JP2014068078A - 音声出力装置、音声出力方法及びテレビジョン受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のスピーカの設置位置の変更に応じて、最適な音響特性の処理を行うことが可能な音声出力装置、音声出力方法及びテレビジョン受信機を提供する。
【解決手段】取り付け位置検出部432にて検出した複数のスピーカの設置位置に基づいて、第1パラメータ設定部434にて音像定位処理用の最適なパラメータを設定し、設定したパラメータに従って、音像定位処理部436にて音像定位処理を行う。距離検出部433で検出した複数のスピーカ間の距離に基づいて、第2パラメータ設定部435にてクロストークキャンセル処理用の最適なパラメータを設定し、設定したパラメータに従って、クロストークキャンセル処理部437にてクロストークキャンセル処理を行う。
【選択図】図4
【解決手段】取り付け位置検出部432にて検出した複数のスピーカの設置位置に基づいて、第1パラメータ設定部434にて音像定位処理用の最適なパラメータを設定し、設定したパラメータに従って、音像定位処理部436にて音像定位処理を行う。距離検出部433で検出した複数のスピーカ間の距離に基づいて、第2パラメータ設定部435にてクロストークキャンセル処理用の最適なパラメータを設定し、設定したパラメータに従って、クロストークキャンセル処理部437にてクロストークキャンセル処理を行う。
【選択図】図4
Description
本発明は、設置位置が変更可能な複数のスピーカを備える音声出力装置及びテレビジョン受信機、並びに、この音声出力装置による音声出力方法に関する。
薄型で軽量なテレビジョン受信機の普及が進むにつれて、このような薄型テレビジョンは、従来のように特定のテレビ台に載置されるだけでなく、壁面など様々な場所への設置が可能になっている。よって、テレビジョン受信機の設置場所に応じて、付属するスピーカの位置を変更できることが好ましい。
複数のスピーカの配置位置を変更できるようにした薄型テレビジョンが開発されている(例えば特許文献1)。特許文献1の薄型テレビジョンでは、表示部を含む矩形状をなすテレビジョン本体に対して、元来その側面の上下に2つずつ設けられていた左右の4つのスピーカを、テレビジョン本体の左右位置または上下位置に自在に配置できる構成となっている。
複数のスピーカの配置位置を変更した場合には、音像の位置が画面の中央からずれることが考えられる。例えば、複数のスピーカの全てをテレビジョン本体の上枠(上部)に設けた場合には、音像の位置が画面の中央位置から上方にずれるため、このずれを補償するための対策が必要となる。また、複数のスピーカの配置位置を変更した場合には、複数のスピーカ間の距離も変化するので、複数のスピーカ間の距離に応じたステレオ感の調整が必要である。
しかしながら、特許文献1では、複数のスピーカの配置位置を変更できる構成が示されているだけであり、そのスピーカの配置位置の変更に応じた上記のような対策がなされていないという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、複数のスピーカの配置位置の変更に応じて、最適な音響特性の処理を行うことが可能な音声出力装置、音声出力方法及びテレビジョン受信機を提供することを目的とする。
本発明に係る音声出力装置は、入力された音声信号に基づいて音声を出力する複数のスピーカを位置変更可能に備える音声出力装置において、前記複数のスピーカの位置を検出する検出手段と、前記複数のスピーカによる音像を定位させるために前記音声信号を処理する定位処理手段と、前記複数のスピーカによるクロストークがキャンセルされるように前記音声信号を処理するクロストークキャンセル処理手段と、前記検出手段での検出結果に基づいて、前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段での処理を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の音声出力装置にあっては、複数のスピーカの位置を検出手段にて検出し、その検出手段での検出結果に基づいて、複数のスピーカによる音像を定位させるために音声信号を処理する定位処理手段、及び、複数のスピーカによるクロストークがキャンセルされるように前記音声信号を処理するクロストークキャンセル処理手段での処理を制御する。よって、複数のスピーカの位置に応じて適切な定位処理とクロストークキャンセル処理とを行うため、複数のスピーカが任意の位置に変更されても、その配置位置に応じた最適な音響特性の処理を行える。
本発明に係る音声出力装置は、前記複数のスピーカの位置に応じて設定されており、前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段夫々での処理内容を特定するパラメータを記憶している記憶手段を備えており、前記制御手段は、前記検出手段での検出結果に基づいて前記記憶手段から前記パラメータを読み出し、読み出したパラメータを前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段夫々へ出力するように構成してあることを特徴とする。
本発明の音声出力装置にあっては、複数のスピーカの位置に応じて設定されており、定位処理手段及びクロストークキャンセル処理手段夫々での処理内容を特定するパラメータを記憶手段に記憶しておき、検出手段での検出結果に基づいて、記憶しているパラメータを読み出して定位処理手段及びクロストークキャンセル処理手段夫々へ出力する。予めパラメータが設定されているので、定位処理手段及びクロストークキャンセル処理手段にて簡便に最適な処理を行える。
本発明に係る音声出力方法は、入力された音声信号に基づいて音声を出力する複数のスピーカを位置変更可能に備え、前記複数のスピーカによる音像を定位させるために前記音声信号を処理する定位処理手段と、前記複数のスピーカによるクロストークがキャンセルされるように前記音声信号を処理するクロストークキャンセル処理手段とを備える音声出力装置による音声出力方法であって、前記複数のスピーカの位置を検出し、検出した前記複数のスピーカの位置に基づいて、前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段での処理を制御することを特徴とする。
本発明の音声出力方法にあっては、複数のスピーカの位置の検出結果に基づいて、定位処理手段及びクロストークキャンセル処理手段での処理を制御する。よって、複数のスピーカの位置に応じて適切な定位処理とクロストークキャンセル処理とを行うため、複数のスピーカが任意の位置に変更されても、その配置位置に応じた最適な音響特性の処理を行える。
本発明に係るテレビジョン受信機は、上記の音声出力装置と、テレビジョン放送の映像信号を受信する受信手段と、該受信手段にて受信した映像信号に基づく映像を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るテレビジョン受信機にあっては、複数のスピーカの位置を変更しても、その変更に応じた適切な定位処理とクロストークキャンセル処理とが行われる。
本発明によれば、複数のスピーカの位置に応じた適切な定位処理とクロストークキャンセル処理とを行うようにしたので、複数のスピーカが何れの位置にあっても最適な音響特性の処理を行うことができる。また、このような最適な音響特性の処理は装置側で自動的になされるので、ユーザによる調整または切替え作業を不要とすることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。以下では、本発明の音声出力装置をテレビジョン受信機に適用した例について説明する。
図1は、テレビジョン受信機(以下、単にTVとも言う)1の外観を示す正面図である。テレビジョン受信機1は、映像を表示する矩形状の表示面を有する表示部11と、表示面を取り囲んで支持する枠体12と、枠体12の外縁に取り付けられる複数のスピーカ2とを備えている。これらの複数のスピーカ2は、テレビジョン受信機1の枠体12の4辺の外縁への任意の取り付けが可能である。つまり、テレビジョン受信機1に対して、上下左右に自在に複数のスピーカ2を取り付けることができる構成である。
図2は、テレビジョン受信機1の回路構成を示すブロック図である。テレビジョン受信機1は、入力部3と、信号処理部4と、映像出力部5と、音声出力部6とを備える。
入力部3は、外部から入力信号(映像信号/音声信号)を入力するためのものであり、チューナ31、LAN(Local Area Network)32、USB(Universal Serial Bus)33、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)34、アナログ源35などが含まれる。
信号処理部4は、映像音声処理部41と、映像処理部42と、音声処理部43と、アンプ部44と、制御部45とを有する。映像音声処理部41は、入力部3を介して入力された入力信号を映像信号と音声信号とに分離し、分離した映像信号を映像処理部42へ出力し、分離した音声信号を音声処理部43へ出力する。映像処理部42は、入力された映像信号に、ホワイトバランス処理、ガンマ処理などの処理を施し、処理後の表示用の映像信号を映像出力部5内の表示部11に出力する。表示部11は、映像信号に基づいた映像を表示する。
音声処理部43は、入力された音声信号に、後述する複数のスピーカ2の位置に応じた音像定位処理、クロストークキャンセル処理などの処理を施し、処理後の音声信号をアンプ部44に出力する。アンプ部44は、入力された音声信号を増幅し、増幅後の音声信号を、音声出力部6内のスピーカ取り付け部61を介してスピーカ2へ出力する。スピーカ2は、音声信号に基づいた音声を発する。
制御部45は、映像音声処理部41、映像処理部42、音声処理部43、アンプ部44、表示部11などの動作を制御する。
スピーカ取り付け部61は、テレビジョン受信機1の枠体12の複数箇所にわたって設けられており、スピーカ2が取り付けられた場合に、その取り付けを検出し、検出結果を音声処理部43へ取り付け検出信号として出力する。図3は、スピーカ取り付け部61の構成を示す模式図である。スピーカ取り付け部61は、コネクタ611を有しており、コネクタ611にスピーカ2が取り付けられると、接続信号がLowからHighに切り換わって、スピーカ2の取り付けを検出するような構成をなしている。なお、図3に示したスピーカ取り付け部61の構成は一例であり、スピーカ2の取り付けを検出できるものであれば、他の構成であってもよい。
次に、本発明の特徴部分に該当する音声処理部43について説明する。図4は、音声処理部43の構成を示すブロック図である。音声処理部43は、補正処理部431と、取り付け位置検出部432と、距離検出部433と、第1パラメータ設定部434と、第2パラメータ設定部435と、音像定位処理部436と、クロストークキャンセル処理部437と、パラメータ記憶部438とを有する。パラメータ記憶部438は、音像定位処理部436で実行される音像定位処理及びクロストークキャンセル処理部437で実行されるクロストークキャンセル処理の内容を特定するためのパラメータを記憶している。
取り付け位置検出部432は、スピーカ取り付け部61からの取り付け検出信号に基づいて、複数のスピーカ2の取り付け位置を検出し、検出結果を第1パラメータ設定部434へ出力する。第1パラメータ設定部434は、入力された検出結果に基づいて、音像定位処理における適切なパラメータをパラメータ記憶部438から読み出し、読み出したパラメータを音像定位処理部436へ出力する。
一方、距離検出部433は、スピーカ取り付け部61からの取り付け検出信号に基づいて、複数のスピーカ2間の距離を検出し、検出結果を第2パラメータ設定部435へ出力する。第2パラメータ設定部435は、入力された検出結果に基づいて、クロストークキャンセル処理における適切なパラメータをパラメータ記憶部438から読み出し、読み出したパラメータをクロストークキャンセル処理部437へ出力する。
補正処理部431は、入力された音声信号に対して周波数成分を補正する処理を行い、処理後の音声信号を音像定位処理部436へ出力する。音像定位処理部436は、補正処理部431からの音声信号に、第1パラメータ設定部434にて設定されたパラメータに従って、複数のスピーカ2による音像を定位させるための音像定位処理を行い、処理後の音声信号をクロストークキャンセル処理部437へ出力する。
クロストークキャンセル処理部437は、音像定位処理部436からの音声信号に、第2パラメータ設定部435にて設定されたパラメータに従って、複数のスピーカ2によるクロストークがキャンセルされるようなクロストークキャンセル処理を行い、処理後の音声信号をアンプ部44へ出力する。アンプ部44は、前述したように、増幅処理を行った後に、音声信号をスピーカ2へ出力する。
次に、本発明の具体例についてより詳細に説明する。なお、以下の例では、2個のスピーカを使用する場合について説明する。
図5は、スピーカ取り付け部61が設けられる領域(スピーカ2が取り付けられる領域)を示す模式図である。図5に示すように、テレビジョン受信機1の枠体12は14個の領域に分画されている。この14個の領域は、具体的には、上部の4個の領域(エリア1〜エリア4)と、向かって右側の3個の領域(エリア5〜エリア7)と、下部の4個の領域(エリア8〜エリア11)と、向かって左側の3個の領域(エリア12〜エリア14)にて構成される。
図6A−C、図7A−C及び図8は、2個のスピーカ2,2の取り付けパターンを示す模式図である。図6Aに示す例では、TV上部に近接させてスピーカ2,2を取り付けており(エリア2とエリア3)、図6Bに示す例では、TV上部に離隔させてスピーカ2,2を取り付けており(エリア1とエリア4)、図6Cに示す例では、TV両側部の上方にスピーカ2,2を取り付けており(エリア5とエリア14)、図7Aに示す例では、TV両側部の下方にスピーカ2,2を取り付けており(エリア7とエリア12)、図7Bに示す例では、TV下部に近接させてスピーカ2,2を取り付けており(エリア9とエリア10)、図7Cに示す例では、TV下部に離隔させてスピーカ2,2を取り付けており(エリア8とエリア11)、図8に示す例では、TV両側部の中央にスピーカ2,2を取り付けている(エリア6とエリア13)。
図9は、音像定位処理で使用されるパラメータを示す図表であり、取り付け位置(場所と具体的なエリア番号)と設定すべきパラメータ内容(音像の上げまたは下げ)とが、5種類のパターン別に対応付けられている。パラメータ記憶部438に記憶されているこれらのパラメータの中から1つのパラメータが、検出されたスピーカ2,2の取り付け位置に応じて、第1パラメータ設定部434にて設定されて、音像定位処理部436へ出力される。
ここで、音像定位処理でのパラメータについて説明する。図10は、音像定位処理でのパラメータの算出を説明するための模式図である。
上下の音像定位についてのパラメータに関して、図10A,Bに示すように、視聴位置にダミーヘッドを設置して、画面の上下方向中央に設けたスピーカ2と角度θ1,θ2だけ上方(または角度θ1′,θ2′だけ下方)にずらせて設けたスピーカ2のインパルス応答を測定して、補正パラメータを算出する。なお、測定の際にダミーヘッドを使用するのは、人体各部での音波の屈折及び反射を考慮するためである。
TV上部(またはTV下部)にスピーカ2,2を設ける場合と、TV両側部の上方(またはTV両側部の下方)にスピーカ2,2を設ける場合とでは、TV中央線からの距離が異なるので、音像を下げる(または上げる)量も異ならせる必要があるので、音像定位処理でのパラメータも区別している。すなわち、前者の場合には音像下げ量(または音像上げ量)を大きくし、後者の場合には音像下げ量(または音像上げ量)を小さくしている(図9参照)。また、TV両側部の中央にスピーカ2,2を設ける場合には、音像定位を変更する必要がないので、スルーのパラメータを設定している(図9参照)。
図11は、音像定位処理の効果を示すスピーカの出力特性グラフである。図11Aは、TV上部(またはTV下部)に設けられたスピーカの出力特性を表しており、図11Bは、TV側面部の中央に設けられたスピーカの出力特性を表している。ここで、インパル応答を用いた補正パラメータにより、TV上部(またはTV下部)に設けられたスピーカの出力特性を補正し、さらに位相特性も補正することにより、図11Cに破線で示されているように、TV上部(またはTV下部)に設けられたスピーカの音像をTV側面部の中央に設けられたスピーカの音像に定位させることができる。
図12は、クロストークキャンセル処理で使用されるパラメータを示す図表であり、取り付け位置(場所と具体的なエリア番号)と設定すべきパラメータ内容(ステレオ感)とが、3種類のパターン別に対応付けられている。パラメータ記憶部438に記憶されているこれらのパラメータの中から1つのパラメータが、検出されたスピーカ2,2の取り付け位置に応じて、第2パラメータ設定部435にて設定されて、クロストークキャンセル処理部437へ出力される。
クロストークキャンセル処理でのパラメータについて説明する。図13は、クロストークキャンセル処理でのパラメータの算出を説明するための模式図である。
左右の音源(スピーカ)の位置に関して、スピーカ2,2から視聴者の両耳に入る音の時間差(位相差)及び音量差にて判別している。図13Aに示すように、左右のスピーカ2,2の距離が十分離れている場合には、両耳に入る音の距離の差aは大きく、両耳に入る音の時間差(位相差)及び音量差が十分であるためステレオ感が得られる。これに対して、図13B,Cに示すように、左右のスピーカ2,2の距離が近い場合には、両耳に入る音の距離の差b,cは小さく(c<b<a)、両耳で十分な時間差(位相差)及び音量差がないので、ステレオ感が得られない。
そこで、左(または右)のスピーカ2から右耳(または左耳)に入る音に対して、右(または左)のスピーカ2から右耳(または左耳)に入る音をキャンセリングする音を付加させるクロストークキャンセル処理を行って、両耳で大きな時間差(位相差)及び音量差を生じさせてステレオ感を得る。ここで、両耳に入る音の距離の差が小さいほど、キャンセルレベルを大きくする必要がある。
具体的に、クロストークキャンセルのパラメータは、左(または右)のスピーカ2から出力される信号の位相を反転させた信号に対して、左(または右)のスピーカ2から右耳(または左耳)までの距離と、右(または左)のスピーカ2から右耳(または左耳)までの距離との差から、時間遅延量とレベル減衰量とを算出する。
以上のことから、クロストークキャンセル処理についてのパラメータでは、TV両側部にスピーカ2,2を設ける場合には、左右のスピーカ2,2が十分な距離だけ離隔しているので、ステレオ感の補正効果が小さいパラメータを設定する(図12参照)。一方、TV上部(またはTV下部)にスピーカ2,2を近接して設ける場合には、左右のスピーカ2,2間の距離が短いので、ステレオ感の補正効果が大きいパラメータを設定する(図12参照)。また、TV上部(またはTV下部)にスピーカ2,2を離隔して設ける場合には、ある程度のステレオ感が得られるため、ステレオ感の補正効果が中程度であるパラメータを設定する(図12参照)。
次に、本発明における音声信号に対する処理内容について説明する。図14は、音声信号に対する処理内容の動作手順を示すフローチャートである。
取り付け位置検出部432は、スピーカ取り付け部61からの取り付け検出信号に基づいて、2個のスピーカ2,2の取り付け位置を検出し、検出結果を第1パラメータ設定部434へ出力する(ステップS1)。第1パラメータ設定部434は、入力された検出結果に基づいて、スピーカ2,2がTV両側部に取り付けられているか否かを判断する(ステップS2)。
TV両側部に取り付けられている場合(S2:YES)、第1パラメータ設定部434は、スピーカ2,2がTV両側部の上方に取り付けられているか否かを判断する(ステップS3)。TV両側部の上方(エリア5とエリア14)に取り付けられている場合(S3:YES)、第1パラメータ設定部434は、音像を小さく下げるパラメータを設定して音像定位処理部436へ出力する(ステップS4)。音像定位処理部436は、この設定パラメータに従って、音声信号に音像定位処理を行う(ステップS5)。
TV両側部の上方に取り付けられていない場合(S3:NO)、第1パラメータ設定部434は、スピーカ2,2がTV両側部の下方に取り付けられているか否かを判断する(ステップS6)。TV両側部の下方(エリア7とエリア12)に取り付けられている場合(S6:YES)、第1パラメータ設定部434は、音像を小さく上げるパラメータを設定して音像定位処理部436へ出力する(ステップS7)。音像定位処理部436は、この設定パラメータに従って、音声信号に音像定位処理を行う(S5)。
TV両側部の下方に取り付けられていない場合(S6:NO)、つまりTV両側部の中央(エリア6とエリア13)に取り付けられている場合、第1パラメータ設定部434は、スルーのパラメータを設定して音像定位処理部436へ出力する(ステップS8)。音像定位処理部436は、この設定パラメータに従って、音声信号に音像定位処理を行う(S5)。
音像定位処理が行われた(S5)後、第2パラメータ設定部435は、ステレオ感の補正が小さいパラメータ、言い換えるとクロストークキャンセル量が小さいパラメータを設定してクロストークキャンセル処理部437へ出力する(ステップS9)。クロストークキャンセル処理部437は、この設定パラメータに従って、音声信号にクロストークキャンセル処理を行う(S10)。
一方、TV両側部に取り付けられていない場合(S2:NO)、第1パラメータ設定部434は、スピーカ2,2がTV上部に取り付けられているか否かを判断する(ステップS11)。TV上部(エリア1とエリア4またはエリア2とエリア3)に取り付けられている場合(S11:YES)、第1パラメータ設定部434は、音像を大きく下げるパラメータを設定して音像定位処理部436へ出力する(ステップS12)。音像定位処理部436は、この設定パラメータに従って、音声信号に音像定位処理を行う(ステップS13)。
TV上部に取り付けられていない場合(S11:NO)、つまりTV下部(エリア8とエリア11またはエリア9とエリア10)に取り付けられている場合、第1パラメータ設定部434は、音像を大きく上げるパラメータを設定して音像定位処理部436へ出力する(ステップS14)。音像定位処理部436は、この設定パラメータに従って、音声信号に音像定位処理を行う(S13)。
音像定位処理が行われた(S13)後、第2パラメータ設定部435は、距離検出部433からの検出結果に基づいて、2つのスピーカ2,2が近接しているか否かを判断する(ステップS15)。近接している場合(S15:YES)、つまりTV上部またはTV下部に近接して(エリア2とエリア3またはエリア9とエリア10)取り付けられている場合、第2パラメータ設定部435は、ステレオ感の補正が大きいパラメータ、言い換えるとクロストークキャンセル量が大きいパラメータを設定してクロストークキャンセル処理部437へ出力する(ステップS16)。クロストークキャンセル処理部437は、この設定パラメータに従って、音声信号にクロストークキャンセル処理を行う(S10)。
スピーカ2,2が近接していない場合(S15:NO)、つまりTV上部またはTV下部に離隔して(エリア1とエリア4またはエリア8とエリア11)取り付けられている場合、第2パラメータ設定部435は、ステレオ感の補正が中程度のパラメータ、言い換えるとクロストークキャンセル量が中程度のパラメータを設定してクロストークキャンセル処理部437へ出力する(ステップS17)。クロストークキャンセル処理部437は、この設定パラメータに従って、音声信号にクロストークキャンセル処理を行う(S10)。
本実施の形態では、上述したように、2個のスピーカの位置を検出し、その検出結果に基づいて、2個のスピーカによる音像を定位させるように音声信号を処理するとともに、最適なステレオ感が得られるように音声信号にクロストークキャンセル処理を施しているので、2個のスピーカの位置に応じて適切な音像定位処理とクロストークキャンセル処理とを行うため、複数のスピーカが任意の位置に変更されても、その配置位置に応じた最適な音響特性の処理を行うことができる。また、このような最適な音響特性の処理は装置側で自動的になされるので、ユーザによる調整または切替え作業を不要とすることができる。
なお、上述した実施の形態では、音像定位処理におけるパターンを5種類、クロストークキャンセル処理におけるパターンを3種類としたが、これらは一例であって、それらの種類数に限定されるものではない。
また、上述した実施の形態では、2個のスピーカを設ける場合に説明したが、これは一例であり、3個以上のスピーカを設ける場合にも本発明を適用することができる。
さらに、本発明は、その他、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。
1 テレビジョン受信機
2 スピーカ
11 表示部
43 音声処理部
61 スピーカ取り付け部
432 取り付け位置検出部
433 距離検出部
434 第1パラメータ設定部
435 第2パラメータ設定部
436 音像定位処理部
437 クロストークキャンセル処理部
438 パラメータ記憶部
2 スピーカ
11 表示部
43 音声処理部
61 スピーカ取り付け部
432 取り付け位置検出部
433 距離検出部
434 第1パラメータ設定部
435 第2パラメータ設定部
436 音像定位処理部
437 クロストークキャンセル処理部
438 パラメータ記憶部
Claims (4)
- 入力された音声信号に基づいて音声を出力する複数のスピーカを位置変更可能に備える音声出力装置において、
前記複数のスピーカの位置を検出する検出手段と、
前記複数のスピーカによる音像を定位させるために前記音声信号を処理する定位処理手段と、
前記複数のスピーカによるクロストークがキャンセルされるように前記音声信号を処理するクロストークキャンセル処理手段と、
前記検出手段での検出結果に基づいて、前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段での処理を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする音声出力装置。 - 前記複数のスピーカの位置に応じて設定されており、前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段夫々での処理内容を特定するパラメータを記憶している記憶手段を備えており、
前記制御手段は、前記検出手段での検出結果に基づいて前記記憶手段から前記パラメータを読み出し、読み出したパラメータを前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段夫々へ出力するように構成してあることを特徴とする請求項1記載の音声出力装置。 - 入力された音声信号に基づいて音声を出力する複数のスピーカを位置変更可能に備え、前記複数のスピーカによる音像を定位させるために前記音声信号を処理する定位処理手段と、前記複数のスピーカによるクロストークがキャンセルされるように前記音声信号を処理するクロストークキャンセル処理手段とを備える音声出力装置による音声出力方法であって、
前記複数のスピーカの位置を検出し、
検出した前記複数のスピーカの位置に基づいて、前記定位処理手段及び前記クロストークキャンセル処理手段での処理を制御する
ことを特徴とする音声出力方法。 - 請求項1または2に記載の音声出力装置と、
テレビジョン放送の映像信号を受信する受信手段と、
該受信手段にて受信した映像信号に基づく映像を表示する表示手段と
を備えることを特徴とするテレビジョン受信機。
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