からの音が視聴者に到達する時間と、左辺スピーカ21からの音が視聴者に到着する時間との時間差が、30msの遅延範囲内となるように補正時間TDelayを計算することが好ましい。また、TDelayは、数2に示す遅延範囲であれば自由に選ぶことができるが、実際の聴取印象を元に、必要最小限にとどめ置くのが実用上適当である。
このように、本実施形態によれば、補正時間計算手段12は、画面の横辺に配置された上辺スピーカ19及び下辺スピーカ20からの音が、画面の縦辺に配置された左辺スピーカ21及び右辺スピーカ22からの音より早く視聴者に到達するように補正時間を計算する。また、時間差補正器13(14〜17)は、計算された補正時間に応じて各辺のスピーカから放射する音の時間差を補正する。このため、先行音効果により、視聴者の聴取位置が画面の中央からずれた場合でも、音像定位を画面内部に知覚させることが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、画面の各辺にスピーカアレーを配置した場合の実施形態である。波面合成法(非特許文献1参照)などにより、各辺のスピーカアレーを用いて画面上の音源位置に合わせた音像定位を行う場合も、画面内にスピーカを配置することができないため、視聴者の聴取位置によっては、前述の先行音効果による音像定位の偏り・移動が知覚されてしまう。
図3は、第2の実施形態に係る音像定位改善装置の概略構成を示す図である。第2の実施形態に係る音像定位改善装置1は、第1の実施形態に係る音像定位改善装置1の各スピーカ19〜22を、複数のスピーカを含むスピーカアレー23〜26で置き換えたものである。即ち、音像定位改善装置1は、各辺の音源として、上辺スピーカアレー23と、下辺スピーカアレー24と、左辺スピーカアレー25と、右辺スピーカアレー26とを備えている。各スピーカアレー23〜26は、波面合成法などにより、画面内の音源の位置に応じた音声信号を再生可能である。なお、第1の実施形態と同じ符号を付した構成については、第1の実施形態と基本的に同様の機能を有するものとして詳細な説明を省略するが、当業者に明らかであるとおり、通常のスピーカ用の音声信号とスピーカアレー用の音声信号との違いに応じて、適宜スピーカアレー用の音声信号に対応した処理を行うものである点に留意されたい。
図4は、音像定位改善装置1と視聴者との位置関係を示す図である。音像定位改善装置1の各スピーカアレー23〜26はそれぞれ各辺に沿って配置されている。音源が画面中央の座標(0,0,0)に位置するとして、各スピーカアレー23〜26から波面合成法による信号を放射する場合を考えると、座標(0,0,L)においては、良好な音像定位(画面中央)が得られる。
一方、視聴者は、図示の通り座標(a,0,L)で視聴している。この場合、視聴者の聴取位置に最も早く到着するのは右辺スピーカアレー26のうち、音源に最も近い座標(a,0,0)に位置するスピーカ26Cからの音であり、続いて上辺スピーカアレー23及び下辺スピーカアレー24のうち、それぞれ音源に最も近い座標(0,±b,0)に位置するスピーカ23C及び24Cからの音が到着する。このため、上述の通り、先行音効果により、座標(a,0,l)に位置する視聴者は本来の音源である画面中央とは異なる座標(a,0,0)に音像を定位することになる。
以降の説明において、上辺スピーカアレー23のうち、音源に最も近いスピーカを上辺近接スピーカ23C、下辺スピーカアレー24のうち、音源に最も近いスピーカを下辺近接スピーカ24C、左辺スピーカアレー25のうち、音源に最も近いスピーカを左辺近接スピーカ25C、右辺スピーカアレー26のうち、音源に最も近いスピーカを右辺近接スピーカ26Cと称するものとする。
補正時間計算手段12は、先行音効果を考慮して、画面の横辺に配置された上辺近接スピーカ23C及び下辺近接スピーカ24Cからの音を先行させるか、画面の縦辺に配置された右辺近接スピーカ26C(及び左辺近接スピーカ25C)からの音に遅延を与えるか、もしくはその両方を用いて、画面の横辺に配置された上辺近接スピーカ23C及び下辺近接スピーカ24Cからの音が、画面の縦辺に配置された右辺近接スピーカ26(及び左辺近接スピーカ25C)からの音より先行するように、補正時間を計算する。好適には、補正時間計算手段12は、各スピーカアレー23〜26の各スピーカからの音の遅延範囲が30ms以内となるように、補正時間を計算する。
補正時間計算手段12は、座標(0,0,0)に位置する音源からの音が、上辺近接スピーカ23C(又は下辺近接スピーカ24C)を通じて視聴者に到達する時間と、右辺近接スピーカアレー26Cを通じて視聴者に到達する時間との時間差Δt[ms]を計算する。音源と上辺近接スピーカ23C(又は下辺近接スピーカ24C)との距離はb、上辺近接スピーカ23C(又は下辺近接スピーカ24C)と視聴者との距離はsqrt(a+b+L)、音源と右辺近接スピーカ26Cとの距離はa、右辺近接スピーカ26Cと視聴者との距離はLであるため、時間差Δtは、数3により表される。ここで、cは音速を示す定数(340m/s)である。
Figure 0005852325
すなわち、右辺近接スピーカ26CにΔtの遅延を与えた場合、上辺近接スピーカ23C(又は下辺近接スピーカ24C)からの音と、右辺近接スピーカ26Cからの音とが同時に視聴者に到達することになる。ここで、30msの遅延範囲に到達する音は同一の音と知覚されるため、補正時間計算手段12は、実施形態1と同様に、上記した数2に示す範囲内で、補正時間TDelayを計算することができる。
ここで、補正時間計算手段12は、同じ辺のスピーカアレーの各スピーカには、それぞれ同一の補正時間を設定する。例えば、補正時間計算手段12は、右辺スピーカアレー26の各スピーカに対しても、右辺近接スピーカ26Cと同じ補正時間TDelayを設定する。これにより、先行音効果により正しい音像定位を実現させ、かつ、波面合成法による臨場感ある音再生が実現される。また、補正時間計算手段12は、基本的に、左辺スピーカアレー25にも、右辺スピーカアレー26と同じ補正時間TDelayを入れることになるが、常に同一である必要はない。
このように、本実施形態によれば、補正時間計算手段12は、画面の横辺に配置された上辺スピーカアレー23及び下辺スピーカアレー24のうち、音源に最も近い上辺近接スピーカ23C及び下辺近接スピーカ24Cからの音が、画面の縦辺に配置された左辺スピーカアレー25及び右辺スピーカアレー26のうち、音源に最も近い左辺近接スピーカ25C及び右辺近接スピーカ26Cからの音より早く視聴者に到達するように補正時間を計算し、かつ、辺毎に、スピーカアレー23〜26に含まれる複数のスピーカに対して同一の補正時間を設定する。このため、先行音効果により、視聴者の聴取位置が画面の中央からずれた場合でも、音像定位を画面内部に知覚させつつ、さらに、波面合成法によるより臨場感の高い音再生が可能となる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各手段などに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上記実施形態では、音源を画面中央として説明を行ったが、音源が画面中央ではない場合でも、当業者にとって、数1〜数3に準じた計算により、各スピーカに付与する遅延を計算できることは明らかである。なお、実施形態2の場合、音源位置の変化に合わせ、各辺のスピーカアレーのうち、音源に最も近い近接スピーカの位置も変化することに留意されたい。また、上記実施形態では、上下方向への聴取位置の移動は考慮されていないが、聴取位置が上下のずれを含む場合にも、数1〜数3に準じた計算により、各スピーカに付与する遅延を計算できることは明らかである。
また、上記実施形態では、画面が長方形であるものとして説明を行ったが、台形などその他の多角形であっても同様に成立することは言うまでもない。また、スピーカを各辺全てに設定する場合に限られず、上下又は左右各辺のどちらか一方しか設置・使用しない場合にも適応可能であることは言うまでもない。
本発明は、特に、次世代音響システムのうち、スーパーハイビジョン用22.2マルチチャンネル音響などの、画面内に複数の音声チャンネルを配置することを想定した再生方式に対して、良好な音像定位を提供可能であるという利点がある。
本発明によれば、聴取位置が画面の中央からずれた場合でも、音像定位を画面内部に知覚させることができるという有用性がある。
1 音像定位改善装置
10 信号分配器
11 聴取位置検出器
12 補正時間計算手段
13 時間差補正器
14 上辺時間差補正器
15 下辺時間差補正器
16 左辺時間差補正器
17 右辺時間差補正器
18 マルチチャンネル増幅器
19 上辺スピーカ
20 下辺スピーカ
21 左辺スピーカ
22 右辺スピーカ
23 上辺スピーカアレー
23C 上辺近接スピーカ
24 下辺スピーカアレー
24C 下辺近接スピーカ
25 左辺スピーカアレー
25C 左辺近接スピーカ
26 右辺スピーカアレー
26C 右辺近接スピーカ
DIS 画面

Claims (1)

  1. 画面周囲の各辺に配置したスピーカを用いた音再生時の音像定位を制御する音像定位改善装置であって、
    前記各辺のスピーカから放射する音の補正時間を計算する補正時間計算手段と、
    前記各辺のスピーカに供給する音声信号を、各音声信号に対する前記補正時間に応じて遅延させて、前記各辺のスピーカから放射する音の時間差を補正する時間差補正器と、を備え、
    前記補正時間計算手段は、前記画面の横辺に配置されたスピーカからの音が、前記画面の縦辺に配置されたスピーカからの音より早く視聴者に到達するように前記補正時間を計算することを特徴とし、
    前記各辺のスピーカは複数のスピーカを含むスピーカアレーであって、前記画面内の音源の位置に応じた音声信号を再生可能であり、
    前記補正時間計算手段は、前記画面の横辺に配置されたスピーカアレーのうち、前記音源に最も近いスピーカからの前記音源の音が、前記画面の縦辺に配置されたスピーカアレーのうち、前記音源に最も近いスピーカからの前記音源の音より早く視聴者に到達するように前記補正時間を計算し、
    前記辺毎に、前記スピーカアレーに含まれる前記複数のスピーカに対して同一の補正時間を設定することを特徴とする音像定位改善装置。
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