JP5852248B2 - 体外循環装置、制御装置及びその制御方法 - Google Patents

体外循環装置、制御装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、被検者の血液を体外循環させる体外循環装置に関し、特に、循環回路にて気泡が検出された場合に、送血を停止させるクランプを備える体外循環装置、ならびに該クランプを制御する制御装置及びその制御方法に関するものである。
被検者の血液を体外循環させる体外循環装置では、循環回路内に気泡が混入した場合に、これを検出する気泡センサと、該気泡センサにおいて気泡が検出された場合に、被検者への送血を停止させるクランプ、または気泡を別ラインに誘導する仕組み等が配され、混入した気泡が被検者に送血されるのを回避する構成となっている。
かかる体外循環装置では、クランプ(あるいは別ラインに誘導する仕組み)は、循環回路内において気泡センサよりも下流側に配置され、気泡センサにて検出された気泡が、クランプ(あるいは別ラインに誘導する仕組み)を通過する前に、クランプの閉塞動作(誘導動作)を完了させることが不可欠である。
このようなことから、混入した気泡が被検者に送血されるのを確実に回避するためには、気泡センサにて検出された気泡がクランプ(あるいは別ラインに誘導する仕組み)を通過するまでにかかる時間(通過時間)が、できるだけ長くなるように体外循環装置を構成することが望ましい(なお、クランプを配する場合も別ラインに誘導する仕組みを配する場合も同様であるため、以下では、クランプの場合について説明する)。
一般に、通過時間を長くするためには、クランプを気泡センサからできるだけ離れた位置に配置することや、気泡センサとクランプとの間のチューブの長さを長くすること、あるいは、流速を下げること、等が考えられる。
特開2008−220417号公報
しかしながら、気泡センサからできるだけ離れた位置にクランプを配置しようとすると、クランプと被検者との距離が近くなり、クランプを閉塞動作させた際に、クランプが被検者に接触してしまうおそれがあるといった問題がある。
また、気泡センサとクランプとの間のチューブの長さを長くしようとすると、体外に脱血される被検者の血液の量が増えることとなり望ましくない。
更に、体外循環時の単位時間あたりの血流量(=流速×チューブ内径)は、被検者の体表面積に基づいて決定されているため、チューブの内径が固定の場合、体表面積の大きい被検者に対しては、ある程度の流速を維持しておく必要がある。
このようなことから、体外循環装置においては、混入した気泡が被検者に送血されるのを回避できる通過時間を確保しつつ、できるだけ短い通過時間を実現できる構成となっていることが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、混入した気泡が被検者に送血されるのを回避するのに必要な通過時間を、適切に確保することが可能な体外循環装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る体外循環装置は以下のような構成を備える。即ち、
被検者の血液を循環回路を用いて体外で循環させる体外循環装置であって、
前記循環回路の気泡を検出する検出手段と、
前記被検者の体内への前記循環回路の経路を遮断する遮断手段と、
前記循環回路における血液の流量を設定するための設定画面を表示手段に表示するよう制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検出手段により検出された気泡が前記遮断手段を通過する前に、前記遮断手段による遮断を完了させるための条件を、前記設定画面に表示するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、混入した気泡が被検者に送血されるのを回避するのに必要な通過時間を、適切に確保することが可能となる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る体外循環装置の全体構成を示す図である。 図2は、体外循環装置のコントローラの機能構成の一例を示す図である。 図3は、気泡センサとクランプとの位置関係を説明するための図である。 図4Aは、コントローラにおける流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。 図4Bは、コントローラにおける流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、コントローラにおける流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。 図6Aは、コントローラにおける流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。 図6Bは、コントローラにおける流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。 図7Aは、コントローラにおけるクランプ位置監視処理の流れを示すフローチャートである。 図7Bは、コントローラにおけるクランプ位置監視処理の流れを示すフローチャートである。 図8Aは、コントローラにおける流量設定及びクランプ位置監視処理の流れを示すフローチャートである。 図8Bは、コントローラにおける流量設定及びクランプ位置監視処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
[第1の実施形態]
<1.体外循環装置の全体構成>
図1の1Aは、本発明の第1の実施形態に係る体外循環装置100の全体構成の一例を示す図である。
体外循環装置100は、心肺補助動作(PCPS(percutaneous cardiopulmonary support)などの体外循環動作、プライミング動作)を行う装置である。体外循環装置100は、図中矢印で示す血液体外循環回路(以下、循環回路と呼ぶ)を有している。体外循環装置100では、プライミング動作を行った後、この循環回路を用いて被検者130の血液を体外循環させる。
ここで、プライミング動作とは、プライミング液(例えば、生理食塩水)で循環回路を十分に満たした状態で、循環回路内でプライミング液を循環させ、当該回路内の気泡を除去する動作をいう。
体外循環装置100は、制御装置として機能するコントローラ110と、ドライブモータ111と、遠心ポンプ112と、人工肺113と、酸素供給源117と、カテーテル(静脈側)119と、カテーテル(動脈側)120と、気泡センサ114と、流量センサ115と、血液フィルタ116と、分岐ライン118と、クランプ122とを備える。なお、これら各構成の間は、柔軟性を有するチューブ等によって接続されており、当該チューブの内腔が血液またはプライミング液の流路を形成している。
カテーテル(動脈側)120は、被検者130の体内に向けて送血し、カテーテル(静脈側)119は、被検者130の体内から脱血を行う。
遠心ポンプ112は、遠心式人工心臓とも呼ばれ、内部に設けられた回転体を駆動させて血液に圧力を与え、循環回路内で血液を循環させる。ドライブモータ111は、遠心ポンプ112の回転体に回転駆動力を与える。
人工肺113は、血液の循環と血液のガス交換(酸素付加、二酸化炭素除去等)とを行う。酸素供給源117は、例えば、酸素ボンベ等で実現され、血液に付加する酸素を供給する。酸素供給源117から供給される酸素は、人工肺113によるガス交換時に使用される。
気泡センサ114は、プライミング動作時(あるいは体外循環動作時)に循環回路内を流れるプライミング液(あるいは血液)に含まれる気泡を所定の検出方法(超音波、光等)により検出する。血液フィルタ116は、血液をろ過したり、血液中の気泡を除去したりする。流量センサ115は、例えば、超音波の送受信器を内蔵して構成され、循環回路内のプライミング液(あるいは血液)の流量を検出する。
クランプ122は、体外循環動作時に、被検者130の体内に向けての送血を強制的に停止させるべく、チューブを閉塞させるための部材である。クランプ122は、気泡センサ114からの出力信号に基づいて、送血をただちに停止させる異常が発生したと判定した場合に、当該閉塞動作を行う。
分岐ライン118は、循環回路の流路を切り替える。具体的には、被検者130の血液を体外循環させる場合には、図1の1Aに示すように、被検者130の体内を通る循環回路を構築し、被検者130の体外で血液を循環させる。プライミング動作時には、図1の1Bに示すように、分岐ライン118によって被検者130の体内への循環回路の経路を遮断して被検者130の体外のみを通る循環回路(言い換えれば、被検者130の体内を通らない循環回路)を構築し、プライミング液で循環回路内を満たして(被検者の体内を通らずに)プライミング液を循環させる。循環回路上には、気泡を排出するための1又は複数の気泡排出ポート(不図示)が設けられており、循環回路内でプライミング液を複数周循環させることにより、循環回路内の気泡が当該気泡排出ポートから排出されることになる。
コントローラ110は、体外循環装置100における体外循環動作及びプライミング動作を統括制御する。コントローラ110においては、例えば、ドライブモータ111を制御して遠心ポンプ112を駆動させたり、人工肺113を制御してガス交換動作を行わせたりする。また、気泡センサ114を制御して気泡センサ114からの出力信号を取得する。更に、気泡センサ114からの出力信号に基づいて、送血を停止させる必要がある異常を検出した場合には、クランプ122が閉塞動作するよう制御する。
次に、図1の1A及び1Bに示す体外循環装置100を用いて心肺補助動作(体外循環動作、プライミング動作)を行う際の処理の流れについて簡単に説明する。
心肺補助動作が開始されると、コントローラ110は、プライミング動作の実行を制御する。プライミング動作時には、図1の1Bに示すように、分岐ライン118によって被検者130の体内を通らない循環回路が構築される。また、このとき、プライミング液供給源121が分岐ライン118に接続され、当該プライミング液供給源121から循環回路内にプライミング液が供給される。これにより、循環回路内は、プライミング液で満たされることになる。
そして、コントローラ110の制御によって遠心ポンプ112が駆動し、プライミング液が循環回路内を複数周循環する。循環回路内の気泡は、この循環とともに気泡排出ポート等から排出される。このとき、気泡センサ114によって当該循環回路内の気泡が検出され、コントローラ110では、当該気泡センサ114の検出結果に基づいて循環回路内に含まれる気泡の有無や気泡の大きさ等について判定を行う。
ここで、コントローラ110では、当該判定の結果が、所定の基準を満たす場合には、プライミング動作を終了させる。この終了に際して、コントローラ110は、表示器(不図示)やスピーカ(不図示)等を用いて、ユーザにプライミング動作が終了したことを通知する。プライミング動作の終了の通知を受けたユーザは、分岐ライン118を切り替え、図1の1Aに示すように、被検者130の体内を通る循環回路を構築する。これにより、被検者130の血液が体外循環される。
体外循環動作が始まると、カテーテル(静脈側)119から脱血されてくる血液が、遠心ポンプ112を経て人工肺113に入る。人工肺113では、上述した通り、ガス交換、すなわち、酸素付加や二酸化炭素除去等の処理が行われる。その後、血液フィルタ116等を経て、ろ過された血液が、カテーテル(動脈側)120から被検者130の体内に送血される。この脱血〜送血までの処理が繰り返し行われ、被検者130の血液が体外循環される。
以上が、本実施形態に係る体外循環装置100の全体構成及び心肺補助動作の流れの一例についての説明である。なお、図1の1A及び1Bに示す体外循環装置100の構成は、あくまでも一例にすぎず、その構成は適宜変更されてもよい。
<2.コントローラの機能構成>
次に、図2を用いて、図1に示すコントローラ110の機能構成について説明する。
コントローラ110は、その機能構成として、表示部203と、操作部202と、記憶部201と、I/F部206と、タイマ部204と、制御部(コンピュータ)205とを備える。
表示部203は、例えば、モニタ等の表示器で実現され、各種情報をユーザに向けて表示する。操作部202は、例えば、各種ボタン等で実現され、医療従事者からの指示を入力する。なお、表示部203及び操作部202の一部又は全部は、例えば、タッチパネルとして実現されてもよい。
記憶部201は、例えば、ハードディスク等で実現され、各種情報を格納する。なお、後述するユーザインタフェース部210における処理を実行する際に参照される各種パラメータ等(後述する、最大流量値、距離L、直径D、血流量リミット値、血流量等)は、記憶部201に格納されているものとする。
I/F部206は、外部装置との間で各種信号の授受を行う。なお、気泡センサ114からの出力信号は、I/F部206を介してコントローラ110に取り込まれる。また、クランプ122に対する制御信号はI/F部206を介して出力される。タイマ部204は、各種時間の計時を行う。
制御部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成され、ROMには、上述した心肺補助動作を実現するためのプログラムが格納されているものとする(なお、ここでは説明を省略する)。
そして、心肺補助動作を実現するための当該プログラムには、CPUを、医療従事者とのユーザインタフェースを形成するユーザインタフェース部210として機能させるプログラムが含まれている。更に、CPUを、ユーザインタフェース部210として機能させるプログラムには、CPUを、医療従事者が体外循環動作時の血流量を設定する際の設定値を監視する流量設定監視部として機能させるプログラムと、医療従事者が取り付けたクランプの位置を監視するランプ位置監視部として機能させるプログラムとが含まれている。なお、流量設定監視部による流量設定監視処理と、クランプ位置監視部によるクランプ位置監視処理の流れは後述する。
以上が、コントローラ110についての機能構成の一例についての説明である。なお、図2に示す機能構成はあくまでも一例であり、新たな構成が追加されてもよいし、また、不要な構成が適宜省略されても良い。例えば、記憶部201(ハードディスク等)は、必ずしも設けられる必要なく、省略してもよい。
<3.クランプ配置についての説明>
次に、クランプ122の配置について、図3を用いて説明する。図3は、気泡センサ114とクランプ122との位置関係を説明するための図である。図3において、300は内壁面の直径(つまり内径)がDのチューブであり、その内腔は、血液またはプライミング液の流路を形成する。
図3に示すように、気泡センサ114とクランプ122との間において、チューブ300の外周面には目盛りが付されており、医療従事者は、気泡センサ114が取り付けられた位置と、クランプ122が取り付けられた位置とをそれぞれ読み取ることにより、気泡センサ114とクランプ122との間の距離Lを認識することができる。そして、医療従事者は、認識した距離Lの値を、体外循環動作時の血流量の設定の際に、ユーザインタフェース部210に対して手動で入力する。
なお、本実施形態において、気泡センサ114及びクランプ122の取り付け位置は任意に変更可能であるとするが、本発明はこれに限定されず、例えば、気泡センサ114の取り付け位置は、固定であってもよい。この場合、図3に示す目盛りは、気泡センサ114の取り付け位置を“ゼロ”として付すようにしてもよい。これにより、医療従事者は、距離Lの値を容易に認識することができる。
また、本実施形態では、チューブ300に目盛りを付し、医療従事者が当該目盛りを読み取ることで距離Lを認識し、認識した距離Lをユーザインタフェース部210に対して手動で入力する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各位置の目盛りを示すバーコードをチューブ300に付すとともに、気泡センサ114及びクランプ122にバーコードリーダを配し、気泡センサ114及びクランプ122が、自動で取り付け位置を識別し、ユーザインタフェース部210に送信する構成としてもよい。この場合、ユーザインタフェース部210では、識別したそれぞれの取り付け位置に基づいて、距離Lを自動で算出する。
<4.流量設定監視処理の流れ>
次に、流量設定監視部による流量設定監視処理の流れについて説明する。図4A、図4Bは、流量設定監視部による流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。
図4A、図4Bに示す流量設定監視処理は、制御部205の電源が投入され、ユーザインタフェース部210が起動した後、医療従事者により、体外循環動作時の血流量を設定するための血流量設定画面411が呼び出されることにより開始される。
流量設定監視処理が開始されると、ステップS401では、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lが新たに入力されたか否かが判定される。なお、血流量設定画面411には、体外循環動作時の血流量を設定するための設定欄のほか、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lを入力するための入力欄が設けられており、設定欄及び入力欄には、記憶部201より読み出された前回値が予め表示されているものとする。
ステップS401において、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lが新たに入力されていなかったと判定された場合には、気泡センサ114の取り付け位置及びクランプ122の取り付け位置に変更がないと判断し、既に算出されている最大流量値を記憶部201より読み出す。
なお、最大流量値とは、気泡センサ114〜クランプ122間の距離がLであった場合に、気泡センサ114にて検出された気泡が、クランプ122を通過する前にクランプ122の閉塞動作を完了させるための条件である、血流量の最大値を示す値である。
具体的には、気泡センサ114にて気泡が検出されてから、クランプ122の閉塞動作が完了するまでの時間をTとすると、最大流量値は、直径D×距離L/時間Tにより算出することができる。
一方、ステップS401において、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lが新たに入力されたと判定された場合には、ステップS403に進み、チューブ300の内壁面の直径Dを記憶部201より読み出す。更に、ステップS404において、最大流量値を算出し、表示する。具体的には、新たに入力された距離Lと、ステップS403により読み出された直径Dと、気泡センサ114にて気泡が検出されてから、クランプ122の閉塞動作が完了するまでの体外循環装置100固有の時間Tとを用いて、D×L/Tを算出することにより求める。
ステップS405では、血流量設定画面411上の血流量を設定するための設定欄に、血流量の値が入力されているか否かを判定する。上述したように、血流量を設定するための設定欄には、前回値が予め入力されているため、ステップS406へと進む。なお、医療従事者が新たに、血流量の設定を行った場合にも、ステップS406へと進む。
ステップS406では、血流量を設定するための設定欄に入力されている血流量が、ステップS402において読み出された最大流量値またはステップS404において算出された最大流量値以上であるか否かを判定する。
ステップS406において、設定欄に入力されている血流量が、最大流量値以上でないと判定された場合には、ステップS409に進み、当該設定欄に入力されている血流量を、設定値として設定する。
一方、ステップS406において、設定欄に入力されている血流量が、最大流量値以上であると判定された場合には、ステップS407に進み、医療従事者に対して、メッセージを出力する。
具体的には、現在、設定欄に入力されている血流量の場合、気泡センサ114にて気泡を検出したとしても、当該気泡がクランプ122を通過する前に、クランプ122の閉塞動作を完了させることはできない旨のメッセージ412を表示する。
更に、ステップS408では、医療従事者に対して、設定欄に入力されている血流量をそのまま設定するか否かを問い合わせ、当該問い合わせの結果、医療従事者より、現在、設定欄に入力されている血流量をそのまま設定することを希望する旨の回答があった場合には(412の“OK”)、ステップS409に進む。ステップS409では、設定欄に入力されている血流量を、そのまま設定値として設定する。
一方、ステップS408における問い合わせの結果、医療従事者より、設定欄に入力されている血流量を変更することを希望する旨の回答があった場合には(412の“戻る”)、ステップS405に戻る。
ステップS405では、医療従事者により、新たに血流量の入力があった場合には、ステップS406に進み、当該新たに入力された血流量に対して、最大流量値以上であるか否かの判定が行われる。以降、ステップS409において設定値が設定されるまで、上記処理を繰り返す。
このように、本実施形態に係る体外循環装置100では、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lに基づいて、気泡センサ114にて検出された気泡が、クランプ122を通過する前に、クランプ122の閉塞動作を完了させるための条件である、最大流量値を算出する構成とした。
更に、体外循環動作時の血流量を設定するための血流量設定画面411において、当該算出した最大流量値以上の血流量が入力された場合に、医療従事者に対してメッセージを表示し、血流量の設定変更を促す構成とした。
この結果、混入した気泡が被検者に送血されるのを回避するのに必要な通過時間を適切に確保することが可能となった。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、血流量設定画面411において、最大流量値以上の血流量が入力された場合に、医療従事者に対してメッセージを表示する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、最大流量値以上の血流量の入力ができないように入力を制限する構成としてもよい。以下、本実施形態の詳細について説明する。
図5は、本実施形態に係る体外循環装置100における流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。図4A、図4Bと同様に、図5に示す流量設定監視処理も、制御部205の電源が投入され、ユーザインタフェース部210が起動した後、医療従事者により、体外循環動作時の血流量を設定するための血流量設定画面511が呼び出されることにより開始される。
流量設定監視処理が開始されると、ステップS501では、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lが新たに入力されたか否かが判定される。なお、血流量設定画面511には、体外循環動作時の血流量を設定するための設定欄のほか、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lを入力するための入力欄が設けられているものとする。
ステップS501において、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lが新たに入力されなかったと判定された場合には、気泡センサ114の取り付け位置及びクランプ122の取り付け位置に変更がないと判断し、既に算出されている血流量リミット値を記憶部201より読み出す。
なお、血流量リミット値とは、気泡センサ114〜クランプ122間の距離がLであった場合に、気泡センサ114にて検出された気泡が、クランプ122を通過する前にクランプ122の閉塞動作を完了させるための条件である、血流量の最大値を示す値であり、ドライブモータ111に対するソフトリミット値(ドライブモータ111に対して、所定値以上の値が出力されることがないようにするためのソフト的な制限値)である。なお、血流量リミット値も、最大流量値同様、直径D×距離L/時間Tにより算出される。
一方、ステップS501において、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lが新たに入力されたと判定された場合には、ステップS503に進み、チューブ300の内壁面の直径Dを記憶部201より読み出す。更に、ステップS504において、血流量リミット値を算出し、表示する。具体的には、新たに入力された距離Lと、ステップS503により読み出された直径Dと、気泡センサ114にて気泡が検出されてから、クランプ122の閉塞動作が完了するまでの体外循環装置100固有の時間Tとを用いて、D×L/Tを算出することにより求める。
ステップS505では、血流量設定画面511上の血流量を設定するための設定欄に、血流量の値が入力されたか否かを判定する。上述したように、血流量を設定するための設定欄には、前回値が予め入力されているため、ステップS506へと進む。なお、医療従事者が新たに、血流量の設定を行った場合にも、ステップS506へと進む。
ステップS506では、ステップS505において入力された血流量が、ステップS502において読み出された血流量リミット値またはステップS504において算出された血流量リミット値以上であるか否かを判定する。
ステップS506において、設定欄に入力された血流量が、血流量リミット値以上でないと判定された場合には、ステップS507に進み、当該設定欄に入力された血流量を、設定値として設定する。
一方、ステップS506において、設定欄に入力された血流量が、血流量リミット値以上であると判定された場合には、入力した血流量を消去し、ステップS505に戻る。
医療従事者は、設定欄に入力した血流量が受け付けられなかったことにより、血流量リミット値を超えていると判断し、新たな血流量を設定欄に入力する。なお、これらの処理は、医療従事者により血流量リミット値より小さい値が設定欄に入力されるまで継続する。
そして、ステップS506において、設定欄に入力された血流量が、血流量リミット値以上でないと判定された場合には、ステップS507に進み、当該設定欄に入力された血流量を、設定値として設定する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る体外循環装置100では、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lに基づいて、気泡センサ114にて検出された気泡が、クランプ122を通過する前に、クランプ122の閉塞動作を完了させるための血流量リミット値を算出する構成とした。
更に、体外循環動作時の血流量を設定するための血流量設定画面511において、当該算出した血流量リミット値以上の血流量の入力を受け付けない構成とした。
この結果、混入した気泡が被検者に送血されるのを防ぐのに必要な通過時間を適切に確保することが可能となった。
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、血流量設定画面411、511において、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lを手動で入力する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、自動で算出し入力される構成としてもよい。以下、本実施形態の詳細について説明する。
図6A、図6Bは、本実施形態に係る体外循環装置100における流量設定監視処理の流れを示すフローチャートである。図4A、図4B及び図5と同様に、図6A、図6Bに示す流量設定監視処理も、制御部205の電源が投入され、ユーザインタフェース部210が起動した後、医療従事者により、体外循環動作時の血流量を設定するための血流量設定画面611が呼び出されることにより開始される。
流量設定監視処理が開始されると、ステップS601において、ユーザインタフェース部210では、気泡センサ114及びクランプ122に配されたバーコードリーダが、チューブ300に付されたバーコードを読み取るように、気泡センサ114及びクランプ122に対して指示を送信する。指示が送信された気泡センサ114及びクランプ122では、バーコードリーダにより読み取った情報を取得し、ユーザインタフェース部210に対して送信する。ユーザインタフェース部210では、気泡センサ114及びクランプ122より送信された当該情報に基づいて、気泡センサ114及びクランプ122の各位置を認識する。
ステップS602では、ステップS601において認識された気泡センサ114及びクランプ122の各位置に基づいて、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lを算出する。
ステップS603では、記憶部201よりチューブ300の内壁面の直径Dを読み出す。更に、ステップS604において、最大流量値を算出する。
ステップS605では、血流量設定画面611上の血流量を設定するための設定欄に、血流量の値が入力されているか否かを判定する。上述したように、血流量を設定するための設定欄には、前回値が予め入力されているため、ステップS606へと進む。なお、医療従事者が新たに、血流量の設定を行った場合にも、ステップS606へと進む。
ステップS606では、血流量を設定するための設定欄に入力されている血流量が、ステップS604において算出された最大流量値以上であるか否かを判定する。
ステップS606において、設定欄に入力されている血流量が、最大流量値以上でないと判定された場合には、ステップS609に進み、当該設定欄に入力されている血流量を、設定値として設定する。
一方、ステップS606において、設定欄に入力されている血流量が、最大流量値以上であると判定された場合には、ステップS607に進み、医療従事者に対して、メッセージを出力する。
具体的には、現在、設定欄に入力されている血流量の場合、気泡センサ114にて気泡を検出したとしても、当該気泡がクランプ122を通過する前に、クランプ122の閉塞動作を完了させることはできない旨のメッセージ612を表示する。
更に、ステップS608では、医療従事者に対して、設定欄に入力されている血流量を設定するか否かを問い合わせ、当該問い合わせの結果、医療従事者より、現在、設定欄に入力されている血流量を設定することを希望する旨の回答があった場合には(612において“OK”)、ステップS609に進む。ステップS609では、設定欄に入力されている血流量を、そのまま設定値として設定する。
一方、ステップS608における問い合わせの結果、医療従事者より、設定欄に入力されている血流量を変更することを希望する旨の回答があった場合には(612において“戻る”)、ステップS605に戻る。
ステップS605では、医療従事者により、新たに血流量の入力があった場合には、ステップS606に進み、当該新たに入力された血流量に対して、最大流量値以上であるか否かの判定が行われる。以降、ステップS609において設定値が設定されるまで、上記処理を繰り返す。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る体外循環装置100では、血流量設定画面611が呼び出されるごとに、気泡センサ114及びクランプ122の各位置を示す情報を取得し、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lを自動的に算出する構成とした。
これにより、医療従事者が気泡センサ114またはクランプ122の位置を変更したにも関わらず、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lを更新し忘れ、誤った最大流量値に基づいて、メッセージを出力してしまうといった事態を回避することが可能となる。
なお、本実施形態では、最大流量値の算出に適用する場合(上記第1の実施形態に適用する場合)について説明したが、本発明はこれに限定されず、血流量リミット値に適用する場合(上記第2の実施形態に適用する場合)についても同様であることは言うまでもない。
[第4の実施形態]
上記第1乃至第3の実施形態では、気泡センサ114及びクランプ122の各位置に基づいて算出される距離Lを前提として、医療従事者に血流量の変更を促す構成としたが、本発明はこれに限定されず、血流量を前提として、気泡センサ114及びクランプ122の各位置の変更を促す構成としてもよい。
つまり、気泡センサ114及びクランプ122の各位置に基づいて、血流量を監視するのではなく、血流量に基づいて、気泡センサ114及びクランプ122の各位置を監視する構成としてもよい。以下、本実施形態の詳細について説明する。
図7A、図7Bは、本実施形態に係る体外循環装置100におけるクランプ位置監視処理の流れを示すフローチャートである。クランプ位置監視部によるクランプ位置監視処理は、流量設定監視部による流量設定監視処理同様、制御部205の電源が投入され、ユーザインタフェース部210が起動した後、医療従事者により、体外循環動作時の血流量を設定するための血流量設定画面611が呼び出されることにより開始される。
クランプ位置監視処理が開始されると、ステップS601〜S606の処理が実行される。なお、ステップS601〜S606の処理は、図6A及び図6BのステップS601〜S606の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステップS701では、ステップS605において設定欄に入力された血流量(F)により送血した場合に必要な距離L’を算出する。具体的には、気泡センサ114にて気泡が検出されてから、クランプ122の閉塞動作が完了するまでの時間をT、チューブの内壁面の直径をDとした場合、距離L’=F/D×Tを算出することにより求める。
ステップS702では、ステップS701において算出された距離L’と、ステップS602において算出された現状の距離Lとの差異を算出し、血流量がFであった場合に、気泡センサ114にて検出された気泡が、クランプ122を通過する前にクランプ122の閉塞動作を完了させるための条件である、クランプ122の移動方向及び移動量をメッセージ712に表示する。
具体的には、L’−L>0の場合には、クランプ122を気泡センサ114から遠ざける方向に、L’−Lだけ移動するよう指示する旨のメッセージを表示する。一方、L’−L<0の場合には、クランプ122を気泡センサ114に近づける方向に、L’−Lだけ移動するよう指示する旨のメッセージを表示する。
ステップS703では、医療従事者にクランプ122の移動を行うか否かを問い合わせ、医療従事者より、クランプ122の移動を行う旨の回答があった場合には(712において“移動する”)、ステップS704に進み、医療従事者によるクランプ122の移動動作が完了するのを待つ。
ステップS704における移動動作が完了すると、再び、ステップS601に戻り、移動後のクランプ122の位置及び気泡センサ114の位置を認識し、同様の処理を繰り返す。
そして、クランプ122の移動により最大流量値が大きくなったことで、ステップS606において設定欄に入力された血流量が、最大流量値よりも小さくなったと判定された場合には、ステップS609に進み、当該血流量を設定値として設定する。あるいは、ステップS703において、クランプ122の移動を行わない旨の回答があった場合には(712において“設定する”)、ステップS609に進み、当該血流量をそのまま設定値として設定する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る体外循環装置100では、血流量設定画面611が呼び出されるごとに、気泡センサ114及びクランプ122の各位置を示す情報を取得し、気泡センサ114〜クランプ122間の距離Lを自動的に算出する構成とした。
更に、血流量設定画面611の設定欄において、血流量が入力された場合に、当該入力された血流量のもとでクランプ122の閉塞動作を適切に完了させるための距離L’を算出し、クランプ122の移動方向及び移動量を表示する構成とした。
この結果、混入した気泡が被検者に送血されるのを回避するのに必要な通過時間を適切に確保することが可能となった。
[第5の実施形態]
上記第1乃至第4の実施形態では、ユーザインタフェース部210において流量設定監視部とクランプ位置監視部のいずれかを動作させる構成としたが、本発明はこれに限定されず、両者を並行して動作させる構成としてもよい。すなわち、血流量設定画面の設定欄に入力された血流量が、最大流量値以上であった場合に、血流量を減らす場合と、クランプを移動させる場合の両方のケースを、医療従事者に表示する構成としてもよい。以下、本実施形態の詳細について説明する。
図8A、図8Bは、本実施形態に係る体外循環装置100における流量設定及びクランプ位置監視処理の流れを示すフローチャートである。なお、図7A、図7Bと同じ工程については、図7A、図7Bと同じ参照番号を付すこととし、説明は省略する。
ステップS606において、血流量設定画面611の設定欄に入力された血流量が、最大流量値以上であると判定された場合に、ステップS701及びステップS801の処理が並行して実行される。
ステップS701では、ステップS605において設定欄に入力された血流量(F)により送血した場合に必要な距離L’を算出する。具体的には、気泡センサ114にて気泡が検出されてから、クランプ122の閉塞動作が完了するまでの時間をT、チューブの内壁面の直径をDとした場合、距離L’=F/D×Tを算出することにより求める。
ステップS702では、ステップS701において算出された距離L’と、ステップS602において算出された現状の距離Lとの差異を算出し、クランプ122の移動方向及び移動量をメッセージ812上に表示する。
一方、ステップS801では、ステップS605において設定欄に入力された血流量(F)と、最大流量値との差分を算出する。ステップS802では、ステップS801において算出された差分値を、減らすべき血流量として、メッセージ812上に表示する。
医療従事者は、ステップS702において表示された、クランプ122を移動させる場合の移動方向及び移動量と、ステップS802において表示された、血流量を減らす場合の変更量とを参考にして、いずれかを選択する。
選択の結果、血流量を変更する場合には(812において“血流量を変更する”)、ステップS803からステップS605に戻り、医療従事者による設定欄の入力の変更を待つ。そして、変更された血流量が最大流量値より小さいと判定されれば、ステップS609に進み、当該変更された血流量が設定される。一方、変更された血流量が依然として最大流量値以上であった場合には、上記処理を、ステップS609において設定値が設定されるまで繰り返す。
一方、選択の結果、クランプ122を移動させる場合には(812において“クランプを移動する”)、ステップS803からステップS704に進み、医療従事者によるクランプ122の移動動作が完了するのを待つ。ステップS704における移動動作が完了すると、再び、ステップS601に戻り、移動後のクランプ122の位置及び気泡センサ114の位置を認識し、同様の処理を、ステップS609において設定値が設定されるまで繰り返す。
一方、選択の結果、現在設定欄に入力されている血流量をそのまま設定する場合には(812において“このまま設定する”)、ステップS609に進み、設定欄に入力されている血流量をそのまま設定値として設定する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る体外循環装置100では、血流量設定画面611の設定欄において入力された血流量が、最大流量値以上であった場合には、クランプ位置の移動方向及び移動量と、減らすべき血流量とを並行して表示する構成とした。
これにより、医療従事者は、混入した気泡が被検者に送血されるのを防ぐのに必要な通過時間を適切に確保するにあたり、クランプの移動と、血流量の変更とを適宜選択することが可能となった。
[その他の実施形態]
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。

Claims (8)

  1. 被検者の血液を循環回路を用いて体外で循環させる体外循環装置であって、
    前記循環回路の気泡を検出する検出手段と、
    前記被検者の体内への前記循環回路の経路を遮断する遮断手段と、
    前記循環回路における血液の流量を設定するための設定画面を表示手段に表示するよう制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記検出手段により検出された気泡が前記遮断手段を通過する前に、前記遮断手段による遮断を完了させるための条件を、前記設定画面に表示するよう制御することを特徴とする体外循環装置。
  2. 前記条件は、前記循環回路の経路における前記検出手段と前記遮断手段との間の距離と、該経路の内径とにより算出される、流量であることを特徴とする請求項1に記載の体外循環装置。
  3. 前記制御手段は、前記循環回路の経路における前記検出手段と前記遮断手段との間の距離と、該経路の内径とにより算出される流量よりも大きい流量が、前記設定画面において設定できないように制御することを特徴とする請求項2に記載の体外循環装置。
  4. 前記条件は、前記循環回路の経路における前記検出手段と前記遮断手段との間の距離と、該経路の内径とにより算出される流量が、前記設定画面に入力された流量より大きくなるようにするための、前記遮断手段の移動量であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の体外循環装置。
  5. 前記検出手段の位置を示す情報と前記遮断手段の位置を示す情報とを取得する取得手段を更に備え、
    前記循環回路の経路における前記検出手段と前記遮断手段との間の距離は、前記取得手段により取得された情報に基づいて算出されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の体外循環装置。
  6. 被検者の血液を循環回路を用いて体外で循環させる体外循環装置において、該循環回路における血液の流量を設定するための設定画面を表示手段に表示するよう制御する制御装置であって、
    前記循環回路の気泡を検出する検出手段により検出された気泡が、前記被検者の体内への前記循環回路の経路を遮断する遮断手段を通過する前に、前記遮断手段による遮断を完了させるための条件を、前記設定画面に表示することを特徴とする制御装置。
  7. 被検者の血液を循環回路を用いて体外で循環させる体外循環装置において、該循環回路における血液の流量を設定するための設定画面を表示手段に表示するよう制御する制御装置の制御方法であって、
    前記循環回路の気泡を検出する検出手段により検出された気泡が、前記被検者の体内への前記循環回路の経路を遮断する遮断手段を通過する前に、前記遮断手段による遮断を完了させるための条件を、前記設定画面に表示することを特徴とする制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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