JP5851605B2 - マフラー - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本国際出願は、2012年6月7日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2012−130056号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2012−130056号の全内容を本国際出願に援用する。
本発明は、マフラーに関する。
従来、アウタシェルと、内燃機関からの排気をアウタシェル内に導入するインレットパイプと、アウタシェル内の排気を外部に流出させるアウトレットパイプと、内燃機関の動作状態に応じてアウタシェル内での排気の流路を切り替えるバルブとを備えたマフラーが知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1におけるアウトレットパイプは、開口した一対の端部を有すると共に外表面に複数の貫通孔を有した筒状に形成され、開口した一端及び貫通孔がアウタシェル内に位置するように配置されている。以下、アウタシェル内に配置されるアウトレットパイプの開口を排気流入口と称す。
そして、バルブは、弁体と、弁体を軸支する軸部材と、弁体に付勢力を加える付勢部材とを備え、内燃機関の動作状態が低回転であれば、付勢力により、弁体が排気流入口を閉塞することでバルブが閉弁し、内燃機関の動作状態が高回転であれば、弁体が排気流入口を開放することでバルブが開弁する。
すなわち、内燃機関からの排気は、内燃機関の動作状態が低回転であれば、貫通孔からアウトレットパイプに流入し、内燃機関の動作状態が高回転であれば、排気流入口からアウトレットパイプに流入する。
なお、一般的な排気流入口は、内燃機関が高回転となることで流量が増加した排気をスムーズに外部に流出させることを目的として、アウトレットパイプの直径以上の径に形成することが好ましい。このような大きさの排気流入口にバルブを設けるために、特許文献1に記載されたマフラーでは、当該排気流入口の径(即ち、アウトレットパイプの径)よりも大きな径を有した筒状の拡径部をアウトレットパイプの端部に設けた上で、その拡径部にバルブの軸部材を固定することがなされている。
特許第4156785号
上述したように、特許文献1に記載のマフラーでは、バルブを設けるためにアウトレットパイプに拡径部を設ける必要があり、アウトレットパイプの構造、ひいては、マフラーの構造が大型化するという問題があった。
しかも、アウトレットパイプの拡径部は、アウトレットパイプの構造上、当該アウトレットパイプの端部に設けなければならず、バルブを設ける位置も制限されてしまうという問題があった。
すなわち、特許文献1に記載されたマフラーでは、構造上の制約が多く、設計の自由度が低いという問題あった。
そこで、本発明の一側面においては、マフラーにおいて、構造上の制約を低減することが望ましい。
本発明の一側面は、アウタシェルと、アウトレットパイプと、弁体と、軸部材と、付勢部材とを備えたマフラーに関する。
本発明のマフラーの一側面において、アウタシェルには、内燃機関からの排気が流入する。アウトレットパイプは、開口した一対の端部を有する筒状に形成されると共に、外表面と内表面との間を貫通する開口である流入口を有し、かつアウタシェルからの排気を外部に流出させるように、開口した一対の端部の一方及び流入口がアウタシェル内に配置される。
本発明の弁体の一側面は、アウトレットパイプの内部から流入口を覆う板状に形成されている。軸部材は、アウトレットパイプの内部にて弁体が回動するように、アウトレットパイプに弁体を軸支する。そして、付勢部材は、流入口を閉塞するようにアウトレットパイプの径方向に沿った付勢力を弁体に加える。
上述したような弁体と軸部材と付勢部材とによって構成されるバルブは、内燃機関が低回転であり排気流量が少ない場合には、付勢部材の付勢力により閉弁されている。しかしながら、内燃機関が高回転となり排気流量が増加して、アウタシェル内の圧力が上昇すると、付勢部材の付勢力よりも大きな力が弁体に加わり、アウトレットパイプの内部へと弁体が駆動され、バルブは開弁する。これにより、排気は、流入口からアウトレットパイプ内に流入して、外部へと流出される。
このようなマフラーにおいては、流入口及びバルブを設ける部位は、アウトレットパイプの開口した端部に限らず、アウトレットパイプの軸方向に沿った部位とすることができる。この結果、本発明の一側面によれば、流入口及びバルブを設ける部位を自由に選択できる。
しかも、本発明の一側面によれば、バルブの設置部位として拡径部をアウトレットパイプに設ける必要がないため、アウトレットパイプの構造、ひいては、マフラーの構造が大型化することを抑制できる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、マフラーにおける構造上の制約を低減させることができる。
本発明の一側面において、軸部材は、アウトレットパイプにおける排気の流路に沿った流入口の上流側端部にて弁体を軸支しても良い。
このようなマフラーでは、上述したバルブが開弁した際、弁体は、排気の流路に沿った下流側ほどアウトレットパイプの内表面から離れることとなる。このため、本発明のマフラーの一側面によれば、開弁した際、アウトレットパイプ内へと流入する排気に対して弁体が与える抵抗が小さくなり、スムーズに排気を流動させることができる。
さらに、本発明のマフラーの一側面には、開口した一対の端部の一方からアウトレットパイプ内に流入して流動する排気によって閉弁する力が増加するように弁体に接続された抵抗部が設けられていても良い。
このような抵抗部を有したバルブであれば、バルブを閉弁する力が弁体に加わるため、バルブの開弁に必要な力、ひいては、バルブの開弁に必要な背圧を上昇させることができる。この結果、本発明の一側面によれば、内燃機関の動作状態が低回転である場合のみならず広範囲な回転数に渡って、バルブを閉弁状態に維持でき、アウトレットパイプにおける排気の流路を長くすることができる。さらに言えば、本発明の一側面によれば、低周波域の消音量を増大させることができる。
その抵抗部は、アウトレットパイプ内を流動する排気の抵抗となるように、アウトレットパイプ内における排気の流路に沿った上流方向に向けて弁体から延出されていても良い。
本発明の一側面において、抵抗部は、アウトレットパイプ内を流動する排気の抵抗となるように、アウトレットパイプ内における排気の流路に沿った上流方向に向けて弁体から延出することで構成できる。
本発明の弁体の一側面は、アウトレットパイプにおける排気の流路に沿った流入口の上流側端部にて軸部材によって支持されていても良い。この場合、抵抗部は、軸部材によって支持する弁体の部位よりも、アウトレットパイプにおける排気の流路に沿った上流側の部位から延出されていても良い。
このような抵抗部によれば、アウトレットパイプ内を流動する排気に対してより大きな抵抗力を発揮するため、より広範囲な回転数に渡って、バルブを閉弁状態に維持できる。
また、本発明のマフラーの一側面は、アウトレットパイプにおける排気の流路を縮小するように、アウトレットパイプにおける排気の流路の上流に向けて弁体に非接続である抵抗部の端部から延出される延出部を備えていても良い。
このようなマフラーによれば、アウトレットパイプにおける排気の流路を縮小することができ、アウトレットパイプ内を流動する排気に対するより大きな抵抗力を、抵抗部に発揮させることができる。
そして、抵抗部に接続される延出部の端部を弁体接続端とし、延出部において弁体接続端とは反対側の端部を非接続端とした場合、延出部は、アウトレットパイプの径方向に沿って、非接続端が弁体接続端よりも軸部材に近くなるように延出されていても良い。
このようなマフラーによれば、アウトレットパイプとの間に、排気の流路を確保することができ、背圧が低い場合であっても、自動車の外部に排気をより確実に流動させることができる。
なお、本発明の一側面において、抵抗部は、弁体と一体に形成されていても良い。このような抵抗部であれば、弁体に抵抗部を取り付ける作業を無くすことができ、作業効率を向上させることができる。
また、本発明のマフラーの一側面において、流入口は、アウトレットパイプにおける排気の流路に沿って開口幅が拡大する形状であっても良い。
このようなマフラーによれば、開弁した際の開口面積を大きくすることができ、スムーズに排気を流動させることができる。
ところで、本発明のマフラーの一側面において、アウトレットパイプには、軸方向に沿って対向する二つの部位のそれぞれにて、当該アウトレットパイプの外表面を内側に窪ませた二つの凹部が設けられていても良い。この場合、アウトレットパイプ内に配置される軸部材の端部を二つの凹部にて支持しても良い。
上述したような構造のバルブであれば、当該バルブを構成する部材が、アウトレットパイプの外径よりも外側に突出することを低減でき、アウトレットパイプの構造(ひいては、マフラーの構造)が大型化することを、より確実に抑制できる。
さらに、本発明のマフラーの一側面においては、アウトレットパイプの直径よりも径が小さく、かつ開口した一対の端部を有した小径パイプであって、アウトレットパイプにおける流路に沿って流入口よりも上流側に、開口した一対の端部のうちの一方の端部が接続された小径パイプを備えていても良い。
このようなマフラーによれば、バルブが閉弁している際に、マフラーの外部へと排気が流動する流路を長くすることができる。
また、本発明におけるアウタシェルの一側面は、内燃機関からの排気が流入する空間が複数形成されるように隔壁を有していても良い。この場合、小径パイプは、流入口が位置するアウタシェル内の空間とは異なる空間に、アウトレットパイプに接続されていない開口した一対の端部のうちの他方が配置されていても良い。
このようなマフラーによれば、アウタシェル内からアウトレットパイプ内への排気の流入経路を、内燃機関の回転状態に応じて多様化することができる。
本発明におけるアウトレットパイプの一側面は、当該アウトレットパイプの軸方向に対する径方向の断面形状を円とすることができる。
さらに、本発明のマフラーの一側面においては、内燃機関からの排気をアウタシェル内に流入するインレットパイプを備えることができる。
なお、本発明における付勢部材の一側面は、ダブルトーションバネであっても良い。
このようなマフラーによれば、弁体における一部分に大きな付勢力が加わることを低減でき、ひいては、弁体における各部位に加わる付勢力を均一化できる。
第一実施形態におけるマフラーの概略断面図である。 第一実施形態におけるアウトレットパイプの一部分を表す斜視図である。 第一実施形態におけるアウトレットパイプの一部分の内部構造を示す分解図である。 図4Aは、第一実施形態のパイプ本体部に設けられたバルブが閉弁した状態を示す正面図であり、図4Bは、側面図である。 図5Aは、第一実施形態のパイプ本体部に設けられたバルブが開弁した状態を示す正面図であり、図5Bは、側面図である。 第一実施形態におけるバルブの実験結果を説明するグラフである。 第一実施形態におけるマフラーの実験結果を説明するグラフである。 第二実施形態におけるアウトレットパイプの一部分の内部構造を示す分解図である。 第二実施形態のパイプ本体部に設けられたバルブが閉弁した状態を示す図である。 第二実施形態のパイプ本体部に設けられたバルブが閉弁した状態を示す図である。 第二実施形態のバルブの変形例を示す図である。
1…マフラー 10…インレットパイプ 20…アウタシェル 22…筒部 28,30…隔壁 40…アウトレットパイプ 42…小径パイプ 46…パイプ本体部 56,58…凹部 60…バルブ 62…弁体 68…抵抗部 70…軸部材 72…付勢部材
100…内燃機関 Vo…流入口
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第一実施形態]
〈マフラーの構成〉
図1に示すマフラー1は、自動車に搭載された内燃機関100からの排気を、自動車の外部に流出させる排気系を構成するものである。
このマフラー1は、インレットパイプ10と、アウタシェル20と、アウトレットパイプ40と、バルブ60(図3参照)とを備えている。
インレットパイプ10は、内燃機関100からの排気をアウタシェル20内に流入させる部材である。このインレットパイプ10は、開口した一対の端部を有した筒状に形成されている。このインレットパイプ10の開口した一端(以下、流入端と称す)は、内燃機関100からの排気が流動するパイプに接続されている。
なお、本実施形態のインレットパイプ10には、外表面と内表面との間を貫通する複数の貫通孔Htが設けられている。
アウタシェル20は、円筒状の筒部22と、筒部22の両端を塞ぐ側壁部24,26とを備え、内部が中空に形成されている。アウタシェル20の中空内部には、当該内部空間を3つの空間に仕切るように二つの隔壁28,30が設けられている。
以下では、筒部22と側壁部24と隔壁28とによって仕切られた空間を、第一拡張室Sp1と称し、筒部22と隔壁28と隔壁30とによって仕切られた空間を、第二拡張室Sp2と称し、筒部22と隔壁30と側壁部26とによって仕切られた空間を、第三拡張室Sp3と称す。
このアウタシェル20内には、内燃機関100からの排気が当該アウタシェル20内に流入するように、インレットパイプ10の流入端とは反対側の端部(以下、流出端と称す)OEが配置されている。本実施形態においては、インレットパイプ10の流出端OEは、アウタシェル20の側壁部24から挿入され、第一拡張室Sp1,隔壁28,第二拡張室Sp2,隔壁30を貫通して、第三拡張室Sp3内に配置されている。
なお、本実施形態においては、インレットパイプ10の貫通孔Htは、アウタシェル20の第一拡張室Sp1に位置するように設けられている。
また、本実施形態においては、二つの隔壁28,30には、当該隔壁28,30のそれぞれを貫通する複数の孔H1,H2が設けられている。すなわち、アウタシェル20は、第一拡張室Sp1と、第二拡張室Sp2と、第三拡張室Sp3との間を気体(排気)が流動可能に形成されている。
アウトレットパイプ40は、内燃機関100からアウタシェル20内に流入した排気を自動車の外部へと流出させる部材であり、全体として、開口した一対の端部を有する円筒状に形成された部材である。このアウトレットパイプ40の開口した一対の端部のうちの一方は、当該アウトレットパイプ40内に排気が流入するように、アウタシェル20内に位置している。以下、このアウタシェル20内に位置するアウトレットパイプ40の開口した一対の端部を排気流入端EEと称す。
アウトレットパイプ40は、図2に示すように、小径パイプ42と、パイプ本体部46とを備えている。
小径パイプ42は、開口した一対の端部を有し、円筒状に形成された部位である。この小径パイプ42の一方の端を含む部位は、「U」字状に湾曲した形状に形成され、小径パイプ42におけるその他の部位は、直線状に形成されている。
小径パイプ42において、直線状に形成された部位の端部は、排気流入端EEとして機能するように、アウタシェル20の第二拡張室Sp2に配置されている。小径パイプ42において、湾曲した形状に形成された部位の端部(以下、本体接続端と称す)は、アウタシェル20の第一拡張室Sp1にて、パイプ本体部46に接続されている。
パイプ本体部46は、全体として、開口した一対の端部を有する円筒状に形成された部材であり、第一本体部48と、第二本体部50とを備えている。
これら第一本体部48及び第二本体部50は、円筒状のパイプを、円中心を通過する軸で切断したような半円状の部材であり、第一本体部48及び第二本体部50を切断面で接続することで、円筒状に形成された部材として機能する。
第一本体部48及び第二本体部50によって構成されるパイプ本体部46の開口した一対の端部のうちの一方(以下、小径接続端と称す)には、小径パイプ42の本体接続端が接続されている。なお、パイプ本体部46の開口した一対の端部のうちの小径接続端とは異なる端部は、アウタシェル20内の排気を外部に流出するように、隔壁28,第二拡張室Sp2,隔壁30,第三拡張室Sp3,側壁部26を貫通し、アウタシェル20(ひいては、自動車)の外部に配置されている。
また、パイプ本体部46は、外表面と内表面との間を貫通する開口(以下、流入口と称す)Voを有する。本実施形態における流入口Voは、第一本体部48を窪ませることで形成された平面に設けられている。流入口Voの開口面積は、パイプ本体部46の小径接続端(または、パイプ本体部46)における開口の面積よりも大きくなるように形成されている。なお、本実施形態においては、パイプ本体部46の流入口Voは、アウタシェル20の第一拡張室Sp1に位置している。
さらに、パイプ本体部46には、当該パイプ本体部46の外表面を内側に窪ませることで形成された二つの凹部56,58が設けられている。本実施形態における凹部56,58は、パイプ本体部46の軸方向に沿って対向する部位に形成され、さらに、パイプ本体部46における流入口Voより、アウトレットパイプ40における排気の流路に沿った上流側に設けられている。ただし、凹部58は、図2において図示できない位置に設けられているため、凹部56に符号「58」を併記することで、符号の記載を省略した。
なお、アウトレットパイプ40には、排気音を吸収する吸音部52(図1参照)が設けられている。本実施形態における吸音部52は、パイプ本体部46の径よりも大きな径のパイプ状に形成された部位において、パイプ本体部46の外表面との間に、吸音材(例えば、グラスウールやスチールウール)54(図1参照)が配置されることで形成されている。
〈バルブの構成〉
次に、バルブ60の構成について説明する。
図3に示すように、バルブ60は、弁体62と、抵抗部68と、軸部材70と、付勢部材72とを備えている。
このうち、軸部材70は、バルブ60において、弁体62が回動する中心となる部材である。この軸部材70は、パイプ本体部46における二つの凹部56,58の間の距離とほぼ同じ軸の長さを有した部材である。
弁体62は、パイプ本体部46の内部から流入口Voを覆う板状の弁本体64と、軸部材70が挿通される孔を有した保持部66とを備えている。この弁体62には、本体接続端からパイプ本体部46内に流入して流動する排気によって閉弁する力が増加するように弁体62に接続された抵抗部68が設けられている。この抵抗部68は、板状の部材であり、パイプ本体部46内における排気の流路の上流側に向けて突出されるように、弁本体64に固定されている。
なお、付勢部材72は、付勢力を弁体62に加えるコイルスプリングであり、例えば、周知のダブルトーションバネである。この付勢部材72は、流入口Voを閉塞するパイプ本体部46の径方向の付勢力が、弁体62に対して発生するように、当該付勢部材72のコイル部74に軸部材70を挿通して、パイプ本体部46内に配置される。
つまり、バルブ60は、弁体62の保持部66に形成された孔、及び付勢部材72のコイル部74に挿通された軸部材70が、パイプ本体部46に形成された凹部56,58に支持されることで、弁体62が軸支される。この軸支された弁体62に、パイプ本体部46の内部から外部への径方向に沿った付勢力を付勢部材72が加えることで、バルブ60は閉弁する。そして、バルブ60が閉弁されると、パイプ本体部46に形成された流入口Voは、弁本体64によってパイプ本体部46の内部から閉塞される。
ただし、バルブ60は、少なくとも、付勢部材72によって弁体62に加えられる付勢力よりも大きく、かつパイプ本体部46の径方向に沿ってパイプ本体部46の内部方向への力が弁体62に加わると、当該バルブ60は開弁する。このバルブ60の開弁は、流入口Voよりも排気の流路に沿った上流側にて、弁本体64が軸支されているため、排気の流路に沿った下流側ほど、弁本体64がアウトレットパイプ40の内表面から離れ、流入口Voにおける開口が大きくなる。
〈マフラーの作用〉
次に、マフラーの作用について説明する。
内燃機関100からの排気は、インレットパイプ10を流動し、インレットパイプ10の貫通孔Htや流出端OEにおける開口から、アウタシェル20内に流入する。内燃機関100の回転数(単位時間当たりの回転数)が低い場合には、内燃機関100から流入する排気の流量が少量であるため、アウタシェル20の内部は、背圧(即ち、第一拡張室Sp1内の圧力)の上昇が小さい。
このため、図4A,図4Bに示すように、バルブ60は閉弁した状態であり、アウタシェル20の内部に流入した排気は、隔壁28,30の孔H1,H2を通過して第二拡張室Sp2に流入する。そして、アウトレットパイプ40における排気流入端EEの開口から小径パイプ42内に流入した排気は、パイプ本体部46を流動した後、自動車の外部へと流出される。
このように小径パイプ42からパイプ本体部46へと流入した排気が、バルブ60の抵抗部68に衝突すると、排気の流れによって揚力を発生し、パイプ本体部46の径方向に沿ってパイプ本体部46の外部方向への力(以下、排気抵抗力と称す)が生じる。この排気抵抗力は、排気の流量が増加すると大きくなる力であり、弁体62を閉弁する方向の力である。
一方、内燃機関100の回転数が高くなり、内燃機関100からアウタシェル20内に流入する排気の流量が多量となると、背圧(即ち、第一拡張室Sp1内の圧力)が上昇する。この第一拡張室Sp1における背圧が、付勢部材72によって発生する付勢力に排気抵抗力を加えた力よりも大きくなると、バルブ60は、図5A,図5Bに示すように開弁する。
このように、バルブ60が開弁すると、アウタシェル20内に流入した排気は、パイプ本体部46の流入口Voからパイプ本体部46内に流入して、自動車の外部へと流出される。
[第一実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のマフラー1において、流入口Vo及びバルブ60を設ける部位は、アウタシェル20内にて開口するアウトレットパイプ40の端部に限らず、アウトレットパイプ40の軸方向に沿った様々な部位とすることができる。したがって、マフラー1によれば、流入口Vo及びバルブ60を設ける部位を自由に選択できる。
さらに、マフラー1によれば、従来の技術とは異なり、バルブ60の設置部位としての拡径部をアウトレットパイプ40に設ける必要がない。このため、マフラー1によれば、アウトレットパイプ40の構造、ひいては、マフラー1の構造が大型化することを抑制できる。
しかも、バルブ60においては、二つの凹部56,58の間の距離とほぼ同じ長さに軸部材70が形成された上で、凹部56,58に当該軸部材70が支持されることで、弁体62を軸支するように構成されている。
このような構造のバルブ60であれば、当該バルブ60を構成する部材が、アウトレットパイプ40の外径よりも外側に突出することを低減でき、アウトレットパイプ40の構造(ひいては、マフラーの構造)が大型化することを、より確実に抑制できる。
これらのことから、マフラー1によれば、マフラーにおける構造上の制約を低減できる。
ここで、図6は、バルブ60が閉弁している状態においてパイプ本体46内を流動する排気の流量(図中:パイプ内流量)と、弁体62の開弁に必要な力(図中、バルブ荷重)との関係を示した図である。図7は、内燃機関の回転数(図中:E/G回転数)と、マフラー1での音圧レベルとの関係を示した図である。
図6に示すように、本実施形態におけるバルブ60によれば、バルブ60が閉弁している状態においてパイプ本体46内を流動する排気の流量が多いほど、弁体62の開弁に必要な力が大きくなる。
したがって、本実施形態のバルブ60によれば、内燃機関100の動作状態が低回転である場合のみならず広範囲な回転数に渡って、閉弁状態に維持でき、アウトレットパイプ40における排気の流路を長くすることができる。
この結果、マフラー1によれば、図7に示すように、内燃機関100の動作状態が低回転である場合のみならず広範囲な回転数に渡って、消音効果を向上させることができる。
また、マフラー1では、バルブ60が開弁した際、弁本体64は、排気の流路に沿った下流側ほどアウトレットパイプ40の内表面から離れることとなる。このため、マフラー1によれば、バルブ60が開弁した際には、アウトレットパイプ40内へと流入する排気に対して弁体62が与える抵抗が小さくなり、パイプ本体部46内にスムーズに排気を流入させることができる。
なお、本実施形態のマフラー1によれば、付勢部材72としてダブルトーションバネを用いている。このため、マフラー1によれば、弁体62における一部分に付勢力が加わることを低減でき、ひいては、弁体62における各部位に加わる付勢力を均一化できる。
[第二実施形態]
第二実施形態のマフラーは、第一実施形態のマフラー1とは、主として、バルブの構造を中心としたパイプ本体部の構造が異なる。このため、本第二実施形態においては、第一実施形態のマフラー1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、第一実施形態とは異なるパイプ本体部の構造を中心に説明する。
〈パイプ本体部〉
図8に示すように、本第二実施形態のパイプ本体部106は、全体として、開口した一対の端部を有する円筒状に形成された部材であり、第一本体部108と、第二本体部110とを備えている。
これら第一本体部108及び第二本体部110は、第一実施形態における第一本体部48、及び第二本体部50と同様、円筒状のパイプを、円中心を通過する軸で切断したような半円状の部材である。第一本体部108及び第二本体部110は、第一本体部108及び第二本体部110を切断面で接続することで、円筒状に形成された部材として機能する。
また、本第二実施形態における流入口Voは、第一本体部108を窪ませることで形成された平面に設けられている。この流入口Voが形成される平面は、パイプ本体部106の軸方向に沿って軸中心へと近づくように、水平面に対して規定の角度を有するように形成されている。
そして、流入口Voは、パイプ本体部106の軸方向に沿って開口幅が拡大する台形状に形成されている。
さらに、パイプ本体部106には、二つの凹部56,58が設けられている。
〈バルブの構成〉
本第二実施形態のバルブ115は、弁体120と、軸部材70と、付勢部材72と、メッシュ90と、軸受メッシュ92とを備えている。
弁体120は、弁本体64と、保持部66と、抵抗部117と、延出部119とを備えている。そして、弁本体64と保持部66と抵抗部117と延出部119とは、一体に形成されている。
抵抗部117は、長尺状かつ板状の部位であり、弁本体64から突出されている。その抵抗部117の弁本体64からの突出方向は、パイプ本体部46内における排気の流路の上流側に向かう方向である。また、抵抗部117が接続される弁本体64の位置は、パイプ本体部46内における排気の流路に沿って、保持部66よりも上流側である。具体的には、パイプ本体部46内における排気の流路に沿った、弁本体64の上流側の端部に抵抗部117の端部が接続される。
延出部119は、板状の部位であり、抵抗部117から延出されている。その延出部119が延出される抵抗部117の位置は、弁本体64に非接続である抵抗部117の端部であり、弁本体64に接続された抵抗部117の端部とは反対側の抵抗部117の端部である。以下、抵抗部117に接続される延出部119の端部を弁体接続端140(図9,図10参照)と称し、延出部119において弁体接続端140とは反対側の端部を非接続端141(図9,図10参照)と称す。
そして、延出部119の抵抗部117からの突出方向は、アウトレットパイプ40における排気の流路を縮小するように、アウトレットパイプ40における排気の流路に沿った上流へと向かう方向である。さらに、本第二実施形態の延出部119における非接続端141は、アウトレットパイプの径方向に沿って、少なくとも弁体接続端140よりも付勢部材72(保持部66)に近づくように突出されている。
メッシュ90は、第一本体部108に形成された流入口Voの周縁に取り付けられる網状の部材である。
すなわち、バルブ115は、軸部材70により、凹部56(58),軸受メッシュ92,保持部66を介して保持されている。
〈パイプ本体部の作用〉
次に、パイプ本体部46の作用について説明する。
内燃機関100からの排気は、インレットパイプ10を流動し、インレットパイプ10の貫通孔Htや流出端OEにおける開口から、アウタシェル20内に流入する。内燃機関100の回転数(単位時間当たりの回転数)が低い場合には、内燃機関100から流入する排気の流量が少量であるため、アウタシェル20の内部は、背圧(即ち、第一拡張室Sp1内の圧力)の上昇が小さい。
このため、図9に示すように、バルブ115は閉弁した状態であり、アウトレットパイプ40における排気流入端EEの開口から小径パイプ42内に流入した排気は、パイプ本体部106を流動した後、自動車の外部へと流出される。
このように小径パイプ42からパイプ本体部106へと流入した排気がバルブ115の抵抗部117(119)に衝突すると、排気の流れによって揚力が発生し、パイプ本体部106の径方向に沿ってパイプ本体部106の外部方向への力(以下、排気抵抗力と称す)が生じる。この排気抵抗力は、排気の流量が増加すると大きくなる力であり、弁体120を閉弁する方向の力である。
一方、内燃機関100の回転数が高くなり、内燃機関100からアウタシェル20内に流入する排気の流量が多量となると、背圧(即ち、第一拡張室Sp1内の圧力)が上昇する。この第一拡張室Sp1における背圧が、付勢部材72によって発生する付勢力に排気抵抗力を加えた力よりも大きくなると、バルブ115は、図10に示すように開弁する。
このように、バルブ115が開弁すると、アウタシェル20内に流入した排気は、パイプ本体部106の流入口Voからパイプ本体部106内に流入して、自動車の外部へと流出される。
[第二実施形態の効果]
以上説明したように、本第二実施形態のマフラーによれば、第一実施形態のマフラー1と同様の効果を得ることができる。
さらに、本第二実施形態のマフラーにおいては、パイプ本体部46内における排気の流路に沿って、保持部66よりも上流側の位置から、抵抗部117が延出されている。このため、本第二実施形態のマフラーによれば、アウトレットパイプ内を流動する排気に対して、大きな排気抵抗力が生じる。この結果、本第二実施形態のマフラーによれば、より広範囲な回転数に渡ってバルブ115を閉弁状態に維持できる。
さらに、本第二実施形態のマフラーにおいては、アウトレットパイプ40における排気の流路を縮小するように、アウトレットパイプ40における排気の流路に沿った上流へと向かう方向に抵抗部117から延出部119が延出されている。このため、本第二実施形態のマフラーによれば、アウトレットパイプ40における排気の流路を縮小することができ、アウトレットパイプ40内を流動する排気に対して、大きな排気抵抗力を発生できる。
しかも、延出部119は、アウトレットパイプ40の径方向に沿って、非接続端141が弁体接続端140よりも軸部材70に近くなるように延出されている。このため、本第二実施形態のマフラーによれば、背圧が低い場合にアウトレットパイプ40と延出部119との間に、排気の流路を確保することができる。これにより、本第二実施形態のマフラーによれば、背圧が低い場合であっても、排気の流路を確保できる。
また、本第二実施形態のマフラーにおいては、パイプ本体部106の軸方向に沿って開口幅が拡大する台形状に、流入口Voが形成されている。このため、本第二実施形態のマフラーによれば、開弁した際に弁本体64と第一本体部108との間の開口面積を大きくすることができ、開弁した際にスムーズに排気を流動させることができる。
なお、本第二実施形態における弁体120は、弁本体64と保持部66と抵抗部117と延出部119とが一体に形成されているため、弁本体64に抵抗部66などを取り付ける必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
また、本第二実施形態のマフラーによれば、流入口Voの周縁にメッシュ90が取り付けられることで、バルブ60が開弁状態から閉弁状態へと切り替わった場合に、第一本体部108に弁本体64が直接接触することを防止できる。これにより、本第二実施形態のマフラーにて不要な音が発生することを防止できる。
ところで、本第二実施形態のマフラーでは、抵抗部117が接続される弁本体64の位置が、パイプ本体部46内における排気の流路に沿って、保持部66よりも上流側である。つまり、付勢部材72の配置位置は、排気の流路に沿って抵抗部117の後方となる。
このため、本第二実施形態のマフラーによれば、付勢部材72が直接排気に晒されることを低減でき、付勢部材72を長持ちさせることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の第一実施形態及び第二実施形態について説明したが、本発明は上記第一実施形態及び第二実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態におけるアウトレットパイプ40は、全体として円筒状に形成されていたが、アウトレットパイプ40の形状は、筒状であれば、円筒状でなくとも良い。
上記実施形態では、インレットパイプ10の流出端OEの配置位置を第三拡張室Sp3としていたが、流出端OEの配置位置は、第二拡張室Sp2であっても良いし、第一拡張室Sp1であっても良い。また、上記実施形態では、アウトレットパイプ40の排気流入端EEの配置位置を第二拡張室Sp2としていたが、排気流入端EEの配置位置は、これに限るものではなく、例えば、第一拡張室Sp1であっても良いし、第三拡張室Sp3であっても良い。
また、上記実施形態におけるアウトレットパイプ40には、小径パイプ42が設けられていたが、アウトレットパイプ40の構造は、これに限るものではなく、小径パイプ42が省略され、パイプ本体部46のみによって構成されていても良い。
さらに、上記実施形態では、アウトレットパイプ40に設けられた流入口Voの設置位置を第一拡張室Sp1としていたが、流入口Voの設置位置は、これに限るものではなく、内燃機関100の動作状態が高回転となった場合に、最も圧力が上昇する拡張室内に配置されていれば、どの拡張室に配置されても良い。
なお、上記実施形態では、アウタシェル20を三つの拡張室に区分けしていたが、アウタシェル20の構造は、これに限るものではなく、二つの拡張室に区分けした構造でも良いし、四以上の拡張室に区分けした構造でも良いし、区分けすることなく一つの空間を有した構造としても良い。
また、上記第二実施形態における弁体120は、弁本体64と保持部66と抵抗部117と延出部119とが一体に形成されていたが、これらの部位は必ずしも一体に形成されていなくとも良い。すなわち、弁体120は、図11に示すように、弁本体64と保持部66とが一つの部材130として形成され、抵抗部117と延出部119とが一つの部材132として形成された上で、それらの部材130,132を接合することで構成されても良い。
さらに、弁体120においては、弁本体64と保持部66と抵抗部117とを一つの部材とし、延出部119だけで一つの部材を構成しても良い。

Claims (13)

  1. 内燃機関からの排気が流入するアウタシェルと、
    開口した一対の端部を有する筒状に形成されると共に、外表面と内表面との間を貫通する開口である流入口を有し、かつ前記アウタシェルからの排気を外部に流出するように、前記開口した一対の端部の一方及び前記流入口が前記アウタシェル内に配置されるアウトレットパイプと、
    前記アウトレットパイプの内部から前記流入口を覆う板状に形成された弁体と、
    前記アウトレットパイプの内部にて前記弁体が回動するように、前記アウトレットパイプに前記弁体を軸支する軸部材と、
    前記流入口を閉塞するように前記アウトレットパイプの径方向に沿った付勢力を前記弁体に加える付勢部材と、
    前記開口した一対の端部の一方から前記アウトレットパイプ内に流入して流動する排気によって閉弁する力が増加するように前記弁体に接続された抵抗部と、
    を備え
    前記抵抗部は、
    前記アウトレットパイプ内を流動する排気の抵抗となるように、前記アウトレットパイプ内における排気の流路に沿った上流方向に向けて前記弁体から延出されていることを特徴とするマフラー。
  2. 前記軸部材は、
    前記アウトレットパイプにおける排気の流路に沿った前記流入口の上流側端部にて前記弁体を軸支する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマフラー。
  3. 前記弁体は、
    前記アウトレットパイプにおける排気の流路に沿った前記流入口の上流側端部にて前記軸部材によって支持されており、
    前記抵抗部は、
    前記軸部材によって支持する前記弁体の部位よりも、前記アウトレットパイプにおける排気の流路に沿った上流側の部位から延出されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマフラー。
  4. 前記アウトレットパイプにおける排気の流路を縮小するように、前記アウトレットパイプにおける排気の流路の上流に向けて前記弁体に非接続である前記抵抗部の端部から延出される延出部
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のマフラー。
  5. 前記抵抗部に接続される前記延出部の端部を弁体接続端とし、前記延出部において前記弁体接続端とは反対側の端部を非接続端とし、
    前記延出部は、
    前記アウトレットパイプの径方向に沿って、前記非接続端が前記弁体接続端よりも前記軸部材に近くなるように延出されている
    ことを特徴とする請求項に記載のマフラー。
  6. 前記抵抗部は、
    前記弁体と一体に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のマフラー。
  7. 前記流入口は、
    前記アウトレットパイプにおける排気の流路に沿って開口幅が拡大する形状である
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のマフラー。
  8. 前記アウトレットパイプは、
    軸方向に沿って対向する二つの部位のそれぞれにて当該アウトレットパイプの外表面を内側に窪ませた二つの凹部を有し、
    前記アウトレットパイプ内に配置される前記軸部材の端部を前記二つの凹部にて支持する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のマフラー。
  9. 前記アウトレットパイプの直径よりも径が小さく、かつ開口した一対の端部を有した小径パイプであって、前記アウトレットパイプにおける流路に沿って前記流入口よりも上流側に、前記開口した一対の端部のうちの一方の端部が接続された小径パイプ
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のマフラー。
  10. 前記アウタシェルは、
    前記内燃機関からの排気が流入する空間が複数形成されるように隔壁を有し、
    前記小径パイプは、
    前記流入口が位置する前記アウタシェル内の空間とは異なる空間に、前記開口した一対の端部のうち、前記アウトレットパイプに接続されていない他方が配置される
    ことを特徴とする請求項に記載のマフラー。
  11. 前記アウトレットパイプは、
    当該アウトレットパイプの軸方向に対する径方向の断面形状が円である
    ことを特徴とする請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のマフラー。
  12. 前記内燃機関からの排気を前記アウタシェル内に流入するインレットパイプ
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のマフラー。
  13. 前記付勢部材は、
    ダブルトーションバネであることを特徴とする請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のマフラー。
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